JP2001039339A - インタークーラ冷却用ダクト構造 - Google Patents
インタークーラ冷却用ダクト構造Info
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Abstract
クーラ冷却用ダクト構造を実現すること。 【解決手段】 自動車のエンジンフード1内の左右両側
にアウタパネル1aとインナパネル1bを結合して前後
方向に延びる縦壁状のリブ13,14を備え、アウタパ
ネル1aの前端の幅方向中央にストライカリインフォー
スメント4を備え、その左右両側でインナパネル1bの
前端に形成した空気取入口2から流入した外気をインナ
パネル1bの後端に形成した空気吹出口3から送出せし
めるインタークーラ冷却用ダクト構造において、ストラ
イカリインフォースメント4の縦壁状の左右の側壁43
a,43bを空気吹出口3の直前位置まで延在せしめ、
側壁43a,43bとこれと対向する上記リブ13,1
4との間に、空気取入口2から流入した外気を空気吹出
口3へ案内するダクトを形成する。
Description
却用のダクト、特にエンジンフードのアウタパネルとイ
ンナパネルとの間の間隙に形成したダクト構造に関す
る。
過給機とエンジンとの間に設けた吸入空気通路に吸入空
気を冷却するためのインタークーラを設けている。イン
タークーラに外気を送り込むインタークーラ冷却用ダク
トとしてはエンジンフード上面に突出するバルジフード
を設け、その前部開口からエンジンフード内に外気を取
り入れてインタークーラに送るようにしたものがある。
しかし、バルジフードは運転者の前方視界の妨げとなる
問題があった。
に、エンジンルーム内の上部位置に、前後方向に延び、
車両前面のフロントグリルから取り入れた外気をインタ
ークーラへ導くダクトを延設したものがある(実開平6
−18163号)。これは車両前面のフロントグリルか
ら取り入れた外気を、エンジンフード前端の下面に沿っ
て車幅方向に延設した閉断面のエンジンフード骨部の内
部を通して上記ダクトへ送り、ダクトを通してインター
クーラへ送るようにしている。しかしながら、この構造
では、エンジンルーム内にインタークーラ冷却専用のダ
クトを設けなければならず、また、このダクトでエンジ
ンルーム内のスペースが制約されるとういう問題があっ
た。
ンナパネルとの間の空間をインタークーラ冷却用ダクト
としたものがある。図7および図8はその従来の代表例
を示すもので、エンジンフード1を補強するために、エ
ンジンフード1内部の左右両側部にアウタパネル1aと
インナパネル1bとを結合するリブ11が設けてある。
また補強部材として、アウタパネル1aの前端下面の幅
方向中央に、ストライカリインフォースメント4Bを付
設している。ストライカリインフォースメント4Bは、
断面逆ハット形の本体部材40と本体部材40の上部開
口を閉じる蓋部材41aとからなり、蓋部材41aがア
ウタパネル1aの下面に、本体部材40の底壁がインナ
パネル1bの上面に固着せしめてあり、上記底壁に設け
たエンジンフード1ロック用のストライカ5がインナパ
ネル1bを貫通して下方へ突出している。そして、イン
ナパネル1b前端の左右両側には空気取入口2が形成し
てあり、インナパネル1bの後端には空気吹出口3が形
成してあって、車両走行時、フロントグリル8を経て空
気取入口2からエンジンフード1内に流入した外気は、
アウタパネル1a、インナパネル1bおよび左右のリブ
11で形成されたダクトを通り、空気吹出口3から流出
してインタークーラ6に送給されるようになっている。
は狭い空気取入口2から広いエンジンフード1内のダク
ト内に流入し、かつ、流入した外気の一部がストライカ
リインフォースメント4B内に入り込んでしまうために
気流が乱れるとともに気圧が低下し、インタークーラ6
の冷却効率がよくない。
ジンフード内にインタークーラ冷却専用のダクトを付設
することなく、構造が簡素で、インタークーラの冷却効
率の高いインタークーラ冷却用ダクト構造を提供するこ
とを課題としてなされたものである。
ジンフード内に流入した外気を案内してインタークーラ
に送給するインタークーラ冷却用ダクト構造であって、
エンジンフードは、その左右両側に該エンジンフードの
アウタパネルとインナパネルを結合して前後方向に延び
る縦壁状のリブを備えるとともに、アウタパネルの前端
の幅方向中央に底面にストライカを設けたストライカリ
