JP2007214038A - 非水系二次電池、電極、非水系二次電池の製造方法、及び、電極の製造方法 - Google Patents

非水系二次電池、電極、非水系二次電池の製造方法、及び、電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】十分に高い電池出力が得られる非水系二次電池、このような非水系二次電池に用いる電極、非水系二次電池の製造方法、及び、電極の製造方法を提供すること。
【解決手段】リチウム二次電池100は、正極金属集電体132に正極活物質層133が形成された正極電極131を備える。正極活物質層133は、厚み方向に見て、その表面133h側に位置する正極第2活物質層135と、正極金属集電体132側に位置する正極第1活物質層134とからなる。そして、正極第2活物質層135の方が正極第1活物質層134よりも空隙率が大きくされてなる。また、負極電極141の負極活物質層143についても、正極活物質層133と概略同様な構成とされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、金属集電体に活物質層が形成された電極を備える非水系二次電池、このような非水系二次電池に用いる電極、非水系二次電池の製造方法、及び、電極の製造方法に関する。
従来より、金属集電体に活物質層が形成された電極や、このような電極を有する非水系二次電池が知られている。例えば特許文献1〜5に、このような電極や非水系二次電池が開示されている。活物質層は電池の性能に様々な影響を及ぼすため、これらの特許文献1〜5では、活物質層を改良する提案がなされている。
特許文献1には、活物質層を構成する活物質粒子の平均粒子サイズが、活物質層の表面側で大きく、金属集電体側で小さくなるように配置した電極やこれを用いた非水系二次電池が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲等を参照)。活物質層をこのような構成とすることで、放電容量が高く、繰り返しの使用においても高い放電容量を維持可能な非水系二次電池を提供できる。
特許文献2には、正極活物質層を構成する正極活物質粒子の比表面積が、正極活物質層の表面側で小さく、正極金属集電体側で大きくなるように配置した正極電極やこれを用いた非水系二次電池が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲等を参照)。正極活物質層をこのような構成とすることで、放電容量が高く、繰り返しの使用においても高い放電容量を維持可能な非水系二次電池を提供できる。
特許文献3には、正極活物質層を構成する正極活物質の真比重が、正極活物質層の表面側で大きく、金属集電体側で小さくした正極電極やこれを用いた非水系二次電池が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲等を参照)。正極活物質層をこのような構成とすることで、電解液の浸透性を確保しつつ、高エネルギー密度化を図ることができ、優れた電池性能を有する非水系二次電池を提供できる。
特許文献4には、タップ密度が異なる正極活物質(コバルト酸リチウム)を混合し、これを用いて正極活物質層を形成した正極電極やこれを用いた非水系二次電池が開示されている(特許文献4の特許請求の範囲等を参照)。このような正極活物質層を形成することで、安全性に優れ、急速充放電に優れた非水系二次電池を提供できる。
また、特許文献5には、正極活物質の二次粒子形状を改良して、高負荷時における放電容量を向上させた非水系二次電池が開示されている(特許文献5の特許請求の範囲等を参照)。
特開平11−25955号公報 特開平11−25956号公報 特開2003−197180号公報 特開2004−182564号公報 特開2001−243951号公報
しかしながら、上記特許文献1〜5に開示された非水系二次電池では、活物質層を改良することで容量やサイクル特性を改善できることはあっても、未だに十分に高い電池出力が得られない。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、十分に高い電池出力が得られる非水系二次電池、このような非水系二次電池に用いる電極、非水系二次電池の製造方法、及び、電極の製造方法を提供することを目的とする。
その解決手段は、金属集電体に活物質層が形成された電極を備える非水系二次電池であって、前記活物質層は、その厚み方向に見て、その表面側の方が前記金属集電体側よりも空隙率が大きくされてなる非水系二次電池である。
或いは、その解決手段は、金属集電体に活物質層が形成された、非水系二次電池用の電極であって、前記活物質層は、その厚み方向に見て、その表面側の方が前記金属集電体側よりも空隙率が大きくされてなる電極である。
これらの発明によれば、電極の活物質層のうち表面側の空隙率が大きいので、電解液の浸透性が良く、ハイレート特性が良好となる。一方、活物質層のうち金属集電体側の空隙率は小さいので、導電パスが多く、活物質層と金属集電体との導電性に優れている。従って、非水系二次電池を構成したときに、従来よりも電池出力を向上させることができる。
ここで、「電極」の極性は特に限定されず、正極電極でも、負極電極でもよい。
「金属集電体」は、非水系二次電池の電極として用いることが可能なものであればよく、その材質や形態等は適宜選択できる。金属集電体としては、例えば、アルミニウム箔、ステンレス箔、ニッケル箔、チタン箔、銅箔、ステンレス箔、ニッケル箔、チタン箔や、これらの合金からなる金属箔などが挙げられる。また、金属集電体の形態としては、一般的には、長尺状をなすものや矩形状をなすものが挙げられる。
「活物質層」は、上記の要件を満たすものであればよく、その組成や厚みなどの寸法は適宜選択できる。また、活物質層は、金属集電体の片面にのみ形成してもよいし、両面に形成してもよい。また、活物質層の組成は、全体として均一である必要はなく、例えば、その厚み方向に見て表面側と金属集電体側とで、活物質等の種類を変えたり、活物質等の形状や大きさを変えることもできる。活物質層は、一般的には、活物質に、例えば、導電化材や結着剤、分散剤、フィラー、イオン導電剤、圧力増強剤、各種添加剤など加え、水等で混練した活物質ペーストを用いて形成される。従って、活物質層は、活物質や導電化材、結着剤、フィラーなどにより構成される。
