JPH08278529A - レンズ付きフイルムユニット及びシャッタ速度の調節方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びシャッタ速度の調節方法

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JPH08278529A
JPH08278529A JP8384195A JP8384195A JPH08278529A JP H08278529 A JPH08278529 A JP H08278529A JP 8384195 A JP8384195 A JP 8384195A JP 8384195 A JP8384195 A JP 8384195A JP H08278529 A JPH08278529 A JP H08278529A
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lens
stopper
film unit
shutter blade
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Junichi Takagi
純一 高城
Mitsuhiro Moriya
光宏 森谷
Keiji Uchiyama
圭司 内山
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シンクロスイッチの有無に係わらず、シャッ
タ機構の構成部品を変更せずに適切なシャッタ速度を得
る。 【構成】 シャッタ羽根32は、シャッタベース31の
前面に回動自在に取り付けられ、復帰バネ34により露
光窓35を遮蔽する閉じ位置に向かって付勢されてい
る。シャッタ羽根32が取り付けられたシャッタベース
31の前面を覆う前カバーの内壁には、シャッタ羽根3
2に当接して開き方向への回動を阻止するストッパーピ
ン28が設けられている。このストッパーピン28は、
シャッタ羽根32が短い距離X1だけ回動して開き位置
に達した時にシャッタ羽根32と当接する第1の停止位
置と、シャッタ羽根32がさらに開き方向に回動し、距
離X2まで移動した時にシャッタ羽根32と当接する第
2の停止位置との間の任意の位置に位置決めできるよう
に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バネ付勢によりシャッ
タ羽根を開閉させるシャッタ装置を備えたレンズ付きフ
イルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】いつでも手軽に写真撮影を楽しむことが
できるように、本出願人によりレンズ付きフイルムユニ
ットが製造販売されている。レンズ付きフイルムユニッ
トは、撮影レンズやシャッタ装置などの撮影機構を組み
込んだユニット本体に予め未露光の写真フイルムを内蔵
させたもので、購入したその場ですぐに写真撮影がで
き、また撮影後にもそのまま現像取り扱い店に出せばよ
いという簡便性から、一般に広く利用されている。この
レンズ付きフイルムユニットには、例えば「写ルンです
Super800」(商品名)等のように基本的な撮影機構のみ
を組み込んだものから、「写ルンですFlash 」(商品
名)等のようにストロボ装置を備え、夜間や室内での撮
影を可能としたものなど様々な種類があり、ユーザーは
用途に応じたものを選択することができる。
【0003】このようなレンズ付きフイルムユニットに
おいては、組立性の簡便化のためにシャッタ機構,ファ
インダー光学系,フイルム巻上げ機構,及び撮影レンズ
等の基本的な機構は、シャッタベース上に一体に組み付
けられてユニット化されている。またレンズ付きフイル
ムユニットのシャッタ機構としては、部品点数の節約や
構造の簡略化のために、図6に示したような蹴飛ばし方
式のものが用いられている。シャッタ羽根2はシャッタ
ベース1に軸着され、シャッタベース1との間に掛けら
れた復帰バネ3によって露光窓4を遮蔽する方向に付勢
されている。シャッタ羽根2の上部には突起2aが設け
