JP2013047449A - 開き扉制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開き扉制動装置において、過度に勢いよく開き扉が閉まることがあっても、開き扉の閉方向の回転を減速して不快な衝突音の発生や指詰め事故の発生を防止する。
【解決手段】係合体Aの可動ピン15が、アーム20のガイド溝50に開口49を通って係入し、強い勢いのまま本溝55に進入しようとすると、本溝の入口Pには脇溝60が開いているので、脇溝内に駒片46をコイルばね47に抗して嵌り込む一方、アームは、ダンパによる制動力が同軸の回動カムを介して付与されてゆっくり回動しているので、開き扉10が一時、突っ張った状態で回転を停止し、回転速度が落ちてアームより遅くなったところで、可動ピンが脇溝内から駒片によって本溝に押し出され、すると、それ以降、アームの遅い回転速度に従い、過度に勢いよく回転始動した開き扉も減速してゆっくり静かに全閉する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、開き扉を閉方向に回転して閉止したときに大きな衝突音がしたり指詰め事故が発生したりするのを防止する開き扉制動装置に関する。
従来、この種の開き扉制動装置の中には、特許文献1に記載のとおり、開き扉の上端に、開き扉が閉方向に回転して全閉直前の所定閉成角の角度位置に至ると装置本体に係合する被ガイド部材を取り付ける一方、被ガイド部材が係合する扉枠側の対応位置に装置本体を組み付け、装置本体には、基端部を回転軸で回転可能に連結し、先端部に係合する被ガイド部材を案内して開き扉の開閉に伴う移動を可能にするガイド溝を有したアームと、係合する前はアームに、そのアームを被ガイド部材との係合が可能な所定閉成角に適応した角度位置に保持する付勢力を付与する一方、係合後はアームに、そのアームを開き扉の閉方向に回転する付勢力を付与するスプリングと、そのスプリングの付勢力に抗して回転速度が減速するようにアームの回転軸に作用する緩衝機構と、アームが所定閉成角に適応した角度位置に保持されていないときに、被ガイド部材がアームのガイド溝に係合するようにアームを所定閉成角に適応した角度位置に保持させる補助手段を備え、閉時は、通常、開き扉が全閉する直前の所定閉成角の角度位置に至ると、被ガイド部材がアームのガイド溝に係合し始め、それ以降は被ガイド部材の、アームのガイド溝に沿う相対移動に同期して、緩衝機構により回転軸に制動力を付与して開き扉の回転を減速し、スプリングの付勢力でアームを閉成方向に回転して開き扉を引き寄せながら全閉する構造にしたものがある。
この閉時に、従来の開き扉制動装置では、何らかの原因でアームが所定閉成角に適応した角度位置に保持されていないときに、開き扉を閉止すると、補助手段が働いて、それ以後に開き扉を閉示するときには通常の状態、即ち、アームが所定閉成角に適応した角度位置に保持される状態になるようにしている。
特開2006−283460号公報 特開2009−287237号公報
ところが、従来、上述のような開き扉制動装置は、何らかの原因で開き扉が過度に勢いよく閉まると、被ガイド部材がガイド溝に係合してアームを回転するが、急激な回転であるため、緩衝機構に制動力が発生せず、アームの回転軸に作用しない結果、開き扉は減速されないで、結局、そのまま勢いよく閉ってしまい、その結果、大きな衝突音の発生や指詰め事故の発生を防止できないという課題があった。
そこで、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、開き扉10が閉方向に回転して全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると装置本体Bに係合する係合体Aを扉枠11又は開き扉10の一方に付設する一方、他方における前記係合体Aが係合する対応位置に前記装置本体Bを組み付け、該装置本体は、その本体ケース29で基端部を枢軸25を中心に回転自在に連結し、先端部から係入する前記係合体Aを案内して開き扉10の開閉に伴う移動を可能にするガイド溝50を有したアーム20とを備え、係合する前は該アーム20を前記係合体Aとの係合が可能な前記所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持する一方、係合後は前記アーム20を閉方向に回転付勢して開き扉を引き寄せると共に、該アーム20に制動力を付与して閉方向に回転する開き扉10を減速させる開き扉制動装置R・R´であって、前記アーム20が前記所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されていないときに、前記係合体Aが前記ガイド溝50に係合するように前記アーム20を前記所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させるリセット補助手段Sを備える開き扉制動装置R・R´において、前記アーム20は、前記ガイド溝50を、開き扉10の開閉動作に伴い出入りする前記係合体Aの先端部を案内する開口49と、該開口49からアーム長さ方向に沿って設ける本溝55と、該本溝の入口Pの溝壁に凹設する脇溝60とからなり、該脇溝60内に駒片46を、奥側に弾性材を挟んで進退可能に嵌め込んでなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開き扉制動装置R・R´において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記リセット補助手段Sは、前記アーム20の前記ガイド溝50に沿った側部に、下端縁75aが次第に前記本溝60の溝側壁に近接する向きに傾斜して設けるガイド面75と、開き扉を閉止すると当接する前記ガイド面75に沿って下降して該ガイド面75の下端縁75aを通り越したときに前記本溝55に係合する前記係合体Aの可動ピン15と、該可動ピン15の下降に抗する付勢力を該可動ピン15に付与する前記係合体Aの付勢ばね17とで構成してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の開き扉制動装置R・R´において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記リセット補助手段Sは、前記アーム20の前記ガイド溝50に沿った側部に、上端縁85aが次第に前記本溝55に近接する向きに傾斜した斜面85bを有する可動壁85と、開き扉を閉止すると当接する前記斜面85bに沿って前記可動壁85を下降して前記上端縁85aを通り越したときに前記本溝55に係合する前記係合体Aの固定ピン80と、前記可動壁85の下降に抗する付勢力を該可動壁85に付与する付勢スプリング90とで構成してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開き扉が過度に勢いよく閉められたとき、開き扉が閉方向に回転し、全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると、係合体がアームのガイド溝に開口を通って係入し、本溝の入口の溝側壁に当たるが、そのとき、勢いのまま本溝に進入しようとすると、本溝の入口には脇溝が開いているので、係合体の先端部は、脇溝内に駒片を弾性材に抗して嵌り込む。すると、アームは、そのとき制動力が付与されて減速し、ゆっくり回動しているので、開き扉が一時、突っ張った状態で回転を停止し、アームの遅い速度に追従して回転速度が落ちると、係合体が脇溝から駒片により本溝に押し出されて係合し、すると、それ以降は、始め過度に勢いよく回転始動した開き扉も、係合体の、アームの本溝に沿う相対移動に同期して閉方向の回転が減速され、ゆっくり静かに全閉し、その結果、過度に勢いよく開き扉が閉まることがあっても、不快な衝突音が発生したり指詰め事故が発生したりするのを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、閉時、何らかの原因でアームが所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されていないときに、開き扉を閉止すると、リセット補助手段が働いて、係合体の可動ピンがアームの傾斜したガイド面に沿って付勢ばねに抗して下降し、ガイド面の下端縁を通り越したときに本溝に係合し、これにより、その後に開き扉を開いたとき、その開動作に伴い回動するアームのガイド溝から係合体が外れると、その係合が外れた位置で、アームは元の所定傾斜角に適応した角度位置に保持されるため、それ以後に開き扉を閉止するときには通常の状態、即ち、アームが所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持される状態になるようにして使い勝手を良くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、閉時、何らかの原因でアームが所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されていないときに、開き扉を閉止し、係合体の固定ピンがアームの可動壁の斜面に当たると、リセット補助手段が働いて、固定ピンが可動壁を斜面に沿って付勢スプリングに抗して下降し、可動壁の上端縁を通り越したときに本溝に係合し、これにより、その後に開き扉を開いたとき、その開動作に伴い回動するアームのガイド溝から係合体が外れると、その係合が外れた位置で、アームは元の所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されるため、それ以後に開き扉を閉止するときには通常の状態、即ち、アームが所定閉成角に適応した待機角度位置に保持される状態になるようにして使い勝手を良くすることができる。
