JP2006273097A - 自動車の冷却風導風構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体前部のエンジンルームの前部に空気取入口が設けられており、かつ該空気取入口の後方に該取入口と離間して設けられたダクトと、前記空気取入口から取り入れられた冷却風を前記ダクトまでガイド可能なガイド面を有するガイド部材とが備えられた自動車の冷却風導風構造において、冷却風の取入を阻害することなくガイド部材を補強することができる構造を提供する。
【解決手段】 ガイド部材20のガイド面21における前記エンブレム75やロック機構10によって導風部30への導風が阻害される部位に、当該ガイド面21を補強する補強部28を設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、車体前部の空気取入口から取り入れられた冷却風をエンジンルーム内の冷却対象に導風するための構造に関し、自動車の車体構造の技術分野に属する。
エンジンルームには、種々の冷却対象が存在しており、例えば、特許文献1には、車体前部のエンジンルームの前部に空気取入口が設けられ、かつ該空気取入口の後方に該取入口と離間して設けられて前記冷却対象に通じるダクトと、前記空気取入口から取り入れられた冷却風を前記ダクトまでガイド可能なガイド面を有するガイド部材とが備えられた冷却風導風構造が開示されている。
特開平10−67340号公報
ところで、前記ガイド部材のガイド面には冷却風の風圧が加わるので、該ガイド部材を何等かの方法により補強する必要があるが、該ガイド部材のガイド面上に無闇に補強部を設けると、ダクトへの導風が阻害される虞がある。
そこで、本発明は、車体前部のエンジンルームの前部に空気取入口が設けられており、かつ該空気取入口の後方に該取入口と離間して設けられたダクトと、前記空気取入口から取り入れられた冷却風を前記ダクトまでガイド可能なガイド面を有するガイド部材とが備えられた自動車の冷却風導風構造において、冷却風の導入を阻害することなくガイド部材を補強することができる構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車体前部のエンジンルームの前部に空気取入口が設けられており、かつ該空気取入口の後方に該取入口と離間して設けられたダクトと、前記空気取入口から取り入れられた冷却風を前記ダクトまでガイド可能なガイド面を有するガイド部材とが備えられた自動車の冷却風導風構造であって、前記空気取入口とダクトとの間に車体構成部材が配設されていると共に、前記ガイド部材のガイド面には、前記車体構成部材によって導風が阻害される部位に、当該ガイド面を補強する補強部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記車体構成部材は、前記エンジンルームを開閉するフードの前部を車体側に係脱可能にロックするロック機構であり、該ロック機構は、車体前部の車幅方向中央に配設されていると共に、前記ガイド部材のガイド面は、前記ロック機構の前方を通って車幅方向に広がっていることを特徴とする。
そして、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記ガイド部材のガイド面には、前記ロック機構に対応する部分に前方凹入部が設けられていると共に、該前方凹入部に前記ロック機構が配置されていることを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記空気取入口は、車体前部に設けられたグリル部材に設けられていると共に、前記車体構成部材は、前記グリル部材に設けられたエンブレムであり、前記ガイド部材のガイド面は、後方側が高くなる傾斜面とされていると共に、前記ガイド部材の補強部は、前記エンブレムの形状に合わせて前記カイド面から前方に延びるリブ状とされていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記エンブレムには、車体前後方向に貫通する開口部が設けられていると共に、 前記ガイド部材の補強部は、前記開口部から取り入れた空気を前記ダクトの入口へガイド可能な形状とされていることを特徴とする。
さらに、請求項6に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記エンブレムの後方には、前記エンジンルームを開閉するフードの前部を車体側に係脱可能にロックするロック機構が設けられていると共に、前記エンブレムは、車幅方向において該ロック機構と重なる位置に設けられており、前記ガイド部材のガイド面は、前記ロック機構の前方を通って車幅方向に広がっていると共に、前記ロック機構に対応する部分に前方凹入部が設けられており、該前方凹入部に前記ロック機構が配置されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明において、ダクト及びガイド部材は、エンジン上方に配設されたインタークーラに冷却風を導くように設けられていることを特徴とする。
