JP7079928B2 - 戸体移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、戸体移動装置に関する。
開き戸において、戸枠に対し人手にて戸体を閉鎖する場合に、不十分な閉鎖により隙間が生じないよう戸体の移動を補助する種々の戸体移動装置が提案されている(特許文献1~8)。
特許文献1~8にて提案された従来の戸体移動装置を総括すると、概ね次の通りである。
即ち、上記従来の戸体移動装置は、戸枠側と戸体の何れか一方に設けられた案内部と、戸枠側と戸体の何れか他の一方に配置され且つ先端にローラを被案内部として有し後端を中心に回転可能なアームと、アームを付勢する引きバネとを備え、人手による戸体の閉鎖に際し、戸体が戸枠の閉鎖位置に接近すると、上記案内部は被案内部を受け入れ被案内部の移動を案内するものであり、ローラが案内部により案内される間、引きバネの付勢によりローラが案内部を引き寄せ、案内部の当該引き寄せにより戸体を上記閉鎖位置へ引き寄せて上記閉鎖を完了することができる。
特開2011-26954号公報 特許第4327667号公報 特許第4875875号公報 特許第5089208号公報 特許第5401511号公報 特許第5437686号公報 特許第5437723号公報 特許第5690045号公報
上記アームを付勢する付勢手段としての引きバネは、収縮する方向に付勢力を発揮するものであり、通常引きバネの端部は他へ引掛けるためフック状に加工されている。
アームを付勢する際に上記フック状の部分が引っ張られ伸びを繰り返すことにより、引きバネの上記端部付近は疲労し易く比較的装置の寿命が短いとの危惧があった。
本発明は、開き戸及び引き戸に用いる戸体移動装置について、上記問題の解決を図る。
本発明では、開き戸又は引き戸にあって戸枠に対し人手にて戸体を閉鎖する場合に、不十分な閉鎖により隙間が生じないよう前記戸体の移動を補助する戸体移動装置について、次の構成を採るものである。
即ち本発明では、前記戸枠側と戸体の何れか一方に設けられた案内部と、前記戸枠側と戸体の何れか他方に設けられた被案内部と、前記被案内部を直接又は間接的に付勢する付勢手段とを備え、人手による戸体の前記閉鎖に際し、前記戸体が前記戸枠の閉鎖位置に接近すると、前記案内部は前記被案内部を受容して前記被案内部の前記案内部に対する相対的な移動を案内するものであり、前記付勢手段の付勢により前記案内部へ受容された前記被案内部を強制的に移動させることにて前記被案内部が前記案内部を引き寄せ、前記案内部の当該引き寄せにより前記戸体を前記閉鎖位置へ引き寄せて前記閉鎖を確実に行うものであり、前記付勢手段は、伸びる方向へ押圧力を発揮する押しバネを備えるものとする。
尚、上記戸枠側とは、戸枠の他、壁や天井などの戸枠周囲の建築物の構成部材も含むという意味である。
また本発明は、前記押しバネの伸縮できる幅を調整することにより、前記押しバネの力を調整することが可能な強さ調整機構を備えた戸体移動装置を提供できた。
更に本発明は、前記押しバネの押圧力を抑制する方向に作動する緩衝手段を備え、前記緩衝手段は、前記付勢手段による付勢を緩和するものであると共に人手により勢いよく前記戸体が開閉されるのを抑制するものであり、前記被案内部は、基端側を中心として起伏回動が可能なアームの先端側に設けられたローラであり、前記アームは、前記被案内部が前記案内部へ受容されていない状態のとき起立しており、前記戸体の前記閉鎖の状態の時に伏しており、前記案内部は、前記アームが伏す方向へ回転するのに伴って前記被案内部が前記案内部を引き寄せることができるように、前記被案内部をスライド可能に受容して伸びているものであり、前記付勢手段は、前記押しバネの付勢力を伝達する伝達部材を備え、前記伝達部材の一端は前記アームへ作用点にてリンクされ、前記緩衝手段は流体圧にて伸びるように構成された伸縮可能な流体圧ダンパーであり、前記流体圧ダンパーの一端が前記作用点とは異なる位置の副作用点にて前記アームへリンクされ、前記付勢手段の前記付勢を受けて前記アームが伏す方向へ回転することにより、前記被案内部が前記案内部に沿って移動すると共に前記案内部を引き寄せ、当該引き寄せにて前記戸体が前記閉鎖位置へ移動する戸体移動装置を提供できた。
更にまた本発明は、前記付勢手段と前記緩衝手段を収容すると共に前記アームの基端側を収容する細長いケースを備え、前記ケースは前記ケースの長手方向に沿う側面部と前記長手方向の両端をなす端面部とを備え、前記ケースの前記長手方向について前記ケース内において前記緩衝手段は前記アームの基端を挟んで前記付勢手段の反対側へ収容され、前記アームは前記ケースに対して起伏するものであり、前記アームの基部には、前記起伏回動の回転軸が配置されると共に、前記回転軸の径外へ張り出し前記アームと一体に回転するリンク用部が配置され、前記作用点にて、前記リンク用部と前記伝達部材の一端とが、ピンによって回動可能に接続され、且つ、前記副作用点にて、前記リンク用部と前記流体圧ダンパーの一端とが、ピンによって回動可能に接続されることにより、前記伝達部材及び前記流体圧ダンパーの夫々が前記アームへリンクされたものである請求項3記載の戸体移動装置。戸体移動装置を提供できた。
本発明に係る戸体移動装置は、開き戸又は引き戸の戸枠に対する戸体の閉鎖において、人手による閉鎖が不十分とならないようにすることができる。即ち、この戸体移動装置により、人手にて戸体を締める際、戸枠に対し戸体が完全に閉じられないことを防いだ。
上記効果を前提とし、とりわけ本発明は、被案内部の付勢手段に押しバネを採用することにより、損傷し難い戸体移動装置を提供できた。即ち本発明は、戸体移動装置の耐久性を高めた。上記押しバネにおいては、引きバネのように他へ引掛けて引っ張られる傷み易いフック状の部分を備える必要がないので付勢手段の寿命を長くできたのである。
特に本発明は、上記押しバネによる付勢の強弱の調整を可能とした。
また本発明は、上記付勢手段や人手にて強く戸体を移動させようとしても、上記緩衝手段によって、戸体が勢いよく閉まることを抑制できる。
更に本発明は、リンク機構を備える、即ち、上記押しバネの付勢を伝達する伝達部材を作用点にてアームへリンクし、緩衝手段である流体圧ダンパーを副作用点にてアームへリンクする構成を採ることによって、戸体移動装置全体のコンパクト化を図れた。
特に、副作用点において、流体圧ダンパーを、直接アームへリンクする他間接的にアームへリンクすることもできる。
例えば、実施の形態レベルにおいて、一端がアームの上記副作用点へリンクされ他の一端が流体圧ダンパーにリンクされたリンク片を介して流体圧ダンパーの制動を副作用点へ伝えるものとすることができる。前記リンク片のアームに対する起伏により流体圧ダンパーの動きをほぼ直線的なものとでき、戸体移動装置のコンパクト化を更に押し進めることもできるのである。
また更に本発明は、前記細長のケースの長手方向に沿って、当該ケースへ上記付勢手段と上記緩衝手段とを収容することにより、ケースを戸体や或いは戸枠側へ取り付けることにて、簡単に戸体移動装置を設置することができる。このため、ケースを横にして設置することのみならず、ケースを縦に設置することによって、縦横問わず簡単に戸体移動装置を設置することができる。即ち、本発明は、戸体側又は戸体の戸体移動装置を設置する箇所において、従来の戸体移動装置と同様の横方向に各構成部材を収めることのみならず、縦方向への収まりも良いものとしたのである。
