JP4888240B2 - 自動車の前部構造 - Google Patents

自動車の前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4888240B2
JP4888240B2 JP2007158622A JP2007158622A JP4888240B2 JP 4888240 B2 JP4888240 B2 JP 4888240B2 JP 2007158622 A JP2007158622 A JP 2007158622A JP 2007158622 A JP2007158622 A JP 2007158622A JP 4888240 B2 JP4888240 B2 JP 4888240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
outside air
lid
fog lamp
wall portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007158622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008308067A (ja
Inventor
真二 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2007158622A priority Critical patent/JP4888240B2/ja
Publication of JP2008308067A publication Critical patent/JP2008308067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4888240B2 publication Critical patent/JP4888240B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、自動車の前部構造に関するものであり、特に、バンパーフェースに取付けたフォグランプの上下両側に位置する第1,第2外気導入孔から、フォグランプの後方に配置された熱交換器へ外気を導くダクトを改良したものに関する。
従来、自動車の前部構造において、バンパーフェースに外気導入孔を形成し、この外気導入孔からバンパーフェース後方の熱交換器へダクトにより外気を導くようにしたものが広く実用に供されている。ここで、ターボインタークーラー等の熱交換器をエンジンルームの車幅方向一端側に配置し、この熱交換器がバンパーフェースに取付けたフォグランプの後方に位置する自動車の前部構造が周知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の自動車の前部構造では、外気導入孔がフォグランプの下側に位置し、この外気導入孔に接続されたダクトがフォグランプの下側を通るように配設されている。ダクトは熱交換器の上端近傍から前方程下方へ移行するように延びる上面側傾斜壁部を有し、この上面側傾斜壁部にフォグランプが前側から近接している。上面側傾斜壁部には脆弱部が形成され、衝突によりフォグランプが後方変位した場合に脆弱部を破断して、ダクトが後方へ移動して熱交換器を破損するのを防止する。
ところで、バンパーフェースにフォグランプを取付けた自動車の前部構造においては、フォグランプをバンパーフェースの下端よりに取付けたものが多く、このような構造では、通常、外気導入孔がフォグランプの上側に位置し、この外気導入孔に接続されたダクトがフォグランプの上側を通るように配設される。
特開平7−17626号公報
バンパーフェースにフォグランプを取付け、そのフォグランプの後方に熱交換器を配置した自動車の前部構造、特に、その熱交換器がエンジンルームの車幅方向一端側に配置されたターボインタークーラー等からなるもでは、特許文献1のように、フォグランプの下側に位置する外気導入孔のみから、或いは、フォグランプの上側に位置する外気導入孔のみから、ダクトにより外気を熱交換器へ導くようにした場合、この熱交換器への外気導入量を十分に確保して熱交換器の冷却性能を十分に高めることが難しい場合がある。
そこで、フォグランプの上下両側に外気導入孔を設け、これら外気導入孔から夫々外気を熱交換器へ導くダクトを設けることも可能であるが、このダクトをフォグランプをかわして設けようとすると、ダクトの構造が複雑になり組付け負荷も増大するし、通常、バンパーフェースにはフォグランプが後側から取付けられるため、フォグランプの交換等のメンテナンスの際、特に、バンパーフェースの下端よりにフォグランプを取付けたものでは、下側からのアクセスとなるため、特許文献1もそうでが、フォグランプの下側を通るように配設されたダクトが邪魔になり、フォグランプのサービス性が悪化する。
