JP2000101342A - 逓倍器、それを用いた周波数変換器、及びそれを用いた無線機器 - Google Patents

逓倍器、それを用いた周波数変換器、及びそれを用いた無線機器

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JP2000101342A
JP2000101342A JP10266839A JP26683998A JP2000101342A JP 2000101342 A JP2000101342 A JP 2000101342A JP 10266839 A JP10266839 A JP 10266839A JP 26683998 A JP26683998 A JP 26683998A JP 2000101342 A JP2000101342 A JP 2000101342A
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憲雄 ▲吉▼田
Norio Yoshida
Makoto Tochigi
誠 栃木
Mitsuhiro Matsumoto
充弘 松本
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化とともに、変換効率の向上など特性の
劣化を抑えることが可能な逓倍器、それを用いた周波数
変換器、及びそれを用いた無線機器を提供する。 【解決手段】 逓倍器10は、セラミックスからなる複
数のシート層を積層して形成される積層体11を備え
る。積層体11の内部には、前段及び後段の単位逓倍器
1a,1bの入力整合回路3a,3b、出力整合回路6
a,6bを構成するストリップライン電極12a,12
bと、前段の単位逓倍器1aの帯域通過フィルタ5aの
共振用インダクタLaを構成するインダクタ電極13
と、前段及び後段の単位逓倍器1a,1bの帯域通過フ
ィルタ5a,5bの共振用コンデンサCa,Cbを構成
するコンデンサ電極14a,14bとを形成する。ま
た、積層体11の表面には、前段及び後段の単位逓倍器
1a,1bのB−Tr4a,4bと、後段の単位逓倍器
1bの帯域通過フィルタ5bの共振用インダクタLbと
なるチップインダクタ15とを搭載する。さらに、積層
体11の側面には、入力端子2及び出力端子7となる外
部電極16a,16bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逓倍器、それを用
いた周波数変換器、及びそれを用いた無線機器に関し、
特に、マイクロ波の無線機器の、例えばローカル信号源
として使用する逓倍器、それを用いた周波数変換器、及
びそれを用いた無線機器に関する。
【0002】
【従来の技術】逓倍器は、トランジスタなどの入出力特
性の非線型性を利用して、入力信号の周波数の整数倍の
出力信号を出力するように構成されている。この構成の
場合には、出力信号をより大きくするとともに、出力信
号以外の低次及び高次の周波数信号である不要信号をよ
り小さくすることが要求されている。
【0003】そして、このような逓倍器は、基本的に
は、入力整合回路とトランジスタと不要信号を抑えるフ
ィルタと出力整合回路とから構成される。入力整合回路
は入力信号の周波数に対して整合をとる回路であり、出
力整合回路は出力信号の周波数に対して整合をとる回路
であり、伝送線路とスタブとで構成される。
【0004】図4は、一般的な逓倍器を示すブロック図
である。逓倍器は、3倍の逓倍数を有する前段の単位逓
倍器1aと、4倍の逓倍数を有する後段の単位逓倍器1
bとを2段に縦列接続することで12倍の逓倍加工が可
能となっている。
【0005】そして、前段の単位逓倍器1aは、入力端
子2に入力される入力信号fを、入力整合回路3aでバ
イポーラトランジスタ(以下、B−Trと示す。)4a
の入力インピーダンスに整合し、B−Tr4aのベース
電極へ効果的に供給する。B−Tr4aには、その非線
形特性により、コレクタ電極に入力信号の基本周波数に
加えて高調波成分が現れる。3倍の逓倍数を有する前段
の単位逓倍器1aの場合には、基本波成分は不要波であ
るため、基本波成分を抑えるための帯域通過フィルタ5
aを介在させる。この帯域通過フィルタ5aに続いて3
倍された出力信号3fを最大にするために、出力信号3
fに整合した出力インピーダンスを有する出力整合回路
6aを接続する。この出力整合回路6aは、3倍された
出力信号3fの周波数において、B−Tr4aの出力イ
ンピーダンスと後段の単位逓倍器1bとの間を整合する
回路となっているため、前段の単位逓倍器1aでは3逓