インフォースメントを備え、上記ストライカリインフォ
ースメントの左右両側位置でインナパネルの前端に形成
した空気取入口から流入した外気をインナパネルの後端
に形成した空気吹出口からインタークーラに送給せしめ
るようになしたインタークーラ冷却用ダクト構造におい
て、上記ストライカリインフォースメントに設けた縦壁
状の左右の側壁を上記空気吹出口の直前位置まで延在せ
しめ、該側壁とこれと対向する上記リブとの間に、上記
空気取入口から流入した外気を上記空気吹出口へ案内す
るダクトを形成する(請求項1)。
上部および左右の側端が開口する断面逆ハット形で底壁
に上記ストライカを備えた本体部材と、平板状の上壁と
左右の縦壁状の側壁とからなり上壁および側壁の前部が
それぞれ上記本体部材の上部開口および側端開口を閉じ
後部が上記空気吹出口の直前位置まで延在する蓋部材と
で構成し、上記蓋部材の上壁を上記アウタパネルに結合
せしめ、上記蓋部材の左右の側壁と、これらと対向する
上記リブとの間に、上記ダクトを形成する(請求項
2)。
上部および左右の側端が開口する断面逆ハット形で底壁
に上記ストライカを備えた本体部材と、該本体部材の左
右の側端開口を閉じるとともに上記空気吹出口の直前位
置まで延在する縦壁状の側壁とで構成し、上記側壁の上
縁をアウタパネルに結合し、上記ストライカリインフォ
ースメントの左右の側壁と、これらと対向する上記リブ
との間に、上記ダクトを形成する(請求項3)。
フォースメントの左右の側壁を、後端に向けて両側壁間
の間隔が近づく形状に形成し、両側壁の後端を互いに連
続せしめる(請求項4)。
気は、左右のリブとこれと対向するストライカリインフ
ォースメントの側壁との間に形成したダクト内を直進し
て空気吹出口から送出する。従って、インタークーラの
冷却効率は良好である。
ンジンフードの補強部材たる左右の縦壁状のリブおよび
ストライカリインフォースメント4を利用し、単にスト
ライカリインフォースメントに空気吹出口まで延在する
側壁を設けるのみで形成されるから、構造が簡素でかつ
低コストである。
図3に基づいて説明する。図1および図2に示すよう
に、エンジンフード1は、アウタパネル1aとインナパ
ネル1bを上下に間隔をおいて設け、両パネル1a,1
bの外周縁を接着結合した閉断面構造としてある。イン
ナパネル1bの左右の両側部にはそれぞれ、上方へ突出
するほぼ四角形環状のリブ11が一体に形成してある。
両リブ11のエンジンフード1中央寄りの側壁(縦壁状
のリブ)13は後端がインナパネル1bの後部まで延び
ている。前端にはこれを前方へ延長するように縦壁状の
別部材よりなるリブ14が設けてある。リブ14はその
下縁がインナパネル1bに溶接してあり、前端はインナ
パネル1bの前縁付近まで延びている。また、インナパ
ネル1bの後端部には、上記左右のリブ11の後端間を
つなぐように左右方向に延びる断面山形のリブ15が形
成してある。
はそれらの上縁がアウタパネル1aの下面にマスチック
シーラ10により結合してある。上記縦壁状のリブ13
を除くリブ11の上縁は部分的に複数カ所がマスチック
シーラ10によりアウタパネル1a下面に結合してあ
り、他のリブ13,14,15の上縁は一連にマスチッ
クシーラ10を塗布してアウタパネル1a下面に結合し
てあり、エンジンフード1内部にはリブ13,14,1
5で取り囲んだ内部空間Sが形成してある。
ル1bの前端にリブ14に隣接する左右一対の空気取入
口2を形成するとともに、内部空間Sの後方にはインナ
パネル1bの後端の山形のリブ15の前部傾斜面に該傾
斜面のほぼ全面にわたって空気吹出口3が形成してあ
る。
イカリインフォースメント4が設けてある。図1ないし
図3に示すように、ストライカリインフォースメント4
は本体部材40とこれを覆う蓋部材41とで構成してあ
る。本体部材40は上部および左右の側端が開口する断
面が逆ハット形をなす金属板で、底壁にはU字状のスト
ライカ5の両端が溶接結合してあり、ストライカ5は本
体部材40の下方に突出している。
覆う平板状の上壁42と、上壁42の左右の側縁から屈
曲して下方に延び本体部材40の左右の側端を覆う左右
の縦壁状の側壁43a,43bを一体に形成した金属板
である。蓋部材41の前後の長さ寸法は本体部材40の
前後長よりも長く、蓋部材41の後半部は左右幅が後端
に向かって先細りとしてあり、後端は湾曲状に形成する
とともに、互いに対向する左右の側壁43a,43bの
