JP2007264030A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡単で現像剤の放熱効率が高く、しかも装置の大型化を伴わない現像装置を提供する。
【解決手段】感光ドラム20表面の静電潜像に、現像ローラ61によってトナーを付着させてトナー像として現像する。現像容器60の底部の第1,第2の現像室71,72に配設された第1,第2の攪拌スクリュー63,64の回転によって現像剤を攪拌し搬送するとともに、トナーに電荷を付与する。この際、摩擦熱が発生して、現像剤が昇温する。現像室71,72の底面に、攪拌スクリュー63,64の軸方向に沿って複数の排熱孔91を穿設する。これら排熱孔91を良熱導電性の放熱シート90を貼着して覆う。現像剤の熱を、放熱シート90、排熱孔91を介して外部に放熱する。
【選択図】図6

Description

本発明は、感光ドラム等の像担持体の表面に形成された静電潜像を、現像剤によって現像する現像装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置(例えば、複写機,プリンタ)においては、一般に、感光体の表面に形成した静電潜像に、現像装置により現像剤中の粉体のトナーを付着させてトナー像として現像した後、このトナー像を紙等のシートに転写する。その後、このトナー像を定着装置によって加熱、加圧し、シート表面に溶融し固着させて定着する。
このように、トナーは、最終的には定着装置によってガラス転移点以上の温度で加熱されて溶融固着されることになるが、現像装置内で不要に加熱された場合には、それがガラス転移点以下の温度であっても、現像不良の原因となることがある。
画像形成装置には、現像装置の外部に雰囲気温度を上昇させる種々の原因がある。例えば、加熱方式の定着装置、露光装置がレーザ露光装置の場合の高速回転するポリゴンミラー、露光装置がLED露光の場合の光源、基板上のIC、感光体を回転させるためのモータなどがある。これに加え、現像装置自体の内部にも昇温の原因がある。例えば、現像ローラの回転軸と現像容器との間隙からのトナーの漏洩を防止するためにシール部材が介装されているが、このシール部材と回転軸との間で摩擦熱が発生する。この摩擦熱を低減すべく回転軸に対するシール部材の押圧力を弱めると、トナーが漏れやすくなるため、適度な押圧力が必要で、これに伴い相応の摩擦熱が発生する。また、現像装置には、一般に、現像剤を攪拌し搬送する攪拌スクリューや、現像ローラの表面に担持させる現像剤を薄層に規制するための現像剤規制板を有しているが、これら攪拌スクリューや現像剤規制板と現像剤との摩擦によっても摩擦熱が発生する。
そして、上述の種々の原因によって現像装置内の現像剤が不要に昇温された場合には、現像剤の流動性の低下、固化、さらには現像剤の帯電不良が発生し、その結果、現像不良が発生する。
このような現像不良を防止するため、現像装置を冷却するための方策が種々提案されている。例えば、特許文献1には、現像容器を内容器と外容器との二重構造として両者間に冷却用の流動体を流す技術(従来技術1)が提案されている。また、現像容器の外部に良熱伝導材を設けて放熱を促進したり(従来技術2)、良熱伝導材を現像容器の内部と外部とを貫通させて、内部の熱を外部に導く熱伝導経路を構成したりする技術(従来技術3)が提案されている。
特開昭61−120176号公報
しかしながら、従来技術1のものは、冷却媒体として流動体を使用した、いわゆる液冷式であるため、構成が複雑になるという問題がある。また、従来技術2のものは、内部の熱が内容器(従来の現像容器)を通過する必要があるため、放熱効率が悪いという問題がある。そして、従来技術3のものは、熱伝導経路の断面(熱の移動方向に直交する方向の断面)を大きく取ることが困難なため、放熱効率が悪いという問題があった。
さらに、上述の従来技術1,2,3は、いずれも現像容器の外部にも構成を付加することが必要となるため、現像装置自体が大型化するという問題があった。
本発明の目的は、構成が簡単で現像剤の放熱効率が高く、しかも装置の大型化を伴わない現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、像担持体表面に形成された静電潜像に現像剤を付着させて現像する現像装置に関する。