られており、この突起2aをシャッタレリーズ操作に応
答して変位するシャッタ駆動レバー5で蹴飛ばすことに
よって、シャッタ羽根2が復帰バネ3の付勢に抗して開
き方向に回動される。シャッタ羽根2が開き位置に達
し、その一端がシャッタベース1に植設されたストッパ
6に当接すると、シャッタ羽根2は復帰バネ3の付勢に
より閉じ位置に戻される。このようなシャッタ機構にお
いては、シャッタ羽根2は常に閉じ位置からストッパ6
と当接する位置までの間でのみ回動し、復帰バネ3の付
勢力も固定されている。したがって、シャッタ羽根2の
回動距離及び開閉速度は常に一定している。
【0004】一方、資源節約を図るとともに、産業廃棄
物を削減するために、レンズ付きフイルムユニットのリ
サイクルが積極的に進められている。ユーザーが撮影済
の写真フイルムを収納したレンズ付きフイルムユニット
を現像取扱い店に持っていくと、このレンズ付きフイル
ムユニットは更に現像所に集められ、ここで写真フイル
ムが取り出されてフイルム現像、プリント処理が施され
る。写真フイルムを取り出されたレンズ付きフイルムユ
ニットはメーカーによって回収され、部品ごとに分解さ
れた後、再使用可能なものはそのまま製造工程に供給さ
れ、使用できないものは原材料としての利用が図られて
いる。また、シャッタ機構等のようにユニット化された
ものについては機能検査を行い、ユニット単位で再使用
の可否が判定される。
【0005】ところで、ストロボ装置におけるストロボ
の発光タイミングは、ストロボの発光特性やシャッタ方
式により異なるが、いずれの場合においても、放出され
たストロボ光が有効に利用されるようにシャッタ羽根の
開放タイミングと正確に同期させることが重要である。
レンズ付きフイルムユニットに用いられるストロボ装置
においては、シャッタ羽根が全開となった瞬間に、放電
回路を作動させるためのシンクロスイッチがオンされ、
ストロボ光を放つようになっている。
【0006】図7は、レンズ付きフイルムユニットにお
けるシャッタ羽根の回動と、シンクロスイッチの作動と
の関係を示すものである。シンクロスイッチ8は、上下
一対の平板状の接片8a,8bを接片保持部材8cに一
体に保持させた構成となっており、これらの接片8a,
8bがシャッタ羽根2の近傍に突出するように配置され
る。そして、シャッタ羽根2が開き位置まで回動した時
に、シャッタ羽根2の上部に設けられた押圧片2bが上
側の接片8aを押圧して下側の接片8bに接触させる。
【0007】このように、シンクロスイッチ8とともに
上記シャッタ機構を用いた場合には、シャッタ羽根2は
接片8a,8bを撓ませながら開き方向に回動し、また
閉じ方向に回動するときには復帰バネ3の付勢力の他に
接片8a,8bの付勢力が加わる。一般的に、シャッタ
羽根2の開閉速度を安定させるためにシャッタ駆動レバ
ー5の蹴飛ばし力は強く設定されているので、シャッタ
羽根2が開き方向に回動するときには接片8a,8bか
らの反発力はほとんど影響しない。しかし、シャッタ羽
根2が閉じ方向に回動するときには接片8a,8bの付
勢力が加わり、シャッタ羽根2はシンクロスイッチ8を
併用しないときと比較して速く閉じ位置に戻るようにな
る。
【0008】そして、ストロボ内蔵型のレンズ付きフイ
ルムユニットであっても、ストロボを使用せずに撮影が
行われることを考慮すると、シャッタ羽根2の開き時間
(シャッタ速度)を、シンクロスイッチ8が組み込まれ
ていないものと同程度にしておくことが望まれる。この
ような事情から、シンクロスイッチ8とともに使用され
るシャッタ機構については、シャッタ羽根2の形状やス
トッパ6の位置を変えたり、あるいは復帰バネ3の力量
を変えるなどの手法により、シンクロスイッチ8を用い
ないものと同程度になるようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにシンクロスイッチの有無に応じてシャッタ機構を
構成する部品を変更するのでは、部品の種類が増えてコ
ストアップになる他、部品管理が煩雑になり、誤組み立
