JP2007239691A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノッキングを正確に検出できる内燃機関の燃焼制御装置を提供する。
【解決手段】
信号検出部3からの信号入力データを時間順次に取得して記憶するデータ記憶処理ST60と、信号入力データに基づいて、イオン電流のピーク値PK(i)を検出する検出処理ST61と、信号入力データに含まれる所定の周波数帯域の信号について、その全体的なレベルに対応するイオン積分値INT(i)を抽出する抽出処理ST64と、予め特定されている基準式から算出される標準統計値a×PK(i)+bとの関係で、イオン積分値INT(i)を正規化する正規化処理ST65と、直近の複数の動作サイクルで算出された複数個の正規化イオン積分値A(i)に基づいて、判定基準値AVを算出する基準決定処理ST66と、基準値AVとの関係で、正規化イオン積分値A(i)を評価して、ノッキングが生じているか否かを判定する判定処理ST68とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車エンジンなどの内燃機関において、その動作状態に拘わらず常に正確にノッキングを検出できる燃焼制御装置に関する。
内燃機関の燃焼室で混合気を燃焼させるとイオンが発生することが一般に知られている。昨今、このイオンに対応するイオン電流に着目した燃焼制御の研究が盛んであり、イオン電流の波形に基づくノッキング判定も実施されている(例えば、特許文献1)。
特開2001−234804号公報
しかしながら、ノッキング現象が起きていない状態でも、内燃機関の動作状態によっては、時としてノック信号と類似の信号が検出されることがあり、ノック判定に誤動作が生じていた。本発明者の検討によると点火時期を遅角させるとこの傾向が顕著であり、ノッキングが生じていないにも拘わらず、ノック信号と同一周波数帯域の類似信号が発生することがある。
ここで、内燃機関の構造を改善して上記の類似信号の発生を防止することも考えられるが、現実問題としては、そのような構造上の対策は極めて困難である。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであって、構造的な対策を講じることなく、正確にノッキングを検出できる内燃機関の燃焼制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置は、燃焼室の混合気の燃焼時に発生するイオンに対応したイオン電流を検出する信号検出部と、内燃機関の動作サイクル毎に機能して、前記信号検出部からの信号入力データを時間順次に取得して記憶するデータ記憶手段と、前記信号入力データに基づいて、前記イオン電流のピーク値を検出する検出手段と、前記信号入力データに含まれる所定の周波数帯域の信号について、その全体的なレベルに対応する実測レベル値INT(i)を抽出する抽出手段と、予め特定されている基準式から算出される標準レベル値との関係で、前記実測レベル値INT(i)を補正して正規化レベル値A(i)を算出する正規化手段と、直近の複数の動作サイクルで算出された複数個の正規化レベル値に基づいて、判定基準値AVを算出する基準決定手段と、前記基準値AVとの関係で、前記正規化レベル値A(i)を評価して、ノッキングが生じているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
上記した通り、本発明によれば、点火時期に拘わらず正確にノッキングを検出できる内燃機関の燃焼制御装置を実現できる。すなわち、点火時期を遅角させるなどにより内燃機関に異常な類似信号が生じても、その影響を排除してノッキングを検出することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。図1(a)は、実施例に係る燃焼制御装置EQUを示す回路図である。この燃焼制御装置EQUは、1次コイル1Pと2次コイル1Sとが電磁結合された点火コイル1と、点火コイル1を断続的に駆動するスイッチングトランジスタ2と、点火コイルの2次コイル1Sに接続されたイオン電流検出回路3と、スイッチングトランジスタ2をON/OFF制御すると共にイオン電流検出回路3からのアナログ検出信号SGを受けるワンチップマイコン4とで構成されている。そして、点火コイルの2次コイル1Sとグランドラインとの間に点火プラグ5が接続されている。
図示の通り、スイッチングトランジスタ2のベース端子は、ワンチップマイコン4に接続され、コレクタ端子は、点火コイルの一次コイル1Pに接続され、エミッタ端子は、グランドラインに接続されている。
