JP2003341549A - 自動車における車体前部構造 - Google Patents

自動車における車体前部構造

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JP2003341549A JP2002157455A JP2002157455A JP2003341549A JP 2003341549 A JP2003341549 A JP 2003341549A JP 2002157455 A JP2002157455 A JP 2002157455A JP 2002157455 A JP2002157455 A JP 2002157455A JP 2003341549 A JP2003341549 A JP 2003341549A
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support
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体前部における樹脂製のラジエータサポー
トを補強して強度を向上をさせることにより、例えば、
自動車の前突時に、ラジエータサポートがその衝撃力で
容易には破損しないようにするとき、これが簡単な構成
によって達成されるようにする。 【解決手段】 自動車1が、車体フレーム3と、この車
体フレーム3に支持される車体本体4とを備える。車体
フレーム3が、前後方向に向ってそれぞれ延びる左右一
対のサイドメンバ7,7と、車体2の幅方向に向って延
び両サイドメンバ7,7の前端部を互いに連結させるフ
ロントクロスメンバ8と、両サイドメンバ7,7の前端
部に跨るように支持される樹脂製のラジエータサポート
10とを備える。両サイドメンバ7,7の前端部と、こ
れら前端部の前方に配置されるフロントクロスメンバ8
との間にラジエータサポート10を挟み付けてこれら三
部材7,8,10を互いに結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車における車
体前部構造に関し、より詳しくは、サイドメンバ、フロ
ントクロスメンバ、およびラジエータサポートの互いの
結合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車における車体前部構造には、
従来、特開2000−238661号公報で示されるも
のがある。
【0003】上記公報のものによれば、車体前部は、そ
の下部を構成する車体フレームと、この車体フレームの
上側に配置されてこの車体フレームに支持される車体本
体とを備えている。また、上記車体フレームは、前後方
向に向ってそれぞれ延びる左右一対のサイドメンバと、
車体の幅方向に向って延び上記両サイドメンバの前端部
を互いに連結させるフロントクロスメンバと、上記両サ
イドメンバの前端部に跨るように支持される樹脂製のラ
ジエータサポートとを備えている。
【0004】また、上記ラジエータサポートの上下方向
の中途部には、このラジエータサポートを前後に貫通し
て走行風を通過させる通風開口が成形され、前後方向
で、上記通風開口に対向するようラジエータが配置され
ており、走行風が上記通風開口とラジエータとを通過す
ることによって、このラジエータが空冷されるようにな
っている。
【0005】更に、自動車では、一般に、上記ラジエー
タサポートの後方に隣接するよう上記車体本体の内部に
エンジンルームが成形され、このエンジンルームを上記
車体本体の上方に向って開口させる開口を開閉自在に閉
じるフードと、上記車体フレームに支持されてこの車体
フレームに対し上記フードを解除可能にロックするロッ
ク機構とが設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うにラジエータサポートは樹脂製であることから、一般
的に、このラジエータサポート自体に十分の強度を保持
させることは困難である。そこで、上記ラジエータサポ
ートを補強する補強部材を設けることにより強度を向上
させ、もって、例えば、前突時に上記ラジエータサポー
ト10が容易には破損しないようにすることが考えられ
る。
【0007】しかし、上記したように、ラジエータサポ
ートを補強しようとして単に補強部材を設けると、第1
に、車体前部の部品点数が増加して、この車体前部の構
成が複雑になるという問題点を生じる。
【0008】また、第2に、上記補強部材を単に設ける
と、この補強部材によって上記通風開口が狭められるお
それがあり、この場合には、上記通風開口を通過する走
行風の円滑な流動が阻害されて、ラジエータにおける空
冷の効果が阻害されるおそれを生じる。
