JP2007257817A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸パターンの記録層を有し、表面が充分に平坦で、記録/再生特性が良好な磁気記録媒体を製造できる磁気記録媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】基板12の上に所定の凹凸パターンで形成されて凸部として記録要素32Aが形成された記録層32及び記録層32の上に形成された被検出材44を有する被加工体10の上に充填材36を成膜して凹部34を充填し、被加工体10の表面に加工用ガスを照射して記録要素32Aの上面よりも上側の充填材36及び被検出材44を除去して表面を平坦化し、被加工体10から除去されて飛散する被検出材44に含まれる元素を検出して該被検出材44に含まれる元素の検出結果に基いて加工用ガスの照射を停止する。被検出材44としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いる。
【選択図】図7

Description

本発明は、凹凸パターンの記録層を有する磁気記録媒体の製造方法に関する。
従来、ハードディスク等の磁気記録媒体は、記録層を構成する磁性粒子の微細化、材料の変更、ヘッド加工の微細化等の改良により著しい面記録密度の向上が図られており、今後も一層の面記録密度の向上が期待されているが、磁気ヘッドの加工限界、磁気ヘッドの記録磁界の広がりに起因する記録対象のトラックに隣り合うトラックへの誤った情報の記録、再生時のクロストークなどの問題が顕在化し、従来の改良手法による面記録密度の向上は限界にきている。
これに対し、一層の面記録密度の向上を実現可能である磁気記録媒体の候補として、記録層が凹凸パターンで形成され、記録要素が凹凸パターンの凸部として形成されたディスクリートトラックメディアや、パターンドメディアが提案されている。一方、ハードディスク等の磁気記録媒体ではヘッド浮上高さを安定させるために表面の平坦性が重視される。従って、記録要素の間の凹部を充填材で充填し、記録要素及び充填材の上面を平坦化することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
記録層を凹凸パターンに加工する手法としては、ドライエッチング等の加工手法を利用しうる。凹部に充填材を充填し、記録要素及び充填材の上面を平坦化する手法としては、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、IBD(Ion Beam Deposition)法等で凹凸パターンの記録層上に充填材を成膜して記録要素の間の凹部を充填してから、記録要素の上面よりも上側(基板と反対側)に成膜された余剰の充填材をドライエッチングで除去する手法を利用しうる。
記録層の良好な磁気特性を得るためには、記録要素の上面を加工しないように余剰の充填材を完全に除去することが好ましい。即ち、加工終点が記録要素の上面と一致するように平坦化工程のドライエッチングを制御することが好ましい。
ドライエッチングの場合、被加工体から除去されて飛散する記録要素に含まれる元素を二次イオン質量分析法(SIMS(Secondary−Ion Mass Spectrometry))や四重極質量分析法(QMS(Quadrupole Mass Spectrometry))により検出でき、記録要素に含まれる元素を検出して加工を停止することにより、加工終点のばらつきを記録要素の上面に対して数nmの範囲内に抑制することが可能である。尚、二次イオン質量分析法や四重極質量分析法は被検出材に含まれる元素をその質量数に基づいて検出するものである。
しかしながら、二次イオン質量分析法や四重極質量分析法で記録要素に含まれる元素を検出するためには余剰の充填材だけでなく記録要素もエッチングする必要がある。従って、記録要素の上部近傍の数nm程度の部分が確実にエッチングされることとなり、磁気特性の悪化が懸念される。
これに対し、半導体の分野では、エッチングから保護すべき記録要素に相当する部分の上に被検出材を成膜し、被検出材に含まれる元素を検出することでエッチングを停止する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
磁気記録媒体の分野でもこの技術を利用し、凹凸パターンの記録層の上に被検出材を成膜し、エッチングが被検出材まで及び、除去されて飛散する被検出材に含まれる元素が検出され始めた直後、又は一旦検出された被検出材の元素が消失した直後にエッチングを停止することにより、エッチングが記録要素に及ばないように余剰の充填材を除去することが期待される。
特開平9−97419号公報 特開2003−078185号公報
しかしながら、同じ種類の元素でも質量数が異なる同位体の原子が混在している場合がある。又、質量数が等しい原子でも元素の種類が異なるものが混在している場合もある。従って、二次イオン質量分析法や四重極質量分析法で被検出材に含まれる所定の元素を検出する場合、この種類の元素の原子であっても想定した質量数と質量数が異なる同位体の原子は実際にはこの元素として検出されない。又、この元素と種類が異なる元素の原子であっても、想定した質量数と質量数が等しければ、この元素として誤って検出されてしまう。このため、被検出材にエッチングが及んだ時点や被検出材が完全に除去された時点を明確に検出することが困難な場合がある。
