JP2011141383A - 現像装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高画質での画像形成を可能とする現像装置およびそれを備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】表面に静電潜像が形成される感光体ドラムを備えた電子写真方式の画像形成装置に装着される現像装置であって、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤が収容される現像槽と、この現像槽内に設けられた現像ローラと、該現像ローラに沿って前記現像槽内に設けられた現像剤ガイド部材とを備え、前記現像ローラは、二成分現像剤を担持する外周面を有し、該外周面で二成分現像剤を担持した状態で回転しながら静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを供給して現像するよう構成され、前記現像剤ガイド部材は、現像ローラから感光体ドラムとは反対側に離間する方向に向って下傾する傾斜面部と、この傾斜面部の下面側に配置された冷却風流路とを有してなり、感光体ドラムへトナーを供給した後の現像ローラの外周面に残存する二成分現像剤を前記傾斜面部の上面で滑り落しながら冷却可能に構成されていることを特徴とする現像装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、現像装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
表面に静電潜像が形成される感光体ドラムを備えた電子写真方式の画像形成装置には、トナーのみからなる一成分現像剤、あるいはトナーおよびキャリアからなる二成分現像剤が一般に用いられている。
二成分現像剤は、トナーとキャリアを均一に混合するための攪拌機構などを必要とすることから、現像装置が複雑になるといった欠点を有するが、帯電量の安定性に優れることから、高速画像形成装置やカラー画像形成装置に広く使用されている。
画像形成装置に備えられた二成分現像剤用の現像装置は、二成分現像剤を収容する現像槽内に現像ローラ、撹拌部材、規制部材などが備えられている。
現像ローラは、その表面に二成分現像剤層を担持して回転し、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。
撹拌部材は、現像槽内の二成分現像剤を均一に撹拌して現像ローラに向けて搬送する。
規制部材は、現像ローラ表面の二成分現像剤層の層厚を規制する。
なお、画像形成装置において、感光体ドラムへトナーを供給した後の現像ローラの外周面に残存する二成分現像剤は、現像槽内の二成分現像剤中に戻されて撹拌部材にて撹拌混合される。
このように構成された現像装置は、二成分現像剤が攪拌される時に摩擦熱が発生する。
また、現像ローラの内部は気流の流れがないため熱がこもりやすく、連続印字するといった長時間の使用により、現像ローラ表面の温度が徐々に上昇する。
さらに、両面コピーの際、定着ローラにより片面印字時に加熱された紙が再び感光体ドラムと接触するため、感光体ドラム表面の熱が現像ローラの磁気ブラシを介して現像装置内部へ送り込まれる。
一方、印刷速度の高速化、カラー化、省エネルギー化等に対応するため、二成分現像剤中のトナーは小粒径化および軟化温度の低化が進んできており、このようなトナーは熱により凝集しやすいという欠点を有している。
そのため、前記のように現像装置内の温度が上昇すると二成分現像剤の温度も上昇し、その結果、トナー凝集体が発生する、二成分現像剤の流動性が低下して画像濃度にムラが発生する、トナーが現像ローラ表面に融着するなどの問題が生じる。
この問題に対して、例えば、中空の現像ローラの内部に螺旋状の板を設け、現像ローラの内部に冷却風を流すことにより、現像ローラの表面温度を低下させ、それにより二成分現像剤中のトナーが現像ローラ表面に融着することを防止するという従来技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−229330号公報
感光体ドラムへトナーを供給した後の現像ローラの外周面に残存する二成分現像剤は、感光体ドラムからの熱が直接伝わって温度上昇しているため、前記従来技術における現像ローラによってトナーが融着しない温度まで冷却されても十分ではなく、その二成分現像剤が現像槽内に戻されると、現像槽内で攪拌・搬送状態にある二成分現像剤との間に温度差ができてしまう。
この結果、温度差がない場合と比べて二成分現像剤の流動特性が安定し難くなって画質が安定し難くなる。特に、透磁率センサを用いるトナー濃度コントロール方式を採用する現像装置の場合、画像濃度が不安定となる、現像装置周辺がトナー飛散によって汚染される、コピー紙が汚れる等の問題が発生することがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、高画質での画像形成を可能とする現像装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムを備えた電子写真方式の画像形成装置に装着される現像装置であって、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤が収容される現像槽と、この現像槽内に設けられた現像ローラと、該現像ローラに沿って前記現像槽内に設けられた現像剤ガイド部材とを備え、前記現像ローラは、二成分現像剤を担持する外周面を有し、該外周面で二成分現像剤を担持した状態で回転しながら静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを供給して現像するよう構成され、前記現像剤ガイド部材は、現像ローラから感光体ドラムとは反対側に離間する方向に向って下傾する傾斜面部と、この傾斜面部の下面側に配置された冷却風流路とを有してなり、感光体ドラムへトナーを供給した後の現像ローラの外周面に残存する二成分現像剤を前記傾斜面部の上面で滑り落しながら冷却可能に構成されている現像装置が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、該感光体ドラムの表面を帯電させる帯電装置と、前記感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、前記感光体ドラムの表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する前記現像装置と、前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置とを備えた画像形成装置が提供される。
