JP2002135941A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

ワイヤハーネス用プロテクタ

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JP2002135941A
JP2002135941A JP2000322873A JP2000322873A JP2002135941A JP 2002135941 A JP2002135941 A JP 2002135941A JP 2000322873 A JP2000322873 A JP 2000322873A JP 2000322873 A JP2000322873 A JP 2000322873A JP 2002135941 A JP2002135941 A JP 2002135941A
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protector
positioning
wires
lid
electric wires
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JP2000322873A
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Homare Sano
誉 佐野
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電線の寸法管理が容易にできると共
に、複数の電線の収容作業性が良いワイヤハーネス用プ
ロテクタを提供する。 【解決手段】 折曲部36,47を共に有するプロテク
タ本体15と蓋体16を組み付け、この組み付けられた
プロテクタ本体15と蓋体16の内部に折曲箇所を有す
るハーネス収容室34を設け、このハーネス収容室34
に各コルゲートチューブKが装着された複数の電線Wを
折り曲げて並列に収容したワイヤハーネス用プロテクタ
10において、折曲部36,47の両端位置付近に複数
の電線Wに装着されたコルゲートチューブKを位置決め
するコルゲート位置決め部A1,A2を設けた。コルゲ
ート位置決め部A1,A2はプロテクタ本体15に装着
自在な位置決めインナー部材40,41を有し、位置決
めインナー部材40,41で複数の電線Wの各コルゲー
トチューブKをプロテクタ本体15に位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配索された複数の
電線が損傷を受けないように収容されると共に、保護さ
れるワイヤハーネス用プロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用の電装品は多種多様であ
り、これらの配線に使用される複数の電線(ワイヤハー
ネス)の配索条件も多種多様である。そのため、これら
複数の電線が損傷を受けないように保護するワイヤハー
ネス用プロテクタの形状も種々のものが求められ、例え
ばワイヤハーネス用プロテクタに収容された複数の電線
が折り曲げられることによって該複数の電線の延びる方
向がワイヤハーネス用プロテクタの出入口(両端側)で
は異なる方向とされるものもある。
【0003】この種の従来のワイヤハーネス用プロテク
タを図12に示す。図12はワイヤハーネス用プロテク
タ1の分解斜視図である。
【0004】図12に示すように、ワイヤハーネス用プ
ロテクタ1は、底面部2aとこの底面部2aの両側に立
設された両側壁部2b,2bとを有するプロテクタ本体
2と、このプロテクタ本体2の上面側を覆うようにして
組み付けられる蓋体3とを備え、プロテクタ本体2と蓋
体3には共に同じ位置に折曲部4,5が設けられてい
る。組み付けられたプロテクタ本体2と蓋体3との内部
には折り曲げられたハーネス収容室6が設けられ、この
ハーネス収容室6には各コルゲートチューブKが装着さ
れた複数の電線Wが並列状態で収容されている。
【0005】各コルゲートチューブKの外周面には長手
方向に溝がほぼ等間隔に設けられており、この溝によっ
てコルゲートチューブKが折り曲げ容易になっている。
そして、ハーネス収容室6内に並列された複数の電線W
はハーネス収容室6の折曲箇所で折り曲げられ、ワイヤ
ハーネス用プロテクタ1の両端より突出する複数の電線
Wの延びる方向は約90度異なる方向とされている。ま
た、プロテクタ本体2及び蓋体3の両端位置にはコルゲ
ート位置決めリブ7,8がそれぞれ設けられており、こ
の各コルゲート位置決めリブ7,8によって複数の電線
