JP2007176235A - ハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアと車両ボディとの間のようにワイヤハーネスを屈曲させる部位においてワイヤハーネスの屈曲耐久性を向上させる。
【解決手段】プロテクタ本体にハーネス固定部38を設け、ハーネス固定部にワイヤハーネス14をフラット状に配索するための複数のリブ40を並列に設けたハーネスプロテクタ11を採用する。ドア1と車両ボディ4とを連結する揺動式のリンクアーム2にハーネスプロテクタ11を設け、ハーネス固定部38から車両ボディ側にワイヤハーネス14をフラット状に配索し、ドアの開閉に伴ってワイヤハーネスのフラット状部14bを屈曲させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両ボディとドアとの間でワイヤハーネスをフラット状に配索するためのハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス配索構造に関するものである。
図6は、従来のリンク式ドアのハーネス配索構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
このリンク式ドア62は略L字状の一本の支持アーム71で車両ボディ70にスイング自在に支持されたものである。支持アーム71はドア62の自重を支えるべく、高い剛性を有している。
支持アーム71とは別に前後一対のリンクアーム65,66が平行に設けられ、各リンクアーム65,66の基端は車両ボディ70に回動自在に軸支され、各リンクアーム65,66の先端はスライダ64に回動自在に軸支され、スライダ64はドア側の水平なガイドレール63にスライド自在に係合している。
ハーネス支持構造として、車両ボディ側からワイヤハーネス68が前側のリンクアーム66の外側面に沿って配索され、ホルダ72でリンクアーム66に固定され、ドア側のガイドレール内のスライダ64に続くキャタピラ状の外装部材69に沿って略U字ないしJ字状に屈曲しつつドア内に導入されて、ドア内の補機や電装品に接続されている。図6で向かって右側が車両前側である。
補機等としては、例えばパワーウィンドモータやドアロックユニット、スピーカ、ドア開閉駆動装置等が挙げられる。これらの補機に常時給電を行うべく、ドア62の開閉ストロークを吸収する機構としてリンクアーム65,66とガイドレール63とスライダ64と外装部材69が採用されている。外装部材69はガイドレール63の下側の収容ケース67で受けられている。
ドア62の全閉時に、支持アーム71やリンクアーム65,66は前方に伸長し、スライダ64はガイドレール63の前端側に移動し、ワイヤハーネス68の一方は外装部材69の屈曲動作で収容ケース67内に収容される。ワイヤハーネス68はリンクアーム66と共に回動する。
ドア62の全開時に、リンクアーム65,66は図6のドア半開状態を維持し、支持アーム71が後方に伸長し、スライダ64がガイドレール63の後端側に移動し、ワイヤハーネス68は外装部材69と共に後方へ長く引き出される。
特開平10−175483号公報(図5,図9)
しかしながら、上記従来のリンク式ドアのハーネス配索構造にあっては、ドア62の開閉に伴ってリンクアーム66が回動し、リンクアーム66に沿うワイヤハーネス68が車両ボディ70側で屈曲するために、特にワイヤハーネス68を構成する電線の本数が多い等の理由でワイヤハーネス68の外径が太くなった場合に、ワイヤハーネス68の屈曲部の内側と外側とで屈曲半径に差を生じ、屈曲内側で屈曲半径が小さくなって、電線に大きな曲げ応力が作用し、ワイヤハーネス68の屈曲耐久性が低下し兼ねないという懸念があった。
上記懸念は上記リンク式ドアのハーネス配索構造に限らず、自動車等において太めのワイヤハーネスを繰り返し屈曲させる部位においても生じ得るものである。なお、太めのワイヤハーネスに限らず、細目のワイヤハーネスを用いた場合でも上記懸念は無きにしも有らずである。
本発明は、上記した点に鑑み、例えばドアと車両ボディとの間のようにワイヤハーネスを屈曲させる部位においてワイヤハーネスの屈曲耐久性を向上させることができ、それによって例えばドアへの常時給電の信頼性を高めることのできる手段とそれを用いたハーネス配索構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るハーネスプロテクタは、プロテクタ本体にハーネス固定部が設けられ、該ハーネス固定部にワイヤハーネスをフラット状に配索するための複数のリブが並列に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、各リブの間(電線挿通溝)や外端のリブの外側に電線が進入係合し、各リブによって各電線の径方向の移動が阻止され、それによって各電線がフラット状に配索され、且つその状態が長期に渡って維持される。このワイヤハーネスのフラット状部が厚み方向に屈曲されることで、ワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上する。
