JP2003023715A - 電気接続箱の防水構造 - Google Patents

電気接続箱の防水構造

Info

Publication number
JP2003023715A
JP2003023715A JP2001204639A JP2001204639A JP2003023715A JP 2003023715 A JP2003023715 A JP 2003023715A JP 2001204639 A JP2001204639 A JP 2001204639A JP 2001204639 A JP2001204639 A JP 2001204639A JP 2003023715 A JP2003023715 A JP 2003023715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
junction box
grommet
water blocking
blocking cover
box body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001204639A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Miyakoshi
浩司 宮腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001204639A priority Critical patent/JP2003023715A/ja
Publication of JP2003023715A publication Critical patent/JP2003023715A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強い水勢に対してもグロメットから電気接続
箱内への水の浸入を確実に防止する。 【解決手段】 グロメット4と接続箱本体2との嵌合部
分5を覆う止水カバー6を接続箱本体2に装着した。グ
ロメット4の蛇腹部15の谷部に係合する孔部14を止
水カバー6に設けた。接続箱本体2にスライド案内部を
設け、スライド案内部に対するスライド係合部を止水カ
バー6に設けた。グロメット4のフランジ部16をスラ
イド嵌合させる接続箱本体2のガイド部9に前記スライ
ド案内部を設けた。止水カバー6を分割式にした。一方
の分割部分に前記スライド係合部と側壁延長部を設け、
他方の分割部分を正面壁と平面壁で断面略L字状に形成
し、両分割部分をヒンジ部で回動自在に連結し、係止手
段で係止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続箱本体と防水
用のグロメットとの嵌合部分を止水カバーで覆って、嵌
合部分に跳ね水や高圧水等が直接噴射されないようにし
た電気接続箱の防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の電気接続箱の防水構造の
基本的な形態を示すものである。電気接続箱は、合成樹
脂製の接続箱本体を構成する下ケース71と上ケース7
2と、下ケース71内に収容されるヒューズやリレー等
を含む接続ユニット(図示せず)と、防水用の弾性のグ
ロメット73とを備えたものであり、下ケース71の一
側壁にワイヤハーネス導出用の略U字状の切欠部74
と、切欠部74の周縁から外側に突出したガイド部75
とを有し、ガイド部75にグロメット73をスライド式
に嵌着し、接続ユニット(図示せず)に続くワイヤハー
ネス(複数本の電線)76をグロメット73内に挿通さ
せて外部に導出させる。
【0003】グロメット73は、蛇腹部77と、蛇腹部
77の一方に続く小径な円筒部78と、蛇腹部77の他
方に続くフランジ部79と、フランジ部79内に嵌着さ
れる合成樹脂製の補強部材(図示せず)とで構成され、
フランジ部79を前記下ケース71のガイド部75にス
ライド嵌合させ、さらに下ケース71の上部に上ケース
72を被せて、フランジ部79の上面を上ケース72の
下面に密着させることで、フランジ部79の外周から下
ケース71内への水の浸入が防止される。
【0004】また、上ケース72の内周縁には矩形環状
のパッキン(図示せず)が設けられ、パッキンに下ケー
ス71の上端縁が密着することで、下ケース71と上ケ
ース72の接合部からの水の浸入が防止される。グロメ
