JP5175923B2 - 現像装置、画像形成装置、および現像剤攪拌搬送方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置、および現像剤攪拌搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、現像装置、画像形成装置、および現像剤攪拌搬送方法に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどは、電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置を備えている。電子写真方式の画像形成装置は、帯電装置および露光装置によって像担持体(感光体)の表面に静電潜像を形成し、現像装置によって現像剤を供給することでこの静電潜像を現像し、転写部によって感光体上の現像剤像を記録用紙などの記録媒体に転写し、定着装置によって記録用紙にこの現像剤像を定着させることで、画像を形成する。
現像装置によって感光体へ供給される現像剤は、現像装置が備える現像槽に貯留されている。現像槽に貯留される現像剤は、現像装置が備える現像ローラに搬送される。現像ローラは、その表面に現像剤を担持して回転することで、感光体へ現像剤を供給する。現像剤は、現像ローラに搬送される過程で摩擦帯電しており、帯電した現像剤は、感光体表面の静電潜像との間の静電気力によって、現像ローラ上から感光体上に移動する。このようにして、現像装置は、感光体表面の静電潜像を現像し、現像剤像を形成する。
近年では、画像形成装置の高速化および小型化に伴って、現像剤の帯電を迅速かつ充分に行うことができる現像装置が求められている。たとえば、特許文献1には、現像槽内に設けられる隔壁によって第1搬送路、第2搬送路、第1連通路、および第2連通路が形成され、第1搬送路内および第2搬送路内に相互に逆方向に現像剤を搬送する現像剤搬送部を備える循環方式の現像装置が記載されている。特許文献1に記載の現像剤搬送部は、回転軸部材とこの回転軸部材を取り巻く螺旋羽根とを備えるオーガスクリューにおいて、回転軸部材上に、この回転軸部材の軸線に平行な平板状部材(フィン)が設けられた構造となっている。
特開2004−272017号公報
特許文献1に記載の現像剤搬送部は、螺旋羽根によって、回転軸部材の軸線方向に現像剤を搬送するとともに、フィンの主面によって回転軸部材の周方向に現像剤を移動させることで、移動する現像剤を摩擦帯電させている。しかしながら、この現像剤搬送部には、螺旋羽根とフィンの側面とによって挟まれる現像剤が圧縮されてしまい、圧縮される現像剤は充分に摩擦帯電しないという課題がある。現像剤の帯電が不充分であると、画像形成装置は、良好な画像を形成できない。
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、現像剤を充分に帯電させることができる現像装置、画像形成装置および現像剤攪拌搬送方法を提供することを目的とする。
本発明は、強磁性体を含む現像剤を貯留し、この現像剤を像担持体に供給することで、像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、
現像剤を貯留する現像槽であって、その内部空間を区分する隔壁が設けられる現像槽と、
前記現像槽内の現像剤を主に水平方向に搬送する上部現像剤搬送部および下部現像剤搬送部と、
前記現像槽内の現像剤を主に鉛直方向上方に搬送する現像剤汲上搬送部と、
前記現像槽内の現像剤を少なくとも水平方向に引き寄せる引寄磁石とを有し、
前記隔壁は、前記現像槽の内部空間を、
この隔壁の長手方向に沿い、主に水平方向に延びる上部搬送路と、
前記上部搬送路の鉛直方向下方において、この隔壁を挟んで主に水平方向に延びる下部搬送路と、
この隔壁の長手方向一端側において前記上部搬送路と前記下部搬送路とを連通する連通路と、
この隔壁の長手方向他端側において前記上部搬送路と前記下部搬送路とを連通し、主に鉛直方向に延びる汲上搬送路とに区分し、
前記上部現像剤搬送部は、前記上部搬送路内に設けられ、前記長手方向他端側から前記長手方向一端側へ向けて現像剤を搬送し、
前記下部現像剤搬送部は、前記下部搬送路内に設けられ、前記長手方向一端側から前記長手方向他端側へ向けて現像剤を搬送し、
前記現像剤汲上搬送部は、前記汲上搬送路内に設けられ、
仮想的な円柱の側面を取り巻く形状の内螺旋羽根であって、この仮想的な円柱の軸線を中心とする回転運動によって、主に鉛直方向上方へ向けて現像剤を搬送する内螺旋羽根と、
前記内螺旋羽根の外周部を取り囲み、前記内螺旋羽根とともに回転運動する回転筒であって、鉛直方向における両端部が開口している回転筒とを含み、
前記引寄磁石は、前記回転筒に対して水平方向に離間した位置に設けられることを特徴とする現像装置である。
また本発明は、前記引寄磁石は、電磁石であることを特徴とする。
また本発明は、前記現像剤汲上搬送部は、前記回転筒の外側にある現像剤を前記回転筒の鉛直方向下部側の開口へと案内する第1外螺旋羽根であって、前記内螺旋羽根の鉛直方向下部に連なる第1外螺旋羽根を含むことを特徴とする。
また本発明は、前記現像剤汲上搬送部は、前記回転筒の外側にある現像剤を前記上部搬送路へと案内する第2外螺旋羽根であって、前記内螺旋羽根の鉛直方向上部に連なる第2外螺旋羽根を含むことを特徴とする。
また本発明は、前記汲上搬送路の鉛直方向下部は、前記下部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向下方に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記回転筒の鉛直方向上部は、前記上部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向上方に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記現像槽には、この現像槽内に現像剤を供給するための供給口部であって、前記汲上搬送路と連通する開口が形成される供給口部が設けられ、
前記隔壁は、前記汲上搬送路を、前記供給口部の開口と連通する現像剤供給路と、前記現像剤汲上搬送部が設けられる汲上搬送路主要部とに区分し、
前記現像剤供給路は、前記汲上搬送路主要部の鉛直方向下部と連通することを特徴とする。
また本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、
前記現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、前記現像装置を用いる現像剤攪拌搬送方法であって、
前記現像槽の外部からこの現像槽の内部へ現像剤が供給された時点から所定時間経過時点までの期間中は、前記電磁石によって発生する磁場の前記回転筒内の全磁束の最大値が、他の期間中と比較して、大きくなるように前記電磁石を作動させるとともに、前記内螺旋羽根によって前記現像剤を搬送することで、前記現像剤を攪拌しつつ搬送することを特徴とする現像剤攪拌搬送方法である。
また本発明は、前記電磁石を断続的に作動させることを特徴とする。
本発明によれば、汲上搬送路の鉛直方向下部にある現像剤は、回転筒の鉛直方向下部側の開口を経てこの回転筒の内側に流入する。そして、現像剤は、回転筒の内側の内螺旋羽根によって鉛直方向上方へ搬送され、回転筒の鉛直方向上部側の開口を経て、回転筒の外側に流出する。このとき、回転筒は内螺旋羽根とともに回転運動しており、この回転運動によって、内螺旋羽根により搬送される現像剤と回転筒の内壁との間に摩擦が生じ、その結果、現像剤が帯電する。
さらに、回転筒内の現像剤は、内螺旋羽根によって鉛直方向上方に搬送されるとき、引寄磁石付近において、回転筒内で、引寄磁石に向かって水平方向に引き寄せられる。引き寄せられた現像剤は、回転筒の内壁を押圧した状態で、鉛直方向上方に搬送される。したがって、引寄磁石による磁力が現像剤に作用する位置では、現像剤と回転筒の内壁との間の摩擦力が大きくなり、現像剤はより帯電し易くなる。このように、本発明に係る現像装置は、現像剤を充分に帯電させることができる。
また本発明によれば、引寄磁石は電磁石であるので、永久磁石とは異なり、状況に応じて発生させる磁場の強さを変更することができ、より効率的に現像剤を帯電させることができる。
また本発明によれば、第1外螺旋羽根によって現像剤を回転筒の開口へと案内するので、汲上搬送路の鉛直方向下部に現像剤が滞留することを抑えることができる。
また本発明によれば、第2外螺旋羽根によって現像剤を上部搬送路へと案内するので、現像剤が回転筒と現像槽との隙間に入り込むことを抑えることができ、より確実に、現像剤を上部搬送路へ移動させることができる。
また本発明によれば、汲上搬送路の鉛直方向下部は、下部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向下方に設けられる。よって、汲上搬送路の鉛直方向下部が下部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向上方に設けられる場合と比較して、より円滑に、現像剤を汲上搬送路へ移動させることができる。
また本発明によれば、回転筒の鉛直方向上部は、上部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向上方に設けられる。よって、回転筒の鉛直方向上部が上部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向下方に設けられる場合と比較して、より円滑に、現像剤を上部搬送路へ移動させることができる。