請求項2に係るハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造は、請求項1記載のハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造であって、ドアと車両ボディとを連結する揺動式のリンクアームに該ハーネスプロテクタが設けられ、前記ハーネス固定部から該車両ボディ側に前記ワイヤハーネスがフラット状に配索され、該ドアの開閉に伴って該ワイヤハーネスのフラット状部が屈曲することを特徴とする。
上記構成により、ドアがリンクアームを介して車両ボディに揺動式に開閉し、ドアの開閉に伴ってハーネスプロテクタのハーネス固定部と車両ボディとの間におけるワイヤハーネスのフラット状部が小さな力でスムーズに屈曲する。
請求項3に係るハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造は、請求項2記載のハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造において、前記車両ボディ側にも請求項1記載のハーネスプロテクタが設けられ、前記リンクアーム側のハーネスプロテクタから該車両ボディ側のハーネスプロテクタにかけて前記ワイヤハーネスがフラット状に配索されたことを特徴とする。
上記構成により、リンクアーム側のハーネスプロテクタのハーネス固定部と車両ボディ側のハーネスプロテクタのハーネス固定部とでワイヤハーネスがフラット状に固定され、各ハーネス固定部のリブによってそのフラット形状が車両の振動等の影響を受けずに長期に渡って維持される。ワイヤハーネスを挿通固定した各ハーネスプロテクタをリンクアームや車両ボディに組み付けることで、ワイヤハーネスのフラット状部が簡単に形成される。
請求項4に係るハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造は、二つのハーネスプロテクタにそれぞれハーネス固定部が設けられ、各ハーネス固定部にワイヤハーネスをフラット状に配索するための複数のリブが並列に設けられ、該二つのハーネスプロテクタの間で該ワイヤハーネスがフラット状に配索され、何れか一方のハーネスプロテクタが回動しつつ該ワイヤハーネスのフラット状部が屈曲することを特徴とする。
上記構成により、各リブの間(電線挿通溝)や外端のリブの外側に電線が進入係合し、各リブによって各電線の径方向の移動が阻止され、それによって各電線がフラット状に配索され、且つその状態が長期に渡って維持される。このワイヤハーネスのフラット状部が厚み方向に屈曲されることで、ワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上する。また、一方のハーネスプロテクタのハーネス固定部と他方のハーネスプロテクタのハーネス固定部とでワイヤハーネスがフラット状に固定され、各ハーネス固定部のリブによってそのフラット形状が例えば搭載側の車両の振動等の影響を受けずに長期に渡って維持される。ワイヤハーネスを挿通固定した各ハーネスプロテクタを例えばドア側のリンクアームや車両ボディ等に組み付けることで、ワイヤハーネスのフラット状部が簡単に形成される。
請求項1記載の発明によれば、複数のリブで複数本の電線(ワイヤハーネス)が位置決め保持され、複数本の電線がフラット状に配索された状態で維持されるから、複数本の電線のフラット状部を厚み方向に屈曲させた際に、フラット状部に作用する曲げ応力が小さくて済み、それによりワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、リンク式のドアの開閉時にワイヤハーネスがそのフラット状部でスムーズに屈曲することで、ワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上してドアへの常時給電の信頼性が高まると共に、ドアの開閉操作力が低減される。
