JPH07134370A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

Info

Publication number
JPH07134370A
JPH07134370A JP28337093A JP28337093A JPH07134370A JP H07134370 A JPH07134370 A JP H07134370A JP 28337093 A JP28337093 A JP 28337093A JP 28337093 A JP28337093 A JP 28337093A JP H07134370 A JPH07134370 A JP H07134370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
photographing
panoramic
switching mechanism
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28337093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3197713B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
Kenji Negishi
賢治 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP28337093A priority Critical patent/JP3197713B2/ja
Publication of JPH07134370A publication Critical patent/JPH07134370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197713B2 publication Critical patent/JP3197713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準,パノラマ切替え可能なレンズ付きフイ
ルムユニットにおいて、パノラマ撮影時には、これに適
した撮影画角で撮影を行えるようにしたレンズ付きフイ
ルムユニットを提供する。 【構成】 撮影レンズ切替え機構は、レンズホルダ7
2,パノラマ用撮影レンズ群73,標準用撮影レンズ群
75,レンズキャップ77から構成する。撮影レンズ切
替え機構は、係合部79のスリット79aで露光画面切
替え機構の駆動ピン78と係合し、駆動ピン78の移動
によりシャッタカバー70の前方で揺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ付きフイルムユニ
ットに関し、詳しくは、1本のフイルムへの撮影途中で
フルサイズ,パノラマサイズの撮影を行えるようにした
レンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、プリントの横辺を縦辺に比べて2
倍以上長い比率に変えてワイドなパノラマプリントを作
成するためのパノラマカメラが提供されている。このパ
ノラマカメラの中には、例えば本出願人から特願平4−
153710号に提案されているように、1本のフイル
ムの撮影途中でも露光画面をフルサイズとパノラマサイ
ズとに切り換えるものがある。
【0003】このようにフルサイズとパノラマサイズの
プリント写真が得られる機構は、1台のカメラでバラエ
ティーに富んだ撮影が行えるという魅力があるため、現
在普及しているレンズ付きフイルムユニットにも採用さ
れることが望まれていた。そこで、本出願人による特願
平5−251942号では、撮影光路を構成する暗箱内
部に、上下に一対の遮光板を起伏自在に設けたレンズ付
きフイルムユニットが提案されている。この遮光板が倒
伏状態の際には、遮光板が撮影光路から退避した退避位
置の状態であるため、24mm×36mm(アスペクト
比1.5)のフルサイズで露光が行われ、また起立状態
の際には遮光板が撮影光路内に入り込んだパノラマ位置
の状態であるため、13mm×36mm(アスペクト比
2.8)のパノラマサイズで露光が行われる。また、パ
ノラマサイズへの露光画面の切替えに連動して、ファイ
ンダの視野範囲もパノラマ撮影に適したアスペクト比に
切り換えられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記レ
ンズ付きフイルムユニットでは、フイルムへの露光画面
をパノラマサイズとしても撮影レンズは標準撮影用であ
るため撮影画角が狭く、広い範囲を写し込むためには被
写体から離れなければならない。これにより、広い範囲
が写っても例えば人物等は小さく写ってしまい、パノラ
マ撮影の効果や楽しさが半減するという問題がある。
【0005】また、パノラマ切替え機構が設けられた一
般のカメラでは、テレ・ワイド切替え機構やズーム機構
等が備えられているため、標準撮影からパノラマ撮影に
切り換えても撮影レンズの焦点距離を短い方に合わせれ
ば広い画角が得られるようになっている。しかしなが
ら、低価格で手軽に使用できることがユーザーに受けて
いるレンズ付きフイルムユニットでは、ズーム機構等を
採用することはコスト、収納スペース等の問題があり無