Wが各コルゲートチューブKを介してハーネス収容室6
内で位置決めされている。
【0006】次に、ワイヤハーネス用プロテクタ1にお
ける複数の電線Wの収容作業を説明する。プロテクタ本
体2内にコルゲートチューブKをそれぞれ装着した複数
の電線Wを折り曲げつつ縦並びに平面配索し、かつ、プ
ロテクタ本体2の両端のコルゲート位置決めリブ7で複
数の電線Wを各コルゲートチューブKを介して仮止めす
る。そして、プロテクタ本体2の上方より蓋体3を被せ
てプロテクタ本体2に蓋体3を結合すれば完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のワイヤハーネス用プロテクタ1では、複数の電線W
の収容作業過程にあってプロテクタ本体2内の折曲部4
に沿って折り曲げられた複数の電線Wを各コルゲートチ
ューブKを介してプロテクタ本体2の両端位置のコルゲ
ート位置決めリブ7で仮位置決めするため、複数の電線
Wを折曲部4に沿ってたるみなく配置することが困難で
ある。つまり、複数の電線Wはその弾性復帰力によって
直線状になろうとし、この弾性復帰力に抗してプロテク
タ本体2の両端位置で複数の電線Wに装着された各コル
ゲートチューブKを押さえても複数の電線Wがプロテク
タ本体2の全ての内面に沿って配置されず、複数の電線
Wの曲率半径がプロテクタ本体2の折曲部4の曲率半径
より大きくなってしまうからである。このように複数の
電線Wにたるみが発生すると、ワイヤハーネス用プロテ
クタ1内での寸法管理ができないという問題がある。ま
た、このように複数の電線Wにたるみが出ないように収
容作業を注意して行う必要があるため、収容作業性が悪
いという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、複数の電線の寸法管理が容易
にできると共に、複数の電線の収容作業性が良いワイヤ
ハーネス用プロテクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、折曲
部をそれぞれ有するプロテクタ本体と蓋体とを組み付
け、この組み付けられた前記プロテクタ本体と前記蓋体
との内部に折曲箇所を有するハーネス収容室を設け、こ
のハーネス収容室にコルゲートチューブがそれぞれ装着
された複数の電線を折り曲げて並列に収容したワイヤハ
ーネス用プロテクタにおいて、前記折曲部の両端位置付
近に前記複数の電線に装着された各コルゲートチューブ
を位置決めするコルゲート位置決め部を設けたことを特
徴とする。
【0010】このワイヤハーネス用プロテクタでは、複
数の電線の収容作業過程にあってプロテクタ本体内の折
曲部に沿って折り曲げられた複数の電線を折曲部の両端
位置のコルゲート位置決め部で仮位置決めするため、複
数の電線を折曲部に沿ってたるみなく配置できる。つま
り、複数の電線はその弾性復帰力によって直線状になろ
うとするが、この弾性復帰力に抗して折曲部の両端位置
で複数の電線の各コルゲートチューブを押さえることか
ら複数の電線の曲率半径がプロテクタ本体の折曲部の曲
率半径と同じに配置できる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のワイヤ
ハーネス用プロテクタであって、前記コルゲート位置決
め部は、前記プロテクタ本体に装着自在な位置決めイン
ナー部材を有し、この位置決めインナー部材を前記プロ
テクタ本体に装着することによって前記各コルゲートチ
ューブを前記プロテクタ本体に位置決めするようにした
ことを特徴とする。
【0012】このワイヤハーネス用プロテクタでは、請
求項1の発明の作用に加え、プロテクタ本体内に配置し
た複数の電線の各コルゲートチューブを位置決めインナ
ー部材で仮止めした状態で蓋体を組み付ければ良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1〜図11は本発明の一実施形態を示
し、図1はワイヤハーネス用プロテクタの組み付け完了
時の斜視図、図2は同ワイヤハーネス用プロテクタの分
解斜視図、図3は第1プロテクタ本体の斜視図、図4は
第1蓋体の斜視図、図5は第2プロテクタ本体の斜視
図、図6は第2蓋体の斜視図、図7(A)は第1位置決
めインナー部材の底面図、図7(B)は第1位置決めイ
ンナー部材の正面図、図7(C)は図7(A)中D−D
線に沿う断面図、図8(A)は第2位置決めインナー部
材の平面図、図8(B)は第2位置決めインナー部材の
正面図、図8(C)は図8(A)中E−E線に沿う断面
図、図9は図1中A−A線に沿う断面図、図10は図1
