JPH08667Y2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH08667Y2
JPH08667Y2 JP1989013325U JP1332589U JPH08667Y2 JP H08667 Y2 JPH08667 Y2 JP H08667Y2 JP 1989013325 U JP1989013325 U JP 1989013325U JP 1332589 U JP1332589 U JP 1332589U JP H08667 Y2 JPH08667 Y2 JP H08667Y2
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JP
Japan
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film
photographing
lens
shutter
dark box
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紘 大村
純一 高城
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はレンズ付きフイルムユニットに関し、詳しく
は2枚のミラーを内蔵させて撮影レンズ以降の光路長を
延長し、望遠撮影を可能としたレンズ付きフイルムユニ
ットに関するものである。
〔従来の技術〕
通常のカメラを所持していなくても手軽に写真撮影を
楽しむことができるように、本出願人よりレンズ付きフ
イルムユニット(商品名「写ルンですHi」)が市販され
ている。
このようなレンズ付きフイルムユニットは、簡単な撮
影機構を備えたユニット本体に予めパトローネ付きのフ
イルムを内蔵させたもので、露光済みのフイルムをパト
ローネに巻き込むようにしているため、撮影し終わった
後にはそのまま現像取り扱い店に提出すればよく、面倒
なフイルム巻き戻し操作は不要である。現像所ではユニ
ット本体を分解あるいは破壊して露光済みフイルムを巻
き込んでいるパトローネを取り出せばよく、その作業を
明室で行うことができる。
このレンズ付きフイルムユニットは、極力ローコスト
で作製され、また携帯性の面からはコンパクトさも要求
されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、これまでのレンズ付きフイルムユニットで
は、撮影レンズの焦点距離が35mm程度であるため、35mm
サイズのフイルムに対しては広角寄りの撮影が行われ
る。したがって、予期していたよりも人物の画像が小さ
めになり、不満を感じることもあった。
これを解決するには撮影レンズの焦点距離を長くすれ
ばよいが、そうすると撮影レンズ以降の光路長を大きく
しなければなず、レンズ付きフイルムユニットの厚みが
大きくなり、コンパクト化の点では非常に不利になる。
〔考案の目的〕
本考案は以上のような問題点に鑑みてなされたもの
で、コンパクト化,ローコスト化を損なうことなく、コ
ンパクトなボディ構成で望遠撮影を可能としたレンズ付
きフイルムユニットを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、未露光フイルム
を収納したフイルム供給室と露光済みフイルムを巻き込
むフイルム巻取室との間に設けられた撮影用暗箱と、こ
の撮影用暗箱の上部前側に設けられ、フイルム面と垂直
の光軸を有する撮影レンズ及びシャッタ手段と、撮影用
暗箱の上部後側に設けられ、撮影レンズの撮影光軸を前
方下側へ反射させる第1反射手段と、撮影用暗箱の下部
前側に設けられ、第1反射手段からの反射光をフイルム
面へ反射させる第2反射手段と、撮影用暗箱に対してフ
イルム巻取室側に配置され、少なくともフイルム巻上げ
手段,シャッタチャージ手段及びシャッタ駆動手段を有
する撮影機構とを備え、撮影用暗箱は、撮影レンズから
フイルム面に至る撮影光軸がフイルム供給室に近接する
ように配置されている。
〔作用〕
被写体光は、撮影用暗箱の上部前側に設けられた撮影
レンズ及びシャッタ手段を介して撮影用暗箱内にフイル
ム面と垂直方向に入射される。この被写体光は、撮影用
暗箱の上部後側に設けられた第1反射手段により撮影用
暗箱の前方下側に向かって反射された後、撮影用暗箱の
