JP7162880B2 - 引戸等の移動物体の自動閉止装置 - Google Patents
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逆に移動物体に加える力が小さすぎた場合、完全に移動物体が閉まらずに途中で止まってしまうことがあった。
この種の移動物体の自動閉止装置は、ばねとダンパーとを併用することによって、移動物体の急激な閉じ動作を防止するとともに、移動物体を閉止位置まで自動的に閉じるようにしている。
この引戸等の移動物体の自動閉止装置は、引戸等の移動物体D及び固定側Fの一方、例えば、固定側である戸枠の上框Fに配設されるスライダ11、該スライダ11を案内するガイド部材12及びスライダ11を付勢するばね13を備えた第1部材1と、他方、例えば、移動物体である引戸Dに配設されるトリガー21を備えた第2部材2とからなり、第1部材1が、スライダ11にトリガー21が最初に当接したときに、スライダ11とガイド部材12とが一時的に係止され、非当接状態になったときに係止状態が解除される係止機構14を備えるようにしている。
これにより、ガイド部材12を構成する2枚の板状片12aの間隔をガイド軸15によって保持することでガイド部材12の変形を防止し、安定してスライダ11を案内するようにすることができる。
これにより、引戸Dを開けるときに大きな力を必要としないようにすることができる。
ここで、待機位置(図1及び図3(a))では、ガイド軸15が湾曲した形状に形成されたガイド溝12bに引っ掛かることで、ばね13の付勢力を受けたスライダ11が移動することなく、安定して保持されるようにしている。
ここで、ボール14cが入り込む凹部14dを形成する位置、すなわち、スライダ11とガイド部材12とが一時的に係止される位置は、スライダ11の第1突起11aにトリガー21が最初に当接する位置の近傍に設定することができるが、本実施例においては、待機位置(図1及び図3(a))にあるスライダ11の第1突起11aの押圧片14aにトリガー21が当接することによって、スライダ11がガイド部材12から引き出され(図3(b))、ガイド溝12bの湾曲した部分から直線状の部分に移行する位置(図3(c))に形成するようにしている。
これにより、スライダ11にトリガー21が当接したときの衝撃を緩衝することができる。
まず、引戸Dを開状態から閉状態にするときの作動について説明する。
引戸Dを開状態から閉じる方向に移動させると、待機位置(図1及び図3(a))にあるスライダ11の第1突起11a(係止機構14の押圧片14a)にトリガー21が当接し、スライダ11がガイド部材12から引き出され(図3(b))、ガイド溝12bの湾曲した部分から直線状の部分に移行する位置(図3(c))まで移動する。
スライダ11の第1突起11aにトリガー21が当接したときの衝撃は、第2部材2に備えた、トリガー21を、スライダ11の第1突起11aの押圧片14aに向けて付勢するばね22によって緩衝することができる。
これにより、引戸Dを閉じる方向に加えた力が大きすぎた場合でも、戸枠等の固定側に引戸Dが衝突して衝撃音が発生したり、指を挟んだり、跳ね返って完全に閉止できないことを防止することができる。
このとき、トリガー21は、スライダ11に備えた第1突起11aと第2突起11bの間に入り込むようになっているため、スライダ11の移動に合わせて、第2突起11bに当接することで、引戸Dを閉じる方向に移動させることができるようにしている。
引戸Dを閉状態から開く方向に移動させると、作動位置(図2)にあるスライダ11の第2突起11bにトリガー21が当接し、スライダ11がガイド溝12bの直線状の部分から湾曲した部分(待機位置(図1及び図3(a)))まで移動し、トリガー21と第2突起11bとの当接状態が解除される。
このとき、第1部材1のばね13の付勢力を引戸Dを閉止位置まで自動的に閉じるために必要最小限の大きさに設定することによって、引戸Dを開けるときに大きな力を必要としないようにすることができる。
F 戸枠の上框(固定側)
1 第1部材
11 スライダ
11a 第1突起
11b 第2突起
12 ガイド部材
12a 板状片
12b ガイド溝
13 ばね
14 係止機構
14a 押圧片
14b ばね
14c ボール
14d 凹部
2 第2部材
21 トリガー
22 ばね
Claims (3)
- 引戸等の移動物体及び固定側の一方に配設されるスライダ、該スライダを案内するガイド部材及びスライダを付勢するばねを備えた第1部材と、他方に配設されるトリガーを備えた第2部材とからなる引戸等の移動物体の自動閉止装置において、前記移動物体が移動することによって、第1部材が、スライダにトリガーが最初に当接したときに、スライダとガイド部材とが一時的に係止されて移動物体が停止するとともに、該移動物体が停止することによって、前記スライダとガイド部材との一時的な係止状態が解除されるようにするための、スライダの第1突起にばねの付勢力を受けて突出するように配設される押圧片と、押圧片にトリガーが当接したときに、押圧片の先端に形成した尖鋭部によって側方に押し出されるように付勢されるボールと、押し出されたボールが入り込むガイド部材に形成された凹部とからなる係止機構を備えてなることを特徴とする引戸等の移動物体の自動閉止装置。
- 前記ガイド部材が、スライダを挟んで平行に位置する2枚の板状片からなり、該板状片にガイド溝を形成し、該ガイド溝に沿って移動する2本のガイド軸をスライダに両端をかしめて設けることによって、該スライダを案内するようにしてなることを特徴とする請求項1に記載の引戸等の移動物体の自動閉止装置。
- 前記第2部材が、トリガーを付勢するばねを備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の引戸等の移動物体の自動閉止装置。
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JP2018241415A JP7162880B2 (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | 引戸等の移動物体の自動閉止装置 |
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JP2018241415A JP7162880B2 (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | 引戸等の移動物体の自動閉止装置 |
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