本発明の目的は、バンパーフェースにフォグランプを後側から取付け、このフォグランプの後方に熱交換器を配置し、この熱交換器の冷却性能を高めるとともに、フォグランプのサービス性の悪化を抑制できる、自動車の前部構造を提供することである。
請求項1の発明は、自動車のバンパーフェースに後側から取付けられたフォグランプと、このフォグランプの後方に配置された熱交換器と、バンパーフェースに形成された外気導入孔と、この外気導入孔から前記熱交換器へ外気を導くダクトとを備えた自動車の前部構造において、前記外気導入孔として、フォグランプの上側に位置する第1外気導入孔と、フォグランプの下側に位置する第2外気導入孔とを備え、前記ダクトがフォグランプを収容するように第1,第2外気導入孔に接続されるとともに、ダクトの内部を下方へ開放可能にする蓋部をダクトの下面側壁部の一部分に開閉可能に設けたことを特徴とする。
ダクトはバンパーフェースに取付けられたフォグランプを収容するように第1,第2外気導入孔に接続されるので、このダクトにより第1,第2気導入孔から熱交換器へ外気が導かれて、この熱交換器への外気導入量が増大されて、熱交換器の冷却性能が高められ、また、ダクトを第1,第2外気導入孔に対して共通の外周壁を有する筒状構造として、ダクトの構造が簡単化され組付け負荷の増大も抑制される。ダクトの下面側壁部の一部分に蓋部が開閉可能に設けられ、通常は、蓋部が閉じられて、第1,第2気導入孔から熱交換器へ外気を導くダクトの機能が維持される。フォグランプの交換等のメンテナンスの際、蓋部が開けられて、ダクトの内部が下方へ開放され、ダクトの内部に下側から手を入れてアクセスできるので、フォグランプのサービス性の悪化が抑制される。
ここで、請求項1の発明に次の構成を採用可能である。
前記ダクトは、前記熱交換器の下端近傍から前方程下方へ移行するように延びる傾斜壁部と、この傾斜壁部の前端から前方へ水平に張出す下壁部とを有し、前記蓋部は前記傾斜壁部と下壁部とに亙って設けられる(請求項2)。
前記蓋部は、その上端側後端近傍部に設けられたヒンジ部を介してダクトの本体部に回動自在に結合される(請求項3)。前記蓋部は、その前端側下端部がバンパーフェースの下端水平壁部の上面に近接するように配設されるとともに、前記ヒンジ部よりも前側部分に回動可能な第2のヒンジ部を有する(請求項4)、或いは、前記ヒンジ部よりも前側部分に変形可能な変形許容部を有する(請求項5)。前記蓋部は、ダクトの本体部に締結具を介して着脱可能に取付けられる(請求項6)。
請求項1の自動車の前部構造によれば、バンパーフェースにフォグランプを後側から取付け、このフォグランプの後方に熱交換器を配置し、バンパーフェースに形成した外気導入孔としてフォグランプの上下両側に位置する第1,第2外気導入孔を設け、ダクトがフォグランプを収容するように第1,第2外気導入孔に接続されて、このダクトにより第1,第2気導入孔から熱交換器へ外気を導いて、この熱交換器への外気導入量を増大して、熱交換器の冷却性能を高めることができ、また、ダクトを第1,第2外気導入孔に対して共通の外周壁を有する筒状構造として、ダクトの構造を簡単化して組付け負荷の増大も抑制でき、更に、ダクトの内部を下方へ開放可能にする蓋部をダクトの下面側壁部の一部分に開閉可能に設けたので、通常は、蓋部を閉じて、第1,第2気導入孔から熱交換器へ外気を導くダクトの機能を維持し、フォグランプの交換等のメンテナンスの際、蓋部を開けて、ダクトの内部を下方へ開放し、ダクトの内部に下側から手を入れてアクセスできるので、フォグランプのサービス性の悪化を抑制できる。
請求項2の自動車の前部構造によれば、ダクトは、熱交換器の下端近傍から前方程下方へ移行するように延びる傾斜壁部と、この傾斜壁部の前端から前方へ水平に張出す下壁部とを有し、蓋部を傾斜壁部と下壁部とに亙って設けたので、ダクトの傾斜壁部により、第1,第2導入孔(特に、第2導入孔)から熱交換器への外気の流れをスムーズにするとともに、ダクトの傾斜壁部と下壁部とに亙って設けた蓋部により、その蓋部を開けることで、ダクトの内部を下方へ且つ後方へも大きく開放し、ダクトの内部に手を入れてフォグランプに後側からアクセス可能にして、フォグランプのサービス性を向上できる。
