JP2533278Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP2533278Y2
JP2533278Y2 JP4721291U JP4721291U JP2533278Y2 JP 2533278 Y2 JP2533278 Y2 JP 2533278Y2 JP 4721291 U JP4721291 U JP 4721291U JP 4721291 U JP4721291 U JP 4721291U JP 2533278 Y2 JP2533278 Y2 JP 2533278Y2
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、自動車の前部車体構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の前部車体構造としては、例えば
実開昭61ー76772号公報に開示される如く、車体
前端部に、その下部位置において車幅方向に延びるクロ
スメンバーと上部位置において車幅方向に延びるシュラ
ウドアッパーパネルとを配置し、且つこれら相互間をス
テーによって上下方向に連結して一体化するのが従来一
般的である。
【0003】そして、一般にこのクロスメンバーとシュ
ラウドアッパーパネルとの間に跨がった状態でラジエー
ターを配置するとともに、該ラジエーターより後方側の
エンジンルーム内にエアクリーナーを配置するようにな
っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来一般に
は、エアクリーナーのエア取入口をラジエーター後方側
のエンジンルーム中央寄り位置(即ち、フロントバンパ
ーに形成されるエンジンルームへの走行風の導入口に臨
む位置)に開口させていたが、近年における自動車の低
ノーズ化あるいはフロントグリル部分のフラッシュフェ
イス化の影響を受けて車体最前部の中央寄り位置におけ
るスペースの確保が難しくなり、このためエアクリーナ
ーのエア取入口も車幅方向中央寄り位置から側部側に配
置位置が変更される傾向にある。
【0005】ところが、このようにエア取入口が車幅方
向の側部に偏って開口せしめられた場合には、当然に該
エア取入口が上記走行風導入口に対して車幅方向に偏位
することとなるため、走行風、即ちフレッシュエアのエ
アクリーナー側への導入が難しくなり、この結果、エン
ジンルーム内の比較的暖かい空気がエンジン吸入エアと
してエア取入口からエアクリーナー側に導入され、吸気
充填効率の低下によりエンジンの出力性能の低下を招来
することとなる。
【0006】そこで本願考案は、エアクリーナーのエア
取入口を車幅方向の側部寄り位置に開口させた自動車の
前部車体構造において、該エア取入口からのフレッシュ
エアの導入作用を促進しもってエンジン出力性能の向上
を図ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願考案ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の考
案では、エンジンルーム前端の下部位置に横設されたク
ロスメンバーと上部位置に横設されたシュラウドアッパ
ーパネルとを、エンジンルームへの走行風導入口に対向
する位置において上下方向に向けて配設されたステーに
よって相互に連結する一方、上記シュラウドアッパーパ
ネルとクロスメンバーとの間に跨がった状態でラジエー
ターを配置するとともに、上記エンジンルーム内にエア
クリーナーを配置してなる自動車の前部車体構造におい
て、上記エアクリーナーのエア取入口を、上記ラジエー
ターに対して車幅方向に偏位させた状態でシュラウドア
ッパーパネルの端部寄り位置に開口させるとともに、上
記ステーには、走行風に略対向する正面壁部と該正面壁
部の上記エア取入口から遠い側の側部において走行風流
入方向に向けて延びる縦壁部とからなるエアガイド部を
形成したことを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の考案では、請求項1
記載の自動車の前部車体構造において、上記エアガイド
部を上記ステーの下部位置に形成したことを特徴として
いる。
【0009】
【作用】本願各考案ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。即ち、請求項1記
載の考案では、自動車の走行に伴って走行風導入口から
エンジンルーム側に走行風が導入されるが、この走行風
のうち該走行風導入口に対向する位置に配置されたステ
ー部分に指向するものは、このステーに形成したエアガ
イド部の正面壁部による走行風受け止め作用と縦壁部に
よるエアクリーナーのエア取入口側への偏向案内作用と
によって、該エア取入口側にスムーズに偏向案内され、