この発明に係る現像装置は、現像剤を収納する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して前記像担持体表面の静電潜像に付着させる現像部材と、前記現像容器の内面における現像剤に接触する部分に敷設された良熱伝導性の放熱シートと、前記放熱シートの一部を外部に露出させるべく、前記現像容器の内側と外側とを貫通する排熱孔と、を備える、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る現像装置において、前記放熱シートが、前記現像容器における、現像剤が貯留される部分に敷設される、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る現像装置において、前記放熱シートが、前記現像容器における底面に敷設されている、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る現像装置において、前記現像部材としてローラ状に形成された現像ローラを有し、前記現像容器の底部に、現像剤を攪拌しながら前記現像ローラの軸方向に搬送する攪拌スクリューを有し、前記放熱シートが前記攪拌スクリューの下方に配置されている、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る現像装置において、前記排熱孔が、前記攪拌スクリューによる現像剤の搬送方向に沿って複数配設されている、ことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、像担持体と、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電潜像を現像剤により現像剤像として現像する現像手段と、現像剤像を被転写体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に関する。この発明に係る画像形成装置は、前記現像手段が、請求項1乃至5のいずれか1項に係る現像装置である、ことを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る画像形成装置において、前記排熱孔の近傍に空気の流れを形成する送風手段を備える、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、良熱伝導性の放熱シートは、現像容器の内面における現像剤に接触する部分に敷設されており、また排熱孔は、放熱シートに対応する位置で現像容器の内側と外側とを貫通することで放熱シートの一部を露出されているので、現像容器内の現像剤の温度が現像装置の周囲の雰囲気温度よりも高い場合には、現像剤の熱は、放熱シートに伝達され、さらに放熱シートから排熱孔を介して現像容器の外部に効率よく排出される。なお、排熱孔の数を増やすことにより、放熱シートにおける露出部分の総面積、つまり放熱面積が増大するので、放熱効果を向上させることができる。ここで、放熱シートは、シート状であるので現像容器の内面の形状に合わせて容易に敷設することができる。また、現像剤を放熱させるための構成が、現像容器の内面に敷設した放熱シート、及び現像容器に穿設した排熱孔といった簡単な構成であり、現像容器の外側に突出される部分や、付加される部材がないので、現像装置の大型化を招くことはない。
請求項2の発明によれば、放熱シートが、現像容器における、現像剤が貯留される部分に敷設されているので、現像剤の熱が放熱シートに良好に伝達される。
請求項3の発明によれば、放熱シートは、現像容器における現像剤が貯留される部分のうちでも、特に現像容器の底面に敷設されているので、現像剤の多少や搬送状態にかかわらず、現像剤に接触する機会が多く、その分、現像剤から熱を奪いやすい。
請求項4の発明によれば、放熱シートは、攪拌スクリューの下方に配置されているので、攪拌スクリューによって攪拌されながら搬送される現像剤がよく接触する。
請求項5の発明によれば、攪拌スクリューによる現像剤の搬送方向に沿って複数配設されているので、攪拌スクリューの攪拌及び搬送によって攪拌スクリューのほぼ全長にわたって発生する摩擦熱を、摩擦熱の発生箇所に近い排熱孔から効率よく排出することができる。
請求項6の発明によれば、画像形成装置において、現像装置内の現像剤の昇温に起因する現像不良を防止して、高品質の画像を形成することができる。
請求項7の発明によれば、送風手段によって、排熱孔の近傍に空気の流れが形成されるので、雰囲気の温度を低下させて、放熱シートからの放熱を促進することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。
<実施形態1>
まず、本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成装置について概略を説明し、その後、現像装置について詳述する。
