JP2007245846A - ドア用ハーネスプロテクタの防水構造 - Google Patents

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【課題】ドア側のハーネス配索経路の防水を簡単な構造で低コストで行わせる。
【解決手段】下側の縦配置部15と、下側の縦配置部に続く横配置部16と、横配置部に続く上側の縦配置部17とで成るドア用ハーネスプロテクタ47をドア1の下部側に配置した。上側の縦配置部17を横断してウェザストリップ54を配置した。上側の縦配置部17とウェザストリップ54との間にシール部材36を配設した。上側の縦配置部17を収容したドア側の凹溝31にシール部材39を隙間なく嵌合した。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば自動車の車両ボディからドアに給電用のワイヤハーネスを配索した際のドア側の防水を行わせるドア用ハーネスプロテクタの防水構造に関するものである。
図8〜図9は、従来のドア用ワイヤハーネスの防水構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
このドア75は自動車のフロントドアであり、前端面側のヒンジ(図示せず)を支点に左右に回動(開閉)するものである。ドア75のインナパネル75aの前端面76から直交方向の壁面77にかけて貫通レスの防水グロメット78が凹溝79内に装着され、防水グロメット78を介してドア側のワイヤハーネス80が車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。
ドアインナパネル75aにはドアトリム(図示せず)が装着されて、ワイヤハーネス80が収容保護される。ドアインナパネル75aの外周に沿ってシール部材であるウェザストリップ81が装着され、ウェザストリップ81は防水グロメット78の外面に密着する。
図9の如く、防水グロメット78は、ドアインナパネル75aのテーパ状の凹溝79に係合する合成ゴム製のフランジ部82と、フランジ部82に一体に続くハーネス挿通用の蛇腹部83と、凹溝内でフランジ部82の内側に装着されてワイヤハーネスを挿通させる合成樹脂製のインナ部材84と、フランジ部82をインナパネル75aにボルトで固定する金属板85とで構成されている。
防水グロメットの他の例(図示せず)として、ドア側のワイヤハーネスを配索する硬質な略L字状の覆い板と、覆い板の前端部に装着され、ドアインナパネルの凹溝に係合する合成ゴム製のカバーとを備えた構造も特許文献1に開示されている。覆い板はハーネスプロテクタとしても機能する。
図10は、従来のドア用ワイヤハーネスの配索構造の一形態を示すものである(特許文献2参照)。
このドア62は、略L字状の一本の支持アーム71で車両ボディ70にスイング自在に支持されたリンク式ドアであり、支持アーム71はドア62の自重を支えるべく、高い剛性を有している。
支持アーム71とは別に前後一対のリンクアーム65,66が平行に設けられ、各リンクアーム65,66の基端は車両ボディ70に回動自在に軸支され、各リンクアーム65,66の先端はスライダ64に回動自在に軸支され、スライダ64はドア側の水平なガイドレール63にスライド自在に係合している。
車両ボディ側からワイヤハーネス68が前側のリンクアーム66の外側面に沿って配索され、ホルダ72でリンクアーム66に固定され、ドア側のガイドレール内のスライダ64に続くキャタピラ状の外装部材69に沿って略U字ないしJ字状に屈曲しつつドア内に導入されて、ドア内の補機や電装品に接続されている。図10で向かって右側が車両前側である。
補機等としては、例えばパワーウィンドモータやドアロックユニット、スピーカ、ドア開閉駆動装置等が挙げられる。これらの補機に常時給電を行うべく、ドア62の開閉ストロークを吸収する機構としてリンクアーム65,66とガイドレール63とスライダ64と外装部材69が採用されている。外装部材69はガイドレール63の下側の収容ケース67で受けられている。
