JP2016031421A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持体から現像ケーシングに電流が急激に流れ込むのを抑制できる現像装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】現像剤を表面上に担持して回転することにより潜像担持体18の表面と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像剤担持体45と、現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像ケーシング121と、現像剤担持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段141とを備えた現像装置40において、電気的に接地された接触部材32を接触させる接触部106が現像ケーシングに設けられており、現像ケーシングが導電性を有し、現像ケーシングとは別体で、現像領域に対して現像剤担持体回転方向下流側に配置され、現像剤担持体の表面との間にギャップを形成する導電性のギャップ形成部材112と、現像ケーシングとギャップ形成部材との間に設けられ、現像ケーシングとギャップ形成部材とを絶縁する絶縁部材123とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる現像装置、及び、その現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置は、一般に、少なくともトナーを含有する現像剤を収容するケーシング、ケーシング内の現像剤を攪拌搬送する攪拌搬送部材、及び、現像剤を表面に担持して搬送する現像剤担持体などから構成される。
ケーシング内では、現像剤搬送部材である搬送スクリュにより現像剤搬送路で現像剤が攪拌搬送されており、その攪拌搬送されている現像剤の一部が現像剤担持体である現像ローラの表面へ供給され担持される。現像ローラの表面に担持された現像剤は、現像ローラの回転に伴って現像ローラ回転方向へ搬送され、潜像担持体である感光体との対向領域である現像領域を通過する。
現像ローラには、電源から現像バイアスが印加されており、現像ローラの表面に担持された現像剤中のトナーは、現像領域の通過時に、感光体上に形成された潜像と現像ローラとの電位差によって前記潜像に転移し当該潜像を現像する。その後、現像領域を通過した現像剤は、現像ローラの回転に伴ってケーシング内に回収される。
特許文献1に記載の画像形成装置には、内部に冷却液が流れる流路が形成された金属製の受熱部を有する冷却装置が設けられている。また、現像装置のケーシングをアルミニウムなどの金属で形成する構成が開示されている。そして、現像装置の現像剤搬送路を形成するケーシングの外側から受熱部を接触させて現像剤搬送路内の現像剤を冷却し、現像装置内の温度上昇を抑えている。
ここで、現像装置のケーシングを金属製とした場合に、ケーシングが電気的に接地されることがある。現像装置では、現像領域を通過した現像ローラ上の現像剤をケーシング内に回収できよう、現像領域に対して現像ローラ回転方向下流側に位置するケーシング部分である下流側ケーシング部と現像ローラとの間に、現像剤が通過し得るギャップが形成されている。そのため、金属製のケーシングを電気的に接地すると、下流側ケーシング部と現像ローラとのギャップに何らかの拍子で導体が介在したときに導体を通って、バイアスが印加された現像ローラからケーシングに電流が急激に流れ込んでしまうといった問題が生じる。
前記導体としては、例えば、金属製のケーシング作製時に切削加工などを施すことで発生した金属粉やバリなどが挙げられる。そして、除去しきれずにケーシングの表面に付着していた金属粉やバリが、現像剤と共に搬送されるなどして、下流側ケーシング部と現像ローラとのギャップに詰まるおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、現像剤担持体から現像ケーシングに電流が急激に流れ込むのを抑制できる現像装置、及び、その現像装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像剤を表面上に担持して回転することにより潜像担持体の表面と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像剤担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像ケーシングと、前記現像剤担持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段とを備えた現像装置において、電気的に接地された接触部材を接触させる接触部が前記現像ケーシングに設けられており、前記現像ケーシングが導電性を有し、前記現像ケーシングとは別体で、前記現像領域に対して現像剤担持体回転方向下流側に配置され、前記現像剤担持体の表面との間にギャップを形成する導電性のギャップ形成部材と、前記現像ケーシングと前記ギャップ形成部材との間に設けられ、該現像ケーシングと該ギャップ形成部材とを絶縁する絶縁部材とを有することを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、現像剤担持体から現像ケーシングに電流が急激に流れ込むのを抑制できるという優れた効果がある。
構成例1に係る現像装置の現像ローラ近傍の拡大図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 液冷装置の概略構成図。 現像装置及び感光体を示す拡大構成図。 現像装置を斜め上方から見た斜視図。 図5に示す現像装置から現像ローラ上カバーを取り外した状態の斜視図。 現像装置の下段の現像剤の流れを斜視図。 現像装置の上段の現像剤の流れを斜視図。 現像剤搬送路内の現像剤の流れを説明する現像装置の斜視断面図。 現像装置内の現像剤の流れの模式図。 図4に示す現像装置について、現像剤収容部である三つの現像剤搬送路を形成するケーシングのみを示す断面図。 現像ローラ上カバーを取り外した状態の現像装置を図4中の右側から見た側面図。 参考構成例の現像装置の側面図。 図4に示す現像装置のケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図。 図4に示す現像装置からギャップ形成部材とスポンジシール部材とを取り外した状態の現像装置の断面説明図。 図15に示す現像装置のケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図。 ギャップ形成部材とスポンジシール部材とを取り外した状態の現像装置の奥側端部近傍の拡大斜視図。 ギャップ形成部材とスポンジシール部材とを取り外した状態の現像装置の手前側端部近傍の拡大斜視図。 参考構成例の現像装置の境目部におけるケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図。 (a)スポンジシール部材が他の二つの部材よりも外側に突き出た状態の説明図、(b)スポンジシール部材が他の二つの部材よりも内側に引っ込んだ状態の説明図。 実施形態の現像装置における各部の軸方向の長さの説明図。 実施形態の現像装置の境目部におけるケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図。 攪拌搬送路における現像剤搬送方向下流側端部近傍の現像剤の偏りを示した図。 攪拌搬送路から供給搬送路へと現像剤を縦に搬送する部分での現像剤の流れを示した図。 接触面の位置による冷却効果を示したグラフ。 ケーシングに絶縁テープとギャップ形成部材とを組み付ける前の分解図。 比較例に係る現像装置の断面図。 構成例2に係る現像装置の現像ローラ近傍の拡大図。 変形例に係る現像装置の現像ローラ近傍の拡大図。 構成例3に係る現像装置の現像ローラ近傍の拡大図。 構成例4に係る現像装置の現像ローラ近傍の拡大図。
以下、本発明を画像形成装置に適用した一実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る画像形成装置の構成及び動作について説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。図2の画像形成装置は、4つの画像形成ユニット11Y,M,C,Kが並列に配置された画像形成部1を有している。画像形成ユニット11Y,M,C,Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体18Y,M,C,K、ドラムクリーニングユニット12Y,M,C,K、帯電ユニット13Y,M,C,K、二成分現像方式の現像装置40Y,M,C,K等を不図示の枠体に収めている。
これら画像形成ユニット11Y,M,C,Kは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
なお、本実施形態の現像装置40は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用いるに二成分現像方式を採用しているが、磁力によって現像剤を後述する現像剤担持体上に担持する構成であれば、磁性一成分現像剤を用いる一成分現像方式を採用しても良い。
画像形成部1の上方には、潜像形成手段としての露光ユニット9が設けられている。また、装置上部には、コンタクトガラス上に載置された原稿を走査して読み取る読取装置10が設けられている。画像形成部1の下方には、中間転写体としての中間転写ベルト15を備えた転写ユニット2が設けられている。中間転写ベルト15は、複数の支持ローラに掛け渡されており、図中時計回り方向に回転移動する。転写ユニット2の下方には二次転写装置4が設けられている。
二次転写装置4は、二次転写ローラ17を備えており、二次転写ローラ17は、中間転写ベルト15における転写対向ローラ16に対する掛け回し箇所にベルトおもて面から当接して二次転写ニップを形成している。
二次転写ローラ17には図示しない電源によって二次転写バイアスが印加されている。また、転写対向ローラ16は、電気的に接地されている。これにより、二次転写ニップ内に二次転写電界が形成されている。二次転写装置4の図中左方には、用紙上に転写されたトナー像を定着するために、内部に発熱体を備えた加熱ローラを有する定着ユニット7が設けられている。
また、二次転写装置4と定着ユニット7との間には、トナー像転写後の用紙を定着ユニット7へと搬送する搬送ベルト6が設けられている。また、装置下方には、図示しない給紙収容部から1枚ずつ分離して給送された用紙を二次転写装置4へ給紙する給紙ユニット3が設けられている。また、定着ユニット7を通過した用紙を機外または両面ユニット5へ搬送する排紙ユニット8が設けられている。
この画像形成装置でコピーをとるときは、読取装置10により原稿を読み取る。この原稿読み取りに並行して、中間転写ベルト15が図中時計回り方向に移動する。これと同時に、画像形成部1では、帯電ユニット13Y,M,C,Kによって表面が帯電せしめられた感光体18Y,M,C,K上に、読み取った原稿内容に基づきイエロー、マゼンタ、シアン、黒の色別情報を用いて露光ユニット9により露光して潜像を形成する。
次いで、各感光体18Y,M,C,K上の潜像を現像装置40Y,M,C,Kにより現像し、単色のトナー像(顕像)を形成する。そして、各感光体18Y,M,C,K上のトナー像を中間転写ベルト15上に互いに重なり合うように順次転写して、中間転写ベルト15上に合成トナー像を形成する。
トナー像転写後の各感光体18Y,M,C,Kは、ドラムクリーニングユニット12Y,M,C,Kで、感光体18Y,M,C,K上に残留する残留トナーを除去し、再度の画像形成に備える。
このようなトナー像形成に並行して、図示しない給紙収容部から1枚づつ用紙を繰り出し、レジストローラ14に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト15上の合成トナー像の形成にタイミングを合わせてレジストローラ14を回転し、中間転写ベルト15と二次転写装置4との間に用紙を送り込み、二次転写装置4で転写して用紙上にトナー像を転写する。トナー像転写後の用紙は、搬送ベルト6で搬送して定着ユニット7へと送り込み、定着ユニット7で熱と圧力とを加えてトナー像を定着した後、排紙ユニット8へ送り込む。
