JP2007243039A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】低ESL値となり、製造歩留まりに優れ、高信頼性を有する積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】素体10は、内層部11と、外層部12とを含む。内層部11には、内部電極110が高さ方向Hに積層されており、この内部電極110は側面103に引き出し部111を有している。外層部12は、高さ方向Hでみた内層部11の少なくとも一面に積層されている。第1及び第2端子電極20、30は、接続部21、31と、拡張部22、32を有している。接続部21、31は、高さ方向Hに沿って引き出し部111を被覆している。拡張部22、32は、高さ方向Hでみた接続部21、31の少なくとも一端から、側面103の端縁に向かって徐々に幅寸法を増大させている。第1及び第2端子電極20、30は、長さ方向Lに間隔G2、G3を隔てて配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、低ESL値となる多端子型の積層セラミックコンデンサに関する。
この種の積層セラミックコンデンサには、搭載される電子機器の高周波化の進展に伴い、より一層の低ESL値化が求められている。低ESL値化を実現する手段として、特許文献1には、端子電極の電極幅を広くする構成が開示されている。
ところで、近年、電子機器の小型化に対する市場の要請が激化しており、この技術的動向に対応して、搭載される積層セラミックコンデンサにも一層の小型化が要請されている。
ところが、小型化されれば、通常の条件のもとでは、端子電極の幅も、必然的に狭くならざるを得ず、低ESL値化の要請に反する結果になる。
また、低ESL値化を実現しようとして端子電極の電極幅を広くすると、多数の端子電極を形成しなければならない多端子型の積層セラミックコンデンサにおいて、小型化された素体の側面に、充分な端子電極の形成スペースを確保することができず、低ESL値化に限界を生じる。
仮に、端子電極の形成スペースを確保できたとしても、隣接する端子電極相互の間隔が狭くなるため、例えば、端子電極の形成時に発生する電気メッキ延び不良により、端子電極間に短絡事故が生じる危険性が極めて高い。
特開2000−208361号公報
本発明の課題は、低ESL値となる多端子型の積層セラミックコンデンサを提供することである。
本発明のもう一つの課題は、製造歩留まりに優れた積層セラミックコンデンサを提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、高信頼性を有する積層セラミックコンデンサを提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る積層セラミックコンデンサは、素体と、複数の端子電極とを有しており、さらに素体は、内層部と、外層部とを含む。内層部には、複数の内部電極が素体の高さ方向に積層されており、この内部電極は、素体の側面に導出される引き出し部を有している。外層部は、素体の高さ方向でみた内層部の少なくとも一面に積層されている。複数の端子電極は、素体の長さ方向に間隔を隔てて配置されている。
本発明は、上述した積層セラミックコンデンサの基本的構成に加え、端子電極それぞれの構造に工夫を加えた点に特徴のひとつがある。即ち、端子電極は、接続部と、拡張部を有しており、接続部が素体の高さ方向に沿って引き出し部を被覆している。
拡張部は、この接続部の少なくとも一端から、側面の端縁に向かって徐々に幅寸法を増大させる末広がり形状を有している。この構成によると、端子電極の拡張部は、接続部よりも幅広となるから、小型化された積層セラミックコンデンサにおいて、さらなる端子電極の低ESL値化が達成され、もってコンデンサの高周波特性が向上する。
一方、端子電極において、幅広となっているのは拡張部のみであり、接続部は、拡張部に対して相対的に凹状にくびれた形状となっているから、小型化された積層セラミックコンデンサにおいて、その長さ方向に隣接する端子電極の間隔を広く確保することができる。従って、例えば、端子電極の形成時の電気メッキ延び不良により、隣接する端子電極間で短絡事故が発生する不具合を回避することができる。
また、拡張部は、側面の端縁に向かって徐々に幅寸法を増大させ、側面の端縁上で最大幅となるから、例えば積層セラミックコンデンサを基板へ取り付ける場合に、拡張部に対するはんだ付着面積が広く確保され、はんだ付け強度(信頼性)、及び、製造歩留まりが向上する。
