JP4152870B2 - スライドトレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スライドトレイ装置に関し、詳細には、スライド可能のインナートレイを移動させるギヤおよびダンパーの配置の改良に関する。
従来より、車両の車室内には、グローブボックスを始めとして各種の小物入れが装備されているが、そのような小物入れの一種として、例えば各種のカード等を収納し、スライドして開閉する構造のスライドトレイ装置が知られている。
このスライドトレイ装置は、トレイ本体であるインナートレイと、このインナートレイの周囲を覆う周壁板および奥行き端部に形成された奥行き板とからなるアウターケースとを備え、アウターケースが、車室内の例えばインストルメントパネル等に固定され、トレイにカード等の小物を出し入れする際は、インナートレイをアウターケースから引き出すように構成されている。
さらに、このスライドトレイ装置には、トレイ駆動手段およびラッチ機構等が組み込まれて、インナートレイの引出し操作をこれらトレイ駆動手段等により行わせることにより、操作の軽減が図られているものもある。
ここで、トレイ駆動手段は、アウターケース側に設けられ、インナートレイのスライド可能の方向(出し入れ方向)に延びるラックと、インナートレイ側に設けられ、このラックと噛合してインナートレイをスライド可能の方向に移動させるギヤと、インナートレイを引出し方向(突出位置方向)に付勢する付勢手段とからなり、さらにラッチ機構は、付勢手段による付勢力に抗してインナートレイをアウターケースに収容された収容位置に保持する保持状態およびこの保持状態を解除した解除状態を選択的に採るように構成されている。
このように構成されたスライドトレイ装置は、閉状態(収容位置)では、インナートレイが付勢手段によって引出し方向に付勢されつつも、ラッチ機構によって閉状態を保持しているが、例えばインナートレイの露呈している前面を押し込み方向に僅かに押圧する等してラッチの保持状態を解除状態に移行させると、付勢手段の付勢力によって、インナートレイは引出し方向に自動的に引き出される。
このとき実際には、付勢手段がインナートレイ側に設けられたギヤを回転させ、このギヤが、アウターケース側に設けられたラックに噛み合いつつ回転することによって、インナートレイは引出し方向に進み、アウターケースから突出した状態(突出位置)となる。
ここで、インナートレイには、ある程度の重力物(例えば、硬貨等。)が収納されることも想定され、この場合にも、インナートレイはスムーズに引き出される必要があるため、付勢力はある程度大きく設定されている。一方、付勢力が大きいと、ラッチの解除によってインナートレイが急激に飛び出し、質感が損なわれる虞がある。
そこで、インナートレイの突出加速度を緩和させるダンパー装置を設けて、質感を向上させたスライドトレイ装置が提案されている(特許文献1)。
特開平9−136577号
ところで、例えば、インナートレイの出し入れの速度を、その通過位置ごとにきめ細かく制御したり、停止位置等をより精度よく制御しようとする場合、ラックと噛合するギヤの直径を大きくするのが適切である。すなわち、ギヤの直径を大きくすることによって、ギヤの回転速度や回転角度等の分解能を高めることができ、ギヤの回転制御の自由度を向上させることができる。
しかし、従来のスライドトレイ装置は、ギヤがインナートレイの背板とアウターケースの奥行き板との間の空間に設けられているため、ギヤの直径を大きくするには、このギヤが占有する空間、すなわちインナートレイの背板の背面側の空間を大きく確保する必要がある。
この場合、アウターケースを含めてスライドトレイ装置の奥行き方向長さや、アウターケースの高さ方向の長さを長くすることができれば、インナートレイの収納容積を犠牲にすることなく、目的を達成することが可能である。
しかし、このスライドトレイ装置が取り付けられるインストルメントパネル等の内部には、メータ類を始めとする各種の配線や配管、その他の構造物が複雑に配索、配置されているため、大型化したスライドトレイ装置用の空間を確保するのは困難である。