下部前側に設けられた第2反射手段によりフイルム面に
向かって反射される。このようなZ光軸で被写体光がフ
イルム面に結像されるから、ユニット本体をコンパクト
に維持しながら撮影レンズ以降の光路長を長くとること
ができ、望遠撮影が可能になる。また、撮影光軸がフイ
ルム供給室に近接するように撮影用暗箱を設け、撮影機
構を撮影用暗箱に対してフイルム巻取室側に設けたか
ら、フイルム巻上げ機構を含むフイルム巻取室側の構造
が従来のレンズ付きフイルムユニットとほとんど同じに
なり、ローコスト化の点で非常に有利となる。
以下、図面にしたがって本考案の一実施例について説
明する。
〔実施例〕
本考案を適用したレンズ付きフイルムユニットの外観
を示す第3図において、ユニット本体10には簡単な撮影
機構が組み込まれるとともに、予めパトローネ付きの13
5フイルムがユーザーには取り出し得ないように装填さ
れている。このユニット本体10は紙箱11に入れたままで
使用されるが、そのため紙箱11にはユニット本体10に設
けられている撮影レンズ12,ファインダ対物開口13,シャ
ッタボタン14、さらにはフイルムカウンタ窓15等を外部
に露出させるための開口が形成されている。シャッタボ
タン14を操作して撮影を行った後に巻き上げ用のノブ16
を回動操作すると、一例として露光済みのフイルムはパ
トローネに巻き込まれる方向に移送される。このように
すると、撮影を全て終えた後には、ユニット本体10を分
解あるいは破壊して明室でパトローネを取り出すことが
可能となるので好ましいが、必ずしもこのような給送方
式に限られず、実開昭63−43144号公報や通常のカメラ
で利用されるフイルム給送形式にしてもよい。
上記ユニット本体10を分解して示した第1図におい
て、ユニット本体10は、本体部20及びこれに組み込まれ
る各種部品と、前カバー21,後カバー22とから構成され
ている。本体部20には、パトローネ24を収納するパトロ
ーネ室25と、パトローネ24から引き出してロール状にま
とめたフイルムロール26を収容するフイルムロール室27
とが設けられている。
パトローネ室25とフイルムロール室27とは、底板28及
び背板29とともに一体成形されている。背板29の背面側
は、パトローネ室25とフイルムロール室27との間にわた
されたフイルムの前面を支持する支持面30(第2図参
照)に利用される。パトローネ室25とフイルムロール室
27との間に位置するように、箱枠状のホルダユニット32
が一体に設けられている。このホルダユニット32は、そ
の前面の開口枠34にミラー35を取付け、さらに背面側に
形成された同様の開口枠にミラー36を取り付けることに
よって暗箱の一部を構成する。レンズ後方に固定された
ミラー36は後カバー22に接近しており、一方ミラー35は
レンズ下方であって前カバー21に接近して固定されてお
り、このようにユニット内の空間を有効に利用した光路
を形成することによって、ユニットを厚くしなくても長
い光路長が得られる。ホルダユニット32の前面上部の開
口部には、シャッタボード37が固定される。この固定に
際しては切欠38,突起39,フック40等が利用され、必ずし
もビスや接着剤等を用いる必要はない。
シャッタボード37の背後には絞り開口42が形成された
絞り筒43が取付けられる。この絞り筒43の背面には、有
効画角外からの斜入光をカットするための遮光板44が固
着されている。この絞り筒43を組み込んだ後、ホルダユ
ニット32の上部にはカバー45が被せられる。このカバー
45にはミラー36の背面を覆う保護板45aが一体に形成さ
れている。カバー45をホルダユニット32に被せることに
よって、シャッタボード37からホルダユニット32の背面
に形成された露光開口41(第2図参照)に至る暗箱が構
成される。
ホルダユニット32の左方には、本出願人による実開昭
63−115134号公報に示されるようなフイルム巻き上げ用
のノブ16,カウンタ板47,シャッタ駆動レバー48,レリー
ズレバー49等からなるフイルム巻き上げ機構50が取付け
られる。ノブ16の下面にはパトローネ室25の内部に突出
するフォークが一体に設けられ、パトローネ24のスプー
ル24aに係合している。そして、ノブ16を反時計方向に
回動させるとフイルムがパトローネ24内に巻き込まれ、
このときのフイルムの移送に従動してスプロケット(図