理である。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、標準撮影状態からパノラマ撮影状態に切替えたとき
に、パノラマ撮影に適した撮影画角で撮影できるように
したレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、露光
画面切替え機構あるいは視野範囲切替え機構に連動し
て、撮影レンズの焦点距離をパノラマ撮影時では標準撮
影時より短くするようにしたものである。これにより、
パノラマ撮影時にはパノラマ撮影に適した撮影画角で撮
影することができる。
【0008】
【実施例】図2に示すレンズ付きフイルムユニット2
は、画面サイズ切替え用の操作摘み3をスライド操作す
ることにより、フイルムの画面サイズをフルサイズとパ
ノラマサイズとの何れか一方に選択して撮影が行える。
このレンズ付きフイルムユニット2は、ユニット本体を
外ケース4で包んだ構成となっており、外ケース4に
は、撮影開口5、シャッタボタン6、操作摘み3、スト
ロボスイッチ7、巻き上げノブ8、ファインダ9、充電
完了ランプ確認窓10、撮影枚数表示窓11、及びスト
ロボ発光窓12等を外部に露呈させるための開口が設け
られている。
【0009】図3に示すように、ユニット本体は、本体
基部14の背面に後カバー15が、また前面にストロボ
ユニット16、メカユニット17が着脱自在に取り付け
られ、これらの上,前,及び両側面を覆うように、図4
に示す前カバー18が着脱自在に被着される。メカユニ
ット17は、露光画面切替え機構19と撮影レンズ切替
え機構20とを備えた露光付与機構21からなる。
【0010】本体基部14には、光軸5aの上に露光枠
23が一体成形されており、露光枠23を挟んだ両側に
パトローネ室24とフイルムロール室25とが一体成形
されている。パトローネ室24とフイルムロール室25
との内部には、国際標準規格(ISO:1007−19
79年版)で規定された135タイプのパトローネ付き
フイルムが装填され、後カバー15とで光密に収納され
る。
【0011】露光枠23は、フルサイズよりも僅かに大
きい大きさで形成されており、背面に設けたフイルム支
持面27とともにフイルム給送方向に対して背面側に凸
となるように湾曲した形状となっている。また、フイル
ム支持面27に対峙する後カバー15には、フイルム支
持面27と同じに湾曲したフイルム規制面28が形成さ
れている。そして、露光枠23には、前面にメカユニッ
ト17が爪結合等で着脱自在に取り付けられる。
【0012】ストロボユニット16は、ストロボ発光部
30、電池31、及びX接点32等が設けられており、
前カバー18に一体成形された弾性自在なストロボスイ
ッチ7を押圧操作することにより接点板33を介してス
トロボ基板16aの回路が閉じられ、メインコンデンサ
34に充電が開始される。メインコンデンサ34の充電
が完了すると充電完了ランプ35が点滅し、シャッタ羽
根の作動に連係してX接点32がONするとトリガー信
号が送出される。このトリガー信号が得られることによ
りストロボ発光窓12を介してストロボ発光部30から
ストロボ光が照射される。
【0013】図4に示すように、前カバー18の前面に
は、ファインダ対物窓37と撮影レンズ切替え機構20
が入り込む前面開口38が設けられており、これらを囲
むように外周に突条39が形成されている。また、ファ
インダ対物窓37と前面開口38との間には、突条39
に連なるレール部40が設けられており、ファインダ対
物窓37の前面に組み込まれる視野範囲切替え機構41
をフイルム給送方向に沿ってスライド移動自在としてい
る。
【0014】また、前カバー18の前方には、突条39
の外周形状と同形状とされたカバー板42が爪42aを
利用して着脱自在に取り付けられる。カバー板42に
は、ファインダ光軸37a上に視野開口43と、操作摘
み3を移動自在に外部に露呈させるための長穴開口44
とが一体に設けられている。また、視野開口43の側方
の背面には、凸部45が設けられている。
【0015】視野範囲切替え機構41は、アスペクト比
がパノラマサイズとされたパノラマ視野枠47aと操作
摘み3とが一体に設けられた操作板47と、この操作板
47に従ってスライド移動する従動部材48とから構成
されている。操作板47のパノラマ視野枠47aの上下
方には、操作板47を貫通する溝47b,47cが形成
されている。この溝47b,47cには、従動部材48
の支持片48aに一体に形成された係合片48b,48
cが背面側から係合される。係合片48b,48cに
は、先端に爪部48d,48eが設けられており、この
爪部48d,48eが溝47b,47cの内壁に引っ張
られ、あるいは突き当たることによって、従動部材48
が操作板47に従動する。
【0016】操作板47の下部には2個の切欠49a,
49bが設けられており、レール部40の上面に形成さ
れた突起40a,40bに係合することによって、視野
範囲切替え機構41がパノラマサイズとフルサイズとに
規定される。切欠49a,49bが突起40a,40b
と係合した状態、すなわち操作板47が図中左方にスラ
イドされたときには、従動部材48は爪部48d,48
eと操作板47の溝47b,47cとの係合により引っ
張られ図中左方にスライドする。そして、従動部材48