一方、スライドトレイ装置を大型化することなくギヤの直径を大きくしようとすれば、インナートレイの背板を前面側に移動させて、ギヤの配設空間を確保する必要があり、インナートレイの収納容量を大幅に減少させざるを得ない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、装置全体のサイズを大きくすることなく、しかもトレイの収納容量を大きく減少させることなく、トレイ駆動手段のギヤの直径を大きくすることができるスライドトレイ装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係るスライドトレイ装置は、車室内に取り付けられるアウターケースと、前記アウターケースの内部に収容される収容位置と前記アウターケースから突出した突出位置との間をスライド可能に設けられたインナートレイと、前記アウターケース側に設けられ前記インナートレイの前記スライド可能の方向に延びるラック、前記インナートレイ側に設けられ前記ラックと噛合するギヤおよび該インナートレイを前記突出位置方向に付勢する付勢手段からなるトレイ駆動手段と、前記付勢手段による付勢力に抗して該インナートレイを前記収容位置に保持する保持状態および前記保持状態を解除した解除状態を選択的に採りうるラッチ機構と、前記インナートレイのスライド方向への加速度を緩和させるダンパーとを備えたスライドトレイ装置において、前記ギヤの、該ギヤの回転軸に直交する側面が、前記インナートレイの底板と略平行となるように、該ギヤと前記ダンパーとが、前記底板の下面下方に配置され、前記インナートレイには、前記スライド方向と反対方向に突出する2つの平行支持板が形成され、前記付勢手段が、前記2つの平行支持板の間に支持され、前記インナートレイの背板と前記アウターケースの奥行き壁との間に形成された空間に配置されていることを特徴とする。
ここで、ダンパーは、ギヤに噛み合って、このギヤの回転角加速度を緩和させることにより、インナートレイのスライド方向への加速度を緩和させるものとすることにより、ギヤと同程度の厚さのものとして構成することができる。
そして、このように構成された本発明に係るスライドトレイ装置によれば、インナートレイの底板の下面とアウターケースの底板の上面との間の既存のスペースに、あるいはインナートレイの底板を僅かな高さ分だけ底上げして得られたスペースに、ギヤの側面がインナートレイの底板と略平行となるようにギヤおよびダンパーが設けられるため、ギヤの径を大きくしても、スライドトレイ装置の奥行き方向(インナートレイのスライド方向)長さを長くすることなく、しかもインナートレイの収納容量を大幅に減少させることもない。したがって、ギヤの径を大きくすることによって、ギヤの回転角度、回転角加速度の制御の精度を向上させることができる。
なお、インナートレイの底板を底上げした場合であっても、その底上げ量は、ギヤおよびダンパーの厚さに相当する僅かな量であるため、インナートレイの背板を前面側に移動させた場合よりも、インナートレイの収納容積の減少量を極めて小さく抑えることができる。
また、インナートレイの底板の底上げ量は、ギヤの直径に依存しないため、底上げ量を増大させることなく、ギヤの直径を、インナートレイの幅に相当する大きさまでは大きくすることができる。なお、ギヤの直径に適応させて底板の底上げ範囲を変化させてもよく、このように、底上げ範囲をギヤの直径に応じて変化させるようにすれば、所望とするギヤの直径を最小限に抑えることによって、インナートレイの収納容積の僅かな減少量をさらに抑制することも可能となる。
本発明に係るスライドトレイ装置は、通常は小物入れとして用いられるが、必ずしも小物入れとして用いるのみならず、引出し式の灰皿装置として用いることもできる。
また、本発明に係るスライドトレイ装置において、前記ギヤは、その直径がインナートレイの幅の1/2以上であることが好ましい。
このように構成された本発明に係るスライドトレイ装置によれば、ギヤの直径がインナートレイの幅の1/2以上であることによって、ギヤの回転を十分精度よく制御することができる。
本発明に係るスライドトレイ装置によれば、インナートレイの底板の下面とアウターケースの底板の上面との間の既存のスペースに、あるいはインナートレイの底板を僅かな高さ分だけ底上げして得られたスペースに、ギヤの側面がインナートレイの底板と略平行となるようにギヤおよびダンパーが設けられるため、ギヤの径を大きくしても、スライドトレイ装置の奥行き方向(インナートレイのスライド方向)長さを長くすることなく、しかもインナートレイの収納容量を大幅に減少させることもない。したがって、ギヤの径を大きくすることによって、ギヤの回転角度、回転角加速度の制御の精度を向上させることができる。
以下、本発明のスライドトレイ装置に係る最良の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスライドトレイ装置100を示す分解斜視図、図2は、アウターケース30を示す分解斜視図、図3は、図2における矢視Aおよび矢視Bによる図、図4は、アウターケース30とインナートレイ40とを組み合わせて描いた斜視図、図5は、図4におけるC−C線による断面を表す要部断面図である。
