JP4764726B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤搬送スクリュの上方に現像剤貯蔵室を具備した現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関するものである。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真式画像形成装置のトレンドとして、設置性向上、スペース確保のための装置全体の小型化、処理速度の高速化が望まれている。それに伴って、感光体上の静電潜像を現像剤により現像するための現像装置に対しても小型化、高速化が望まれているが、その結果、現像装置の発熱、装置内の温度上昇が問題となっている。
一方で、現像剤としてのトナーに対しては、消費電力低減、画像形成装置のウォームアップ(定着装置立ち上げ)時間短縮のために、低温度で融解することが求められている。つまり、現像装置自体は小型化、高速化のため温度が上昇する傾向にあるが、現像装置内の現像剤の熱による凝集等を防止するためには内部温度を低くしなければならないという問題がある。現像剤の温度上昇は、現像剤担持体(現像ローラ)への現像剤過剰供給、現像剤の特性の不安定化、画像濃度の過剰上昇、現像剤飛散などの異常をもたらすことが知られている。
かかる不具合を解決するために、従来から、現像装置内の現像剤の温度を低くするために画像形成装置内に冷却媒体を設置する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1では、電子写真事務用機器の冷却装置として、画像形成装置内に冷却媒体を設置し、その装置内に冷却媒体が必ず通るような気流を発生させ、その気流は装置内でのみ循環する技術が開示されている。
この従来技術では、装置内の温度は低減させたいが、装置外から気流を引き込んだり排出させると、異物が装置内に入り込んだり飛散トナーが装置外に飛散するため、このような構成を採っている。
しかし、この従来技術では閉鎖された画像形成装置内を気流が循環するために、冷却媒体を流れの源とすると、下流になるほど上流の熱を拾ってきてしまうため、気流の冷却作用が薄くなる。よって、この従来技術の冷却は装置内全体に関するマクロ的な冷却であり、下流側にある部品、ユニットを局部的に集中して冷却したい場合には、その部分の温度低減を図ることは困難である。
特許文献2には、電子写真プリンタとして、画像形成装置内を、定着部と、他の画像形成部とに区分けし、各区画内に装置外から空気を供給したり、排出するファンを設置する技術が開示されている。この技術の目的は、定着の温度維持と、画像形成部の温度上昇防止である。この技術にあっても、温度低減の手段がマクロ的な冷却であり、実際に冷やしたい局部の冷却には不適である。
特開平01−059252号公報 特開平09−237027号公報
従来技術にあっては、画像形成装置内の特定の構成要素、例えば現像装置に対する局所的な冷却を実現することが困難であり、現像剤の過熱による現像剤担持体への現像剤過剰供給、現像剤の特性の不安定化、画像濃度の過剰上昇、現像剤飛散などの異常を抑制することができなかった。
本発明の目的は、画像形成装置全体のマクロ的な冷却に着目するのではなく、現像剤の温度の低減を目的として、現像装置の現像ケースの形状、及び材質などに変更を加えることで、実際に冷やしたい部分をミクロ的(局部的)に冷却する現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、トナーとキャリアからなる現像剤を担持し、この現像剤を潜像担持体の対向領域に搬送してトナー像を前記潜像担持体上に形成する現像剤担持体と、前記現像剤を前記現像剤担持体の対向領域まで搬送する現像剤搬送スクリュと、この現像剤搬送スクリュが配置される現像剤搬送室とを有する現像装置において、製造時に予め所定量の前記現像剤が貯蔵され、かつ使用に先立って前記現像剤を前記現像剤搬送室に供給する現像剤貯蔵室を有し、この現像剤貯蔵室は、前記現像剤搬送スクリュの上方対向位置にあって使用に先立って封止部材が除去されることにより現像剤搬送室と連通し記現像剤を供給する現像剤供給口を有し、この現像剤供給口は、前記現像剤を前記現像剤搬送室に供給開始した後、前記現像剤搬送スクリュが駆動する際に、前記現像剤貯蔵室から供給中及び前記現像剤搬送室中の前記現像剤に埋まりながら該現像剤を供給するとともに、該現像剤貯蔵室の筺体の壁とで前記現像剤搬送室から前記現像剤を一部隔離するように配置されてあり、かつ、前記現像剤供給口を有する前記現像剤貯蔵室が前記現像剤から発生する熱の冷却手段を備えている現像装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記冷却手段が、金属製の筐体から形成される前記現像剤貯蔵室自体である請求項1記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