請求項3の自動車の前部構造によれば、蓋部をその上端側後端近傍部に設けたヒンジ部を介してダクトの本体部に回動自在に結合したので、蓋部をヒンジ部を中心に回動させることで、ダクトの本体部への結合状態を維持して開けて、ダクトの内部を下方へ開放でき、故に、蓋部の開閉作業を簡単化でき、また、ダクトの本体部に蓋部を一体成形してヒンジ部を設けることも可能であり、この場合、部品点数の増大を抑えることができる。
請求項4の自動車の前部構造によれば、蓋部の前端側下端部がバンパーフェースの下端水平壁部の上面に近接するように蓋部を配設したので、第2外気導入孔をバンパーフェースの下端近傍部に設けて、その第2外気導入孔から熱交換器へ外気をダクトにより確実に導くことができ、蓋部はヒンジ部よりも前側部分に回動可能な第2のヒンジ部を有するので、この第2のヒンジ部から蓋部を折り曲げることで、蓋部の前端側下端部がバンパーフェースの下端水平壁部に干渉しないようにして、蓋部をヒンジ部を中心に回動させ、ダクトの内部を下方へ確実に開放することができる。
請求項5の自動車の前部構造によれば、蓋部の前端側下端部がバンパーフェースの下端水平壁部の上面に近接するように蓋部を配設したので、第2外気導入孔をバンパーフェースの下端近傍部に設けて、その第2外気導入孔から熱交換器へ外気をダクトにより確実に導くことができ、しかも、蓋部はヒンジ部よりも前側部分に変形可能な変形許容部を有するので、この変形許容部を変形させることで、蓋部の前端側下端部がバンパーフェースの下端水平壁部に干渉しないようにして、蓋部をヒンジ部を中心に回動させて、ダクトの内部を下方へ確実に開放することができる。
請求項6の自動車の前部構造によれば、蓋部をダクトの本体部に締結具を介して着脱可能に取付けたので、蓋部をダクトの本体部から取外すことで、ダクトの内部を下方へ確実に開放し、その蓋部がフォグランプの交換等のメンテナンスの際に邪魔になることを確実に防止することができる。
本発明の自動車の前部構造では、バンパーフェースにフォグランプが後側から取付けられ、フォグランプの後方に熱交換器が配置され、バンパーフェースにフォグランプの上下両側に位置する第1,第2外気導入孔が形成され、第1,第2外気導入孔から熱交換器へダクトにより外気が導かれ、ダクトの内部を下方へ開放可能にする蓋部がダクトの下面側壁部の一部分に開閉可能に設けられている。
図1〜図10に示すように、自動車Cの前部構造1は、バンパーフェース2に後側から取付けられた左右1対のフォグランプ3と、左右一方側(左側)のフォグランプ3の後方に配置された熱交換器4と、バンパーフェース2に形成された左右1対の第1,第2外気導入孔5,6と、左右一方側(左側)の第1,第2外気導入孔5,6から熱交換器4へ外気を導くダクト7とを備えている。
バンパーフェース2は、合成樹脂製であり、自動車Cの前端部分の前面側及び左右両側面側を覆うように配設され、その下端から内側へ張出す下端水平壁部2aを有する。バンパーフェース2にはセンター外気導入孔10が形成され、このセンター外気導入孔10にはセンターグリル11が装着されている。エンジンルーム12(図4参照)の前部にはラジエータ、コンデンサー(図示略)が配置され、このラジエータ、コンデンサーがセンター外気導入孔10から導入された外気により冷却される。
バンパーフェース2には、センター外気導入孔10の左右両側にサイド外気導入孔である第1,第2外気導入孔5,6が夫々形成され、第1外気導入孔5の下側にフォグランプ取付孔13が形成され、この第1外気導入孔5とフォグランプ取付孔13が1つのサイド孔部14で形成されている。サイド孔部14は、バンパーフェース2とボンネット15との境界部分に形成されたヘッドランプ取付孔16の下側に位置し、そのサイド孔部14にサイドグリル17が前側から嵌込まれ複数のビス18aで締結されている。サイドグリル17は、サイド孔部14に嵌合された枠部17aと、第1外気導入孔5に対応するメッシュ状部17bと、フォグランプ取付孔13に対応するフォグランプ孔17cとを有する。
フォグランプ3は、ランプ本体とソケットと反射鏡と透明カバー等を有し、バンパーフェース2の下端よりに位置して、サイドグリル17のフォグランプ孔17cから前方外へ臨むように、フォグランプブラケット19を介してサイド孔部14に後側から取付けられている。フォグランプブラケット19は、フォグランプ3を収容するケース部19aを有し、このケース部19aから延びる2つの上脚部19bの前端部が夫々ボルト18aでサイド孔部14に締結され、この場合、上脚部19bはボルト18aでサイド孔部14にサイドグリル17と共締めされ、また、ケース部19aから延びる下脚部19cの下端部が、バンパーフェース2の下端水平壁部2aにボルト18bで締結されている。