活物質としては、リチウム系のものとして、例えば、LiMeO2(MeはNi,Mn,Coの少なくともいずれか)、LiMePO4(MeはNi,Mn,Coの少なくともいずれか)、LiMexMn(1-x)4(MeはNi,Co,Cu,Fe,Crの少なくともいずれか)が挙げられる。また、その他の金属系のものとして、例えば、MexTiO2、MexCrO2、MexCoO2、MexNiO2、MexTi2(PO43、MexFe2(PO43、Mex2(PO43、MexFeO2、MexMnO2(これらにおいてMeはNa,Ca,Mgのいずれか)が挙げられる。
導電化材としては、例えば、グラファイト、アセチレンブラック、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンファイバーが挙げられる。
結着剤としては、例えば、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンが挙げられる。
また、活物質層は、その表面側の方が金属集電体側よりも空隙率が大きくされていればよく、例えば、金属集電体側から表面側に向かって徐々に空隙率が大きくなる形態とすることができる。また、活物質層を複数の層からなる構成とし、表面側の層の空隙率の方が、金属箔集電体側の層の空隙率よりも大きくなる形態とすることもできる。
更に、前記の非水系二次電池であって、前記活物質層は、前記表面側に位置する第2活物質層と、前記金属集電体側に位置する第1活物質層とからなり、前記第2活物質層の方が前記第1活物質層よりも空隙率が大きくされてなる非水系二次電池とすると良い。
或いは、前記の電極であって、前記活物質層は、前記表面側に位置する第2活物質層と、前記金属集電体側に位置する第1活物質層とからなり、前記第2活物質層の方が前記第1活物質層よりも空隙率が大きくされてなる電極とすると良い。
これらの発明によれば、活物質層を第1活物質層と第2活物質層とからなる2層構造とし、表面側の第2活物質層の空隙率を金属集電体側の第1活物質層の空隙率よりも大きくしている。このように2層構造とすれば、第1活物質層と第2活物質層とを別々に形成できるので、第1活物質層と第2活物質層の空隙率を異ならせることが容易である。従って、表面側の空隙率が大きく、金属集電体側の空隙率が小さい活物質層を容易に形成できる。
また、他の解決手段は、金属集電体に活物質層が形成された電極を備える非水系二次電池の製造方法であって、前記電極を形成する電極形成工程を備え、前記電極形成工程は、第1活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第1粉体としたとき、この第1粉体のタップ密度が第1タップ密度である第1活物質ペーストと、第2活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第2粉体としたとき、この第2粉体のタップ密度が上記第1タップ密度よりも小さい第2タップ密度である第2活物質ペーストと、を用いて、前記金属集電体上に前記第1活物質ペーストからなる第1活物質層を形成し、前記第1活物質層上に前記第2活物質ペーストからなる第2活物質層を形成して、これら第1活物質層と第2活物質層とからなる前記活物質層を形成する活物質層形成工程を含む非水系二次電池の製造方法である。
或いは、その解決手段は、金属集電体に活物質層が形成された、非水系二次電池用の電極の製造方法であって、第1活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第1粉体としたとき、この第1粉体のタップ密度が第1タップ密度である第1活物質ペーストと、第2活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第2粉体としたとき、この第2粉体のタップ密度が上記第1タップ密度よりも小さい第2タップ密度である第2活物質ペーストと、を用いて、前記金属集電体上に前記第1活物質ペーストからなる第1活物質層を形成し、前記第1活物質層上に前記第2活物質ペーストからなる第2活物質層を形成して、これら第1活物質層と第2活物質層とからなる前記活物質層を形成する活物質層形成工程を備える電極の製造方法である。
これらの発明によれば、活物質層として、第1活物質層と第2活物質層の2層からなる活物質層を形成する。金属集電体上に形成される第1活物質層は、含有する粉体成分全体(第1粉体)のタップ密度(第1タップ密度)が大きい第1活物質ペーストを用いて形成するため、その空隙率を小さくできる。その結果、導電パスが多くなり、活物質層(第1活物質層)と金属集電体との導電性がよくなる。一方、第1活物質層上に形成される第2活物質層は、含有する粉体成分全体(第2粉体)のタップ密度(第2タップ密度)が小さい第2活物質ペーストを用いて形成するため、その空隙率を大きくできる。その結果、電解液の浸透性が良くなり、ハイレート特性が良好となる。従って、非水系二次電池を構成したときに、従来よりも電池出力を向上させることができる。
また、2種類の活物質ペースト(第1活物質ペースト及び第2活物質ペースト)を用いて2層からなる活物質層を形成するので、表面側の空隙率が大きく、金属集電体側の空隙率が小さい活物質層を容易に形成できる。
ここで、「活物質層形成工程」は、上記の要件を満たす限りにおいて、その手法を適宜選択できる。例えば、第1活物質ペーストと第2活物質ペーストとをこの順で金属集電体上に同時に配置し、その後これらを一緒に乾燥させて、第1活物質層及び第2活物質層を形成することができる。また、先に第1活物質ペーストを金属集電体上に配置してから、その上に第2活物質ペーストを配置し、その後これらを一緒に乾燥させて、第1活物質層及び第2活物質層を形成してもよい。また、先に第1活物質ペーストを金属集電体上に配置した後に、まずこれを乾燥させて第1活物質層を形成し、その後、第1活物質層上に第2活物質ペーストを配置し、これを別途乾燥させて第2活物質層を形成してもよい。
また、活物質ペーストを金属集電体上等に配置する手法やその量等も適宜選択できる。例えば、ドクターブレードやロールコータにより活物質ペーストを塗布する手法や、ノズルにより活物質ペーストを噴射して塗布する手法、ダイコータにより活物質ペーストを配置する手法などが挙げられる。また、ダイコータを利用する場合には、共押し出しにより第1活物質ペーストと第2活物質ペーストを同時に配置してもよい。