ット73の円筒部78の先端は、ワイヤハーネス76を
挿通させた状態でビニルテープ(図示せず)で巻かれて
止水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電気接続箱の防水構造にあっては、例えばトラック
用等のように電気接続箱を外部に露出して装着する場合
等において、車両走行中に強く跳ね上がった雨水や洗車
時の高圧水や高圧洗浄水等がグロメット73のフランジ
部79を直撃する等した際に、高い水圧によってフラン
ジ部79と下ケース1との間に水が浸入してしまうとい
う問題を生じた。下ケース71内に水が浸入した場合に
は、下ケース内部の接続ユニット等に悪影響を与えてし
まうという心配があった。
【0006】本発明は、上記した点に鑑み、接続箱本体
とグロメットとの嵌合部分に高い圧力の水が勢いよくか
かった場合等においても、接続箱本体内への水の浸入を
確実に防止することのできる電気接続箱の防水構造を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電気接続箱の防水構造は、
ワイヤハーネスを挿通させる防水用のグロメットを接続
箱本体に嵌合させた電気接続箱の防水構造において、前
記グロメットと前記接続箱本体との嵌合部分を覆う止水
カバーを該接続箱本体に装着したことを特徴とする。上
記構成により、接続箱本体とグロメットとの嵌合部分す
なわちシール部分が止水カバーで覆われて外部から保護
され、雨水や洗浄水といった高圧の水が止水カバーに直
射され、上記嵌合部分への直射が防止される。これによ
り、グロメットによる防水が確実に行われる。また、車
両走行中の跳ね石や雪やゴミ等が止水カバーに当たって
受け止められ、それらからグロメットの嵌合部分が保護
される。
【0008】本発明の請求項2に係る電気接続箱の防水
構造は、請求項1に係る電気接続箱の防水構造におい
て、前記グロメットの蛇腹部の谷部に係合する孔部を前
記止水カバーに設けたことを特徴とする。上記構成によ
り、グロメットの蛇腹部の谷部に止水カバーの孔部の周
縁が密着して、孔部から止水カバー内への水の浸入が防
止される。たとえ水が浸入した場合でも、蛇腹部の山部
と孔部の周縁とで水勢が弱められて、上記グロメットの
嵌合部分への高圧水の直射は確実に阻止される。
【0009】本発明の請求項3に係る電気接続箱の防水
構造は、請求項1又は2に係る電気接続箱の防水構造に
おいて、前記接続箱本体にスライド案内部を設け、前記
止水カバーに、該スライド案内部に対するスライド係合
部を設けたことを特徴とする。上記構成により、止水カ
バーのスライド係合部を接続箱本体のスライド案内部に
スライド式に係合させて、ワンタッチで簡単に且つガタ
付きなく止水カバーを接続箱本体に装着固定することが
できる。また、スライド案内部とスライド係合部との係
合(嵌合)が隙間なく行われて、両者間から止水カバー
内への水の浸入が防止される。
【0010】本発明の請求項4に係る電気接続箱の防水
構造は、請求項3に係る電気接続箱の防水構造におい
て、前記グロメットのフランジ部をスライド嵌合させる
前記接続箱本体のガイド部に前記スライド案内部を設け
たことを特徴とする。上記構成により、グロメットのフ
ランジ部を収容するガイド部に止水カバーが装着固定さ
れ、フランジ部すなわち上記嵌合部分が最小のスペース
で止水カバーにより覆われて確実に保護される。これに
より、止水カバーの取付が省スペース化され、止水カバ
ーが小型化される。すなわち、最小の止水カバーで最大
の止水効果が発揮される。
【0011】本発明の請求項5に係る電気接続箱の防水
構造は、請求項1〜4の何れかに係る電気接続箱の防水
構造において、前記止水カバーを分割式にしたことを特
徴とする。上記構成により、止水カバーを分割した状態
で例えば止水カバーの孔部をグロメットの蛇腹部の谷部
に係合させることができる。これにより、グロメットの
蛇腹部に邪魔されることなく、止水カバーをスムーズ且
つ確実に接続箱本体に装着することができる。
【0012】本発明の請求項6に係る電気接続箱の防水
構造は、請求項5に係る電気接続箱の防水構造におい
て、前記止水カバーの一方の分割部分に前記スライド係
合部と側壁延長部とを設け、他方の分割部分を正面壁と
平面壁とで断面略L字状に形成し、両分割部分を該側壁
延長部においてヒンジ部で回動自在に連結し、且つ係止