従って、被検出材に含まれる元素の検出結果に基いてエッチングを停止しても、実際には被検出材に未だエッチングが及んでいないことや、被検出材が被加工体から完全に除去され、更にエッチングが進行して記録要素がエッチングされてしまうことがある。
又、記録要素と充填材とは材料が異なりエッチングに対する加工速度も一般的に異なるため、記録要素と共に記録要素の間の凹部を充填する充填材が更にエッチングされることで記録要素の上面と充填材の上面との間に数nm程度の段差が生じてしまうことがある。面記録密度が高いディスクリートトラックメディアや、パターンドメディアの場合、5〜15nm程度の微小なヘッドの浮上高さが想定されるため、数nm程度の段差であってもヘッドのクラッシュ等の問題の原因となりうる。尚、このような数nm程度の段差は半導体の製造工程においても同様に生じうるが、半導体の場合はヘッドのクラッシュ等の問題がないため数nm程度の段差は一般的に問題とならない。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、凹凸パターンの記録層を有し、表面が充分に平坦で、記録/再生特性が良好な磁気記録媒体を製造できる磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、基板、該基板の上に所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素が形成された記録層及び該記録層の少なくとも記録要素の上に形成された被検出材を有する被加工体の上に充填材を成膜して記録要素の間の凹部を充填し、被加工体の表面に加工用ガスを照射して充填材及び被検出材のうち記録要素の上面よりも上側の部分の少なくとも一部を除去して表面を平坦化し、且つ、被加工体から除去されて飛散する被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出して該被検出材に含まれる元素の検出結果に基いて加工用ガスの照射を停止し、被検出材としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いることにより、上記目的を達成するものである。
又、本発明は、基板、該基板の上に所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素が形成された記録層、該記録層の上に形成されて記録要素の間の凹部を少なくとも部分的に充填する第1の充填材及び該第1の充填材の上に形成された被検出材を有する被加工体の上に第2の充填材を成膜し、被加工体の表面に加工用ガスを照射して第1の充填材、被検出材及び第2の充填材のうち記録要素の上面よりも上側の部分の少なくとも一部を除去して表面を平坦化し、且つ、被加工体から除去されて飛散する被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出して該被検出材に含まれる元素の検出結果に基いて加工用ガスの照射を停止し、被検出材としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いることにより、上記目的を達成するものである。
Al、Y、Nb、Rh、Tb、Au、Biは、質量数が1種類であり同位体が存在しない。又、Zr、Ag、Taには複数の同位体が存在するが、主たる質量数(自然界において存在比率が最も高い同位体の質量数)と質量数が等しい他の種類の元素は存在しない。又、Ti、In、Wには複数の同位体が存在し、主たる質量数と質量数が等しいCa、Sn、Osが存在するが、Ca、Sn、Osにも複数の同位体が存在し、Ti、In、Wの主たる質量数と質量数が等しいCa、Sn、Osの同位体の自然界における(Ca、Sn、Osの全原子に対する)存在比率は微小である。
従って、Al、Y、Nb、Rh、Tb、Au、Biの質量数又はZr、Ag、Ta、Ti、In、Wの主たる質量数に基づいて被検出材を検出することで被検出材がエッチングされたことを高感度で正しく検出できる。
即ち、次のような本発明により、上記目的を達成することができる。
(1)基板、該基板の上に所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素が形成された記録層及び該記録層の少なくとも前記記録要素の上に形成された被検出材を有する被加工体の上に充填材を成膜して前記記録要素の間の凹部を充填する充填材成膜工程と、前記被加工体の表面に加工用ガスを照射して前記充填材及び前記被検出材のうち前記記録要素の上面よりも上側の部分の少なくとも一部を除去して表面を平坦化し、且つ、前記被加工体から除去されて飛散する前記被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出して該被検出材に含まれる元素の検出結果に基いて前記加工用ガスの照射を停止する平坦化工程と、をこの順で実行し、前記被検出材としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(2)基板、該基板の上に所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素が形成された記録層、該記録層の上に形成されて前記記録要素の間の凹部を少なくとも部分的に充填する第1の充填材及び該第1の充填材の上に形成された被検出材を有する被加工体の上に第2の充填材を成膜する第2の充填材成膜工程と、前記被加工体の表面に加工用ガスを照射して前記第1の充填材、前記被検出材及び前記第2の充填材のうち前記記録要素の上面よりも上側の部分の少なくとも一部を除去して表面を平坦化し、且つ、前記被加工体から除去されて飛散する前記被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出して該被検出材に含まれる元素の検出結果に基いて前記加工用ガスの照射を停止する平坦化工程と、をこの順で実行し、前記被検出材としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(3) (1)において、前記記録層の少なくとも前記記録要素の上に非酸化物を成膜して前記被検出材を形成し、前記充填材として酸化物を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(4) (2)において、前記第1の充填材の上に非酸化物を成膜して前記被検出材を形成し、前記第1の充填材及び前記第2の充填材の少なくとも一方として酸化物を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(5) (1)又は(2)において、前記被検出材としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素の酸化物を含む材料を成膜して前記被検出材を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(6) (1)乃至(5)のいずれかにおいて、前記被検出材として、金属元素を一種類だけ含み該金属元素がAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wの中から選択される一の元素である材料を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(7) (1)乃至(6)のいずれかにおいて、前記平坦化工程において二次イオン質量分析法及び四重極質量分析法のいずれかにより前記被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
尚、本出願において、「所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素が形成された記録層」とは、連続記録層が所定のパターンで多数の記録要素に分割された記録層の他、例えばトラックの形状の記録要素同士が端部で連続する記録層や記録要素が螺旋状の渦巻き形状である記録層のように基板上に部分的に形成される記録層、凹部が厚さ方向の途中まで形成され基板側の面が連続した記録層、凹凸パターンの基板や下層の表面に倣って形成された連続した記録層、凹凸パターンの基板や下層の凸部の上面及び凹部の底面に分割されて形成された記録層も含む意義で用いることとする。
又、本出願において「記録要素の上に形成された被検出材」とは、記録要素に接して記録要素の上に直接形成された被検出材に限定されず、記録要素の上に形成された他の層を介して記録要素の上に間接的に形成された被検出材も含む意義で用いることとする。
又、本出願において「記録要素の上面」という用語は、記録層における基板と反対側の面という意義で用いることとする。
又、本出願において「磁気記録媒体」という用語は、情報の記録、読み取りに磁気のみを用いるハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ等に限定されず、磁気と光を併用するMO(Magneto Optical)等の光磁気記録媒体、磁気と熱を併用する熱アシスト型の記録媒体も含む意義で用いることとする。
本発明によれば、凹凸パターンの記録層を有し、表面が充分に平坦で、記録/再生特性が良好な磁気記録媒体を製造できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の第1実施形態は、図1に示されるような基板12の上に連続記録層20等を形成してなる被加工体10の出発体に加工を施すことにより、連続記録層20を図2に示されるように多数の記録要素32Aに分割して所定の凹凸パターンの記録層32及び記録層32の上に形成された被検出材44を有する被加工体10を作製し、被検出材44の上に充填材36を成膜して記録要素32Aの間の凹部34を充填し、記録要素32Aの上面よりも上側の余剰の被検出材44及び充填材36を除去して表面を平坦化し、磁気記録媒体30を製造する方法に関するものであり、被検出材44に特徴を有している。他の工程については本第1実施形態の理解のために特に重要とは思われないため説明を適宜省略する。
図1に示される被加工体10の出発体は、基板12の上に、下地層14、反強磁性層15、軟磁性層16、配向層18、連続記録層20、第1のマスク層22、第2のマスク層24、レジスト層26がこの順で形成された構成である。
基板12の材料は、ガラス、Al23等である。下地層14は、厚さが2〜40nmで、材料はTa等である。反強磁性層15は、厚さが5〜50nmで、材料はPtMn合金、RuMn合金等である。軟磁性層16は、厚さが50〜300nmで、材料はFe合金又はCo合金である。配向層18は、厚さが2〜40nmで、材料は非磁性のCoCr合金、Ti、Ru、RuとTaの積層体、MgO等である。
