JP4862420B2 - 自動車の前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の前部構造に関し、特にフロントグリルの支持構造に関する。
従来より、車両前部のフロントバンパの上側には、通気孔としてのフロントグリルが設けられており、このフロントグリルの取付構造としては、例えば特許文献1に開示されるように、ラジエータ等を保持するためのシュラウドアッパによって上方から吊り支持するとともに、フロントバンパのバンパフェースによって下方からも支持するようにしたものが知られている。ここで、上述のような構成では、比較的剛性の低いバンパフェースが大きく変形しないように、上記フロントグリルは主に上記シュラウドアッパによって吊り支持されている。
なお、上述のようにシュラウドに別体のフロントグリルを取り付けるのではなく、特許文献2に示すようにシュラウドにフロントグリルを一体形成したものも知られているが、このようなものではフロントグリルのデザイン等に制約を受けるため、一般的には、上述の特許文献1のようにフロントグリル及びシュラウドをそれぞれ別に成形して、該フロントグリルをシュラウドに取り付けるようにしている。
特開平11−314552号公報 特開2001−82146号公報
ところで、大型の自動車等においては、フロントグリルも比較的大型になるため、上部よりも下部が車両前方に位置付けられるように該フロントグリルが傾斜している場合、上記特許文献1に開示される構成のように、フロントグリルを上方から吊り支持しただけでは該フロントグリルの重さを十分に支えることができず、該フロントグリルを下方から支持する比較的剛性の低いフロントバンパに大きな荷重がかかってしまう。
そうすると、上記バンパフェースはフロントグリルの重みに耐えられずに下方に変形して、上記フロントグリルが下方へ垂れることになる。特に、上記フロントグリルは、一般的に上面視で車両前方に凸となるような略円弧状に形成されているため、剛性の高いフレーム近傍で支持される車幅方向両端部に比べて車幅方向中央付近のほうが下方へたわみやすくなっている。
そして、このように、上記フロントグリルの一部のみが下方へ大きく垂れると、該フロントグリルとその上方に位置するボンネットとの間には不自然な隙間が生じてしまい、車両前部の外観を損ねることになる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、下部が上部よりも前方に位置するように傾斜するとともに上面視で略円弧状に形成された大型のフロントグリルを有する自動車の前部構造において、該フロントグリルの自重による下方へのたわみを防止することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動車の前部構造では、シュラウドの前方に、該シュラウドの左右のサイド部に接続される取付部と、該取付部間を連結する橋渡し部分から前方に膨出してフロントグリルを下方から支持する棚部と、を有するフロントグリル支持部材を設けた。
すなわち、請求項1の発明では、自動車の前部構造を対象としていて、フロントバンパフェースと、上記フロントバンパフェースの後方に配設され、少なくともアッパ部と左右のサイド部とを備えるシュラウドと、下部が上部に対し前方位置になるように傾斜し、該上部が上記シュラウドに支持されるとともに下部が上記フロントバンパフェースに支持されるフロントグリルと、上記シュラウドの左右のサイド部にそれぞれ取り付けられる左右の取付部と、該取付部間を連結する橋渡し部分が前方に膨出するように形成されて上記フロントグリルを下方から支持する棚部と、を有するフロントグリル支持部材と、を備えており、上記棚部の上面には、前後方向に延びるとともに車幅方向に並設された複数のリブと、該リブの後端部同士を車幅方向に連結する第2棚部と、が設けられていて、上記フロントグリルは、上記第2棚部によって下方から支持されているものとする。
以上の構成により、上部がシュラウドアッパに支持されるとともに下部がバンパフェースに支持されて、該下部が上部よりも前方に位置するように傾斜したフロントグリルは、シュラウドの左右のサイド部に取り付けられるフロントグリル支持部材の棚部によっても下方から支持されることになるため、該フロントグリルが自重によって下方に垂れるのを防止することができる。しかも、上記フロントグリル支持部材は、シュラウドの左右のサイド部に取付固定されていて、その棚部全体で上記フロントグリルを支えるため、該フロントグリルを下方から確実に支持することができる。
また、フロントグリル支持部材の棚部上に複数のリブを形成することで、該フロントグリル支持部材の棚部の剛性を高めることができる。そして、該複数のリブの後端部同士は第2棚部によって車幅方向に連結されるため、該各リブの強度を向上することができ、上記フロントグリル支持部材の棚部の剛性をさらに高めることができる。しかも、上記第2棚部によってフロントグリルを支持するため、該フロントグリル全体を下方から支持することができ、支持安定性を向上することができる。
請求項2の発明では、自動車の前部構造を対象としていて、フロントバンパフェースと、上記フロントバンパフェースの後方に配設され、少なくともアッパ部と左右のサイド部とを備えるシュラウドと、下部が上部に対し前方位置になるように傾斜し、該上部が上記シュラウドに支持されるとともに下部が上記フロントバンパフェースに支持されるフロントグリルと、上記シュラウドの左右のサイド部にそれぞれ取り付けられる左右の取付部と、該取付部間を連結する橋渡し部分が前方に膨出するように形成されて上記フロントグリルを下方から支持する棚部と、を有するフロントグリル支持部材と、を備えており、上記フロントバンパフェースは、上記棚部の前方位置で該棚部の高さ位置から前方且つ下方に向かって延びており、上記フロントグリル支持部材は、上記棚部の前端が上記バンパフェースの裏面近傍に位置付けられており、該棚部の前端から上記バンパフェースの裏面に沿って前方且つ下方に延びるバンパフェース支持部を備えているものとする。