ての原因にもなりやすい。また、市場から回収されたレ
ンズ付きフイルムユニットのリサイクル時においても、
ユニット本体から取り出されたシャッタ機構部を、その
構成ごとに選別して各々保管しなくてはならないので、
非常に効率が悪かった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、シンクロスイッチの有無に係わらず、シャ
ッタ機構の構成部品を変更せずに適切なシャッタ速度を
得ることができるようにしたレンズ付きフイルムユニッ
ト及びシャッタ速度の調節方法を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、シャッタ
機構の前面側に組み付けられるカバー部品の内壁に、シ
ャッタ羽根に当接してその開き方向への移動を阻止する
ストッパを設けるものである。なお、ストッパをレンズ
付きフイルムユニットの前面を構成する前カバーに設け
る場合には、シャッタ機構の前面を覆うシャッタカバー
に形成された開口を通ってストッパがシャッタ羽根の開
閉経路内に突出できるようにするのがよい。また、スト
ッパはシャッタ羽根の開き方向への移動の終端を各々可
変する複数の位置に位置決め可能に設けるのがよい。
【0012】また、請求項4に記載のシャッタ速度の調
節方法は、レンズ付きフイルムユニットの前面を構成す
る前カバーを複数種類用意しておき、その中の特定種類
の前カバーにのみ、その内壁にシャッタ羽根が開き方向
に移動したときにシャッタベースに突設した第1ストッ
パよりも手前でシャッタ羽根に当接してシャッタ羽根の
開き方向への移動を規制する第2ストッパを設け、シャ
ッタ機構を共通に使用しながらも、第2ストッパの有無
による前カバーの選択によりシャッタ速度を調節できる
ようにするものである。
【0013】
【実施例】図2は、本発明を用いたレンズ付きフイルム
ユニットを示すものである。ユニット本体11は主にプ
ラスチック成形され、全体を外装体12によって覆われ
ている。外装体12は、レンズ付きフイルムユニット1
0の外観を綺麗にするためのものであり、表面に印刷が
施された紙箱等が用いられる。外装体12の所要部に
は、撮影レンズ13,ファインダー対物窓14,巻上げ
ノブ15,シャッタボタン16,及びカウンタ窓17等
を外部に露呈させるための開口が設けられており、この
外装体12をユニット本体11に被せたままの状態で撮
影操作が行えるようになっている。
【0014】ユニット本体11は、図3に分解して示し
たように、本体基部21と、その上面,前面,及び左右
側面を覆うように被せられる前カバー22と、本体基部
21の背面に被せられる後カバー23とから構成されて
いる。本体基部21には、パトローネ24を収納するパ
トローネ室25と、パトローネ24から引き出された写
真フイルム26を収納するフイルムロール室27とが一
体に形成されている。この本体基部21の前面には、シ
ャッタベース31上に撮影レンズ13,ファインダー光
学系,フイルム巻上げ機構,及びシャッタ機構等を組み
付けてユニット化した露光ユニット30が取り付けら
れ、前カバー22と後カバー23とで挟持される。前カ
バー22には、上面にシャッタボタン16が、また前面
にファインダー対物窓14が一体に成形されている。ま
た前カバー22の内壁には、突出したストッパーピン2
8が設けられている。
【0015】図4は、露光ユニット30の分解図であ
る。シャッタ羽根32はシャッタベース31の前面に植
設した軸33に回動自在に取り付けられる。シャッタ羽
根32とシャッタベース31との間には復帰バネ34が
掛けられ、シャッタ羽根32は露光窓35を遮蔽する閉
じ位置に向かって付勢されている。シャッタ羽根32の
前面には、撮影レンズ13を保持したシャッタカバー3
7が被せられる。そして、シャッタ羽根32が閉じ位置
にあるときには、シャッタ羽根32の上部に形成された
突起32aがシャッタカバー37の上面37aから突出
するようになっている。
【0016】シャッタカバー37の前面には、前記前カ