また本発明によれば、現像剤供給路は、現像剤を供給するための供給口部に形成される開口と連通するとともに、現像剤汲上搬送部が設けられる汲上搬送路主要部の鉛直方向下部と連通する。したがって、供給口部において供給された新規の現像剤は、現像剤汲上搬送部の回転筒における鉛直方向下部側の開口に速やかに導かれる。よって、現像槽に既に貯留されていた現像剤と供給された新規の現像剤とを、速やかに混合することができる。
また本発明によれば、画像形成装置は前記現像装置を備えており、前記現像装置によって、現像剤を充分に帯電させることができる。したがって、安定して良好な画像を形成することができる。
また本発明によれば、現像槽の外部からこの現像槽の内部へ現像剤が供給された時点から所定時間経過時点までの期間中に、引寄磁石(電磁石)によって発生する磁場の回転筒内の全磁束の最大値が大きくなるように引寄磁石(電磁石)を作動させることで、新規の現像剤が供給されたときには、引寄磁石(電磁石)によって現像剤を迅速に帯電させることができるとともに、新規の現像剤が供給されていないときには、現像剤に生じるストレスを抑えることができる。
また本発明によれば、引寄磁石(電磁石)を断続的に作動させることで、回転筒内において、引寄磁石(電磁石)による現像剤の水平方向の移動が活発になるので、現像剤をより確実に帯電させることができる。
画像形成装置100の構成を示す模式図である。 トナーカートリッジ300の構成を示す模式図である。 図2に示す線A−Aを切断面線とするトナーカートリッジ300の断面図である。 現像装置200の構成を示す模式図である。 図4に示す線B−Bを切断面線として現像装置200の一部を切り欠いて示す図である。 図5に示す線C−Cを切断面線とする現像装置200の断面図である。 図5に示す線D−Dを切断面線として現像装置200の一部を切り欠いて示す図である。 現像剤汲上搬送部210の全体を示す模式図である。 回転筒210bの内側を示す模式図である。 1周期分の一般螺旋羽根面について説明するための図である。 現像剤汲上搬送部220を示す模式図である。 1周期分の錐状一般螺旋羽根面について説明するための図である。
はじめに、本発明の実施形態である現像装置200を備える画像形成装置100について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す模式図である。画像形成装置100は、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を併せ持つ複合機であり、伝達される画像情報に応じて、記録媒体上にフルカラーまたはモノクロの画像を形成する。画像形成装置100は、コピアモード(複写モード)、プリンタモード、およびファクシミリモードという3種の印刷モードを有しており、図示しない操作部からの操作入力、パーソナルコンピュータ、携帯端末装置、情報記録媒体、メモリ装置を用いた外部機器などからの印刷ジョブの受信に応じて、図示しない制御ユニット部によって、印刷モードが選択される。
画像形成装置100は、トナー像形成部20と、転写部30と、定着部40と、記録媒体供給部50と、排出部60と、図示しない制御ユニット部とを含む。トナー像形成部20は、感光体ドラム21b,21c,21m,21yと、帯電部22b,22c,22m,22yと、露光ユニット23と、現像装置200b,200c,200m,200yと、クリーニングユニット25b,25c,25m,25yと、トナーカートリッジ300b,300c,300m,300yと、トナー供給パイプ250b,250c,250m,250yとを含む。転写部30は、中間転写ベルト31と、駆動ローラ32と、従動ローラ33と、中間転写ローラ34b,34c,34m,34yと、転写ベルトクリーニングユニット35と、転写ローラ36とを含む。
感光体ドラム21、帯電部22、現像装置200、クリーニングユニット25、トナーカートリッジ300、トナー供給パイプ250、および中間転写ローラ34は、カラー画像情報に含まれるブラック(b)、シアン(c)、マゼンタ(m)、およびイエロー(y)の各色の画像情報に対応するために、それぞれ4つずつ設けられる。本明細書中において、各色に応じて4つずつ設けられる各部材を区別する場合は、各部材を表す数字の末尾に各色を表すアルファベットを付して参照符号とし、各部材を総称する場合は、各部材を表す数字のみを参照符号とする。
感光体ドラム21は、図示しない駆動部によって軸線回りに回転可能に支持され、図示しない導電性基体と、この導電性基体の表面に形成される光導電層とを含む。導電性基体は種々の形状を採ることができ、たとえば、円筒状、円柱状、薄膜シート状などを挙げることができる。光導電層は、光を照射されることで導電性を示す材料によって形成される。感光体ドラム21としては、たとえば、アルミニウムで形成された円筒状部材(導電性基体)と、この円筒状部材の外周面上に形成される、アモルファスシリコン(a−Si)、セレン(Se)、または有機光半導体(OPC)からなる薄膜(光導電層)とを含むものを用いることができる。
帯電部22、現像装置200、およびクリーニングユニット25は、感光体ドラム21の回転方向回りに、この順序で配置され、帯電部22は、現像装置200およびクリーニングユニット25よりも鉛直方向下方に配置される。
帯電部22は、感光体ドラム21表面を所定の極性および電位に帯電させる装置である。帯電部22は、感光体ドラム21に臨む位置に、感光体ドラム21の長手方向に沿って設置される。接触帯電方式の場合、帯電部22は、感光体ドラム21表面に接するように設置される。非接触帯電方式の場合、帯電部22は、感光体ドラム21表面から離隔するように設置される。
帯電部22は、現像装置200、クリーニングユニット25などとともに、感光体ドラム21の周囲に設置される。帯電部22は、現像装置200、クリーニングユニット25などよりも、感光体ドラム21に近い位置に設置されることが好ましい。これによって、感光体ドラム21の帯電不良の発生を確実に防止することができる。
帯電部22としては、ブラシ型帯電装置、ローラ型帯電装置、コロナ放電装置、イオン発生装置などを使用できる。ブラシ型帯電装置およびローラ型帯電装置は、接触帯電方式の帯電装置である。ブラシ型帯電装置には、帯電ブラシを用いるもの、磁気ブラシを用いるものなどがある。コロナ放電装置およびイオン発生装置は、非接触帯電方式の帯電装置である。コロナ放電装置には、ワイヤ状の放電電極を用いるもの、鋸歯状の放電電極を用いるもの、針状の放電電極を用いるものなどがある。
露光ユニット23は、露光ユニット23から出射される光が、帯電部22と現像装置200との間を通過して感光体ドラム21の表面に照射されるように配置される。露光ユニット23は、帯電状態にある感光体ドラム21b,21c,21m,21y表面に、各色の画像情報に対応するレーザ光をそれぞれ照射することによって、感光体ドラム21b,21c,21m,21yそれぞれの表面に、各色の画像情報に対応する静電潜像を形成する。露光ユニット23には、たとえば、レーザ照射部および複数の反射ミラーを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)を使用できる。露光ユニット23としては、LED(Light Emitting Diode)アレイ、液晶シャッタと光源とを適宜組み合わせたユニットなどを用いてもよい。
現像装置200は、感光体ドラム21上に形成された静電潜像をトナーによって現像することで、感光体ドラム21上にトナー像を形成する装置である。現像装置200の鉛直方向上部には、筒状部材であるトナー供給パイプ250が接続される。現像装置200の詳細については後述する。
トナーカートリッジ300は、現像装置200よりも鉛直方向上方に配され、未使用のトナーを貯蔵する。トナーカートリッジ300の鉛直方向下部にはトナー供給パイプ250が接続される。トナーカートリッジ300は、トナー供給パイプ250を介して、現像装置200へトナーを供給する。トナーカートリッジ300の詳細については後述する。
クリーニングユニット25は、感光体ドラム21から中間転写ベルト31にトナー像が転写された後に、感光体ドラム21の表面に残留するトナーを除去し、感光体ドラム21の表面を清浄化する部材である。クリーニングユニット25としては、たとえば、トナーを掻き取るための板状部材と、掻き取ったトナーを回収する容器状部材とが用いられる。
トナー像形成部20によれば、帯電部22によって均一な帯電状態にある感光体ドラム21の表面に、露光ユニット23から画像情報に応じたレーザ光が照射されて静電潜像が形成される。感光体ドラム21上の静電潜像に現像装置200からトナーが供給されることでトナー像が形成される。このトナー像は後述する中間転写ベルト31に転写される。トナー像が中間転写ベルト31に転写された後に、感光体ドラム21表面に残留するトナーは、クリーニングユニット25によって除去される。
中間転写ベルト31は、感光体ドラム21の鉛直方向上方に配置される無端ベルト状部材である。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32と従動ローラ33とによって張架されてループ状の経路を形成し、矢符A4方向に移動する。
駆動ローラ32は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。駆動ローラ32は、その回転によって、中間転写ベルト31を矢符A4方向へ移動させる。従動ローラ33は、駆動ローラ32の回転に従動して回転可能に設けられ、中間転写ベルト31が弛まないように、中間転写ベルト31に一定の張力を発生させる。
中間転写ローラ34は、中間転写ベルト31を介して感光体ドラム21に圧接し、かつ図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。中間転写ローラ34としては、たとえば、直径8mm〜10mmの金属(たとえば、ステンレス)ローラの表面に、導電性の弾性部材が形成されたものを用いることができる。中間転写ローラ34は、転写バイアスを印加する図示しない電源が接続され、感光体ドラム21表面のトナー像を中間転写ベルト31に転写する機能を有する。