排紙ユニット8では切換爪で切換えて、機外(装置左側)の図示しない排紙トレイまたは下方の両面ユニット5へ案内する。両面ユニット5では、用紙を反転して再び二次転写位置(二次転写装置4と中間転写ベルト15とのニップ位置)へと導き、裏面にも画像を記録して後、排紙ユニット8で排紙トレイ上に排出する。なお、画像転写後の中間転写ベルト15は、中間転写ベルトクリーニングユニット90で、中間転写ベルト15上に残留する残留トナーを除去し、再度の画像形成に備える。
ここで、画像形成装置では機械サイズを小型化する観点から機械内部の高密度化と共に定着ユニット7を転写ユニット2の下側にもぐりこませるような配置としている。図2の画像形成装置では、中間転写ベルト15は、定着ユニット7の上面および右側面を覆うよう屈曲している。この構成により装置の高さ方向と幅方向をコンパクトにしている。
しかし、中間転写ベルト15に対して定着ユニット7を近接させると、発熱体である定着ユニット7によって中間転写ベルト15が熱的影響を受け変形し、色ずれ等の画像不具合が発生する恐れがある。これは、装置が高速化するにつれて装置内部の発熱量が増大することにより、顕著になってきている。
また、両面印刷時は、定着ユニット7で加熱された用紙が両面ユニット5を通過し、再び二次転写位置にて中間転写ベルト15に接触するため、用紙からの熱伝達により、さらに中間転写ベルト15の温度が上昇して、より厳しい条件となる。また、中間転写ベルト15に接触している感光体18Y,M,C,K、さらには現像装置40Y,M,C,Kにも熱が伝わり、ベルト変形による画像不具合、及びトナーの固化等の不具合がより一層発生しやすくなる。
そこで、発熱源である定着ユニット7と、定着ユニット7と近接して配置される中間転写ベルト15との間に断熱装置20を設けている。断熱装置20は、ダクトによる気流から成る場合も多いが、ここではヒートパイプを使った断熱装置について説明する。これは、主として受熱板21と、ヒートパイプ22と、放熱板23と、ダクト24及び図示しない排気ファンとで構成される。
受熱部材である受熱板21は熱を吸収しやすい材料で形成され、発熱源である定着ユニット7と、その熱の影響から保護したい保護対象部である転写ユニット2との間に配置されている。伝熱手段(熱輸送手段)としてのヒートパイプ22は、受熱板21の下面に装着され、その一端部(下端部)側が受熱部となっている。ヒートパイプ22の他端側は放熱部であり、受熱部よりも高い位置で放熱板23に装着されている。放熱部材である放熱板23は、熱を放出しやすい材料で形成され、必要に応じてヒートシンクを設けても良い。
ダクト24は本例では画像形成装置本体の前面から背面に延設され、そのダクト内部に放熱板23が位置するように設けられる。ダクト24の装置前面側端部には空気流入口が設けられ、背面側端部には排気口が設けられ、その排気口部には図示しない排気ファンが設けられている。
このように構成された断熱装置20は、発熱部(本例では定着ユニット7)からの熱を受熱板21で受け、その熱が伝熱手段であるヒートパイプ22によって放熱部(放熱板23)まで輸送される。そして、ダクト24内にある放熱板23から熱が放出され、放出された熱は図示しない排気ファンにより機外に排出される。なお、排気ファンを設けず、自然冷却とすることも可能である。
このように、定着熱の影響を遮断し、保護対象である画像形成ユニット11Y,M,C,K及び転写ユニット2を効果的に保護することにより、中間転写ベルト15の変形による色ズレ等の不具合や、トナー固化等による不具合の発生を未然に防止する。
また、現像装置40Y,M,C,Kにおいては、現像剤を攪拌搬送する現像剤攪拌搬送部材を駆動した際に、現像剤攪拌搬送部材と現像剤との摺擦による摩擦熱や、現像剤同士の摺擦による摩擦熱により現像装置40内を温度上昇させる。
また、現像剤を現像領域に搬送する前に現像剤担持体上に担持されている現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と現像剤との摺擦による摩擦熱や、現像剤規制部材による規制の際の現像剤同士の摺擦による摩擦熱により現像装置40内を温度上昇させる。
現像装置40内の温度が上昇すると、トナーの帯電量が低下してトナー付着量が増加し、所定の画像濃度が得られなくなる。また、温度上昇によりトナーが溶融して現像剤規制部材や現像剤担持体、感光体などに固着し、画像にスジ状の異常画像などが生じるおそれがある。
近年、定着エネルギーを小さくするために溶融温度の低いトナーを用いた場合は、トナーの固着による異常画像などが生じやすい。また、印刷スピードの高速化により、現像装置40が高温になりやすくなっている。
そのため、現像装置40Y,M,C,Kは、高画像品質、高信頼達成のため非常に重要な冷却部位である。従来においては空冷ファンなどによって現像装置40周辺に気流を発生させ温度上昇箇所である現像装置40Y,M,C,Kを空冷し、現像装置40Y,M,C,Kの温度が過度に上昇するのを抑制している。
しかし、小型化の要請に伴い、現像装置40の周辺に流路形成するためのダクトを小さくする必要がある。ダクトが小さくなると、現像装置40の周囲に流れ込む気体の流量が減り、十分に現像装置40を冷却することができない。このため、本実施形態の画像形成装置においては、現像装置40Y,M,C,Kの冷却を液冷装置で行っている。
図3は、液冷装置30の概略構成図である。図3に示すように、液冷装置30は、温度上昇箇所である現像装置40Y,M,C,Kの壁面に圧接し、冷却液が現像装置40Y,M,C,Kからの熱を受ける4つの受熱部32Y,M,C,Kを備えている。さらに、冷却液を冷却する3つの冷却部35、冷却液を内包する循環パイプ34、冷却液を循環パイプ内で循環させるための搬送手段たる冷却ポンプ31、余剰の冷却液を貯留するリザーブタンク33などを備えている。また、各冷却部35は、放熱手段たるラジエータ35b、冷却ファン35aなどを備えている。
受熱部32は、熱伝導性の高い部材で形成されたケース32a内部に流路32bが設けられている。通常、熱伝導率が400[W/mK]程の銅、もしくは200[W/mK]程のアルミニウムをベースにして受熱部32のケース32aが構成されている。また、さらに熱伝導率の高い材質(例えば、銅や銀や金)を用いても良い。
また、熱伝導性を高めるために現像装置40の側面などもアルミニウムで構成しているため、現像装置40の側面に受熱部32を密着させようとすると、少なからず空気層ができてしまう。空気層ができてしまうと、熱交換の効率が落ちてしまう。
そのため、本実施形態においては、受熱部32の現像装置40と対向する面(以下、圧接面という)に熱伝導シート130(図4参照)を貼り付けている。この熱伝導シート130は高熱伝導性であると同時に、現像装置40と受熱部32との面精度を潰してくれるような硬さ(変形しやすさ)が要求される。しかし、熱伝導シート130は高熱伝導であると硬く、低熱伝導だと軟らかいという性質を持っているため、高熱伝導性を得るためには、熱伝導シート130は、ある程度硬くなってしまう。
そのため、本実施例では、受熱部32を現像装置40の側面に圧接するように、受熱部32を大きな押圧力で押圧している。これにより、ある程度硬い熱伝導シート130を用いても熱伝導シート130が変形して、現像装置40と受熱部32との面精度を潰してくれる。これにより、現像装置40と受熱部32との間に空気層ができるのを抑制し、現像装置40の熱を受熱部に良好に伝導させることができる。また、熱伝導シート130は、現像装置40側面に貼り付けてもよい。
先の図3に示すように、各冷却部35では、循環パイプ34からの冷却媒体を内包する収容部(熱伝導率が高いアルミニウム等で構成)を介して冷却液を伝熱・放熱する放熱手段であるラジエータ35bを備えている。そして、ラジエータ35bからの放熱量に応じて、冷却ファン35aによる強制空冷、または、自然空冷がとられる。また、冷却部35は、一つでもよいし、4つ以上であっても構わない。また、冷却部毎に冷却ファンを設けているが、一つの冷却ファンで各冷却部のラジエータに外気を供給するよう構成してもよい。
冷却部35を複数備えることで各冷却部の冷却効率が低くても、全ての現像装置40Y,M,C,Kの温度上昇を良好に抑制することができる。その結果、ひとつの冷却部で全ての現像装置40Y,M,C,Kの温度上昇を抑制するものに比べて、放熱面積が小さく冷却効率のあまり高くない小型のラジエータを用いることができ、冷却部を小型化することが可能となる。
冷却ポンプ31は冷却液を受熱部32Y,M,C,Kと冷却部35とで循環させる駆動源であり、冷却液は図3中矢印のように循環させる。また、リザーブタンク33は冷却液保管用のタンクである。冷却液は、受熱部32Y,M,C,Kで受けた熱をラジエータ35bまで輸送する熱輸送媒体である。冷却液は水を主成分とし、凍結温度を下げるためにプロピレングリコールやエチレングリコールなどを添加したり、金属の構成部品の錆を防ぐために防錆剤(例えば、リン酸塩系物質:リン酸カリ塩、無機カリ塩等)を添加したりして使用する。
冷却液が水の場合、定積熱容量が空気の3000倍以上であり、少ない流量で大きな熱量を移送できるので、強制空冷に比べ効率のよい冷却が可能である。
図4は、4つ画像形成ユニット11Y,M,C,Kのうちの1つが備える現像装置40及び感光体18を示す拡大構成図である。4つの画像形成ユニット11Y,M,C,Kは、それぞれ扱うトナーの色が異なる点以外はほぼ同様の構成になっているので、同図では「4」に付すY,M,C,Kという添字を省略している。また、図5は、現像装置40を斜め上方から見た斜視図であり、図6は、図5に示す現像装置40から現像ローラ上カバー220を取り外した状態の斜視図である。
図4に示すように感光体18は図中矢印G方向に回転しながら、その表面を不図示の帯電装置により帯電される。帯電された感光体18の表面は不図示の露光装置より照射されたレーザ光により静電潜像を形成された潜像に現像装置40からトナーを供給され、トナー像を形成する。
現像装置40は、図中矢印I方向に表面移動しながら感光体18の表面の潜像に現像剤収容容器であるケーシング121に収容された現像剤を供給し、現像する現像剤担持体としての現像ローラ45を有している。現像ローラ45は回転可能な現像スリーブ45aを備え、その内部に複数の磁極を有するマグネットローラ45bが配置されている。
また、現像ローラ45に現像剤を供給しながら現像ローラ45の軸線方向に沿って図4の手前方向に現像剤を搬送する供給搬送部材としての供給スクリュ48を有している。現像ローラ45の供給スクリュ48との対向部から表面移動方向下流側には、現像ローラ45に供給された現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制手段としてのドクタブレード42を備えている。
現像ローラ45の感光体18との対向部である現像領域よりも表面移動方向下流側では、現像領域を通過し、現像ローラ45の表面から離脱した現像済みの現像剤を回収する回収搬送路47が現像ローラ45と対向する。回収搬送路47は、回収した回収現像剤を現像ローラ45の軸線方向に沿って供給スクリュ48と同方向に搬送する回収搬送部材として、軸線方向に平行に配置されたらせん状の回収スクリュ46を備えている。供給スクリュ48を備えた供給搬送路49は現像ローラ45の横方向に、回収スクリュ46を備えた回収搬送路47は現像ローラ45の下方に並設されている。
なお、現像ローラ45からの現像剤の離脱は、先に述べた現像スリーブ45aの内部にあるマグネットローラ45bを、離脱させたい箇所のみ磁極がない状態に設定することにより、現像剤の分離・離脱を可能としている。また、離脱させたい箇所に反発磁界が形成されるような磁極配置のマグネットローラ45bを用いてもよい。