イオン電流検出回路3は、点火プラグ5の放電電流で充電されるバイアス用のコンデンサCと、コンデンサCに並列接続されてコンデンサCの充電電圧を規制するチェナーダイオードZDと、チェナーダイオードZDに直列接続されたダイオードD1と、ダイオードD1の両端に接続された増幅部AMPとで構成されている。
チェナーダイオードZDとダイオードD1のアノード端子は、互いに直結され、ダイオードD1のカソード端子はグランドラインに接続されている。また、チェナーダイオードZDのカソード端子は、二次コイル1Sに接続されている。
イオン電流検出回路3の増幅部AMPは、反転端子と非反転端子と出力端子とを有する増幅素子Q1と、増幅素子Q1の反転端子に接続される入力抵抗R1と、増幅素子Q1の反転端子と出力端子の間に接続される帰還抵抗R2とで構成されている。なお、増幅素子Q1の反転端子とグランドラインとの間に、増幅素子Q1を保護するためのダイオードD2を接続しても良い。
増幅素子Q1として、この実施例では、OPアンプを使用している。OPアンプは、その入力インピーダンスがほぼ無限大(≒∞)で、反転端子と非反転端子との間が、仮想的に短絡状態である(imaginary short)。そのため、図1(b)に示す電流Iは、入力抵抗R1と帰還抵抗R2に共通して流れることになり、増幅部AMPの出力電圧Voutは、電流Iと帰還抵抗R2の積となる(Vout=I×R2)。つまり、この増幅部AMPでは、帰還抵抗R2が入力電流Iの検出抵抗として機能している。
図1の回路構成において、二次コイル1Sに負の高電圧が発生すると、点火プラグ5が点火放電し、図1(a)に示すように、点火電流がコンデンサCを充電する。この時、コンデンサCにはチェナーダイオードZDが並列接続されているので、コンデンサCの両端電圧は、チェナーダイオードZDの降伏電圧Vzに一致する。
その後、二次コイル1Sの高電圧が消滅すると(図1(d)参照)、コンデンサCに充電されたバイアス電圧は、図1(b)に示す経路で放電する。この放電電流は、イオン電流Iに他ならず(図1(e)参照)、イオン電流Iは、増幅素子Q1の出力端子→帰還抵抗R2→入力抵抗R1→コンデンサC→二次コイル1S→点火プラグ5の経路で流れる。先に説明した通り、出力電圧Vout=R2×Iの関係が成立するので、増幅部AMPからはイオン電流Iに比例した電圧が得られる。
ワンチップマイコン4は、CPUコア4aと、A/Dコンバータ4bと、出力ポート4cと、メモリ部4dとが内蔵されて構成されている。そして、A/Dコンバータ4bは、イオン電流検出回路3からアナログ検出信号SGを直接的に受けて、これデジタルデータに変換している。また、出力ポート4cからは、スイッチングトランジスタ2のベース端子に向けて点火パルスが出力されている。なお、図示の燃焼制御装置EQUでは、イオン電流検出回路3とワンチップマイコン4とが直結されているが、途中にサンプルホールド回路などを設けても良い。
続いて、以上の構成からなる燃焼制御装置の動作内容を説明する。実施例の燃焼制御装置では、各点火サイクルにおけるイオン電流のイオンピーク値PKと、イオン電流を積分したイオン積分値INTとの相関関係を問題にする。一般に、イオンピーク値PKとイオン積分値INTとは強い相関関係を有しており、相関係数a,bを用いると、INT=a×PK+bの一次直線(相関近似線)で近似することができる。ここで、相関係数a,bは、内燃機関の構造に基づいて予め実験的に特定することができる。そこで、本実施例では、工場出荷時などの試験動作によって、ノッキングの生じていない状態の相関係数a,bを特定し、これをワンチップマイコンのメモリ部4dに固定的に記憶している(図2参照)。
一方、ユーザによる実際の運転時にはノッキングが生じることもあるが、試験動作時の場合と同様に、各点火サイクルiにおいて、イオン電流のイオンピーク値PK(i)と、イオン電流を積分したイオン積分値INT(i)とを算出する。そして、予めメモリ部4dに記憶されている相関係数a,bを使用して、今回のイオン積分値INT(i)をa×PK(i)+bで除算することで、正規化したイオン積分値A(i)を求める。この正規化されたイオン積分値A(i)は、今回のイオン積分値INT(i)と、ノッキングの生じていない動作状態なら表れる筈の正常イオン積分値[=a×PK(i)+b]との比率を意味しており、A(i)の値が低いほど正常度合いが高いと一応想像することができる。