バー22の内壁に設けられたストッパーピン28をシャ
ッタ羽根32の回動範囲内に突出させるための開口38
が形成されている。図1に示すように、開口38はシャ
ッタ羽根32の回動方向に沿って長く形成されており、
ストッパーピン28を突出させる位置に応じてシャッタ
羽根32の回動距離が変わるようになっている。本実施
例では、開口38は、シャッタ羽根32が距離X1だけ
回動して開き位置に達した時にシャッタ羽根32と当接
する第1の停止位置と、シャッタ羽根32がさらに開き
方向に回動し、距離X2まで移動した時にシャッタ羽根
32と当接する第2の停止位置との間で、ストッパーピ
ン28が突出できるように形成した。またストッパーピ
ン28は、シャッタ羽根32の回動距離が最も短くなる
第1の停止位置から突出するように設けた。
【0017】図4において、シャッタベース31の上面
には3個のボス41,42,42及びファインダー枠4
4a,44bが一体に形成されている。ボス41には、
L字型に折れ曲がったアーム45aが前端側に形成され
たシャッタ駆動レバー45と、カウンタ円板46とが回
動自在に軸着される。ボス42にはシャッタ駆動バネ4
7が嵌められ、さらに係止レバー48が軸着される。シ
ャッタ駆動バネ47の一端47aは係止レバー48の係
止片48aに掛けられ、他端47bはシャッタ駆動レバ
ー45の後端45bに掛けられる。これによりシャッタ
駆動レバー45は図中反時計方向に付勢され、係止レバ
ー48は時計方向に付勢されるようになる。
【0018】また、ボス43にはカム部材49が挿通さ
れ、背後から挿入されたスプロケット50と連結され
る。フイルム巻き上げにより写真フイルム26が送られ
ると、パーフォレーションとの係合によってスプロケッ
ト50が反時計方向に回転し、カム部材49を同方向に
回転させる。カム部材49の上端には一歯ギヤ49aが
形成され、これがカウンタ円板46の外周に設けたギヤ
と噛み合ってカウンタ円板46を1目盛回転させる。カ
ム部材49にはシャッタ駆動レバー45のカムフォロワ
45cが摺接しており、カム部材49の回転によってシ
ャッタ駆動レバー45はシャッタ駆動バネ47をチャー
ジしながら時計方向に回動する。そして、シャッタ駆動
レバー45がセット位置まで回動すると、この位置でシ
ャッタ駆動レバー45は係止される。
【0019】ファインダー枠44a,44bには、ファ
インダー対物レンズ51a及びファインダー接眼レンズ
51bがそれぞれ嵌め込まれる。そして、シャッタベー
ス31の上面には保持板52が取り付けられ、各部材が
固定される。
【0020】ユニット本体11の組立工程において、ま
ず樹脂成型された本体基部21の前面に、予め組み立て
られた露光ユニット30が取り付けられ、さらに前カバ
ー22が被せられる。これにより、前カバー22の内壁
に植設されたストッパーピン28がシャッタカバー37
に形成された開口38内に入り込んでシャッタ羽根32
の回動範囲内に突出し、シャッタ羽根32の回動距離を
短く規制する第1の停止位置に位置決めされる。
【0021】次に、本体基部21にパトローネ24と、
このパトローネ24から引き出された未露光の写真フイ
ルム26とが収納され、背面に後カバー23が被せられ
る。パトローネ24はパトローネ室25に、また写真フ
イルム26はロール状に巻かれてフイルムロール室27
にそれぞれ収納される。このようにして組み立てられた
ユニット本体11は、機能検査が施された後に外装体1
2を被せられ、レンズ付きフイルムユニット10として
出荷される。
【0022】レンズ付きフイルムユニット10を購入し
て写真撮影を行う時には、撮影者は、まず巻上げノブ1
5を反時計方向に回動してシャッタチャージを行い、撮
影準備をする。この巻上げノブ15の回動操作は、回転
がロックされるまで行う。これにより、係止レバー48
がセット位置まで移動し、シャッタ駆動レバー45がセ
ット位置で係止される。
【0023】撮影者が被写体を適当な位置にフレーミン
グしてシャッタボタン16を押し込んでゆくと、シャッ
