JP2007256517A - レンズ付きフイルムユニットの機種変更リサイクル方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニットの機種変更リサイクル方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回収されたシャッタ速度の速いレンズ付きフイルムユニットに、簡単な追加工を施すだけで、標準撮影用レンズ付きフイルムユニットを作る。
【解決手段】レンズベース50にストッパー51、絞り開口52、レンズ受け部53aおよびレンズカバー係止爪54を一体に形成した。絞り開口52は撮影レンズ80を透過する光量を制限する。レンズ受け部53aは前記撮影レンズ80を光軸方向で位置決めする。前記撮影レンズ80を収容するレンズ筒53と、レンズカバー係止爪54は、このレンズ筒53の前端に装着され前記撮影レンズ80を前記レンズ受け部53aとの間に挟持するレンズカバー85を係止する。ストッパー51はシャッタ羽根40が絞り開口52を開いた後、直ちに当接してシャッタ羽根40の最大回動量を制限する。回収されたレンズベース50のストッパー51を所定位置で削除し、絞り開口52も加工して大きくする。
【選択図】図3

Description

本発明はレンズ付きフイルムユニットのリサイクル方法に関するものである。
いつでもどこでも手軽に写真撮影を楽しむことができるレンズ付きフイルムユニットが提供されている。レンズ付きフイルムユニットの構造は単純で、基本的に撮影レンズ、シャッタ機構、及び未露光の写真フイルムから形成され、オートフォーカスやオート露出機構などは装備されていない。
未露光の写真フイルムは、カートリッジから引き出され、本体ベースの一方側に設けたフイルム室に収納されている。カートリッジは他方側に設けたカートリッジ室に装填され、撮影する毎に撮影済みの写真フイルムを収納していく。カートリッジ室は、被写体側の前方がカートリッジの外周に相似する周面となった断面U字状の形状をしている。
撮影レンズとしては、大量生産が可能なプラスチック製のレンズを1枚又は2枚で構成したものが知られており、例えば35mm幅のカートリッジ付き写真フイルム(135タイプ)や24mm幅のカートリッジ付き写真フイルム(IX240タイプ)を内蔵する場合、焦点距離が例えば35mm以下の準広角レンズが用いられる。この準広角レンズを用いることで、レンズ部の厚みを薄くすることができ、しかもコンパクトカメラと同じ焦点距離の撮影レンズと比べ、絞り開口を小さくし、Fナンバーを例えば10程度となるようにして、被写体深度を深くし、それによって、ピント調節機構を備えていなくても遠距離から近距離までの広い範囲において良好な画質を得ている。
また、内蔵する写真フイルムは、ISO400のものが一般的であるが、ISO800やISO1600など感度の高いフイルムを採用しているものもある。
また、フラッシュ装置を搭載することによって、暗い室内等でも撮影を行うことができるようにしたストロボ内蔵型もある。
シャッタ機構は、ローコスト化を図るために、揺動自在な1枚のシャッタ羽根を持ち、この一端を蹴飛ばして露光開口を開閉する蹴飛ばしタイプのシャッタ機構が用いられている。
このシャッタ機構は、シャッタ駆動レバー、シャッタ羽根、及び戻しバネなどで構成されている。シャッタ駆動レバーは、フイルム巻き上げ操作に応答して初期位置からチャージ位置にチャージバネの付勢に抗して往動し、またシャッタレリーズ操作に応答してチャージ位置から初期位置にチャージバネの開放力で復動する。
シャッタ羽根は、一端に爪部が、また他端に開閉部がそれぞれ設けられており、シャッタ駆動レバーが復動するときにその一端によって爪部が蹴飛ばされ、爪部と開閉部との間に設けた軸着部を中心に回動して開閉部が露光開口を開く。露光開口を開放した後は、戻しバネの付勢により戻されて開閉部が露光開口を塞ぐ(下記特許文献1参照)。
近年、レンズ付きフイルムユニットには、フイルムの高感度化に伴い、蹴飛ばしタイプのシャッタ機構を用いてストロボ撮影時にシャッタ速度をメカ的に切替えるタイプ(下記特許文献2参照)や、絞りを切替えるタイプ(下記特許文献3および4参照)が提案されている。
また各種販売されているレンズ付きフイルムユニットの一つに、高感度の写真フイルムを装填するとともに、シャッタ速度や絞りを可変にし、室内や夜間の撮影での背景描写性を向上させたものがある。このレンズ付きフイルムユニットは、室内や夜間での撮影時に主要被写体にフラッシュをあてて十分な明るさを確保した上で、背景を写し込める仕様となっている。
高感度の写真フイルムが装填されたモード切替え型のレンズ付きフイルムユニットとして、本出願人により製造販売されているレンズ付きフイルムユニット「Night&Day(商品名)」が知られている。このレンズ付きフイルムユニットは、日中屋外等の明るい場所での撮影に対応する日中撮影モード(ストロボ発光せず)と日中シンクロ撮影モード(ストロボ発光あり)と、夜景や暗い室内を背景にし、その背景を適当な濃度で再現しながら人物等の主要被写体をストロボ光で撮影する場合に対応する夜景シンクロ撮影モードの3つの撮影モードを備えている(下記特許文献5および6参照)。
このように多種多様のレンズ付きフイルムユニットが商品化されており、ユーザーは用途に応じたものを選択して写真撮影を楽しむことができる。
一方、資源節約を図るとともに、産業廃棄物を削減するために、レンズ付きフイルムユニットのリサイクルが積極的に進められている。ユーザーが撮影済の写真フイルムを収納したレンズ付きフイルムユニットを現像取扱店に持っていくと、このレンズ付きフイルムユニットは更に現像所に集められ、ここで写真フイルムが取り出されてフイルム現像、プリント処理が施される。写真フイルムが取り出されたレンズ付きフイルムユニットはメーカーによって回収され、部品ごとに分解された後、再使用可能なものはそのまま製造工程に供給され、使用できないものは原材料としての利用が図られている。また、シャッタ機構等のようにユニット化されたものについては機能検査を行い、ユニット単位で再使用の可否が判定される。
この時、前述のような特殊な用途に適したレンズ付きフイルムユニットは、その商品寿命が短く、回収されてもその全てをリサイクルして使用することが出来ない場合が多く、特殊仕様の部品は、他の品種のレンズ付きフイルムユニットに再利用出来ず、リサイクルの効率が極めて悪い状態となっている。
特開平06−258686号公報 特開平11−326987号公報 特開平11−180674号公報 特開2001−162803号公報 特開2002−139193号公報 特開2002−242572号公報
高感度の写真フイルムを装填することで、シャッタ速度を速くし、スポーツシーンの撮影など動きのある被写体を撮影するのに適したレンズ付きフイルムユニットを提供したいが、そのために使用する部品が標準仕様のものと異なってしまうため、製造コストがアップすると伴に、回収後、再使用されることが少なく、リサイクル効率が悪いという問題がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、レンズベースに、シャッタ速度可変機能と被写体光の光量を制限する絞り開口を設けて、レンズベースに簡単な追加工を加えるだけで、標準仕様のレンズ付きフイルムユニットを再製造できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における最初に作られるレンズ付きフイルムユニットは、レンズベースと、レンズベースで保持された撮影レンズと、この撮影レンズの背後で蹴飛ばし式に回動するシャッタ羽根とを備え、前記レンズベースに、撮影レンズを通り前記写真フイルムに達する被写体光の光量を制限する絞り開口と、前記シャッタ羽根が開き方向に回動したときにシャッタ羽根に当接してその最大回動量を最小に制限するストッパーとを一体に形成したスポーツ撮影用のレンズ付きフイルムユニットである。
本発明のレンズ付きフイルムユニットの機種変更リサイクル方法は、前記スポーツ撮影用のレンズ付きフイルムユニットが回収された後に、前記レンズベースの前記ストッパーを削除し、シャッタ羽根が当接する面の位置を光軸中心から遠ざける追加工を施す。追加工を施したレンズベースを、標準撮影用レンズ付きフイルムユニットの製造に使用する。
前記レンズベースの絞り開口を、標準撮影用と同じ大きさになるように追加工すると、レンズの明るさが明るくなり、標準撮影用レンズ付きフイルムユニットとしては好ましい。
本発明のレンズ付きフイルムユニットの機種変更リサイクル方法によれば、高感度の写真フイルムを装填してシャッタ速度を速くし、スポーツシーンの撮影など動きのある被写体を撮影するのに適した特別仕様のレンズ付きフイルムユニットを、回収した後にレンズベースに簡単な追加工をするだけで、標準仕様のレンズ付きフイルムユニットとして再製造するので、特別仕様のレンズ付きフイルムユニットの製造コストを押さえ、リサイクルにおいては、その再利用の効率アップを可能とすることができる。
本発明によるレンズ付きフイルムユニットの機種変更リサイクル方法について、以下説明を行う。図1は本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す。レンズ付きフイルムユニット2は、写真フイルムが装填され各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3の外周に巻き付けられるようにして貼付されるラベル4とからなる。ラベル4には、ユニット本体3の各部を露呈させるための開口が形成されている。
ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5,対物側ファインダ窓6,ストロボ発光部7,ストロボ操作部材8等が設けられている。ユニット本体3の上面には、シャッタボタン11,カウンター表示窓12,充電完了表示部材13等が設けられている。ユニット本体3の背面からは、撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻上げノブ14の一部が露呈されている。
図2に分解して示すように、ユニット本体3は、メカユニット25,本体ベース16,ストロボユニット17,前カバー18,後カバー19,フイルムカートリッジ20から構成されている。フイルムカートリッジ20はIX240タイプのものであり、カートリッジ本体21とこのカートリッジ本体21内に収納される写真フイルム22とからなる。
本体ベース16の前面中央部には、アパーチャー15が設けられている。写真フイルム22は、このアパーチャー15に対面する位置で停止された後に露光される。本体部16に設けられたカートリッジ室の上部には、巻上げノブ14が回転自在に取り付けられる。この巻上げノブ14の下面には駆動軸が一体に設けられており、この駆動軸はカートリッジ室に装填されたカートリッジ本体21のスプールの端部に係合する。1コマの撮影後に巻上げノブ14を回転操作すると、写真フイルム22の露光済みの部分がカートリッジ本体21内に巻き上げられる。
メカユニット25の一部分解図を図3に示す。メカユニット25は本体ベース16に係止爪により係止されている。メカユニット25は基部となる暗箱を形成するメカベース26とその他の機構部品によって構成されている。メカベース26の上側面には、ファインダーユニット27、フイルム巻き止め機構28、カウンター機構29、シャッタチャージ機構30が組みつけられている。
また、メカベース26の前面には、シャッタベース35が一体に形成されている。シャッタ羽根40は、メカベース26に設けられた軸37に、軸着穴45が回転可能に嵌合し、閉じ位置にある時は、開閉部43が、シャッタベース35に設けられた露光開口36を覆っている。
ここで本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの一実施例について、最初に製造された時の特徴を説明する。まず初めにスポーツシーンなど動きのある被写体を撮影するのに適したレンズ付きフイルムユニットが製造される。そのレンズ付きフイルムユニットは、シャッタ速度は標準撮影用より速く、例えば1/200秒とし、同じレンズを使い被写体深度を深くするため、絞り値はF14として使用し、装填するフイルムはISO感度1600の高感度品を用いる(図13参照)。
巻上げノブ14によって露光済みのフイルム22が前記カートリッジ本体21に収納されるとき、この巻き上げ力によって前記シャッタチャージ機構30が作動し、シャッタ駆動レバー33がチャージ位置にセットされる。
ここで前記シャッタボタン11を押し下げると、前記シャッタ駆動レバー33の係止が解除され、初期位置まで高速で戻る。この時、その移動上に前記シャッタ羽根40の爪部42が張り出しているため、爪部42は強い力で蹴飛ばされる。蹴飛ばされた前記シャッタ羽根40は、前記メカベース26に設けられた軸37を中心に時計方向に回動し、前記シャッタ羽根40の開閉部43は、絞り開口52を開いた後、レンズベース50に設けられたストッパー51に当接する。前記シャッタ羽根40は、ストッパー51に当接した後、反転し、戻しバネ39により、前記絞り開口52を閉じる初期位置に復帰する。
この時、前記シャッタ羽根40が絞り開口52を開いた後、ストッパー51に当接するまでの距離によって、当接した時の前記シャッタ羽根40の受ける反発力の大きさが異なってくる。いま前記ストッパー51は、前記シャッタ羽根40が絞り開口52を開いた後、直ちに当接する位置に配置されているため、その反発力は大きく、前記シャッタ羽根40が初期位置に戻るまでの時間が短くなる。
また、絞り開口52は標準撮影用より少し小絞りのF14になっており、被写界深度が深いのでボケ量が少なく、動きのある被写体でもシャープに写すことができる。さらに開口径が小さいので、シャッタ速度を速くするには有利である。
図4は戻しバネ39によってシャッタ羽根40が閉じ位置にある状態を示し、露光開口36をシャッタ羽根40の開閉部43が覆っている。
図5はシャッタ羽根40の爪部42がシャッタレバー33によって蹴飛ばされ、開閉部43が回動し、開閉部43の縁がレンズベース50に設けられたストッパー51に当接した瞬間の状態を示している。ここでは前記開閉部43が時計方向に回動し露光開口36を露呈している。
シャッタ側から見たときのレンズベース50を図6に示す。絞り開口52、レンズ筒53、レンズカバー係止爪54とレンズ受け部53aを、A−A矢視断面として図8に示す。前記絞り開口52はF10と標準的な明るさとなるように設定してあり、前記レンズ受け部53aは撮影レンズ5のジャストピント位置が5.6mになるように設定してある。
図9に示すようにレンズベース50に設けられたストッパー51には切り込みマーク51aおよび51bがある。
撮影レンズ60は、レンズベース50に一体に形成されたレンズ筒53に収容され、このレンズ筒53の前端にレンズカバー85を装着することによって、前記レンズ受け部53aとの間に挟持される。レンズカバー85は、一体に形成された被係止部85aがレンズベース50に一体に形成されたレンズカバー係止爪54と係合し、撮影レンズ80を固定、位置決めする。
機種が異なるとレンズ受け部の位置やレンズ筒の長さが違ってくるが、レンズ筒53の前端からレンズカバー係止爪54までの寸法は、レンズベースが変わっても同じとされており、レンズカバー85は共通に使用可能となっている。
次にストロボのシンクロ切片の構造的特徴について説明する。シャッタボタン11の押し下げによって解除された前記シャッタ駆動レバー33が、前記シャッタ羽根40の爪部42を蹴飛ばし、蹴飛ばされた前記シャッタ羽根40は、前記シャッタベース35に設けられた軸37を中心に時計方向に回動し、絞り開口52を開き、ストッパー51に当接した後に反転し、戻しバネ39により、初期位置に復帰する。
この時、前記シャッタ羽根40に設けられた押圧部46がストロボユニット17のシンクロ切片60aを押し下げ、シンクロ切片60aがシンクロ切片60bに接触し、ストロボが発光する。(図4および図5参照)
前述のようにスポーツ撮影用レンズ付きフイルムユニットのシャッタ速度は標準撮影用より速く、1/200秒に設定されている。前記シャッタ羽根40は絞り開口52を開いた後、直ちに反転し閉じ動作に入る。このため前記絞り開口52が完全に開いている時間はかなり短く、前記シャッタ羽根40の前記押圧部46は、前記2つのシンクロ切片を確実に接触させるのに十分なストロークを確保することが非常に難しい。
そこでシャッタ速度の速い前記レンズ付きフイルムユニットに搭載するストロボユニット17は、2つのシンクロ切片のうち、前記シャッタ羽根40の前記押圧部46に押される側の前記シンクロ切片60aの先端部を何回も折り返して、先端部が重くなるように形成してある(図12参照)。これによって、前記シンクロ切片60aの前記押圧部46に押される量が不十分であっても、前記シンクロ切片60aの先端部の慣性によって、前記シンクロ切片60aは前記シンクロ切片60bに十分な接触をすることができ、前記ストロボユニット17は発光不良を起こすことがない。
以上のように構成されたスポーツ撮影用レンズ付きフイルムユニットが、使用された後に回収され、標準撮影用レンズ付きフイルムユニットとして、再製造される過程について説明する。
回収されたレンズ付きフイルムユニットは部品ごとに分解された後、再使用可能なものはそのまま製造工程に供給される。メカユニットも部品ごとに分解され検査を行った後に製造工程に供給されるが、この時レンズベース50は、ストッパー51および絞り開口52に次の加工を施した後に組立工程に供給される。
前記レンズベース50のストッパー51には、切り込みマーク51aおよび51bがあり、この切り込みマーク51aと51bを結んだ線のところで、そこよりレンズ光軸に近い側を削除する。これによりシャッタ羽根40がストッパー51に当接する面は、絞り開口より離れ、シャッタ羽根40がストッパー51に当接するまでの時間は長くなると伴に、反発力は弱くなるため、全体として露光時間は長くなり、標準撮影用と同じとなる。
また、レンズベース50の絞り開口52を大きくするため、F14の絞り開口を標準撮影用と同じF10となるように切削加工を施す。これによって明るさや被写界深度が標準撮影用と同じとなり、標準撮影用レンズベース55が作られる。
このように追加工を施したレンズベース55は標準撮影用レンズベースと全く同じものとなる。
そしてこのレンズベース55は標準撮影用レンズ付きフイルムユニットの組立工程に送られ、他の部品と伴に新たなレンズ付きフイルムユニットとして製造される。この時、装填されるフイルムはレンズ付きフイルムユニットとしては標準的なISO400のものが使われる。
以上のように、最初スポーツシーンの撮影に適したスポーツ撮影用レンズ付きフイルムユニットとして製造されたものが、ユーザーによって使用された後に回収され、その後の再製造工程において、構成部品の1つであるレンズベースを追加工しただけで、標準撮影用として再び生まれ変わることができる。
このように、本発明のレンズ付きフイルムユニットの機種変更リサイクル方法によれば、スポーツ撮影用レンズ付きフイルムユニットのレンズベース50を、追加工によって標準撮影用レンズベース55に変更可能な構造としてあるので、回収後、生産量の多い標準撮影用レンズ付きフイルムユニットに再度使用することが出来る。
これによって、特別な仕様につきものの少量製造故のコストアップを押さえ、リサイクルにおいては、その再利用効率のアップを可能とすることができる。
なお、上記実施形態では、スポーツ撮影用レンズ付きフイルムユニットの回収されたレンズベースを、標準撮影用レンズ付きフイルムユニットのレンズベースとして加工して使用しているが、本発明はこれに限定するものではなく、回収されたレンズ付きフイルムユニットを、基のレンズ付きフイルムユニットとは異なる仕様のレンズ付きフイルムユニットに再製造するときに用いることもできる。
また、上記実施形態では、前記シンクロ切片60aの先端部を何回も折り返して、先端部が重くなるように形成したが、前記シンクロ切片60aとは別に作られた錘を、前記シンクロ切片60aの先端部に取付けることでも良い。
本発明のレンズ付きフイルムユニットの概観を示す斜視図である。 本体ユニットの分解を示す斜視図である。 露光ユニットの一部分解を示す斜視図である。 シャッタ羽根の閉じた状態を前面から見た図である。 シャッタ羽根の開いた状態を前面から見た図である。 本発明のスポーツ撮影用レンズ付きフイルムユニットに組み込まれるレンズベースをシャッタ羽根側から見た図で、ストッパーと絞り開口を示す。 本発明の再製造された標準撮影用レンズ付きフイルムユニットに組み込まれるレンズベースをシャッタ羽根側から見た図で、追加工されたストッパーと絞り開口を示す。 図6に示すスポーツ撮影用レンズベースの絞り開口とレンズ受け部の断面図である。 図6に示すスポーツ撮影用レンズベースのストッパー部分(B部円内)の拡大図である。 図7に示す標準撮影用として追加工されたレンズベースの絞り開口とレンズ受け部を示す断面図である。 図7に示す標準撮影用として追加工されたレンズベースのストッパー部分(B部円内)の拡大図である。 ストロボのシンクロ切片ユニットを示す斜視図である。 スポーツ撮影用レンズベースと標準撮影用レンズベースの設定条件を現した表である。 レンズ付きフイルムユニットの機種変更リサイクルの流れを現したフロー図である。
符号の説明
26 メカベース
40 シャッタ羽根
42 爪部
46 押圧部
50,55 レンズベース
51,56 ストッパー
52,57 絞り開口
53,58 レンズ筒
53a,58a レンズ受け部
54,59 レンズカバー係止爪
60 シンクロ切片ユニット
60a,60b シンクロ切片
80 撮影レンズ
85 レンズカバー

Claims (4)

  1. 未露光の写真フイルムが予め装填され、レンズベースと、レンズベースで保持された撮影レンズと、この撮影レンズの背後で蹴飛ばし式に回動するシャッタ羽根とを備え、前記レンズベースに、撮影レンズを光軸方向で位置決めするレンズ受け部と、撮影レンズを通り前記写真フイルムに達する被写体光の光量を制限する絞り開口と、前記シャッタ羽根が開き方向に回動したときにシャッタ羽根に当接してその最大回動量を制限するストッパーとを一体に形成したレンズ付きフイルムユニットの、回収後の再製造工程において、
    前記レンズベースに設けられたストッパーを、所定位置から削除し、前記露光時間を変更したレンズ付きフイルムユニットとして再製造することを特徴とするレンズ付きフイルムユニットのリサイクル方法。
  2. 前記ストッパーには、削除する所定位置に切り込みマークが設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットのリサイクル方法。
  3. 前記レンズベースに設けられた絞り開口を大きく加工した後に、前記レンズベースを前記再製造工程にて使用することを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付きフイルムユニットのリサイクル方法。
  4. 前記レンズベースが回収される前のレンズ付きフイルムユニットに装填された未露光の写真フイルムに比べ、感度が低い未露光の写真フイルムを装填したことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のレンズ付きフイルムユニットのリサイクル方法。
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