後端縁は連続して閉じている。
材40の前後の上縁に溶接結合してある。上壁42には
複数の抜き穴が形成してあり、ストライカリインフォー
スメント4の重量を軽減している。
ンジンフード1の内部空間Sの幅方向中央位置で、前端
側が両空気取入口2間に、かつ、蓋部材41後端が空気
吹出口3の直前位置となるように前後方向に配し、蓋部
材41の上壁42の前半部の複数個所をマスチックシー
ラ10によりアウタパネル1a下面に結合するととも
に、本体部材40の底壁および蓋部材41の側壁43
a,43bの下縁全周をインナパネル1b上面に溶接結
合してある。これによりエンジンフード1内には、左右
の縦壁状のリブ13,14と、これらとそれぞれ対向す
るストライカリインフォースメント4の左右の側壁43
a,43bとの間に、前端に空気取入口2を有し、後端
に空気吹出口3を有する左右一対のダクトが形成され
る。なお、ストライカ5はインナパネル1b前端中央の
抜き穴に貫入してエンジンフード1の前端下方に突出し
ている。ストライカ5は車体のエンジンルーム前端のラ
ジエーター7を支持するラジエーターサポートパネル7
0に設けたロック装置50と係脱可能に係合し、エンジ
ンフード1を閉状態にロックする。
前面のフロントグリル8を経て空気取入口2からエンジ
ンフード1内に流入した外気は、縦壁状のリブ13,1
4とこれらと対向せしめたストライカリインフォースメ
ント4の側壁43a,43bとの間に形成したダクトに
案内され空気吹出口3へ向かって直線状に流れ、空気吹
出口3から送出された外気はインタークーラ6に付設し
たダクト61を介してインタークーラ6に送られる。
ト構造では、エンジンフード1内に取り入れられた外気
はエンジンフード1内に形成された左右のダクトを、気
流の乱れなく、かつ気圧の低下なく直線状に流れてイン
タークーラ6に送給されるから、インタークーラ6の冷
却効率がよい。
ているストライカリインフォースメント4に、エンジン
フード1内を前後方向に延びる側壁43a,43bを設
けて、これとエンジンフード1内に従来設けられている
左右の縦壁状のリブ13と対向させてダクトを構成した
ので、ダクト構成部材が必要最小限ですみ、低コストで
ある。
他の実施の形態を説明する。本実施の形態の基本構造は
先の実施の形態のそれとほぼ同じで相違点を中心に説明
する。エンジンフード1は先の実施の形態と同一で、ア
ウタパネル1aとインナパネル1bとからなる閉断面構
造で、インナパネル1bの左右側端および後端に形成し
たリブ13,14,15の上縁をアウタパネル1aの下
面にマスチックシーラ10で一連に結合して、エンジン
フード1内にリブ13,14,15で囲んだ内部空間S
を形成している。内部空間Sにはインナパネル1bの前
端に左右一対の空気取入口2が形成してあり、後端のリ
ブ15の傾斜面に空気吹出口3が形成してある。
上部および左右の側端が開口する断面逆ハット形の本体
部材40と、本体部材40の左右の側端を覆う左右一対
の側壁44a,44bとで構成してある。側壁44a,
44bは上縁および下縁にフランジを備えた金属板で、
前後の長さ寸法は本体部材40の前後長よりも長くして
ある。
0の側端を覆い、本体部材40の前後の上縁両端をそれ
ぞれ側壁44a,44bの上縁フランジの下面に溶接結
合するとともに、本体部材40底壁の側縁に立設した舌
片状の固定片401を側壁44a,44bの内面に溶接
結合してある。側壁44a,44bの後半部は、本体部
材40よりも後方に延設してあり、かつ、後端に向かっ
て両側壁44a,44bの間の間隔が互いに近づく方向
に湾曲し、後端は相対向する両側壁44a,44bの後
端縁を溶接結合して閉じてある。
エンジンフード1の内部空間Sの幅方向中央位置で、前
端側を両空気取入口2間に、かつ、両側壁44a,44
bの後端を空気吹出口3の直前位置となるように前後方
向に配し、両側壁44a,44bの上縁フランジ全周を
一連にマスチックシーラ10によりエンジンフード1の
アウタパネル1a下面に結合するとともに、本体部材4
0の底壁および両側壁44a,44bの下縁フランジ全
周をインナパネル1b上面に溶接結合してある。これに
よりエンジンフード1内には、左右の縦壁状のリブ1
3,14と、これらとそれぞれ対向するストライカリイ
ンフォースメントの左右の側壁44a,44bとの間
に、前端の空気取入口2から後端の空気吹出口3へ延び
る左右一対のダクトが形成される。
