JP7463249B2 - 便蓋装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、便蓋装置に関する。
ケーシングに対して回動可能な便蓋を電動開閉する便蓋装置がある(例えば、特許文献1)。近年、便蓋装置のデザイン性を向上させるために、便蓋とケーシングとの割面をストレート形状にすることが検討されている。これを実現する手段として、アーム部品を介して便蓋をケーシングに取り付けるアームヒンジ構造を採用することが考えられる。例えば、アーム部品を便蓋の裏面に取り付けることで、便蓋とケーシングとの割面をストレート形状にすることができる。
通常、便蓋とケーシングとの間には、便蓋を回動させる際に便蓋がケーシングに干渉しないように、隙間が設けられる。アームヒンジ構造では、便蓋及びケーシングの寸法ばらつきに加えて、アーム部品の寸法ばらつきも考慮して、便蓋とケーシングとの間の隙間を通常よりも大きくすることが求められる。そのため、便蓋を閉めた際に、便蓋とケーシングとの間の隙間が目立ってしまい、デザイン性が低下してしまうという問題がある。
特開2011-200508号公報
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、アームヒンジ構造を採用した場合にも、便蓋を回動させる際に便蓋がケーシングに干渉することを抑制しつつ、便蓋を閉めた際の便蓋とケーシングとの間の隙間を可及的に小さくすることができる便蓋装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、ケーシングと、前記ケーシングの前方に配置され前記ケーシングに対して回動可能な便蓋と、前記便蓋を電動開閉する電動開閉装置と、を備え、前記電動開閉装置は、駆動部と、前記駆動部の作動に応じて回動する回動部と、前記便蓋と接続され、前記回動部の回動を前記便蓋に伝達する伝達部と、前記回動部及び前記伝達部を収納する収納部と、を有し、前記回動部は、ピニオン部を有し、前記伝達部は、前記ピニオン部と噛合するラック部を有するアーム部と、前記アーム部から前記収納部に向かって突出する突起部と、を有し、前記収納部は、左右方向において前記突起部と重なり前記突起部が前後方向に摺動可能なレール部を有し、前記回動部は、前記便蓋の開方向へ回動するときに、前記ピニオン部により前記ラック部を前方へスライドさせるとともに前記レール部内を前記突起部が前方へ摺動することで、前記便蓋を前記伝達部とともに前方へスライドさせ、前記伝達部は、前方へスライドした位置から前記収納部とともに回動することで、前記便蓋を開方向へ回動させることを特徴とする便蓋装置である。
この便蓋装置によれば、便蓋を開方向に回動させる際に、回動部が便蓋を前方へスライドさせることで、便蓋とケーシングとの間に大きな隙間を確保することができる。これにより、便蓋を回動させる際に、便蓋がケーシングに干渉することを抑制できる。また、便蓋を開方向に回動させる際に、便蓋を前方へスライドさせることで隙間を確保するため、便蓋を閉めた際の便蓋とケーシングとの間の隙間を可及的に小さくすることができる。これにより、デザイン性を向上させることができる。また、この便蓋装置によれば、回動部のピニオン部と伝達部のラック部とによって、回動部の回動を伝達部の前方への移動に変換して、便蓋を前方へスライドさせる。これにより、便蓋を開方向に回動させる際に、摺動抵抗を抑制しながら、便蓋を前方へスライドさせることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記回動部、前記伝達部、及び前記収納部は、前記ケーシングの外に設けられ、前記突起部は、前記ケーシングに向かって延びて前記レール部を貫通し、前記ケーシングは、左右方向において前記突起部と重なり前記突起部が摺動可能なガイド部を有することを特徴とする便蓋装置である。
この便蓋装置によれば、ケーシングに伝達部の突起部が摺動可能なガイド部を設けることで、便蓋を開方向に回動させる際に、伝達部をガイド部に沿って移動させることができる。これにより、電動開閉装置による便蓋の開閉動作をより安定させることができる。
本発明の態様によれば、アームヒンジ構造を採用した場合にも、便蓋を回動させる際に便蓋がケーシングに干渉することを抑制しつつ、便蓋を閉めた際の便蓋とケーシングとの間の隙間を可及的に小さくすることができる便蓋装置が提供される。