以上の構成により、上部がシュラウドアッパに支持されるとともに下部がバンパフェースに支持されて、該下部が上部よりも前方に位置するように傾斜したフロントグリルは、シュラウドの左右のサイド部に取り付けられるフロントグリル支持部材の棚部によっても下方から支持されることになるため、該フロントグリルが自重によって下方に垂れるのを防止することができる。しかも、上記フロントグリル支持部材は、シュラウドの左右のサイド部に取付固定されていて、その棚部全体で上記フロントグリルを支えるため、該フロントグリルを下方から確実に支持することができる。
また、バンパフェース支持部を設けることで、フロントグリルだけでなく、バンパフェースも車両後方側から支えることができ、該バンパフェースの剛性を向上することができる。しかも、上記バンパフェース支持部は、フロントグリル支持部材に一体に設けられているため、別部材を新たに設ける必要がなく、製造コストを大幅に増加させることがない。
さらに、上記フロントグリル支持部材は、上記バンパフェース支持部の車幅方向両端部と上記左右の取付部とをそれぞれ連結する側壁部を備えていてもよい(請求項の発明)。このような側壁部を設けることによって、上記フロントグリル支持部材の前後方向の剛性を高めることができるとともに、ねじれ方向や車幅方向に対しても剛性を高めることができる。
また、上記側壁部及び上記取付部には、両者に跨って前後方向に延びる補強リブが設けられているものとする(請求項の発明)。これにより、上記フロントグリル支持部材の側壁部と取付部とが補強リブによっても繋がれて補強されることになるため、該フロントグリル支持部材の剛性をより高めることができる。
さらに、上記フロントグリル支持部材は、上記バンパフェース支持部の下端から後方に向かって延びるとともに、車幅方向両端部で上記側壁部に繋がる下壁部を備えているのが好ましい(請求項の発明)。これにより、上記フロントグリル支持部材は、後方に向かって開口するような六面体形状になるため、該フロントグリル支持部材の剛性をさらに高めることができる。
上述の構成において、上記フロントグリル支持部材は、上記下壁部の下方に走行風導入口が形成されるように該下壁部から所定距離隔てた下方に設けられるバンパビームカバー部と、該バンパビームカバー部と上記下壁部とを連結する連結部と、を備えているものとする(請求項の発明)。これにより、上記フロントグリル支持部材によって、バンパーフェースの後方側に走行風導入口を形成しつつ、バンパビームの上面をバンパビームカバー部によって覆うことができるため、バンパフェースの開口から見えるバンパビーム周辺の見栄えを向上することができる。しかも、上記バンパビームカバー部は、フロントグリル支持部材の下壁部に連結部を介して連結されるため、該下壁部や下壁部の前側に位置するバンパフェース支持部の剛性を高めることもできる。ここで、上記所定距離とは、下壁部とバンパビームカバー部との間に走行風を十分に取り込めるような大きさの走行風導入口が形成される間隔を意味する。
また、上述の構成において、上記フロントグリル支持部材は、棚部、バンパフェース支持部及び下壁部によって後方に向かって開口する断面略コの字状に形成されていて、その内側には、上記棚部、バンパフェース支持部及び下壁部に跨って前後方向に延びる内側補強リブが設けられていてもよい(請求項の発明)。
こうすれば、上記フロントグリル支持部材の棚部、バンパフェース支持部及び下壁部が内側補強リブによっても繋がれて補強されることになるため、該フロントグリル支持部材の剛性をさらに高めることができる。
本発明に係る自動車の前部構造によれば、シュラウドの前方に、該シュラウドの左右のサイド部に取り付けられる取付部と、該取付部間を連結する橋渡し部分を前方に膨出させてなる棚部と、を有するフロントグリル支持部材を設け、該棚部によってフロントグリルを下方から支持するようにしたため、該フロントグリル全体を支持することができ、これにより、該フロントグリルが下方へ撓んで自動車前部の外観を損なうのを防止することができる。そして、上記棚部上に前後方向に延びるリブを複数設けることで、上記フロントグリルに対してリブが線接触するため、上記フロントグリル支持部材を高い寸法精度で形成する必要がなくなり、該フロントグリル支持部材の生産性を向上することができる。また、上記棚部から前方に膨出するようにバンパフェース支持部を設けることで、新たな部材を別に設けることなくバンパフェースの剛性を高めることができる。
さらに、上記バンパフェース支持部と取付部との間に側壁部を設けたり、該バンパフェース支持部下端から後方に延びるように下壁部を設けたり、上記フロントグリル支持部材に補強リブ等を設けたりすることによって、該フロントグリル支持部材の剛性を高めることができるため、上記フロントグリルをより確実に支持して、バンパフェースの剛性を高めることができる。
さらにまた、上記下壁部の下方に走行風導入口が形成されるようにバンパビームカバー部を設け、該バンパビームカバー部を連結部を介して上記下壁部に連結させることで、上記バンパビーム周りの走行風導入部分の外観を向上しつつ、上記フロントグリル支持部材の棚部やバンパフェース支持部の剛性も向上することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−全体構成−
