JP4726203B2 - 開閉部材閉止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸や抽斗などの開閉部材を固定部材に対して相対移動(摺動または回動)可能に保持してなる開閉装置(引戸装置、開戸装置、抽斗装置、等)において、開閉部材を閉止する装置に関し、より詳細には、コイルばね等の弾性体の引っ張り力で開閉部材を閉止するように構成した開閉部材閉止装置に関する。
引戸や抽斗などの開閉部材を備えた開閉装置の多くは、開閉部材を荒閉まりを防止しつつ閉止する開閉部材閉止装置を備えている。
この種の装置として、抽斗の側面に取り付けられたロック部と、家具外身の側壁に取り付けられた引き込み装置とを備え、抽斗が閉じられる際、引き込み装置によりロック部のピンを捕捉して家具の奥側に引き込むことにより、抽斗を閉止位置すなわち家具内に完全に収まった状態となる位置に移動させるように構成した閉止装置が知られている(特許文献1参照)。この閉止装置は、ハウジングと、ハウジング内にスライド可能に設けられたキャリッジと、キャリッジの前部に取り付けられたカムと、ハウジングとカムとの間に掛け渡して設けられた引張ばねとを備えている。ハウジングには、カムに設けられたガイドピンを案内するガイドウエイ(スリット)が形成されている。ガイドウエイは、ガイドピンを前後方向すなわち抽斗の移動方向に案内する直線部と、直線部の前端から略直角に折れ曲がった折曲部とを有しており、抽斗が開かれている時にはカムのガイドピンがハウジングのガイドウエイの直線部から折曲部の末端(オフセット末端)に移動することによりカムがハウジングの前部位置に保持される。この時、引張ばねは最も伸張された状態になっている。この状態から抽斗を閉じようとすると、抽斗の側面に取り付けられたロック部のピンと家具外身の側壁に取り付けられた引き込み装置のカムとが噛み合い、カムは後方に押されて回動する。そして、カムのガイドピンがガイドウエイの折曲部から外れて直線部に入ると直ちに、ロック部のピンを捕捉した状態のカムがキャリッジごと引張ばねによって後方に引かれ、それによって抽斗がその移動範囲の最奥部である閉止位置に運ばれる。
特開2001−245738号公報
しかし、上述した従来の閉止装置は、これを収容容積のより大きな抽斗や、より大重量の収容物を収容可能な抽斗の閉止装置として使用できるようにするためには、引張ばねの引っ張り力をより大きくしなければならない。抽斗の大きさや重量が大きくなると、内容物も含めた抽斗の荷重の大きさに対して引張ばねの引っ張り力が不足し、抽斗の閉止が不完全になる可能性が高くなるからである。
そして、従来の閉止装置の構造では、抽斗が開かれているときすなわち、カムに設けられたガイドピンがハウジングのガイドウエイの折曲部のオフセット末端に位置し、引張ばねが最も伸張された状態になっているときには、引張ばねの引っ張り力がガイドウエイのオフセット末端に係合しているカムのガイドピンにすべて掛かることになる。
したがって、従来の閉止装置の構成はそのままとし、引張ばねの引っ張り力を大きくした場合、他の部品と比較して小さな部品であるカムにその力をすべて負担させることになるため、より大型のカムを使用するか、またはより高強度の材料を用いて成形したカムを使用しなければならない。大型のカムを使用した場合、それに伴い、そのカムを摺動可能に収容するハウジングも大型化せざるを得ないため、装置の小型化が困難になるという問題がある。また、高強度の材料を用いて成形したカムを用いた場合、装置の製造コストが増大するという問題が生じる。
本発明は、上記のような事情に鑑み創案されたものであり、その目的は、引戸や抽斗などの開閉部材の荷重増に対して、装置を大型化あるいは高価格化することなく対応することができる開閉部材閉止装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の開閉部材閉止装置は、固定部材に対して開閉部材を移動可能に保持してなる開閉装置において、前記固定部材と前記開閉部材のいずれか一方の部材に直接または間接的に被捕捉部材を取り付けるとともに他方の部材に直接または間接的に捕捉引込機構を設け、前記開閉部材が閉じられる際、前記被捕捉部材を前記捕捉引込機構で捕捉して所定の方向に引き寄せることにより前記開閉部材を閉止するように構成した開閉部材閉止装置であって、前記捕捉引込機構は、前記他方の部材に固定された固定要素と、前記固定要素に対して摺動可能に保持された摺動部材と、前記被捕捉部材を捕捉すべく前記摺動部材に設けられた捕捉部と、前記摺動部材を前記所定の方向に付勢するべく前記摺動部材と前記固定要素とに掛け渡して設けられた弾性体と、前記被捕捉部材が前記捕捉部に捕捉されていないときには前記摺動部材が前記固定要素と係合して前記弾性体の最大伸張位置に保持され、前記捕捉部による前記被捕捉部材の捕捉動作に連動して前記摺動部材と前記固定要素との互いの係合が解かれるように、前記摺動部材を前記固定要素に係脱させる係脱機構とを備えたのである。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、開閉部材が開いた状態の時すなわち、弾性体が最も伸張された状態になっている時、摺動部材が固定要素と係合することにより保持されるので、弾性体の引っ張り力を、捕捉部に負担させることなく摺動部材ですべて受けることができる。したがって、弾性体の引っ張り力を大きくしても、捕捉部に掛かる力は変わらないので、捕捉部を大型化あるいは高強度化する必要はない。