転写ローラ36は、中間転写ベルト31を介して駆動ローラ32に圧接し、図示しない駆動部によって軸線回りに回転可能に設けられる。転写ローラ36と駆動ローラ32との圧接部(転写ニップ部)において、中間転写ベルト31に担持されて搬送されるトナー像は、後述する記録媒体供給部50から送給される記録媒体に転写される。
転写ベルトクリーニングユニット35は、中間転写ベルト31を介して従動ローラ33に対向し、中間転写ベルト31のトナー像担持面に接触するように設けられる。転写ベルトクリーニングユニット35は、記録媒体へのトナー像の転写後に、中間転写ベルト31表面のトナーを除去し回収するために設けられる。記録媒体へのトナー像の転写後に中間転写ベルト31にトナーが付着したまま残っていると、中間転写ベルト31の移動によって、残留トナーが転写ローラ36に付着するおそれがある。転写ローラ36にトナーが付着すると、そのトナーは、次に転写する記録媒体の裏面を汚染してしまう。
転写部30によれば、中間転写ベルト31が感光体ドラム21に接しながら移動するとき、中間転写ローラ34に、感光体ドラム21表面のトナーの帯電極性とは逆極性の転写バイアスが印加され、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト31上へ転写される。感光体ドラム21y、感光体ドラム21m、感光体ドラム21c、感光体ドラム21bでそれぞれ形成される各色のトナー画像が、中間転写ベルト31上に、この順番で順次重ねて転写されることによって、フルカラートナー像が形成される。中間転写ベルト31に転写されたトナー像は、中間転写ベルト31の移動によって転写ニップ部に搬送され、転写ニップ部において、記録媒体に転写される。トナー像が転写された記録媒体は、後述する定着部40に搬送される。
記録媒体供給部50は、給紙ボックス51と、ピックアップローラ52a,52bと、搬送ローラ53a,53bと、レジストローラ54と、給紙トレイ55とを含む。給紙ボックス51は、画像形成装置100の鉛直方向下部に設けられ、画像形成装置100内部において記録媒体を貯留する容器状部材である。給紙トレイ55は、画像形成装置100外壁面に設けられ、画像形成装置100外部において記録媒体を貯留するトレイ状部材である。記録媒体としては、普通紙、カラーコピー用紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート、葉書などがある。
ピックアップローラ52aは、給紙ボックス51に貯留される記録媒体を1枚ずつ取り出し、用紙搬送路A1に送給する部材である。搬送ローラ53aは互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材であり、用紙搬送路A1において記録媒体をレジストローラ54に向けて搬送する。ピックアップローラ52bは、給紙トレイ55に貯留される記録媒体を1枚ずつ取り出し、用紙搬送路A2に送給する部材である。搬送ローラ53bは互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材であり、用紙搬送路A2において記録媒体をレジストローラ54に向けて搬送する。
レジストローラ54は、互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材であり、搬送ローラ53a,53bから送給される記録媒体を、中間転写ベルト31に担持されるトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、転写ニップ部に送給する。
記録媒体供給部50によれば、中間転写ベルト31に担持されるトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、給紙ボックス51または給紙トレイ55から記録媒体が転写ニップ部に送給され、この記録媒体にトナー像が転写される。
定着部40は、加熱ローラ41および加圧ローラ42を備える。加熱ローラ41は、所定の定着温度となるように制御される。加圧ローラ42は、加熱ローラ41に圧接するローラである。加熱ローラ41は、加圧ローラ42とともに記録媒体を加熱しながら挟持することにより、トナー像を構成するトナーを溶融させて記録媒体上に定着させる。トナー像が定着した記録媒体は、後述する排出部60に搬送される。
排出部60は、搬送ローラ61と、排出ローラ62と、排出トレイ63とを含む。搬送ローラ61は、定着部40よりも鉛直方向上方において、互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材である。搬送ローラ61は、画像が定着した記録媒体を排出ローラ62に向けて搬送する。
排出ローラ62は、互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材である。排出ローラ62は、片面印刷の場合、片面の印刷が完了した記録媒体を排出トレイ63に排出する。排出ローラ62は、両面印刷の場合、片面の印刷が完了した記録媒体を、用紙搬送路A3を介してレジストローラ54へ搬送し、両面の印刷が完了した記録媒体を排出トレイ63に排出する。排出トレイ63は、画像形成装置100の鉛直方向上面に設けられ、画像が定着した記録媒体を貯留する。
画像形成装置100は、図示しない制御ユニット部を含む。制御ユニット部は、たとえば、画像形成装置100の内部空間における鉛直方向上部に設けられ、記憶部と演算部と制御部とを含む。記憶部には、画像形成装置100の鉛直方向上面に配置される図示しない操作パネルを介した各種設定値、画像形成装置100内部の各所に配置される図示しないセンサなどからの検知結果、外部機器からの画像情報などが入力される。また、記憶部には、各種処理を実行するプログラムが書き込まれる。各種処理とは、たとえば、記録媒体判定処理、付着量制御処理、定着条件制御処理などである。
記憶部には、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、リードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。外部機器には、画像情報の形成または取得が可能であり、かつ画像形成装置100に電気的に接続可能な電気、電子機器を使用でき、たとえば、コンピュータ、デジタルカメラ、テレビジョン受像機器、ビデオレコーダ、DVD(Digital Versatile
Disc)レコーダ、HDDVD(High-Definition Digital Versatile Disc)レコーダ、
ブルーレイディスクレコーダ、ファクシミリ装置、携帯端末装置などが挙げられる。
演算部は、記憶部に書き込まれる各種データ(画像形成命令、検知結果、画像情報など)および各種処理のプログラムを取り出し、各種判定を行う。制御部は、演算部の判定結果に応じて画像形成装置100に設けられる各装置に制御信号を送付し、動作制御を行う。
制御部および演算部は中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)を備えるマ
イクロコンピュータ、マイクロプロセッサなどによって実現される処理回路を含む。制御ユニット部は、この処理回路とともに主電源を含み、電源は制御ユニット部だけでなく、画像形成装置100に設けられる各装置にも電力を供給する。
図2は、トナーカートリッジ300の構成を示す模式図である。図3は、図2に示す線A−Aを切断面線とするトナーカートリッジ300の断面図である。トナーカートリッジ300は、トナー供給パイプ250を介して、現像装置200へトナーを供給する装置である。トナーカートリッジ300は、トナー収容容器301と、トナー汲み上げ部材302と、トナー排出部材303と、トナー排出容器304とを含む。
トナー収容容器301は、略半円柱状の内部空間を有する容器状部材であり、その内部空間において、トナー汲み上げ部材302を回転自在に支持し、未使用のトナーを収容する。トナー排出容器304は、トナー収容容器301の長手方向に沿って設けられる略半円柱状の内部空間を有する容器状部材であり、その内部空間において、トナー排出部材303を回転自在に支持する。トナー収容容器301の内部空間とトナー排出容器304の内部空間とは、トナー収容容器301の長手方向に沿って形成される連通口305を介して連通する。トナー排出容器304は、その鉛直方向下部に、排出口306が形成される。トナー排出容器304には、排出口306において、トナー供給パイプ250が接続される。
トナー汲み上げ部材302は、回転軸302aと、基体302bと、摺動部302cとを含む。回転軸302aは、トナー収容容器301の長手方向に沿って延びる円柱状の部材である。基体302bは、トナー収容容器301の長手方向に沿って延びる板状の部材であり、その幅方向および厚さ方向の中央部において、回転軸302aに取り付けられる。摺動部302cは、基体302bの幅方向両端部に取り付けられる可撓性を有する部材であり、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)から形成される。トナー汲み上げ部材302は、回転軸302aがその軸線回りに回転するのに伴って基体302bが回転運動し、これによって基体302bの幅方向両端部に設けられる摺動部302cがトナー収容容器301の内壁面を摺擦することで、トナー収容容器301内のトナーを、トナー排出容器304へ汲み上げる。
トナー排出部材303は、トナー排出容器304内のトナーを排出口306に向けて搬送する部材である。トナー排出部材303は、トナー排出回転軸303aと、このトナー排出回転軸303aを取り巻いて設けられるトナー排出羽根303bとを含む、オーガスクリュー状部材である。
