JP2008127888A - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用ドアハンドル装置において、ドアに作用する荷重によってハンドルが引き起こし方向に回動することが確実に防止されるようにして、その信頼性が一層向上されるようにすることを課題としている。
【解決手段】 ベース部材120の回動案内部6に回動自在に配置されるベルクランク4の軸部14に、その軸線14aと交差する方向に沿ってピン嵌入穴19を形成すると共に、ベース部材120の回動案内部6に、ベルクランク4の軸部14に設けられたピン嵌入穴19に向かって嵌入可能なスライドピン24と、スライドピン24を密閉状態で収容するケース体23とを取り付け、車両のドアDにハンドル110の引き起こし方向(矢印Pの方向)と反対の方向に荷重Fが作用したときに、慣性によりスライドピン24の球形状の支持部27を、ケース体23の内壁面に点接触状態で支持させながら相対的にスライドさせて、スライドピン24のピン部26を軸部14のピン嵌入穴19に嵌入させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両(例えば、自動車)のドアを解錠する開操作をする際に使用されるドアハンドル装置に関するものである。
車両のドア部分には、ドアの開操作をするために、各種形態のドアハンドル装置が取り付けられている。例えば、ハンドルのハンドル本体を把持して手前側に引き起こすとドアのロック機構が解除され、更にそのままハンドルを引き起こすことによりドアが開けられる構成のものが存している。この種のドアハンドル装置として、特許文献1に開示されるものがある。
このドアハンドル装置は、ドアに固定されるベース部材と、このベース部材に対し、一端部を回動支点として他端部が回動方向に沿って引き起こし可能に連結されたハンドルとを備えている。ハンドルの一端部に設けられた支点アーム部は、ベース部材の回動支点部に連結されていて、ハンドルは、回動支点部を中心として引き起こし方向に回動される。このとき、ハンドルの他端部に設けられたガイドアーム部は、ベース部材の回動案内部に案内され、ベース部材に取り付けられたねじりコイルばねのねじり力(弾性復元力)に抗して回動される。ハンドルのガイドアーム部とねじりコイルばねとは、ベルクランクを介して連結されている。
例えば側面衝突等により車両の側面の側から、或いは車両の斜めの側から荷重が作用した場合、ハンドルには、前記荷重の作用方向と反対側の方向に、その反作用による力が作用する。このときの力が、ねじりコイルばねのねじり力よりも大きい場合、ハンドルが引き起こし方向に回動され、ドアが開いてしまうというおそれがある。これを防止するため、ハンドルにカウンタウエイトが設けられていて、その慣性により、ハンドルが引き起こし方向に回動することが規制されている。
しかしながら、カウンタウエイトを取り付けるためには、ドアハンドル装置に大きなスペースを必要とする。この不具合を防止するため、本出願人は、特許文献2に開示される発明の出願を行っている。特許文献2に開示される技術では、ドアに荷重が作用したときに、ベルクランクの軸部にピンを嵌入させることにより、ベルクランクの回動を阻止している。この結果、ベース部材にカウンタウエイトを設けることが不要になった。
特開2003−41811号公報 特開2005−232768号公報
本発明は、上記した事情に鑑み、車両用ドアハンドル装置において、ドアに作用する荷重によってハンドルが引き起こし方向に回動することが確実に防止されるようにして、その信頼性が一層向上されるようにすることを課題としている。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するための本発明は、車両のドアに取り付けられて、ドアを解錠する開操作を行うための車両用ドアハンドル装置であって、車両のドアに固定されるベース部材と、そのベース部材に対し一端部を支点に回動可能に連結されて他端部である自由端部から延びるガイドアーム部において前記ベース部材に形成された動作ガイド部により前記引き起し方向の開動作及びこの逆の閉動作が案内されるハンドルとを備え、前記ベース部材の動作ガイド部には、前記ハンドルのガイドアーム部と連結され、前記ハンドルが引き起こされるのに連動して、前記ハンドルの引き起し方向と交差する軸線まわりに回動するハンドル開動作の規制部材が設けられ、その規制部材には自身の前記軸線と交差する方向で、かつ前記ドアの解錠がなされないハンドルの開動作の初期に対応する位相で前記ドア側に開口するロックピン穴が形成され、更に前記ベース部材には、前記ハンドルの開動作の初期に前記規制部材のロックピン穴に嵌入・離脱可能な浮動状態で、かつ通常はそのロックピン穴から離脱した通常位置にばね部材により付勢されたロックピンが配置され、そのばね部材の付勢力を超える前記ドアに対する衝撃荷重の発生時に、慣性により相対的にそのロックピンが前記ロックピン穴に嵌入することによって前記規制部材を介して前記ドアの解錠を阻止するように構成され、前記ロックピンは、前記ベース部材に設けられたピンガイド部内に摺動可能に保持されて、そのピンガイド部から前記ハンドルと反対側へ突出し、その突出部分を外側から覆うカバー体が設けられていて、前記ロックピンの一部が前記カバー体内を摺動するように該カバー体の内面が摺動ガイド面とされ、かつ前記ロックピンの一部が前記カバー体の摺動ガイド面を点接触又は線接触で摺動する形状に形成されていることを特徴としている。
本発明では、ベース部材の動作ガイド部に設けられ、ハンドルの開動作を規制する規制部材にロックピン穴が形成されている。そして、前記規制部材のロックピン穴に嵌入・離脱可能なロックピンが、浮動状態で取り付けられている。前記ロックピンは、ばね部材により付勢されていて、通常はロックピン穴から離脱されている。車両のドアに衝突等による荷重が作用すると、前記ばねの付勢力に抗してロックピンが、慣性によってロックピン穴に相対的に嵌入される。これにより、ドアの解錠が阻止される。前記ロックピンは、カバー体の内面に点接触又は線接触で摺接されているため、その摺動抵抗が小さくなってスムーズに作動する。この結果、ロックピンの作動の信頼性が高くなる。
前記ロックピンは、前記カバー体に密閉状態で収容されていることが望ましい。これにより、ロックピンの摺動部に、砂や雨水等の異物が浸入することが阻止され、長期間に亘ってロックピンの作動の信頼性が高い状態が確保される。
また、前記規制部材のロックピン穴の、少なくとも前記ロックピンが嵌入する側の開口部が、その規制部材の前記回動方向の寸法がその回動方向に直角な方向の寸法より大きくなるように形成されている場合、ロックピンが規制部材のロックピン穴に嵌入される前に規制部材が先に回動したときであっても、ロックピンを嵌入させることができる。このため、ロックピンの作動の信頼性が一層高くなる。
本発明の実施例を説明する。図1は第1実施例のドアハンドル装置101を底面側から視認したときの斜視図、図2はベース部材120の底面図、図3はハンドル110とベース部材120とを分離させた状態の正面図、図4は図2のX1−X1線断面図、図5は図4のX2−X2線断面図である。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施例のドアハンドル装置100は、ハンドル110とベース部材120とを備えている。そして、図3に示されるように、ベース部材120に挿入されたハンドル110が、矢印の方向に相対的にスライドされることにより、ハンドル110とベース部材120とが一体に組み付けられる。ベース部材120に組み付けられたハンドル110は、回動支点Cを中心として回動自在である。
最初に、ハンドル110について説明する。本実施例のハンドル110は、図1ないし図3に示されるように、ポリカーボネート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ナイロン系樹脂等の単一又は複数種類の樹脂材より成形されたハンドル本体1と、ハンドル本体1における車両正面側(前側)の端部から突出された支点アーム部2と、同じく車両背面側(後側)の端部から突出されたガイドアーム部3とを備えている。ハンドル110のハンドル本体1は、把持したときの感触が良好になるように、全体が滑らかな曲面形状となっている。そして、ハンドル本体1における前側の底面部1aから、略L字状の支点アーム部2が延設されている。ハンドル本体1は、ベース部材120に組み付けられたとき、支点アーム部2の前端部に形成される回動支点Cを中心として、円弧状に回動される。
図1及び図3に示されるように、ハンドル本体1における後側の底面部1bからガイドアーム部3が延設されている。ガイドアーム部3の先端部は、前方に向って屈曲されていて、当該屈曲部分にベース部材120のベルクランク4(図2参照)と係止される係止部5が形成されている。また、ガイドアーム部3の下端部には、ベース部材120の回動案内部6(後述)の底面部に突設された案内壁部7に案内される一対の突起部8が、ガイドアーム部3の両側の壁面から張り出して設けられている。
次に、ベース部材120について説明する。図1ないし図3に示されるように、ベース部材120の本体部9は弓なり形状であり、その前部には、ハンドル110の支点アーム部2を連結するための回動支点部11が形成されている。同じく後部には、ハンドル110のガイドアーム部3を連結するための回動案内部6が形成されている。ベース部材120の回動支点部11には、ハンドル110の支点アーム部2を挿入するための前側開口12が設けられていて、同じく回動案内部6には、ハンドル110のガイドアーム部3を挿入するための後側開口13が設けられている。
図1、図2及び図4に示されるように、ベース部材120の回動案内部6には、ハンドル110が引き起こし方向に回動されることを規制するための規制部材(ベルクランク4)が取り付けられている。ベルクランク4は、ベース部材120の回動案内部6に取り付けられる軸部14と、軸部14から半径方向に所定角度をおいて延設された一対のレバー体15,16を備えている。本実施例のドアハンドル装置100の場合、ベルクランク4は、その軸部14をベース部材120の長手方向に沿わせて、かつベース部材120の回動案内部6における本体部9の軸挿通穴17に挿通させた状態で取り付けられていて、その軸線14aを中心に回動自在である。ベルクランク4の軸部14には、ねじりコイルばね18が巻回されていると共に、軸部14の先端部には、軸線14aと交差する方向に沿ってピン嵌入穴19が設けられている。本実施例のピン嵌入穴19は、軸部14に貫通状態で設けられているが、非貫通状態で設けられていてもよい。また、一対のレバー体15,16のうち、一方側のレバー体15は、ハンドル110のガイドアーム部3の係止部5と当接されている。これにより、ハンドル110のガイドアーム部3には、ねじりコイルばね18のねじり力(弾性復元力)が、常にハンドル110の引き起こし方向(図4及び図5において、矢印Pで表示される方向)と反対の方向に作用していて、ハンドル110はベース部材120に格納された状態で保持される。なお、ベルクランク4の他方側のレバー体16は、ハンドル110のロック装置(図示せず)に連結されている。そして、図1及び図2に示されるように、ベース部材120の回動案内部6の一方側の側面壁部から、ガラス止め部21が突設されている。なお、図4において、ハンドル110がベース部材120に格納された状態を実線で示し、ハンドル110が引き起こされた状態を二点鎖線で示すと共に、ハンドル110が引き起こされたときにベルクランク4の軸部14が回動する方向を、矢印22で示す。
図2及び図4に示されるように、ベース部材120の回動案内部6における本体部9で、ベルクランク4の軸部14の直下の部分には、ケース体23が取り付けられていて、このケース体23に、浮動状態でスライドピン24が収容されている。図4ないし図6に示されるように、ケース体23は上面が開口され、下面が閉塞された角筒状で、その下半部には幅が狭くなった狭幅部23aが形成されている。スライドピン24は、ベルクランク4の軸部14のピン嵌入穴19に嵌入されるピン部26と、ピン部26よりも大径の球体で形成され、所定の重量を有する支持部27とを備えている。ケース体23の狭幅部23aの内幅W1,W2は、スライドピン24の支持部27の外径よりも僅かに大きい。このため、スライドピン24の支持部27は、ケース体23の狭幅部23aの内壁面に対し、4箇所の摺接部e1〜e4において点接触された状態で支持されている。