本発明に係る戸体移動装置が取り付けられた戸体と戸枠とについて戸体が戸枠を閉鎖する直前の隙間のある状態即ち案内部が被案内部の案内を開始する状態を示すものであり、(A)は室内から主として戸枠及び戸体を下方から見上げた状態を示す斜視図、(B)は室外から主として戸枠及び戸体を上方から見下ろした状態を示す斜視図。 (A)は図1に示す戸体を透視した状態の底面図、(B)は(A)の状態から被案内部が案内部内を更に進んだ状態を示す底面図、(C)は(B)の状態から戸体が戸枠を完全に閉鎖した状態を示す底面図。 (A)は左用の案内部の斜視図、(B)は右用の案内部の斜視図、(C)は図1(A)へ示す戸体移動装置の被案内部側の構成を収めたケースの底板を外した状態の主として底面側を見せる斜視図。 (A)は図1(A)へ示戸体移動装置の被案内部側の構成を収め且つアームを起立させたケースの主として底面側を見せる斜視図、(B)は(A)のケースのアームを伏した状態を示す斜視図。 (A)は図3(C)のケースから更に内板を外してケース内部を見せる底面図、(B)は(A)のアームを伏した状態を示す底面図、(C)は(A)のケースに収容される構成部材をケースから取り出した状態に示す斜視図。 上記ケース及び上記ケースへ収容される被案内部側の構成の分解斜視図。 図5及び図6に示す戸体移動装置のリンク機構の要部分解斜視図。 図6及び図7へ示すリンク機構の変更例の分解斜視図。 (A)は図8へ示すリンク機構の構成部材の斜視図、(B)は(A)の構成部材を収容したケースの底面図。 (A)は本発明に係る戸体移動装置を縦に取り付けて戸体を閉鎖する直前の状態を室外側から眺めた斜視図、(B)は(A)の戸体と戸枠の室内側から眺めた状態を示す斜視図。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
尚以下の実施の形態は例示であり、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り以下の実施の形態と異なる実施の形態を採用することが可能である。
また各図において、Uは上方を、Sは下方を、Fは前方を、Bは後方を、Lは左方を、Rは右方を示している。前方Sとは室内側から室外側を臨む方向とし、後方Bとは前方Sの逆方向とする。
また、左方Lとは室外から戸枠を正面視した際の左側を差し、右方Rとは室外から戸枠を正面視した際の右側を指す。
(概要)
ここでは、ヒンジhにて戸体mが戸枠nへ回動自在に取り付けられた開き戸へ本発明に係る戸体移動装置pを設ける場合を例に採って説明する。
この戸体移動装置pは、ドアノブなどの把手を掴んで戸体mを閉じる際に、戸枠nにて戸体mを閉鎖するのに最後まで十分な力を加えなかった場合であっても、戸体mの移動の途中から戸体mの移動を補助し戸体mにて戸枠nを完全に閉鎖することを可能とする(図1及び図2)。尚図1(A)(B)において戸体m及び戸枠nは下方を切り欠いた状態に描かれている。
上記戸体移動装置pは、戸体mに設けられた受部材1と、戸枠nに設けられたケース2と、ケース2へ収容された付勢手段3と、ケース2へ基端側が収容されて先端側をケース2から露出させるアーム4と、ケース2へ収容された緩衝手段6とを備える。
付勢手段3は、伸長する方向に力を作用させる押しバネ30を備える。
緩衝手段6は、押しバネ30によるアーム4の付勢の抵抗となる方向に力を発揮して、アーム4の回転の勢いを緩和する。アーム4の先端には被案内部5が設けられている。被案内部5は、アーム4へ回動自在に軸支されたローラである。
受部材1は、被案内部5の移動を案内することにより被案内部5を導く、溝状の案内部11を備える。溝状の案内部11は、案内部11に対し被案内部5の移動する方向へ伸びる。
戸体mが戸枠nから大きく開かれた状態において、アーム4は戸体mから離れており、このときアーム4は戸枠nから起立している。人手にて上記の通り戸体mを閉鎖方向に回転させ、戸体mが戸枠nの閉鎖位置に接近すると、起立しているアーム4先端の被案内部5が受部材1の案内部11の入口へ到達し(図1(A)(B)及び図2(A))、被案内部5が案内部11内へ侵入を開始する(図2(B))。
被案内部5の案内部11内への侵入に伴い、付勢手段3からの付勢を受けるアーム4は戸枠nに対し伏す方向へ回転する。アーム4が戸枠nに対し伏す方向へ回転する間、案内部11は被案内部5の移動を案内し、案内部11の奥へ被案内部5を導く。被案内部5は案内部11に導かれ案内部11に沿って移動する。当該移動の間案内部11はアーム4の戸枠nへ伏す方向への回転によって被案内部5から戸枠n側へ引き寄せられる力を受ける。
またアーム4の回転に伴って、アーム4を押す押しバネ30のアーム4に対する力の作用点はアーム4の回転方向へ変位する。
上記の通り、案内部11に沿って被案内部5が移動しアーム4が上記伏す方向に回転する間、押しバネ30はアーム4を戸枠nに対し伏す方向に付勢する。従って被案内部5の案内部11への侵入により、戸体mが人手から離れても、押しバネ30によるアーム4の上記伏す方向への付勢で案内部11は被案内部5により戸枠nへ引き寄せられ、自動的に戸体mは戸枠nの閉鎖位置に引き寄せられ戸体mによる戸枠n内の空間の閉鎖が完了する(図2(C))。
上記各部の詳細について順に説明する。
(戸体mと戸枠n)
戸体mは、室外側を正面とし室内側を背面とし、左端面m1と右端面m2と上端面m3と下端面とにて象られた正面視矩形の板状体である。この例では、戸体mの右端面m2が上記ヒンジhにて戸枠nに軸支される戸体mの軸支端を構成する。また左端面m1が戸体mの自由端を構成する。そして上端面m3は上記受部材1を埋設される受部材1の取付端を構成する。
戸枠nは、上記閉鎖により戸体mを内側に嵌め合わせる枠体である。戸枠nは建造物の壁に設けられ、枠体である戸枠nの内側空間が部屋の出入口となる。
具体的には、戸枠nは、左辺部n1と右辺部n2と上辺部n3と下辺部とにて構成された正面視矩形の枠体である。
戸枠nにおいて、右辺部n2は戸体mの上記右端m2をヒンジhにて軸支される軸支用端である。また、左辺部n1は、戸体mの閉鎖にて戸体mの左端面m1即ち戸体mの自由端を嵌め合わされる閉鎖位置を提供する。そして上辺部n3の下面は、上記ケース2を取り付ける取付用面を構成する。
(受部材1)
受部材1は、この例では細長い箱体即ち横長の略直方体として賦形されている(図3(A))。
受部材1は、上記戸体mの上端へ埋設される(図1)。この例では、受部材1の背面1a側が戸体mの室内側の面即ち戸体mの背面側に露出する。但し戸体mの背面側から受部材1を突出させないのが好ましい。受部材1の天部1cは、戸体mの上端面m3から露出する(図1及び図2)。但し戸体mの上端面m3から受部材1を突出させないのが好ましい。
具体的には、戸体mの上端面m3から下方へ凹むと共に戸体mの背面に切欠し上端面m3に沿って横方向へ伸びる窪みを戸体mへ形成し、当該窪みに横長の受部材1を嵌め込む。受部材1を上記窪みに嵌め込んだ後上記窪みの底に対し受部材1の底部1bをネジ止めすればよい。
受部材1には、上記案内部11が形成されている(図3(A))。上記溝状の案内部11は、受部材1の天部1cから下方へ後退する部位であり、概ね横方向に伸びる。溝状の案内部11の内壁は、ローラである被案内部5と当接して被案内部5を案内部11の伸びる方向へ導く。
案内部11の横方向の一端は導入端12として、受部材1の上記背面1aにて開放されている。即ち、導入端12は、上記案内部11の入口を構成する。この例では、当該導入端12から案内部11は左前方に向けて斜めに緩やかに伸びる。即ち案内部11は上記背面1aから左前方へ緩やかに伸びる。
案内部11の上記内壁は、被案内部5を案内すると共に上記アーム4の回転にて周回する被案内部5からの力を受ける面でもある。
受部材1には、図3(A)の右側に(図3(B)では左側に)凹部が形成されている。この凹部は背面1aから案内部11の手前まで凹んだものである。
(ケース2)
ケース2は、細長い略直方体を呈する(図4(A)(B)及び図3(C))。
ケース2は、戸枠nの上辺部n3へ埋設される。即ち、戸枠nの上辺部n3へ窪み部分を形成して、当該窪み部分へケース2を嵌め込み、上辺部n3へケース2をネジ止めする。ケース2の左右両端には、上記窪み部分の左右にて当該ネジ止めのネジを通す鍔部分20aが形成されている。
前記細長いとは、ケース2を戸枠nへ取り付けた際に、ケース2の長辺が戸体mの上端面m3と対応する戸枠nの上辺部n3の長手方向に沿って伸び、平面視においてケース2の短辺は戸枠nの前後幅好ましくは戸体mの厚みを超えないということである。
この例では、ケース2は横長のケース本体20と底板21とを備える。ケース本体20は上側部22と前側部23と背側部24と左右の端面部25,26を備える。ケース本体20自身の底部は開放されており、上記底板21にて塞がれる。
但し、ケース2が戸枠nに収まり戸枠nに対する戸体mの開閉が円滑に行える限り、ケース2を上記形態に限定するものではない。
ケース本体20に上記付勢手段3と上記緩衝手段6と上記アーム4の基端側と副リンク用部8とが収容される(図5(A)(B))。底板21には、アーム4を通しアーム4の先端側をケース2の外部へ露出させる通し部27が設けられている(図4(A)(B)及び図3(C))。通し部27は、アーム4の回動する範囲に渡って形成された切欠部であり、底板21を円弧状に貫通し底板21の前辺27aに達する。但し、通し部27を底板の前辺27aに達しない貫通部として形成してもよい。
(付勢手段3)
付勢手段3は、上記押しバネ30と、バネ受け31とを備える(図5及び図6)。
バネ受け31は、押しバネ30の先端側とアーム4の基端側との間に介されて押しバネ30の付勢力をアーム4側へ伝達する伝達部材を備える。
この例では、バネ受け31は、ケース2内において細長いケース本体20の長手方向に沿って伸びる軸を備える。即ちバネ受け31は、コイル状の上記押しバネ30の中心に通される軸を備える。
この例ではバネ受け31は、基端側部32と、基端側部32と別体に形成された先端側部33とにて構成されている(図6)。
バネ受け31の先端側部33は、押しバネ30の付勢力をアーム4へ伝達する上記伝達部材である(以下必要に応じて伝達部材33と呼ぶ)。
この例では、バネ受け31の基端側部32はコイル状の押しバネ30に通される棒状又は筒状の軸部分を備える。基端側部32の当該軸部分の基端には、押しバネ30の一端と当接する鍔状の当接部34が設けられている。
伝達部材33は筒状に形成された筒部分を備える。伝達部材33の当該筒部分の先端側には、押しバネ30の他の一端と当接する鍔状の副当接部35が設けられている。
この例では、伝達部材33の上記筒状部分の外周へコイル状の上記押しバネ30が配置される。伝達部材33の前記筒部分は基端側部32の前記軸部分の先端側外周に重ねられて上記軸を構成している。詳しくは、伝達部材33の前記筒部分の内径を基端側部32の前記軸部分の外径よりも大きなものとし基端側部32の前記軸部分を伝達部材33の前記筒部分内に挿入している。上記構成にて伝達部材33の前記筒部分の後端から基端部32の前記軸部分を出没させることができる。一方押しバネ30は当接部34と副当接部35との間に挟まれ、押しバネ30は伝達部材33を基端側部32から離反する方向へ付勢する。
尚、図示した上記例と逆に伝達部材33の上記筒部分を上記軸部分とし、基端側部32の上記軸部分を上記筒部分としてもよい。
また基端側部32と伝達部材33とは、上記のように1本の軸として重なる必要はない。
即ち、基端側部32の上記軸部分は押しバネ30の基端側に通されて押しバネ30の基端側を受け、伝達部材33の上記筒部分は押しバネ30の先端側に通されて押しバネ30の先端側を受けるものとしつつも、コイル状の押しバネ30内において基端側部32の先端側と伝達部材33後端側とは分離した状態として実施できる。上記のように押しバネ30内において基端側部32の先端側と伝達部材33後端側とを重ねない場合、上記筒状部分も軸部分とすることができる。
また、押しバネ30がずれず付勢力の伝達が円滑に行えるのであれば、基端側部32と伝達部材33は、図示した形態と異なるものであってもよいし、上記軸部分や筒部分を備えないものとしてもよい。
更に押しバネ30がずれず付勢力の伝達が円滑に行えるのであれば、付勢手段3において押しバネ30及び伝達部材33以外の構成、具体的には基端側部32を備えないものとしてもよい。
この例では、バネ受け31の基端側部32の基端は、細長のケース本体20の端面部の一方の内側面にて軸支されている。基端側部32の上記当接部34は中心線(仮想線)を上下縦にする略半円柱状に象られた部材であり、半円柱の円周面34bと反対側の平らな面を押しバネ30との当接面34aとする。ケース本体20内の右端面部25と基端側部32との間には、ピボット用部材36とネジ受片37とが収容されている(図5(C)及び図6)。
ピボット用部材36は、当接部34の円周面34bと対応する凹曲面を受け面36aとして備える。ピボット用部材36の受け面36aと反対側の面即ちケース本体20の右端面部25を臨む面は、上方から下方へ向けて前記右端面部25の内面へ接近するように傾斜する斜面36bを構成する。
尚、上記「上方から下方へ向けて」に関する上下は、冒頭説明した上方Uと下方Sに沿ったものであり、図6の上下と逆となる。以下の図6に示す各部材名中の上下も図6に描かれた状態と逆となる。
ピボット用部材36の受け面36aの上部には、受け面36aの呈する凹曲面よりも小径の凹曲面が軸受面36cとして形成されている。ピボット用部材36の斜面36bには、凹部36dが形成されている。凹部36dは斜面36bの中腹からピボット用部材36の下面36eにかけて伸びる。上記軸受け面36cの上方には軸受け面36cから前方へ突出する庇状部36fが形成されている。