【0009】また、第3に、上記ラジエータサポートに
対し、上記車体本体、上記ロック機構、もしくはランプ
類を支持させるとき、この支持を簡単な構成によって強
固にさせる、ということも困難である。
【0010】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車体前部における樹脂製のラジエータサ
ポートを補強して強度を向上をさせることにより、例え
ば、自動車の前突時に、上記ラジエータサポートがその
衝撃力で容易には破損しないようにするとき、これが簡
単な構成によって達成されるようにすることを課題とす
る。
【0011】また、上記したように、ラジエータサポー
トを補強したとき、このラジエータサポートに支持され
たラジエータによる空冷の効果が良好なままに保たれる
ようにすることを課題とする。
【0012】更に、上記ラジエータサポートに対し、車
体本体、フードのロック用のロック機構、もしくはラン
プ類を支持させるとき、この支持を簡単な構成によって
強固にさせるようにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車における車体前部構造は、次の如くで
ある。なお、この項において各用語に付記した符号は、
本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項
の内容に限定解釈するものではない。
【0014】請求項1の発明は、車体フレーム3と、こ
の車体フレーム3に支持される車体本体4とを備え、上
記車体フレーム3が、前後方向に向ってそれぞれ延びる
左右一対のサイドメンバ7,7と、車体2の幅方向に向
って延び上記両サイドメンバ7,7の前端部を互いに連
結させるフロントクロスメンバ8と、上記両サイドメン
バ7,7の前端部に跨るように支持される樹脂製のラジ
エータサポート10とを備えた自動車において、
【0015】上記両サイドメンバ7,7の前端部と、こ
れら前端部の前方に配置される上記フロントクロスメン
バ8との間に上記ラジエータサポート10を挟み付けて
これら三部材7,8,10を互いに結合したものであ
る。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記車体2の幅方向における上記フロントクロスメ
ンバ8の中途部を、上記ラジエータサポート10から前
方に向い離反させて上記フロントクロスメンバ8の中途
部と上記ラジエータサポート10との間に空間18を形
成したものである。
【0017】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記ラジエータサポート10の上下方
向の中途部に、このラジエータサポート10を前後に貫
通して走行風を通過させる通風開口19を成形し、前後
方向で、上記通風開口19に対向するようラジエータ2
1を配置した自動車において、
【0018】上記ラジエータサポート10の下部を、上
記両サイドメンバ7,7の前端部と上記フロントクロス
メンバ8との間に挟み付けたものである。
【0019】請求項4の発明は、請求項1から3のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記ラジエータサポート
10の後方に隣接するよう上記車体本体4の内部にエン
ジンルーム27を成形し、このエンジンルーム27を上
記車体本体4の上方に向って開口させる開口28を開閉
自在に閉じるフード29と、上記車体フレーム3に支持
されてこの車体フレーム3に対し上記フード29を解除
可能にロックするロック機構30とを備えた自動車にお
いて、
【0020】上記ラジエータサポート10に上記ロック
機構30を支持させると共に、上記フロントクロスメン
バ8に対し上記ロック機構30を連結させる連結体36
を備えたものである。
【0021】請求項5の発明は、請求項4の発明に加え
て、上記ラジエータサポート10の上部の前面側に上記
ロック機構30を配設し、このロック機構30の後方、
かつ、上記ラジエータサポート10の上部の後面側に板
金製ヒートインシュレータ40を配設すると共に、この
ヒートインシュレータ40、上記ラジエータサポート1
0、およびロック機構30を互いに取り付けたものであ
る。
【0022】請求項6の発明は、請求項1から5のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記ラジエータサポート
10からその外側方に向って一体的に突出する樹脂製の
支持アーム43,44を備え、この支持アーム43,4
4の突出端部に上記車体本体4とランプ類46のうち、