そして、ベース部材120の本体部9には、スライドピン24のピン部26を案内するためのピン案内溝部28が形成されている。また、スライドピン24の支持部26とベース部材120の本体部9との間には、スライドピン24をケース体23の狭幅部23aの側に付勢する圧縮ばね29が弾装されている。圧縮ばね29の付勢力は小さく、車両のドアDに所定の大きさ以上の荷重Fが作用したときにスライドピン24に作用する慣性よりも小さい。換言すれば、車両のドアDに所定の大きさ以上の荷重Fが作用したとき、スライドピン24は、圧縮ばね29の付勢力に抗して相対的にスライドされる(後述)。通常の状態で、スライドピン24の支持部27は、ケース体23の狭幅部23aに収容され、その底面部23bに押し付けられている。このとき、スライドピン24のピン部26の先端部は、ベース部材120の本体部9のピン案内溝部28に配置されていて、本体部9から突出することはない。換言すれば、スライドピン24のピン部26は、ベルクランク4の軸部14のピン嵌入穴19から離脱されている。このため、ベルクランク4の軸部14の回動に支障をきたすことはない。また、スライドピン24は、その全体が、ケース体23に対して密閉状態で収容されている。これにより、スライドピン24の摺動部分に砂や雨水等が浸入することの防止が図られている。
図5及び図6の(a)に示されるように、ベルクランク4における軸部14のピン嵌入穴19の入口部は、軸部14における回動方向の寸法L1よりも、その回動方向に直角な方向の寸法L2の方が大きくなっている。即ち、軸部14の半径方向で、かつハンドル110が引き起こされたときに回動される方向(矢印22で示される方向)の後よりの部分が斜めに切り欠かれていて、切欠部31が形成されている。これにより、ピン嵌入穴19の入口部は、周方向に長穴となっていて、スライドピン24のピン部26が嵌入され易くなっている。
本実施例のドアハンドル装置100の作用について説明する。図4及び図5に示されるように、通常の状態で、ハンドル110はベース部材120と連結されていて、その支点アーム部2の回動支点Cを中心に回動自在である。このとき、ハンドル110のガイドアーム部3の係止部5は、ねじりコイルばね18のねじり力が作用したベルクランク4のレバー体15に係止されている。使用者によって引き起こされたハンドル110は、ねじりコイルばね18のねじり力に抗して、回動支点Cを中心に手前側(使用者の側で、矢印Pの方向)に向かって回動される。
図7及び図8に示されるように、車両のドアDに、ハンドル110の引き起こし方向(矢印Pの方向)と反対の方向に所定の大きさの荷重Fが作用すると、ベース部材120にも同一の荷重Fが作用する。このときの反作用により、ハンドル110が引き起こし方向に回動されようとし、車両のドアDが開いてしまうおそれがある。しかし、本実施例のドアハンドル装置100では、スライドピン24の支持部27の重量に起因する慣性によってその静止状態が維持され、圧縮ばね29の付勢力に抗して、荷重Fの作用方向と反対の方向に相対的にスライドされる。これにより、スライドピン24のピン部26がベース部材120の本体部9から突出し、ドアDの解錠がなされる前(ハンドル110の開動作の初期に対応する位相の状態)に、ベルクランク4の軸部14のピン嵌入穴19に嵌入される。この結果、ベルクランク4の軸部14の回動が阻止され、ハンドル110が引き起こし方向に回動することが阻止される。
もし、スライドピン24のピン部26が、ベルクランク4の軸部14のピン嵌入穴19に入り込む前に、ベルクランク4の軸部14が先に回動された場合であっても、軸部14のピン嵌入穴19の入口部に切欠部31が斜めに設けられて長穴形状となっているため、スライドピン24のピン部26が確実に軸部14のピン嵌入穴19に嵌入される。
従来のドアハンドル装置の場合、スライドピン24がケース体23の内壁面に対して面接触状態で支持されている。このため、スライドピン24の摺動抵抗が大きく、作動の信頼性が低かった。これに対して、本実施例のドアハンドル装置100の場合、スライドピン24がケース体23の内壁面に対して、4箇所の摺接部e1〜e4において点接触状態で支持されている。このため、スライドピン24の摺動抵抗が小さくなり、作動の信頼性が向上するという効果が奏される。
