JPH06198461A - レーザー光による加工方法及びそれに用いる工程紙 - Google Patents

レーザー光による加工方法及びそれに用いる工程紙

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JPH06198461A
JPH06198461A JP4358831A JP35883192A JPH06198461A JP H06198461 A JPH06198461 A JP H06198461A JP 4358831 A JP4358831 A JP 4358831A JP 35883192 A JP35883192 A JP 35883192A JP H06198461 A JPH06198461 A JP H06198461A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属材料等のレーザー加工に際し、ドロスが
加工部付近に付着し、加工精度や品質を低下させるのを
防止する。 【構成】 あらかじめ被加工物の少なくとも片面に、耐
熱性粒子を含有する再剥離可能な粘着層を有する工程紙
を貼り合わせてからレーザー加工をするレーザー光によ
る加工方法および前記加工用の工程紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光によって各
種素材、特に金属を加工する方法に関し、更に詳しく
は、レーザー光による加工の際に素材表面に生じるドロ
スの付着を防止する加工方法に関するものである。ま
た、本発明はレーザー光による加工の際に用いる工程紙
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種材料特に金属材料に対して切
断、穴開け等の加工を行なうにはボール盤、フライス
盤、旋盤等の各種加工機械が用いられてきているが、最
近になってレーザー光を使用した加工方法も実用化され
普及してきている。レーザー光は小さな面積に高いエネ
ルギーを集中できるため、特に工作精度を要求される分
野では非常に有効な加工手段である。このようなレーザ
ー光による加工は、被加工物に照射した光エネルギーを
熱エネルギーに変換し、照射部を溶融させて行なわれる
ものである。従って、金属材料をそのままレーザー加工
して切断、穴あけ、溶接、焼入をすると、溶融した金属
クズ、いわゆるドロスが加工部周辺に付着し加工精度を
著しく低下させ品質を落としたり、後工程でドロスの除
去が必要になりコストアップする等の問題を生じるもの
であった。このような加工部周辺へのドロスの付着を防
止するために、従来は、例えば特開平4−203616
号公報に記載されているようにシリコーン化合物等を金
属材料の表面に塗布したり、特開平1−298113号
公報に記載されているように、耐熱性を有する各種の無
機顔料を塗料化して金属材料の表面に塗布したりして、
これらをレーザー加工後にドロスとともに除去する方法
が提案され実用化されている。しかし、これらの方法は
ドロス付着防止には有効な手段であるが、加工後にシリ
コーン化合物や無機顔料塗料等の処理剤を除去するのに
手間がかかり、また該処理剤を完全に除去するためには
長時間の洗浄や有機溶剤による洗浄を要したり、特殊な
洗浄器具が必要である等の問題点を有するものであっ
た。また、ステンレス板にはその表面保護の目的で、必
要に応じて保護フィルムが粘着された状態で出荷されて
いるものもあり、レーザー光による加工時には、これら
の保護フィルムを剥離した後、前記処理剤を塗布するこ
とになるので、作業性に問題が残るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き事
情に鑑みなされたもので、各種材料、特に金属材料をレ
ーザー加工する際の加工部周辺へのドロスの付着の防止
処理に関し、特にレーザー加工後の材料の後処理が非常
に容易に行い得る加工方法を提供し、かつそれに用いら
れる工程紙を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加工
しようとする金属材料等材料の被加工物の表面(少なく
ともレーザー光が照射される面もしくはその反対側の
面)に、再剥離可能な工程紙をあらかじめ貼り合わせて
おき、レーザー加工を行なうことを特徴とし、加工後に
該工程紙を剥離する加工方法である。ここに本発明で用
いられる工程紙とは支持体の少なくとも片面に、耐熱性
粒子を含有する再剥離可能な粘着層を有するもので、レ
ーザー加工を行なう前に加工しようとする材料の前記表
面に貼り合わせて使用するものである。このような工程
紙をあらかじめ貼り合わせておくことによって、ドロス
の付着を防止することができ、レーザー加工後には該工
程紙を剥すだけでよいので、従来のドロス防止塗料に比
較して、レーザー加工後の後処理に要する手間を大幅に
改善できるという効果を有するものである。また、必要
に応じて使用されていたステンレス板の保護フィルムの
代わりにも使用できるので、従来のようなレーザー光に
よる加工時に保護フィルムを剥してから処理剤を塗布す