更に、前記の非水系二次電池の製造方法であって、前記活物質層形成工程は、前記第1粉体に含まれる第1活物質粉末の第1活物質タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2活物質粉末の第2活物質タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる非水系二次電池の製造方法とすると良い。
或いは、前記の電極の製造方法であって、前記活物質層形成工程は、前記第1粉体に含まれる第1活物質粉末の第1活物質タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2活物質粉体の第2活物質タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる電極の製造方法とすると良い。
これらの本発明によれば、第1粉体に含まれる第1活物質粉末の第1活物質タップ密度よりも、第2粉体に含まれる第2活物質粉末の第2活物質タップ密度が小さいために、第1粉体の第1タップ密度よりも第2粉体の第2タップ密度が小さい第2活物質ペーストを用いる。このようにすれば、用いる活物質粉末の活物質タップ密度を変えるだけで、容易に、表面側の空隙率が大きくされた活物質層を製造できる。なお、第1活物質粉末の第1活物質タップ密度よりも、第2活物質粉末の第2活物質タップ密度を小さくするには、異なる組成の活物質粉末を用いてもよいし、形状や大きさが異なる活物質粉末を用いてもよい。
更に、前記の非水系二次電池の製造方法であって、前記活物質層形成工程は、前記第1粉体に含まれる第1導電化材粉末の第1導電化材タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2導電化材粉末の第2導電化材タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる非水系二次電池の製造方法とすると良い。
或いは、前記の電極の製造方法であって、前記活物質層形成工程は、前記第1粉体に含まれる第1導電化材粉末の第1導電化材タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2導電化材粉末の第2導電化材タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる電極の製造方法とすると良い。
これらの発明によれば、第1粉体に含まれる第1導電化材粉末の第1導電化材タップ密度よりも、第2粉体に含まれる第2導電化材粉末の第2導電化材タップ密度が小さいために、第1粉体の第1タップ密度よりも第2粉体の第2タップ密度が小さい第2活物質ペーストを用いる。このようにすれば、用いる導電化材粉末の導電化材タップ密度を変えるだけで、容易に、表面側の空隙率が大きくされた活物質層を製造できる。なお、第1導電化材粉末の第1導電化材タップ密度よりも、第2導電材粉末の第2導電化材タップ密度を小さくするには、異なる組成の導電化材粉末を用いてもよいし、形状や大きさが異なる導電化材粉末を用いてもよい。
更に、前記のいずれかに記載の非水系二次電池の製造方法であって、前記第1粉体の前記第1タップ密度が、前記第2粉体の前記第2タップ密度の1.1倍以上である非水系二次電池の製造方法とするのが好ましい。
或いは、前記のいずれかに記載の電極の製造方法であって、前記第1粉体の前記第1タップ密度が、前記第2粉体の前記第2タップ密度の1.1倍以上である電極の製造方法とするとするのが好ましい。
これらの発明によれば、第1粉体の第1タップ密度が第2粉体の第2タップ密度の1.1倍以上であるので、活物質層を形成し、更に非水系二次電池を構成したときに、電池出力を特に向上させることができる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施形態1に係るリチウム二次電池100を示す。このリチウム二次電池100は、ハイブリットカーや電気自動車の動力源として利用される密閉型の非水系二次電池である。また、このリチウム二次電池100は、略直方体形状をなす角型電池である。リチウム二次電池100は、電池容器110、電池容器110に設けられた安全弁120、電池容器110内に収容された捲回型電極体130、電池容器110にそれぞれ固設された正極外部端子161及び負極外部端子163等から構成されている。電池容器110内には、非水系の電解液、具体的には、EC+DEC/1M−LiPF6が注入され封止されている。
詳細には、電池容器110は、捲回型電極体130を収容する容器本体111と、この容器本体111を封口する蓋体113とからなる。容器本体111と蓋体113は、共に金属によって形成されている。容器本体111は、外形が直方体形状をなし、平板状で矩形状の底部111aと、平板状で矩形状をなし、底部111aの周縁からそれぞれ底部111aに対して垂直に延びる4つの側壁部111b,111b,…とから構成されている。一方、蓋体113は、概略板形状をなす。そして、容器本体111と蓋体113とは、容器本体111の各側壁部111b,111b,…に蓋体113を当接させた状態で蓋体113の全周にわたって溶接されている。
電池容器110の蓋体113の略中央には、安全弁120が設けられている。この安全弁120は、電池容器110内の圧力が一定以上に達したときに作動して、電池容器110内のガスを電池外部へ排出する。
また、蓋体113の所定位置には、正極外部端子161と負極外部端子163とがそれぞれ固設されている。正極外部端子161は、電池内部において、正極リード162等を介して、後述する捲回型電極体130の正極電極131と電気的に接続する一方、電池外部に露出し、外部との電気的接続に利用される。また、負極退部端子163は、電池内部において、負極リード164等を介して、後述する捲回型電極体130の負極電極141と電気的に接続する一方、電池外部に露出し、外部との電気的接続に利用される。
次に、捲回型電極体130について詳述する(図1の他、図2及び図3も参照)。図2に捲回型電極体130の概略形態を示す。但し、セパレータ151のうち最表面の部分は省略してある。また、図3に捲回型電極体130を構成する正極電極131、負極電極141及びセパレータ151の各部についての厚み方向の位置関係を示す。なお、図3中、上下方向がそれぞれ正極電極131、負極電極141及びセパレータ151の長手方向になる。