図1に本発明の実施形態に係る自動車の前部構造を示す。すなわち、この図1は、フロントグリル1、バンパフェース3(フロントバンパフェース)及びボンネット8などの車両前部の主要な構成部品を概略で示したものであり、その他の部材(例えばヘッドライトやフォグランプなど)については図示を省略している。
上記バンパフェース3は、車両前部を覆うように所定の形状に成形された樹脂製の板状部材からなるもので、その下側中央には、通気口としてのバンパフェース開口部3aが、また、該バンパフェース開口部3aのさらに下側には、別の通気口としてのバンパフェース下部開口部3bが、それぞれ設けられている。また、上記バンパフェース3の上側部分には、その中央部分に上記フロントグリル1の位置付けられるグリル用凹部3cが、該グリル用凹部3cの左右にはヘッドランプの位置付けられるヘッドランプ用凹部3d,3dが、それぞれ形成されている。
上記バンパフェース開口部3aは、車幅方向の左右位置で車両前後方向に延びるフロントサイドフレーム4,4の前端部同士を連結するバンパビーム5の車両前方に位置付けられていて、該開口部3a内には車幅方向に延びて該バンパビーム5の車両前方側を覆うカバー部3eが設けられている。また、上記バンパフェース開口部3aには、該バンパフェース開口部3aの周縁から上記カバー部3eに対して上下方向に延びる複数のリブ3f,3f,…が設けられており、これにより、該カバー部3eの剛性が高められるようになっている。なお、上記バンパビーム5の車両前方側には、バンパフェース開口部3aに設けられたカバー部3eとの間に、衝撃吸収のためのウレタン材10が配設されている(例えば図2〜図7参照)。
上記フロントグリル1は、図2、図4〜図7及び図10に示すように、その下側部分が上側部分よりも車両前方に位置付けられるように傾斜し且つ中央部が車両前方側に凸となるように上面視で略円弧状に形成されたグリル部11と、該グリル部11の車両後方側に取り付けられて、該フロントグリル1の車両後方に位置するシュラウドパネル2(シュラウド)に連結される取付部12と、を備えていて、両者はボルト(図示省略)によって連結固定されている。なお、上記グリル部11には、その車幅方向略中央にメーカーのエンブレムを象ったエンブレム部11aが形成されている。
また、上記フロントグリル1は、その上側で上記シュラウドパネル2の上部に位置するシュラウドアッパ部2a等に連結されている一方、下側は上記バンパフェース3のグリル用凹部3cの周縁部と係合している(図4参照)。
具体的には、上記フロントグリル1の取付部12は、上面視で略円弧状のグリル部11の後側部分に沿うように形成された上面板部12aを有しており、該上面板部12aの車幅方向中央付近の車両後方側には該フロントグリル1をシュラウドアッパ部2aに連結するための取付孔12b,12bが複数(本実施形態では2箇所)、形成されている。そして、これらの取付孔12b,12b内及び後述するシュラウドパネル2に形成された取付孔2g,2g内にボルトを挿通させて締結することで、上記フロントグリル1とシュラウドパネル2とが連結されるようになっている。
また、図2及び図10に示すように、上記フロントグリル1のグリル部11の左右両端部には、車両後方に向かって延びる延出連結部11b,11bが設けられていて、該各延出連結部11bにはれぞれ取付孔11cが形成されている。そして、これらの取付孔11c,11c内、バンパフェース3の取付孔(図示省略)内及びヘッドランプ7の取付孔(図示省略)内にボルトを挿通させて締結することで、上記フロントグリル1はその左右両端部で車体側に連結されることになる。
一方、上記グリル部11には、図2及び図10に示すようにその下端部に車幅方向に亘って複数の穴部11d,11d,…が設けられており、該穴部11d,11d,…には、上記バンパフェース3のグリル用凹部3cの周縁部に形成された凸部3g,3g,…がそれぞれ係合するように構成されている(図4参照)。すなわち、上記バンパフェース3のグリル用凹部3cの周縁部には、上記グリル部11の下端部に設けられた複数の穴部11d,11d,…の位置に対応するように、車両後方に向かって湾曲する複数の凸部3g,3g,…が形成されていて、これらの凸部3g,3g,…が上記穴部11d,11d,…内に前方からそれぞれ係合するようになっている。
上記シュラウドパネル2は、例えばガラス繊維等の強化材を含む樹脂材料が射出成形により一体的に形成された枠状部材で、図2及び図3に示すように、車幅方向に延びるシュラウドアッパ部2a(アッパ部)と、該シュラウドアッパ部2aの左右端部からそれぞれ下方に延びる縦メンバー部2b,2b(サイド部)と、これらの縦メンバー部2b,2bの下端部同士を連結するように車幅方向に延びるシュラウドロア部2cと、によってそれらの内側に開口部2dが形成されている。
そして、上記シュラウドパネル2の車両後方側には、上記開口部2dに臨むように冷却装置としてのラジエータ6が配置され、該シュラウドパネル2に固定されている。上記シュラウドパネル2は、その縦メンバー部2b,2bで左右のフロントサイドフレーム4,4にそれぞれ連結固定されており、これにより、上記ラジエータ6は車両前方から走行風を前面で受けるように車体に立設された状態になっている。すなわち、上記ラジエータ6は、バンパフェース3に設けられたバンパフェース開口部3aのほぼ車両後方に位置付けられていて、該バンパフェース開口部3aから吸い込まれる走行風によって冷却されるようになっている。
なお、上記シュラウドパネル2の縦メンバー部2b,2bにおいて、上記左右のフロントサイドフレーム4,4にそれぞれ連結固定される部分よりも下側には、エンジンルーム側からの熱風の吹き返しを防止するためのシールプレート9,9が設けられている。これにより、バンパビーム5よりも下側におけるエンジンルーム内からの熱風の吹き返しを確実に防止することができる。一方、上記左右のサイドフレーム4,4に連結される部分よりも上側については、後述するように、フロントグリル支持部材40に形成されたサイドシール部51,51によってエンジンルーム内からの熱風の吹き返しが防止されるようになっている。
上記シュラウドパネル2のシュラウドアッパ部2aには、図3及び図5に示すように、その車両前方側の中央部分に、ボンネットロック21を収容するためのロック収容部2eが形成されている。このロック収容部2eは、シュラウドアッパ部2aの前面上に上方に開口するようにポケット状に形成されたもので、その内部にボンネットロック21を収容した状態(図5参照)で、該ボンネットロック21のベースプレート22がロック収容部2eを構成する前面部2f及び後述するセンタステー31の取付フランジ31c,31cにボルト23,23によって締結固定されている(図3参照)。なお、該前面部2fの略中央部上側には、ボンネット8に設けられた略U字状のストライカ8a(図5参照)と上記ボンネットロック21とが係合可能なように、該ストライカ8aが挿通するための切り欠きが形成されている(図3参照)。
図3及び図4に示すように、上記シュラウドパネル2のシュラウドアッパ部2aには、上記フロントグリル1の取付部12の取付孔12b,12bに対応して車両前方に突出する突出部2h,2hが形成されているとともに、該突出部2h,2hには上下方向に貫通する取付孔2g,2gが形成されている。これらの取付孔2g,2g及び上記フロントグリル1の取付孔12b,12bにボルトを挿通させて締結することで、上記フロントグリル1をシュラウドパネル2に取付固定することができる。なお、上記シュラウドアッパ部2aには、その車両前方側の面で車幅方向両端部に、それぞれ車両前方に向かって開口する円孔2i,2iが形成されていて、これらの円孔2i,2i内に上記フロントグリル1の取付部12から車両後方に向かって延びる突出部12c,12cがそれぞれ挿入されるようになっている。
また、上記シュラウドアッパ部2aの車幅方向中央部の前方側には、図3及び図5に示すように、上記シュラウドパネル2のロック収容部2eと上記バンパビーム5の車幅方向中央部とを連結するようにセンタステー31が配設されている。詳しくは、このセンタステー31は、一端側が上記ロック収容部2e内のボンネットロック21のベースプレート22に連結される一方、他端側は上記バンパビーム5の車両後端側に連結されていて、これにより、ボンネット8のストライカ8aがボンネットロック21に対して上方から係合する際の衝撃荷重を受け止めるようになっている。したがって、上記センタステー31を設けることにより、ボンネット8を閉めた際の衝撃によって樹脂製のシュラウドパネル2が破損するのを防止することができる。
上記センタステー31は、図10に示すように、断面略コの字状の金属製部材からなり、バンパビーム側取付部31bとしての下端部がシュラウドパネル側取付部31aとしての上端部よりも車両前方に位置付けられるように構成されている。すなわち、側面視でほぼ上下方向に真っ直ぐ延びる両取付部31a,31bを、上方に向かうにつれて車両後方に向かって延びる連結部によって連結したような形状になっている。
そして、上記センタステー31は、上記バンパビーム側取付部31bがバンパビーム5にボルト締結される一方、上記シュラウドパネル側取付部31aは、断面コの字状の本体(センタステー本体)から左右方向にそれぞれ延出するように形成された取付フランジ31c,31cを有していて、該取付フランジ31c,31cを介してシュラウドパネル2にボルト締結されている。
また、図3及び図11に示すように、上記センタステー31のシュラウドパネル側取付部31aには、衝突検知用の衝撃検出センサ34が設けられている。具体的には、上記シュラウドパネル側取付部31aの左右の取付フランジ31c,31cのうち、一方の取付フランジ31c(本実施形態では正面視で左側の取付フランジ)の車両前方側の一部を覆うように断面略コの字状のカバー部材35が配設されていて、その内部に上記衝撃検出センサ34が配設されている。この衝撃検出センサ34は、その一部が上記取付フランジ31cに接続されていて、上記センタステー31に伝達される衝撃を検出できるようになっている。すなわち、上記センタステー31の下端側のバンパビーム側取付部31bがバンパビーム5に連結されているため、該バンパビーム5から入力される衝撃荷重がセンタステー31に伝わることになる。これにより、上記衝撃検出センサ34によってバンパビーム5側に入力される衝撃荷重を検出することができ、衝突の検知が可能となる。
なお、上記カバー部材35は、車幅方向に開口するように配設されていて、上側に位置する側壁から上方に向かって延びるフランジ部35aがボルトによって上記センタステー31の取付フランジ31cに取り付け固定されている。
−フロントグリル支持部材−
上記センタステー31の前方には、図2及び図3に示すように、上記フロントグリル1を下方から支持するためのフロントグリル支持部材40が配設されている。このフロントグリル支持部材40は、樹脂によって一体形成されたもので、図12にも示すように、大きく分けて、フロントグリル1に下方から当接するフロントグリル支持部41と、上記バンパビーム5の上方での熱風の吹き返しを防止するためのサイドシール部51と、該バンパビーム5の上面を覆うバンパビームカバー部61と、からなる。
上記フロントグリル支持部41は、後方に向かって開口するように車幅方向から見て断面視略コの字状に形成されたもので、シュラウドパネル2の開口部2dの前方を車幅方向に跨ぐように配設されていて、その車幅方向両端に形成された取付部42,42によって該シュラウドパネル2のサイド部2b,2bにそれぞれ取付固定されている。具体的には、上記フロントグリル支持部41は、左右の取付部42,42間を橋渡すとともに前後方向に広がる棚部43と、該棚部43の前端部分から前方且つ下方に向かって膨出するバンパフェース支持部44と、該バンパフェース支持部44の下端部から後方に向かって延びる下壁部45と、該棚部43、バンパフェース支持部44及び下壁部45によって構成されるコの字部分の左右両側を塞ぐように設けられた側壁部46,46と、を有している。なお、該側壁部46,46の後端部に上記左右の取付部42,42がそれぞれ繋がっている。
上記棚部43は、その車幅方向中央部分が下方に向かって凹むように湾曲していて、上記フロントグリル1の下端に沿うように形成されている。そして、その上面には、前後方向に延びる複数(本実施形態では5つ)の外側リブ47,47,…(リブ)が車幅方向に並設されている。これらの外側リブ47,47,…は、上記棚部43の上面からの突出高さが同程度になるように形成されていて、それらの後端部の上端には、該外側リブ47,47,…同士を車幅方向に連結するように支持棚部50(第2棚部)が形成されている(図3及び図12参照)。そして、この支持棚部50上に上記フロントグリル1が載置されるようになっている。
詳しくは、上記支持棚部50は、上記棚部43との間に空間を形成するように上記外側リブ47,47,…の後端側且つ突出端側に設けられた上板部50aと、該上板部50aの後端側すなわち外側リブ47,47,…の後端側で該上板部50aから下方に延びる縦壁部50bと、を有している。つまり、上記棚部43は、上記外側リブ47,47,…を後方から覆うように設けられていて、上記フロントグリル支持部材40をフロントグリル1の下方に配置した場合、上記支持棚部50が該フロントグリル1の下側に当接することになる。これにより、該フロントグリル1をその下側全体で支持することができ、支持安定性を向上することができる。
このように、上記棚部43上に複数の外側リブ47,47,…を設けて、それらのリブの後端側を支持棚部50によって車幅方向に連結することで、各外側リブ47,47,…の強度を向上することができ、上記棚部43の剛性を高めることができる。しかも、支持棚部50上に上記フロントグリル1を載せてその下側全体を支持することで、支持安定性を向上することができる。また、上記棚部43よりも前後方向の幅寸法が小さい支持棚部50によって上記フロントグリル1を支持するようにしたため、該棚部43の全面で支持する場合のような高い面精度は要求されないため、フロントグリル支持部41の加工費や型費などの製作コストを低減することができ、生産性を向上することができる。
また、上記フロントグリル支持部41は、後方に開口する断面コの字状に形成されていてその左右両端に側壁部46,46が設けられることで、全体として後方に向かって開口する箱状(六面体形状)になるため、単に棚部のみを設けた場合に比べて剛性を高くすることができ、上記フロントグリル1をさらに確実に支持することができる。
さらに、上記フロントグリル支持部41には、その内側に、上記棚部43上の外側リブ47,47,…の車幅方向位置に対応するように、複数の内側リブ48,48,…(内側補強リブ)が設けられている。これらの内側リブ48,48,…は、上記棚部43の下面、上記バンパフェース支持部44の後方側の面及び上記下壁部45の上面に跨って、前後方向に延びるように設けられている。このように、上記フロントグリル支持部41の内側に、補強用の内側リブ48,48,…を設けることで、該フロントグリル支持部41の剛性をさらに高めることができ、上記フロントグリル1の支持安定性をさらに向上することができる。
しかも、上述のように、上記フロントグリル支持部材40に側壁部46,46を設けることで、シュラウドパネル2の左右側方からエンジンルーム内の熱気が回り込んで、バンパフェース3の開口部3aから取り込んだ外気と混合するのを防止することもできる。
そして、上記フロントグリル支持部材40において、上記棚部41はその前端がバンパフェース3の裏面(後面)近傍まで延びていて、上記バンパフェース支持部44は、該バンパフェース3の裏面(後面)に沿うように下方に向かって延びている(図5〜図7参照)。このことにより、上記バンパフェース3は、上記バンパフェース支持部44によって後方から支えられて剛性が高められるため、後方に向かって大きな荷重が加わっても該バンパフェース3が大きく変形するのを防止することができる。
また、上記側壁部46,46及び取付部42,42にも、両者に跨るように前後方向に延びる補強リブ49,49,…が設けられている。これにより、上記フロントグリル支持部41の前後方向の剛性を高めることができるため、上記バンパフェース3をより確実に支持することができ、該バンパフェース3の後方への変形を確実に防止することができる。
上記サイドシール部51,51は、それぞれ、上記フロントグリル支持部41の左右の取付部42,42から上記バンパビーム5よりも上方位置で前方に向かって突出するように設けられており、正面視で略L字状に形成されている。すなわち、上記サイドシール部51,51は、図12に示すように、それぞれ、上面部52と、該上面部52の一端側から下方に向かって延びる側面部53とを有していて、該側面部53が、車幅方向外方側に位置付けられるように形成されている。このようなサイドシール部51,51を形成することで、上記シュラウドパネル2の側方からエンジンルーム内の熱気が回り込んでバンパフェース3の開口部3aから取り込まれた外気と混ざるのを確実に防止することができる(図8及び図9参照。れぞれ図中にエンジンルーム内からの熱気を矢印で示す。)。