るという手間を省き、作業性を大きく改善する効果も合
わせ持つものである。
【0005】請求項2の本発明の工程紙は、その構成と
して支持体の少なくとも片面に、耐熱性粒子を含有する
再剥離可能な粘着層を設けたことを特徴とするものであ
る。ここで使用される耐熱性粒子としては有機化合物や
無機化合物からなる微粒子等の使用が可能であり、これ
らの具体例としては遷移金属や非遷移金属、およびそれ
らの酸化物、硫化物、窒化物、フッ化物、炭化物、ハロ
ゲン化物、硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、クロム酸塩、重ク
ロム酸塩、しゅう酸塩、燐酸塩等の各種金属化合物や、
チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラ
ック、ボーンブラック等のカーボンブラック、及び鱗状
黒鉛、土状黒鉛、人造黒鉛等の黒鉛、更に雲母、クレ
イ、タルク、カオリン、ベントナイト、シリカ等のケイ
酸塩化合物が挙げられる。これらの中でも請求項4に記
載のように特にアルミニウム、鉄、銅、ニッケル、ス
ズ、しんちゅう、ステンレス等の金属、合金類、酸化ア
ルミニウム、二酸化チタン、酸化クロム、酸化バナジウ
ム、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化銅等
の金属酸化物、黒鉛及びケイ酸塩化合物がコストおよび
特性上から好ましい。
【0006】本発明の工程紙の粘着層に再剥離性を付与
するのに使用される粘着剤としては、従来一般に用いら
れているゴム系、アクリル系、シリコーン系等各種粘着
剤の使用が可能であるが、特に再剥離性を考えた場合に
は、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、アクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート等の架橋性官能基
を有するビニル重合性モノマーを共重合成分として含有
するアクリル系粘着剤が好適であり、イソシアネート
系、エポキシ系、金属キレート系等の架橋剤を使用する
ことが更に好ましい。
【0007】本発明の工程紙を構成する支持体として
は、紙、布、不織布、ポリエチレンテレフタレート、ジ
アセテートセルロース、トリアセテートセルロース、ア
クリル系ポリマー、セロハン、セルロイド、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリイミド等のプラスチック
からなるフィルム等の各種シート状物を適宜使用するこ
とができるものである。特に支持体として紙を使用する
場合には、粘着剤塗布時の支持体への浸透を抑えるため
にあらかじめバリヤー層を設けることが好ましい。バリ
ヤー層は、従来一般に用いられているコーティング用の
樹脂と、必要に応じて従来使用されている各種顔料より
形成すればよい。これらのコーティング用の樹脂の具体
例としては、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニル
アルコール系樹脂、水溶性ポリビニルアセタール樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、その他のビニル系樹脂、ア
ミド系樹脂、酸化でんぷん、カゼイン、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニルピロリドン、シリコーン系樹脂、
ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、クマロン−インデン樹脂等を単独
あるいはこれらを2種以上組み合わせて用いることがで
きる。更にメラミン系、エポキシ系、グリオキザール等
の架橋剤を含有させても良い。また、同様にバリヤー層
に使用される顔料の具体例としては、例えば、シリカ、
クレー、マイカ、タルク、カオリン、ケイソウ土、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸ア
ルミニウム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛、リ
トポン、サチンホワイト等を単独使用するかあるいはこ
れらの2種以上を組み合せて使用することが可能であ
る。
【0008】本発明の工程紙の粘着層における耐熱性粒
子の好ましい配合比率としては、粘着層の全固形分に対
して6〜60重量%、特に好ましくは10〜50重量%
である。ここで、耐熱性粒子の比率が6重量%未満では
粘着層の耐熱性が不十分で、レーザー光加工後に材料表
面からの剥離が困難になる。また添加量が60重量%を
越えて多いと粘着層の粘着性が失われ、材料表面に貼着
することができない。支持体に粘着層、必要に応じてバ
リヤー層を設けるには、前述の各層を形成するための材
料を、水又は適当な溶媒中に溶解もしくは分散させて調
製した塗工液をロールコーティング法、ブレードコーテ
ィング法、エアナイフコーティング法、ロッドコーティ
ング法等の方法により塗工し、これを乾燥させる方法