この捲回型電極体130は、長尺状の正極電極131と長尺状の負極電極141とを通気性を有する長尺状のセパレータ151を介して積層し、これを複数回、軸線AX周りに扁平状に捲回することにより構成されている(図2等参照)。捲回型電極体130の軸線AX方向の一端部(図1〜図3において左端部)には、前述の正極リード162と電気的に接続するために、正極電極131の一部が突出している。また、捲回型電極体130の軸線AX方向の他端部(図1〜図3において右端部)には、前述の負極リード部164と電気的に接続するために、負極電極141の一部が突出している。
次に、正極電極131について説明する(図3の他、図4及び図5を参照)。なお、図4はこの正極電極131の断面図を示す。また、図5は正極活物質層133の断面を模式的に描いた図を示す。正極電極131は、芯材として、厚み10μmのアルミニウム箔からなる正極金属集電体132を有する。そして、この正極金属集電体132の表面(両面)には、長手方向に沿った帯状の正極活物質層133が形成されている。また、これに伴い正極金属集電体132の幅方向の一端部(図3中、左端部)には、正極活物質層133を有しない、正極活物質未塗工部139が長手方向に沿って帯状に形成されている。
正極活物質層133は、2層構造をなす。即ち、正極活物質層133は、正極金属集電体132側に位置する厚み30μmの正極第1活物質層134と、表面133h側に位置する厚み30μmの正極第2活物質層135とからなる。正極第1活物質層134と正極第2活物質層135とは、その製造方法の説明で後述するように、これらに含まれる正極第1活物質粉末sk1及び正極第2活物質粉末sk2が、共にリチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2)であるが、その形状や大きさが異なる。これに伴い、正極第2活物質層135の空隙率が正極第1活物質層134の空隙率よりも大きくなっている(図5参照)。なお、図5中に示した小さな粒子は、導電化材粉末sdである。正極第1活物質層134に含まれる粉体成分全体(第1粉体)のタップ密度(第1タップ密度)と、正極第2活物質層135に含まれる粉体成分全体(第2粉体)のタップ密度(第2タップ密度)とに基づいて計算すると、理論上は、正極第1活物質層134の空隙率が69%、正極第2活物質層135の空隙率が75%である。
このように本実施形態1では、正極活物質層133のうち表面133h側の正極第2活物質層135の空隙率が大きいので、電解液の浸透性が良く、ハイレート特性が良好となる。一方、正極活物質層133のうち正極金属集電体132側の正極第1活物質層134の空隙率が小さいので、導電パスが多く、正極活物質層133と正極金属集電体132との導電性に優れている。従って、このリチウム二次電池100では、従来のものよりも電池出力を向上させることができる。
次に、負極電極141について説明する(図3の他、図6及び図7を参照)。なお、図6はこの負極電極141の断面図を示す。また、図7は負極活物質層143の断面を模式的に描いた図を示す。負極電極141は、芯材として、厚み30μmの銅箔からなる負極金属集電体142を有する。そして、この負極金属集電体142の表面(両面)には、長手方向に沿った帯状の負極活物質層143が形成されている。また、これに伴い負極金属集電体142の幅方向の一端部(図3中、右端部)には、負極活物質層143を有しない、負極活物質未塗工部149が長手方向に沿って帯状に形成されている。
この負極活物質層143も、2層構造をなす。即ち、負極活物質層143は、負極金属集電体142側に位置する厚み30μmの負極第1活物質層144と、表面143h側に位置する厚み30μmの負極第2活物質層145とからなる。負極第1活物質層144と負極第2活物質層145とは、その製造方法の説明で後述するように、これらに含まれる負極第1活物質粉末fk1及び負極第2活物質粉末fk2が、共に天然黒鉛であるが、その形状や大きさが異なる。これに伴い、負極第2活物質層145の空隙率が負極第1活物質層144の空隙率よりも大きくなっている(図7参照)。負極第1活物質層144に含まれる粉体成分全体(第1粉体)のタップ密度(第1タップ密度)と、負極第2活物質層145に含まれる粉体成分全体(第2粉体)のタップ密度(第2タップ密度)とに基づいて計算すると、理論上は、負極第1活物質層144の空隙率が52%、負極第2活物質層145の空隙率が68%である。
このように本実施形態1では、負極電極141についても、負極活物質層143のうち表面143h側の負極第2活物質層145の空隙率が大きいので、電解液の浸透性が良く、ハイレート特性が良好となる。一方、負極活物質層143のうち負極金属集電体142側の負極第1活物質層144の空隙率が小さいので、導電パスが多く、負極活物質層143と負極金属集電体142との導電性に優れている。従って、このリチウム二次電池100では、従来のものよりも電池出力を更に向上させることができる。
次いで、このような正極電極131及び負極電極141、並びに、リチウム二次電池100の製造方法について説明する。最初に、正極電極131の製造方法(電極形成工程)について説明する。まず、正極第1活物質ペースト及び正極第2活物質ペーストを作成する。
具体的には、正極第1活物質粉末sk1としてのリチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2)85wt%と、導電化材粉末sdとしてのアセチレンブラック(AB)8.5wt%と、結着剤(バインダー)としてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)6.5wt%とからなる正極材料を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で攪拌混合して、正極第1活物質ペーストを作成する。このとき、固形分量は、正極第1活物質ペースト全体の50%とする。
なお、ここで使用した正極第1活物質粉末sk1のタップ密度(第1活物質タップ密度)は、2.5g/ccである。また、正極第1活物質ペーストには、粉体成分として、正極第1活物質粉末sk1以外に、導電化材粉末sdが含まれる。この導電化材粉末sdのタップ密度は、0.23g/ccである。このため、正極第1活物質ペーストに含まれる粉体成分全体(第1粉体)のタップ密度(第1タップ密度)は、1.24g/ccである。
