JP2007259345A - 恒温型の水晶発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】恒温槽内温度を目標温度に安定させる迄の時間短縮が可能な水晶発振器の提供。
【解決手段】発振回路からCモード信号とBモード信号を抽出可能な恒温型の水晶発振器に於いて、Cモード信号とBモード信号との位相差を検出、逓倍して出力する第1差分信号逓倍器2と、Cモード信号と第1差分信号逓倍器2の出力との位相差を検出、逓倍して出力する第2差分信号逓倍器3と、該逓倍器3の出力をさらに逓倍し出力する逓倍回路と、Cモード信号分周回路と、逓倍信号をクロックとしてCモード分周信号の周期ごとに、クロック数計測、加算する温度データ生成器6と、温度データと目標温度データと比較し、比較信号出力のコンパレータ回路と、コンパレータ回路出力で電圧源を切替制御して生成された信号を、平滑した平滑回路出力により、加熱供給体素子を制御する電流駆動回路を制御する温度制御回路と、を具備する構成。
【選択図】図1

Description

本発明は、水晶振動子を用いた恒温型の発振器に係り、特に異なる振動モードの信号を発振させることができる水晶発振器の温度制御の技術に関する。
従来、水晶発振器に用いられる水晶振動子は主振動の他に副振動を生じる。水晶発振器では主振動のみを利用して、副振動は極力抑制して主振動を損なわないようにするのが普通であるが、温度補償等をする場合に副振動の信号を抽出し、その副振動に基づいて温度制御をしている。
例えばSCカットやITカットの水晶振動子は、主振動の振動モード(Cモード)の共振周波数の高域側約9%の周波数の副振動(Bモード)を生じることが知られている。そしてBモード信号は、温度変化に対して周波数が直線的に変化するので、このBモードの共振周波数の変化を利用して温度補償を行ない、Cモードの発振周波数を安定化することが提案されている。
図9に従来の恒温型の水晶発振器の温度制御回路を示す。従来の温度制御回路は、抵抗器91、サーミスタ92、増幅器93、アナログ/ディジタル変換器94(AD変換器)、加算器95、ディジタル目標温度入力端子96、ディジタル積分器97、ディジタル/アナログ変換器98(DA変換器)、増幅器99、抵抗器910、ツェナダイオード911、抵抗器912、ヒータ913、パワートランジスタ914から構成されている。
本構成では、サーミスタ92で温度を電気信号に変換し、AD変換器94の入力範囲に増幅器93で電圧幅を調整する。そして、加算器95に、予め設定したディジタル目標温度値をディジタル目標温度入力端子96から入力し、AD変換器94の出力(ディジタル信号)を加算して、差分を検出する。検出した信号はディジタル積分器97(FIRフィルタやIIRフィルタで構成)で平滑化する。平滑化した信号は、DA変換器98でアナログ信号に変換し、次段の増幅器99でヒータ913を調整するために最適値に増幅する。さらに、抵抗器910とツェナーダイオード911を通してパワートランジスタ914のベースにその信号が入力される。パワートランジスタ914では加熱供給体素子913(ヒータ、抵抗器)に流れる電流を調整する。このようにして、加熱供給体素子913を調整することで恒温槽内の温度を一定に調整する。
なお、同図に発振回路示さないが、SCカットの水晶振動子に帰還信号を増幅したのち入力し、水晶振動子からの出力を2つのフィルタを用いてBモードの信号とCモードの信号を出力させている。
また、特許文献1によれば水晶振動子の2つの振動モードによる発振信号を同時にかつ安定的に発振し、精度の高い制御が可能な温度補償を実現する水晶発振器が提案されている。
しかしながら、ディジタルでの恒温槽内の一定温度を維持する温度制御にはCPUやDSPを用いてソフトウェアでの制御をする必要があり、周辺回路の制御やソフトでの処理等が増加し複雑になる。また、電源投入時からの温度安定を維持するまでに、長時間(例えば40分程度)を必要とするという問題がある。
特開2004−45230号公報
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたものであり、恒温槽内の温度を目標温度に安定するまでの時間を短縮することが可能な水晶発振器を提供することを目的とする。
