JP2007236556A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技状態を移行させるための小役4と小役3とが重複当選するようにし、小役4及び小役3に重複当選した遊技において小役4が入賞できないときは小役3を入賞させる。RT1遊技からRT4遊技に移行可能であるとともに、RT2遊技からRT4遊技へは移行できないようにする。RT1遊技で小役4が入賞したときはRT4遊技に移行し、リプレイ−Aが入賞したときはRT2遊技に移行する。RT1遊技中に小役3と小役4とに重複当選したときは、小役4に当選した旨を報知するとともに、RT2遊技において、小役3と小役4とに重複当選したときは、小役3に当選した旨を報知する。
【選択図】図1
Description
この場合において、抽選される役の種類は、遊技状態ごとに異ならせるべきではないという趨勢がある。したがって、遊技者にとって有利な遊技状態に移行可能な遊技状態と、遊技者にとって有利な遊技状態に移行できない遊技状態とのいずれにおいても、遊技状態移行役の抽選を行わなければならない。これにより、遊技者にとって有利な遊技状態に移行できない遊技状態のときに、遊技状態移行役が入賞してしまう場合、すなわち、遊技状態移行役が入賞しても遊技状態を移行できない場合がある。
請求項1の発明は、遊技状態をそれまでの遊技状態から別の遊技状態に移行させるための遊技状態移行役(小役4)と、特定役(小役3)とが重複当選するようにしたスロットマシンであって、前記遊技状態移行役は、前記遊技状態移行役及び前記特定役の重複当選時に、遊技者によるストップスイッチの操作タイミングに応じて、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有するように設定されており、前記遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選した遊技において、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御し、遊技状態として、第1遊技状態(RT1遊技)、出玉率がX1に設定された第2遊技状態(RT2遊技)、及び出玉率がX2(X2>X1)に設定された第3遊技状態(RT4遊技)を有し、前記第1遊技状態から前記第2遊技状態又は前記第3遊技状態に移行可能であるとともに、前記第2遊技状態から前記第3遊技状態へは移行できないように設定し、前記第1遊技状態の遊技で、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは前記第3遊技状態の遊技に移行するように制御するとともに、予め定められた所定役(リプレイ−A)に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは前記第2遊技状態の遊技に移行するように制御し、前記第1遊技状態の遊技において、前記遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選したときは、前記遊技状態移行役に当選した旨を報知するとともに、前記第2遊技状態の遊技において、前記遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選したときは、前記特定役に当選した旨を報知する報知手段(当選小役報知手段70a)を備えることを特徴とする。
上記発明においては、出玉率がX1に設定された第2遊技状態、及び出玉率がX2(X2>X1)に設定された第3遊技状態を有する。そして、第1遊技状態から第2遊技状態又は第3遊技状態に移行可能であるが、第2遊技状態から第3遊技状態へは移行できない。この場合において、遊技状態に移行させるための遊技状態移行役と、特定役とが重複当選するようにし、第1遊技状態の遊技で遊技状態移行役が入賞したときは、第3遊技状態の遊技に移行するように制御する。これに対し、第1遊技状態の遊技で所定役が入賞したときは、第2遊技状態の遊技に移行するように制御する。
そして、第1遊技状態の遊技において、遊技状態移行役及び特定役に重複当選したときは、遊技状態移行役に当選した旨が報知される。これに対し、第2遊技状態の遊技において、遊技状態移行役及び特定役に重複当選したときは、特定役に当選した旨が報知される。
これに対し、第2遊技状態の遊技において、遊技状態移行役及び特定役に重複当選したときは、特定役に当選した旨が報知される(遊技状態移行役に当選した旨が報知されない)ので、偶然でしか遊技状態移行役を入賞させることはできない。これにより、第3遊技状態に移行できない第2遊技状態では、遊技状態移行役が入賞する機会を少なくすることができる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが設定されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを設定するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
さらにまた、遊技制御手段60の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
図2(a)は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、図柄の組合せ及び当選確率を示す図である。図2(a)に示すように、役としては、特別役、小役、リプレイ、及びRB遊技移行役が設けられている。
なお、他の特別役として、RB(レギュラーボーナス)及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