トナーカートリッジ300によれば、トナー収容容器301内の未使用トナーが、トナー汲み上げ部材302によってトナー排出容器304に汲み上げられる。そして、トナー排出容器304に汲み上げられたトナーは、トナー排出部材303によって排出口306に搬送される。排出口306に搬送されたトナーは、この排出口306からトナー排出容器304外へ排出され、トナー供給パイプ250を介して、現像装置200に供給される。
図4は、現像装置200の構成を示す模式図である。図5は、図4に示す線B−Bを切断面線として現像装置200の一部を切り欠いて示す図である。図6は、図5に示す線C−Cを切断面線とする現像装置200の断面図である。図7は、図5に示す線D−Dを切断面線として現像装置200の一部を切り欠いて示す図である。現像装置200は、感光体ドラム21の表面にトナーを供給することで、感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像を現像する装置である。現像装置200は、現像槽201と、上部現像剤搬送部202と、下部現像剤搬送部203と、現像ローラ204と、現像槽カバー205と、ドクターブレード206と、隔壁207と、トナー濃度検知センサ208と、引寄磁石209と、現像剤汲上搬送部210とを含む。
現像槽201は、内部空間を有する部材であり、その内部空間に現像剤を貯留する。本発明において用いられる現像剤としては、強磁性体を含むトナーからなる1成分現像剤が挙げられる。また本発明において用いられる現像剤としては、強磁性体を含む2成分現像剤、すなわち、強磁性体を含むトナーと従来公知のキャリアとからなる2成分現像剤、従来公知のトナーと強磁性体を含むキャリアとからなる2成分現像剤、または、強磁性体を含むトナーと強磁性体を含むキャリアとからなる2成分現像剤が挙げられる。
現像槽201には、その鉛直方向上方に現像槽カバー205が設けられ、内部空間に、上部現像剤搬送部202、下部現像剤搬送部203、現像ローラ204、ドクターブレード206、隔壁207、引寄磁石209、および現像剤汲上搬送部210が設けられる。また、現像槽201の鉛直方向下部(底部)には、トナー濃度検知センサ208が設けられる。さらに、現像槽201は、感光体ドラム21と現像ローラ204との間に開口部が設けられている。
現像ローラ204は、マグネットローラを含み、現像槽201内の現像剤を表面に担持して、担持した現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム21へ供給する。現像ローラ204には、図示しない電源が接続され、現像バイアス電圧が印加される。現像ローラ204に担持されたトナーは、感光体ドラム21近傍において、現像バイアス電圧による静電気力によって、感光体ドラム21へ移動する。
ドクターブレード206は、現像ローラ204の軸線方向に延びる板状部材であり、その幅方向の一端が現像槽201に固定され、かつ他端が現像ローラ204の表面に対して間隙を有するように設けられる。ドクターブレード206は、現像ローラ204の表面に対して間隙を有して設けられることで、現像ローラ204に担持される現像剤の量を所定量に規制する。ドクターブレード206の材料としては、ステンレス鋼、アルミニウム、合成樹脂などを使用できる。
現像槽カバー205は、現像槽201の鉛直方向上方に着脱自在に設けられ、供給口部205aを有する。現像槽カバー205には、供給口部205aにおいて、トナー供給パイプ250が接続される。供給口部205aは、現像槽201内にトナーを供給するために、現像槽201の内部空間と連通する開口が形成される開口部であり、トナーカートリッジ300に収容されているトナーは、トナー供給パイプ250およびこの開口を経て、現像槽201内に供給される。
隔壁207は、現像槽201の内部空間を区分する部材であり、主に水平方向に延びる略U字状の隔壁水平部207aと、主に鉛直方向に延びる隔壁鉛直部207bとを有する。本発明において、「主に水平方向」とは、少なくとも水平方向成分を有し、鉛直方向成分も有する場合には、水平方向成分の方が鉛直方向成分よりも大きいことを意味する。また、「主に鉛直方向」とは、少なくとも鉛直方向成分を有し、水平方向成分も有する場合には、鉛直方向成分の方が水平方向成分よりも大きいことを意味する。隔壁水平部207aの長手方向一端部207aaは、現像槽201の内壁から離間して設けられ、長手方向他端部207abは、隔壁鉛直部207bに接続される。隔壁水平部207aおよび隔壁鉛直部207bによって、現像槽201の内部空間は、上部搬送路Pと、下部搬送路Qと、連通路Rと、汲上搬送路Sとに区分されており、さらに、隔壁鉛直部207bによって、汲上搬送路Sは、汲上搬送路主要部Sと現像剤供給路とSとに区分されている。
上部搬送路Pは、隔壁水平部207aの長手方向に沿って主に水平方向に延びる略半円柱状の空間である。下部搬送路Qは、鉛直方向において上部搬送路Pよりも下方に形成され、主に水平方向に延びる略半円柱状の空間であって、隔壁水平部207aを挟んで上部搬送路Pに対向する空間である。連通路Rは、隔壁水平部207aの長手方向一端部207aa側において、上部搬送路Pと下部搬送路Qとを連通する空間である。汲上搬送路Sは、隔壁水平部207aの長手方向他端部207ab側において、上部搬送路Pと下部搬送路Qとを連通する空間であって、主に鉛直方向に延びる空間である。
汲上搬送路主要部Sは、主に鉛直方向に延びる略円柱状の空間であり、現像剤供給路Sは、主に鉛直方向に延びる略柱状の空間である。隔壁鉛直部207bの鉛直方向下部には開口207cが形成されており、この開口207cを介して、汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部と、現像剤供給路Sの鉛直方向下部とが連通する。また、現像剤供給路Sの鉛直方向上部は、現像槽カバー205の供給口部205aに形成される開口と連通する。
汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部は、下部搬送路Qの鉛直方向下部よりも、鉛直方向において下方に形成される。すなわち、現像槽201の底部において、汲上搬送路主要部Sに臨む面201aは、下部搬送路Qに臨む面201bよりも、鉛直方向において下方に形成される。汲上搬送路主要部Sに臨む面201aと、下部搬送路Qに臨む面201bとの間の、鉛直方向における距離Lは、5mm以上20mm以下の範囲内で適宜設定される。
上部現像剤搬送部202は、上部搬送路P内に設けられる。上部現像剤搬送部202は、主に水平方向において、隔壁水平部207aの長手方向他端部207ab側から長手方向一端部207aa側へ向けて、現像槽201内の現像剤を搬送する。以下では、上部現像剤搬送部202による現像剤の搬送方向を、搬送方向Xと称する。
上部現像剤搬送部202は、オーガスクリュー状の部材であり、上部螺旋羽根202aと上部回転軸部材202bと上部ギア202cとを含む。上部回転軸部材202bは、搬送方向Xに延びる円柱形状の部材であり、その長手方向の一端が現像槽201の外側において上部ギア202cと接続され、その長手方向の他端が隔壁鉛直部207bに回転自在に支持される。
上部螺旋羽根202aは、上部回転軸部材202bの側面を取り巻く形状であり、上部回転軸部材202bおよび上部ギア202cを介して、モータなどの駆動部によって、上部回転軸部材202bの軸線を中心として、60rpm〜180rpmで回転運動する。上部螺旋羽根202aの回転運動により、上部搬送路Pに貯留される現像剤は、搬送方向X下流側に搬送される。搬送方向X下流側に搬送された現像剤は、連通路Rへ移動し、連通路R内において鉛直方向下方に落下して、下部搬送路Qに移動する。
上部回転軸部材202bの軸線から最も遠い上部螺旋羽根202a上の点までの距離の2倍の値を、この上部螺旋羽根202aの外径Lと称する。また、上部回転軸部材202bの軸線から最も近い上部螺旋羽根202a上の点までの距離の2倍の値を、この上部螺旋羽根202aの内径Lと称する。上部螺旋羽根202aの外径Lは、15mm以上35mm以下の範囲内で適宜設定され、上部螺旋羽根202aの内径Lは、5mm以上15mm以下の範囲内で適宜設定される。また、上部螺旋羽根202aの厚さLは、1mm以上3mm以下の範囲内で適宜設定される。
下部現像剤搬送部203は、下部搬送路Q内に設けられる。下部現像剤搬送部203は、主に水平方向において、隔壁水平部207aの長手方向一端部207aa側から長手方向他端部207ab側へ向けて、現像槽201内の現像剤を搬送する。以下では、下部現像剤搬送部203による現像剤の搬送方向を、搬送方向Yと称する。
下部現像剤搬送部203は、オーガスクリュー状の部材であり、下部螺旋羽根203aと下部回転軸部材203bと下部ギア203cとを含む。下部回転軸部材203bは、搬送方向Yに延びる円柱形状の部材であり、その長手方向の一端が現像槽201の外側において下部ギア203cと接続され、その長手方向の他端が隔壁鉛直部207bに回転自在に支持される。
下部螺旋羽根203aは、下部回転軸部材203bの側面を取り巻く形状であり、下部回転軸部材203bおよび下部ギア203cを介して、モータなどの駆動部によって、下部回転軸部材203bの軸線を中心として、60rpm〜180rpmで回転運動する。下部螺旋羽根203aの回転運動により、下部搬送路Qに貯留される現像剤は、搬送方向Y下流側に搬送される。搬送方向Y下流側に搬送された現像剤は、汲上搬送路主要部Sへ移動する。