また、正極第2活物質粉末sk2として、タップ密度(第2活物質タップ密度)が1.7g/ccのリチウムコバルト複合酸化物を用いて、それ以外は、上記正極第1活物質ペーストと同様な組成で同様にして正極第2活物質ペーストを作成する。この正極第2活物質ペーストに含まれる粉体成分全体(第2粉体)のタップ密度(第2タップ密度)は、1.02g/ccである。
従って、正極第1活物質ペーストと正極第2活物質ペーストとを比較すると、正極第1活物質ペーストに含まれる正極第1活物質粉末sk1のタップ密度(2.5g/cc)よりも、正極第2活物質ペーストに含まれる正極第2活物質粉末sk2のタップ密度(1.7g/cc)が小さいために、正極第1活物質ペーストに含まれる粉体成分全体(第1粉体)の第1タップ密度(1.24g/cc)よりも、正極第2活物質ペーストに含まれる粉体成分全体(第2粉体)の第2タップ密度(1.02g/cc)の方が小さい。
次に、長尺状をなすアルミニウム箔からなる正極金属集電体132を用意する。そして、活物質層形成工程において、図8に示すように、共押し出し可能なダイコータD1,D1を利用して、正極金属集電体132の表面(両面)に、正極第1活物質ペースト134pと正極第2活物質ペースト135pとをこの順でそれぞれ配置する。即ち、正極金属集電体132の上に正極第1活物質ペースト134pを、この正極第1活物質ペースト134pの上に正極第2活物質ペースト135pをそれぞれ配置する。その際、正極金属集電体132の両端部に長手方向に沿う帯状の未塗工部138,138を形成しつつ、中央部に正極第1活物質ペースト134p及び正極第2活物質ペースト135pを配置する。
なお、ダイコータD1,D1には、正極第1活物質ペースト134pをダイコータD1,D1に供給可能にポンプやタンク等から構成された第1ペースト供給装置K1と、正極第2活物質ペースト135pをダイコータD1,D1に供給可能にポンプやタンク等から構成された第2ペースト供給装置K2とがそれぞれ接続されている。
次に、正極金属集電体132に配置された正極第1活物質ペースト134p及び正極第2活物質ペースト135pを乾燥させる。具体的には、正極金属集電体132等を乾燥炉(図示しない)に入れ、80℃の熱風を吹き付けて、正極第1活物質ペースト134p乾燥させて正極第1活物質層134を形成すると共に、正極第2活物質ペースト135p乾燥させて正極第2活物質層135を形成する。かくして、正極第1活物質層134と正極第2活物質層135とからなる正極活物質層133が形成される。
次に、電極密度を向上させるために、正極活物質層133のプレス成形を行う。即ち、正極活物質層133が形成された正極金属集電体132を一対の加圧ロール(図示しない)間に通して厚み方向に加圧し、正極活物質層133を圧縮成形する。その後は、このシート状正極電極を裁断し、所定形状の正極電極131を形成する。かくして、正極電極131ができる。
このように形成した正極活物質層133は、正極金属集電体132上の正極第1活物質層134が、含有する第1粉体(正極第1活物質粉末sk1及び導電化材粉末sd)の全体としてのタップ密度が大きい正極第1活物質ペースト134pを用いて形成しているため、前述したように、その空隙率が小さくなる。その結果、導電パスが多くなり、正極活物質層133(正極第1活物質層134)と正極金属集電体132との導電性がよくなる。一方、正極第1活物質層134上の正極第2活物質層135は、含有する第2粉体(正極第2活物質粉末sk2及び導電化材粉末sd)の全体としてのタップ密度が小さい正極第2活物質ペースト135pを用いて形成しているため、前述したように、その空隙率を大きくなる。その結果、電解液の浸透性がよくなり、ハイレート特性が良好となる。従って、リチウム二次電池100を構成したときに、従来よりも電池出力を向上させることができる。
また、上記の方法では、2種類の正極活物質ペースト(正極第1活物質ペースト134p及び正極第2活物質ペースト135p)を用いて2層からなる正極活物質層133を形成しているので、表面133h側の空隙率が大きく、正極金属集電体132側の空隙率が小さい正極活物質層133を容易に形成できる。
次に、負極電極141の製造方法(電極形成工程)について説明する。まず、負極第1活物質ペースト及び負極第2活物質ペーストを作成する。
具体的には、負極第1活物質粉末fk1としての天然黒鉛95wt%と、結着剤(バインダー)としてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)5wt%とからなる負極材料を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で攪拌混合して、負極第1活物質ペーストを作成する。このとき、固形分量は、負極第1活物質ペースト全体の50%とする。なお、ここで使用した負極第1活物質粉末fk1のタップ密度(第1活物質タップ密度)は、1.05g/ccである。負極第1活物質ペーストに含まれる粉体成分は、この負極第1活物質粉末fk1のみであるから、粉体成分全体(第1粉体)としてのタップ密度(第1タップ密度)も、1.05g/ccである。
また、負極第2活物質粉末fk2として、タップ密度(第2活物質タップ密度)が0.70g/ccの天然黒鉛を用いて、それ以外は、上記負極第1活物質ペーストと同様な組成で同様にして負極第2活物質ペーストを作成する。この負極第2活物質ペーストに含まれる粉体成分も、負極活物質fk2のみであるから、粉体成分全体(第2粉体)としてのタップ密度(第2タップ密度)も、0.70g/ccである。
従って、負極第1活物質ペーストと負極第2活物質ペーストとを比較すると、負極第1活物質ペーストに含まれる負極第1活物質粉末fk1のタップ密度(1.05g/cc)よりも、負極第2活物質ペーストに含まれる負極第2活物質粉末fk2のタップ密度(0.70g/cc)が小さいために、負極第1活物質ペーストの第1タップ密度(1.05g/cc)よりも、負極第2活物質ペーストの第2タップ密度(0.70g/cc)の方が小さい。