実施形態に係るトイレ装置を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る便蓋装置の便蓋が閉じた状態を模式的に表す側面図である。 実施形態に係る便蓋装置の便蓋が開いた状態を模式的に表す側面図である。 実施形態に係る便蓋装置の電動開閉装置の周辺を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る便蓋装置の電動開閉装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。 実施形態に係る便蓋装置の電動開閉装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。 第1状態における電動開閉装置の一部を模式的に表す側面図である。 第2状態における電動開閉装置の一部を模式的に表す側面図である。 第3状態における電動開閉装置の一部を模式的に表す側面図である。 第1状態における電動開閉装置の別の一部を模式的に表す側面図である。 第2状態における電動開閉装置の別の一部を模式的に表す側面図である。 第3状態における電動開閉装置の別の一部を模式的に表す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレ装置を模式的に表す斜視図である。
図2は、実施形態に係る便蓋装置の便蓋が閉じた状態を模式的に表す側面図である。
図3は、実施形態に係る便蓋装置の便蓋が開いた状態を模式的に表す側面図である。
図1~図3に表したように、実施形態に係るトイレ装置100は、便器10と、便蓋装置20と、を備える。
本願明細書においては、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右側方」、「左側方」のそれぞれは、開いた状態の便蓋22を背にして便座24に着座した使用者からみた方向とする。
便器10は、いわゆる腰掛け大便器である。便器10は、下方へ向けて窪むボウル部を有する。便器10は、ボウル部において使用者の尿や便などの排泄物を受ける。
便蓋装置20は、ケーシング21と、便蓋22と、電動開閉装置23と、便座24と、を有する。ケーシング21は、便器10の後部の上に設けられる。ケーシング21は、中空の箱状であり、例えば、電動開閉装置23の一部などを内蔵する。また、ケーシング21は、例えば、使用者の局部を洗浄するための機能部や使用者を検知するセンサなどを内蔵していてもよい。
ケーシング21は、上面部21aと、前面部21bと、背面部21cと、側面部21dと、を有する。上面部21aは、ケーシング21の上端を構成する略水平な面である。この例では、上面部21aは、後方へ向かってわずかに下方へ傾斜している。前面部21bは、ケーシング21の前端を構成する立面である。背面部21cは、ケーシング21の後端を構成する立面である。側面部21dは、ケーシング21の左右の側端を構成する立面である。
この例では、ケーシング21は、上面部21aの前端から前方へ向かって下方へ傾斜する傾斜面部21eをさらに有する。傾斜面部21eの上端は、上面部21aの前端と接続されている。また、傾斜面部21eの下端は、前面部21bの上端と接続されている。つまり、傾斜面部21eは、上面部21aの前端と前面部21bの上端とを接続している。
便蓋22は、電動開閉装置23に軸支されることで、ケーシング21に対して回動可能に設けられている。図2は、便蓋22が閉じた状態を表している。図3は、便蓋22が開いた状態を表している。便蓋22は、閉じた状態で、ケーシング21の前方に配置されている。便蓋22の下には、使用者が着座する便座24が設けられている。便座24は、ケーシング21に対して回動可能に軸支されている。便蓋22は、便蓋22が閉じた状態において、便座24の上方を覆う。
電動開閉装置23は、便蓋22を軸支し、電動で開閉する。電動開閉装置23は、例えば、使用者を検知するセンサの検知結果や使用者による操作部(リモコン)の操作などに基づいて、便蓋22を電動で開閉する。電動開閉装置23は、例えば、ケーシング21の左右の端部のそれぞれに設けられる。つまり、便蓋装置20は、例えば、左右に一対の電動開閉装置23を有する。電動開閉装置23については、後述する。
図4は、実施形態に係る便蓋装置の電動開閉装置の周辺を模式的に表す斜視図である。
