JP2007224252A - 貫通孔形成粘着シートの製造方法および製造装置ならびに粘着シート支持具 - Google Patents

貫通孔形成粘着シートの製造方法および製造装置ならびに粘着シート支持具 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ加工によって粘着シートに貫通孔を形成する場合に、保護シートの積層・剥離を容易に行うことができ、かつ保護シートの再利用も可能な貫通孔形成粘着シートの製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】1つの回転可能な支持ロール21Aと、その支持ロール21Aの外周面に巻き付けられた粘着性の保護シート22とからなる粘着シート支持具2Aを、レーザ光照射装置3に対向する位置に、粘着シート1pに近接して設置し、搬送している粘着シート1pにその粘着シート支持具2Aを回転接触させ、その接触部分に対してレーザ光照射装置3からレーザ光を照射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気溜まりやブリスターを防止または除去することのできる貫通孔を有する粘着シートを製造する方法および装置に関するものである。
粘着シートを手作業で被着体に貼付する際に、被着体と粘着面との間に空気溜まりができ、粘着シートの外観を損ねてしまうことがある。このような空気溜まりは、特に粘着シートの面積が大きい場合に発生し易い。
また、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂材料は、加熱により、または加熱によらなくても、ガスを発生することがあるが、このような樹脂材料からなる被着体に粘着シートを貼付した場合には、被着体から発生するガスによって粘着シートにブリスター(ふくれ)が生じることとなる。
上記のような問題を解決するために、特許文献1には、孔径が0.1〜300μmの貫通孔を30〜50,000個/100cmの孔密度で形成した粘着シートが提案されている。かかる粘着シートによれば、粘着面側の空気やガスを貫通孔から粘着シート表面側に抜くことにより、粘着シートの空気溜まりまたはブリスターを防止することが可能である。
上記粘着シートにおける貫通孔は、例えばレーザ穴開け加工により形成することができ、それによって、エア抜け性の良い微細な貫通孔を所望の孔密度で容易に形成することができる。このとき、場合によっては、あらかじめ基材の表面に剥離可能な保護シートを積層させておき、その積層体に対してレーザ加工を施すことがある。
レーザ加工によって貫通孔を形成する場合、貫通孔の開口部周縁には、熱による溶融物、いわゆるドロスが付着することがあるが、基材の表面に保護シートが積層されていると、ドロスが付着するのは基材ではなく保護シートとなり、したがって、粘着シートの外観をより良好に保つことができる。また、レーザ加工を保護シート側から施した場合には、貫通孔に先細りのテーパがついたときに、基材表面における貫通孔の孔径は保護シートを使用しない場合よりも小さくなるため、ドロス付着防止との相乗効果により、粘着シート表面の外観をさらに良好に保つことができる。
国際公開第2004/061031号パンフレット
しかしながら、上記のように基材の表面に保護シートを積層する場合、その積層工程およびレーザ加工後に保護シートを剥離する工程が余計に必要になり、貫通孔形成粘着シートの製造が煩雑になるという問題があった。また、従来は、一度使用した保護シートの再利用は考えられておらず、保護シート分の材料コストがかさむという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、レーザ加工によって粘着シートに貫通孔を形成する場合に、保護シートの積層・剥離を容易に行うことができ、かつ保護シートの再利用も可能な貫通孔形成粘着シートの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、少なくとも基材と粘着剤層とを備えた粘着シートに対しレーザ光を照射して前記粘着シートに貫通孔を形成する貫通孔形成粘着シートの製造方法において、前記粘着シートの少なくとも一方の表面のレーザ光照射位置に、所定の部材に支持されている粘着性の保護シートの粘着面を一時的に接触させ、当該接触部分に対してレーザ光を照射することを特徴とする貫通孔形成粘着シートの製造方法を提供する(請求項1)。なお、本明細書において、「シート」にはフィルムおよびテープの概念、「フィルム」にはシートおよびテープの概念が含まれるものとする。
上記発明(請求項1)においては、保護シートは所定の部材に支持されているため、その部材を動作させることにより、粘着シートに対する保護シートの積層・剥離を容易に行うことができる。また、保護シートは、所定の部材に支持されており、貫通孔形成粘着シートと一体的には搬送されないため、再利用が可能である。
上記発明(請求項1)において、前記保護シートは無端の帯状になっており、前記保護シートを回転させながら前記粘着シートに接触させることが好ましい(請求項2)。
上記発明(請求項2)によれば、保護シートの回転によって、粘着シートに対する保護シートの積層・剥離を非常に容易に行うことができる。また、保護シートを所望の長さに設定することができ、それによって、保護シートの寿命を長くすることができる。
上記発明(請求項2)において、前記所定の部材は1または複数の回転可能なロールであり、前記ロールの1または2以上は前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設けられており、前記粘着シートの前記ロール上に位置している箇所にレーザ光を照射するようにしてもよい(請求項3)。保護シートは、1つのロールに巻き付けてもよいし、複数のロールに架け渡してもよい。
上記発明(請求項3)によれば、粘着シートが保護シートを介してロールにしっかりと支持されるため、その接触部分に対してレーザ光を照射したときに粘着シートがぶれることがなく、したがって孔径や孔密度の精度の高い貫通孔を形成することができる。
上記発明(請求項1,2)において、前記所定の部材は、前記粘着シートを平面で支持し得る支持体であり、前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設けられていてもよい(請求項4)。
上記発明(請求項4)によれば、粘着シートが保護シートを介して支持体にしっかりと支持されるため、その接触部分に対してレーザ光を照射したときに粘着シートがぶれることがなく、したがって孔径や孔密度の精度の高い貫通孔を形成することができる。
上記発明(請求項4)において、前記支持体は吸引装置の吸着部であり、前記支持体から吸引を行うようにしてもよい(請求項5)。
上記発明(請求項5)によれば、保護シート、ひいては粘着シートの平面度が高くなるため、その状態でレーザ加工を施すことにより、貫通孔をさらに高精度で形成することが可能となる。
上記発明(請求項2)において、前記所定の部材は複数の回転可能なロールであり、前記ロールの2つが前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設けられており、レーザ光が前記2つのロールの間を通るようにして、前記保護シートを介して前記粘着シートに対してレーザ光を照射するようにしてもよい(請求項6)。
上記発明(請求項6)によれば、保護シートを介して粘着シートに対しレーザ光を照射することができる。
第2に本発明は、レーザ光が照射され貫通孔が形成される粘着シートを、レーザ光照射時に支持する粘着シート支持具であって、支持基体と、前記支持基体の表面に、粘着面を外側にして支持されている粘着性の保護シートとを備えていることを特徴とする粘着シート支持具を提供する(請求項7)。
上記発明(請求項7)によれば、粘着シート支持具を動作させることにより、粘着シートに対する保護シートの積層・剥離を容易に行うことができる。また、保護シートは、支持基体に支持されており、貫通孔形成粘着シートと一体的には搬送されないため、再利用が可能である。
上記発明(請求項7)において、前記保護シートは無端の帯状になっており、回転しながら前記粘着シートに接触し得ることが好ましい(請求項8)。
上記発明(請求項8)において、前記支持基体は1または複数の回転可能なロールであり、前記ロールの1または2以上は、レーザ光照射位置において前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設置されてもよい(請求項9)。保護シートは、1つのロールに巻き付けてもよいし、複数のロールに架け渡してもよい。
上記発明(請求項7,8)において、前記支持基体は、前記粘着シートを平面で支持し得る支持体であり、レーザ光照射位置において前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設置されてもよい(請求項10)。
上記発明(請求項10)において、前記支持体は吸引装置の吸着部であってもよい(請求項11)。
上記発明(請求項7〜11)に係る粘着シート支持具は、前記粘着シートを介してレーザ光照射装置の反対側に設置されてもよい(請求項12)。
上記発明(請求項8)において、前記支持基体は複数の回転可能なロールであり、前記保護シートは、前記複数のロールに架け渡されており、前記複数のロールに架け渡された保護シートの内側には、レーザ光照射装置が設置可能となっており、前記ロールの2つが、前記レーザ光照射装置からのレーザ光が前記2つのロールの間を通り得るように、前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設置されてもよい(請求項13)。
第3に本発明は、上記粘着シート支持具(請求項12)と、上記粘着シート支持具(請求項13)とを組み合わせてなることを特徴とする粘着シート支持具を提供する(請求項14)。
第4に本発明は、上記粘着シート支持具(請求項7〜14)と、レーザ光照射装置とを備えたことを特徴とする貫通孔形成粘着シート製造装置を提供する(請求項15)。この貫通孔形成粘着シート製造装置は、粘着シートを搬送することのできる搬送装置をさらに備えていてもよい。
本発明によれば、レーザ加工によって粘着シートに貫通孔を形成する場合に、保護シートの積層・剥離を容易に行うことができ、かつ保護シートの再利用も可能である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置は、図1に示すように、レーザ光照射装置3と、レーザ光照射装置3に対向する位置に、粘着シート1p(貫通孔形成前の粘着シートであって、少なくとも基材と粘着剤層とを積層したもの)に近接して設置された粘着シート支持具2Aと、図示しない粘着シート搬送装置とを備えている。
レーザ光照射装置3の種類は特に限定されるものではなく、例えば、炭酸ガス(CO)レーザ、TEA−COレーザ、YAGレーザ、UV−YAGレーザ、エキシマレーザ、半導体レーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、フェムト秒レーザ等を利用することができる。
本実施形態における粘着シート支持具2Aは、1つの回転可能な支持ロール21Aと、その支持ロール21Aの外周面に巻き付けられた粘着性の保護シート22とから構成されており、粘着シート1pに接触しながら回転する。
支持ロール21Aの外周面の材質は、レーザ光照射時に保護シート22や粘着シート1pに悪影響を与えないものであれば特に限定されることなく、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金、表面にアルマイトを形成したアルミニウムまたはアルミニウム合金、スチール、表面にハードクロムメッキ、亜鉛メッキ等を形成したスチール、ステンレス鋼、銅などの各種金属材料またはメッキ処理を施した金属材料の他、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ステアタイト、フォルステライト、ムライト等のセラミックス(非金属無機材料)、銅貼りガラスエポキシ等の複合材料を使用することができる。
粘着性を有する保護シート22は、その粘着面を外側にして支持ロール21Aに巻き付けられている。かかる保護シート22としては、基材の片面または両面に弱粘着性の粘着剤層を設けてなる粘着シート、自己接着性を有するフィルム等を使用することが好ましい。
前者の粘着シートの場合、基材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ABS樹脂、アイオノマー樹脂;ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の成分を含む熱可塑性エラストマーなどの樹脂からなるフィルム、発泡フィルム、もしくはそれらの積層フィルム、または各種紙などが使用できる。それらの中でも、レーザ照射時の発生ガス、発塵、燃えかす等の点から樹脂フィルムが好ましく、さらには耐熱性の高い樹脂フィルムが好ましい。
また、弱粘着性の粘着剤層を構成する粘着剤としては、例えば、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ゴム系、シリコーン系等のいずれであってもよい。また、粘着剤はエマルション型、溶剤型または無溶剤型のいずれでもよく、架橋タイプまたは非架橋タイプのいずれであってもよい。
粘着シートの厚さは、10〜1000μm程度であることが好ましく、特に20〜500μm程度であることが好ましい。
自己接着性を有するフィルムとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル、各種熱可塑性エラストマー等を使用することができる。この自己接着性フィルムの厚さは、10〜1000μm程度であることが好ましく、特に20〜500μm程度であることが好ましい。
上記粘着シート、自己接着性フィルムともに、ポリ塩化ビニルに対する貼付直後の粘着力は、0.01〜3N/25mmであることが好ましい。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を使用して貫通孔形成粘着シートを製造するには、図1に示すように、粘着シート搬送装置により粘着シート1pを搬送し、粘着シート1pに粘着シート支持具2Aの保護シート22の粘着面を接触(粘着)させつつ、支持ロール21Aを回転させる。そして、粘着シート1pの保護シート22との接触部分(支持ロール21Aの略頂点に該当する部分)に対してレーザ光照射装置3からレーザ光を照射して、粘着シート1pを貫通する貫通孔を複数形成し、もって貫通孔形成粘着シート1(以下「粘着シート1」という場合がある。)とする。
このように保護シート22の粘着面を粘着シート1pに接触(粘着)させることにより、粘着シート1pが保護シート22を介して支持ロール21Aにしっかりと支持される(粘着シート1pが粘着シート支持具2Aに密着する)ため、その接触部分に対してレーザ光を照射したときに粘着シート1pが水平方向(X軸/Y軸方向)および垂直方向(Z軸方向)にぶれることがなく、したがって孔径や孔密度の精度の高い貫通孔を形成することができる。
粘着シート1pは、図2(a)に示すように、基材11と粘着剤層12とからなるものであってもよいし、図2(b),(c)に示すように、基材11、粘着剤層12と剥離材13とからなるものであってもよい。なお、基材11、粘着剤層12および剥離材13の材料は、レーザ加工によって貫通孔14が形成され得る材料であれば特に限定されるものではない。
粘着シート1pが基材11と粘着剤層12とからなるものの場合は、図2(a)に示すように、粘着剤層12側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成することが好ましい。このようにレーザ光を照射することにより、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは基材11ではなく保護シート22となり、したがって、得られる粘着シート1の外観を良好に保つことができる。また、レーザ加工によって貫通孔14を形成する場合、貫通孔14には先細りのテーパがつくことが多いため、上記のようにレーザ光を照射することにより、貫通孔14の孔径が粘着剤層12の粘着面から基材11表面にかけて漸次小さくなって、基材11表面にて貫通孔14が目立ち難くなり、粘着シート1の外観をより良好に保つことができる。
また、粘着剤層12に対するレーザ光照射において、剥離材を介在させないことにより、レーザ光の照射時間を短縮すること、またはレーザの出力エネルギーを小さくすることができる。レーザの出力エネルギーが小さければ、粘着剤層12および基材11に対する熱影響が小さくなり、熱変形等の少ない、形の整った貫通孔14を形成することが可能となる。なお、貫通孔14を形成した後、粘着剤層12には剥離材を貼り付けてもよい。その剥離材は、レーザ加工前に粘着剤層12から剥離した剥離材であってもよいし、別の剥離材であってもよい。
粘着シート1pが基材11と粘着剤層12と剥離材13とからなるものの場合は、図2(b)に示すように、剥離材13側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成してもよいし、図2(c)に示すように、基材11側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成してもよい。
前者(図2(b))の場合、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは基材11ではなく保護シート22となり、したがって、得られる粘着シート1の外観を良好に保つことができる。また、レーザ加工によって貫通孔14に先細りのテーパがつく場合には、貫通孔14の孔径が基材11表面に向かって漸次小さくなって、基材11表面にて貫通孔14が目立ち難くなり、粘着シート1の外観をより良好に保つことができる。
一方、後者(図2(c))の場合、例えば剥離材13に印刷が施されているときに、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは剥離材13ではなく保護シート22となり、したがって、剥離材13の印刷を良好な状態に維持することができる。
また、レーザ加工によって貫通孔14に先細りのテーパがつく場合には、後者(図2(c))の方法は、貫通孔14の孔径が基材11表面で大きく、基材11表面から粘着シート1の内部に向かって漸次小さくなることを要する用途に用いることができる。
保護シート22を粘着シート1pに接触させることにより、以上のような効果が得られるが、本実施形態では、保護シート22は支持ロール21Aに巻き付けられており、粘着シート1pの搬送とともに回転するため、保護シート22の積層・剥離を容易に行うことができる。すなわち、保護シート22は支持ロール21Aの粘着シート1pに近接する方向の回転によって粘着シート1pに接触し、支持ロール21Aの粘着シート1pから離隔する方向の回転によって粘着シート1pから剥離されるため、粘着シート1pに保護シート22を積層する工程およびレーザ加工後に保護シート22を粘着シート1から剥離する工程が不要である。また、保護シート22は支持ロール21Aとともに回転するため、連続的に再利用することができ、材料コストの低減を図ることができる。
上記レーザ加工によって形成する貫通孔14の基材11および粘着剤層12における孔径は0.1〜300μmであることが好ましく、特に0.1〜150μmであることが好ましい。貫通孔14の孔径が0.1μm未満であると、貫通孔14から空気またはガスが抜け難く、貫通孔14の孔径が300μmを超えると、貫通孔14が目立つようになる。
また、上記レーザ加工によって形成する貫通孔14の孔密度は、30〜50,000個/100cmであることが好ましく、特に100〜10,000個/100cmであることが好ましい。貫通孔14の孔密度が30個/100cm未満であると、空気またはガスが抜け難く、貫通孔14の孔密度が50,000個/100cmを超えると、粘着シート1の機械的強度が低下するおそれがある。
〔第2の実施形態〕
図3は、本発明の第2の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置は、図3に示すように、所定の間隔で設けられた2つのレーザ光照射装置3と、粘着シート支持具2Bと、図示しない粘着シート搬送装置とを備えている。
本実施形態における粘着シート支持具2Bは、2つの回転可能な支持ロール21Bと、無端帯状の粘着性の保護シート22とから構成されている。保護シート22は、粘着面を外側にして2つの支持ロール21Bに架け渡されており、粘着シート1pに接触しながら、支持ロール21Bとともに回転する。
各支持ロール21Bは、各レーザ光照射装置3に対向する位置に、保護シート22を介して粘着シート1pに近接して設置されている。すなわち、2つの支持ロール21Bは、2つのレーザ光照射装置3の間隔と同じ間隔で設置されている。
支持ロール21Bは、上記第1の実施形態における支持ロール21A、保護シート22は、上記第1の実施形態における保護シート22と同様のものを使用することができる。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を使用して貫通孔形成粘着シートを製造するには、図3に示すように、粘着シート搬送装置により粘着シート1pを搬送し、粘着シート1pに粘着シート支持具2Bの保護シート22の粘着面を接触(粘着)させつつ、支持ロール21Bを回転させる。そして、粘着シート1pの保護シート22との接触部分であって、支持ロール21Bの略頂点に該当する部分に対してレーザ光照射装置3からレーザ光を照射して、粘着シート1pを貫通する貫通孔を複数形成し、もって貫通孔形成粘着シート1とする。
本実施形態においても、図2(a)〜(c)に示す態様で粘着シート1pに対してレーザ光を照射することができる。
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られることに加え、レーザ光照射装置3の数を増やすことができ、それによって加工速度を向上させることができるという効果が得られる。また、保護シート22の長さを1つの支持ロールに巻くだけよりも長く設定することができるため、回転させながら再使用する保護シート22の寿命を長くすることができる。
〔第3の実施形態〕
図4は、本発明の第3の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置は、図4に示すように、レーザ光照射装置3と、レーザ光照射装置3に対向する位置に設置された粘着シート支持具2Cと、図示しない粘着シート搬送装置とを備えている。
本実施形態における粘着シート支持具2Cは、1つの回転可能な支持ロール21Cと、1つの回転可能な補助ロール23Cと、無端帯状の粘着性の保護シート22とから構成されている。保護シート22は、粘着面を外側にして支持ロール21Cおよび補助ロール23Cに架け渡されており、粘着シート1pに接触しながら、支持ロール21Cおよび補助ロール23Cとともに回転する。
支持ロール21Cは、レーザ光照射装置3に対向する位置に、保護シート22を介して粘着シート1pに近接して設置されており、補助ロール23Cは、支持ロール21Cと所定の間隔をもって支持ロール21Cの下方に設置されている。
支持ロール21Cは、上記第1の実施形態における支持ロール21A、保護シート22は、上記第1の実施形態における保護シート22と同様のものを使用することができる。補助ロール23Cは、保護シート22を回転させることができるものであれば、特に限定されない。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を使用して貫通孔形成粘着シートを製造するには、図4に示すように、粘着シート搬送装置により粘着シート1pを搬送し、粘着シート1pに粘着シート支持具2Cの保護シート22の粘着面を接触(粘着)させつつ、支持ロール21Cおよび補助ロール23Cを回転させる。そして、粘着シート1pの保護シート22との接触部分であって、支持ロール21Cの略頂点に該当する部分に対してレーザ光照射装置3からレーザ光を照射して、粘着シート1pを貫通する貫通孔を複数形成し、もって貫通孔形成粘着シート1とする。
本実施形態においても、図2(a)〜(c)に示す態様で粘着シート1pに対してレーザ光を照射することができる。
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られることに加え、保護シート22の長さを1つの支持ロールに巻くだけよりも長く設定することができるため、回転させながら再使用する保護シート22の寿命を長くすることができるという効果が得られる。
〔第4の実施形態〕
図5は、本発明の第4の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置は、図5に示すように、レーザ光照射装置3と、粘着シート支持具2Dと、図示しない粘着シート搬送装置とを備えている。
本実施形態における粘着シート支持具2Dは、1つの回転可能な支持ロール21Dと、2つの回転可能な補助ロール23Dと、無端帯状の粘着性の保護シート22とから構成されている。保護シート22は、粘着面を外側にして支持ロール21Dおよび2つの補助ロール23Dに架け渡されており、粘着シート1pに接触しながら、支持ロール21Dおよび補助ロール23Dとともに回転する。
支持ロール21Dは、レーザ光照射装置3に対向する位置に、保護シート22を介して粘着シート1pに近接して設置されており、2つの補助ロール23Dは、それぞれ支持ロール21Dと所定の間隔をもって支持ロール21Dの斜め下方(粘着シート1pの搬送方向上流側および下流側)に設置されている。
支持ロール21Dは、上記第1の実施形態における支持ロール21A、保護シート22は、上記第1の実施形態における保護シート22と同様のものを使用することができる。補助ロール23Dは、保護シート22を回転させることができるものであれば、特に限定されない。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を使用して貫通孔形成粘着シートを製造するには、図5に示すように、粘着シート搬送装置により粘着シート1pを搬送し、粘着シート1pに粘着シート支持具2Dの保護シート22の粘着面を接触(粘着)させつつ、支持ロール21Dおよび補助ロール23Dを回転させる。そして、粘着シート1pの保護シート22との接触部分であって、支持ロール21Dの略頂点に該当する部分に対してレーザ光照射装置3からレーザ光を照射して、粘着シート1pを貫通する貫通孔を複数形成し、もって貫通孔形成粘着シート1とする。
本実施形態においても、図2(a)〜(c)に示す態様で粘着シート1pに対してレーザ光を照射することができる。
本実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果が得られるが、補助ロール23Dを2つ設けることにより、保護シート22の長さをさらに長く設定することができるため、保護シート22の寿命をさらに長くすることができる。
〔第5の実施形態〕
図6は、本発明の第5の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置は、図6に示すように、レーザ光照射装置3と、粘着シート支持具2Eと、図示しない粘着シート搬送装置とを備えている。
本実施形態における粘着シート支持具2Eは、2つの回転可能な支持ロール21Eと、その2つの支持ロール21Eの間に設置された支持体24Eと、無端帯状の粘着性の保護シート22とから構成されている。保護シート22は、粘着面を外側にして2つの支持ロール21Eに架け渡されており、粘着シート1pに接触しながら、支持ロール21Eとともに回転する。
2つの支持ロール21Eは、所定の間隔をもって設置されており、それぞれ保護シート22を介して粘着シート1pに近接している。支持体24Eは、粘着シート1p平面で支持し得る形状を有しており、レーザ光照射装置3に対向する位置に、保護シート22を介して粘着シート1pに近接して設置されている。なお、2つの支持ロール21Eの頂点と、支持体24Eの上面とは、同一の高さに設定されていることが好ましい。
支持ロール21Eは、保護シート22を回転させることができるものであれば、特に限定されない。保護シート22は、上記第1の実施形態における保護シート22と同様のものを使用することができる。
支持体24Eは、少なくとも保護シート22との接触面(本実施形態では上面)が平面であり、その部分の材質がレーザ光照射時に保護シート22や粘着シート1pに悪影響を与えないものであれば特に限定されることはない。かかる材質の具体例は、上記第1の実施形態における支持ロール21Aの材料と同様である。この支持体24Eは、単なる板状部材であってもよいし、吸引装置の吸着部(吸引孔を有する部材)であってもよい。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を使用して貫通孔形成粘着シートを製造するには、図6に示すように、粘着シート搬送装置により粘着シート1pを搬送し、粘着シート1pに粘着シート支持具2Eの保護シート22の粘着面を接触(粘着)させつつ、支持ロール21Eを回転させる。そして、保護シート22を介して支持体24E上に位置している粘着シート1pに対してレーザ光照射装置3からレーザ光を照射して、粘着シート1pを貫通する貫通孔を複数形成し、もって貫通孔形成粘着シート1とする。
上記のように、支持体24E上に位置している保護シート22の粘着面を粘着シート1pに接触(粘着)させることにより、粘着シート1pが保護シート22を介して支持体24Eにしっかりと支持されるため、その接触部分に対してレーザ光を照射したときに粘着シート1pが水平方向(X軸/Y軸方向)および垂直方向(Z軸方向)にぶれることがなく、したがって孔径や孔密度の精度の高い貫通孔を形成することができる。
ここで、支持体24Eが吸引装置の吸着部の場合には、支持体24Eから吸引を行い、保護シート22を支持体24Eに密着させる。これにより、保護シート22、ひいては粘着シート1pの垂直方向(Z軸方向)のぶれがなくなり、シートの平面度が高くなるため、その状態でレーザ加工を施すことにより、貫通孔14をさらに高精度で形成することが可能となる。
本実施形態においても、図2(a)〜(c)に示す態様で粘着シート1pに対してレーザ光を照射することができる。
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られることに加え、保護シート22の長さを1つの支持ロールに巻くだけよりも長く設定することができるため、回転させながら再使用する保護シート22の寿命を長くすることができるという効果が得られる。
〔第6の実施形態〕
図7は、本発明の第6の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置は、図7に示すように、粘着シート支持具2Fと、粘着シート支持具2Fの内側に設置されたレーザ光照射装置3と、粘着シート搬送装置4とを備えている。
本実施形態における粘着シート支持具2Fは、2つの回転可能な支持ロール21Fと、2つの回転可能な補助ロール23Fと、無端帯状の粘着性の保護シート22とから構成されている。保護シート22は、粘着面を外側にして2つの支持ロール21Fおよび2つの補助ロール23Fに架け渡されており、粘着シート1pに接触しながら、支持ロール21Fおよび補助ロール23Fとともに回転する。
2つの支持ロール21Fおよび2つの補助ロール23Fは、四角形を形成するようにそれぞれ所定の間隔をもって設置されており、2つの支持ロール21Fは、保護シート22を介して粘着シート1pに近接している。すなわち、2つの支持ロール21Fおよび2つの補助ロール23Fに架け渡された保護シート22は略四角形を形成し、その略四角形の中にレーザ光照射装置3は設置されている。
支持ロール21Fおよび補助ロール23Fは、保護シート22を回転させることができるものであれば、特に限定されない。保護シート22は、上記第1の実施形態における保護シート22と同様のものを使用することができる。
粘着シート搬送装置4は、粘着シート1pを挟んで粘着シート支持具2Fの反対側に設けられており、レーザ光照射装置3に対向する位置に設置された支持ロール41と、支持ロール41と所定の間隔をもって支持ロール41の前方(粘着シート1pの搬送方向上流側)および後方(同下流側)に設置された2つの搬送ロール42とを備えている。
支持ロール41は、上記第1の実施形態における支持ロール21Aと同様のものを使用することができるが、後述するように粘着シート1pが基材11と粘着剤層12とからなるものの場合(図8(a))には、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等の粘着剤層12との粘着力が小さい樹脂からなるロール、または表面にフッ素加工、シリコーン加工等の粘着剤層12との粘着力が小さくなる加工を施したロールを使用することが好ましい。一方、搬送ロール42は、粘着シート1pまたは貫通孔形成粘着シート1を搬送することができるものであれば、特に限定されない。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を使用して貫通孔形成粘着シートを製造するには、図7に示すように、粘着シート搬送装置4により粘着シート1pを搬送し、粘着シート1pに粘着シート支持具2Fの保護シート22の粘着面を接触(粘着)させつつ、支持ロール21Fおよび補助ロール23Fを回転させる。そして、支持ロール41上(支持ロール41の略頂点に該当する部分)に位置している粘着シート1pに対して保護シート22を介してレーザ光照射装置3からレーザ光を照射して、粘着シート1pを貫通する貫通孔を複数形成し、もって貫通孔形成粘着シート1とする。
上記のように、粘着シート1pは支持ロール41に支持されているため、その支持ロール41上の粘着シート1pに対してレーザ光を照射した場合に、粘着シート1pがぶれることがなく、したがって孔径や孔密度の精度の高い貫通孔を形成することができる。
粘着シート1pは、図8(a)に示すように、基材11と粘着剤層12とからなるものであってもよいし、図8(b),(c)に示すように、基材11、粘着剤層12と剥離材13とからなるものであってもよい。
粘着シート1pが基材11と粘着剤層12とからなるものの場合は、図8(a)に示すように、保護シート22を介して基材11側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成することが好ましい。このようにレーザ光を照射することにより、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは基材11ではなく保護シート22となり、したがって、得られる粘着シート1の外観を良好に保つことができる。また、レーザ加工によって貫通孔14に先細りのテーパがつくときには、基材11の表面における貫通孔14の孔径は保護シート22を使用しない場合よりも小さくなって、基材11表面にて貫通孔14が目立ち難くなり、粘着シート1の外観をより良好に保つことができる。
粘着シート1pが基材11と粘着剤層12と剥離材13とからなるものの場合は、図8(b)に示すように、保護シート22を介して基材11側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成してもよいし、図8(c)に示すように、保護シート22を介して剥離材13側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成してもよい。
前者(図8(b))の場合、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは基材11ではなく保護シート22となり、したがって、得られる粘着シート1の外観を良好に保つことができる。また、レーザ加工によって貫通孔14に先細りのテーパがつくときには、基材11の表面における貫通孔14の孔径は保護シート22を使用しない場合よりも小さくなって、基材11表面にて貫通孔14が目立ち難くなり、粘着シート1の外観をより良好に保つことができる。
後者(図8(c))の場合、例えば剥離材13に印刷が施されているときに、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは剥離材13ではなく保護シート22となり、したがって、剥離材13の印刷を良好な状態に維持することができる。また、レーザ加工によって貫通孔14に先細りのテーパがつくときには、剥離材13における貫通孔14の孔径は保護シート22を使用しない場合よりも小さくなって、剥離材13にて貫通孔14が目立ち難くなり、剥離材13の印刷をより良好な状態に維持することができる。
保護シート22を粘着シート1pに接触させることにより、以上のような効果が得られるが、本実施形態では、保護シート22は2つの支持ロール21Fおよび2つの補助ロール23Fに架け渡されており、粘着シート1pの搬送に従って支持ロール21Fおよび補助ロール23Fによって回転するため、保護シート22の積層・剥離を容易に行うことができる。すなわち、保護シート22は一方の支持ロール21Fの粘着シート1pに近接する方向の回転によって粘着シート1pに接触し、他方の支持ロール21Fの粘着シート1pから離隔する方向の回転によって粘着シート1pから剥離されるため、粘着シート1pに保護シート22を積層する工程およびレーザ加工後に保護シート22を粘着シート1から剥離する工程が不要である。また、無端帯状の保護シート22は支持ロール21Fおよび補助ロール23Fに支持されて回転し、しかもレーザ光照射装置3は粘着シート支持具2Fの内側に設置され、貫通孔形成粘着シート製造装置の大きさを過度に大きくすることなく、保護シート22の長さを非常に長く設定することができるため、保護シート22を長い寿命で再利用することができ、材料コストの低減を図ることができる。
〔第7の実施形態〕
図9は、本発明の第7の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。
本実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置は、図9に示すように、粘着シート支持具2Fと、粘着シート支持具2Fの内側に設置されたレーザ光照射装置3と、レーザ光照射装置3に対向する位置に設置された粘着シート支持具2Aと、粘着シート搬送装置4とを備えている。
すなわち、本実施形態は、前述した第1の本実施形態と第6の本実施形態とを組み合わせた態様であり、第6の本実施形態における支持ロール41を第1の本実施形態の粘着シート支持具2Aに置き換えた以外、第6の本実施形態と同様の構成を有する。
本実施形態では、粘着シート1pは、図10(a),(b)に示すように、基材11、粘着剤層12と剥離材13とからなるものであることが好ましく、
図10(a)に示すように、保護シート22を介して基材11側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成してもよいし、図10(b)に示すように、保護シート22を介して剥離材13側からレーザ光を照射して貫通孔14を形成してもよい。
前者(図10(a))の場合、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは基材11および剥離材13ではなく保護シート22となり、したがって、得られる粘着シート1および剥離材13の外観を良好に保つことができる。特に剥離材13に印刷が施されている場合は、その剥離材13の印刷を良好な状態に維持することができる。また、レーザ加工によって貫通孔14に先細りのテーパがつくときには、基材11の表面における貫通孔14の孔径は保護シート22を使用しない場合よりも小さくなって、基材11表面にて貫通孔14が目立ち難くなり、粘着シート1の外観をより良好に保つことができる。
一方、後者(図10(b))の場合、レーザ加工によって生じ得るドロスが付着するのは基材11および剥離材13ではなく保護シート22となり、したがって、得られる粘着シート1および剥離材13の外観を良好に保つことができる。特に剥離材13に印刷が施されている場合は、その剥離材13の印刷を良好な状態に維持することができる。また、レーザ加工によって貫通孔14に先細りのテーパがつくときには、剥離材13における貫通孔14の孔径は保護シート22を使用しない場合よりも小さくなって、剥離材13にて貫通孔14が目立ち難くなり、剥離材13の印刷をより良好な状態に維持することができる。
本実施形態においては、保護シート22の積層・剥離および再利用に関して、第1の実施形態および第6の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、レーザ光照射装置3に対向する位置に粘着シート支持具2Aを設置したが、粘着シート支持具2Aに替えて第3の実施形態の粘着シート支持具2C、第4の実施形態の粘着シート支持具2Dまたは第5の実施形態の粘着シート支持具2Eを設置してもよく、さらには、レーザ光照射装置3を2つ設けるとともに、粘着シート支持具2Aに替えて第2の実施形態の粘着シート支持具2Bを設置してもよい。
〔その他の実施形態〕
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、第1,3,4,6の実施形態において、レーザ光照射装置3および支持ロール21A,21C,21D,41の数は2つ以上としてもよいし、第2の実施形態において、支持ロール21Bの数は3つ以上としてもよいし、第5の実施形態において、レーザ光照射装置3および支持体24Eの数は2つ以上としてもよいし、第4,6の実施形態において、補助ロール23D,23Fの数は3つ以上としてもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
ポリ塩化ビニルからなる黒色不透明の基材(厚さ:100μm)と、アクリル系粘着剤(リンテック社製,PK)からなる粘着剤層(厚さ:30μm)と、片面(粘着剤層との接触面)をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離材(リンテック社製,SP−PET3811,厚さ:38μm)とを積層してなる積層体(長さ:100m,幅:50cm)を作製し、これを粘着シートとした。
保護シートとして、ポリエチレンからなる基材の片面に弱粘着性のアクリル系粘着剤からなる粘着剤層を有するもの(スミロン社製,E−2035,厚さ:60μm,粘着力:1N/25mm)を用意した。なお、保護シートの粘着力は、15cm×25mmに切断した保護シートをポリ塩化ビニル板に対して2kgのゴムローラを1往復させて貼付し、貼付直後、万能引張試験機(オリエンテック社製,テンシロン)を用いて剥離角度180°、剥離速度300mm/分で測定した値である(以下同じ)。
上記保護シートを、粘着面を外側にして、支持ロールとしてのアルミニウム合金からなるロール(300mmφ)の外周面に巻き付けるとともに両面テープを使用して当該ロールに固定し、これを粘着シート支持具とした。
レーザ光照射装置として松下産業機器社製のYB−HCS03(COレーザ)を用意し、上記粘着シート支持具と組み合わせて、図1に示す形態で貫通孔形成粘着シート製造装置を構成した。
上記粘着シートを、基材が粘着シート支持具側、剥離材がレーザ光照射装置側になるようにセットし、当該粘着シートを搬送しながら、粘着シート支持具上の粘着シート(保護シートとの接触部分)に対して剥離材側からレーザ光を照射した。粘着シートの搬送速度は0.5m/minとし、レーザ光照射におけるパルス幅は37sec、パルス周波数は20kHzとした。
上記レーザ光照射により、粘着シートを貫通する貫通孔を2500個/100cmの孔密度で形成し、貫通孔形成粘着シートを得た。なお、各貫通孔の基材表面における孔径は30μm、粘着面(粘着剤層の剥離材との接触面)における孔径は70μmであった。
上記貫通孔形成粘着シート製造装置を使用して(保護シートの交換無しで)、以上の貫通孔形成粘着シートの製造を10回繰り返し行ったところ、いずれの貫通孔形成粘着シートにおいても、基材表面の外観は良好であった。
本発明は、一般的に粘着シートに空気溜まりやブリスターが生じやすい場合であって、外観が良好であることが要求される粘着シートの製造に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。 図1におけるレーザ光照射部を拡大した拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。 図7におけるレーザ光照射部を拡大した拡大図である。 本発明の第7の実施形態に係る貫通孔形成粘着シート製造装置を示す概略断面図である。 図9におけるレーザ光照射部を拡大した拡大図である。
符号の説明
1p…粘着シート(貫通孔形成前)
1…貫通孔形成粘着シート
11…基材
12…粘着剤層
13…剥離材
14…貫通孔
2A,2B,2C,2D,2E,2F…粘着シート支持具
21A,21B,21C,21D,21E,21F…支持ロール
23C,23D,23F…補助ロール
24E…支持体
22…保護シート
3…レーザ光照射装置
4…搬送装置
41…支持ロール
42…搬送ロール

Claims (15)

  1. 少なくとも基材と粘着剤層とを備えた粘着シートに対しレーザ光を照射して前記粘着シートに貫通孔を形成する貫通孔形成粘着シートの製造方法において、
    前記粘着シートの少なくとも一方の表面のレーザ光照射位置に、所定の部材に支持されている粘着性の保護シートの粘着面を一時的に接触させ、当該接触部分に対してレーザ光を照射することを特徴とする貫通孔形成粘着シートの製造方法。
  2. 前記保護シートは無端の帯状になっており、前記保護シートを回転させながら前記粘着シートに接触させることを特徴とする請求項1に記載の貫通孔形成粘着シートの製造方法。
  3. 前記所定の部材は1または複数の回転可能なロールであり、前記ロールの1または2以上は前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設けられており、前記粘着シートの前記ロール上に位置している箇所にレーザ光を照射することを特徴とする請求項2に記載の貫通孔形成粘着シートの製造方法。
  4. 前記所定の部材は、前記粘着シートを平面で支持し得る支持体であり、前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の貫通孔形成粘着シートの製造方法。
  5. 前記支持体は吸引装置の吸着部であり、前記支持体から吸引を行うことを特徴とする請求項4に記載の貫通孔形成粘着シートの製造方法。
  6. 前記所定の部材は複数の回転可能なロールであり、前記ロールの2つが前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設けられており、レーザ光が前記2つのロールの間を通るようにして、前記保護シートを介して前記粘着シートに対してレーザ光を照射することを特徴とする請求項2に記載の貫通孔形成粘着シートの製造方法。
  7. レーザ光が照射され貫通孔が形成される粘着シートを、レーザ光照射時に支持する粘着シート支持具であって、
    支持基体と、
    前記支持基体の表面に、粘着面を外側にして支持されている粘着性の保護シートと
    を備えていることを特徴とする粘着シート支持具。
  8. 前記保護シートは無端の帯状になっており、回転しながら前記粘着シートに接触し得ることを特徴とする請求項7に記載の粘着シート支持具。
  9. 前記支持基体は1または複数の回転可能なロールであり、前記ロールの1または2以上は、レーザ光照射位置において前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設置されることを特徴とする請求項8に記載の粘着シート支持具。
  10. 前記支持基体は、前記粘着シートを平面で支持し得る支持体であり、レーザ光照射位置において前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設置されることを特徴とする請求項7または8に記載の粘着シート支持具。
  11. 前記支持体は吸引装置の吸着部であることを特徴とする請求項10に記載の粘着シート支持具。
  12. 前記粘着シートを介してレーザ光照射装置の反対側に設置されることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の粘着シート支持具。
  13. 前記支持基体は複数の回転可能なロールであり、
    前記保護シートは、前記複数のロールに架け渡されており、
    前記複数のロールに架け渡された保護シートの内側には、レーザ光照射装置が設置可能となっており、
    前記ロールの2つが、前記レーザ光照射装置からのレーザ光が前記2つのロールの間を通り得るように、前記保護シートを介して前記粘着シートに近接して設置されることを特徴とする請求項8に記載の粘着シート支持具。
  14. 請求項12に記載の粘着シート支持具と、請求項13に記載の粘着シート支持具とを組み合わせてなることを特徴とする粘着シート支持具。
  15. 請求項7〜14のいずれかに記載の粘着シート支持具と、
    レーザ光照射装置と
    を備えたことを特徴とする貫通孔形成粘着シート製造装置。
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