次に、長尺状をなす銅箔からなる負極金属集電体142を用意する。そして、活物質層形成工程において、正極電極131のときと同様にして、ダイコータD1,D1を利用し、負極金属集電体142の表面(両面)に、負極第1活物質ペースト144pと負極第2活物質ペースト145pとをこの順でそれぞれ配置する(図8参照)。その際、負極金属集電体142の両端部に長手方向に沿う帯状の未塗工部148,148を形成しつつ、中央部に負極第1活物質ペースト144p及び負極第2活物質ペースト145pを配置する。
次に、負極金属集電体142に配置された負極第1活物質ペースト144p及び負極第2活物質ペースト145pを、正極電極131のときと同様にして、乾燥させる。そして、負極第1活物質層144と負極第2活物質層145とからなる負極活物質層143を形成する。
その後も、正極電極131のときと同様にして、負極活物質層143のプレス成形を行ってから、そのシート状負極電極を裁断し、所定形状の負極電極141を形成する。かくして、負極電極141ができる。
このように形成した負極活物質層143も、負極金属集電体142上の負極第1活物質層144が、含有する粉体成分(負極第1活物質粉末fk1)の全体としてのタップ密度が大きい負極第1活物質ペースト144pを用いて形成しているため、前述したように、その空隙率が小さくなる。その結果、導電パスが多くなり、負極活物質層143(負極第1活物質層144)と負極金属集電体142との導電性がよくなる。一方、負極第1活物質層144上の負極第2活物質層145は、含有する粉体成分(負極第2活物質粉末fk2)の全体としてのタップ密度が小さい負極第2活物質ペースト145pを用いて形成しているため、前述したように、その空隙率を大きくなる。その結果、電解液の浸透性がよくなり、ハイレート特性が良好となる。従って、リチウム二次電池100を構成したときに、従来よりも電池出力を向上させることができる。
また、ここでも2種類の負極活物質ペースト(負極第1活物質ペースト144p及び負極第2活物質ペースト145p)を用いて2層からなる負極活物質層143を形成しているので、表面143h側の空隙率が大きく、負極金属集電体142側の空隙率が小さい負極活物質層143を容易に形成できる。
次に、正極電極131と負極電極141とをセパレータ151を介して位置合わせをして積層する。その後、公知の手法により、これらを所定回数、扁平状に捲回して、捲回型電極体130を作製する。
また一方で、公知の手法で製造された、リチウム二次電池100を構成するその他の部品を用意する。そして、捲回型電極体130とその他の部品を用いて、公知の手法により、リチウム二次電池100を組み立てる。かくして、リチウム二次電池100が完成する。
(実施例1)
本発明の効果を検証するために、実施例1として、上記実施形態1の正極電極131を用いて製造したリチウム二次電池を用意した。なお、負極電極は、その負極活物質層を、負極第1活物質ペーストのみを用いて、上記実施形態1の負極活物質層143と同形状に形成したものを用いた。それ以外の構成は、上記実施形態1のリチウム二次電池100と同様である。
一方、比較例1として、正極電極の正極活物質層を、正極第1活物質ペーストを使用しないで、正極第2活物質ペーストのみを用いて、上記実施形態1の正極活物質層133と同形状に形成し、それ以外の構成は上記実施例1と同様にしたリチウム二次電池を用意した。つまり、このリチウム二次電池は、正極活物質層の空隙率がその表面側と正極金属集電体132側とで等しくなっている。
また、比較例2として、正極電極の正極活物質層を、正極第2活物質ペーストを使用しないで、正極第1活物質ペーストのみを用いて、上記実施形態1の正極活物質層133と同形状に形成し、それ以外の構成は上記実施例1と同様にしたリチウム二次電池を用意した。つまり、このリチウム二次電池も、正極活物質層の空隙率がその表面側と正極金属集電体132側とで等しくなっている。
次に、これらのリチウム二次電池について、それぞれ−10℃での放電電圧を測定した。その結果を図9にグラフで示す。この結果から明らかなように、比較例1,2に比して実施例1のリチウム二次電池では、時間が経過しても高い電圧を維持し続けている。従って、実施例1のリチウム二次電池は、電池特性に優れ、高い電池出力が得られることが判る。
(実施例2)
次いで、実施例2として、上記実施形態1の負極電極141を用いて製造したリチウム二次電池を用意した。なお、正極電極は、その正極活物質層を、正極第1活物質ペーストのみを用いて、上記実施形態1の正極活物質層133と同形状に形成したものを用いた。それ以外の構成は、上記実施形態1のリチウム二次電池100と同様である。
一方、比較例3として、負極電極の負極活物質層を、負極第1活物質ペーストを使用しないで、負極第2活物質ペーストのみを用いて、上記実施形態1の負極活物質層143と同形状に形成し、それ以外の構成は上記実施例2と同様にしたリチウム二次電池を用意した。つまり、このリチウム二次電池は、負極活物質層の空隙率がその表面側と負極金属集電体142側とで等しくなっている。
また、比較例4として、負極電極の負極活物質層を、負極第2活物質ペーストを使用しないで、負極第1活物質ペーストのみを用いて、上記実施形態1の負極活物質層143と同形状に形成し、それ以外の構成は上記実施例2と同様にしたリチウム二次電池を用意した。つまり、このリチウム二次電池も、負極活物質層の空隙率がその表面側と負極金属集電体142側とで等しくなっている。
次に、これらのリチウム二次電池について、それぞれ−10℃での放電電圧を測定した。その結果を図10にグラフで示す。この結果から明らかなように、比較例3,4に比して実施例2のリチウム二次電池では、時間が経過しても高い電圧を維持し続けている。従って、実施例2のリチウム二次電池は、電池特性に優れ、高い電池出力が得られることが判る。
(実施形態2)
次いで、第2の実施の形態について説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。本実施形態2は、正極電極131の正極活物質層233の組成が、上記実施形態1の正極電極131の正極活物質層133の組成と異なる。それ以外は、概略上記実施形態1と同様であるので、同一の符号を付して、その説明を省略または簡略化する。