本発明の態様のひとつである発振回路からCモード信号とBモード信号を抽出可能な恒温型の水晶発振器であって、前記Cモード信号と前記Bモード信号との位相差を検出した第1差分信号を逓倍して出力する第1差分信号逓倍器と、
前記Cモード信号と前記第1差分信号逓倍器の出力との位相差を検出した第2差分信号を逓倍して出力する第2差分信号逓倍器と、前記第2差分信号逓倍器の出力をさらに逓倍して逓倍信号を出力する逓倍回路と、前記Cモード信号を分周してCモード分周信号を出力する分周回路と、前記逓倍信号をクロックとして前記分周回路のCモード分周信号の周期ごとに、前記クロック数を計測して温度データを生成する温度データ生成器と、前記温度データと予め設定した目標温度データと比較し、比較結果に基づいてコンパレータ信号を出力するコンパレータ回路と、前記コンパレータ回路の出力により電圧源の切替制御して生成された信号を、平滑する平滑回路と、前記平滑回路の出力により、加熱供給体素子を制御する電流駆動回路の制御をする温度制御回路と、を具備する構成である。
好ましくは、前記コンパレータ回路は、前記コンパレータ信号の出力を2つ設け、前記温度データと前記目標温度データを比較し、前記温度データが前記目標データより小さければ第1コンパレータ信号をオンにし、第2コンパレータ信号をオフにし、前記温度データが前記目標データより大きければ前記第1コンパレータ信号をオフにし、前記第2コンパレータ信号をオンにし、前記温度データが前記目標データと同じであれば前記第1コンパレータ信号と前記第2コンパレータ信号をオフにし、前記第1コンパレータ信号と前記第2コンパレータ信号の状態により、前記平滑回路の電圧源の切替制御をし前記電流駆動回路に供給する電流を制御する構成としてもよい。
好ましくは、前記平滑回路の電圧源の切替制御にアナログスイッチを用いる構成としてもよい。
好ましくは、前記平滑回路の電圧源の切替制御にトランジスタを用いる構成としてもよい。
好ましくは、サーミスタにより温度電圧信号を検出し、前記温度電圧信号を増幅器に入力しアナログ/ディジタル変換器で変換して前記温度データを出力する回路を備え、前記温度データを前記コンパレータ回路の入力とする構成としてもよい。
上記構成により、温度感度を増幅するために差分信号逓倍器を多段接続し、温度データを目標温度データと比較して、3値状態から平滑フィルタを経てアナログ制御電圧を生成して加熱供給体素子電流を制御して目標温度に収束させる。このようにすることで、簡単な回路構成で電源投入時からの温度安定を短時間にできる。
本発明によれば、恒温槽内を一定温度に維持する温度制御をCPUやDSPを用いない簡単な回路構成で実現でき、電源投入時からの温度安定を短時間ですることができる。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
(実施例1)
図1に本発明の恒温型の水晶発振器に搭載される温度制御回路を示す。温度制御回路は、温度検出部と温度制御部からなる。温度検出部は、デュアルモードOCXO(Oven Controlled Xtal Oscillator)1、差分信号逓倍器2(D−MLT:第1差分信号逓倍器)、差分信号逓倍器3(D−MLT:第2差分信号逓倍器)、逓倍器4(MLT)、分周器5(1/N)、温度データ生成器6(D−TEMP:ディジタル温度データ生成器)、コンパレータ回路7(CMP:例えばマグニチュードコンパレータ)、デジタル目標温度設定端子8などから構成される。
温度制御部は、抵抗器9、アナログスイッチ10、アナログスイッチ11、抵抗器12、ダイオード13、14、抵抗器15、16、コンデンサ17、増幅器18、抵抗器19、20、ツェナダイオード21、加熱供給体素子22(例えば、ヒータ、抵抗素子など)、電流駆動回路23(例えばパワートランジスタ)などから構成される。