示省略)が回動する。こうしてスプロケットが1回転し
て1コマ分のフイルム送りが完了すると、ノブ16の反時
計方向への回動が阻止されるとともに、カウンタギヤ51
が一回転してカウンタ板47を1目盛分だけ歩進させる。
なお、ノブ16の時計方向への回動はバネ片53で阻止され
ている。また、フイルムの1コマ送りが完了した時点で
は、レリーズレバー48が図示したチャージ位置にセット
されるようになる。なお、パトローネ室25とフイルムロ
ール室27との間に2枚のミラー35,36を配置するに際し
て、フイルム露光面の画面中心Oを第4図のようにフイ
ルムロール室27側により接近させることにより、ミラー
36と巻き上げ機構50との干渉がなくなり、従来のレンズ
付きフイルムユニット「写ルンですHi」の製造に使用し
ているプラスチック本体用金型の修正を最小限にとどめ
ることが可能である。
シャッタボード37には、円形の開口55と矩形の開口56
とが形成され、さらに開口56の下方にはピン57が植設さ
れている。このピン57にはシャッタ羽根58が回動自在に
取付けられる。シャッタ羽根58には、突起59が臨出する
ように開口60が形成されるとともに、バネ掛け用の突起
61が一体に形成されている。そして、前記レリーズレバ
ー48の先端部はシャッタボード37の開口を貫通した後、
シャッタ羽根58の開口60にも挿通される。また、シャッ
タ羽根58は、通常の状態ではシャッタボード37の開口55
を閉鎖している。
前記シャッタ羽根58を覆うように、シャッタカバー62
がシャッタボード37に取付けられる。シャッタカバー62
には円形の凹部62aが形成されており、この凹部62aに撮
影レンズ63が嵌め込まれる。なお、この撮影レンズ63は
透明アクリル樹脂性の単レンズからなり、その焦点距離
は一例として70〜80mm程度、Fナンバーは12〜14の条件
のものが用いられる。また、シャッタカバー62には保護
板64が一体に形成されており、これによりミラー35の裏
面をカバーするようになっている。保護板64の一端部に
はバネ掛け用の突起65が形成されており、この突起65と
シャッタ羽根の突起61との間にスプリング66が掛けられ
る。これにより、シャッタ羽根13はピン57を中心として
反時計方向に付勢されるようになる。
上記本体部20の前面側には前カバー21が取付けられ
る。前カバー21には撮影レンズ63を露呈させる撮影開口
68の他、ファインダ対物開口13が形成され、ファインダ
対物開口13の背後にはファインダ筒70が一体に設けら
れ、ローコストに製作するためにファインダーレンズは
用いられていない。また、前カバー21の上面にはシャッ
タボタン14,カウンタ窓15が設けられている。シャッタ
ボタン14は、前ケース21の上面に部分的な摺割りを入れ
ることによって構成され、その下面にはレリーズレバー
49を図中で右方向に押圧するためのレバーが一体に形成
されている。この前カバー21は、パトローネ室25及びフ
イルムロール室27の各々の前面に形成されたフック25a,
27a、及び位置決めピン25b,27bを利用して本体部20の前
面に取付けられるようになっている。
本体部20の背面を覆う後カバー22は、背板部72と底板
部73とからなり、背板部72には図示のように中央部が凹
んだフイルム支持面74が設けられている。このフイルム
支持面74は、露光位置のフイルムを背面側から支持する
とともに、左右の隆起部でそれぞれパトローネ24,フイ
ルムロール26を位置決めしている。なお、フイルムロー
ル室27側の隆起部に形成した凹部75は、フイルムロール
26からフイルムを引き出すときの摩擦抵抗を軽減させ
る。また、フイルム支持面74には微小な突起が多数設け
られており、やはりフイルム送り時の摩擦を減らすよう
にしている。
背板部72には、さらにファインダ接眼開口76,フイル
ム巻き上げ用のノブ19を部分的に露呈させるための開口
77が形成される他、突片78,遮光用の突起79が設けられ
ている。ファインダ接眼開口76は、ユニット本体10を組
み立てたときに、本体部20に形成された開口80に整列さ
れ、ファインダ筒70に連通されレンズのない透視ファイ
ンダーを形成する。また、突起79は前カバー21の後端縁
が背板部72に圧着されたときに、その隙間からの光を遮