本実施形態2の正極電極131について説明する(図3、図4及び図11を参照)。正極電極131は、上記実施形態1と同様な正極金属集電体132を有し、その表面(両面)には、長手方向に沿った帯状の正極活物質層233が形成されている。この正極活物質層233も、その表面233h側に位置する正極第2活物質層235と、正極金属集電体132側に位置する正極第1活物質層234とからなる。
本実施形態2では、正極第1活物質層234と正極第2活物質層235とに含まれる正極活物質は、全く同一のリチウムコバルト複合酸化物からなる正極活物質粉末skである。一方、これら正極第1活物質層234と正極第2活物質層235とに含まれる導電化材が異なる。具体的には、正極第1活物質層234には、導電化材として、アセチレンブラック(AB)からなる第1導電化材粉末sd1が含まれている。一方、正極第2活物質層235には、導電化材として、カーボンファイバー(VGCF)からなる第2導電化材粉末sd2が含まれている。これに伴い、上記実施形態1と概略同様に、正極第2活物質層235の空隙率が正極第1活物質層234の空隙率よりも大きくなっている(図11参照)。正極第1活物質層234に含まれる粉体成分全体(第1粉体)のタップ密度(第1タップ密度)と、正極第2活物質層235に含まれる粉体成分全体(第2粉体)のタップ密度(第2タップ密度)とに基づいて計算すると、理論上は、正極第1活物質層234の空隙率が69%、正極第2活物質層235の空隙率が82%である。
このように本実施形態2でも、正極活物質層233のうち表面233h側の正極第2活物質層235の空隙率が大きいので、電解液の浸透性が良く、ハイレート特性が良好となる。また、正極活物質層233のうち正極金属集電体132側の正極第1活物質層234の空隙率が小さいので、導電パスが多く、正極活物質層233と正極金属集電体132との導電性に優れている。従って、このリチウム二次電池100も、従来よりも電池出力を向上させることができる。
次に、このような正極電極131の製造方法(電極形成工程)について説明する。まず、正極第1活物質ペースト及び正極第2活物質ペーストを作成する。
具体的には、正極活物質としてのリチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2)85wt%と、導電化材としてのアセチレンブラック(AB)8.5wt%と、結着剤(バインダー)としてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)6.5wt%とからなる正極材料を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で攪拌混合して、正極第1活物質ペーストを作成する。
なお、ここで使用した第1導電化材粉末sd1のタップ密度(第1導電化材タップ密度)は、0.23g/ccである。また、正極第1活物質ペーストには、粉体成分として、第1導電化材粉末sd1以外に、正極活物質粉末skが含まれる。この正極活物質粉末skのタップ密度は、2.5g/ccである。従って、正極第1活物質ペーストに含まれる粉体成分全体(第1粉体)の全体としてのタップ密度(第1タップ密度)は、1.24g/ccである。
また、導電化材として、タップ密度(第2導電化材タップ密度)が0.10g/ccのカーボンファイバー(VGCF)からなる第2導電化材粉末sd2を用いて、それ以外は、上記正極第1活物質ペーストと同様な組成で同様にして正極第2活物質ペーストを作成する。この正極第2活物質ペーストに含まれる粉体成分全体(第2粉体)としてのタップ密度(第2タップ密度)は、0.73g/ccである。
従って、正極第1活物質ペーストと正極第2活物質ペーストとを比較すると、正極第1活物質ペーストに含まれる第1導電化材粉体sd1のタップ密度よりも、正極第2活物質ペーストに含まれる第2導電化材粉体sd2のタップ密度が小さいために、正極第1活物質ペーストのタップ密度(第1タップ密度)よりも、正極第2活物質ペーストのタップ密度(第2タップ密度)の方が小さい。
その後は、これら正極第1活物質ペースト及び正極第2活物質ペーストを用いて、上記実施形態1と同様に、正極第1活物質ペーストから正極第1活物質層234を形成すると共に、正極第2活物質ペーストから正極第2活部室層235を形成し、これらからなる正極活物質層233を形成する。その後、プレス成形や裁断を行い、所定形状の正極電極131を形成する。
このように形成した正極活物質層233は、正極金属集電体132上の正極第1活物質層234が、含有する粉体成分(正極活物質粉末sk及び第1導電化材粉末sd1)の全体としてのタップ密度が大きい正極第1活物質ペーストを用いて形成しているため、前述したように、その空隙率が小さくなる。その結果、導電パスが多くなり、正極活物質層233(正極第1活物質層234)と正極金属集電体132との導電性がよくなる。一方、正極第1活物質層234上の正極第2活物質層235は、含有する粉体成分(正極活物質粉末sk及び第2導電化材粉末sd2)の全体としてのタップ密度が小さい正極第2活物質ペーストを用いて形成しているため、前述したように、その空隙率を大きくなる。その結果、電解液の浸透性がよくなり、ハイレート特性が良好となる。従って、リチウム二次電池100を構成したときに、従来よりも電池出力を向上させることができる。
負極電極141は、上記実施形態1と同様に形成すればよい。またその後も、上記実施形態1と同様に、捲回型電極体130を作製し、更にこれを用いてリチウム二次電池100を組み立てればよい。なお、本実施形態2において、上記実施形態1と同様な部分は、上記実施形態1と同様な作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態1,2に係るリチウム二次電池の概略形態を示す説明図である。 実施形態1,2に係るリチウム二次電池の捲回型電極体の概略形態を示す説明図である。 実施形態1,2に係るリチウム二次電池の捲回型電極体を構成する正極板、負極板及びセパレータについて、各部の厚さ方向の位置関係を示す説明図である。 実施形態1,2に係るリチウム二次電池の正極電極の断面図である。 実施形態1に係るリチウム二次電池のうち、正極電極の正極活物質層の断面を模式的に示す説明図である。 実施形態1,2に係るリチウム二次電池の負極電極の断面図である。 実施形態1,2に係るリチウム二次電池のうち、負極電極の負極活物質層の断面を模式的に示す説明図である。 実施形態1,2に係るリチウム二次電池の電極の製造方法に関し、金属集電体に第1活物質ペースト及び第2活物質ペーストを配置する様子を示す説明図である。 実施例1及び比較例1,2のリチウム二次電池に関し、それらの放電カーブを示すグラフである。 実施例2及び比較例3,4のリチウム二次電池に関し、それらの放電カーブを示すグラフである。 実施形態2に係るリチウム二次電池のうち、正極電極の正極活物質層の断面を模式的に示す説明図である。