記冷却手段が、金属製の筐体である前記現像剤貯蔵室と、かつそれから外部に向かって突出しているフィンとで構成される請求項1又は2記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記冷却手段が、前記現像剤貯蔵室が金属製の筐体からなり、かつ下方にある前記現像剤供給口に対して上方の対向する位置により大きな開口を有し、この開口の周囲に貼り付けて前記開口を塞ぐシート状部材を有する請求項1乃至3のいずれか1項記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記冷却手段が、前記現像剤貯蔵室内に金属パイプが貫通しており、前記金属パイプに外部からファンなどで引き込んだ空気を流して前記現像剤の温度上昇を低減させる請求項1乃至4のいずれか1項記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記冷却手段が、前記現像剤貯蔵室内に金属パイプが貫通しており、この金属パイプ中を冷却液が通り、外部で冷却媒体によって冷却され、前記現像剤の温度上昇を低減させる請求項1乃至4のいずれか1項記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の現像装置と潜像担持体とを少なくともその構成に有するプロセスカートリッジを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の現像装置又は請求項7記載のプロセスカートリッジを備える画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、搬送スクリュ、現像剤担持体との回転、摩擦接触等によって現像剤から発生された熱は、現像剤貯蔵室に伝達されてもこれに設けた冷却手段の放熱作用により現像剤貯蔵室を冷却することができる。すなわち、現像剤貯蔵室に冷却手段を備えているか、現像剤貯蔵室自体を放熱材料で形成することによって、現像剤の熱を放熱することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明を適用するカラー画像形成装置、具体的には、タンデム型間接転写方式の画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図2は図1のタンデム画像形成部の画像形成手段周辺を拡大して示す概略図である。図3はプロセスカートリッジを示す概略図である。
符号1は画像形成装置本体、2は画像形成装置本体1を載せる給紙テーブル、3は画像形成装置本体1を構成するスキャナ(読み取り光学系)、4はさらにその上に取り付ける自動原稿搬送装置(ADF)である。
画像形成装置本体1の中央位置には、横方向へ延びる無端ベルト状の中間転写体10を設ける。そして、図示例では中間転写体10を3つの支持ローラ14、15、16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。
図示例では、3つの支持ローラ14、15、16の中で、第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設けている。
また、3つの支持ローラ14、15、16の中で第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写体10上には、その搬送方向に沿って、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム画像形成部20を構成する。
タンデム画像形成部20の直上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成部20と反対側には、2次転写装置22を備えている。
2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像をシートに転写する。
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25を設けている。定着装置25は無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。上述した2次転写装置22は、画像転写後のシートをこの定着装置25へ搬送するシート搬送機能も備えている。
なお、図示例では、このような2次転写装置22および定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転させるシート反転装置28を備えている。
このカラー電子写真装置を用いてコピーを取るときは、自動原稿搬送装置4の原稿台30上に原稿をセットする。または、自動原稿搬送装置4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、自動原稿搬送装置4を閉じて原稿を押さえる。