デュアルモードOCXO1は、本例では発振回路にヒータ22を有している場合について説明する。発振回路については詳細説明はしないが、BモードとCモード信号を抽出する回路も有している。簡単にBモード信号の説明をする。図2に恒温槽内の温度変化に対するBモードの副共振周波数の変化を示す(縦軸周波数偏差(ppb)、横軸温度(℃))。同図に示したグラフは、3台の水晶発振器の水晶振動子(A〜C)について水晶振動子(SCカット)を流れる水晶電流を0.5mA±0.01mAとしたときの周波数温度特性である。
次に、図3にSCカットの水晶振動子の温度変化に対するBモードの副共振周波数の変化を示す(縦軸周波数偏差(ppm)、横軸温度(℃))。水晶振動子の副振動の周波数温度特性を利用して、恒温槽の温度の変動を示したグラフである。なお、本例では水晶電流は0.5mA±0.01mAとしている。一般にSCカットの水晶振動子のBモードの副振動の周波数温度特性は、温度の上昇とともに直線的に低下する。また図3からBモードの周波数温度特性は−33.4ppm/℃であることがわかる。このようなことから、水晶発振器に設けたヒータ22の温度制御を、Bモード信号を利用することで恒温槽内の温度を安定にすることができる。
デュアルモードOCXO1から出力される、Bモード信号102とCモード信号101を抽出して第1差分信号逓倍器2に入力する。
第1差分信号逓倍器2ではCモード信号101とBモード信号102との差を求め第1差分信号逓倍器2の出力信号103とし、その出力信号103を逓倍して出力する。その逓倍した出力信号103とBモード信号101を第2差分信号逓倍器3に入力し、さらに差分信号を逓倍して出力信号104を求める。出力信号104は逓倍器4で逓倍され、その逓倍器4の出力である逓倍信号105を温度データ生成器6に入力する。
ここで差分信号逓倍器の段数と逓倍器の倍率は限定されるものでない。
また、Cモード信号101を分周器5で分周して、Cモード分周器信号106を生成し、温度データ生成器6に入力する。そして温度データ生成器6から温度データ107(ディジタルデータ)が生成される。
差分信号逓倍器2、3は、図4のブロック図に示すようにBモード信号102とCモード信号101を排他的論理和41(位相比較器)に入力し位相比較した結果を出力する。比較した出力は、平滑ブロック(ディジタルフィルタなどで構成)42で平滑し、次段の増幅器43で増幅または減衰などを調整する。その調整された信号レベル(電圧値など)に対応した基準信号(例えば、クロック信号)をクロック生成器44で生成する。その後、基準信号はPLL(Phase Locked Loop)回路45に入力しジッタなどの影響を低減して安定した逓倍信号を出力する。
温度データ生成器6は、図5に示すようにフリップフロップ51〜53、カウンタ回路54、レジスタ回路55、NOT回路56、AND回路57などから構成する。また、図6に温度データ生成器6のタイムチャートを示す。縦軸に各測定点を示し、横軸に時間を示す。
図6の(1)入力信号(Cモード分周信号106)に示す波形は、Cモード出力信号101を分周器5で1/n(例えば、n=2m:mは整数)に分周してカウント用のインターバルタイム信号である。(2)に示す波形は逓倍信号105である。つまり逓倍信号105をカウンタ回路54でカウントすることによって温度データを求めヒータ22を制御するための信号である。
この逓倍信号105と分周器5の出力であるCモード分周器信号106は、非同期なので両者を同期させるために、直列に3段つないだフリップフロップ(FF)51〜53を用いる。フリップフロップ51の入力に逓倍信号105と各クロック入力にCモード分周器信号106を入力してフリップフロップ52の出力から信号を得る。図6の(3)に示すFF52出力である。
また、Cモード分周器信号106をクロック信号として動くフリップフロップ53にフリップフロップ52の出力FF52信号を入力してCモード分周器信号106の1クロック分遅らせる。図6の(4)に示すFF53信号である。そのFF53信号をNOT回路56で反転したものとFF52信号とを、AND回路57でANDをとり、得られた信号をカウンタ回路54のクリア信号およびレジスタ回路55のロード信号とする。上記のクリア信号(ロード信号)を同図(5)にAND出力信号の波形として示す。