下部回転軸部材203bの軸線から最も遠い下部螺旋羽根203a上の点までの距離の2倍の値を、この下部螺旋羽根203aの外径Lと称する。また、下部回転軸部材203bの軸線から最も近い下部螺旋羽根203a上の点までの距離の2倍の値を、この下部螺旋羽根203aの内径Lと称する。下部螺旋羽根203aの外径Lは、15mm以上35mm以下の範囲内で適宜設定され、下部螺旋羽根203aの内径Lは、5mm以上15mm以下の範囲内で適宜設定される。また、下部螺旋羽根203aの厚さLは、1mm以上3mm以下の範囲内で適宜設定される。
現像剤汲上搬送部210は、汲上搬送路主要部S内に設けられ、主に鉛直方向上方へ向けて、現像槽201内の現像剤を搬送する。以下では、現像剤汲上搬送部210による現像剤の搬送方向を、搬送方向Zと称する。
現像剤汲上搬送部210は、内螺旋羽根210aと、回転筒210bと、第1外螺旋羽根210cと、第2外螺旋羽根210dと、汲上回転軸部材210eと、汲上ギア210fとを含む。汲上回転軸部材210eは、搬送方向Zに延びる円柱形状の部材であり、その長手方向の一端が現像槽201の外側において汲上ギア210fと接続され、その長手方向の他端が現像槽カバー205に回転自在に支持される。
内螺旋羽根210aは、搬送方向Zに延びる仮想的な円柱の側面を取り巻く形状の部材であり、本実施形態では、円柱形状の汲上回転軸部材210eの側面を取り巻いている。内螺旋羽根210aは、汲上回転軸部材210eおよび汲上ギア210fを介して、モータなどの駆動部によって、上記仮想的な円柱の軸線を中心として、60rpm〜180rpmで回転運動する。内螺旋羽根210aの回転運動により、汲上搬送路主要部Sに貯留される現像剤は、主に鉛直方向上方に搬送される。なお、本発明の他の実施形態としては、汲上回転軸部材210eを介さずに内螺旋羽根210aが駆動されてもよい。
回転筒210bは、内螺旋羽根210aの外周部を取り囲み、内螺旋羽根210aとともに回転運動する部材である。回転筒210bは、主に鉛直方向に延び、搬送方向Zにおける上流側端部および下流側端部が開口している。
回転筒210bの鉛直方向上部は、上部搬送路Pの鉛直方向下部よりも、鉛直方向において上方に設けられる。すなわち、回転筒210bの搬送方向Z下流端は、隔壁水平部207aの上部搬送路Pに臨む面207dよりも、鉛直方向において上方に設けられる。回転筒210bの搬送方向Z下流端と、隔壁水平部207aの上部搬送路Pに臨む面207dとの間の、鉛直方向における距離Lは、40mm以上100mm以下の範囲内で適宜設定される。
第1外螺旋羽根210cは、内螺旋羽根210aの鉛直方向下部に連なり、内螺旋羽根210aとともに回転運動することによって、回転筒210bの外側にある現像剤、より詳細には、回転筒210bの搬送方向Z上流側の開口付近の現像剤を、搬送方向Z下流側に搬送する。これによって、第1外螺旋羽根210cは、回転筒210bの外側にある現像剤を、回転筒210bの搬送方向Z上流側の開口へと案内する。開口へと案内された現像剤は、内螺旋羽根210aによって搬送方向Z下流側に搬送されることになる。
第2外螺旋羽根210dは、内螺旋羽根210aの鉛直方向上部に連なり、内螺旋羽根210aとともに回転運動することによって、回転筒210bの外側にある現像剤、より詳細には、回転筒210bの搬送方向Z下流側の開口付近の現像剤を、搬送方向Z下流側に搬送する。このとき、第2外螺旋羽根210dによって搬送される現像剤は、第2外螺旋羽根210dによって遠心力を受け、汲上回転軸部材210eの径方向に移動する。その結果、回転筒210bの外側にある現像剤は、上部搬送路Pへと案内される。
引寄磁石209は、回転筒210bの搬送方向Z下流端から上流端までの領域において、回転筒210bに対して水平方向に離間した位置に設けられ、回転筒210b内の現像剤の少なくとも一部を、水平方向に引き寄せる。回転筒210bは主に鉛直方向に延びているので、回転筒210b内の現像剤は、回転筒210bの内壁に向かって引き寄せられることになる。
本実施形態では、引寄磁石209は、現像槽201の外側において、汲上搬送路主要部Sを挟んで隔壁鉛直部207bと対向する位置に固定される。なお、本発明の他の実施形態としては、引寄磁石209は、現像槽201内に固定されてもよい。また、本発明の他の実施形態としては、搬送方向Zに所定の間隔を空けて、複数の引寄磁石209が設けられてもよい。
本実施形態では、引寄磁石209として、フェライト磁石などの永久磁石が用いられる。より詳細には、株式会社マグファイン製の角型異方性フェライト磁石(長さ12mm、幅12mm、厚さ2mm、磁束密度70mT)を、回転筒210bの軸線上の点に対して水平方向に12mm離間させ、この磁石の磁極をこの点に向けて配置することで、この点に50mT程度の磁束密度の磁場を発生させている。なお、引寄磁石209によって発生させる磁場の磁束密度の値はこの値に限られず、磁石の強さや配置を適宜変更することで、回転筒210bの軸線上の点に30mT〜100mT程度の磁束密度の磁場を発生させてもよい。
トナー濃度検知センサ208は、下部搬送路Qの搬送方向Y中央部に臨む現像槽201の底部に装着され、センサ面が下部搬送路Qに露出するように設けられる。トナー濃度検知センサ208は、図示しないトナー濃度制御部に電気的に接続される。
トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ208が検知するトナー濃度検知結果に応じて、トナーカートリッジ300のトナー排出部材303を回転させ、現像槽201内にトナーを供給する制御を行う。より具体的には、トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ208によるトナー濃度検知結果が所定の設定値よりも低いか否か判断し、低いと判断した場合に、トナー排出部材303を回転させる駆動部に制御信号を送り、トナー排出部材303を所定の期間回転させる。
トナー濃度検知センサ208には、図示しない電源が接続される。電源は、トナー濃度検知センサ208を駆動させるための駆動電圧、およびトナー濃度検知結果をトナー濃度制御部に出力するための制御電圧を、トナー濃度検知センサ208に印加する。電源によるトナー濃度検知センサ208への電圧の印加は、図示しない制御部によって制御される。
トナー濃度検知センサ208としては、一般的なトナー濃度検知センサを使用でき、たとえば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサなどを使用できる。これらのトナー濃度検知センサの中でも、透磁率検知センサを使用することが好ましい。透磁率検知センサとしては、たとえば、TS−L(商品名、TDK株式会社製)、TS−A(商品名、TDK株式会社製)、TS−K(商品名、TDK株式会社製)などが挙げられる。
このように構成される現像装置200によれば、現像槽201内において、現像剤は、汲上搬送路主要部S、上部搬送路P、連通路R、下部搬送路Q、という順序で循環搬送される。このように循環搬送される現像剤のうちの一部は、下部搬送路Qにおいて、現像ローラ204の表面に担持され、担持された現像剤中のトナーは、感光体ドラム21へと移動して順次消費される。所定量のトナーが消費されたことをトナー濃度検知センサ208が検知すると、未使用のトナーがトナーカートリッジ300から現像剤供給路Sへ供給される。供給されたトナーは、汲上搬送路主要部Sへ移動し、循環搬送される。
以下では、現像剤汲上搬送部210について詳細に説明する。図8は、現像剤汲上搬送部210の全体を示す模式図である。図9は、回転筒210bの内側を示す模式図である。現像剤汲上搬送部210は、上述したように、内螺旋羽根210aと、回転筒210bと、第1外螺旋羽根210cと、第2外螺旋羽根210dと、汲上回転軸部材210eと、汲上ギア210fとを含んでいる。
内螺旋羽根210a、回転筒210b、第1外螺旋羽根210c、第2外螺旋羽根210d、汲上回転軸部材210e、および汲上ギア210fは、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)などの材料から形成される。内螺旋羽根210a、回転筒210b、第1外螺旋羽根210c、第2外螺旋羽根210d、汲上回転軸部材210e、および汲上ギア210fの材質が同じである場合、現像剤汲上搬送部210は一体成形されることが好ましい。
本実施形態では、内螺旋羽根210aは、一続きの一般螺旋羽根である。本発明において、「一般螺旋羽根」とは、概略的にはオーガスクリューの羽根部分であり、より詳細には一般螺旋羽根面を主面とする所定の厚さの部材である。一般螺旋羽根面は、曲線である螺線に対応する曲面であり、その詳細については後述する。
本発明において、「螺線」とは、仮想的な円柱の側面上の連続した空間曲線であって、この仮想的な円柱の周方向のうちの一方向に進みながらこの仮想的な円柱の軸線方向のうちの一方向に進む空間曲線である。仮想的な円柱の軸線方向のうちの一方向に見た場合において、螺旋が、この仮想的な円柱の軸線方向のうちの一方向に進みながら、この仮想的な円柱の周方向のうちの右回りの方向に進むとき、右回りの螺旋であると称し、左回りの方向に進むとき、左回りの螺旋であると称する。
また、螺線のうち、螺線上のすべての点においてリード角が一定となる螺線を特に、「一般螺線」と称する。ここで、螺線上のある点におけるこの螺線の接線と、この螺線が取り巻く仮想的な円柱の軸線方向に対して垂直な面へこの接線を射影してできる直線と、がなす角度が、その点における「リード角」である。リード角は、0°より大きく90°より小さい角度である。
本発明において、「一般螺旋羽根面」とは、仮想円柱K(以下では、半径をrとする)の側面上の1つの一般螺線C(以下では、リード角をθとする)に沿って、仮想円柱Kの外部にある1つの線分Jを、仮想円柱Kの径方向におけるこの線分Jの長さm、および取付角度αを保ったまま、仮想円柱Kの軸線に平行な一方向Dに移動させたときの、この線分Jの軌跡がなす面である。ここで、「取付角度α」とは、仮想円柱Kの軸線と線分Jとを含む面において、線分Jと、この線分Jと仮想円柱Kとの接点から一方向Dに延びる半直線と、のなす角度であって、0°より大きく180°より小さい角度である。