但し、内燃機関の運転条件が時々刻々変化するので、上記した正規化イオン積分値A(i)だけでは正確にノッキング判定ができない。すなわち、上記した相関係数a,bは、あらゆる運転条件を総合した標準的な値に過ぎず、実際の相関係数は、運転条件に応じて時々刻々変動する。そこで、本実施例では、運転条件の変化に応じた適切な判定を行うため、直近k個の正規化イオン積分値A(i),A(i−1),A(i−2),・・・A(i−k+1)を平均化して移動平均値AVを求め、この移動平均値AVとの関係で正規化イオン積分値A(i)を評価してノッキング判定をしている。
図2と図6は、以上の動作を実現するワンチップマイコン4の動作内容を示すフローチャートである。図2は、工場出荷時などに実行される初期処理を示し、図6は、ユーザによる一般運転時に実行される定常処理を示している。
最初に、図2のフローチャートに基づいて初期処理について説明する。この初期処理では、エンジン回転数とエンジン負荷などを適宜に変化させたM種類の運転条件において、ノッキングを生じさせない動作状態で、ステップST51〜ST55の処理を実行する。すなわち、そのエンジンの動作特性を把握するため、運転条件を変化させつつ、ステップST51〜ST55の処理をM回繰り返す(ST50,ST56)。
具体的には、先ず、点火パルス(図3(a))の立下りに同期してステップST51の処理を起動させ、サンプリング周期毎に、繰り返しイオン電流検出回路3の出力値をAD変換して取得する。そして、一群N個のイオン電流データSG(1)〜SG(N)をメモリ部4dに格納する。図3(a)及び図3(b)は、点火パルスと、N個のイオン電流データSG(j)との関係を示している。
このようにしてN個のイオン電流データSG(1)〜SG(N)を取得したら(ST51)、そのN個のイオン電流データSG(j)を解析して、そのピーク位置X、及びピーク値SG(X)=PK(i)を特定してメモリ部4dに記憶する(ST52)。
次に、ピーク位置Xに至るまでのイオン電流SG(1)〜SG(X−1)を、全てピーク値SG(X)に書換える(ST53)。図3(c)は、書換え処理後のイオン電流データを図示したものである。なお、本装置が問題にするノック信号は、イオン電流のピーク位置X以降の降下域に重畳するので、図示のように、ピーク位置X以前のイオン電流データSG(1)〜SG(X−1)をピーク値SG(X)に書換えても何の問題も生じない。
続いて、N個のイオン電流データSG(1)〜SG(N)について、ノック信号に対応したBPF(バンドパスフィルタ)処理を施す(ST54)。ノック信号の周波数は、エンジンの構造に対応して一意的に特定できるので、実験的に求めたノック信号の周波数帯域についてBPF処理を実行する。なお、イオン電流データSG(1)〜SG(X−1)は全て直流レベルSG(X)に書換えられているので(ST53参照)、イオン電流のピーク位置Xより以前の振動波その他が、BPF処理に悪影響を与えることはなく、正確にノック周波数成分のみが抽出される。
ところで、この初期処理は、そもそもノッキングを生じさせない動作状態で実行されており、BPF処理の出力(つまりノック周波数の信号)は、本来全く検出されない筈である。しかし、エンジンの運転条件を変更すると、種々の原因から、ノック信号と同一周波数帯域の信号が検出される。そこで、上記ステップST54の処理では、ノック信号が存在しない状態において、同一帯域の類似信号を抽出することになる。図5(a)は、イオン電流検出回路3からの検出信号SGと、ノック信号と同一帯域の類似信号との関係を図示している。なお、ここでは、ステップST53の書換え処理を経ていないので、ノイズ成分も含めた類似信号が現れている。
さて、ステップST54のBPF処理が終われば、BPF出力波形について積分処理を実行する。積分処理の具体的手法は特に限定されないが、例えば、BPF出力データOUT(i)の絶対値ABS[OUT(i)]に関して、i=X〜Nの総和演算値ΣABS[OUT(i)]を使用することができる。この場合、総和演算値の平均値ΣABS[OUT(i)]/(N−X+1)を、今回の運転条件におけるイオン積分値INT(i)としてメモリに記憶する(ST55)。
以上のような処理を、運転条件を変化させつつM回繰り返すと、次に、M個のイオン積分値INT(1)〜INT(M)と、M個のイオンピーク値PK(1)〜PK(M)との相関関係を解析する(ST57)。具体的には、最小二乗法などによって、イオンピーク値PK(i)を横軸とし、イオン積分値INT(i)を縦軸にとった場合の相関直線INT(i)=a×PK(i)+bを特定する。そして、相関直線を特定する相関係数a,bをメモリ部4dに固定的に格納する。図4は、イオン積分値INT(i)と、イオンピーク値PK(i)の相関関係と共に、相関直線INT(i)=a×PK(i)+bを図示したものである。