カウンタ回路54は、クリア信号が入力されるごとにCモード分周器信号106によるカウント値をクリアする。またクリア信号はレジスタ回路55のロード信号になっているので、この信号の1周期間の逓倍信号105がカウントされ、その値がレジスタ回路55によって逓倍クロックカウンタ出力保持信号として出力される。図6(6)はレジスタ回路55を制御するカウンタ回路54の出力であるレジスタ制御信号(CNT0、CNT1、CNT2・・・)の出力波形である。同図(7)は逓倍クロックカウンタ出力保持信号(RegX、Reg0、Reg1・・・)の波形信号である。
次にコンパレータ回路7にデジタル目標温度設定端子8から予め設定された目標温度データ(目標温度値)と温度データ107が入力される。コンパレータ回路7では演算結果として、アップコンパレータ出力108(第1コンパレータ信号)、ダウンコンパレータ出力109(第2コンパレータ信号)が出力される。
アナログスイッチ10、11は、電圧源の切替制御して信号を生成する。例えばアナログスイッチであってもよいし、トランジスタで構成してもよい。
抵抗器9、12は、アナログスイッチ10、11の両方がオンとなったときに過電流防止用である。
抵抗器15、16とコンデンサ13、14が、でラグリードフィルタ(lag-lead filter)を構成する。ダイオード13、14は電源投入時のコンデンサ17への充放電用である。
増幅器18では、感度を増幅してパワートランジスタ23のベース電流制限用の抵抗器19、20は、ベース電流に対してコレクタ電流を比例させてヒータ22の電流を制御して一定温度を保持するように動作する。なお、ツェナダイオード21は、パワートランジスタ23のベース電圧保護用である。
(動作説明)
図7に本発明の全体のタイムチャートを示す。本例ではCモード信号101(図7(1))が10.0MHzであると、Bモード信号102(図7(2))は10.9MHzとして説明をする。デュアルモードOCXO1において、Bモード信号の周波数はCモード信号の周波数の約+9%に存在する。
差分信号逓倍器2は、温度感度を上げるために差分信号を逓倍しており、差分信号=(高い周波数−低い周波数)とする。つまり、差分信号逓倍器2は、(Bモード周波数−Cモード周波数)*12の機能を有する。すなわち(10.9−10)*12=10.8MHzの出力信号103を得る(図7(3))。
さらに、差分信号逓倍器3によって(10.8−10)*10=8MHzの出力信号104(図7(4))を得る。次に逓倍器4によって9逓倍すると、72MHzの逓倍信号105を得る(図7(5))。
ここで、温度感度は逓倍前から12*10*9=108倍となる。なお、逓倍数の12、10、9は希望する周波数感度の増幅率とハードウェアの条件で適宣選択すればよい。
温度データ生成器6は、Cモード信号101の分周器5のCモード分周信号106(図7(6))の一定周期毎に逓倍信号105の立ち上がりエッジまたは立下りエッジを計測する。また、逓倍信号105をクロックとしている。そのCモード分周信号106の1周期ごとの逓倍出力105のエッジ数を合計した値を温度データ107として得る(図7(7))。図7(7)に示すように1周期ごとにディジタル温度データ1、2は変化する。
コンパレータ回路7は、温度データ107とディジタル目標温度設定端子8から入力する目標温度データとをを比較する。目標温度データはディジタルデータを直接入力してもかまわない。その場合は、コンパレータ回路7にレジスタを用意し、そのレジスタに目標温度データを入力する。また、ディジタル目標温度設定端子8からアナログ信号を入力しAD変換して目標温度データをレジスタに保存してもよい。さらに、アナログ信号を温度変化に追従して変化させて、リアルタイム(例えば、サンプル時間ごと)にレジスタを書き替える制御をしてもよい。
比較結果は、温度データ生成器6から入力される目標データより小さければ(比較条件1)アップコンパレータ108=Hレベル、ダウンコンパレータ109=Lレベルとなる。
逆に、目標データより大きければ(比較条件2)アップコンパレータ108=Lレベル、ダウンコンパレータ109=Hレベルとなる。