本発明の現像装置は、感光体ドラムに接触したことにより温度上昇して現像槽内へ戻される二成分現像剤(以下、「戻り現像剤」という場合がある)が、現像槽内にある二成分現像剤(以下、「内在現像剤」という場合がある)と混合する前に、戻り現像剤と内在現像剤の温度差が小さくなるように、戻り現像剤を現像剤ガイド部材の傾斜面部の上面に層状に接触させることができ、それによって戻り現像剤の熱を現像剤ガイド部材を介して効率よく冷却風へ逃がして冷却し、冷却して温度を下げた戻り現像剤を内在現像剤と混合させることができる。
そのため、熱せられた戻り現像剤と内在現像剤とが混合したときの温度差によって一時的に二成分現像剤の流動性が変化し、現像装置内に通常設けられているトナー濃度センサの誤検知が発生するという問題を解消することができる。
さらに、二成分現像剤の熱的ダメージによって画像不良が発生することを抑制できると共に、二成分現像剤の寿命が短くなるといった悪影響を受け難くなる。
また、傾斜面部上を流れる戻り現像剤を冷却すると同時に、冷却されながら流れる戻り現像剤によって気流が発生し、この気流により現像槽内部が効率的に冷却されるという効果も得られる。
本発明に係る現像装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の一実施形態を示す全体構成の概略図である。 図1の画像形成装置における現像装置の構成を模式的に示す断面図である。 図2の現像装置の部分拡大図である。 図2の現像装置の平面的な一部省略断面図である。 図1の画像形成装置に備えられた制御手段と現像装置の各構成部との接続関係を示すブロック図である。
本発明に係る現像装置は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムを備えた電子写真方式の画像形成装置に装着される現像装置であって、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤が収容される現像槽と、この現像槽内に設けられた現像ローラと、該現像ローラに沿って前記現像槽内に設けられた現像剤ガイド部材とを備え、前記現像ローラは、二成分現像剤を担持する外周面を有し、該外周面で二成分現像剤を担持した状態で回転しながら静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを供給して現像するよう構成され、前記現像剤ガイド部材は、現像ローラから感光体ドラムとは反対側に離間する方向に向って下傾する傾斜面部と、この傾斜面部の下面側に配置された冷却風流路とを有してなり、感光体ドラムへトナーを供給した後の現像ローラの外周面に残存する二成分現像剤を前記傾斜面部の上面で滑り落しながら冷却可能に構成されている。
つまり、この現像装置は、感光体ドラムに接触したことにより温度上昇して現像槽内へ戻される前記戻り現像剤が、現像槽内にある前記内在現像剤と混合する前に、戻り現像剤と内在現像剤の温度差が小さくなるように、戻り現像剤を現像剤ガイド部材の傾斜面部の上面に接触させることにより、戻り現像剤の熱を現像剤ガイド部材を介して冷却風へ逃がして冷却し、冷却した戻り現像剤を内在現像剤と混合するように構成されている。
以下、単に「現像剤」というときは二成分現像剤を指していることとする。
この現像装置は、モノクロまたはフルカラーのコピー機、プリンター、ファクシミリ装置およびこれらの機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置に用いられるものであり、現像槽、現像ローラおよび現像剤ガイド部材の他に、現像槽内の現像剤を撹拌する撹拌部材、現像ローラの表面の現像剤層(磁気ブラシ)の層厚を規制する規制部材、画像形成装置に装着されるトナーカートリッジから補給されるトナーを現像槽内へ送り込むためのトナー搬送機構部等を備えていてもよい。
また、この現像装置は次のように構成されてもよい。
(1)現像装置が、現像剤ガイド部材の冷却風流路内に冷却風を送る冷却ファンをさらに備えている。
このようにすれば、効率よく現像剤ガイド部材の冷却風流路内に冷却風を送ることができる。
この場合、例えば、冷却風流路の一端に冷却ファンを配置し、現像装置の非駆動側から駆動側を介して画像形成装置本体の駆動側へ向う風の流れを形成させることにより、画像形成装置本体の冷却も兼ねることが可能となる。特に、連続印字による温度上昇では比較的駆動側が温度上昇し易いため、このような風の流れで画像形成装置本体の冷却も行えれば好都合である。
なお、現像装置が冷却ファンを備えていない場合は、画像形成装置に備えられている冷却ファンから現像剤ガイド部材の冷却風流路内に冷却風を送るように画像形成装置および/または現像装置を構成すればよい。
(2)現像装置が、現像剤ガイド部材の傾斜面部の温度を検知する温度センサをさらに備えている。
このようにすれば、現像剤ガイド部材の傾斜面部の温度が所定温度以上のときに冷却風流路内に冷却風を送ることが可能となる。
この場合、例えば、前記(1)のように現像装置が冷却ファンを備えていれば、傾斜面部の温度が所定温度(例えば、40〜45℃)以上のときに冷却ファンを作動させ、傾斜面部の温度が所定温度を下回れば冷却ファンを停止させるという制御、さらには傾斜面部の温度が所定以上のときに温度上昇に伴なって冷却ファンの回転数(回転速度)を増加させて風量を増加させるという制御が可能となり、より精度よく、かつ効率のよい冷却効果を得ることができる。
なお、この制御は、例えば、温度センサからの検知信号を画像形成装置に備えられた制御部に送信し、検知信号に基いて制御部が冷却ファンのON・OFF制御や回転数制御を行うようにすることができる。
(3)現像剤ガイド部材が、冷却風流路の内壁に放熱フィンを有する。
このようにすれば、冷却風流路の内壁の表面積が、戻り現像剤が接触する傾斜面部の上面の面積よりも大きくなるため、戻り現像剤および現像装置内の冷却の効率および応答性が向上すると共に、現像剤ガイド部材並びに現像装置筐体の強度アップを図ることができる。