図5及び図6は、実施形態に係る便蓋装置の電動開閉装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。
図4は、図1に示した領域A1の拡大図である。なお、図4では、便蓋22を省略している。
図5は、前方側からみたときの分解斜視図である。図6は、後方側からみたときの分解斜視図である。
図4~図6に表したように、電動開閉装置23は、駆動部30と、回動部40と、伝達部50と、収納部60と、カバー部70と、を有する。なお、図5及び図6では、駆動部30及びカバー部70を省略している。
駆動部30は、便蓋22を回動させるための駆動力を付与する。駆動部30は、例えば、モータなどを有する。駆動部30は、作動時に回転する軸部31を有する。軸部31は、言い換えれば、駆動部30の駆動力を出力するための出力軸である。
回動部40は、駆動部30の作動に応じて回動する。回動部40は、係合部41と、延出部42と、を有する。係合部41は、駆動部30と係合している。延出部42は、便蓋22が閉じた状態において、係合部41から下方に向かって延びている。
この例では、係合部41には、左右方向に貫通する孔部41hが設けられている。孔部41hには、駆動部30の軸部31が挿通されている。これにより、係合部41は、軸部31と係合し、軸部31の回転に応じて、回転する。なお、係合部41は、孔部41hの代わりに、軸部31が突出する方向に窪む凹部を有していてもよい。
延出部42の先端(すなわち、係合部41とは反対側の端部)には、ピニオン部42aが設けられている。ピニオン部42aは、便蓋22が閉じた状態において、下方に向かって延びる複数の歯を有する。ピニオン部42aは、係合部41の回転に応じて、延出部42とともに回動する。
伝達部50は、便蓋22と接続され、回動部40の回動を便蓋22に伝達する。伝達部50は、便蓋22が閉じた状態において、回動部40と上下方向及び前後方向に重なる位置に設けられる。また、この例では、伝達部50は、回動部40と左右方向に重ならない。伝達部50は、アーム部51と、接続部52と、突起部53と、を有する。
アーム部51は、回動部40と係合している。アーム部51は、ピニオン部42aと噛合するラック部51aを有する。ピニオン部42aとラック部51aとが噛合することで、アーム部51と回動部40とが係合している。ラック部51aは、便蓋22が閉じた状態において、ピニオン部42aの下に設けられている。ラック部51aは、便蓋22が閉じた状態において、上方に向かって延びる複数の歯を有する。ラック部51aの歯は、ピニオン部42aの歯と噛合する。
接続部52は、アーム部51の前端に設けられており、便蓋22と接続される。接続部52は、例えば、便蓋22の裏面(すなわち、便蓋22が閉じた状態において、下方を向く面)に接続される。
突起部53は、アーム部51から収納部60に向かって突出している。この例では、アーム部51に、第1~第4突起部53a~53dが設けられている。第1突起部53a及び第2突起部53bは、ケーシング21の取付面部21fとは反対側(すなわち、第1部材61側)に向かって突出している。第3突起部53c及び第4突起部53dは、ケーシング21の取付面部21f側(すなわち、第2部材62側)に向かって突出している。
第1突起部53a及び第3突起部53cは、便蓋22が閉じた状態において、係合部41の前方に位置する。第3突起部53cは、第1突起部53aと左右方向に重なる位置に設けられている。第2突起部53b及び第4突起部53dは、便蓋22が閉じた状態において、係合部41の下方に位置する。第4突起部53dは、第2突起部53bと左右方向に重なる位置に設けられている。第1~第4突起部53a~53dの位置は、これに限定されず、収納部60と左右方向に重なる位置であれば、どこに設けられてもよい。また、突起部53の数は、4つに限定されず、1つ以上3つ以下でもよいし、5つ以上でもよい。
なお、伝達部50は、便蓋22と一体に構成されていてもよい。つまり、伝達部50は、便蓋22の一部であってもよい。
収納部60は、中空の箱状であり、回動部40及び伝達部50を収納する。収納部60は、第1部材61と、第2部材62と、を有する。回動部40及び伝達部50は、左右方向において、第1部材61と第2部材62との間に位置する。第2部材62は、左右方向において、ケーシング21の取付面部21fと第1部材61との間に位置する。つまり、第2部材62は、ケーシング21の取付面部21f側に位置し、第1部材61は、ケーシング21の取付面部21fとは反対側に位置する。
