JP4836622B2 - 開閉部材閉止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸や抽斗など開閉部材をレールなど固定部材に対して相対移動(摺動または回動)可能に保持してなる開閉装置(引戸装置、開戸装置、抽斗装置、等)において、開閉部材を閉止する装置に関し、より詳細には、コイルばね等の弾性体の引っ張り力で開閉部材を閉止するように構成した開閉部材閉止装置に関する。
従来、固定部材と開閉部材のいずれか一方の部材に被捕捉部材を取り付けるとともに他方の部材に捕捉引込機構を設け、開閉部材が閉じられる際、被捕捉部材を捕捉部材で捕捉して所定の方向に引き寄せることにより開閉部材を閉止するように構成した開閉部材閉止装置が知られている。捕捉部材は、これと開閉部材閉止装置の固定要素との間に掛け渡して設けられた引張ばねの張力によって開閉部材を閉止する側に付勢されている。
しかし、開閉部材の走行性には、開閉部材の重量、開閉部材の施工状態などによってばらつきがある。このため、走行性の悪い開閉部材を備えた開閉装置に、走行性の好い開閉部材を備えた開閉装置に装着される開閉部材閉止装置を装着した場合、開閉部材を最後まで閉めることができないことがある。これは、閉止すべき開閉部材の荷重・抵抗に対して開閉部材閉止装置の引張ばねの引っ張り力が不足することによるものである。
このような不具合に対処するために、従来は、開閉部材閉止装置の引張ばねの仕様を変更して様々な種類の開閉体閉止装置を用意していたが、その結果、開閉部材閉止装置の製造コストが増加するという問題や製品管理が煩雑になるといった問題を招いていた。
一方、引張ばねの固定端を保持するばね保持部材を、開閉部材閉止装置の固定要素に対して張力方向に移動可能とし、ばね保持部材に係止ピンを突設するとともに係止ピンを案内するガイド孔の側部に所定の間隔毎に係止凹部を設け、係止ピンを任意の係止凹部に係合させることにより、ばね保持部材を所望の位置で固定し、引張ばねによる開閉部材の引き込み力を調節できるようにした開閉部材閉止装置が知られている。(特許文献1参照)
特開平11−264270号公報
しかし、上記公報記載の従来の開閉部材閉止装置では、引張ばねの固定端を保持しているばね保持部材の固定要素に対する固定位置を、係止ピンを複数の係止凹部のうちの一つに選択的に係合させることによって調節する構成を採用していたため、引張ばねによる開閉部材の引き込み力を段階的にしか調節できない。この従来の装置構成では、引張ばねによる開閉部材の引き込み力を微調節することができず、開閉部材の走行性のばらつきに対し柔軟に対応できないという欠点があった。
本発明は、上記のような事情に鑑み創案されたものであり、その目的は、引張ばね等弾性体による開閉部材の引き込み力を無段階に調節できる開閉部材閉止装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の開閉部材閉止装置は、固定部材に対して開閉部材を移動可能に保持してなる開閉装置において、前記固定部材と前記開閉部材のいずれか一方の部材に被捕捉部材を取り付けるとともに他方の部材に捕捉引込機構を設け、前記開閉部材が閉じられる際、前記被捕捉部材を前記捕捉引込機構で捕捉して所定の方向に引き寄せることにより前記開閉部材を閉止するように構成した開閉部材閉止装置であって、前記捕捉引込機構は、前記他方の部材に固定された固定要素と、前記被捕捉部材を捕捉する機能を有し且つ前記固定要素に対して摺動可能に保持された捕捉体と、前記捕捉体を前記所定の方向に付勢するべくその一端が前記捕捉体に連結されると共にその他端が前記固定要素に連結された弾性体と、前記弾性体の前記他端を保持し且つ前記固定要素に対して摺動可能な弾性体保持部材と、前記弾性体保持部材の前記固定要素に対する固定位置を前記所定の方向に無段階に調節可能な引込力調節機構とを備えたものである。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、弾性体保持部材の固定要素に対する固定位置を調節することにより、弾性体による開閉部材の引き込み力を無段階に調節することができる。
本発明の開閉部材閉止装置において、前記引込力調節機構は、前記弾性体保持部材を介して前記弾性体の前記他端に連結された棒螺子部材と、当該棒螺子部材を前記所定の方向に進退移動させるギヤ機構とを備え、当該ギヤ機構を外部から操作して前記固定要素に対する当該棒螺子部材の進退位置を調節することにより前記固定要素に対する前記弾性体保持部材の固定位置を調節できるように構成されていることが望ましい。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、ギヤ機構を外部から操作して固定要素に対する棒螺子部材の進退位置を調節することにより固定要素に対する弾性体保持部材の固定位置を容易に調節できるので、弾性体による開閉部材の引き込み力を容易に無段階に調節することができる。
また、本発明の開閉部材閉止装置において、前記引込力調節機構は、前記固定要素に設けられた長孔と当該長孔を通して前記弾性体保持部材に螺入される螺子とを備え、前記固定要素に対する当該螺子の締め付け位置を変えることにより前記固定要素に対する前記弾性体保持部材の固定位置を調節できるように構成されていることが望ましい。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、固定要素に対する螺子の締め付け位置を変えることにより、弾性体保持部材の固定要素に対する固定位置を容易に調節できるので、弾性体による開閉部材の引き込み力を容易に無段階に調節することができる。