ネジ受片37は、ピボット用部材36と別体に形成された小片であり、ピボット用部材36とケース本体20の右端面部25との間に収容される。ネジ受片37において、ピボット用部材36と当接する端面が斜面36bに対応する傾斜面37aを構成する。また、ネジ受片37にはネジ受片37の上面から下面に貫通するネジ穴37bが設けられている。ネジ穴37bには雌螺子が形成されている。ネジ穴37bには、雄螺子を有するネジ38がねじ込まれている。ネジ穴37bへねじ込まれることにてネジ38はネジ受け部37の下面から下方へ起立し頭部38aを下方へ向ける。
ネジ38はピボット用部材36の凹部36dへ受容され、ネジ38の頭部38aはピボット用部材36の下面36eから下方へ露出する。ネジ38の頭部38aの座面は、ピボット用部材36の下面36eを押さえる。
上記ネジ受け部37とネジ38とピボット用部材36とは、押しバネ30の強さ調整機構を構成する。上記強さ調整機構は、ケース本体20の右端面部25内面と後述する副当接面35aとの間の幅を変更することで、押しバネ30の伸縮できる幅を変え、押しバネ30の力を調整するものである。具体的には、ネジ38を緩め、ピボット用部材36をネジ38に対し、凹部36dからネジ38を出没させる方向(左右方向)にスライドさせてピボット用部材36の斜面36bに対するネジ受片37の傾斜面37aの当接する位置を変えることにより、押しバネ30の伸びるケース2の長手方向に対し押しバネ30とケース本体20の右端面部25との間へ介されたピボット用部36及びネジ受片37の占める合計幅wを小さくし又は大きくすることができる(図5(C))。ピボット用部36とネジ受片37との上記合計幅wの大小を調整することによって、ケース2の長手方向(左右方向)について押しバネ30とケース本体20との間の間隔を調整することができる。
押しバネ30を強く作用させたいときは、上記合計幅wを大きくする方向にピボット用部36とネジ受片37とを調整してネジ38で止め、押しバネ30の基端とケース本体20の右端面部25との間の間隔を大きくすることにより押しバネ30を当初から圧縮させた状態にして押しバネ30の弾発力を強めることができる。戸体移動装置pを重たい引き戸mに使う場合押しバネ30の弾発力を強める上記調整を行えばよい。逆に軽い引き戸mの場合など、押しバネ30の強さを抑えたいときは、上記合計幅wを小さくする方向にピボット用部36とネジ受片37とを調整してネジ38で止め、押しバネ30の基端とケース本体20の右端面部25との間の間隔を小さくすることにより押しバネ30を強い圧縮から解放して押しバネ30の弾発力を弱めることができる。
上記の通り、図1~図7へ示す戸体移動装置pは、上記の強さ調整機構を備えピボット用部材36とネジ受片37間の当接し合う位置を調整し上記合計幅wを変えることによって押しバネ30の強さを調整することができるタイプであるが、押しバネ30の強さの調整が不要であれば、上記強さ調整機構を設けずに実施することができる。例えば、戸体移動装置をコンパクトにしたい場合上記強さ調整機構を排除して実施すればよい。
バネ受け31において上記基端側
右端面部25へ直接軸止めされたものではなく、押しバネ30の反発力により当接部34が上部32の当接部34は、上記円周面34bが呈する(半)円柱のほぼ中心線(仮想線)上に配置された、上軸部34cと下軸部34dとを備える(図6)。上軸部34cは当接部34の上面側から上方へ突出しピボット用部材36の上記軸受け面36cに受容される。下軸部34dは当接部34の下面から下方へ突出する。
後述する内板28の底板部28aには、上記下軸部34dを受ける貫通部28fが設けられており、貫通部28f内に下軸部34dが挿入される。貫通部28fは、ケース2の左右に伸びる長孔であり、長手方向に沿って目盛りがふられている(図3(C)及び図6)。ケース本体20から底板21を外し、貫通部28fを見ることによって下軸部34dの位置を確認することができる。即ち貫通部28fは、下軸部34dの位置を見せる窓となっており、下軸部34dの位置から押しバネ30が上記強さ調整機構によってどの程度圧縮されているか知ることができる。下軸部34dの位置を確認して、必要により強さ調整機構による上記調整を行えばよい。
この例では、基端側部32の基端はケース本体20の記ピボット用部材36及びネジ受片37を介して上記の右端面部25へ押し付けられている。
ピボット用部材36の受け面36aへ受容された上記当接部34は、上軸部34cと下軸部34cとを中心として受け面36aに対して回転することができる。
即ち、ピボット用部材36は、ケース2内において当接部34を中心とするバネ受け31の若干の回転を許容するものである。
伝達部材33の上記副当接部35は、押しバネ30の他の一端と当接する前述の副当接面35aを備える。副当接部35の副当接面35aと反対側の部位は、副当接部35aを挟んで押しバネ30と反対側へ張り出す作用端部35bを備える。作用端部35bは、作用端部35bを上下に貫通する第1リンク用穴35cを備える(図6)。
付勢手段3は、ケース2の底部側において前述の内板28に覆われている。内板28はケース本体20と底板31との間に配置された断面略コ字状の板材である(図3(C)及び図6)。即ち、内板28は、ケース2の底板31に沿う底板部28aと、ケース本体20の前側部23に沿う前板部28bと、ケース本体20の背側部24に沿う背板部28cとにて構成された金属板である。
この例では、内板28の前板部28bはケース本体20の前側部23の外側面(前側部23の前面)に沿い、内板28の背板部28cはケース本体20の背側部24の外側面(背側部24の背面)に沿う。
内板28は金属製のケース本体20にネジ又は溶接にて固定してもよいが、この例では、内板28は金属製のケース本体20へ周知のブラインドリベットにて固定されている。
内板28の底板部28aには、前記ネジ38の頭部38aを内板28からケース本体20の底部側へ露出させる貫通孔28dが設けられている。ネジ38の頭部には、ピン受片37のネジ穴37bへネジ38をねじ込むための工具係合部が設けられている。ケース本体20から底板21を外した状態において、上記貫通孔28dから露出するネジ38の頭部38aの前記工具係合部へドライバ等の工具を係合しネジ38をネジ穴38bへねじ込むことができる。
(アーム4)
前述の通りアーム4の先端側には、前述の通り被案内部5としてローラが回動自在に軸支されている。被案内部5には、ゴムローラを採用することができる。ローラ5はアーム4先端に軸支されてアーム4の下面側へ突出する。
ケース本体20内においてアーム4の基端は、付勢手段3の伝達部材33の先端側に配置される。換言すると付勢手段3は、ケース本体20の右端面部25側に後端側を向け先端側をアーム4の基端側へ向ける。
そしてケース2に収容されるアーム4の基端側は回転軸41を備える。回転軸41はケース2内にて上下に伸びる軸である。回転軸41には、金属製のピンを用いることができる。
回転軸41を中心として回転することにより、アーム4はケース2に対して起伏することができる。図4(A)及び図5(A)はアーム4のケース2から起立した状態を示し、図4(B)及び図5(B)はアーム4のケース2へ伏した状態を示す。