タボタン16の下面に一体に形成されたレリーズアーム
(図示せず)が係止レバー48側に移動して係止片48
aを押圧し、係止レバー48全体が反時計方向にわずか
に回動される。これによりシャッタ駆動レバー45の係
止が解除され、このシャッタ駆動レバー45はシャッタ
駆動バネ47の付勢によって反時計方向に急激に回動す
る。すると、シャッタ駆動レバー45の先端に形成され
たアーム45aがシャッタカバー37の上面37aに沿
って図4における右方向に移動し、このアーム45aに
よって上面37aから突出しているシャッタ羽根32の
突起32aが蹴飛ばされる。これによりシャッタ羽根3
2は、復帰バネ34の付勢力に抗して時計方向に回動
し、露光窓35を開放する。
【0024】シャッタ駆動レバー45のアーム45aの
移動とともにシャッタ羽根32が距離X1だけ回動し、
露光窓35を全開する開き位置に達すると、シャッタ羽
根32がストッパーピン28に当接し、ここでシャッタ
羽根32の開き方向への移動が規制される。また同時
に、シャッタ羽根32の突起32aがシャッタカバー3
7の上面37aよりも下側に移動し、突起32aへのア
ーム45aによる付勢が解除される。これにより、シャ
ッタ羽根32が復帰バネ34の付勢で元の閉じ位置に引
き戻され、1回の露光動作が完了する。この際、シャッ
タ羽根32は、露光窓35を全開してから直ちに閉じ位
置に引き戻されるので、被写体光は露出オーバーとなる
ことなく、適正光量で写真フイルム26上に露光され
る。
【0025】撮影終了後、フイルム巻上げノブ15を反
時計方向に回動するとフイルム送りが行われる。写真フ
イルム26の給送によりスプロケット50が回転する
と、これに連動してシャッタ駆動レバー45がセット位
置に戻される。そして、アーム45aがシャッタカバー
37の上面37aを図4における左方向へと移動してセ
ット位置に戻され、次の撮影操作が可能となる。
【0026】なお、ストロボ装置を内蔵してシンクロス
イッチを併用する場合等、シャッタ羽根の閉じ方向への
付勢力が所望の力量よりも大きくなるレンズ付きフイル
ムユニットにおいては、図5に示したように、シャッタ
羽根32の回動距離が長くなる第2の停止位置に対応さ
せてストッパーピン61を設ければよい。この場合、シ
ャッタカバーに形成された開口38が第2の停止位置に
設けられたストッパーピン61をも突出可能となるよう
に形成されているので、上記で説明した露光ユニット3
0をそのまま共通に用いることができる。そして、露光
ユニット30の前面に前カバーを被せれば、ストッパー
ピン61が第2の停止位置で位置決めされてシャッタ羽
根32の回動が距離X2まで許容される。そして、シャ
ッタ羽根32がストッパーピン61と当接する位置から
閉じ方向に回動するときには、復帰バネ34の付勢力の
他に接片8a,8bの付勢力が加わっているので、この
シャッタ羽根32はシンクロスイッチ8を併用しないと
きと比較して高速で閉じ位置に引き戻されるが、その分
シャッタ羽根32の回動距離が長くなっているので、シ
ャッタ速度はシンクロスイッチ8を用いない場合と同じ
になる。
【0027】写真フイルム26の全てのコマに撮影が終
了した時に、撮影者は、レンズ付きフイルムユニット1
0ごと現像取り扱い店に持ってゆきDPEを依頼する。
撮影済のレンズ付きフイルムユニット10は、現像取扱
い店から更に現像所に集められる。現像所では、パトロ
ーネ室25から露光済の写真フイルム26が巻き込まれ
たパトローネ24が取り出され、フイルム現像及びプリ
ント処理が施される。そして、できあがったプリント写
真は、現像取扱い店を通して撮影者の手元に渡される。
【0028】パトローネ24が取り出された後のレンズ
付きフイルムユニット10は、メーカーによって現像所
から回収され、リサイクルのための分解工程に回され
る。分解工程においては、まずユニット本体11から外
装体12が剥がされ、この後にユニット本体11が図3
に示したように分解される。そして、部品として再使用
可能なものは製造工程に供給され、そのまま製品の一部
として用いられる。部品としてそのまま使用できないも