該エア取入口からエアクリーナー側に効率良く導入され
ることになる。
【0010】また、請求項2記載の考案では、エアガイ
ド部がステーの下部位置に形成されていることから、該
ステー側に指向する走行風のうち、その下部寄りを流れ
るものは主として該エアガイド部による偏向案内作用に
よりエアクリーナーのエア取入口からエアクリーナーに
導入され、またその上部寄り部分を流れる走行風はエア
ガイド部による偏向案内作用がないことから主としてそ
のままラジエーターのしかもその上部側部分(即ち、ラ
ジエーターのうちでも最も冷却要求度が高い部分)に導
入され、該ラジエーターの効率的な放熱が促進されるこ
とになる。
【0011】
【考案の効果】従って、本願考案の自動車の前部車体構
造によれば、エンジンルームへの走行風導入口に対向し
て配置されるステーにエアガイド部を形成するという極
めて簡単な構成により、車幅方向の側部に開口するエア
クリーナーのエア取入口に対して走行風をよりスムーズ
に且つ効率良く導入して全エンジン吸入エアに占めるフ
レッシュエアの割合を増加させることができることか
ら、エア取入口がバンパー開口に致して偏った構成であ
るにもかかわらずエンジンの出力性能を良好に維持する
ことが可能ならしめられるものである。
【0012】また、請求項2記載の自動車の前部車体構
造によれば、エアクリーナーへのフレッシュエアの導入
促進と、ラジエーターの効率的な冷却作用とが同時に実
現されるものであり、上記場合よりもさらに高いエンジ
ン性能の確保が可能となるものである。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
考案の自動車の前部車体構造を具体的に説明すると、図
1には自動車の前部車体構造の一部が示されており、同
図において符号1はエンジンルーム12の両側部に車体
前後方向に向けて配置されたフロントフレーム、2は該
フロントフレーム1の外側面側に設けられたホィールエ
プロン、3は該左右一対のホィールエプロン2,2の前
端部相互間を接続する如く横設されたシュラウドアッパ
ーパネル、4は上記左右一対のフロントフレーム1,1
の前端部相互間を接続するクロスメンバーであって、該
クロスメンバー4と上記シュラウドアッパーパネル3と
は上下方向に所定間隔をもって略平行に配置されてい
る。
【0014】さらに、上記シュラウドアッパーパネル3
とクロスメンバー4とは、車幅方向中央部より所定寸法
だけ左右に偏った両位置にそれぞれ配置した後述する左
右一対のサイドステー5,5(図1には二つのサイドステ
ー5,5のうち、車体右側寄りに位置するサイドステー
5のみ図示している)によって連結されている。そし
て、このシュラウドアッパーパネル3とクロスメンバー
4とサイドステー5,5とで囲まれた部分にラジエータ
ー11が配置されている。また、このクロスメンバー4
の前方位置には、エンジンルーム12への走行風導入口
となるバンパー開口10を備えたフロントバンパー9が
配置されており、上記サイドステー5は車体前後方向に
おいてこのバンパー開口10に対応するようにその取付
位置が設定されている。
【0015】一方、エンジンルーム12の上記ラジエー
ター11の後方側位置には、エアクリーナー6か配置さ
れている。そして、この実施例においては、このエアク
リーナー6へのエア取入口を該エアクリーナー6の近傍
位置に配置することがエンジンルーム12のスペース上
の制約から困難であることから、該エアクリーナー6
に、その下面側から下方に延びたのち上記フロントフレ
ーム1の下側を通って上記シュラウドアッパーパネル3
の端部近傍においてエンジンルーム内方に向けて開口す
るエア導入管7を設け、このエア導入管7の開口端7a
をエア取入口8としている。
【0016】従って、この状態においては、上記エア取
入口8が上記フロントバンパー9のバンパー開口10に
対してその車幅方向側方に偏位しているため、該バンパ
ー開口10から導入される走行風をエンジン吸入エアと
してエア取入口8側に導くことは比較的困難な構成であ
ると言える。このため、この実施例においては本願考案
を適用して、後述のように上記サイドステー5の構造に
工夫を凝らすことによって、該走行風の上記エア取入口
8への導入を容易ならしめている(尚、この実施例にお
いては、上記左右一対のサイドステー5,5のうち、上
記エア取入口8に近い側に位置するサイドステー5(図
1に図示するサイドステー5)が実用新案登録請求の範
囲中のステーに該当する。以下においては、これを単に
サイドステー5という)。
【0017】即ち、サイドステー5は、図1〜図3に示
すように、その平面方向を車体前後方向に向けた状態で
上記シュラウドアッパーパネル3とクロスメンバー4と
の間に跨って延びる本体部51と、該本体部51の前後
両側部からそれぞれ反対方向に向けて延出する補強リブ
55,56とからなる略Z形断面の型材をその基本形態
とするものであるが、この実施例においては、さらにこ
の基本形態に、上記車体前方側の補強リブ56の下半部
を車幅方向に延設してなる正面壁部52と該正面壁部5
2の車幅方向内側寄りの端縁に連続して車体前方側に延
出する縦壁部53とから構成されるエアガイド部54を
付加的に形成してサイドステー5としている。尚、車体
左側部寄りに位置する他方のサイドステー5(図示省略)
は、上記の基本形態のみを備えた構造とされる。
【0018】このようにその下半部にエアガイド部54
が形成されたサイドステー5を、上記フロントバンパー
9のバンパー開口10に対応する位置に設けると、先ず
サイドステー5の下半部側においては、上記バンパー開
口10からエンジンルーム12側に導入される走行風の
うちこのサイドステー5に指向するものの大部分は各図
において矢印流線A2で示すように、エアガイド部54
に案内されて車幅方向外方側に偏向せしめられ、積極的
に上記エア取入口8側に流入する。従って、このエア取
入口8においては、この走行風(即ち、フレッシュエア)
がエンジン吸入エアとして積極的に導入されることか
ら、全エンジン吸入エア量に占めるフレッシュエア量の
割合が増加し、それだけエンジンの吸気充填効率が高め
られその出力性能の向上が図られるものである。
【0019】一方、ラジエーター11の送風要求量を考
えてみると、エンジンからの戻り冷却水はラジエーター
11の上部のアッパータンク(図示省略)側に流入するこ
とから、その送風要求量(即ち、冷却要求量)はラジエー
ター11の上部ほど高く、下部ほど低いといえる。従っ
て、上述のようにサイドステー5の下半部においてその
エアガイド部54に指向する走行風を積極的にエア取入
口8側に偏向させてもラジエーター11の性能上はほと
んど影響はない。
【0020】これに対して、サイドステー5の上部側に
おいては、サイドステー5が上記エアガイド部54を有
しない基本形態とされていることから、図3に示すよう
にこのサイドステー5に指向する走行風は矢印流線A1
で示すようなラジエーター11側への偏向流と矢印流線
2で示すような偏向流とに分流され、エア取入口8へ
の走行風の導入促進と、冷却要求度の高いラジエーター
11の上部への冷却風の供給促進とが同時に実現される
ものである。
【0021】尚、本願考案の他の実施例においては、図
2に鎖線図示するように、エアガイド部54の正面壁部
52部分を上記エア取入口8側に向けて傾斜する如く形
成し、これによって該エアガイド部54による走行風の
エア取入口8側への偏向作用を促進させるようにするこ
ともできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例にかかる前部車体構造を備え
た自動車の前部斜視図である。
【図2】図1のII−II縦断面図である。
【図3】図1のIII−III縦断面図である。
【符号の説明】
1はフロントフレーム、2はホィールエプロン、3はシ
ュラウドアッパーパネル、4はクロスメンバー、5はサ
イドステー、6はエアクリーナー、7はエア導入管、8
はエア取入口、9はフロントバンパー、10はバンパー
開口、11はラジエーター、12はエンジンルーム、5
1はサイドステーの本体部、52は正面壁部、53は縦
壁部、54はエアガイド部、55及び56は補強リブで
ある。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルーム前端の下部位置に横設さ
    れたクロスメンバーと上部位置に横設されたシュラウド
    アッパーパネルとを、エンジンルームへの走行風導入口
    に対向する位置において上下方向に向けて配設されたス
    テーによって相互に連結する一方、上記シュラウドアッ
    パーパネルとクロスメンバーとの間に跨がった状態でラ
    ジエーターを配置するとともに、上記エンジンルーム内
    にエアクリーナーを配置してなる自動車の前部車体構造
    であって、上記エアクリーナーのエア取入口を、上記ラ
    ジエーターに対して車幅方向に偏位させた状態でシュラ
    ウドアッパーパネルの端部寄り位置に開口させるととも
    に、上記ステーには、走行風に略対向する正面壁部と該
    正面壁部の上記エア取入口から遠い側の側部において走
    行風流入方向に向けて延びる縦壁部とからなるエアガイ
    ド部を形成したことを特徴とする自動車の前部車体構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記エアガイド部が
    上記ステーの下部位置に形成されていることを特徴とす
    る自動車の前部車体構造。
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