連続記録層20は、厚さが5〜30nmで、材料はCoCr合金である。第1のマスク層22は、厚さが3〜50nmで、材料はC(炭素)である。第2のマスク層24は、厚さが1〜30nmで、材料はNiである。レジスト層26は、厚さが30〜300nmで材料は樹脂である。
磁気記録媒体30は、垂直記録型のディスクリートトラックメディアである。
記録層32の記録要素32Aは、データ領域において同心円弧状のトラックの形状で径方向に微細な間隔で多数形成されている。尚、記録要素32Aはサーボ領域においてコンタクトホールを含む所定のサーボパターンで形成されている。
充填材36としては、SiO2等を用いることができる。充填材36は非磁性材であることが好ましい。又、充填材36は酸化物であることが好ましい。
記録要素32A及び第1の充填材の上には保護層38、潤滑層40がこの順で形成されている。保護層38の材料は、ダイヤモンドライクカーボンと呼称される硬質炭素膜である。潤滑層40の材料はPFPE(パーフロロポリエーテル)である。
次に、図3に示すフローチャートに沿って磁気記録媒体30の製造方法を説明する。
まず、被加工体作製工程を実行する(S102)。具体的には、図1に示される被加工体10の出発体を加工し、図5に示されるような基板12の上に凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素32Aが形成された記録層32及び記録層32の上に形成された被検出材44を有する被加工体10を作製する。
被加工体10の出発体は基板12の上に、下地層14、反強磁性層15、軟磁性層16、配向層18、連続記録層20、第1のマスク層22、第2のマスク層24をこの順でスパッタリング法により形成し、更にレジスト層26をスピンコート法で塗布することにより得られる。
この被加工体10の出発体のレジスト層26に転写装置(図示省略)を用いて、図4に示されるように記録層32の凹凸パターンに相当する凹凸パターンをナノ・インプリント法により転写し、O2又はO3ガスを反応ガスとする反応性イオンビームエッチングにより、凹部底部のレジスト層26を除去する。尚、レジスト層26を露光・現像して、レジスト層26を凹凸パターンに加工してもよい。
次に、Arガスを用いたイオンビームエッチングにより、凹部底部の第2のマスク層24を除去する。更に、SF6ガスを用いた反応性イオンエッチングにより、凹部底部の第1のマスク層22を除去する。次に、Arガスを用いたイオンビームエッチングにより、凹部底部の連続記録層20を除去し、連続記録層20を多数の記録要素32Aに分割する。尚、記録要素32Aの上に残存する第1のマスク層は、SF6ガスを用いた反応性イオンエッチングにより除去する。
次に、スパッタリング法により、記録層32の上に非酸化物を成膜して被検出材44を形成する。非酸化物としては、Al、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いる。尚、被検出材44は、例えばAl等のAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素の酸化物を含む材料でもよい。被検出材44は、金属元素を一種類だけ含み該金属元素がAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wの中から選択される一の元素である材料であることが好ましい。例えば、被検出材44は、Al、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのうちの一の単体の元素のみからなる材料やこれらのうちの一の元素の酸化物のみからなる材料であることが好ましい。尚、被検出材44は、微量の他の元素や化合物を含んでいてもよいが、記録層32や充填材36を構成する元素は含まないことが好ましい。
被検出材44は、記録層32の表面の凹凸に倣って記録要素32Aの上面、側面及び凹部34の底面に成膜される。被検出材44の厚さは製造効率等を考慮すると5nm以下であることが好ましい。
これにより、図5に示されるような、基板12、基板12の上に凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素32Aが形成された記録層32及び記録層32の上に形成された被検出材44を有する被加工体10が得られる。
次に、充填材成膜工程を実行する(S104)。具体的には、バイアススパッタリング法により、図6に示されるように被検出材44の上に充填材36を成膜する。充填材36の粒子は被加工体10の表面に一様に堆積しようとするので、表面が凹凸形状となるが、被加工体10にバイアス電圧を印加することにより、スパッタリングガスは被加工体10の方向に付勢されて堆積済みの充填材36に衝突し、堆積済みの充填材36の一部をエッチングする。このエッチング作用は、堆積済みの充填材36のうち、突出した部分をその端部から他部(周辺の突出していない部分)よりも早く選択的に除去する傾向があるので、記録要素32Aの上の凸部は記録要素32Aよりも幅が小さくなる。成膜作用がエッチング作用を上回ることで表面の凹凸が抑制されつつ成膜が進行する。充填材36としてはSiO2等を用いることができる。