ドア62の全閉時に、支持アーム71やリンクアーム65,66は前方に伸長し、スライダ64はガイドレール63の前端側に移動し、ワイヤハーネス68の一方は外装部材69の屈曲動作で収容ケース67内に収容される。ワイヤハーネス68はリンクアーム66と共に回動する。
ドア62の全開時に、リンクアーム65,66は図10のドア半開状態を維持し、支持アーム71が後方に伸長し、スライダ64がガイドレール63の後端側に移動し、ワイヤハーネス68は外装部材69と共に後方へ長く引き出される。
特開2002−216565号公報(図1,図6) 特開平10−175483号公報(図5,図9)
しかしながら、上記した図10のドア用ワイヤハーネスの配索構造にあっては、ドア側の防水を図るために、ガイドレール63や収容ケース67等を全てシール部材である矩形環状のウェザストリップ(図示せず)の内側に配置しなければならず、支持アーム71やリンクアーム65,66の配置の自由度が制限されるという懸念があった。
また、ウェザストリップ以外に、例えば図8の例の防水グロメット78等のシール部材を設けない場合は、車両走行中に跳ね上がった水がドア側のワイヤハーネス等に付着したりして、防水性が低下するという懸念があった。また、ウェザストリップ以外のシール部材を設けた場合は、構造が複雑化すると共にコストがアップするという懸念があった。
また、防水グロメット等のシール部材を設けずに、例えば合成樹脂製のハーネスプロテクタのみを用いてワイヤハーネスを外部との干渉等から保護した場合には、防水性が極めて低下するという問題があった。これらの懸念や問題は、図10のリンク式のドア62に限らず、図8の回動式のドア75や図示しないスライド式のドア等においても同様に生じ得るものである。
本発明は、上記した点に鑑み、ドア側のハーネス配索経路の防水を簡単な構造で低コストで行うことができるドア用ハーネスプロテクタの防水構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るドア用ハーネスプロテクタの防水構造は、下側の縦配置部と、該下側の縦配置部に続く中間の横配置部と、該横配置部に続く上側の縦配置部とで成るドア用ハーネスプロテクタをドアの下部側に配置したことを特徴とする。
上記構成により、例えば車両走行中の跳ね水がハーネスプロテクタの下側の縦配置部に浸入しても、横配置部で水勢が弱められ、横配置部より上の上側の縦配置部に水が浸入することがない。たとえ上側の縦配置部に浸入したとしても、水勢が殺されているので、直ぐに下側の縦配置部から外部に垂れ落ちて、ドア内に浸入することが確実に防止される。下側の縦配置部と上側の縦配置部とは横配置部の両端側に離間して配置されることが好ましい。
請求項2に係るドア用ハーネスプロテクタの防水構造は、請求項1記載のドア用ハーネスプロテクタの防水構造において、前記上側の縦配置部を横断してウェザストリップが配置されたことを特徴とする。
上記構成により、ドアの閉じ状態でハーネスプロテクタの外面に沿って跳ね上がる水が上側の縦配置部においてウェザストリップで防水(止水)され、ドア内への水の浸入が阻止される。ウェザストリップよりも下側(外側)に下側の縦配置部と横配置部が非防水で位置する。
請求項3に係るドア用ハーネスプロテクタの防水構造は、請求項2記載のドア用ハーネスプロテクタの防水構造において、前記上側の縦配置部と前記ウェザストリップとの間にシール部材が配設されたことを特徴とする。
上記構成により、たとえ上側の縦配置部がドア側の凹溝内に収容された場合でも、凹溝と上側の縦配置部との間の隙間がシール部材で埋められ、ウェザストリップが隙間なくシール部材すなわちドア側に密着して防水性が高められる。
請求項4に係るドア用ハーネスプロテクタの防水構造は、請求項3記載のドア用ハーネスプロテクタの防水構造において、前記上側の縦配置部を収容したドア側の凹溝に前記シール部材が隙間なく嵌合されたことを特徴とする。