(4)傾斜面部の上面が、水平に対して20〜60°の傾斜角度で傾斜している。
このようにすれば、傾斜面部の上面を戻り現像剤が滞留することなく確実に滑り落ちることができる。
なお、傾斜角度が20°より小さくなると傾斜面部上面で戻り現像剤が滞留し易くなり、60°より大きくなると傾斜面部上面に戻り現像剤が接触している時間が短くなりすぎるため、戻り現像剤の温度が十分に低下するまで冷却することが困難になる。
(5)現像剤ガイド部材が、アルミニウムを含む材料で形成されている。
つまり、現像剤ガイド部材を熱伝導性の高いアルミニウムやアルミニウム合金等で形成することにより、現像剤ガイド部材の放熱効率を高めることができ、戻り現像剤および現像装置内の冷却の効率および応答性をより向上させることができる。
さらに、前記放熱フィンを有する複雑な断面形状や、傾斜面部上で戻り現像剤が滞留し難い高精度な表面平滑性に対応できる押出し成形によって、現像剤ガイド部材を低コストにて形成することができる。
(6)現像剤ガイド部材が筒状の中空部材からなり、この中空部材の内部が冷却風流路となっている。
このようにすれば、冷却風流路の構造および形成が容易となる。また、押出し成形によって現像剤ガイド部材を低コストにて効率よく形成することができる。このとき、現像剤ガイド部材の断面形状は、現像槽内の現像ローラ、撹拌部材等に干渉しないよう設置スペースに応じた形状とすることができる。
なお、現像剤ガイド部材は、例えば、金属板からなる傾斜面部と、傾斜面部の下面に複数の金属管を接触して配置した構造体であってもよく、前記の中空部材に限定されるものではない。
(7)前記現像ローラは、前記現像槽の筐体によって支持されかつ固定されたマグネットローラと、該マグネットローラの外周を覆うように回転可能に設けられた非磁性材料からなるスリーブとを有し、前記マグネットローラは、両端部が前記筐体によって支持されかつ固定された固定軸と、該固定軸の外周面に一体状かつ放射状に取り付けられたN極用およびS極用の複数の棒磁石とを有し、N極用またはS極用の2つの棒磁石の外端が、前記現像剤ガイド部材の傾斜面部の高い位置にある一端に対して上下の位置に配置されている。
このようにすれば、現像剤ガイド部材の傾斜面部の高い位置にある一端に対して上下の位置に配置されているN極用またはS極用の2つの棒磁石の間には反発磁界が発生するため、この反発磁界により前記棒磁石間においてはスリーブ上での現像剤の磁力拘束が弱くなる。
この結果、回転するスリーブ上の現像剤の遠心力が、前記棒磁石間の磁力を上回ることとなり、現像剤がスリーブから剥離してスムーズに現像剤ガイド部材に乗り移って滑り落ちる。
このとき、現像剤のスリーブからの剥離によるストレスおよび発熱を抑制できる上、現像剤の現像剤ガイド部材上での滑らかな流れが得られるため、冷却効率が向上する。
以下、図面を参照しながら本発明に係る現像装置およびそれを備えた画像形成装置の一実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係る現像装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の一実施形態を示す全体構成の概略図である。
この画像形成装置100は、ケーシング内の上下位置のほぼ中間に配置された印字部103と、ケーシング内の印字部103の上方に配置された画像読取り部102と、ケーシング内の印字部103の下方に配置された給紙部105と、ケーシングに上載された原稿用紙搬送部(ADF)101と、印字部103にて印字された記録用紙が排出されるようケーシングの一側面に配置された排紙トレイ47と、原稿用紙搬送部101に収容された記録用紙を印字部103に1枚ずつ搬送すると共に印字された記録用紙を排紙トレイ47に搬送する記録用紙搬送部104と、操作部とを備え、画像読取り部102にて原稿から読み取った画像データを取得する、あるいは外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成することができるように構成されている。
さらに、この画像形成装置100は、複数種類の記録用紙を多量に収容可能にケーシング他側面に配置された大容量給紙カセット(LCC)52および不定形サイズの記録用紙を印字部103に供給可能にケーシング他側面の大容量給紙カセット52の上方に配置された手差しトレイ53も備えている。
なお、この画像形成装置100は、排紙トレイ47を複数段としたり、排紙トレイ47の代わりに排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等)をオプションとして配置することも可能な構成となっている。
以下、画像形成装置100の各構成部について説明する。
(原稿用紙搬送部)
原稿用紙搬送部101は、少なくとも1枚の原稿用紙をセットするための原稿セットトレイ11と、原稿排紙トレイ10と、原稿セットトレイ11から原稿用紙を1枚ずつ引き出して原稿排紙トレイ10に搬送するための複数のローラを有する原稿用紙搬送経路12とを備え、画像読取り部102の原稿読取り窓102aに原稿を導いて通過させるように構成されている。
(画像読取り部)
画像読取り部102は、ケーシングの上面の大部分を構成するプラテンガラスと、プラテンガラスの一端側に配置された前記原稿読取り窓102aと、原稿読取り窓102aと対向するように原稿用紙搬送部101の下部に配置されたCIS(Contact Image Sensor)30と、プラテンガラスの下方に配置された第1走査ユニット15、第2走査ユニット16、結像レンズ17およびCCD(Charge Coupled Device)18とを備えている。
CIS30は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、原稿用紙裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙裏面の画像を示す画像データを出力する。
また、画像読取り部102は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿用紙表面を露光し、第1および第2走査ユニット15、16のミラーによって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