手段で閉止した状態に係止することを特徴とする。上記
構成により、一方の分割部分をグロメットの外周側にお
いて接続箱本体のスライド案内部に装着し、次いで他方
の分割部分をヒンジ部を支点として側方から閉じ方向に
回動させて一方の分割部分に接合させる。回動に際し
て、他方の分割部分に側壁がないから、側壁と接続箱本
体の突出したガイド部との干渉が起こらず、他方の分割
部分がスムーズに一方の分割部分に接合される。両分割
部分は係止手段で閉止状態に保たれる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係
る電気接続箱の防水構造の一実施形態を示すものであ
る。
【0014】図1(外観斜視図)の如く、この電気接続
箱1の防水構造は、合成樹脂製の接続箱本体である下ケ
ース2と合成ゴム製の弾性のグロメット4との嵌合(接
合)部分5を別体の合成樹脂製の止水カバー6で覆った
ことを特徴とするものである。
【0015】止水カバー6は矩形箱状に形成され、中央
で上下に分割可能となっている。止水カバー6の矩形開
口側の左右両側の基端7と下側の基端8(図3)とは下
ケース2の略U字状のガイド部9の正面壁10に密接
し、上側の基端11(図3)は、合成樹脂製の接続箱本
体である上ケース3の前端の突出壁12の下端に近接し
て又は接して位置している。また、止水カバー6の中央
の分割部13に続く円形の孔部14はグロメット4の蛇
腹部15の谷部15a(図2)に密着している。この状
態で止水カバー6はガイド部9に固定されている。止水
カバー6の詳細構造については後述する。
【0016】上記の如く、下ケース2のガイド部9に嵌
合したグロメット4のフランジ部16(図2)が止水カ
バー6によって外部から遮断されたことで、車両走行中
の雨水の跳ね上がりや高圧洗浄時の高圧水等が止水カバ
ー6に直射され、フランジ部16とガイド部9との嵌合
部分5への雨水や高圧水の直射が防止される。
【0017】図1で、ガイド部9は下ケース2の前側の
壁部17から一体に前方へ突出形成され、ガイド部9の
上端9a(図3)は上ケース3の下端まで延びている。
ガイド部9の内側にグロメット4のフランジ部16が上
方からスライド式に挿入嵌合され、フランジ部16に続
く蛇腹部15がガイド部9の間から前方へ突出し、蛇腹
部15の付け根寄りの谷部15a(図2)が止水カバー
6の前側の壁部(正面壁)18の孔部14に嵌合し、蛇
腹部15は小径の筒部19を経て大径の筒部(図示せ
ず)に続いている。
【0018】グロメット4内には図示しないワイヤハー
ネスが挿通され、ワイヤハーネスは下ケース2内の接続
ユニット(図示せず)に続いている。ワイヤハーネスを
挿通させた状態でグロメット4がガイド部9にスライド
嵌合され、次いで止水カバー6がガイド部9の正面側に
スライド式に組み付けられ、次いで上ケース3が覆設さ
れる。
【0019】上ケース3は下ケース2よりも一回り幅広
に形成され、上ケース3の周壁20の内側に下ケース2
の周壁21の上端部が進入する。下ケース2の上部開口
(図示せず)は、上ケース3内の図示しない防水パッキ
ンで密閉される。上ケース3の前側の突出壁12の内側
にグロメット4のフランジ部16の上端部16a(図
3)が挿入密着されている。
【0020】ガイド部9の正面壁10は突出壁12の前
端と垂直方向のほぼ同一面に位置している。従って、止
水カバー6を上ケース3の突出壁12を越えて上側まで
延長させることも可能である。この場合は、上ケース3
を下ケース2に被せた後、ガイド部9に止水カバー6を
装着することが組付作業性の観点から好ましい。
【0021】突出壁12の両側において上ケース3にロ
ック部(付設される回動式の金具は図示せず)22が設
けられ、下ケース2に金具に対する係止用の突起23が
設けられている。図1は上記ロック手段22,23で上
ケース3を下ケース2に緊密に接合させた状態を示して
いる。なお、本明細書ではグロメット4の突出方向を前
側と定義しているが、この方向は電気接続箱1の実使用
状態と必ずしも一致するものではない。
【0022】図2は図1のA−A断面(横断面)、図3
は図1のB−B断面(縦断面)をそれぞれ示すものであ
る。図2(横断面図)の如く、下ケース2のガイド部9
の左右両側の正面壁10に垂直な一対の突出壁24が一
体に設けられ、本形態において各突出壁24の外側面に
一条のガイドレール25が垂直方向に形成されている。
突出壁24とガイドレール25とで、止水カバー6に対
するスライド案内部26が構成されている。
【0023】止水カバー6には、その左右両側の壁部2
7の内面に、ガイドレール25を前後に挟むように、二
条の垂直方向のスライド係合部28が一体に設けられて
いる。二条のスライド係合部28の間の溝29(図5)
にガイドレール25が摺動自在に係合している。
【0024】なお、上記スライド案内部26とスライド
係合部28とは一つの形態を示すものであり、他の形態
として、ガイド部9の正面壁10に横断面略L字状のガ
イドレール(図示せず)を内向きに配設し、止水カバー
6の両側壁27の内面に横断面略コの字状のスライド係
合部(図示せず)を突設して、コの字の内側空間にL字
を係合させた状態に、スライド係合部をガイドレールに
係合させることも可能である。
【0025】図2において、止水カバー6の正面壁18
の中央の円形の孔部14にグロメット4の蛇腹部15が
挿通され、孔部14の内周縁がフランジ部16寄りの一
番目の山部15bに続く谷部15aに係合密着してい
る。これにより、蛇腹部15と孔部14との間から止水
カバー6内への水の浸入が防止されると共に、蛇腹部1
5が孔部14の周縁を支点として上下左右に容易に屈曲
可能である。
【0026】グロメット15のフランジ部16は本形態
で前後二段に形成され、それに合わせてガイド部9も前
後二段に形成され、ガイド部9の内側に二段にガイド溝
30,31が形成されている。フランジ部16を二段と
したのは防水性を上げるためであり、これについては別
の出願で詳細に提案済みである。
【0027】ガイド部9の一段目の部分(符号30で代
用する)は下ケース2の外側の周壁21に続き、二段目
の部分(符号31で代用する)は内側の周壁32に続い
ている。ガイド部9に対応して各周壁21,32にハー
ネス導出用の略U字状の切欠部33が設けられている。
なお、止水カバー6を用いた構造は一段式の既存のフラ
ンジ部やガイド部にも適用可能であることは勿論であ
る。
【0028】図3(縦断面図)の如く、ガイド部9のガ
イドレール25と止水カバー6のスライド係合部28と
はそれぞれガイド部9及び止水カバー6の上半部に設け
られている。これは、図4で後述する如く止水カバー6
を回動式に上下に分割可能としたためである。これ以外
の構造を採用した場合には、ガイドレール25をガイド
部9の高さとほぼ同じ程度の長さに延長形成し、それに
合わせてスライド係合部28を止水カバー6の下半部ま
で延長形成することも可能である。
【0029】止水カバー6の開口側の基端(後端)7,
8は左右及び下側においてガイド部9の正面壁10の表
面に隙間なく密接している。止水カバー6の上側の基端
11はガイド部9の左右の真直部分の間で隙間34を存
しているが、この隙間34は図1の上ケース3の前側の
突出壁12の下端面で塞がれて、止水カバー6内は完全
に密閉されるから何ら問題はない。
【0030】なお、上記ガイド部9間の隙間34を塞ぐ
ような突出部(図示せず)を止水カバー6の上壁36に
水平に延長形成することも可能である。この場合は、止
水カバー6を装着した後、上ケース3(図1)を装着す
ることになる。また、止水カバー6の基端7,8側の内
周面をガイド部9の正面壁10ではなくガイド部9の外
周面に密接させるようにすることも可能である。この場
合、止水カバー6をガイド部9の形状に合わせて略U字
状に形成することが好ましい。
【0031】また、ガイド部9ではなく、ガイド部9の
外側で下ケース2の前壁17の表面に止水カバー6の基
端7,8を密接させることも可能である。また、これら
の構成を各種取り合わせた形状とすることも可能であ
る。
【0032】グロメット4のフランジ部16の上端部は
ガイド部9よりも高く突出し、一段目のフランジ部分
(符号16aで代用する)が図1の上ケース3の突出壁
12の内面に密着し、二段目のフランジ部分16bが突
出壁12の上側の二段目の部分37の内側で防水パッキ
ン(図示せず)に当接する。防水パッキンには下ケース
2の内側の周壁32の上端が当接する。なお、図3,図
4では示していないが、グロメット4のフランジ部16
内にプラスチック製の補強部材を装着することも可能で
ある。
【0033】図4〜図6は止水カバー6の一形態を示す
ものである。図4は正面図、図5は平面図、図6は側面