や、前記の粘着層を形成することのできる材料を均一に
混合した混合物を、前記支持体上にホットメルトコーテ
ィング法、ラミネートコーティング法等により積層して
形成する方法などを適用することができる。粘着層の塗
布量としては、5g/m2 〜50g/m2 、好ましくは
15〜30g/m2 、またバリヤー層の塗布量として
は、3〜20g/m2 、好ましくは5〜15g/m2
ある。粘着層の塗布量が5g/m2 未満では材料表面に
貼着するに十分な粘着性を付与することができない。ま
た、50g/m2 を越えて多く塗布しても、塗布量に見
合う特性が得られないばかりか、カッティング時の粘着
剤のはみ出し等、後工程で支障を生じる恐れがあるので
好ましくない。
【0009】
【実施例】以下、実施例について説明する。以下部とあ
るはすべて重量部を表わす。
【0010】実施例1 支持体として90g/m2 の上質紙を使用し、その両面
に下記組成よりなるバリヤー層用塗料を塗布、乾燥して
塗布量10g/m2 のバリヤー層を設けた後にカレンダ
ー処理を施した。 ・スチレンブタジエン系共重合ラテックス 150部 (ラックスターDS405、 大日本インキ化学工業社製、固形分45%) ・白雲母(A−11、山口雲母工業社製) 32部 ・水 100部 ・メラミン系架橋剤 13部 (スミレーズSR613、住友化学工業社製、固形分80%)
【0011】次に、上記バリヤー層の面に、下記組成よ
りなる粘着層用塗料を塗布、乾燥して塗布量20g/m
2 の粘着層を設けて本発明の工程紙を作製した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・酸化アルミニウム(和光純薬社製) 22部 こうして得られた工程紙をステンレス板の片面に貼着
し、工程紙を貼り合わせた面とは反対側の面からレーザ
ー光(出力250W、発振パルス400Hz)を照射し
窒素雰囲気中で切断速度400mm/minの条件でス
テンレス板を切断した。
【0012】実施例2 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・シリカ(アエロジルR805、日本アエロジル社製) 14.5部
【0013】実施例3 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・二酸化チタン(和光純薬社製) 36部
【0014】実施例4 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・二硫化モリブデン(スミパウダーPA、住鉱潤滑剤社製) 10部
【0015】実施例5 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・白雲母(A−11、山口雲母工業社製) 43部
【0016】実施例6 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・黒鉛(和光純薬社製) 22部
【0017】実施例7 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・黒鉛(和光純薬社製) 36部
【0018】実施例8 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・イソシアネート系架橋剤 10部 (バーノックD−750−45、大日本インキ化学工業社製、 固形分45%) ・酢酸エチル 80部 ・カーボンブラック(♯40、三菱化成社製) 25部
【0019】実施例9 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・キレート系架橋剤 8部 (ファインタックTA−101−CL、大日本インキ化学工業社製) ・酢酸エチル 80部 ・アルミニウム粉 36部
【0020】実施例10 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 127部 (ファインタックSPS−1014、大日本インキ化学工業社製、 固形分44%) ・キレート系架橋剤 8部 (ファインタックTA−101−CL、大日本インキ化学工業社製) ・酢酸エチル 80部 ・銅粉 36部
【0021】実施例11 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤(カルボキシル基含有) 100部 (AS−15,一方社油脂工業社製、固形分40%) ・エポキシ系架橋剤 12部 (架橋剤P、一方社油脂工業社製) ・酢酸エチル 80部 ・鉄粉 36部
【0022】実施例12 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・シリコーン系粘着剤 100部 (X−40−3004A、信越化学工業社製、固形分60%) ・架橋剤 10部 (DX−3004、信越化学工業社製、固形分0.8%) ・トルエン 120部 ・タルク(関東化学社製試薬) 30部