そして、請求項8に記載の発明は、前記請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明において、ダクト及びガイド部材は、前記エンジンルームの後壁を形成するダッシュパネルに冷却風を導くように構成されていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
本発明は、空気取入口とダクトとの間には例えばグリル部材のエンブレムやフード前部を車体側にロックするロック機構等の導風を阻害する車体構成部材がもともと存在していることに着目したものであり、請求項1に記載の発明は、前記ガイド部材のガイド面におけるもともと前記車体構成部材によって導風が阻害される部位に、当該ガイド面を補強する補強部を設けたものである。これによれば、補強部を設けても、現状以上にダクトへの導風が阻害されることがない。なお、本発明においては、車体構成部材が空気取入口とダクトとの間に設けられていることには、車体構成部材が空気取入口上に設けられていることを含む。また、例えば、車体構成部材が例えば空気取入口あるいはこれに近接して設けられている場合は、車体構成部材の後方に補強部を設ければよく、車体構成部材がダクトに近接して設けられている場合は、車体構成部材の前方に補強部を設ければよい。
また、請求項2に記載の発明によれば、ガイド部材のガイド面は、ロック機構の前方を通っているので、ガイド部材とロック機構との干渉を回避することができると共に、車幅方向に広がっているので、1つのガイド部材で十分なガイド面積を確保することができる。
そして、請求項3に記載の発明によれば、ガイド部材のガイド面には、ロック機構に対応する部分に前方凹入部が設けられていると共に、該前方凹入部に前記ロック機構が配置されているので、ロック機構との干渉を回避しつつ、ガイド面をダクトの入口に近接させることができる。換言すれば、ガイド部材側の前方凹入部の形状を工夫することによりダクト入口の大きさや位置の設計自由度が向上することともなる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、補強部は、エンブレムの後方で、該エンブレムの形状にあわせてガイド面から前方に延びるように設けられているので、車外から見えにくく、見栄えが損なわれることがない。
また、請求項5に記載の発明によれば、エンブレムには、車体前後方向に貫通する開口部が設けられていると共に、ガイド部材の補強部は、この開口部から取り入れた空気を前記ダクトの入口へガイド可能な形状とされているから、補強部を該開口部から取り入れた空気のガイド部材として活用することができると共に、該開口部から取り入れられた空気も冷却風として活用できる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明において、請求項2,3に記載の発明と同様の効果が得られると共に、前記エンブレムは車幅方向において該ロック機構と重なる位置に設けられているので、車外から見えにくく、見栄えが損なわれることがない。
また、請求項7に記載の発明によれば、インタクーラを効果的に冷却することができる。
そして、請求項8に記載の発明によれば、ダッシュパネルを効果的に冷却することができる。したがって、車室にエンジンや排気系等の熱気が伝達するのを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1、図2に示すように、この実施の形態に係る自動車1の前部には、ボンネットフード2(以下、単にフード2という)により開閉されると共に、ダッシュパネル3によって車室4と仕切られたエンジンルーム5が設けられ、エンジン6が配設されている。
このエンジン6は、気筒列方向が車幅方向とされた横置きタイプのエンジンであり、車両前方側に吸気管7が接続され、車両後方側に排気管8が接続されている。排気管8には、吸気を圧縮するターボチャージャ9が備えられていると共に、該ターボチャージャ9で圧縮されて温度上昇した吸気を冷却するインタークーラ10がエンジン6の上部に図示しない手段により固定されている。また、エンジン6の前方には、ラジエータ11が、車体を構成する枠状のシュラウドパネル12に固設されていると共に、エンジン6の周囲には、図示しないが、エンジン補機類や変速機が配設されている。なお、エンジン6、吸気管7、排気管8は、図2では本来断面が現れるが、便宜上、仮想線で輪郭のみを示している。
前記フード2の前端部下方には、空気取入口13a,13aが形成されたフロントグリル13が取り付けられている。また、このフロントグリル13の下部とフロントバンパ14の上部との間及びフロントバンパ14の下部には、車幅方向に長い空気取入口15,14aがそれぞれ設けられている。
ここで、本実施の形態においては、前記空気取入口15,14aから取り入られた冷却風はエンジンルーム5内にそのまま流れ込むように構成される一方、フロントグリル13の空気取入口13a,13aから取り入れられた冷却風は専用の通路により前記インタークーラ10に導かれるように構成されており、以下、この空気取入口13a,13aから取り入れられた冷却風を前記インタクーラ10へ導くための構造について説明する。
まず、その概要について説明すると、この冷却風導風構造は、図2、図3に示すように、フロントグリル13の空気取入口13a,13a(図1参照)から取り入れられた冷却風を、該グリル13の後方に設けられたガイド部材20と、フード2の前部に設けられ、該フード2の下面に入口30a,30a及び出口30b,30bを有する導風部30と、該導風部30の後端に接続されたエアダクト40とを介してインタクーラ10へ導くように構成されている。
まず、前記導風部30を形成するフード2の構造について説明しておくと、該フード2は、図2に示すように、該フード2の内面を構成するインナパネル51と(図3、図4参照)、該インナパネル51に外側から接合され、フード2の外面を構成するアウタパネル52とを有し、中空体を構成している。アウタパネル52は、前端部から後方上方に向けて緩やかに高くなる曲面を有している。
また、図1、図4に示すように、インナパネル51及びアウタパネル52の前部には、前記フロントグリル13が嵌め込まれる凹部51a,52aがそれぞれ設けられている。また、インナパネル51の凹部51aの縁部には、フランジ51bが備えられていると共に、両端部には前記グリル13を固定するための取付部51c,51cが設けられており、このフランジ51b及び取付部51c,51cにファスナを用いて該グリル13が固定される。
図3、図4に示すように、インナパネル51の前部上面車幅方向中央には、フード2を車体側に係脱可能にロックするためのロック機構16のストライカ17の取付用補強パネル53が接合されている。また、インナパネル51前部の車幅方向中央には、前記ストライカ17をインナパネル51の下方に突出させるための長孔51dが設けられている。なお、ロック機構16は、車体前部の車幅方向中央に配設されていると共に、ロック機構16のラッチユニット18は、図7に示すように、シュラウドパネル12の上辺部前面側中央に支持部材19に固定された状態で配設されている。
また、図4に示すように、インナパネル51には、この長孔51dの左右において、前記導風部30の入口(開口)30a,30aが設けられていると共に、これらの入口30a,30aの後方には導風部30の出口(開口)30b,30bが設けられている。これらの入口30a,30a、及び出口30b,30bは、いずれも車幅方向に長い形状とされている。
また、これらの入口30a,30a及び出口30b,30bの上方には、これらの入口30a,30a及び出口30b,30bを囲んで蓋状に覆った状態で中間パネル54が配設され、図5に示すように、その周縁部に設けられたフランジ54aがインナパネル51の上面に固着されている。また、この中間パネル54は、図5に示すように、前端側が急角度で立ち上がり、後側が傾斜が緩くなる曲面に形成されており、アウタパネル52に沿うように延びている。
次に、エアダクト40について説明すると、このエアダクト40は、図6に示すように、扁平な筒状とされていると共に、図3に示すように、前記導風部30の2つの出口30b,30bに対応して入口通路40a,40aを2つ有し、フード2のインナパネル51に複数のボルト61,61及びファスナ62,62を用いて固定されている。また、下面には、インタークーラ10の平面視略方形の冷却風取入口10aに対応する冷却風出口(開口)40bが形成されている。この出口40bの周辺部には、図2にも併せて示すように、前記インタークーラ10のカバー10bとの間をシールする蛇腹状のベロース41が取り付けられている。
次に、フロントグリル13について説明すると、このグリル13は、図1に示すように、車幅方向に延びる上縁部71と、該上縁部71の両端から下方に延びる左右の縁部72,73と、該左右の縁部72,73の下端間で車幅方向に延び、後方上方ほど高くなる傾斜面部74a(図5参照)が備えられた下縁部74と、車幅方向中央に配置されたエンブレム75とを有し、正面視、略横長の長方形状とされ、図3に示すように、前記インナパネル51のグリル取付用フランジ51b及び取付部51c,51cにファスナ63,63を用いて固定されている。