以下に、一般螺旋羽根面の一例として、1周期分の一般螺線に沿って線分を移動させたときの一般螺旋羽根面(以下では、「1周期分の一般螺旋羽根面」と表す)を示す。図10は、1周期分の一般螺旋羽根面について説明するための図である。図10(a)は、仮想円柱Kの側面と、仮想円柱Kの側面上の右回りの一般螺線Cと、一般螺線C上を一方向Dに移動する線分Jの開始位置および終了位置と、を示している。図10(a)の紙面において最も下側に示す線分Jは移動の際の開始位置を示し、最も上側に示す線分Jは終了位置を示している。図10(a)に示すように、仮想円柱Kの径方向における線分Jの長さmと、取付角度α(図10ではα=90°)とを一定に保ちながら、一般螺線Cに沿って一方向Dに、線分Jを移動させるとき、この線分Jの軌跡は図10(b)に示す一般螺旋羽根面nとなる。図10(b)において斜線部で示す面が、一般螺旋羽根面nである。
図10(b)に示すように、一般螺旋羽根面nの外周部は、仮想円柱Kと軸線が一致する仮想円柱Kの側面上を一方向Dに進む右回りの一般螺線となる。ここで、一般螺旋羽根面nの外周部とは、一般螺旋羽根面nにおいて仮想円柱Kの軸線から最も遠い部分である。仮想円柱Kの半径Rは、仮想円柱Kの半径rと、仮想円柱Kの径方向における線分Jの長さmと、の和に等しい。
このような一般螺旋羽根面を主面とする部材が一般螺旋羽根である。本実施形態のように内螺旋羽根210aとして用いられる場合、一般螺旋羽根は、一般螺旋羽根面nが搬送方向Z下流側になるように設けられ、この一般螺旋羽根面nによって現像剤が搬送方向Z下流側に搬送される。
また、内螺旋羽根210aとして一般螺旋羽根が用いられる場合、内螺旋羽根210a(一般螺旋羽根)の内径Lは、図10(a)に示す仮想円柱Kの半径rの2倍の値となり、外径L10は、図10(b)に示す仮想円柱Kの半径Rの2倍の値となる。ここで、内螺旋羽根210a(一般螺旋羽根)の内径Lとは、内螺旋羽根210a(一般螺旋羽根)の内周部と仮想円柱Kの軸線との間の距離の2倍の値であり、この内周部は、仮想円柱Kの軸線に垂直な断面において、この仮想円柱Kの軸線からの距離が最も近くなる内螺旋羽根210a(一般螺旋羽根)上の一部分である。また、内螺旋羽根210a(一般螺旋羽根)の外径L10とは、内螺旋羽根210a(一般螺旋羽根)の外周部と仮想円柱Kの軸線との間の距離の2倍の値であり、この外周部は、仮想円柱Kの軸線に垂直な断面において、この仮想円柱Kの軸線からの距離が最も遠くなる内螺旋羽根210a(一般螺旋羽根)上の一部分である。
内螺旋羽根210aの内径Lは、たとえば、5mm以上15mm以下の範囲内で適宜設定でき、外径L10は、たとえば、15mm以上35mm以下の範囲内で適宜設定できる。また、たとえば、取付角度αは90°でなくともよく、30°以上150°以下の範囲内で適宜設定できる。リード角θは、たとえば、20°以上70°以下の範囲内で適宜設定できる。また、内螺旋羽根210aの厚さL11は、1mm以上3mm以下の範囲内で適宜設定でき、内螺旋羽根210aの長手方向長さL12は、25mm以上60mm以下の範囲内で適宜設定できる。
このような内螺旋羽根210aの外周部には、この外周部を取り囲むように、回転筒210bが固定されている。回転筒210bは、内螺旋羽根210aに固定されているので、この内螺旋羽根210aとともに回転運動する。
回転筒210bは、搬送方向Zに延びる円筒形状の部材である。回転筒210bの軸線方向の長さL13は、内螺旋羽根210aの長手方向長さL12と同程度である。また、回転筒210bの厚さL14は、一様であり、たとえば、1mm以上3mm以下の範囲内で適宜設定できる。
回転筒210bは、搬送方向Z上流側端部に、流入開口部210baが設けられている。また、回転筒210bは、搬送方向Z下流側端部に、流出開口部210bbが設けられている。
流入開口部210baは、円筒形状の回転筒210bの軸線方向一端部に設けられ、この回転筒210bの内側の空間と外側の空間とを連通する略円形状の開口が形成されている。現像槽201内において回転筒210bの外側にある現像剤は、流入開口部210baに形成される開口を経て、この回転筒210bの内側に流入する。
流出開口部210bbは、円筒形状の回転筒210bの軸線方向他端部に設けられ、この回転筒210bの内側の空間と外側の空間とを連通する略円形状の開口が形成されている。回転筒210bの内側にある現像剤は、流出開口部210bbに形成される開口を経て、この回転筒210bの外側に流出する。
このような回転筒210bの外側に、第1外螺旋羽根210cおよび第2外螺旋羽根210dが設けられる。第1外螺旋羽根210cは、内螺旋羽根210aの搬送方向Z上流側に連続的に設けられる。第2外螺旋羽根210dは、内螺旋羽根210aの搬送方向Z下流側に連続的に設けられる。
第1外螺旋羽根210cは、内螺旋羽根210aとともに回転運動し、この回転運動によって、回転筒210bの外側における流入開口部210ba付近の現像剤を、流入開口部210baへと案内する。
本実施形態では、第1外螺旋羽根210cは、一続きの一般螺旋羽根であり、一般螺旋羽根面nが搬送方向Z下流側になるように設けられる。第1外螺旋羽根210cの内径L15は、たとえば、5mm以上15mm以下の範囲内で適宜設定でき、外径L16は、たとえば、15mm以上35mm以下の範囲内で適宜設定できる。また、たとえば、図10を用いて説明した取付角度αは、30°以上150°以下の範囲内で適宜設定できる。リード角θは、たとえば、20°以上70°以下の範囲内で適宜設定できる。また、第1外螺旋羽根210cの厚さL17は、1mm以上3mm以下の範囲内で適宜設定でき、第1外螺旋羽根210cの長手方向長さL18は、5mm以上20mm以下の範囲内で適宜設定できる。
なお、本実施形態では、第1外螺旋羽根210cの内径L15が内螺旋羽根210aの内径Lと等しく、かつ、第1外螺旋羽根210cの外径L16が内螺旋羽根210aの外径L10と等しく設定されており、第1外螺旋羽根210cと内螺旋羽根210aとは滑らかに連なる。
第2外螺旋羽根210dは、内螺旋羽根210aとともに回転運動し、この回転運動によって、回転筒210bの外側における流出開口部210bb付近の現像剤を、上部搬送路Pへと案内する。
本実施形態では、第2外螺旋羽根210dは、一続きの一般螺旋羽根であり、一般螺旋羽根面nが搬送方向Z下流側になるように設けられる。第2外螺旋羽根210dの内径L19は、たとえば、5mm以上15mm以下の範囲内で適宜設定でき、外径L20は、たとえば、15mm以上35mm以下の範囲内で適宜設定できる。また、たとえば、図10を用いて説明した取付角度αは、30°以上150°以下の範囲内で適宜設定できる。リード角θは、たとえば、20°以上70°以下の範囲内で適宜設定できる。また、第2外螺旋羽根210dの厚さL21は、1mm以上3mm以下の範囲内で適宜設定でき、第2外螺旋羽根210dの長手方向長さL22は、5mm以上20mm以下の範囲内で適宜設定できる。
なお、本実施形態では、第2外螺旋羽根210dの内径L19が内螺旋羽根210aの内径Lと等しく、かつ、第2外螺旋羽根210dの外径L20が内螺旋羽根210aの外径L10と等しく設定されており、第2外螺旋羽根210dと内螺旋羽根210aとは滑らかに連なる。
このように構成される現像剤汲上搬送部210を備える現像装置200によれば、汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部にある現像剤は、回転筒210bの鉛直方向下部に形成される流入開口部210baを経てこの回転筒210bの内側に流入する。そして、現像剤は、回転筒210bの内側の内螺旋羽根210aによって鉛直方向上方へ搬送され、回転筒210bの鉛直方向上部に形成される流出開口部210bbを経て、この回転筒210bの外側に流出する。このとき、回転筒210bは内螺旋羽根210aとともに回転運動しており、この回転運動によって、内螺旋羽根210aにより搬送される現像剤と回転筒210bの内壁との間に摩擦が生じ、その結果、現像剤が帯電する。
さらに、回転筒210b内の現像剤は、内螺旋羽根210aによって鉛直方向上方に搬送されるとき、引寄磁石209付近において、回転筒210b内で、引寄磁石209に向かって水平方向に引き寄せられる。引き寄せられた現像剤は、回転筒210bの内壁を押圧した状態で、鉛直方向上方に搬送される。したがって、引寄磁石209による磁力が現像剤に充分に作用する位置では、現像剤と回転筒210bの内壁との間の摩擦力が大きくなり、現像剤はより帯電し易くなる。
よって、本発明に係る現像装置200は、現像剤を充分に帯電させて搬送することができ、画像形成装置100によって安定して良好な画像を形成することができる。また、現像装置200は、トナーカートリッジ300から現像槽201内に供給されたばかりのトナーであっても、引寄磁石209によって、迅速かつ充分に帯電させることができる。
なお、現像槽201に貯留される現像剤がトナーとキャリアとからなる2成分現像剤である場合、2成分現像剤が内螺旋羽根210aにより搬送されるとき、2成分現像剤と回転筒210bの内壁との間の摩擦によって、2成分現像剤は攪拌される。したがって、現像装置200によれば、トナーとキャリアとを充分に混合することができる。また、現像装置200は、トナーカートリッジ300から現像槽201に供給されたばかりのトナーであっても、引寄磁石209によって、迅速かつ充分に、キャリアと混合することができる。