また、本発明の開閉部材閉止装置は、固定部材に対して開閉部材を移動可能に保持してなる開閉装置において、前記固定部材と前記開閉部材のいずれか一方の部材に被捕捉部材を取り付けるとともに他方の部材に捕捉引込機構を設け、前記開閉部材が閉じられる際、前記被捕捉部材を前記捕捉引込機構で捕捉して所定の方向に引き寄せることにより前記開閉部材を閉止するように構成した開閉部材閉止装置であって、前記捕捉引込機構は、前記他方の部材に固定された固定要素と、前記被捕捉部材を捕捉する機能を有し且つ前記固定要素に対して摺動可能に保持された捕捉体と、前記捕捉体を前記所定の方向に付勢するべくその一端を前記捕捉体に連結すると共にその他端を前記固定要素に固定して張設された弾性体と、前記捕捉体と前記弾性体の前記一端とを連結している連結体を備え、当該連結体は、前記捕捉体と前記弾性体のいずれか一方に連結された雄螺子体と他方に連結され且つ当該雄螺子体と螺合した雌螺子体とを備え、両螺子体を相対的に軸回りに回動させて両螺子体の相互の螺合状態を調節することにより前記捕捉体と前記弾性体の前記一端との距離を無段階に調節可能に構成されている。
上記のように構成された本発明の開閉部材閉止装置によれば、両螺子体を相対的に軸回りに回動させて両螺子体の相互の螺合状態を調節することにより、弾性体による開閉部材の引き込み力を無段階に調節することができる。
本発明の開閉部材閉止装置によれば、引張ばね等弾性体による開閉部材の引き込み力を無段階に調節でき、微調節も可能であるので、開閉部材の走行性のばらつきに対し柔軟に対応できる。すなわち、弾性体による開閉部材の引き込み力を開閉部材の走行性に合わせて調節できるので、走行性の異なる様々な開閉部材に対して十分な引き込み力を作用させて開閉部材を確実に閉止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の開閉部材閉止装置を備えた開閉装置としての上荷重タイプの引戸装置の主要部を例示する斜視図である。図2は図1の要部分解斜視図である。図3及び図4は開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図である。
図1に示す引戸装置100は、上下のガイドレール(下側のレールは不図示)のうち上側のガイドレール90が上下2段のレールで構成され、その上段レール内に開閉部材閉止装置110が取り付けられている。引戸200は、ガイドレール90の下段内を走行する左右一対の4輪台車(走行体)210A、210Bの下に支軸211を介して吊り下げた状態で支持されている。
引戸200に設けられた一対の4輪台車210A、210Bのうち、開閉体閉止装置110側に位置する4輪台車210Aには、アダプタ250が装着されている。
アダプタ250は、ストッパピン(被捕捉部材)201とアダプタ本体251とを備えている。アダプタ本体251は、断面コ字形の板状部材であり、その基端部251aが台車本体210aの上端部に着脱可能に固定されることにより片持ち状態で支持されている。アダプタ本体251の先端部251b側は開閉体閉止装置110から離間する方向に大きく延びている。この例では、アダプタ本体251の先端部251bは、他方(左側)の4輪台車210Bにより近い位置まで延びている。そして、そのアダプタ本体251の先端部251bにストッパピン201が保持されている。
図2〜図4に示すように、開閉体閉止装置110は、細長矩形状のハウジング111と捕捉引込機構120と緩衝機構140(140A、140B)とを備えている。ハウジング111は、上レールに固定されたハウジング本体(固定要素)112と、ハウジング本体112の上部開口部を閉塞する平板状の裏蓋113とで構成されている。ハウジング本体112の前端部及び後端部には、開閉体閉止装置110をレールなどの固定部材に固定して取り付けるための取付け孔146、147が設けられている。
捕捉引込機構120は、固定要素であるハウジング本体112と、ハウジング本体112内に長手方向に摺動可能に設けられた捕捉体150と、捕捉体150を引戸200の閉止方向(右側)に付勢するべくその一端(以下、「自由端」と記す。)が捕捉体150に連結されると共にその他端(以下、「固定端」と記す。)がハウジング本体112に連結された引張ばね(弾性体)123と、引張ばね123の固定端を保持し且つハウジング本体112に対して摺動可能な弾性体保持部材161と、弾性体保持部材161のハウジング本体112に対する固定位置を引張ばね123の伸縮方向に無段階に調節可能な引込力調節機構170とを備えている。
捕捉体150は、ハウジング本体112内を摺動するスライダ(摺動部材)151と、ストッパピン201を捕捉すべくスライダ151に取り付けられたラッチ(捕捉部材)122と、スライダ151を引戸200の閉止方向(右側)に付勢するべくスライダ151の前端部121aとハウジング本体112の後端部112aとの間に伸張させた状態で掛け渡して設けられた引張ばね(弾性体)123と、を備えている。
スライダ151は、本体部126と、本体部126の先端片側から前方に延出されたアーム部127とを有する。アーム部127の先端部には引張ばね123の自由端のくびれ部123aを挾持する挾持部124が設けられている。挾持部124は、絞部124aと狭持片124bとからなり、絞部124aからは引張ばね123をガイドするガイド壁125がスライダ151の本体部126へ延在している。狭持片124b側での引張ばね123のガイドはハウジング本体112の内側壁によってなされる。引張ばね123の固定端のくびれ部123bは、弾性体保持部材161及び引込力調節機構170を介してハウジング本体112に連結されている。