CCD18は、原稿用紙表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙表面の画像を示す画像データを出力する。
さらに、画像読取り部102は、原稿用紙がプラテンガラス上に置かれた場合は、第1および第2走査ユニット15、16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によって原稿用紙表面を露光し、第1および第2走査ユニット15、16によって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS30もしくはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印刷部103に出力される。
なお、プラテンガラスの正面側には、画像形成装置の状態を表示する機能およびユーザーが画像形成装置を操作するため操作機能等を備えた操作部が設けられている。
(印字部)
印刷部103は、画像データに基いて記録用紙に印字(画像形成)するものであって、感光体ドラム20、帯電器22、光書込みユニット23、本発明の特徴を有する現像装置1、トナーカートリッジ1a、転写ユニット25、クリーニングユニット24および定着ユニット27等を備えている。
感光体ドラム20の表面は、感光体ドラム20が一方向に回転した際、クリーニングユニット24によりクリーニングされてから帯電器22により均一に帯電される。
帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム20に接触するローラ型やブラシ型のものであってもよい。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a、28bと、2つのミラー群29a、29bとを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。
光書込みユニット23は、画像読取り部102からの画像データが入力され、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a、28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a、29b介して感光体ドラム20に照射して、均一に帯電された感光体ドラム20の表面を露光して静電潜像を形成する。
光書込みユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a、28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
なお、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像装置1は、トナーを感光体ドラム20表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム20の表面に形成するよう構成されており、詳しくは後述する。
転写ユニット25は、用紙搬送部104によって搬送されてきた記録用紙に感光体ドラム20の表面のトナー像を転写する。
定着ユニット27は、トナー像が転写された記録用紙を加熱および加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、用紙搬送部104により排紙トレイ47へと更に搬送されて排出される。
クリーニングユニット24は、現像、転写後の感光体ドラム20の表面に残留したトナーを除去して回収する。
以下、転写ユニット25と定着ユニット27について詳しく説明する。
転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33および弾性導電性ローラ34等を備え、転写ベルト31を各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させる。
転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。
弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム20の表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム20の表面に押し付ける。
この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム20の表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界により感光体ドラム20の表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着ユニット27は、加熱ローラ35および加圧ローラ36を備えている。
加熱ローラ35の内部には、加熱ローラ35の表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に設定するための熱源が設けられている。
また、加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材が配置されている。
加熱ローラ35と加圧ローラ36の間の圧接部(定着ニップ部と称される)に記録用紙が搬送されてくると、加熱ローラ35と加圧ローラ36によって記録用紙が搬送されながら記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。
(用紙搬送部)
用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44、複数の分岐爪45および一対の排紙ローラ46等を備えている。
搬送経路43は、給紙部105から1枚ずつ送られた記録用紙を、記録用紙先端がレジストローラ42に達するまで搬送する。
このとき、レジストローラ42を一時的に停止させているため、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力によって、記録用紙の先端をレジストローラ42と平行に揃える。