また、RB遊技移行役とは、BB一般遊技中に抽選される役であり、RB遊技移行役が入賞すると、次遊技からRB遊技が実行される役である。
以上の複数種類の役は、その1つの役の中でそれぞれ独立した役であり、例えばBB−Aに当選したときは、BB−Aのみの当選となり、BB−B〜BB−Eの当選とはならない。小役4及びリプレイについても同様である。
そして、全てのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。
持ち越される役としては、特別役(BB)が挙げられる。BBに当選したときは、リール31の停止時に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、BBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、リプレイ、及びRB遊技移行役)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。役抽選テーブル62は、遊技状態ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。そして、各役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率(図2に示す当選確率)となるように所定の割合に設定されている。
ここで、本実施形態の遊技状態としては、非RT遊技中(非内部中)、RT1遊技中(非内部中)、RT2遊技中(非内部中)、RT3遊技中(非内部中)、RT4遊技中(非内部中)、及びRT5遊技中(内部中)、BB一般遊技中及びRB遊技中が設けられている。
したがって、出玉率が100%未満であるときは、遊技の進行に伴い、メダルが減少していくこととなり、出玉率が100%を超えるときは、遊技を継続するに従ってメダルが増加していくこととなる。
これに対し、RT3遊技中及びRT4遊技中の出玉率は、少し異なるが、約125%に設定されており、遊技の進行に伴い、メダルが増加していく(遊技者にとって有利な遊技状態)。
図3において、役抽選テーブル62Aは、BB、小役1、小役2、小役3、小役3と小役4との重複当選領域、及びリプレイの当選領域が設けられている。ここで、図示しないが、図3及び図4で示すBBの当選領域は、全体として1つの当選領域を示しており、この当選領域が(図示しないが)5分割され、それぞれBB−A、BB−B、BB−C、BB−D、BB−Eに割り当てられている。したがって、BBに当選したときは、BB−A、BB−B、BB−C、BB−D、BB−Eのうちのいずれか1つ(のみ)に当選したこととなる。
図3及び図4では、小役3と小役4との重複当選領域を1つ示しているが、この当選領域は、(図示しないが)3つに分割され、小役3と小役4−Aとの重複当選領域、小役3と小役4−Bとの重複当選領域、小役3と小役4−Cとの重複当選領域がそれぞれ設けられている。
リプレイは、リプレイ−Aとリプレイ−Bとの当選領域をそれぞれ有するとともに、図2(b)に示すように、リプレイ−A及びリプレイ−Bの当選確率は、遊技状態ごとに設定されている。
さらにまた、役抽選テーブル62Cは、役抽選テーブル62Aと比較すると、リプレイ−A及びリプレイ−Bの当選確率が、それぞれ1/7.3、1/32768に設定されている。
さらにまた、役抽選テーブル62Fは、役抽選テーブル62Aと比較すると、第1に、役抽選テーブル62AのBBの当選領域が役抽選テーブル62Fでは非当選領域に設定されている。第2に、リプレイ−A及びリプレイ−Bの当選確率が、それぞれ1/3.97、1/327に設定されている。
また、役抽選テーブル62Hは、RB遊技中に用いられる役抽選テーブル62であり、小役1、小役2及び小役3の当選領域のみが設けられている。
特別役当選持越し手段63は、特別役であるBBに当選したときに、そのBBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(BBが入賞するまで)の遊技において、BBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
図示しないが、図柄の組合せごとに特別役フラグが設けられており、BBの当選時にはオンとなり(例えば、BB−Aの当選時には、BB−Aに係る特別役フラグがオンとなり)、BB(BB−A)が入賞したときはオフにされる。
遊技状態制御手段64は、遊技状態を、非RT遊技状態又はRT遊技(RT1遊技〜RT5遊技)状態とするかを制御するものである。
図5は、遊技状態の移行を示す図である。
先ず、非RT遊技は、役抽選テーブル62Aを用いて役の抽選が行われる遊技であり、遊技回数に上限はない。非RT遊技中にBBに当選すると、RT5遊技となり、役抽選テーブル62Fが用いられる遊技となる。RT5遊技の遊技回数には上限はなく、当選したBBが入賞するまで、RT5遊技が実行される。このRT遊技中に、BB(BB−A〜BB−E)のいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、BBの入賞となり、BB遊技に移行する。
さらに、RT4遊技は、役抽選テーブル62Eが用いられる遊技であり、300遊技継続される。この300遊技中にBBに当選すると、RT5遊技に移行する。また、RT4遊技で300遊技が消化されたときは、RT4遊技の規定回数の終了となり、非RT遊技に移行する。
RT遊技回数カウント手段64bは、RT1遊技、RT2遊技、RT3遊技、及びRT4遊技が行われているときに、遊技回数をカウントし続けるものである。