少なくともいずれか一方を支持させたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0024】図において、符号1は自動車で、図中矢印
Frは、この自動車1の前方を示している。
【0025】上記自動車1の車体2は、この車体2の下
部を構成する車体フレーム3と、この車体フレーム3の
上側に配置されてこの車体フレーム3に支持される車体
本体4と、上記車体フレーム3に懸架されて上記車体フ
レーム3および車体本体4を走行面上に支持する不図示
の前、後車輪と、上記車体フレーム3および車体本体4
の前方近傍に配置されてこれら3,4に支持される樹脂
製のバンパ5と、このバンパ5の後面に取り付けられて
このバンパ5を補強する不図示の補強部材とを備えてい
る。
【0026】上記車体2前部の車体フレーム3は、車体
2の前後方向に向ってそれぞれ延びる左右一対の板金製
サイドメンバ7,7と、上記車体2の幅方向に向って延
び上記両サイドメンバ7,7の前端部を互いに連結させ
る板金製のフロントクロスメンバ8と、上記両サイドメ
ンバ7,7の前端部に跨るように支持される樹脂製のラ
ジエータサポート10とを備えている。
【0027】上記各サイドメンバ7は、前後方向に延び
その長手方向の各部断面が閉断面形状をなして大きい強
度を有するサイドメンバ本体13と、上記各サイドメン
バ7の前端部を構成して上記サイドメンバ本体13の前
端部にスポット溶接Sにより結合される前面板14とを
備え、上記各サイドメンバ7の前端部(前面板14)に
対し、複数の締結具15により上記ラジエータサポート
10が締結されて、支持されている。
【0028】上記フロントクロスメンバ8は、前後方向
で対面するよう設けられた前面板16と後面板17とを
備え、これら前面板16と後面板17の各上縁部同士
と、下縁部同士とがそれぞれ互いにスポット溶接Sによ
り結合させられており、これにより、上記フロントクロ
スメンバ8は、その長手方向の各部断面が閉断面形状を
なして大きい強度を有している。
【0029】上記フロントクロスメンバ8は車体2の正
面視(図1)で、車体2の幅方向に向ってほぼ直線的に
延びている。一方、上記ラジエータサポート10の下縁
部は、車体2の正面視(図1)、および平面視(図3)
で、それぞれ車体2の幅方向に向ってほぼ直線的に延び
ている。
【0030】上記フロントクロスメンバ8の長手方向の
各端部は、上記両サイドメンバ7,7の各前端部の前方
に配置され、上記両サイドメンバ7,7の各前端部と、
これら前端部の前方に配置される上記フロントクロスメ
ンバ8の各端部との間に、上記ラジエータサポート10
の左右各側部の下部のうち、下縁部が介設され、これら
三部材7,8,10が上記締結具15のうちの少なくと
も一部の締結具15により互いに共締め状に締結されて
結合されている。これにより、上記両サイドメンバ7,
7の各前端部と上記フロントクロスメンバ8の各端部と
の間に上記ラジエータサポート10の下縁部が挟み付け
られて、このラジエータサポート10が上記両サイドメ
ンバ7,7とフロントクロスメンバ8とに支持されてい
る。
【0031】上記ラジエータサポート10の下縁部は、
その前方から上記フロントクロスメンバ8によって全体
的に覆われ、更に、このフロントクロスメンバ8はその
前方から前記バンパ5によって全体的に覆われている。
また、上記車体2の幅方向における上記フロントクロス
メンバ8の中途部は、車体2の平面視で、上記ラジエー
タサポート10の下縁部から前方に向って離反させられ
ており、これにより、上記フロントクロスメンバ8の中
途部と上記ラジエータサポート10の下縁部との間に上
下方向に貫通する空間18が形成されている。この場
合、上記フロントクロスメンバ8の中途部は、車体2の
平面視(図3)で、前方に向って凸状のほぼ円弧形状と
なるよう成形されている。
【0032】上記ラジエータサポート10の上下方向の
中途部における左右各側部に、このラジエータサポート
10を前後に貫通して走行風を通過させる左右通風開口
19,19が成形されている。
【0033】前後方向で、上記通風開口19のうちの一
方の通風開口19に対向するようラジエータ21と電動
式の起風手段22とが配置され、これらラジエータ21
と起風手段22とは上記ラジエータサポート10に支持
されている。上記起風手段22で生じた風と、走行風と
が上記一方の通風開口19、ラジエータ21、および起
風手段22を通過することによって、上記ラジエータ2
1が空冷される。また、前後方向で、上記通風開口19
のうちの他方の通風開口19に対向するようエアクリー
ナー23とインタークーラー24とが配置され、これら