図示してないスタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置4に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動させた後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ3を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。
そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
また、図示してないスタートスイッチを押すと、図示してない駆動モータで支持ローラ14、15、16のうちの1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体10を回転搬送する。
同時に、個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
一方、図示してないスタートスイッチを押すと、給紙テーブル2の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出す。
繰り出されたシートを分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体1内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写体10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込む。定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着した後、切り換え爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。
または、切り換え爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
一方、画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニング装置17によって画像転写後にその上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。
図2は図1のタンデム画像形成部の2つの画像形成手段周辺を拡大して示す概略図である。さて、上述したタンデム画像形成部20において、個々の画像形成手段18は、詳しくは、例えば、図2に示すように、ドラム状の感光体40のまわりに、帯電装置60、現像装置61、1次転写装置62、感光体クリーニング装置63、除電装置64などを備えている。
現像装置61は、現像剤容器65内に、現像剤攪拌・搬送手段としての第1の現像剤攪拌部(トナー補給側)66の現像剤攪拌スクリュ66a、第2の現像剤撹拌部(現像剤担持体側)67の攪拌スクリュ67a、現像剤担持体(現像ローラ、現像スリーブ)68を備えている。
第1の現像剤撹拌部66の現像剤容器65外壁には図示しない補給口を設けてあり、図示しないトナー補給装置からトナーが供給される。トナー補給側現像剤攪拌スクリュ66aは、トナー補給装置から補給されたトナーと現像剤容器65内の現像剤(磁性粒子とトナーとを有する2成分現像剤)とを攪拌・搬送する。
また、第2の現像剤撹拌部(現像剤担持体側)67の攪拌スクリュ67aは、現像剤容器65内の現像剤を攪拌・搬送する。第1の現像剤攪拌部66と第2現像剤攪拌部67は仕切り壁69で仕切られており、両端部に現像剤を受け渡す開口部(図示せず)がある。
図2中、符号10は中間転写体、71はトナー濃度センサ、72は現像剤ブレード、75はクリーニングブレード、76はクリーニングローラを示している。図3に示すプロセスカートリッジPCでは、現像装置61とクリーニング装置63は、図1及び図2の例示と異なり、感光体40を挟んで反対の位置に配置されている。
図4は本発明の第1の実施形態による現像装置の現像剤貯蔵室の概略図である。現像装置61は、上述したように、トナーとキャリアからなる現像剤を担持し、かつこの現像剤を潜像担持体(図2の感光体)の対向領域に搬送してトナー像を潜像担持体上に供給する現像剤担持体68と、現像剤を現像剤担持体68の対向領域まで搬送する現像剤搬送スクリュ66a、67aと、これらの現像剤搬送スクリュ66a、67aが配置される現像剤搬送室70とを有している。
図4()に示すように、現像剤容器65内の現像剤搬送スクリュ66aの上方に現像剤貯蔵室74を配置する。この場合は、現像剤貯蔵室74は封止部材77によってその中に現像剤を保持している。
次いで、図4()に示すように、現像剤貯蔵室74の封止部材77を除去すると、現像剤は搬送スクリュ66a、67aが配置された現像剤搬送室70に落下する。この場合に、現像剤と現像剤貯蔵室74とが接触している箇所、すなわち、接触域が必ず存在している。一方、現像剤は、搬送スクリュ66a、67a、現像剤担持体68との回転、摩擦接触等によって熱を発生するので、この熱は接触域を介して現像剤貯蔵室74に伝達される。