本発明の開閉部材閉止装置において、前記係脱機構は、前記摺動部材と前記固定要素のうち一方に設けられたガイド部と他方に設けられた被ガイド部とを有し、前記ガイド部は、前記被ガイド部を前記弾性体の伸縮方向に案内する直線部と当該直線部の一端から略直角に折れ曲がった折曲部とを有し、前記被ガイド部が前記ガイド部の直線部から折曲部内に移動することにより前記摺動部材と前記固定要素とが互いに係合した状態となり、前記被ガイド部が前記ガイド部の折曲部から直線部に移動することにより前記摺動部材と前記固定要素との互いの係合が解かれるように構成されていることが望ましい。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、被ガイド部がガイド部の直線部内を移動することにより摺動部材が弾性体の伸縮方向に案内される。そして、被ガイド部がガイド部の折曲部内に移動することにより摺動部材と固定要素とが互いに係合し、被ガイド部がガイド部の折曲部から直線部に移動することにより摺動部材と固定要素との互いの係合が解かれる。摺動部材と固定要素との互いの係合離脱は、弾性体の縮方向と直交する方向に摺動部材と固定要素とが相対移動することにより容易に実現可能である。
また、本発明の開閉部材閉止装置において、前記捕捉部は、前記摺動部材が前記固定要素と係合している状態にて前記被捕捉部材と係脱可能なフック部であることが望ましい。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、摺動部材が固定要素と係合している状態すなわち、摺動部材に対し弾性体による最も大きな引っ張り力が作用している状態においても、弾性体の引っ張り力をフック部に負担させることなく、フック部を被捕捉部材と係脱可能に待機させることができる。
また、本発明の開閉部材閉止装置において、前記被捕捉部材は、前記捕捉部の表面に倣って待避移動した後復帰して前記捕捉部に捕捉され得るよう変位可能に弾力的に支持されていることが望ましい。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、被捕捉部材が捕捉部に捕捉されるべき時に既に捕捉部が捕捉姿勢になっていても、被捕捉部材を捕捉部に係合させて捕捉させることができる。
本発明の開閉部材閉止装置によれば、弾性体の引っ張り力を、捕捉部に負担させることなく摺動部材ですべて受けるように構成したことにより、弾性体の引っ張り力を大きくしても捕捉部を大型化あるいは高強度化する必要がないので、引戸や抽斗などの開閉部材の荷重増に対して、装置を大型化あるいは高価格化することなく対応することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の開閉部材閉止装置の第1の実施形態を示す分解斜視図である。図2〜図7は図1に示す開閉部材閉止装置の種々の状態を示した概略平面図である。各図において同一部材あるいは同一部分には同一参照番号が付されている。
この開閉部材閉止装置100は、引戸(開閉部材)200を荒閉まりや跳ね返りを防止しつつ閉止する装置であり、引戸200に取り付けられたストッパピン(被捕捉部材)201と、引戸200をスライド自在に案内する図示しない上レール(固定部材)に取り付けられた引戸クローザ110とを備えている。ストッパピン201は、取付部材202を介して引戸200の上端面に固定して取り付けられている。
引戸クローザ110は、細長矩形状のハウジング111と捕捉引込機構120と緩衝機構140とを備えている。ハウジング111は、上レールに固定されたハウジング本体(固定要素)112と、ハウジング本体112の上部開口部を閉塞する平板状の裏蓋114とで構成されている。ハウジング本体112の前端部及び後端部には、引戸クローザ110をレールなどの固定部材に固定して取り付けるための取付け孔146、147が設けられている。
捕捉引込機構120は、固定要素であるハウジング本体112と、ハウジング本体112内に主に長手方向に摺動可能に設けられたスライダ(摺動部材)121と、ストッパピン201を捕捉すべくスライダ121に形成されたフック部(捕捉部)122と、スライダ121を引戸200の閉止方向(右側)に付勢するべくスライダ121の前端部121aとハウジング本体112の後端部112aとの間に伸張させた状態で掛け渡して設けられた引張ばね(弾性体)123と、スライダ121をハウジング本体112に係脱させる係脱機構150と、を備えている。
スライダ121は、ほぼ平板状の本体部126と、本体部126の先端片側から前方に延出されたアーム部127とを有する。アーム部127の先端部には引張ばね123の前端部のくびれ部123aを挾持するために、絞部124aと狭持片124bとからなる挾持部124が設けられている。絞部124aからは引張ばね123をガイドするガイド壁125がスライダ121の本体部126へ延在している。狭持片124b側での引張ばね123のガイドはハウジング本体112の内側壁によってなされる。引張ばね123の後端部のくびれ部分はハウジング本体112の後端部の片側隅部に形成された凹部115に嵌合した状態で保持されている。
スライダ121の本体部126の先端部には、アーム部127の基端部に隣接させて本体部126よりも低い段差部128が形成されており、この段差部128にフック部122が形成されている。フック部122はスライダ121のその他の部分と共に合成樹脂により一体成型されたものである。
ハウジング本体112の底板部116には、ストッパピン201を受け入れてフック部122に案内するスリット状のストッパガイド118が形成されるとともに、このストッパガイド118と平行して、フック部122の先端部下面に形成されたガイド突起122bを案内するスリット状のフック部ガイド119が形成されている。ハウジング本体112の前端部には、ストッパピン201がストッパガイド118内にスムーズに入るように、前方に拡大した漏斗状のストッパピン出入口148が設けられている。
フック部ガイド119は、ストッパガイド118の終端部近傍から中間部まで延びる直線部119aと、そこから直角に折れ曲がった折曲部119bとを有している。折曲部119bは、フック部122がストッパピン201を捕捉したり解放したりする際に、フック部122の外方への弾性変形を許容するために設けられたものであり、その際、フック部122のガイド突起122bはフック部ガイド119の折曲部119b内に入る。