第1部材61には、左右方向に貫通する孔部61aが設けられている。孔部61aには、回動部40の係合部41及び駆動部30の軸部31が挿通されている。孔部61aは、必要に応じて設けられ、省略可能である。また、第1部材61には、前後方向に貫通する切り欠き部61bが設けられている。
第2部材62には、左右方向に貫通する孔部62aが設けられている。孔部62aには、回動部40の係合部41及び駆動部30の軸部31が挿通されている。また、第2部材62には、前後方向に貫通する切り欠き部62bが設けられている。第2部材62の切り欠き部62bは、第1部材61の切り欠き部61bに対応する位置に設けられており、切り欠き部61bとともに前後方向に貫通する孔部64を構成している。孔部64には、伝達部50のアーム部51が挿通されている。
また、収納部60には、レール部63が設けられている。レール部63は、左右方向において突起部53と重なり、突起部53が前後方向に摺動可能に設けられている。この例では、収納部60に、第1~第4レール部63a~63dが設けられている。第1レール部63a及び第2レール部63bは、第1部材61に設けられている。第3レール部63c及び第4レール部63dは、第2部材62に設けられている。
第1レール部63aは、左右方向において第1突起部53aと重なり、第1突起部53aが前後方向に摺動可能に設けられている。第2レール部63bは、左右方向において第2突起部53bと重なり、第2突起部53bが前後方向に摺動可能に設けられている。第3レール部63cは、左右方向において第3突起部53cと重なり、第3突起部53cが前後方向に摺動可能に設けられている。第4レール部63dは、左右方向において第4突起部53dと重なり、第4突起部53dが前後方向に摺動可能に設けられている。
この例では、第1~第3レール部63a~63cは、左右方向に貫通し、便蓋22が閉じた状態において、前後方向に延びる長孔である。また、この例では、第4レール部63dは、第4突起部53dが突出する方向に窪み、便蓋22が閉じた状態において、前後方向に延びる溝である。第1~第4レール部63a~63dは、それぞれ、長孔であってもよいし、溝であってもよい。ただし、少なくとも第3レール部63cは、長孔であることが好ましい。なお、レール部63の数は、4つに限定されず、突起部53の数と同じであればよい。
収納部60に収納された回動部40及び伝達部50は、ケーシング21の取付面部21fの側方に取り付けられている。取付面部21fは、上面部21a及び傾斜面部21eの左右方向の端部から下方に延びる立面である。つまり、回動部40、伝達部50、及び収納部60は、ケーシング21の外に設けられている。一方、駆動部30は、ケーシング21の内部に設けられている。ケーシング21の取付面部21fには、左右方向に貫通する孔部21hが設けられている。駆動部30の軸部31は、孔部21hからケーシング21の外に突出し、係合部41の孔部41hに挿通されている。
カバー部70は、ケーシング21の外に設けられた回動部40、伝達部50、及び収納部60の少なくとも一部の側方を覆っている。この例では、カバー部70は、回動部40、伝達部50、及び収納部60の少なくとも一部の上方及び前方も覆っている。
カバー部70の前面部70a及び上面部70bには、前後方向及び上下方向に貫通する長孔状の孔部70hが設けられている。孔部70hには、伝達部50のアーム部51が挿通されている。接続部52は、カバー部70(前面部70a)よりも前方に位置している。
また、この例では、ケーシング21の取付面部21fに、ガイド部21gが設けられている。第3突起部53cは、ケーシング21の取付面部21fに向かって延びて、長孔である第3レール部63cを貫通している。第3突起部53cの左右方向の長さは、例えば、第4突起部53dの左右方向の長さよりも長い。第4突起部53dの左右方向の長さは、例えば、第1突起部53aの左右方向の長さ及び第2突起部53bの左右方向の長さと同じである。ガイド部21gは、左右方向において第3突起部53cと重なり、第3突起部53cが摺動可能に設けられている。ガイド部21gについては、後述する。
以下、電動開閉装置23の動きについて、説明する。