また、遊技状態制御手段64は、RT2遊技中(第2RTフラグ64aがオン)である場合において、RT遊技回数カウント手段64bによりカウントされた遊技回数が1000遊技となったときは、第2RT遊技の終了条件を満たすと判断し、第2RTフラグ64aをオフにする。
さらに同様に、遊技状態制御手段64は、RT4遊技中(第4RTフラグ64aがオン)である場合において、RT遊技回数カウント手段64bによりカウントされた遊技回数が300遊技となったときは、第4RT遊技の終了条件を満たすと判断し、第4RTフラグ64aをオフにする。
リール制御手段65は、先ず、スタートスイッチ41が操作されたときに、全て(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段65は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル66を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル66は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル66は、BBの当選時に用いられるBBテーブル、小役1の当選時に用いられる小役1テーブル、小役2の当選時に用いられる小役2テーブル、小役3の当選時に用いられる小役3テーブル、小役3と小役4−A〜小役4−Cの重複当選時に用いられる小役4優先小役3・小役4テーブル、リプレイ−Aの当選時に用いられるリプレイ−Aテーブル、リプレイ−Bの当選時に用いられるリプレイ−Bテーブル、RB遊技移行役の当選時に用いられるRB遊技移行役テーブル、非内部中において非当選時に用いられる非当選テーブルを備える。
BB−Aテーブルは、上記BBテーブルの説明中、「BB」を「BB−A」と読み替えたものに相当する。なお、BB−Aテーブルでは、BB−B〜BB−Eに対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めている。
BB−B〜BB−Eテーブルについても上記と同様である。
小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイ−Aテーブル、及びリプレイ−Bテーブルについても、それぞれ上記と同様であり、小役1テーブルにおける「小役1」を、それぞれ「小役2」、「小役3」、「リプレイ−A」又は「リプレイ−B」と読み替えたものに相当する。
小役4−B優先小役3・小役4−Bテーブルと、小役4−C優先小役3・小役4−Cテーブルについても上記と同様である。
さらに、非当選テーブルは、特別役の当選を持ち越していない非当選時の遊技で用いられ、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図6は、本実施形態における各リール31の外周面の図柄配列を示す平面図である。なお、図6では、一部の図柄のみを示しているが、図中、空欄となっている部分にも所定の図柄が表示されており、図6では図示を省略している。
また、各リール31には、「R」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)の間隔で、「R」の図柄がリール31に配列されている。同様に、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内で、「ベル」の図柄がリール31に配列されている。
よって、本実施形態では、小役3、リプレイ−A、リプレイ−B、又はRT遊技移行役に当選した遊技では、常に、当選した小役3、リプレイ−A、リプレイ−B、又はRT遊技移行役が入賞する。
停止図柄判断手段67は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段67は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
払出し手段68は、停止図柄判断手段67により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイ−A又はリプレイ−Bの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段69は、特別遊技(BB遊技)の開始(通常遊技からBB遊技への移行)、BB遊技中の遊技の進行、及びBB遊技の終了を制御するものである。
先ず、通常遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、次遊技からBB遊技が開始される。
BB遊技では、最初にBB一般遊技が行われる。BB一般遊技では、役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選が行われ、このBB一般遊技中にRB遊技移行役に当選・入賞すると、次遊技から、RB遊技が行われる。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段69は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。
そして、特別遊技制御手段69は、カウントされた払出し枚数が450枚以上となったと判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判断する。
これに対し、BB−C、BB−D又はBB−Eが入賞してBB遊技に移行したときは、そのBB遊技の終了後は、非RT遊技に移行する。