続いて、図6のフローチャートに基づいて一般運転時での動作内容を説明する。一般運転時の定常処理は、点火パルスの立下りに同期して開始され、最初に、今回の点火サイクルについてのイオン電流データSG(1)〜SG(N)を取得する(ST60)。この処理内容は、ステップST51の場合と同様であるが、今回はイオン電流にノック信号やその他の異常ノイズが重畳している可能性がある。
次に、ステップST60の処理で取得したN個のデータを解析して、イオン電流のピーク位置Xと、イオン電流のピーク値SG(X)=PK(i)を検出する(ST61)。このステップST61の処理は、ステップST52の処理と同一目的の処理であるが、ここで扱うイオン電流にはノック信号や異常ノイズが重畳している可能性があるので、後述する独特の処理によって、ピーク位置Xとピーク値PK(i)とを特定している。
何れにしても、ピーク位置Xとピーク値PK(i)が特定されたら、ピーク位置より以前のデータSG(1)〜SG(X−1)をピーク値PK(X)で書換える(ST62)。次に、N個のイオン電流データSG(1)〜SG(N)について、ノック信号に対応したBPF(バンドパスフィルタ)処理を施す(ST63)。そして、BPF処理が終われば、例えば、BPF出力データOUT(i)の絶対値ABS[OUT(i)]に関して、i=X〜Nについて、ΣABS[OUT(i)]/(N−X+1)の演算によってイオン積分値INT(i)を算出して、算出したイオン積分値INT(i)をメモリに記憶する(ST64)。なお、これらステップST62〜ST64の処理は、ステップST53〜ST55の処理と全く同じである。
但し、ノッキングが発生している運転状態では、BPF出力データOUT(i)には、検出対象であるノック信号が含まれている。なお、ノック周波数と同一帯域の類似信号が付随して検出されるのは、図2のステップST55の場合と同じである。図5(b)は、イオン電流検出回路の検出信号SGと、ノック信号及び同一帯域の類似信号の複合信号との関係を図示している。ここでは、ステップST62の書換え処理を経ていないので、ノイズ成分を含めた類似信号が現れている。
このようにして、一般運転時の点火サイクルiについて、イオンピーク値PK(i)とイオン積分値INT(i)とが算出されたら、イオン積分値INT(i)を基準値[a×PK(i)+b]で除算することによって、今回のイオン積分値INT(i)を正規化する。そして、正規化されたイオン積分値A(i)をメモリ部に記憶する(ST65)。なお、正規化の演算式は、A(i)←INT(i)/[a×PK(i)+b]である。
続いて、直近のk回の正規化イオン積分値A(i),A(i−1),A(i−2),・・・A(i−k+1)の移動平均値AVを求める(ST66)。その演算式は、以下の通りであり、母数kは適宜に設定されるが通常は10個程度である。
AV←[A(i)+A(i−1)+・・・+A(i−k+1)]/k
但し、ステップST66の演算式は、上記の演算式に限定されるものではなく、エンジンの直近の動作傾向を示す統計値を算出する演算であれば足りる。例えば、二乗平均値(root mean square)やその他の統計的平均値を例示することができる。
何れにしても、次に、今回の正規化イオン積分値A(i)を、ステップST66で算出された移動平均値AVで補正して動作パラメータB(i)を算出する(ST67)。具体的には、B(i)←A(i)/AVの除算演算が実行されるが、ここで算出された動作パラメータB(i)は、直近の平均的な正規化イオン積分値AVとの関係における、今回の正規化イオン積分値A(i)の相対値を意味している。したがって、この動作パラメータB(i)は、時々刻々変化する運転条件に即応して異常レベルを示すことになり、ノッキングの開始を素早く特異的に検出することができる。
そこで、ステップST67の補正演算で得られた動作パラメータB(i)を閾値THと対比して(ST67)、B(i)≧THとなっている場合には、今回の燃焼によってノッキングが発生していると判断して該当フラグをON状態にする(ST69)。一方、動作パラメータB(i)が閾値THを超えていないB(i)<THの場合には、ノッキングが発生していないと判定して、そのまま処理を終える。なお、ここで使用する閾値THは、メモリ部の閾値テーブルに予め格納されており、リアルタイムに変化する運転条件に対応して適宜に選択される。すなわち、ステップST68の判定処理では、運転条件を示す各種センサの出力を検索キーにして閾値テーブルを検索して、閾値THをリアルタイムに特定している。