上記構成により、上側の縦配置部と凹溝との間の隙間がシール部材で完全に埋められて、防水性が高められると共に、隙間に起因する車両走行中の風切り音が防止される。例えば凹溝が断面台形状で、上側の縦配置部が断面矩形状である場合、シール部材の形状は板状部の両側に三角形状(楔状)の突出部を有するものであることが好ましい。
請求項1記載の発明によれば、ハーネスプロテクタの下側の縦配置部から跳ね水等が浸入しても途中で水勢が弱められて自然に排出されるので、ハーネスプロテクタを伝わってドア内に水が浸入することが防止される。このように、防水グロメット等の他の防水手段を用いなくとも、簡易防水が図られるので、構造が簡素化・低コスト化される。
請求項2記載の発明によれば、ウェザストリップでハーネスプロテクタの外面側からの水の浸入が阻止され、ハーネスプロテクタの内側からの水の浸入と同様に上側の縦配置部によって確実にドア内への水の浸入が防止される。
請求項3記載の発明によれば、上側の縦配置部とウェザストリップとの間の防水性が高められ、請求項2記載の発明の効果が促進される。
請求項4記載の発明によれば、上側の縦配置部と凹溝との間の隙間がなくなることで、防水性が高まることは勿論のこと、隙間に起因する車両走行中の風切り音が防止されて、車両の商品価値が高まる。
図1〜図4は、本発明に係るドア用ハーネスプロテクタの防水構造を含むハーネス配索構造の一実施形態を示すものである。
図1の如く、このドア1は、前後一対の平行なリンクアーム2,3で車両ボディ4にスイング(回動)自在に支持されたもので、一対のリンクアーム2,3は鉄やアルミ合金等の金属材で高い強度及び剛性を存して形成されている。
各リンクアーム2,3の先端部はドア側のリンクブラケット5に軸部7で回動自在に支持され、各リンクアーム2,3の基端部は車両ボディ側のリンクブラケット6に軸部7で回動自在に支持されている。両リンクブラケット5,6は平行に配置され、前後一対のリンクアーム2,3と左右一対のリンクブラケット5,6とで平行四辺形のリンク機構が構成されている。車両ボディ側のリンクブラケット6は車両ボディ4のフレームであるロッカー部8の内側に配置されている。
なお、本実施形態においては、一対のリンクアーム2,3を用いているが、リンクアームを一本とする(例えば前側のリンクアーム2のみを使用する)ことも可能である。この場合、リンクブラケット5,6はリンクアーム2の幅程度に短く形成されるか、あるいは省略される。それ以外の構成は図1におけると同様である。
図1で向かって左側が車両前側、右側が車両後側であり、実線がドア1の全開状態、鎖線がドア1の全閉状態である。ドア1の全開時に一対のリンクアーム2,3は開いた状態で斜め後方に延びて、ドア1の前側に乗降用の開口9が形成され、ドア1と車両ボディ4との間に渡り空間10が形成され、ドア1の全閉時に各リンクアーム2,3は閉じた状態で前側に倒れ、ドア1と車両ボディ4は密着する。ドア1の開閉時に各リンクアーム2,3は常に平行で、各リンクブラケット5,6は常に平行で、平行四辺形状を維持する。リンクアーム2,3の開閉(揺動)角度は例えば120゜程度である。
前側のリンクアーム2の一側壁2aの外面(前側の側面)に合成樹脂製の長形で矩形筒状のハーネスプロテクタ11が水平に配設されている。ハーネスプロテクタ11内にワイヤハーネス(複数本の絶縁被覆電線)14が挿通され、ワイヤハーネス14の一方の部分14aがドア側の合成樹脂製のハーネスプロテクタ47を経てドア内に配索され、ワイヤハーネス14の他方の部分14bが車両ボディ4のロッカー部8に沿って屈曲自在に配索されている。
図2にも示す如く、ドア側のハーネスプロテクタ47は、ドア側のリンクブラケット5の前端側でリンクアーム側のハーネスプロテクタ11(図1)の一端部から垂直に立ち上げられた下側の第一の垂直部分(縦配置部)15と、下側の垂直部分15からドア側のリンクブラケット5と平行で水平に配置された中間の水平部分(横配置部)16と、水平部分16からさらに垂直に立ち上げられた上側の第二の垂直部分(縦配置部)17とで略クランク形状(二つのL字を反転させて繋げた形状)に構成されている。
