JP2002175648A - ディスク製造装置 - Google Patents

ディスク製造装置

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JP2002175648A
JP2002175648A JP2000370203A JP2000370203A JP2002175648A JP 2002175648 A JP2002175648 A JP 2002175648A JP 2000370203 A JP2000370203 A JP 2000370203A JP 2000370203 A JP2000370203 A JP 2000370203A JP 2002175648 A JP2002175648 A JP 2002175648A
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disk
substrate
curable composition
substrates
disk substrate
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Katsuhide Ebisawa
勝英 蛯沢
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズの異なるディスクを製造する場合に段
取り替えの手間をなくし、製造効率の低下を招くことな
くディスクの製造を可能にする。 【解決手段】 ディスク基板やディスクのサイズが異な
ったとしても変化することがない中央部分、すなわちサ
イズの最も小さいディスク基板またはディスクの外周縁
より内側部分でその存在を検出するように、ディスク検
出センサ25を上述の中央部分に配置することにより、
サイズの変更に合わせて各部の機器を移設したり交換し
たりしなくても、ディスク基板やディスクの移動をトレ
ースすることが可能となる。これにより、段取り替えの
手間をなくして製造効率の低下を招くことなくサイズの
異なるディスクの製造を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディジタル
・ビデオ/バーサタイル・ディスク(以下、これをDV
Dと略記する)等の光ディスク等を製造するときに用い
て好適なディスク製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、デジタル・ビデオ/バー
サタイル・ディスク、いわゆるDVDを製造する際に
は、2枚のディスク基板を、紫外線硬化性組成物等を接
着剤として貼り合わせる手法が採用されている。ここで
いう紫外線硬化性組成物には、少なくともカチオン型紫
外線硬化性組成物とラジカル重合型紫外線硬化性組成物
とが含まれる。
【0003】このうち、カチオン型紫外線硬化性組成物
を用いてディスクを製造するには、一方のディスク基板
の表面に向けてカチオン型紫外線硬化性組成物を落下さ
せ、その落下の過程でカチオン型紫外線硬化性組成物に
紫外線を照射しながら、そのカチオン型紫外線硬化性組
成物を一方のディスク基板上に塗布する。そして他方の
ディスク基板を重ね合わせて貼り合わせ、両ディスク基
板間でカチオン型紫外線硬化性組成物を展延させる。そ
の後、カチオン型紫外線硬化性組成物が硬化することに
より2枚のディスク基板が接着し、1枚のディスクが出
来上がるので、これについて良/不良の検査を行って最
終的に製品としてのディスクを得るという工程を経る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にしてディスクを製造する装置は、通常、ある径サイズ
(例えばφ120mm)のディスクのみを製造するように
各部が対応している。このような装置において、径の異
なるディスクを製造しようとする場合、そのままでは、
当然のことながら各部において支障が生じる。
【0005】そこで、各部の構成をそれぞれの径に対応
させる必要があるわけであるが、このときに各部の機
器、例えばディスク基板やディスクを搬送する手段や、
搬送されるディスク基板やディスクの移動をトレースす
るセンサ等の部品を交換しなければならないのでは、デ
ィスクのサイズを変更する場合に、その段取り替えに多
大な手間がかかり、結果としてディスクの製造効率を低
下させてしまうことになる。
【0006】本発明は、以上のような問題点を考慮して
なされたもので、サイズの異なるディスクを製造する場
合に段取り替えの手間をなくし、製造効率の低下を招く
ことなくディスクの製造を可能にすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明者は、次のような構成のディス
ク製造装置を採用することとした。すなわち、本発明に
係るディスク製造装置は、2枚のディスク基板を紫外線
硬化性組成物を接着剤として貼り合せて1枚のディスク
とするディスク製造装置であって、径の異なる複数のサ
イズが用意される前記ディスク基板またはこれらを貼り
合わせてなるディスクを目的の地点に搬送するディスク
搬送手段と、該ディスク搬送手段により前記ディスク基
板またはディスクが前記目的の地点に搬送されたか否か
を検出するディスク検出手段とを備え、該ディスク検出
手段が、前記複数のサイズの最も小さいディスク基板ま
たはディスクの外周縁より内側を目標としてすべてのサ
イズのディスク基板またはディスクの検出を行うことを
特徴とするものである。
【0008】このディスク製造装置によれば、ディスク
検出手段が、ディスク搬送手段によって搬送されるディ
スク基板やディスクの存在を、それらのサイズが異なっ
たとしても変化することがない中央部分、すなわちサイ
ズの最も小さいディスク基板またはディスクの外周縁よ
り内側部分で検出するため、サイズの変更に合わせてデ
ィスク検出手段を移設したり交換したりしなくても、デ
ィスク基板やディスクの目的の地点への移動を検知する
ことが可能となる。つまり、製造するディスクのサイズ
を変更する場合にもそのままの装置構成でディスク基板
やディスクのトレースが可能となり、段取り替えの手間
が省かれるので、製造効率の低下を招くことなくサイズ
の異なるディスクの製造を行うことができる。
【0009】ところで、製造するディスクのサイズを変
更するのであれば、それに合わせて一方のディスク基板
に塗布する紫外線硬化性組成物の塗布位置を変更する必
要がある。これを行わなければ、貼り合わせたディスク
基板間から紫外線硬化性組成物がはみ出したり、逆に紫
外線硬化性組成物が縁まで行き渡らずに空隙が生じたり
して、ディスクが製品として機能しないものになってし
まうからである。
【0010】そこで、本発明に係るディスク製造装置に
は、2枚のディスク基板のいずれか一方の貼り合わせ面
に向けて紫外線硬化性組成物を吐出する吐出手段と、一
方のディスク基板を紫外線硬化性組成物の吐出と同期し
て周方向に回転させる回転手段と、吐出手段を一方のデ
ィスク基板の径方向に移動させる移動手段とを設けるこ
とが望ましい。
【0011】紫外線硬化性組成物はディスク基板の貼り
合わせ面にリング状をなすように塗布されるが、この工
程は、吐出手段から貼り合わせ面に向けて紫外線硬化性
組成物を吐出、落下させると同時に、これと同期してデ
ィスク基板を回転させることによって行われる。このと
き、塗布に先んじて吐出手段をディスク基板の径方向に
移動させれば、リング状に塗布される紫外線硬化性組成
物の塗布径をディスク基板のサイズにとって適切な大き
さに調節することが可能である。つまり、製造するディ
スクのサイズを変更する場合にもそのままの装置構成で
紫外線硬化性組成物の塗布が可能となり、段取り替えの
手間が省かれるので、製造効率の低下を招くことなくサ
イズの異なるディスクの製造を行うことができる。
【0012】さらに、製造するディスクのサイズを変更
するのであれば、それに合わせて紫外線硬化性組成物の
塗布量も調節する必要がある。これを行わなければ、上
記と同様に紫外線硬化性組成物がはみ出したり逆に空隙
が生じたりしてディスクが製品として機能しないものに
なってしまうからである。
【0013】そこで、本発明に係るディスク製造装置に
は、一方のディスク基板に対する紫外線硬化性組成物の
塗布量を、該ディスク基板のサイズに応じて増減させる
ことが望ましい。具体的には、ディスク基板の回転速度
は一定のまま、紫外線硬化性組成物の吐出手段からの単
位時間当たりの吐出量を変化させたり、吐出量は一定の
まま、ディスク基板の回転速度を変化させたりすること
が考えられ、そのいずれによっても塗布量の調節が可能
である。
【0014】さらに、本発明に係るディスク製造装置に
は、ディスク搬送手段に、サイズの最も小さいディスク
基板またはディスクの外周縁よりも内側でその上面に吸
着する吸着部を設けることが望ましい。ディスク基板や
ディスクを、それらの径が変わったとしても変化するこ
とがない中央部分を利用して吸着保持して搬送するので
ある。これによると、製造するディスクのサイズを変更
する場合にもそのままの装置構成でディスク基板やディ
スクの搬送が可能となり、段取り替えの手間が省かれる
ので、製造効率の低下を招くことなくサイズの異なるデ
ィスクの製造を行うことができる。
【0015】本発明に係る第1の実施形態をDVDの製
造を例にして説明する。図1にはDVD製造装置の概略
構成を示す。図において符号R1はディスク基板取出
部、R2はディスク作成部、R3はディスク検査部、R
4はディスク払出部であり、いずれも図示しないケース
の内部に収納されている。
【0016】ディスク基板取出部R1は、貼り合わされ
て1枚のディスク(DVD)をなす2枚のディスク基板
1a,1bをディスク保持器2に別々に積層してストッ
クしておくストックエリアA1と、各ディスク保持器2
に保持されたディスク基板1a,1bを1枚ずつ取り出
す取出エリアA2とに分けて構成されている。
【0017】ディスク作成部R2は、ディスク基板1a
の貼り合わせ面にカチオン型紫外線硬化性組成物を塗布
する塗布装置3と、カチオン型紫外線硬化性組成物を塗
布されたディスク基板1aとディスク基板1bとを貼り
合わせる貼り合わせ装置5と、貼り合わされた2枚のデ
ィスク基板1a,1bすなわちディスク1を周方向に回
転させることでこれらの間に介在するカチオン型紫外線
硬化性組成物を展延する展延装置6と、展延を終えたデ
ィスク1の端面硬化処理を行う端面処理装置7と、端面
処理を終えたディスク1をディスク積層・端面処理ステ
ージDからディスク検査部R3、ディスク払出部R4へ
と移載する移載装置8とを備えて構成されている。
【0018】ディスク検査部R3は、ディスク1を検査
し良/不良を判定するディスク検査装置9によって構成
されている。ディスク払出部R4は、良品と判定された
ディスク1を払い出す良品払出部10と、不良品と判定
されたディスク1を払い出す不良品払出部11とによっ
て構成されている。
【0019】次に、上記のように構成されたDVD製造
装置によるディスク1の製造工程について説明する。ま
ず、ストックエリアA1に積み重ねられた一方のディス
ク基板1aがディスク作成部R2に供給される。ストッ
クエリアA1には複数のディスク基板1aがディスク保
持器2上に積層されており、ディスク保持器2をストッ
クエリアA1から取出エリアA2に移動させると、ディ
スク保持器2上に積層されたディスク基板1aのうち最
も上にある1枚が塗布ステージBの基板供給位置B1に
移される。
【0020】ディスク基板1aは、塗布ステージBへの
載置に際して反転装置12により反転される。この反転
動作は、前工程で貼り合わせ面に異物等が付着するのを
防止するために、ストックエリアA1においてはディス
ク基板1aが貼り合わせ面を下にしてストックされるた
めである。
【0021】基板供給位置B1に移されたディスク基板
1aは、塗布ステージBが図中矢印方向に回転すること
によって接着剤塗布位置B2に移される。接着剤塗布位
置B2に移されたディスク基板1aの貼り合わせ面に
は、紫外線を照射されたカチオン型紫外線硬化性組成物
Sがリング状に塗布される。カチオン型紫外線硬化性組
成物Sを塗布されたディスク基板1aは、塗布ステージ
Bがさらに回転することによって基板移載位置B3に移
され、そこからさらに貼り合わせ位置Cに搬送される。
【0022】ディスク基板1bは、ディスク基板1aが
カチオン型紫外線硬化性組成物の塗布および紫外線の照
射を受けている間に取出エリアA2から貼り合わせ装置
5に向けて搬送されるが、このディスク基板1bについ
ても、貼り合わせ面への異物等の付着を防止するため
に、貼り合わせ装置5への載置に際して反転装置12に
より反転される。
【0023】ディスク基板1aが貼り合わせ位置Cに到
達し、ディスク基板1bが貼り合わせ装置5に受け渡さ
れると、ディスク基板1bが、貼り合わせ位置Cに置か
れたディスク基板1aに対し反転装置12と同じ要領で
再度反転され、貼り合わせ面どうしを対向させて重ね合
わされる。重ね合わされたディスク基板1a,1bは、
カチオン型紫外線硬化性組成物Sを介して貼り合わされ
て1枚のディスク1となる。
【0024】貼り合わされたディスク1は展延装置6に
搬送される。展延装置6では、ディスク1が中央孔を利
用して把持されて自らの周方向に高速回転され、遠心力
を利用してカチオン型紫外線硬化性組成物の展延処理が
行われる。さらにこのとき、ディスク基板1a,1bの
中央孔を一致させることで軸心合わせが行われる。
【0025】展延処理を終えたディスク1はディスク積
層・端面処理ステージD上に搬送される。ディスク積層
・端面処理ステージDには、周方向に等間隔に離間して
4個のディスク保持器2が配置されており、ディスク1
は、まず積層位置D1に位置するディスク保持器2上に
搬送される。このディスク保持器2には、展延処理を終
えたディスク1が剛体ディスクGと交互に積層される。
【0026】複数のディスク1を積層状態に保持したデ
ィスク保持器2は、ディスク積層・端面処理ステージD
の回転に伴い予備硬化位置D2に移される。予備硬化位
置D2においては、複数枚のディスク1がディスク保持
器2に積層された状態で所定時間放置され、カチオン型
紫外線硬化性組成物の予備硬化処理が行われる。
【0027】予備硬化処理を終えたディスク1は、ディ
スク積層・端面処理ステージDの回転に伴ってディスク
保持器2ごと端面加温位置D3に移される。端面加温位
置D3においては、端面処理装置7によって端面近傍の
カチオン型紫外線硬化性組成物が加温され、硬化が促さ
れる。
【0028】端面硬化処理を終えたディスク1は、ディ
スク積層・端面処理ステージDの回転に伴いディスク保
持器2ごと分離位置D4に移される。移載装置8には、
同期して駆動する3本のアーム8a,8b,8cが設け
られており、分離位置D4のディスク保持器2に保持さ
れたディスク1がアーム8bによってディスク検査装置
9に搬送されると同時に、検査を終えたディスク1がア
ーム8cによって良品払出部10または不良品払出部1
1に搬送される。また、アーム8b,8cの回帰動作の
際には、分離位置D4のディスク保持器2に保持された
剛体ディスクGがアーム8aによって積層位置D1に搬
送され、展延装置6から次々に搬送されるディスク1と
交互に積層される。
【0029】ディスク検査装置9において不良品と判定
されたものは正規のラインから外され、良品と判定され
たもののみが良品払出部10に用意されたディスク保持
器2上に積層され、ディスク保持器2ごと後工程に搬送
される。
【0030】概ね上記のように構成されるDVD製造装
置において、ストックエリアA1にストックされたディ
スク基板1a,1bは上記の製造工程を辿ってディスク
1へと加工されるが、ディスク基板1aの取出エリアA
2から基板供給位置B1への搬送、基板移載位置B3か
ら貼り合わせ位置Cへの搬送、ディスク基板1bの取出
エリアA2から貼り合わせ装置5への搬送、ディスク1
の貼り合わせ位置Cから展延装置6への搬送、展延装置
6から積層位置D1への搬送に際しては、それぞれの搬
送区間に個々に設置されたディスク搬送装置(ディスク
搬送手段)20が使用される。
【0031】ディスク搬送装置20は、図2に示すよう
に、アーム21の先端に吸盤状の吸着部22が設けられ
たものである。アーム21内に形成されたエア流通路2
3は図示しない真空ポンプに連通しており、エア供給路
23を介して吸着部22からエアを吸引することによっ
て吸着部22にディスク基板1a,1b、またはディス
ク1を吸着し、吸着したこれらをディスク基板アーム2
1の揺動によって搬送する。
【0032】吸着部22は、ディスク基板1a,1bや
ディスク1の上面に吸着するべく吸盤状部を下方に向け
て設けられている。また、吸着部22は複数設けられる
が、各吸着部22は、ディスク基板1a,1bやディス
ク1の中央孔よりも大きく、かつ本ディスク製造装置に
よって製造可能なディスクサイズ(φ80mm,φ120
mm,φ130mm)のうち、外径の最も小さいサイズ(φ
80mm)の外周縁よりも小さい同心円上に等間隔に離間
して配置されている。
【0033】各ディスク搬送装置20によってディスク
基板1a,1b、またはディスク1を移載される先であ
る反転装置12の受け側12aおよび受け渡し側12
b、基板供給位置B1、貼り合わせ装置5、貼り合わせ
位置C、展延装置6、積層位置D1、さらにディスク検
査装置9には、ディスク搬送装置20によってディスク
基板1a,1b、またはディスク1が正しく搬送された
か否かを検出するディスク検出センサ(ディスク検出手
段)25が個々に設置されている。
【0034】ディスク検出センサ25は、図3に示すよ
うに、例えば基板供給位置B1にディスク基板1aが移
載された場合に、そのディスク基板1aが本ディスク製
造装置によって製造可能なディスクサイズのうち外径の
最も小さいものであってもその存在が検出できるよう
に、最小のディスク基板の外周縁よりも内側となる位置
に配置されている。
【0035】塗布装置3には、ディスク基板1aの貼り
合わせ面に向けてカチオン型紫外線硬化性組成物を落下
させながら紫外線を照射する落下照射型が採用されてい
る。この落下照射型の塗布装置3は、図4に示すよう
に、カチオン型紫外線硬化性組成物Sを吐出して落下さ
せるディスペンサ(吐出手段)30と、内面に反射板を
有する反応室31、紫外線照射用の光源32、ディスク
基板1aを軸心まわりに回転させるディスク基板回転機
構(回転手段)33と、ディスペンサ30をディスク基
板1aの径方向に移動させるディスペンサ移動機構(移
動手段)34とを備えている。
【0036】ディスペンサ30は、支持部材を介して反
応室31に固定されており、図示しない貯留部からの供
給を受けてカチオン型紫外線硬化性組成物Sを吐出す
る。ディスペンサ30においては、図示は省略するがス
テータとロータとを組み合わせることにより両者間に連
続する螺旋状の空間が形成されており、この螺旋状の空
間がロータを回転させることによりステータ内を移動す
る。そして、ロータを一方向に回転させると螺旋状空間
に満たされたカチオン型紫外線硬化性組成物Sが順次吐
出側に移動してノズルから脈動を生じることなく吐出割
合を一定に保ちながら吐出されるしくみとなっている。
また、ディスペンサ30においては、ロータの回転数を
変化させることでノズルからの吐出量を調節することも
可能である。
【0037】反応室31には、ディスペンサ30から吐
出されて落下するカチオン型紫外線硬化性組成物Sが通
過するための穴31a,31bが上下に離間して設けら
れている。光源32は、反応室31の内部にあってカチ
オン型紫外線硬化性組成物Sの落下軌道と略平行に設置
されている。なお、光源32には連続的に発光するタイ
プが採用されている。
【0038】また、反応室31には、光源32を冷却す
るための送風装置35が設置されている。送風装置35
は、外気を反応室31の内部に吸入して光源32に向け
て吹き付けるようになっており、光源32を冷却した空
気は排気管36を通じて反応室31の外に排出される。
【0039】落下途中のカチオン型紫外線硬化性組成物
Sに対する冷却風の影響をなくすため、反応室31の内
部には穴31a,31bに通じて紫外線透過性の筒体3
7が配設されており、光源32から発せられた紫外線
は、筒体37の内側を落下するカチオン型紫外線硬化性
組成物Sに対して筒体37の壁部を透して照射される。
また、上方に位置する穴31a、下方に位置する穴31
bには、カチオン型紫外線硬化性組成物の落下のタイミ
ングに合わせて開閉し、反応室31から漏れる紫外線を
遮るシャッタ38aおよびシャッタ38bそれぞれ設け
られている。
【0040】ディスク基板回転機構33は、ディスク基
板1aを貼り合わせ面を上にして載置するテーブル39
と、テーブル39をディスク基板1aの軸心まわりに回
転させる回転駆動部40とを備えている。
【0041】反応室31、ディスク基板回転機構33は
ともに基台41上に設置されているが、ディスク基板回
転機構33が基台41上の定位置に設置されているのに
対し、反応室31は基台41上に設置されたガイドレー
ル42に沿って移動可能に設けられている。ディスペン
サ移動機構34は、このガイドレール42と、ガイドレ
ール42に沿ってディスペンサ30を反応室31ごと往
復移動させる往復駆動部43とからなる。
【0042】ガイドレール42はテーブル39に載置さ
れるディスク基板1aの半径方向に配設されており、反
応室31は往復駆動部43によってガイドレール42に
沿ってディスク基板1aの半径方向に往復移動可能であ
る。ディスペンサ30は反応室31とともに移動するの
であるが、その移動範囲は鉛直上方から見て先端のノズ
ルがディスク基板1aの中心を通る直線上に設定されて
いる。
【0043】上記のように構成されたディスク製造装置
では、製造しようとするディスクのサイズを変更しよう
とする場合、ディスク基板1aに対するカチオン型紫外
線硬化性組成物の塗布位置を変更する作業と、剛体ディ
スクGを製造しようとするディスクのサイズに見合った
大きさのものに交換する作業とを行うだけでよい。
【0044】例えば、φ120mmのディスクの製造を行
っていた状態からφ80mmのディスクの製造を行う状態
へ移行するには、まず、塗布装置3において1回あたり
の吐出動作でφ80mmのディスク基板1a,1bを貼り
合わせる際に必要な量のカチオン型紫外線硬化性組成物
が吐出されるように、ディスペンサ30の設定を変更す
る(ロータの回転速度を低く設定する)。同時に、φ8
0mmのディスク基板1a,1bの貼り合わせに適した位
置にリング状の塗布がなされるように、ディスペンサ3
0をディスク基板1aの中心に近づける方向に移動させ
る。これらの動作は本ディスク製造装置の運転を制御す
る制御システム(図示略)上において作業内容を変更す
る指示を入力することにより自動的に行われる。
【0045】また、φ80mmのディスクの製造を行って
いた状態からφ130mmのディスクの製造を行う状態へ
移行するには、まず、塗布装置3において、1回あたり
の吐出動作でφ130mmのディスク基板1a,1bを貼
り合わせる際に必要な量のカチオン型紫外線硬化性組成
物が吐出されるように、ディスペンサ30の設定を変更
する(ロータの回転速度を高く設定する)。同時に、φ
130mmのディスク基板1a,1bの貼り合わせに適し
た位置にリング状の塗布がなされるように、ディスペン
サ30をディスク基板1aの中心から遠ざける方向に移
動させる。
【0046】上記の変更作業を行うとともに、ディスク
積層・端面処理ステージDの剛体ディスクGを、製造し
ようとするディスクに適合したものに交換する。この交
換作業は人手によるが、ディスク積層・端面処理ステー
ジD上にあるディスク保持器2ごと交換するだけでよ
い。以上の設定変更作業が終了したら、通常通り運転を
開始する。このときストックエリアA1には、製造しよ
うとするディスクに適合した大きさのディスク基板1
a,1bを用意しておくのは当然のことである。
【0047】このように、上記ディスク製造装置によれ
ば、ディスク検出センサ25が、デそれぞれの搬送区間
に設置されたディスク搬送装置20によって反転装置1
2の受け側12aおよび受け渡し側12b、基板供給位
置B1、貼り合わせ装置5、貼り合わせ位置C、展延装
置6、積層位置D1、さらにディスク検査装置9の各位
置に搬送されたディスク基板1a,1bやディスク1の
存在を、上記それぞれの箇所に設置されたディスク検出
センサ25が、それらディスク基板1a,1bやディス
ク1のサイズが変わったとしても変化することがない中
央部分、すなわちサイズの最も小さいディスク基板1
a,1bまたはディスク1の外周縁よりも内側で検出す
るので、サイズの変更に合わせてディスク検出センサ2
5を移設したり交換したりしなくても、ディスク基板1
a,1bやディスク1の移動をトレースすることが可能
である。つまり、製造するディスクのサイズを変更する
場合にもそのままの装置構成でディスク基板1a,1b
やディスク1のトレースが可能であり、段取り替えの手
間が省かれるので、製造効率の低下を招くことなくサイ
ズの異なるディスクの製造を行うことができる。
【0048】また、1回あたりの吐出動作でディスペン
サ30から吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物S
の量を調整するとともに、ディスペンサ30を移動させ
ることが可能であり、これによってディスク基板が如何
なるサイズであっても貼り合わせ面の適切な位置にカチ
オン型紫外線硬化性組成物Sをリング状に塗布すること
ができるので、製造しようとするディスクのサイズに合
わせて塗布装置3を交換する必要がない。
【0049】さらに、ディスク搬送装置20が、サイズ
の最も小さいディスク基板またはディスクの外周縁より
も内側でその上面に吸着する吸着部22を備えており、
ディスク基板1a,1bやディスク1が如何なるサイズ
であってもこれらを吸着保持して搬送することができる
ので、製造しようとするディスクのサイズに合わせてデ
ィスク搬送装置20を交換する必要がない。
【0050】つまり、上記ディスク製造装置によれば、
製造しようとするディスクのサイズを変更する場合、基
板供給位置B1、貼り合わせ装置5、貼り合わせ位置
C、展延装置6、積層位置D1の各位置に設けられるデ
ィスク検出センサ25や塗布装置3、ディスク搬送装置
20といった各部の機器を移設や交換をすることなくそ
のまま使用でき、段取り替えの手間が省かれるので、製
造効率の低下を招くことなくサイズの異なるディスクの
製造を行うことができる。
【0051】ところで、本実施形態においては、ロータ
の回転速度を変化させることによってディスペンサ30
の1回あたりの吐出量を調節したが、吐出量は一定と
し、ディスク基板の回転速度を変化させることによって
も同様の調節が可能である。
【0052】また、本実施形態においては落下照射型の
塗布装置3を採用したが、これにかえて近接型の塗布装
置を採用してもよい。近接型の塗布装置は、落下途中の
カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射する落下
照射型とは異なり、ディスク基板の1a貼り合わせ面に
近接した位置からカチオン型紫外線硬化性組成物を塗布
し、塗布を終えた後に紫外線を照射するものである。
【0053】本実施形態においては、ディスク1を周方
向に回転させて展延処理を行うスピンタイプの展延装置
6を採用したが、これにかえて押圧型の展延装置を採用
してもよい。なお、押圧型の展延装置を採用した場合
は、展延処理と同時に軸心合わせを行わないので、その
場合は展延装置の後にバッファ領域を設けておき、展延
処理を終えたディスク1を一旦このバッファ領域に移し
てから積層位置D1に搬送することが望ましい。
【0054】そしてこの区間のディスク搬送装置には、
窄めた状態で中心孔に挿通され、拡がることで中央孔に
当接してディスク1を保持する複数の爪部材を有するも
の(コレットチャックタイプ)、または収縮した状態で
中心孔に挿通され、膨張することで中央孔に当接してデ
ィスクを保持する風船部材を有するもの(エアピッカタ
イプ)を採用することが望ましい。これらはいずれも、
中央孔に内側から当接することで貼り合わされた2枚の
ディスク基板1a,1bどうしの軸心合わせを行う機能
を合わせもっているからである。
【0055】本実施形態においては、接着剤としてカチ
オン型紫外線硬化性組成物を用いた例を示したが、この
場合のカチオン型紫外線硬化性組成物としては公知慣用
の組成物を用いることができ、カチオン重合型の光開始
剤を含むエポキシ樹脂がこれに該当する。カチオン重合
型の光開始剤としては、スルホニウム塩、ヨードニウム
塩およびジアゾニウム塩等がある。さらに、カチオン型
紫外線硬化性組成物にかえてラジカル重合型紫外線硬化
性組成物を接着剤として用いてもよい。この場合のラジ
カル重合型紫外線硬化性組成物にも公知慣用のものが使
用できるが、例えばウレタンアクリレート等のオリゴマ
ーやトリメチロールプロパントリアクリレート等のよう
な、各種の(メタ)アクリロイル基を2つ以上有するラ
ジカル重合化合物とラジカル重合開始剤とを必須成分と
して含むものが望ましい。なお、ラジカル重合型紫外線
硬化性組成物に対する紫外線照射は、カチオン型紫外線
硬化性組成物を用いる場合とは異なり、スピンまたは押
圧によってラジカル重合型紫外線硬化性組成物を展延し
た後、貼り合わされたディスクの両側面から実施するこ
とになる。
【0056】また、本実施形態においては、塗布前のカ
チオン型紫外線硬化性組成物に対し紫外線照射を行う貼
り合わせ方法の一例を示したが、本発明は、スクリーン
印刷形式でディスク基板全面にカチオン型紫外線硬化性
組成物を塗布してから紫外線照射を行う貼り合わせ方法
においても、その主旨を逸脱しない範囲で適用すること
ができる。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、製造しようとするディスクのサイズを変更する場
合、装置の各所に設けられるディスク検出手段やディス
ク搬送手段、さらに塗布手段といった各部の機器を移設
や交換をすることなくそのまま使用できるので、段取り
替えの手間をなくして製造効率の低下を招くことなくサ
イズの異なるディスクの製造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態によるディスク製造装置の概略
全体構成図である。
【図2】 ディスク搬送装置の構成を示す斜視図および
断面図である。
【図3】 ディスク検出センサの配置を示す断面図であ
る。
【図4】 塗布装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 1a,1b ディスク基板 3 塗布装置 20 ディスク搬送装置(ディスク搬送手段) 22 吸着部 25 ディスク検出センサ(ディスク検出手
段) 30 ディスペンサ(吐出手段) 32 光源 33 ディスク基板回転機構(回転手段) 34 ディスペンサ移動機構(移動手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のディスク基板を紫外線硬化性組成
    物を接着剤として貼り合せて1枚のディスクとするディ
    スク製造装置であって、 径の異なる複数のサイズが用意される前記ディスク基板
    またはこれらを貼り合わせてなるディスクを目的の地点
    に搬送するディスク搬送手段と、 該ディスク搬送手段により前記ディスク基板またはディ
    スクが前記目的の地点に搬送されたか否かを検出するデ
    ィスク検出手段とを備え、 該ディスク検出手段が、前記複数のサイズの最も小さい
    ディスク基板またはディスクの外周縁より内側を目標と
    してすべてのサイズのディスク基板またはディスクの検
    出を行うことを特徴とするディスク製造装置。
  2. 【請求項2】 前記2枚のディスク基板のいずれか一方
    の貼り合わせ面に向けて前記紫外線硬化性組成物を吐出
    する吐出手段と、 前記一方のディスク基板を前記紫外線硬化性組成物の吐
    出と同期して周方向に回転させる回転手段と、 前記吐出手段を前記一方のディスク基板の径方向に移動
    させる移動手段とを備えることを特徴とする請求項1記
    載のディスク製造装置。
  3. 【請求項3】 前記一方のディスク基板に対する前記紫
    外線硬化性組成物の塗布量を、該ディスク基板のサイズ
    に応じて増減させることを特徴とする請求項2記載のデ
    ィスク製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスク搬送手段が、前記外周縁よ
    りも内側で前記ディスク基板またはディスクの上面に吸
    着する吸着部を有することを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか記載のディスク製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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