続いて、上記した一般運転時の動作を更に補充的に説明する。図7は、ノック信号と同一帯域の類似信号のみを意図的に発生させた時間帯(T0〜T1)と、ノッキングを意図的に発生させた時間帯(T1〜T2)における正規化イオン積分値A(i)を図示したものである。この場合には、t>T1の時間帯に限らず、t<T1の時間帯でも、正規化イオン積分値A(i)が閾値THを超えており、単なる正規化イオン積分値A(i)による判定では、ノッキングを正確に判定できないことを示している。
また、図8は、時間帯T0〜T1の異常時における正規化イオン積分値A1の発生頻度と、時間帯T1〜T2のノッキング発生時における正規化イオン積分値A2の発生頻度とを、それぞれの包絡線の濃度を区別して図示している。図8から明らかなように、異常時とノックング時とでは、正規化イオン積分値A1,A2の平均値AVA1,AVA2が大きくずれおり、そのため、同一の閾値THでは正確なノック判定ができない。しかし、その反面、互いの平均値AVA1,AVA2を一致させることができれば、同一の閾値THを用いて正確なノッキング判定ができることになる。
そこで、本実施例では、ステップST67の処理において、各点火サイクルの正規化イオン積分値A(i)を、直近k個の正規化イオン積分値A(i)の平均値AVを用いて補正している。この補正処理は、B(i)=A(i)/AVの除算演算で実現されるが、実質的には、現在のエンジンの運転条件に合わせて、今回の正規化イオン積分値A(i)を補正することを意味する。すなわち、本実施例では、現在のエンジンの運転条件における平均的な正規化イオン積分値AVと、今回の正規化イオン積分値A(i)との比率A(i)/AVを動作パラメータB(i)とし、この動作パラメータB(i)を評価してノック判定することで、運転条件に合わせた適切な判定を可能にしている。
図8は、ノック信号と同一帯域の類似信号のみを意図的に発生させた時間帯(T0〜T1)と、ノッキングを意図的に発生させた時間帯(T1〜T2)における動作パラメータB(i)を図示したものである。この場合には、全時間帯(T0〜T2)にわたって所定の閾値THによって正しくノック判定ができることが確認される。
ところで、複数の気筒を有する内燃機関では、各気筒から得られる正規化イオン積分値A(i)や動作パラメータB(i)は、運転動作中、基本的に、常に同様の傾向を示す筈である。すなわち、ノッキング状態であれば、全ての気筒でその兆候が現れる筈であり、また、点火時期を最遅角に制御した状態では、全ての気筒の正規化イオン積分値A(i)が低レベルになると思われる。そこで、運転動作中、各気筒の正規化イオン積分値A(i)や動作パラメータB(i)を比較して、特定の気筒の数値だけが顕著に異なる場合には、その気筒が異常状態であると判定することが可能となる。
以上、本実施例の効果を説明したので、最後に、図6のステップST60〜ST61の処理について、より詳細に説明する。一般運転時には、イオン電流波形にノック信号だけでなくスパイクノイズも重畳するのが、以下のアルゴリズムによれば、不要成分の影響を排除しつつ、正確に、イオンピーク位置を検出することができる。
図10に示すように、先ず、ワンチップマイコン4は、イオン電流検出回路3から得られるアナログ検出信号SGを、直接A/Dコンバータ4bで受け、デジタル変換されたデータをメモリ部4dに記憶する(ST1)。データ取得時のサンプリング周波数は、例えば、30KHz程度に設定され、この実施例ではサンプリング周期τを33μSとしている。なお、実際に取得されるデータは、図10(b)に示す切出しウインドWinの範囲(T)よりやや広い範囲(T+α)のデータであるが、説明の都合上、図10(b)には、点火パルスの立ち下がりタイミング(t=0)から+25mSのデータを全て図示している。
図10(a)のステップST1の処理によって必要な範囲のデータ取得が終われば、次に、メモリ部4dに記憶した切出しウインドWin内のN個のデータS(i)について、D(i)←S(i)−S(i−a)の差分演算によって微分処理を施す(ST2)。ここで、切出しウインドWinの位置及びその時間幅T(=33μS×(N−1))は、発生するイオン電流を確実に捕捉できるよう設定される。
イオン電流は、点火プラグ5の放電終了後に発生するが(図1(e)参照)、点火プラグ5の放電終了時や、発生したイオン電流の消失タイミングは、エンジン回転数やエンジン負荷などの運転条件に応じて動的に変化する。そこで、この実施例では、運転条件と発生するイオン電流との関係を予め実験的に求めておき、その関係を示すウインド算出テーブルTBL1をメモリ部4dに設けている。そして、実際の運転時には、各種センサから得られるデータに基づいて前記ウインド算出テーブルTBL1を検索し、その検索結果に基づいて、切出しウインドWinの開始位置と終了位置とをリアルタイムに決定している。