尚、非酸化物を成膜して被検出材44を形成する場合、充填材36はSiO2のような酸化物であることが好ましい。非酸化物を成膜して形成された被検出材44の上面に酸化物の充填材36が接触して成膜されることで、被検出材44の上面に充填材36中の酸素が拡散し、被検出材44の上面の部分が酸化される。
次に、平坦化工程を実行する(S106)。具体的には、イオンビームエッチングにより、図7中に矢印で示されるように、被加工体10の表面の法線に対して傾斜した方向からArガス等の加工用ガスを照射し、被検出材44及び充填材36のうち記録要素32Aの上面よりも上側(基板12と反対側)の部分を除去する。このように被加工体10の表面の法線に対して傾斜した方向から加工用ガスを照射することで、凸部を凹部よりも速く除去する傾向が高くなる。
この際、二次イオン質量分析法、四重極質量分析法等により被加工体10から除去されて飛散する被検出材44に含まれる元素を検出し、被検出材44に含まれる元素の検出結果に基いて加工用ガスの照射を停止し、エッチングを停止する。例えば、被検出材44に含まれる元素が検出され始めた時点、被検出材44に含まれる元素の検出量が所定の基準値に達した時点又は一旦検出された被検出材44に含まれる元素が実質的に消失した(検出されなくなった)時点で加工用ガスの照射を停止し、エッチングを停止する。
又、被検出材44の成分の検出量が予め定めた基準値に達した時点から一定時間後に加工用ガスの照射を停止するようにしてもよい。
表1に示されるように、Al、Y、Nb、Rh、Tb、Au、Biは、質量数が1種類であり同位体が存在しない。又、Zr、Ag、Taには複数の同位体が存在するが、主たる質量数(自然界において存在比率が最も高い同位体の質量数)と質量数が等しい他の種類の元素は存在しない。
一方、Tiには複数の同位体が存在し、主たる質量数48と質量数が等しいCaが存在するが、質量数が48のCaの同位体の自然界における(Caの全原子に対する)存在比率は約0.19%で微小である。又、Inにも複数の同位体が存在し、主たる質量数115と質量数が等しいSnが存在するが、質量数が115のSnの同位体の自然界における(Snの全原子に対する)存在比率も約0.4%で微小である。又、Wにも複数の同位体が存在し、主たる質量数186と質量数が等しいOsが存在するが、質量数が186のOsの同位体の自然界における(Osの全原子に対する)存在比率も約1.6%で微小である。
Figure 2007257817
従って、Al、Y、Nb、Rh、Tb、Au、Biの質量数、又はZr、Ag、Ta、Ti、In、Wの同位体のうち自然界における存在比率が最も高い同位体の質量数に基づいて飛散する被検出材44を検出することで被検出材44がエッチングされたことを高感度で正しく検出できる。
尚、二次イオン質量分析法及び四重極質量分析法は、単体の元素がエッチングされているときよりもその酸化物がエッチングされている時の方が元素の検出量が大きくなる。従って、被検出材44としてAl等のAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素の酸化物を含む材料を用いることで、被検出材44の検出量を大きくすることができる。又、例えば、被検出材44としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの単体の元素からなる非酸化物の材料を成膜して被検出材44を形成し、充填材36として酸化物を用いて被検出材44の上面近傍の部分を酸化させた場合も、被検出材44の検出量を大きくすることができる。尚、被検出材44の一部又は全部が酸化物である場合もAl、Y、Nb、Rh、Tb、Au、Biの単体の元素の質量数、又はZr、Ag、Ta、Ti、In、Wの同位体のうち自然界における存在比率が最も高い同位体の質量数に基づいて飛散する被検出材44を検出する。
又、Al23、Zr、Nb、Ta、Wは、イオンビームエッチングに対するエッチングレートが比較的低い。従って、被検出材44としてAl、Zr、Nb、Ta、Wを用いることでイオンビームエッチングを停止するタイミングの制御が容易になり、加工終点を記録要素32Aの上面付近の目標の位置に高精度で一致させることができる。
下記の条件のイオンビームエッチングに対するAl23、Zr、Nb、Ta、Wのエッチングレート及び充填材36の材料であるSiO2のエッチングレートを表2に示す。
加工用ガス :Ar
ビーム電流 :1100mA
ビーム電圧 :700V
イオンビーム入射角:2°
Figure 2007257817
更に、Al23、Zr、Nb、Ta、Wは、イオンビームエッチングに対し、凸部が凹部よりも速く除去される傾向が比較的高い。従って、被検出材44としてAl23、Zr、Nb、Ta、Wを用いることで平坦化効果を高めることもできる。
被検出材44がエッチングされたことを高感度で正しく検出できるので、記録要素32Aの上面付近でエッチングを高精度で停止できる。
次に、CVD法により記録要素32A及び充填材36の上面に1〜5nmの厚さで保護層38を成膜し(S108)、更に、ディッピング法により保護層38の上に1〜2nmの厚さで潤滑層40を成膜する(S110)。これにより、前記図2に示される磁気記録媒体30が完成する。尚、被検出材44の一部は、凹部34内に残存するが、Al、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wはいずれも非磁性であり、これらの一の元素の酸化物も非磁性であるので記録層32の磁気特性に影響しない。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