る。背板部72には、さらに本体部20の係合穴81に係合し
て容易にこれらを分離できないようにするフック82が形
成されている。
底板部73には、フイルムロール室27に収納されたフイ
ルムロール26を支持する台座84が設けらている。また、
底板部73のパトローネ室側には、パトローネ24の取り出
し蓋85が設けられている。この取り出し蓋85は、ユニッ
ト本体10の組み立て時には、フック86が前カバー21の溝
87に嵌合される。
レンズ付きフイルムユニットの要部断面を示す第2図
において、フイルム巻き上げ機構50及びシャッタ機構等
を組み込んだ本体部20は、前カバー21及び後カバー22に
よって包み込まれるようになる。
第3図にも示したように、撮影レンズ63はファインダ
対物開口13とほぼ同じ高さ位置に配置されている。そし
て、撮影レンズ63の光軸63aは、ミラー36及びミラー35
によりZ形に折り畳まれた後、本体部20の支持面30と後
カバー22の支持面72との間で保持され、露光開口41の背
後に位置決めされている露光位置のフイルム88に達す
る。撮影レンズ63を通った被写体からの光束は広がりな
がらフイルム88に達するから、ミラー36はミラー35より
も小サイズでよい。また、これらのミラー35,36を同じ
傾斜角θで傾けることによって、撮影レンズ63に水平に
入射した光軸63aをフイルム88に水平に入射させること
ができる。
絞り筒43は撮影レンズ63の開口径を制限し、また遮光
板44は斜入光が暗箱内で迷光となって写真画像のコント
ラストを下げることを防いでいる。また、ホルダユニッ
ト32の内部には、撮影光路を画定するためのひさし状の
遮光片90,91が設けられている。これらの遮光片90,91
は、フレアーやゴースト等、撮影に不要な光がフイルム
88に達することを防ぐ。
上記構成からなるレンズ付きフイルムユニットの作用
は以下の通りである。
使用者はまずフイルム巻き上げ用のノブ16を回動操作
し、フイルム88の初期送りを行い、このフイルム送りに
連動してフイルムパーフォレーションに係合してスプロ
ケットが回転し、これによりカウンタ板47が回転する。
そして、フイルム1コマ目が露光位置まで送られると、
フイルムカウンタ窓15には撮影可能なコマ数「24」が表
示される。また、この時点でノブ16には巻き止めがかか
り、それ以上のフイルム送りは禁止される。
続いてファインダ接眼開口76を覗いてフレーミングを
行う。ファインダ光軸は撮影レンズ63の光軸63aと平行
で、しかもほぼ同じ高さ位置で接近した位置にあるた
め、近距離にある被写体に対してもパララックスはほと
んど生じることがない。
シャッタボタン14を押すと、これに一体に設けられた
レバーがレリーズレバー49を第1図で反時計方向に回動
させる。これにより、シャッタ駆動レバー48が反時計方
向に急速に回動し、その先端はシャッタ羽根58の開口60
内で右方に移動する。この移動の過程で、開口60内に突
出した突起59が蹴飛ばされ、シャッタ羽根58はバネ66の
付勢に抗して一定角度時計方向に回動した後、再びバネ
66の付勢により初期位置に戻る。これにより、例えば
「1/125」秒でシャッタ羽根58が開閉して撮影が行われ
る。そして、シャッタ羽根58が開放する間に、撮影レン
ズ63を通ってきた被写体光束は、ミラー36及びミラー35
で反射された後にフイルム88に結像され、露光が行われ
る。
こうしてシャッタ羽根58が開閉すると巻き上げ用のノ
ブ16の巻き止めが解除され、フイルムの巻き上げが許容
される。そして、ノブ16を回動操作することによって、
露光済みのフイルム88はパトローネ24に巻き込まれてゆ
く。そしてフイルムロール26からは未露光のフイルム88
が引き出され、露光位置まで送られてくる。このフイル
ム送りに従動してスプロケットが回転し、フイルム送り
量が丁度1コマ分になると、再びノブ16に巻き止めがか
かってフイルム送りが終了する。なお、このフイルム送
りの間にカウンタ板47が1目盛分移動する。スプロケッ
トは、フイルム1コマ送りにより1回転するが、このス
プロケットの回転に連動してシャッタ駆動レバー48がチ
ャージ位置に移動し、次回の撮影準備が完了する。
上記のように、このレンズ付きフイルムユニットでは
2枚のミラー35,36によって撮影レンズ63以降の光軸63a
をフイルム面及びフイルムの送り方向の両者に垂直な面