(A)本発明の第1の実施形態に係る開き扉制動装置の勢いよく閉めた開き扉の一時停止状態を下から視て示す説明図、(B)その部分拡大図である。 同開き扉制動装置を適用した扉構造体を開き扉の開状態において示す斜視図である。 係合体の分解斜視図である。 装置本体の分解斜視図である。 装置本体の動作を下から視て段階的に分けて示す動作説明図である。 アームを斜め上から視て示す分解斜視図である。 アームを斜め下から視て示す分解斜視図である。 開き扉制動装置の可動ピンの係合前の動作を下から視て示す説明図である。 同装置の可動ピンの本溝係合直前の動作を下から視て示す説明図である。 (A)同装置の可動ピンの本溝進入直後の動作を下か視て示す説明図、(B)その部分拡大図である。 同装置の開き扉が全閉した時の状態を下か視て示す説明図である。 (A)同装置の可動ピンが脇溝に嵌り込む状態を下か視て示す説明図、(B)その部分拡大図である。 (A)同装置の可動ピンを脇溝から押し出す状態を下か視て示す説明図、(B)その部分拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る開き扉制動装置の可動ピンの係合前の状態を示す縦断面図である。 同実施形態に係るアームを斜め上から視て示す分解斜視図である。 同実施形態に係るアームを斜め下から視て示す分解斜視図である。 同実施形態に係る開き扉制動装置の可動ピンの動作を段階的に示す縦断面図である。 同実施形態に係る開き扉制動装置の可動ピンが開き扉を勢いよく閉めたときにする動作を段階的に示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る開き扉制動装置を適用した扉構造体をアームが扉枠の上枠部と平行に保持され開き扉の開状態において示す斜視図である。 同実施形態に係るリセット補助手段が働いてアームを所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させる動作を(A)〜(D)と段階的に示す縦断面図である。 同様にリセット補助手段が働いてアームを所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させる動作を(A)〜(D)と段階的に示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る開き扉制動装置を適用した扉構造体をアームが所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持された開き扉の開状態において示す斜視図である。 同実施形態に係る開き扉制動装置の装置本体を示す斜視図である。 同実施形態に係る扉構造体をアームが開き扉と平行に保持されて開き扉の開状態において示す斜視図である。 同実施形態に係るリセット補助手段が働いてアームを所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させる動作を(A)〜(D)と段階的に示す縦断面図である。 同様にリセット補助手段が働いてアームを所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させる動作を(A)〜(D)と段階的に示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る開き扉制動装置の勢いよく閉めた開き扉の一時停止状態を下から視て示す説明図、(B)はその部分拡大図、図2は開き扉制動装置を適用した扉構造体を開き扉の開状態において示す斜視図である。扉構造体Dは、矩形パネル状の開き扉10を、扉枠11の図中右の吊元側の縦枠部11aにヒンジ19により回転自在に軸釣して取り付けた、右開きの所謂右勝手仕様の構造になっている。そこで、本発明の開き扉制動装置Rは、開き扉10の吊元側とは反対の戸先側上端に付設する係合体Aと、開き扉10を閉止したとき係合体Aと対応する上枠部11bの縦枠部11c寄りに組み付ける装置本体Bとで構成する。
係合体Aは、図3に示すように、開き扉10に取り付ける取付ブラケット14と、取付ブラケット14で保持する可動ピン15とを備える。取付ブラケット14は、ビス用穴のあいた矩形板状の取付座14aと、取付座14aから直角に突出した直方体状の支持杆14bとからなる。支持杆14bは、先端に可動ピン15の外形状に合わせて段付き穴で形成したガイド穴16が貫通している。可動ピン15は、突端がすり鉢状に先細な先端部15aと、先端部15aより一段細径な基端側のばね巻軸15bとからなる。
そこで、係合体Aは、コイルスプリングからなる付勢ばね17を巻装したばね巻軸15bを支持杆14bの突出口16aからガイド穴16に嵌挿してから、ばね巻軸15bの基端に抜け止めリング18を係着して可動ピン15を、常時は付勢ばね17で上向きに付勢し、先端部15aが付勢ばね17のばね付勢力に抗して押し下げ可能に突出口16aから突出した状態で、ガイド穴16に抜け止め保持して組み立てる。そして、可動ピン15の先端部15aを上向きにして取付ブラケット14の取付座14aを開き扉10の戸先側上端にねじ止めする。
装置本体Bは、図4に示すように、ブレーキユニットCと、ブレーキユニットCに対して回動可能に連結するアーム20とからなる。ブレーキユニットCは、直方体形の箱状をなす本体ケース29内に、図5(A)に示すように、図中左右両端に固定ブロック21・22を固設し、固定ブロック21・22間には、本体ケース29に枢軸25が回転自在に支持された回動カム30と、回動カム30の第1係止凸部30aと固定ブロック22との間に摺動自在に配設した第1スライダ23と、第1スライダ23を固定ブロック21側に付勢して第1係止凸部30aに押し当てるコイルばねの付勢ばね35と、回動カム30の第2係止凸部30bに一側が押し当たる位置に摺動自在に配設した第2スライダ24と、第2スライダ24の他側にピストンロッド40aが押し当たる一方、シリンダ40bを固定ブロック22に当接させて配設したダンパ40をまとめて配置している。