前記第1実施形態では被加工体作製工程(S102)において連続記録層20を凹凸パターンの記録層32に加工し、記録要素32Aの上に残存する第1のマスク層22を除去してから記録層32の上に被検出材44を成膜し、被検出材44が記録要素32Aの上面だけでなく記録要素32Aの側面や凹部34の底面にも形成された被加工体10を作製していたのに対し、本第2実施形態は第1のマスク層の材料としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用い、被加工体作製工程(S102)において記録要素32Aの上に残存する第1のマスク層を除去しないで被検出材44として利用し、図8に示されるように被検出材44が記録要素32Aの上面だけに形成された被加工体10を作製することを特徴としている。尚、本第2実施形態では、被検出材44は、凹部34内に残存しない。
他の点については、前記第1実施形態と同様であるので第1実施形態と同一符号を用いることとして説明を適宜省略する。
このように記録要素32Aの上に残存する第1のマスク層を除去しないで被検出材44として利用する場合も、図9に示されるように被検出材44がエッチングされることで被検出材に含まれる元素を高感度で正しく検出できるので、記録要素32Aの上面付近の目標の位置でエッチングを高精度で停止できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前記第1実施形態では被加工体作製工程(S102)において記録層32の上に直接被検出材44を形成していたのに対し、本第3実施形態では、図10に示されるように、記録層32の上に第1の充填材37を成膜して凹部34を充填してから第1の充填材37の上に被検出材44を形成することを特徴としている。他の工程については前記第1実施形態と同様であるので第1実施形態と同一符号を用いることとして説明を適宜省略する。
具体的には、被加工体作製工程(S102)において、バイアススパッタリング法により、凹部34を完全に充填するように記録層32の上に第1の充填材37を凹部34の深さ以上の厚さ(凹部34における厚さ)で成膜する。第1の充填材37としては前記第1実施形態の充填材36と同様にSiO等を用いることができる。第1の充填材37は、表面の凹凸がある程度抑制された形状で記録層32を覆うように成膜される。次に、スパッタリング法により、第1の充填材37の上に上記第1実施形態と同様の非酸化物を成膜して被検出材44を形成する。これにより、図10に示されるような、基板12、基板12の上に所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素32Aが形成された記録層32、記録層32の上に形成されて記録要素32Aの間の凹部34を充填する第1の充填材37及び第1の充填材37の上に形成された被検出材44を有する被加工体10が得られる。
次に、充填材成膜工程(S104)において、図11に示されるように被検出材44の上に第2の充填材46を成膜する。第2の充填材46としては第1の充填材37と同様にSiO2等を用いることができる。尚、非酸化物を成膜して被検出材44を形成し、第1の充填材37、第2の充填材46として酸化物を用いた場合、被検出材44における上面及び下面の部分は第1の充填材37、第2の充填材46中の酸素が拡散することで酸化される。
次に、平坦化工程(S106)において、図12中に矢印で示されるように、被加工体10の表面の法線に対して傾斜した方向からArガス等の加工用ガスを照射し、第1の充填材37、被検出材44及び第2の充填材46のうち記録要素32Aの上面よりも上側(基板12と反対側)の部分を除去する。
この際、前記第1実施形態と同様に二次イオン質量分析法、四重極質量分析法等により被加工体10から除去されて飛散する被検出材44に含まれる元素を検出し、被検出材44に含まれる元素の検出結果に基いて加工用ガスの照射を停止し、エッチングを停止する。
具体的には、図13に示されるように凹部34の上の被検出材44が露出すると、凹部34の上の被検出材44は大部分が同時にエッチングされるので、被検出材44に含まれる元素の飛散量が著しく増大する。従って、被検出材44に含まれる元素を明確に検出することができる。
又、第1の充填材37の上に非酸化物を成膜して被検出材44を形成し、第1の充填材37、第2の充填材46として酸化物を用いる場合、被検出材44における上面及び下面の部分は第1の充填材37、第2の充填材46中の酸素が拡散することで酸化されるので、被検出材44の上面及び下面の近傍の部分がエッチングされている際、被検出材44に含まれる元素は特に明確に検出される。より詳細には、第2の充填材46として酸化物を用いれば、被検出材44の上面の近傍の部分が酸化されるので、被検出材44が飛散し始める時点を検出しやすくなる。又、第1の充填材37として酸化物を用いれば、被検出材44の下面の近傍の部分が酸化されるので、被検出材44が消失する時点を検出しやすくなる。