図10(b)は、イオン電流検出回路から得られるアナログ信号波形と、時間幅Tの切出しウインドとの関係を図示したものであり、ここでは、点火パルスの立ち下がりタイミング(t=0)を基準にして+4mSから+15mSの範囲を切出しウインドWinとしている。
図11(a)に示すフローチャートの通り、図10(a)の微分処理(ST2)は、i=1・・・NのN個のデータS(i)について、D(i)←S(i)−S(i−a)の演算によって実行される(ST21〜ST23)。図11(b)は、イオン電流検出回路から得られるアナログ検出信号SG(原波形)と、微分演算による微分波形とを図示している。なお、微分処理は、切出しウインド内のN個のデータについて、時間間隔a×τの差分を求めることを意味するが、差分時間間隔a×τは、イオン電流に重畳する高周波ノイズの周期τより長いが、イオン電流の基本波周期Wより短く設定される(W<a×τ<W)。このような差分時間間隔a×τを用いて微分処理を実行することによって、イオン電流に重畳する高周波ノイズの影響を排除して、イオン電流波形の全体的な増減傾向を把握することができる。
ところで、イオン電流の基本周波数F=1/Wは、エンジンの回転数やエンジン負荷などの運転条件に応じて動的に変化する。そこで、この実施例では、運転条件とイオン電流の基本波周期Wとの関係を示すデータテーブルTBL2をメモリ部4dに設け、上記したW<a×τ<Wの条件を満たす時間間隔a×τをリアルタイムに決定している。なお、ノイズ周期Wは、イオン電流の基本周波数Fより高いノイズを確実に除去する趣旨から、イオン電流の基本波周期Wより若干短い値(=W−β)に設定される。図示例では、運転条件から2.5KHz程度のイオン電流の基本周波数が予想されるので、a×τ<400μSの関係を満たす値としてa=10に設定して、差分時間間隔a×τを330μSにしている。
図10(a)のステップST2の微分処理が終われば、次に、微分値D(i)を微分閾値THと比較し、微分結果フラグFG(i)を算出する(ST3)。図12(a)は、判定処理の具体的な内容を示すフローチャートであり、図12(b)は、微分値D(i)の推移を示す微分波形と、微分波形から算出される微分結果フラグFG(i)との関係を図示している。
図12(a)のステップST32〜ST34に示す通り、変数i=1・・・NのN個のデータについて、微分値D(i)が微分閾値TH以上であれば微分結果フラグFG(i)をFG(i)=0とし、逆に、微分値D(i)が微分閾値TH未満であれば微分結果フラグFG(i)をFG(i)=1とする。ここで閾値THは、適宜に設定されるが、通常は、TH=0とすれば足りる。
なお、閾値TH=0と設定した場合、アナログ信号波形SGが時間軸方向に増加傾向(D(i)>0)となる時間帯は、判定処理(ST3)によって微分結果フラグFG(i)が0となり、逆に、アナログ信号波形SGが時間軸方向に減少傾向(D(i)<0)となる時間帯は、微分結果フラグFG(i)が1となる。
何れにしても、図10(a)のステップST3の処理によって微分結果フラグFG(i)を算出したら、次に、N個の微分結果フラグFG(i)について、時間軸上を逆向きに(換言するとFG(N)からFG(1)まで降順に)、特殊なカウント処理を行う(図10のST4)。
図13(a)に示す通り、このカウント処理では、最初にカウンタ変数CTの全領域をゼロクリアした後(ST41)、i=Nから開始してi=1まで時間軸上を逆向きに、ステップST43〜ST48の処理を実行する。ここで、時間軸上を逆方向に処理するのは、(a)エンジン制御において、イオン電流波形の第2ピークから波形終了までのデータが重要であること、及び(b)エンジン点火からイオン電流の第2ピークに至るまでの波形は比較的乱れやすいため、時間軸上を正方向に処理すると第2ピークを誤検出する可能性が高まること、のためである。
図13(a)に示すステップST43〜ST48の処理を具体的に説明すると、変数iに対する処理では、先ず、微分結果フラグFG(i)の値が1か否か判定される(ST43)。そして、微分結果フラグFG(i)が1であれば、CT(i)←CT(i+1)+1の演算によって、カウンタ値CT(i)を、時間軸上の上隣りのカウンタ値CT(i+1)より一つ増加させる(ST47)。一方、微分結果フラグFG(i)が0であれば、時間軸上で時間軸変数iより上方であって、ノイズパルス幅分のb個のカウンタ値CT(i+1),CT(i+2),・・・,CT(i+b)が同一値か否かが判定される(ST44)。
