JP4256296B2 - スライドドアの開閉補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、路面の平坦、上り坂、下り坂を検出する傾斜検出手段と、該検出手段の検出結果に応じて、前記上り坂の場合は、スライドドアを前記車体の前方へ移動させる際に前記スライドドアを前方へ付勢し、前記下り坂の場合は、前記スライドドアを前記車体の後方へ移動させる際に前記スライドドアを後方へ付勢する補助手段と、を有するスライドドアの開閉補助装置に関する。
図10に示すように、ワンボックスカー等の車両1の側面には、乗降のための開口3が設けられ、この開口3は、車両の前後方向に移動可能なスライドドア5で開閉されるようになっている。
しかし、図11に示すように、このような車両1を上り坂7に駐車した場合はスライドドア5を閉める際に、下り坂9に駐車した場合は、スライドドア5を開ける際に、スライドドア5の自重により重い問題点がある。
このような問題点を解決するために、スライドドア5を開く方向に付勢する第1付勢手段と、スライドドア5を閉める方向に付勢する第2付勢手段との2つの付勢手段とを備え、図11において、車両1を上り坂7に駐車した場合は第2付勢手段の付勢力を用い、車両1を下り坂9に駐車した場合は、第1付勢手段の付勢力を用いたスライドドアの開閉補助装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−266890号公報(第3頁−第5頁、図1、図2、図3、)
しかし、従来のスライドドアの開閉補助装置では、第1付勢手段、第2付勢手段の2つの付勢手段が必要であり、コストがかかる問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、コストダウンが図れるスライドドアの開閉補助手段を提供することにある。
請求項1に係る発明は、路面の平坦、上り坂、下り坂を検出する傾斜検出手段と、該検出手段の検出結果に応じて、前記上り坂の場合は、スライドドアを前記車体の前方へ移動させる際に前記スライドドアを前方へ付勢し、前記下り坂の場合は、前記スライドドアを前記車体の後方へ移動させる際に前記スライドドアを後方へ付勢する補助手段と、を有するスライドドアの開閉補助装置において、前記補助手段は、前記上り坂の場合の前記スライドドアを前方へ付勢する付勢力、前記下り坂の場合の前記スライドドアを後方へ付勢する付勢力のうち、いずれか一方の付勢力をスパイラルスプリングの内端部側による弾性反発力を用い、他方の付勢力を前記スパイラルスプリングの外端部側による弾性反発力を用いることを特徴とするスライドドアの開閉補助装置である。
スパイラルスプリングの内端部側の弾性反発力、スパイラルスプリングの外端部側の弾性反発力のうち、どちらか一方の弾性反発力によりスライドドアを前方へ付勢し、他方の弾性反発力によりスライドドアを後方へ付勢する。
請求項2に係る発明は、路面の平坦、上り坂、下り坂を検出する傾斜検出手段と、該検出手段の検出結果に応じて、前記上り坂の場合は、スライドドアを前記車体の前方へ移動させる際に前記スライドドアを前方へ付勢し、前記下り坂の場合は、前記スライドドアを前記車体の後方へ移動させる際に前記スライドドアを後方へ付勢する補助手段と、を有するスライドドアの開閉補助装置において、前記補助手段は、ドラムと、中間部が前記ドラムに巻回され、前記スライドドアを前記車体の前方へ移動させると、前記ドラムが一方の方向に回転し、前記スライドドアを前記車体の後方へ移動させると、前記ドラムが他方の方向に回転するように設けられたワイヤと、予め巻かれた状態で配置されたスパイラルスプリングと、前記傾斜検出手段の検出結果に応じて、平坦地の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部、外端部を前記ドラムと連結し、前記上り坂の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部を前記ドラムから切り離して固定し、前記スパイラルスプリングの外端部を前記ドラムと連結し、前記ドアが後方に移動する際には、前記ドラムに回転に応じて前記スパイラルスプリングの外端部側を巻き込み、前記ドアが前方へ移動する際には、巻き込まれた前記スパイラルスプリングの外端部側の弾性反発力により前記ドラムを介して前記ドアを前方へ付勢し、前記下り坂の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部をドラムと連結し、前記ドラムの外端部を前記ドラムから切り離して固定し、前記ドアが後方に移動する際には、予め巻き込まれた前記スパイラルスプリングの内端部側の弾性反発力により前記ドラムを介して前記ドアを後方に付勢し、前記ドアが前方へ移動する際には、前記ドラムの回転に応じて前記スパイラルスプリングの内端部側を巻き込む切り替え機構とを有することを特徴とするスライドドアの開閉補助装置である。
検出手段は、路面が平坦であるか、上り坂であるか、下り坂であるかを検出する。検出手段の検出結果に応じて、切り替え機構は、平坦地の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部、外端部を前記ドラムと連結し、
前記上り坂の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部を前記ドラムから切り離して固定し、前記スパイラルスプリングの外端部を前記ドラムと連結し、前記ドアが後方に移動する際には、前記ドラムに回転に応じて前記スパイラルスプリングの外端部側を巻き込み、前記ドアが前方へ移動する際には、巻き込まれた前記スパイラルスプリングの外端部側の弾性反発力により前記ドラムを介して前記ドアを前方へ付勢し、前記下り坂の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部をドラムと連結し、前記ドラムの外端部を前記ドラムから切り離して固定し、前記ドアが後方に移動する際には、予め巻き込まれた前記スパイラルスプリングの内端部側の弾性反発力により前記ドラムを介して前記ドアを後方に付勢し、前記ドアが前方へ移動する際には、前記ドラムの回転に応じて前記スパイラルスプリングの内端部側を巻き込む。
請求項1〜請求項2に係る発明によれば、付勢手段が1つのスパイラルスプリングですむので、コストダウンが図れる。
図面を用いて本発明の形態例を説明する。最初に、図9を用いて、本形態例の開閉補助装置が設けられた車両の説明を行う。図において、車体31の側面には、乗降のための開口33が設けられ、この開口33は、車両31の前後方向に設けられたセンタレール35に移動可能に係合したスライドドア37で開閉されるようになっている。
開閉補助装置41は、本体43と、本体43内に設けられたドラム45と、中間部がドラム45に巻きかけられたワイヤ47とからなっている。ワイヤ47の一方の端部はセンターレール35の前端部に係止され、ワイヤ47の他方の端部はセンタレール35の後端部に係止されている。従って、スライドドア37を車体31の前方へ移動させると、ドラム45が一方の方向に回転し、スライドドア37を車体31の後方へ移動させると、ドラム45が他方の方向に回転するようになっている。
次に、図1〜図4を用いて、開閉補助装置41の説明を行う。図1は開閉補助装置の本体の分解斜視図、図2は図1からスパイラルスプリングを取り除き、ベースの厚さ方向の略中間部分(図1の切断線A−A)での断面図、図3は図2からギアプレートを取り除いた図、図4は図1の第1スプリングレバーの斜視図、図5は図1のハウジングを矢印B方向から見た図である。
図1に示すように、開閉補助装置41は、ケースとしてのベース51とハウジング101とを有している。ベース51の中央部には穴53が形成されている。ベース51の外面上には、アーム57が配置される。そして、アーム57の基端部側の穴55とベース51の穴53とは対向するように配置される。アーム57の穴55、ベース51の穴53には、大径部59a、中径部59z、小径部59bからなるシャフト59の中径部59z、小径部59bが回転可能に係合している。シャフト59の大径部59a側の先端部にはすり割り61が形成され、このすり割り61にスパイラルスプリング63の内端部側の折り曲げ部65が係止されている。アーム57の先端部側には、アーム57の上面から離れる方向および下面から離れる方向に延出するピン67が設けられている。ピン67のアーム57の上面から離れる方向に延出する部分には、スパイラルスプリング63の外端部側の折り曲げ部69が係止されている。ピン67のアーム57の下面から離れる方向に延出する部分は、ベース51に形成された円弧状の切り欠き穴52を挿通し、ベース51内部に突出している。
ベース51の周縁部内面には、コントロールレバー73とギア75とが配置される。そして、コントロールレバー73に形成された穴77、ギア75に形成された穴79を挿通し、ベース51に取り付けられるピン80を用いて、コントロールレバー73とギア75とはベース51に対して回転可能となっている。ギア75には2本のピン88が形成され、これらのピン88はコントロールレバー73の穴85に係合し、ギア75とコントロールレバー73とは一体となって回転するようになっている。ベース51内に突出したシャフト59の小径部59bの先端部は断面形状が小判状の小判部59cとなっている。
図1、図2に示すように、ベース51の中央部内面には、第1スプリングレバー81と第2スプリングレバー91とが積層配置されている。第1スプリングレバー81にはシャフト59の小径部59bが遊嵌する長穴83が、第2スプリングレバー91にはシャフト59の小径部59bの小判部59cが嵌合する小判穴93が形成されている。従って、第2スプリングレバー91は、スパイラルスプリング63の内端部が係止されたシャフト59と共に回転することとなる。また、第1スプリングレバー81の長穴83の延出方向は、ベース51の穴53を中心とする円の半径方向である。そして、中間部が第1スプリングレバー81の折り曲げ部82に係止され、一方の端部が第1スプリングレバー81の穴に係止され、他端部がシャフト59に当接するトーションスプリング86の付勢力により、第1スプリングレバー81はベース51の穴53を中心とする円半径方向であって、シャフト59から離れる方向に付勢されている。更に、第1スプリングレバー81の先端部は、ベース51内に延出するピン67に当接可能な当接部84が形成されている。このため、第1スプリングレバー81は、トーションスプリング86の付勢力により、その当接部84はピン67に当接している。
図1に示すように、ベース51とハウジング101とで形成される内部空間には、ドラム45とギアプレート111等が配置される。図1、図3に示すように、ドラム45の中心部には穴121が形成され、シャフト123が挿通している。シャフト123の下部には断面形状が小判状の小判部123aが形成され、ハウジング101の底部の小判穴103に嵌合している。
そして、ドラム45には、ワイヤ47が巻回され、ワイヤ47の一方の端部側はハウジング101のワイヤ案内溝101bを介して、他方の端部側はワイヤ案内溝101cを介して外部に伸びている。尚、本実施の形態のスライドドア37を開方向に移動させた場合、閉方向に移動させた場合のワイヤ47の移動方向を図3に示す。
ドラム45には、シャフト123の中径部123bが挿通する穴135が形成されたギア131が配置される。一方、ドラム45には、その穴121に沿って円弧状の2つ穴125が形成され、この2つ穴125にギア131に形成された円弧状の突起133が係合し、ドラム45とギア131とは一体となって回転するようになっている。
シャフト123の中径部123bの上部(ギア131の穴135から突出したシャフト123の中径部123bの部分)には小判部123cが形成され、この小判部123cには、アーム141の基端部側の小判穴143が嵌合し、アーム141がシャフト123に対して固定された状態で取り付けられている。アーム141の先端部側には、ギア131に噛合するギア151がアーム141の先端部側の穴145に係合するピン153を用いて回転可能に取り付けられている。アーム141の穴143から突出したシャフト123は、ギアプレート111の穴145を挿通し、ギアプレート111はシャフト123に対して回転可能となっている。そして、ギアプレート111の内面には、ギア151が噛合する内歯113(図1には図示せず)が形成されている。従って、ギア131が太陽歯車、ギア151が遊星歯車、ギアプレート111が内歯車となる遊星歯車機構が形成されている。すなわち、ドラム45が回転すると、その回転は、ギア131、ギア151を介してギアプレート111に伝達され、ギアプレート111が回転するようになっている。ギアプレート111の穴145から突出したシャフト123は、プレート161の穴163を挿通し、かしめられている。
図1、図2に示すように、ギアプレート111のベース51と対向する面には、突起181、突起183が形成されている。突起183は第1スプリングレバー81の先端部側に形成された長穴87に係合し、突起181は第2スプリングレバー91が当接可能となっている。すなわち、ギアプレート111と第1スプリングレバー81とは一体となって回転する。尚、長穴87の延出方向は、長穴83と同じくベース51の穴53を中心とする円の半径方向である。
一方、ハウジング101の外部底面には、図5に示すように、小判穴103に隣接して、L状の突起103aが形成されている。この突起103には、アーム171の中間部に形成された長穴173が嵌合し、アーム171はハウジング103に対して回転可能となっている。アーム171の一方の端部にはウエイト175が取り付けられ、他方の端部には外部に露出したギア75に噛合する内歯が形成されたギア177が取り付けられている。これらウエイト175、アーム171、ギア177、ギア75、コントロールレバー73とで、路面の平坦、上り坂、下り坂を検出する傾斜検出手段が構成されている。又、それ以外の開閉補助装置41が補助手段を構成している。即ち、ドラム45と、ドラム45に巻回されるワイヤと、スパイラルスプリング63と、第1スプリングレバー81、第2スプリングレバー91、トーションスプリング86、アーム57とからなる切り替え機構とが補助手段を構成している。
次に、図6〜図8を用いて、上記構成の開閉補助装置41の作動を説明する。
(1)平坦地
車両が平坦地にある場合、開閉補助装置41は図6のような状態にある。また、スパイラルスプリング63は、予め所定量巻き込んだ状態でセットされている。このような状態では、コントロールレバー73の一方の端部側(第2スプリングレバー91側)は第2スプリングレバー91と離れた位置にあり、第2スプリングレバー91と干渉しないようになっている。又、コントロールレバー73の他方の端部も、第1スプリングレバー81と干渉しない位置にあるので、スパイラルスプリング63の内端部と、スパイラルスプリング63の外端部とは、ドラム45と共に回転するギアプレート111に連結され、スパイラルスプリング63はドラム45と共に回転する状態にある。
尚、スパイラルスプリング63の内端部側に接続された第2のスプリングレバー91が、スパイラルスプリング83の内端部側の弾性反発力により、矢印I方向に付勢され、第2スプリングレバー91はドラム45と共に回転するギアプレート111の突起181を矢印I方向に押している。一方、スパイラルスプリング63の外端部側の弾性反発力によりアーム57のピン67を介して第1スプリングレバー81が矢印I方向と反対方向の矢印J方向に付勢され、第1スプリングレバー81はギアプレート111の突起183は矢印J方向に押している。スパイラルスプリング83の内端部側の弾性反発力と、逆方向のスパイラルスプリング63の外端部側の弾性反発力とが互いに打ち消し合っているので、ギアプレート111(ドラム45)はスパイラルスプリング63の弾性反発力によって回転付勢されることはない。

(2)上り坂(スライドドア37を前方へ移動する際に補助力が必要な場合)
車両が上り坂にある場合、開閉補助装置41は図7に示すような状態となる。尚、図において、2点鎖線がスライドドアが閉まった状態である。車両が上り坂にあると、ウエイト175が取り付けられたアーム171が回転し、ギア177を図において矢印II方向に回転する。ギア177に噛合するギア75も回転し、ギア75と一体となって回転するコントロールレバー73も回転し、一方の端部側(第2スプリングレバー91側)が下がり、第2スプリングレバー91がコントロールレバー73と当接可能となる。第2スプリングレバー91がコントロールレバー73と当接すると、スパイラルスプリング63の内端部側がドラム45から切り離されて固定されることとなる。一方、コントロールレバー73の他方端部側(第1スプリングレバー81側)は、第1スプリングレバー81と干渉しない位置にある。尚、本形態例では、車両が1.5°以上傾斜すると、このような状態となるように設定した。
スライドドア37を開方向(車両の後方)に移動すると、ドラム45が矢印III方向に回転し、ギア131、ギア151、ギアプレート111(内歯113)からなる遊星歯車機構を介して、ギアプレート111は矢印IIIと反対方向に回転する。ギアプレート111が回転することにより、突起183が係合する長穴87を有する第1スプリングレバー81も矢印IIIと反対方向に回転する。更に、第1スプリングレバー81が回転することにより、ピン67を押し、アーム57も矢印III方向と反対方向に回転する。このアーム57の回転により、スパイラルスプリング63の外端部側が巻き込まれ、スパイラルスプリング63には弾性反発力が更に蓄積される。
そして、スライドドア37を閉方向(車両の前方)へ移動する際には、スパイラルスプリング63の弾性反発力は、第1スプリングレバー81、突起183、ギアプレート111、遊星歯車機構を介してドラム45へ伝達され、スライドドア37は閉方向へ付勢される。
(3)下り坂(スライドドア37を後方へ移動する際に補助力が必要な場合)
車両が下り坂にある場合、開閉補助装置41は図8に示すような状態となる。尚、図において、2点鎖線がスライドドアが閉まった状態である。車両が下り坂にあると、ウエイト175が取り付けられたアーム171が回転し、ギア177を図において矢印IV方向に回転する。ギア177に噛合するギア75も回転し、ギア75と一体となって回転するコントロールレバー73も回転し、他方の端部側(第1スプリングレバー81側)が下がり、第1スプリングレバー81の先端部を押す。これにより、第1スプリングレバー81はトーションスプリング86の付勢力に抗してシャフト59方向に移動する。この第1スプリングレバー81の移動により、第1スプリングレバー81とピン67との当接が解除され、スパイラルスプリング63の外端部側に弾性付勢力により、アーム57のピン67は一点鎖線で示す切り欠き穴52の終端部に当接し、それ以上の移動が禁止される状態となる。すなわち、スパイラルスプリング63の外端部側がドラム45から切り離されて固定されることとなる。一方、コントロールレバー73の一方の端部側は、第2スプリングレバー91と離れた位置にあり、第2スプリングレバー91と干渉しないようになっている。尚、本形態例では、車両が1.5°以上傾斜すると、このような状態となるように設定した。
スライドドア37を開方向(車両の後方)に移動すると、予め巻き込まれたスパイラルスプリング63の内端部側の弾性反発力が第2スプリングレバー91、突起181、ギアプレート111、遊星歯車機構を介してドラム45へ伝達され、スライドドア37は開方向へ付勢される。
そして、スライドドア37を閉方向(車両の前方)へ移動する際には、ギアプレート111が矢印III方向に回転し、突起181、第2スプリングレバー91を介してスパイラルスプリング63の内端部側を巻き込む。
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スパイラルスプリング63の内端部側の弾性反発力によりスライドドア37を後方へ付勢し、スパイラルスプリング63の外端部側の弾性反発力によりスライドドア37を前方へ付勢するようにしたことにより、付勢手段が1つのスパイラルスプリングですむので、コストダウンが図れる。
(2)傾斜検出手段は、ウエイト175、アーム171、ギア177、ギア75、コントロールレバー73とで構成されるので、構成が簡単である。
尚、本発明は、上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、傾斜検出手段は、ウエイト175、アーム171、ギア177、ギア75、コントロールレバー73とで構成したが、傾斜センサと、コントロールレバーを駆動するアクチュエータとを用いてもよい。
更に、開閉補助装置41はスライドドア37内に設けたが、車体31側に設けてもよい。
開閉補助装置の本体の分解斜視図である。 図1からスパイラルスプリングを取り除き、図1の切断線A−Aでの断面図である。 図2からギアプレートを取り除いた図である。 図1の第1スプリングレバーの斜視図である。 図1のハウジングを矢印B方向から見た図である。 平坦地の場合の図1の開閉補助装置の作動説明図である。 下り坂の場合の図1の開閉補助装置の作動説明図である。 上り坂の場合の図1の開閉補助装置の作動説明図である。 形態例の開閉補助装置が設けられた車両の説明図である。 スライドドアを有する車両の説明図である。 図10の車両の問題点を説明する図である。
符号の説明
37 スライドドア
63 スパイラルスプリング
81 第1スプリングレバー
91 第2スプリングレバー
45 ドラム

Claims (2)

  1. 路面の平坦、上り坂、下り坂を検出する傾斜検出手段と、
    該検出手段の検出結果に応じて、前記上り坂の場合は、スライドドアを前記車体の前方へ移動させる際に前記スライドドアを前方へ付勢し、前記下り坂の場合は、前記スライドドアを前記車体の後方へ移動させる際に前記スライドドアを後方へ付勢する補助手段と、
    を有するスライドドアの開閉補助装置において、
    前記補助手段は、
    前記上り坂の場合の前記スライドドアを前方へ付勢する付勢力、前記下り坂の場合の前記スライドドアを後方へ付勢する付勢力のうち、
    いずれか一方の付勢力をスパイラルスプリングの内端部側による弾性反発力を用い、
    他方の付勢力を前記スパイラルスプリングの外端部側による弾性反発力を用いることを特徴とするスライドドアの開閉補助装置。
  2. 路面の平坦、上り坂、下り坂を検出する傾斜検出手段と、
    該検出手段の検出結果に応じて、前記上り坂の場合は、スライドドアを前記車体の前方へ移動させる際に前記スライドドアを前方へ付勢し、前記下り坂の場合は、前記スライドドアを前記車体の後方へ移動させる際に前記スライドドアを後方へ付勢する補助手段と、
    を有するスライドドアの開閉補助装置において、
    前記補助手段は、
    ドラムと、
    中間部が前記ドラムに巻回され、前記スライドドアを前記車体の前方へ移動させると、前記ドラムが一方の方向に回転し、前記スライドドアを前記車体の後方へ移動させると、前記ドラムが他方の方向に回転するように設けられたワイヤと、
    予め巻かれた状態で配置されたスパイラルスプリングと、
    前記傾斜検出手段の検出結果に応じて、
    平坦地の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部、外端部を前記ドラムと連結し、
    前記上り坂の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部を前記ドラムから切り離して固定し、前記スパイラルスプリングの外端部を前記ドラムと連結し、前記ドアが後方に移動する際には、前記ドラムに回転に応じて前記スパイラルスプリングの外端部側を巻き込み、前記ドアが前方へ移動する際には、巻き込まれた前記スパイラルスプリングの外端部側の弾性反発力により前記ドラムを介して前記ドアを前方へ付勢し、
    前記下り坂の場合は、前記スパイラルスプリングの内端部をドラムと連結し、前記ドラムの外端部を前記ドラムから切り離して固定し、前記ドアが後方に移動する際には、予め巻き込まれた前記スパイラルスプリングの内端部側の弾性反発力により前記ドラムを介して前記ドアを後方に付勢し、前記ドアが前方へ移動する際には、前記ドラムの回転に応じて前記スパイラルスプリングの内端部側を巻き込む切り替え機構と、
    を有することを特徴とするスライドドアの開閉補助装置。
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