JP2007230311A - 自動車の前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】開口部の設けられたフロントバンパフェースの裏側にバンパビームの位置付けられる自動車の前部構造において、該バンパビームの機能を損なうことなく、車両前部の見栄えを向上する。
【解決手段】フロントグリル支持部41、サイドシール部51及びバンパビームカバー部61からなるフロントグリル支持部材40をシュラウドパネル2の前方に配設する。該フロントグリル支持部材40は、左右の取付部42,42によってシュラウドパネル2の左右の縦メンバー部2b,2bに取り付けられる。上記バンパビームカバー部61は、バンパビーム5の上面に近接し且つ該上面を覆うように位置付けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の前部構造に関し、特にバンパービームまわりの構造に関する。
従来より、車両前部のフロントバンパを構成するフロントバンパフェースの裏側には、車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームの前端側同士を連結するバンパビームが位置付けられるようになっている。このバンパビームは、例えば特許文献1に開示されるように、車両前方側に衝撃吸収部材が配設されていて、フロントバンパフェースの裏面に近接配置されている。そして、上記フロントバンパフェースには、ラジエータに走行風を取り込むための通気孔としての開口部が形成されている。
特開2002−321576号公報
ところで、上述のように、開口部の形成されたフロントバンパフェースの裏面に近接するようにバンパビームが配設されている場合、開口部の位置によっては、該開口部からバンパビームの上面が見える可能性がある。そうすると、樹脂製のフロントバンパフェースによって覆われている車両前部において、該フロントバンパフェースの開口部から金属製のバンパビーム表面が直接見えることになり、車両前部の外観を大きく損ねることになる。
これに対して、上記バンパビームの上面にカバーを取り付けることが考えられるが、該バンパビームの上面にカバー取り付け用の穴等を設けると、該バンパビームの剛性が低下して、バンパビーム本来の機能を損なう可能性がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、開口部の設けられたフロントバンパフェースの裏側にバンパビームの位置付けられる自動車の前部構造において、該バンパビームの機能を損なうことなく、車両前部の見栄えを向上することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動車の前部構造では、シュラウドの左右のサイド部に接続される取付部と、バンパビームの上面に近接し且つ該上面を覆うように該取付部間に橋渡されるカバー部とを有するバンパビームカバー部材を設けた。
すなわち、請求項1の発明では、自動車の前部構造を対象としていて、左右のフロントサイドフレーム間に橋渡されたバンパビームと、上記バンパビームの前方に隣接して配設され、該バンパビームの高さ位置よりも上方の位置に走行風を導入するための開口部が形成されたフロントバンパフェースと、上記バンパビームの後方に配設され、少なくともアッパ部及び左右のサイド部を有するシュラウドと、上記シュラウドの左右のサイド部にそれぞれ取り付けられる左右の取付部と、上記バンパビームの上面に近接し且つ該上面を覆うように該左右の取付部間に橋渡されたカバー部と、を有するバンパビームカバー部材と、を備えているものとする。
以上の構成により、バンパビームカバー部材によってバンパビームの上面が覆われることになるため、フロントバンパフェースの開口部から該バンパビームの上面が見えないようにすることができ、車両前部の外観が損なわれるのを防止することができる。しかも、上記バンパビーム部材は、取付部によってシュラウドの左右のサイド部にそれぞれ取り付けられるため、バンパビームに取付穴等を設けることなく、該バンパビームの上面を覆うことが可能になる。したがって、バンパビームの剛性を低下させることなく、フロントバンパフェース開口部の見栄えを向上することができる。
上述の構成において、上記バンパビームの前側には、該バンパビームに背面側で支持された衝撃吸収部材が配設されており、上記バンパビームカバー部材は、カバー部の前端が上記衝撃吸収部材の前端に位置付けられるように形成されていて、該カバー部の前端には、該前端から下方に延びて上記衝撃吸収部材の前面部に係止される係止部が車幅方向に複数、設けられているのが好ましい(請求項2の発明)。
このように、バンパビームの前側に背面部で支持される衝撃吸収部材の前面部に対して、バンパビームカバー部材のカバー部の前端に設けられた係止部を係止させることで、別に支持部材を設けることなく衝撃吸収部材の前面部を支持することができ、該衝撃吸収部材の自重による前方への倒れを確実に防止することができる。
また、上記バンパビームと上記バンパビームカバー部材のカバー部との間には、クッション材が配設されていてもよい(請求項3の発明)。このように、バンパビームとバンパビームカバー部材のカバー部との間にクッション材を配設することで、振動等によってバンパビームカバー部材が揺れても、その揺れをクッション材によって吸収できるため、該バンパビームカバー部材がバンパビームに接触して異音を生じるのを確実に防止することができる。