請求項3記載の発明によれば、リンクアーム側のハーネスプロテクタと車両ボディ側のハーネスプロテクタとの間でワイヤハーネスが車両の振動等の影響を受けずにフラット状に維持されるから、ドアの開閉に伴うワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上し、ドアへの常時給電の信頼性が高まる。また、ワイヤハーネスを挿通した各ハーネスプロテクタをリンクアームや車両ボディに組み付けることで、ワイヤハーネスのフラット状部を簡単に形成することができ、ワイヤハーネスの配索作業性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、複数のリブで複数本の電線(ワイヤハーネス)が位置決め保持され、複数本の電線がフラット状に配索された状態で維持されるから、複数本の電線のフラット状部を厚み方向に屈曲させた際に、フラット状部に作用する曲げ応力が小さくて済み、それによりワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上する。また、例えばドアと車両ボディとを連結する揺動式のリンクアームに一方のハーネスプロテクタを配置し、車両ボディに他方のハーネスプロテクタを配置した場合に、両ハーネスプロテクタの間でワイヤハーネスが車両の振動等の影響を受けずにフラット状に維持されるから、ドアの開閉に伴うワイヤハーネスの屈曲耐久性が向上し、ドアへの常時給電の信頼性が高まる。また、ワイヤハーネスを挿通した各ハーネスプロテクタをリンクアームや車両ボディ等に組み付けることで、ワイヤハーネスのフラット状部を簡単に形成することができ、ワイヤハーネスの配索作業性が向上する。
図1〜図5は、本発明に係るハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス配索構造の一実施形態を示すものである。
図1におけるリンク式ドア1は、前後一対の平行なリンクアーム2,3で車両ボディ4にスイング(回動)自在に支持されたものである。一対のリンクアーム2,3は鉄やアルミ合金等の金属材で高い強度及び剛性を存して形成されている。
各リンクアーム2,3の先端部はドア側のリンクブラケット5に軸部7で回動自在に支持され、各リンクアーム2,3の基端部は車両ボディ側のリンクブラケット6に軸部7で回動自在に支持されている。両リンクブラケット5,6は平行に配置され、前後一対のリンクアーム2,3と左右一対のリンクブラケット5,6とで平行四辺形のリンク機構が構成されている。車両ボディ側のリンクブラケット6は車両ボディ4のロッカー部8の内側に配置されている。
図1で向かって右側が車両前側、左側が車両後側であり、図1,図4がドア1の全開状態、図5ドア1の全閉状態である。図1のドア1の全開時に一対のリンクアーム2,3は開いた状態で車両ボディ4に対して斜め後方に延びて、ドア1の前側に乗降用の開口9が形成され、ドア1と車両ボディ4との間に渡り空間10が形成され、ドア1の全閉時(図5)に各リンクアーム2,3は閉じた状態で前側に倒れ、ドア1と車両ボディ4は密着する。ドア1の開閉時に各リンクアーム2,3は常に平行で、各リンクブラケット5,6は常に平行で、平行四辺形状を維持する。
前側のリンクアーム2の外側面(前側の側面)に合成樹脂製の長形で矩形筒状のハーネスプロテクタ11が水平に配設されている。ハーネスプロテクタ11は前後上下の四方の壁部12a,12bで囲まれて構成されている。ハーネスプロテクタ11内にワイヤハーネス(複数本の絶縁丸型電線)14が断面略円形ないし略長円形の状態で挿通され、ハーネスプロテクタ11の先端(ドア1側)の開口からワイヤハーネス14の一方の部分14aが断面略円形状のままドア1側に導出され、ハーネスプロテクタ11の基端の開口13からワイヤハーネス14の他方の部分14bがほぼフラットな状態で車両ボディ4側に導出されている。
ワイヤハーネス14がリンクアーム2側のハーネスプロテクタ11から車両ボディ4にかけてフラット状に配索され、ワイヤハーネス14のフラット状部(符号14bで代用)の厚さ方向がドア開閉時のワイヤハーネス14の屈曲方向と一致している。すなわち、図1で前側のリンクアーム2の前側の垂直な側面2aにハーネスプロテクタ11が水平に固定され、ハーネスプロテクタ11からワイヤハーネス4のフラット状部14bが厚さ方向を車両前後方向ないし左右方向に一致させ、幅方向を車両上下方向に一致させた形態で車両ボディ側に導出されている。
このワイヤハーネス14のフラット状部14bによってドア開閉時におけるワイヤハーネス14の屈曲部14cの屈曲半径が屈曲内側と屈曲外側とで大差なくなり、屈曲半径がほぼ均一化されている。これにより、ワイヤハーネス14が小さな力で容易に屈曲し、ワイヤハーネス14の屈曲部14cに大きな曲げ応力が作用せず、屈曲部14cに作用する曲げ応力が低減され、ワイヤハーネス14の屈曲耐久性が向上する。
図2にも示す如く、ハーネスプロテクタ11の端部にはハーネス固定板(ハーネス固定部)38が一体に設けられ、ハーネス固定板38の内側面に電線フラット配索用の複数本のリブ40がプロテクタ長手方向(電線挿通方向)に設けられている。各リブ40はハーネス固定板38に一体樹脂成形され、固定板幅方向に等ピッチで配列されている。