そして、全てのカウンタ値が同一値であれば、カウンタ値CT(i)をゼロクリアし(ST45)、逆に、一致しないカウンタ値が存在すれば、CT(i)←CT(i+1)の演算によってカウンタ値CT(i)の値を一つ上方のカウンタ値CT(i+1)と同一値にする(ST46)。
図13(a)のアルゴリズムにおいて、ノイズパルス幅b(時間換算するとb×τ)は、排除すべきスパイクノイズのパルス幅に対応して決定され、より具体的には、運転条件から把握されるイオン電流の基本周波数に基づいて決定される。例えば、実施例の運転条件では、イオン電流の基本周波数が2.5KHz程度であるので、この周波数より十分高いノイズを排除するべく、b=3と決定している。例えば、ノイズパルス幅b=3とした場合には、時間換算したノイズパルス幅b×τが99μSとなり、このパルス幅99μSを有するノイズの周波数は5KHz程度となる。したがって、図13のアルゴリズムでノイズパルス幅b=3と設定することで、周波数5KHz以上のノイズ成分を排除することが可能となる。
図14(a)は、ノイズパルス幅bをb=3に設定した場合について、図13のアルゴリズムを説明するための図面であり、メモリ部4dに確保されている微分結果フラグ領域FGとカウンタ領域CTとを示している。b=3に設定した場合には、カウンタ領域CT(i)の値を決定する際には、微分結果フラグFG(i)の値が問題になり(ST43)、FG(i)=0なら、CT(i+1)、CT(i+2)、CT(i+3)の値が問題になり、全て同一値なら、ゼロクリアされた値がカウンタ領域CT(i)に格納される(ST45)。また、CT(i+1)、CT(i+2)、CT(i+3)の値が一致しなければ、CT(i+1)の値がそのままカウンタ領域CT(i)に格納される(ST46)。
以上の通り、このアルゴリズムでは、微分結果フラグFG(i)=1の場合だけ、カウンタ値がインクリメント(+1)される。先に説明した通り、微分結果フラグFG(i)=1は、時間間隔a×τの微分値D(i)が、閾値THより小さいことを意味するが(D(i)<TH)、特に、閾値TH=0に設定した本実施例では、微分結果フラグFG(i)=1は、時間軸正方向の微分値D(i)が負であることを意味する。図14(b)は、この関係を図示したものであり、原波形の傾きが正の場合には、微分結果フラグFG(i)が0となり、原波形の傾きが負の場合には、微分結果フラグFG(i)が1になっている。なお、微分結果フラグFG(i)の位相がやや遅れるのは、時間間隔a×τの差分による微分演算を採っているからである。
何れにしても、本実施例では、時間軸上の上方から下方に向けて特殊なカウント演算を行い、微分結果フラグFG(i)が1の場合だけ、カウンタ値をインクリメント(+1)する。そして、微分結果フラグFG(i)が0の場合には、それがノイズパルス幅b分だけ連続しない限り、カウンタ値を変化させず、もしノイズパルス幅b以上に連続してFG(i)=0の場合には、カウンタ値をゼロクリアする。したがって、時間軸上逆向きに原波形が単調増加する状態を、カウンタ値で算出することになり、スパイクノイズのように、途中に急峻に増減する部分が含まれていても、これは読み飛ばされることになり、なだらかなピークのみが抽出される。
さて、図10に戻って説明を続けると、図10(a)のステップST5の処理では、カウンタ領域CT(1)〜CT(N)の各数値から、その最大値を抽出し、最大値を示すカウンタ位置からイオン電流のピーク位置(第2ピーク位置)を特定する。そして、特定されたピーク位置における入力データS(i)からイオン電流のピーク値を特定する(ST5)。
この場合、図15(c)に示すように、検出したピーク位置に、たまたまスパイクノイズが重畳している可能性もあり、その場合にはイオン電流のピーク値が不正確な値となる。そこで、ステップST5の処理でピーク位置が検出されたら、改めてステップST2で算出された微分値(図11参照)をチェックして、その微分値が閾値を超える位置(つまりノイズの位置)を検証する(ST6)。そして、検証されたノイズの発生位置が、ステップST5の処理で検出されたイオン電流のピーク位置と一致する場合には、イオン電流のピーク位置を時間軸上後方にずらして、ノイズの重畳していないピーク位置を採用することになる(ST6)。なお、微分値と閾値との対比に代えて、この微分値の再微分値と閾値とを対比するもの効果的である。
以上の通り、上記の構成によれば、イオン電流と切出しウインドの位置関係が最適状態でなく、切出しウインドの中にイオン電流の発生前のピークが含まれても、或いはまた、コロナ放電ノイズのようなスパイクノイズがイオン電流波形に重畳されても、イオン電流のピーク位置及びピーク電流値を正確に検出することができる。