中B−B線に沿う断面図、図11は図1中C−C線に沿
う断面図である。
【0015】図2に示すように、ワイヤハーネス用プロ
テクタ10は、外周面にコルゲートチューブKが外装
(装着)された高圧系で大径の3本の電線W(ワイヤハ
ーネス)を収容すると共に保護するもので、合成樹脂製
のプロテクタ本体11と合成樹脂製の蓋体12を有す
る。このプロテクタ本体11と蓋体12とは、3本の電
線Wが捻られる箇所をほぼ境としてそれぞれ2分割部材
として構成されている。即ち、2分割部材である各一方
(第1分割側)のプロテクタ本体13と第1蓋体14
は、3本の電線Wを並列状態に平面配索した状態で組み
付け自在になっている。また、2分割部材である各他方
(第2分割側)の第2プロテクタ本体(プロテクタ本
体)15と第2蓋体(蓋体)16は、第1分割側の第1
プロテクタ本体13と第1蓋体14とは並列方向自体が
約90度異なるが、3本の電線Wを同様に並列状態に平
面配索した状態で組み付け自在に設けられている。
【0016】図3に示すように、第1プロテクタ本体1
3は、底面部17とこの底面部17の両側に一体突出形
成された両側面部18,18とを有し、この上方に第1
蓋体14が組み付けられることによって内部に図9に示
す第1分割側のハーネス収容室19が形成される。ま
た、底面部17上には一端側から他端方向に向かって2
本の仕切リブ20が平行に一体突出形成されており、第
1プロテクタ本体13内に配索された3本の電線Wは各
仕切リブ20及び側面部18に規制されることで並列状
態に平面配索した状態で収容できるようになっている。
さらに、各仕切リブ20と両側面部18,18との各間
には各電線Wを位置決めする円弧状の位置決めリブ21
が一体突出形成されている。
【0017】また、第1プロテクタ本体13はその他端
側近くで約90度折り曲げられており、第1プロテクタ
本体13の一方の出入口22に対して他方の出入口23
が約90度程度に方向変更されている。さらに、両側面
部18,18には第1蓋体14に結合するための係止爪
ロック部(係合部)24が適所に設けられていると共
に、第2蓋体16や第2プロテクタ本体15に結合する
ための係止爪(係止部)25も適所に設けられている。
【0018】図4に示すように、第1蓋体14は、一直
線状に伸びる平板状部26と、この平板状部26の他端
側に一体成形され、上方に傾斜しつつ約90度折り曲げ
られた方向に延びる傾斜立設部27とを備えている。平
板状部26の下面で、かつ、第1プロテクタ本体13の
各位置決めリブ21に対向する位置には同じく円弧状の
位置決めリブ28が一体突出形成されており、第1プロ
テクタ本体13と第1蓋体14とが組み付けられた場合
に双方の位置決めリブ21,28が各電線Wに外装され
たコルゲートチューブKの図示しない溝に係止されるこ
とによって該各電線Wが正確に位置決めされるようにな
っている。
【0019】また、平板状部26の両側端で、かつ、第
1プロテクタ本体13の係止爪ロック部24に対向する
位置には係止爪(係止部)29がそれぞれ設けられてお
り、第1プロテクタ本体13と第1蓋体14とは各係止
爪29が各係止爪ロック部24にそれぞれ係止されるこ
とによって組み付けられる。さらに、第1蓋体14の傾
斜立設部27には第2蓋体16や第2プロテクタ本体1
5に結合するための係止爪(係止部)30も適所に設け
られている。
【0020】図5に示すように、第2プロテクタ本体1
5は、第1プロテクタ本体13の底面部17とは方向が
約90度異なる方向である底面部32とこの底面部32
の両側に一体突出形成された両側面部33,33とを有
し、この上方に第2蓋体16が組み付けられることによ
ってその内部に図10,図11に示す第2分割側のハー
ネス収容室34が形成される。また、底面部32上には
2本の仕切リブ35,35が平行に一体突出形成されて
おり、第2プロテクタ本体15内に配索された3本の電
線Wは各仕切リブ35及び側面部33に規制されること
で並列状態に平面配索した状態で収容できるようになっ
ている。
【0021】また、第2プロテクタ本体15の中央部分
は3本の電線Wの並列方向を同一としつつ約90度折り
曲げる折曲部36となっており、第2プロテクタ本体1
5の一方の出入口37に対して他方の出入口38が約9
0度程度に方向変更されている。この折曲部36の両側
近傍位置にはコルゲート位置決め部A1,A2がそれぞ
れ設けられている。一方のコルゲート位置決め部A1
は、係止溝42を介して第2プロテクタ本体15に装着
される第1位置決めインナー部材40と、この装着され
る第1位置決めインナー部材40の対向位置の第2プロ