車両のドアDに作用する荷重Fが消滅すると、スライドピン24は圧縮ばね24の付勢力(弾性復元力)によって逆方向に相対的にスライドされ、ピン部26がベルクランク4の軸部14のピン嵌入穴19から抜け出る。このため、ベルクランク4の軸部14が回動自在となる。この結果、ハンドル110が引き起こし可能となる。
本実施例のドアハンドル装置100の場合、スライドピン24の軸線が、ハンドル110の引き起こし方向(矢印Pの方向)にほぼ沿って配置されている。このため、車両のドアDに対してほぼ直角に荷重Fが作用した場合(例えば、車両の側面衝突)に、スライドピン24が確実に作動される。
本実施例のドアハンドル装置100の場合、スライドピン24の全体が、ケース体23に密閉状態で収容されている。このため、ケース体23の内側に砂や雨水等が浸入するおそれはなく、スライドピン24の作動の信頼性を向上させることができると共に、その信頼性が高い状態を、長期間に亘って維持させることができる。
本実施例のドアハンドル装置100では、スライドピン24をスライドさせることにより、ハンドル110が回動されることを阻止している。スライドピン24及びケース体34の取付けスペースは、従来のドアハンドル装置におけるカウンタウエイトよりも小さくて済むため、省スペースが図られる。また、従来のドアハンドル装置では、ベース部材120における本体部9の長手方向のほぼ中央部に取り付けられていたガラス止め部21を、ベース部材120における回動案内部6に取り付けることもできる。
上記した実施例のドアハンドル装置100のスライドピン24は、その支持部27とケース体23の内壁面とが点接触状態で支持される場合である。しかし、スライドピン24がケース体23の内壁面と線接触状態で支持されていてもよい。図9の(a)〜(f)にそれらの実施例を示す。図9の(a),(b)に示される実施例は、スライドピン32の支持部33が角柱状になっていて、それらの稜線部33aがケース体23の内壁面と線接触している場合である。また、図9の(c),(d)は、図9の(a),(b)の実施例の場合と同一のスライドピン32の支持部33の各稜線部33aが、円筒形状の狭幅部34aを有するケース体34の内壁面と線接触している場合である。そして、図9の(e),(f)は、前述した実施例の場合と同一のスライドピン24が、図9の(c),(d)の場合と同一のケース体34の狭幅部34aの内壁面と線接触している場合である。この実施例の場合、スライドピン24の球形状の支持部27における大円部分27aで、ケース体34の狭幅部34aの内壁面と線接触している。
上記した各実施例の場合のように、スライドピン24,32の各支持部27,33とケース体23,34の狭幅部23a,34aの内壁面とが線接触している場合であっても、従来の場合のように面接触している場合と比較して摺動抵抗が小さくなり、それらの作動の信頼性を向上させることができる。
上記した各実施例では、ベルクランク4の軸部14のピン嵌入穴19の入口部が長穴となっていて、かつスライドピン24が、ケース体23に対して密閉状態で収容されている場合である。しかし、図10に示される実施例のドアハンドル装置100のように、スライドピン24の支持部27が、ケース体23に対して点接触状態で支持されているのであれば、ベルクランク4の軸部14のピン嵌入穴19の入口部がストレート形状である場合や、スライドピン24が、ケース体23に対して開放状態で収容されている場合(例えば、ケース体23に通気孔35が設けられている場合)であってもよい。
第1実施例のドアハンドル装置101を底面側から視認したときの斜視図である。 ベース部材120の底面図である。 ハンドル110とベース部材120とを分離させた状態の正面図である。 図2のX1−X1線断面図である。 図4のX2−X2線断面図である。 (a)は、図5のY1−Y1線拡大断面図であり、(b)は同じくY2−Y2線拡大断面図である。 荷重Fが作用したときのドアハンドル装置100の作用説明図である。 図7のZ−Z線断面図である。 (a),(c),(e)は、別の実施例のスライドピン24,32とケース体23,34の正面図であり、(b),(d),(f)はそれらの底面図である。 別の実施例のドアハンドル装置100の要部の拡大図である。