現像装置40は、供給搬送路49の下方で回収搬送路47に並列して攪拌搬送路44を設けている。攪拌搬送路44は、現像ローラ45の軸線方向に沿って現像剤を攪拌しながら、供給スクリュ48とは逆方向である図中奥側に搬送する攪拌搬送部材として、軸線方向に平行に配置されたスクリュ形状の攪拌スクリュ43を備えている。この攪拌スクリュ43は、攪拌軸部43aにらせん状の攪拌羽部43bが固定されている。
供給搬送路49と攪拌搬送路44とは仕切り壁としての第一仕切り壁133によって仕切られている。第一仕切り壁133の供給搬送路49と攪拌搬送路44とを仕切る箇所は図中手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路49と攪拌搬送路44とが連通している。
なお、供給搬送路49と回収搬送路47とも第一仕切り壁133によって仕切られているが、第一仕切り壁133の供給搬送路49と回収搬送路47とを仕切る箇所には開口部を設けていない。
また、攪拌搬送路44と回収搬送路47との2つの現像剤搬送路は仕切り部材としての第二仕切り壁134によって仕切られている。第二仕切り壁134は、図中手前側が開口部となっており、攪拌搬送路44と回収搬送路47とが連通している。
現像剤搬送部材である供給スクリュ48、回収スクリュ46及び攪拌スクリュ43は、樹脂もしくは金属のスクリュからなっている。各スクリュ径は全てφ22[mm]でスクリュピッチは供給スクリュが50[mm]の2条巻き、回収スクリュ46及び攪拌スクリュ43が25[mm]の1条巻き、回転数は全て約600[rpm]に設定している。また、本実施形態の現像装置40では、攪拌搬送路44の全長は410[mm]であり、供給搬送路49の全長は320[mm]である。
現像ローラ45上にステンレス鋼などの金属からなるドクタブレード42によって薄層化された現像剤を感光体18との対抗部である現像領域まで搬送し現像を行う。現像ローラ45の表面はV溝あるいはサンドブラスト処理されておりφ25[mm]のAlもしくはステンレス鋼(SUS)素管からなり、ドクタブレード42及び感光体18とのギャップは0.3[mm]程度となっている。
現像後の現像剤は回収搬送路47にて回収を行い、図4中の断面手前側に搬送され、非画像領域部に設けられた第二仕切り壁134の開口部で、攪拌搬送路44へ現像剤が移送される。
また、攪拌搬送路44の下方には、現像剤のトナー濃度を検知する不図示のトナー濃度検知センサが設けられている。そして、このトナー濃度検知センサの検知結果に基づいて不図示のトナー補給装置を作動し、攪拌搬送路44における第二仕切り壁134の開口部付近で、攪拌搬送路44の上側に設けられたトナー補給口201から攪拌搬送路44にトナーが補給される。
なお、現像装置40のケーシング121は、攪拌搬送路44、回収搬送路47、供給搬送路49などを形成する壁部材で形成されるものである。
図7は現像装置40の下段の現像剤の流れを斜視図で示したものである。矢印Iは現像ローラ45で使用された現像剤が回収スクリュ46、攪拌スクリュ43によって搬送されて最後に上段へと押し上げられるまでの現像剤の流れを示している。一点鎖線aの領域は現像剤を上に搬送する部分である。一点鎖線bは現像剤を水平に搬送する部分である。
図8は現像装置40の上段の現像剤の流れを斜視図で示したものである。矢印IIは攪拌スクリュ43によって押し上げられた現像剤が供給スクリュ48によって搬送されて現像ローラ45に汲み上げられるまでの現像剤の流れを示している。
次に、3つの現像剤搬送路内での現像剤の循環について説明する。図9は現像剤搬送路内の現像剤の流れを説明する現像装置40の斜視断面図である。図中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。また、図10は、現像装置40内の現像剤の流れの模式図であり、図9と同様に図中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。
攪拌搬送路44から現像剤の供給を受けた供給搬送路49では、現像ローラ45に現像剤を供給しながら、供給スクリュ48の現像剤搬送方向下流側に現像剤を搬送する。そして、現像ローラ45に供給されずに供給搬送路49の現像剤搬送方向下流側端部まで搬送された余剰現像剤は第一仕切り壁133の余剰開口部92より攪拌搬送路44に供給される(図10中矢印E)。
一方、現像ローラ45に供給された現像剤は現像領域で現像に用いられた後、現像ローラ45から分離・離脱して、回収搬送路47に受け渡される。現像ローラ45から回収搬送路47に受け渡され、回収スクリュ46によって回収搬送路47の現像剤搬送方向下流側端部まで搬送された回収現像剤は第二仕切り壁134の回収開口部93より攪拌搬送路44に供給される(図10中矢印F)。
攪拌搬送路44では、供給された余剰現像剤と回収現像剤とが攪拌スクリュ43で攪拌しながら搬送され、第一仕切り壁133の供給開口部91から供給搬送路49に供給される(図10中矢印D)。
攪拌搬送路44では攪拌スクリュ43によって、回収現像剤、余剰現像剤及び移送部で必要に応じてトナー補給口201から補給されるトナーを、回収搬送路47及び供給搬送路49の現像剤と逆方向に攪拌搬送する。そして、現像剤搬送方向下流側で供給開口部91によって連通している供給搬送路49の現像剤搬送方向上流側に攪拌された現像剤を移送する。
図10に示す現像装置40では、供給搬送路49と回収搬送路47とを備え、現像剤の供給と回収とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が供給搬送路49に混入することがない。このため、供給搬送路49の現像剤搬送方向下流側ほど現像ローラ45に供給される現像剤のトナー濃度が低下することを防止することができる。
また、回収搬送路47と攪拌搬送路44とを備え、現像剤の回収と攪拌とを異なる現像剤搬送路で行うので、現像済みの現像剤が攪拌の途中に落ちることがない。これにより、十分に攪拌がなされた現像剤が供給搬送路49に供給されるため、供給搬送路49に供給されるの現像剤が攪拌不足となることを防止することができる。このように、供給搬送路49内の現像剤のトナー濃度が低下することを防止し、供給搬送路49内の現像剤が攪拌不足となることを防止することができるので現像時の画像濃度を一定にすることができる。
なお、図10に示すように、現像装置40の下部から上部への現像剤の移動は矢印Dのみである。矢印Dで示す現像剤の移動は、攪拌スクリュ43の回転で攪拌搬送路44の下流側に現像剤を押し込むことによって、現像剤を盛り上がらせて供給搬送路49に現像剤を供給するものである。
なお、攪拌搬送路44の現像剤搬送路下流側端部近傍の、攪拌搬送路44と供給搬送路49とが連通している部分の攪拌スクリュ43の軸にフィン部材を設けても良い。このフィン部材は攪拌スクリュ43の軸方向に平行な辺と、攪拌スクリュ43の軸方向に直交する辺とから構成される板状の部材である。このフィン部材で現像剤を掻き上げることにより、攪拌搬送路44から供給搬送路49へ、より効率的な現像剤の受渡しを行うことができる。
また、攪拌スクリュ43は、図4中の手前側から見て時計回り方向に回転しており、現像剤は攪拌搬送路44の壁面の形状に沿って攪拌スクリュ43により現像剤が持ち上げられて供給搬送路49に移送させている。これにより、現像剤を効率良く持ち上げることが可能となり現像剤にかかるストレスもより低減することができる。
また、供給搬送路49の搬送方向上流側端部(軸方向奥側端部)近傍には、不図示の現像剤排出口が形成されており、供給搬送路49と排出搬送路41とを連通する。供給搬送路49の上流側端部に到達した現像剤の量が所定量よりも多くなると、現像剤排出口の高さまで現像剤が到達し、現像剤排出口を通過して排出搬送路41へと現像剤が受け渡される。
排出搬送路41に受け渡された現像剤は、排出スクリュ41aによって現像装置40の外部に設けられた不図示の排出現像剤回収部に回収される。このように現像剤を排出する構成を備えることにより、現像装置40内の現像剤の量を一定に保つことができる。
また、現像装置40に補給するトナーとして、キャリアを含有するプレミックストナーを補給する場合は、劣化したキャリアがトナーとともに排出搬送路41に排出され、キャリアが入れ替わることで、現像装置40内の現像剤の劣化を抑制することができる。
図11は、図4に示す現像装置40について、現像剤収容部である三つの現像剤搬送路を形成するケーシング121のみを示す断面図である。
図4、図5及び図6に示すように、現像装置40は、ケーシング121と、搬送路上部カバー230と、現像ローラ上カバー220と、奥側端部側板250と、手前側端部側板240とによって内部に現像剤を収容する現像ハウジングを形成する。
現像装置40は、この現像ハウジングによって形成された三つの現像剤搬送路の現像剤を攪拌・搬送させるための三つの現像剤搬送スクリュとを備える。また、三つの現像剤搬送路のうちの供給搬送路49内の現像剤を担持して感光体18との最近接部である現像領域まで搬送する現像ローラ45を備える。さらに、現像ローラ45が現像剤を担持・搬送するに際し、現像ローラ45上の現像剤の層厚を長手方向(軸方向)に渡り均一に規制し、均すための現像剤規制部材であるドクタブレード42を備える。
現像ローラ45を構成する現像スリーブ45aの内部にはマグネットローラ45bが設けられており、この磁力によって現像剤を担持することができる。また、磁性キャリアとトナーとは攪拌されることで、それぞれ逆極性に帯電しており、この帯電による静電気力によってそれぞれ付着し合っている。磁力によって現像ローラ45の表面に磁性キャリアを担持し、静電気力によって磁性キャリアにトナーが付着することによって、現像ローラ45の表面上には磁気ブラシ状の現像剤層が形成される。
現像ローラ45に担持され、ドクタブレード42により均一に均された現像剤層は、現像ローラ45の表面移動に伴って現像領域まで搬送される。そして、現像バイアスのかけられた現像ローラ45と、静電気潜像の形成された感光体18の表面との電位差によって生じた電界(現像電界)により、トナーが感光体18上に移動し、現像される。
その後、現像領域を通過した現像剤は再度ハウジングによって形成される現像剤搬送路内に回収され、現像剤搬送路内を循環しつつ、トナー補給口201から新しいトナーが供給され、攪拌・搬送されて、再度現像に使用される。
上述したように、感光体18上の静電潜像を現像装置40によりトナーで現像すると、感光体18上に静電潜像に応じたトナー像が形成される。このトナー像を中間転写装置である転写ユニット2が備える中間転写ベルト15に転写し、その後、二次転写装置4によって転写紙などの印刷媒体上に転写する。そして、印刷媒体上に転写されたトナー像に熱や圧力を加えてトナーを溶融、定着させる定着装置25を通過させることで、印刷媒体上に画像が形成される。
現像装置40のハウジングは、長手方向(軸方向)の長さが印刷媒体への印刷幅以上である。ハウジングの一部であるケーシング121は、現像ローラ45に現像剤を供給する供給搬送路49と、現像に使用された現像剤を回収して搬送する回収搬送路47と、回収された現像剤と新しく供給されたトナーを攪拌する攪拌搬送路44とを形成する。
また、図5及び図6に示すように、ハウジングの一部である奥側端部側板250及び手前側端部側板240は、ケーシング121の軸方向両端と、現像ローラ45及び三つの現像剤搬送スクリュの回転軸の両端部とを支持する部材である。さらに、搬送路上部カバー230は、ケーシング121の上方を覆うようにケーシング121に固定されて供給搬送路49を形成するとともに、ドクタブレード42が固定される部材である。また、現像ローラ上カバー220は、ドクタブレード42よりも現像領域側の現像ローラ45の表面を覆う部材である。
ケーシング121について、上述した供給搬送路49、回収搬送路47及び攪拌搬送路44が、それぞれの間で現像剤を受け渡しする開口部以外においては空間が仕切られている必要がある。そして現像剤搬送路の長さが印刷媒体の横幅以上であることを考えると、例えば、A3サイズの用紙を対象とした画像形成装置に用いる現像装置40であれば、ケーシング121の軸方向の長さは、297[mm]以上の長さが必要となる。