フック部122は、ストッパピン201を受け入れる際にストッパピン201の側面と当接する外側案内面122aを有しており、この外側案内面122aにストッパピン201が当接してフック部122を押圧することにより、フック部122の付け根部分が弾性変形してフック部122の先端側が外方に変位するようになっている(図3参照)。そして、ストッパピン201がフック部122の外側案内面122aの終端122cを過ぎてフック部122内に入ると、フック部122が自らの弾性により元の状態に復帰し、ストッパピン201がフック部122に捕捉される(図4参照)。これとは反対に、フック部122がストッパピン201を解放する際には、スライダ121が引張ばね123の最大伸張位置に移動した状態にて、ストッパピン201がフック部122の前部内面を開方向(左側)に押圧してフック部122が押し開けられることにより、フック部122によるストッパピン201の捕捉が解除される。
係脱機構150は、ストッパピン201がフック部122に捕捉されていないときにはスライダ121がハウジング本体112と係合して引張ばね123の最大伸張位置に保持され(図2参照)、フック部122によるストッパピン201の捕捉動作に連動してスライダ121とハウジング本体112との係合が解かれるように(図3、図4参照)、スライダ121をハウジング本体112に係脱させる機構である。
具体的には、係脱機構150は、ハウジング本体112の底板部116に設けられたガイドスリット(ガイド部)117と、スライダ121に設けられたガイド突起(被ガイド部)129とを有している。ガイドスリット117は、ガイド突起129を引張ばね123の伸縮方向に案内する直線部117aと、直線部117の前端から略直角に折れ曲がった折曲部117bとを有し、ガイド突起129がガイドスリット117の直線部117aから折曲部117b内に移動することによりスライダ121とハウジング本体112とが互いに係合した状態となり(図2、図3参照)、ガイド突起129がスリット117の折曲部117bから直線部117aに移動することにより(図4参照)、スライダ121とハウジング本体112との互いの係合が解かれるように構成されている。スライダ121とハウジング本体112との互いの係合離脱は、引張ばね123の縮方向と直交する方向にスライダ121が移動することによりなされる。
緩衝機構140は、ブレーキプレート132とこれを狭持するブレーキパット136A、136Bを用いた第1の緩衝機構140Aと、ロータリダンパ装置137を用いた第2の緩衝機構140Bとで構成されている。
ブレーキプレート132は、一方の端部がL字状に折り曲げられた細長い金属板からなる部材であり、そのL字状の端部132aがハウジング本体112内の前端近傍に形成された嵌合保持部145に嵌合固定されている。ブレーキプレート132の他端側はハウジング本体112の後端側に延びている。ブレーキプレート132の長さはスライダ121のストローク長よりも長く選定されている。
スライダ121の本体部126の前端近傍には係止溝130が形成されており、本体部126の係止溝130より前端側の部分である台状部分131は後端側の部分よりも図示手前側に幅が小さくなっている。スライダ121の本体部126にはブレーキプレート132を受け入れる収容溝133が形成されている(図2〜図7参照)。係止溝130にはL字状に折曲した金属板からなる押付部材134の短寸部が挿入され、押付部材134の長寸部は台状部分131の側壁とブレーキプレート132との間に配置されている。押付部材134のブレーキプレート132側に向いた面には第1のブレーキパット136Aが取り付けられている。スライダ121の図示奥側側壁145には摩擦材から成る第2のブレーキパット136Bが取り付けられている。第1のブレーキパット136Aと第2のブレーキパット136Bは、ブレーキプレート132を受け入れる収容溝133を挟んで対向している。
スライダ121の本体部126の後端部には短軸137が立設されている。この短軸137にロータリダンパ138のスリーブ状軸受138aが装着されている。ロータリダンパ138の回転軸にはピニオン139が固定されている。ピニオン139の歯はハウジング本体112の内壁面に形成されたラック141の歯と噛み合うことができるように短軸137を中心に回動可能になっている。ロータリダンパ138の回動範囲は一方ではスライダ後端部より突出したストッパ142により、他方ではスライダ121の本体部126の後端縁にて規制される。
またロータリダンパ138には摺動摩擦軸149が設けられている。摺動摩擦軸149はロータリダンパ138の回動支点を通過するスライダ121の長手方向の直線に対してラック141側に設けると好適である。この摺動摩擦軸149はハウジング111の裏蓋114の内面と摺接する摩擦部材を形成している。
スライダ121がハウジング111と相対移動するとき、スライダ121の移動と共に、ロータリダンパ138が移動し、ロータリダンパ138に設けられた摺動摩擦軸149とハウジング111の裏蓋114の内面との間に摩擦が発生する。この摩擦の力により、スライダ121をハウジング111の後端側へ移動させている時には、ロータリダンパ138はその短軸137を中心にそのピニオン139とラック141とが噛み合う方向に回動させられる。一方、スライダ121をハウジング111の前端側へ移動させている時には、ロータリダンパ138はその短軸137を中心にそのピニオン139とラック141とが噛み合う方向とは反対の方向に回動させられ、その位置を保ったまま移動することができる。