下側の垂直部分15は中間の水平部分16の一端部(車両前側の端部)に交差して続き、上側の垂直部分17は水平部分16の他端部(車両後側の端部)に交差して続いている。各垂直部分15,17と水平部分16とは断面矩形状に一体に形成されている。水平部分16に両垂直部分15,17ないし何れかの垂直部分を別体に形成して係止手段で合体係止させることも可能である。
図2の如く、下側の垂直部分15は上向きに真直に水平部分16まで延び、上側の垂直部分17は水平部分16から車両ボディ側へ向く傾斜部17aと、傾斜部17aから上向きに続く真直部17bとで構成されている。傾斜部17aによって上側の垂直部分17は下側の垂直部分15や中間の水平部分16よりも車両ボディ寄りにオフセットして位置している。
上側の垂直部分17はドアインナパネル1aの縦方向の凹溝31内に配置され、凹溝31は、図4にも示す如く、横断面台形状に形成され、車両ボディ側に幅広の開口(図2の符号31で代用)を有し、幅狭な底壁32に上側の垂直部分17の背壁17cが接して位置する。
図2の如く、凹溝31はドアインナパネル1aの膨出壁33の下端面33aから上向きに真直に設けられ、凹溝31の下端は下向きに開口され、凹溝31の上端は傾斜面31aで膨出壁33の正面(符号33で代用)に続いている。傾斜面31aに沿って上側の垂直部分17のハーネス固定板34が配置され、ハーネス固定板34にワイヤハーネス14(図1がテープやバンド等で固定される。
本例で、下側の垂直部分15には水平方向に回動自在な可撓板35が設けられ、ワイヤハーネス14の一方の部分14aは下側の垂直部分15の高さ方向中間部で車両ボディ側に屈曲して可撓板35にテープ巻き等で固定されてリンクアーム2(図2)に沿って配索される。可撓板35を廃除して開閉式のカバー(図示せず)を用いた場合は、ワイヤハーネス14aはカバーの下端から屈曲してリンクアーム2に向かう。
ハーネスプロテクタ47の水平部分16と上側の垂直部分17とには一つの略L字状のカバー47bが装着係止されている。ハーネスプロテクタ47は、ドア側に接するプロテクタ本体47aと、車両ボディ側に開くカバー47bとで構成されている。可撓板35やカバー47bを含めて垂直部分15,17や水平部分16と呼称する。プロテクタ本体47aやカバー47bの詳細形状は必要に応じて適宜設定される。
図2,図4の如く、膨出壁33の下端側において凹溝31内でハーネスプロテクタ47の上側の垂直部分17を横断して合成ゴム製の略板状の弾性のシール部材36が設けられ、シール部材36の内面が上側の垂直部分17のカバーの外面と凹溝31のテーパ状の内面31bとに密着する。図3,図4の如く、シール部材36に沿って(シール部材36の外面に密着して)ウェザストリップ54がドア側又は車両ボディ側に配置される。
図3の如く、ハーネスプロテクタ47の下側の垂直部分15と中間の水平部分16とは膨出壁33の下側においてドアインナパネル1aの下端側の裾部37に沿って配置され、下側の垂直部分15の下端15aはドアインナパネル1aの最下端38の近傍に位置している。ウェザストリップ54は膨出壁33の外周に沿って配置され、下側の垂直部分15と中間の水平部分16とはウェザストリップ54よりも下側(外側の非防水な部位)に配置される。
ドア1を閉めた状態で、例えば車両走行中に路面の水が跳ね上がったり、洗車水がかかった場合、図2の矢印Aの如く、ハーネスプロテクタ47の下側の垂直部分15に水が浸入したとしても、中間の水平部分16で水の勢いが殺され、水平部分16よりも上の上側の垂直部分17には水が浸入(進入)しないようになっている。特に下側の垂直部分15と上側の垂直部分17が水平方向に比較的長い距離をおいて離れて位置しているから、上側の垂直部分17への水の浸入が確実に防止される。
また、ハーネスプロテクタ47の外面に沿って跳ね上がった水は上側の垂直部分17におけるシール部材36とウェザストリップ54とによって防水され、ドア内への水の浸入が阻止される。