図である。この止水カバー6は上下に分割され、上側の
分割部分6aが正面壁18aと上壁36と左右の両側壁
27と両側壁27の下方延長部27aとで略門型状に形
成され、下側の分割部分6bが、一方の下方延長部27
aの下端に薄肉のヒンジ部40を介して矢印Cの如く回
動自在に配置され、正面壁18bと下壁(平面壁)とで
縦断面略L字状に形成されている。
【0034】各正面壁18a,18bには半円形の切欠
孔14a,14bが設けられ、上下一対の切欠孔14
a,14bが整合してグロメット4(図2)の蛇腹部1
5を挿通させる円形の孔部14(図2)となる。下壁4
1のヒンジ部40とは反対側の端部にロック用の短い可
撓性の係止アーム(係止手段)42が設けられ、他方の
下方延長部27aの下端外側に、係止アーム42に対す
る係合用の枠部(係止手段)43が設けられている。係
止アーム42は外向きの突起42aを有し、枠部43は
内側に挿通孔43aを有している。
【0035】上側の分割部分6aの両側壁27の内面の
開口端側に垂直方向のスライド係合部28が設けられて
いる。スライド係合部28は前後一対のレール状の真直
な突条(符号28で代用する)で構成され、一対の突条
28の間にガイドレール25(図2)を係合させる溝部
29を有している。
【0036】ヒンジ部40を支点として下側の分割部分
29を回動させて上側の分割部分6aに合体させる。係
止アーム42は内向きに撓みつつ枠部43内に進入し、
突起42aが枠部43を貫通して枠部43の上端に係合
する。これにより、下側の分割部分6bが上側の分割部
分28にしっかりと固定される。上側の分割部分6aは
予め下ケース2(図3)に固定される。なお、係止手段
は係止アーム42と枠部43とに限らず、係止突起と係
合孔等、図示しない種々の構成を適用可能である。
【0037】上下の分割部分6a,6bを開いた(分割
した)状態で、図2の下ケース2のガイドレール25に
スライド係合部28を上方からスライド係合させ、次い
で下側の分割部分6bを回動式に閉止させる。下側の分
割部分6bを正面壁18bと下壁41のみの構成とした
ことで、下側の分割部分6bの回動閉止が可能となって
いる。もしも下側の分割部分6bに両側壁を設けた場合
は、回動時にその両側壁が下ケース2のガイド部9に当
たってそれ以上の回動ができなくなってしまう。
【0038】両分割部分6a,6bを合体させること
で、グロメット4と下ケース2との嵌合部分5(図2)
が止水カバー6で完全に覆われて高圧水等の直射から保
護される。ガイドレール25の上端25a(図3)はス
ライド係合部28の上端である上壁36の内面に当接し
て、止水カバー6が下方向に不動に固定される。上ケー
ス3(図1)を閉止することで、上ケース3の突出壁1
2の下端を止水カバー6の上壁36の外面に当接させ
て、止水カバー6を上方向不動に固定することも可能で
ある。但し、上側への移動はグロメット4やワイヤハー
ネスの自重で防止されるから、特に止水カバー6を係止
させる必要はない。
【0039】なお、本発明の止水カバー6は、グロメッ
ト4のフランジ部16を下ケース2のガイド部9にスラ
イド嵌合させる構造のみならず、例えばグロメットの環
状の厚肉部分(図示せず)を接続箱本体の円形の孔部
(図示せず)に嵌着させる構造にも適用可能である。
【0040】また、止水カバー6はヒンジ部40を用い
ずに分割させることも可能である。また、両分割部分6
a,6bの正面壁18a,18b同士をヒンジ部40で
連結させて、側方ではなく前方向に回動自在とすること
も可能である。この場合は側壁延長部27aは不要で、
下側の分割部分6bは上側の分割部分6aとほぼ対称な
形状とすることができる。
【0041】また、下ケース2のガイド部9に上側から
でなく下側から止水カバー6をスライド係合させるよう
にすることも可能である。この場合は、下方向への止水
カバー6の抜けを防ぐための係止手段が必要である。ま
たガイドレール15をガイド部9ではなく下ケース2の
前壁17に設けることも可能である。また、止水カバー
6は合成樹脂に限らず、例えば硬質の合成ゴムで形成す
ることも可能である。止水カバー6の形状は矩形状に限
らず、グロメット4と接続箱本体2との嵌合部分5の形
状に応じて環状や楕円状や台形状等に形成することも可
能である。
【0042】また、止水カバー6をスライド係合以外の
例えば係止爪と係合溝との図示しない係合によって下ケ