しかも、上記サイドシール部51,51は、その前端側に向かうほど左右外方に位置付けられるような形状に形成されているため、上記バンパカバー3の開口部3a,3bから流入する外気を効率良くシュラウドパネル2の開口部2d内に配設されたラジエータ6に向けて流すことができる。
なお、上記サイドシール部51,51の側面部53,53の下側部分は、それぞれ、図2及び図3に示すように上記バンパビーム5の上面上に位置付けられている。そのため、上記側面部53,53の下側部分は、上記バンパビーム5上面の凹凸に沿うような形状に形成されている。
また、上記サイドシール部51,51の側面部53,53及び上面部52,52の前端には、フランジ部54,54が形成されていて、それぞれ、前方に配設されるバンパフェース3の裏面(後面)に沿うようになっている(図8及び図9参照)。これにより、上記サイドシール部51,51の前端と上記バンパフェース3の裏面との間からエンジンルーム内の熱気が侵入するのを確実に防止することができる(図12(b)参照)。
上記バンパビームカバー部61は、上記サイドシール部51,51の下側に設けられていて、上記バンパビーム5の上面を覆うように構成されている。詳しくは、上記バンパビームカバー部61は、図2及び図3に示すように、サイドシール部51,51の下端部同士を連結するとともに上記バンパビーム5及びその前方側に配設されるウレタン材10の上面を覆うように形成された平板部62を有しており、該平板部62の前端に下方に向かって延びるように車幅方向の複数箇所(本実施形態では3箇所)に設けられた取付フランジ部63,63,63によって、上記ウレタン材10の前面に連結されている。
図6にも示すように、上記各取付フランジ部63は、ウレタン材10の前面に位置付けられた状態で、ピン67によって該ウレタン材10の前面に取り付け固定されている。これにより、上記ウレタン材10の前面側を上記バンパビームカバー部61によって支持することができる。ここで、上記ウレタン材10は、図7に示すように、その後面(裏面)上に後方に向かって突出する突出部10a,10aが複数(本実施形態では2つ)、設けられていて、該突出部10a,10aが上記バンパビーム5の前面に形成された穴部5a,5aに挿入されることで該バンパビーム5に取り付けられている。このように、上記ウレタン材10は、バンパビーム5に対しては上記突出部10a,10aの係合のみによって支持されているため、前面側が自重によって前方且つ下方へ倒れる可能性があるが、上述のように、該ウレタン材10の前面側を上記バンパビームカバー部61によって支持することで、該ウレタン材10の倒れを確実に防止することができる。
そして、上述のように、上記バンパビーム5の上面を覆うようなバンパビームカバー部61を設けることで、車両前方からバンパフェース3の開口部3a内を見た場合に、該バンパビームカバー部61が見えるだけで、金属製の上記バンパビーム5の上面が見えることはないため、車両前部の見栄えを向上することができる。
なお、上記ウレタン材10の上面は、上記バンパビーム5の上面よりも下方に位置付けられており、これに合わせて、上記バンパビームカバー部61の平板部62にも段差が形成されている。また、上記平面部62は、バンパビーム5及びウレタン材10の上面に対してそれぞれ所定間隔を空けて上方に位置付けられるように形成されている。この平板部62のうち上記バンパビーム5の上面を覆う部分と、該バンパビーム5の上面との間には、図5に示すように、上記車幅方向の数カ所にクッション材81,81,…が配設されている。これらのクッション材81,81,…は、例えば発泡材料からなるもので、上述のように、バンパビームカバー部61の平板部62とバンパビーム5との間に配設することで、振動等によって該平板部62がバンパビーム5に接触して異音等が発生するのを防止することができる。
また、上記バンパビームカバー部61には、図2及び図3に示すように、上記サイドシール部51,51の下方で上記バンパビーム5と上記シュラウドパネル2の縦メンバー部2b,2bとの間に形成された隙間を埋めるように、上記平面部62の後端側の左右両端部から後方に延びるシール部64,64が設けられている。このようなシール部64,64を設けることで、エンジンルーム内からの熱気の吹き返しをより確実に防止することができる。
図12にも示すように、上記バンパビームカバー部61の平面部62の後端部には、その車幅方向中央付近に、該平面部62と上記フロントグリル支持部41との間に形成される開口部71(走行風導入口内を上下方向に延びて該フロントグリル支持部41の下壁部45に繋がるセンタステーカバー部65が設けられている。このセンタステーカバー部65は、上記バンパビーム5と上記シュラウドパネル2のシュラウドアッパ部2aとの間に橋渡された上記センタステー31よりも幅広に形成されていて、該センタステー31の前方側を覆うように設けられている(図5参照)。
このように、センタステーカバー部65を設けることにより、上記センタステー31は車両前方から直接、見えなくなるため、上記バンパフェース3の開口部3aから金属製の該センタステー31が見えて車両前部の見栄えが悪化するのを確実に防止することができる。
しかも、上記センタステーカバー部65は、バンパビームカバー部61の平面部62とフロントグリル支持部41の下壁部45との間を連結しているので、該フロントグリル支持部41の下壁部45の車幅方向中央部分を下方から支持することになり、該下壁部45を含むフロントグリル支持部41の上下方向の剛性を高めることができる。
また、上記平面部62の後端部には、上記センタステーカバー部65と同様、上記開口部71内を上下方向に延びて上記フロントグリル支持部41の下壁部45に繋がる柱状の連結部66,66,…が車幅方向に複数(本実施形態では4つ)、設けられている。このような連結部66,66,…を設けることで、上記フロントグリル支持部41の下壁部45を車幅方向の複数箇所で下方から支持することができるため、該フロントグリル支持部41の上下方向の剛性をさらに高めることができる。
なお、上記連結部66,66,…は、図9に示すように、バンパフェース3の開口部3a内に配設された上下方向に延びるリブ3f,3f,…の車幅方向位置とほぼ同じ位置になるように形成されている。すなわち、車両前方から見た場合、上記連結部66,66,…はバンパフェース3のリブ3f,3f,…に隠れて見えないようになっている。これにより、車両前部の見栄えの悪化を防止しつつ、上記連結部66,66,…がバンパフェース3の開口部3aから取り込まれる外気の流れを阻害するのも防止することができる。
以上より、本実施形態によれば、シュラウドパネル2の前面側に、車幅方向両端に設けられた取付部42,42を介して該シュラウドパネル2の左右の縦メンバー部2b,2bに取り付けられるフロントグリル支持部材40を配設して、該フロントグリル支持部材40のうち前後方向に広がる棚部43によってフロントグリル1を下方から支持するようにしたため、該フロントグリル1が自重によって下方に撓むのを防止することができる。したがって、上記フロントグリル1を下方から支持するバンパフェース3が大きく変形するのを防止することができ、これにより、該フロントグリル1とボンネット8との間に不自然な隙間等が生じて車両前部の見栄えが悪化するのを防止することができる。
しかも、上記フロントグリル支持部41は、棚部43の前端から前方且つ下方に向かって延びるバンパフェース支持部44と、該バンパフェース支持部44の下端から車両後方に向かって延びる下壁部45と、上記棚部43、バンパフェース支持部44及び下壁部45によって構成されるコの字部分の車幅方向両端を塞ぐように設けられた側壁部46,46と、を備えていて、全体として後方に向かって開口する箱状になっているため、全体の剛性を高めることができ、上記フロントグリル1をより確実に支持することができる。
さらに、上記フロントグリル支持部41の内側には、前後方向に延びる補強用の複数の内側リブ48,48,…が車幅方向に並んで設けられているため、該フロントグリル支持部41の剛性をさらに高めることができ、上記フロントグリル1をさらに確実に支持することができる。
また、上記フロングリル支持部41の棚部42の上面には、前後方向に延びる複数の外側リブ47,47,…が車幅方向に並んで形成されており、それらの外側リブ47,47,…の後端側の上端部分を車幅方向に連結する支持棚部50によって上記フロントグリル1は支持されるため、該フロントグリル1の下側全体を支持することができる。しかも、棚部42全面でフロントグリル1を支持する場合に比べて接触面積が小さく、あまり高い面精度も要求されないため、フロントグリル支持部材40の生産性を向上することができる。
そのうえ、上記フロントグリル支持部41のバンパフェース支持部44は、バンパフェース3の裏面に沿うように配設されて該バンパフェース3を後方から支えることになるため、該バンパフェース3の前後方向の剛性を高めて該バンパフェース3の後方への大変形を抑えることができる。そして、上記フロントグリル支持部41の側壁部46,46及び取付部42,42に跨って前後方向に延びるリブ部49,49を設けることで、該フロントグリル支持部41の前後方向の剛性をさらに高めることができるため、上記バンパフェース3の剛性をより確実に高めることができる。
さらに、上記フロントグリル支持部材40には、サイドシール部51及びバンパフェースカバー部61も設けられているため、バンパビーム5上方におけるエンジンルーム内からの熱風の吹き返しを確実に防止することができるとともに、該バンパビーム5の上面がバンパフェース3の開口部3aから見えるのを防止することができ、車両前部の見栄えを向上することができる。しかも、上記フロントグリル支持部41、サイドシール部51及びバンパフェースカバー部61は一体形成されているため、それらを別々に取り付ける場合に比べて取付作業性を向上することができる。
(その他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、フロントグリル支持部41に下壁部45を設けているが、この限りではなく、下壁部45を設けずに、フロントグリル支持部を棚部43、バンパフェース支持部44及び側壁部46によって構成してもよい。
また、上記実施形態では、フロントグリル支持部41に補強用の複数の内側リブ48,48,…,49,49,…を設けているが、この限りではなく、これらのリブ48,48,…,49,49,…を設けることなく、上記フロントグリル支持部41を構成する棚部43、バンパフェース支持部44、下壁部45及び側壁部46の厚みを厚くして剛性を高めるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、フロントグリル支持部41の棚部43の上面に形成される複数の外側リブ47,47,…の突出高さを一定にしているが、この限りではなく、フロントグリル1下端の形状に合わせて突出高さを変えるようにしてもよい。すなわち、上記フロントグリル支持部41の棚部43をフロントグリル1下端に沿うように形成するのではなく、単純に平面にして、上記外側リブ47,47,…の突出高さを該フロントグリル1の下端に合わせて変えるようにしてもよい。なお、その場合には、上記外側リブ47,47,…の後端部に設けられる支持棚部50も該外側リブ47,47,…の突出高さに応じて車幅方向中央部分が下方に凹んだ形状に形成される。
さらにまた、上記実施形態では、フロントグリル支持部材40において、フロントグリル支持部41、サイドシール部51及びバンパビームカバー部61が一体に形成されているが、この限りではなく、上記サイドシール部51を別に設けてもよい。
以上説明したように、本発明における自動車の前部構造は、フロントグリル全体を下方から支持するようなフロントグリル支持部材を設けることで、該フロントグリルが自重によって撓んで車両前部の外観が損なわれるのを防止することができるから、例えば、比較的大型で、且つ下側部分が上側部分よりも車両前方に位置するように傾斜したフロントグリルを備える自動車に特に有用である。
本発明の実施形態に係る自動車前部の概略構成を示す斜視図である。 バンパフェースを取り外した状態の自動車前部の概略構成を示す斜視図である。 図2において、フロントグリルを取り外した状態の斜視図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 図1におけるV−V線断面図である。 図1におけるVI−VI線断面図である。 図1におけるVII−VII線断面図である。 図1におけるVIII-VIII線断面図である。 図1におけるIX−IX線断面図である。 フロントグリルの斜視図である。 センタステーの斜視図である。 フロントグリル支持部材の斜視図である。
A 自動車
1 フロントグリル
2 シュラウドパネル(シュラウド)
2a シュラウドアッパ部(アッパ部)
2b 縦メンバー部(サイド部)
3 バンパフェース(フロントバンパフェース)
4 フロントサイドフレーム
5 バンパビーム
40 フロントグリル支持部材
41 フロントグリル支持部
42 取付部
43 棚部
44 バンパフェース支持部
45 下壁部
46 側壁部
47 外側リブ
48 内側リブ(内側補強リブ)
49 補強リブ
50 支持棚部(第2棚部)
61 バンパビームカバー部
66 連結部
71 開口部(走行風導入口)

Claims (7)

  1. 自動車の前部構造において、
    フロントバンパフェースと、
    上記フロントバンパフェースの後方に配設され、少なくともアッパ部と左右のサイド部とを備えるシュラウドと、
    下部が上部に対し前方位置になるように傾斜し、該上部が上記シュラウドに支持されるとともに下部が上記フロントバンパフェースに支持されるフロントグリルと、
    上記シュラウドの左右のサイド部にそれぞれ取り付けられる左右の取付部と、該取付部間を連結する橋渡し部分が前方に膨出するように形成されて上記フロントグリルを下方から支持する棚部と、を有するフロントグリル支持部材と、を備えており、
    上記棚部の上面には、前後方向に延びるとともに車幅方向に並設された複数のリブと、該リブの後端部同士を車幅方向に連結する第2棚部と、が設けられていて、
    上記フロントグリルは、上記第2棚部によって下方から支持されていることを特徴とする自動車の前部構造。
  2. 自動車の前部構造において、
    フロントバンパフェースと、
    上記フロントバンパフェースの後方に配設され、少なくともアッパ部と左右のサイド部とを備えるシュラウドと、
    下部が上部に対し前方位置になるように傾斜し、該上部が上記シュラウドに支持されるとともに下部が上記フロントバンパフェースに支持されるフロントグリルと、
    上記シュラウドの左右のサイド部にそれぞれ取り付けられる左右の取付部と、該取付部間を連結する橋渡し部分が前方に膨出するように形成されて上記フロントグリルを下方から支持する棚部と、を有するフロントグリル支持部材と、を備えており、
    上記フロントバンパフェースは、上記棚部の前方位置で該棚部の高さ位置から前方且つ下方に向かって延びており、
    上記フロントグリル支持部材は、上記棚部の前端が上記バンパフェースの裏面近傍に位置付けられており、該棚部の前端から上記バンパフェースの裏面に沿って前方且つ下方に延びるバンパフェース支持部を備えていることを特徴とする自動車の前部構造。
  3. 請求項において、
    上記フロントグリル支持部材は、上記バンパフェース支持部の車幅方向両端部と上記左右の取付部とをそれぞれ連結する側壁部を備えていることを特徴とする自動車の前部構造。
  4. 請求項において、
    上記側壁部及び上記取付部には、両者に跨って前後方向に延びる補強リブが設けられていることを特徴とする自動車の前部構造。
  5. 請求項またはのいずれか一つにおいて、
    上記フロントグリル支持部材は、上記バンパフェース支持部の下端から後方に向かって延びるとともに、車幅方向両端部で上記側壁部に繋がる下壁部を備えていることを特徴とする自動車の前部構造。
  6. 請求項において、
    上記フロントグリル支持部材は、上記下壁部の下方に走行風導入口が形成されるように該下壁部から所定距離隔てた下方に設けられるバンパビームカバー部と、該バンパビームカバー部と上記下壁部とを連結する連結部と、を備えていることを特徴とする自動車の前部構造。
  7. 請求項において、
    上記フロントグリル支持部材は、棚部、バンパフェース支持部及び下壁部によって後方に向かって開口する断面略コの字状に形成されていて、その内側には、上記棚部、バンパフェース支持部及び下壁部に跨って前後方向に延びる内側補強リブが設けられていることを特徴とする自動車の前部構造。
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