この例では、回転軸41は、内板28の底板部28aに軸支されている。即ち、回転軸41はケース2へ軸支されているのである。但し、アーム4はケース2へ軸支されたものに限定するものではなく、アーム4をケース2に対し完全に独立した部材として実施するのを除外しない。
内板28の底板部28aの左右の幅はケース本体20の左右の幅よりも小さい。底板部28aの左端には上記回転軸41を軸支する突片28eが形成されている。突片28eは、底板部28aの左端から左側に突出する。突片28aは上下に撓むことができる可撓性を有する。突片28eは上記可撓性により回転軸41が受ける上下方向の衝撃を吸収する。
またアーム4の基端側には、リンク用部7が形成されている。リンク用部7は、回転軸41を中心としアームの回転平面(この例では水平な仮想面)に沿って回転軸41の径外へ膨出する板状の部位である(図5及び図6)。
リンク用部7はこの例では、アーム4と一体に形成されている。但し、リンク用部7はアーム4と別体に形成され溶接やネジ止めにてアーム4へ固定されるものとしてもよい。
リンク用部7は、回転軸41を通す回転軸用孔70を備える(図7)。リンク用部7には、回転軸用孔70の径外側に、回転軸用孔70を取り囲んで第1リンク用孔71と第2リンク用孔72と第3リンク用孔73とが設けられている。回転軸用孔70と第1リンク用孔71と第2リンク用孔72と第3リンク用孔73は、夫々リンク用部7を上下に貫通する貫通孔である。
(緩衝手段6)
緩衝手段6は、ケース本体20内にて、アーム4の基端を挟んで付勢手段3の反対側に設けられている(図5及び図6)。緩衝手段6は、シリンダ61とシリンダ61の先端から出没するピストンロッド62とを備えた流体圧ダンパーである。ケース2内において細長いケース本体20の長手方向に沿ってシリンダ61とピストンロッド62とが伸びる。
シリンダ61には油圧シリンダやエアシリンダなどの流体圧シリンダを採用することができる。
この例では、シリンダ61は、油圧シリンダである。ピストンロッド62にシリンダ61へ押し込む力が掛かるとシリンダ61内の油圧は当該押し込みの抵抗となる。一方ピストンロッド62にシリンダ61から引き出す力が加わるとシリンダ61内の油圧は当該引き出しの抵抗となる。緩衝手段6には周知のオイルダンパーやエアダンパーを採用することができる。
シリンダ61の基端側は、留ピン63にてケース本体20の他の一方の端面部この例では左端面部26に軸支されて、ピストンロッド62の先端をアーム4の基端側に向ける(図5~図7)。図7の66はシリンダ61の基端側に設けられた上記留ピン63を通す穴を示している。
ピストンロッド62の先端には、副作用端部64が設けられている。副作用端部64には副作用端部64を上下に貫通する第2リンク用穴65が設けられている。
(副リンク用部8)
上記の副リンク用部8は、平面視においてアーム4の上記リンク用部7とほぼ同じ形状を備える。但し、副リンク用部8は、リンク用部7と異なりアーム4と別体に形成された部材である(図6及び図7)。副リンク用部8は、平面視においてリンク用部7と重なるように配置される。当該平面視において副リンク用部8には、リンク用部7の上記回転軸用孔70と更にリンク用部7の第1~第3リンク用孔71~73の夫々と対応する位置に、回転軸用副孔80と第1~第3リンク用副孔81~83が設けられている。
上記リンク用部7と副リンク用部8とは、スペーサ94を介して上記の通り上下に重なる。
スペーサ94は、スペーサ94を上下に貫通する、中心孔94aと副作用孔94bと補強用孔94cの3つの穴を備える。
スペーサ94を挟んで上下にリンク用部7と副リンク用部8の夫々が重ねられた状態において、スペーサ94の中心孔94aはリンク用部7の回転軸用孔70と副リンク用部8の回転軸用副孔80の間に位置し、スペーサ94の副作用孔94bはリンク用部7の第2リンク用孔72と副リンク用部8の第2リンク用副孔82との間に位置し、スペーサ94の補強用孔94cはリンク用部7の第3リンク用孔73と副リンク用部8の第3リンク用副孔83との間に位置する。
リンク用部7の回転軸用孔70とスペーサ94の中心孔94aと副リンク用部8の回転軸用副孔80とに、アーム4の基端側の上記回転軸41が通される(図7)。
スペーサ94において、リンク用部7の第2リンク用孔72と副リンク用部8の第2リンク用副孔82との間に介在する部分の上下幅は、スペーサ94におけるリンク用部7の第3リンク用孔73と副リンク用部8の第3リンク用副孔83との間に介在する部分の上下幅よりも小さい。スペーサ94におけるリンク用部7の第2リンク用孔72と副リンク用部8の第2リンク用副孔82との間に介在する部分は、副リンク用部8寄りに設けられており、当該介在部分とリンク用部7の第2リンク用孔72との間には、ピストンロッド62の上記副作用端部64が挿入される。
そしてリンク用部7の第2リンク用孔72とピストンロッド62の副作用端部64の第2リンク用穴65とスペーサ94の副作用孔94bと副リンク用部8の第2リンク用副孔82とに、第2ピン92となる1本の金属製のピンが通される。
スペーサ94は、リンク用部7と副リンク用部8との間にあって上記第1リンク用孔71と第1リンク用副孔81との間に介在する部分を備えない。リンク用部7と副リンク用部8との間には、スペーサ94と並行してバネ受け31の上記作用端部35bが介在する。作用端部35bの上下の幅は、スペーサ94におけるリンク用部7の第3リンク用孔73と副リンク用部8の第3リンク用副孔83との間に介在する部分の上下幅を超えない。作用端部35bの上下の幅は、スペーサ94の当該上下幅よりも若干小さい。
リンク用部7の第1リンク用孔71と付勢手段3の作用端部35bの第1リンク用穴35cと副リンク用部8の第1リンク用副孔81とに、第1ピン91となる1本の金属製のピンが通される。
リンク用部7の第3リンク用孔73とスペーサ94の補強用孔94cと副リンク用部8の第3リンク用副孔83とに、第3ピン93となる1本の金属製のピンが通される。
上記にて第1ピン91と第2ピン92と第3ピン92は、回転軸41を取り囲み、夫々回転軸41と平行に伸びる。
上記の通り、第1ピン91がバネ受け31の作用端部35bの第1リンク用穴35cに通されることにて、第1ピン91はリンク用部7及び副リンク用部8へバネ受け31の先端側即ち伝達部材33を軸支する。
また、第2ピン92がピストンロッド62の副作用端部64の第2リンク用穴65に通されることにて、第2ピン92はリンク用部7及び副リンク用部8へピストンロッド62の先端側を軸支する。
この例では、上記のリンク用部7、副リンク用部8、第1ピン91、第2ピン92、バネ受け31の(伝達部材33の)作用端部35bの第1リンク用穴35c及びピストンロッド62の副作用端部64の第2リンク用穴65が、アーム4とバネ受け31(付勢手段3の伝達部材33)とピストンロッド62(緩衝手段6)とをリンクするリンク機構を構成するのである。
第1ピン91はアーム4に対する付勢手段3の上記作用点となり、第2ピン92はアーム4に対するピストンロッド62の作用点(副作用点)となる。第3ピン93は回転軸41の周囲を補強する補強用のピンである。