符号の説明
100 リチウム二次電池(非水系二次電池)
131 正極電極
132 正極金属集電体
133,233 正極活物質層
133h,233h (正極活物質層の)表面
134,234 正極第1活物質層
134p 正極第1活物質ペースト
135,235 正極第2活物質層
135p 正極第2活物質ペースト
141 負極電極
142 負極金属集電体
143,243 負極活物質層
143h,243h (負極活物質層の)表面
144,244 負極第1活物質層
144p 負極第1活物質ペースト
145,245 負極第2活物質層
145p 負極第2活物質ペースト
sk1 正極第1活物質粉末
sk2 正極第2活物質粉末
sk 正極活物質粉末
fk1 負極第1活物質粉末
fk2 負極第2活物質粉末
sd1 第1導電化材粉末
sd2 第2導電化材粉末
sd 導電化材粉末

Claims (10)

  1. 金属集電体に活物質層が形成された電極を備える非水系二次電池であって、
    前記活物質層は、その厚み方向に見て、その表面側の方が前記金属集電体側よりも空隙率が大きくされてなる
    非水系二次電池。
  2. 請求項1に記載の非水系二次電池であって、
    前記活物質層は、前記表面側に位置する第2活物質層と、前記金属集電体側に位置する第1活物質層とからなり、
    前記第2活物質層の方が前記第1活物質層よりも空隙率が大きくされてなる
    非水系二次電池。
  3. 金属集電体に活物質層が形成された、非水系二次電池用の電極であって、
    前記活物質層は、その厚み方向に見て、その表面側の方が前記金属集電体側よりも空隙率が大きくされてなる
    電極。
  4. 請求項3に記載の電極であって、
    前記活物質層は、前記表面側に位置する第2活物質層と、前記金属集電体側に位置する第1活物質層とからなり、
    前記第2活物質層の方が前記第1活物質層よりも空隙率が大きくされてなる
    電極。
  5. 金属集電体に活物質層が形成された電極を備える非水系二次電池の製造方法であって、
    前記電極を形成する電極形成工程を備え、
    前記電極形成工程は、
    第1活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第1粉体としたとき、この第1粉体のタップ密度が第1タップ密度である第1活物質ペーストと、
    第2活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第2粉体としたとき、この第2粉体のタップ密度が上記第1タップ密度よりも小さい第2タップ密度である第2活物質ペーストと、を用いて、
    前記金属集電体上に前記第1活物質ペーストからなる第1活物質層を形成し、前記第1活物質層上に前記第2活物質ペーストからなる第2活物質層を形成して、これら第1活物質層と第2活物質層とからなる前記活物質層を形成する活物質層形成工程を含む
    非水系二次電池の製造方法。
  6. 請求項5に記載の非水系二次電池の製造方法であって、
    前記活物質層形成工程は、
    前記第1粉体に含まれる第1活物質粉末の第1活物質タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2活物質粉末の第2活物質タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる
    非水系二次電池の製造方法。
  7. 請求項5に記載の非水系二次電池の製造方法であって、
    前記活物質層形成工程は、
    前記第1粉体に含まれる第1導電化材粉末の第1導電化材タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2導電化材粉末の第2導電化材タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる
    非水系二次電池の製造方法。
  8. 金属集電体に活物質層が形成された、非水系二次電池用の電極の製造方法であって、
    第1活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第1粉体としたとき、この第1粉体のタップ密度が第1タップ密度である第1活物質ペーストと、
    第2活物質ペーストであって、これに含まれる粉体成分全体を第2粉体としたとき、この第2粉体のタップ密度が上記第1タップ密度よりも小さい第2タップ密度である第2活物質ペーストと、を用いて、
    前記金属集電体上に前記第1活物質ペーストからなる第1活物質層を形成し、前記第1活物質層上に前記第2活物質ペーストからなる第2活物質層を形成して、これら第1活物質層と第2活物質層とからなる前記活物質層を形成する活物質層形成工程を備える
    電極の製造方法。
  9. 請求項8に記載の電極の製造方法であって、
    前記活物質層形成工程は、
    前記第1粉体に含まれる第1活物質粉末の第1活物質タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2活物質粉末の第2活物質タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる
    電極の製造方法。
  10. 請求項8に記載の電極の製造方法であって、
    前記活物質層形成工程は、
    前記第1粉体に含まれる第1導電化材粉末の第1導電化材タップ密度よりも、前記第2粉体に含まれる第2導電化材粉末の第2導電化材タップ密度が小さいために、前記第1粉体の前記第1タップ密度よりも前記第2粉体の前記第2タップ密度が小さい前記第2活物質ペーストを用いる
    電極の製造方法。
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