ース2に固定することも可能である。また、上ケース3
に設けた水平なガイドレール(図示せず)に沿って止水
カバー6をスライド式に組み付けることも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、接続箱本体とグロメットとの嵌合部分すなわちシー
ル部分が止水カバーで覆われて外部から保護され、車両
走行中の跳ね上げ水や高圧洗浄等における高圧水が止水
カバーに直射され、上記嵌合部分への高圧水の直射が防
止されるから、グロメットによる防水が確実に行われ、
接続箱本体内への水の浸入が確実に防止される。また、
車両走行中の跳ね石や雪やゴミ等が止水カバーに当たっ
て受け止められ、それらからもグロメットの嵌合部分が
保護され、グロメットの嵌合部分の傷付き等が防止さ
れ、防水シール性が常に良好に確保される。
【0044】請求項2記載の発明によれば、グロメット
の蛇腹部の谷部に止水カバーの孔部の周縁が密着して、
孔部から止水カバー内への水の浸入が防止され、たとえ
水が浸入した場合でも、蛇腹部の山部と孔部の周縁とで
水勢が弱められて、上記グロメットの嵌合部分への高圧
水の直射が確実に阻止されるから、グロメットの防水性
が確実に発揮され、接続箱本体内への水の浸入が確実に
防止される。
【0045】請求項3記載の発明によれば、止水カバー
のスライド係合部を接続箱本体のスライド案内部にスラ
イド式に係合させて、ワンタッチで簡単に且つガタ付き
なく止水カバーを接続箱本体に装着固定することができ
るから、止水カバーの装着作業性が向上する。また、ス
ライド案内部とスライド係合部との係合(嵌合)が隙間
なく行われて、両者間から止水カバー内への水の浸入が
防止されるから、電気接続箱の防水性が高まる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、グロメット
のフランジ部を収容するガイド部に止水カバーが装着固
定され、フランジ部すなわち上記嵌合部分が最小のスペ
ースで止水カバーにより覆われて確実に保護されるか
ら、止水カバーの取付が省スペース化され、止水カバー
が小型化されて、最小の止水カバーで最大の止水効果が
発揮される。
【0047】請求項5記載の発明によれば、止水カバー
を分割した状態で例えば止水カバーの孔部をグロメット
の蛇腹部の谷部に係合させることができるから、グロメ
ットの蛇腹部に邪魔されることなく、止水カバーをスム
ーズ且つ確実に接続箱本体に装着することができ、これ
により止水カバーの装着作業性が向上する。
【0048】請求項6記載の発明によれば、一方の分割
部分をグロメットの外周側において接続箱本体のスライ
ド案内部に装着し、次いで他方の分割部分をヒンジ部を
支点として側方から閉じ方向に回動させて一方の分割部
分に接合させることで、接続箱本体のガイド部との干渉
を起こすことなく、容易に且つ確実に止水カバーを装着
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の防水構造の一実施形
態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】止水カバーの一形態を示す正面図である。
【図5】同じく止水カバーを示す平面図である。
【図6】同じく止水カバーを示す側面図である。
【図7】従来の電気接続箱の防水構造の基本形態を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱 2 下ケース(接続箱本体)、 4 グロメット 5 嵌合部分 6 止水カバー 6a 上側の分割部分 6b 下側の分割部分 9 ガイド部 14 孔部 15 蛇腹部 15a 谷部 16 フランジ部 18b 正面壁 26 スライド案内部 27a 側壁延長部 28 スライド係合部 40 ヒンジ部 41 下壁(平面壁) 42 係止アーム(係止手段) 43 係合用の枠部(係止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 5/03 H05K 5/03 D 5/06 D 5/06 7/00 M 7/00 H02G 3/28 F Fターム(参考) 4E352 AA09 BB02 BB10 BB15 CC22 CC34 CC44 DD09 DR05 DR14 DR42 GG04 GG08 GG20 4E360 AB12 AB33 AB34 BA04 BA08 BB02 BB04 BB12 BC03 BD03 BD05 EA03 EA18 EA29 EC11 ED13 ED17 ED23 ED27 FA08 GA03 GA29 GA33 GB93 GB94 5G357 DA02 DB03 DC12 DD01 DD05 DD10 5G361 AA06 AB09 AC02 AC11 AE01 5G363 AA01 BA02 CB08 DC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを挿通させる防水用のグ