演出制御手段70は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段70は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段70は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
また、演出制御手段70は、当選小役報知手段70aを備える。
当選小役報知手段70aは、小役3と小役4との重複当選時に、小役3の当選、及び小役4の当選を報知するものである。
なお、当選した小役4の種類を報知すると同時に、小役3(又は小役3の図柄に対応する「ベル」)にも当選している旨を併せて報知しても良い。例えば、「「赤7」+「ベル」」のように報知することが挙げられる。このように報知すれば、後述するRT2遊技中の報知と同じ報知となるので、遊技者から見て、どの遊技状態に滞在しているかをわからなくすることができる。
そして、非RT遊技中、RT1遊技中に小役4を入賞させたときは、RT4遊技に移行する。RT4遊技は、上述したように、遊技者にとって有利な遊技状態である。
これにより、遊技者は、報知された小役4を狙ってストップスイッチ42を操作するが、報知された小役4は入賞しないので、小役3の方が入賞する。しかし、報知された小役4が入賞しなかったとしても、報知されたもう一方の小役3が入賞するので、正しい報知が行われたということとなる。
RT2遊技中において、小役3と小役4とに重複当選したときに、小役3に当選した旨を報知すれば、報知自体(小役3に当選したこと)は正しいので、何ら矛盾はない。
遊技者にとって有利となる遊技(RT3遊技又はRT4遊技)に移行させるための役(小役4)は、遊技状態の移行可能な遊技(非RT遊技やRT1遊技)のみならず、遊技状態を移行できない遊技(RT2遊技)でも、一律に抽選を行う(遊技ごとに抽選対象となる役を変えない)必要がある。したがって、有利な遊技状態に移行できない遊技において、有利となる遊技状態に移行させるための役が入賞してしまう可能性がある。このような場合、有利となる遊技状態に移行させるための役の当選が報知され、入賞しても、遊技状態が移行しないのは、遊技者に対して違和感を与える。
なお、RT2遊技中に、小役3と小役4とに重複当選した遊技において、仮に、当選した(報知していない)小役4が入賞したとしても、15枚のメダルが払い出されるが、遊技状態は移行しない(RT2遊技のままである)。
しかし、遊技者は、現在の遊技状態を知らないのであるから、小役3の当選報知に加え、有利な遊技状態に移行するための小役4の報知が行われたときは、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すると思われる。
(1)例えば、本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球を用いたスロットマシン(パロット)等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(2)本実施形態では、RT5遊技中において、小役3と小役4との重複当選時に、当選した小役4に係る図柄を報知するようにした。しかし、RT5遊技においては、小役3と小役4との重複当選時に、報知を行わないようにしても良い。
(5)RT2遊技、RT3遊技、RT4遊技の遊技回数は、本実施形態で示した遊技回数に限らず、種々設定することができる。
(6)本実施形態では、小役4として、3種類設けたが、複数種類であれば、何種類設けても良い。複数種類であれば、当選時に、常に入賞させることができないからである。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62H) 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 遊技状態制御手段
64a RTフラグ
64b RT遊技回数カウント手段
65 リール制御手段
66 停止位置決定テーブル
67 停止図柄判断手段
68 払出し手段
69 特別遊技制御手段
70 演出制御手段
70a 当選小役報知手段
Claims (7)
- 遊技状態をそれまでの遊技状態から別の遊技状態に移行させるための遊技状態移行役と、特定役とが重複当選するようにしたスロットマシンであって、
前記遊技状態移行役は、前記遊技状態移行役及び前記特定役の重複当選時に、遊技者によるストップスイッチの操作タイミングに応じて、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有するように設定されており、
前記遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選した遊技において、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御し、
遊技状態として、第1遊技状態、出玉率がX1に設定された第2遊技状態、及び出玉率がX2(X2>X1)に設定された第3遊技状態を有し、
前記第1遊技状態から前記第2遊技状態又は前記第3遊技状態に移行可能であるとともに、前記第2遊技状態から前記第3遊技状態へは移行できないように設定し、
前記第1遊技状態の遊技で、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは前記第3遊技状態の遊技に移行するように制御するとともに、予め定められた所定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは前記第2遊技状態の遊技に移行するように制御し、