テクタ本体15に設けられ、3本の電線Wの各コルゲー
トチューブKをそれぞれ係止する3条の円弧状の位置決
めリブ39とから構成されている。他方のコルゲート位
置決め部A2は、係止溝42を介して装着される第2位
置決めインナー部材41にて構成されている。
【0022】また、両側面部33,33には第2蓋体1
6に結合するための係止爪ロック部(係合部)43が適
所に設けられていると共に、第1蓋体14や第1プロテ
クタ本体13に結合するための係止爪ロック部(係合
部)44も適所に設けられている。
【0023】図6に示すように、第2蓋体16は、平板
状ベース部45と、この平板状ベース部45の他端側に
回転自在に設けられた平板状回転部46とを備えてお
り、平板状回転部46の一部は第2プロテクタ本体15
の折曲部36と同様に約90度折り曲げられた折曲部4
7として形成されている。また、平板状ベース部45及
び平板状回転部46の両側端で、かつ、第2プロテクタ
本体15の係止爪ロック部43に対向する位置には係止
爪(係止部)48がそれぞれ設けられており、第2プロ
テクタ本体15と第2蓋体16とは各係止爪48が各係
止爪ロック部43にそれぞれ係止されることによって組
み付けられる。さらに、第2蓋体16の平板状ベース部
45には第1蓋体14や第1プロテクタ本体13に結合
するための係止爪ロック部(係合部)49も適所に設け
られている。
【0024】図2,図7に示すように、第1位置決めイ
ンナー部材40は、上面部50とこの上面部50の両側
に一体突出形成された両側面部51,51とを有し、こ
の両側面部51,51には係止爪(係止部)52がそれ
ぞれ設けられている。第1位置決めインナー部材40は
第2プロテクタ本体15に挿入し、一対の係止爪52,
52を各係止溝42,42に係止することによって装着
される。上面部50の内面には円弧状の位置決めリブ5
3が3条一体突出形成されており、第1位置決めインナ
ー部材40が第2プロテクタ本体15に装着された状態
では、この位置決めリブ53と第2プロテクタ本体15
の位置決めリブ39とが3本の電線Wの各コルゲートチ
ューブKの溝に係止することによって3本の電線Wがそ
れぞれ位置決めされるようになっている。
【0025】図2,図8に示すように、第2位置決めイ
ンナー部材41は、インナーベース部55とこのインナ
ーベース部55にヒンジ部56を介して連結された蓋部
57とを備えており、蓋部57とインナーベース部55
とは互いのロック爪(係止部)58同士の係脱によって
着脱自在に設けられている。インナーベース部材55に
は一対の係止爪(係止部)59,59が設けられてい
る。そして、第2位置決めインナー部材41を第2プロ
テクタ本体15に挿入し、一対の係止爪59,59を各
係止溝42,42に係止することによって第2プロテク
タ本体15に装着されるようになっている。
【0026】また、インナーベース部55と蓋部57と
の互いの対向面側には位置決めリブ60が3条それぞれ
一体突出形成されており、この双方の位置決めリブ60
によって3本の電線Wの各コルゲートチューブKの溝に
係止することによって3本の電線Wを第2位置決めイン
ナー部材41の単独で位置決めできるようになってい
る。さらに、第2プロテクタ本体15に装着された場合
には3本の電線Wを第2位置決めインナー部材41を介
して第2プロテクタ本体15にそれぞれ位置決めできる
ようになっている。
【0027】次に、上記ワイヤハーネス用プロテクタ1
0におけるワイヤハーネスの収容作業を説明する。図2
に示すように、図示しない所定の治具上に第1プロテク
タ本体13と第2位置決めインナー部材41とを所定の
間隔を置いてセットする。そして、第1プロテクタ本体
13の底面部17に3本の電線Wを並列状態に平面配索
した状態で配置する。また、第1プロテクタ本体13内
に配置された3本の電線Wを第2位置決めインナー部材
41のインナーベース部55内に並列状態に平面配索し
た状態で配置する。
【0028】次に、第2位置決めインナー部材41のイ
ンナーベース部55に蓋部57を装着して第2位置決め
インナー部材41で3本の電線Wを位置決めした状態で
固定する。そして、第2位置決めインナー部材41で固
定された3本の電線Wを図2にて矢印で示す方向に約9
0度折り曲げ、この折り曲げられた3本の電線Wの箇所
を第1プロテクタ本体13の他方の出入口23上に配置
する。
【0029】次に、この状態を保持しつつ第1プロテク
タ本体13の上方から第1蓋体14を被せ、第1プロテ
クタ本体13の係止ロック部材24と第2蓋体16の係