のはペレット化して再溶融され、原材料としてリサイク
ル利用される。また、ユニット本体11から剥がされた
外装体12も再溶融され、再生紙としてリサイクルされ
る。なお、レンズ付きフイルムユニットの分解工程内に
は、基本的な撮影機構のみを備えるものと、ストロボ装
置を内蔵するものとが混在しているが、各々のユニット
本体から取り外された露光ユニット30は、その構成が
全て同じであるので、レンズ付きフイルムユニットの種
類に応じて選別する必要がなく、そのまま共通に保管す
ることができるうえ、あらゆる種類のレンズ付きフイル
ムユニットの製造工程に供給することができる。
【0029】なお、上記実施例では、前カバーと一体に
ストッパーピンを設け、シャッタ羽根の回動範囲内にお
けるストッパーピンの停止位置を固定する例について説
明したが、ストッパーピンを、例えば第1の停止位置と
第2の停止位置との間で移動自在に設ければ、シャッタ
羽根の回動距離も距離X1から距離X2の範囲内で可変
となる。これにより、撮影者は、撮影シーンに応じてシ
ャッタ羽根の開放時間を調節することができるようにな
り、より良好な被写体像を得ることができるようにな
る。
【0030】また、前カバーに設けられたストッパーピ
ンを、シャッタカバーに形成した開口からシャッタ羽根
の回動経路内に突出させるようにしたが、所望のシャッ
タ速度を得ることができる位置にストッパーピンを固定
できればよいので、このストッパーピンの固定位置がシ
ャッタカバーによって覆われている部分よりも外側に位
置していれば、もちろん開口を形成する必要はない。ま
た、シャッタカバーの端縁部にまでかかるように切欠き
を形成すれば、ストッパーピンをより広い範囲で突出さ
せることが可能となる。
【0031】また、シャッタベース上にシャッタ羽根の
回動距離を長くする停止位置に対応させて予め第1スト
ッパを植設するとともに、シャッタカバーには回動距離
を短くする停止位置に対応させて開口を形成しておき、
このシャッタカバーの開口からシャッタ羽根の開閉経路
内に突出する第2ストッパを備えたものと、第2ストッ
パを備えていないものとの2種類の前カバーを用意して
おくようにしてもよい。そして、ストロボ内蔵型のレン
ズ付きフイルムユニットには第2ストッパを備えていな
い前カバーを用い、ストロボ装置を組み込まないレンズ
付きフイルムユニットには第2ストッパを設けた前カバ
ーを用いるようにすればよい。なお、ストロボ装置を組
み込まない場合には、第1ストッパと第2ストッパとの
両方を備えることになるが、第1ストッパが第2ストッ
パよりもシャッタ羽根の開き方向に対して下流側に位置
するので、シャッタ羽根の回動距離に影響を与えること
はない。この実施例によれば、ストロボ装置を組み込む
場合には前カバー側にストッパを設けておく必要がなく
なるので、従来通りの前カバーをそのまま用いることが
できるようになり、より低コストに、適切なシャッタ速
度を得ることができる。
【0032】また、上記実施例では、レンズ付きフイル
ムユニットに対して本発明を実施した例について説明し
たが、本発明のシャッタ速度の調節方法は、バネ付勢に
よりシャッタ羽根を開閉させるシャッタ機構を備えるも
のであれば適用可能であり、もちろんコンパクトカメラ
等にも用いることができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、シャッタ羽根の開き方向への移
動を規制するストッパをシャッタ機構の前面を覆う前カ
バーの内壁に設けるので、シャッタ羽根の閉じ方向への
付勢力に応じてストッパの位置を調節することで、適切
なシャッタ速度を得ることができるようになる。また、
ストッパを、シャッタ羽根の開き方向への移動の終端を
各々可変する複数の位置に位置決め可能に設けること
で、シャッタ機構の構成を変えることなく、シャッタ羽
根の開閉速度が異なるあらゆる種類のレンズ付きフイル
ムユニットに対応することが可能となる。したがって、
シンクロスイッチの有無に係わらず同じシャッタ機構を