シール部材36は後述の実施形態のようにドアインナパネル1aの凹溝31を完全に塞ぐものであることが好ましい。シール部材36を単に板状に形成した場合は、凹溝31の下端の開口をハーネスプロテクタ47の上側の垂直部分17の傾斜部17aで塞いだり、凹溝31の下端の開口を断面台形状ではなくハーネスプロテクタ47の断面形状に合った断面矩形状とすることが好ましい。
ハーネスプロテクタ47の上側の垂直部分17を隙間なく凹溝31に係合させた場合は、シール部材36を廃除して上側の垂直部分17にウェザストリップ54を直接密着させることも可能である。また、シール部材36に代えて、断面台形状の凹溝31を横断ないし凹溝31に係合する板状部をハーネスプロテクタ47のカバー47bに一体に形成し、板状部に沿ってウェザストリップ36を配置することも可能である。
図5〜図7は、ドアインナパネル1aの断面台形の凹溝31を完全に塞ぐ形状のシール部材39を用いた実施形態を示すものである。シール部材39以外の基本構成は前記実施形態と同様であるので、同様の部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
このシール部材39は、図7の如く、弾性の合成ゴムを材料として板状部40の両側に直角三角形状の突出部41を一体に有したものである。図5,図6の如く、板状部40の内面がハーネスプロテクタ47の上側の垂直部分17のカバー47bの外面に密着し、板状部40の外面が凹溝31を横断し、板状部40の外面にウェザストリップ54の内面が密着し、両側の突出部41が上側の垂直部分17の両側の壁面と凹溝31の両側のテーパ状の壁面31bとの間に嵌合密着する。
板状部40の両端部の外面は若干テーパ状に外側に膨出していることが(図7でテーパ状の膨出部を符号40aで示す)、ウェザストリップ54と凹溝31の両側端31b’との隙間を完全になくす上で好ましい。
シール部材39はワイヤハーネス14の組立工程すなわちハーネスプロテクタ47内にワイヤハーネス(複数本の電線)14を挿通してカバー47bを閉じた状態で上側の垂直部分17に装着(嵌合)し、その後、車両組立工程で凹溝31に嵌合させてもよく、あるいは車両組立工程でハーネスプロテクタ47をドア1に装着した後、シール部材39を凹溝31と上側の垂直部分17とに嵌合させてもよい。
図6の如く、シール部材39の突出部41の先端41aはハーネスプロテクタ47の上側の垂直部分17の底壁17cの近傍まで延び、特にドア閉時に底壁17cがウェザストリップ54とシール部材39とで弾性的に押圧されて確実に凹溝31の底壁32に密着し、ウェザストリップ54の押圧力で突出部41の外面が凹溝31のテーパ状の壁面31bに強く密着すると共に、突出部41の内面が上側の垂直部分17の両側面に強く密着する。ドア開時においても各面はしっかりと密着して良好な防水性を発揮する。
凹溝31とハーネスプロテクタ47との間の隙間(特に長円Bで囲んで示す部分)がシール部材39で完全に塞がれたことで、防水性の向上はもとより、車両走行中の風切り音対策も万全となっている。走行中に隙間があるとその部位で風切り音を生じる懸念があるからである。
図6で符号42はカバー47bの係止枠片(係止手段)を示し、係止枠片42は図5のプロテクタ本体47aの係止突起(係止手段)に係合している。図5の例の上側の垂直部分17のハーネス固定板34は真直に形成され、凹溝31も真直に上に延びている。
図1の如く、ワイヤハーネス14の一方の部分14aは、ドア側のハーネスプロテクタ47の下側の垂直部分15に沿って垂直に立ち上げられ(立ち上げ部を14a1で示す)、ハーネスプロテクタ47の水平部分16に沿って水平に配索されつつ、水平部分16から上側の垂直部分17に上向きに配索され、上側の垂直部分17からドアインナパネル1aの内側に配索されている。