エアクリーナー23とインタークーラー24とは上記ラ
ジエータサポート10に支持されている。走行風が上記
他方の通風開口19を通過することによって、上記エア
クリーナー23とインタークーラー24とが空冷され
る。
【0034】上記車体本体4の内部には、上記ラジエー
タサポート10の後方に隣接するようエンジンルーム2
7が成形され、このエンジンルーム27には走行駆動用
の不図示のエンジンが収容されて、上記車体フレーム3
に支持されている。上記エンジンルーム27の上端に
は、このエンジンルーム27を上記車体本体4の上方に
向って開放させる開口28が形成され、上記自動車1
は、上記開口28をその上方から開閉自在に閉じる板金
製のフード29を備えている。このフード29は、その
前端部が上方に向って往、復回動自在となるよう後端部
が上記車体本体4に枢支されている。
【0035】また、上記自動車1は、上記ラジエータサ
ポート10の上部における車体2の幅方向の中途部に取
り付けられて上記ラジエータサポート10に対し上記フ
ード29の前端部を解除可能にロックするロック機構3
0を備えている。このロック機構30は、上記ラジエー
タサポート10の上部に締結具31による締結により取
り付けられる基板32と、この基板32に回動自在に枢
支され、この回動で上記フード29の前端部を係脱自在
に係止して、上記ロックをする係止具33とを備えてい
る。
【0036】上記フロントクロスメンバ8に対し上記ロ
ック機構30の基板32を連結させる連結体36が設け
られている。この連結体36は板金製で、上記ラジエー
タサポート10の前方に配置されて上下方向に長く延び
る帯板状をなし、この連結体36の一端部(下端部)は
上記フロントクロスメンバ8の長手方向の中途部に上記
バンパ5と共締めされるよう締結具37により連結さ
れ、他端部(上端部)は上記基板32に締結具38によ
り連結されている。
【0037】上記ラジエータサポート10の上部の前面
側に上記ロック機構30が配設され、このロック機構3
0の後方、かつ、上記ラジエータサポート10の上部の
後面側にアルミ板金製のヒートインシュレータ40が配
設され、このヒートインシュレータ40は上記ラジエー
タサポート10の上部の後面に面接合させられている。
上記ラジエータサポート10の上部、ロック機構30の
基板32、および上記ヒートインシュレータ40は上記
締結具31により互いに共締めされて、上記ヒートイン
シュレータ40は上記ロック機構30と共に上記ラジエ
ータサポート10に取り付けられている。上記ヒートイ
ンシュレータ40は、エンジンの熱が上記ラジエータサ
ポート10やロック機構30を加熱することを防止す
る。
【0038】上記自動車1は、上記ラジエータサポート
10の各側部からそれぞれ外側方に向って一体的に突出
する樹脂製の上、下支持アーム43,44を備えてい
る。これら支持アーム43,44のうち、上側の支持ア
ーム43には締結具45により上記車体本体4の各側部
の前端部が支持され、上記ラジエータサポート10の各
側部、上、下支持アーム43,44にはヘッドランプで
あるランプ類46が締結具47により支持されている。
【0039】上記構成によれば、両サイドメンバ7,7
の前端部と、これら前端部の前方に配置される上記フロ
ントクロスメンバ8との間に上記ラジエータサポート1
0の車体2の幅方向における少なくとも一部分を挟み付
けてこれら三部材7,8,10を互いに結合してある。
【0040】このため、上記したように、樹脂製のラジ
エータサポート10はいずれも板金製の上記両サイドメ
ンバ7,7の前端部とフロントクロスメンバ8とで挟み
付けられたことから、上記ラジエータサポート10の
前、後面のうちの一方の面だけに補強部材を設けること
に比べて、上記フロントクロスメンバ8は効果的に補強
され、その強度が向上させられる。
【0041】そして、上記ラジエータサポート10の強
度向上に、既設の各サイドメンバ7とフロントクロスメ
ンバ8とを利用したため、上記ラジエータサポート10
の強度向上は簡単な構成によって達成される。
【0042】しかも、上記フロントクロスメンバ8は、
上記ラジエータサポート10の前面側に配置されるた
め、前突時の外力である衝撃力は上記ラジエータサポー
ト10に先立って上記フロントクロスメンバ8に与えら
れる。よって、前突時の衝撃力で上記ラジエータサポー
ト10が破損するということは、上記フロントクロスメ
ンバ8によって防止される。
【0043】また、前記したように、車体2の幅方向に
おける上記フロントクロスメンバ8の中途部を、その車
体2の幅方向のほぼ全体にわたり、上記ラジエータサポ