第1ピン91と第2ピン92と第3ピン92とには、周知のブラインドリベットを採用し、リンク用部7と副リンク用部8へ当該ブラインドリベットを打つことにて第1ピン91と第2ピン92と第3ピン92を設けることができる。
スペーサ94の外周面は、平面視においてスペーサ94外周面の他の部位よりも中心(中心孔94a)からの距離が大きい膨出部95を備える。
膨出部95には、膨出部95の外周面からスペーサ94の中心即ち中心孔94a側へ後退する凹みが係止部96として形成されている。
ケース本体20の前側部23にはケース本体20を前後に貫通する切欠口23aが設けられ、ケース本体20の背側部24には、ケース本体20を前後に貫通する副切欠口24aが形成されている(図6)。ケース本体20の背側部24には、板バネ97が設けられている。板バネ97は、基端側をケース本体20の背側部24の内面に固定され、副切欠部24aを塞ぐ。
板バネ97には、スペーサ94の上記係止部96に嵌めることが可能な被係止部98が設けられている(図6及び図7)。被係止部98は、基端をケース本体20の前側部23へ固定された板バネ97の先端即ち板バネ97の自由端側に設けられている。
被係止部98は、板バネ97の前面側へ凸状となるように板バネ97の曲げられた部位である。
上記各ピン91~93の取り付けによって、スペーサ94はリンク用部7及び副リンク部8と一体となっている。従ってアーム4の回転に伴って膨出部95の向きが変化し係止部96は変位する。
アーム4が起立した状態のとき(図2(A)、図4(A)及び図5(A))、係止部96へ被係止部98が嵌まり、アーム4は当該起立した状態にロック(係止)される。
この例では、付勢手段3は、常時アーム4をケース2(戸枠n)に対し伏す方向へ付勢している。係止部96への被係止部98の係止により、起立したアーム4は付勢手段3の付勢によっても伏さずに起立した状態を維持する。
上記の通り係止部96に被係止部98が係止されて受部材1(案内部11)により案内される前のアーム4の向きが固定され、戸体mが戸枠nの閉鎖位置へ接近した際、確実に案内部11の入口即ち上記導入端12へ被案内部5を向けることができる。
(戸体移動装置pの動作)
戸枠nに囲まれた出入口から人が出入りできる、戸体mが戸枠nから完全に開かれた状態において、アーム4は上記被係止部98の係止部96への係止によりケース2の前側面即ち戸枠nの前面から起立している(図2(A)、図4(A)及び図5(A))。
人手により戸体mを戸枠nへ向け押す又は引くことによって、被案内部5が案内部11の導入端12から案内部11内へ侵入すると、被案内部5は案内部11に導かれて案内部11に沿って移動を開始する。当該移動の開始により、被係止部98が係止部96から外れ、アーム4は回転可能となる。回転可能となったアーム4は、自動的に付勢手段3の付勢を受けて戸枠nに対し伏す方向に回転する。アーム4の回転に伴いローラである被案内部5は、溝である案内部11に沿って転がりつつ案内部11の伸びる方向へ移動する。被案内部5の当該移動中、アーム4の回転に伴い被案内部5は、溝である案内部11の内壁を押圧して自動的に上記戸枠n側へ案内部11を引き寄せる。当該引き寄せにより、アーム4が戸枠nへ伏すと共に案内部11を備える戸体mが戸枠nへ引き寄せられ、人手を離れても閉鎖位置へ戸体mを移動させることができる。
即ち、人手によるアーム4の当該初動の回転により被係止部98の係止部96への係止が解かれると、アーム4は付勢手段3の押しバネ30の付勢によりバネ受け31の作用点から力を受けて、人手を離れても自動的に伏す方向へ回転を続けるのである。
上記の通りアーム4の回転によりリンク用部7及び副リンク用部8は回転し、上記バネ受け31先端の作用点は回転軸41を中心に約90度(約1/4周)周回するのである。そして上記の通りアーム4の伏す方向への上記回転により被案内部5は案内部4を戸枠nへ引き寄せ、その結果戸体mは戸枠nへ引き寄せられ、最終的にアーム4はケース2即ち戸枠nへ伏した状態となり、戸枠nは戸体mにて完全に閉鎖される。
戸体mにて戸枠nが完全に閉鎖されアーム4が完全に伏した状態となっても、付勢手段3の当該伏す方向へのアーム4への付勢は維持され、戸体mは閉鎖位置から不意に開かない。
尚、ケース本体20の後側部24の上記副切欠部24aは、アーム4の起立により撓む板バネ97をケース本体20の外側へ逃がす逃げ場を提供する。
またアーム4の回転中上記作用端部35a或いは副作用端部64が前側面23と接触してアーム4の回転を阻害しないよう、前側部23の上記切欠口23aが作用端部35a又は副作用端部64を逃がす逃げ場を提供する。
また戸体mの上記移動の各過程において、緩衝手段6はアーム4の急激な回転を押さえるように上記副作用点にてリンク用部7及び副リンク用部8に抵抗力を作用させる。
(変更例)
図1~図7へ示す例では、回転軸41を補強する補強用のピンは、第3ピン93の1本のみであった。即ち、回転軸41は、第1ピン91と第2ピン92と第3ピン93の3本のピンに取り囲まれていた。
しかし、戸体移動装置pをよりコンパクトに形成するため、各ピン91~93を細くする場合、回転軸41の補強が不十分になる危惧がある。
このため、上記他のピン91~93と共に回転軸41を取り囲む補強用のピンとして、更に第4ピン99を追加するのが好ましい(図8)。
詳しくは、リンク用部7と副リンク用部8に、回転軸用孔70や回転軸用副孔80を上記他の孔と共に取り囲む第4リンク用孔74及び第4リンク用副孔84を設けて、第4ピン99を通すのである。スペーサ94にも当該第4ピン99を通す孔(副補強用孔94d)を設けておけばよい。
尚補強用のピンは、上記第3ピン93及び第4ピン99の2本に限定するものではなく、コンパクト性を損なわない範囲において、第5ピンを追加するなど更に多くの補強用のピンを設けて実施してもよい。
尚、図8へ示す例では、スペーサ94は、上記中心孔94aに代えて、回転軸41との接触を回避する空間部94eを備える。空間部94eは、スペーサ94の右側から左側へ後退する陥没部分にて象られた空間である。
また図8へ示す例では、戸体移動装置pをよりコンパクトに形成するため、ピストンロッド62の上記副作用端部64の前後方向の可動幅を小さくする工夫がなされている。
図8へ示す例では、図1~図7へ示す例のように上記第2ピン92によって緩衝手段6の副作用端部64を直接リンク用部7や副リンク用部8へリンクさせるのではない。具体的には、図8へ示す例では、緩衝手段6の副作用端部64の第2リンク用穴65に、仲介ピン92aを通すものとする。リンク用部7及び副リンク用部8と別体に形成された2枚のリンク片92bの一端を、当該仲介ピン92aにて副作用端部64へ軸支する(図8及び図9)。そしてリンク片92bの他の一端を、上記第2リンク用孔72及び第2リンク用副孔82へ通される上記第2ピン92によってリンク用部7及び副リンク用部8へ軸支する。2枚のリンク片92bは、夫々平面視弧状に伸びる薄板である。
より詳しくは、一方のリンク片92b(以下必要に応じて上リンク片92bと呼ぶ。)の一端が上記副作用端部64の上に配置され且つ他の一方のリンク片92b(以下必要に応じて下リンク片92bと呼ぶ。)の一端が上記副作用端部64の下に配置されて、上下両リンク片92bの一端の夫々へ仲介ピン92aが通される。