内でZ形に折り曲げ、しかもミラー35が撮影レンズ63の
直下に配置したから、ユニット本体10をコンパクトにま
とめながら、撮影レンズ63以降の光路長を延長すること
ができ、望遠型のレンズ付きフイルムユニットが得られ
るようになる。
第5図は、上記シャッタ羽根58に代用し得る他のシャ
ッタ羽根の構成例を示している。なお、この第5図にお
いて、上記実施例と共通に用いられる部材については同
符号を付してある。
このシャッタ羽根90は、開閉板91と駆動レバー92との
2部品からなり、開閉板91の係合穴91aに駆動レバー92
の先端の折り曲げ片92aが係合している。開閉板91,駆動
レバー92のそれぞれは、軸93,94によりシャッタボード9
5に軸着され、駆動レバー92はバネ66によって反時計方
向に付勢されている。駆動レバー92のほぼ中央部には、
レリーズレバー48が挿通される開口96が形成され、この
開口96には突起97が臨出している。また、駆動レバー92
の他端側にはバランス部98が一体に形成され、駆動レバ
ー92の回動を安定化する作用を行っている。
シャッタボード95には、開閉板91,駆動レバー92が組
み込まれる凹部101が形成され、さらに撮影レンズ63
(第1図)を通ってきた被写体光を通過させる開口102,
駆動レバー92の折り曲げ片92aの回動域に対応した溝10
3,レリーズレバー48が挿通される開口104が形成されて
いる。
撮影に際してレリーズレバー48が図中右方に急速に移
動すると、突起97の左縁に当接してこれを押し下げるか
ら、駆動レバー92はバネ66の付勢に抗して時計方向に回
動する。駆動レバー92の回動は、折り曲げ片92aと係合
穴91aを介して開閉板91に伝達され、開閉板91は軸93を
中心に時計方向に回動し開口102を開放する。
レリーズレバー48の先端が突起97を通り過ぎると、駆
動レバー92はバネ66により反時計方向回動し、これとと
もに開閉板91も反時計方向に回動して初期位置に復帰し
て開口102を閉鎖する。これにより1回の露光がなされ
るようになる。フイルム巻き上げによりレリーズレバー
48が右方から左方に移動するときには、突起97の右縁が
緩い斜面になっているから、レリーズレバー48が上に屈
曲しながら初期位置に戻るため、駆動レバー92,開閉板9
1が回動することはない。
このように、開閉板91と駆動レバー92との2部品から
シャッタ羽根90を構成した場合には、軸94に関して駆動
レバー92の重量バランスをとることが容易となる。した
がって、駆動レバー92をレリーズレバー48により右旋さ
せるとき、及びバネ66の付勢により左旋させるときの各
々の速度を揃えて安定化することができる。また、てこ
作用によって開閉板91を高速駆動することができ、望遠
撮影に適した高速で安定したシャッタ機能を得ることが
できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のレンズ付きフイルムユ
ニットによれば、撮影用暗箱をフイルム供給室とフイル
ム巻取室との間に設け、撮影用暗箱の上部前側に撮影レ
ンズ及びシャッタ手段,上部後側に第1反射手段,下部
前側に第2反射手段を設けたので、撮影レンズ以降の光
路長を延長しながらレンズ付きフイルムユニットを非常
にコンパクトにまとめることができるようになる。さら
に、撮影用暗箱を撮光軸がフイルム供給室に近接するよ
うに配置し、撮影機構を撮影用暗箱に対してフイルム巻
取室側に設けたので、フイルム巻き上げ機構を含むフイ
ルム巻取室側の構造については、従来のレンズ付きフイ
ルムユニットと共通性を持たせることができるため、ロ
ーコスト化の点で非常に有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を用いたレンズ付きフイルムユニットの
ユニット本体部の構造を示す分解斜視図である。 第2図は本考案を用いたレンズ付きフイルムユニットの
要部断面図である。 第3図は本考案を用いたレンズ付きフイルムユニットの
外観図である。 第4図は本考案のレンズ付きフイルムユニットの本体部
の背面側斜視図である。 第5図は本考案のフイルムユニットに用いられるシャッ