さらに、拡張部は、側面の端縁上で最大幅となるから、積層セラミックコンデンサを基板へはんだ付けした後に、はんだに加えられる応力が分散される。従って、ヒートサイクルに起因するはんだクラックの発生が回避され、信頼性が向上する。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)低ESL値となる多端子型の積層セラミックコンデンサを提供することができる。
(2)製造歩留まりに優れた積層セラミックコンデンサを提供することができる。
(3)高信頼性を有する積層セラミックコンデンサを提供することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの斜視図、図2は図1に示した積層セラミックコンデンサにおいて、内層部の積層構造を分解して示す斜視図である。さらに図3は、図1に示した積層セラミックコンデンサの左側面図である。
図1乃至図3に示す積層セラミックコンデンサにおいて、素体10は、一面101と、この一面101に対して高さ方向Hに相対向する他面102とを有する六面体であって、高さ寸法Tの内部に内層部11と、外層部12とを含む。
内層部11には、導電性金属材料を主成分とする内部電極110が、セラミック材料を主成分とする誘電体層112の一面上にパターン形成されており、この内部電極110を有する誘電体層112の複数が、高さ方向Hに所定の数だけ積層されている。高さ方向Hに隣接する内部電極110は、互いに異なる極性を有していることが低ESL値を実現する上で好ましい。
複数の内部電極110のそれぞれは、所謂引き出し電極として用いられる引き出し部111を、少なくとも1つ有している。引き出し部111は、素体10の幅方向Wに相対向する2つの側面103のうち、少なくとも一方に導出されている。
また、高さ方向Hに隣接する内部電極110の引き出し部111は、高さ方向Hに直交する素体10の長さ方向Lに、間隔G1を隔てて導出されている(図3参照)。間隔G1は、隣接する引き出し部111において、その電極幅D111の中央点間の距離を示している。
外層部12は、好ましくは、上述した誘電体層112のみを高さ方向Hに複数積層したものでなり、高さ方向Hでみた内層部11の両面側に所定の数だけ積層されている。即ち、図1乃至図3に示す素体10は、2つの外層部12によって、内層部11が、高さ方向Hの両面側から挟み込まれており、これら外層部12の一方端面が、それぞれ一面101、又は、他面102となっている。この構成によると、積層セラミックコンデンサは、部品の方向性を考慮することなく、一面101、又は、他面102の何れも基板取り付け面として用いることができる。
さらに、図1乃至図3に示す積層セラミックコンデンサは、第1の端子電極20と、第2の端子電極30とを有する。第1及び第2の端子電極20、30は、ともに導電性金属材料を主成分とするものであって、側面103において、引き出し部111を高さ方向Hに連続して被覆する。
また、第1及び第2の端子電極20、30は、長さ方向Lに間隔G2、G3を隔てて配置されており、この長さ方向Lに隣接する第1及び第2の端子電極20、30は、互いに異なる極性を有していることが低ESL値を実現する上で好ましい。
図1乃至図3に示した積層セラミックコンデンサは、上述した多端子型の積層セラミックコンデンサとしての基本的構成を有するとともに、さらに第1及び第2の端子電極20、30の構造に工夫を加えた点に特徴のひとつがある。以下、主に図3を参照して第1及び第2の端子電極20、30の具体的構造を説明する。
まず、第1の端子電極20は、高さ方向Hでみた接続部21の両端に拡張部22を有している。接続部21は、引き出し部111の電極幅D111よりも広い電極幅C21を有し、側面103の内層部11に相当する領域において、引き出し部111を高さ方向Hに沿って略直線状に被覆している。このように電極幅C21を、電極幅D111よりも幅広とする構造によると、例えば第1の端子電極20の形成時に、接続部21と引き出し部111との間で生じる位置ズレを両者間の幅寸法差部分(マージン)で吸収し、接続部21から引き出し部111が露出する不具合を回避できる。