    ロメットを接続箱本体に嵌合させた電気接続箱の防水構
    造において、前記グロメットと前記接続箱本体との嵌合
    部分を覆う止水カバーを該接続箱本体に装着したことを
    特徴とする電気接続箱の防水構造。
  2. 【請求項2】 前記グロメットの蛇腹部の谷部に係合す
    る孔部を前記止水カバーに設けたことを特徴とする請求
    項1記載の電気接続箱の防水構造。
  3. 【請求項3】 前記接続箱本体にスライド案内部を設
    け、前記止水カバーに、該スライド案内部に対するスラ
    イド係合部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の電気接続箱の防水構造。
  4. 【請求項4】 前記グロメットのフランジ部をスライド
    嵌合させる前記接続箱本体のガイド部に前記スライド案
    内部を設けたことを特徴とする請求項3記載の電気接続
    箱の防水構造。
  5. 【請求項5】 前記止水カバーを分割式にしたことを特
    徴とする請求項1〜4の何れか記載の電気接続箱の防水
    構造。
  6. 【請求項6】 前記止水カバーの一方の分割部分に前記
    スライド係合部と側壁延長部とを設け、他方の分割部分
    を正面壁と平面壁とで断面略L字状に形成し、両分割部
    分を該側壁延長部においてヒンジ部で回動自在に連結
    し、且つ係止手段で閉止した状態に係止することを特徴
    とする請求項5記載の電気接続箱の防水構造。
JP2001204639A 2001-07-05 2001-07-05 電気接続箱の防水構造 Withdrawn JP2003023715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204639A JP2003023715A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 電気接続箱の防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204639A JP2003023715A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 電気接続箱の防水構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003023715A true JP2003023715A (ja) 2003-01-24

Family

ID=19041075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001204639A Withdrawn JP2003023715A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 電気接続箱の防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003023715A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100446368C (zh) * 2003-07-04 2008-12-24 矢崎总业株式会社 电接线箱的隔水结构
CN103906391A (zh) * 2014-04-11 2014-07-02 上海松江飞繁电子有限公司 一种用于探测器的防水结构
CN104795776A (zh) * 2014-01-17 2015-07-22 矢崎总业株式会社 电气接线箱
JP2017131048A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 矢崎総業株式会社 電気接続箱用の防水構造および電気接続箱