バンパーフェース2には、サイド孔部14の下側に間隔を開けて第2外気導入孔6が形成され、この第2外気導入孔6は、第1外気導入孔5よりもサイズ(上下幅)が小さくて、バンパーフェース2の下端近傍に位置している。このように、フォグランプ3の上側に第1外気導入孔5が位置し、フォグランプ3の下側に第2外気導入孔6が位置している。
ここで、自動車Cの前部構造1には、エンジンルーム12の内部に又はエンジンルーム12に臨むように、フロントサイドフレーム20、クラッシュカン21、エプロン部材22、タイヤハウス23、サスタワー24等が、夫々左右1対設けられている。尚、1対のクラッシュカン21の前端部に左右方向に長いバンパービーム(図示略)が取付けられ、このバンパービームにバンパーフェース2が前側から近接している。
熱交換器4はターボインタークーラーからなり、その熱交換器4は、熱交換器本体30、上端開放状のロアケース31、下端開放状のアッパケース32を有する。熱交換器本体30は、外気が前側から後側へ通過可能な多数フィン構造を有するとともに、内部をエア(圧縮エア)が下側から上側へ通過可能に構成され、熱交換器本体30の上下両端部がロアケース31とアッパケース32に夫々気密に内嵌状に連結されている。ロアケース31とアッパケース32の内部は夫々熱交換器本体30の内部に連通しており、ロアケース31にターボチャージャー(図示略)から延びる第1エアダクト33が接続され、アッパケース32にエンジン(図示略)へ延びる第2エアダクト34が接続されている。
ターボチャージャーによりエアクリーナ(図示略)から吸入したエアが加圧され、その圧縮エアが第1エアダクト33によりロアケース31に供給されて、ロアケース31から熱交換器本体30を上側へ通過して熱交換されて冷却され、その冷却された圧縮エアがアッパケース32から第2エアダクト34によりエンジンに供給される。尚、ケース31,32、エアダクト33,34は耐熱性に優れた合成樹脂製である。
ロアケース31は、ロアケースブラケット35を介してフロントサイドフレーム20に結合されている。ロアケース31には前端から前方斜め下側へ突出するボス部31aと後端から後方へ突出するボス部31bとが一体形成され、ロアケースブラケット35は側面視L形に形成されて、ロアケースブラケット35の下部が1対のボス部31a,31bに1対のボルト35aで締結され、ロアケースブラケット35の上部がフロントサイドフレーム20の外側壁に1対のボルト35bで締結されている。
アッパケース32は、アッパケースブラケット36を介してエプロン部材22の前端部に結合されたエプロンブラケット25に結合されている。アッパケース32には後端から上側へ突出する板片部32aが一体形成され、エプロンブラケット25はエプロン部材22から垂下してアッパケース32の後側に位置し、アッパケースブラケット36の下端部が板片部32aにボルト36aで締結され、アッパケースブラケット36の上端部がエプロンブラケット25にボルト36bで締結されている。
ダクト7は、合成樹脂製であり、バンパーフェース2に取付けられたフォグランプ3を収容するように、第1,第2外気導入孔5,6に接続され、第1,第2外気導入孔5,6に対して共通の外周壁を有する筒状構造に形成されている。ダクト7は、前部に上端から下側へ広がりその下部から車幅方向内側へ広がるダクト前部7aを有し、後部にダクト前部7aから内部通路が絞られるように延びるダクト後部7bを有する。
ダクト7の下面側壁部7cは、熱交換器4の下端近傍から前方程下方へ移行するように延びる傾斜壁部7dと、傾斜壁部7dの前端から前方へ水平に張出す下壁部7eとを有する。ダクト後部7bに傾斜壁部7dの大部分が形成され、ダクト前部7aに下壁部7eが形成されている。そして、ダクト7には、その大部分を形成するダクト本体部40が設けられ、ダクト7の下面側壁部7cの一部分に、ダクト7の内部を下方へ開放可能にする蓋部50が開閉可能にダクト7の傾斜壁部7dと下壁部7eとに亙って設けられている。
ダクト本体部40の後端部は熱交換器4の熱交換器本体30の前側を全体的に覆う枠状に形成され、そのダクト本体部40の後上端部に上方へ延びる左右1対の板片部40aが一体形成されている。熱交換器4のアッパケース32には、前方へ突出する左右1対のボス部32bが一体形成され、これらボス部32bにダクト本体部40の1対の板片部40aが1対のボルト41で締結されている。
熱交換器4のロアケース31には、前方へ突出する左右1対のボス部31cが一体形成され、これらボス部31cにダクトブラケット42が1対のボルト43で締結されている。ダクトブラケット42には、その上端から前方へ水平に張出す左右1対のダクト載置部42aが形成され、これらダクト載置部42aにはピン孔42bが夫々形成されている。