倍波が最大となる。
【0006】一方、後段の単位逓倍器1bにおいても同
様の動作がなされ、後段の単位逓倍器1bでは前段の単
位逓倍器1aから入力される入力信号3fの4逓倍波が
最大となる。
【0007】したがって、逓倍器の入力端子2から入力
信号fが入力すると、前段及び後段の単位逓倍器1a,
1bを経て、出力端子7から入力信号fの12逓倍波で
ある出力信号12fが得られる。
【0008】図5は、単位逓倍器のフィルタである帯域
通過フィルタの等価回路図である。帯域通過フィルタ5
a(5b)は、共振用インダクタLa(Lb)と共振用
コンデンサCa(Cb)とからなる並列共振回路で構成
される。この際、一端はB−Tr4a(4b)のコレク
タ電極Cに、他端はグランドにそれぞれ接続される。
【0009】図6は、図4の逓倍器の従来例を示す断面
図である。逓倍器50は、セラミックスからなる複数の
シート層を積層して形成される積層体51を備える。積
層体51の内部には、前段の単位逓倍器1aの入力整合
回路3a、出力整合回路6a、及び後段の単位逓倍器1
bの入力整合回路3b、出力整合回路6bを構成するス
トリップライン電極52a,52bと、前段の単位逓倍
器1aの帯域通過フィルタ5aの共振用インダクタL
a、及び後段の単位逓倍器1bの帯域通過フィルタ5b
の共振用インダクタLbを構成するインダクタ電極53
a,53bと、前段の単位逓倍器1aの帯域通過フィル
タ5aの共振用コンデンサCa、及び後段の単位逓倍器
1bの帯域通過フィルタ5bの共振用コンデンサCbを
構成するコンデンサ電極54a,54bとが形成され
る。また、積層体51の表面には、前段の単位逓倍器1
aのB−Tr4a、及び後段の単位逓倍器1bのB−T
r4bが搭載される。さらに、積層体51の側面には、
入力端子2及び出力端子7となる外部電極56a,56
bが形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の逓倍器においては、前段及び後段の単位逓倍器を構成
する帯域通過フィルタで不要波を除去することにより、
変換効率をさらに高めているが、低背化を実現するため
に、帯域通過フィルタの共振用インダクタ及び共振用コ
ンデンサを構成するインダクタ電極及びコンデンサ電極
を積層体の内部に形成するもので、その結果、インダク
タ電極とコンデンサ電極とが接近し、後段の単位逓倍器
の帯域通過フィルタをなす共振用インダクタのQ値が劣
化し、変換効率を高めることが困難となる。そのため、
逓倍器の変換効率を高めようとすると、帯域通過フィル
タの共振用インダクタ及び共振用コンデンサを構成する
インダクタ電極及びコンデンサ電極を離す必要があり、
その結果、逓倍器の小型化と変換効率の高効率化との両
方を満足させることが困難であるという問題があった。
そして、このような逓倍器を用いた周波数変換器及び無
線機器においても小型化と変換効率の高効率化との両方
を満足させることが困難であるという問題があった。
【0011】ちなみに、47nHの共振用インダクタの
1MHzにおけるQ値は、インダクタ電極とコンデンサ
電極との距離が400μmでは約12.5であるのに対
し、インダクタ電極とコンデンサ電極との距離が100
μmになると約8.5まで劣化する。その結果、逓倍器
の不要波スプリアス抑圧レベルは、インダクタ電極とコ
ンデンサ電極との距離が400μmでは約25.5(d
Bc)であるのに対し、インダクタ電極とコンデンサ電
極との距離が100μmになると約15.5(dBc)
まで劣化する。
【0012】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、小型化とともに、変換効率の
向上など特性の劣化を抑えることが可能な逓倍器、それ
を用いた周波数変換器、及びそれを用いた無線機器を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明の逓倍器は、2倍以上の逓倍数を有するト
ランジスタとフィルタとを含む複数の単位逓倍器を縦列
接続して、入力信号を逓倍し、前記入力信号の4倍以上
の周波数の出力信号を得る逓倍器であって、セラミック
スからなる複数のシート層を積層してなる積層体を備
え、前記複数の単位逓倍器のうち少なくとも最後段の単
位逓倍器のフィルタを構成する共振用インダクタをチッ
プインダクタとして前記積層体の表面に搭載することを
特徴とする。
【0014】また、前記複数の単位逓倍器のうち少なく
とも最前段の単位逓倍器の逓倍数が5倍以下であること
を特徴とする。
【0015】また、本発明の周波数変換器は、上記の逓