図1に、本発明に係る画像形成装置10を示す。同図に示す画像形成装置10は、4個(4色)の画像形成部11,12,13,14と、中間転写ベルト(被転写体)15とを備えた、4色フルカラーの画像形成装置10であり、同図はその縦断面を正面側(前側)から見た模式図である。なお、以下の説明では同図中の左右及び上下を、そのまま画像形成装置や現像装置の左右及び上下とする。また、以下の説明では、現像剤が、磁性のキャリヤと非磁性のトナーとを主成分とする、いわゆる2成分現像剤である場合を例に説明する。したがって、現像剤という場合には、キャリヤとトナーとの混合物のことを指し、トナーとは区別するものとする。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成装置本体16の内側に4個の画像形成部11,12,13,14を備えている。これら画像形成部11,12,13,14は、中間転写体としての中間転写ベルト15の回転方向(矢印R15方向)に沿っての上流側から順に、例えば、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像を形成する画像形成部11,12,13,14である。これら4個の画像形成部11,12,13,14は、同様の構成であるので、図2に拡大図で示すイエローの画像形成部11について説明し、他の画像形成部12,13,14の説明は省略する。
イエローの画像形成部11は、像担持体としてのドラム形の感光ドラム(感光体)20を有している。感光ドラム20は、その回転中心となる軸Cや表面の母線が、画像形成装置10の前後方向を向くように配置されている。感光ドラム20は、駆動手段(不図示)によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印R20方向に回転駆動される。感光ドラム20は、その表面(外周面)が帯電装置(帯電手段)21によって所定の極性・電位に帯電され、LEDプリンタヘッド(露光手段)22によって画像情報に基づく露光が行われて静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置(現像手段)23によってイエローのトナーが付着されてトナー像として現像される。なお、現像装置23については後に詳述する。また、本実施形態では、帯電装置21とLEDプリントヘッド22とによって潜像形成手段を構成している。
感光ドラム20の表面に形成されたトナー像は、1次転写ローラ(転写手段)24により1次転写部T1において、中間転写ベルト15の表面に1次転写される。感光ドラム20は、トナー像の1次転写後に表面に残ったトナー(1次転写残トナー)がクリーニング装置(クリーニング手段)25によって除去され、次の画像形成に供される。
図1に示すように、上述の中間転写ベルト15は、駆動ローラ26と従動ローラ27との間に掛け渡されていて駆動ローラ26の矢印方向(図1中の反時計回り)の回転によって矢印R15方向に無端状(エンドレス)に回転するようになっている。
イエロー以外の画像形成部12,13,14においても同様に画像形成が行われて、各色のトナー像が中間転写ベルト15の表面に順次に1次転写される。これにより、中間転写ベルト15の表面には、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色のトナー像が重ね合わされる。
上述のようにして中間転写ベルト15の表面に1次転写された4色のトナー像は、シート(記録媒体としての紙,透明フィルム,封筒等)Pに2次転写される。画像形成部11,12,13,14の下方には、複数枚のシートPを積層状態で収納する給紙カセット30が配設されている。シートPは、この給紙カセット30から給送ローラ31によって給送され、搬送大ローラ32、搬送小ローラ33によってレジストローラ対34に搬送される。シートPは、レジストローラ対34により斜行が矯正された後、中間転写ベルト15の表面に担持されているトナー像にタイミングを合わせるようにして、中間転写ベルト15と2次転写ローラ35との間の2次転写部T2に搬送される。シートPには、この2次転写部T2において、中間転写ベルト15の表面の4色のトナー像が一括で2次転写される。トナー像の2次転写後の中間転写ベルト15は、表面に残ったトナー(2次転写残トナー)がベルトクリーナ36によって除去され、次のトナー像の1次転写に供される。一方、トナー像の2次転写後のシートPは、定着装置37に搬送され、定着ローラ38及び加圧ローラ40によって加熱、加圧されて表面にトナー像が溶融固着(定着)される。トナー像の定着後のシートPは、排出ローラ対41によって排紙トレイ42上に排出される。これにより、1枚のシートPの片面(第1面)に対する4色フルカラーの画像形成が終了する。
なお、シートPの両面(第1面と第2面)にトナー像を形成する場合には、シートPは、定着装置37により、第1面にトナー像が定着された後、シート再給送路43中を、再搬送ローラ対44,45等により、再度、2次転写部T2に搬送され、上述と同様にして第2面にトナー像が形成される。また、シートPを手差し給紙する場合には、手差しトレイ46上にシートPをセットすると、シートPは、手差しローラ47等により、2次転写部T2に搬送されて画像形成が行われる。
中間転写ベルト15の上方には、各色の補給用のトナーが収納された補給容器51,52,53,54が個別に配設されている。各色の現像装置23においては、2成分現像剤を構成するキャリヤとトナーとのうち、画像形成に伴ってキャリヤはほとんど消費されないが、トナーは徐々に消費されていく。このため現像剤の濃度(現像剤の重量に対するトナーの重量の比)が徐々に低下していく。そこで、上述の各色の補給容器51,52,53,54のトナーが、各色の現像容器23に適宜、補充されるようになっている。
なお、図1に示す画像形成装置においては、後述するように、各画像形成部11,12,13,14のそれぞれの現像装置23の下方に空気の流路Aが形成されていて、送風手段としての送風ファン55によって空気の流れが形成されるようになっている。
次に、図2〜図6を参照して、本発明に係る現像装置23について詳述する。ここで、図2は、図1中のイエローの画像形成部11に配設されたイエローの現像装置23の拡大図である。なお、同図では、現像容器60内に、二点鎖線Gで示す量だけ、現像剤が収納された状態を示している。図3(a)は現像装置23を前側の斜め下方から見た斜視図である。図3(b)は図3(a)中の矢印B方向から見た斜視図である。図4は現像容器60の上半部を省略して現像容器60の底部を露出させた斜視図である。図5は図4の状態からさらに、一方の攪拌スクリュー64及び放熱シート90を取り外した状態を示す解斜視図である。図6は図2と同じ方向から見た、放熱シート90及び排熱孔91の作用を説明する図である。
図2に示すように、現像装置23は、箱状の現像容器(ハウジング)60と、この現像容器60によって回転自在に支持された現像ローラ61、磁気ローラ62、第1の攪拌スクリュー63、第2の攪拌スクリュー64と、現像剤規制板65とを備えている。
このうち現像容器60は、同図中の上部の右側、つまり感光ドラム20に対向する部分に、感光ドラム20の母線に沿って長い長方形状の開口部66が形成されている。この開口部66には、後述する現像ローラ61が配設される。現像容器60の内側の下部には、隔壁67が立設されていて、現像容器60の下部の空間である底部は、この隔壁67によって第1の現像室71と第2の現像室72とに区画されている。これら現像室71,72の底面73,74は、攪拌スクリュー63,64の直径よりも少し大きい直径の円弧状に形成されている。上述の隔壁67の先端75は、攪拌スクリュー63,64の上端よりも高い位置に位置し、また磁性ローラ62の表面に近接している。一方、この隔壁67は、図4,図5に示すように、前後方向の長さが、現像容器60の内側の前後方向の長さよりも少し短く設定されていて、前端側及び後端側に、前流通路76及び後流通路77が形成されている。すなわち、現像容器60の底部は、中央の隔壁67を中心に、第1の現像室71と前流通路76と第2の現像室72と後流通路77とによって、現像剤が搬送される閉ループが構成されている。第1の現像室71の後端における後流通路77の近傍には、上述の補給容器51(図1参照)からトナーが供給される補給口(不図示)が形成されている。
図2に示すように、現像ローラ61は、上述の現像容器60の開口部66に配設されている。現像ローラ61の軸は、感光ドラム20の軸と平行に配置され、また現像ローラ61の表面は、感光ドラム20の表面に対して微小間隙を介して対向している。この両表面が対向する部分が現像部Dとなる。現像ローラ61は、感光ドラム20の矢印R20方向の回転に対して、矢印R61方向に回転する。つまりそれぞれの表面は、両者が対面する現像部Dにおいてカウンタ方向に移動する。現像ローラ61は、その表面に、次に説明する磁性ローラ62から供給されたトナーを担持して、現像部Dに搬送するものである。現像ローラ61には、表面に担持したトナーを感光ドラム20に付着させるための現像バイアスを印加する現像バイアス印加電源(不図示)が接続されている。現像ローラ61は、次に説明する磁性ローラ62とは異なり、非磁性の部材によって形成されている。
磁性ローラ62は、その軸が現像ローラの軸と平行に配置され、またその表面が現像ローラ61の表面に対して微小間隙を介して対向している。磁性ローラ62は、現像ローラ61の矢印R61方向の回転に対して、矢印R62方向に回転する。つまりそれぞれの表面は、両者が対面する部分において同方向に移動する。磁性ローラ62は、強磁性体を円筒状に形成したものであり、その表面に現像剤中の磁性体であるキャリヤを磁気的に担持する。そして、非磁性のトナーは、摩擦帯電により電荷(トリボ)が付与され、上述のキャリヤに電気的に担持される。つまり、磁性ローラ62は、その表面にキャリヤ及びトナーを担持して、その回転により現像ローラ61に対向する部分に搬送し、トナーを現像ローラ61に供給するものである。
現像剤規制板65は、その基端部78が現像容器60の内側に固定されるとともに、その先端部80が、磁性ローラ62の表面に近接するように配設されている。現像剤規制板65は、磁性ローラ62表面に担持される現像剤の層厚を規制するものである。
図2,図4,図5に示すように、第1の攪拌スクリュー63は、第1の現像室71に配設され、また第2の攪拌スクリュー64は第2の現像室72に配設されている。第1,第2の攪拌スクリュー63,64は、軸81と、この軸81の外周面に配置された螺旋状の羽根82と、この螺旋状の羽根82に対応する切欠部83を有する縦板84とによって構成されている。第1の攪拌スクリュー63は、図2中の矢印R63方向に回転することで、第1の現像室71内の現像剤を攪拌しながら、後端側から前端側に搬送する。一方、第2の攪拌スクリュー64は、図2中の矢印R64方向に回転することで、第2の現像室72内の現像剤を攪拌しながら、前端側から後端側に搬送するようになっている。
本実施形態では、さらに、図2〜図6に示すように、現像装置は、放熱シート90及び排熱孔91を有している。
図2,図3,図5、図6に示すように、現像容器60の内側と外側とを貫通する透孔である排熱孔91を設けた。排熱孔91は、第1の現像室71の底面73に、第1の攪拌スクリュー63の軸方向に沿って、すなわちこの第1の攪拌スクリュー63によって搬送される現像剤の移動方向(前後方向)に沿って複数、設けた。また、第2の現像室72の底面74にも、第2の攪拌スクリュー64の軸方向に沿って、すなわちこの第2の攪拌スクリュー64によって搬送される現像剤の移動方向(前後方向)に沿って複数、設けた。そして、第1の現像室71の複数の排熱孔91を塞ぐように、前後方向に長い長方形状の放熱シート90を現像容器60の内面である第1の現像室71の底面73に敷設した。同様に、第2の現像室72の複数の排熱孔91を塞ぐように、前後方向に長い長方形状の放熱シート90を現像容器60の内面である第2の現像室72の底面74に敷設した。このように第1の現像室71及び第2の現像室72の底面73,74に放熱シート90を敷設することにより、第1,第2の攪拌スクリュー63,64によって搬送される現像剤が、この放熱シート90上を移動することになり、現像剤に熱が効率よく放熱シートに伝達されることになる。放熱シート90は、良熱導電性のシート状の部材であり、敷設先の形状に合わせて変形することができる。本実施形態では、放熱シート90は、図2,図5,図6に示すように、第1の現像室71及び第2の現像室72の底面73,74の形状に倣って、前後方向に直交する方向の断面形状が円弧状となっている。本実施形態では、放熱シート90として、例えば、厚さ0.1〜0.5mm程度のアルミニウムを使用し、第1の現像室71及び第2の現像室72の底面73,74に、良熱伝導性の接着剤(粘着材)を使用して貼着した。ここで、良熱伝導性の接着剤とした理由は、接着剤の熱導電性が悪い場合には、この接着剤によって熱の伝導が抑制されてしまうからである。
排熱孔91の形状については、本実施形態では、円形又は楕円形としたが、これに限定されず任意の形状とすることが可能である。また、排熱孔91の大きさや個数は特に制限はないが、現像容器60の強度、放熱シート90の厚さ等を勘案して決定するとよい。例えば、原理的には、放熱シート90が薄いほど、また排熱孔91が大きいほど、また排熱孔91の数が多いほど、放熱効果を高めることができる。しかしながら、例えば、放熱シート90が薄く、排熱孔91が大きい場合には、現像剤の自重や、攪拌時に攪拌スクリュー63,64によって押し付けられる現像剤などによって、放熱シート90のうちの排熱孔91を塞いでいる部分が破損したり、破損しないまでも下方に凹状に変形したりすることが考えられる。前者の場合は、現像装置23から現像剤が漏れ出してしまい、また後者の場合は、現像剤の搬送抵抗を増大させて円滑な搬送の妨げとなる。したがって、実験等によって、このような不具合の発生を未然に防止できる放熱シート90の厚さや排熱孔の大きさを決定すればよい。