本例のリブ40はハーネス固定板38の先端38aからハーネスプロテクタ11の開口端13の手前まで延びている。ハーネス固定板38の先端38aの上下両側にはテープ抜け止め用の停止突起42が設けられている。ハーネスプロテクタ11のドア側の端部には電線フラット配索用のリブ40は設けられていない。ハーネスプロテクタ11をプロテクタ本体と呼称し、プロテクタ本体とハーネス固定板38及びリブ40とでハーネスプロテクタと総称してもよい。
ハーネスプロテクタ11内に断面略円形ないし略長円形に挿通されたワイヤハーネス(複数本の電線)14(図1)は、図3に示す如く、ハーネス固定板38の各リブ40によって固定板幅方向(上下方向)にほぼ均一にバラケせられた(ならされた)状態で区画され、フラットな形状を維持する。ハーネス固定板38において各電線15(151,152,153)はビニルテープ16又はバンド等の結束部材で巻回固定される。
図3の如く、太めの電線151が各リブ40の間の挿通溝43に進入係合することで、その第一層の電線151の固定板幅方向の動きが阻止され、第一層の電線151の側方(リブ突出方向)に重なった第二層の電線(太めや細めの電線)152は第一層の電線151に引っ掛かって固定板幅方向の位置ずれが阻止され、これらにより多数本の電線15が少なくとも二層にフラット状に配索され、そのフラット形状がドア開閉時のワイヤハーネス14の屈曲動作によっても永続的に維持される。
太めの電線151を第一層のみに並列に配置することも無論可能である。また、図3の如く細めの電線153と太めの電線151を同じリブ間の挿通溝43に配置してもよい。第一層の太めの電線151がリブ49の突出高さhよりも小径である場合でも、第二層の電線(太めや細めの電線)152はリブ40の先端に引っ掛かって固定板幅方向の位置ずれを阻止されるから、各電線15がフラット形状に配索維持される。
図2では4本のリブ40、図3では五本のリブ40の例を図示しているが、リブ40の本数は電線本数に応じて適時設定可能である。リブ40の本数は一本ではなく複数本(少なくとも二本)以上であることが、複数本の電線15をフラット形状に配索維持する上で好ましい。
例えば図2,図3でリブ40を全く設けない場合は、プロテクタ11のハーネス固定板38にワイヤハーネス14をフラット状に配索固定したとしても、車両の振動等でワイヤハーネス14がフラット状から断面略長円形状や円形状等に変形し、結束用のビニルテープ16等もワイヤハーネス14と共に略長円形状や円形状等に拡径してしまう。
また、リブ40をハーネス固定板38の幅方向中央に一本設けた場合は、多数本の電線15がリブ40の廻りに集まって断面略長円形ないし略円形状にかたまってしまい、フラット状部14bを構成することができない。
図1の如く、車両ボディ4のロッカー部8には第二のハーネスプロテクタ29が設けられ、リンクアーム側のハーネスプロテクタ11からロッカー側のハーネスプロテクタ29にかけてワイヤハーネス14がフラット状に配索されている。
ロッカー側のハーネスプロテクタ29の先端側にもリンクアーム側のハーネスプロテクタ11と同様のハーネス固定板(ハーネス固定部)39とその内側面の電線フラット配索用の複数本のリブ40とが設けられている。ワイヤハーネス14はハーネス固定板39においてフラット状に配索され、且つビニルテープ等で巻回固定されると共に、ロッカー側のハーネスプロテクタ29内で断面略円形ないし略長円形状に挿通されて、ロッカー部の弾性の防水グロメット33を経てロッカー部8を貫通して車両ボディ14内に配索されている。
リンクアーム側のハーネスプロテクタ11とロッカー側のハーネスプロテクタ29との間でワイヤハーネス14のフラット状部14bを合成ゴム製の弾性の蛇腹状グロメット(図示せず)で覆って保護したり、ロッカー側のハーネスプロテクタ11と防水グロメット33との間でワイヤハーネス14を蛇腹状グロメットや合成樹脂製の保護チューブ等(図示せず)で覆って保護したりすることも可能である。
図1において、ワイヤハーネス14のドア側の部分14aはドア側のプロテクタ47に沿って垂直に立ち上げられ、弾性の防水グロメット(図示せず)を経てドアインナパネル1aの内側に沿って配索されている。
ドア1の開閉に伴って、ドア側のプロテクタ47側でワイヤハーネス14が立ち上げ部14a1を支点に前後に揺動すると共に、立ち上げ部14a1が周方向に捩れ動作を行って、リンクアーム2の回動に対応する。ドア側のプロテクタ47においてワイヤハーネス14は弛みなく固定されている。