タ羽根の他の構成例を示す概略斜視図である。 10……ユニット本体 20……本体部 21……前カバー 22……後カバー 25……パトローネ室 27……フイルムロール室 32……ホルダユニット 35,36……ミラー 50……フイルム巻き上げ機構 37……シャッタボード 48……レリーズレバー 58……シャッタ羽根 63……撮影レンズ 90……シャッタ羽根 91……開閉板 92……駆動レバー 95……シャッタボード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−143013(JP,A) 実開 昭63−115134(JP,U) 実開 昭50−146540(JP,U) 実開 平1−57743(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影機構を備えるとともに、予めフイルム
    を内蔵したレンズ付きフイルムユニットにおいて、 未露光フイルムを収納したフイルム供給室と露光済みフ
    イルムを巻き込むフイルム巻取室との間に設けられた撮
    影用暗箱と、この撮影用暗箱の上部前側に設けられ、フ
    イルム面と垂直の光軸を有する撮影レンズ及びシャッタ
    手段と、前記撮影用暗箱の上部後側に設けられ、撮影レ
    ンズの撮影光軸を前方下側へ反射させる第1反射手段
    と、前記撮影用暗箱の下部前側に設けられ、第1反射手
    段からの反射光をフイルム面へ反射させる第2反射手段
    と、前記撮影用暗箱に対してフイルム巻取室側に配置さ
    れ、少なくともフイルム巻上げ手段,シャッタチャージ
    手段及びシャッタ駆動手段を有する撮影機構とを備え、
    前記撮影用暗箱は、撮影レンズからフイルム面に至る撮
    影光軸がフイルム供給室に近接するように配置されてい
    ることを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
JP1989013325U 1989-02-07 1989-02-07 レンズ付きフイルムユニット Expired - Lifetime JPH08667Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989013325U JPH08667Y2 (ja) 1989-02-07 1989-02-07 レンズ付きフイルムユニット
US07/476,615 US5084719A (en) 1989-02-07 1990-02-07 Lens-fitted photographic film package

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989013325U JPH08667Y2 (ja) 1989-02-07 1989-02-07 レンズ付きフイルムユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02104340U JPH02104340U (ja) 1990-08-20
JPH08667Y2 true JPH08667Y2 (ja) 1996-01-10

Family

ID=31223536

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989013325U Expired - Lifetime JPH08667Y2 (ja) 1989-02-07 1989-02-07 レンズ付きフイルムユニット

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JP (1) JPH08667Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50146540U (ja) * 1974-05-21 1975-12-04
JPS5838778B2 (ja) * 1976-05-25 1983-08-25 株式会社甲南カメラ研究所 レンズ切替写真機
JPH0138579Y2 (ja) * 1987-01-19 1989-11-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02104340U (ja) 1990-08-20

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