ート10から前方に向い離反させて上記フロントクロス
メンバ8の中途部と上記ラジエータサポート10との間
に空間18を形成してある。
【0044】このため、前突時に、上記フロントクロス
メンバ8の中途部が衝撃力を与えられて後方に向って屈
曲するよう変形したとしても、この変形は上記空間18
によって吸収される。
【0045】よって、その分、上記ラジエータサポート
10が上記フロントクロスメンバ8を介し衝撃力を与え
られるということが抑制されて、このラジエータサポー
ト10の破損が、より確実に防止される。
【0046】また、前記したように、ラジエータサポー
ト10の下部を、上記両サイドメンバ7,7の前端部と
上記フロントクロスメンバ8との間に挟み付けてある。
【0047】このため、上記ラジエータサポート10を
補強するフロントクロスメンバ8の少なくとも一部分は
上記通風開口19の下方側に位置することとなって、こ
の通風開口19とラジエータ21とを通過する走行風の
円滑な流動を上記フロントクロスメンバ8が阻害すると
いうことは防止される。
【0048】よって、上記したようにフロントクロスメ
ンバ8の利用による簡単な構成によって上記ラジエータ
サポート10を補強するようにした場合でも、上記ラジ
エータ21における空冷の効果は良好なままに保たれ
る。
【0049】また、前記したように、ラジエータサポー
ト10に上記ロック機構30を支持させると共に、上記
フロントクロスメンバ8の長手方向の中途部に対し上記
ロック機構30を連結させる板金製の連結体36を備え
ている。
【0050】このため、前記のように補強したラジエー
タサポート10にロック機構30を支持させたことか
ら、上記ラジエータサポート10へのロック機構30の
支持が簡単な構成によって、より強固になされる。
【0051】しかも、上記連結体36により、上記ラジ
エータサポート10へのロック機構30の支持が、更に
強固になされることから、仮に、前突により上記ラジエ
ータサポート10が破損したとしても、このラジエータ
サポート10から上記ロック機構30が脱落するという
ことは、より確実に防止される。よって、上記ラジエー
タサポート10に対するフード29のロック状態がより
確実に保たれる。
【0052】また、前記したように、ラジエータサポー
ト10の上部の前面側に上記ロック機構30を配設し、
このロック機構30の後方、かつ、上記ラジエータサポ
ート10の上部の後面側に板金製ヒートインシュレータ
40を配設すると共に、このヒートインシュレータ4
0、上記ラジエータサポート10、およびロック機構3
0を互いに取り付けてある。
【0053】このため、上記ラジエータサポート10に
ロック機構30を支持させた部分が上記ヒートインシュ
レータ40の利用により補強されることから、この点で
も、上記ラジエータサポート10へのロック機構30の
支持が簡単な構成によって、より強固になされる。
【0054】また、前記したように、ラジエータサポー
ト10からその外側方に向って一体的に突出する樹脂製
の支持アーム43,44を備え、この支持アーム43,
44の突出端部に上記車体本体4とランプ類46のう
ち、少なくともいずれか一方を支持させてある。
【0055】ここで、前記のようにラジエータサポート
10はサイドメンバ7とフロントクロスメンバ8とによ
り補強されて強度向上が図られているため、上記した単
純な形状の支持アーム43,44によって上記車体本体
4やランプ類46を支持したとしても、この支持は強固
になされる。よって、上記ラジエータサポート10への
車体本体4やランプ類46の支持が簡単な構成によって
強固になされる。
【0056】なお、以上は図示の例によるが、フロント
クロスメンバ8の後面に対し、上記ラジエータ21の下
縁部の前面のほぼ全体を面接合させてもよい。また、上
記上、下支持アーム43,44はいずれか一方だけ設け
てもよい。また、上記支持アーム43,44への車体本
体4とランプ類46の支持はいずれか一方だけでもよ
い。
【0057】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0058】請求項1の発明は、車体フレームと、この
車体フレームに支持される車体本体とを備え、上記車体
フレームが、前後方向に向ってそれぞれ延びる左右一対
のサイドメンバと、車体の幅方向に向って延び上記両サ
イドメンバの前端部を互いに連結させるフロントクロス
メンバと、上記両サイドメンバの前端部に跨るように支
持される樹脂製のラジエータサポートとを備えた自動車
において、
【0059】上記両サイドメンバの前端部と、これら前
端部の前方に配置される上記フロントクロスメンバとの