JP2019161926A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 ダイハツ工業株式会社 車両用の電気接続箱
CN113541063A (zh) * 2021-07-31 2021-10-22 娄风妮 一种具有防电缆扭曲堆积功能的mpp电缆保护管
RU212439U1 (ru) * 2021-04-07 2022-07-21 Общество с ограниченной ответственностью "ИЭК ХОЛДИНГ" Монтажная коробка

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100446368C (zh) * 2003-07-04 2008-12-24 矢崎总业株式会社 电接线箱的隔水结构
CN104795776A (zh) * 2014-01-17 2015-07-22 矢崎总业株式会社 电气接线箱
CN103906391A (zh) * 2014-04-11 2014-07-02 上海松江飞繁电子有限公司 一种用于探测器的防水结构
JP2017131048A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 矢崎総業株式会社 電気接続箱用の防水構造および電気接続箱
JP2019161926A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 ダイハツ工業株式会社 車両用の電気接続箱
JP7166043B2 (ja) 2018-03-15 2022-11-07 ダイハツ工業株式会社 車両用の電気接続箱
RU212439U1 (ru) * 2021-04-07 2022-07-21 Общество с ограниченной ответственностью "ИЭК ХОЛДИНГ" Монтажная коробка
CN113541063A (zh) * 2021-07-31 2021-10-22 娄风妮 一种具有防电缆扭曲堆积功能的mpp电缆保护管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6051790A (en) Wire harness-mounting construction
JP3257469B2 (ja) 電気接続箱
JP3914399B2 (ja) 電気接続箱の防水構造
JP2003219539A (ja) 防水ボックスのカバー組付構造
JP3503871B2 (ja) 車両用ドアハーネスの配索構造
JPH09109679A (ja) 車両用ドアのシール構造
JP2003023715A (ja) 電気接続箱の防水構造
JP2003009361A (ja) グロメットによる防水構造
JP3707399B2 (ja) 樹脂製インナースリーブを備えたグロメット
US20020005015A1 (en) Door module
JP2002025684A (ja) 保護カバー
JP3788724B2 (ja) 保護カバー
US8952280B2 (en) Switch case having flanges that fold over clearance between case and cover
JP3293744B2 (ja) ドア用回路体の組付構造
JP2002325341A (ja) ハーネスグロメットおよびハーネスグロメットの取付構造
JP2006123633A (ja) 固定ガラス用ウエザストリップ
JPH07161407A (ja) 防滴コネクタ
JPH09199188A (ja) ターミナルキャップ
JP2000071767A (ja) 自動車ドア用ワイヤハーネスの止水構造
JP4133098B2 (ja) 電気接続箱
JP3177148B2 (ja) 自動車ドア用ワイヤハーネスの取り付け構造
JP3635955B2 (ja) 自動車のフェンダー後部構造
JP3454470B2 (ja) 電気接続箱
JP3611237B2 (ja) ドアロックユニットの組付構造
JP2586470Y2 (ja) 自動車用ドアにおけるワイヤハーネス支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007