倍器を用いたことを特徴とする。
【0016】また、本発明の無線機器は、上記の周波数
変換器を用いたことを特徴とする。
【0017】本発明の逓倍器によれば、Q値の劣化が直
接逓倍器の特性に影響を与える最後段の単位逓倍器のフ
ィルタの共振用インダクタをチップインダクタとして積
層体の表面に搭載するため、最後段以外の単位逓倍器の
フィルタの共振用インダクタ及び共振用コンデンサを構
成する積層体の内部に形成されたインダクタ電極及びコ
ンデンサ電極の距離を小さくすることができる。
【0018】また、最後段の単位逓倍器のフィルタの共
振用インダクタをチップインダクタとして積層体の表面
に搭載するため、最後段の単位逓倍器のフィルタの共振
用インダクタのQ値の劣化を防ぐことができる。
【0019】本発明の周波数変換器によれば、変換効率
を高めることができる小型の逓倍器を使用しているた
め、小型化が実現できるとともに、精度の良い周波数変
換ができる。
【0020】本発明の無線機器によれば、精度良く周波
数変換ができる小型の周波数変換器を使用しているた
め、小型化が実現できるとともに、受信側では周波数変
動の少ない中間周波数信号、送信側では周波数変動の少
ない送信信号を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は、本発明の逓倍器の一実施例の
断面図である。なお、逓倍器10のブロック図は図4と
同一である。逓倍器10は、3倍の逓倍数を有する最前
段である前段の単位逓倍器1aと4倍の逓倍数を有する
最後段である後段の単位逓倍器1bからなり、12倍の
逓倍加工が可能となる。
【0022】そして、セラミックスからなる複数のシー
ト層を積層して形成される積層体11を備え、積層体1
1の内部には、前段の単位逓倍器1aの入力整合回路3
a、出力整合回路6a、及び後段の単位逓倍器1bの入
力整合回路3b、出力整合回路6bを構成するストリッ
プライン電極12a,12bと、前段の単位逓倍器1a
のフィルタである帯域通過フィルタ5aの共振用インダ
クタLaを構成するインダクタ電極13と、前段の単位
逓倍器1aの帯域通過フィルタ5aの共振用コンデンサ
Ca、及び後段の単位逓倍器1bのフィルタである帯域
通過フィルタ5bの共振用コンデンサCbを構成するコ
ンデンサ電極14a,14bとを形成する。
【0023】また、積層体11の表面には、前段の単位
逓倍器1aのB−Tr4a、及び後段の単位逓倍器1b
のB−Tr4bと、後段の単位逓倍器1bの帯域通過フ
ィルタ5bの共振用インダクタLbとなるチップインダ
クタ15とを搭載する。
【0024】さらに、積層体11の裏面には、入力端子
2及び出力端子7となる外部電極16a,16bを形成
する。
【0025】なお、図示していないが、積層体11の内
部のストリップライン電極12a,12b、インダクタ
電極13及びコンデンサ電極14a,14bと、積層体
11の表面のB−Tr4a,4b及びチップインダクタ
15と、積層体11の裏面の外部電極16a,16bと
は、積層体11の内部に形成された接続手段であるビア
ホール電極、スルーホール電極などで接続される。
【0026】上述の実施例の逓倍器によれば、Q値の劣
化が直接逓倍器の特性に影響を与える後段の単位逓倍器
のフィルタの共振用インダクタをチップインダクタとし
て積層体の表面に搭載するため、前段の単位逓倍器のフ
ィルタの共振用インダクタ及び共振用コンデンサを構成
する積層体の内部に形成されたインダクタ電極及びコン
デンサ電極の距離を小さくすることができる。その結
果、逓倍器の小型化を実現することができる。
【0027】また、後段の単位逓倍器のフィルタの共振
用インダクタをチップインダクタとして積層体の表面に
搭載するため、後段の単位逓倍器のフィルタの共振用イ
ンダクタのQ値の劣化を防ぐことができる。その結果、
逓倍器の変換効率を高めることが可能となる。
【0028】ちなみに、後段の単位逓倍器のフィルタの
共振用インダクタである47nHのチップインダクタの
1MHzにおけるQ値は、約11.5であり、その際の
逓倍器の不要波スプリアス抑圧レベルは、約22であっ
た。
【0029】また、前段の単位逓倍器の逓倍数を5倍以
下に設定しているため、逓倍加工された出力の劣化を防
ぎ、高い変換効率を得ることができる。
【0030】すなわち、周波数が約15MHzの逓倍器
の入力を約6逓倍した逓倍周波数100MHz近傍で、
逓倍器の低背化に起因した前段の単位逓倍器のフィルタ
の共振用インダクタのQ値の劣化が逓倍器の変換効率に
影響を与える。
【0031】しかしながら、最前段である前段の単位逓