この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42によって記録用紙を印字部103の転写ユニット25へと搬送し、さらに排紙ローラ46によって記録用紙を排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止および回転は、レジストローラ42の駆動軸の間に設けられたクラッチをオンとオフに切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンとオフに切り替えることにより行われる。
記録用紙の表面に印字した後に裏面にも印字する場合は、複数の分岐爪45が揺動して搬送経路43と反転搬送経路44の分岐路が切り替わり、反転搬送経路44で記録用紙の表裏が反転し、記録用紙が反転搬送経路44を介して搬送経路43のレジストローラ42に戻る。これにより、記録用紙の裏面にも画像が形成される。
搬送経路43および反転搬送経路44においては、記録用紙の位置等を検出するセンサを各所に配置し、各センサにより検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、記録用紙の搬送および位置決めを行っている。
(給紙部)
給紙部105は、上下位置に複数の給紙トレイ51と、各給紙トレイ51に配置されたピックアップローラ等を備えている。
各給紙トレイ51に蓄積された記録用紙は、ピックアップローラによって一枚ずつ引き出されて用紙搬送部104の搬送経路43へ送り出される。
本実施形態の画像形成装置100は高速印字処理を目的としているため、各給紙トレイ51は、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を有している。
<現像装置>
図2は図1の画像形成装置における現像装置の構成を模式的に示す断面図であり、図3は図2の現像装置の部分拡大図であり、図4は図2の現像装置の平面的な一部省略断面図であり、図5は図1の画像形成装置に備えられた制御手段と現像装置の各構成部との接続関係を示すブロック図である。
図1で説明した画像形成装置100に備えられたこの現像装置1は、現像槽2と、現像ローラ3と、第1撹拌部材4と、第2撹拌部材5と、搬送部材6と、規制部材7と、固定部材8と、現像剤ガイド部材9と、冷却ファン38(図4参照)と、トナー濃度検知センサ12とを備えている。
現像装置1は、その外郭が構成される筐体Sを有し、筐体S内に設けられた区画壁によって区画された2つの内部空間のうちの一方が現像槽2となっており、他方の内部空間がトナーホッパ26となっている。
なお、トナーホッパ26は、現像装置1と個別に設けられてもよい。
現像槽2は、その内部空間に、トナーと磁性体粉であるキャリアとを含む二成分現像剤が収容されており、図1に示した印字部103の感光体ドラム20を臨む側壁に開口2aを有している。
また、現像槽2の内部空間には、現像ローラ3、第1撹拌部材4、第2撹拌部材5および搬送部材6が回転可能に支持されると共に、規制部材7、現像剤ガイド部材9等が直接的または間接的に支持されている。
トナーホッパ26は、その内部空間に、トナー補給ローラ19aと、一対のトナー撹拌部材19bとを回転可能に有すると共に、補給ローラ19aの位置の区画壁に形成されたトナー補給口2bと、一対のトナー撹拌部材19bの上方位置の上壁に後述するトナーカートリッジ1a(図1参照)の開口と連通可能なトナー受口(図示省略)とを有している。
トナー補給ローラ19は、トナーホッパ26の内部空間内に回転自在に支持されており、駆動手段によって回転駆動することによって、トナー補給口2bを介して現像槽2内にトナーが補給される。
トナー補給ローラ19の回転駆動は、トナー濃度検知センサ12による現像槽2内のトナー濃度の検知結果に応じて、後述する制御手段C(図5参照)によって制御される。
なお、図4に示すように、現像ローラ3の軸線方向の一方側は、画像形成装置における現像装置1、トナーホッパ26、感光体ドラム20等の回転部材を回転させる駆動部が配置される駆動側であり、現像ローラ3の軸線方向の他方側は従動側である。
図1に示すように、トナーカートリッジ1aは、その内部空間にトナーを収容しており、印字部103における現像装置1のトナーホッパ26の上方位置に着脱可能に装着されている。
また、トナーカートリッジ1aは、そのケーシング内部に、画像形成装置100に設けられている図示しない駆動手段によって回転するトナー補給ローラおよびトナー撹拌部材等を備えると共に、ケーシングの下部にはトナーホッパ26の前記受口と連通可能なトナー補給口を有しており、トナー補給ローラが回転することによってトナー補給口および受口を通してトナーホッパ26内にトナーを補給することができる。
次に、現像槽2内の各種部材および配置について詳しく説明する。
〔現像ローラ〕
現像ローラ3は、マグネットローラ13およびその外周を覆う非磁性材料からなるスリーブ14を有し、感光体ドラム20に対向するよう、現像槽2内の前記開口2aの近傍位置に配置されている。なお、現像ローラ3は、感光体ドラム20と僅かな隙間をもって配置されており、その隙間が現像ニップ部である。
マグネットローラ13は、両端部が筐体Sによって支持されかつ固定された固定軸と、固定軸の外周面に一体状かつ略放射状に取り付けられたN極用およびS極用の複数の棒磁石とを有する多極着磁型マグネットローラである。なお、本実施形態の場合、マグネットローラ13は、磁極N1,N2,N3および磁極S1,S2,S3,S4の合計7本の棒磁石からなる。
具体的に説明すると、マグネットローラ13の各棒磁石は、図2と図3における点線の位置に配置されており、磁極N1は感光体ドラム20と最接近した現像ニップ部の位置に配置され、磁極S4は磁極N1の上方に第1の中心角度(例えば約45°)で配置され、磁極N3は磁極S4に隣接して第1の中心角度で配置され、磁極S3は磁極N3に隣接して第1の中心角度で配置され、磁極S2は磁極S3に隣接して第2の中心角度(例えば約90°)で配置され、磁極N2は磁極S2に隣接して第1の中心角度で配置され、磁極S1は磁極N2と隣接して第1の中心角度で配置されている。
なお、N極とS極は位置が図2および図3とは逆であってもよい。
スリーブ14は、例えば、マグネットローラ13の外周面および両端面を覆う外周壁部および両端壁部を有する筒形部材であり、両端壁部が軸受を介してマグネットローラ13の固定軸に回転可能に取り付けられている。
また、スリーブ14の一方の端壁部には伝達ギヤが一体状に設けられると共に、図示しない駆動手段の駆動ギヤが前記伝達ギヤと噛合しており、駆動ギヤが回転することによって伝達ギヤおよびスリーブ14が回転する。