の支持片48aに形成された凹部48fがカバー板42
の背面に形成された凸部45と当接し、スライドが阻止
される。この状態では、図5(A)に示すように、操作
板47の側辺と従動部材48の支持片48aとによりカ
バー板42の視野開口43の両側辺が遮蔽され、ファイ
ンダ9の視野範囲がフルサイズ撮影用のアスペクト比と
なる。
【0017】また、操作板47の切欠49aと突起40
bとが係合した状態、すなわち操作板47が図中右方に
スライドされたときには、従動部材48は爪部48d,
48eが操作板47の溝47b,47cの内壁に突き当
たり、押されて図中右方にスライドする。そして、従動
部材48の支持片48aが前カバー18の前面に形成さ
れた突条39に当接し、スライドが阻止される。この状
態では、図5(B)に示すように、操作板47のパノラ
マ視野枠47aがカバー板42の視野開口43の後方に
配置され、上下辺が遮蔽されてファインダ9の視野範囲
がパノラマ撮影用のアスペクト比となる。
【0018】また、操作板47には、パノラマ撮影時,
フルサイズ撮影時の位置に移動した際に、これに連係し
て露光画面切替え機構19を連動させるためのカム51
が一体に設けられている。
【0019】メカユニット17は、図1に示すように、
カバー板42に形成された撮影開口5を透過した被写体
光だけを露光枠23に導くための暗箱53に露光画面切
替え機構19及び撮影レンズ切替え機構20や露光付与
機構21等を組み込んだ構成となっている。暗箱53に
は、光軸5a上の前方に設けられた露光開口54と、上
方に設けられたファインダ保持枠55と、シャッタ機構
及びフイルム巻止め機構が取り付けられる軸56,5
7,58等から構成され、これらはプラスチック等の材
料で一体成形されている。ファインダ保持枠55は開口
を上方に向けたU字型形状となっており、上方から開口
に向けて逆ガリレオ式の接眼レンズ59及び対物レンズ
60とがそれぞれ組み込まれる。このファインダ9は、
後述する撮影レンズ切替え機構20のパノラマ用撮影レ
ンズ群の焦点距離に合わせた視野範囲となっている。
【0020】シャッタ機構及びフイルム巻止め機構は、
プラスチックで成形され軸56に回動自在に挿入される
シャッタセットカム61と、このシャッタセットカム6
1と係合するスプロケット62と、軸57が挿入される
係止レバー63及び金属製の駆動バネ64と、軸58が
挿入される蹴飛ばしレバー65及び撮影枚数表示板66
と、シャッタ羽根67及びバネ68等とから構成されて
いる。また、ファインダ保持枠55の上部には透明なプ
ラスチックで成形された天板69が取り付けられる。こ
の天板69は、接眼レンズ59,対物レンズ60を保持
枠55に押さえつけるとともに、軸58とシャッタセッ
トカム61とを上方から保持して軸間が広がるのを防止
する。更に、天板69には凸レンズ69aが一体に設け
られており、撮影枚数表示板66の上面に表示された枚
数表示の上方に配置され、撮影枚数表示窓11から認識
される枚数表示を拡大して視認させる。
【0021】周知のように巻上げノブ8の回動により巻
上げ操作が行われるとパトローネの巻芯が回動し、フイ
ルムが移送される。このフイルムの移送によりスプロケ
ット62を介してシャッタセットカム61が従動回転
し、係止レバー63を介して蹴飛ばしレバー65をチャ
ージ位置にセットするとともに、撮影枚数表示板66を
1目盛り分歩進させる。レリーズボタン6の押下により
係止レバー63が僅かに回動され、これと蹴飛ばしレバ
ー65との係合が解除され、駆動バネ64の付勢により
蹴飛ばしレバー65のアーム部65aがシャッタ羽根6
7を蹴飛ばす。このシャッタ羽根67は、レンズ付きフ
イルムユニット2の薄型化の向上を図るため、光軸方向
の断面がクランク状となっており、蹴飛ばし位置と露光
開口54を開閉する開閉位置とが光軸5a方向に異なっ
た面で揺動する。なお、前述したシャッタ機構やフイル
ム巻止め機構は、特公平2−32615号公報に記載さ
れたものと同じ機能であり、ここでは詳しい説明を省略
する。
【0022】シャッタ羽根67の前面には、開口70a
が形成されたシャッタカバー70が被着される。また、
シャッタカバー70の前方には、暗箱53の前面に形成
された軸71に軸支されて回動自在とされ、圧入ピン7
1aで抜止めされたレンズホルダ72が配置される。こ
のレンズホルダ72には、パノラマ用撮影レンズ群73
を収納するとともに絞り開口74aが形成された鏡筒7
4と、標準用撮影レンズ群75を収納するとともに絞り
開口76aが形成された鏡筒76とが一体に成形されて
いる。
【0023】パノラマ用撮影レンズ群73は、撮影レン
ズ73a,73bとこれらの間に挟まれるスペーサ73
cとから構成されており、焦点距離が25mmとされて
いる。標準用撮影レンズ群75は、撮影レンズ75a,
75bとこれらの間に挟まれるスペーサ75cとから構
成されており、焦点距離は32mmとされている。そし
てレンズホルダー72の前面には、鏡筒74と76とに
被せられ、各撮影レンズ群を保持するレンズキャップ7
7が着脱自在に取り付けられる。また、レンズホルダー
72には、後述する露光画面切替え機構19の駆動ピン
78が係合する、スリット79aが形成された係合部7
9が一体に形成されている。
【0024】天板69の上面には、バネ80により時計