ケーシング121はこのように、軸方向にある程度のサイズがある部材であり、さらに、軸方向に同一の断面形状(図11に示す断面形状)を持たせる必要がある。さらに、本実施形態の現像装置40では、三つの現像剤搬送路のうちの一つである攪拌搬送路44となる部分が、現像剤を収容するために周囲を壁面に囲まれた筒状の形状となっている。このような形状のケーシング121を一般的なプラスチック材料の射出成型品の単品にて作製することは困難である。
単品にて作製することが困難な形状を、プラスチック成型品の二部品を溶着して上述したケーシング121の形状を作製することも考えられる。しかし、一分間あたりの画像出力枚数がA4サイズの用紙で換算して60枚を超える高スピードかつ高画質なハイエンド機では、次のような問題が生じるおそれがある。
すなわち、このようなハイエンド機では、一台の現像装置40に400〜800[g]の二成分現像剤を収容する必要が有る。この量の現像剤を収容するケーシング121がプラスチック製では、帯電した現像剤の電荷がケーシング121をチャージアップさせ、これが画像上の不具合を引き起こすことがある。
例えば、ケーシング121自体のチャージアップによって内部で循環しているトナーをひきつけて壁面固着を引き起こし、この固着が剥がれ落ちて現像に使用されると画像上黒斑点や白抜けといった異常画像を発生させてしまう。
また、現像装置40の下方に中間転写ベルト15が位置している構成では、チャージアップしたケーシング121が中間転写ベルト15上に転写されたトナー像との間で電気的な力が働くおそれがある。このような電気的な力が働くと、トナー増を乱して画像上チリやかすれとなって現れることがある。
本実施形態の現像装置40では、ケーシング121の材料としてアルミニウムの押し出し材を用いている。押し出し材を用いることで、ある程度の長さがある筒状の部分を有するケーシング121として、長手方向について同一の断面形状のものを作製することができる。また、ケーシング121の材料としてアルミニウムのような金属材質を用い、これを画像形成装置本体と電気的に導通させて電気的に接地することでケーシング121がチャージアップすることに起因する不具合の発生を防止することができる。
また、ケーシング121をアルミニウムなどの金属で作製することで、現像剤の熱をケーシング121を介して液冷装置30の受熱部32に効率良く伝達させることができる。
現像装置40の現像領域では、現像ローラ45の表面に担持された現像剤が一時的に現像装置40の外側へ搬送されることになる。現像剤は磁気力及び静電気力によって現像ローラ45の表面上に担持されており、現像領域を通過した後は、再び現像装置40内に回収される。しかし、現像ローラ45の現像スリーブ45aが回転しているため、その遠心力によって現像ローラ45の表面上の現像剤が一部が遊離して、飛散してしまうことは不可避である。
このように飛散する現像剤の量が増えてくると、画像形成装置内外の汚れの原因となったり、画像形成装置内の他部分の故障の原因となったりする。また、現像装置40における現像領域に対して現像スリーブ45aの回転方向下流側の図4中の「α」で示す領域の周辺に、飛散した現像剤がたまってしまうと、これが画像上に落下して黒斑点や白抜けといった異常画像を引き起こす要因となる。
そこで、本実施形態の現像装置40においては、図4に示すように現像領域よりも現像スリーブ回転方向下流側に、現像ローラ軸方向に長尺な絶縁性を有する樹脂で成形されたダクト150が設けられている。そして、このダクト150に形成された現像ローラ軸方向に長尺な吸引口150aから、図示しないポンプによって発生させたダクト150内に気体が吸い込まれるような吸い込み気流によって、ダクト150内に飛散トナーが回収される。そして、ダクト150内に回収された飛散トナーは、画像形成装置内に設けられた不図示のトナー回収容器に収容される。
また、現像剤の飛散を少しでも抑制するため、現像領域に対して現像スリーブ45aの回転方向下流側で、現像領域を通過した現像剤を現像装置40内に回収する部分において、現像装置40内に向かう気流を生じさせることが有効である。この気流は、現像ローラ45とケーシング121とを所定の範囲で、所定のギャップを持たせて対向、近接させることで、現像スリーブ45aとともに回転しながら搬送される現像剤が空気と共に現像装置40内に向かうことで発生する。
このような気流を発生させることにより、現像ローラ45の保持力から遊離してしまった現像剤も、現像装置40内に向かう気流に乗せることで、現像装置40の外へ飛散させることなく現像装置40内に回収することが可能となる。このとき、現像剤の飛散を抑えるための気流を最適化するには、現像領域を通過した現像スリーブ45aの表面がケーシング121内に進入する部分のケーシング121と現像ローラ45との最近接部であるケーシングギャップ領域を最適に設計する必要がある。
上述した現像装置40内に向かう気流(以下、「吸い込み気流」という。)は、現像ローラ45に保持されて搬送される現像剤の磁気ブラシの流れによって生じる。しかし、この磁気ブラシとケーシング121との間が広すぎると、ケーシングギャップ領域の全域で吸い込み気流を生じさせることができなくなり、現像剤の飛散を抑制する効果が十分に得られなくなる。
これは、現像剤の流れにより、磁気ブラシの表面近傍には現像剤の移動方向と同じ方向の気流が生じるが、この気流により現像装置40の内部の圧力が上昇するため、上昇した圧力が磁気ブラシとケーシング121との隙間から抜けてしまうためである。よって、吸い込み気流による現像剤の飛散抑制効果を得るためには、現像剤の磁気ブラシとケーシング121が接触していることが望ましい。
一方、ケーシングギャップ領域の隙間が狭すぎると、搬送された現像剤の全量がケーシングギャップ領域を通過できず、現像領域に対して現像スリーブ45aの表面移動方向下流側で現像剤があふれ、現像剤の循環が成立しなくなる。
したがって、ケーシングギャップ領域の隙間は、現像剤の循環を妨げない最低限の幅を確保しつつ、現像剤の磁気ブラシとケーシング121が接触できる範囲で、使用する現像装置の各種条件に応じて最適に設計することが求められる。
磁気ブラシとケーシング121が接触できる範囲の中では、使用する現像剤の特性、現像スリーブ45aの回転数、現像装置40内部の構成によって最適なケーシングギャップは異なってくる。このため、現像装置40の構成において最適な隙間の値、ケーシングギャップ領域の形状をチューニングするのが良い。このとき、製品の量産性を考慮した場合に、ケーシングギャップ領域は長手方向(軸方向)に一定以上の長さを持つため、量産機の全てにおいて精度よくケーシングギャップ領域の隙間の大きさを保証することは困難である。
本発明者らが評価実験を行ったところ、ケーシングギャップ領域の隙間を0.7〜0.8[mm]の範囲に調整することで、現像剤の飛散の量が最も低減できるという結果が得られた。
しかし、ケーシングギャップ領域をアルミニウムの押し出し材であるケーシング121と現像ローラ45の表面とで形成しようとすると、隙間の調整範囲を±0.05[mm]とすることを保証することは困難である。これは次の理由による。すなわち、現像ローラ45は軸方向の両端が奥側端部側板250と手前側端部側板240とに保持されており、ケーシング121もこれら二つの端部側板に保持されている。
このため、ケーシングギャップ領域の隙間は、現像ローラ45と二つの端部側板との寸法公差、及び、二つの端部側板とケーシング121との寸法公差との積み上がりによって精度が決まる。このように寸法公差が積み上がるため、隙間の調整範囲を±0.05[mm]とすることを保証することは困難である。さらに、本実施形態の現像装置40ではケーシング121にはアルミニウムの押し出し材を用いているが、アルミニウムの押し出し材は加工精度上、寸法を決めるのが難しいという問題もある。
ケーシングギャップ領域の隙間を所望の範囲とする構成として、奥側端部側板250及び手前側端部側板240に対するケーシング121の組み付け位置を調節可能とする構成が考えられる。この構成では、現像ローラ45を保持する奥側端部側板250及び手前側端部側板240に対してケーシング121をある一方向に移動可能な構成とする。そして、現像ローラ45との最近接部であるケーシングギャップ領域の隙間の寸法を所定の突き当て法で管理して組みたて、固定することで、ケーシングギャップ領域の隙間の精度を保証するものである。
しかし、この構成では、現像装置40の奥側端部側板250及び手前側端部側板240に対して、現像剤収容部を形成するメイン部材であるケーシング121が可動であることが求められる。一方、奥側端部側板250及び手前側端部側板240では、現像ローラ45以外にも、現像剤搬送スクリュを保持している。このため、ケーシングギャップ領域の隙間の寸法のみを優先してケーシング121の位置決めを行った場合、ケーシング121の内壁面と現像剤搬送スクリュの外周部とのクリアランスを必要な精度で保証することが困難となる。
このクリアランスが広すぎると、現像装置40内での現像剤の循環性が悪くなり、トナー濃度の均一性が損なわれて画像濃度が不安定になる。また、現像装置40内で滞留した現像剤が凝集、または固着してしまい、こうした現像剤が剥がれ落ちて現像に使用されると画像上の黒斑点やしろ抜けといった異常画像となって現れる。
一方、上記クリアランスが狭すぎると、回転する現像剤搬送スクリュとケーシング121の内壁面との間に現像剤が挟まれ、加圧されることで、凝集や固着を生じてしまう。さらに、クリアランスが全くなくなる、すなわち、現像剤搬送スクリュがケーシング121の内壁面に接触する状態となると、回転する現像剤搬送スクリュがケーシング121の内壁面をこすって、破損等の種々の不具合を引き起こすことは自明である。
また、この構成では、現像剤収容部を形成するメイン部材であるケーシング121と、奥側端部側板250及び手前側端部側板240との位置関係が、位置決め基準ではなく、ケーシングギャップ領域の隙間の寸法を調整した後のネジ止めによってのみ定められる。
これにより、奥側端部側板250と手前側端部側板240との相対的な位置関係が現像装置40ごとにわずかに異なるという不具合が生じる。その結果、現像スリーブ45aや現像剤搬送スクリュを支持する軸方向両端の軸受部材の軸心ずれが生じ、軸受部での負荷トルク増大、及び発熱によるトナー固着といった弊害を生じる。
特に、近年の画像形成装置にて省エネルギー化が求められるにつれ、画像形成装置で最もエネルギーを消費する定着プロセスで必要な熱量を下げるため、トナーの低融点化が進められている。その結果、現像装置40の軸受部での発熱があると、トナーの凝集、固着が発生しやすくなるため、軸受部での負荷トルクは極力抑えることが求められる。
本実施形態の現像装置40では、図4に示すように、現像領域を通過した現像スリーブ45aの表面がケーシング121の内側に入る部分に、ケーシング121と現像スリーブ45aとの隙間の大きさを調整するギャップ形成部材112を設けている。ギャップ形成部材112はケーシング121とは別部材であり、ケーシング121に対する組み付け位置を所定の範囲内で任意に調節することができる。
この調節より、現像領域を通過した現像スリーブ45aの表面がケーシング121の内側に入る部分であるケーシングギャップ領域の隙間の広さを任意に調整することができる。また、形状が異なるギャップ形成部材112を取り替えることで、ケーシングギャップ領域で現像ローラ45と対向するハウジング側の対向面を任意に調節することも可能である。
図12は、図6と同様に現像ローラ上カバー220を取り外した状態の現像装置40を図4中の右側から見た側面図である。図12の現像ローラ45の表面上のクロスハッチングとした領域は、現像剤を搬送するための凹凸加工が施された現像剤担持搬送領域45cである。また、図12中の現像剤担持搬送領域45cよりもの軸方向両端外側の破線は、現像スリーブ45aの内側に配置されたマグネットローラ45bの軸方向の両端部を示している。
ケーシング121に対してギャップ形成部材112を別部材とする構成では、必ず両者の合わさり目に隙間が生じる。図12に示す構成では、ケーシング121の一部であるギャップ調整軸方向端部対向部120と、ギャップ形成部材112との境目となる境目部51が現像剤担持搬送領域45cの軸方向端部よりも軸方向外側に位置している。さらに、マグネットローラ45bの磁力が作用して、現像剤を現像ローラの表面に保持し得る領域(以下、「着磁領域」とよぶ。)の軸方向の端部に対して、境目部51が軸方向内側に位置している。