ワイヤハーネス14の車両ボディ側の部分14bはリンクアーム側のハーネスプロテクタ11から車両ボディ4のロッカー部8に沿って余長をもって前向きに水平に配索されつつロッカー側のハーネスプロテクタ29内に配索されている。ワイヤハーネス14の余長部が屈曲部14cとして作用する。フラット状の屈曲部14cはドア1の全開時にリンクアーム側のハーネスプロテクタ11からロッカー側のハーネスプロテクタ29にかけて大きな半径で滑らかに屈曲し、ドア1の全閉時に比較的小さな半径で折り返されつつ屈曲し(図5)、それによってハーネス余長をスムーズ且つ確実に吸収する。
図5の示す如く、車両ボディ4のロッカー部8の側壁13には、ワイヤハーネス14を屈曲させた状態で収容するための湾曲状の凹部27aが形成されている。凹部27aによってワイヤハーネス14の屈曲部14cとロッカー部8の側壁13との干渉が防止され、ロッカー部内の車両幅方向の限られたスペース内でワイヤハーネス14の屈曲部14cを大きな屈曲半径で無理なく収容可能となっている。
ロッカー部8は金属材で断面略コの字状に形成され、上下の壁部30と内側の側壁13とで構成され、三方の壁部13,30で囲まれた車両長手方向の水平な溝部27を有している。溝部27内に車両ボディ側のリンクブラケット6が配置され、垂直な軸部7で揺動自在に支持されている。リンクブラケット6は後側のリンクアーム3に対する傾斜状のストッパ壁28(図1)を有している。
図1,図4のドア全開時に、リンクブラケット6の前端の近傍でリンクアーム側のハーネスプロテクタ11の端部から斜め前方にワイヤハーネス14のフラット状部14bが湾曲状に延びて、凹部27aに沿って進入可能に位置し、フラット状部14bに続く断面略円形ないし略長円形のハーネス部分14dはロッカー側のハーネスプロテクタ29と防水グロメット33を経て車両ボディ内に配索されている。
前後一対の等しい長さのリンクアーム2,3は剛性の高い金属材で矩形筒状に形成され、車両ボディ4へのドア1の支持と、車両ボディ4からドア1へのワイヤハーネス14の配索との両方の役目を果たしている。各リンクアーム2,3は軸部7で左右のリンクブラケット5,6に回動自在に支持されている。各リンクアーム2,3の長手方向の軸部間距離は同一である。一例としてリンクアーム2,3の開閉角度は120゜程度である。
図1,図4のドア全開時に、ワイヤハーネス14はドア側のプロテクタ47で固定されつつ、前向きに首を振った状態に支持され、リンクアーム側のハーネスプロテクタ11に沿って斜め前方に真直に配索され、ハーネスプロテクタ11から車両ボディ4のロッカー部8にかけて大きな屈曲半径で滑らかに湾曲しつつ、ロッカー部8側に引っ張られている。
図4のドア全開から図5の如くドア1を前方に閉じることで、ワイヤハーネス14はドア側においてプロテクタ47で固定されつつ、リンクブラケット5の前側の軸部7の前方において後向きに首を振った状態に支持され、リンクアーム側のハーネスプロテクタ11内で前側のリンクアーム2に沿って斜め後向きに位置する。
ワイヤハーネス14はリンクアーム側のハーネスプロテクタ11から車両ボディ側に導出された部位で略U字ないしJ字状に折り返しつつ屈曲される(屈曲部を符号14cで示す)。このワイヤハーネス14の屈曲動作でハーネス余長が吸収される。特に、ハーネス屈曲部14cがフラット状で、屈曲外側と屈曲内側とで屈曲半径がさほど変わらないから、屈曲が小さな曲げ応力で無理なくスムーズに行われ、それによりワイヤハーネス14の屈曲耐久性が向上する。
また、図5のドア全閉状態から図4のドア全開状態にかけて、ワイヤハーネス14はリンクアーム側のハーネスプロテクタ11から車両ボディ側に導出された屈曲部14cが大きな屈曲半径で伸ばされつつ無理なくなだらかに湾曲しつつ余長吸収される。この場合も、ハーネス屈曲部14cがフラット状で、屈曲外側と屈曲内側とで屈曲半径がさほど変わらないから、屈曲が小さな曲げ応力で無理なくスムーズに行われ、それによりワイヤハーネス14の屈曲耐久性が向上する。
また、ワイヤハーネス14をドア側において固定しつつ車両ボディ側においてワイヤハーネス14の余長を発生及び吸収させるようにしたから、ハーネス余長吸収構造が簡素化・低コスト化されている。
なお、上記実施形態においては、二つのハーネスプロテクタの間でワイヤハーネスをフラット状に配索したが、例えばワイヤハーネス14を一つのハーネスプロテクタ11のみにフラット状に配索し(フラット状部14cの一方をハーネスプロテクタ11に配索し)、車両ボディ側のハーネスプロテクタ29を用いずに、フラット状部14cの他方を車両ボディ等に直接的に配索することも可能である。
また、上記実施形態においては、リブ40として図2,図3の如く断面矩形状のものを使用したが、例えば山型のリブ(図示せず)を形成し、各リブを円弧面で波形状に連結して、断面円弧状の電線挿通溝を形成することも可能である。リブ40の形状や長さ等はこれらに限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定される。また、電線径等に対応してリブ40のピッチは必ずしも等ピッチである必要はない。