現像剤貯蔵室74は、現像剤搬送スクリュ66a、67aの上方対向位置にあって所定量の現像剤を供給する現像剤供給口74aを有し、製造時においてこの現像剤供給口74aを塞ぎ、使用に先立って現像剤供給口74aを開放させることができる前述の封止部材77を備えている。
現像剤供給口74aを開放することによって所定量の現像剤を現像剤搬送室70に供給開始した後、現像剤搬送スクリュ66a、67aが駆動する際に、現像剤貯蔵室74の筺体の外面の一部(少なくとも)及び現像剤供給口74aが現像剤搬送室70中の現像剤に埋まって、現像剤貯蔵室から供給された現像剤を現像剤搬送室70から一部隔離するよう配置されている。
現像剤貯蔵室74は金属材料から作られており、従って、上述した、搬送スクリュ66a、67a、現像剤担持体68との回転、摩擦接触等によって現像剤から発生された熱は、現像剤貯蔵室74に伝達されても金属の放熱作用により現像剤貯蔵室74を冷却することができる。
すなわち、この場合には、現像剤貯蔵室74自体が冷却手段を備えている。よって、現像剤貯蔵室74自体を放熱材料で形成するか、又は冷却手段を設けることによって、現像剤の熱を放熱することが可能になる。
現像剤貯蔵室74の材質を金属にすることで、熱伝導性を大きくする。これによって現像剤の熱の伝熱性が高まり、また現像剤貯蔵室74自体に放熱性が備わるために現像剤貯蔵室74全体の面で熱を放熱することが可能になる。
また、現像剤貯蔵室74の筐体の一部(接触域)が現像剤搬送室70内の現像剤に浸る(埋まる)ことで現像剤貯蔵室74の壁で現像剤を隔離することができる。現像剤貯蔵室74がバッファ的な作用をすることで、トナー補給が増えて、現像剤の嵩が増えても、現像剤搬送室70内には一定量の現像剤しか存在しない。
従って、現像剤担持体68への過剰供給が抑制でき、現像剤担持体68両端からの現像剤飛散や画像濃度の過剰上昇を抑制することができる。また、これは実施の形態での個別効果であるが、搬送スクリュ66a、67aへの過剰な搬送負荷(とくに実施の形態の2本スクリュのうちの上流側)も防止することができる。
さらに、現像剤貯蔵室74が冷却手段を有することによって、現像剤貯蔵室74中にある、現像剤搬送室70内から溢れた余剰現像剤から熱を奪い、熱を現像装置61外周に放出することができるので、結果的に現像剤搬送室70内の現像剤の温度も下げることが可能にある。
冷却手段を有する現像剤貯蔵室74を備えることによって、現像剤担持体68への現像剤過剰供給を防止するとともに、現像装置61内の現像剤の温度上昇を抑えることで現像剤の特性をより安定化させ、画像濃度の過剰上昇、現像剤飛散などの異常を抑制することが可能になる。
さらに言えば、現像剤貯蔵室74である現像ケースは一般に成型性、コスト面などから現像装置に使用されるものは樹脂成型品がほとんどである。しかし、樹脂の熱伝導率は金属と比較すると格段に低いために現像装置内で発生した熱を外周に放出することが困難である。この理由により、現像剤貯蔵室74の筐体を金属製にすることによって、現像装置内の現像剤の熱を外部に放出させ、温度低減を図ることが可能になる。
実際に冷やしたい部分の冷却に関しては本発明のような構成部品中の特定の部品に着目して、ミクロ的な冷却手段をとる方が効果的である。また、現像ケースである現像剤貯蔵室は現像剤貯蔵、もしくは現像剤搬送室のカバーが目的であり、画像品質に直接関わるような機能部品ではないため、形状、材質変更などの変更を行い易いのが特徴である。つまり、新規開発機種に限らず、市場で使用されている機種に関しても追加で変更を実施できるという特徴もある。
図5は本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第2の実施の形態を示す概略図である。図5の第2の実施の形態では、現像剤貯蔵室74は金属材料で作られおり、この現像剤貯蔵室74の外壁には多数のフィン74bが外部に向かって突出している。
現像剤貯蔵室74の材質を金属にする他、さらに外部にフィン74bを設けることによって、さらに放熱面積が大きくなるために、より現像剤の熱を放出することが可能になる。図5の構成はフィン74bに関する以外は図4と同一であるので、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
現像ケースを形成する現像剤貯蔵室74が金属製であることに加えて、現像装置外周に向かって、フィン74bが突出することによって、現像装置外周の外気と現像ケース表面の接触面積が広くとれることから、放熱作用が大きくなり、より効率的に現像装置内の現像剤の温度低減を図ることが可能になる。