等しい場合は(比較条件3)アップコンパレータ108=Lレベル、ダウンコンパレータ109=Lレベルとなる。
次に温度制御回路のアナログスイッチ10、11は、上記のアップコンパレータ108とダウンコンパレータ109が、Hレベルのときはオン、Lレベルのときはオフとなる。このように電圧源(VDD)とグランド(GND)に直列に接続されたアナログスイッチ10、11をコンパレータの出力で制御することで、各コンパレータ出力の比較条件継続時間分の状態の矩形波形信号(例えばパルス信号)を得る。
そして、抵抗器15、16とコンデンサ13、14で構成したラグリードフィルタにその矩形波形信号が入力され、平滑化されディジタル温度データをパワートランジスタの制御信号(アナログ信号)にする。ここで、ラグリードフィルタを用いたが、特に限定するものではなく、ラグフィルタ(lag filter)、アクティブフィルタ(active filter)などを利用してもよい。
そのアナログ信号は増幅器18により感度を増幅して抵抗器19、20を通してパワートランジスタ23のベース電流を制御する。なお、抵抗器19、20は、ベース電流制限用の抵抗であり、ベース電流に対してコレクタ電流を比例させてヒータ22に流れる電流を制御する。このようにヒータ電流を制御することで、恒温槽内一定温度を保持するように動作する。
なお、抵抗器9、12は、アナログスイッチ10、12の両方がオン時の過電流防止用である。また、ツェナダイオード21は、パワートランジスタ23のベース電圧保護用である。また、ダイオード13、14は電源投入時のコンデンサ17への充放電用である。
上記構成により、Cモード信号とBモード信号との差分信号を逓倍した逓倍信号と、Cモード信号を分周したCモード分周信号を生成し、逓倍信号をクロックとして分周器の周期毎に、クロック数を計数して、クロック計数と目標値と比較する。比較結果を3値状態で出力して、その出力を平滑化する平滑回路の出力により電流駆動回路する。そして、電流駆動回路によってヒータ電流制御を行う。ここで、ヒータは単体でもよいし複数のヒータを相互に接続したものでもよい。また、複数のヒータは各ヒータを制御してもよい。
上記構成によりCPU、DSP、DA変換器などを必要としないシンプルな回路を構成でき、起動時間を短縮することができる。
(実施例2)
なお、図8に実施例2の構成を示す。抵抗器81、サーミスタ82と温度感度用増幅器83を経て、AD変換器84の出力により、温度データの生成をする。電源(VDD)に抵抗器1の一方が接続され、抵抗器81の他方にサーミスタ82が接続する。サーミスタ82に一方はグランド(GND)に接続されている。抵抗81とサーミスタ2の接続点と増幅器83の入力が接続され、その出力はAD変換器84の入力に接続されている。その後、コンパレータ回路85(図1に示したコンパレータ回路7と同じ)に接続される。また実施例1と同様にデジタル目標温度設定端子8から目標温度データを生成する信号が入力される。
(動作説明)
本構成回路のサーミスタ82により温度を検知し、温度変化に追従した信号(アナログ値)を出力する。その出力信号を増幅器83により調整して、AD変換器84の範囲で適切なディジタル信号を得られるようにする。その後AD変換器83の出力であるディジタル値をコンパレータ回路85に入力する。コンパレータ回路85では実施例1同様に3値比較をして比較結果により温度制御部のヒータ22の制御を行う。以後、動作は実施例1と同様である。
上記のようにシンプルな回路にすることで、回路規模を縮小することもできる。
なお、上記実施例1、2はSCカットやITカットの水晶振動子を用いたものに限定されるものはなく、例えばATカットの水晶振動子を用いた場合の基本波と3倍波の信号等、他のカットの水晶振動子を用いた発振器において複数の振動モードの信号を同時に発振させる発振器全般に適用することもできる。
また、ヒータ22は恒温型の水晶発振器に設けられるが、シングルオーブン構造、ダブルオーブン構造、その他の構造であってもかまわない。その場合、ヒータの設置位置による温度変化を考慮することで、さらに安定温度を保持する制御ができる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