この際、スリーブ14は、感光体ドラム3と同じ回転方向(図2では時計回り)に回転するため、現像ニップ部において感光体ドラム3は上から下へ回転しスリーブ14はそれとは反対に下から上へ回転する。
現像ニップ部において、現像ローラ3の表面に図示しない二成分現像剤層(磁気ブラシ)が形成され、二成分現像剤層から感光体ドラム20の表面の静電潜像にトナーが供給される。この際、現像ローラ3は、図示しない電源によって現像バイアス電圧が印加されており、現像ローラ3の表面の二成分現像剤層から感光体ドラム20の表面の静電潜像へのトナーの移行が円滑に進行する。
〔第1および第2撹拌部材〕
第1および第2撹拌部材4、5は、筐体Sによって回転可能に支持され、かつ図示しない駆動手段によって相互に逆方向に回転するローラ状部材である。
第1撹拌部材4は、現像ローラ3の斜め下方位置に配置されており、その回転方向は現像ローラ3の回転方向と逆向きである。
第2撹拌部材5は、現像ローラ3から遠ざかるように第1撹拌部材4に隣接して配置されている。
第1および第2撹拌部材4、5は、現像槽2内の二成分現像剤を撹拌してトナーに均一な電荷を付与すると共に、帯電状態にある二成分現像剤を汲み上げて現像ローラ3の周囲に供給する。
〔搬送部材〕
搬送部材6は、筐体Sによって回転可能に支持され、かつ図示しない駆動手段によって第2撹拌部材5と同方向に回転するローラ状部材である。
搬送部材6は、現像ローラ3から遠ざかるように第2撹拌部材5に隣接して、かつトナー補給口2bの下方位置に配置されており、トナーホッパ26からトナー補給口2bを介して現像槽2内に補給されるトナーを第2撹拌部材5の周囲に搬送する。
〔トナー濃度検知センサ〕
図2と図5に示すように、トナー濃度検知センサ12は、センサ面が現像槽2の内部に露出するように、例えば、第2撹拌部材5の真下に位置する現像槽2の底面に装着されており、制御手段Cと電気的に接続されている。
この制御手段Cは、トナー濃度検知センサ12による検知結果に応じて、トナー補給ローラ19aを回転駆動させ、現像槽2内にトナーを補給するように制御する。すなわち、制御手段Cは、トナー濃度検知センサ12による検知結果がトナー濃度設定値よりも低いと判定すると、トナー補給ローラ19aを回転駆動させる駆動手段に制御信号を送って駆動させ、さらには、それと同時にトナーカートリッジ1aを回転駆動させる駆動手段に制御信号を送って駆動させてもよい。
また、トナー濃度検知センサ12は、図示しない電源に接続されている。
この電源は、トナー濃度検知センサ12を駆動させるための駆動電圧およびトナー濃度の検知結果を制御手段Cに出力するための制御電圧を、トナー濃度検知センサ12に印加する。
電源によるトナー濃度検知センサ12への電圧の印加は、制御手段Cによって制御される。
トナー濃度検知センサ12としては、制御電圧の印加を受けてトナー濃度の検知結果を出力電圧値として出力する型式のセンサ、例えば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサなど一般的なトナー濃度検知センサを用いることができ、これらの中でも、透磁率検知センサが好ましい。
これらのトナー濃度検知センサは、基本的に出力電圧の中央値近傍の感度がよいため、その付近の出力電圧が得られるような制御電圧が印加されて用いられる。
このような型式の透磁率検知センサは市販されており、例えば、TDK社製のTS−L、TS−A、TS−Kなどが挙げられる。
前記制御手段Cは、現像装置1専用の制御手段を用いる、あるいは現像装置1が装着される画像形成装置100に設けられる制御手段を利用してもよい。
制御手段Cは、例えば、記憶部と演算部と制御部と主電源とを備えて構成される。
記憶部には、各種センサによる検知結果、設定値、画像情報、テーブルデータ、プログラムなどが書き込まれる。
記憶部としては、当該分野で使用されているものを用いることができ、例えば、リードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。
演算部は、記憶部に入力される各種データ(印刷指令、検知結果、画像情報など)および各種制御を実施するためのプログラムを取り出し、各種検知および判定を行う。
制御部は、演算部における判定結果に応じて画像形成装置100の各駆動部に制御信号を送付し、動作制御を行う。
制御部および演算部は、例えば、中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)を備えるマイクロコンピュータ、マイクロプロセッサなどによって構成される処理回路である。
〔規制部材〕
規制部材7は、現像ローラ3の軸線方向(長手方向)に平行に延び、短手方向の先端部のエッジ部7aを有する略直方体形状の板状部材であり、現像槽2の開口2aの下端側でかつ現像ローラ3の下部に固定部材8にて固定されている。
本実施の形態では、規制部材7は、現像ローラ3の磁極S1と磁極N2の間であって、現像ローラ3の半径の略延長線上にかつそのエッジ部7aが現像ローラ3と所定の隙間をもって配置されている。
規制部材7は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムなどの弾性を有する非磁性金属、合成樹脂などによって形成され、本実施の形態では薄板状のステンレス鋼が使用されている。
〔現像剤ガイド部材、冷却ファンなど〕
図2〜図4に示すように、現像装置1の特徴である現像剤ガイド部材9は、現像ローラ3に沿って現像槽2内に設けられた部材であり、現像ローラ3から感光体ドラム20とは反対側に離間する方向に向って下傾する傾斜面部9aと、この傾斜面部9aの下面側に配置された冷却風流路9bとを有してなる。
具体的に説明すると、現像剤ガイド部材9は、非磁性であり、かつ熱伝導性の良好な材料からなる中空部材(管状部材)からなる。
本実施の形態では、現像剤ガイド部材9は、押し出し成型で製造されるアルミ合金製の断面略三角形の中空部材(肉厚1.5mm程度)からなり、その中空部分が冷却風流路9bとされており、冷却風流路9bの内壁に複数の冷却フィン9cが設けられている。
冷却フィン9cは、現像剤ガイド部材9の長手方向に延びて形成されており、現像剤ガイド部材9の外周面積よりも内周面積を大きくして冷却効果を高めることができる。