止爪29とを係止することによって第1プロテクタ本体
13と第1蓋体14とを組み付ける。これによって3本
の電線Wは、図9に示すように、第1プロテクタ本体1
3と第1蓋体14との第1分割側のハーネス収容室19
内に横並び状態で収容される。
【0030】次に、第2位置決めインナー部材41で固
定された3本の電線Wを一体的に約90度捻り、この捻
った状態で3本の電線Wを固定している第2位置決めイ
ンナー部材41を第2プロテクタ本体15に装着すると
共に、3本の電線Wを第2プロテクタ本体15の折曲部
36に沿って折り曲げつつ底面部32に並列状態に平面
配索する。この平面配索は、3本の電線Wが第2位置決
めインナー部材41で位置決めされているため、容易に
できる。
【0031】次に、第1位置決めインナー部材40を第
2プロテクタ本体15に装着し、第1位置決めインナー
部材40の位置決めリブ53と第2プロテクタ本体15
の位置決めリブ39にて3本の電線Wの各コルゲートチ
ューブKが位置決めされる。これで、3本の電線Wはほ
ぼ第2プロテクタ本体15の折曲部36に沿って折り曲
げつつ所定の並列状態で仮固定されることになる。つま
り、この実施形態では、第2位置決めインナー部材41
と第1位置決めインナー部材40の装着によって第2プ
ロテクタ本体15における3本の電線Wの並列状態の平
面配索がほぼ完了する。
【0032】次に、第2プロテクタ本体15に第2蓋体
16を被せ、第2プロテクタ本体15の係止爪ロック部
材3と第2蓋体16の係止爪48とを係止することによ
って第2プロテクタ本体15と第2蓋体16とを組み付
ける。これによって3本の電線Wは、図10,図11に
示すように、第2プロテクタ本体15と第2蓋体16と
の第2分割側のハーネス収容室34内に折り曲げつつ縦
並び状態で収容される。尚、第2分割側の他方の出入口
38側は、直立方向の縦並びに対して少し傾斜してい
る。さらに、第2プロテクタ本体15と第2蓋体16と
の組み付けと同時に第2プロテクタ本体15及び第2蓋
体16と第1プロテクタ本体13及び第1蓋体14との
間を係止爪30及び係止爪ロック部49等で係止して結
合すれば、3本の電線Wの収容作業が完了する。尚、第
2分割側と第1分割側との結合作業は第2プロテクタ本
体15と第2蓋体16との組み付け作業よりも先に、ま
たは、同時に行う場合もあり、作業の前後は各プロテク
タ本体13,15と各蓋体14,16の設計態様によ
る。
【0033】上記3本の電線Wの収容作業にあって、第
2プロテクタ本体15内の折曲部36に沿って折り曲げ
た電線Wを折曲部36の両端位置のコルゲート位置決め
部A1,A2で位置決めするため、電線Wを折曲部36
に沿ってたるみなく配置できる。つまり、電線Wはその
弾性復帰力によって直線状になろうとするが、この弾性
復帰力に抗して折曲部36の両端位置で電線Wに外装さ
れたコルゲートチューブKを押さえることから電線Wの
曲率半径が第2プロテクタ本体15の折曲部36の曲率
半径と同じに配置できるため、第2分割側内での電線W
の寸法管理が容易にできる。
【0034】また、前記実施形態では、コルゲート位置
決め部A1,A2は、第2プロテクタ本体15に装着自
在な第1及び第2位置決めインナー部材40,41を有
し、この第1及び第2位置決めインナー部材40,41
を第2プロテクタ本体15に装着することによって電線
Wに外装されたコルゲートチューブKを第2プロテクタ
本体15に位置決めする。このため、第2プロテクタ本
体15内に配置した電線WのコルゲートチューブKを第
1及び第2位置決めインナー部材40,41で仮止めし
た状態で第2蓋体16を組み付ければ良く、電線Wの収
容作業性をより一段と向上させることができる。
【0035】前記実施形態では、第1プロテクタ本体1
3と第1蓋体14との収容作業、及び、第2プロテクタ
本体15と第2蓋体16との収容作業で共に3本の電線
Wを並列状態に平面配索すれば良く、捻り配索や立体配
索をする必要がないため、電線Wの収容作業を容易に行
うことができる。
【0036】尚、前記実施形態では、ワイヤハーネス用
プロテクタ10は、3本の電線Wを収容し、略90度折
り曲げるものを示したが、2本又は4本又はそれ以上の
複数の電線を収容するものについて、また、内部での折
曲角度が90度以外の折曲角度のものについても本発明
が適用できることは勿論である。
【0037】尚、前記実施形態によれば、ワイヤハーネ
ス用プロテクタが第1分割側と第2分割側とに分割され
るものについて本発明を適用した場合を示したが、分割
されないもの、即ち、共に折曲部を有するプロテクタ本
