JP4953755B2 - スライドレール - Google Patents
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Description
従って、傾斜棚等(前下がりとなった棚、あるいは引出し)に、従来のスライドレールを使用すると、ロック機構で全閉状態に維持された傾斜棚等のロック状態を解除すると、重量によって、引出し方向(開方向)に急激に動き出し、加速して、最大スペードで、全開時ストッパーに衝突して停止する。このため、衝突の衝撃によって、全開時ストッパーが破損したり、急激な飛び出しによって、作業者に危険をおよぼしたりすることがあった
。
この場合、バネ部材を使用しているので、移動側レールの引出し量が多くなればなるほどバネ部材の復元力が大きくなるので、全閉状態でロックを解除した時の移動側レールの当初の飛び出しをなくそうとすると、移動側レールが自動的に引出されず、移動側レールが最後まで自動的に引出されるようにすると、ロックを解除したときの引出し等の飛び出しを防ぐことができなかった。
、ピニオンを有する両方向性のロータリーダンパーを有し、補助ピニオンは、移動側レールの引出し方向への走行時には、ロータリーダンパーのピニオンと噛み合って、一定の抵抗が付加されながら回転し、移動側レールの収納方向への走行時にはロータリーダンパーのピニオンから離間して無抵抗で回転するよう、回転可能で、移動側レールの走行方向に移動可能に保持されているものである。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の発明の効果に加え、走行制御装置の組立が容易で既存のスライドレールにも簡単に走行制御装置を取付けることができる。
図1、図2において、符号1は固定側レールを示し、符号2は移動側レールを示し、符号3は中間レールを示し、符号4は固定側レール1のボール保持板を示し、符号6は移動側レール2のボール保持板を示し、符号80はスライドレール100の走行制御装置を示している。そして、図1において左側斜め下方向を引出し側、右側斜め上方向を収納側とし、引出し側、収納側の両方向を走行方向として説明する。
そして、固定側レール基板12の収納側端部を移動側レール2方向に折り曲げて固定側収納時ストッパー13が形成され、固定側レール1の基板12の引出し側端部を移動側レール2方向に折り曲げて固定側移動時ストッパー(図示せず)が形成されている。
又、スライドレール100の最大伸長時、移動側レール2のボール保持板6の引出し側端面が緩衝部材を介して当接するボール保持板引出し時ストッパー(図示せず。)が、中間レール3の移動側基板311の移動側端部に、移動側レール2側に突出して形成されている。
制御部材81は、固定側レール1の基板12の引出し側端部と連結された制御部材取付板120に連結される合成樹脂製の保持基板83と、保持基板83に連結される両方向性のロータリーダンパー84(以後、ロータリーダンパーという。)と、保持基板83と共に補助ピニオン85を回転自在に保持する合成樹脂製のカバー体86より構成されている。
そして、基板側支持部832には補助ピニオン85を回転可能で走行方向に移動可能に支持する案内支持溝834が形成されている。
符号835・・・は制御部材取付板120との連結孔、符号836・・はカバー体86
との連結孔、符号837・・・はカバー体86の連結時の位置決め孔、838・・・は取付凹部831に形成されたロータリーダンパー84の連結孔を示している。
補助ピニオン85は、ピニオン842の略2倍弱の径で、中心部に前記案内支持溝834に回転可能で走行方向に移動自在に嵌合する基板側回動中心軸851と、基板側回動中心軸851の反対側に位置する基板側回動中心軸851と同形のカバー側回動中心軸852より、合成樹脂材にて一体に形成されている。
符号866・・は連結孔836・・・に対応して設けられた保持基板83との連結孔、符号867・・・は位置決め孔837・・・に対応して形成された嵌合突部を示している。
ラック部材82は、移動側レール2の移動側レール基板22の外面側に連結された逆L字型のラック取付板220の上端突片221の上面に走行方向全幅にわたって配設されている。
例えば、図3に示すように、前面が開口する傾斜棚本体90の側板91、91の内面に前下がりの状態に配設され、左右の移動側レール2、2間に傾斜棚板92が連結され、傾斜棚板92の収納側端部と傾斜棚本体90の奥部内面間に自動係止装置50を取り付ける事で、傾斜棚板92が傾斜棚本体90に収納された状態が維持される。
そして、収納状態の傾斜棚板92を収納方向に押しやると収納状態が解除され、傾斜棚板92は、スライドレール100、100が前下がりの傾斜状態に収納されているので、引き出し方向に自走する。
この時、移動側レール2と固定側レール1間に走行制御装置80が設けられているので、
傾斜棚板92は急に前方に飛び出すことはない。
ラック部材82と噛み合う補助ピニオン85は、基板側回動中心軸851とカバー側回動中心軸852が、案内支持溝834とカバ−側案内支持溝864に回転可能で走行方向に移動自在に嵌合しているので、引出し方向に一旦移動し、ロータリーダンパー84のピニオン842とも噛み合う。(図6に示す状態。)
これによって、補助ピニオン85は緩慢な回転に制御され、したがって、補助ピニオン85と噛み合うラック部材82の引出し方向への移動も緩やかとなり、傾斜棚板92は使用者に危険が及ばない穏やかなスピードで引出し方向へ自走し、移動側レール2が固定側レ−ル1に対し最大伸長状態となり停止する。
100 スライドレール
2 移動側レール
3 中間レール
8 走行制御装置
81 制御部材
82 ラック部材
83 保持基板
84 ロータリーダンパー
842 ピニオン
85 補助ピニオン
Claims (2)
- 移動側レールの引出し方向への走行時には、走行位置に関わらず一定の抵抗を付加し、移動側レールの収納方向への走行時には、前記抵抗を解除する走行制御装置が移動側レールと固定側レール間に設けられたスライドレールにおいて、走行制御装置は、移動側レールの走行方向に渡って移動側レールに配設されるラック部材と、固定側レールに設けられる制御部材よりなり、制御部材は、移動側レールの走行時にラック部材と噛み合う補助ピニオンと、ピニオンを有する両方向性のロータリーダンパーを有し、補助ピニオンは、移動側レールの引出し方向への走行時には、ロータリーダンパーのピニオンと噛み合って、一定の抵抗が付加されながら回転し、移動側レールの収納方向への走行時にはロータリーダンパーのピニオンから離間して無抵抗で回転するよう、回転可能で、移動側レールの走行方向に移動可能に保持されていることを特徴とするスライドレール。
- 制御部材は、保持基板と保持基板に連結される両方向性のロータリーダンパーと、補助ピニオンと、保持基板と連結されるカバー体よりなり、補助ピニオンは、保持基板に形成された案内支持溝とカバー体に形成されたカバー側案内支持溝によって、回転可能で、移動側レールの走行方向に移動可能に保持されている事を特徴とする請求項1に記載のスライドレール。
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