また、上記実施形態においては、ハーネスプロテクタ(プロテクタ本体)11の端部にハーネス保持板38を突設し、ハーネス保持板38にリブ40を設けたが、ハーネス保持板を突出させるのではなく、ハーネスプロテクタ11の内側に設けることも可能である。例えば矩形筒状のハーネスプロテクタ11の一壁部(図1の例ではリンクアーム2に接する壁部)12aに平行な一対のスリット(図示せず)を設けて、一対のスリットの間にハーネス保持板(ハーネス固定部)を構成し、そのハーネス保持板に複数のリブ40を設け、一対のスリットを経てビニルテープ16等をハーネスプロテクタ11の内側のワイヤハーネス14のフラット状部14bに巻回することも可能である。スリットではなく可撓性のバンドを通す一対の孔を設けることも可能である。
また、上記実施形態においては、矩形筒状のハーネスプロテクタ11,29を用いたが、ハーネスプロテクタの形状を円形や三角形状や台形状等とすることも可能である。円形の場合もフラットなハーネス固定板(ハーネス固定部)38,39を設けておく。
また、上記実施形態においては、リンク式ドア1の給電構造として、ワイヤハーネス14をフラット状に保持するハーネスプロテクタ11,29を適用したが、二つのハーネスプロテクタ11,29の間、又は一つのハーネスプロテクタ11と車両ボディ等との間でワイヤハーネス14をフラット状に配索する構造は、リンク式ドア1に限らず、例えば、自動車の上下開閉式のバックドアや左右開閉式のフロントドアやリアドア、あるいは自動車以外のドア等においても適用可能なものである。
本発明に係るハーネスプロテクタとそれを用いたハーネス配索構造の一実施形態を示す斜視図である。 同じくハーネスプロテクタの一実施形態を示す要部斜視図である。 ハーネスプロテクタにワイヤハーネスをフラット状に配索した状態を示す縦断面図である。 ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造を示すドア全開状態の平面図である。 ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造を示すドア全閉状態の平面図である。 従来のリンク式ドアのハーネス配索構造の一形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ドア
2,3 リンクアーム
4 車両ボディ
11,29 ハーネスプロテクタ
14 ワイヤハーネス
14b フラット状部
38,39 ハーネス固定板(ハーネス固定部)
40 リブ

Claims (4)

  1. プロテクタ本体にハーネス固定部が設けられ、該ハーネス固定部にワイヤハーネスをフラット状に配索するための複数のリブが並列に設けられたことを特徴とするハーネスプロテクタ。
  2. 請求項1記載のハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造であって、ドアと車両ボディとを連結する揺動式のリンクアームに該ハーネスプロテクタが設けられ、前記ハーネス固定部から該車両ボディ側に前記ワイヤハーネスがフラット状に配索され、該ドアの開閉に伴って該ワイヤハーネスのフラット状部が屈曲することを特徴とするハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造。
  3. 前記車両ボディ側にも請求項1記載のハーネスプロテクタが設けられ、前記リンクアーム側のハーネスプロテクタから該車両ボディ側のハーネスプロテクタにかけて前記ワイヤハーネスがフラット状に配索されたことを特徴とする請求項2記載のハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造。
  4. 二つのハーネスプロテクタにそれぞれハーネス固定部が設けられ、各ハーネス固定部にワイヤハーネスをフラット状に配索するための複数のリブが並列に設けられ、該二つのハーネスプロテクタの間で該ワイヤハーネスがフラット状に配索され、何れか一方のハーネスプロテクタが回動しつつ該ワイヤハーネスのフラット状部が屈曲することを特徴とするハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造。
JP2005374693A 2005-12-27 2005-12-27 ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造 Active JP4723997B2 (ja)

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