さらに、上記バンパビームカバー部材は、上記カバー部の車幅方向両端部から上方に向かって延びて上記シュラウドのサイド部と上記フロントバンパフェースとの間に縦壁を形成するシールプレート部を備えていてもよい(請求項4の発明)。これにより、シールプレート部は、シュラウドとフロントバンパフェースとの間の空間を車幅方向に仕切る仕切壁として機能するため、エンジンルーム内からの熱風の吹き返しがシュラウドの前方に回り込むのを防止でき、外気とともに熱風が取り込まれるのを防止することができる。しかも、上記シールプレート部は、バンパービームカバー部材に設けられるため、別に専用の部材を設ける必要がなく、また、その下端部はカバー部によって連結されているため、該シールプレート部の車幅方向への倒れが抑えられる。
また、上記フロントバンパフェースの開口部には、上下方向に延びるフィン部が設けられていていて、上記バンパビームカバー部材は、上記左右の取付部間に橋渡されて、その橋渡し部分で上記フロントバンパフェースの開口部上部のフェース部を支持するフェース支持部と、上記フィン部と同じ車幅方向位置に設けられ、上記カバー部及びフェース支持部を連結する連結部と、を備えているものとする(請求項5の発明)。このようにフェース支持部を設けることにより、該フェース支持部でフロントバンパフェースの開口部上部のフェース部を支持して該フェース部の剛性を高めることができるとともに、該フェース支持部とバンパビームの上面を覆うカバー部とを連結することで、該フェース支持部自体の剛性を高めることができる。しかも、上記フェース支持部とカバー部とを連結する連結部は、フロントバンパフェースの開口に設けられたフィン部と同じ車幅方向位置に設けられるため、該連結部及びフィン部の通風抵抗を極小化することができる。
本発明に係る自動車の前部構造によれば、シュラウドの左右のサイド部に取り付けられる取付部と、バンパビームの上面を覆うように該取付部間に橋渡されるカバー部と、を有するバンパビームカバー部材を設けることで、フロントバンパフェースの開口部からバンパビームの上面が見えなくなるため、バンパビームの剛性を低下させることなく、車両前部の見栄えを向上することができる。
また、上記バンパビームの前側に配設されて、該バンパビームによって後面部を支持される衝撃吸収部材の前面部に、カバー部の前端に設けられた係止部を係止することで、新たな支持部材を設けることなく衝撃吸収部材の前面部を確実に支持することができ、該衝撃吸収部材の前方への倒れを防止することができる。
また、バンパビームとカバー部との間にクッション材を配設することで、振動等により両者が接触して異音を生じるのを防止できる。
さらに、カバー部の車幅方向両端に上方且つ前後方向に広がるシールプレート部を設けることで、部品点数を増大させることなくエンジンルームからの熱気の吹き返しを防止することができる。
さらにまた、バンパフェースの開口部に設けられたフィン部と同じ車幅方向位置に、フェース部を支持するフェース支持部と上記カバー部とを連結する連結部を設けることで、部品点数を増大させることなくフェース部の剛性を高めることができるとともに、冷却性能を悪化させることなく上記連結部及びカバー部によってフェース支持部自体の剛性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−全体構成−
図1に本発明の実施形態に係る自動車の前部構造を示す。すなわち、この図1は、フロントグリル1、バンパフェース3(フロントバンパフェース)及びボンネット8などの車両前部の主要な構成部品を概略で示したものであり、その他の部材(例えばヘッドライトやフォグランプなど)については図示を省略している。
上記バンパフェース3は、車両前部を覆うように所定の形状に成形された樹脂製の板状部材からなるもので、その下側中央には、通気口としてのバンパフェース開口部3a(開口部)が、また、該バンパフェース開口部3aのさらに下側には、別の通気口としてのバンパフェース下部開口部3bが、それぞれ設けられている。また、上記バンパフェース3の上側部分には、その中央部分に上記フロントグリル1の位置付けられるグリル用凹部3cが、該グリル用凹部3cの左右にはヘッドランプの位置付けられるヘッドランプ用凹部3d,3dが、それぞれ形成されている。なお、上記図1において、3hは上記バンパフェース開口部3aの上側部分を構成するフェース部である。
上記バンパフェース開口部3aは、車幅方向の左右位置で車両前後方向に延びるフロントサイドフレーム4,4の前端部同士を連結するバンパビーム5の車両前方に位置付けられていて、該開口部3a内には車幅方向に延びて該バンパビーム5の車両前方側を覆うカバー部3eが設けられている。また、上記バンパフェース開口部3aには、該バンパフェース開口部3aの周縁から上記カバー部3eに対して上下方向に延びる複数のリブ3f,3f,…(フィン部)が設けられており、これにより、該カバー部3eの剛性が高められるようになっている。
そして、上記バンパビーム5の車両前方側には、バンパフェース開口部3aに設けられたカバー部3eとの間に、衝撃吸収のためのウレタン材10(衝撃吸収部材)が配設されていて(例えば図2〜図7参照)、該ウレタン材10及びバンパビーム5の上面には、両者を覆うように後述のバンパビームカバー部61が配設されている。このようにバンパビームカバー部61を設けることで、上記バンパフェース開口部3aからバンパビーム5及びウレタン材10の上面が見えるのを防止することができる。