また本実施形態では、内螺旋羽根210aの鉛直方向下部に第1外螺旋羽根210cが設けられ、この第1外螺旋羽根210cによって現像剤を回転筒210bの鉛直方向下部に形成される流入開口部210baへと案内することができる。これによって、汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部に現像剤が滞留することを抑えることができる。なお、本発明の他の実施形態としては、第1外螺旋羽根210cが設けられなくてもよい。第1外螺旋羽根210cが設けられない場合であっても、汲上搬送路主要部Sに搬送された現像剤は、下部搬送路Qから搬送されてくる現像剤によって押し上げられるので、回転筒210b内に流入することが可能である。
また本実施形態では、内螺旋羽根210aの鉛直方向上部に第2外螺旋羽根210dが設けられ、この第2外螺旋羽根210dによって現像剤を上部搬送路Pへと案内することができる。これによって、現像剤が回転筒210bと現像槽201の内壁との隙間に入り込むことを抑えることができ、より確実に、現像剤を上部搬送路Pへ移動させることができる。なお、本発明の他の実施形態としては、第2外螺旋羽根210dが設けられなくてもよい。第2外螺旋羽根210dが設けられない場合であっても、回転筒210bから流出した現像剤の少なくとも一部は、上部搬送路Pへ移動することが可能である。
また本実施形態では、汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部は、下部搬送路Qの鉛直方向下部よりも鉛直方向下方に設けられる。よって、汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部が下部搬送路Qの鉛直方向下部よりも鉛直方向上方に設けられる場合と比較して、より円滑に、現像剤を汲上搬送路主要部Sへ移動させることができる。なお、本発明の他の実施形態としては、汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部は、下部搬送路Qの鉛直方向下部よりも鉛直方向下方に設けられなくてもよい。
また本実施形態では、回転筒210bの鉛直方向上部は、上部搬送路Pの鉛直方向下部よりも鉛直方向上方に設けられる。よって、回転筒210bの鉛直方向上部が上部搬送路Pの鉛直方向下部よりも鉛直方向下方に設けられる場合と比較して、より円滑に、現像剤を上部搬送路Pへ移動させることができる。なお、本発明の他の実施形態としては、回転筒210bの鉛直方向上部は、上部搬送路Pの鉛直方向下部よりも鉛直方向上方に設けられなくてもよい。
また本実施形態では、隔壁鉛直部207bによって、汲上搬送路Sは、汲上搬送路主要部Sと現像剤供給路Sとに区分される。そして、現像剤供給路Sは、現像剤を供給するための供給口部205aに形成される開口と連通するとともに、現像剤汲上搬送部210が設けられる汲上搬送路主要部Sの鉛直方向下部と連通する。したがって、供給口部205aにおいて供給された新規の現像剤は、回転筒210bの鉛直方向下部に形成される流入開口部210baに速やかに導かれる。よって、現像装置200は、現像槽201内に既に貯留されていた現像剤と供給された新規の現像剤とを、速やかに混合することができる。
次に、本発明の他の実施形態である、現像装置200とは異なる現像装置について説明する。この現像装置は、現像剤汲上搬送部210の代わりに現像剤汲上搬送部220が設けられること以外は、現像装置200と同様の構成であるので、現像剤汲上搬送部220以外の部材についての説明は省略する。
図11は、現像剤汲上搬送部220を示す模式図である。現像剤汲上搬送部220は、内螺旋羽根210aと、回転筒210bと、第1外螺旋羽根210cと、錐状外螺旋羽根221と、汲上回転軸部材210eと、汲上ギア210fとを含む。内螺旋羽根210a、回転筒210bと、第1外螺旋羽根210c、汲上回転軸部材210e、および汲上ギア210fについては、説明を省略する。
錐状外螺旋羽根221は、内螺旋羽根210aの搬送方向Z下流側に連続的に設けられ、内螺旋羽根210aとともに回転運動し、この回転運動によって、回転筒210bの外側における流出開口部210bb付近の現像剤を、上部搬送路Pへと案内する。錐状外螺旋羽根221は、内径が一定で、かつ、搬送方向Z上流側に向かうにつれて外径が連続的に小さくなる形状である。
本実施形態では、錐状外螺旋羽根221は、一続きの錐状一般螺旋羽根である。本発明において、「錐状一般螺旋羽根」とは、概略的には、一般螺旋羽根を、その内径を一定に保ちながら、その外径を連続的に変化させた形状の部材である。より詳細には、以下に説明する錐状一般螺旋羽根面を主面とする所定の厚さの部材である。
本発明において、「錐状一般螺旋羽根面」とは、仮想円柱K(以下では、半径をrとする)の側面上の1つの一般螺線C(リード角をθとする)に沿って、仮想円柱Kの外部にある1つの線分Jを、取付角度βを保ったまま、仮想円柱Kの径方向におけるこの線分Jの長さmを連続的に小さくなるように変化させながら、仮想円柱Kの軸線に平行な一方向Dに移動させたときの、この線分Jの軌跡がなす面である。ここで、「取付角度β」とは、仮想円柱Kの軸線と線分Jとを含む面において、線分Jと、この線分Jと仮想円柱Kとの接点から一方向Dに延びる半直線と、のなす角度であって、0°より大きく180°より小さい角度である。
以下に、錐状一般螺旋羽根面の一例として、1周期分の一般螺線に沿って線分を移動させたときの錐状一般螺旋羽根面(以下では、「1周期分の錐状一般螺旋羽根面」と表す)を示す。図12は、1周期分の錐状一般螺旋羽根面について説明するための図である。図12(a)は、仮想円柱Kの側面と、仮想円柱Kの側面上の右回りの一般螺線Cと、一般螺線C上を一方向Dに移動する線分Jの開始位置および終了位置と、を示している。図12(a)の紙面において最も下側に示す線分Jは移動の際の開始位置を示し、最も上側に示す線分Jは終了位置を示している。図12(a)に示すように、取付角度β(図12ではβ=90°)を一定に保ちつつ、仮想円柱Kの径方向における線分Jの長さmを連続的に小さくなるように変化させながら、一般螺線Cに沿って一方向Dに線分Jを移動させるとき、この線分Jの軌跡が錐状一般螺旋羽根面となる。
図12(b)〜図12(d)に示すように、錐状一般螺旋羽根面の外周部は、仮想円柱Kと軸線が一致する仮想錐台の側面に内接する。ここで、本発明において「錐台」とは、面積の異なる2つの底面を有し、軸線がこの2つの底面を通り、かつ、軸線方向のうちの一方向に向かうにつれて外径が連続的に小さくなる立体である。線分Jの長さmの変化のさせ方によって、錐状一般螺旋羽根面が内接する仮想錐台の形状は異なる。また、本発明において、錐状一般螺旋羽根面の外周部とは、錐状一般螺旋羽根面において仮想錐台の軸線から最も遠い部分である。
図12(b)は、仮想直円錐台Kに内接する錐状一般螺旋羽根面nを示している。本発明において、「直円錐台」とは、直円錐を底面に平行な平面で二分して得られる立体のうち、円錐ではない方の立体である。一般螺線Cに沿った単位移動距離当たりの線分Jの長さmの変化量が一定のとき、線分Jの軌跡は、図12(b)において斜線部で示す錐状一般螺旋羽根面nとなり、その外周部は、仮想直円錐台Kの側面に内接する。
図12(c)は、仮想圧縮直円錐台Kに内接する錐状一般螺旋羽根面nを示している。本発明において、「圧縮直円錐台」とは、直円錐台の側面を、軸線に近付く向きに湾曲させた形状の立体である。一方向Dに進むにつれて一般螺線Cに沿った単位移動距離当たりの線分Jの長さmの変化量が次第に小さくなるとき、線分Jの軌跡は、図12(c)において斜線部で示す錐状一般螺旋羽根面nとなり、その外周部は、仮想圧縮直円錐台Kの側面に内接する。
図12(d)は、仮想膨張直円錐台Kに内接する錐状一般螺旋羽根面nを示している。本発明において、「膨張直円錐台」とは、直円錐台の側面を、軸線から離れる向きに湾曲させた形状の立体である。一方向Dに進むにつれて一般螺線Cに沿った単位移動距離当たりの線分Jの長さmの変化量が次第に大きくなるとき、線分Jの軌跡は、図12(d)において斜線部で示す錐状一般螺旋羽根面nとなり、その外周部は、仮想膨張直円錐台Kの側面に内接する。
このような錐状一般螺旋羽根面を主面とする部材が錐状一般螺旋羽根である。本実施形態のように錐状外螺旋羽根221として用いられる場合、錐状一般螺旋羽根は、錐状一般螺旋羽根面n,n,nが搬送方向Z下流側になるように設けられ、この錐状一般螺旋羽根面n,n,nによって現像剤が搬送方向Z下流側に搬送される。
また、錐状外螺旋羽根221として錐状一般螺旋羽根が用いられる場合、錐状外螺旋羽根221(錐状一般螺旋羽根)の内径L23は、図12(a)に示す仮想円柱Kの半径rの2倍の値となり、外径L24は、図12(b)〜図12(c)に示すように、搬送方向Z下流側に向かうにつれて、2mの最大値+2rから、2mの最小値+2rまで、連続的に変化する。ここで、錐状外螺旋羽根221(錐状一般螺旋羽根)の内径L23とは、錐状外螺旋羽根221(錐状一般螺旋羽根)の内周部と仮想円柱Kの軸線との間の距離の2倍の値であり、この内周部は、仮想円柱Kの軸線に垂直な断面において、この仮想円柱Kの軸線からの距離が最も近くなる錐状外螺旋羽根221(錐状一般螺旋羽根)上の一部分である。また、錐状外螺旋羽根221(錐状一般螺旋羽根)の外径L24とは、錐状外螺旋羽根221(錐状一般螺旋羽根)の外周部と仮想円柱Kの軸線との間の距離の2倍の値であり、この外周部は、仮想円柱Kの軸線に垂直な断面において、この仮想円柱Kの軸線からの距離が最も遠くなる錐状外螺旋羽根221(錐状一般螺旋羽根)上の一部分である。
錐状外螺旋羽根221の内径L23は、たとえば、5mm以上15mm以下の範囲内で適宜設定できる。錐状外螺旋羽根221の外径L24の最小値は、たとえば、15mm以上20mm以下の範囲内で適宜設定でき、最大値は、たとえば、25mm以上35mm以下の範囲内で適宜設定できる。また、たとえば、取付角度βは90°でなくともよく、30°以上150°以下の範囲内で適宜設定できる。リード角θは、たとえば、20°以上70°以下の範囲内で適宜設定できる。また、錐状外螺旋羽根221の厚さL25は、1mm以上3mm以下の範囲内で適宜設定でき、錐状外螺旋羽根221の長手方向長さL26は、5mm以上20mm以下の範囲内で適宜設定できる。
なお、本実施形態では、錐状外螺旋羽根221の外径L24の最大値が内螺旋羽根210aの外径L10に等しく、かつ、錐状外螺旋羽根221の内径L14が内螺旋羽根210aの内径Lに等しく設定されており、錐状外螺旋羽根221と内螺旋羽根210aとは滑らかに連なる。
このような現像剤汲上搬送部220を備える現像装置によれば、内螺旋羽根210aの鉛直方向上部に、内径が一定で、かつ、搬送方向Z下流側に向かうにつれて外径が連続的に小さくなる形状の錐状外螺旋羽根221が設けられるので、回転筒210bよりも搬送方向Z下流側において、現像剤汲上搬送部220よって搬送される現像剤の量を、搬送方向X下流側へ向かうにつれて次第に小さくすることができる。これによって、現像剤の流動性が極度に低下している場合であっても、現像剤汲上搬送部220と現像槽カバー205とによって現像剤が挟まれて圧縮されることを防ぐことができる。
上記の各実施形態では、引寄磁石209として永久磁石が用いられているけれども、本発明としては、永久磁石の代わりに電磁石が用いられてもよい。以下では、引寄磁石209として電磁石が用いられる場合について説明する。
電磁石は、鉄芯と、鉄芯を取り巻くコイルと、コイルに電流を印加する電流源とから構成される。引寄磁石209として電磁石を用いる場合は、コイルの巻き数や電流値を適宜変更することで、回転筒210bの軸線上の点に30mT〜100mT程度の磁束密度の磁場を発生させ、この磁場によって、現像剤を少なくとも水平方向に引き寄せる。
引寄磁石209として電磁石を用いる場合、永久磁石とは異なり、状況に応じて発生させる磁場の強さを変更することができるので、より効率的に現像剤を帯電させることができる。たとえば、トナーカートリッジ300から現像槽201にトナーが供給された場合において、トナーの供給量が多いときは強い磁場を発生させ、トナーの供給量が少ないときは弱い磁場を発生させるというような、トナーの供給量に応じた磁場の調節を行うことができる。
また、引寄磁石209として電磁石を用いる場合は、時期に応じて発生させる磁場の強さを調節することもできる。たとえば、引寄磁石209として電磁石を用いる現像装置200によれば、現像槽201の外部からこの現像槽201の内部へ現像剤が供給された時点から所定時間経過時点までの期間中は、他の期間中と比較して、引寄磁石209(電磁石)によって発生する磁場の回転筒210b内の全磁束の最大値が大きくなるように、引寄磁石209(電磁石)のコイルに印加する電流値を大きくして引寄磁石209(電磁石)を作動させて、現像剤を引き寄せるとともに、内螺旋羽根210aによって現像剤を搬送することで、現像剤を攪拌しつつ搬送することが可能である。本実施形態では、上記所定時間は30秒程度である。なお、ある期間中において、回転筒210b内の全磁束が一定値である場合は、その一定値を最大値とみなす。
このように、現像槽201内へ現像剤が供給された時点から所定時間経過時点までの期間中に、引寄磁石209(電磁石)によって発生する磁場の回転筒210b内の全磁束の最大値が大きくなるように引寄磁石209(電磁石)を作動させることで、新規の現像剤が供給されたときには、引寄磁石209(電磁石)によって現像剤を迅速に帯電させることができるとともに、新規の現像剤が供給されていないときには、現像剤に生じるストレスを抑えることができる。
引寄磁石209(電磁石)を作動させる場合、この期間中に引寄磁石209(電磁石)を連続的に作動させてもよいけれども、引寄磁石209(電磁石)を断続的に作動させることが好ましい。引寄磁石209(電磁石)を断続的に作動させることによって、回転筒210b内において、引寄磁石209(電磁石)による現像剤の水平方向の移動が活発になるので、現像剤をより確実に帯電させることができる。引寄磁石209(電磁石)を断続的に作動させる場合、周波数が0.2Hz〜1Hz程度の矩形波電流や正弦波電流を、引寄磁石209(電磁石)のコイルに印加すればよい。
20 トナー像形成部
30 転写部
40 定着部
50 記録媒体供給部
60 排出部
100 画像形成装置
200,200b,200c,200m,200y 現像装置
201 現像槽
202 上部現像剤搬送部
203 下部現像剤搬送部
204 現像ローラ
205 現像槽カバー
205a 供給口部
206 ドクターブレード
207 隔壁
207a 隔壁水平部
207b 隔壁鉛直部
208 トナー濃度検知センサ
209 引寄磁石
210 現像剤汲上搬送部
210a 内螺旋羽根
210b 回転筒
210c 第1外螺旋羽根
210d 第2外螺旋羽根
210e 汲上回転軸部材
210f 汲上ギア
250,250b,250c,250m,250y トナー供給パイプ
300,300b,300c,300m,300y トナーカートリッジ

Claims (10)

  1. 強磁性体を含む現像剤を貯留し、この現像剤を像担持体に供給することで、像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、
    現像剤を貯留する現像槽であって、その内部空間を区分する隔壁が設けられる現像槽と、
    前記現像槽内の現像剤を主に水平方向に搬送する上部現像剤搬送部および下部現像剤搬送部と、
    前記現像槽内の現像剤を主に鉛直方向上方に搬送する現像剤汲上搬送部と、
    前記現像槽内の現像剤を少なくとも水平方向に引き寄せる引寄磁石とを有し、
    前記隔壁は、前記現像槽の内部空間を、
    この隔壁の長手方向に沿い、主に水平方向に延びる上部搬送路と、
    前記上部搬送路の鉛直方向下方において、この隔壁を挟んで主に水平方向に延びる下部搬送路と、
    この隔壁の長手方向一端側において前記上部搬送路と前記下部搬送路とを連通する連通路と、
    この隔壁の長手方向他端側において前記上部搬送路と前記下部搬送路とを連通し、主に鉛直方向に延びる汲上搬送路とに区分し、
    前記上部現像剤搬送部は、前記上部搬送路内に設けられ、前記長手方向他端側から前記長手方向一端側へ向けて現像剤を搬送し、
    前記下部現像剤搬送部は、前記下部搬送路内に設けられ、前記長手方向一端側から前記長手方向他端側へ向けて現像剤を搬送し、
    前記現像剤汲上搬送部は、前記汲上搬送路内に設けられ、
    仮想的な円柱の側面を取り巻く形状の内螺旋羽根であって、この仮想的な円柱の軸線を中心とする回転運動によって、主に鉛直方向上方へ向けて現像剤を搬送する内螺旋羽根と、
    前記内螺旋羽根の外周部を取り囲み、前記内螺旋羽根とともに回転運動する回転筒であって、鉛直方向における両端部が開口している回転筒とを含み、
    前記引寄磁石は、前記回転筒に対して水平方向に離間した位置に設けられることを特徴とする現像装置。
  2. 前記引寄磁石は、電磁石であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤汲上搬送部は、前記回転筒の外側にある現像剤を前記回転筒の鉛直方向下部側の開口へと案内する第1外螺旋羽根であって、前記内螺旋羽根の鉛直方向下部に連なる第1外螺旋羽根を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤汲上搬送部は、前記回転筒の外側にある現像剤を前記上部搬送路へと案内する第2外螺旋羽根であって、前記内螺旋羽根の鉛直方向上部に連なる第2外螺旋羽根を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の現像装置。
  5. 前記汲上搬送路の鉛直方向下部は、前記下部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向下方に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の現像装置。
  6. 前記回転筒の鉛直方向上部は、前記上部搬送路の鉛直方向下部よりも鉛直方向上方に設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の現像装置。
  7. 前記現像槽には、この現像槽内に現像剤を供給するための供給口部であって、前記汲上搬送路と連通する開口が形成される供給口部が設けられ、
    前記隔壁は、前記汲上搬送路を、前記供給口部の開口と連通する現像剤供給路と、前記現像剤汲上搬送部が設けられる汲上搬送路主要部とに区分し、
    前記現像剤供給路は、前記汲上搬送路主要部の鉛直方向下部と連通することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の現像装置。
  8. 電子写真方式の画像形成装置において、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項2に記載の現像装置を用いる現像剤攪拌搬送方法であって、
    前記現像槽の外部からこの現像槽の内部へ現像剤が供給された時点から所定時間経過時点までの期間中は、前記電磁石によって発生する磁場の前記回転筒内の全磁束の最大値が、他の期間中と比較して、大きくなるように前記電磁石を作動させるとともに、前記内螺旋羽根によって前記現像剤を搬送することで、前記現像剤を攪拌しつつ搬送することを特徴とする現像剤攪拌搬送方法。
  10. 前記電磁石を断続的に作動させることを特徴とする請求項9に記載の現像剤攪拌搬送方法。
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