上述構成の現像装置23は、以下のようにして、感光ドラム20の表面の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する。現像容器60の第1の現像室71に収納された現像剤は、第1の攪拌スクリュー63の図2中の矢印R63方向に回転により、攪拌されながら後端側から前端側に搬送され、前流通路76を介して第2の現像室72に移動する。一方、第2の現像室72に収納された現像剤は、第1の攪拌スクリュー63の図2中の矢印R64方向に回転により、攪拌されながら前端側から後端側に搬送され、後流通路77を介して第2の現像室72に移動する。つまり、現像剤は、第1の現像室71と前流通路76と第2の現像室72と後流通路77との間を循環する。これにより、現像剤はキャリヤとトナーとが均質に混ぜ合わされ、また、トナーに適宜な電荷が付与される。この際、隔壁67の先端75が上述のように高く形成されているので、一方の現像室71(又は72)の現像剤が隔壁67の先端75を乗り越えて他方の現像室72(又は71)に移動することはない。
第2の現像室72内の現像剤は、第2の攪拌スクリュー64の回転によって前端側から後端側に移動する途中で、磁性ローラ62によって磁性のキャリヤが汲み上げられるのに伴ってトナーも汲み上げられて、表面に担持される。表面に担持された現像剤は、現像剤規制板65によって層厚が規制される。層厚が規制された現像剤は、磁性ローラ62の回転に伴って現像ローラ61に対向する部分に搬送され、現像ローラにこすり付けられる。これにより、トナーのみが現像ローラ61の表面に付着されて担持される。このトナーは、現像ローラ61の回転によって現像部Dに搬送される。この際、現像ローラ61には、現像バイアス印加電源から、トナーの電荷と同じ極性の現像バイアスが印加される。これにより、現像ローラ61表面のトナーが感光ドラム20の表面の静電潜像に付着されてトナー像として現像する。
ところで、上述のように、画像形成装置本体16内及び現像装置23内には、現像装置23内のトナーを昇温させるような種々の原因がある。そして、現像容器60内の現像剤が不要に昇温した場合には、現像剤の流動性が低下、固化して、帯電不良が発生して、現像不良が発生する。
本実施形態では、現像装置23内の現像剤の昇温に起因する現像不良を防止すべく、上述の放熱シート90及び排熱孔91を設けた。
例えば、第1,第2の攪拌スクリュー63,64による攪拌、搬送による摩擦熱は、放熱シート90に伝達され、さらに放熱シート90から排熱孔91を介して現像容器60の外部に排出されるので、これら放熱シート90及び排熱孔91がない場合と比較して、効率よく排熱を行うことができる。すなわち放熱シート90における排熱孔91に対応する部分は、現像剤と外部との間に、放熱シート90しか存在しないので、現像剤の放熱を効率的に行うことができる。しかも、現像容器60の内面に放熱シートを敷設し、また現像容器60の内側と外側とを貫通する排熱孔91を設ける、といった簡単な構成で効率のよい排熱を行うことができる。また、排熱孔91を、現像剤の移動方向に沿って、複数、穿設したので、特に、攪拌スクリュー63,64による現像剤の攪拌及び搬送によって発生する熱、すなわち攪拌スクリュー63,64の軸方向のほぼ全長にわたって発生する熱を、それぞれ近くの排熱孔91から効率よく排出することができる。
<実施形態2>
画像形成装置においては、一般に、画像形成本体内の昇温(機内昇温)を防止するために、機内の空気を外部に放出する送風ファン(送付手段)を設けている。つまり、機内に空気の流路を設けて、昇温した機内の空気をこの流路を通して送風ファンにより積極的に外部に排出するようにしている。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、現像装置23の下部に設けた排熱孔91が対面する空気の流路Aを設け、さらに送風ファン55によって流路A内に空気の流れを発生させ、現像容器60内の現像剤の放熱を促進するようにしている。なお、送風ファン55としては、専用のものを設ける代わりに、既存のもの(不図示)を使用するようにしてもよい。
以上の実施形態においては、本発明に係る現像装置23を、4個の画像形成部11,12,13,14を有する、いわゆるタンデム型の4色フルカラーの画像形成装置に適用した場合を例に説明した。本発明は、これに限らず、単色の画像形成装置における現像装置や、1つの感光ドラムの回転方向に沿って複数配設した現像装置や、回転可能なロータリに搭載されて現像に供される現像器がロータリの回転によって現像位置に配置される方式の現像装置に対しても適用することができる。この場合の基本的な構成は、上述の現像装置23と同様とすることができ、適用した場合には、同様の効果を奏することができる。
また、上述では、本発明に係る現像装置23において使用する現像剤が2成分現像剤である場合を例に説明したが、これに限定されず、現像剤が1成分である現像装置に対しても本発明を適用することが可能である。なお、1成分の現像剤の場合は、現像剤がトナーそのものになる。
上述では、本発明を現像装置に適用した場合を例に説明したが、本発明は、このほかに、感光ドラム上の不要なトナーを回収して貯留するクリーニング装置に対しても適用することが可能である。
4色フルカラーの画像形成装置の正面から見た縦断面を模式的に示す図である。 図1中のイエローの画像形成部の拡大図である。 (a)は現像装置を前側の斜め下方から見た斜視図である。(b)は(a)中の矢印B方向から見た斜視図である。 現像容器の上半部を省略して現像容器の底部を露出させた斜視図である。 図4の状態からさらに、一方の攪拌スクリュー及び放熱シートを取り外した状態を示す分解斜視図である。 図2と同じ方向から見た、作用を説明する図である。
符号の説明
10……画像形成装置、15……中間転写ベルト(被転写体)20……感光ドラム(像担持体)、21……帯電装置(潜像形成手段)、22……LEDプリンタヘッド(潜像形成手段)、23……現像装置(現像手段)、24……1次転写ローラ(転写手段)、55……送風ファン(送風手段)、60……現像容器(ハウジング)、61……現像ローラ(現像部材)、62……磁性ローラ、63……第1の攪拌スクリュー(攪拌スクリュー)、64……第2の攪拌スクリュー(攪拌スクリュー)、71……第1の現像室(底部)、72……第2の現像室(底部)、73,74……底面、90……放熱シート、91……排熱孔

Claims (7)

  1. 像担持体表面に形成された静電潜像に現像剤を付着させて現像する現像装置において、
    現像剤を収納する現像容器と、
    前記現像容器内の現像剤を担持して前記像担持体表面の静電潜像に付着させる現像部材と、
    前記現像容器の内面における現像剤に接触する部分に敷設された良熱伝導性の放熱シートと、
    前記放熱シートの一部を外部に露出させるべく、前記現像容器の内側と外側とを貫通する排熱孔と、を備える、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記放熱シートが、前記現像容器における、現像剤が貯留される部分に敷設される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記放熱シートが、前記現像容器における底面に敷設されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像部材としてローラ状に形成された現像ローラを有し、
    前記現像容器の底部に、現像剤を攪拌しながら前記現像ローラの軸方向に搬送する攪拌スクリューを有し、
    前記放熱シートが前記攪拌スクリューの下方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記排熱孔が、前記攪拌スクリューによる現像剤の搬送方向に沿って複数配設されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 像担持体と、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電潜像を現像剤により現像剤像として現像する現像手段と、現像剤像を被転写体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記現像手段が、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記排熱孔の近傍に空気の流れを形成する送風手段を備える、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7761038B2 (en) * 2007-02-13 2010-07-20 Samsung Electronics Co., Ltd Image forming apparatus and developer supplying device to improve printing quality
US7920804B2 (en) * 2008-04-23 2011-04-05 Kyocera Mita Corporation Developing device and image forming apparatus having the same
JP2015176022A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社リコー 画像形成装置

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