倍器の逓倍数を5倍以下に設定しておくと、逓倍周波数
は前段では75MHz以下になり、逓倍器の変換効率が前
段の単位逓倍器のフィルタの共振用インダクタのQ値の
劣化の影響をあまり受けなくなる。
【0032】図2は、図1の逓倍器を受信側の周波数変
換器に応用した例のブロック図である。局部発振部20
は、発振器21と、この発振器21の出力である発振周
波数をm逓倍する逓倍器10(図1)と、増幅器22と
で構成される。
【0033】そして、この局部発振器20の出力を受信
側のミキサ23に局部信号として入力させ、入力端子2
4から入力される高周波信号と混合して周波数変換した
上で、中間周波数信号として出力端子25から出力させ
ている。
【0034】上述の実施例の周波数変換器によれば、変
換効率を高めることができる小型の逓倍器を使用してい
るため、小型化が実現できるとともに、精度の良い周波
数変換ができる。
【0035】図3は、図2の周波数変換器を無線機器の
受信側に応用した例のブロック図である。無線機器の受
信側あるいは送信側において2つのミキサを用いるダブ
ルコンバージョンシステムは、同調周波数の選択を容易
にするため、あるいはビート周波数を避けるなどの目的
のために良く用いられる。
【0036】図3の構成における受信側の動作は、以下
の通りとなる。入力端子31から第1のミキサ32への
入力の受信信号fRは、電圧制御発振器からなる局部発
振器33からの出力である局部信号fL1と混合し、第
1の中間周波数信号fI1に変換される。
【0037】その後、帯域通過フィルタ34を経て第2
のミキサ35で、m逓倍の逓倍加工が可能な逓倍器10
(図1)を備える局部発振部20からの出力である局部
信号fL2と混合し、第2中間周波数信号fI2に変換
されて、出力端子36から出力される。
【0038】すなわち、受信信号fRが第1及び第2の
ミキサ32,34によって、ダウンコンバートされるた
め、出力である第2の中間周波数信号fI2は、結局|
|fR−fL1|−fL2|となる。この際、局部発振
部20からの出力である局部信号fL2は、水晶発振器
からなる発振器21の発振信号foを逓倍器10でm逓
倍したものである。
【0039】例えば、入力端子31から入力される受信
信号fRの周波数が1501〜1513MHzとなる
1.5GHz帯に用いる場合には、電圧制御発振器33
の局部信号fL1の周波数を1372〜1384MH
z、発振器21の発振信号foの周波数を10.712
5MHz、逓倍器10の逓倍数を12逓倍とすれば、第
1の中間周波数信号fI1の周波数が129MHz(f
R−fL1=1501〜1513MH−1372〜13
84MHz)、局部発振部20の局部信号fL2の周波
数が128.55MHz(=m×fo=12×10.7
125MHz)となり、出力端子36から出力される第
2の中間周波数信号fI2の周波数は450kHzとな
る。
【0040】上述の実施例の周波数変換器によれば、精
度良く周波数変換ができる小型の周波数変換器を使用し
ているため、小型化が実現できるとともに、受信側では
周波数変動の少ない中間周波数信号、送信側では周波数
変動の少ない送信信号を得ることができる。
【0041】なお、上記の逓倍器の実施例では、少なく
ともQ値の劣化が直接逓倍器の特性に影響を与える最後
段である後段の単位逓倍器のフィルタの共振用インダク
タのみをチップインダクタとして積層体の表面に搭載す
る場合について説明したが、最後段の単位逓倍器のフィ
ルタの共振用インダクタのみならず、その他の単位逓倍
器のフィルタの共振用インダクタをチップインダクタと
して積層体の表面に搭載しても良い。その場合には、単
位逓倍器のフィルタの共振用インダクタのQ値の劣化を
より抑えることができるため、より特性の良い逓倍器を
得ることができる。
【0042】また、2個の単位逓倍器が直列接続される
場合について説明したが、3個以上の単位逓倍器が直列
接続されてもよい。単位逓倍器の数が増えるにともない
逓倍器の逓倍数を大きくすることができる。
【0043】さらに、3倍の逓倍数を有する単位逓倍器
と4倍の逓倍数を有する単位逓倍器とからなる場合につ
いて説明したが、単位逓倍器の逓倍数は2倍以上であれ
ばよい。
【0044】さらに、単位逓倍器を構成するフィルタが
帯域通過フィルタの場合について説明したが、共振用イ
ンダクタと共振用コンデンサとからなる共振回路で構成
されていれば、低域通過フィルタ、高域通過フィルタ、
あるいは帯域阻止フィルタであってもよい。
【0045】また、上記の周波数変換器及び無線機器の
実施例においては、受信側について説明したが、送信側