図6は本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第3の実施の形態を示す概略図である。図6(b)の第3の実施の形態では、金属材料からなる現像剤貯蔵室74のカバーとして、樹脂カバー、金属カバー等のモールド部材で形成されている図6(a)の天板74cを、シート部材(フィルム)74dによって構成している。
シート状部材であることにより、現像装置外周への突出を最小に抑えることができ、現像装置の大型化を抑制することができる。シート状部材74dは、熱溶着フィルム、つまり、イージーピール(易剥離)性フィルムなどである。
現像剤貯蔵室74が金属製の筐体からなり、かつこの筐体の下方にある現像剤供給口74aに対して上方の対向する位置により大きな開口74eを有している。この開口74eは上述したシート状部材74dがその周囲に貼り付けられることによって塞がれる。
軟質で薄く、従って安価であるシート部材で構成し、かつ飛散現像剤のシート部材74dへの衝突によって穴が開いてしまうことを防止するべく、重力による減速が得られる上方にシート部材を配置してある。
また、熱伝導性が樹脂よりも高い金属製で現像剤貯蔵室74を作ることで、金属の放熱性を利用して現像剤貯蔵室74内にある余剰現像剤の温度を低減することが可能になるので、トータル的に現像剤搬送室70内に存在している現像剤の温度も低減することが可能になる。
図7は本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第4の実施の形態を示す概略図である。図8は図7の構成の外観を示す概略斜視図である。図7及び図8の第4の実施の形態では、現像剤貯蔵室74に金属パイプ78を通し、外部にファン79を設置して金属パイプ78中に空気が流れるように構成している。
この場合、現像剤貯蔵室74は金属材料から作られなくてもよい。図7の構成は金属パイプ78及びファン79に関する以外は図4と同一であるので、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
この第4の実施の形態では、積極的に現像ケースである現像剤貯蔵室74の温度低減を図るために、外部手段を用いるものである。第1乃至第3の実施の形態では、構成要素の特徴を利用して自然対流による放熱によって温度低減を実施している。
これに対して、第4の実施の形態では、ファンを用いた送風により現像剤貯蔵室74内の熱を積極的(強制的)に外部に運搬するように構成する。自然対流による放熱では現像剤貯蔵室74の材質、フィン形状などにより放熱能力が決まってしまうため、低減できる温度も限られてしまうかもしれない。
一方、第4の実施の形態の構成では積極的に現像剤貯蔵室74内の熱を外部に排出することができるので、自然対流を利用する場合よりも低減できる温度も大きくなる。また、使用する冷却媒体は現像装置外周の空気であるため、構成上新たに追加になる部品はファン、経路を構成する部品のみであり、すでに市場に存在している画像形成装置にもオプションとして追加し易いという特徴もある。
図9は本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第5の実施の形態を示す概略図である。図10は図9の構成の外観を示す概略斜視図である。図9及び図10の第5の実施の形態では、現像剤貯蔵室74にパイプ78を通し(貫通配置し)、外部にポンプ80、冷却液を収容した冷却媒体室81を設置し、チューブ82によってそれらを連結する。
現像剤貯蔵室74に冷却液が流れるパイプ78を設置し循環することで、現像剤から伝熱され温度上昇した現像剤貯蔵室74を積極的に放熱することができるので、温度低減を図ることが可能になる。
また、図示はしてはいないが、パイプ78自体に冷却液を真空封入してヒートパイプとして使用することで温度低減を図ることも可能である。図9の構成は金属パイプ78、ポンプ80、冷却媒体室81及びチューブ82に関する以外は図4と同一であるので、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
第5の実施の形態の構成では積極的に現像ケース内の熱を外周に排出することができるので、自然対流を利用する場合よりも低減できる温度も大きくなる。また、使用する冷却媒体は循環する冷却液であるため、上述した現像ケース外周の雰囲気である空気よりも放熱作用は大きく、また循環しながら常にある一定温度で流れるので現像剤貯蔵室74内の温度をさらに効率良く低減することが可能となる。
この方式では、現像剤貯蔵室74外周の雰囲気温度によらず、冷却液の温度により放熱作用を変えることが可能であるため、現像剤貯蔵室74内の温度を狙いの温度に制御することも可能になる。
上述した本発明による各実施の形態の現像装置を有するプロセスカートリッジを用いれば、上述した現像装置における作用効果と同様な効果をプロセスカートリッジであっても享受することが可能である。また、このプロセスカートリッジを備える画像形成装置もそれと同様な作用効果と同様な効果を享受できる。