図5に示すように、上縁部71の略水平な内壁71aには、上方に突出する縦壁71bが立設されていると共に、該縦壁71bには前後貫通孔71hが設けられており、この貫通孔71hにボルト64の頭部が挿通されて該縦壁71bに溶着されている。なお、この貫通孔71hはボルト64の頭部が挿通可能なように上部がボルト64の頭部よりも大径とされている。そして、このボルト64が、前記インナパネル51の前端縁に沿って設けられた下向きのフランジ51b(図4参照)の取付孔51hに挿通されてナット65と螺合されることにより、この縦壁71bとフランジ51bとが締結されている。ここで、フロントグリル13の上縁部71の前壁71cの幅(上下方向の長さ)は、インナパネル51のフランジ51bの幅よりも大きくされて、該フランジ51bが上縁部71の前壁71cにより外面側から覆われて外部から見えないようになっている。
前記エンブレム75は、図1に示すように、正面視ほぼ円形とされていると共に、図7、図8に示すように、車両前後方向に貫通する開口部75aが設けられており、環状の縁部75bの外周壁75cには、後方に延びる左右一対の側壁75d,75dが設けられている。
次に、ガイド部材20について説明すると、このガイド部材20は、図3、図6に示すように、フロントグリル13とほぼ同じ幅(車幅方向)を有し、該グリル13の後方で、ファスナ66…66を用いてインナパネル51の前部に固定されている。また、図3、図5に示すように、このガイド部材20は、前記フロントグリル13の下縁部74の後端部と前記導風部30の入口30a,30aとを連続的かつ滑らかに接続する傾斜面でなるガイド面部21を有している。
また、ガイド部材20には、図3に示すように、車幅方向中間部に前方に凹む前方凹入部22が設けられて、前記導風部30の入口30a,30aの後端、及び前記ガイド面部21における前記前方凹入部22の両側の部分の後端が、ロック機構16の前端よりも後方に位置しており、この前方凹入部22の内側に前記ロック機構16が配置されている。
また、ガイド部材20の前縁部には、図5に示すように、段差部23が設けられていると共に、該段差部23には、前記フロントグリル13の下縁部74の後端部が上方から重ねられており、フロントグリル13の下縁部74の傾斜面部74aの上面とガイド部材20のガイド面部21の上面とが、面一に連続している。
また、図3、図5に示すように、フロントグリル13の下縁部74の後端部下面及びガイド部材20のガイド面部21の前端部下面にはそれぞれ、リブ24,25で補強されたフランジ26,27が設けられており、両フランジ26,27がボルト67、ナット68により締結されている。なお、この部位で両者を締結するのは、風圧により仕切部が撓むのを防止することを目的としている。
また、ガイド面部21の上端縁は、図3、図5に示すように、前記導風部30の入口30a,30aの後方周辺部51e,51e(インナパネル51)に沿った形状とされていると共に、該上端縁には、入口30a,30aの後端縁に沿って延びるフランジ部91,91が設けられている。このフランジ部91,91の上面には、インナパネル51の後方周辺部51e,51eとの間をシールするウレタンシール材92,92が貼り付けられている。なお、フランジ部91,91がインナパネル51の下面に圧接されるように構成すれば、シール性が十分に確保されるので、ウレタンシール材92は必須ではない。
また、図6に示すように、ガイド面部21前面における車幅方向中央下部には前記ガイド面部21の前方延長部29が設けられている。この前方延長部29は、図8に示すように、側壁75d,75dの間にはまり込み、前端がグリル13のエンブレム75の内周壁75eの下半部に沿う形状とされている。
また、図6に示すように、前記エンブレム75の後方で前記ロック機構16の前方の、前記エンブレム75及び前記ロック機構16によって導風部30への導風が阻害される部位である、ガイド面部21前面における車幅方向中央上部には、前方に延びるリブ状の補強部28が設けられている。この補強部28は、正面視、V字状とされて、前記エンブレム75の形状に合わせて、図7に示すように、前記エンブレム75の縁部75bの内周壁75eの後端近傍まで延び、下端の高さが前記エンブレム75の縁部75bの内周壁75eの上端の高さとほぼ同じ高さとなるように設定されていると共に、上端がインナパネル51の内面に接近するように配設されている。また、前記補強部28の下面と、前記側壁75d,75dの上端との間には隙間が設けられており、開口部75aから流入した走行風が、図7に示すように、補強部28の下面に沿って左右に分かれてインナパネル51の内面に流れ、導風部30の入口30a,30aに流入するように構成されている。