回動カム30は、枢軸25を、同軸線上に上端側の円筒部25aと下端側の断面矩形な角柱部25bとで形成し、円筒部25aから径方向に略90度の角度で分岐して第1および第2係止凸部30a・30bを突設している。そこで、回動カム30は、枢軸25の円筒部25aにおいて軸受を介して本体ケース29に回転自在に枢着し、図4に示すように、本体ケース29に開けた軸穴29aから角柱部25bを突出させてなる。
第1スライダ23は、図5(A)に示すように、回動カム30の第1係止凸部30aが当接する側に、頂点rから所定傾斜角の山形のテーパとなる斜面r1・r2が形成されている。第2スライダ24は、回動カム30の第2係止凸部30bが当接する側に、中間点qから片側にフラットな端面q1、他側に所定傾斜角の勾配になった斜面q2が形成されている。
ダンパ40は、図示例では2基を並置し、それぞれ粘性液体を封入したシリンダ40bと、シリンダ40b内に直線往復移動可能に配設したピストンと、ピストンを基端に固着する一方、先端側軸部をシリンダ40b内から突出させて先端を第2スライダ24の他側の端面26に当接するピストンロッド40aを備え、第2スライダ24にピストンロッド40aが押し込まれると、粘性液体の粘性抵抗により制動力を発生して回動カム30の第2係止凸部30bに及ぼすようになっている。
さて、アーム20は、図1、図4、図6および図7に示すように、アーム本体45と、駒片46と、弾性材のコイルばね47を備える。
アーム本体45は、基端部45aが半円盤状をなす長手肉厚な樹脂製板材で、基端部45aに回動カム30の枢軸25の角柱部25bに対応させて矩形の軸受穴31を厚さ方向に穿設する一方、先端部45bにおいて、図中下面に係合体Aの可動ピン15を案内するガイド溝50を凹設してなる。
ガイド溝50は、アーム本体45の先端部45bの端面を大きく開設し、開き扉10の開閉動作に伴って出入りする可動ピン15の先端部15aを案内する開口49と、開口49からアーム本体45のアーム長さ方向に沿って凹設した本溝55と、本溝55に設ける脇溝60とからなる。開口49は、可動ピン15の先端部15aが出入りする軌道に沿ってアーム本体45の長さ方向に対しテーパになっている。そこで、アーム20には、開き扉の勝手仕様が右開き・左開きの何れでも対応できるように、開口49を、開き扉が右開閉と左開閉の動作に伴いそれぞれ可動ピン15の先端部15aが係入する軌道に沿って勾配を形成し、以って、係入方向下流側に向うに従い開口幅が狭くなったハ字状に開設している。なお、ガイド溝50において、開口49は、上側の開口縁部45cを端縁に向うに従い板厚を薄くして下面を傾斜面49aで形成している。従って、開き扉10の閉動作に伴い可動ピン15が開口49に係入するとき、弾発な可動ピン15の突端が上側の開口縁部45cに衝突しないように先端部15aを傾斜面49aに沿って案内することができる。
脇溝60は、開口49を経て可動ピン15の先端部15aが係入する本溝55の入口Pにおいて、片側の溝側壁55aに開設すると共に、開き扉の勝手仕様が左開きの場合でも対応できるように、他側の溝側壁55bにも開設している。脇溝60は、それぞれ可動ピン15の先端部15aが嵌り込む手前の半円筒状のピン受け凹部60aと奥側のばね受け凹部60bからなっている。更に、脇溝60には、図6に示すように、アーム本体45の上面45bに本溝55と通ずる部品挿入口36を開口している。そこで、脇溝60には、部品挿入口36からピン受け凹部60aに、後端面46bにコイルばね47を装着して略半円柱形の駒片46を進退可能に嵌め込んで、常時は駒片46を奥側からコイルばね47で本溝55側に付勢し、フラットな前端面46aが溝側壁55a・55bとそれぞれ面一になる位置に位置決め保持している。そして、アーム20は、上面45dの部品挿入口36に有した取付段部45eに蓋板37を嵌め付けて組み立ててなる。弾性材としてコイルばね47を用いたが、それに限らず、その他のばね材でもよく、ゴム製部材でもよく、各種の弾性を有する部材を用いることができる。
そこで、アーム20は、ガイド溝50を下向きにし、アーム本体45の軸受穴31に、図4に示すように、回動カム30の枢軸25の角柱部25bを嵌合して止めねじ38で固定することにより、ブレーキユニットC側の回動カム30と一体回動可能に連結し、以って、装置本体Bが組み立てられる。装置本体Bは、ブレーキユニットCの本体ケース29を、扉枠11の上枠部11bにおける縦枠部11c寄りにあって、開き扉10が閉方向に回転して全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると係合体Aの可動ピン15の先端部15aがアーム20のガイド溝50の開口49に係入する位置に組み付ける。そのため、装置本体Bにおいて、アーム20は、ガイド溝50に可動ピン15が係合しない開き扉10の開時は、先端部15aがガイド溝50の開口49に係入可能な開き扉10の所定傾斜角に適応した角度位置に保持して待機する。そのとき、回動カム30は、図5(A)に示すように、第1係止凸部30aが第1スライダ23と斜面r1側で当接し、第1スライダ23を介して付勢ばね35から図中時計方向のモーメントを受けるので、アーム20は、開き扉10の所定傾斜角に適応した角度位置に保持される。
さて、開き扉制動装置Rでは、通常、閉時は、図8に示すように開き扉10を閉方向Xに回転し、全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると、その開き扉10の所定傾斜角に適応した角度位置に保持したアーム20のガイド溝50に、係合体Aの可動ピン15が開口49を通って係入し、図9に示すように、本溝55の入口Pで溝側壁55aに当接してから、図10に示すように本溝55へ進入し、それ以降は、可動ピン15の、アーム20の本溝55に沿う相対移動に同期して、開き扉10は、下記のように、閉方向Xの回転が減速されてゆっくり静かに閉止する。
即ち、この開き扉10の閉時、回動カム30は、図5(B)に示すように、第1係止凸部30aが第1スライダ23の頂点rを乗り越えて斜面r2側で第1スライダ23と当接し、すると、回動カム30は、第1スライダ23を介して付与される付勢ばね35の付勢力により図中反時計方向のモーメントを受けるようになるので、アーム20も反時計方向のモーメントを受け、これにより、開き扉10が自動的に閉止するが、このとき、ダンパ40は、第2スライダ24の端面q1に回動カム30の第2係止凸部30bが当接し、第2スライダ24を介して回動カム30に時計方向のモーメントを付与するので、その回動カム30の反時計方向の回転速度は抑えられ減速される。
しかるに、図5(C)に示すように、回動カム30は、そのまま付勢ばね35の付勢力により反時計回りのモーメントを受け続け、これにより、アーム20も反時計回りのモーメントを受け続けるが、図5(D)に示すように、この回動カム30の第2係止凸部30bの第2スライダ24との当接対象部位が第2スライダ24の斜面q2側に移行するので、この回動カム30には第2スライダ24を介してダンパ40からの粘性抵抗に基づく制動力が作用しなくなる。従って、付勢ばね35のばね付勢力による反時計方向のモーメントのみが回動カム30を介してアーム20に作用し、アーム20を反時計回りに引き寄せるように回転し、これによって、係合体Aの可動ピン15もガイド溝50の本溝55を奥側へ引き寄せられるように移動し、その結果、開き扉10を全閉間際でも途中で停止することなく、図11に示すように確実にゆっくり閉止することができる。
ところで、開き扉10は、過度に勢いよく閉められる場合がある。そのように開き扉10が過度に勢いよく閉められると、開き扉制動装置Rでは、始めは同じように、図8に示すように開き扉10が閉方向Xに回転し、全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると、係合体Aの可動ピン15がアーム20のガイド溝50に開口49を通って係入し、図9に示すように本溝55の入口Pの溝側壁55aに当たるが、そのとき、勢いのまま本溝55に進入しようとすると、本溝55の入口Pには脇溝60が開いているので、可動ピン15の先端部15aは、図12に示すように、脇溝60のピン受け凹部60a内に駒片46をコイルばね47に抗して嵌り込む。そのとき、アーム20は、図5(B)に示すように、ダンパ40による制動力が同軸の回動カム30を介して付与されて減速し、ゆっくり回動しているので、図1に示すように、このアーム20の脇溝60に可動ピン15が入り込むと、開き扉10は、一時、突っ張った状態で回転を停止し、アーム20の遅い速度に追従して回転速度が落ちる。開き扉10の回転速度がアーム20より遅くなると、図13に示すように、可動ピン15が脇溝60のピン受け凹部60aから駒片46によって本溝55へ押し出される。そして、可動ピン15が本溝55に係合すると、それ以降は、アーム20は、ダンパ40による制動力が回動カム30を介して付与されて減速し、ゆっくり回動する。従って、過度に勢いよく回転始動した開き扉10も、可動ピン15の、アーム20の本溝55に沿う相対移動に同期して閉方向Xの回転が減速され、図11に示すようにゆっくり静かに全閉し、その結果、過度に勢いよく開き扉が閉まることがあっても、不快な衝突音が発生したり指詰め事故が発生したりするのを防止することができる。
ところで、上述した図示実施の形態では、アーム20において、ガイド溝50の脇溝60は、本溝55の入口Pの溝側壁55a・55bに開設したが、脇溝は、本溝の入口Pに凹設すればよく、溝側壁に限らず、例えば図14・図15・図16に示すように、本溝55の同じ入口Pの底壁55cに凹設する構成にすることもできる。第2の実施形態では、上記第1の実施形態における構成と同一のものは同一の符号を付して説明する。
第2の実施形態において、アーム20´のガイド溝50は、アーム本体45の先端部45bの端面を大きく開設した開口49からアーム本体45の長さ方向に沿って本溝55を凹設するが、その本溝55の図中上側の底壁55cに、脇溝65を本溝55に沿って重なるように設ける。脇溝65は、可動ピン15の先端部15aが係合する手前の直方形状のピン受け凹部65aと奥側の一段幅狭なばね受け凹部65bからなっている。脇溝65には、部品挿入口36からピン受け凹部65aに背面にコイルばね47を装着して駒片70を内装する。駒片70は、可動ピン15の先端部15aのすり鉢状に先細な突端形状に合わせて一部にテーパ面70aを有した略矩形な樹脂ピースからなる。
そこで、アーム20´は、常時は駒片70を奥側からコイルばね47で開口49側に付勢し、図14に示すように、駒片70をテーパ面70aが底壁55cの端面55dと面一になる位置に位置決め保持する。そして、部品挿入口36に蓋板37を嵌め付けてアーム20´を組み立てる。アーム20´は、ガイド溝50を下向きにし、ブレーキユニットC側の回動カム30と一体回動可能に連結し、ガイド溝50に可動ピン15が係合しない開き扉10の開時は、係合体Aの可動ピン15の先端部15aがガイド溝50の開口49に係入可能な開き扉10の所定傾斜角に適応した角度位置に位置決め保持される。
さて、図示他例の開き扉制動装置R´では、通常、閉時は、開き扉10を閉方向に回転し、全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると、その開き扉10の所定傾斜角に適応した角度位置に保持したアーム20´のガイド溝50に、係合体Aの可動ピン15が開口49を通って係入し、本溝55の入口Pに当接してから、図17(A)に示すように、可動ピン15の先端部15aが駒片70のテーパ面70aに接触するが、そのとき、アーム20´はダンパ40と付勢ばね35とにより回動速度を抑制されゆっくり回動しているため、その回動動作により、図17(B)に示すように、係合体Aの可動ピン15は、付勢ばね17に抗して押し下げられながら、図17(C)・(D)に順に示すように、本溝55へと進入する。すると、それ以降は、可動ピン15の、アーム20の本溝55に沿う相対移動に同期して、開き扉10は、そのまま閉方向の回転が減速されてゆっくり静かに閉止する。それから、アーム20´にダンパ40からの制動力が作用しなくなると、付勢ばね35のばね付勢力が回動カム30を介してアーム20´に作用し、これによって、係合体Aの可動ピン15も、図17(E)に示すように、ガイド溝50の本溝55を奥側へ引き寄せられるように移動し、その結果、開き扉10を全閉間際でも途中で停止することなく、確実にゆっくり全閉させることができる。
さて、開き扉10が過度に勢いよく閉められたとき、図示他例の開き扉制動装置R´では、始めは同じように、開き扉10が閉方向に回転し、全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると、係合体Aの可動ピン15がアーム20´のガイド溝50に開口49を通って係入し、当接位置Pで本溝55の入口Pの溝側壁55aに当たるが、そのとき、勢いのまま本溝55に進入しようとすると、本溝55の入口Pの底壁55cに脇溝65が開いているので、可動ピン15の先端部15aが、図18(A)に示すように、脇溝65のピン受け凹部65a内に駒片70をコイルばね47に抗して嵌り込む。そのとき、アーム20は、図5(B)に示すように、ダンパ40による制動力が同軸の回動カム30を介して付与されて減速し、ゆっくり回動しているので、アーム20の脇溝65に可動ピン15が入り込むと、先端部15aが底壁55cの端面55dに当接し、開き扉10は、一時、突っ張った状態で回転を停止され、アーム20の遅い速度に追従して回転速度が落ちる。
それから、開き扉10の回転速度がアーム20´より遅くなると、図18(B)・(C)に順に示すように、可動ピン15の先端部15aが脇溝65のピン受け凹部65aから駒片70によって本溝55へ押し下げられ、本溝55へと進入する。すると、それ以降は、可動ピン15の、アーム20のガイド溝50の本溝55に沿う相対移動に同期して、勢いよく回転始動した開き扉10も、そのまま閉方向の回転が減速されてゆっくり静かに閉止し、アーム20´にダンパ40からの制動力が作用しなくなると、付勢ばね35のばね付勢力が回動カム30を介してアーム20´に作用し、これによって、係合体Aの可動ピン15も、図17(E)に示したように、ガイド溝50の本溝55を奥側へ引き寄せられるように移動し、従って、開き扉10を全閉間際でも途中で停止することなく、確実にゆっくり全閉することができ、その結果、不快な衝突音の発生や指詰め事故の発生を防止することができる。
ところで、上述した第1および第2の実施形態において、開き扉制動装置R・R´にリセット補助手段Sを備え、何らかの原因でアーム20・20´が所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されていないときに、このリセット補助手段Sを働かせて係合体Aがガイド溝50に係合するようにアーム20・20´を所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させる構成になっている。本実施の形態では、第1の実施形態に係る開き扉制動装置Rに備えるアーム20と係合体Aを用い、それらアーム20と係合体Aにリセット補助手段Sを形成する構成になっている。従って、以下の第3の実施形態では、第1の実施形態における構成と同一のものは同じ符号を付して説明する。
アーム20には、図4に示すように、アーム本体45のガイド溝50に沿った両側部45f・45gの開口49寄りに、下端縁75aが次第に本溝55の溝側壁に近接する向きに傾斜したガイド面75を形成する。ガイド面75は、開き扉の勝手仕様が右開き・左開きの何れでも対応できるようにアーム本体45の両側部45f・45gに形成する。
係合体Aでは、図2および図3に示したように、可動ピン15と、コイルスプリングからなる付勢ばね17を用い、その付勢ばね17を基端側のばね巻軸15bに巻装し、可動ピン15を、先端部15aが付勢ばね17の上向きの付勢力に抗して押し下げ可能に取付ブラケット14の突出口16aから突出した状態で、ガイド穴16に抜け止め保持する。そして、可動ピン15の先端部15aを上向きにして取付ブラケット14の取付座14aを開き扉10の戸先側上端にねじ止めする。
そこで、開き扉制動装置Rは、何らかの原因でアーム20が所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されていないとき、即ち、アーム20が、図19に示すように、扉枠11の上枠部11bと平行な状態になったとき、リセット補助手段Sが働いて、係合体Aがガイド溝50に係合するようにアーム20を所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させる。
そのとき、リセット補助手段Sは、アーム20が扉枠11の上枠部11bと平行な状態のまま、図20(A)・図21(A)に示すように開き扉10が閉止されると、可動ピン15の先端部15aがアーム20の片側右勝手用のガイド面75に近づいて、図20(B)・図21(B)に示すように、可動ピン15の先端部15aがガイド面75に当接する。そのまま開き扉10を閉方向に回動すると、可動ピン15は、先端部15aが付勢ばね17の付勢力に抗してガイド面75に沿って下降し、図20(C)・図21(C)に示すように、ガイド面75の下端縁75aを通り越したとき、図20(D)・図21(D)に示すように、アーム20のガイド溝50の本溝55に係合する。
そのように可動ピン15が本溝55に係合すると、その後は、開き扉制動装置Rの通常の動作に従い、開き扉を開くと、その開動作に伴い回動するアーム20の本溝55に沿って可動ピン15は移動する一方、アーム20は、装置本体Bの付勢ばね35の付勢力に抗して回動し、図9に示す状態になったところで、ガイド溝50から可動ピン15が外れるが、その可動ピン15との係合が外れた位置で、アーム20は元の所定傾斜角に適応した角度位置に保持される。従って、第3実施形態の開き扉制動装置Rでは、それ以後に開き扉10が閉じるときに通常の状態、即ち、アーム20が所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持される状態になるようにして使い勝手を良くすることができる。
ところで、上述した図示実施の形態では、いずれも開き扉10に係合体Aを付設し、扉枠11に装置本体Bを組み付けて構成したが、本発明は、図22に示すように、開き扉10に装置本体Bを組み付け、扉枠11に係合体Aを付設する構成にすることもできる。そこで、以下に示す第4の実施形態の開き扉制動装置Rでは、開き扉10側に組み付けたアーム20と扉枠11側に取り付けた係合体Aを用い、それらアーム20と係合体Aにリセット補助手段Sを形成している。
第4の実施形態において、係合体Aは、取付板79(図25参照)と、取付板79に対して垂直に固定した固定ピン80とからなり、扉枠11の上枠部11bの略中央に固定ピン80を下向きに取付板79を固設する。
一方、開き扉10には、図22および図23に示すように、その上端略中央に装置本体Bを内装する細長い取付凹部81を形成し、その取付凹部81内に収納ケース78に内装した装置本体Bを組み込んだ出っ張りが少なく見栄えの良い扉周り構造になっている。取付凹部81は、開き扉10の開閉時に係合体Aと向き合う側を一部開放し、アーム20が回動して出入りする出入口81aが設けられている。装置本体Bは、ブレーキユニットCにアーム20を回動可能に直列に連結して細長矩形な収納ケース78に内装している。収納ケース78は、アーム20が回動して出入りできるように取付凹部81の出入口81aに合わせて長さ方向一側の上部側を開放している。
そこで、装置本体B側のアーム20は、図23および図25(A)に示すように、ガイド溝50に沿った側部で、閉時に係合体Aと向き合う内側の側部45fに、上方に固定ピン80が通過する逃げ凹部82を開けた一段低いガイド板部83を立設し、そのガイド板部83と、ガイド溝50の本溝55と間に可動壁85を溝深さ方向と平行に移動自在に組み込む。可動壁85は、上端縁85aがガイド溝50の本溝55に次第に近接する向きに傾斜する斜面85bを有した駒状ピースからなる。そこで、第4の実施形態のリセット補助手段Sでは、アーム20の可動壁85と、コイルばねからなる付勢スプリング90を用い、可動壁85を、アーム20の底板部との間に付勢スプリング90を挟んで、上端縁85aが付勢スプリング90の上向きの付勢力に抗して押し下げ可能にガイド板部83と本溝55間に抜け止め保持する。