スライダ121の段差部128には軸受孔143が穿設されている。この軸受孔143はフック部122の付け根部の近傍に設けられている。この軸受孔143には、ストッパピン201の当接によってブレーキプレート132を押圧するためのカム144の回動軸144aが回動可能に取り付けられている。
すなわち、カム144はストッパピン201に押されて回動し、第1のブレーキパッド136Aを介してブレーキプレート132の一方の面を押圧する。このときブレーキプレート132の他方の面は第2のブレーキパッド136Bに圧接する。その結果、ブレーキプレート132が両ブレーキパッド136A、136Bで挾まれた状態になり、スライダ121とハウジング111の相対的移動を緩衝する。これによりスライダ121ひいては引戸200が制動される。
次に、上記のように構成された開閉部材閉止装置100の動作について図2〜図7を参照して説明する。
図2はストッパピン201がフック部122に捕捉されていないときの状態を示している。このときスライダ121のガイド突起129はハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117b内にある。すなわち、スライダ121はハウジング本体112と係合して、引張ばね123の最大伸張位置に保持されており、引張ばね123の引っ張り力をスライダ121のガイド突起129ですべて受けている。
図2の状態からストッパピン201が閉止方向(右方向)に移動してくると、ストッパピン201の側面がフック部122の外側案内面122aに当接する。そして、ストッパピン201が閉止方向にさらに移動するにつれて、フック部122の外側案内面122aが押圧され、フック部122の付け根部分が弾性変形してフック部122の先端側が外方に変位する。図3はこの時の状態を示している。
図3の状態からストッパピン201がさらに閉止方向(右方向)に移動すると、ストッパピン201はフック部122の外側案内面122aの終端122cに達する。このときフック部122は最も大きく撓んだ状態すなわち、フック部122の先端部が最も外方に変位した状態となる。そして、ストッパピン201がフック部122の外側案内面122aの終端122cを通過すると、フック部122にストッパピン201が受け入れられる。そして、フック部122が自らの弾性により元の状態すなわち、ガイド突起122bがフック部ガイド117の直線部117aにある状態に復帰することにより、ストッパピン201がフック部122に捕捉される。
その後、ストッパピン201がフック部122の奥部内面(テーパ状の部分)122dに当接すると、スライダ121に対しそのガイド突起129をハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117bから離脱させる向きに力が作用する。この力によってスライダ121が当該向きに移動する。その結果、スライダ121のガイド突起129がハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117bから直線部117aに移動し、ハウジング本体112に対するスライダ121の係合が解かれる。そして、引張ばね123の引っ張り力によるスライダ121の引き込みが開始される。
図4はハウジング本体112とスライダ121との相互の係合が解かれた直後の状態を示している。この時点では、引戸200の閉動作に伴ってストッパピン201がカム144を押圧しつつ移動している。このようにストッパピン201がカム144を押圧している間は、緩衝機構140を構成している第1および第2の緩衝機構140A、140Bによってスライダ121とハウジング111の相対的移動が緩衝される。これにより、引戸200が激しく閉じられるのを防止できる。
その後、引戸200の勢いが低下すると、図5に示すように、ストッパピン201はフック部122に係合した状態で、引張ばね123の引っ張り力によって引戸200の閉止方向に引き込まれる。これにより、引戸200が閉止方向(右側)に引き寄せられる。この時、ストッパピン201がカム144を押圧していないため、第1の緩衝機構140Aは作動しない。したがって、スライダ121とハウジング111の相対的移動は第2の緩衝機構140Bのみにより緩衝される。
図6に示すように、ストッパピン201がストッパガイド118の終端部に達したら、ストッパピン201ひいては引戸200の動きが停止する。この時、引戸200が完全に閉じた状態(閉止状態)になる。ストッパピン201はストッパガイド118の終端部に停止した後も、フック部122によって捕捉された状態に保たれる。
図6の状態から引戸200を開けると、ストッパピン201を捕捉しているフック部122を含むスライダ121も開方向(図示の例では左側)に移動する(図7参照)。このとき、ロータリダンパ138がラック141とピニオン139とが噛み合う方向とは反対の方向に回動しているため、緩衝機構140は全く作動しない。
そして、スライダ121が引張ばね123の最大伸張位置に移動したら、すなわちスライダ121のガイド突起129がガイドスリット117の前端に当接したら、フック部122がストッパピン201により押し開けられることにより、フック部122によるストッパピン201の捕捉が解除されると同時に、スライダ121のガイド突起129がハウジング本体112のガイドスリット117の直線部117aから折曲部117bに移動し、ハウジング本体112とスライダ121とが互いに係合した状態すなわち図2の状態になる。
上記のように、第1の実施形態の開閉部材閉止装置100によれば、引戸200が開いた状態にある時すなわち、スライダ121に対し引張ばね123による最も大きな引っ張り力が作用している時においても、スライダ121がハウジング本体112と係合することにより保持されているので、引張ばね123の引っ張り力を、フック部122に負担させることなくスライダ121のガイド突起129ですべて受けることができる。したがって、引張ばね123の引っ張り力を大きくしても、フック部122に掛かる力は変わらないので、フック部122を大型化あるいは高強度化する必要はない。