間に上記ラジエータサポートを挟み付けてこれら三部材
を互いに結合してある。
【0060】このため、上記したように、樹脂製のラジ
エータサポートは上記両サイドメンバの前端部とフロン
トクロスメンバとで挟み付けられたことから、上記ラジ
エータサポートの前、後面のうちの一方の面だけに補強
部材を設けることに比べて、上記フロントクロスメンバ
は効果的に補強され、その強度が向上させられる。
【0061】そして、上記ラジエータサポートの強度向
上に、既設の各サイドメンバとフロントクロスメンバと
を利用したため、上記ラジエータサポートの強度向上は
簡単な構成によって達成される。
【0062】しかも、上記フロントクロスメンバは、上
記ラジエータサポートの前面側に配置されるため、前突
時の外力である衝撃力は上記ラジエータサポートに先立
って上記フロントクロスメンバに与えられる。よって、
前突時の衝撃力で上記ラジエータサポートが破損すると
いうことは、上記フロントクロスメンバによって防止さ
れる。
【0063】請求項2の発明は、上記車体の幅方向にお
ける上記フロントクロスメンバの中途部を、上記ラジエ
ータサポートから前方に向い離反させて上記フロントク
ロスメンバの中途部と上記ラジエータサポートとの間に
空間を形成してある。
【0064】このため、前突時に、上記フロントクロス
メンバの中途部が衝撃力を与えられて後方に向って屈曲
するよう変形したとしても、この変形は上記空間によっ
て吸収される。
【0065】よって、その分、上記ラジエータサポート
が上記フロントクロスメンバを介し衝撃力を与えられる
ということが抑制されて、このラジエータサポートの破
損が、より確実に防止される。
【0066】請求項3の発明は、上記ラジエータサポー
トの上下方向の中途部に、このラジエータサポートを前
後に貫通して走行風を通過させる通風開口を成形し、前
後方向で、上記通風開口に対向するようラジエータを配
置した自動車において、
【0067】上記ラジエータサポートの下部を、上記両
サイドメンバの前端部と上記フロントクロスメンバとの
間に挟み付けてある。
【0068】このため、上記ラジエータサポートを補強
するフロントクロスメンバは上記通風開口の下方側に位
置することとなって、この通風開口とラジエータとを通
過する走行風の円滑な流動を上記フロントクロスメンバ
が阻害するということは防止される。
【0069】よって、上記したようにフロントクロスメ
ンバの利用による簡単な構成によって上記ラジエータサ
ポートを補強するようにした場合でも、上記ラジエータ
における空冷の効果は良好なままに保たれる。
【0070】請求項4の発明は、上記ラジエータサポー
トの後方に隣接するよう上記車体本体の内部にエンジン
ルームを成形し、このエンジンルームを上記車体本体の
上方に向って開口させる開口を開閉自在に閉じるフード
と、上記車体フレームに支持されてこの車体フレームに
対し上記フードを解除可能にロックするロック機構とを
備えた自動車において、
【0071】上記ラジエータサポートに上記ロック機構
を支持させると共に、上記フロントクロスメンバに対し
上記ロック機構を連結させる連結体を備えている。
【0072】このため、前記のように補強したラジエー
タサポートにロック機構を支持させたことから、上記ラ
ジエータサポートへのロック機構の支持が簡単な構成に
よって、より強固になされる。
【0073】しかも、上記連結体により、上記ラジエー
タサポートへのロック機構の支持が、更に強固になされ
ることから、仮に、前突により上記ラジエータサポート
が破損したとしても、このラジエータサポートから上記
ロック機構が脱落するということは、より確実に防止さ
れる。よって、上記ラジエータサポートに対するフード
のロック状態がより確実に保たれる。
【0074】請求項5の発明は、上記ラジエータサポー
トの上部の前面側に上記ロック機構を配設し、このロッ
ク機構の後方、かつ、上記ラジエータサポートの上部の
後面側に板金製ヒートインシュレータを配設すると共
に、このヒートインシュレータ、上記ラジエータサポー
ト、およびロック機構を互いに取り付けてある。
【0075】このため、上記ラジエータサポートにロッ
ク機構を支持させた部分が上記ヒートインシュレータの
利用により補強されることから、この点でも、上記ラジ
エータサポートへのロック機構の支持が簡単な構成によ
って、より強固になされる。
【0076】請求項6の発明は、上記ラジエータサポー
トからその外側方に向って一体的に突出する樹脂製の支
持アームを備え、この支持アームの突出端部に上記車体
本体とランプ類のうち、少なくともいずれか一方を支持
させてある。