次に本実施の形態の作用について説明する。
すなわち、前記フロントグリル13の空気取入口13a,13aから冷却風(エンブレム75の開口部75aから流入した冷却風を含む)が取り入れられると、この冷却風は、図2、図3に矢印で示すように、ガイド部材20、フード2の導風部30、及びダクト40を順次通過してインタークーラ10に導かれ、該インタークーラ10が冷却されることとなる。
その場合に、本実施の形態においては、ガイド部材20のガイド面部21におけるもともと前記エンブレム75やロック機構16によって導風部30への導風が阻害される部位に、当該ガイド面部21を補強する補強部28が設けられているので、補強部28を設けても、現状以上に導風部30への導風が阻害されることがない。
また、ガイド部材20のガイド面部21は、ロック機構16の前方を通っているので、ガイド部材20とロック機構16との干渉を回避することができると共に、車幅方向に広がっているので、1つのガイド部材20で十分なガイド面積を確保することができる。
そして、ガイド部材20のガイド面部21には、ロック機構16に対応する部分に前方凹入部22が設けられていると共に、該前方凹入部22に前記ロック機構16が配置されているので、ロック機構16との干渉を回避しつつ、ガイド面部21を導風部30の入口30a,30aに接続させることができる。換言すれば、ガイド部材20側の前方凹入部22の形状を工夫することにより導風部30の入口30a,30aの大きさや位置の設計自由度が向上することともなる。
さらに、補強部28は、エンブレム75の後方で、該エンブレム75の形状にあわせてガイド面部21から前方に延びるように設けられているので、車外から見えにくく、見栄えが損なわれることがない。
また、エンブレム75には、車体前後方向に貫通する開口部75aが設けられていると共に、ガイド部材20の補強部28は、前記開口部75aから取り入れた空気を前記導風部30の入口30a,30aへガイド可能な形状とされているから、図7、図8に矢印で示すように、開口部75aから取り入れられた空気もガイド面部21に沿って流れ、導風部30に導かれることとなる。すなわち、開口部75aから取り入れられた空気も冷却風として活用できると共に、補強部28を開口部75aから取り入れた冷却風のガイド部材として活用することができる。
さらに、前記エンブレム75は車幅方向においてロック機構16と重なる位置に設けられているので、ロック機構16が車外から見えにくく、見栄えが損なわれることがない。
ここで、特許請求の範囲に記載の構成要素と実施の形態の構成要素との対応について説明しておく。なお、後掲の符号の説明等により対応が明らかであるものについては適宜省略する。すなわち、特許請求の範囲の請求項1における空気取入口はフロントグリル13の取入口13a,13aに対応し、ダクトは導風部30に対応し、ガイド部材はガイド部材20に対応し、ガイド部材のガイド面はガイド部材20のガイド面部21に対応し、車体構成部材はフロントグリル13のエンブレム75及びロック機構16に対応し、補強部は補強部28に対応する。また、請求項2におけるロック機構はロック機構16に対応する。また、請求項3における前方凹入部は前方凹入部22に対応する。また、請求項4におけるグリル部材のエンブレムはフロントグリル13のエンブレム75に対応する。また、請求項5におけるエンブレムの開口部はエンブレム75の開口部75aに対応する。また、請求項6におけるロック機構はロック機構16に対応し、前方凹入部は前方凹入部22に対応する。
なお、前記実施の形態においては、インタークーラ16を冷却する場合について説明したが、図9に示すように、ダクト40′を後方に延長して、エンジンルーム5の後壁を形成するダッシュパネル4を冷却するようにしてもよく、これによれば、前述のようにフード2の高さを低く抑えながら、ダッシュパネル4を効果的に冷却することができるようになり、その結果、車室にエンジン6や排気管7,ターボチャージャ9等の熱気が伝達するのが防止される。また、インタークーラ10やダッシュパネル3以外にも、エンジンルーム5内に配設されている前述した機器類等の冷却にも適用可能である。
本発明は、車体前部のエンジンルームの前部に空気取入口が設けられており、かつ該空気取入口の後方に該取入口と離間して設けられたダクトと、前記空気取入口から取り入れられた冷却風を前記ダクトまでガイド可能なガイド面を有するガイド部材とが備えられた自動車に広く適用することができる。
本発明の実施の形態に係る自動車の前部の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 フードの下面図である。 フード前部の一部破断平面図である。 図2のフード前部部分の拡大図である(なお、車体側のものは省略している)。 図1の要部拡大一部破断図である。 図1のB−B断面図である。 図7のC−C断面図である。 他の例に係る図1相当の図である。
符号の説明
1 自動車
2 フード
3 ダッシュパネル
5 エンジンルーム
10 インタークーラ
13 フロントグリル(グリル部材)
13a,13a 空気取入口
20 ガイド部材
21 ガイド面部(ガイド面)
22 前方凹入部
28 補強部
30 導風部(特許請求の範囲のダクト)
30a,30a 導風部の入口
51 インナパネル
52 アウタパネル

Claims (8)

  1. 車体前部のエンジンルームの前部に空気取入口が設けられており、かつ該空気取入口の後方に該取入口と離間して設けられたダクトと、前記空気取入口から取り入れられた冷却風を前記ダクトまでガイド可能なガイド面を有するガイド部材とが備えられた自動車の冷却風導風構造であって、
    前記空気取入口とダクトとの間に車体構成部材が配設されていると共に、
    前記ガイド部材のガイド面には、前記車体構成部材によって導風が阻害される部位に、当該ガイド面を補強する補強部が設けられていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
  2. 請求項1に記載の自動車の冷却風導風構造であって、
    前記車体構成部材は、前記エンジンルームを開閉するフードの前部を車体側に係脱可能にロックするロック機構であり、
    該ロック機構は、車体前部の車幅方向中央に配設されていると共に、
    前記ガイド部材のガイド面は、前記ロック機構の前方を通って車幅方向に広がっていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
  3. 請求項2に記載の自動車の冷却風導風構造であって、
    前記ガイド部材のガイド面には、前記ロック機構に対応する部分に前方凹入部が設けられていると共に、
    該前方凹入部に前記ロック機構が配置されていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
  4. 請求項1に記載の自動車の冷却風導風構造であって、
    前記空気取入口は、車体前部に設けられたグリル部材に設けられていると共に、
    前記車体構成部材は、前記グリル部材に設けられたエンブレムであり、
    前記ガイド部材のガイド面は、後方側が高くなる傾斜面とされていると共に、
    前記ガイド部材の補強部は、前記エンブレムの形状に合わせて前記カイド面から前方に延びるリブ状とされていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
  5. 請求項4に記載の自動車の冷却風導風構造であって、
    前記エンブレムには、車体前後方向に貫通する開口部が設けられていると共に、
    前記ガイド部材の補強部は、前記開口部から取り入れた空気を前記ダクトの入口へガイド可能な形状とされていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
  6. 請求項4に記載の自動車の冷却風導風構造であって、
    前記エンブレムの後方には、前記エンジンルームを開閉するフードの前部を車体側に係脱可能にロックするロック機構が設けられていると共に、
    前記エンブレムは、車幅方向において該ロック機構と重なる位置に設けられており、
    前記ガイド部材のガイド面は、前記ロック機構の前方を通って車幅方向に広がっていると共に、前記ロック機構に対応する部分に前方凹入部が設けられており、
    該前方凹入部に前記ロック機構が配置されていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の自動車の冷却風導風構造であって、
    ダクト及びガイド部材は、エンジン上方に配設されたインタークーラに冷却風を導くように設けられていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の自動車の冷却風導風構造であって、
    ダクト及びガイド部材は、前記エンジンルームの後壁を形成するダッシュパネルに冷却風を導くように構成されていることを特徴とする自動車の冷却風導風構造。
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