スライダ151の本体部126の先端部には、アーム部127の基端部に隣接させて本体部126よりも低い段差部128が形成されており、この段差部128にラッチ152が取り付けられている。ラッチ152の基部下面には回転軸122aが一体形成されている。回転軸122aは、ラッチ152のピン捕捉部152aの最奥部近傍に形成されている。一方、段差部128には、ラッチ152の回転軸122aと嵌合する軸孔135が形成されている。ラッチ152は、その回転軸122aを段差部128の軸孔135に嵌合させることにより、水平方向に回動可能に支持されている。ラッチ152の基部は、後述するように、第1の緩衝機構140Aを作動させるためのカムとしても機能する。
ハウジング本体112の底板部116には、ストッパピン201を受け入れてラッチ152のピン捕捉部152aに案内するスリット状のストッパガイド118が形成されるとともに、このストッパガイド118と平行して、ラッチ152の先端部下面に形成されたガイド突起152bを案内するスリット状のラッチガイド119が形成されている。ハウジング本体112の前端部には、ストッパピン201がストッパガイド118内にスムーズに入るように、前方に拡大した漏斗状のストッパピン出入口148が設けられている。
ラッチガイド119は、ストッパガイド118の終端部近傍から中間部まで延びる直線部119aと、そこから直角に折れ曲がった折曲部119bとを有している。折曲部119bは、ラッチ152がストッパピン201を捕捉したり解放したりする際に、ラッチ152の外方への回動を許容するために設けられたものであり、その際、ラッチ152のガイド突起152bはラッチガイド119の折曲部119b内に入る。
ラッチ152は、閉止方向(右方向)に移動してきたストッパピン201が当接することにより内方に回動してストッパピン201を捕捉する。これとは反対に、ラッチ152がストッパピン201を解放する際には、スライダ151が引張ばね123の最大伸張位置に移動した状態にて、ストッパピン201がラッチ152の前部内面を開方向に押圧してラッチ152を外方に回動させることにより、ラッチ152によるストッパピン201の捕捉が解除される。
緩衝機構140は、ブレーキプレート132とこれを狭持するブレーキパット136A、136Bを用いた第1の緩衝機構140Aと、ロータリダンパ装置138を用いた第2の緩衝機構140Bとで構成されている。
ブレーキプレート132は、一方の端部がL字状に折り曲げられた細長い金属板からなる部材であり、そのL字状の端部132aがハウジング本体112内の前端近傍に形成された嵌合保持部145に嵌合固定されている。ブレーキプレート132の他端側はハウジング本体112の後端側に延びている。ブレーキプレート132の長さはスライダ151のストローク長よりも長く選定されている。
図5及び図6に示すように、スライダ151の本体部126の前端近傍には係止溝130が形成されている。スライダ151の本体部126にはブレーキプレート132を受け入れる収容溝133が形成されている。係止溝130にはL字状に折曲した金属板からなる押付部材134の短寸部が挿入され、押付部材134の長寸部は段差部128の側壁とブレーキプレート132との間に配置されている。押付部材134のブレーキプレート132側に向いた面には第1のブレーキパット136Aが取り付けられている。スライダ151の図示奥側側壁146には摩擦材から成る第2のブレーキパット136Bが取り付けられている。第1のブレーキパット136Aと第2のブレーキパット136Bは、ブレーキプレート132を受け入れる収容溝133を挟んで対向している。
ラッチ152の基部には、押付部材134を押圧するカム部158が形成されている。扉200が閉じられる際、ラッチ152は、ストッパピン201に押されて内方(矢印A側)へ回動し、そのカム部158によって押付部材134を押圧する。これによって、第1のブレーキパッド136Aを介してブレーキプレート132の一方の面が押圧される。このときブレーキプレート132の他方の面は第2のブレーキパッド136Bに圧接する。その結果、ブレーキプレート132が両ブレーキパッド136A、136Bで挾まれた状態になり、スライダ151とハウジング111の相対的移動を緩衝する。これによりスライダ151ひいては引戸200が制動される。
ラッチ152とスライダ151の本体部126との間には、ラッチ152の回動できる範囲を調節するための回動規制駒180が設けられている。回動規制駒180は、本体部126の前端に隣接させて形成された駒収容部131内に、スライダ151の摺動方向に対して水平に直交する方向に移動可能に収容されている。駒収容部131の基端側内壁131aには水平方向に離間させて二箇所に円弧状の係合凹部131b、131cが形成されている。回動規制駒180の後端面181には一つの係合凸部181aが形成されている。回動規制駒180は、その移動位置に応じてその係合凸部181aが両係合凹部131b、131cの一方に係合し、その位置に保持されるようになっている。