【0023】実施例13 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・シリコーン系粘着剤 100部 (X−40−3004A、信越化学工業社製、固形分60%) ・架橋剤 10部 (DX−3004、信越化学工業社製、固形分0.8%) ・トルエン 225部 ・黒鉛(FUG−10、昭和電工社製) 4.5部
【0024】比較例1 ステンレス板に何も処理を行なわない以外は、実施例1
と同様の条件でステンレス板を切断した。
【0025】比較例2 粘着層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして比較用の工程紙を作製し、ス
テンレス板に貼着後実施例1と同様の条件でステンレス
板を切断した。 ・アクリル系粘着剤 120部 (オリバインBPS3841、東洋インキ製造社製、固形分46.5%) ・架橋剤 3部 (オリバインBPS3841B、東洋インキ製造社製、固形分81%) ・酢酸エチル 120部
【0026】比較例3 ドロス防止用塗料として下記組成のものを調製し、ステ
ンレス板の片面に塗布した。塗料を塗布した面とは反対
側の面から、実施例1と同様の条件でステンレス板を切
断した。 ・シリコーンオイル(KF96、信越化学工業社製) 100部 ・白雲母(A−11、山口雲母工業社製) 30部 ・酢酸エチル 50部
【0027】以上、実施例1〜13、及び比較例2で得
られたサンプルから工程紙を剥して、切断部の状態につ
いて、以下の各項目で評価した。又比較例1および3に
ついては、切断後の状態をそのまま評価した。 <ドロスの付着>切断面のドロスの付着状態を目視で確
認した。切断部にドロスが付着しているものを×、付着
していないものを○とした。 <切断部の変色>切断部の高熱による変色状態を目視で
確認した。切断部に変色が生じているものを×、変色し
ていないものを○、中間程度を△とした。 <工程紙の剥離状態>工程紙を剥す際の状況を判断し
た。容易に剥がれるものを○、剥がれないものを×、中
間程度を△とした。評価結果は表1に示すとおりであ
る。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から明らかなように、本発明の
加工方法はドロス付着防止や変色等の問題を全く生じな
いという優れた性能を有していることが確認された。そ
れに対して比較例1の方法ではドロスの付着及び切断部
の変色が発生していた。また比較例2では、工程紙の耐
熱性が不十分なためステンレス板表面に工程紙が固着し
工程紙を剥離することができなかった。また従来の塗料
タイプのドロス防止方法である比較例3の方法ではドロ
ス付着、切断部の変色とも問題ないレベルであったが、
加工後の塗料の除去に溶剤を含ませたウエスで拭き取る
という方法を取らざるを得ず、また完全にシリコーン分
を除去するには何回もの拭き取り作業を必要とし作業性
に問題を有するものであった。
【0030】
【発明の効果】本発明の工程紙を使用するレーザー光加
工方法及びこれに用いられる工程紙は、従来問題とされ
ていた加工時のドロスの付着を防止できる優れた加工方
法を提供できる。また加工後は工程紙を剥せば良いだけ
なので加工工程全体の作業性も非常に良好である。それ
に加えて、本発明の工程紙は保護シートの役割を果たす
こともできるので、従来ステンレス板の場合その製造時
に必要に応じて使用されていた保護フィルムに置き換え
て使用することも可能であり、作業性を一層改善するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増澤 卓也 大阪市淀川区宮原四丁目1番43号 オー・ ジー株式会社内 (72)発明者 中村 信一 大阪市淀川区宮原四丁目1番43号 オー・ ジー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を用いて材料を加工する方法
    において、あらかじめ被加工物の少なくともレーザー光
    の照射面もしくはその反対面のいずれか一方の面に、耐
    熱性粒子を含有する再剥離可能な粘着層を有する工程紙
    を貼り合わせてからレーザー加工を行なうことを特徴と
    するレーザー光による加工方法。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性粒子が少なくとも金属、金属
    酸化物、ケイ酸塩化合物及び黒鉛からなる群より選ばれ
    る1種類であることを特徴とする請求項1記載のレーザ
    ー光による加工方法。
  3. 【請求項3】 支持体の少なくとも片面に、耐熱性粒子
    を含有する再剥離可能な粘着層を設けたことを特徴とす
    るレーザー光による加工に用いる工程紙。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性粒子が少なくとも金属、金属
    酸化物、ケイ酸塩化合物及び黒鉛からなる群より選ばれ
    る1種類であることを特徴とする請求項3記載の工程
    紙。
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