前記第1遊技状態の遊技において、前記遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選したときは、前記遊技状態移行役に当選した旨を報知するとともに、前記第2遊技状態の遊技において、前記遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選したときは、前記特定役に当選した旨を報知する報知手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技状態、前記第2遊技状態、及び前記第3遊技状態の遊技では、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役を含めて役の抽選を行い、
前記特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記特別遊技に移行するように制御し、
前記特別遊技の終了後の遊技状態を前記第1遊技状態に設定する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技状態の遊技では、遊技者に再遊技を行わせるためのリプレイを含めて役の抽選を行い、
前記第1遊技状態の遊技で、前記リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第2遊技状態の遊技に移行する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第2遊技状態の遊技は、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役に当選するまで、又は遊技回数が所定回数Y1に到達するまで実行され、
前記第3遊技状態の遊技は、前記特別役に当選するまで、又は遊技回数が所定回数Y2に到達するまで実行される
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項4に記載のスロットマシンにおいて、
前記第2遊技状態の遊技での遊技回数が前記所定回数Y1に到達したとき、又は前記第3遊技状態の遊技での遊技回数が前記所定回数Y2に到達したときは、それぞれ第4遊技状態の遊技に移行し、
前記報知手段は、前記第4遊技状態の遊技では、前記遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選したときは、前記遊技状態移行役に当選した旨を報知し、
前記第4遊技状態の遊技中に、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第3遊技状態に移行する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
前記特別役は、第1特別遊技に移行するための第1特別役、及び第2特別遊技に移行するための特別役であって前記第1特別役と図柄の組合せが異なる第2特別役を有し、
前記第1特別遊技の終了後は、前記第1遊技状態の遊技に移行し、
前記第2特別遊技の終了後は、前記第4遊技状態に移行する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
遊技状態をそれまでの遊技状態から別の遊技状態に移行させるための役であって前記遊技状態移行役と図柄の組合せが異なる第2遊技状態移行役を含めて役の抽選を行うとともに、前記第2遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選する場合を設け、
前記第2遊技状態移行役は、前記第2遊技状態移行役及び前記特定役の重複当選時に、遊技者による前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて、前記第2遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有するように設定されており、
前記第2遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能なタイミングで前記ストップスイッチが操作されたときは、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように設定されているとともに、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能なタイミングで前記ストップスイッチが操作されたときは、前記第2遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように設定されており、
前記第2遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選した遊技において、前記第2遊技状態移行役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御し、
前記第1遊技状態の遊技において、前記第2遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第3遊技状態の遊技に移行するように制御し、
前記報知手段は、前記第1遊技状態の遊技において、前記第2遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選したときは、前記第2遊技状態移行役に当選した旨を報知するとともに、前記第2遊技状態の遊技において、前記第2遊技状態移行役及び前記特定役に重複当選したときは、前記特定役に当選した旨を報知する
ことを特徴とするスロットマシン。
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