電動開閉装置23は、便蓋22を開方向に回動させる際に、閉じた状態の便蓋22を前方へスライドさせてから、便蓋22の開方向への回動を開始させる。以下、便蓋22が閉じた状態かつ前方へスライドする前の状態を第1状態、便蓋22が閉じた状態かつ前方へスライドした後の状態を第2状態、便蓋22が開いた状態を第3状態、とする。
図7は、第1状態における電動開閉装置の一部を模式的に表す側面図である。
図8は、第2状態における電動開閉装置の一部を模式的に表す側面図である。
図9は、第3状態における電動開閉装置の一部を模式的に表す側面図である。
図7に表したように、第1状態において、回動部40のピニオン部42aは、第1位置にある。この例では、第1位置は、係合部41の下方である。また、第1状態において、、伝達部50の突起部53は、収納部60のレール部63内の後端に位置する。より具体的には、第1~第4突起部53a~53dは、それぞれ、第1~第4レール部63a~63d内の後端に位置する。
図8に表したように、駆動部30が作動して軸部31が便蓋22の開方向(時計回りの方向)に回転すると、軸部31と係合する係合部41が便蓋22の開方向に回転する。これにより、延出部42が係合部41を軸にして回動し、ピニオン部42aが第1位置から第2位置に回動する。第2位置は、第1位置よりも前方である。つまり、第1状態から第2状態になるとき、ピニオン部42aは、前方へ回動する。この例では、第2位置は、係合部41の下方である。
ピニオン部42aは、第1位置から第2位置に回動する際に、ピニオン部42aと噛合するラック部51aを前方へ押す。これにより、アーム部51及び接続部52(すなわち、伝達部50の全体)が前方へ押され、前方へスライドする。また、このとき、突起部53は、レール部63内の後端から前端まで、レール部63に沿って前方へ摺動する。より具体的には、第1~第4突起部53a~53dは、それぞれ、第1~第4レール部63a~63d内の後端から前端まで、第1~第4レール部63a~63dに沿って前方へ摺動する。
伝達部50が前方へスライドすることで、接続部52に接続された便蓋22が前方へスライドする。つまり、伝達部50は、第1状態から第2状態になる際には、回動部40とともに回動せずに、前方へスライド移動する。これにより、便蓋22は、閉じた状態で前方へスライドする。
このように、回動部40は、第1状態から第2状態になるときに、ピニオン部42aによりラック部51aを前方へスライドさせるとともにレール部63内を突起部53が前方へ摺動することで、伝達部50を前方へ押して便蓋22を伝達部50とともに前方へスライドさせる。便蓋22が前方へスライドすることで、便蓋22とケーシング21との間の隙間28は、大きくなる。つまり、第2状態における隙間28の前後方向の幅W2は、第1状態における隙間28の前後方向の幅W1よりも大きい。
図9に表したように、軸部31が便蓋22の開方向にさらに回転すると、係合部41が便蓋22の開方向にさらに回転する。これにより、延出部42が係合部41を軸にして回動し、ピニオン部42aが第2位置から第3位置に回動する。第3位置は、第2位置よりも上方である。つまり、第2状態から第3状態になるとき、ピニオン部42aは、上方へ回動する。この例では、第3位置は、係合部41の前方かつ上方である。
ピニオン部42aは、第2位置から第3位置に回動する際に、ピニオン部42aと噛合するラック部51aを上方へ押す。これにより、アーム部51及び接続部52(すなわち、伝達部50の全体)が上方へ押され、上方へ回動する。また、このとき、突起部53がレール部63を上方へ押すことで、収納部60が伝達部50とともに回動する。伝達部50が収納部60とともに上方へ回動することで、接続部52に接続された便蓋22が上方へ回動する。つまり、伝達部50は、第2状態から第3状態になる際には、前方へスライドした位置から回動部40及び収納部60とともに回動することで、便蓋22を回動させる。これにより、便蓋22は、前方へスライドした位置から開く。
電動開閉装置23は、便蓋22を閉める際には、上記の第3状態から、第2状態を経て、第1状態になる。つまり、電動開閉装置23は、便蓋22を閉方向に回動させる際に、便蓋22の閉方向への回動を終了した後に、閉じた状態の便蓋22を後方へスライドさせる。