方向に付勢された中間レバー81が取り付けられてい
る。図6に示すように、この中間レバー81には、操作
板47が図中左方向のパノラマ位置にスライドされた時
に、カム51と当接する当接部81aが設けられてい
る。これにより、中間レバー81はバネ80に抗して反
時計方向に回動され、下方に突出するように設けられた
突出片81bを介して露光画面切替え機構19を動作さ
せる。露光画面切替え機構19は、前述の中間レバー8
1及びバネ80と、暗箱53内の軸受穴53aと軸受開
口53bとにより支持された上遮光板82と、同じく暗
箱53内の軸受穴53c,53dにより支持された下遮
光板83と、前記軸受開口53bを介して上遮光板82
と連結されるクランクレバー84とから構成されてい
る。
【0025】上遮光板82と下遮光板83とにはバネ8
6が掛けられており、それぞれ自由端側が光軸に対して
広がる方向に付勢されている。また、上遮光板82に形
成されたピン82aと下遮光板83に形成された突出片
83aとは当接しており、上遮光板82が図中時計方向
すなわち自由端側が光軸に対して狭まる方向に回動した
ときには、下遮光板83は反時計方向すなわち自由端側
が光軸に対して狭まる方向に回転する。このように、上
下遮光板82,83の自由端側が光軸に対して広げられ
た状態にあるときは、フイルムへの露光範囲はフルサイ
ズとなり、反対に光軸に対して狭められた状態にあると
きは、フイルムへの露光範囲はパノラマサイズとなる。
【0026】クランクレバー84には、端部と回動軸部
分とに前記中間レバー81の突出片81bと当接するピ
ン84aと、レンズホルダ72に形成された係合部79
のスリット79aと係合する駆動ピン78とが一体に形
成されている。操作板47が図中左方向にスライドされ
ると、操作板47の背面に形成されたカム51は中間レ
バー81の当接部81aを押してバネ80に抗して反時
計方向に回動させる。中間レバー81の突出片81b
は、クランクレバー84のピン84aを押して時計方向
に回動させる。これにより、前記上遮光板82と下遮光
板83とが回動されて、露光範囲がパノラマサイズとな
る。また、駆動ピン78の移動により、レンズホルダ7
2は時計方向に回動し、パノラマ用撮影レンズ群73が
シャッタカバー70の開口70aの前面に移動して焦点
距離が25mmとなる。
【0027】また、操作板47が図中右方向のフルサイ
ズ位置に戻されると、中間レバー81はバネ80の付勢
により元の位置に復帰し、クランクレバー84及び上下
遮光板82,83はバネ86の付勢により回動して露光
範囲がフルサイズとなる。そして、駆動ピン78の移動
によりレンズホルダ72は反時計方向に回動され、再び
標準用撮影レンズ群75がシャッタカバー70の開口7
0aの前面に移動して焦点距離が32mmとなる。な
お、前述した露光画面切替え機構は、特願平5−251
942号明細書に記載されたものと同じ機能であり、こ
こでは詳しい説明を省略する。
【0028】駆動ピン78と係合部79との係合は、図
7に示すように、スリット79a内に組み込まれた金属
製の板バネ88によって係合されるようになっている。
これにより、図8に示すように、駆動ピン78が移動し
て係合部79に対して斜めに係合する状態となっても両
者の係合は確実となる。
【0029】次に上記実施例の作用について説明する。
本発明のレンズ付きフイルムユニット2は、撮影を行う
前にフルサイズで撮影を行うかパノラマサイズで撮影を
行うかを決定し、前面に露呈された操作摘み3を操作す
る必要がある。例えば、現在フルサイズ撮影状態であ
り、これをパノラマサイズ撮影状態にしようとする場合
には、図2において操作摘み3を図中右方へスライドさ
せる。
【0030】図4に示すように、操作摘み3が形成され
た操作板47は切欠49a,49bと突起40a,40
bとの係合が解除され、次に切欠49aと突起40bと
が係合する。これに伴い、操作板47の溝47b,47
cに係合片48b,48cの爪部48d,48eが押さ
れて、従動部材48も図中右方にスライドする。そし
て、従動部材48の支持片48aが前カバー18の前面
に形成された突条39に当接し、スライドが阻止され
る。この状態では、図5(B)に示すように、操作板4
7のパノラマ視野枠47aがカバー板42の視野開口4
3の後方に配置され、上下辺が遮蔽されてファインダ9
の視野範囲がパノラマ撮影用のアスペクト比となる。
【0031】図6に示すように、操作板47が図中左方
のパノラマ撮影位置にスライドされると、中間レバー8
1は操作板47に形成されたカム51によって押され図
中反時計方向に回動する。中間レバー81の突出部81
bは、クランクレバー84のピン84aを押して、クラ
ンクレバー84を図中時計方向に回動する。クランクレ
バー84の回動により、軸受開口53bを介して連結さ
れた上遮光板82は、図中時計方向に回動し、下遮光板
83は連動して反時計方向に回動する。これにより、フ
イルムへの露光画面がパノラマサイズとなる。また、駆
動ピン78の移動によりレンズホルダ72は時計方向に
回動し、図5(B)に示すようにパノラマ用撮影レンズ
群73がシャッタカバー70の開口70aの前面に移動
して焦点距離が25mmとなる。
【0032】また、パノラマサイズ撮影状態からフルサ
イズ撮影状態にする場合には、図2において操作摘み3