ドア1の開閉に伴って、ドア側のハーネスプロテクタ47側でワイヤハーネス14が立ち上げ部14a1を支点に前後に揺動すると共に、立ち上げ部14a1が周方向に捩れ動作を行って、各リンクアーム2,3の回動に対応する。ドア側のハーネスプロテクタ47においてワイヤハーネス14は弛みなくしっかりと固定されている。
ワイヤハーネス14の他方の部分14bはハーネスプロテクタ11から車両ボディ4のロッカー部8に沿って余長をもって前向きに水平に配索され、ロッカー部8の側面の孔部22から車両ボディ内に配索され、孔部22において合成ゴム製の弾性の防水グロメット23で保持され、ハーネスプロテクタ11から防水グロメット23までの間で合成樹脂製の屈曲自在な保護チューブ24等で保護されている。
ワイヤハーネス14の他方の部分14bは、ドア1の全開時にハーネスプロテクタ11からロッカー部8にかけて実線の如く大きな半径でなだらかに屈曲し、ドア1の全閉時にハーネスプロテクタ11からロッカー部8にかけて鎖線の如く比較的小さな半径で折り返されつつ屈曲し(屈曲部を符号26で示す)、それによってハーネス余長が吸収される。
なお、上記実施形態においては、前側のリンクアーム2にハーネスプロテクタ11を配設したが、例えば一対のリンクアーム2,3を閉じた際に両リンクアーム2,3の間に隙間ができる場合は、ハーネスプロテクタ11を前側のリンクアーム2の後壁面又は後側のリンクアーム3の前壁面に配置することも可能であり、リンクアーム2,3の上面に沿って配置することも可能である。
また、上記実施形態においては、下側の垂直な縦配置部15と中間の水平な横配置部16と上側の垂直な縦配置部17とでドア側のハーネスプロテクタ47を構成したが、例えば下側や上側の縦配置部15,17が完全な垂直ではなく少し傾斜して形成されたり、中間の横配置部16が完全な水平ではなく少し傾斜して形成された場合でも使用可能である。
また、上記実施形態においては、リンク式のドア1に防水構造を適用した例を示したが、リンク式のドア1に限らず、図示しないスライドドアや図8の従来例で示す回動式のドア等に上記防水構造を適用することも可能である。また、上記実施形態の構成はドア用ハーネスプロテクタ47を用いたハーネス配索構造としても有効なものである。
本発明に係るドア用ハーネスプロテクタの防水構造を含むハーネス配索構造の一実施形態を示す斜視図である。 ドア用ハーネスプロテクタの防水構造を詳細に示す斜視図である。 同じくシール部材に沿ってウェザストリップを付加した形態を示す斜視図である。 同じく防水構造を示す横断面図である。 他の形態のシール部材を用いたドア用ハーネスプロテクタの防水構造を示す斜視図である。 同じく防水構造を示す横断面図である。 シール部材を示す斜視図である。 従来のドア用ワイヤハーネスの防水構造の一形態を示す斜視図である。 同じく防水構造の要部を示す横断面図である。 従来のドア用ワイヤハーネスの配索構造の一形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ドア
15 下側の垂直部分(縦配置部)
16 水平部分(横配置部)
17 上側の水平部分(縦配置部)
31 凹溝
36,39 シール部材
47 ドア側のハーネスプロテクタ
54 ウェザストリップ

Claims (4)

  1. 下側の縦配置部と、該下側の縦配置部に続く中間の横配置部と、該横配置部に続く上側の縦配置部とで成るドア用ハーネスプロテクタをドアの下部側に配置したことを特徴とするドア用ハーネスプロテクタの防水構造。
  2. 前記上側の縦配置部を横断してウェザストリップが配置されたことを特徴とする請求項1記載のドア用ハーネスプロテクタの防水構造。
  3. 前記上側の縦配置部と前記ウェザストリップとの間にシール部材が配設されたことを特徴とする請求項2記載のドア用ハーネスプロテクタの防水構造。
  4. 前記上側の縦配置部を収容したドア側の凹溝に前記シール部材が隙間なく嵌合されたことを特徴とする請求項3記載のドア用ハーネスプロテクタの防水構造。
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