ピニオン部42aは、第3位置から第2位置に回動する際に、ラック部51aを下方へ引き込む。これにより、アーム部51及び接続部52(すなわち、伝達部50の全体)が下方へ引き込まれ、下方へ回動する。また、このとき、伝達部50は、収納部60とともに回動する。伝達部50が収納部60とともに下方へ回動することで、接続部52に接続された便蓋22が下方へ回動する。つまり、伝達部50は、第3状態から第2状態になる際には、回動部40及び収納部60とともに回動することで、便蓋22を回動させる。これにより、便蓋22が閉まる。
ピニオン部42aは、第2位置から第1位置に回動する際に、ラック部51aを後方へ引き込む。これにより、アーム部51及び接続部52(すなわち、伝達部50の全体)が後方へ引き込まれ、後方へスライドする。また、このとき、突起部53は、レール部63内の前端から後端まで、レール部63に沿って後方へ摺動する。伝達部50が後方へスライドすることで、接続部52に接続された便蓋22が後方へスライドする。つまり、伝達部50は、第2状態から第1状態になる際には、回動部40とともに回動せずに、後方へスライド移動する。
このように、電動開閉装置23は、便蓋22を開く際には、便蓋22を前方へスライドさせることで便蓋22とケーシング21との間の隙間28を広げてから、便蓋22を開方向に回動させる。また、電動開閉装置23は、便蓋22を閉める際には、便蓋22を閉方向に回動させてから、便蓋22を後方へスライドさせることで便蓋22とケーシング21との間の隙間28を狭める。
図10は、第1状態における電動開閉装置の別の一部を模式的に表す側面図である。
図11は、第2状態における電動開閉装置の別の一部を模式的に表す側面図である。
図12は、第3状態における電動開閉装置の別の一部を模式的に表す側面図である。
図10~図12では、収納部60を省略している。
図10~図12に表したように、ケーシング21の取付面部21fには、第3突起部53cが摺動可能なガイド部21gが設けられている。ガイド部21gは、左右方向において第3突起部53cと重なる位置に設けられている。
ガイド部21gは、第3突起部53cが突出する方向に窪む溝である。ガイド部21gは、前後方向に延びる第1部分21jと、第1部分21jの前端から上方及び後方へ向かって円弧状に延びる第2部分21kと、を有する。
図10に表したように、第1状態において、第3突起部53cは、第1部分21jの後端に位置する。
図11に表したように、第3突起部53cは、第1状態から第2状態になるときに、第1部分21jの後端から第1部分21jの前端(すなわち、第2部分21kの前端)まで、第1部分21jに沿って前方へ摺動する。これにより、伝達部50は、回動部40とともに回動せずに、前方へスライド移動する。
図12に表したように、第3突起部53cは、第2状態から第3状態になるときに、第2部分21kの前端から第2部分21kの後端まで、第2部分21kに沿って上方及び後方へ円弧状に移動する。これにより、伝達部50は、回動部40とともに回動する。
このように、ガイド部21gは、ガイド部21gに沿って第3突起部53cを移動させることで、伝達部50の移動を規制する。
なお、便蓋装置20においては、使用者が手で便蓋22を開閉することもできる。この場合、使用者は、例えば、便蓋22を前方へスライドさせてから、便蓋22を開く。また、この場合、使用者は、例えば、便蓋22を閉じてから、便蓋22を後方へスライドさせる。あるいは、電動開閉装置23は、便蓋22が第3状態から第2状態になったことを検知したら、駆動部30を駆動させて、便蓋22を後方へスライドさせてもよい。
以下、実施形態に係る便蓋装置20の作用効果について、説明する。
通常、便蓋とケーシングとの間には、便蓋を回動させる際に便蓋がケーシングに干渉しないように、隙間が設けられる。便蓋とケーシングとの割面をストレート形状にするためにアームヒンジ構造を採用する場合には、便蓋及びケーシングの寸法ばらつきに加えて、アーム部品の寸法ばらつきも考慮して、便蓋とケーシングとの間の隙間を通常よりも大きくすることが求められる。そのため、便蓋を閉めた際に、便蓋とケーシングとの間の隙間が目立ってしまい、デザイン性が低下してしまうという問題がある。
これに対し、実施形態に係る便蓋装置20によれば、便蓋22を開方向に回動させる際に、回動部40が便蓋22を前方へスライドさせることで、便蓋22とケーシング21との間に大きな隙間を確保することができる。これにより、便蓋22を回動させる際に、便蓋22がケーシング21に干渉することを抑制できる。また、便蓋22を開方向に回動させる際に、便蓋22を前方へスライドさせることで隙間を確保するため、便蓋22を閉めた際の便蓋22とケーシング21との間の隙間を可及的に小さくすることができる。これにより、デザイン性を向上させることができる。