下リンク片92bの他端がリンク用部7の上面に重ねられ且つ上リンク片92bの他端が副リンク用部8の下面に重ねられて、上下両リンク片92bの他端の夫々に第2ピン92が通される。
緩衝手段6は、上記リンク片92bを介して副作用点となる第2ピン92に抵抗力を作用させる。
ピストンロッド62の出没により、リンク片92bの夫々は、リンク用部7と副リンク用部8に対し起伏し、リンク用部7と副リンク用部8の間から出没する。スペーサ94とリンク用部7との間、スペーサ94と副リンク用部8との間には、リンク片92bの夫々を収容する隙間が設けられている。ピストンロッド62がシリンダ61から伸びた際上記隙間にリンク片92bは収容されて、下リンク片92bのほぼ全体がリンク用部7の上面に重なり、上リンク片92bのほぼ全体が副リンク用部8の下面へ重なる。
上記リンク片92bの動作によって、緩衝手段6は留ピン63を中心とする回動を殆どせず、副作用端部64は、リンク用部7及び副リンク用部8(必要に応じリンク用部7と副リンク用部8とを纏めて回転動作部と呼ぶ。)に向けて殆ど直線運動をするのみである。従って、上記リンク片92bを用いることで、ケース2の前後幅を小さく形成することができる(図8及び図9)。
この例では、隔壁部29が、ケース本体20内に設けられている(図8及び図9(A))。
隔壁部29は、ケース本体20内を左右に画することで、シリンダ61と上記回転動作部とを画する。隔壁部29は、ピストンロッド62を通し且つ副作用端部64の上記直線運動をガイドする溝状部29aを備える。溝状部29aは、ピストンロッド62の出没に伴うリンク片92bの上記動作を許容するため前後に幅を広げる大幅部分29bを備える。
また、図8及び図9へ示す例では、ケース本体20は、上記右端面部25を備えず、ケース本体20の当該右端面部をピボット用部材36が兼ねる。このため、図8及び図9へ示す戸体移動装置pは、押しバネ30の強さ調整機構を備えない。図8及び図9へ示す戸体移動装置pは、図1~図7に示したネジ受片37やネジ38を備えないのである。上記強さ調整機構の排除により、ケース2の左右方向の幅を抑えることができる。
図8及び図9へ示す例では、ケース2の右側の鍔状部20aは、ケース本体20ではなく、内板28に形成されている。
尚図8及び図9へ示す実施の形態について、特に言及しなかった事項は、図1~図7へ示す実施の形態と同様である。
(他の変更例)
図示した各実施の形態において、付勢手段3は常時アーム4を伏す方向へ付勢するものとし、戸体mの開放時にアーム4の起立した状態を係止部96への被係止部98の係止により維持するものとした。この他戸枠nが開放されているとき付勢手段3がアーム4を起立する方向へ付勢してアーム4を起立させるものとし、戸体mにて戸枠nを閉鎖する際、付勢手段3の上記付勢に抗し人手で戸体mを戸枠n側へ移動させることにて、アーム4と共にリンク用部7(及び副リンク用部8)を回転させ、案内部11内を被案内部5が移動する間に被案内部5の可動範囲中押しバネ30の最も圧縮される下死点を前記作用点が通過するものとし、作用点の前記下死点通過後、付勢手段3の付勢がアーム4を伏す方向へ切り替わり、自動的に戸体mを閉鎖位置へ移動させるものとしてもよい。上記の通り案内部11に被案内部5が侵入している間押しバネ30の最も圧縮される最圧縮点即ち上記下死点を上記作用点が通過するように設定し戸枠n開放時アーム4を起立する方向へ付勢手段3が付勢するものとする場合、上記被係止部98は戸枠n閉鎖時に係止部96へ係止されるものとしてもよい。
また図示した実施の形態では、緩衝手段6について、シリンダ61の基端側が留ピン63にてケース本体20の他の一方の端面部に軸支されて、ピストンロッド62の先端をアーム4の基端側に向けるものとし、ピストンロッド62の先端に副作用端部64が設けられて、ピストンロッド62の先端が第2ピン92にてリンク用部7及び副リンク用部8へリンクされるものとした。この他、緩衝手段6を図示したものと左右逆にして実施してもよい。即ち、ピストンロッド62の先端が留ピン63にてケース本体20の他の一方の端面部に軸支されて、シリンダ61の基端側に副作用端部64が設けられて、シリンダ61の基端が第2ピン92にてリンク用部7及び副リンク用部8へリンクされるものとしてもよいのである。
図示した各実施の形態おいて、戸体mが右開きか左開きかによって、受部材1の位置や受部材1及びケース2側の各部の構成を変更すればよい。例えば図1へ示す左開きの戸体mでは、図3(A)へ示す左開き用の受部材1を用いたが、右開きの戸体mに対しては、図3(B)へ示す右開き用の受部材1を用いればよい。図3(A)の受部材1に対し図3(B)の受部材1は、左右鏡面対称に形成されている。
図1~図7へ示す例では、細長い(横長の)ケース2を、戸枠nへ横にして取り付けるものとしたが、図10(A)(B)へ示す通り当該ケース2を、戸枠nへ縦に取り付けるものとしても実施できる。
上記各実施の形態において、案内部を戸体m側に設け被案内部を戸枠n側へ設けるものとしたが、被案内部を戸体m側に設け案内部を戸枠n側に設けるものとしても実施できる。
また、案内部を戸体m側に設ける場合、被案内部5即ちローラを備えるアーム4やケース2は戸枠nに直接設けるものに限らず戸枠n周辺の壁や天井に設けるものとしてもよい。被案内部5であるローラを備えるアーム4やケース2を戸体m側に設ける場合も、案内部は戸枠nに直接設けるものに限らず戸枠n周辺の壁や天井に設けるものとしてもよい。
上記各実施の形態において、開き戸に本発明を実施するものを例示したが、引き戸に本発明に係る戸体移動装置を実施するものとしてもよい。
本発明は、家屋やビルなどの建造物において実施することのみならず、大型のロッカーや配電ボックス、プレハブ物置などにおいて実施することも可能である。
(総括)
本発明は、開き戸又は引き戸にあって戸枠nに対し人手にて戸体mを閉鎖する場合に、不十分な閉鎖により隙間が生じないよう戸体mの移動を補助する戸体移動装置pにおいて、戸枠n側と戸体mの何れか一方に設けられた案内部11と、戸枠n側と戸体mの何れか他方に設けられた被案内部5と、被案内部5を直接又は間接的に付勢する付勢手段3とを備え、人手による戸体mの前記閉鎖に際し、戸体mが戸枠nの前記閉鎖位置に接近すると、被案内部5は、案内部11へ当接して移動し始め当該移動中付勢手段3の付勢を受けて被案内部5は戸枠n側と戸体mの前記他方へ更に接近し、被案内部5の付勢手段3の付勢を受けた当該接近により、被案内部5が案内部11を戸枠n側と戸体mの前記他方へ引き寄せ、案内部11の当該引き寄せにより戸体nを前記閉鎖位置へ引き寄せて前記閉鎖を完了するものであり、付勢手段3は、伸びる方向へ押圧力を発揮する押しバネを備えた戸体移動装置を提供する。
1 受部材
1a(受部材1の)背面
1b(受部材1の)底部
1c(受部材1の)天部
2 ケース
3 付勢手段
4 アーム
5 被案内部(ローラ)
6 緩衝手段
7 リンク用部
8 副リンク用部
11 案内部(溝)
12 (案内部11の)導入端
20 (ケース本体20の)ケース本体