[第2の実施形態]
図8は本発明の開閉部材閉止装置の第2の実施形態を示す要部分解斜視図であり、スライダの要部構造並びにストッパピンとのその保持部の構造を示している。図9〜図11はこの形態例の開閉部材閉止装置の種々の状態を示す概略平面図である。各図において同一部材あるいは同一部分には同一参照番号が付されている。また、第1の実施形態と共通する部材あるいは部分については同一参照番号を付してその説明を適宜省略する。
第2の実施形態においては、ストッパピン201が上下方向に変位可能に弾力的に保持されるとともに、フック部122の先端側下部に傾斜面122dが形成されている。第1の実施形態においてフック部122に設けられていた外側案内面122aは第2の形態例においては不要である。また、フック部122の弾性変形部やガイド突起122bの構造が第1の実施形態のものと若干異なっているが機能的には差異はない。
ストッパピン201は、引戸200の上端面に設けられたピン保持機構300に保持されている。ピン保持機構300は、引戸200の上端面に固定された凸形の支持部材301と、この支持部材301の上面中央部に固定された略円筒状のケース体302と、このケース体302内に上下方向に伸縮可能に設けられたコイルばね303とからなる。ケース体302の上部端板302aには挿通孔304が形成されており、この挿通孔304にストッパピン201が上下移動可能に挿通されている。ストッパピン201の基端部(下端部)には、ケース体302の側壁内面と摺接する円環状のフランジ部305が形成されている。そして、ストッパピン201はそのフランジ部305と支持部材301の上面との間に配置されたコイルばね303によって、上下方向に変位可能に弾力的に支持されている。
ストッパピン201の先端部201aは半球状の滑らかな凸面になっている。これは引戸クローザ110内のフック部122の傾斜面122dにストッパピン201の先端部201bが当接することにより、フック部122の傾斜面122dに倣ってストッパピン201をスムーズに上下に変位させるためである。
次に、上記のように構成された第2の実施形態の開閉部材閉止装置100の動作について図9〜図11を参照して説明する。
図9はストッパピン201がフック部122に捕捉される直前の状態を示している。このときスライダ121のガイド突起129はハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117b内にある。すなわち、スライダ121はハウジング本体112と係合して、引張ばね123の最大伸張位置に保持されており、引張ばね123の引っ張り力をスライダ121のガイド突起129ですべて受けている。
図9の状態からストッパピン201がさらに閉止方向に移動すると、ストッパピン201の先端部201aがフック部122の傾斜面122dに当接する。そして、ストッパピン201はフック部122の傾斜面122dに倣って待避移動(この例では下降)した後復帰(この例では上昇)してフック部122に捕捉される。
その後、ストッパピン201がフック部122の奥部内面(テーパ状の部分)122dに当接すると、スライダ121に対しそのガイド突起129をハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117bから離脱させる向きに力が作用する。この力によってスライダ121が当該向きに移動する。その結果、スライダ121のガイド突起129がハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117bから直線部117aに移動し、ハウジング本体112に対するスライダ121の係合が解かれる。そして、引張ばね123の引っ張り力によるスライダ121の引き込みが開始される。スライダ121は、そのフック部122でストッパピン201を捕捉した状態を維持しながら、緩衝機構140による緩衝を受けつつ引張ばね123の引っ張り力によって閉止方向(右方向)に引き込まれていく。
図10に示すように、ストッパピン201がストッパガイド118の終端部に達したら、ストッパピン201ひいては引戸200の動きが停止する。この時、引戸200が完全に閉じた状態(閉止状態)になる。ストッパピン201はストッパガイド118の終端部に停止した後も、フック部122によって捕捉された状態に保たれる。
図10の状態から引戸200を開けると、ストッパピン201を捕捉しているフック部122を含むスライダ121も開方向に移動する。このとき、ロータリダンパ138がラック141とピニオン139とが噛み合う方向とは反対の方向に回動しているため、緩衝機構140は全く作動しない。
そして、図11に示すように、スライダ121が引張ばね123の最大伸張位置に移動したら、すなわちスライダ121のガイド突起129がガイドスリット117の前端に当接したら、フック部122がストッパピン201により押し開けられることにより、フック部122によるストッパピン201の捕捉が解除されると同時に、スライダ121のガイド突起129がハウジング本体112のガイドスリット117の直線部117aから折曲部117bに移動し、ハウジング本体112とスライダ121とが互いに係合した状態すなわち図9の状態になる。
上記のように、第2の実施形態の開閉部材閉止装置100によれば、引戸200が開いた状態にある時すなわち、スライダ121に対し引張ばね123による最も大きな引っ張り力が作用している時においても、スライダ121がハウジング本体112と係合することにより保持されているので、引張ばね123の引っ張り力を、フック部122に負担させることなくスライダ121のガイド突起129ですべて受けることができる。したがって、引張ばね123の引っ張り力を大きくしても、フック部122に掛かる力は変わらないので、フック部122を大型化あるいは高強度化する必要はない。
更に、第2の実施形態の開閉部材閉止装置100によれば、ストッパピン201がスライダ121のフック部122に捕捉されるべき時にそのフック部122が既に捕捉姿勢になっていても、ストッパピン201がフック部122の表面に倣って待避移動した後復帰してフック部122に捕捉され得るので、引戸200を閉止しようとしても、フック部122が既に捕捉姿勢になっているためにストッパピン201がフック部122に当って閉止できないといった問題や、その都度フック体を待機姿勢に戻す煩雑な作業を行なわなければならないといった問題から解放される。
[第3の実施形態]
図12は本発明の開閉部材閉止装置の別の形態例を示す要部分解斜視図であり、ストッパピンとのその保持部の構造を示している。図13〜図15はこの形態例の開閉部材閉止装置の種々の状態を内部を可視化して示した概略平面図である。各図において同一部材あるいは同一部分には同一参照番号が付されている。また、第1若しくは第2の実施形態と共通する部材あるいは部分については同一参照番号を付してその説明を適宜省略する。
第3の実施形態においては、図12に示すように、ストッパピン201が引戸200の移動方向(矢印Aおよび矢印Bで示した方向)に対して略直交する方向(矢印Cおよび矢印Dで示した方向)に水平移動可能に保持されている。ストッパピン201は、引戸200の上端面に設けられたピン保持機構370に保持されている。ピン保持機構370は、引戸200の上端面に固定された凸形の支持部材371と、この支持部材371と引戸200との間に設けられた回動板372、捻りコイルばね373および回動支軸374とからなる。支持部材371の上部端板375には円形の軸孔375aと円弧状のガイド孔375bとが形成されている。回動板372には、その長手方向の両端近傍に円形の貫通孔372a、372bが形成されている。
捻りコイルばね373と回動板372の一方の貫通孔372aには回動支軸374が挿通されており、回動支軸374の先端部が支持部材371の軸孔375aに嵌入した状態で固定されることにより、回動板372が矢印Cの向きに付勢されつつ水平回動可能に保持されている。ストッパピン201は、ガイド孔375bに挿通されるとともにその下端部が回動板372の他方の貫通孔372aに嵌入した状態で固定されており、捻りコイルばね373の力により回動板372が矢印Cの向きに付勢されている。矢印Cの向きは、ストッパピン201をスライダ121のアーム部127の内側面に近接させる向きに相当する。なお、ハウジング本体112のストッパピン出入口148の拡開角度を大きくすれば、捻りコイルばね373を省略してもよい。
また、第3の実施形態においては、図13〜図15に示すように、フック部350がスライダ121のアーム部127の基端近傍の内側面部に形成されている。フック部350はスライダ121のその他の部分と共に合成樹脂により一体成型されたものであり、ストッパピン201を水平方向に案内する傾斜面350aを有している。一方、ハウジング本体112の底板部116に形成されたストッパガイド118の片側内側面部には、フック部350の形状に倣ったストッパピン201の水平移動を許容するべく、凹んだ形の逃し部118aが形成されている。
次に、上記のように構成された第3の実施形態の開閉部材閉止装置100の動作について図13〜図15を参照して説明する。
図13はストッパピン201がフック部122に捕捉される直前の状態を示している。ストッパピン201は、フック部350の傾斜面350aに倣って矢印Dの向きに水平移動して、ストッパガイド118の逃し部118a内に退避している。このときスライダ121のガイド突起129は未だハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117b内にある。すなわち、スライダ121はハウジング本体112と係合して、引張ばね123の最大伸張位置に保持されており、引張ばね123の引っ張り力をスライダ121のガイド突起129ですべて受けている。
図13の状態からストッパピン201がさらに閉止方向に移動すると、ストッパピン201がフック部350の傾斜面350aの頂部を通過し、スライダ121の段差部128の角部に形成されたテーパ面351に当接する。これにより、スライダ121に対しそのガイド突起129をハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117bから離脱させる向きに力が作用する。この力によってスライダ121が当該向きに移動する。その結果、スライダ121のガイド突起129がハウジング本体112のガイドスリット117の折曲部117bから直線部117aに移動し、ハウジング本体112に対するスライダ121の係合が解かれると同時に、ストッパピン201がフック部350に捕捉される。そして、引張ばね123の引っ張り力によるスライダ121の引き込みが開始される。
図14はハウジング本体112とスライダ121との相互の係合が解かれ、ストッパピン201がフック部350に捕捉された直後の時点の状態を示している。この時点では、引戸200の閉動作に伴ってストッパピン201がカム144を押圧しつつ移動している。このようにストッパピン201がカム144を押圧している間は、緩衝機構140を構成している第1および第2の緩衝機構140A、140Bによってスライダ121とハウジング111の相対的移動が緩衝される。これにより、引戸200が激しく閉じられるのを防止できる。
その後、引戸200の勢いが低下すると、ストッパピン201はフック部350に係合した状態で、引張ばね123の引っ張り力によって引戸200の閉止方向に引き込まれる。これにより、引戸200が閉止方向(右側)に引き寄せられる。この時、ストッパピン201がカム144を押圧していないため、第1の緩衝機構140Aは作動しない。したがって、スライダ121とハウジング111の相対的移動は第2の緩衝機構140Bのみにより緩衝される。
図15に示すように、ストッパピン201がストッパガイド118の終端部に達したら、ストッパピン201ひいては引戸200の動きが停止する。この時、引戸200が完全に閉じた状態(閉止状態)になる。ストッパピン201はストッパガイド118の終端部に停止した後も、フック部122によって捕捉された状態に保たれる。
図15の状態から引戸200を開けると、ストッパピン201を捕捉しているフック部350を含むスライダ121も開方向に移動する。このとき、ロータリダンパ138がラック141とピニオン139とが噛み合う方向とは反対の方向に回動しているため、緩衝機構140は全く作動しない。
そして、スライダ121が引張ばね123の最大伸張位置に移動したら、すなわちスライダ121のガイド突起129がガイドスリット117の前端に当接したら、フック部350とストッパガイド118の逃し部118aとの間にストッパピン201が入り込むことにより、スライダ121が逃し部118aから離間する方向に押されて移動する。その結果、フック部350によるストッパピン201の捕捉が解除されると同時に、スライダ121のガイド突起129がハウジング本体112のガイドスリット117の直線部117aから折曲部117bに移動し、ハウジング本体112とスライダ121とが互いに係合した状態すなわち図13の状態になる。
上記のように、第3の実施形態の開閉部材閉止装置100によれば、引戸200が開いた状態にある時すなわち、スライダ121に対し引張ばね123による最も大きな引っ張り力が作用している時においても、スライダ121がハウジング本体112と係合することにより保持されているので、引張ばね123の引っ張り力を、フック部350に負担させることなくスライダ121のガイド突起129ですべて受けることができる。したがって、引張ばね123の引っ張り力を大きくしても、フック部350に掛かる力は変わらないので、フック部350を大型化あるいは高強度化する必要はない。
更に、第3の実施形態の開閉部材閉止装置100は、フック部350がスライダ121のアーム部127に凸状に一体成型されており、第1および第2の実施形態におけるフック部122のように弾性変形する部分を有していないため、何らかの原因でフック部350に大きな過重が掛かったとしても破損する虞はない。
[第4の実施形態]
図16は本発明の開閉部材閉止装置を備えた開閉装置としての上荷重タイプの引戸装置の主要部を例示する斜視図である。
図16に示す引戸装置80は、一対のガイドレールのうち上側のガイドレール90が上下2段のレールで構成され、その上段レール内に引戸クローザ110が取り付けられている。引戸200は、ガイドレール90の下段内を走行する左右一対の4輪台車(走行体)210A、210Bの下に支軸211を介して吊り下げた状態で支持されている。引戸クローザ110の構成は、第1〜第3の実施形態のいずれかに示したものと同じである。
引戸200に設けられた一対の4輪台車210A、210Bのうち、引戸クローザ110側に位置する4輪台車210Aには、アダプタ250が装着されている。
アダプタ250は、ストッパピン(被捕捉部材)201とアダプタ本体251とを備えている。アダプタ本体251は、断面コ字形の板状部材であり、その基端部251aが台車本体210aの上端部に着脱可能に固定されることにより片持ち状態で支持されている。アダプタ本体251の先端部251b側は引戸クローザ110から離間する方向に大きく延びている。この例では、アダプタ本体251の先端部251bは、他方(左側)の4輪台車210Bにより近い位置まで延びている。そして、そのアダプタ本体251の先端部251bにストッパピン201が保持されている。
この実施形態によれば、上記第1〜第3の実施形態の効果に加えて、アダプタ本体251の延出長すなわち長さや4輪台車210Aに対する取り付け位置を変更することにより、4輪台車210Aの位置を変更することなくストッパピン201の位置を容易に変更できるという効果が得られる。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、ストッパピン201が上方に突出した姿勢に保持されている例を示したが、ストッパピン201が水平方向に突出した姿勢に保持されている構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、本発明の開閉部材閉止装置100が引戸200の上端部に設けられている例を示したが、引戸200の下端部に本発明の開閉部材閉止装置100を設けることも可能である。
また、上記実施形態では、フック部122、350を有するスライダ121を引戸200の閉止方向に引き込む弾性体としてコイルばねからなる引張ばね123を用いた例を示したが、その他の弾性体、たとえば板ばね、竹の子ばね、捻りコイルばね、更にはゴムなどを用いてもよい。
また、上記実施形態では、ストッパピン201を引戸200に取り付け、引戸クローザ110をレール90などの固定部材に取り付けた例を示したが、これとは反対に、ストッパピン201を固定部材に取り付け、引戸クローザ110を引戸200に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、ハウジング本体112の底板部116にガイドスリット(ガイド部)117を設けるとともにスライダ121にガイド突起(被ガイド部)129を設けてなる係脱機構150の構成例を示したが、ハウジング本体112の底板部116にガイド突起(被ガイド部)129を設けるとともにスライダ121にガイドスリット(ガイド部)117を設けてもよい。また、係脱機構150は、ハウジング本体112の内側壁にガイドスリット(ガイド部)117またはガイド突起(被ガイド部)129のいずれか一方を設け、当該内側壁に対峙するスライダ121の側壁にガイドスリット(ガイド部)117またはガイド突起(被ガイド部)129のいずれか他方を設けてもよい。この構成によれば、スライダ121がハウジング本体112に対して上下方向に係脱するので、ハウジング本体112の幅寸法を上記の形態例の場合よりも小さくすることができる。