駒収容部131の下部はストッパガイド118に望ませて開口している。回動規制駒180の下面には、操作爪183(図11、図13参照)が設けられている。操作爪183は、ストッパガイド118内に突出している。すなわち、操作爪183は、レール90の下方に開口した部分(4輪台車210A、210Bの支軸211が移動するスリット状開口部91)と合致する位置に設けられており、この操作爪183を外部から操作することにより、回動規制駒180を移動させることができるようになっている。回動規制駒180の前端面182には、水平方向の一方の側を凹面182a、もう一方の側を凸面182bとする段差が形成されており、回動規制駒180の移動位置に応じて、ラッチ152の基部のエッジ313が回動規制駒180の凹面182a又は凸面182bに当接し、ラッチ152の内方(矢印A側)への回動が規制されるようになっている。図5ではラッチ152の基端部のエッジ313が回動規制駒180の凹面182aに当接している。このときラッチ152は内方(矢印A側)へ最大限回動している。これに対し、図6ではラッチ152の基端部のエッジ313が回動規制駒180の凸面182bに当接しているため、図5の場合よりも、ラッチ152の内方(矢印A側)への回動範囲が制限されている。
スライダ151の本体部126の後端部には支軸137が立設されている。この支軸137にロータリダンパ138のスリーブ状軸受138aが装着されている。ロータリダンパ138の回転軸にはピニオン139が固定されている。ピニオン139の歯はハウジング本体112の内壁面に形成されたラック141の歯と噛み合うことができるように支軸137を中心に回動可能になっている。ロータリダンパ138の回動範囲は一方ではスライダ後端部より突出したストッパ142により、他方ではスライダ151の本体部126の後端縁にて規制される。
また、ロータリダンパ138には摺動摩擦軸149が設けられている。摺動摩擦軸149はロータリダンパ138の回動支点である支軸137が通過する領域よりもラック141側に設けられている。この摺動摩擦軸149はハウジング111の裏蓋113の内面と摺接する。スライダ151がハウジング111と相対移動するとき、スライダ151の移動と共に、ロータリダンパ138が移動し、ロータリダンパ138に設けられた摺動摩擦軸149とハウジング111の裏蓋113の内面との間に摩擦が発生する。この摩擦の力により、スライダ151をハウジング111の後端側へ移動させている時には、ロータリダンパ138はその支軸137を中心にそのピニオン139とラック141とが噛み合う方向に回動させられる。一方、スライダ151をハウジング111の前端側へ移動させている時には、ロータリダンパ138はその支軸137を中心にそのピニオン139とラック141とが噛み合う方向とは反対の方向に回動させられ、その位置を保ったまま移動することができる。
裏蓋113には、スライダ151がハウジング111の前端側移動限界位置に達した時にロータリダンパ138の摺動摩擦軸149が停止する位置に、摺動摩擦軸149を弾力的に押圧する押圧片115が形成されている。押圧片115は、裏蓋113の下面より若干下方に突出させて、上下方向に弾性変形可能に形成されている。この押圧片115の存在により、スライダ151をハウジング111の前端側移動限界位置から後端側へ移動させる際、直ぐに、ロータリダンパ138をその支軸137を中心にそのピニオン139とラック141とが噛み合う方向に回動させて、ロータリダンパ138による制動力を確実に働かせることができる。
弾性体保持部材161は、ハウジング111の内側面114aとラック141が形成された壁の背面141aとの間に引張ばね123の伸縮方向に摺動可能に且つ回転不能に設けられた、略直方体形状の部材である。弾性体保持部材161の前端部には、引張ばね123の固定端のくびれ部123bを挾持する挾持部161aが形成されている。弾性体保持部材161の後端部には、引込力調節機構170の構成要素である棒螺子部材171の先端に形成されたフランジ部171aを収容した状態で保持する保持部161bが形成されている。すなわち、弾性体保持部材161は、引張ばね123の固定端と引込力調節機構170とを連結する連結部材として機能している。弾性体保持部材161の保持部161bは、棒螺子部材171のフランジ部171aを回転不能に保持している。
引込力調節機構170は、棒螺子部材171と、棒螺子部材171を引張ばね123の伸縮方向に進退移動させるギヤ機構172とを備えている。ギヤ機構172は、棒螺子部材171に螺合させて環装されたホイール173と、このホイール173と噛み合うウォーム174とからなる、いわゆるウォームギヤ構造のギヤ機構である。
ホイール173は、ハウジング本体112に形成されたホイール収容部175内に収容されて、棒螺子部材171の中心軸回りに定位置で回転できるように保持されている。ウォーム174は、ハウジング本体112にホイール収容部175と連通させて形成されたウォーム収容部176内に収容されて、ハウジング本体112の底板部116に垂直な軸回りに定位置で回転できるように保持されている。ハウジング111の底板部116には、ウォーム収容部176と連通させて、プラスドライバやマイナスドライバなど工具を挿入可能な操作孔が形成されている。この操作孔は、開閉体閉止装置110をレール90に取り付けた状態において、レール90のスリット状開口部91を通して見える位置に形成されており、この操作孔を通してウォーム174の端面部174aが露出している。ウォーム174の端面部174aには、工具と係合する溝(プラス溝、マイナス溝、等)が形成されており、工具を使用することによりハウジング111の外部からウォーム174を回動動作できるようになっている。