21 (ケース本体20の)底板
22 (ケース本体20の)上側部
23 (ケース本体20の)前側部
23a(前側部23の)切欠口
24 (ケース本体20の)背側部
24a(背側部24の)副切欠口
25 (ケース本体20の)右端面部
26 (ケース本体20の)左端面部
27 (底板21の)通し部
27a(通し部27の)前辺
28 内板
28a(内板28の)底板部
28b(内板28の)前板部
28c(内板28の)背板部
28d(内板28の)貫通孔
28e(内板28の)突片
28f(内板28の)貫通部
29 隔壁部
29a(隔壁部29の)溝状部
29b(溝状部29aの)大幅部分
30 (付勢手段3の)押しバネ
31 (付勢手段3の)バネ受け
32 (バネ受け31の)基端側部
33 伝達部材(バネ受け31の先端側部)
34 (基端側部32の)当接部
34a(当接部34の)当接面
34b(当接部34の)円周面
34c(当接部34の)上軸部
34d(当接部34の)下軸部
35 (伝達部材33の)副当接面
35a(副当接部35の)副当接面
35b(副当接部35の)作用端部
35c(副当接部35の)第1リンク用穴
36 ピボット用部材
36a(ピボット用部材36の)受け面
36b(ピボット用部材36の)斜面
36c(ピボット用部材36の)軸受け面
36d(ピボット用部材36の)凹部
36e(ピボット用部材36の)下面
36f(ピボット用部材36の)庇状部
37 ネジ受片
37a 傾斜面
37b ネジ穴
38 ネジ
38a(ネジ38の)頭部
41 回転軸
61 (緩衝手段6の)シリンダ
62 (緩衝手段6の)ピストンロッド
63 (シリンダ61の)留ピン
64 (ピストンロッド62の)副作用端部
65 (副作用端部64の)第2リンク用穴
41 (アーム4の)回転軸
70 (リンク用部7の)回転軸用孔
71 (リンク用部7の)第1リンク用孔
72 (リンク用部7の)第2リンク用孔
73 (リンク用部7の)第3リンク用孔
80 (副リンク用部8の)回転軸用副孔
81 (副リンク用部8の)第1リンク用副孔
82 (副リンク用部8の)第2リンク用副孔
83 (副リンク用部8の)第3リンク用副孔
84 (副リンク用部8の)第4リンク用副孔
91 第1ピン
92 第2ピン
92a 仲介ピン
92b リンク片
93 第3ピン
94 スペーサ
94a(スペーサ4の)中心孔
94b(スペーサ4の)副作用孔
94c(スペーサ4の)補強用孔
94d(スペーサ4の)副補強用孔
94e(スペーサ4の)空間部
95 膨出部
96 係止部
97 板バネ
98 被係止部
99 第4ピン
h (開き戸の)ヒンジ
m 戸体
m1(戸体mの)左端面(自由端)
m2(戸体mの)右端面(軸支端)
m3(戸体mの)上端面(取付用端)
n 戸枠
n1(戸枠nの)左辺部(閉鎖位置)
n2(戸枠nの)右辺部(軸支用端)
n3(戸枠nの)上辺部(取付用面)
p 戸体移動装置
w (ピボット用部36とネジ受片37の)合計幅

Claims (4)

  1. 開き戸又は引き戸にあって戸枠に対し人手にて戸体を閉鎖する場合に、前記戸体の移動を補助する装置であり、
    前記戸枠側と前記戸体の何れか一方に設けられた案内部と、前記戸枠側と前記戸体の何れか他方に設けられた被案内部と、付勢手段とを備え、
    前記被案内部は、ケース本体に対して回動するアームの先端に設けられ、
    前記付勢手段は、前記アームを介して前記被案内部を付勢するものであり、
    人手による前記戸体の前記閉鎖に際し、前記戸体が前記戸枠の閉鎖位置に接近すると、前記案内部は前記被案内部を受容して前記被案内部の前記案内部に対する相対的な移動を案内するものであり、前記付勢手段の付勢により前記案内部へ受容された前記被案内部を強制的に移動させることにて前記被案内部が前記案内部を引き寄せ、前記案内部の当該引き寄せにより前記戸体を前記閉鎖位置へ引き寄せて前記閉鎖を行うものであり、
    前記付勢手段は、伸びる方向へ押圧力を発揮する押しバネを備えた戸体移動装置において、
    前記付勢手段は、ケース本体内に配置され、前記押しバネとバネ受けとを備え、その先端側が前記アームへ作用点にて回動可能に接続され、その基端側が前記ケース本体に回動可能に軸支点にて軸支され、
    前記押しバネと前記バネ受けとを備えた前記付勢手段が、前記ケース本体内で前記軸支点を中心に回動しながら伸縮することを特徴とする戸体移動装置。
  2. 前記バネ受けは、基端側部とその先端側の伝達部材とを備え、
    前記伝達部材は、前記押しバネの先端側と前記アームの基端側との間に介されて前記押しバネの付勢力をアーム側へ伝達するものであり、
    前記伝達部材は、前記アームの基端側へ作用点にて回動可能に接続され、
    前記バネ受けの前記基端側部は、前記ケース本体に回動可能に軸支され、
    前記バネ受けは、前記基端側部として前記ケース本体の長手方向に沿って伸びる軸を備え、前記軸は、コイル状の1本の前記押しバネの中心に通されたものであることを特徴とする請求項1記載の戸体移動装置。
  3. 前記押しバネの押圧力を抑制する方向に作動する緩衝手段を備え、
    前記緩衝手段は、前記付勢手段による付勢を緩和するものであると共に人手により勢いよく前記戸体が開閉されるのを抑制するものであり、
    前記被案内部は、基端側を中心として起伏回動が可能な前記アームの先端側に設けられたローラであり、
    前記アームは、前記被案内部が前記案内部へ受容されていない状態のとき起立しており、前記戸体の前記閉鎖の状態の時に伏しており、
    前記案内部は、前記アームが伏す方向へ回転するのに伴って前記被案内部が前記案内部を引き寄せることができるように、前記被案内部をスライド可能に受容して伸びているものであり、
    前記緩衝手段は流体圧にて伸びるように構成された伸縮可能な流体圧ダンパーであり、前記流体圧ダンパーの一端が前記作用点とは異なる位置の副作用点にて前記アームへ回動可能にリンクされ、
    前記流体圧ダンパーの基端側は、前記ケース本体に軸支され、
    前記付勢手段の前記付勢を受けて前記アームが伏す方向へ回転することにより、前記被案内部が前記案内部に沿って移動すると共に前記案内部を引き寄せ、当該引き寄せにて前記戸体が前記閉鎖位置へ移動するものであることを特徴とする請求項2に記載の戸体移動装置。
  4. 前記ケース本体の前記長手方向について前記ケース内において前記緩衝手段は前記アームの基端を挟んで前記付勢手段の反対側へ収容され
    前記アームの基部には、前記起伏回動の回転軸が配置されると共に、前記回転軸の径外へ張り出し前記アームと一体に回転するリンク用部が配置され、
    前記作用点にて、前記リンク用部と前記伝達部材の一端とが、ピンによって回動可能に接続され、且つ、前記副作用点にて、前記リンク用部と前記流体圧ダンパーの一端とが、ピンによって回動可能に接続されることにより、前記伝達部材及び前記流体圧ダンパーの夫々が前記アームへリンクされたものである請求項3記載の戸体移動装置。
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