JP2007249156A - 排熱構造および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発熱源を内部に装備している筐体200の一部から外気を取り込んで発熱源を冷却する排熱構造であって、外気の取り込み部203が筐体200の正面に設けられ、取り込み部203は、筐体200に設けられている開閉部材201,202近傍で該開閉部材201,202により覆われることのない位置に設けられた開口部204で構成され、取り込み部203の内部には、小物部品の収納部が、また外表面には撥水・撥油処理がなされていることを特徴とする。
【選択図】図10
Description
ところで、画像形成装置内には上述した定着装置をはじめとして発熱源となる機器が多く装備されている。
このような発熱源となりうる機器としては、モータやクラッチなどの電磁機器類さらには制御に用いられるマイクロチップなども含まれているが、特に発熱量の大きい定着装置からの熱は画像形成装置内の雰囲気温度の上昇を招き、装備されている機器に熱的な悪影響を及ぼす場合がある。
一方、装置内あるいは装置の周辺部には塵や埃が浮遊している場合があり、これが装置内に取り込まれる位置では筐体表面に付着して汚損の原因となる場合がある。そこで、このような塵埃の付着を避けるための手段として、撥水性あるいは撥油性の部材を表面にコーティングすることが一般に知られている(例えば特許文献4)。
上記スリット状の孔は、上記開閉部材が閉じた際に該開閉部材の開閉端縁に隣接して対面する上記筐体側の壁部に形成されていることを特徴としている。
画像形成装置1は、高さ方向において中央部に画像形成処理部P1が、そしてこの画像形成処理部P1を挟んで下側には給紙バンクP2が、上側には原稿走査部P3がそれぞれ配置されている。
自動原稿給送装置には、原稿の両面走査を行わせるために原稿を反転させる構成も備えられているが、その説明は省く。
定着装置14は、熱源を内蔵している加熱ローラと加圧ローラとを備えた熱ローラ定着方式による定着が可能な装置であり、シートの定着と共にシートを挟持搬送できる構成とされている。
また、商品・ブランド表示部203は、本体筐体200に対して着脱できるようになっているので、内部の空洞部に小さな部品などを入れておくことができる。
図10はこの場合の構成を示しており、同図において商品・ブランド表示部203は、内側に形成されているスペース内に上記収納部品(図10では、小さい部品としてSDカードが示されている)を収納し、クッション機能を有する可撓性部材300によって収納された部品を挟み込んで、いわゆる、サンドイッチ構造により収納部品を固定保持できるようになっている。
可撓性部材300としては、発泡性材質、例えば、発泡ウレタンフォームや発泡ポリスチレンフォームなどが汎用性があり安価に入手できる意味で採用することが望ましく、発泡倍率も高く加水分解しにくいエーテル系ポリウレタンフォームはより望ましい。可撓性部材300を用いることにより、ちょっとした立体物の物でもその可撓性により収納することが可能である。
図11には、この場合の収納構造に関する構成が示されており、図11(A)に示すように可撓性部材として用いられる発泡性材質(以下、発泡性材質を符号300で示す)に複数の切り込み300aが形成されており、複数枚のSDカード301が収納できるようになっている。
また、図11(B)には別の構成が示されており、同図の構成においては、複数の発泡性材質302が重ねられて収納部品が挿入される位置以外の適所が接合されて一体化されており、各発泡性材質302間でSDカード301を挿入でき、さらに挿入されたSDカード301を狭持して脱落などを防止できるスリットを構成している。
このため、外部から取り込まれる外気は、装置正面に露呈している隙間に入り込んだ時点で開口部204から装置内部に進入することができるので、商品・ブランド表示部203の裏側に回り込ませてから装置内部に取り込む場合と違って流路での抵抗損失、つまり流路の長さや迂回度による圧力損失が殆どない。これにより、装置内部の冷却に必要な外気量の減少が抑えられることになり、冷却効率が低下する虞が殆どないことになる。
例えば、観音開きではなく上下方向での開閉が行えるカバーを対象とすることもできる。図8は、この場合の構成を示しており、同図において、画像形成装置1Aの正面には、上下方向に開閉可能なカバー201Aが設けられている。
カバー201Aは、ほぼ平坦面をなす表面を有しており、その一部には、商品・ブランド表示部400が設けられている。
例えば、図8(C)に示すように、凹部400Aにおける開口403と対面する透明部材402側においてその外周面に装置の正面側に向けて開放する段部形態、換言すれば装置正面側に凹部空間が形成されるようにすることも可能である。このような構成とすることにより、外周縁都内壁面とが平行である場合に比べてより多くの外気を取り込むことができる。なお、上述した段部形態は、透明部材402単独で設定することに限らず、表示部材401を利用すること、あるいは表示部材側に設定することも可能である。
本実施例は、請求項5および6記載の発明の実施例に相当しており、図3に示した構成を対象として、外気の取り込み効率を向上させる構成を備えたことを特徴としている。なお、本実施例では、上記例と同様の装置に適用されるため、上記例と同じ説明を省く。