の場合でも同様の動作をし、同様の効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の逓倍器によれば、少なくとも
Q値の劣化が直接逓倍器の特性に影響を与える最後段の
単位逓倍器のフィルタの共振用インダクタをチップイン
ダクタとして積層体の表面に搭載するため、最終段以外
の単位逓倍器のフィルタの共振用インダクタ及び共振用
コンデンサを構成する積層体の内部に形成されたインダ
クタ電極及びコンデンサ電極の距離を小さくすることが
できる。その結果、逓倍器の小型化を実現することがで
きる。
【0047】また、少なくとも最後段の単位逓倍器のフ
ィルタの共振用インダクタをチップインダクタとして積
層体の表面に搭載するため、最後段の単位逓倍器のフィ
ルタの共振用インダクタのQ値の劣化を防ぐことができ
る。その結果、逓倍器の変換効率を高めることが可能と
なる。
【0048】請求項2の逓倍器によれば、少なくとも最
前段の単位逓倍器の逓倍数が5倍以下であるため、逓倍
加工された出力の劣化を防ぎ、高い変換効率を得ること
が可能となる。
【0049】請求項3の周波数変換器によれば、変換効
率を高めることができる小型の逓倍器を使用しているた
め、小型化が実現できるとともに、精度の良い周波数変
換ができる。
【0050】請求項4の無線機器によれば、精度良く周
波数変換ができる小型の周波数変換器を使用しているた
め、小型化が実現できるとともに、受信側では周波数変
動の少ない中間周波数信号、送信側では周波数変動の少
ない送信信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逓倍器に係る一実施例の断面図であ
る。
【図2】図1の逓倍器を受信側の周波数変換器に応用し
た例のブロック図である。
【図3】図2の周波数変換器を無線機器の受信側に応用
した例のブロック図である。
【図4】一般的な逓倍器のブロック図である。
【図5】図4の逓倍器を構成する単位逓倍器のフィルタ
の等価回路図である。
【図6】従来の逓倍器の断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 単位逓倍器 4a,4b トランジスタ(B−Tr:バイポーラ
トランジスタ) 5a,5b フィルタ(帯域通過フィルタ) 10 逓倍器 11 積層体 La,Lb 共振用インダクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J081 AA02 AA19 BB06 CC11 CC42 DD03 DD24 EE02 EE03 FF04 GG10 JJ02 LL01 MM01 MM07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2倍以上の逓倍数を有するトランジスタ
    とフィルタとを含む複数の単位逓倍器を縦列接続して、
    入力信号を逓倍し、前記入力信号の4倍以上の周波数の
    出力信号を得る逓倍器であって、 セラミックスからなる複数のシート層を積層してなる積
    層体を備え、前記複数の単位逓倍器のうち少なくとも最
    後段の単位逓倍器のフィルタを構成する共振用インダク
    タをチップインダクタとして前記積層体の表面に搭載す
    ることを特徴とする逓倍器。
  2. 【請求項2】 前記複数の単位逓倍器のうち少なくとも
    最前段の単位逓倍器の逓倍数が5倍以下であることを特
    徴とする請求項1に記載の逓倍器。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の逓倍
    器を用いたことを特徴とする周波数変換器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の周波数変換器を用いた
    ことを特徴とする無線機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259345A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 恒温型の水晶発振器

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JP2007259345A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 恒温型の水晶発振器

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