また、回動部40のピニオン部42aと伝達部50のラック部51aとによって、回動部40の回動を伝達部50の前方への移動に変換して、便蓋22を前方へスライドさせる。これにより、便蓋22を開方向に回動させる際に、摺動抵抗を抑制しながら、便蓋22を前方へスライドさせることができる。
また、ケーシング21に伝達部50の突起部53が摺動可能なガイド部21gを設けることで、便蓋22を開方向に回動させる際に、伝達部50をガイド部21gに沿って移動させることができる。これにより、電動開閉装置23による便蓋22の開閉動作をより安定させることができる。
また、ケーシング21の上面部21aの前方に傾斜面部21eを設けることで、便蓋22の後端部が傾斜面部21eの上方を通過するようにして、便蓋22を回動させることができる。これにより、傾斜面部21eを設けない場合と比べて、便蓋22を前方へスライドさせる長さを短くすることができる。したがって、電動開閉装置23を小型化することができる。
以上のように、実施形態によれば、アームヒンジ構造を採用した場合にも、便蓋を回動させる際に便蓋がケーシングに干渉することを抑制しつつ、便蓋を閉めた際の便蓋とケーシングとの間の隙間を可及的に小さくすることができる便蓋装置が提供される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ装置や便蓋装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 便器、 20 便蓋装置、 21 ケーシング、 21a 上面部、 21b 前面部、 21c 背面部、 21d 側面部、 21e 傾斜面部、 21f 取付面部、 21g ガイド部、 21h 孔部、 21j、21k 第1、第2部分、 22 便蓋、 23 電動開閉装置、 24 便座、 28 隙間、 30 駆動部、 31 軸部、 40 回動部、 41 係合部、 41h孔部、 42 延出部、 42a ピニオン部、 50 伝達部、 51 アーム部、 51a ラック部、 52 接続部、 53 突起部、 53a~53d 第1~第4突起部、 60 収納部、 61、62 第1、第2部材、 61a、62a 孔部、 61b、62b 切り欠き部、 63 レール部、 63a~63d 第1~第4レール部、 64 孔部、 70 カバー部、 70a 前面部、 70b 上面部、 70h 孔部、 100 トイレ装置、 W1、W2 幅

Claims (2)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングの前方に配置され前記ケーシングに対して回動可能な便蓋と、
    前記便蓋を電動開閉する電動開閉装置と、
    を備え、
    前記電動開閉装置は、
    駆動部と、
    前記駆動部の作動に応じて回動する回動部と、
    前記便蓋と接続され、前記回動部の回動を前記便蓋に伝達する伝達部と、
    前記回動部及び前記伝達部を収納する収納部と、
    を有し、
    前記回動部は、ピニオン部を有し、
    前記伝達部は、前記ピニオン部と噛合するラック部を有するアーム部と、前記アーム部から前記収納部に向かって突出する突起部と、を有し、
    前記収納部は、左右方向において前記突起部と重なり前記突起部が前後方向に摺動可能なレール部を有し、
    前記回動部は、前記便蓋の開方向へ回動するときに、前記ピニオン部により前記ラック部を前方へスライドさせるとともに前記レール部内を前記突起部が前方へ摺動することで、前記便蓋を前記伝達部とともに前方へスライドさせ、
    前記伝達部は、前方へスライドした位置から前記収納部とともに回動することで、前記便蓋を開方向へ回動させることを特徴とする便蓋装置。
  2. 前記回動部、前記伝達部、及び前記収納部は、前記ケーシングの外に設けられ、
    前記突起部は、前記ケーシングに向かって延びて前記レール部を貫通し、
    前記ケーシングは、左右方向において前記突起部と重なり前記突起部が摺動可能なガイド部を有することを特徴とする請求項1記載の便蓋装置。
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