本実施形態では外周面積が約41600mm2であるのに対し、冷却フィン9cを有する内周面積は約1.57倍の約65600mm2としている。
現像剤ガイド部材9において、その短手方向の一方の端部9d、すなわち、傾斜面部9aの高い位置にある一方の端部9は、現像ローラ3の表面に僅かな隙間をもって対向して配置され、短手方向の他端9eは現像ローラ3から遠ざかって第2撹拌部材5の頂部を超えた位置に配置されている。
さらに詳しくは、現像剤ガイド部材9の一方の端部9dは、マグネットローラ13の磁極S3と磁極S2の間であって、磁極S3寄りの位置に配置されている。換言すると、磁極S3とS2に対応する2つの棒磁石の外端が、現像剤ガイド部材9の傾斜面部9aの高い位置にある一端9dに対して上下の位置に配置されている。
また、両端部9d、9eの上下位置は、傾斜面部9aの上面の水平に対する傾斜角度θが20〜60°(例えば、34°)となる高低差を有している。
この現像剤ガイド部材9は、現像ローラ3と第2撹拌部材5との間に配置され、その両端が、筐体Sの壁2c、2dに形成された対向する貫通穴に隙間無く挿入されて支持されている。
なお、現像剤ガイド部材9の断面形状は、現像ローラ3、第1・第2撹拌部材4、5等の部材に干渉せず、かつ前記傾斜面部9aを有する形状であれば特に限定されない。
また、現像剤ガイド部材9の冷却風流路9b内には、傾斜面部9aの温度を検知する温度センサ21が設けられている。
具体的には、傾斜面部9aの内面に形成された複数の冷却フィン9cのうちの略中央の隣接する一対の冷却フィン9cの間隔を広げ、かつその一対の冷却フィン9cの先端を対向する方向に折り曲げて収容空間を形成し、その収容空間内に温度センサ21を収容している。
現像ローラ3の表面の熱の検知影響を抑えて二成分現像剤の温度を精度よく測定するために、温度センサ21は、現像ローラ3からある程度(例えば、11.8mm)離れた現像剤ガイド部材9の両端部9d、9eの略中央位置に配置されている。
また、検知レスポンスを向上させるために、温度センサ21が配置された部分の現像剤ガイド部材9の肉厚を他部分よりも薄肉(例えば、1mm)にしている。
温度検知センサ21は、特定に限定されず、例えば、一般的なシートタイプの熱電対(ゼーベック効果による温度検出手段)を用いることができる。
冷却ファン38は、現像装置1の従動側に配置されている。
具体的には、筐体Sの従動側の壁部2dには、現像剤ガイド部材9の従動側の開口と連結するダクト39が設けられており、このダクト39の開口に冷却ファン38の外枠が嵌め込まれている。
また、冷却ファン38の外枠の吸い込み側には、通気孔37aを有する冷却ファンカバー37が取り付けられている。
なお、図示しないが、画像形成装置100のケーシングには、冷却ファン38の駆動時にケーシング内に外気を取り込むための吸気口と、取り込んだ空気を熱と共にケーシング外部に排気するための排気口が設けられている。
図4と図5に示すように、温度センサ21は制御手段Cと電気的に接続されており、制御手段Cは、温度センサ21による検知結果に応じて、冷却ファン38を回転駆動させ、現像剤ガイド部材9の冷却風流路9b内に冷却風(外気)を供給するように制御する。すなわち、制御手段Cは、温度センサ21による検知結果が現像剤温度設定値よりも高いと判定すると、冷却ファン38を回転駆動させるモータに制御信号を送って駆動させる。この場合、現像剤温度設定値としては、例えば、40〜45℃である。
なお、温度センサ21を省略し、現像ローラ3のスリーブ14が回転している間は冷却ファン38も回転させて現像剤ガイド部材9の冷却風流路9b内に冷却風(外気)を供給するよう、制御手段Cにて制御するようにしてもよい。
〔画像形成装置の作動〕
次に、この画像形成装置100による画像形成工程を図1〜図5を参照しながら説明する。
画像形成工程では、帯電器22によって回転駆動される感光体ドラム20の表面が均一に帯電され、光書込みユニット23によって帯電した感光体ドラム20の表面にレーザ光が照射されて静電潜像が形成される。
続いて、現像装置1によって感光体ドラム20上の静電潜像が現像されて、感光体ドラム20の表面上にトナー像が形成される。
続いて、転写ユニット25によって感光体ドラム20上のトナー像は記録用紙上に転写され、その後、定着ユニット27によって記録用紙が加熱されることによって、トナー像が記録用紙上に固定される。
また、感光体ドラム20の表面上に残った転写残留トナーは、クリーニングユニット24により除去され所定の回収部に回収される。
そして、クリーニングされた後の感光体ドラム20の表面は、除電装置(図示省略)により残留電荷が除去される。
このような画像形成工程の間、現像装置1において、第1および第2撹拌部材4、5が現像槽2内の二成分現像剤を均一に撹拌して現像ローラ3に搬送し、規制部材7が現像ローラ3のスリーブ14の表面に形成された二成分現像剤層の層厚を規制する。このとき、現像剤は、現像ローラ3の内部のマグネットローラ13による磁力によってスリーブ14の表面に吸着している。
また、現像ローラ3のスリーブ14は、その表面に二成分現像剤層を担持して回転し、感光体ドラム20の表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。
また、ニップ部を通過して現像ローラ3に残った残留二成分現像剤層(戻り現像剤)は、現像剤ガイド部材9の一端9d側に乗り上げて傾斜面部9aの上面を点線矢印(図2参照)の方向に滑り落ち、現像槽2の底部における第2撹拌部材5の回転軸と搬送部材6の回転軸の間に戻され、内在現像剤と混合する。
さらに詳しく説明すると、マグネットローラ13を構成する各磁極N1,N2,N3およびS1,S2,S3,S4の現像装置1に対する相対位置は変わらないため、スリーブ14が回転することにより、現像剤は磁極N1(現像工程)を経て磁極S3−S2間(現像剤剥離工程)に移行する。現像剤は、現像ローラ3の内部磁石の磁力による拘束によってスリーブ14に吸着しているが、磁極S3−S2間では磁力が反発しあうため(反発磁力が発生するため)磁力による拘束を受け難くなる。そのため、回転するスリーブ14上の現像剤の遠心力が、磁極S3−S2間の磁力を上回ることとなり、現像剤がスリーブ14から剥離してスムーズに現像剤ガイド部材9に乗り移って滑り落ちる。