を図中右方へスライドする。図4に示すように、操作摘
み3が形成された操作板47は切欠49aと突起40b
との係合が解除され、次に切欠49a,49bと突起4
0a,40bとが係合する。これに伴い、操作板47の
溝47b,47cに係合片48b,48cの爪部48
d,48eが引っ張られ、従動部材48も図中左方にス
ライドする。そして、従動部材48の支持片48aに形
成された凹部48fがカバー板42の背面に形成された
凸部45と当接し、スライドが阻止される。この状態で
は、図5(A)に示すように、操作板47の側辺と従動
部材48の支持片48aとによりカバー板42の視野開
口43の両側辺が遮蔽され、ファインダ9の視野範囲が
フルサイズ撮影用のアスペクト比となる。
【0033】図6に示すように、操作板47が図中右方
のフルサイズ撮影位置にスライドされると、中間レバー
81は操作板47に形成されたカム51からの押圧が解
除され、バネ80の付勢により図中時計方向に回動す
る。クランクレバー84も中間レバー81からの押圧が
解除され、バネ86の付勢により上下遮光板82,83
とともにフルサイズ位置に移動する。クランクレバー8
4の移動により駆動ピン78が移動すると、レンズホル
ダ72は図中反時計方向に回動し、図5(A)に示すよ
うに標準用撮影レンズ群75がシャッタカバー70の開
口70aの前面に移動して焦点距離が32mmとなる。
【0034】上記実施例では、露光画面切替え機構19
のクランクレバー84を利用して撮影レンズ切替え機構
20を駆動したが、これを図9(A)に示すように視野
範囲切替え機構41で駆動するようにしてもよい。これ
は、上記実施例と同様のレンズホルダ90,標準用撮影
レンズ群91,パノラマ用撮影レンズ群92,レンズキ
ャップ93から構成された撮影レンズ切替え機構97
に、駆動レバー94とバネ95とを組み付けて、メカユ
ニット17に軸支したものである。駆動レバー94は、
視野範囲切替え機構41の操作板47に形成された突出
片96と当接するように延長されており、操作板47を
図中右方のパノラマサイズ撮影位置に移動すると、突出
片96により駆動レバー94がバネ95の付勢に抗して
押され、レンズホルダ90が時計方向に回動する。これ
により、同図(B)に示すように、パノラマ用撮影レン
ズ群92がシャッタカバー70の前面に移動され、パノ
ラマサイズ撮影状態となる。また、操作板47をフルサ
イズ撮影位置である左方にスライドすると、レンズホル
ダ90はバネ95の付勢により反時計方向に回動して標
準用撮影レンズ群91がシャッタカバー70の前面に移
動され、フルサイズ撮影状態となる。
【0035】なお、上記各実施例では、各撮影レンズ群
を全て切り換えて焦点距離を切り換えるようにしたが、
例えば前側レンズのみ、あるいは後側レンズのみ切り換
えて焦点距離を切り換えるものも本発明に含まれるもの
である。また、パノラマ視野枠内にコンバージョンレン
ズを組み込んで視野範囲を切り換えることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットでは、フイルムへの露光画面をフル
サイズからパノラマサイズへ切替える露光画面切替え機
構あるいは、ファインダの視野範囲を切り換える視野範
囲切替え機構に連動して、撮影レンズの焦点距離がパノ
ラマ撮影時では標準撮影時より短くなるようにしたの
で、標準,パノラマ撮影時ともに適正な画角で撮影を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メカユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】前カバーの構成を示す分解斜視図である
【図5】メカユニットの正面図である。
【図6】メカユニットを背面側から見た分解斜視図であ
る。
【図7】撮影レンズ切替え機構と露光画面切替え機構と
の係合部を拡大して示した説明図である。
【図8】撮影レンズ切替え機構と露光画面切替え機構と
の係合部の要部断面図である。
【図9】本発明の別の実施例を示すメカユニットの正面
図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 19 露光画面切替え機構 20 撮影レンズ切替え機構 41 視野範囲切替え機構 73 パノラマ用撮影レンズ群 75 標準用撮影レンズ群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ等の撮影機構が組み込まれ、
    予めフイルムが内蔵された本体部に、1本のフイルムへ
    の撮影途中でフイルムへの露光画面をフルサイズとパノ
    ラマサイズとの間で切り換える露光画面切替え機構と、
    これに連動してファインダの視野範囲をフルサイズ用と
    パノラマサイズ用とに切り換える視野範囲切替え機構と
    を備えたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記露光画面切替え機構、あるいは前記視野範囲切替え
    機構に連動して、前記撮影レンズの焦点距離をパノラマ
    撮影時ではフルサイズ撮影時より短くすることを特徴と
    するレンズ付きフイルムユニット。