実施例1を示すブロック図である。 槽内の温度変化に対するBモードの副共振周波数の変化を示す図である。 SCカットの水晶振動子の温度変化に対するBモードの副共振周波数の変化を示す図である。 差分信号逓倍器のブロック図を示す図である。 ディジタル温度生成器のブロック図を示す図である。 ディジタル温度生成器のタイムチャートを示す図である。 本発明の全体のタイムチャートを示す図である。 変形例を示すブロック図である。 従来の温度制御回路のを示す図である。
符号の説明
1…デュアルモードOCXO、2…第1差分信号逓倍器
3…第2差分信号逓倍器、4…逓倍器、5…分周器、6…温度データ生成器
7…コンパレータ、8…デジタル目標温度設定端子、9…抵抗器
10…アナログスイッチ、11…アナログスイッチ、12…抵抗器
13、14…ダイオード、15、16…抵抗器、17…コンデンサ、
18…増幅器、19、20…抵抗器、21…ツェナダイオード
22…加熱供給体素子、23…電流駆動回路(パワートランジスタ)
41…排他的論理和、42…平滑回路、43…増幅器
44…クロック生成器、45…PLL回路
51〜53…フリップフロップ、54…カウンタ回路、55…レジスタ回路
81…抵抗器、82…サーミスタ、83…温度感度用増幅器
84…AD変換器

Claims (5)

  1. 発振回路からCモード信号とBモード信号を抽出可能な恒温型の水晶発振器であって、
    前記Cモード信号と前記Bモード信号との位相差を検出した第1差分信号を逓倍して出力する第1差分信号逓倍器と、
    前記Cモード信号と前記第1差分信号逓倍器の出力との位相差を検出した第2差分信号を逓倍して出力する第2差分信号逓倍器と、
    前記第2差分信号逓倍器の出力をさらに逓倍して逓倍信号を出力する逓倍回路と、
    前記Cモード信号を分周してCモード分周信号を出力する分周回路と、
    前記逓倍信号をクロックとして前記分周回路のCモード分周信号の周期ごとに、前記クロック数を計測して温度データを生成する温度データ生成器と、
    前記温度データと予め設定した目標温度データと比較し、比較結果に基づいてコンパレータ信号を出力するコンパレータ回路と、
    前記コンパレータ回路の出力により電圧源の切替制御して生成された信号を、平滑する平滑回路と、
    前記平滑回路の出力により、加熱供給体素子を制御する電流駆動回路の制御をする温度制御回路と、
    を具備することを特徴とする恒温型の水晶発振器。
  2. 前記コンパレータ回路は、前記コンパレータ信号の出力を2つ設け、
    前記温度データと前記目標温度データを比較し、前記温度データが前記目標データより小さければ第1コンパレータ信号をオンにし、第2コンパレータ信号をオフにし、
    前記温度データが前記目標データより大きければ前記第1コンパレータ信号をオフにし、前記第2コンパレータ信号をオンにし、
    前記温度データが前記目標データと同じであれば前記第1コンパレータ信号と前記第2コンパレータ信号をオフにし、
    前記第1コンパレータ信号と前記第2コンパレータ信号の状態により、前記平滑回路の電圧源の切替制御をし前記電流駆動回路に供給する電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の恒温型の水晶発振器。
  3. 前記平滑回路の電圧源の切替制御にアナログスイッチを用いることを特徴とする請求項2に記載の恒温型の水晶発振器。
  4. 前記平滑回路の電圧源の切替制御にトランジスタを用いることを特徴とする請求項2に記載の恒温型の水晶発振器。
  5. サーミスタにより温度電圧信号を検出し、前記温度電圧信号を増幅器に入力しアナログ/ディジタル変換器で変換して前記温度データを出力する回路を備え、
    前記温度データを前記コンパレータ回路の入力とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の恒温型の水晶発振器。
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