拡張部22は、接続部21の一端から、側面103の端縁に向かって徐々に幅寸法を増大させている。より具体的に、拡張部22は、側面103の外層部12に相当する領域において、内層部11と外層部12との境界部分13に幅寸法変化の始点P1を有し、側面103の端縁上に幅寸法変化の終点P2を有することにより、側面103の端縁上で最大電極幅D22となる末広がり形状を有している。図1乃至図3に示す第1の端子電極20において、内層部11と外層部12の境界線部分13と、接続部21と拡張部22との境界線部分23は、ほぼ一致している。
第1の端子電極20は、接続部21が、拡張部22に対して相対的に凹状にくびれている形状であって、始点P1における電極幅C21が、終点P2における電極幅D22よりも相対的に狭くなっている。
一方、第2の端子電極30は、高さ方向Hでみた接続部31の両端に拡張部32を有している。接続部31は、引き出し部111の電極幅D111よりも広い電極幅C31を有し、側面103の内層部11に相当する領域において、引き出し部111を高さ方向Hに沿って略直線状に被覆している。このように電極幅C31を、電極幅D111よりも幅広とする構造によると、例えば第2の端子電極30の形成時に、接続部31と引き出し部111との間で生じる位置ズレを両者間の幅寸法差部分(マージン)で吸収し、接続部31から引き出し部111が露出する不具合を回避できる。
拡張部32は、接続部31の一端から、側面103の端縁に向かって徐々に幅寸法を増大させている。より具体的に、拡張部32は、側面103の外層部12に相当する領域において、内層部11と外層部12との境界部分13に幅寸法変化の始点P1を有し、側面103の端縁上に幅寸法変化の終点P2を有することにより、側面103の端縁上で最大電極幅D32となる末広がり形状を有している。図1乃至図3に示す第2の端子電極30において、内層部11と外層部12の境界線部分13と、接続部31と拡張部32との境界線部分33は、ほぼ一致している。
第2の端子電極30は、接続部31が、拡張部32に対して相対的に凹状にくびれている形状であって、始点P1における電極幅C31が、終点P2における電極幅D32よりも相対的に狭くなっている。
本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの低ESL値効果について、さらに図4乃至図6を参照して説明する。図4は、本発明に係る積層セラミックコンデンサを搭載した電子装置の部分断面図である。図4において、図1乃至図3に図示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図4に示す電子装置において、積層セラミックコンデンサ1は、第1及び第2の端子電極20、30がハンダ層5を介して基板4と固着されており、この第1及び第2の端子電極20、30と、ハンダ層5との結合により、回路パターン41、42と、内部電極110とがそれぞれ電気的に接続されている。回路パターン41、42は、互いに異極性を有し、それぞれの極性に対応した第1及び第2の端子電極20、30と電気的に接続されている。
図4に示した電子装置に対し表1の条件で通電した場合の端子電極のESL値低減効果について、表1、及び、表1をグラフで示した図5を参照して説明する。なお、表1及び図5に示す数値は、第2の端子電極30にも適用可能であるが、説明の都合上、第1の端子電極20を例に説明する。
Figure 2007243039
表1及び図5に示すように、第1の端子電極20のESL値は、拡張部22と接続部21との高さ寸法比B/Aが、0.10から0.60まで増加する範囲では、ほぼ反比例的に減少し続けるが、高さ寸法比B/Aが0.60より大きい範囲では、高さ寸法比B/Aが大きくなっても、ESL値はほぼ一定になる。従って、第1の端子電極20のESL値低減に資する高さ寸法比B/Aは、0.60≦B/Aとなる範囲で設定することが好ましい。拡張部22の具体的な高さ寸法Bは、素体10の高さ寸法Tに応じて変動するものであるが、例えば、高さ寸法Tを500μmとした場合、高さ寸法Bは136.5μm≦Bの範囲内で設定することができる。
さらに、図4に示した電子装置に対して通電した場合の別のESL値低減効果について、表2、及び、表2をグラフで示した図6を参照して説明する。なお、表2及び図6に示す数値は、電極幅比C21/D22を電極幅比C31/D32に置換することにより、第2の端子電極30にも適用可能であるが、説明の都合上、第1の端子電極20を例に説明する。
Figure 2007243039