本発明の開閉部材閉止装置は、開き戸装置や抽斗装置などその他の開閉装置の開閉部材閉止装置としても有効に利用可能である。
本発明の開閉部材閉止装置の第1の実施形態を示す分解斜視図 第1の実施形態を開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第1の実施形態を開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第1の実施形態を開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第1の実施形態を開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第1の実施形態を開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第1の実施形態を開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 本発明の開閉部材閉止装置の第2の実施形態を示す要部分解斜視図 第2の実施形態の開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第2の実施形態の開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第2の実施形態の開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 本発明の開閉部材閉止装置の第3の実施形態を示す要部分解斜視図 第3の実施形態の開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第3の実施形態の開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 第3の実施形態の開閉部材閉止装置をその裏蓋を取り外して裏側から見た概略平面図 本発明の開閉部材閉止装置を備えた開閉装置としての上荷重タイプの引戸装置の主要部を例示する斜視図
符号の説明
100 開閉部材閉止装置
110 引戸クローザ
111 ハウジング
112 ハウジング本体(固定要素)
114 裏蓋
117 ガイドスリット(ガイド部)
117a 直線部
117b 折曲部
118 ストッパガイド
118a 逃し部
119 フック部ガイド
120 捕捉引込機構
121 スライダ(摺動部材)
122 フック部(捕捉部)
122a 外側案内面
122b ガイド突起
122d 傾斜面
123 引張ばね(弾性体)
129 ガイド突起(被ガイド部)
140 緩衝機構
140A 第1の緩衝機構
140B 第2の緩衝機構
148 ストッパピン出入口
150 係脱機構
200 引戸(開閉部材)
201 ストッパピン(被捕捉部材)
300 ピン保持機構
301 支持部材
302 ケース体
303 コイルばね
350 フック部(捕捉部)
350a 傾斜面
370 ピン保持機構

Claims (3)

  1. 固定部材に対して開閉部材を移動可能に保持してなる開閉装置において、前記固定部材と前記開閉部材のいずれか一方の部材に被捕捉部材を取り付けるとともに他方の部材に捕捉引込機構を設け、前記開閉部材が閉じられる際、前記被捕捉部材を前記捕捉引込機構で捕捉して所定の方向に引き寄せることにより前記開閉部材を閉止するように構成した開閉部材閉止装置であって、
    前記捕捉引込機構は、
    前記他方の部材に固定された固定要素と、
    前記固定要素に対して摺動可能に保持された摺動部材と、
    前記被捕捉部材を捕捉すべく前記摺動部材に設けられた捕捉部と、
    前記摺動部材を前記所定の方向に付勢するべく前記摺動部材と前記固定要素とに掛け渡して設けられた弾性体と、
    前記被捕捉部材が前記捕捉部に捕捉されていないときには前記摺動部材が前記固定要素と係合して前記弾性体の最大伸張位置に保持され、前記捕捉部による前記被捕捉部材の捕捉動作に連動して前記摺動部材と前記固定要素との互いの係合が解かれるように、前記摺動部材を前記固定要素に係脱させる係脱機構とを備え
    前記係脱機構は、
    前記摺動部材と前記固定要素のうち一方に設けられたガイド部と他方に設けられた被ガイド部とを有し、
    前記ガイド部は、
    前記被ガイド部を前記弾性体の伸縮方向に案内する直線部と当該直線部の一端から略直角に折れ曲がった折曲部とを有し、
    前記摺動部材が前記固定要素に対し前記弾性体の伸縮方向と直交する所定の向きに移動することに伴って前記被ガイド部が前記ガイド部の直線部から折曲部に移動することにより前記摺動部材と前記固定要素とが互いに係合した状態となり、前記摺動部材が前記固定要素に対し前記所定の向きとは逆向きに移動することに伴って前記被ガイド部が前記ガイド部の折曲部から直線部に移動することにより前記摺動部材と前記固定要素との互いの係合が解かれるように構成されていることを特徴とする開閉部材閉止装置。
  2. 前記捕捉部は、
    前記摺動部材が前記固定要素と係合している状態にて前記被捕捉部材と係脱可能なフック部である、ことを特徴とする請求項1の開閉部材閉止装置。
  3. 前記被捕捉部材は、前記捕捉部の表面に倣って待避移動した後復帰して前記捕捉部に捕捉され得るよう変位可能に弾力的に支持されている、ことを特徴とする請求項1または2の開閉部材閉止装置。
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