図13は、境目部51の位置が図12の本実施形態の現像装置40とは異なる参考構成例の現像装置40の側面図である。参考構成例の現像装置40は、境目部51が、マグネットローラ45bの磁力が作用する領域の軸方向の端部に対して、軸方向外側に位置する点で本実施形態の現像装置40とは異なり、他の点は共通する。
図14は、図4に示す現像装置40の断面図のケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図である。ギャップ形成部材112は、ケーシング121とは別部材であり、ケーシング121の一部であるギャップ形成部材固定部113に対してギャップ形成部材112を固定する構成である。
図14に示すようにギャップ形成部材112の現像ローラ45と対向する面は、現像ローラ45の表面に沿うような曲面となっている。ケーシングギャップ領域近傍では現像スリーブ45aは、図14中の矢印Aで示すように表面移動し、ケーシング121の外から内側に向かうように表面が移動する。
ギャップ形成部材112は、ギャップ形成部材固定部113の斜面に沿って、現像ローラ45の中心に向かう方向に移動可能な構成となっている。そして、ギャップ形成部材112と現像ローラ45との隙間を所定のケーシングギャップG1に調整した後、軸方向の三箇所でネジによってギャップ形成部材112とギャップ形成部材固定部113とを固定する。また、ギャップ形成部材112をギャップ形成部材固定部113に固定するときには、境目部51の全体が空間とならないように、後述するスポンジシール部材131を挟むように配置する。
図15は、図4に示す現像装置40からギャップ形成部材112とスポンジシール部材131とを取り外した状態の現像装置40の断面説明図である。図16は、図15に示す現像装置40の断面図のケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図である。図17は、図15と同様に、ギャップ形成部材112とスポンジシール部材131とを取り外した状態の現像装置40の奥側端部近傍の拡大斜視図であり、図18は、同じ現像装置40の手前側端部近傍の拡大斜視図である。
図19は、参考構成例の現像装置40の境目部51におけるケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図である。絶縁部材であるスポンジシール部材131とギャップ形成部材112とを取り付けると、境目部51では図15乃至図18に示されるギャップ調整軸方向端部対向部120の軸方向内側の面と、ギャップ形成部材112の軸方向外側の面とに挟まれた隙間が形成される。
この隙間は図15及び図16に示すように、現像剤収容部である回収搬送路47まで繋がっているため、回収搬送路47内の現像剤が漏れ出るおそれがある。この隙間から現像剤が漏れ出ることを抑制するために、図19に示すように、境目部51には、弾性変形するスポンジシール部材131が配置されている。
ギャップ形成部材112は、ケーシング121に対して移動可能であるため、その組み付け位置によって境目部51の隙間の形状は異なるが、スポンジシール部材131が境目部51の形状に合わせて弾性変形することである程度隙間を埋めることができる。
しかし、図19に示すように、境目部51ではスポンジシール部材131と現像ローラ45との間に隙間(以下、「境目部ギャップG3」とよぶ)が形成されている。図13に示す参考構成の現像装置40は、境目部51は着磁領域よりも外側であるため、境目部ギャップG3を形成する部分の現像ローラ45の表面には現像剤は担持されず、隙間が形成されたままの状態となる。
この状態で現像装置40を駆動させると、現像剤担持搬送領域45cにおける現像剤が発生させる吸い込み気流によって現像装置40内の気圧が上昇し、図19中の矢印Bで示すように境目部ギャップG3を通って外部に向かう気流が発生する。この気流によって回収搬送路47内の現像剤が徐々に外部に向かって押し出され、現像装置40から現像剤が漏れ出る状態となる。
このように境目部51から現像剤が漏れ出ることを防止する構成として、現像ローラ45に対してスポンジシール部材131を接触させることが考えられる。しかし、表面移動する現像ローラ45に弾性材料からなるスポンジシール部材131が接触すると、摺擦による負荷や摩擦熱でスポンジシール部材131が劣化して千切れてしまうおそれがある。
スポンジシール部材131が千切れると、現像装置40の内部に向かい現像ローラ45の表面と共に千切れたスポンジが現像装置40内の現像剤に混入するおそれがある。千切れたスポンジが現像装置40内の現像剤に混入すると、現像装置40内を現像剤とともに搬送されてドクタブレード42と現像ローラ45との対向部であるドクタギャップに到達し、このドクタギャップで詰まってしまい、白スジの原因となるおそれがある。
また、スポンジシール部材131はケーシング121とギャップ形成部材112とに挟まれることで、境目部51の隙間の中を現像ローラ45に向かって盛り上がるように変形し、この変形量を予め予測することは困難である。よって、スポンジシール部材131は現像ローラ45の対して十分に離れた位置に配置する必要があり、境目部ギャップG3が形成されることは不可避である。
境目部51から現像剤が漏れ出ることを防止する他の構成として、図19に示すように、境目部ギャップG3の出口側にフィルム状の入口シール50を設けることが考えられる。境目部51をまたぐように、ギャップ形成部材112とギャップ調整軸方向端部対向部120との感光体18と対向する側の面に入口シール50を貼り付けることで、境目部ギャップG3の出口に到達した現像剤がそのまま現像装置外に出てしまうことを防止できる。
しかし、このような入口シール50を設けても境目部ギャップG3から現像剤が漏れ出ることを十分に抑制することが出来なかった。これは以下の理由による。
図20は、ギャップ形成部材112とギャップ調整軸方向端部対向部120とに入口シール50を貼り付けた状態の境目部51近傍を上方から見た拡大断面図である。ギャップ形成部材112、ギャップ調整軸方向端部対向部120及びスポンジシール部材131はそれぞれ別部材であり、境目部51では複数の部材が組み合わさることで段差が生じてしまう。図20(a)は、スポンジシール部材131が他の二つの部材よりも外側に突き出た状態の説明図であり、図20(b)は、スポンジシール部材131が他の二つの部材よりも内側に引っ込んだ状態の説明図である。
図20に示すように、段差が生じる限り、ギャップ形成部材112、ギャップ調整軸方向端部対向部120及びスポンジシール部材131の三つの部材と入口シール50との間には図20中の「β」で示す隙間が生じてしまう。そして、このような隙間があると、境目部ギャップG3を通過して、入口シール50の位置まで到達した現像剤は、図20中の「β」で示すような隙間を通過して、現像装置40の外部へと漏れ出てしまう。
一方、図12に示す本実施形態の現像装置40では、軸方向について、ギャップ形成部材112と二つの境目部51とが着磁領域の軸方向の幅内に収まっている。
図21は、本実施形態の現像装置40における各部の軸方向の長さの説明図である。図21に示すように、現像装置40の長手方向(軸方向)の長さの関係は、印刷物の最大幅によって最小範囲である印刷幅L1が決定される。これは、少なくとも印刷幅L1の全域に渡って均一な現像剤を供給することが、感光体18上の静電潜像を忠実に現像するために必要だからである。
また、現像ローラ45上の現像剤は、現像ローラ45の内部に設けられた磁力発生源であるマグネットローラ45bの磁力によって現像ローラ表面に保持される。しかし、実際に現像剤を現像スリーブ45aの回転によって搬送するのは、現像スリーブ45aの表面の現像剤担持搬送領域45cに設けられた溝形状による摩擦力である。この溝形状はV溝タイプ、サンドブラストタイプ、溶射タイプ、小窪配置タイプなど様々であるが、これらは使用する現像剤や現像装置40のコスト等を総合的に判断して設定されるのが良い。
そして、印刷幅L1の全域に現像剤を供給するため、溝加工がされた現像剤担持搬送領域45cの長手方向の長さで溝加工幅L2は印刷幅L1よりも長く、その長手方向両端が印刷幅L1となる領域の長手方向両端よりも外側に位置することが必要である。
また、上述した着磁領域の長手方向の長さである着磁力幅L4は、溝加工幅L2よりも長く、着磁領域の長手方向両端は現像剤担持搬送領域45cよりも外側に位置することが望ましい。なぜなら、着磁領域の長手方向の端部が現像剤担持搬送領域45cの内側に位置していると、マグネットローラ45bの長手方向端部の磁界の回りこみによって、現像剤担持搬送領域45cにおける着磁領域の長手方向の端部近傍にて現像剤をひきつける力が強くなる。そして、単位長さ辺りの現像剤搬送量が増え、磁気ブラシの高さが高くなってしまう。
その結果、現像剤搬送量の初期的なばらつきや、画像形成装置を使用しているうちの経時的な変動が生じる。これにより、ある所定の量よりも現像剤搬送量が多くなってしまった場合、着磁領域の長手方向の端部近傍にて搬送された現像剤がケーシングギャップ領域を通過できずにあふれてしまうといった弊害が生じてしまう。このような着磁領域の長手方向の端部近傍での現像剤搬送量に合わせてケーシングギャップG1を設定すると、本来、現像剤の飛散に対して最適なケーシングギャップG1よりも広くなり、現像剤の飛散が悪化するという不具合がある。
本実施形態の現像装置40ではギャップ形成部材112の長手方向の長さであるギャップ形成部材幅L3が、溝加工幅L2よりも広く、着磁力幅L4よりも狭い構成である。そして、ギャップ形成部材112の長手方向の両端に形成される境目部51の位置が、現像剤担持搬送領域45cよりも長手方向外側で、且つ、着磁領域の長手方向両端部よりも内側となっている。これにより、ギャップ形成部材112により最適化されたケーシングギャップG1が、現像剤が搬送される現像剤担持搬送領域45c全域に渡って保証される。
さらに、本実施形態の現像装置40では、図12に示すように、着磁領域の長手方向両端部よりも内側に境目部51が位置している。図22は、本実施形態の現像装置40の境目部51におけるケーシングギャップ領域近傍の拡大断面図である。
境目部51が現像剤担持搬送領域45cよりも長手方向外側に位置することで、境目部51と対向する現像ローラ45の表面は現像剤の積極的な搬送は行われない。しかし、境目部51が着磁領域の長手方向両端部よりも内側に位置することで、境目部51におけるスポンジシール部材131と現像ローラ45との隙間である境目部ギャップG3に存在する現像剤には、マグネットローラ45bの磁力が作用する。
これにより、境目部ギャップG3を通過しようとする現像剤は現像ローラ45に引き付けられ、図22中に「現像剤D」として示すように、現像ローラ45の表面に保持された状態となる。現像ローラ45の表面上に保持された現像剤Dによって境目部ギャップG3を塞ぐことにより、境目部ギャップG3から現像剤が漏れ出ることを抑制できる。
また、境目部51が現像剤担持搬送領域45cよりも長手方向外側に位置するため、感光体18と対向する領域を通過して境目部ギャップG3に到達する現像スリーブ45aの表面には現像剤がほとんど担持されていない。このため、軸方向について境目部51と対向する位置となる現像スリーブ45aの表面は、ケーシング121の外部に露出しても遠心力によって現像剤が飛散するおそれがほとんどない。
よって、境目部ギャップG3は、現像剤の飛散を抑制するための吸い込み気流を考慮したり、感光体18と対向する領域を通過した現像剤を全て通過させることを考慮したりする必要がない。このため、ギャップ形成部材112とケーシング121との間で押し潰されて変形するスポンジシール部材131の変形量のバラツキによって境目部ギャップG3の値がばらついても問題とはならない。
なお、本実施形態及び参考構成例の現像装置40では、奥側端部側板250及び手前側端部側板240は、樹脂材料で成型され、ケーシング121及びギャップ形成部材112はアルミニウム製である。また、本実施形態の現像装置40では現像剤の循環を成立させつつ、現像剤の飛散を最大限抑制できるケーシングギャップG1は、0.7〜0.8[mm]である。本実施形態では、ギャップ形成部材112を現像装置40に対して調整して組み付けることで、適切なケーシングギャップG1を実現している。
図12に示すように、着磁領域の軸方向端部は、ギャップ調整軸方向端部対向部120と対向する位置となっている。また、図16に示すように、ギャップ調整軸方向端部対向部120と現像ローラとの間に隙間(以下、「端部ギャップG2」とよぶ)が形成されている。
現像装置40内の現像剤は、この端部ギャップG2からも漏れ出るおそれがある。しかし、端部ギャップG2は現像剤担持搬送領域45cよりも長手方向外側に位置するため、現像剤の飛散を抑制するための吸い込み気流を考慮したり、感光体18と対向する領域を通過した現像剤を全て通過させることを考慮したりする必要がない。また、端部ギャップG2を形成するギャップ調整軸方向端部対向部120はスポンジシール部材131と異なり、形状が定まったケーシング121の一部である。
よって、現像ローラ45の表面にギャップ調整軸方向端部対向部120を接触しない程度まで近づけ、端部ギャップG2を狭める設定が可能である。そして、端部ギャップG2を狭めることで、現像装置40内の現像剤が、端部ギャップG2から漏れ出ることを抑制できる。
また、端部ギャップG2のうち着磁領域と対向する範囲では、上述した境目部ギャップG3と同様に現像ローラ45の表面上に保持された現像剤によって端部ギャップG2を塞ぐことにより、端部ギャップG2から現像剤が漏れ出ることを抑制できる。
一方、端部ギャップG2のうち着磁領域よりも軸方向外側と対向する範囲では、端部ギャップG2ものはなく、現像装置40内の現像剤が端部ギャップG2を通過して端部ギャップG2の出口まで到達するおそれがある。端部ギャップG2の出口まで到達した現像剤は、境目部51をまたぐように、ギャップ形成部材112とギャップ調整軸方向端部対向部120との感光体18と対向する側の面に貼り付けた入口シール50によって漏れ出ることが防止される。
入口シール50がギャップ調整軸方向端部対向部120にのみ貼り付いている範囲では隙間が生じないため、漏れ出ることを防止できる。入口シール50に到達した現像剤はギャップ調整軸方向端部対向部120及び入口シール50に沿って軸方向に移動し、図20中の「β」で示した段差によって生じる隙間に向かうことが考えられる。
しかし、この段差によって隙間が生じる境目部51の近傍は、着磁領域となっており、ギャップ調整軸方向端部対向部120と現像ローラ45との隙間を通過しようとする現像剤は現像ローラ45の磁力によって保持される。このため、端部ギャップG2の出口まで到達した現像剤が、段差によって生じる入口シール50の貼り付け面の隙間に到達することを抑制でき、現像装置40内の現像剤が、端部ギャップG2から漏れ出ることを抑制できる。
また、図21に示す長手方向の長さ関係として、印刷領域の中心から見て、ギャップ形成部材112の長手方向端部までの長さ(L3/2)は、170[mm]である。そして、そこから1[mm]の隙間(境目部51)を挟んでギャップ調整軸方向端部対向部120が設けられている。
同様に印刷領域の中心から見て、現像剤担持搬送領域45cの長手方向端部までの長さ(L2/2)は、167[mm]であり、着磁領域の長手方向端部までの長さ(L4/2)は、175[mm]である。さらに、印刷領域の中心から見て、現像ローラ45の長手方向端部までの長さ(L5/2)は、185[mm]である。
このような長手方向の長さの関係により、ケーシング121の一部であるギャップ調整軸方向端部対向部120と、ギャップ形成部材112との隙間である境目部51の全てが着磁領域の範囲内に収まる。これにより、境目部51の周辺の現像剤を現像ローラ45の磁力によって保持することができ、境目部51からの現像剤漏れを抑制することができる。
本実施形態の現像装置40では、現像領域を通過した現像剤を回収する回収搬送路47内の現像剤は図12中の左側へと搬送され、図12中の右側が回収搬送路47における現像剤の搬送方向上流側となる。そして、上述した境目部51を着磁領域の範囲内に収める構成は、回収搬送路47における現像剤の搬送方向下流側端部よりも上流側端部に適用する方かより効果が高いと考えられる。これは以下の理由による。
すなわち、回収搬送路47では、現像剤を搬送しながら現像領域を通過した現像スリーブ45a上の現像剤が供給されるため、搬送方向下流側ほど現像剤の嵩が高くなる。現像剤の嵩が高くなる搬送方向下流側では、現像剤の一部が一時的に舞い上がったとしても、下流側に向かう流れを形成する現像剤の剤面に飲み込まれるため、回収搬送路47内で発生する気流の影響は受け難い。
一方、現像剤の嵩が低くなる搬送方向上流側では、現像剤の一部が一時的に舞い上がると、下流側に向かう流れを形成する現像剤の剤面に飲み込まれ難く、舞い上がったままの状態では回収搬送路47内で発生する気流の影響を受け易くなる。そして、舞い上がった現像剤が、図19中の矢印Bで示した外部に向かう気流に乗ってしまうと、現像剤が漏れ出てしまう。よって、現像剤が舞い上がった状態のままとなり易い回収搬送路47の現像剤搬送方向上流側ほど、境目部51を着磁領域の範囲内に収める構成を適用したときの効果が高くなると考えられる。
よって、設計上の都合等により、ギャップ形成部材112の長手方向両端部の内の一方の端部の境目部51のみを着磁領域の範囲内に収める場合は、回収搬送路47の搬送方向上流側となる側の境目部51を着磁領域の範囲内に収めることが望ましい。
入口シール50を備える構成では、境目部51におけるギャップ形成部材112、ケーシング121及びスポンジシール部材131と入口シール50との隙間に充填剤を充填する構成が考えられる。この構成であれば、境目部51と現像ローラ45との隙間を通過して入口シール50の位置まで到達した現像剤は漏れ出る隙間がないため、現像装置40の外部に現像剤が漏れ出ることを抑制できる。
しかし、ギャップ形成部材112、ケーシング121及びスポンジシール部材131と入口シール50との隙間が埋まるように充填剤を充填する工程は時間と手間とを要する。これに対して、本実施形態の現像装置40では、ケーシング121及びスポンジシール部材131と入口シール50との隙間に充填剤を充填しなくても十分に現像剤が漏れ出ることを抑制することができる。
また、図4に示すように、受熱部32を現像装置40側に押し付けて保持するホルダー36は、ツメ203とツメ204とによって現像装置40の左側面に取り付けられている。そして、このホルダー36によって受熱部32は、現像装置40のケーシング121の外壁面に設けられた、受熱部32を接触させる接触面106に接した状態で保持されている。この接触面106のケーシング121の長手方向の位置は、図7に示した一点鎖線aの領域であり、攪拌搬送路44の現像剤搬送方向下流側端部近傍である。
図23は、攪拌搬送路44における現像剤搬送方向下流側端部近傍の現像剤108の偏りを示したものである。攪拌スクリュ43は図中時計回りR方向に回転している。これによって現像剤108は受熱部32によって冷却されている接触面106に接する位置へ集められる。このように、回転する攪拌スクリュ43によって接触面106に接する位置に現像剤が集められることで、接触面106を介して現像剤が受熱部32によって冷却され易くなり、現像剤の冷却効率を高めることができる。
また、図7などで説明したように攪拌搬送路44の現像剤搬送方向下流側端部近傍には、現像剤を供給搬送路49に向かって上方向に搬送する箇所がある。そして、この箇所で、現像剤が攪拌搬送路44の現像剤搬送方向下流側端部近傍で滞留し、回収搬送路47や供給搬送路49よりも多くの現像剤が集められている。このように、本実施形態の現像装置40では、ケーシング121内の接触面106と対向する部分である攪拌搬送路44の現像剤搬送方向下流側端部近傍には、現像剤が集められ、接触しやすい条件が作られている。
図24は、攪拌搬送路44から供給搬送路49へと現像剤を縦に搬送する部分での現像剤の流れを示した図である。図中矢印IIIは攪拌搬送路44から供給搬送路49へと現像剤が受け渡される流れを示している。
この現像剤の受け渡し部では現像剤が上方向に搬送されるため、重力により供給搬送路49側から攪拌搬送路44に戻ってくる現像剤が一部ある。この流れが図中矢印IVに示されている。このように前記受渡し部で現像剤がかき混ぜられることにより、現像剤は均等に冷却される。
図25に、現像装置の時間経過と温度変化との関係をグラフで示す。なお、図25に示した「冷却位置a」のグラフは、攪拌搬送路44の現像剤搬送方向下流側端部近傍であり現像剤が鉛直方向上向きに搬送される部分のケーシング121の外壁面を受熱部32と接触させる接触面106とした場合(図7の一点鎖線aの領域)である。「冷却位置b」のグラフは、攪拌搬送路44の現像剤搬送方向上流側端部近傍であり現像剤が水平方向に搬送される部分のケーシング121の外壁面を受熱部32を接触させる接触面106とした場合(図7の一点鎖線bの領域)である。「液冷装置なし」のグラフは、ケーシング121の外壁面に受熱部32を接触させない場合である。
「冷却位置a」のグラフと「冷却位置b」のグラフにおいて、受熱部32を接触させる接触面の面積、言い換えれば、受熱部32によって冷却される冷却面積は同じである。図25からわかるように、冷却面積が同じであれば、「冷却位置a」のほうが「冷却位置b」よりも、効率の良い冷却を行うことができるのがわかる。
また、液冷装置30の受熱部32を接触させる接触面106を、攪拌搬送路44における現像剤搬送方向下流側端部近傍のケーシング121の外壁面に限ることで、次のような効果を得ることができる。すなわち、攪拌搬送路44の長手方向全域にわたって接触面106を設け、その接触面106の全域に受熱部32を設ける場合よりも、現像装置40周辺の空間で液冷装置30の受熱部32が占めるスペースが減らすことができる。よって、その分、画像形成装置本体の小型化を図ることが可能となる。さらに、冷却液の流路を短くすることもでき、冷却ポンプ31の小型化や省エネルギー化を図ることができる。
[構成例1]
図1は、構成例1に係る現像装置40の現像ローラ近傍の拡大図である。現像領域よりも現像ローラ回転方向下流側で現像ローラ45と相対するギャップ形成部材112は、図1に示すようにケーシング121と別体で設けられている。ギャップ形成部材112は、現像ローラ45と対向する対向部である現像ローラ対向部112aが長手方向に延在している。また、現像ローラ対向部112aは、現像ローラ45に対向すると共に、表面が現像ローラ45に沿うように曲面で形成されている。
なお、現像ローラ対向部112aの長手方向の長さは、現像剤搬送領域の長手方向の長さよりも長い方が望ましい。なぜなら、現像剤の穂立ちによるポンプ効果の吸い込み気流が発生する部分のケースギャップを適切にする必要があるからである。
ギャップ形成部材112は、導電性を有する材料で作られており、本構成例ではアルミニウムを切削加工で形成している。本構成例のように、ギャップ形成部材112は金属で形成するのが望ましい。なぜならば、ギャップ形成部材112を樹脂で形成した場合には、ギャップ形成部材112の現像ローラ対向部112aがヒケ等で平らにならず、現像ローラ長手方向で現像ローラ対向部112aと現像ローラ45との距離の精度が出にくくなるためである。
また、現像装置40のケーシング121を金属で形成することで、現像剤の熱をケーシング121を介して液例装置30の受熱部32に効率良く伝達させることができ、液冷装置30によって現像装置40内の現像剤を効率良く冷却することも可能となる。
ここで、液冷装置30に設けられた金属製の受熱部32は、画像形成装置本体と電気的に導通させるなどして電気的に接地することが望ましい。そして、このように電気的に接地された受熱部32と接触する金属製のケーシング121も、必然的に電気的に接地することになる。なお、受熱部32を電気的に接地することから、受熱部32を介さずにケーシング121を画像形成装置本体と電気的に導通させるなどして電気的に接地する構成としてもよい。
また、ケーシング121を電気的に接地した場合、ギャップ形成部材112とケーシング121とが電気的に導通していると、ギャップ形成部材112も電気的に接地することになる。しかしながら、この場合、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間に金属粉などの導体が詰まると、現像ローラ45から金属粉などの導体を通って、アースに落ちているギャップ形成部材112に電流が急激に流れ込んでしまう。
そのため、本構成例に係る現像装置40においては、図1に示すように、ギャップ形成部材112がケーシング121に対向する箇所または近接する箇所に、絶縁部材である絶縁テープ123が設けられている。この絶縁テープ123は、図26に示すケーシング121のギャップ形成部材112が取り付けられる取り付け部121Aの長手方向全域にわたって延在しており、取り付け部121Aの貼り付け面121Aa,121Abに絶縁テープ123を貼り付けている。
このように、本構成例に係る現像装置40では、ギャップ形成部材112とケーシング121との間に絶縁テープ123を介在させることで、ギャップ形成部材112とケーシング121とを絶縁している。これにより、電気的に接地されたケーシング121に対して、ギャップ形成部材112は電気的に浮いたフロート状態となる。よって、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間に金属粉などの導体が詰まったとしても、現像ローラ45から金属粉などの導体を通って、ギャップ形成部材112に電流が急激に流れ込むのを抑制することができる。
前記絶縁部材としては、少なくとも、ギャップ形成部材112よりも絶縁性が高い材質のものが選択される。現像ローラ45からリークした電流が、ケーシング121に流れない程度の絶縁性を有するものが、前記絶縁部材として選択される。
本構成例に係る現像装置40で用いる前記絶縁部材である絶縁テープ123としては、樹脂材料、例えばテフロン(登録商標)やシリコンゴム等の電気抵抗の極めて高い材質であることが好ましい。また、ギャップ形成部材112の長手方向両端面に当たる部分には、上述のスポンジシール部材131が存在するが、スポンジシール部材131も絶縁性の高い材質(樹脂材、例えば、シリコンゴムや、エチレンプロピレンゴムのスポンジ等)で構成されている。
なお、現像ローラ45とギャップ形成部材112とで、狙いのギャップとなる厚みを有するR形状のゲージを挟み込むように、ギャップ形成部材112の位置を調整しながらギャップ形成部材112をケーシング121に取り付ける。そして、ギャップ形成部材112をケーシング121に取り付けた後、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間からゲージを引き抜く。このようにして、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間のギャップを設定するため、ギャップ形成部材112とケーシング121との間に絶縁テープ123が介在していても、前記ギャップを狙いの間隔で形成することができる。
ギャップ形成部材112は、ネジ止めまたは粘着テープでケーシング121に固定されているが、ネジや粘着テープを介してギャップ形成部材112とケーシング121とが導通しないようにする。例えば、ギャップ形成部材112とケーシング121とをネジ止めで固定する場合には、絶縁性の樹脂ネジを使用することが望ましい。また、金属ネジを使用する場合には、ギャップ形成部材112のネジ留めの座の部分に絶縁性のワッシャを挟めば良い。一方、ギャップ形成部材112とケーシング121とを粘着テープで固定する場合には、絶縁性を有する粘着テープ(絶縁テープ)を使用すれば良い。
[比較例]
図27は、比較例に係る現像装置40の断面図である。比較例に係る現像装置40においては、ギャップ形成部材112が設けられておらず、現像領域に対して現像ローラ回転方向下流に位置し現像ローラと対向する部分まで、ケーシング121全体が一体でとなっている。比較例に係る現像装置40においても、ケーシング121をアルミニウムで作ることで熱伝導がよく、ケーシング121に収容された現像剤の熱を、液冷装置30の受熱部32へスムーズに廃熱することができる。
一方で、電気的に接地された受熱部32を通じて、ケーシング121も電気的に接地されるため、現像ローラ45からケーシング121へトナーが移動するような電界が形成される。そして、現像領域で発生した飛散トナーが、その電界に沿ってケーシング121へと引き付けられ、ケーシング121の外壁面に付着してしまう。
[構成例2]
図28は、構成例2に係る現像装置40の現像ローラ近傍の拡大図である。本構成例に係る現像装置40では、現像ローラ45に現像バイアスを印加する電源141から、トナーの正規帯電極性と同極性であり、前記現像バイアスと同電位のバイアスがギャップ形成部材112に印加される。これにより、ギャップ形成部材112をトナーと同極性に帯電させることができるため、ギャップ形成部材112とトナーとが反発し合い、ギャップ形成部材112の外壁面にトナーが付着するのを抑制することができる。
この際、ギャップ形成部材112に印加するバイアスが、現像ローラ45に印加する現像バイアスと同電位であることで、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間で電流がリークするのを抑制することができる。
また、本構成例に係る現像装置40においても、ギャップ形成部材112とケーシング121との間に絶縁テープ123が介在させて、ギャップ形成部材112とケーシング121とが絶縁されている。そのため、ギャップ形成部材112に印加されたバイアスは、電気的に接地されているケーシング121に流れることは無い。
ここで、ギャップ形成部材112とケーシング121とを同電位にし、受熱部32とケーシング121との接触部分に絶縁被膜を設けて、受熱部32とケーシング121との間を絶縁しケーシング121を電気的に浮いたフロート状態にする構成も考えられる。しかしながら、液冷装置30の受熱部32とケーシング121との接触部は、画像形成装置に対して現像装置40を着脱する際に摺動するため、絶縁被覆が破損してバイアスがリークするおそれがあり、好ましくない。
[変形例]
図29は、変形例に係る現像装置40の現像ローラ近傍の拡大図である。本変形例に係る現像装置40においては、現像ローラ45に現像バイアスを印加する電源141とは別の電源142からギャップ形成部材112にバイアスを印加する。また、この際、前記現像バイアスよりもトナーの正規帯電極性側(マイナス極性側)に絶対値で高いバイアスを、ギャップ形成部材112に印加する。これにより、前記現像バイアスと同電位のバイアスをギャップ形成部材112に印加する場合よりも、飛散トナーとギャップ形成部材112との間で働く斥力が増すため、その分、飛散トナーがギャップ形成部材112により付着し難くなる。
なお、現像ローラ45に現像バイアスを印加する電源141とは別の電源142からギャップ形成部材112にバイアスを印加する構成においても、前記現像バイアスと同電位のバイアスを、ギャップ形成部材112に印加しても良い。これにより、現像ローラ45とギャップ形成部材112とが同電位となるため、上述したように現像ローラ45とギャップ形成部材112との間で電流がリークするのを抑制することができる。
[構成例3]
図30は、構成例3に係る現像装置40の現像ローラ近傍の拡大図である。本構成例に係る現像装置40では、電源143から現像ローラ45に印加する現像バイアスとして、直流成分に交流成分を重畳した重畳バイアスを印加している。また、ギャップ形成部材112には、前記重畳バイアスを出力する電源143から整流器144を通してトナーの正規帯電極性と同極性(マイナス極性)であり電位が一定の直流バイアスを印加している。
ここで、現像ローラ45に前記重畳バイアスを印加し、ギャップ形成部材112に直流バイアスをした場合、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間の電位差が大きくなり過ぎて、両者間の空間でバイアスリークが発生し絶縁破壊が起こるおそれがある。そして、このような絶縁破壊が起こると、現像ローラ45によって現像された感光体18上の画像が横スジ状の異常画像となってしまう。
そこで、本構成例に係る現像装置40においては、図30に示すようにギャップ形成部材112の現像ローラ45と対向する部分に絶縁被覆層124を設けて、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間を絶縁被覆層124で絶縁している。これにより、現像ローラ45とギャップ形成部材112との間でバイアスリークが発生するのを抑え、絶縁破壊が起こるのを抑制することができる。なお、絶縁被覆層124としては、厚さ0.1[mm]程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを好ましく使用できる。
[構成例4]
図31は、構成例4に係る現像装置40の現像ローラ近傍の拡大図である。本構成例に係る現像装置40においては、ギャップ形成部材112とケーシング121との間に絶縁テープ123ではなく、絶縁性を有する樹脂部材である樹脂ブロック160を設けている。
図31に示すように、樹脂ブロック160の下部はケーシング121に固定されており、樹脂ブロック160の上部にはギャップ形成部材112が固定されており、ギャップ形成部材112とケーシング121との間に樹脂ブロック160が介在している。これにより、ギャップ形成部材112とケーシング121とが、絶縁性を有する樹脂ブロック160によって電気的に絶縁される。よって、バイアスが印加されたギャップ形成部材112から電気的に接地されたケーシング121に、電流が流れるのを防止することができる。
また、ギャップ形成部材112とケーシング121との間に絶縁テープ123を介在させた場合よりも、ギャップ形成部材112とケーシング121との距離を広げることができるため、その分、より絶縁性を高めることができる。
なお、本構成例に係る現像装置40においても、構成例3に係る現像装置40と同様に、ギャップ形成部材112の現像ローラ45と対向する部分に絶縁被覆層124を設けても良い。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
現像剤を表面上に担持して回転することにより感光体18などの潜像担持体の表面と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像ローラ45などの現像剤担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部を形成するケーシング121などの現像ケーシングと、前記現像剤担持体に現像バイアスを印加する電源141などの現像バイアス印加手段とを備えた現像装置40などの現像装置において、電気的に接地された受熱部32などの接触部材を接触させる接触面106などの接触部が前記現像ケーシングに設けられており、前記現像ケーシングが導電性を有し、前記現像ケーシングとは別体で、前記現像領域に対して現像剤担持体回転方向下流側に配置され、前記現像剤担持体の表面との間にギャップを形成する導電性のギャップ形成部材112などのギャップ形成部材と、前記現像ケーシングと前記ギャップ形成部材との間に設けられ、前記現像ケーシングと前記ギャップ形成部材とを絶縁する絶縁テープ123などの絶縁部材とを有する。
(態様A)においては、現像ケーシングとギャップ形成部材との間に絶縁部材を介在させて、現像ケーシングとギャップ形成部材とを絶縁している。これにより、ギャップ形成部材から現像ケーシングに電流が流れず、電気的に接地された現像ケーシングに対して、ギャップ形成部材は電気的に浮いたフロート状態となる。よって、現像剤担持体とギャップ形成部材との間に形成されたギャップに金属粉などの導体が詰まったとしても、現像剤担持体から前記導体を通って、ギャップ形成部材に電流が急激に流れ込むのを抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、前記ギャップ形成部材に前記トナーの正規帯電極性と同極性の所定バイアスを印加する電源142などの所定バイアス印加手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ギャップ形成部材をトナーと同極性に帯電させることができるため、ギャップ形成部材とトナーとが反発し合い、ギャップ形成部材にトナーが付着するのを抑制することができる。