そこで、第4の実施形態に係る開き扉制動装置Rは、何らかの原因でアーム20が所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されていないとき、即ち、アーム20が、図24に示すように、開き扉10上の取付凹部81内に納まったまま平行な状態にあるとき、リセット補助手段Sが働いて、係合体Aがガイド溝50に係合するようにアーム20を所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させることができる。
そのとき、リセット補助手段Sは、アーム20が開き扉10上の取付凹部81内に納まって平行な状態のまま、図25(A)・図26(A)に示すように開き扉10が閉止されると、固定ピン80の先端部80aにアーム20の可動壁85が近づいて、図25(B)・図26(B)に示すように、固定ピン80の先端部80aがガイド板部83上の逃げ凹部82を通って可動壁85の斜面85bに当接する。そのまま開き扉10を閉方向に回動すると、可動壁85は、図25(C)・図26(C)に示すように、固定ピン80の先端部80aに押されて付勢スプリング90の付勢力に抗して斜面85bに沿って下降し、図25(D)・図26(D)に示すように、固定ピン80の先端部80aが斜面85bの上端縁85aを通り越したときに、アーム20の本溝55に係合する。
そのように固定ピン80がガイド溝50の本溝55に係合すると、その後は、開き扉制動装置Rの通常の動作に従い、開き扉10を開くと、その開動作に伴い回動するアーム20の本溝55に沿って固定ピン80は移動する一方、アーム20は、付勢ばね35の付勢力に抗して回動し、図9に示す状態になったところでガイド溝50から固定ピン80が外れるが、係合体Aの固定ピン80との係合が外れた位置で、アーム20は元の所定傾斜角に適応した角度位置に保持される。従って、第4の実施形態に係る開き扉制動装置Rでも、それ以後に開き扉10を閉めるときには通常の状態、即ち、アーム20が所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持される状態になるようにして使い勝手を良くすることができる。
A 係合体
B 装置本体
C ブレーキユニット
R・R´ 開き扉制動装置
P 本溝の入口
S リセット補助手段
10 開き扉
11 扉枠
15 可動ピン
20・20´ アーム
25 枢軸
29 本体ケース
30 回動カム
40 ダンパ
45 アーム本体
46・70 駒片
47 コイルばね(弾性材)
49 開口
50 ガイド溝
55 本溝
60・65 脇溝
75 ガイド面
80 固定ピン
85 可動壁
85b 斜面

Claims (3)

  1. 開き扉が閉方向に回転して全閉直前の所定傾斜角の角度位置に至ると装置本体に係合する係合体を扉枠又は開き扉の一方に付設する一方、他方における前記係合体が係合する対応位置に前記装置本体を組み付け、該装置本体は、その本体ケースで基端部を枢軸を中心に回転自在に連結し、先端部から係入する前記係合体を案内して開き扉の開閉に伴う移動を可能にするガイド溝を有したアームを備え、係合する前は該アームを前記係合体との係合が可能な前記所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持する一方、係合後は前記アームを閉方向に回転付勢して開き扉を引き寄せると共に、該アームに制動力を付与して閉方向に回転する開き扉を減速する開き扉制動装置であって、前記アームが前記所定傾斜角に適応した待機角度位置に保持されていないときには、前記係合体が前記ガイド溝に係合するように前記アームを前記所定傾斜角に適応した待機角度位置に復帰させるリセット補助手段を備える開き扉制動装置において、
    前記アームは、前記ガイド溝を、開き扉の開閉動作に伴い出入りする前記係合体の先端部を案内する開口と、該開口からアーム長さ方向に沿って設ける本溝と、該本溝の入口の溝壁に凹設する脇溝とで形成し、該脇溝内に駒片を、奥側に弾性材を挟んで進退可能に嵌め込んでなることを特徴とする、開き扉制動装置。
  2. 前記リセット補助手段は、前記アームの前記ガイド溝に沿った側部に、下端縁が次第に前記本溝の溝側壁に近接する向きに傾斜して設けるガイド面と、開き扉を閉止すると当接する前記ガイド面に沿って下降して該ガイド面の下端縁を通り越したときに前記本溝に係合する前記係合体の可動ピンと、該可動ピンの下降に抗する付勢力を該可動ピンに付与する前記係合体の付勢ばねとで構成してなることを特徴とする、請求項1に記載の開き扉制動装置。
  3. 前記リセット補助手段は、前記アームの前記ガイド溝に沿った側部に、上端縁が次第に前記本溝に近接する向きに傾斜した斜面を有する可動壁と、開き扉を閉止すると当接する前記斜面に沿って前記可動壁を下降して該可動壁の上端縁を通り越したときに前記本溝に係合する前記係合体の固定ピンと、前記可動壁の下降に抗する付勢力を該可動壁に付与する付勢スプリングとで構成してなることを特徴とする、請求項1に記載の開き扉制動装置。

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