符号の説明
C:回動支点(支点)
D:ドア
e1〜e4:摺接部(点接触)
L1,L2:寸法
P:矢印(引き起こし方向)
100:ドアハンドル装置
110:ハンドル
120:ベース部材
2:支点アーム部(ハンドルの一端部)
3:ガイドアーム部
4:ベルクランク(規制部材)
6:回動案内部(動作ガイド部)
14:軸部(規制部材)
14a:軸線
18:ねじりコイルばね(ばね部材)
19:ピン嵌入穴(ロックピン穴)
22,34:ケース体(カバー体)
24,32:スライドピン(ロックピン)
27:支持部(ロックピンの一部)
27a:大円部分(線接触)
28:ピン案内溝部(ピンガイド部)
31:切欠部(長孔)
33a:稜線部(線接触)

Claims (6)

  1. 車両のドアに取り付けられて、ドアを解錠する開操作を行うための車両用ドアハンドル装置であって、
    車両のドアに固定されるベース部材と、そのベース部材に対し一端部を支点に回動可能に連結されて他端部である自由端部から延びるガイドアーム部において前記ベース部材に形成された動作ガイド部により前記引き起し方向の開動作及びこの逆の閉動作が案内されるハンドルとを備え、
    前記ベース部材の動作ガイド部には、前記ハンドルのガイドアーム部と連結され、前記ハンドルが引き起こされるのに連動して、前記ハンドルの引き起し方向と交差する軸線まわりに回動するハンドル開動作の規制部材が設けられ、その規制部材には自身の前記軸線と交差する方向で、かつ前記ドアの解錠がなされないハンドルの開動作の初期に対応する位相で前記ドア側に開口するロックピン穴が形成され、
    更に前記ベース部材には、前記ハンドルの開動作の初期に前記規制部材のロックピン穴に嵌入・離脱可能な浮動状態で、かつ通常はそのロックピン穴から離脱した通常位置にばね部材により付勢されたロックピンが配置され、そのばね部材の付勢力を超える前記ドアに対する衝撃荷重の発生時に、慣性により相対的にそのロックピンが前記ロックピン穴に嵌入することによって前記規制部材を介して前記ドアの解錠を阻止するように構成され、
    前記ロックピンは、前記ベース部材に設けられたピンガイド部内に摺動可能に保持されて、そのピンガイド部から前記ハンドルと反対側へ突出し、その突出部分を外側から覆うカバー体が設けられていて、
    前記ロックピンの一部が前記カバー体内を摺動するように該カバー体の内面が摺動ガイド面とされ、かつ前記ロックピンの一部が前記カバー体の摺動ガイド面を点接触又は線接触で摺動する形状に形成されていることを特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  2. 前記ロックピンは、前記カバー体に密閉状態で収容されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置。
  3. 前記規制部材のロックピン穴の、少なくとも前記ロックピンが嵌入する側の開口部は、その規制部材の前記回動方向の寸法がその回動方向に直角な方向の寸法より大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ドアハンドル装置。
  4. 前記ロックピンは、前記ハンドルの引き起こし方向に沿って突出されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  5. 前記規制部材はベルクランクであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  6. 前記ロックピンの一部は、前記カバー体の内面に摺接する球体となっていて、その外面と前記カバー体の内面とが点接触されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
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