体と蓋体とから構成されるものについても同様に適用さ
れることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、電線の収容作業過程にあってプロテクタ本体内
の折曲部に沿って折り曲げられた電線を折曲部の両端位
置のコルゲート位置決め部で仮位置決めするため、電線
を折曲部に沿ってたるみなく配置できる。つまり、電線
はその弾性復帰力によって直線状になろうとするが、こ
の弾性復帰力に抗して折曲部の両端位置で電線に装着さ
れたコルゲートチューブを押さえることから電線の曲率
半径がプロテクタ本体の折曲部の曲率半径と同じに配置
できるため、電線の寸法管理を容易に行うことができ
る。
【0039】請求項2の発明によれば、プロテクタ本体
内に配置した電線のコルゲートチューブを位置決めイン
ナー部材で仮止めした状態で蓋体を組み付ければ良いた
め、電線の収容作業性をより一段と向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、ワイヤハーネス用
プロテクタの組み付け完了時の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、ワイヤハーネス用
プロテクタの分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、第1プロテクタ本
体の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、第1蓋体の斜視図
である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、第2プロテクタ本
体の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、第2蓋体の斜視図
である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、(A)は第1位置
決めインナー部材の底面図、(B)は第1位置決めイン
ナー部材の正面図、(C)は図7(A)中D−D線に沿
う断面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、(A)は第2位置
決めインナー部材の平面図、(B)は第2位置決めイン
ナー部材の正面図、(C)は図8(A)中E−E線に沿
う断面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、図1中A−A線に
沿う断面図である。
【図10】本発明の一実施形態を示し、図1中B−B線
に沿う断面図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、図1中C−C線
に沿う断面図である。
【図12】従来例のワイヤハーネス用プロテクタの分解
斜視図である。
【符号の説明】
10 ワイヤハーネス用プロテクタ 15 第2プロテクタ本体(プロテクタ本体) 16 第2蓋体(蓋体) 34 ハーネス収容室 36,47 折曲部 40 第1位置決めインナー部材 41 第2位置決めインナー部材 A1,A2 コルゲート位置決め部 W 複数の電線 K コルゲートチューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折曲部をそれぞれ有するプロテクタ本体
    と蓋体とを組み付け、この組み付けられた前記プロテク
    タ本体と前記蓋体との内部に折曲箇所を有するハーネス
    収容室を設け、このハーネス収容室にコルゲートチュー
    ブがそれぞれ装着された複数の電線を折り曲げて並列に
    収容したワイヤハーネス用プロテクタにおいて、 前記折曲部の両端位置付近に前記複数の電線に装着され
    た各コルゲートチューブを位置決めするコルゲート位置
    決め部を設けたことを特徴とするワイヤハーネス用プロ
    テクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイヤハーネス用プロテ
    クタであって、 前記コルゲート位置決め部は、前記プロテクタ本体に装
    着自在な位置決めインナー部材を有し、この位置決めイ
    ンナー部材を前記プロテクタ本体に装着することによっ
    て前記各コルゲートチューブを前記プロテクタ本体に位
    置決めするようにしたことを特徴とするワイヤハーネス
    用プロテクタ。
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