以上本発明について詳細に説明したが具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。特に、フローチャートで例示した処理内容については各種の改変が可能である。また、ワンチップマイコンを例示したが、DSP(Digital Signal Processor)など類似の電子素子を使用して良いのは勿論である。
実施例に係る燃焼制御装置の回路構成を示す回路図である。 エンジン初期動作時のワンチップマイコンの制御動作の概要を示すフローチャートである。 図2のアルゴリズムを説明するタイムチャートである。 図2のアルゴリズムで特定される相関図と相関近似線を図示したものである。 ノック信号と、ノック信号と同一周波数帯域の類似信号とを図示したものである。 一般運転時のワンチップマイコンの制御動作の概要を示すフローチャートである。 類似信号のみ発生する異常動作時と、ノック信号のみが発生するノッキング時について、正規化イオン積分値の時間的推移を図示したものである。 異常動作時とノッキング時について、各正規化イオン積分値の発生頻度を図示したものである。 実施例の判定パラメータを用いた場合の効果を説明するタイムチャートである。 ステップST60〜ST61の内容をやや詳細に示すフローチャートと、イオン電流検出回路の検出信号波形である。 微分処理を示すフローチャートと、微分波形及び原波形の波形図である。 判定処理を示すフローチャートと、微分波形及び微分結果フラグを示す図面である。 カウンタ処理を示すフローチャートと、微分結果フラグ及びカウント結果を示す図面である。 カウントアルゴリズムと、原波形及び微分結果フラグを示す図面である。 別のカウンタ処理とそのアルゴリズムを示す図面である。
符号の説明
EQU 燃焼制御装置
3 信号検出部(イオン電流検出回路)
SG(1)〜SG(N) 信号入力データ
ST60 データ記憶手段
ST61 検出手段
INT(i) 実測統計値(イオン積分値)
ST64 抽出手段
ST65 正規化手段
ST66 基準決定手段
ST68 判定手段

Claims (7)

  1. 燃焼室の混合気の燃焼時に発生するイオンに対応したイオン電流を検出する信号検出部と、
    内燃機関の動作サイクル毎に機能して、前記信号検出部からの信号入力データを時間順次に取得して記憶するデータ記憶手段と、
    前記信号入力データに基づいて、前記イオン電流のピーク値を検出する検出手段と、
    前記信号入力データに含まれる所定の周波数帯域の信号について、その全体的なレベルに対応する実測レベル値INT(i)を抽出する抽出手段と、
    予め特定されている基準式から算出される標準レベル値との関係で、前記実測レベル値INT(i)を補正して正規化レベル値A(i)を算出する正規化手段と、
    直近の複数の動作サイクルで算出された複数個の正規化レベル値に基づいて、判定基準値AVを算出する基準決定手段と、
    前記基準値AVとの関係で、前記正規化レベル値A(i)を評価して、ノッキングが生じているか否かを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 前記実測レベル値は、所定の周波数帯域の信号に対して、積分処理を施して算出される請求項1に記載の燃焼制御装置。
  3. 前記基準式は、前記ピーク値と実測レベル値との相関を特定するものであり、内燃機関の動作条件を種々変更して実行された初期動作によって固定的に確定されている請求項1又は2に記載の燃焼制御装置。
  4. 前記判定手段の判定基準THは、内燃機関の運転状態に対応して変更される請求項1〜3の何れかに記載の燃焼制御装置。
  5. 前記正規化レベル値は、前記実測レベル値と前記標準レベル値との比率で与えられる請求項1〜4の何れかに記載の燃焼制御装置。
  6. 前記基準値AVは、正規化レベル値の移動平均値で与えられる請求項1〜4の何れかに記載の燃焼制御装置。
  7. 複数の気筒を有する内燃機関において、前記複数の気筒毎に、正規化イオン積分値A(i)又は動作パラメータB(i)をリアルタイムに算出して、
    算出された前記正規化イオン積分値A(i)又は前記動作パラメータB(i)を、互いに比較することによって、特定の気筒の異常状態を検出するようにしている請求項1〜6に記載の燃焼制御装置。
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