上記フロントグリル1は、図2、図4〜図7及び図10に示すように、その下側部分が上側部分よりも車両前方に位置付けられるように傾斜し且つ中央部が車両前方側に凸となるように上面視で略円弧状に形成されたグリル部11と、該グリル部11の車両後方側に取り付けられて、該フロントグリル1の車両後方に位置するシュラウドパネル2(シュラウド)に連結される取付部12と、を備えていて、該グリル部11及び取付部12はボルト(図示省略)によって連結固定されている。なお、上記グリル部11には、その車幅方向略中央にメーカーのエンブレムを象ったエンブレム部11aが形成されている。
また、上記フロントグリル1は、その上側で上記シュラウドパネル2上部のシュラウドアッパ部2a等に連結されている一方、下側は上記バンパフェース3のグリル用凹部3cの周縁部と係合している(図4参照)。
具体的には、上記フロントグリル1の取付部12は、上面視で略円弧状のグリル部11の後側部分に沿うように形成された上面板部12aを有しており、該上面板部12aの車幅方向中央付近の車両後方側には該フロントグリル1をシュラウドアッパ部2aに連結するための取付孔12b,12bが複数(本実施形態では2箇所)、形成されている。そして、これらの取付孔12b,12b内及び後述するシュラウドパネル2に形成された取付孔2g,2g内にボルトを挿通させて締結することで、上記フロントグリル1とシュラウドパネル2とが連結されるようになっている。
また、図2及び図10に示すように、上記フロントグリル1のグリル部11の左右両端部には、車両後方に向かって延びる延出連結部11b,11bが設けられていて、該各延出連結部11bにはぞれぞれ取付孔11cが形成されている。そして、これらの取付孔11c,11c内、バンパフェース3の取付孔(図示省略)内及びヘッドランプ7の取付孔(図示省略)内にボルトを挿通させて締結することで、上記フロントグリル1はその左右両端部で車体側に連結されることになる。
一方、上記グリル部11には、図2及び図10に示すようにその下端部に車幅方向に亘って複数の穴部11d,11d,…が設けられており、該穴部11d,11d,…には、上記バンパフェース3のグリル用凹部3cの周縁部に形成された凸部3g,3g,…がそれぞれ係合するように構成されている(図4参照)。すなわち、上記バンパフェース3のグリル用凹部3cの周縁部には、上記グリル部11の下端部に設けられた複数の穴部11d,11d,…の位置に対応するように、車両後方に向かって湾曲する複数の凸部3g,3g,…が形成されていて、これらの凸部3g,3g,…が上記穴部11d,11d,…内に前方からそれぞれ係合するようになっている。
上記シュラウドパネル2は、例えばガラス繊維等の強化材を含む樹脂材料が射出成形により一体形成された枠状部材で、図2及び図3に示すように、車幅方向に延びるシュラウドアッパ部2a(アッパ部)と、該シュラウドアッパ部2aの左右端部からそれぞれ下方に延びる縦メンバー部2b,2b(サイド部)と、これらの縦メンバー部2b,2bの下端部同士を連結するように車幅方向に延びるシュラウドロア部2cと、によってそれらの内側に開口部2dが形成されている。
そして、上記シュラウドパネル2の車両後方側には、上記開口部2dに臨むように冷却装置としてのラジエータ6が配置され、該シュラウドパネル2に固定されている。上記シュラウドパネル2は、その縦メンバー部2b,2bで左右のフロントサイドフレーム4,4にそれぞれ連結固定されていて、これにより、上記ラジエータ6は車両前方から走行風を前面で受けるように車体に立設された状態になっている。すなわち、上記ラジエータ6は、バンパフェース3に設けられたバンパフェース開口部3aの車両後方に位置付けられていて、該バンパフェース開口部3aから吸い込まれる走行風によって冷却されるようになっている。
なお、上記シュラウドパネル2の縦メンバー部2b,2bにおいて、上記左右のフロントサイドフレーム4,4にそれぞれ連結固定される部分よりも下側には、エンジンルーム側からの熱風の吹き返しを防止するためのシールプレート9,9が設けられている。これにより、バンパビーム5よりも下側におけるエンジンルーム内からの熱風の吹き返しを確実に防止することができる。一方、上記左右のサイドフレーム4,4に連結される部分よりも上側については、後述するように、フロントグリル支持部材40に形成されたサイドシール部51,51(シールプレート部)によってエンジンルーム内からの熱風の吹き返しが防止されるようになっている。
上記シュラウドパネル2のシュラウドアッパ部2aには、図3及び図5に示すように、その車両前方側の中央部分に、ボンネットロック21を収容するためのロック収容部2eが形成されている。このロック収容部2eは、シュラウドアッパ部2aの前面上に上方に開口するようにポケット状に形成されたもので、その内部にボンネットロック21を収容した状態(図5参照)で、該ボンネットロック21のベースプレート22がロック収容部2eを構成する前面部2f及び後述するセンタステー31の取付フランジ31c,31cにボルト23,23によって締結固定されている(図3参照)。なお、該前面部2fの略中央部上側には、ボンネット8に設けられた略U字状のストライカ8a(図5参照)と上記ボンネットロック21とが係合可能なように、該ストライカ8aが挿通するための切り欠きが形成されている(図3参照)。
図3及び図4に示すように、上記シュラウドパネル2のシュラウドアッパ部2aには、上記フロントグリル1の取付部12の取付孔12b,12bに対応して車両前方に突出する突出部2h,2hが形成されているとともに、該突出部2h,2hには上下方向に貫通する取付孔2g,2gが形成されている。これらの取付孔2g,2g及び上記フロントグリル1の取付孔12b,12bにボルトを挿通させて締結することで、上記フロントグリル1をシュラウドパネル2に取付固定することができる。なお、上記シュラウドアッパ部2aには、その車両前方側の面で車幅方向両端部に、それぞれ車両前方に向かって開口する円孔2i,2iが形成されていて、これらの円孔2i,2i内に上記フロントグリル1の取付部12から車両後方に向かって延びる突出部12c,12c(図10参照)がそれぞれ挿入されるようになっている。
また、上記シュラウドアッパ部2aの車幅方向中央部の前方側には、図3及び図5に示すように、上記シュラウドパネル2のロック収容部2eと上記バンパビーム5の車幅方向中央部とを連結するようにセンタステー31が配設されている。詳しくは、このセンタステー31は、一端側が上記ロック収容部2e内のボンネットロック21のベースプレート22に連結される一方、他端側は上記バンパビーム5の車両後端側に連結されていて、これにより、ボンネット8のストライカ8aがボンネットロック21に対して上方から係合する際の衝撃荷重を受け止めるようになっている。したがって、上記センタステー31を設けることにより、ボンネット8を閉めた際の衝撃によって樹脂製のシュラウドパネル2が破損するのを防止することができる。
上記センタステー31は、図10に示すように、断面略コの字状の金属製部材からなり、バンパビーム側取付部31bとしての下端部がシュラウドパネル側取付部31aとしての上端部よりも車両前方に位置付けられるように構成されている。すなわち、側面視でほぼ上下方向に真っ直ぐ延びる両取付部31a,31bを、上方に向かうにつれて車両後方に延びる連結部によって繋げたような形状になっている。
そして、上記センタステー31は、上記バンパビーム側取付部31bがバンパビーム5にボルト締結される一方、上記シュラウドパネル側取付部31aは、断面コの字状の本体(センタステー本体)から左右に延出する取付フランジ31c,31cを有しており、この取付フランジ31c,31cを介してシュラウドパネル2にボルト締結されている。
また、図3及び図11に示すように、上記センタステー31のシュラウドパネル側取付部31aには、衝突検知用の衝撃検出センサ34が設けられている。具体的には、上記シュラウドパネル側取付部31aの左右の取付フランジ31c,31cのうち、一方の取付フランジ31c(本実施形態では正面視で左側の取付フランジ)の車両前方側の一部を覆うように断面略コの字状のカバー部材35が配設されていて、その内部に上記衝撃検出センサ34が配設されている。この衝撃検出センサ34は、その一部が上記取付フランジ31cに接続されていて、上記センタステー31に伝達される衝撃を検出できるようになっている。すなわち、上記センタステー31の下端側のバンパビーム側取付部31bがバンパビーム5に連結されているため、該バンパビーム5から入力される衝撃荷重がセンタステー31を介して衝撃検出センサ34に伝わることになる。これにより、上記衝撃検出センサ34によってバンパビーム5側に入力される衝撃荷重を検出することができ、衝突の検知が可能となる。
なお、上記カバー部材35は、側面視でコの字状になるように上記センタステー31の取付フランジ31c上に配置されていて、上側に位置する側壁から上方に向かって延びるフランジ部35aが該取付フランジ31cにボルトによって固定されている。
−フロントグリル支持部材−
上記センタステー31の前方には、図2及び図3に示すように、上記フロントグリル1を下方から支持するためのフロントグリル支持部材40(バンパビームカバー部材)が配設されている。このフロントグリル支持部材40は、樹脂によって一体形成されたもので、図12にも示すように、大きく分けて、フロントグリル1を下方から支持するとともにバンパフェース3を後方から支持するフロントグリル支持部41(フェース支持部)と、上記バンパビーム5の上方での熱風の吹き返しを防止するためのサイドシール部51(シールプレート部)と、該バンパビーム5の上面を覆うバンパビームカバー部61(カバー部)と、からなる。
上記フロントグリル支持部41は、後方に向かって開口するように車幅方向から見て断面視略コの字状に形成されたもので、シュラウドパネル2の開口部2dの前方を車幅方向に跨ぐように配設されていて、その車幅方向両端に形成された取付部42,42によって該シュラウドパネル2のサイド部2b,2b(左右のサイド部)にそれぞれ取付固定されている。具体的には、上記フロントグリル支持部41は、左右の取付部42,42間を橋渡すとともに前後方向に広がる棚部43と、該棚部43の前端部分から前方且つ下方に向かって膨出するバンパフェース支持部44と、該バンパフェース支持部44の下端部から後方に向かって延びる下壁部45と、該棚部43、バンパフェース支持部44及び下壁部45によって構成されるコの字部分の左右両側を塞ぐように設けられた側壁部46,46と、を有している。なお、該側壁部46,46の後端部に上記左右の取付部42,42がそれぞれ繋がっている。
上記棚部43は、その車幅方向中央部分が下方に向かって凹むように湾曲していて、上記フロントグリル1の下端に沿うように形成されている。そして、その上面には、前後方向に延びる複数(本実施形態では5つ)の外側リブ47,47,…が車幅方向に並設されている。これらの外側リブ47,47,…は、上記棚部43の上面からの突出高さが同程度になるように形成されていて、それらの後端部の上端には、該外側リブ47,47,…同士を車幅方向に連結するように支持棚部50が形成されている(図3及び図12参照)。そして、この支持棚部50上に上記フロントグリル1が載置されるようになっている。
詳しくは、上記支持棚部50は、上記棚部43との間に空間を形成するように上記外側リブ47,47,…の後端側且つ突出端側に設けられた上板部50aと、該上板部50aの後端側すなわち外側リブ47,47,…の後端側で該上板部50aから下方に延びる縦壁部50bと、を有している。つまり、上記棚部43は、上記外側リブ47,47,…を後方から覆うように設けられていて、上記フロントグリル支持部材40をフロントグリル1の下方に配置した場合、上記支持棚部50が該フロントグリル1の下側に当接することになる。これにより、該フロントグリル1全体を下方から支持することができ、支持安定性を向上することができる。
このように、上記棚部43上に複数の外側リブ47,47,…を設けて、それらのリブの後端側を支持棚部50によって車幅方向に連結することで、各外側リブ47,47,…の強度を向上することができ、上記棚部43の剛性を高めることができる。しかも、上記棚部43よりも前後方向の幅寸法が小さい支持棚部50によって上記フロントグリル1を支持するようにしたため、該棚部43の全面で支持する場合のような高い面精度は要求されないため、フロントグリル支持部41の加工費や型費などの製作コストを低減することができ、生産性を向上することができる。
また、上記フロントグリル支持部41は、後方に開口する断面コの字状に形成されていてその左右両端に側壁部46,46が設けられることで、全体として後方に向かって開口する箱状(六面体形状)になるため、単に棚部のみを設けた場合に比べて剛性を高くすることができ、上記フロントグリル1をさらに確実に支持することができる。
さらに、上記フロントグリル支持部41には、その内側に、上記棚部43上の外側リブ47,47,…の車幅方向位置に対応するように、複数の内側リブ48,48,…(内側補強リブ)が設けられている。これらの内側リブ48,48,…は、上記棚部43の下面、上記バンパフェース支持部44の後方側の面及び上記下壁部45の上面に跨って、前後方向に延びるように設けられている。このように、上記フロントグリル支持部41の内側に、補強用の内側リブ48,48,…を設けることで、該フロントグリル支持部41の剛性をさらに高めることができ、上記フロントグリル1の支持安定性をさらに向上することができる。
しかも、上述のように、上記フロントグリル支持部材40に側壁部46,46を設けることで、シュラウドパネル2の左右側方からエンジンルーム内の熱気が回り込んで、バンパフェース3の開口部3aから取り込んだ外気と混合するのを防止することもできる。
そして、上記フロントグリル支持部材40において、上記棚部41はその前端がバンパフェース3のフェース部3hの裏面(後面)近傍まで延びていて、上記バンパフェース支持部44は、該フェース部3hの裏面(後面)に沿うように下方に向かって延びている(図5〜図7参照)。このことにより、上記バンパフェース3は、上記バンパフェース支持部44によって後方から支えられて剛性が高められるため、後方に向かって大きな荷重が加わっても該バンパフェース3が大きく変形するのを防止することができる。
なお、上記側壁部46,46及び取付部42,42にも、両者に跨るように前後方向に延びる補強リブ49,49,…が設けられている。この補強リブ49,49,…により、上記フロントグリル支持部41の前後方向の剛性を高めることができるため、上記バンパフェース3をより確実に支持することができ、該バンパフェース3の後方への変形を確実に防止することができる。
上記サイドシール部51,51は、それぞれ、上記フロントグリル支持部41の左右の取付部42,42から上記バンパビーム5よりも上方位置で前方に向かって突出するように設けられており、正面視で略L字状に形成されている。すなわち、上記サイドシール部51,51は、図12に示すように、それぞれ、上面部52と、該上面部52の一端側から下方に向かって延びる側面部53とを有しており、該側面部53が車幅方向外方側に位置付けられて、上記シュラウドパネル2のサイド部2b,2bとバンパフェース3との間の空間を車幅方向に仕切る仕切壁となるように形成されている。
このようなサイドシール部51,51を形成することで、上記シュラウドパネル2の側方からエンジンルーム内の熱気が回り込んでバンパフェース3の開口部3aから取り込まれた外気と混ざるのを確実に防止することができる(図8及び図9参照。ぞれぞれ図中にエンジンルーム内からの熱気を矢印で示す。)。
しかも、上記サイドシール部51,51は、その前端側に向かうほど左右外方に位置付けられるような形状に形成されているため、上記バンパカバー3の開口部3a,3bから流入する外気を効率良くシュラウドパネル2の開口部2d内に配設されたラジエータ6に向けて流すことができる。
なお、上記サイドシール部51,51の側面部53,53の下側部分は、それぞれ、図2及び図3に示すように上記バンパビーム5の上面上に位置付けられている。そのため、上記側面部53,53の下側部分は、上記バンパビーム5上面の凹凸に沿うような形状に形成されている。また、後述するように、上記サイドシール部51,51の下端部同士は、バンパビームカバー部61の平板部62によって連結されており、これにより、該サイドシール部51,51の車幅方向の剛性が高められるようになっている。
上記サイドシール部51,51の側面部53,53及び上面部52,52の前端には、フランジ部54,54が形成されていて、それぞれ、前方に配設されるバンパフェース3の裏面(後面)に沿うようになっている(図8及び図9参照)。これにより、上記サイドシール部51,51の前端と上記バンパフェース3の裏面との間からエンジンルーム内の熱気が侵入するのを確実に防止することができる(図12(b)参照)。
上記バンパビームカバー部61は、上記サイドシール部51,51の下側に設けられていて、上記バンパビーム5の上面を覆うように構成されている。詳しくは、上記バンパビームカバー部61は、図2及び図3に示すように、サイドシール部51,51の下端部同士を連結するとともに上記バンパビーム5及びその前方側に配設されるウレタン材10の上面を覆うように形成された平板部62を有しており、該平板部62の前端に下方に向かって延びるように車幅方向の複数箇所(本実施形態では3箇所)に設けられた取付フランジ部63,63,63(係止部)によって、上記ウレタン材10の前面に連結されている。
図6にも示すように、上記各取付フランジ部63は、ウレタン材10の前面に位置付けられた状態で、ピン67によって該ウレタン材10の前面に係止されている。これにより、上記ウレタン材10の前面側を上記バンパビームカバー部61によって支持することができる。ここで、上記ウレタン材10は、図7に示すように、その後面(裏面)上に後方に向かって突出する突出部10a,10aが複数(本実施形態では2つ)、設けられていて、該突出部10a,10aが上記バンパビーム5の前面に形成された穴部5a,5aに挿入されることで該バンパビーム5に取り付けられている。このように、上記ウレタン材10は、バンパビーム5に対しては上記突出部10a,10aの係合のみによって支持されているため、前面側が自重によって前方且つ下方へ倒れる可能性があるが、上述のように、該ウレタン材10の前面側を上記バンパビームカバー部61によって支持することで、該ウレタン材10の倒れを確実に防止することができる。
また、上述のように、上記バンパビーム5の上面を覆うようなバンパビームカバー部61を設けることで、車両前方からバンパフェース3の開口部3a内を見た場合に、該バンパビームカバー部61が見えるだけで、金属製の上記バンパビーム5の上面が直接見えることはないため、車両前部の見栄えを向上することができる。しかも、上記バンパビームカバー部61は、上述のとおり、上記サイドシール部51,51を介してシュラウドパネル2の左右のサイド部2b,2bに取り付けられる取付部42,42に繋がっているため、上記バンパビーム5の上面に取付穴等を形成することなく該バンパビームカバー部61をバンパビーム5上の所定の位置に取り付けることができる。すなわち、上記バンパビーム5の剛性低下などのように該バンパビーム5の機能を損なうことなく、該バンパビーム5の上面を覆って車両前部の見栄えを向上することができる。
なお、上記ウレタン材10の上面は、上記バンパビーム5の上面よりも下方に位置付けられており、これに合わせて、上記バンパビームカバー部61の平板部62にも段差が形成されている。また、上記平面部62は、バンパビーム5及びウレタン材10の上面に対してそれぞれ所定間隔を空けて上方に位置付けられるように形成されている。そして、この平板部62のうち上記バンパビーム5の上面を覆う部分と、該バンパビーム5の上面との間には、図5に示すように、上記車幅方向の数カ所にクッション材81,81,…が配設されている。これらのクッション材81,81,…は、例えば発泡材料からなるもので、上述のように、バンパビームカバー部61の平板部62とバンパビーム5との間に配設することで、振動等によって該平板部62がバンパビーム5に接触して異音等が発生するのを防止することができる。
また、上記バンパビームカバー部61には、図2及び図3に示すように、上記サイドシール部51,51の下方で上記バンパビーム5と上記シュラウドパネル2の縦メンバー部2b,2bとの間に形成された隙間を埋めるように、上記平面部62の後端側の左右両端部から後方に延びるシール部64,64が設けられている。このようなシール部64,64を設けることで、エンジンルーム内からの熱気の吹き返しをより確実に防止することができる。
図12にも示すように、上記バンパビームカバー部61の平面部62の後端部には、その車幅方向中央付近に、該平面部62と上記フロントグリル支持部41との間に形成される開口部71(走行風導入口)内を上下方向に延びて該フロントグリル支持部41の下壁部45に繋がるセンタステーカバー部65が設けられている。このセンタステーカバー部65は、上記バンパビーム5と上記シュラウドパネル2のシュラウドアッパ部2aとの間に橋渡された上記センタステー31よりも幅広に形成されていて、該センタステー31の前方側を覆うように設けられている(図5参照)。
このように、センタステーカバー部65を設けることにより、上記センタステー31は車両前方から直接、見えなくなるため、上記バンパフェース3の開口部3aから金属製の該センタステー31が見えて車両前部の見栄えが悪化するのを確実に防止することができる。
しかも、上記センタステーカバー部65は、バンパビームカバー部61の平面部62とフロントグリル支持部41の下壁部45との間を連結しているので、該フロントグリル支持部41の下壁部45の車幅方向中央部分を下方から支持することになり、該下壁部45を含むフロントグリル支持部41の上下方向の剛性を高めることができる。
また、上記平面部62の後端部には、上記センタステーカバー部65と同様、上記開口部71内を上下方向に延びて上記フロントグリル支持部41の下壁部45に繋がる柱状の連結部66,66,…が車幅方向に複数(本実施形態では4つ)、設けられている。このような連結部66,66,…を設けることで、上記フロントグリル支持部41の下壁部45を車幅方向の複数箇所で下方から支持することができるため、該フロントグリル支持部41の上下方向の剛性をさらに高めることができる。
なお、上記連結部66,66,…は、図9に示すように、バンパフェース3の開口部3a内に配設された上下方向に延びるリブ3f,3f,…の車幅方向位置とほぼ同じ位置になるように形成されている。すなわち、車両前方から見た場合、上記連結部66,66,…はバンパフェース3のリブ3f,3f,…に隠れて見えないようになっている。これにより、車両前部の見栄えの悪化を防止しつつ、上記連結部66,66,…がバンパフェース開口部3aから取り込まれる外気の流れを阻害するのも防止することができる。
以上より、本実施形態によれば、シュラウドパネル2の前方に、該シュラウドパネル2の左右のサイド部2b,2bに取り付けられる取付部42,42と、バンパビーム5の上面を覆うように該取付部42,42間に橋渡されるバンパビームカバー部61とを有するフロントグリル支持部材50を設けたため、バンパフェース開口部3aから金属製のバンパビーム5の上面が見えないようにすることができ、車両前部の外観が大きく損なわれるのを防止することができる。しかも、上記バンパビームカバー部61は、取付部42,42を介して上記シュラウドパネル2の左右のサイド部2b,2bに支持されているため、上記バンパビーム5に取付穴を設ける必要がなくなり、該バンパビーム5の剛性低下を防止することができる。
また、上記バンパビームカバー部61の前端に、下方に延出する複数の取付フランジ部63,63,…を設けて、この各取付フランジ部63をピン67によってバンパビーム5の前側に位置付けられたウレタン材10の前面に係止させるようにしたため、別に新たな支持部材を設けることなく該ウレタン材10の前面側を上記バンパビームカバー部61で支持することができ、該ウレタン材10の前方への倒れを確実に防止することができる。
また、上記バンパビーム5の上面と上記バンパビームカバー部61の下面との間に挟み込まれるようにクッション材81を配設したため、例えば悪路走行時などに車体に振動等が生じても該バンパビームカバー部61の揺れを上記クッション材81で吸収することができ、該バンパビームカバー部61がバンパビーム5に接触して異音を生じるのを防止することができる。
さらに、上記フロントグリル支持部材50には、バンパビームカバー部61の車幅方向両端部からそれぞれ上方且つ前後方向に延びるようにサイドシール部51,51が形成されているため、新たに専用の部材を取り付けることなくエンジンルームからの熱気の吹き返しを防止することができる。しかも、上記サイドシール部51,51は、バンパビームカバー部61によって車幅方向に連結されているため、車幅方向の剛性が高められている。
さらにまた、上記フロントグリル支持部材50に上記取付部42,42間に橋渡されるようにフロントグリル支持部41が設けられており、このフロントグリル支持部41のバンパフェース支持部44によってバンパフェース3を後方から支持することで、該バンパフェース3の剛性を高めることができる。そして、このバンパフェース支持部44を有するフロントグリル支持部41は、その下壁部45で連結部66,66,…を介して上記バンパビームカバー部61と連結されているため、これにより、該フロントグリル支持部41の剛性が高められ、上記バンパフェース3の剛性をより確実に高めることができる。
しかも、上記連結部66,66,…は、バンパフェース開口部3aに設けられたリブ3f,3f,…と車幅方向位置が同じになるように形成されているため、車両前方からの外観を向上させることができるとともに、上記連結部66,66,…が大きな通風抵抗になってラジエータ6の冷却性能が低下するのを防止することができる。
さらに、上記フロントグリル支持部材40には、バンパフェースカバー部61だけでなく、サイドシール部51やフロントグリル支持部41等も一体に設けられているため、それらを別々に取り付ける場合に比べて取付作業性を向上することができる。
(その他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、バンパビームカバー部61に、サイドシール部51,51、フロントグリル支持部41を一体に設けるようにしているが、この限りではなく、例えば、該バンパビームカバー部61にシュラウドパネル2への取付部を設けて、サイドシール部及びフロントグリル支持部は別部材にしてもよい。
また、上記実施形態では、フロントグリル支持部41に補強用の複数の内側リブ48,48,…,49,49,…を設けているが、この限りではなく、これらのリブ48,48,…,49,49,…を設けることなく、上記フロントグリル支持部41を構成する棚部43、バンパフェース支持部44、下壁部45及び側壁部46の厚みを厚くして剛性を高めるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、フロントグリル支持部41の棚部43の上面に形成される複数の外側リブ47,47,…の突出高さを一定にしているが、この限りではなく、フロントグリル1下端の形状に合わせて突出高さを変えるようにしてもよい。すなわち、上記フロントグリル支持部41の棚部43をフロントグリル1下端に沿うように形成するのではなく、単純に平面にして、上記外側リブ47,47,…の突出高さを該フロントグリル1の下端に合わせて変えるようにしてもよい。なお、その場合には、上記外側リブ47,47,…の後端部に設けられる支持棚部50も該外側リブ47,47,…の突出高さに応じて車幅方向中央部分が下方に凹んだ形状に形成される。
また、上記実施形態では、上記フロントグリル支持部材40に設けた複数の外側リブ47,47,…の後端部に支持棚部50を設けて、該支持棚部50によって上記フロントグリル1を支持しているが、この限りではなく、該支持棚部50を設けることなく、上記外側リブ47,47,…によってフロントグリル1の下側を支持するようにしてもよい。この場合には、フロントグリル1は該フロントグリル1に対して線接触する複数の外側リブ47,47,…によって支持されるため、支持棚部50によって面で支持する場合よりもフロントグリル支持部材40に要求される面精度はさらに低くなって、該フロントグリル支持部材40の生産性をさらに向上することができる。
以上説明したように、本発明における自動車の前部構造は、バンパビームの上面を覆うバンパビームカバー部をシュラウドパネルによって支持することにより、バンパビームの機能を損なうことなく車両前部の見栄えを向上することができるから、例えば、バンパビームの上面が見えるような位置にバンパフェース開口部の設けられた自動車に特に有用である。
本発明の実施形態に係る自動車前部の概略構成を示す斜視図である。 バンパフェースを取り外した状態の自動車前部の概略構成を示す斜視図である。 図2において、フロントグリルを取り外した状態の斜視図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 図1におけるV−V線断面図である。 図1におけるVI−VI線断面図である。 図1におけるVII−VII線断面図である。 図1におけるVIII-VIII線断面図である。 図1におけるIX−IX線断面図である。 フロントグリルの斜視図である。 センタステーの斜視図である。 フロントグリル支持部材の斜視図である。
符号の説明
A 自動車
1 フロントグリル
2 シュラウドパネル(シュラウド)
2a シュラウドアッパ部(アッパ部)
2b 縦メンバー部(サイド部)
3 バンパフェース(フロントバンパフェース)
3a バンパフェース開口部(開口部)
3b リブ(フィン部)
3h フェース部
4 フロントサイドフレーム
5 バンパビーム
10 ウレタン材(衝撃吸収部材)
40 フロントグリル支持部材(バンパビームカバー部材)
41 フロントグリル支持部(フェース支持部)
42 取付部
43 棚部
44 バンパフェース支持部
45 下壁部
46 側壁部
51 サイドシール部(シールプレート部)
61 バンパビームカバー部(カバー部)
63 取付フランジ部(係止部)
66 連結部
81 クッション材

Claims (5)

  1. 自動車の前部構造において、
    左右のフロントサイドフレーム間に橋渡されたバンパビームと、
    上記バンパビームの前方に隣接して配設され、該バンパビームの高さ位置よりも上方の位置に走行風を導入するための開口部が形成されたフロントバンパフェースと、
    上記バンパビームの後方に配設され、少なくともアッパ部及び左右のサイド部を有するシュラウドと、
    上記シュラウドの左右のサイド部にそれぞれ取り付けられる左右の取付部と、上記バンパビームの上面に近接し且つ該上面を覆うように該左右の取付部間に橋渡されたカバー部と、を有するバンパビームカバー部材と、を備えていることを特徴とする自動車の前部構造。
  2. 請求項1において、
    上記バンパビームの前側には、該バンパビームに背面側で支持された衝撃吸収部材が配設されており、
    上記バンパビームカバー部材は、カバー部の前端が上記衝撃吸収部材の前端に位置付けられるように形成されていて、該カバー部の前端には、該前端から下方に延びて上記衝撃吸収部材の前面部に係止される係止部が車幅方向に複数、設けられていることを特徴とする自動車の前部構造。
  3. 請求項1において、
    上記バンパビームと上記バンパビームカバー部材のカバー部との間には、クッション材が配設されていることを特徴とする自動車の前部構造。
  4. 請求項1において、
    上記バンパビームカバー部材は、上記カバー部の車幅方向両端部から上方に向かって延びて上記シュラウドのサイド部と上記フロントバンパフェースとの間に縦壁を形成するシールプレート部を備えていることを特徴とする自動車の前部構造。
  5. 請求項1において、
    上記フロントバンパフェースの開口部には、上下方向に延びるフィン部が設けられていていて、
    上記バンパビームカバー部材は、上記左右の取付部間に橋渡されて、その橋渡し部分で上記フロントバンパフェースの開口部上部のフェース部を支持するフェース支持部と、上記フィン部と同じ車幅方向位置に設けられ、上記カバー部及びフェース支持部を連結する連結部と、を備えていることを特徴とする自動車の前部構造。
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