本実施例では、このような不具合を解消するために、商品・ブランド表示部203の開口部204近傍や開口部204と対面するカバー201,202側の開閉端縁には、撥水、撥油性能を有する物質がコーティングされている。
この構成により、粉塵などの付着を防止すると共に、撥水、撥油性能を有する物質は、摩擦係数を低下させる効果もあるので、仮に粉塵等が付着しても簡易な清掃、例えばブロアーによる空気の吹き付けなど、により容易に粉塵を除去することができる。撥水・撥油に用いられる材料として、テフロン(登録商標)等の撥水性を有する有機樹脂が塗布されコーティングされている。
また同様に透明部材402にもコーティングしておけば商品・ブランド表示部203の美観を損なうこともなくなる。
14 発熱源の一つである定着装置
200 本体筐体
201,202 開閉部材であるカバー
203 外気取り込み部に相当する商品・ブランド表示部
203A 凹部
203B、203C 側壁部
204 開口部
300,302 可撓性部材
300a スリット
301 収納部品の一つであるSDカード
SF カバーにおける開口部と対面する傾斜面
S1,S2 開口部とこれに対面するカバーの開閉端縁との間の隙間
Claims (16)
- 発熱源を内部に装備している筐体の一部から外気を取り込んで発熱源を冷却する排熱構造であって、
上記外気の取り込み部が上記筐体の正面に設けられ、該取り込み部は、上記筐体に設けられている開閉部材近傍に位置し、該開閉部材が閉じられた際に取り込み面積を変化させない構造であることを特徴とする排熱構造。 - 請求項1記載の排熱構造において、
上記外気の取り込み部は、上記開閉部材により覆われることのない位置に設けられた開口部で構成されていることを特徴とする排熱構造。 - 請求項1または2記載の排熱構造において、
上記外気取り込み部として用いられる開口部は、上記筐体における上記開閉部材の開閉端縁近傍に設けられたスリット状の孔で構成されていることを特徴とする排熱構造。 - 請求項3記載の排熱構造において、
上記スリット状の孔は、上記開閉部材が閉じた際に該開閉部材の開閉端縁に隣接して対面する上記筐体側の壁部に形成されていることを特徴とする排熱構造 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の排熱構造において、
上記開閉部材における上記開口部と対面する開閉端縁は、厚さ方向で筐体の表面に向かうに従って上記開口部との間隔が広がる傾斜面で構成されていることを特徴とする排熱構造。 - 請求項5記載の排熱構造において、
上記開閉部材における上記開口部と対面する開閉端縁は、上記筐体側よりも自身の表面側の方が、該筐体を設置する床面側に下降する傾斜方向を設定されていることを特徴とする排熱構造。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の排熱構造において、
上記外気取り込み部に、撥油作用および撥水作用を有する物質をコーティングしたことを特徴とする排熱構造。 - 請求項7記載の排熱構造において、
上記開閉部材における上記開口部と対面する開閉端縁に、撥油作用および撥水作用を有する物質をコーティングしたことを特徴とする排熱構造。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の排熱構造を用いることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項9記載の画像形成装置において、
上記開口部を有する筐体側の壁部は、筐体表面に露呈する商品・ブランド表示部の一部が用いられることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10記載の画像形成装置において、
上記商品・ブランド表示部は、表面に表示部材およびこれを覆う透明部材の着脱部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
上記透明部材の着脱部に、撥油作用および撥水作用を有する物質をコーティングしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10乃至12のいずれかに記載の画像形成装置において、
上記商品・ブランド表示部は、上記筐体に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項13記載の画像形成装置において、
上記商品・ブランド表示部の内部に可撓性部材が収まることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14記載の画像形成装置において、
上記可撓性部材は、発泡材質よりなることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項15記載の画像形成装置において、
上記可撓性部材は、複数のスリットを有していることを特徴とする画像形成装置。
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