【0077】ここで、前記のようにラジエータサポート
はサイドメンバとフロントクロスメンバとにより補強さ
れて強度向上が図られているため、上記した単純な形状
の支持アームによって上記車体本体やランプ類を支持し
たとしても、この支持は強固になされる。よって、上記
ラジエータサポートへの車体本体やランプ類の支持が簡
単な構成によって強固になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車体前部の正面図である。
【図2】自動車の車体前部の側面図である。
【図3】自動車の車体前部の平面図である。
【図4】図1の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図1の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 車体フレーム 4 車体本体 5 バンパ 7 サイドメンバ 8 フロントクロスメンバ 10 ラジエータサポート 18 空間 19 通風開口 21 ラジエータ 27 エンジンルーム 28 開口 29 フード 30 ロック機構 31 締結具 32 基板 33 係止具 36 連結体 37 締結具 38 締結具 40 ヒートインシュレータ 43 支持アーム 44 支持アーム 45 締結具 46 ランプ類 47 締結具 S スポット溶接

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームと、この車体フレームに支
    持される車体本体とを備え、上記車体フレームが、前後
    方向に向ってそれぞれ延びる左右一対のサイドメンバ
    と、車体の幅方向に向って延び上記両サイドメンバの前
    端部を互いに連結させるフロントクロスメンバと、上記
    両サイドメンバの前端部に跨るように支持される樹脂製
    のラジエータサポートとを備えた自動車において、 上記両サイドメンバの前端部と、これら前端部の前方に
    配置される上記フロントクロスメンバとの間に上記ラジ
    エータサポートを挟み付けてこれら三部材を互いに結合
    した自動車における車体前部構造。
  2. 【請求項2】 上記車体の幅方向における上記フロント
    クロスメンバの中途部を、上記ラジエータサポートから
    前方に向い離反させて上記フロントクロスメンバの中途
    部と上記ラジエータサポートとの間に空間を形成した請
    求項1に記載の自動車における車体前部構造。
  3. 【請求項3】 上記ラジエータサポートの上下方向の中
    途部に、このラジエータサポートを前後に貫通して走行
    風を通過させる通風開口を成形し、前後方向で、上記通
    風開口に対向するようラジエータを配置した自動車にお
    いて、 上記ラジエータサポートの下部を、上記両サイドメンバ
    の前端部と上記フロントクロスメンバとの間に挟み付け
    た請求項1、もしくは2に記載の自動車における車体前
    部構造。
  4. 【請求項4】 上記ラジエータサポートの後方に隣接す
    るよう上記車体本体の内部にエンジンルームを成形し、
    このエンジンルームを上記車体本体の上方に向って開口
    させる開口を開閉自在に閉じるフードと、上記車体フレ
    ームに支持されてこの車体フレームに対し上記フードを
    解除可能にロックするロック機構とを備えた自動車にお
    いて、 上記ラジエータサポートに上記ロック機構を支持させる
    と共に、上記フロントクロスメンバに対し上記ロック機
    構を連結させる連結体を備えた請求項1から3のうちい
    ずれか1つに記載の自動車における車体前部構造。
  5. 【請求項5】 上記ラジエータサポートの上部の前面側
    に上記ロック機構を配設し、このロック機構の後方、か
    つ、上記ラジエータサポートの上部の後面側に板金製ヒ
    ートインシュレータを配設すると共に、このヒートイン
    シュレータ、上記ラジエータサポート、およびロック機
    構を互いに取り付けた請求項4に記載の自動車における
    車体前部構造。
  6. 【請求項6】 上記ラジエータサポートからその外側方
    に向って一体的に突出する樹脂製の支持アームを備え、
    この支持アームの突出端部に上記車体本体とランプ類の
    うち、少なくともいずれか一方を支持させた請求項1か
    ら5のうちいずれか1つに記載の自動車における車体前
    部構造。
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