に同一の作用効果を奏する。また、ストライカリインフ
ォースメント4Aは、本体部材40とその側端を覆う側
壁44a,44bのみで構成したので、より構造が簡素
化され、重量の軽減効果およびコストの低減効果を向上
することができる。
前端の空気取入口から取り入れた外気を後端の空気吹出
口へと、気流の乱れなく、かつ気圧の低下なくスムーズ
に送るインタークーラ冷却用ダクトが構成され、インタ
ークーラを効果的に冷却することができる。また、ダク
トを形成する当たって、追加部品は必要最小限ですみ、
構造簡素かつ低コストなダクト構造が実現できる。
す斜視図である。
同図のII−II線に沿う位置での断面図である。
用いるストライカリインフォースメントの斜視図であ
る。
を示す斜視図である。
同図のV−V線に沿う位置での断面図である。
用いるストライカリインフォースメントの斜視図であ
る。
を示し、図8のVII −VII 線に沿う断面図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 自動車のエンジンフード内に流入した外
気を案内してインタークーラに送給するインタークーラ
冷却用ダクト構造であって、エンジンフードは、その左
右両側に該エンジンフードのアウタパネルとインナパネ
ルを結合して前後方向に延びる縦壁状のリブを備えると
ともに、アウタパネルの前端の幅方向中央に底面にスト
ライカを設けたストライカリインフォースメントを備
え、上記ストライカリインフォースメントの左右両側位
置でインナパネルの前端に形成した空気取入口から流入
した外気をインナパネルの後端に形成した空気吹出口か
らインタークーラに送給せしめるようになしたインター
クーラ冷却用ダクト構造において、上記ストライカリイ
ンフォースメントに設けた縦壁状の左右の側壁を上記空
気吹出口の直前位置まで延在せしめ、該側壁とこれと対
向する上記リブとの間に、上記空気取入口から流入した
外気を上記空気吹出口へ案内するダクトを形成したこと
を特徴とするインタークーラ冷却用ダクト構造。 - 【請求項2】 上記ストライカリインフォースメント
を、上部および左右の側端が開口する断面逆ハット形で
底壁に上記ストライカを備えた本体部材と、平板状の上
壁と左右の縦壁状の側壁とからなり上壁および側壁の前
部がそれぞれ上記本体部材の上部開口および側端開口を
閉じ後部が上記空気吹出口の直前位置まで延在する蓋部
材とで構成し、上記蓋部材の上壁を上記アウタパネルに
結合せしめ、上記蓋部材の左右の側壁と、これらと対向
する上記リブとの間に、上記ダクトを形成した請求項1
記載のインタークーラ冷却用ダクト構造。 - 【請求項3】 上記ストライカリインフォースメント
を、上部および左右の側端が開口する断面逆ハット形で
底壁に上記ストライカを備えた本体部材と、該本体部材
の左右の側端開口を閉じるとともに上記空気吹出口の直
前位置まで延在する縦壁状の側壁とで構成し、上記側壁
の上縁をアウタパネルに結合し、上記ストライカリイン
フォースメントの左右の側壁と、これらと対向する上記
リブとの間に、上記ダクトを形成した請求項1記載のイ
ンタークーラ冷却用ダクト構造。 - 【請求項4】 上記リブと対向する上記ストライカリイ
ンフォースメントの左右の側壁を、後端に向けて両側壁
間の間隔が近づく形状に形成し、両側壁の後端を互いに
連続せしめた請求項1、請求項2ないし請求項3記載の
インタークーラ冷却用ダクト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21318899A JP3659074B2 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | インタークーラ冷却用ダクト構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3659074B2 JP3659074B2 (ja) | 2005-06-15 |
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-
1999
- 1999-07-28 JP JP21318899A patent/JP3659074B2/ja not_active Expired - Fee Related
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