ウォーム174を回動させると、これと噛合しているホイール173が回転する。ホイール173が回転すると、これと螺合している棒螺子部材171がその軸方向すなわち引張ばね123の伸縮方向に移動する。これに伴って、弾性体保持部材161も引張ばね123の伸縮方向に移動する。すなわち、引張ばね123の固定端の位置が変化する。その結果、引張ばね123の張力が変化する。棒螺子部材171の移動方向は、ウォーム174を回動させる方向によって変えることができる。また、棒螺子部材171の移動量は、ウォーム174の回動量を調節することにより、無段階に調節することができる。したがって、ウォーム174を回動操作することにより、引張ばね123の固定端を保持している弾性体保持部材161の固定位置を無段階に変化させて、引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さを無段階に調節することができる。
次に、上記のように構成された開閉部材閉止装置110の動作について図3及び図4を参照して説明する。
図3はストッパピン201がラッチ152に捕捉される直前の状態を示している。このときラッチ152のガイド突起152bはハウジング本体112のラッチガイド119の折曲部119bに係合している。図3の状態からストッパピン201がさらに閉止方向(右方向)に移動すると、ストッパピン201がラッチ152に捕捉される。このときラッチ152がストッパピン201に押されて内方(図5、図6中の矢印Aの向き)へ回動するため、ラッチ152のガイド突起152bがラッチガイド119の折曲部119bから離脱し、直線部119aに移動する。これによりハウジング本体112に対する捕捉体150の係合が解かれ、引張ばね123の引っ張り力によるスライダ151の引き込みが開始される。スライダ151が閉止方向(右側)に移動している時、緩衝機構140を構成している第1および第2の緩衝機構140A、140Bによってスライダ151とハウジング111の相対的移動が緩衝される。これにより、引戸200が激しく閉じられるのを防止できる。そして、図4に示すように、スライダ151が閉止方向(右側)への移動限界位置に達したら、ストッパピン201ひいては引戸200の動きが停止する。この時、引戸200が完全に閉じた状態(閉止状態)になる。ストッパピン201はラッチガイド119の終端部に停止した後も、ラッチ152によって捕捉された状態に保たれる。
図4の状態から引戸200を開けると、ストッパピン201を捕捉しているラッチ152を含むスライダ151も開方向(図示の例では左側)に移動する。このとき、ロータリダンパ138がラック141とピニオン139とが噛み合う方向とは反対の方向に回動しているため、緩衝機構140は全く作動しない。そして、スライダ151が開方向(左側)への移動限界位置に達したら、ラッチ152がストッパピン201により外方へ回動させられることにより、ラッチ152によるストッパピン201の捕捉が解除されると同時に、ラッチ152のガイド突起152bがラッチガイド119の直線部119aから折曲部119bに移動し、ハウジング本体112と捕捉体150とが互いに係合した状態すなわち図3の状態になる。
上記のように構成された第1の実施形態の開閉部材閉止装置110によれば、ウォーム174を回動操作することにより、引張ばね123の固定端を保持している弾性体保持部材161の固定位置を無段階に変化させることができるので、引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さを容易に無段階に調節することができ、微調節も可能である。したがって、引戸200の走行性のばらつきに対し柔軟に対応できる。すなわち、引張ばね123による引戸200の引き込み力を引戸200の走行性に合わせて調節できるので、走行性の異なる様々な引戸200に対して十分な引き込み力を作用させて引戸200を確実に閉止することができる。ウォーム174を外部から回動操作するための操作孔がレール90のスリット状開口部91を通して見える位置に形成されているので、開閉部材閉止装置110をレール90に取り付けた状態で、引張ばね123による引戸200を容易に無段階に調節することができる。
また、第1の実施形態の開閉部材閉止装置110によれば、回動規制駒180の位置の切り替えにより、第1の緩衝機構140Aを作動させるためのカムとして機能するラッチ152の回動可能範囲を切り替えることができるので、第1の緩衝機構140Aによる制動力を容易に調節できる。
[第2の実施形態]
図7〜図9は本発明にかかる第2の実施形態の開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図である。ここでは、第1の実施形態と同一又は機能的に共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
この第2の実施形態の開閉部材閉止装置110の捕捉体150は、スライダ151を備えていない。すなわち、捕捉体150がラッチ152のみからなる。ラッチ152は、ハウジング本体112の長手方向に摺動可能に設けられており、その回転軸122aとガイド突起152bが共にラッチガイド119に案内されるようになっている。そして、引張ばね123の自由端がラッチ152のばね連結部152dに直接連結されている。ばね連結部152dは、回転軸122aに関してピン捕捉部153aとほぼ対称となる位置に形成されている。
引込力調節機構170は、棒螺子部材177と、棒螺子部材177に螺合させて環装された角ナット178とで構成されている。棒螺子部材177は、棒螺子部材収容部169内に進退移動可能に収容されている。棒螺子部材177の先端フランジ部177aは、弾性体保持部材161の後端部に形成された保持部161b内に収容された状態で保持されている。この実施形態では、棒螺子部材177は、弾性体保持部材161に軸回転可能に連結されている。角ナット178は、ハウジング本体112に形成された角ナット収容部179内に収容されて、移動及び回転不能に保持されている。ハウジング111の後端壁には、棒螺子部材収容部169と連通させて、プラスドライバやマイナスドライバなど工具を挿入可能な操作孔112cが形成されている。棒螺子部材177の操作孔112c側の端面部177aには、当該工具と係合する溝(プラス溝、マイナス溝、等)が形成されており、当該工具を使用することによりハウジング111の外部から棒螺子部材177を回動動作できるようになっている。すなわち、この実施形態では、棒螺子部材177を進退移動させるギヤ機構172が、棒螺子部材177それ自体と角ナット178とで構成されている。
棒螺子部材177を回動させると、これと噛合している角ナット178が移動及び回転不能に保持されているため、棒螺子部材177がその軸方向すなわち引張ばね123の伸縮方向に移動する。これに伴って、弾性体保持部材161も引張ばね123の伸縮方向に移動する。すなわち、引張ばね123の固定端の位置が変化する。その結果、引張ばね123の張力が変化する。棒螺子部材177の移動方向は、棒螺子部材177を回動させる方向によって変えることができる。また、棒螺子部材177の移動量は、棒螺子部材177の回動量を調節することにより、無段階に調節することができる。したがって、棒螺子部材177を回動操作することにより、引張ばね123の固定端を保持している弾性体保持部材161の固定位置を無段階に変化させて、引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さを無段階に調節することができる。図7及び図8は引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さが最も小さくなるように調節した状態を示している。図9は引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さが最も大きくなるように調節した状態を示している。
次に、上記のように構成された第2の実施形態の開閉部材閉止装置110の動作について図7〜図9を参照して説明する。
図7はストッパピン201がラッチ152に捕捉される直前の状態を示している。このときラッチ152のガイド突起152bはハウジング本体112のラッチガイド119の折曲部119bに係合している。この状態からストッパピン201がさらに閉止方向(右方向)に移動すると、ストッパピン201がラッチ152に捕捉される。このときラッチ152がストッパピン201に押されて内方(矢印Aの向き)へ回動するため、ラッチ152のガイド突起152bがラッチガイド119の折曲部119bから離脱し、直線部119aに移動する。これによりハウジング本体112に対するラッチ152の係合が解かれ、引張ばね123の引っ張り力によるラッチ152の引き込みが開始される。そして、図8に示すように、ラッチ152が閉止方向(右側)への移動限界位置に達したら、ストッパピン201ひいては引戸200の動きが停止する。この時、引戸200が完全に閉じた状態(閉止状態)になる。ストッパピン201はラッチガイド119の終端部に停止した後も、ラッチ152によって捕捉された状態に保たれる。
図8の状態から引戸200を開けると、ストッパピン201を捕捉しているラッチ152も開方向(図示の例では左側)に移動する。そして、ラッチ152が開方向(左側)への移動限界位置に達したら、ラッチ152がストッパピン201により外方へ回動させられることにより、ラッチ152によるストッパピン201の捕捉が解除されると同時に、ラッチ152のガイド突起152bがラッチガイド119の直線部119aから折曲部119bに移動し、ハウジング本体112とラッチ152とが互いに係合した状態すなわち図7の状態になる。
上記のように構成された第2の実施形態の開閉部材閉止装置110によれば、棒螺子部材177を回動操作することにより、引張ばね123の固定端を保持している弾性体保持部材161の固定位置を無段階に変化させることができるので、引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さを容易に無段階に調節することができ、微調節も可能である。したがって、引戸200の走行性のばらつきに対し柔軟に対応できる。すなわち、引張ばね123による引戸200の引き込み力を引戸200の走行性に合わせて調節できるので、走行性の異なる様々な引戸200に対して十分な引き込み力を作用させて引戸200を確実に閉止することができる。棒螺子部材177を外部から回動操作できるので、開閉部材閉止装置110を引戸装置100に取り付けた状態でも、引張ばね123による引戸200を容易に無段階に調節することができる。
[第3の実施形態]
図10〜図15は本発明の開閉部材閉止装置の第3の実施形態を示す図である。これらの図のうち、図10及び図12は開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図であり、図11及び図13は開閉部材閉止装置の下面図である。また、図14は図10の要部拡大図であり、図15は図12の要部拡大図である。ここでは、第1の実施形態と同一又は機能的に共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
弾性体保持部材162は、平板状の本体部163と、本体部163の先端片側から前方に延出されたアーム部164とを有し、アーム部164の先端部に、引張ばね123の固定端のくびれ部123bを挾持する挾持部164aが設けられている。弾性体保持部材162は、その両側面をハウジング本体112の両内側面114a、114bと摺接させつつ引張ばね123の伸縮方向に摺動する。弾性体保持部材162のハウジング本体112に対するがたつきは許容されていない。弾性体保持部材162の本体部163には、上下方向に貫通した螺子孔163aが形成されている。
引込力調節機構170は、ハウジング本体112の基端部の底部に形成された長孔191とこの長孔191を通して弾性体保持部材162の螺子孔163aに螺合した調節螺子192とを備えている。長孔191は、開閉体閉止装置110をレール90に取り付けた状態において、レール90のスリット状開口部91を通して見える位置に形成されている。長孔191は引張ばね123の伸縮方向に延びており、螺子192を若干弛めてハウジング本体112に対する弾性体保持部材162の固定を解き、長孔191に沿って移動させてから螺子192を再度締め付けることにより、ハウジング本体112に対する弾性体保持部材162の固定位置を任意の位置に調節できるようになっている。
上記のように構成された第3の実施形態の開閉部材閉止装置110によれば、ハウジング本体112に対する螺子192の締め付け位置を変えることにより、すなわち螺子192の締め付け位置を長孔192内で変更することにより、引張ばね123の固定端を保持している弾性体保持部材162のハウジング本体112に対する固定位置を容易に無段階に調節できるので、引張ばね123による引戸200の引き込み力を容易に無段階に調節でき、微調節も可能である。したがって、引戸200の走行性のばらつきに対し柔軟に対応できる。すなわち、引張ばね123による引戸200の引き込み力を引戸200の走行性に合わせて調節できるので、走行性の異なる様々な引戸200に対して十分な引き込み力を作用させて引戸200を確実に閉止することができる。螺子192の締め付け位置の無段階調節を可能とする長孔191がレール90のスリット状開口部91を通して見える位置に形成されているので、開閉部材閉止装置110をレール90に取り付けた状態で、引張ばね123による引戸200を容易に無段階に調節することができる。図10、図11及び図14は引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さが最も大きくなるように調節した状態を示している。図12、図13及び図15は引張ばね123による引戸200の引き込み力の強さが最も小さくなるように調節した状態を示している。
[第4の実施形態]
図16は本発明の開閉部材閉止装置の第4の実施形態を示す平面図であり、開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示している。ここでは、第1〜第3の実施形態と同一又は機能的に共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
この第4の実施形態の開閉部材閉止装置110の捕捉引込機構120は、固定要素であるハウジング本体112と、ハウジング本体112内に長手方向に摺動可能に設けられたラッチ(捕捉体)152と、ラッチ152をハウジング本体112の基端側(右側)に付勢するべくその自由端をラッチ152に連結すると共にその固定端をハウジング本体112の基端部に固定して張設された引張ばね(弾性体)123と、ラッチ152と引張ばね123の自由端とを連結している連結体195とを備えている。引張ばね123の固定端はハウジング本体112の基端部に形成された挾持部179に保持されている。
連結体195は、ラッチ152に連結された棒状の雄螺子体196と引張ばね123に連結され且つ雄螺子体196と螺合した円筒状の雌螺子体197とで構成されている。雄螺子体196は、その本体が棒螺子196aになっており、棒螺子196aの先端に一体に形成されたリング196bがラッチ152の回転軸122aに環装して連結されている。雌螺子体197は、その先端側に、棒螺子196aと螺合した筒螺子部197aを有している。引張ばね123の自由端は、雌螺子体197の基端部に形成された挾持部197bに保持されている。この連結体195を構成する両螺子体196、197を相対的に軸回りに回動させて両螺子体196、197の相互の螺合状態を調節することにより、ラッチ152と引張ばね123の自由端との距離を無段階に調節できる。
上記のように構成された第4の実施形態の開閉部材閉止装置110によれば、連結体195を構成する両螺子体196、197を相対的に軸回りに回動させて両螺子体196、197の相互の螺合状態を調節することにより、ラッチ152と引張ばね123の自由端との距離を無段階に調節できるので、引張ばね123による引戸200の引き込み力を容易に無段階に調節でき、微調節も可能である。したがって、引戸200の走行性のばらつきに対し柔軟に対応できる。すなわち、引張ばね123による引戸200の引き込み力を引戸200の走行性に合わせて調節できるので、走行性の異なる様々な引戸200に対して十分な引き込み力を作用させて引戸200を確実に閉止することができる。両螺子体196、197の相互の螺合状態を外部から調節できるように構成すれば、開閉部材閉止装置110を引戸装置100に取り付けた状態でも、引張ばね123による引戸200を容易に無段階に調節可能となる。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、本発明の開閉部材閉止装置110が引戸200の上端部に設けられている例を示したが、引戸200の下端部に本発明の開閉部材閉止装置110を設けることも可能である。
また、上記実施形態では、捕捉体150を引戸200の閉止方向に引き込む弾性体としてコイルばねからなる引張ばね123を用いた例を示したが、その他の弾性体、たとえば板ばね、竹の子ばね、捻りコイルばね、更にはゴムなどを用いてもよい。
また、上記実施形態では、ストッパピン201を引戸200に取り付け、開閉体閉止装置110をレール90などの固定部材に取り付けた例を示したが、これとは反対に、ストッパピン201を固定部材に取り付け、開閉体閉止装置110を引戸200に取り付けてもよい。
本発明の開閉部材閉止装置は、開き戸装置や抽斗装置などその他の開閉装置の開閉部材閉止装置としても有効に利用可能である。
本発明の開閉部材閉止装置を備えた開閉装置としての上荷重タイプの引戸装置の主要部を例示する斜視図 図1の要部分解斜視図 開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図 開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図 開閉部材閉止装置の要部拡大図 開閉部材閉止装置の要部拡大図 本発明にかかる第2の実施形態の開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図 本発明にかかる第2の実施形態の開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図 本発明にかかる第2の実施形態の開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図 本発明にかかる第3の実施形態の開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図 本発明にかかる第3の実施形態の開閉部材閉止装置の下面図 本発明にかかる第3の実施形態の開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図 本発明にかかる第3の実施形態の開閉部材閉止装置の下面図 図10の要部拡大図 図12の要部拡大図 本発明にかかる第4の実施形態の開閉部材閉止装置の裏蓋を取り外した状態を示す平面図
符号の説明
90 ガイドレール
100 引戸装置
110 開閉部材閉止装置
112 ハウジング本体(固定要素)
112c 操作孔
116 底板部
118 ストッパガイド
119 ラッチガイド
120 捕捉引込機構
122 ラッチ(捕捉部材)
122a 回転軸
123 引張ばね(弾性体)
135 軸孔
140 緩衝機構
140A 第1の緩衝機構
140B 第2の緩衝機構
148 ストッパピン出入口
150 捕捉体
151 スライダ(摺動部材)
152b ガイド突起
161 弾性体保持部材
162 弾性体保持部材
170 引込力調節機構
171 棒螺子部材
172 ギヤ機構
173 ホイール
174 ウォーム
177 棒螺子部材
178 角ナット
163a 螺子孔
191 長孔
192 調節螺子
195 連結体
196 雄螺子体
196a 棒螺子
196b リング
197 雌螺子体
197a 筒螺子部
201 ストッパピン(被捕捉部材)

Claims (1)

  1. 固定部材に対して開閉部材を移動可能に保持してなる開閉装置において、前記固定部材と前記開閉部材のいずれか一方の部材に被捕捉部材を取り付けるとともに他方の部材に捕捉引込機構を設け、前記開閉部材が閉じられる際、前記被捕捉部材を前記捕捉引込機構で捕捉して所定の方向に引き寄せることにより前記開閉部材を閉止するとともに、緩衝機構を作動させて前記固定部材と前記開閉部材との相対的移動を緩衝するように構成した開閉部材閉止装置であって、
    前記捕捉引込機構は、
    前記他方の部材に固定された固定要素と、
    前記被捕捉部材を捕捉する機能を有し且つ前記固定要素に対して摺動可能に保持された捕捉体と、
    前記捕捉体を前記所定の方向に付勢するべくその一端が前記捕捉体に連結されると共にその他端が前記固定要素に連結された弾性体と、
    前記弾性体の前記他端を保持し且つ前記固定要素に対して摺動可能な弾性体保持部材と、
    前記弾性体保持部材の前記固定要素に対する固定位置を前記所定の方向に無段階に調節可能な引込力調節機構とを備え、
    前記捕捉体は、
    前記固定要素に対して摺動する摺動部材と、前記被捕捉部材を捕捉すべく前記摺動部材に取り付けられた捕捉部材とを備え、
    前記捕捉部材は、前記被捕捉部材に押されることにより回動して前記緩衝機構を作動させるカムとして機能し、
    前記引込力調節機構は、
    前記固定要素に設けられた長孔と当該長孔を通して前記弾性体保持部材に螺入される螺子とを備え、前記固定要素に対する当該螺子の締め付け位置を変えることにより前記固定要素に対する前記弾性体保持部材の固定位置を調節できるように構成されていることを特徴とする開閉部材閉止装置。
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