このとき、従来では、感光体ドラム20の表面の熱が、現像ローラ3の磁気ブラシに伝わるため、加熱された戻り現像剤と内在現像剤とが混合したときの温度差によって一時的に二成分現像剤の流動性が変化し、現像装置内にトナー濃度検知センサの誤検知が発生する、二成分現像剤の熱的ダメージによって画像不良が発生する、二成分現像剤の流動性が低下して画像濃度にムラが発生する、トナーが現像ローラ表面に融着する、二成分現像剤の寿命が短くなる等の問題が発生していた。
本発明では、温度センサ21によって現像剤ガイド部材9を介して戻り現像剤の温度が検知されており、温度センサ21が所定温度(例えば、40℃)を超えた検知結果を制御手段Cへ出力すると、制御手段Cが冷却ファン38を駆動させるよう制御している。
したがって、戻り現像剤の熱は現像剤ガイド部材9を介して冷却風へ逃がされており、冷却された戻り現像剤が内在現像剤と混合するため、従来の前記問題が生じない。
この際、現像剤ガイド部材9が熱伝導率の高いアルミニウムからなり、かつ冷却風流路9bに複数の冷却フィン9cが形成されているため、効率よく戻り現像剤を冷却することができる。
また、現像ローラ3の内部は気流がないため熱がこもり易いこと、両面コピーの際に片面印字されて加熱された記録用紙が再び感光体ドラム20に触れることによる感光体ドラム20および現像ローラ3の温度上昇、連続印字による長時間の使用等によって、現像槽2内は温度上昇し易いが、冷却されながら現像剤ガイド部材9の傾斜面部9a上を流れる戻り現像剤によって気流が発生すること、および現像剤ガイド部材9の外表面に接する空気が冷却されることにより、現像槽2内が効率的に冷却される。
そのため、現像槽2内で内在現像剤が撹拌されたときの摩擦熱による内在現像剤の温度上昇を抑制することができ、熱によるトナー凝集を抑制することができる。
また、現像剤ガイド部材9の冷却風流路9bを通過した冷却風は、画像形成装置100の駆動部側に吹き出すため、高圧ユニットなどが備えられた発熱し易い駆動部側も冷却される利点がある。
本実施形態では、冷却ファン38からの冷却風を効率よく現像剤ガイド部材9の冷却風流路9bに送り込ませるために、冷却ファン38を冷却風流路9bの吸い込み側の開口近傍に配置した場合を例示したが、冷却風が従動側から駆動側へ流れることが重要であり、冷却ファン38を冷却風流路9bの拭き出し側の開口近傍に配置してもよい。
1 現像装置
2 現像槽
3 現像ローラ
4 第1攪拌部材
5 第2攪拌部材
6 搬送部材
7 規制部材
8 固定部材
9 現像剤ガイド部材
12 トナー濃度検知センサ
13 マグネットローラ
14 スリーブ
19 トナー補給ローラ
20 感光体ドラム
21 温度センサ
26 トナーホッパ
37 冷却ファンカバー
38 冷却ファン
39 ダクト
100 画像形成装置
101 原稿用紙搬送部(ADF)
102 画像読取り部
103 印字部
104 記録用紙搬送部
105 給紙部

Claims (9)

  1. 表面に静電潜像が形成される感光体ドラムを備えた電子写真方式の画像形成装置に装着される現像装置であって、
    トナーとキャリアとを含む二成分現像剤が収容される現像槽と、この現像槽内に設けられた現像ローラと、該現像ローラに沿って前記現像槽内に設けられた現像剤ガイド部材とを備え、
    前記現像ローラは、二成分現像剤を担持する外周面を有し、該外周面で二成分現像剤を担持した状態で回転しながら静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを供給して現像するよう構成され、
    前記現像剤ガイド部材は、現像ローラから感光体ドラムとは反対側に離間する方向に向って下傾する傾斜面部と、この傾斜面部の下面側に配置された冷却風流路とを有してなり、
    感光体ドラムへトナーを供給した後の現像ローラの外周面に残存する二成分現像剤を前記傾斜面部の上面で滑り落しながら冷却可能に構成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤ガイド部材の前記冷却風流路内に冷却風を送る冷却ファンをさらに備えた請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤ガイド部材の傾斜面部の温度を検知する温度センサをさらに備えた請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤ガイド部材が、前記冷却風流路の内壁に放熱フィンを有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の現像装置。
  5. 前記傾斜面部の上面が、水平に対して20〜60°の傾斜角度で傾斜している請求項1〜4のいずれか1つに記載の現像装置。
  6. 前記現像剤ガイド部材が、アルミニウムを含む材料で形成されている請求項1〜5のいずれか1つに記載の現像装置。
  7. 前記現像剤ガイド部材が筒状の中空部材からなり、この中空部材の内部が前記冷却風流路となっている請求項1〜6のいずれか1つに記載の現像装置。
  8. 前記現像ローラは、前記現像槽の筐体によって支持されかつ固定されたマグネットローラと、該マグネットローラの外周を覆うように回転可能に設けられた非磁性材料からなるスリーブとを有し、
    前記マグネットローラは、両端部が前記筐体によって支持されかつ固定された固定軸と、該固定軸の外周面に一体状かつ放射状に取り付けられたN極用およびS極用の複数の棒磁石とを有し、N極用またはS極用の2つの棒磁石の外端が、前記現像剤ガイド部材の傾斜面部の高い位置にある一端に対して上下の位置に配置されている請求項1〜7のいずれか1つに記載の現像装置。
  9. 表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、該感光体ドラムの表面を帯電させる帯電装置と、前記感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、前記感光体ドラムの表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する請求項1〜8のいずれか1つに記載の現像装置と、前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置とを備えた画像形成装置。
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