本発明を適用するカラー画像形成装置、具体的には、タンデム型間接転写方式の画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 図1のタンデム画像形成部の画像形成手段周辺を拡大して示す概略図である。 プロセスカートリッジを示す概略図である。 本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第1の実施の形態を示す概略図である。 本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第2の実施の形態を示す概略図である。 本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第3の実施の形態を示す概略図である。 本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第4の実施の形態を示す概略図である。 図7の構成の外観を示す概略斜視図である。 本発明による現像装置の現像剤貯蔵室の第5の実施の形態を示す概略図である。 図9の構成の外観を示す概略斜視図である。
符号の説明
40 潜像担持体(感光体)
61 現像装置
65 現像剤容器
66a 現像剤搬送スクリュ
67a 現像剤搬送スクリュ
68 現像剤担持体(現像ローラ、現像スリーブ)
70 現像剤搬送室
74 冷却手段(現像剤貯蔵室)
74a 現像剤供給口
74b 冷却手段(フィン)
74d シート状部材
74e 開口
78 冷却手段(金属パイプ)
79 冷却手段(ファン)
80 冷却手段(ポンプ)
81 冷却手段(冷却媒体室)

Claims (8)

  1. トナーとキャリアからなる現像剤を担持し、この現像剤を潜像担持体の対向領域に搬送してトナー像を前記潜像担持体上に形成する現像剤担持体と、前記現像剤を前記現像剤担持体の対向領域まで搬送する現像剤搬送スクリュと、この現像剤搬送スクリュが配置される現像剤搬送室と、を有する現像装置において、製造時に予め所定量の前記現像剤が貯蔵され、かつ使用に先立って前記現像剤を前記現像剤搬送室に供給する現像剤貯蔵室を有し、この現像剤貯蔵室は、前記現像剤搬送スクリュの上方対向位置にあって使用に先立って封止部材が除去されることにより現像剤搬送室と連通し記現像剤を供給する現像剤供給口を有し、少なくとも該現像剤供給口は、前記現像剤を前記現像剤搬送室に供給開始した後、前記現像剤搬送スクリュが駆動する際に、前記現像剤貯蔵室から供給中及び前記現像剤搬送室中の前記現像剤に埋まりながら該現像剤を供給するとともに、該現像剤貯蔵室の筺体の壁とで前記現像剤搬送室から前記現像剤を一部隔離するように配置されてあり、かつ、前記現像剤供給口を有する前記現像剤貯蔵室が前記現像剤から発生する熱の冷却手段を備えていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記冷却手段は、金属製の筐体から形成される前記現像剤貯蔵室自体であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記冷却手段は、金属製の筐体である前記現像剤貯蔵室と、かつそれから外部に向かって突出しているフィンとで構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 前記冷却手段は、前記現像剤貯蔵室が金属製の筐体からなり、かつ下方にある前記現像剤供給口に対して上方の対向する位置により大きな開口を有し、この開口の周囲に貼り付けて前記開口を塞ぐシート状部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の現像装置。
  5. 前記冷却手段は、前記現像剤貯蔵室内に金属パイプが貫通しており、前記金属パイプに外部からファンから引き込んだ空気を流して前記現像剤の温度上昇を低減させる構成を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の現像装置。
  6. 前記冷却手段は、前記現像剤貯蔵室内に金属パイプが貫通しており、この金属パイプ中を冷却液が通り、外部で冷却媒体によって冷却され、前記現像剤の温度上昇を低減させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の現像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の現像装置と、前記潜像担持体とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の現像装置又は請求項7記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
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