図示のスライドトレイ装置100は、車室内のインストルメントパネル等(図示せず)に取り付けられるアウターケース30と、このアウターケース30の内部に収容される収容位置P1とアウターケース30から突出した突出位置P2との間をスライド可能に設けられたインナートレイ40と、インナートレイ40を収容位置P1から突出位置P2までスライド駆動させるトレイ駆動手段50と、インナートレイ40を収容位置P1に保持する保持状態および保持状態を解除した解除状態を選択的に採りうるラッチ機構60と、インナートレイ40のスライド方向への加速度を緩和させるダンパー装置70とを備える。
ここで、アウターケース30は、基部プレート10とアッパーカバー20とが結合して、全体として筒状に形成されている。
アッパーカバー20と基部プレート10とは、図2,3に示すように、アッパーカバー20の各側壁22,23および奥行き壁24の各外面辺縁部にそれぞれ形成された爪22a,23a,24aが、基部プレート10の対応する各フランジ12,13,14にそれぞれ形成された孔12a,13a,14aに、フランジ12,13,14の内側から係合することによって、結合されている。
アッパーカバー20の各側壁22,23および天壁21の各外面側には、インストルメントパネルと締結される取付ブラケット部25,26、係止突起27,28および係止片29が形成されている。また、各側壁22,23の各内面側には、インナートレイ40のスライド方向(矢印x方向)に沿って延びる案内レール22b,23bが形成されている。なお、奥行き壁24は、矢印x方向について段付きの壁面として形成されている。
基部プレート10は、底板11の内面に、インナートレイ40に設けられたトレイ駆動手段50を構成するギヤ52と噛合し、インナートレイ40のスライド方向に延びるラック51と、インナートレイ40に設けられたラッチ機構60を構成するラッチ62と係合するラッチ係合爪61と、インナートレイ40が突出位置P2よりも突出しないように、インナートレイ40の図示しない凸片と突き当たるストッパ11aとが形成されている。
インナートレイ40の両側板43,44の外面側には、アッパーカバー20に形成された案内レール22b,23bと係合する溝43a,44aが形成され、この溝43a,44aを案内レール22b,23bに沿って摺動させることによって、インナートレイ40を矢印x方向に沿ってスライドさせることができる。
ここで、インナートレイ40の前板42の外面が、アウターケース30の開口端と略一致する収容位置P1(図4において、二点鎖線で示す位置)に位置したときは、インナートレイ40に固定されたラッチ62(図1参照)が、アウターケース30に形成されたラッチ係合爪61と係合し、インナートレイ40は収容位置P1に保持される。なお、ラッチ62とラッチ係合爪61とがラッチ機構60を構成し、ラッチ62は、ラッチ係合爪61との係合状態(収容位置P1にインナートレイ40を保持した状態)から、矢印x方向とは反対方向にインナートレイ40を僅かに移動させることにより、ラッチ係合爪61との係合が解除された解除状態となり、一方、解除状態から、矢印x方向とは反対方向にインナートレイ40を移動させてラッチ係合爪61が突き当てられることにより、ラッチ係合爪61と係合する係合状態(保持状態)となるように、係合状態と解除状態とを交互に繰り返す作用を奏する。
一方、インナートレイ40の底板41上にカードや硬貨等小物類を出し入れ可能となるように、インナートレイ40が車室内側に突出する方向にスライドされると、インナートレイ40の底板41下面側に形成された図示しない凸片が、アウターカバー30のストッパ11aに突き当たり、インナートレイ40はこの突き当った位置以上に突出するのが防止されている。そして、この凸片とストッパ11aとが突き当ったときのインナートレイ40の位置が突出位置P1(図4において、実線で示す位置)となる。
なお、ストッパ11aは、弾性変形によって図示下方側(矢印y方向とは反対の方向)に変位させることができ、このストッパ11aを変位させた状態でインナートレイ40をアウターケース30から矢印x方向に引き出すことにより、インナートレイ40をアウターケース30から取り外すことができる。したがって、インナートレイ40単体での清掃等を容易に行うことができる。
トレイ駆動手段50の主要部は、インナートレイ40の背板45と、アッパーカバー20の奥行き壁24との間に形成された空間であって、インナートレイ40の背板45の背面側(矢印x方向とは反対方向の側)に突出して形成された平行支持板46,47間に配設されている。
ここで、トレイ駆動手段50は、前述したラック51と、このラック51に噛合するギヤ52と、図5の断面図に示すように、ギヤ52を軸(回転軸)P回り回転駆動させるコイルバネ(付勢手段)53とを備え、その主要部とは、ラック51を除いた残りの構成要素を意味する。
ギヤ52は、水平面による断面が略十字状の軸部52bと、この軸部52bの下端面に一体的に形成されたギヤ部52aとからなり、軸P回りに回転自在となるように、2つの平行支持板46,47に軸支されており、軸部52bの周囲に上記コイルバネ53が巻き付けられている。
そして、コイルバネ53の一端部53aはインナートレイ40の背板45に固定され、他端部53bは軸部52bに固定されており、インナートレイ40が収容位置P1に位置する状態においては、コイルバネ53が自由状態よりも捻られた状態となり、この捻りの復原力がギヤ52を回転させ、ラック51と噛み合ったギヤ部52aが回転することにより、インナートレイ40を突出位置P2方向にスライドさるため、コイルバネ53はインナートレイ40を突出位置P2方向に付勢していることとなる。
また、平行支持板46,47のうち図5において上側の平行支持板46は、インナートレイ40の底板41よりも上方に形成され、下側の平行支持板47は、底板41の下面よりも下方に形成されており、ギヤ52は、ギヤ部52aの側面52cが底板41と略平行となるように、かつ底板41の下面よりも下方の位置となるように配設されている。
さらに、下側の平行支持板47と底板41との間には、ダンパー装置70の構成要素であって、ギヤ52のギヤ部52aと噛み合うダンパーギヤ71が軸支されている。そして、このダンパーギヤ71の下方であって、ダンパーギヤ71の回転軸と同軸に、ダンパー本体72が設けられている。
このダンパー本体72は、内部に充填されたオイル等による粘性抵抗を利用して、同軸に設けられたダンパーギヤ71の回転角加速度を抑制するが、ダンパーギヤ71は、トレイ駆動手段50のギヤ52に噛み合っているため、突出位置P2方向へのインナートレイ40の突出加速度を緩和する作用をなす。
次に、本実施形態に係るスライドトレイ装置100の作用について説明する。
まず、インナートレイ40が突出位置P2に位置している状態(図5において二点鎖線で示す)においては、インナートレイ40の図示しない凸片が、アウターケース30のストッパ11aに突き当って停止している。このとき、ユーザーは、インナートレイ40に小物類を収納し、あるいはインナートレイ40から小物類を取り出すことができる。
この状態から、インナートレイ40の前板42を、矢印x方向とは反対の方向に押圧してインナートレイ40を収容位置P1方向に変位させると、インナートレイ40の背板45背面側に設けられたギヤ52のギヤ部52aが、アウターケース30のラック51と噛み合いながら回転し、その端部53bがギヤ52の軸部52bに固定されたコイルバネ53が、ギヤ52の回転に伴って巻き上げられるように捻られ、コイルバネ53には捻りエネルギが蓄積される。
そして、前板42がアウターケース30の開口端と略面一となるインナートレイ40の収容位置P1まで変位すると、インナートレイ40のラッチ62とアウターケース30のラッチ係合爪61とが係合し、インナートレイ40は、コイルバネ53に蓄積された捻りエネルギによる突出位置P2方向への付勢力に抗して、収容位置P1(図5において実線で示す位置)に保持される。
次に、この保持状態から、インナートレイ40の前板42が、矢印x方向とは反対方向に僅かに押圧されると、ラッチ62とラッチ係合爪61との係合が解除され、これによって、コイルバネ53に蓄積された捻りエネルギが解放される方向にギヤ52が回転し、ギヤ部52aはラック51と噛み合いながらに突出位置P2方向に進み、インナートレイ40は突出位置P2方向に引き出される。
一方、このギヤ部52aの回転中は、ギヤ部52aと噛み合ったダンパーギヤ71も回転するが、ダンパーギヤ71はダンパー本体72の抵抗によって回転角加速度が緩和され、この結果、インナートレイ40の引出し加速度も緩和され、アウターケース30からインナートレイ40が急激に飛び出すのを防止している。
そして、インナートレイ40が突出位置P2に到達すると、インナートレイ40の図示しない凸片が、アウターケース30のストッパ11aに突き当り、インナートレイ40は突出位置P2に停止する。
以上のように、本実施形態に係るスライドトレイ装置100は、従来と同様の使い勝手が維持され、しかも、ギヤ部52aおよびダンパー装置70の特にダンパーギヤ71が、インナートレイ40の底板41の下面とアウターケース30の底板11の上面との間の既存のスペース、あるいはインナートレイ40の底板41を僅かな高さ分だけ底上げして得られたスペースに、ギヤ部52aの側面52cがインナートレイ40の底板41と略平行となるように配置されているため、ギヤ部52aの直径を大きくしても、スライドトレイ装置100全体の奥行き方向長さを長くすることなく、しかもインナートレイ40の収納容量を大幅に減少させることもない。
したがって、ギヤ部52aの直径を大きくすることによって、ギヤ52の回転角度、回転角加速度の制御の精度を向上させることができる。
なお、インナートレイ40の底板41を底上げする場合であっても、その底上げ量は、ギヤ部52aおよびダンパー装置70の厚さに相当する僅かな量に抑えることができるため、インナートレイ40の背板45を前板42方向に移動させてギヤ部52aの配置スペースを確保する必要がある従来のスライドトレイ装置よりも、インナートレイ40の収納容積の減少量を極めて小さく抑えることができる。
また、本実施形態のスライドトレイ装置100において、ギヤ部52aの直径は、インナートレイ40の幅Wの1/2以上に設定されているが、インナートレイ40の底板41の底上げ量は、ギヤ部52aの直径に依存しないため、底上げ量を増大させることなく、ギヤ部52aの直径を、インナートレイ40の幅Wに相当する大きさまでは大きくすることができ、ギヤ部52aの直径を大きくするにしたがって、ギヤ52の回転角度、回転角加速度の制御の精度を一層向上させることができる。
なお、ギヤ部52aの直径に適応させて底板41の底上げ範囲を変化させてもよく、このように、底上げ範囲をギヤ部52aの直径に応じて変化させるようにすれば、所望とするギヤ部52aの直径を最小限に抑えることによって、インナートレイ40の収納容積の僅かな減少量をさらに抑制することも可能となる。
本発明の一実施形態に係るスライドトレイ装置を示す分解斜視図である。 アウターケースを示す分解斜視図である。 (a)は図2における矢視Aによる図、(b)は図2における矢視Bによる図である。 アウターケースとインナートレイとを組み合わせて描いた斜視図である。 図4におけるC−C線による断面を表す要部断面図である。
符号の説明
10 基部プレート
20 アッパーカバー
24 奥行き壁
30 アウターケース
40 インナートレイ
41 底板
45 背板
46,47 平行支持板
50 トレイ駆動手段
52a ギヤ部
52b 軸部
52c 側面
53 コイルバネ
60 ラッチ機構
70 ダンパー装置
71 ダンパーギヤ
72 ダンパー本体
100 スライドトレイ装置
x スライド方向
y 上下方向
P 軸(回転軸)
P1 収容位置
P2 突出位置

Claims (2)

  1. 車室内に取り付けられるアウターケースと、前記アウターケースの内部に収容される収容位置と前記アウターケースから突出した突出位置との間をスライド可能に設けられたインナートレイと、前記アウターケース側に設けられ前記インナートレイの前記スライド可能の方向に延びるラック、前記インナートレイ側に設けられ前記ラックと噛合するギヤおよび該インナートレイを前記突出位置方向に付勢する付勢手段からなるトレイ駆動手段と、前記付勢手段による付勢力に抗して該インナートレイを前記収容位置に保持する保持状態および前記保持状態を解除した解除状態を選択的に採りうるラッチ機構と、前記インナートレイのスライド方向への加速度を緩和させるダンパーとを備えたスライドトレイ装置において、
    前記ギヤの、該ギヤの回転軸に直交する側面が、前記インナートレイの底板と略平行となるように、該ギヤと前記ダンパーとが、前記底板の下面下方に配置され
    前記インナートレイには、前記スライド方向と反対方向に突出する2つの平行支持板が形成され、
    前記付勢手段が、前記2つの平行支持板の間に支持され、前記インナートレイの背板と前記アウターケースの奥行き壁との間に形成された空間に配置されていることを特徴とするスライドトレイ装置。
  2. 前記ギヤは、その直径が前記インナートレイの幅の1/2以上であることを特徴とする請求項1に記載のスライドトレイ装置。

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