本第3実施形態でも被検出材44がエッチングされたことを高感度で正しく検出できるので、記録要素32Aの上面付近の目標の位置でエッチングを高精度で停止することができる。
本第3実施形態では、第1の充填材37が凹部34の深さ以上の厚さで成膜されて凹部34を完全に充填しているが、第1の充填材37を凹部34の深さよりも薄く成膜し、この第1の充填材37の上に被検出材44及び第2の充填材46を成膜して凹部34を完全に充填してもよい。この場合は、記録要素32Aの上の被検出材44に含まれる元素の検出結果に基いて加工用ガスの照射を停止し、エッチングを停止する。
尚、第1の充填材37が凹部34の深さ以上の厚さで成膜されて凹部34を完全に充填する場合、被検出材44の上に成膜された第2の充填材46は凹部34を充填しないが、このように第1の充填材37が凹部34の深さ以上の厚さで成膜されて凹部34を完全に充填する場合も本出願では便宜上「第2の充填材」という用語を用いることとする。
又、前記第1〜第3実施形態において、充填材36、第1の充填材37及び第2の充填材46としてSiO2が例示されているが、充填材36、第1の充填材37及び第2の充填材46として他の材料を用いても良い。尚、非酸化物を成膜して被検出材44を形成する場合、充填材36、第1の充填材37及び第2の充填材46は酸化物であることが好ましい。
又、前記第1〜第3実施形態において、平坦化工程(S106)のドライエッチングとして、Arガスを用いたイオンビームエッチングを例示しているが、被加工体の表面に加工用ガスを照射するドライエッチングであれば、Kr、Xe等の他の希ガスを用いたイオンビームエッチングを採用してもよく、更に、例えばSF6、CF4、C26等のハロゲン系の反応ガスを用いた反応性イオンエッチング、反応ガスと希ガスとの混合ガスを用いた反応性イオンビームエッチング等の他のドライエッチングを採用してもよい。尚、加工用ガスは被加工体の表面の法線に対して傾斜した方向から照射することが好ましい。
又、前記第1〜第3実施形態において、平坦化工程(S106)において、被加工体10から除去されて飛散する被検出材44に含まれる元素を検出する方法として、二次イオン質量分析法や四重極質量分析法が例示されているが、被加工体10から除去されて飛散する被検出材44に含まれる元素であるAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wをその質量数に基いて高精度で検出できれば他の方法を用いてもよい。
又、前記第1〜第3実施形態において、バイアススパッタリング法により充填材36、第1の充填材37、第2の充填材46を成膜しているが、例えば、バイアスパワーを印加しないスパッタリング法や、CVD法、IBD法等の他の成膜手法を用いて、第1の充填材、第2の充填材46を成膜してもよい。
又、前記第1〜第3実施形態において、平坦化工程(S106)だけで被加工体10の表面を平坦化しているが、平坦化工程(S106)の後に例えば他の層を成膜し、更にドライエッチング等による平坦化加工を行ってもよい。
又、前記第1〜第3実施形態において、連続記録層20(記録要素32A)の材料はCoCr合金であるが、例えば、鉄族元素(Co、Fe、Ni)を含む他の合金、これらの積層体等の他の材料を用いてもよい。
又、前記第1及び第2実施形態において、被検出材44は、記録要素32Aに接して記録要素32Aの上に直接形成されているが、前記第3実施形態のように記録要素32Aの上に形成した他の層を介して被検出材44を記録要素32Aの上に間接的に形成してもよい。
又、前記第1〜第3実施形態において、連続記録層20の下に下地層14、反強磁性層15、軟磁性層16、配向層18が形成されているが、連続記録層20の下の層の構成は、磁気記録媒体の種類に応じて適宜変更すればよい。例えば、下地層14、反強磁性層15、軟磁性層16、配向層18のうち一又は二以上の層を省略してもよい。又、基板上に連続記録層を直接形成してもよい。
又、前記第1〜第3実施形態において、磁気記録媒体30は記録層32等が基板12の片面だけに形成されているが、基板の両面に記録層を備える両面記録式の磁気記録媒体の製造にも本発明は適用可能である。
又、前記第1〜第3実施形態において、磁気記録媒体30は記録層32がトラックの径方向に微細な間隔で分割された垂直記録型のディスクリートトラックメディアであるが、記録層がトラックの周方向(セクタの方向)に微細な間隔で分割された磁気ディスク、トラックの径方向及び周方向の両方向に微細な間隔で分割されたパターンドメディア、凹凸パターンの連続した記録層を有するPERM(Pre−Embossed Recording Medium)タイプの磁気ディスク、記録層が螺旋形状をなす磁気ディスクの製造についても本発明は当然適用可能である。又、面内記録型の記録層を有する磁気記録媒体の製造に対しても本発明を適用可能である。又、MO等の光磁気ディスク、磁気と熱を併用する熱アシスト型の磁気ディスク、更に、磁気テープ等のディスク形状以外の凹凸パターンの記録層を有する磁気記録媒体の製造に対しても本発明は適用可能である。