ダクト本体部40の後下端部には下方へ突出する左右1対のボス部40bが一体形成され、これらボス部40bがダクトブラケット42の1対のダクト載置部42aに載置され、これらボス部40bの下端部に形成されたピン部40cが、1対のダクト載置部42aのピン孔42bに係合されて位置決めされ、この状態で、アッパケース32の1対のボス部32bにダクト本体部40の1対の板片部40aが1対のボルト41で締結され、こうして、ダクト本体部40の後端部が熱交換器4に連結されている。
ここで、ダクト本体部40の後下端部と後上端部は、ロアケース31とアッパケース32に夫々シール部材45,46を介して気密に結合され、また、ダクト本体部40の前端部には、ウレタンからなるシール部材47が部分的に切欠いて略環状に装着され、ダクト本体部40の後端部が熱交換器4に連結された状態で、ダクト本体部40の前端部がバンパーフェース2に近接し、シール部材47がバンパーフェース2又はサイドグリル17の裏面側部分に当接した状態になる。
ダクト本体部40には、バンパーフェース2に取付けられたフォグランプ3と同じ左右方向位置において、ある程度大きな左右方向幅で、ダクト本体部40の下端側後端から上端側近傍部に亙って前端が前方開方状の矩形状の開口40dが形成され、この開口40dを開閉するように蓋部50が設けられている。蓋部50は、ダクト本体部40と別体に構成され、その上端側後端近傍部に設けられたヒンジ部51を介してダクト本体部40に回動自在に結合されている。ヒンジ部51は、蓋部50の上端部分に多少脆弱な断面U字状に形成され、蓋部51のヒンジ部51よりも後側部分が、ダクト本体部40の開口40dの後側縁部分に、下側から当接して、左右1対のボルト55により結合されている。尚、この結合について、ボルト55ではなく接着により固着してもよい。
また、蓋部50は、開口40dを閉じてダクト7の内部を閉塞した状態で、その前端側下端部(蓋部50の下壁部7e)がバンパーフェース2の下端水平壁部2aの上面に近接するように配設されるとともに、ヒンジ部51よりも前側部分に回動可能な第2のヒンジ部52を有する。この第2のヒンジ部52は、蓋部50の傾斜壁部7dに多少脆弱な断面U字状に形成されている。
以上説明した自動車Cの前部構造1の作用・効果について説明する。
蓋部50により開口40dを閉じてダクト7の内部を閉塞した状態では、自動車Cが走行することで、その走行風の外気がフォグランプ3の上下両側に位置する第1,第2外気導入孔5,6に導入され、この第1,第2外気導入孔5,6からダクト7により熱交換器4へ導かれ、その際、特に、第2外気導入孔6から導入された外気は、ダクト7の傾斜壁部7dによりスムーズに熱交換器4へ導かれる。第1,第2外気導入孔5,6から十分な量の外気が導入され、その外気が熱交換器4に向かって絞られて流速が増して熱交換器本体30を通過し、故に、熱交換器4の冷却性能が高められる。
フォグランプ3の交換等のメンテナンスの際、蓋部50により開口40dを開けてダクト7の内部を下方へ開放する。この場合、蓋部50をヒンジ部51を中心に後方へ回動させ、ここで、蓋部50の下壁部7eがバンパーフェース2の下端水平壁部2aと干渉しないように、蓋部50が後方凸に折れ曲がるように、蓋部50の第2のヒンジ部52よりも上側部分に対して下側部分を回動させて、開口40dの内部を下方へ大きく開放でき、この状態で、ダクト7の内部に下側から手を入れてアクセスできるので、フォグランプ3のサービス性の悪化が抑制される。
このように、自動車Cの前部構造1によれば、バンパーフェース2にフォグランプ3を後側から取付け、このフォグランプ3の後方に熱交換器4を配置し、この熱交換器4の冷却性能を高めるとともに、フォグランプ3のサービス性の悪化を抑制することができる。
また、ダクト7は、熱交換器4の下端近傍から前方程下方へ移行するように延びる傾斜壁部7dと、この傾斜壁部7dの前端から前方へ水平に張出す下壁部7eとを有し、蓋部50を傾斜壁部7dと下壁部7eとに亙って設けたので、ダクト7の傾斜壁部7dにより、第1,第2導入孔5,6(特に、第2導入孔6)から熱交換器4への外気の流れをスムーズにするとともに、ダクト7の傾斜壁部7dと下壁部7eとに亙って設けた蓋部50により、その蓋部50を開けることで、ダクト7の内部を下方へ且つ後方へも大きく開放し、ダクト7の内部に手を入れてフォグランプ3に後側からアクセス可能にして、フォグランプ3のサービス性を向上できる。
また、蓋部50をその上端側後端近傍部に設けたヒンジ部51を介してダクト本体部40に回動自在に結合したので、蓋部50をヒンジ部51を中心に回動させることでダクト本体部40への結合状態を維持して開けて、ダクト7の内部を下方へ開放でき、故に、蓋部50の開閉作業を簡単化できる。
また、蓋部50の前端側下端部がバンパーフェース2の下端水平壁部2aの上面に近接するように蓋部50を配設したので、第2外気導入孔6をバンパーフェース2の下端近傍部に設けて、その第2外気導入孔6から熱交換器4へ外気をダクト7により確実に導くことができ、蓋部50はヒンジ部51よりも前側部分に回動可能な第2のヒンジ部51を有するので、この第2のヒンジ部51から蓋部50を折り曲げることで、蓋部50の前端側下端部がバンパーフェース2の下端水平壁部2aに干渉しないようにして、蓋部50をヒンジ部51を中心に回動させ、ダクト7の内部を下方へ確実に開放することができる。更に、蓋部50及びヒンジ部51をヒンジ部を介するようにしてダクト本体部40に一体成形することも可能であり、この場合、部品点数の増大を抑えることができる。
図11に示すように、実施例2の自動車Cの前部構造1Aは、実施例1の自動車Cの前部構造1のダクト7を変更したものであり、実施例2のダクト7Aは、実施例1のダクト7の蓋部50を変更したものである。実施例1と同様に、ダクト7Aの下面側壁部7Acは傾斜壁部7Adと下壁部7Aeとを有し、ダクト7Aの蓋部50Aは、ダクト7Aの内部を下方へ開放可能にするものであり、ダクト7Aの下面側壁部7Acの一部分に開閉可能にダクト7Aの傾斜壁部7Adと下壁部7Aeとに亙って設けられている。
この蓋部50Aは、その上端側後端近傍部に設けられたヒンジ部51Aを介してダクト本体部40に回動自在に結合され、ダクト7Aの内部を閉塞した状態で、その前端側下端部(蓋部50Aの下壁部7Ae)がバンパーフェース2の下端水平壁部2aの上面に近接するように配設されるとともに、ヒンジ部50Aよりも前側部分に変形可能な変形許容部56を有する。この変形許容部56は、蓋部50Aの傾斜壁部7Adの少なくとも一部を蛇腹状に形成して構成されている。
尚、ヒンジ部50A、蓋部50Aをダクト本体部40に連結する構造は、実施例1と同様である。この自動車Cの前部構造1Aによれば、実施例1と同様の効果を奏する。
ここで、実施例1,2については次のように変更可能である。
1]蓋部50,50Aをダクト本体部40に一体成形してもよい。この場合、部品点数の増大を抑えることができ、構造的、コスト的に有利になる。
2]蓋部50,50Aにヒンジ部51,51Aを設けず、ヒンジ部に相当するヒンジ部材により、蓋部50,50Aをダクト本体に回動自在に連結してもよい。
3]蓋部50,50Aが第1,第2外気導入孔5,6(特に、第2外気導入孔6)から導入された外気の風圧に耐えて、ダクト7,7Aの内部を閉塞する姿勢に維持できるように、蓋部50,50Aの下壁部7e,7Aeをバンパーフェース2の下端水平壁2aに、解除可能に係止又は係合又は締結させる手段を設けてもよい。
図12〜図15に示すように、実施例3の自動車Cの前部構造1Bは、実施例1の自動車Cの前部構造1のダクト7を変更したものである。実施例3のダクト7Bは、ダクト本体部60と蓋部70とを有する。ダクト本体部60は、実施例1のダクト本体部40と略同じ構造であり、下面側壁部7Bcを有し、その下面側壁部7Bcが傾斜壁部7Bdと下壁部7Beとを有し、ダクト本体部60の前端部にはシール部材61が装着され、熱交換器4への連結構造も実施例1と基本的に同様である。
但し、ダクト本体部60には、実施例1の開口40dとは異なり、バンパーフェース2に取付けられたフォグランプ3と同じ左右方向位置において、ある程度大きな左右方向幅で、ダクト本体部40の下端側後端近傍から上端側近傍部に亙って前端が前方未開放状の矩形状の開口60aが形成されている。ダクト本体部60の少なくとも開口60aよりも後側部分は、熱交換器4のロアケース31の前上端部付近から垂下する鉛直壁部60bと、鉛直壁部60bの下端から前方へ張出す水平壁部60cとを有する。
蓋部70は、ダクト7Bの内部を下方へ開放可能にするものであり、ダクト7Bの下面側壁部7Bcの一部分に、開口60aを開閉可能にダクト7Bの傾斜壁部7Bdと下壁部7Beとに亙って設けられ、ダクト本体部60に締結具80(ボルト・ナット80)を介して着脱可能に取付けられている。
詳しく説明すると、蓋部70は、ダクト7Bの傾斜壁部7Bdの一部を形成する蓋傾斜壁部70aと、蓋傾斜壁部70aの上端から後方へ張出す蓋上壁部70bと、蓋傾斜壁部70aの下端から前方へ張出してダクト7Bの下壁部7Beの一部を形成する蓋下壁部70cとを有する。蓋下壁部70cには、その前端部上面側から前方へ突出する左右1対の上爪部70dと、1対の上爪部70dの間において前端部下面側から前方へ突出する下爪部70eとを有する。
ダクト60の下壁部7Beの一部を形成し且つ蓋下壁部70cの前側に位置するダクト本体部70の本体下壁部60dに、蓋部70の1対の上爪部70dと下爪部70eとが係合され、この状態で、蓋部70の蓋上壁部70bがダクト本体部60の水平壁部60cに下側から当接されて締結具80で締結されている。
この自動車Cの前部構造1Bによれば、蓋部70をダクト本体部60に締結具80を介して着脱可能に取付けたので、蓋部70をダクト本体部60から取外すことで、ダクト7Bの内部を下方へ確実に開放し、その蓋部70がフォグランプ3の交換等のメンテナンスの際に邪魔になることを確実に防止することができる。その他は実施例1と基本的に同様の効果を奏する。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能であり、また、本発明については、フォグランプ及び熱交換器を前記の配置で設けた種々の自動車に適用可能である。
自動車の正面図である。 バンパーフェースとフォグランプの後面図である。 バンパーフェースとフォグランプ及びフォグランプブラケットの後面図である。 自動車前部の前側からの斜視図である。 自動車前部の後側からの斜視図である。 実施例1の熱交換器とダクトの前方斜め上からの斜視図である。 実施例1のバンパーフェースと熱交換器とダクトの底面図である。 実施例1の熱交換器とダクトの底面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 実施例1の熱交換器とダクトの連結部分の断面図である。 実施例2の図9に相当する断面図である。 実施例3の熱交換器とダクトの前方斜め上からの斜視図である。 実施例3のバンパーフェースと熱交換器とダクトの底面図である。 実施例3の熱交換器とダクトの底面図である。 図13のXV−XV線断面図である。
符号の説明
C 自動車
1,1A,1B 前部構造
2 バンパーフェース
2a 下端水平壁部
3 フォグランプ
4 熱交換器
5 第1外気導入孔
6 第2外気導入孔
7,7A,7B ダクト
7d,7Ad,7Bd 傾斜部
7e,7Ae,7Be 下壁部
40,60 ダクト本体部
50,50A,70 蓋部
51,51A ヒンジ部
52 第2のヒンジ部
56 変形許容部
80 締結具

Claims (6)

  1. 自動車のバンパーフェースに後側から取付けられたフォグランプと、このフォグランプの後方に配置された熱交換器と、バンパーフェースに形成された外気導入孔と、この外気導入孔から前記熱交換器へ外気を導くダクトとを備えた自動車の前部構造において、
    前記外気導入孔として、フォグランプの上側に位置する第1外気導入孔と、フォグランプの下側に位置する第2外気導入孔とを備え、
    前記ダクトがフォグランプを収容するように第1,第2外気導入孔に接続されるとともに、ダクトの内部を下方へ開放可能にする蓋部をダクトの下面側壁部の一部分に開閉可能に設けたことを特徴とする自動車の前部構造。
  2. 前記ダクトは、前記熱交換器の下端近傍から前方程下方へ移行するように延びる傾斜壁部と、この傾斜壁部の前端から前方へ水平に張出す下壁部とを有し、
    前記蓋部は前記傾斜壁部と下壁部とに亙って設けられたことを特徴とする請求項1に記載の自動車の前部構造。
  3. 前記蓋部は、その上端側後端近傍部に設けられたヒンジ部を介してダクトの本体部に回動自在に結合されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の前部構造。
  4. 前記蓋部は、その前端側下端部がバンパーフェースの下端水平壁部の上面に近接するように配設されるとともに、前記ヒンジ部よりも前側部分に回動可能な第2のヒンジ部を有することを特徴とする請求項3に記載の自動車の前部構造。
  5. 前記蓋部は、その前端側下端部がバンパーフェースの下端水平壁部の上面に近接するように配設されるとともに、前記ヒンジ部よりも前側部分に変形可能な変形許容部を有することを特徴とする請求項3に記載の自動車の前部構造。
  6. 前記蓋部は、ダクトの本体部に締結具を介して着脱可能に取付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の前部構造。
JP2007158622A 2007-06-15 2007-06-15 自動車の前部構造 Expired - Fee Related JP4888240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007158622A JP4888240B2 (ja) 2007-06-15 2007-06-15 自動車の前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007158622A JP4888240B2 (ja) 2007-06-15 2007-06-15 自動車の前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008308067A JP2008308067A (ja) 2008-12-25
JP4888240B2 true JP4888240B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=40236058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007158622A Expired - Fee Related JP4888240B2 (ja) 2007-06-15 2007-06-15 自動車の前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4888240B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11885445B2 (en) 2022-03-07 2024-01-30 Honda Motor Co., Ltd. Modular duct connection and seal

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015182581A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 三菱自動車工業株式会社 車両の熱交換器配置構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11885445B2 (en) 2022-03-07 2024-01-30 Honda Motor Co., Ltd. Modular duct connection and seal

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008308067A (ja) 2008-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4862420B2 (ja) 自動車の前部構造
JP2007001521A (ja) 車体後部構造
WO2016189940A1 (ja) トラクタ
JP2014198509A (ja) 車両のグリルシャッタ構造
JP4101819B2 (ja) 車両用カウルトップ構造
JP4816141B2 (ja) 自動車の前部構造
JP2008013166A (ja) 自動車の前部構造
JP2006273101A (ja) 自動車の冷却風導風構造
JP3603633B2 (ja) 自動車のアンダーカバー構造
JP5451668B2 (ja) 作業機械
JP4888240B2 (ja) 自動車の前部構造
JP2012081903A (ja) 車両の冷却風導入構造
JP4569435B2 (ja) 車両吸気ダクトの吸気取入構造
JP2011031701A (ja) 車両のカウル部構造
JP4085896B2 (ja) 車両用空調装置
JP5168759B2 (ja) 自動車の冷却風導風構造
JP2008068722A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2001039339A (ja) インタークーラ冷却用ダクト構造
JP2010126068A (ja) 自動車のカウル部構造
JP5428434B2 (ja) カウルトップガーニッシュのシール構造
JP2003341549A (ja) 自動車における車体前部構造
JP2004224274A (ja) 走行車両のボンネット構造
JP2008195149A (ja) 自動車の前部構造
KR20190051551A (ko) 자동차의 쿨링모듈용 하부 에어가드
JP4354332B2 (ja) 車両のカウルルーバ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4888240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees