JP2007209839A - 樹脂膜形成装置、方法およびプログラム - Google Patents

樹脂膜形成装置、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂の再利用が可能な樹脂膜形成装置、樹脂膜形成方法および樹脂膜形成装置を制御するための制御装置可読のプログラムを提供すること。
【解決手段】中心に孔2を有する円板状のディスク1を載置しディスク1を孔2を中心に回転させるスピンナ16と、ディスク1の孔2の周囲に樹脂3を塗布する樹脂供給装置と、スピンナ16に載置されたディスク1の樹脂3を硬化する光線を照射する光線照射装置であってスピンナ16に載置されたディスク1の内周側から外周側に向けて光線の照射位置を移動しディスク1の外周に至る手前で光線の照射を停止する光線照射装置17とを備える樹脂膜形成装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、ディスクに樹脂膜を形成する樹脂膜形成装置、樹脂膜形成方法および樹脂膜形成装置を制御するための制御装置可読のプログラムに関する。特に、樹脂の再利用可能な樹脂膜形成装置、樹脂膜形成方法およびプログラムに関する。
光ディスクは、CD(コンパクト・ディスク)からDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)、更に次世代DVDへと進化し、その記録密度が向上している。これらの光ディスクでは、例えばポリカーボネート製基板の表面の螺旋形の溝に微小な凹凸を形成し、その凹凸をレーザ光線で走査することにより、記録が読み取られる。CDのように1枚の基板に記録されている場合には、記録面を保護するために、記録面は樹脂でコーティングされる。また、DVDなどでは、記録密度を向上するために、記録面を有する2枚以上の基板を接着剤用の樹脂で貼り合せることで製造される。
基板表面にコーティング用あるいは接着剤用の樹脂を塗布するときには、一般に、基板の中心孔の付近に樹脂を円環状に塗布してから高速回転を行い、樹脂を展延して樹脂の膜厚を全体的に均一にしている。そして、展延した樹脂に中央側から外周側に向って順次光線を照射し、樹脂を硬化している(特許文献−1参照)。
特開平2004−280927(第11−13頁、図1)
ディスクに塗布した樹脂を高速回転により展延しながら、樹脂を硬化する場合には、高速回転により樹脂を展延するときに、ディスクの外縁に達した樹脂の一部は回転により吹き飛ばされる。ここで、吹き飛ばされる樹脂が光線の照射を受けていると吸光度、粘度などの特性が変化し、樹脂の再利用が困難となり、樹脂の無駄が生ずる。そこで、本発明は、樹脂の再利用が可能な樹脂膜形成装置、樹脂膜形成方法および樹脂膜形成装置を制御するための制御装置可読のプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る樹脂膜形成装置は、例えば図1および図3に示すように、中心に孔2を有する円板状のディスク1を載置し、ディスク1を孔2を中心に回転させるスピンナ16(16A、16B)と;ディスク1の孔2の周囲に樹脂3を塗布する樹脂供給装置13と;スピンナ16に載置されたディスク1の樹脂3を硬化する光線を照射する光線照射装置であって、スピンナ16に載置されたディスク1の内周側から外周側に向けて光線の照射位置を移動し、ディスク1の外周に至る手前で光線の照射を停止する光線照射装置17(17A、17B)とを備える。
このように構成すると、外周に至る手前で光線の照射を停止するので、ディスクの周囲から漏れる樹脂には光線が照射されず、よって漏れた樹脂の吸光度、粘度などの特性は変化することなく、樹脂の再利用が可能となる。なお、ここでいう「樹脂を硬化する」には、樹脂を完全に硬化する場合の他、完全に硬化せずゲル状となりその後の回転の遠心力により外周に広がらない程度に硬化する場合(以下、「半硬化」という)を含む。
また、請求項2に記載の発明に係る樹脂膜形成装置では、例えば図3に示すように、請求項1に記載の樹脂膜形成装置において、光線照射装置17は、スピンナ16に載置されたディスク1の内周側から外周側に向けて、光線の照射位置を連続的に移動するように構成されてもよい。
このように構成すると、光線の照射位置をディスクの内周側から外周側に向けて連続的に移動するので、内側の樹脂から硬化し始め、徐々に外周側に硬化していくので、樹脂は光線の照射を受けていない樹脂だけがディスクの周囲から漏れる。
また、請求項3に記載の発明に係る樹脂膜形成装置では、例えば図3および図5に示すように、請求項1または請求項2に記載の樹脂膜形成装置において、スピンナ16は、第1の回転速度V3でディスク1を回転させて孔2の周囲に塗布された樹脂3を展延し、その後に第1の回転速度V3より遅い第2の回転速度でディスク1を回転させ;光線照射装置17は、スピンナ16が第2の回転速度でディスク1を回転させているときに、光線をディスク1に照射し始めてもよい。
このように構成すると、第1の回転速度でディスクを回転させることにより樹脂を素早く展延し、ディスク上に満遍なく行き渡らせた後、第1の回転速度より遅い第2の回転速度にすることにより、樹脂がディスクの外周方向に移動する速度が遅くなり、その状態で光線を照射するので、光線を照射された樹脂が外周方向に移動することが抑えられる。
また、請求項4に記載の発明に係る樹脂膜形成装置では、例えば図2に示すように、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の樹脂膜形成装置において、樹脂供給装置により樹脂3が塗布されたディスク1に、樹脂3が塗布された面側から、ディスク1とは別のディスク1’を重ねるディスク重ね合わせ装置14を備えてもよい。
このように構成すると、DVDなど記録密度を向上するために記録面を有する2枚以上の基板を製造することができ、その際にも記録面を有する2枚以上の基板を貼り合せるための接着剤用の樹脂について再利用可能となる。
また、請求項5に記載の発明に係る樹脂膜形成装置では、例えば図3に示すように、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の樹脂膜形成装置において、スピンナ16に載置されたディスク1から漏れた樹脂3を吸引する樹脂吸引装置41〜43を備えてもよい。ここで、「漏れた」とは、樹脂がディスクの保持から解放されることをいい、回転により樹脂が飛散すること、および、ディスクの周囲から樹脂が垂れることを含む。
このように構成すると、ディスクから漏れた樹脂を確実に回収することができ、樹脂の再利用率が向上する。
また、請求項6に記載の発明に係る樹脂膜形成装置では、例えば図1に示すように、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の樹脂膜形成装置100において、展延され、光線照射装置17により光線を照射された樹脂3に、再度光線を照射する硬化装置21を備えてもよい。
このように構成すると、光線照射装置によりディスクの内周側から外周側に向けて光線の照射位置を移動し、ディスクの外周に至る手前で光線の照射を停止することにより、移動しながら照射される光線により完全に硬化していない樹脂も、また、ディスクの最外周の硬化していない樹脂も完全に硬化し、接着剤としてあるいは保護膜としての硬化樹脂となる。
前記目的を達成するために、請求項7に記載の発明に係る樹脂膜形成方法は、例えば図10に示すように、中心に孔を有する円板状のディスクの該孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂供給工程S10と;樹脂供給工程S10により樹脂を塗布されたディスクを第1の回転速度で回転させる第1回転工程S30と;第1回転工程S30に続いて、回転速度を低減する減速工程S40と;減速工程S40と同時に、あるいは、減速工程S40に続いて、樹脂を硬化させる光線の照射位置をディスクの中心側から外周側に向けて移動しながら樹脂を硬化させる光線照射工程S50、S60と;光線の照射を、ディスクの外周を照射する手前で停止する光線照射停止工程S70とを備える。
このように構成すると、樹脂を塗布された円板状のディスクを第1の回転速度で回転させて樹脂を円板上に素早く満遍なく展延し、回転速度を低減させ、光線の照射位置をディスクの中心側から外周側に向けて移動しながら樹脂を硬化させる光線を照射し、ディスクの外周を照射する手前で光線の照射を停止するので、ディスクの周囲から漏れる樹脂には光線が照射されず、よって漏れた樹脂の吸光度、粘度などの特性は変化することなく、樹脂の再利用が可能な樹脂膜形成方法となる。
また、請求項8に記載の発明に係る樹脂膜形成方法では、例えば図10に示すように、請求項7に記載の樹脂膜形成方法において、ディスクに塗布された樹脂であって、ディスクから漏れた樹脂を回収する樹脂回収工程S80を備えでもよい。
このように構成すると、ディスクから漏れた樹脂を回収するので、樹脂が再利用され、樹脂の無駄のない樹脂膜形成方法となる。
また、請求項9では、例えば図10に示すように、請求項7または請求項8に記載の樹脂膜形成方法において、光線照射停止工程S70の後に、樹脂を硬化させる光線を照射する第2の光線照射工程S100を備えてもよい。
このように構成すると、ディスクの内周側から外周側に向けて光線の照射位置を移動し、ディスクの外周を照射する手前で光線の照射を停止することにより、移動しながら照射される光線により完全に硬化していない樹脂、また、ディスクの最外周の硬化していない樹脂をも完全に硬化させることができるので、接着剤としてあるいは保護膜としての硬化樹脂を形成する樹脂膜形成方法となる。
前記目的を達成するために、請求項10に記載の発明に係るプログラムは、例えば図1および図10に示すように、中心に孔を有する円板状のディスクに樹脂膜を形成する樹脂膜形成装置100を制御するための制御装置可読のプログラムであって、ディスクの孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂塗布ステップS10と;樹脂が塗布されたディスクを載置したスピンナ16を第1の回転速度で回転させる回転ステップS30と;回転ステップS30に続いて、スピンナ16の回転速度を減速する減速ステップS40と;減速ステップS40に続いて、ディスクの内周側から外周側に向けて光線を照射する光線照射ステップS50、S60と;光線の照射を、ディスクの外周を照射する手前で停止する光線照射停止ステップS70とを行わせる。
このように構成すると、外周に至る手前で光線の照射を停止するので、ディスクの周囲から漏れる樹脂には光線が照射されず、よって漏れた樹脂の吸光度、粘度などの特性は変化することなく、樹脂の再利用が可能となるように樹脂膜形成装置を制御するプログラムとなる。
樹脂膜形成装置が、中心に孔を有する円板状のディスクを載置しディスクを孔を中心に回転させるスピンナと、ディスクの孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂供給装置と、スピンナに載置されたディスクの樹脂を硬化する光線を照射する光線照射装置であって、スピンナに載置されたディスクの内周側から外周側に向けて光線の照射位置を移動しディスクの外周に至る手前で光線の照射を停止する光線照射装置とを備えるので、外周に至る手前で光線の照射が停止され、ディスクの周囲から漏れる樹脂には光線が照射されず、よって漏れた樹脂の吸光度、粘度などの特性は変化することなく、樹脂の再利用が可能となる。
また、樹脂膜形成方法が、中心に孔を有する円板状のディスクの孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂供給工程と、樹脂供給工程により樹脂を塗布されたディスクを第1の回転速度で回転させる第1回転工程と、第1回転工程に続いて回転速度を低減する減速工程と、減速工程と同時にあるいは減速工程に続いて樹脂を硬化させる光線の照射位置をディスクの中心側から外周側に向けて移動しながら樹脂を硬化させる光線照射工程と、光線の照射をディスクの外周を照射する手前で停止する光線照射停止工程とを備えるので、樹脂を塗布された円板状のディスクを第1の回転速度で回転させて樹脂を円板上に素早く満遍なく展延し、回転速度を低減させ、光線の照射位置をディスクの中心側から外周側に向けて移動しながら樹脂を硬化させる光線を照射し、ディスクの外周を照射する手前で光線の照射を停止するので、ディスクの周囲から漏れる樹脂には光線が照射されず、よって漏れた樹脂の吸光度、粘度などの特性は変化することなく、樹脂の再利用が可能な樹脂膜形成方法となる。
また、中心に孔を有する円板状のディスクに樹脂膜を形成する樹脂膜形成装置を制御するための制御装置可読のプログラムが、ディスクの孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂塗布ステップと、樹脂が塗布されたディスクを載置したスピンナを第1の回転速度で回転させる回転ステップと、回転ステップに続いてスピンナの回転速度を減速する減速ステップと、減速ステップに続いてディスクの内周側から外周側に向けて光線を照射する光線照射ステップと、光線の照射をディスクの外周を照射する手前で停止する光線照射停止ステップとを行わせるので、外周に至る手前で光線の照射が停止され、ディスクの周囲から漏れる樹脂には光線が照射されず、よって漏れた樹脂の吸光度、粘度などの特性は変化することなく、樹脂の再利用が可能となるように樹脂膜形成装置を制御するプログラムとなる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
先ず、図1を参照して本発明に係る樹脂膜形成装置100について説明する。図1は、本発明に係る樹脂膜形成装置100の構成を説明する平面図である。樹脂膜形成装置100は、ディスク基板1(図3参照)をターンテーブル11の受け部11aに載置するディスク載置アーム10と、受け部11aに載置されたディスク基板1を処理工程に送るターンテーブル11と、受け部11aに載置されたディスク基板1を上下反転させる反転装置12と、ディスク基板1の孔2(図3参照)の周囲に樹脂を塗布する樹脂供給装置13と、樹脂3を塗布されたディスク基板1にディスク基板1’(図3参照)を重ねるディスク重ね合わせ装置14と、樹脂3が塗布されてディスク基板1、1’が重ね合わされたディスク4(図3参照)をターンテーブル11からスピンナ16A、16Bに、また、スピンナ16A、16Bから受け台18に移載する移載装置15と、ディスク4を孔2を中心に回転するスピンナ16A、16Bと、スピンナ16A、16B上のディスク4に光線を照射する光線照射装置17A、17Bとを備える。ここで、スピンナ16A、16Bと光線照射装置17A、17Bとが2系列備えられているのは、スピンナ16A、16Bでのディスク4の回転と、光線照射装置17A、17Bによる光線の照射に時間が掛かるので、2系列とし、樹脂膜形成装置100全体としての作業効率を向上するためである。スピンナ16A、16Bと光線照射装置17A、17Bとは2系列でなく1系列としてもよく、あるいは3系列以上としてもよい。1系列とすれば樹脂膜形成装置100が単純化、小型化、あるいは軽量化される。また、ディスク4の回転と、光線の照射により時間が掛かる場合には、3系列以上とすることにより、樹脂膜形成装置100全体としての作業効率を向上することができる。なお、以降、2系列のスピンナと光線照射装置とを区別するときには、スピンナ16A、16Bと光線照射装置17A、17Bと記載するが、区別しないときには、スピンナ16と光線照射装置17と記載する。
樹脂膜形成装置100はさらに、光線を照射されたディスク4を一時載置する受け台18と、ディスク4を受け台18からターンテーブル20に、また、ターンテーブル20からターンテーブル22に移載する移載装置19と、ディスク4を硬化装置21に移動させるターンテーブル20と、ターンテーブル20上のディスク4に再度光線を照射し樹脂3全体を完全に硬化させる硬化装置21と、ディスク4を反転装置23および除電装置24に移動するターンテーブル22と、ディスク4を上下反転する反転装置23と、ディスク4を除電する除電装置24と、ディスク4をターンテーブル22から検査装置26にまた、検査装置26から昇降ステージ27に移載する移載装置25と、ディスク4を検査する検査装置26と、ディスク4を移載装置28の高さにまで上昇させる昇降ステージ27と、ディスク4を昇降ステージ27から良品テーブル29および不良品テーブル30に移載する移載装置28と、検査で良品とされたディスク4を積載する良品テーブル29と、検査で不良品とされたディスク4を積載する不良品テーブル30とを備える。
ディスク基板1、1’は、典型的にはポリカーボネート樹脂製の円盤であるが、材質はポリカーボネート樹脂には限られず、レーザ光線を透過する他の材質も好適に用いられる。ディスク基板1は円形の薄板で、その中心に円形の孔2が形成されている。外形は円形とするのが一般的であるが、円形でなくてもよい。ディスク基板1の寸法の一例としては、直径120mm、中心孔の径15mm、厚さ0.6mmであるが、寸法は用途により様々である。ディスク基板1の片面には螺旋形の溝または信号を形成する微小な凹状の溝が形成されている。ディスク基板1とディスク基板1’とはそれぞれ異なる溝が形成され、別々にターンテーブル11の傍に仮置きされている。ディスク基板1とディスク基板1’とは交互に、ディスク載置アーム10により、溝が形成された面を上面としてターンテーブル11の受け部11aに載置される。ディスク載置アーム10は、溝が形成された面に接触することなく、孔2を内側からあるいは外縁を外側から把持して、ディスク基板1、1’を受け部11aに載置する。
ターンテーブル11は、12台の受け部11aを備えている。受け台の数は12台に限定されないが、12台であるとターンテーブル11が30度ずつ間欠的に回転することにより、順次同じ位置となるので、好適である。受け部11aは、中央部が空間になっていて、その周辺が円環状に窪んで、その窪み上にディスク基板1を載置する。受け部11aの円環状の窪みは、ターンテーブル11の外周側で切り開かれており、外に開いている。このように外側が開いていることにより、後述する反転装置12のアームを受け部11aに載置されたディスク基板1の下面側に挿入することができる。
反転装置12は、受け部11aに載置されたディスク基板1’の上下面を反転させる装置で、図3に示すように2枚のディスク基板1、1’を重ね合わせるときに溝が形成された面を内側に挟むようにするために、ターンテーブル11の各受け部11aに1つおきに載置されたディスク基板1’を上下反転する。反転装置12では、アームの先端でディスク基板1’を把持し、受け部11aから持ち上げた後、アームが軸周りに180度回転することにより、ディスク基板1’の上下面を反転し、再度受け部11a上に載置する。なお、反転装置12は、ターンテーブル11に載置される前のディスク基板1’を上下反転するように、ターンテーブル11とは別に設置されてもよい。
樹脂供給装置13は、ディスク基板1の孔2の周囲に円環状に樹脂を塗布する。樹脂膜形成装置100では、2枚のディスク基板1、1’を貼り合わせるので、樹脂としては液状の接着剤としての紫外線硬化樹脂が用いられる。樹脂供給装置13は、樹脂を供給するノズル13aが孔2の周囲の円周上を移動することにより、樹脂を円環状に塗布するが、ノズル13aが固定されていて、ディスク基板1がゆっくりと回転してもよい。樹脂は、ディスク反転装置12で上下面が反転されていないディスク基板1上に塗布される。すなわち、ディスク基板1の溝が形成された面に塗布される。また、樹脂供給装置13は、ターンテーブル11に載置される前のディスク基板1に樹脂を塗布するように、ターンテーブル11とは別に設置されてもよい。
図2に示すように、ディスク重ね合わせ装置14は、ディスク反転装置12で上下面が反転されたディスク基板1’を吸着保持し、隣の受け部11aに載置されたディスク基板1の上に重ね合わせる装置である。図2において、(a)はディスク重ね合わせ装置14の全体構成とその動きを説明する側面図で、(b)は、ディスク重ね合わせ装置14によりディスク基板1’を吸着保持している状態を説明する拡大部分断面図である。ディスク重ね合わせ装置14は、ディスク基板1’を吸着する吸着部142を2つ備え、2つの吸着部142を懸架するアーム141と、アーム141の中心(2つの吸着部142の中間点)で垂下しアームを180度回転させるカラム140とを備える。カラム140は、不図示の固定台により、所定の2つの受け部11aの中間位置のターンテーブル11上方でアーム141の中心を垂下し、吸着部142はそれぞれ受け部11aの直上に位置する。そこで、1つの受け部11aに載置されたディスク基板1’を吸着保持し、アーム141を180度回転することにより、隣の受け部11a上に移動し、ディスク基板1に重ね合わせる。アーム141を180度回転させる手段は、従来の方法を用いることができる。
ここで、図2(b)を参照して、ディスク基板1’を吸着保持する構成について、詳細に説明する。吸着部142は、ディスク基板1’を吸着する吸着面143を有し、吸着面143には、真空部144が設けられ、真空部144は真空チューブ146と連接し、不図示の真空装置により空気を吸引され、ディスク基板1’を吸着面143に吸着する。吸着面143は、ディスク基板1’を傷付けないよう、また、真空吸着し易いように、例えば硬質ゴムなどの比較的柔らかい素材で形成してもよい。吸着部142は、アーム141から懸架するために懸架部145を有している。ディスク基板1’を吸着し、また、ディスク基板1’をディスク基板1に重ね合わせるに際し、ターンテーブル11にディスク基板1、1’を所要の高さまで持ち上げる昇降台が備えられていれば、懸架部145は単にアーム141から懸架するだけの部材でよいが、ターンテーブル11に昇降台が備えられていないときには、懸架部145は、例えばソレノイドなどにより伸縮し、吸着面143を鉛直方向に上下移動させる構成とする。2枚のディスク基板1、1’を重ね合わせるために、ディスク反転装置12で上下面が反転されたディスク基板1’を昇降台で持ち上げ、あるいは、懸架部145で吸着面143を下げ、吸着面143をディスク基板1’に当接し、吸着保持する。昇降台を下げ、あるいは、懸架部145を縮めて、ディスク基板1’を受け台11aの上方に離してから、アーム141を180度回転させてディスク基板1’を隣の受け台11aのディスク基板1上に移動させる。昇降台によりディスク基板1が上昇し、あるいは、懸架部145が伸びて吸着面143すなわち、ディスク基板1’を下げ、ディスク基板1’がディスク基板1と重ね合わされたならば、ディスク基板1’の吸着を解放する。ディスク基板1’の吸着を解放したならば、昇降台を下げ、あるいは、懸架部145を縮めて、吸着面143を受け台11aの上方に離す。一の受け台11a上でディスク基板1’の吸着が行われるときに、隣の受け台11aでディスク基板1’のディスク基板1との重ね合わせが行われる。
これまでは、ディスク重ね合わせ装置14が2つの吸着部142を備え、アーム141が180度回転することにより、隣の受け台11a上に移動するものとして説明したが、ディスク重ね合わせ装置14はアーム141により固定支持された吸着部142を一つだけ備え、ディスク基盤1’を吸着保持し、ターンテーブル11が30度回転し、隣のディスク基板1が吸着部142の直下に来たら、その位置でディスク基板1’をディスク基板1に重ね合わせるように構成してもよい。ディスク基板1’が吸着保持され持ち上げられた状態のまま、ターンテーブル11が30度回転し、隣の受け部11aに載置されていたディスク基板1の上にディスク基板1’に重ね合わせることにより、2枚のディスク基板1、1’が重ね合わせられる。このように、上から重ねるディスク基板1’を移動することなく重ね合わせると、ディスク基板1とディスク基板1’とが、回転を含めてずれることがない。一方、2つの吸着部142を備え、ターンテーブル11の回転を待たずにアーム141を180度回転させてディスク基板1’を移動させ、ディスク基板1’をディスク基板1に重ね合わせると、作業時間が短縮される。なお、ディスク重ね合わせ装置14は、図2に例示した構成には限られず、ディスク基板1’を持ち上げて、ディスク基板1の上に重ねる装置であれば他の構成でもよい。
移載装置15は、重ね合わせられたディスク基板1、1’(樹脂3と併せて、ディスク4と称する)をターンテーブル11の受け台11aからスピンナ16A、16Bに移載し、また、16A、16Bから受け台18に移載する。そのために、互いに直行する3本のアームを有し、受け台11aからスピンナ16Aにディスク4を移載すると同時に、スピンナ16Aから受け台18にディスク4を移載し、受け台11aからスピンナ16Bにディスク4を移載すると同時に、スピンナ16Bから受け台18にディスク4を移載できる構造となっている。そこで、受け台11a、スピンナ16A、受け台18およびスピンナ16Bとは、この順で反時計回りに円周上で互いに90度離れた位置に配置されている。移載装置15は2本のアームで2つのディスク4を同時に移載する構造としてもよいが、3本のアームを有することにより、ディスク4を移載するための回転角を小さくすることができる。また、4本のアームを有する構造とすれば、元の位置に戻す動作を省略できるので、さらに移載装置の回転角を小さくすることができる。
スピンナ16は、ディスク4を高速で回転させ樹脂3をディスク4に満遍なく展延すると共に、光線照射装置17による光線をディスク4の全周に照射させるために、ディスク4を回転する装置である。スピンナ16には、光線照射装置17が組まれて設置されている。
ここで、図3をも参照して、スピンナ16と光線照射装置17について、さらに詳しく説明する。図3は、スピンナ16と光線照射装置17およびスピンナ16に載置されたディスク4から漏れた樹脂3を捕捉するコーターハウス40、コーターハウス40で捕捉された樹脂3を吸引する樹脂吸引装置としての吸引管41、樹脂溜め42、吸引装置43並びに制御装置60を説明する部分断面ブロック図である。図3中、1点鎖線は、制御信号の伝達経路を示す。
スピンナ16は、ディスク4を載置し回転する受け台16aと、回転軸16bと、回転駆動装置16cとを有する。受け台16aは、ディスク4を載置する円形の平板と平板の中央の円柱形の突起を有し、突起はディスク基板1、1’の孔2に嵌入する。そのため、ディスク4の中心と受け台16aの回転中心とが一致する。突起は、孔2に嵌入しやすいよう、円柱形ではなく、先に行くほど細くなるように形成してもよい。受け台16aの突起の裏側に当たる鉛直下方には円柱形の回転軸16bが受け台16aと同心に配置されている。回転軸16bの他端は回転駆動装置16cに接続し、回転駆動装置16cの回転により受け台16aが突起を中心に回転する。回転駆動装置16cは、例えばモータと変速機とを備え、受け台16aの回転速度を可変としている。変速機を備えず、インバーターモータとしてもよいし、他の機構により受け台16aを可変な回転速度で回転する構成であればよい。
コーターハウス40は、受け台16aを囲むように形成された容器で、スピンナ16により回転させられたディスク4から飛散した樹脂3を周囲の壁で捕捉して溜め、その他ディスク4から漏れた樹脂3を溜める。コーターハウス40の底面には開口が設けられ、開口には、コーターハウス40に溜められた樹脂3を吸引する管である吸引管41が接続する。吸引管41の他端は樹脂溜め42に接続する。樹脂溜め42は、密封された容器で、吸引管41に接続する開口と、吸引装置43に接続するための開口とを有する。その他に、樹脂溜め42に貯留された樹脂をときどき抜き取るための抜き取り口(不図示)を有していてもよい。なお、抜き取り口は通常運転時には封止されている。吸引装置43は、コーターハウス40の内部から、吸引管41、樹脂溜め42を経て空気を吸引する装置で、典型的には、ドラフトファンが用いられる。吸引装置43で樹脂溜め42から吸引された空気は、大気に放出される。樹脂溜め42から吸引装置43に空気が吸引される位置にデミスタ(不図示)を設置してもよい。
光線照射装置17は、ディスクに照射する光線としての紫外線をスポット状に出す照射部171と、照射部171から照射される紫外線を発生する紫外線光源176と、紫外線光源176の紫外線の発生を制御する照射制御装置178と、紫外線光源176で発生した紫外線を照射部171に伝達する光ファイバ175とを有する。照射部171は、ディスク4の孔2の周囲の内周側の位置R1から外周側へ向けて走行しながらディスク4の表面に紫外線を照射する。すなわち、照射部171が走行するので、ディスク表面上の紫外線の照射位置が移動する。しかし、外周に至る手前の位置R2でそれ以上外周側に走行することなく停止し、ディスク4への紫外線の照射は終了する。照射部171の走行や紫外線の照射、すなわち、紫外線光源176での紫外線の発生は、照射制御装置178で制御される。ここで、半径60mm(直径120mm)のディスク基板を用いる場合には、内周側の位置R1は中心から半径10〜25mm(ディスク基板の半径の16〜42%)の範囲とし、外周に至る手前の位置R2は中心から半径40〜58mm(ディスク基板の半径の66〜97%)の範囲とするのが典型的である。
なお、スピンナ16の回転駆動装置16cが受け台16aを回転するタイミングと回転速度、および、光線照射装置17がディスクに紫外線を照射するタイミングや照射部171の位置(走行速度を含む)、照射量などは、制御装置60で制御され、スピンナ16の回転と光線照射装置17の紫外線の照射は協働して行われる。また、制御装置60は、樹脂膜形成装置100全体の動作を制御し、他に、例えば吸引装置43の稼動と停止などを制御してもよい。
ここで、図4をも参照して、光線照射装置17の照射部171の走行について、さらに詳しく説明する。図4は、光線照射装置17の照射部171の走行を説明する斜視図である。照射部171は、照射アーム172に支持されている。照射部171は、光ファイバ175の端面としてもよいし、光ファイバ175の端面にレンズ機構を設けて、紫外線を絞ったり広げたりする機能を持たせてもよい。照射アーム172は、垂直駆動部173を介して旋回駆動部174により支持されている。垂直駆動部173は、鉛直方向に上下し、上昇することにより照射部171をディスク4から遠ざけ、ディスク4への紫外線の照射を実質的になくすことができる。ここで紫外線の照射が実質的になくなるとは、紫外線が照射されているとしても、樹脂3が硬化しない程度の弱い紫外線しか照射されないことを意味し、「照射を停止する」の概念に含まれる。旋回駆動部174は、照射アーム172を旋回することにより、照射部171をディスク4の中心側と外周側との間を走行させるもので、ディスク4の外周の外側まで走行するように構成されてもよいが、ディスク4の外周に至る手前で停止するように、あるいは、外周に至る手前までしか走行しないように旋回駆動部174の旋回が制限されるように構成されてもよい。照射部171と紫外線光源176とを接続し、紫外線光源176の紫外線を照射部171に伝達する光ケーブル175は柔軟な構造をしており、柔軟に変形するので、照射部171の走行に対しほとんど抵抗なく追随できる。
図1に戻り、樹脂膜形成装置100の説明を続ける。受け台18は、2つのスピンナ16A、16Bで光線照射装置17A、17Bから紫外線の照射を受けたディスク4を一箇所に仮置きする台である。受け台18に一時載置されたディスク4は、移載装置19によりターンテーブル20に移載される。移載装置19は、所定の角度で開いた2本のアームを有し、2本のアームを回転することによりディスク4を受け台18からターンテーブル20に、ターンテーブル20から次のターンテーブル22に同時に移載することができる。すなわち、受け台18とターンテーブル20のディスク4を載置・搬出する位置と、受け台22のディスク4を載置する位置とは、移載装置19のアームの回転中心を中心とした円弧上で等間隔に配置される。
ターンテーブル20にはディスク4を載置する受け部が4台設けられ、ターンテーブル20が回転することにより、受け部に載置されたディスク4が硬化装置21に送られる。ターンテーブル20は90度ずつ間欠的に回転し、載置されたディスク4を硬化装置21に送る。硬化装置21は、ディスク4の全面に紫外線を照射し、ディスク4の樹脂3を完全に硬化させる装置である。硬化装置21では、スピンナ16と光線照射装置17とで樹脂3を硬化させる場合と異なり、ディスク4を回転させることなくディスク4に紫外線を照射する。硬化装置21には、パルス状に紫外線を発生するキセノンランプあるいは連続的に発生する紫外線発生ランプをターンテーブル20の上面あるいは下面あるいは両面に備える。硬化装置21で樹脂3を完全に硬化されたディスク4は、移載装置19によりターンテーブル22に移載される。
ターンテーブル22は、ターンテーブル11と同様に、ターンテーブル22の外周側で切り開かれ、外に開いている円筒形の受け部を有している。受け部は4台設置され、90度ずつ間欠的に回転する。ターンテーブル22が回転することにより、ディスク4は反転装置23および除電装置24に順次送られる。反転装置23は、反転装置12と同様の構造をしており、後に行われる検査工程の関係で必要な場合に、選択的にディスク4の上下面を反転する。そのために、ターンテーブル22の受け部も外側が開いた構造としている。除電装置24は、イオン化した空気を吹き出し、ディスク4の表面に付着したホコリなどを除去する装置である。
ホコリなどを除去されたディスク4は、移載装置25により、ターンテーブル22から検査装置26に移載される。移載装置25は、所定の角度で開いた2本のアームを有し、2本のアームを回転することによりディスク4をターンテーブル22から検査装置26に、検査装置26から次の昇降ステージ27に同時に移載することができる。すなわち、ターンテーブル22からディスク4を取り外す位置と、検査装置26の位置と、昇降ステージ27の位置とは、移載装置25のアームの回転中心を中心とした円弧上で等間隔に配置される。
検査装置26は、ディスク4を載置し、載置したディスク4の下面側からディスク4の検査を行う。検査は、例えば、ディスク基板1、1’の傷の有無、2枚のディスク基板1、1’の位置関係のずれ、樹脂3の一様な広がり、ディスク4のそりなどである。検査を終えたディスク4は、移載装置25により、昇降ステージ27に移載される。昇降ステージ27は、これまでの工程が行われる高さと、製品を搬出する高さとの間を昇降するステージを有する。すなわち、樹脂膜形成装置100では、製品としてのディスク4を上方から搬出し、以降の工程に送りやすくしている。昇降ステージ27は、ディスク4を載置すると上昇し、ディスク4が移載装置28の吸着面(不図示)に接触するまで上昇する。移載装置28は、1本の旋回するアームを有し、アームの先端下面にはディスク4を吸着する吸着面を有する。ディスク4をアーム先端の吸着面で吸着し、そのアームを旋回することにより、ディスク4を検査の結果により、検査結果が合格のものは良品テーブル29に、検査結果が不合格のものは不良品テーブル30に移載する。良品テーブル29は、8台の受け部を有し、45度ずつ間欠的に回転して、製品としてのディスク4を1枚ずつ各受け部に載置する。不良品テーブル30は、検査結果が不合格であり、製品として使用できないディスク4を置くスペースで、ディスク4は積み重ねられてもよく、積み重ねやすいように、ディスク4の外周を支えるガイドを設けてもよい。
続いて、樹脂膜形成装置100を用いて樹脂膜を形成して2枚のディスク基板1、1’を貼り合わせてディスク4を製造する方法について説明する。ディスク基板1、1’は予め別に製造され、記録の溝も形成された上で、ディスク基板1およびディスク基板1’それぞれ別々に樹脂膜形成装置100の傍に搬送され、ディスク載置アーム10の届く範囲に、溝を形成された面を上に向けて保管される。ディスク基板1およびディスク基板1’は、ディスク載置アーム10により交互にターンテーブル11の受け部11aに順番に載置される。すなわち、ターンテーブル11の受け部11aには、ディスク基板1とディスク基板1’が交互に載置される。
ターンテーブル11は30度ずつ間欠的に回転する。反転装置12は、ディスク1が反転装置12の位置にきてもディスク1を反転することはなく、ディスク1’が反転装置12の位置にきたときだけディスク1’を上下反転する。また、樹脂供給装置13は、ディスク1が樹脂供給装置13の位置にきたときにディスク1の孔2の周囲に樹脂を供給する。樹脂3は、供給ノズル13aが孔2の周囲を一回りしつつ塗布することにより、孔2の周りに円環状に塗布される。そして、ディスク重ね合わせ装置14において、反転装置12により上下反転されたディスク1’が、樹脂3を塗布されたディスク1に重ね合わされ、ディスク4となる。ディスク1’が上下反転されているので、重ね合わせ装置14でディスク1’を移動して隣の受け部11a上のディスク1に重ね合わせることで、2枚のディスク1、1'の溝を形成された面同士が合わされる。そして、ディスク4は、移載装置15によりターンテーブル11からスピンナ16に移載される。
スピンナ16にディスク4が載置されると、スピンナ16はディスク4を回転し始める。ディスク4が回転している間に、図3および図4に示すように、旋回駆動部174により照射アーム172が旋回され照射部171を内周側の位置R1に走行させ、また、垂直駆動部173により樹脂3を硬化させるのに足る照射強度の紫外線がディスク4に照射される位置まで照射部171が下げられる。あるいは、絞りで紫外線の照射強度を調整してもよい。しかし、紫外線の照射はまだ開始されない。なお、紫外線の照射が連続的に続けられて、垂直駆動部173により照射部171をディスク4から遠ざけておき、ディスク4への紫外線の照射を実質的になくす状態に保っていてもよい。なお、ディスク4をスピンナ16に載置し、あるいは搬出するときには、旋回駆動部174により照射アーム172を旋回し、スピンナ16の上部から外れた待機位置として、ディスク4の載置・搬出の障害とならないようにするのが好適である。
ここで、図5をも参照して、スピンナ16におけるディスク4の回転と、光線照射装置17の紫外線照射について説明する。図5は、時刻毎のスピンナ16によるディスク4の回転速度Vと、光線照射装置による紫外線照射位置Rとの関係を表すグラフであり、横軸は時刻、縦軸はディスク4の回転速度(左側の軸)と紫外線照射位置(右側の軸)であり、太い線が回転速度Vを、細くマーカーの付いた線が紫外線照射位置Rを表す。先ず、時刻t0から回転を開始して、第1の回転速度としての高速回転速度V3まで回転速度を上昇させる。高速回転速度V3は、例えば2000〜10000(min−1)である。そして、時刻t1から時刻t2まで、高速回転速度V3を維持する。高速回転速度V3を維持する時間は、典型的には数秒であるが、維持する時間がなくてもよい。この場合には、t1とt2が同じ時刻になる。高速回転されることにより、孔2の周囲に円環状に塗布された樹脂3は、遠心力により外周方向に広がり、ディスク基板1とディスク基板1’との間に満遍なく行き渡る。ただし、樹脂3の厚さは、均一となることはほとんどなく、遠心力で外周に広がるので、外周側になればなるほど厚くなるのが一般的である。
時刻t2で回転速度Vを下げ始め、時刻t3で回転速度Vを低速回転速度V1とする。低速回転速度V1は、高速回転速度V3よりも低く、樹脂3が遠心力で外周に広がる速さが遅くなる回転速度であって、例えば数100〜7000(min−1)である。なお、第2の回転速度は、必ずしも低速回転速度V1を指すのではなく、高速回転速度V3より低減された回転速度Vの総てを指す。すなわち、高速回転速度V1より下げ始めた回転速度Vも第2の回転速度である。回転速度Vを下げ始めたならば、光線照射装置17にて、内周側の位置R1から紫外線照射を始める。紫外線の照射をはじめるのは、内周側の樹脂3の厚さ、すなわち、ディスク基板1とディスク基板1’との間隔が所定の長さとなったときである。樹脂3は紫外線硬化樹脂を用いているので、紫外線の照射を受けることにより硬化し始める。樹脂3は、光線照射装置17からの紫外線により完全に硬化してもよいし、完全に硬化せずゲル状となりその後の回転の遠心力により外周に広がらない(樹脂3の厚さが薄くならない)程度に硬化することでもよい。
低速回転速度V1で回転を維持することにより、紫外線の照射を受けた位置以外の樹脂3は遠心力により外周側に広がり続ける。硬化した位置に隣接する外周側の樹脂3の厚さが薄くなり、所定の厚さになると、旋回駆動部174により照射アーム172が旋回され照射部171を、すなわち紫外線を照射する位置を外周側に移動し、当該位置の樹脂3を硬化させる。このように、樹脂3の厚さが所定の厚さとなったことを確認しながら光線照射装置17からの紫外線を照射する位置を外周側に移動することにより、樹脂3の厚さを均一にして、樹脂3を硬化することができる。実際には、樹脂3の厚さが所定の厚さとなる時刻は、樹脂3の粘度、回転速度V等により定まるので、光線照射装置17からの紫外線を照射する位置を外周側に移動する移動速度を予め定めておくことができる。すなわち、ディスク4を回転させながら、紫外線照射位置を内周側から外周側へ連続的に移動し、その移動速度を適切に調整することにより、樹脂3の膜厚をより均一に保つことが可能となる。なお、紫外線を照射する位置を外周側に移動するのは、上述のように、旋回駆動部174の旋回運動により実現され、移動速度も旋回運動の速度によって調整される。
ここで、図6をも参照して、樹脂3の外周側への広がりと光線照射装置17からの紫外線照射位置の移動との関係を説明する。図6は、ディスク4の回転による樹脂3の広がり速度と、紫外線照射位置の移動速度との関係を説明する模式図である。低速回転速度V1でディスク4を回転しても、樹脂3は遠心力により外周側に広がる。そのときの樹脂3の広がりの速度は、樹脂3の粘性や回転速度、ディスク基板1、1’の所定の間隔によっても異なるが、典型的には1〜5mm/sec程度である。それに対し、照射部171を外周側に走行する走行速度、すなわち光線照射装置17からの紫外線を照射する位置の移動速度は、樹脂3の広がりの速度よりも速くすることが好ましく、例えば10〜50mm/secとする。そこで、図6に示すように、僅かに紫外線照射を受け、外周側に広がろうとする樹脂3は、移動する紫外線照射に追いつかれ、紫外線照射を受けて硬化する。すなわち、僅かにでも紫外線照射の影響を受けた樹脂3が外周側に広がり、ディスク4の外周から飛散することがない。
なお、外周側になると、ディスク4上の外周側の点は内周側の点より早く回転移動しており、同じ走行速度で照射部171を移動すると、外周側ほど紫外線の照射量が減少する。しかし、紫外線の照射量は徐々に減少するので、樹脂3の硬化の程度が急激に変化することはなく、樹脂3の厚さが不均一になる原因とはならない。すなわち、外周側でも、ゲル状となりその後の回転の遠心力により外周に広がらない程度には硬化するような紫外線の照度強度とする。あるいは、外周側となる程に照射部171の走行速度を遅くしてもよく、この場合には、外周側と内周側との樹脂3の硬化の程度を均一とすることができる。あるいは、紫外線の照射強度を外周となる程に強くして、同じ走行速度で照射部171を走行してもよい。この場合には、紫外線の照射強度を調整することにより、均一な樹脂3の硬化を得られる。また、外周になる程に樹脂3の膜厚が薄くなり易い場合には、照射部171の走行速度を外周側となる程に速くすることが要求される。この場合にも、紫外線の照射強度を外周になるに従って大きくすることで、樹脂3の硬化状態を調整できる。なお、紫外線の照射強度は、紫外線光源176での紫外線の発生量を調節しても、照射部171がレンズ機構を有する場合にはレンズの調節により調節しても、あるいは、垂直駆動部173の上下移動により調節してもよい。
図5に戻り、スピンナ16におけるディスク4の回転と、光線照射装置17の紫外線照射について説明を続ける。光線照射装置17の紫外線を照射する位置Rは、ディスク4の外周に至る手前の位置R2で止められる。そして、その後、紫外線の照射を受けて硬化した範囲の外側、すなわち紫外線の照射を受けていない部分の樹脂3の厚さが所定の厚さになる時刻t5まで低速回転速度V1での回転が持続され、時刻t5でスピンナ16の回転速度Vを低減し、時刻t6で回転速度Vが0(ゼロ)となる。低速回転速度V1での回転が持続されている間は、ディスク4での外周からは遠心力により樹脂3が飛散しており、紫外線の照射をディスク4の外周まで行うと、紫外線の照射を受けつつ硬化していない樹脂3が飛散する。光線照射装置17による紫外線の照射は、照射部171が位置R2に達した段階で、停止される。紫外線の照射の停止は、紫外線光源176での紫外線の発生を停止してもよいし、あるいは、垂直駆動部173により、照射部171をディスク4から遠ざけ、ディスク4への紫外線の照射を実質的になくすことでもよい。その後、旋回駆動部174の旋回により照射部171および照射アーム172は待機位置に待避される。このように、旋回駆動部174と垂直駆動部173との動きにより、紫外線照射位置の移動、ディスク4の載置・搬出の障害となる照射部171、照射アーム172の待機、あるいは、照射の開始と停止を行うことができるので、装置構成が簡単となり、また、動作時間を短くすることができる。光線照射装置17の照射部171の高さを、スピンナ16の受け台16aに載置された状態のディスク4の表面に紫外線を照射するのに適当な高さに予め設定しておけば、垂直駆動部173を動作させることなく、旋回駆動部174による旋回動作のみでディスク4の所定範囲の照射を実現することができるため、さらに動作時間の短縮が可能となる。
樹脂3は一度紫外線の照射を受けると、紫外線吸光度特性や粘度などが変化するので、紫外線の照射を受けた樹脂3を新しい樹脂と混ぜて再利用することは難しい。そこで、ディスク4の外周に至る僅かに手前の位置R2で紫外線照射を止め、最外周の樹脂3に紫外線を照射しないようにし、その後の回転でも照射された樹脂が飛散しないように回転を制御しているので、ディスク4から飛散した樹脂3に紫外線の照射を受けた樹脂が混入することを防ぐことができる。特に前述の通りに、僅かにでも紫外線照射の影響を受けた樹脂3が外周側に広がり、ディスク4の外周から飛散することがないので、紫外線の照射を受けた樹脂がディスク4から飛散して混入することを防止できる。
図3に示すように、ディスク4から飛散した樹脂3は、コーターハウス40の壁面にあたり、自然落下してコーターハウス40の底面に集まる。その際に、吸引装置43で空気を吸引することにより、樹脂溜め42、吸引管41を介してコーターハウス40から空気が吸引される。コーターハウス40の中心部はスピンナ16の受け台16aにより塞がれているので、受け台16aの周囲から吸引管41に向けて空気を吸引し、すなわち、ディスク4の周囲に下方に向けての、また、コーターハウス40の底面から吸引管41への空気の流れが形成される。よって、ディスク4から飛散した樹脂3は、空気の流れにも押されて、吸引管41に流れる。吸引管41に流れた樹脂3は、樹脂溜め42の底部に集まる。樹脂溜め42では、上方に吸引装置43へ連通する開口が設けられているので、空気だけが吸引装置43に吸引される。そのため、樹脂3は樹脂溜め42に貯留される。なお、図3では、吸引管41が1本だけ示されているが、吸引管41は複数本備えられ、一つの樹脂溜め42に連通し、あるいは、複数の樹脂溜め42に連通してもよい。特に樹脂の粘性が高い場合には、複数の吸引管41をコーターハウス40の底面に配置した方が、樹脂3を樹脂溜め42に集め易い。樹脂溜め42に集められた樹脂3は、適宜取り出され、樹脂として再利用される。
なお、図7に示すように、紫外線の照射を停止した後に、一端回転速度Vを中速の回転速度V2まで上昇させてから、回転を停止してもよい。図7は、図5と同様に、時刻毎のスピンナ16によるディスク4の回転速度Vと、光線照射装置17による紫外線照射位置Rとの関係を表すグラフであり、横軸は時刻、縦軸はディスク4の回転速度(左側の軸)と紫外線照射位置(右側の軸)であり、太い線が回転速度Vを、細くマーカーの付いた線が紫外線照射位置Rを表す。図7のように、外周に至る手前まで紫外線を照射して樹脂3を硬化させた後、時刻t7で回転速度Vを回転速度V2まで上げることにより、硬化していない外周の樹脂3を早く薄くすることができ、作業効率が向上する。なお、回転速度V2は、硬化した樹脂が回転により飛散しないような回転速度である。特に、樹脂膜形成装置100において、樹脂3の展延・硬化が作業工程のボトルネックとなる場合に、僅かな時間の短縮でも、樹脂膜形成装置100全体の作業効率の向上に寄与する。また、一定の低回転速度V1で回転しながら紫外線の照射をすることなく、紫外線の照射を回転速度V3から回転速度V1まで徐々に下げる間に行い、すなわち、紫外線を照射している時間(時刻t2から時刻t4)をかけて回転速度を高速の回転速度V3から低速の回転速度V1まで下げるようにしてもよい。この場合には、図5あるいは図7のグラフにおいて、時刻t3がなく、時刻t2から時刻t4にかけて回転速度がV3からV1に下げられる。回転速度の下げ方も、図5あるいは図7では時刻に対して直線的に下げているが、直線的に下げなくてもよい。また、時刻t3から時刻t4の間では、必ずしも一定の回転速度にする必要はなく、膜厚の状態によって、回転速度を上昇させたり、下降させたりしても構わない。この間に回転速度を上昇または下降させることによって、ディスク4の膜厚を高精度に制御することができる。
図1に戻り、樹脂膜形成装置100による2枚のディスク基板1、1’を貼り合わせたディスク4の製造方法についての説明を続ける。ディスク4は、スピンナ16A、16Bから移載装置15により受け台18に載置される。移載装置15が3本のアームを有し、アームの開き角がターンテーブル11の受け部11aのディスク4を搬出される位置、スピンナ16および受け台18によって作られる角度と一致しているので、受け部11aからスピンナ16への樹脂3の展延・硬化を行う前のディスク4の移載と、スピンナ16から受け台18への樹脂3の展延・硬化を行った後のディスク4の移載とを同時に行うことができ、効率がよい。受け台18に仮置きされたディスク4は、移載装置19によりターンテーブル20の受け部に移載される。受け台18を介してスピンナ16からターンテーブル20へディスク4を移載することにより、スピンナ16の作動とターンテーブル20の作動との間にタイミングの差が生じても不都合なく樹脂膜形成装置100を稼働することができるが、受け台18および移載装置19を備えず、移載装置15によりスピンナ16からターンテーブル20へディスク4を移載してもよい。
ターンテーブル20は、90度ずつ間欠的に回転することにより、ディスク4を硬化装置21に送り、また、ディスク4が載置された位置に戻す。ターンテーブル20上の同じ位置で、ディスク4を載置・搬出するので、一つの移載装置19にてディスク4の載置・搬出が可能となる。硬化装置21は、ディスク4全体に紫外線を照射し、光線照射装置17にて紫外線の照射を受けていない樹脂3、あるいは、半硬化状態であった樹脂3を完全に硬化する。ここで、完全に硬化するとは、樹脂3が固化することをいう。樹脂3が完全に硬化したディスク4は移載装置19により、ターンテーブル22に移載される。受け台18、ターンテーブル20およびターンテーブル22の位置関係は移載装置19の2本のアームにより作られる角度と一致しているので、移載装置15と同様に、受け台18からターンテーブル20へのディスク4の移載、ターンテーブル20からターンテーブル22へのディスク4の移載とを同時に行うことができ、効率がよい。
ターンテーブル22は、90度ずつ間欠的に回転することにより、ディスク4を反転装置23および除電装置24に送る。反転装置23では、後の検査のため、ディスク4に形成された膜の状態に応じてディスク4の上下面を反転する。そして、除電装置24にてイオン化された空気がディスク4の上下面に吹き付けられ、ディスク4の表面にホコリ等が付着していても除去され、表面が清浄化される。表面が清浄化されたディスク4は、移載装置25により、検査装置26に移載される。検査装置26では、ディスク4の製品としての検査を行う。例えば、ディスク基板1とディスク基板1’との位置関係のずれや傷の有無を検査する。その際に、除電装置24にてホコリ等が除去されているので、検査においてホコリ等を傷と誤認したり、ディスク基板1、1’の位置の誤認がなく、信頼性が向上する。
検査装置26での検査を終えたディスク4は、移載装置25により、昇降ステージ27に移載される。ターンテーブル22のディスク4を搬出する位置、検査装置26および昇降ステージ27の位置関係も移載装置25の2本のアームにより作られる角度と一致しているので、移載装置15、19と同様に、ターンテーブル22から検査装置26へのディスク4の移載と、検査装置26から昇降ステージ27へのディスク4の移載とを同時に行うことができ、効率がよい。昇降ステージ27によりディスク4は持ち上げられ、移載装置28のアーム先端の下面に当接し、アーム下面に設けられた吸着部により吸着保持される。移載装置28に吸着保持されたディスク4は、検査結果に応じて、検査結果が合格の場合には良品テーブル29に、検査結果が不合格の場合には、不良品テーブル30に移載される。良品テーブル29に載置されたディスク4は、良品テーブル29から後段の工程に送られ、出荷される。また、不良品テーブル30に載置されたディスク4は、不良品として処理される。昇降ステージ27により良品テーブル29あるいは不良品テーブル30に移載されるディスク4の高さが高くなるので、ディスク4は、良品テーブル29あるいは不良品テーブル30上で積み重ねることができる。また、昇降ステージ27により樹脂膜形成装置100からディスク4の搬出位置を高くするので、後段の処理工程を行い易くすると共に、ターンテーブル11、スピンナ16、光線照射装置17等、位置精度が高いことが要求される装置を低く安定よくすることができるが、良品テーブル29、不良品テーブル30等を同じ高さに設置して、昇降ステージ27を備えていなくてもよい。
次に、図8を参照して、光線照射装置17でディスク5の内周側から外周側に向けて照射位置を移動し、外周に至る手前で光線の照射を停止する別の例を説明する。図8は、図3と同様、スピンナ16と光線照射装置17およびスピンナ16に載置されたディスク5から漏れた樹脂3を捕捉するコーターハウス40、コーターハウス40で捕捉された樹脂3を吸引する樹脂吸引装置としての吸引管41、樹脂溜め42、吸引装置43並びに制御装置60を説明する部分断面ブロック図である。図8中、1点鎖線は、制御信号の伝達経路を示す。なお、図8では、ディスク5として、1枚のディスク基板1に保護膜としての樹脂膜3を形成するだけで、2枚のディスク基板を貼り合わせるディスク4とは異なるディスク5を示しているが、ディスク5ではなく、ディスク4を用いてもよい。
図8においては、光線照射装置17の照射部171からディスク5への紫外線の照射を遮断するシャッター46がコーターハウス40の側壁から延伸している点で、図3とは異なる。すなわち、紫外線の照射を停止する位置R2から外周側の照射部171の経路において、照射部171とディスク5との間にシャッター46として、紫外線を遮断する板を配置する。シャッター46を備えることにより、照射部171が停止せず、あるいは、上昇してディスク5から遠ざけられなくても、シャッター46に紫外線が遮蔽されることにより、ディスク5への紫外線の照射が停止される。
なお、シャッター46をコーターハウス40の側壁を支点として回動可能とし、あるいは、折りたたみまたは伸縮可能とし、ディスク5の載置・搬出のときに、ディスク5の移送の障害とならない位置に待避させることが好ましい。あるいは、シャッター46は、照射部171の直線あるいは円弧状の経路の直下にだけ配置すればよいので、ディスク5の載置・搬出をディスク5を傾斜させ、シャッター46と接触しないようにして移送してもよい。
続いて、図9を参照して、光線照射装置180でディスク4の内周側から外周側に向けて照射位置を移動し、外周に至る手前で光線の照射を停止する別の例を説明する。図9は、スピンナ16と光線照射装置180およびスピンナ16に載置されたディスク4から漏れた樹脂3を捕捉するコーターハウス40、コーターハウス40で捕捉された樹脂3を吸引する樹脂吸引装置としての吸引管41、樹脂溜め42、吸引装置43並びに制御装置60を説明する部分断面ブロック図である。図9中、1点鎖線は、制御信号の伝達経路を示す。光線照射装置180は、照射部171が移動しながら紫外線を照射する構成ではなく、小さく連続的に配置された発光ダイオード(LED)181a、181b、・・・が順次点灯することにより、照射位置をディスク4の内側から外側に移動する。最外周のLED181jがディスク4の外周に至る手前までしか配置されていないので、紫外線の照射は、ディスク4の外周に至る手前で停止される。なお、図9では、LED181a〜181jを10個配置したように図示しているが、より多数のLEDを配置してもよい。各LED181a〜181jの間隔は、例えば5mm以下とし、あるいは、2mm以下とし、ディスク4の内側のLED181aから順次点灯して、連続的な照射の移動とする。紫外線の照射位置は、厳密な意味では連続的に移動してはいないが、複数のLED181a〜181jが内周側から外周側に向けて順次発光することにより、樹脂が内周側から外周側に向けて順次硬化するので、実質的に連続的に移動することになる。LEDは、ディスク4の半径方向に直線的に配置されてもよいし、あるいは、斜めに配置しても、千鳥掛けに配置してもよく、ディスク4の半径方向に連続的に移動しながら紫外線を照射できればよい。なお、紫外線を発生するのはLEDには限られず、他のランプでもよいが、ここでは、LEDとして説明する。
光線照射装置180では、各LED181a〜181jの点灯は、0secおきに点灯する。すなわち、内周側のLEDが消灯されると同時に隣接する外周側のLEDが点灯する。なお、0.1sec未満のような僅かな時間の点灯時間の間隔あるいは点灯時間の重複があってもよい。いずれの場合においても、樹脂3の膜厚が所定の厚さで一様となるように、内側から外側に向けて順次紫外線を照射する。LED181a〜181jの点灯および消灯は、LED制御装置188により制御される。LED制御装置188は、制御装置60により制御され、スピンナ16の回転あるいはディスク4の載置等とのタイミングを調整することが好ましい。このように、照射位置を内周側から外周側に連続的に移動するのに、LEDを内周側から外周側に向けて順次点灯・消灯する構成とする光線照射装置180では、機械的な可動部が減少するので、装置が単純化し、機械的故障の発生を抑えることができる。一方、光線照射装置17のように、旋回駆動部174の旋回により照射アーム172を介して照射部171を走行させる構成とすると、紫外線照射位置の厳密な意味での連続移動が容易であり、また、スピンナ16上から照射部171および照射アーム172を待避することが容易でディスク4をスピンナに載置し搬出し易い。
樹脂膜形成装置100では、図1に示すように、ターンテーブル11、ターンテーブル20およびターンテーブル22にて、ディスク4が、樹脂供給装置13、硬化装置21等の処理装置に送られるものとして説明したが、ターンテーブルに備えられる処理装置は、図1に示す例には限られず、また、ターンテーブルではなく、ベルトコンベア等により順次処理装置に搬送されてもよい。
また、樹脂膜形成装置100では、間に樹脂3を挟んでディスク基板1、1’を貼り合わせるための接着剤としての樹脂膜を形成するものとして説明したが、図8に示すディスク5のように、ディスク基板1の保護膜としての樹脂膜を形成する装置として用いてもよい。あるいは、ディスク重ね合わせ装置14等を備えず、上記で説明した樹脂の展延と硬化の手法を、保護膜を形成する装置に用いても、同様の効果が得られる。
ここで、図10を参照して、樹脂膜の形成方法についてまとめる。図10は、本発明に係る樹脂膜の形成方法の要部を説明するフロー図である。先ず、ディスク基板の孔の周囲に樹脂を円環状に塗布する(ステップS10)。必要に応じて、樹脂が塗布されたディスク基板の樹脂が塗布された面に、ディスク基板を重ねる(ステップS12)。ディスク基板は重ねずに、ステップ12をスキップしてもよい。ディスク基板に樹脂が塗布された、あるいは、ディスク基板が重ね合わされたディスクをスピンナに載置する(ステップS20)。あるいは、ディスクをスピンナに載置(ステップS20)した後に、樹脂をディスクに塗布(ステップS10)してもよい。
スピンナでディスクを高速回転し(ステップS30)、その後に、回転速度を減速する(ステップS40)。回転速度を減速したならば、あるいは回転速度を減速中に、紫外線をディスクの内周側の位置に照射し始める(ステップS50)。紫外線の照射位置をディスクの内周側から外周側に向けて移動する(ステップS60)。紫外線の照射位置がディスクの外周に至る手前で照射を停止する(ステップS70)。ディスクを回転している間にディスクから漏れた樹脂を回収する(ステップS80)。なお、図10のフロー図では、樹脂の回収(ステップS80)が紫外線の照射を停止した(ステップS70)後に行われるように図示されているが、ディスクを回転している間(ステップS30〜S70)中、樹脂の回収が行われてもよい。その後、ディスクの回転を停止する(ステップS90)。なお、ディスクの回転は完全に停止されなくても、遠心力により樹脂がディスクから漏れなくなる程度に減速することでもよい。そして、ディスク全面に紫外線を照射し、樹脂を完全に硬化させる(ステップS100)。なお、移動しながら照射する紫外線(ステップS50から70)により、照射を受けた部分の樹脂が完全に硬化しているときには、ステップS100での紫外線の照射は、硬化されていないディスクの外周近傍だけでもよい。
なお、上記の樹脂膜形成方法を、樹脂膜形成装置100ではなく、如何なる構成の樹脂供給装置、スピンナ、紫外線照射装置に行わせてもよく、例えば、各個別の装置を用いてもよい。また、上記の樹脂膜形成方法に制御するプログラムを制御装置に組み込むことにより、樹脂膜を形成してもよい。
図11に本発明に係る樹脂膜形成装置・方法にて形成した樹脂膜の厚さの分布と従来技術により形成した樹脂膜の厚さの分布を示す。図11において、(a)は従来技術により形成した樹脂膜のディスク上の半径位置での分布を、(b)は本発明により形成した樹脂膜のディスク上の半径位置での分布を表すグラフで、(a)、(b)共に、横軸はディスク上の半径位置、縦軸は測定した樹脂膜厚さの最大値と最小値(左側の軸)と樹脂膜厚さの最大値と最小値との差(周方向の膜厚のバラツキ)である。
ここで、従来技術により形成した樹脂膜のディスク上の半径位置での分布とは、特開平2004−280927号公報に記載のように、ディスク基板の孔の周囲に円環状に樹脂を塗布した後、高速回転により樹脂を展延し、樹脂が展延しない程度の遅い回転速度で回転させながら内周側から所定の厚さの樹脂に紫外線を照射し、再度高速回転により樹脂を展延した後、遅い回転速度で所定の厚さの樹脂に紫外線を照射し、この操作を繰返して形成した樹脂膜の同心円状の各半径位置の厚さを数点測定して求めた分布である。一方、本発明により形成した樹脂膜のディスク上の半径位置での分布とは、ディスク基板の孔の周囲に円環状に樹脂を塗布した後、高速回転により樹脂を展延し、回転速度を減速させて樹脂の展延する速度を遅めて樹脂膜の厚さが所定厚さになるのに合わせて内周側から外周側に徐々に位置を移動しながら紫外線を照射し、外周に至る手前で照射を停止して形成した樹脂膜について、同様に計測した厚さの分布である。
図11(a)に示す従来技術により形成した樹脂膜の厚さの分布においても、厚さのバラツキは小さく抑えられはするものの、図11(b)に示す本発明により形成した樹脂膜の厚さの分布において、第1の回転速度による高速回転の後に、第2の回転速度による低速回転で樹脂が展延しているときに、内周から外周へと紫外線を連続的に照射しているため、更にバラツキが小さく、膜厚がより均一になっており、次世代大容量光ディスク等、より精度を要求されるディスクに適用するのに好適であることが分かる。
図12は、樹脂の紫外線領域における吸光度特性の比較を説明するグラフで、横軸は紫外線領域での波長と、縦軸は吸光度としている。図12において、曲線Aは未使用の樹脂の吸光度を、曲線Bは本発明による樹脂膜形成においてディスクから漏れ回収された樹脂の吸光度を、曲線Cは硬化しない程度に紫外線を照射した後の樹脂の吸光度を表す。吸光度により紫外線硬化型樹脂の硬化反応の程度を判断することができ、紫外線硬化反応が進行すると紫外線波長領域での吸光度が変化する。曲線Cの紫外線を照射した樹脂の吸光度は、曲線Aの紫外線照射前の樹脂の吸光度と比べて、吸光度が大きく変化しており、紫外線硬化反応が進んでいることが分かる。それに対して、曲線Bの本発明による樹脂膜形成においてディスクから漏れ回収された樹脂の吸光度は、曲線Aの吸光度と比べて全く変化しておらず、曲線Bは曲線Aと重なっている。すなわち、本発明による樹脂膜形成においてディスクから漏れ回収された樹脂は、紫外線硬化反応が全く進んでおらず、再利用が充分に可能であることがわかる。
本発明に係る樹脂膜形成装置の構成を説明する平面図である。 (a)はディスク重ね合わせ装置の全体構成とその動きを説明する側面図であり、(b)はディスク重ね合わせ装置によりディスク基板を吸着保持している状態を説明する拡大部分断面図である。 スピンナと光線照射装置およびスピンナに載置されたディスクから漏れた樹脂を捕捉するコーターハウス、コーターハウスで捕捉された樹脂を吸引する樹脂吸引装置並びに制御装置を説明する部分断面ブロック図である。 光線照射装置の照射部の走行を説明する斜視図である。 時刻毎のスピンナによるディスクの回転速度と、光線照射装置による紫外線照射位置との関係を表すグラフである。 ディスクの回転による樹脂の広がり速度と、紫外線照射位置の移動速度との関係を説明する模式図である。 時刻毎のスピンナによるディスクの回転速度と、光線照射装置による紫外線照射位置との関係を表すグラフである。 スピンナと光線照射装置およびスピンナに載置されたディスクから漏れた樹脂を捕捉するコーターハウス、コーターハウスで捕捉された樹脂3を吸引する樹脂吸引装置並びに制御装置を説明する部分断面ブロック図である。 スピンナと光線照射装置およびスピンナに載置されたディスクから漏れた樹脂を捕捉するコーターハウス、コーターハウスで捕捉された樹脂を吸引する樹脂吸引装置並びに制御装置を説明する部分断面ブロック図である。 本発明に係る樹脂膜の形成方法の要部を説明するフロー図である。 (a)は従来技術により形成した樹脂膜のディスク上の半径位置での分布を表すグラフ、(b)は本発明により形成した樹脂膜のディスク上の半径位置での分布を表すグラフである。 樹脂の紫外線領域における吸光度特性の比較を説明するグラフで、曲線Aは未使用の樹脂の吸光度を、曲線Bは本発明による樹脂膜形成においてディスクから漏れ回収された樹脂の吸光度を、曲線Cは硬化しない程度に紫外線を照射した後の樹脂の吸光度を表す。
符号の説明
1、1’ ディスク基板
2 孔
3 樹脂
4、5 光ディスク
10 ディスク載置アーム
11 ターンテーブル
11a、b 受け部
12 反転装置
13 樹脂供給装置
13a 供給ノズル
14 ディスク重ね合わせ装置
15 移載装置
16(16A、16B) スピンナ
16a 受け台
16b 回転軸
16c 回転駆動装置
17(17A、17B) 光線照射装置
18 受け台
19 移載装置
20 ターンテーブル
21 硬化装置
22 ターンテーブル
23 反転装置
24 除電装置
25 移載装置
26 検査装置
27 昇降ステージ
28 移載装置
29 良品テーブル
30 不良品テーブル
40 コーターハウス
41 吸引管
42 樹脂溜め
43 吸引装置
46 シャッター
60 制御装置
111 ディスク受け台
112 突起
113 切欠き
140 カラム
141 アーム
142 吸着部
143 吸着面
144 真空部
145 懸架部
146 真空チューブ
171 照射部
172 照射アーム
173 垂直駆動部
174 旋回駆動部
175 光ファイバ
176 紫外線光源
178 照射制御装置
180 光線照射装置
181 LED
188 LED制御装置
R1 紫外線の照射を開始するディスク内周側の位置
R2 紫外線の照射を停止するディスク外周側の位置
V1、V2、V3 ディスクの回転速度

Claims (10)

  1. 中心に孔を有する円板状のディスクを載置し、該ディスクを前記孔を中心に回転させるスピンナと;
    前記ディスクの前記孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂供給装置と;
    前記スピンナに載置されたディスクの前記樹脂を硬化する光線を照射する光線照射装置であって、前記スピンナに載置されたディスクの内周側から外周側に向けて前記光線の照射位置を移動し、前記ディスクの外周に至る手前で前記光線の照射を停止する光線照射装置とを備える;
    樹脂膜形成装置。
  2. 前記光線照射装置は、前記スピンナに載置されたディスクの内周側から外周側に向けて、前記光線の照射位置を連続的に移動する;
    請求項1に記載の樹脂膜形成装置。
  3. 前記スピンナは、第1の回転速度で前記ディスクを回転させて前記孔の周囲に塗布された前記樹脂を展延し、その後に前記第1の回転速度より遅い第2の回転速度で前記ディスクを回転させ;
    前記光線照射装置は、前記スピンナが前記第2の回転速度で前記ディスクを回転させているときに、前記光線を前記ディスクに照射し始める;
    請求項1または請求項2に記載の樹脂膜形成装置。
  4. 前記樹脂供給装置により前記樹脂が塗布されたディスクに、前記樹脂が塗布された面側から、前記ディスクとは別のディスクを重ねるディスク重ね合わせ装置を備える;
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の樹脂膜形成装置。
  5. 前記スピンナに載置されたディスクから漏れた前記樹脂を吸引する樹脂吸引装置を備える;
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の樹脂膜形成装置。
  6. 前記展延され、前記光線照射装置により光線を照射された樹脂に、再度光線を照射する硬化装置を備える;
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の樹脂膜形成装置。
  7. 中心に孔を有する円板状のディスクの該孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂供給工程と;
    前記樹脂供給工程により前記樹脂を塗布された前記ディスクを第1の回転速度で回転させる第1回転工程と;
    前記第1回転工程に続いて、回転速度を低減する減速工程と;
    前記減速工程と同時に、あるいは、前記減速工程に続いて、前記樹脂を硬化させる光線の照射位置を前記ディスクの中心側から外周側に向けて移動しながら、前記樹脂を硬化させる光線照射工程と;
    前記光線の照射を、前記ディスクの外周を照射する手前で停止する光線照射停止工程とを備える;
    樹脂膜形成方法。
  8. 前記ディスクに塗布された前記樹脂であって、前記ディスクから漏れた樹脂を回収する樹脂回収工程を備える;
    請求項7に記載の樹脂膜形成方法。
  9. 前記光線照射停止工程の後に、前記樹脂を硬化させる光線を照射する第2の光線照射工程を備える;
    請求項7または請求項8に記載の樹脂膜形成方法。
  10. 中心に孔を有する円板状のディスクに樹脂膜を形成する樹脂膜形成装置を制御するための制御装置可読のプログラムであって、
    前記ディスクの前記孔の周囲に樹脂を塗布する樹脂塗布ステップと;
    前記樹脂が塗布された前記ディスクを載置した前記スピンナを第1の回転速度で回転させる回転ステップと;
    前記回転ステップに続いて、前記スピンナの回転速度を減速する減速ステップと;
    前記減速ステップに続いて、前記ディスクの内周側から外周側に向けて光線を照射する光線照射ステップと;
    前記光線の照射を、前記ディスクの外周を照射する手前で停止する光線照射停止ステップと;
    プログラム。
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