表2及び図6に示すように、第1の端子電極20のESL値は、最大電極幅D22に対する電極幅C21の比C21/D22が、0.61から0.80まで増加するのに略比例的に増加し続け、電極幅比C21/D22が0.80のときESL値が63となる点を臨界点として、それ以降に急激に増加する。従って、第1の端子電極20の低ESL値化に資する電極幅比C21/D22は、C21/D22≦0.80となる範囲で設定することが好ましい。最大電極幅D22の具体的な寸法は、隣接する端子電極間の間隔G1に応じて変動するものであるが、例えば、間隔G1を500μmとした場合、最大電極幅D22は、312μm≦D22の範囲で設定することができる。
図1乃至図6を参照して説明した積層セラミックコンデンサ1の構造によると、第1及び第2の端子電極20、30は、終点P2における拡張部22、32の電極幅D22、D32が、始点P1における接続部21、31拡張部の電極幅C21、C31よりも広くなっている末広がり形状であるから、第1及び第2の端子電極20、30のESL値が低減され、もってコンデンサの高周波特性が向上される。
また、第1及び第2の端子電極20、30は、終点P2における拡張部22、32の電極幅D22、D32が、始点P1における接続部21、31拡張部の電極幅C21、C31よりも広くなっている末広がり形状であるから、この拡張部22、32を基板4へ取り付ける場合に、はんだ層5との接触面積が広く確保される。従って、製造歩留まりに優れた積層セラミックコンデンサ1を提供することができる。
さらに、第1及び第2の端子電極20、30は、終点P2における拡張部22、32の電極幅D22、D32が、始点P1における接続部21、31拡張部の電極幅C21、C31よりも広くなっている末広がり形状であるから、基板4への取り付け後にはんだ層5に加えられる応力が広く分散される。従って、ヒートサイクルに起因するはんだクラックの発生を回避し、高信頼性を有する積層セラミックコンデンサ1を提供することができる。
一方、幅広となっているのは外層部12に対応する拡張部22、32のみであり、内層部11に対応する接続部21、31は、拡張部22、32に対して相対的に凹状にくびれた形状となっている。この構成によると、長さ方向Lに隣接する第1及び第2の端子電極20、30において、接続部21、31の相対向部分に間隔G2が形成され、終点P2における拡張部22、32の相対向部分に間隔G3が形成される。間隔G2、G3は、第1及び第2の端子電極20、30のくびれ形状に従って、間隔G3<間隔G2となる。従って、内層部11に相当する領域において、接続部21、31の間隔G2が広く確保され、端子電極形成時の電気メッキ延び不良を回避することができるとともに、第1及び第2の端子電極20、30の間で短絡事故が発生する危険を回避することができる。この電気メッキ延び不良の回避に寄与する間隔G2の値について、表3を参照して説明する。
Figure 2007243039
表3に示すように、間隔G1を500μmとする積層セラミックコンデンサ1において、接続部21の電極幅C21を252μm、拡張部22の最大電極幅D22を377μmとし、電極比C21/D22を0.67とした場合、ESL値を63pH以下に低減した状態で、電気メッキ延び不良の回避しうる間隔G2の寸法は、123μmである。
また、接続部21の電極幅C21を249μm、拡張部22の最大電極幅D22を405μmとし、電極比C21/D22を0.61とした場合、ESL値を63pH以下に低減した状態で、電気メッキ延び不良の回避しうる間隔G2の寸法は、95μmである。
これに対し、特許文献1などの従来技術では、第1及び第2の端子電極20、30は、高さ方向Hに均一の電極幅(G2=G3)で伸びるから、その電極幅を広くした場合、第1及び第2の端子電極20、30のいずれの部分においても隣接する電極間の間隔(G2=G3)が狭くなる結果、電極形成時に発生する電気メッキ延びにより、短絡事故が発生する危険が高くなる。特に、近年の積層セラミックコンデンサ1の小型化傾向において、側面103に第1及び第2の端子電極20、30を形成するだけのスペースを確保することがそもそも困難である現状を鑑みると、この短絡事故の問題がより顕著に現れる。
図7は本発明のもう一つの実施形態に係る積層セラミックコンデンサの斜視図、図8は図7に示した積層セラミックコンデンサにおいて、内層部の積層構造を分解して示す斜視図、図9は図8に示した積層セラミックコンデンサの左側面図である。図7乃至図9において、図1乃至図4に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図7乃至図9の積層セラミックコンデンサにおいて、内部電極110は、幅方向Wで相対向する側面103のそれぞれに対して、2つづつ導出可能な4つの引き出し部111を有している。この構成によると、図1乃至図6を参照して説明した利点を全て有するとともに、多様な引き出しバリエーションを有する積層セラミックコンデンサを提供することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの斜視図である。 図1に示した積層セラミックコンデンサにおいて、内層部の積層構造を分解して示す斜視図である。 図1に示した積層セラミックコンデンサの左側面図である。 本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサを搭載した電子装置の部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの実験データを示す図である。 本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの実験データを示す図である。 本発明のもう一つの実施形態に係る積層セラミックコンデンサの斜視図である。 図7に示した積層セラミックコンデンサにおいて、内層部の積層構造を分解して示す斜視図である。 図8に示した積層セラミックコンデンサの左側面図である。
符号の説明
1 積層セラミックコンデンサ
10 素体
103 側面
11 内層部
110 内部電極
111 引き出し部
12 外層部
13 内層部と外層部との境界
20、30 第1、第2の端子電極
21、31 接続部
22、32 拡張部
23、33 接続部と拡張部との境界
C21、C31 接続部の電極幅
D22、D32 拡張部の最大電極幅
G2 隣接する拡張部の間隔
G3 隣接する接続部の間隔
A 接続部の高さ寸法
B 拡張部の高さ寸法
H 素体の高さ方向
L 素体の長さ方向

Claims (6)

  1. 素体と、複数の端子電極とを有する積層セラミックコンデンサであって、
    前記素体は、内層部と、外層部とを含み、
    前記内層部には、複数の内部電極が、前記素体の高さ方向に積層されており、
    前記内部電極は、前記素体の側面に導出される引き出し部を有しており、
    前記外層部は、前記高さ方向でみた前記内層部の少なくとも一面に積層されており、
    前記端子電極は、接続部と、拡張部とを有し、
    前記接続部は、前記高さ方向に沿って前記引き出し部を被覆しており、
    前記拡張部は、前記高さ方向でみた前記接続部の少なくとも一端から、前記側面の端縁に向かって徐々に幅寸法を増大させており、
    前記複数の端子電極は、前記素体の長さ方向に間隔を隔てて配置されている、
    積層セラミックコンデンサ。
  2. 請求項1に記載された積層セラミックコンデンサであって、
    前記拡張部は、前記内層部と前記外層部との境界付近を幅変化の始点とし、前記側面の端縁を幅変化の終点とする末広がり形状を有している、
    積層セラミックコンデンサ。
  3. 請求項1又は2に記載された積層セラミックコンデンサであって、
    前記外層部は、前記高さ方向でみた前記内層部の両面に積層されている、
    積層セラミックコンデンサ。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された積層セラミックコンデンサであって、前記接続部は、前記高さ方向でみた両端に前記拡張部を有している、
    積層セラミックコンデンサ。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載された積層セラミックコンデンサであって、前記接続部の高さ寸法をA、前記拡張部の高さ寸法をBとしたとき、
    高さ寸法比B/Aは、0.60≦B/Aとなる、
    積層セラミックコンデンサ。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載された積層セラミックコンデンサであって、前記端子電極は、前記接続部の一端における電極幅をC、前記側面の端縁における電極幅をDとしたとき、電極幅比C/Dは、0<C/D≦0.80となる、
    積層セラミックコンデンサ。
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