(態様C)
(態様B)において、前記ギャップ形成部材に印加する所定バイアスが、前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアスと同電位である。これによれば、上記実施形態について説明したように、現像担持体とギャップ形成部材との間でリークが生じるのを、より確実に抑制することができる。
(態様D)
(態様B)において、前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアスよりもトナーの正規帯電極性側に絶対値で高いバイアスを前記ギャップ形成部材に印加する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ギャップ形成部材へのトナー付着をより効果的に抑制することができる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、前記ギャップ形成部材の前記現像剤担持体と対向する部分に絶縁被覆層124などの絶縁層を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤担持体とギャップ形成部材との間でバイアスリークが発生するのを抑え、絶縁破壊が起こるのを抑制することができる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、前記絶縁部材は絶縁テープ123などの絶縁テープである。これによれば、上記実施形態について説明したように、簡単な構成で、ギャップ形成部材と現像ケーシングとを絶縁することができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、前記絶縁部材は樹脂ブロック160などの樹脂部材である。これによれば、上記実施形態について説明したように、ギャップ形成部材と現像ケーシングとの間に絶縁テープを介在させた場合よりも、ギャップ形成部材と現像ケーシングとの距離を広げることができるため、その分、より絶縁性を高めることができる。
(態様H)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、前記接触部材は液冷装置30などの冷却装置の受熱部32などの受熱部である。これによれば、上記実施形態について説明したように、現像ケーシング内に収容された現像剤を冷却し、現像装置内の温度上昇を抑えることができる。
(態様I)
(態様H)において、前記現像ケーシング内の空間を仕切り、現像剤搬送部材が空間内にそれぞれ配置された複数の現像剤搬送路を形成する第一仕切り壁133などの仕切り部材を有し、前記複数の現像剤搬送路に配置された各現像剤搬送部材として、前記仕切り部材を挟んで上下に配置された供給スクリュ48などの上方現像剤搬送部材と攪拌スクリュ43などの下方現像剤搬送部材とを備え、前記現像ケーシング内の空間には前記仕切り部材によって前記下方現像剤搬送部材が配置された攪拌搬送路44などの下方現像剤搬送路と、前記上方現像剤搬送部材が配置された供給搬送路49などの上方現像剤搬送路とが形成され、前記仕切り部材における前記下方現像剤搬送路内の現像剤搬送方向下流側端部近傍となる位置に、前記下方現像剤搬送路と前記上方現像剤搬送路とを連通する供給開口部91などの開口部を設け、前記下方現像剤搬送路における現像剤搬送方向下流側の現像ケーシング外壁面に、前記受熱部を接触させる前記接触部を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤が滞留し多くの現像剤が集められた箇所で冷却装置の受熱部により現像剤を効率良く冷却することができる。
(態様J)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)または(態様I)において、前記現像ケーシングと前記ギャップ形成部材とを金属で形成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、樹脂で形成した場合よりも、熱伝導率を高めたり寸法精度を高めたりすることが可能となる。
(態様K)
潜像担持体と、前記潜像担持体との対向部へ現像剤を搬送する現像剤担持体を有する現像手段と、前記現像手段に接触させて設けられ電気的に接地された接触部材とを備えた画像形成装置において、前記現像手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)、(態様I)または(態様J)の現像装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤担持体とギャップ形成部材との間でリークが発生するのを抑えて、異常画像が生じるのを抑制ができる。
1 画像形成部
2 転写ユニット
3 給紙ユニット
4 二次転写装置
5 両面ユニット
6 搬送ベルト
7 定着ユニット
8 排紙ユニット
9 露光ユニット
10 読取装置
11 画像形成ユニット
12 ドラムクリーニングユニット
13 帯電ユニット
14 レジストローラ
15 中間転写ベルト
16 転写対向ローラ
17 二次転写ローラ
18 感光体
20 断熱装置
21 受熱板
22 ヒートパイプ
23 放熱板
24 ダクト
25 定着装置
30 液冷装置
31 冷却ポンプ
32 受熱部
32a ケース
32b 流路
33 リザーブタンク
34 循環パイプ
35 冷却部
35a 冷却ファン
35b ラジエータ
36 ホルダー
40 現像装置
41 排出搬送路
41a 排出スクリュ
42 ドクタブレード
43 攪拌スクリュ
43a 攪拌軸部
43b 攪拌羽部
44 攪拌搬送路
45 現像ローラ
45a 現像スリーブ
45b マグネットローラ
45c 現像剤担持搬送領域
46 回収スクリュ
47 回収搬送路
48 供給スクリュ
49 供給搬送路
50 入口シール
51 境目部
90 中間転写ベルトクリーニングユニット
91 供給開口部
92 余剰開口部
93 回収開口部
106 接触面
108 現像剤
112 ギャップ形成部材
112a 現像ローラ対向部
113 ギャップ形成部材固定部
120 ギャップ調整軸方向端部対向部
121 ケーシング
123 絶縁テープ
124 絶縁被覆層
130 熱伝導シート
131 スポンジシール部材
133 第一仕切り壁
134 第二仕切り壁
141 電源
142 電源
143 電源
144 整流器
150 ダクト
150a 吸引口
160 樹脂ブロック
201 トナー補給口
203 ツメ
204 ツメ
220 現像ローラ上カバー
230 搬送路上部カバー
240 手前側端部側板
250 奥側端部側板
G1 ケーシングギャップ
G2 端部ギャップ
G3 境目部ギャップ
L1 印刷幅
L2 溝加工幅
L3 ギャップ形成部材幅
L4 着磁力幅
特開2011−150262号公報

Claims (11)

  1. 現像剤を表面上に担持して回転することにより潜像担持体の表面と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像剤担持体と、
    現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像ケーシングと、
    前記現像剤担持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段とを備えた現像装置において、
    電気的に接地された接触部材を接触させる接触部が前記現像ケーシングに設けられており、
    前記現像ケーシングが導電性を有し、
    前記現像ケーシングとは別体で、前記現像領域に対して現像剤担持体回転方向下流側に配置され、前記現像剤担持体の表面との間にギャップを形成する導電性のギャップ形成部材と、
    前記現像ケーシングと前記ギャップ形成部材との間に設けられ、該現像ケーシングと該ギャップ形成部材とを絶縁する絶縁部材とを有することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記ギャップ形成部材に前記トナーの正規帯電極性と同極性の所定バイアスを印加する所定バイアス印加手段を有することを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2に記載の現像装置において、
    前記ギャップ形成部材に印加する前記所定バイアスが、前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアスと同電位であることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項2に記載の現像装置において、
    前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアスよりもトナーの正規帯電極性側に絶対値で高いバイアスを前記ギャップ形成部材に印加することを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1、2、3または4に記載の現像装置において、
    前記ギャップ形成部材の前記現像剤担持体と対向する部分に絶縁層を設けたことを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5に記載の現像装置において、
    前記絶縁部材は絶縁テープであることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1、2、3、4または5に記載の現像装置において、
    前記絶縁部材は樹脂部材であることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の現像装置において、
    前記接触部材は冷却装置の受熱部であることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項8に記載の現像装置において、
    前記現像ケーシング内の空間を仕切り、前記現像剤搬送部材が空間内にそれぞれ配置された複数の現像剤搬送路を形成する仕切り部材を有し、
    前記複数の現像剤搬送路に配置された各現像剤搬送部材として、前記仕切り部材を挟んで上下に配置された上方現像剤搬送部材と下方現像剤搬送部材とを備え、
    前記現像ケーシング内の空間には前記仕切り部材によって前記下方現像剤搬送部材が配置された下方現像剤搬送路と、前記上方現像剤搬送部材が配置された上方現像剤搬送路とが形成され、前記仕切り部材における前記下方現像剤搬送路内の現像剤搬送方向下流側端部近傍となる位置に、前記下方現像剤搬送路と前記上方現像剤搬送路とを連通する開口部を設け、前記下方現像剤搬送路における現像剤搬送方向下流側の現像ケーシング外壁面に、前記受熱部を接触させる前記接触部を設けたことを特徴とする現像装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の現像装置において、
    前記現像ケーシングと前記ギャップ形成部材とを金属で形成したことを特徴する現像装置。
  11. 潜像担持体と、
    前記潜像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段と、
    前記現像手段に接触する電気的に接地された接触部材とを備えた画像形成装置において、
    前記現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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