本発明は、例えば、ディスクリートトラックメディア、パターンドメディア等の凹凸パターンの記録層を有する磁気記録媒体を製造するために利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る被加工体の出発体の構造を模式的に示す側断面図 同被加工体を加工して得られる磁気記録媒体の構造を模式的に示す側断面図 同磁気記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート 前記被加工体の出発体のレジスト層に転写された凹凸パターンを模式的に示す側断面図 被検出材が成膜された前記被加工体を模式的に示す側断面図 充填材が成膜された前記被加工体を模式的に示す側断面図 平坦化工程においてエッチングが記録要素の上の被検出材に及んだ前記被加工体を模式的に示す側断面図 本発明の第2実施形態に係る被検出材が記録要素の上だけに形成された被加工体を模式的に示す側断面図 平坦化工程においてエッチングが記録要素の上の被検出材に及んだ同被加工体を模式的に示す側断面図 本発明の第3実施形態に係る被検出材が成膜された被加工体を模式的に示す側断面図 第2の充填材が成膜された同被加工体を模式的に示す側断面図 平坦化工程においてエッチングが記録要素の上の被検出材に及んだ同被加工体を模式的に示す側断面図 平坦化工程においてエッチングが凹部の上の被検出材に及んだ同被加工体を模式的に示す側断面図
符号の説明
10…被加工体
12…基板
14…下地層
15…反強磁性層
16…軟磁性層
18…配向層
20…連続記録層
22…第1のマスク層
24…第2のマスク層
26…レジスト層
30…磁気記録媒体
32…記録層
32A…記録要素
34…凹部
36…充填材
37…第1の充填材
38…保護層
40…潤滑層
44…被検出材
46…第2の充填材
S102…被加工体作製工程
S104…充填材成膜工程
S106…平坦化工程
S108…保護層成膜工程
S110…潤滑層成膜工程

Claims (7)

  1. 基板、該基板の上に所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素が形成された記録層及び該記録層の少なくとも前記記録要素の上に形成された被検出材を有する被加工体の上に充填材を成膜して前記記録要素の間の凹部を充填する充填材成膜工程と、前記被加工体の表面に加工用ガスを照射して前記充填材及び前記被検出材のうち前記記録要素の上面よりも上側の部分の少なくとも一部を除去して表面を平坦化し、且つ、前記被加工体から除去されて飛散する前記被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出して該被検出材に含まれる元素の検出結果に基いて前記加工用ガスの照射を停止する平坦化工程と、をこの順で実行し、前記被検出材としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 基板、該基板の上に所定の凹凸パターンで形成されて該凹凸パターンの凸部として記録要素が形成された記録層、該記録層の上に形成されて前記記録要素の間の凹部を少なくとも部分的に充填する第1の充填材及び該第1の充填材の上に形成された被検出材を有する被加工体の上に第2の充填材を成膜する第2の充填材成膜工程と、前記被加工体の表面に加工用ガスを照射して前記第1の充填材、前記被検出材及び前記第2の充填材のうち前記記録要素の上面よりも上側の部分の少なくとも一部を除去して表面を平坦化し、且つ、前記被加工体から除去されて飛散する前記被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出して該被検出材に含まれる元素の検出結果に基いて前記加工用ガスの照射を停止する平坦化工程と、をこの順で実行し、前記被検出材としてAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素を含む材料を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記記録層の少なくとも前記記録要素の上に非酸化物を成膜して前記被検出材を形成し、前記充填材として酸化物を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  4. 請求項2において、
    前記第1の充填材の上に非酸化物を成膜して前記被検出材を形成し、前記第1の充填材及び前記第2の充填材の少なくとも一方として酸化物を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  5. 請求項1又は2において、
    Al、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wのいずれかの元素の酸化物を含む材料を成膜して前記被検出材を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記被検出材として、金属元素を一種類だけ含み該金属元素がAl、Y、Zr、Nb、Rh、Ag、Tb、Ta、Au、Bi、Ti、In、Wの中から選択される一の元素である材料を用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記平坦化工程において二次イオン質量分析法及び四重極質量分析法のいずれかにより前記被検出材に含まれる元素をその質量数に基いて検出することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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