全く共通に用いることができるようになるので、製造工
程内における部品管理が簡便になり、誤組み立てが防止
できるとともに、シャッタ機構部のリサイクル性も向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたレンズ付きフイルムユニットの
要部説明図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図3】図2に示したユニット本体の分解図である。
【図4】図3に示した露光ユニットの分解図である。
【図5】ストッパーピンの形成位置の第2実施例を示す
説明図である。
【図6】シャッタ機構の概略を示す説明図である。
【図7】ストロボ内蔵型のレンズ付きフイルムユニット
のシャッタ羽根の回動距離を示す説明図である。
【符号の説明】
1,31 シャッタベース 2,32 シャッタ羽根 3,34 復帰バネ 4,35 露光窓 6 ストッパ 11 ユニット本体 22 前カバー 28,61 ストッパーピン 30 露光ユニット 38 開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉じ方向にバネ付勢したシャッタ羽根を
    シャッタベースに軸着し、シャッタレリーズ操作に応答
    して変位するシャッタ駆動レバーでシャッタ羽根をバネ
    付勢に抗して蹴飛ばすことによって開き方向に回動させ
    た後、前記バネ付勢によりシャッタ羽根を閉じ位置に戻
    すようにしたシャッタ機構が組み込まれたユニット本体
    に、予め未露光の写真フイルムを内蔵させたレンズ付き
    フイルムユニットにおいて、 前記シャッタ機構の前面側に組み付けられるカバー部品
    の内壁に、前記シャッタ羽根に当接してその開き方向へ
    の移動を阻止するストッパを設けたことを特徴とするレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記カバー部品はレンズ付きフイルムユ
    ニットの前面を構成する前カバーであり、前記ストッパ
    は前記シャッタ機構の前面を覆うシャッタカバーに形成
    された開口を通ってシャッタ羽根の開閉経路内に突出す
    ることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルム
    ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ストッパはシャッタ羽根の開き方向
    への移動の終端を各々可変する複数の位置に位置決め可
    能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 閉じ方向にバネ付勢したシャッタ羽根を
    シャッタベースに軸着し、シャッタレリーズ操作に応答
    して変位するシャッタ駆動レバーでシャッタ羽根をバネ
    付勢に抗して蹴飛ばすことによって開き方向に回動さ
    せ、シャッタベースに突設した第1ストッパによりシャ
    ッタ羽根の開き方向への回動終端を規制するとともに、
    前記バネ付勢によりシャッタ羽根を閉じ位置に戻すよう
    にしたシャッタ機構が組み込まれたユニット本体に、予
    め未露光の写真フイルムを内蔵させたレンズ付きフイル
    ムユニットにおいて、 前記レンズ付きフイルムユニットの前面を構成する前カ
    バーを複数種類用意しておき、その中の特定種類の前カ
    バーにのみ、その内壁に前記シャッタ羽根が開き方向に
    移動したときに前記第1ストッパよりも手前でシャッタ
    羽根に当接してシャッタ羽根の開き方向への移動を規制
    する第2ストッパを設け、シャッタ機構を共通に使用し
    ながらも、第2ストッパの有無による前カバーの選択に
    よりシャッタ速度を調節できるようにしたことを特徴と
    するシャッタ速度の調節方法。
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