JP28337093A 1993-11-12 1993-11-12 レンズ付きフイルムユニット Expired - Fee Related JP3197713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28337093A JP3197713B2 (ja) 1993-11-12 1993-11-12 レンズ付きフイルムユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28337093A JP3197713B2 (ja) 1993-11-12 1993-11-12 レンズ付きフイルムユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07134370A true JPH07134370A (ja) 1995-05-23
JP3197713B2 JP3197713B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=17664625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28337093A Expired - Fee Related JP3197713B2 (ja) 1993-11-12 1993-11-12 レンズ付きフイルムユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197713B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6449430B1 (en) 1999-01-11 2002-09-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lens-fitted photo film unit and assembling method for the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6449430B1 (en) 1999-01-11 2002-09-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lens-fitted photo film unit and assembling method for the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3197713B2 (ja) 2001-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3197713B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3609118B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3802404B2 (ja) シャッタ装置及びこれを用いたカメラ
JP3606598B2 (ja) レンズ付きフィルムユニットのピント調整方法及びその機構
GB2283578A (en) Lens-fitted photographic film unit
JPH07128710A (ja) 視野範囲切替え装置
JP3215761B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3627991B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット及びシャッタ速度の調節方法
JP3165303B2 (ja) カメラの露光画面切替え装置
JP3059616B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3004851B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH0725791Y2 (ja) パノラマ撮影装置付きカメラ
JP3100810B2 (ja) カメラの露光画面切替え装置
JPH0725789Y2 (ja) パノラマ撮影装置付きカメラ
JPH07159936A (ja) ファインダ視野切替え機構
JP2001133828A (ja) カメラのシャッタ装置
JPH09133958A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH07120810A (ja) 露光画面切替え装置
JPH0511330A (ja) 薄型カメラ
JP2001013639A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH0511329A (ja) 簡易型カメラ
JPH04119438U (ja) シンクロ接点装置及びこれを有するレンズ付きフイルムユニツト
JPH10293356A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH07159938A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2006301198A (ja) レンズ付きフイルムユニット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees