JP2001149839A - 紫外線硬化性組成物落下照射装置及びそれを備えた光ディスク製造装置 - Google Patents

紫外線硬化性組成物落下照射装置及びそれを備えた光ディスク製造装置

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JP2001149839A
JP2001149839A JP33346099A JP33346099A JP2001149839A JP 2001149839 A JP2001149839 A JP 2001149839A JP 33346099 A JP33346099 A JP 33346099A JP 33346099 A JP33346099 A JP 33346099A JP 2001149839 A JP2001149839 A JP 2001149839A
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curable composition
ultraviolet
disk
cationic
nozzle
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English (en)
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Katsuhide Ebisawa
勝英 蛯沢
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 如何に長時間の運転停止が発生したとして
も、ノズルの閉塞あるいはノズルにおける吐出不良を防
止して、高い生産性を維持させる。 【解決手段】 筐体43内に紫外線照射手段42を設け
る。筐体43内に上下方向へ配設された石英管44の上
部開口部44aに、カチオン型紫外線硬化性組成物45
を吐出させるディスペンサ41を設ける。筐体43の下
方側に複数のディスク基板1aを載置させる回転テーブ
ル3を設ける。ディスペンサ41から吐出されて石英管
44を通過されるカチオン型紫外線硬化性組成物45に
紫外線を照射させて回転テーブル3上のディスク基板1
aに落下・塗布させる。装置が所定時間停止した際に、
紫外線照射手段42を切り、回転テーブル3上の容器4
6を石英管44の下方に配置させ、ディスペンサ41か
らカチオン型紫外線硬化性組成物45を所定量吐出させ
て先端部内を置換させる置換機能を付加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル・ビデオ
/バーサタイル・ディスク(以下、DVDと略記す
る。)等の光ディスクのように、複数枚のディスク基板
同士を貼り合せる際に用いられる紫外線硬化性組成物落
下照射装置及びそれを備えた光ディスク製造装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、貼り合わせ方式のDVD
を製造する際には、2つの板状部材(ディスク基板)を
紫外線硬化性組成物等を接着剤として貼り合わせる手法
が採用されている。
【0003】従来、カチオン型紫外線硬化性組成物を接
着剤として2つの板状物体を貼り合わせる場合、ラジカ
ル重合型紫外線硬化性組成物を既存技術であるスピンコ
ート法、スクリーン印刷法等によって前記組成物を接着
面に一様に塗布して、接着面同士を対向するようにして
重ね合わせ、しかる後に連続的な発光をする紫外線光を
照射して硬化させていた。
【0004】紫外線照射用光源としては従来より、高圧
水銀ランプ、メタルハライドランプ、水銀−クセノンラ
ンプなどが用いられている。かかる方法では、ランプの
発光が連続的であるために熱を生じやすく、この熱は前
記板状物体の変形や機械的特性に悪影響を及ぼす問題が
ある。
【0005】また、前記連続的に発光するタイプのラン
プでは、点灯させてから発光が安定するまでに、通常、
数分以上かかるため点灯や消灯を容易に行えない。従っ
て連続的に生産する場合には、ランプは点灯させたまま
の状態にしなければならない。仮に1回の接着(1サイ
クル)に必要な時間(生産のサイクルタイム)が5秒と
して、その内紫外線照射に要する時間が2秒とすれば残
りの3秒間はエネルギを無駄に消費することになる。
【0006】さらに、紫外線硬化性組成物を接着剤とし
て2つの板状物体を貼合せる場合において、2つの板状
物体の内少なくとも一方の板状物体が、紫外線透過性で
ある場合にはさほどの問題は生じないが、板状物体が紫
外線強度を大きく減衰させるものである場合には問題が
生ずる。
【0007】すなわち、前記DVDのように、紫外線が
前記ラジカル重合型紫外線硬化性組成物を接着剤とする
接着層に到達するまでの間に、Al等の薄膜が存在して
おり、これらの薄膜や層によって紫外線強度が大きく減
衰させられる結果、効率のよい硬化接着がなされないと
いう問題である。
【0008】しかも硬化を促進させようとすれば、大容
量のランプ設備が必要となり、必然的に製品のコストア
ップにもつながる。また、大容量のランプを用いると、
ランプからの伝導熱、輻射熱も大きくなり、ディスクが
変形しやすくなるなどの問題も生じる。これを防ぐため
にはランプ回りの冷却設備も別途必要となり、装置全体
が大掛かりで一層複雑なものにならざるを得なかった。
逆にランプ設備容量が小さいままで紫外線硬化を行おう
とすれば、それは不可能ではないにしても照射時間が数
十秒或いはそれ以上必要となり、実用性に乏しいものと
ならざるを得なかった。
【0009】以上の問題点を解決するディスクの貼合せ
方法が特開平9−193249号公報に提案されてい
る。すなわち、特開平9−193249号のディスクの
貼合せ方法は、紫外線を連続的に照射するのではなく、
閃光的に照射することを特徴としている。この閃光的に
紫外線を照射する方法は、連続的に照射する場合に比
べ、紫外線照射のための消費電力を抑制しつつ単位時間
当たりの貼合せ枚数をより多くすることが可能であると
ともに、貼合せ後のディスク反りの発生を防止すること
ができる画期的な方法である。
【0010】ところが、閃光的紫外線照射による方法に
も以下のような問題もある。すなわち、DVDを貼合せ
対象とする場合、その構造上紫外線は紫外線透過性の劣
るAl膜を通過して紫外線硬化性組成物に到達して硬化
させることになるので、Al膜厚が製品仕様により厚く
なる場合には、硬化効率が劣ることになる。また、DV
Dのうちで紫外線が実質的に透過しない膜(例えば、Z
nS−SiO2膜)が存在するDVD−RAMにおいて
は、2枚のディスクの貼合せ面に存在する紫外線硬化性
組成物に紫外線を照射して硬化、接着する方法を採用す
ることはできない。
【0011】以上に対して有効な貼合せ方法が特開平9
−69239号公報に開示されている。特開平9−69
239号公報に記載の方法は、従来接着剤としてラジカ
ル重合型紫外線硬化性組成物を用いていたのに対し、遅
効性のカチオン型紫外線硬化性組成物を用いることに特
徴を有している。より具体的には、貼合せる一方のディ
スクの表面全面にカチオン型紫外線硬化性組成物を塗布
し、塗布後にカチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を
照射し、その後に貼合せ対象である他方のディスクを重
ね合わせ、さらに加圧してカチオン型紫外線硬化性組成
物を硬化させるものである。
【0012】特開平9−69239号公報に記載のカチ
オン型紫外線硬化性組成物を用いた方法は、Al膜厚が
厚い場合、あるいは紫外線が実質的に透過しないZnS
−SiO2膜等が存在するDVD−RAMにおいても接
着が可能な有効な方法である。
【0013】しかし、特開平9−69239号公報に記
載の方法においてもさらに改善すべき点が確認された。
すなわち、カチオン型紫外線硬化性組成物がディスク基
板に塗布されてから紫外線照射する方法では、本来紫外
線照射が必要なのはカチオン型紫外線硬化性組成物のみ
であるのに拘わらず、被貼合せ体であるポリカーボネー
ト等からなるディスク基板にまで紫外線が不可避的に照
射されてしまう。ディスク基板へのこの不必要な紫外線
照射は、DVDのような厚さ0.6mmの肉厚の薄いデ
ィスク基板においては、紫外線光源であるランプからの
熱による熱変形を引き起こしやすい。
【0014】さらに、カチオン型紫外線硬化性組成物の
特性上、重ね合わせ後硬化するまでに所定の時間が必要
なため、硬化するまでの間に変形、2枚のディスク基板
が相対的にずれが生じないような措置を講ずる必要があ
る。つまり、DVDでは、その規格によりディスクの反
り角度が所定値以下であることが要求されているが、ど
のような手段を講ずれば反り角度が所定範囲内に効率よ
く収めることができるのか明確とはなっていない。
【0015】そこで、本発明者は、ディスクの反り角度
を所定範囲内に収めるための検討を行い、以下の知見を
得た。すなわち、カチオン型紫外線硬化性組成物をディ
スク基板に塗布してから紫外線照射する従来方法ではデ
ィスク基板に紫外線が不可避的に照射されてしまうた
め、予め紫外線を照射した後にカチオン型紫外線硬化性
組成物をディスク基板に塗布することを検討した。つま
り、ディスク基板に紫外線が照射されないか照射された
としても熱的な影響を受けないところでカチオン型紫外
線硬化性組成物に紫外線を照射した後にディスク基板に
塗布すれば良いことを知見した。
【0016】そして、ディスク基板に塗布する前にカチ
オン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射する具体的手
法については、空中を落下するカチオン型紫外線硬化性
組成物がディスク基板に到達するまでの空間で紫外線を
照射することが望ましいとの結論に至った。すなわち、
カチオン型紫外線硬化性組成物の落下径を小さくすれ
ば、十分な紫外線照射量を確保することができるからで
ある。
【0017】そして、本発明者らは、カチオン型紫外線
硬化性組成物を接着剤として用い、ノズルから落下した
接着剤が塗布面に到達するまでの空間で紫外線照射を行
いつつ、被貼り合せ体であるディスク基板に対してリン
グ状に塗布し、しかる後、もう一方のディスク基板を重
ね合わせて押圧または自然展延によって、貼り合せ面全
体に接着剤を行き渡らせて貼り合せる方法を提案した
(特願平9−361523号)。
【0018】ところで、接着剤として用いるカチオン型
紫外線硬化性組成物は、紫外線照射によって即硬化する
性質ではなく、所定時間は液状を呈したままで状態が推
移し、その後、硬化反応によって徐々に状態変化(粘度
増加)が起こり、通常3〜30分を経過してから硬化が
完了する性質を有する。
【0019】したがって、前述した貼り合せ方法によっ
て、貼り合せディスクを生産する装置を考えた場合、カ
チオン型紫外線硬化性組成物が落下(吐出)されるノズ
ルの先端は、紫外線ランプ光源からの漏光や反射光で継
続的に露光を受けるため、吐出動作を停止し所定時間が
経過すると、ノズル先端部分から僅かにはみ出した接着
剤の一部が徐々に硬化し、ついにはノズルが閉塞してし
まうという問題があった。
【0020】このため、本発明者らは、ノズル先端部分
が紫外線に晒されないように、紫外線ランプ光源からの
紫外線を遮断する紫外線遮断カバーあるいはシャッター
部を設置し、極力ノズル閉塞を防ぐ方法を提案した(特
願平10−173589号)。このように、紫外線を遮
蔽する手段を講じることによって、ディスクを連続的に
生産したとしても、ノズルが閉塞することもなく安定性
の高い貼り合せ工程を実現することができた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の手
段を講じたとしても、ノズルが閉塞するような事態が起
こり得ることが判明した。それは、例えば、製造工程が
何等かの原因により長時間の停止を余儀なくされてしま
ったような場合、あるいは接着剤の補給であるとか紫外
線ランプ光源の交換などのように、継続的に運転してい
た状態から比較的長時間(30分以上)にわたって装置
を停止させた後で運転再開させると、ノズルが閉塞して
しまうという事態がしばしば見受けられたからである。
【0022】また、ノズルが詰まらないまでも、ノズル
先端の周縁部に硬化した組成物が付着し、それが徐々に
蓄積されると、ノズル吐出口の実質的な形状(本来真
円)が変形を来たす。これによって接着剤の落下軌道が
乱れ、本来の垂直落下軌道を維持することが困難とな
る。垂直落下軌道を維持できなければ、被塗布物である
ディスク基板に対し、正確に円環状に塗布できない。こ
れは接着層が不均一になる原因となる。さらに落下軌道
が乱れると、例えば、紫外線光源ランプを冷却するため
の送風から、落下樹脂の軌道を確保して落下点が変わら
ないようにするために石英管を設けた場合、この防風用
の石英管の内面に付着するようになる。石英管は紫外線
光源ランプに近接しているのでかなりの高温になり、そ
の紫外線と熱によって内壁に付着した接着剤は硬化しや
がて黒変する。黒変により石英管の紫外線透過率が低下
し、接着剤への紫外線照射が十分に行われなくなり、こ
れは硬化不良の原因になる。しかも石英管の交換や清掃
作業は大変手間がかかり、ディスク生産が停滞してしま
う問題があった。
【0023】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、如何に長時間の運転停止が発生したとして
も、ノズルの閉塞あるいはノズルにおける吐出不良を完
全に防止して高い生産性を維持させることが可能な紫外
線硬化性組成物落下照射装置及びそれを備えた光ディス
ク製造装置を提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の紫外線硬化性組成物落下照射装置
は、カチオン型紫外線硬化性組成物を吐出して下方に配
置された被塗布物へ塗布するノズルと、該ノズルから吐
出されて前記被塗布物へ落下される前記カチオン型紫外
線硬化性組成物が前記被塗布物へ到達する前に前記カチ
オン型紫外線硬化性組成物へ紫外線を照射する紫外線照
射手段とを具備する紫外線硬化性組成物落下照射装置で
あって、前記ノズルから前記被塗布物への前記カチオン
型紫外線硬化性組成物の落下・塗布を完了させた吐出完
了後における所定時間の経過後に、前記ノズルから前記
カチオン型紫外線硬化性組成物を所定量だけ吐出させ、
前記ノズルの先端部におけるカチオン型紫外線硬化性組
成物を新たなものに置換させる置換機能を有することを
特徴としている。
【0025】このように、ノズル先端部に残留したカチ
オン型紫外線硬化性組成物が紫外線に照射されていたと
しても、ノズルから被塗布物へのカチオン型紫外線硬化
性組成物の吐出完了後に所定時間経過すると、ノズルか
らカチオン型紫外線硬化性組成物が所定量だけ吐出され
てノズルの先端部におけるカチオン型紫外線硬化性組成
物が新たなものに置換されるので、ノズル先端部におけ
るカチオン型紫外線硬化性組成物の硬化による閉塞を確
実に防止することができる。つまり、例えば、製造工程
が何等かの原因により長時間の停止を余儀なくされてし
まったような場合やカチオン型紫外線硬化性組成物の補
給や紫外線照射手段の交換などのメンテナンスのため
に、継続的に運転していた状態から比較的長時間にわた
って装置を停止させた後に、ノズルの閉塞により運転が
不能となるような事態を避けて確実に再開させることが
できる。また、ノズルの先端部にて硬化したカチオン型
紫外線硬化性組成物により、その後に吐出させて落下さ
せるカチオン型紫外線硬化性組成物の落下方向が反れる
吐出不良による不具合も解消することができ、製造作業
の滞りをなくすことができ、これにより、高い生産性を
維持させることができる。
【0026】請求項2記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項1記載の紫外線硬化性組成物落下照射
装置において、前記所定時間を計測し、所定時間の経過
後に、前記置換機能を作動させるタイマーが設けられた
ことを特徴としている。
【0027】つまり、ノズルからの吐出の停止時間が所
定時間に達すると、タイマーによって置換機能が作動さ
れて、ノズル先端部におけるカチオン型紫外線硬化性組
成物の置換が行われるので、装置が比較的長時間停止さ
れた際に、自動的にノズルの先端部のカチオン型紫外線
硬化性組成物の置換が行われてノズルの先端部における
カチオン型紫外線硬化性組成物の硬化による不具合を自
動的に回避させることができる。
【0028】請求項3記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項1または請求項2記載の紫外線硬化性
組成物落下照射装置において、前記ノズルから吐出され
る前記カチオン型紫外線硬化性組成物の落下点に配設さ
れ、前記置換機能の作動時に前記ノズルから吐出された
前記カチオン型紫外線硬化性組成物を受け止める容器が
設けられていることを特徴としている。
【0029】すなわち、置換機能の作動時にノズルから
吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を、容器へ確
実に受け止めさせて回収することができる。
【0030】請求項4記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項3記載の紫外線硬化性組成物落下照射
装置において、前記落下点へ前記被塗布物を搬送する搬
送手段を有し、該搬送手段の下方側に前記容器が設けら
れていることを特徴としている。
【0031】つまり、置換機能の作動時にノズルから吐
出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を、搬送手段の
下方側に設けられた容器へ確実に受け止めさせて回収す
ることができる。
【0032】請求項5記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項4記載の紫外線硬化性組成物落下照射
装置において、前記搬送手段が、回転されることにより
載置された前記被塗布物を前記落下点へ移動させて配置
させる回転テーブルからなり、該回転テーブルには、前
記落下点を通る軌跡上に、前記置換機能の作動時に前記
落下点に配置されて前記ノズルから吐出されるカチオン
型紫外線硬化性組成物を通過させて前記容器へ受け止め
させる孔部が形成されていることを特徴としている。
【0033】このように、置換機能の作動時にノズルか
ら吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を、回転テ
ーブルが回転されて落下点に配設された回転テーブルの
孔部を通して、回転テーブルの下方側に設けられた容器
へ確実に受け止めさせて回収することができる。
【0034】請求項6記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項3記載の紫外線硬化性組成物落下照射
装置において、前記落下点へ前記被塗布物を搬送する搬
送手段を有し、該搬送手段に、前記容器が設けられてい
ることを特徴としている。
【0035】すなわち、置換機能の作動時にノズルから
吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を、搬送装置
によって落下点に配設された容器へ確実に受け止めさせ
て回収することができる。
【0036】請求項7記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項6記載の紫外線硬化性組成物落下照射
装置において、前記搬送手段が、回転されることにより
載置された前記被塗布物を前記落下点へ移動させて配置
させる回転テーブルからなり、該回転テーブルの前記落
下点を通る軌跡上に前記容器が設けられ、前記置換機能
の作動時に、前記容器が前記落下点に配置されることを
特徴としている。
【0037】つまり、置換機能の作動時にノズルから吐
出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を、回転テーブ
ルが回転されて落下点に配設された回転テーブル上の容
器へ確実に受け止めさせて回収することができる。
【0038】請求項8記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項6記載の紫外線硬化性組成物落下照射
装置において、前記搬送手段が、回転されることにより
載置された前記被塗布物を前記落下点へ移動させて配置
させる回転テーブルからなり、該回転テーブルの前記落
下点を通る軌跡上における前記回転テーブルの下部に前
記容器が設けられ、前記回転テーブルには、前記容器の
開口部と連通する孔部が形成され、前記置換機能の作動
時に前記孔部を介して前記容器が前記落下点に配置され
ることを特徴としている。
【0039】このように、置換機能の作動時にノズルか
ら吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を、回転テ
ーブルが回転されて落下点に配設された回転テーブルの
下部の容器へ回転テーブルの孔部を通して確実に受け止
めさせて回収することができる。
【0040】請求項9記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置は、請求項3記載の紫外線硬化性組成物落下照射
装置において、前記ノズルから前記被塗布物へ前記カチ
オン型紫外線硬化性組成物が吐出されていないときに、
前記紫外線照射手段による前記カチオン型紫外線硬化性
組成物への紫外線の照射箇所と前記ノズルとの間に配置
されて前記照射箇所から漏洩する紫外線を遮断するシャ
ッタが設けられ、該シャッタに、前記容器が設けられて
いることを特徴としている。
【0041】これにより、置換機能の作動時にノズルか
ら吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を、ノズル
から被塗布物へカチオン型紫外線硬化性組成物が吐出さ
れていないときにカチオン型紫外線硬化性組成物への紫
外線の照射箇所から漏洩する紫外線を遮断するシャッタ
に設けられた容器へ確実に受け止めさせて回収すること
ができる。
【0042】請求項10記載の紫外線硬化性組成物落下
照射装置は、請求項3〜9のいずれか1項記載の紫外線
硬化性組成物落下照射装置において、前記容器は着脱可
能に取り付けられていることを特徴としている。
【0043】このように、容器が着脱可能に取り付けら
れているので、カチオン型紫外線硬化性組成物が溜まっ
た容器を容易に取り外して、空の容器と交換することが
できる。また、取り外した容器の清掃も容易に行うこと
ができる。容器に吐出されるカチオン型紫外線硬化性組
成物は少なからず紫外線の漏れ光を受けているので、や
がては硬化してしまうか、あるいは完全に硬化しないま
でも、粘度が増加しべたつく。従って、一般に再利用す
ることは困難であると同時に、清掃もまた困難である。
このような事情から、前記容器の内側には、紙製若しく
はアルミ製等の使い捨て容器を内張りして用いても良
い。
【0044】請求項11記載の紫外線硬化性組成物落下
照射装置は、請求項1〜10のいずれか1項記載の紫外
線硬化性組成物落下照射装置において、前記置換機能を
作動させる前に、前記紫外線照射手段による紫外線の照
射を停止させることを特徴としている。
【0045】つまり、置換機能を作動させる前に、紫外
線照射手段による紫外線の照射を停止させるので、置換
機能の作動時において紫外線によるノズルに残留したカ
チオン型紫外線硬化性組成物への影響をなくすことがで
きる。
【0046】請求項12記載の紫外線硬化性組成物落下
照射装置は、請求項1〜11のいずれか1項記載の紫外
線硬化性組成物落下照射装置において、前記カチオン型
紫外線硬化性組成物の吐出完了後に、前記ノズルの先端
部の前記カチオン型紫外線硬化性組成物を吸い込ませる
吸入手段を有することを特徴としている。
【0047】前記吸入手段は、今回の塗布から次回塗布
時に、塗り始め位置におけるカチオン型紫外線硬化性組
成物の極大化を防止することによってその厚さの均一化
を促す効果があるばかりでなく、ノズル先端部に形成さ
れたカチオン型紫外線硬化性組成物(液黙り)の被照射
面積を最小にする作用もある。すなわち、吐出完了後
に、吸込手段によってノズルの先端部のカチオン型紫外
線硬化性組成物を吸い込ませるので、ノズルの先端部に
残留して液溜まりとなったカチオン型紫外線硬化性組成
物が硬化することによる不具合を置換機能とともに大幅
に低減させることができる。
【0048】請求項13記載の光ディスク製造装置は、
前記被塗布物は一対のディスク基板の内の少なくとも一
方のディスク基板からなり、請求項1〜12のいずれか
1項記載のカチオン型紫外線硬化性組成物落下照射装置
により前記ディスク基板に前記カチオン型紫外線硬化性
組成物を塗布して、それぞれのディスク基板を重ね合わ
せて一枚のディスクとする重ね合わせ手段を具備するこ
とを特徴としている。
【0049】このように、製造工程が何等かの原因によ
り長時間の停止を余儀なくされてしまったような場合や
カチオン型紫外線硬化性組成物の補給や紫外線照射手段
の交換などのメンテナンスのために、継続的に運転して
いた状態から比較的長時間にわたって装置を停止させた
後に、ノズルの閉塞により運転が不能となるような事態
を避けて確実に再開させることができる組成物照射装置
によって、一対のディスク基板同士を貼り合せてなる光
ディスクを高い生産性にて製造することができる。つま
り、生産効率が極めて高い光ディスク製造装置とするこ
とができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の紫外線硬化性組成
物落下照射装置及びそれを備えた光ディスク製造装置で
あるDVD製造装置の実施の形態について、DVDの製
造を例に、図面を参照して説明する。図1に示すDVD
製造装置は、ディスク基板取り出し領域R1、ディスク
作成領域R2、ディスク検査領域R3、および、ディス
ク積層領域R4により概略構成されている。
【0051】ディスク基板取り出し領域R1は、第一の
ディスク基板1aおよび第二のディスク基板1bが積層
状態でディスク保持器7により保持されたストックエリ
アA1と、ディスク保持器7において保持された第一お
よび第二のディスク基板1a.1bを一枚ずつ取り出す
取り出しエリアA2とにより構成されている。
【0052】また、ディスク作成領域R2は、第一のデ
ィスク基板1aにカチオン型紫外線硬化樹脂を落下する
紫外線硬化性組成物落下照射装置(以下、落下照射装置
という)4を有する塗布ステージB、第一のディスク基
板1aのカチオン型紫外線硬化樹脂が落下された面を第
二のディスク基板1bに対向させ、これら第一および第
二のディスク基板1a,1bを重ね合わせる重ね合わせ
装置5、重ね合わせ装置5において形成されたディスク
10を搬送する搬送装置19、ディスク10の展延、端
面硬化処理(硬化促進処理)を行うディスク積層・分離
装置D″、および、ディスク積層・分離装置D″からデ
ィスク10をディスク検査領域R3に移載するための移
載装置20により構成されている。
【0053】さらに、ディスク検査領域R3は、形成さ
れたディスク10の良・不良を検査するディスク検査装
置31により構成されており、ディスク積層領域R4
は、不良品のディスク10を排出するとともに、不良品
でないと判定されたディスク10をディスク保持器7上
に積層させるディスク選別・積層装置32により構成さ
れている。
【0054】これらディスク基板取り出し領域R1、デ
ィスク作成領域R2、ディスク検査領域R3、および、
ディスク積層領域R4は、平面視した場合に略U字状を
なすように順次配置され、このU字の始点および終点に
ディスク基板取り出し領域R1およびディスク積層領域
R4がそれぞれ配置されている。そして、ディスク基板
取り出し領域R1とディスク積層領域R4との間には、
空のディスク保持器7を搬送するための搬送路33が形
成されている。
【0055】次に、本実施の形態におけるDVD製造工
程の概略を説明する。ディスク基板取り出し領域R1に
おいては、まず、取り出しエリアA2においてディスク
保持器7上に積層された第一および第二のディスク基板
1a,1bが取り出され、ディスク作成領域R2に移載
される。
【0056】図2は、取り出しエリアA2に積層された
第一または第二のディスク基板1a,1bを、ディスク
基板搬送装置2により取り出して移載する際の手順を示
す図である。なお、図中に示したディスク基板は、第一
のディスク基板1aとなっているが、第二のディスク基
板1bを移載する際にも、以下に示す手順と同様の手順
が採用される。したがって、図中の第一のディスク基板
1aは、第二のディスク基板1bであってもよい。
【0057】ディスク基板搬送装置2には、図2中に示
すようなたわみ付与手段22が設けられている。たわみ
付与手段22は、第一のディスク基板1aに真空吸着す
るための真空吸着部221と、真空吸着部221を第一
のディスク基板1a,1bの板面に対して直交する方向
に往復動作させる往復動作部222と、真空吸着部22
1が動作する際に、第一のディスク基板1aの一部を機
械的に拘束する変位抑制部223とを備えた構成となっ
ている。また、このたわみ付与手段22は、真空吸着部
221が動作することにより、第一のディスク基板1a
を保持するための保持手段としての機能も有している。
【0058】第一のディスク基板1aを移載するには、
ディスク基板搬送装置2を第一のディスク基板1aのう
ちの最表層の一枚1a′に対向配置し、(a)に示すよ
うに、その真空吸着部221および変位拘束部223を
第一のディスク基板1a′に接触させる。
【0059】次に、真空吸着部221を第一のディスク
基板1a′の板面に真空吸着させ、さらに、(b)に示
すように往復動作部222を縮退させる。この場合、往
復動作部222の先端に設けられた真空吸着部221
は、第一のディスク基板1aに吸着したまま、上方に持
ち上げられることとなり、これにより、第一のディスク
基板1aのうち、真空吸着部221が吸着した部分が、
上方に変位する。
【0060】このとき、第一のディスク基板1a′のう
ち、変位抑制部223が接触した部分は、変位抑制部2
23により機械的に拘束され、変位が抑制されることと
なるために、結果的に、可撓性を有する材料により形成
された第一のディスク基板1a′は、(b)に示すよう
に湾曲状態に変形し、これにより第一のディスク基板1
a′には、ひずみが生じることとなる。
【0061】ところで、最表層の第一のディスク基板1
a′と、その下側に接する他の第一のディスク基板1a
(以下、第一のディスク基板1a″と呼ぶ。)とは、と
もに表面平滑性が高いため、静電気力や真空吸着力によ
り、擬似的に接着した状態となっていることがある。こ
の場合、最表層の第一のディスク基板1a′を、上述の
ように変形させると、第一のディスク基板1a′と疑似
付着した第一のディスク基板1a″にも、最表層の第一
のディスク基板1a′に沿って変形しようとする力が働
くこととなる。これにより、下側の第一のディスク基板
1a″にも歪みが生じ、同時に、歪みを解消しようとす
る復元力が働く。
【0062】下側の第一のディスク基板1a″に生じた
歪みは、最表層の第一のディスク基板1a′との間に作
用する付着力により生じたものであるから、この付着力
が、復元力以上である際には、下側の第一のディスク基
板1a″の歪みが解消されることはない。
【0063】しかしながら、第一のディスク基板1a″
の歪みが大きくなり、それに伴い発生する復元力が、第
一のディスク基板1a′との間の付着力を上回った場合
には、下側の第一のディスク基板1a″は、第一のディ
スク基板1a′からはずれ、もとの平板状に復元する。
これにより、最表層の第一のディスク基板1a′を下側
の第一のディスク基板1a″から引き離すことが可能と
なり、第一のディスク基板1aの2枚取りを確実に防止
することができる。
【0064】このように、下側の第一のディスク基板1
a″から第一のディスク基板1a′を引き離した後、真
空吸着部221により、第一のディスク基板1a′を吸
着したまま、ディスク基板搬送装置2を上方に移動させ
る。この場合、第一のディスク基板1a′は、たわみ状
態が維持されたままで引き離される。これにより、第一
のディスク基板1a′が1a″に対して再付着すること
を防ぐことができる。その後、往復動作部222をもと
の位置に戻し、これにより、第一のディスク基板1a′
をもとの平板状に復元する。そして、このようにして引
き離した第一のディスク基板1a′を、次の処理工程に
移動する。
【0065】なお、上述のように第一のディスク基板1
a′を湾曲変形させる場合、湾曲の曲率を小さくすれば
するほど、発現する歪みが大きくなる。これにより、第
一のディスク基板1a′に生じる復元力も大きくなり、
第一のディスク基板1a′の離間力を調整することがで
きる。また、湾曲の曲率を大きくするには、真空吸着部
221と変位抑制部223との距離を小さくするか、あ
るいは、往復動作部222の移動距離を大きくするよう
にすればよい。
【0066】以上のようにして、取り出しエリアA2の
ディスク保持器7から、所定量のディスク基板が取り出
されると、ディスク保持器7は、空の状態となるが、こ
の空となったディスク保持器7は、搬送路33を通っ
て、ディスク積層領域R4側へ搬送される。
【0067】また、このようにして取り出された第一お
よび第二のディスク基板1a,1bのうち、第一のディ
スク基板1aは、塗布ステージBの供給位置B1に供給
される。供給位置B1に供給された第1のディスク基板
1aは、回転テーブル3が図中矢印方向に回転すること
により塗布位置B2に移動する。
【0068】塗布位置B2にある第1のディスク基板1
a上には、落下照射装置4により紫外線が照射されたカ
チオン型紫外線硬化性組成物45がリング状に落下、塗
布される。
【0069】落下照射装置4の構成を図3を参照して説
明する。図3において、41はカチオン型紫外線硬化性
組成物を落下するためのディスペンサ(ノズル)、42
は紫外線照射手段、43は内面に反射板を有する筐体、
44は筐体43内にて上下に設けられて、前記ディスペ
ンサ41から吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物
が通される石英管である。
【0070】ディスペンサ41としては米国EFD社の
モデル1500DV(ノズル内径0.83mm)を、紫
外線照射手段42としてはフュージョン社製の紫外線照
射装置I250型、Dバルブ(発光長約25cm)を用
いた。回転テーブル3には、3つのディスク基板載置テ
ーブル(図示略)が設けられており、これらディスク基
板載置テーブル上に、ディスク基板1aが載置されるよ
うになっている。このディスク基板載置テーブルは不図
示のモータにより回転可能とされている。
【0071】なお、紫外線照射手段42と落下するカチ
オン型紫外線硬化性組成物との距離は50mmとし、ま
た、紫外線照射手段42と落下するカチオン型紫外線硬
化性組成物の周囲を内面が反射板で構成された筐体43
で取囲み、紫外線照射の均一性向上を図っている。ま
た、筐体43にはその上部に、図中矢印方向に移動して
石英管44の開口部44aを開閉させるシャッタ43a
を設けてある。
【0072】カチオン型紫外線硬化性組成物45を落下
している間に紫外線照射手段42を発光させることによ
りカチオン型紫外線硬化性組成物45に紫外線を照射す
る。この間にディスク基板載置テーブルを回転するの
で、カチオン型紫外線硬化性組成物45は第1のディス
ク基板1aにリング状に塗布されることになる。なお、
第1のディスク基板1aのリング状凸部は省略してい
る。
【0073】所定量のカチオン型紫外線硬化性組成物4
5の落下が終了すると、シャッタ43aを図中左方向に
作動させることにより、カチオン型紫外線硬化性組成物
45が通過する石英管44の開口部44aを閉じる。そ
して、次にカチオン型紫外線硬化性組成物45を落下す
べき第1のディスク基板1aが移動してきたならば、シ
ャッタ43aを図の状態に作動させて、カチオン型紫外
線硬化性組成物45の落下を再開する。カチオン型紫外
線硬化性組成物45を落下しない間も紫外線照射手段4
2により発光は連続的に行われているため、シャッタ4
3aの開閉を行うことにより、ディスペンサ41への紫
外線照射を防ぎ、その閉塞を防止する。つまり、このシ
ャッタ43aは、ディスペンサ41からディスク基板1
aへカチオン型紫外線硬化性組成物45が吐出されてい
ないときに、紫外線照射手段42によるカチオン型紫外
線硬化性組成物への紫外線の照射箇所とディスペンサ4
1との間に配置されて、照射箇所から漏出する紫外線を
遮断するようになっている。
【0074】また、回転テーブル3には、その上面に、
容器46が設けられている。この容器46は、回転テー
ブル3上における、ディスペンサ41から吐出されるカ
チオン型紫外線硬化性組成物45の落下点を通る軌跡上
に配設されたもので、その高さ寸法は、回転テーブル3
の上面と筐体43の下面との隙間寸法よりも小さいもの
とされている。そして、この容器46は、後述する置換
機能の作動時に、回転テーブル3が回転されてディスペ
ンサ41から吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物
45の落下点に配設されて、このカチオン型紫外線硬化
性組成物45を受け止めるようになっている。
【0075】このようにして、カチオン型紫外線硬化性
組成物45がリング状に落下、塗布された第一のディス
ク基板1aは、重ね合わせ装置5において、第二のディ
スク基板1bと重ね合わされる。
【0076】この重ね合わせ装置5の構成を図4に示
す。重ね合わせ装置5は、一対のディスク基板保持テー
ブル51、52、このテーブル51、52をつなぐヒン
ジ53、図示しない真空ポンプに接続された吸引路54
により構成されている。
【0077】図4(a)に示すように、ディスク基板保
持テーブル51にはリング状にカチオン型紫外線硬化性
組成物45が塗布された第1のディスク基板1aが、ま
た、ディスク基板保持テーブル52には第2のディスク
基板1bが載置される。不図示の真空ポンプを駆動する
ことにより、吸引路54を介して第1および第2のディ
スク基板1a、1bは各々ディスク基板保持テーブル5
1、52に吸着される。そして、図4(a)の状態から
ディスク基板保持テーブル51をヒンジ53を中心とし
て高速で回転する。図4(b)の状態までディスク基板
保持テーブル51がディスク基板保持テーブル52に接
近したならば、回転速度を減速し、その後は1秒間にミ
クロン単位の速度で両ディスクが接近するよう制御す
る。そして、第1および第2のディスク基板1a、1b
の間隔が所期の値となると接近は停止するととも、真空
ポンプの駆動を停止する。
【0078】第一および第二のディスク基板1a,1b
が重ね合わせられることにより形成されたディスク10
は、重ね合わせ装置5から搬送装置19によりディスク
積層・分離装置D″側に搬送される。搬送装置19は、
図5に模式的に示すように、ディスク10および剛体デ
ィスク8を把持・解放可能な把持部191,192,1
93,194を備えている。
【0079】これら把持部191から194のうち把持
部193は、図6のように、エア流通路64と、その先
端に設けられた円盤状の真空吸着部62と、真空吸着部
62の下面中央部から突出する円柱状のエアピッカ63
により構成される。エアピッカ63はゴム製であり、内
部は中空となっている。また、エア流通路64の供給路
64aは図示しないエア供給手段に連通し、吸引路64
bは不図示の真空ポンプに連通している。エアピッカ6
3の中空部分に供給路64aを介してエアを供給するこ
とでその径を変化させることができる。
【0080】この把持部193は、重ね合わされたディ
スク10に対して図6(b)のように真空吸着部62が
接触すると真空吸引する。次に、ディスク10の孔部1
0aより小径となっているエアピッカ63内にエアを供
給するとその径が拡大し図6(c)に示すようにディス
ク10の孔部10aを内側から一様に押圧する。これに
より、第1のディスク基板1aと第2のディスク基板1
bとの軸心がずれていたとしても、その軸心を合わせる
ことができる。したがって、これら把持部191から1
94によりディスク10を搬送することによりディスク
10のディスク基板1a、1bの軸心は合っている。
【0081】また、把持部191から194は、一直線
上に等間隔に配置されており、その間隔は、ディスク積
層・分離装置D″における第一の位置11″および第四
の位置13″の間隔と一致している。さらに、把持部1
91から194は、平面視した場合に、ディスク積層・
分離装置D″における第一の位置11″と第四の位置1
3″とを結ぶ直線L1上に沿って連動することが可能と
なっている。
【0082】この搬送装置19により、重ね合わせ装置
5側からディスク積層・分離装置D″側にディスク10
を移載するには、まず、把持部191から194のう
ち、最も重ね合わせ装置5側に配置された把持部191
により重ね合わせ装置5において形成されたディスク1
0を把持し、把持部191を、192,193,194
とともに直線L1に沿って移動させ、ディスク10を押
圧装置35(図1参照)に供給する。
【0083】押圧装置35は、図7に示すように、ディ
スク10の上面および下面を把持可能な相対する一対の
押圧部36,36を備えている。ディスク10を押圧装
置35に供給すると、押圧装置35は、その押圧部36
により、ディスク10をその上面および下面から押圧す
る。ここで、押圧装置35は、押圧部36,36間に、
図17に示すような所定の間隔Δhを保つように形成さ
れており、これにより、ディスク10を構成する第一お
よび第二のディスク基板1a,1bもまた、所定間隔を
保持した状態で対向配置されることとなる。この状態で
所定時間を経過させることにより、第一および第二のデ
ィスク基板1a,1b間のカチオン型紫外線硬化性樹脂
45を展延させることができる。なお、上述の間隔Δh
は、上記展延が良好に行われるような値に定められてい
る。
【0084】押圧装置35において展延処理が行われた
ディスク10は、今度は把持部192により把持され
る。把持部192は、ディスク10を軸心合わせ搬送バ
ッファ195(図1参照)に搬送する。そして、軸心合
わせ搬送バッファ195に供給されたディスク10は、
把持部193により把持されて、ディスク積層・分離装
置D″の第一の位置11″に配置されたディスク保持器
7上に供給される。
【0085】このとき、ディスク積層・分離装置D″に
配置されたディスク保持器7には、既に剛体ディスク8
が配置されており、ここでは、剛体ディスク8上に、デ
ィスク10を重ねて配置する。
【0086】把持部193により第一の位置11″に配
置されたディスク保持器7にディスク10を供給する
際、把持部194は、図5(b)に示すように、ディス
ク積層・分離装置D″の第四の位置13″上にある。こ
こで把持部194は、把持部193が第一の位置11″
においてディスク10を解放するのと同時に、剛体ディ
スク8を把持する。そして、図5(a)に示すように、
把持部194を、把持部191,192,193ととも
に、第一の位置11″に移動させ、剛体ディスク8を解
放すると、第一の位置11″に配置されたディスク10
上に剛体ディスク8を積み重ねることができる。
【0087】このとき、把持部193は、軸心合わせ搬
送バッファ195上に、把持部192は、押圧装置35
に、把持部191は、重ね合わせ装置5に対して移動す
ることとなるから、把持部191,192,193によ
り、重ね合わせ装置5、押圧装置35、軸心合わせ搬送
バッファ195に位置するディスク10を把持し、さら
に、これら把持部191、192,193を図5中
(b)に示す位置に移動させ、ディスク10を解放する
ことにより、ディスク10を順次重ね合わせ装置5から
ディスク積層・分離装置D″側に移載することが可能と
なる。
【0088】さらに再度、図5(b)の状態において、
把持部194により剛体ディスク8を把持し、把持部1
94を図5(a)のような状態として剛体ディスク8を
解放すると第一の位置11″に剛体ディスク8を積み重
ねることができる。すなわち、この搬送装置19によれ
ば、ディスク10を順次重ね合わせ装置5からディスク
積層・分離装置D″側に移載することが可能であるとと
もに、第一の位置11″において、剛体ディスク8およ
びディスク10を交互に積み重ねることができる。
【0089】なお、図8に、ディスク積層・分離装置
D″において用いられるディスク保持器7の構成の詳細
を示す。なお、このディスク保持器7の構成は、ディス
ク基板取り出し領域R1において用いられるものと共通
の構成となっている。
【0090】図8中において、符号70は基台、71は
基台70に立設するスピンドル、72はスピンドル71
に沿って昇降する昇降台である。搬送装置19により最
初に搬送されたディスク10は、ディスク積層・分離装
置D″における第一の位置11″に配置されたディスク
保持器7に移載される。このとき、ディスク保持器7に
おいては、昇降台72上に、剛体ディスク8がすでに配
置されており、搬送されたディスク10は、この剛体デ
ィスク8上に載置される。続いて、昇降台72をスピン
ドル71の先端が該ディスク10より突出するまで下降
させた後、搬送装置19により、該ディスク10の上に
次の剛体ディスク8を載置する。この場合、上述のよう
に、剛体ディスク8は、第四の位置13″に配置された
ディスク保持器7上に積層されたものが供給される。
【0091】剛体ディスク8は、厚さ2mmのAl製デ
ィスクであり、ディスク10のリング状突起10bとの
干渉を避けるためのリング状溝8bを形成している。剛
体ディスク8の外径は、ディスク10の外径よりも小さ
く設定してある。これは、ディスク10を構成するディ
スク基板の外周縁部に射出成形に起因するカエリが発生
していることがあり、このカエリと剛体ディスク8との
干渉を回避するためである。
【0092】ディスク積層・分離装置D″は、図1に示
すように同一円周上に配置された第一の位置11″、第
五の位置15″、第六の位置16″、第二の位置1
7″、第三の位置18″、第四の位置13″において、
中心Rを回転中心としてディスク保持器7を順次、移動
循環させるようになっている。上述の搬送装置19によ
り、ディスク10および剛体ディスク8が、第一の位置
11″におけるディスク保持器7上に所定量重ねられる
と、ディスク積層・分離装置D″は、このディスク保持
器7を第五の位置15″に移動させ、所定時間経過させ
る。これにより、ディスク10におけるカチオン型紫外
線硬化性樹脂の展延が確実に行われる。
【0093】続いて、ディスク積層・分離装置D″は、
ディスク10を搭載したディスク保持器7を第六の位置
16″に移動させ、端面硬化処理(硬化促進処理)を行
う。端面硬化処理とは以下のことを目的とする処理であ
る。ディスク10の貼合せ面から外部に露出しているカ
チオン型紫外線硬化性組成物は硬化が遅れるため、ディ
スクハンドリング上支障を来す。そこで、この端面に紫
外線を照射する、あるいはディスクを加温する等の手段
により、カチオン型紫外線硬化性組成物の硬化を促進し
ようというものである。
【0094】第六の位置16″には、端面硬化処理装置
Eが設けられている。端面硬化処理装置Eは、恒温室E
1と、恒温室E1内に設けられたヒータ38とを備えて
おり、この恒温室E1内に、展延処理後の積層状態のデ
ィスク10を所定時間保持することにより端面硬化処理
が行われる。
【0095】次に、ディスク積層・分離装置D″は、デ
ィスク10を搭載したディスク保持器7を第二の位置1
7″に移動させる。この第二の位置17″において、移
載装置20により、ディスク10と剛体ディスク8とが
分離される。移載装置20は、図9に示すように、把持
部201,202,203を備えている。把持部20
1,202,203は、ディスク10および剛体ディス
ク8を把持・解放可能に形成されるとともに、一直線上
に等間隔に配置されている。さらに、これら把持部20
1,202,203の間隔は、第二の位置17″および
第三の位置18″間の間隔と一致している。また、把持
部201,202,203は、平面視した場合に、第二
の位置17″と第三の位置18″とを結ぶ直線L2上に
沿って連動することが可能となっている。
【0096】これら把持部201,202,203のう
ちディスク積層・分離装置D″に近い側の把持部201
は、まず、図9(a)に示すように、第二の位置17″
のディスク保持器7上の剛体ディスク8を把持する。そ
して、把持部201を、図9(b)に示すように第三の
位置18″に移動させ、ここで剛体ディスク8を解放す
ることにより、第三の位置18″のディスク保持器7上
に剛体ディスク8を積層配置することができる。このと
き、把持部202は、第二の位置17″上にあるため
に、把持部202によりディスク10を把持させるとと
もに、把持部202を図9(a)に示すように、後述す
るディスク検査装置31上に移動させ、ディスク10を
解放させると、第二の位置17″からディスク検査装置
31にディスク10を移載することができる。また、こ
のとき、把持部201は、図9(a)に示すように、第
二の位置17″上にあるために、再び剛体ディスク8を
把持することができる。このような動作の繰り返しによ
り、第二の位置17″上において、ディスク10および
剛体ディスク8を分離することができるとともに、第三
の位置18″のディスク保持器7上に分離した剛体ディ
スク8を積層させることができる。
【0097】また図9(b)においては、把持部203
は、ディスク検査装置31上にあり、図9(a)におい
ては、把持部203は、後述するディスク選別・分離装
置32にある。したがって、図9(b)の位置に把持部
203があるときに、ディスク検査装置31上のディス
ク10を把持するようにし、さらに、図9(a)の位置
に把持部203があるときに、ディスク10を解放する
ようにすることによって、ディスク検査装置31からデ
ィスク選別・分離装置32に対して、ディスク10を移
載することができる。一方、第三の位置18″のディス
ク保持器7上に積層された剛体ディスク8は、第四の位
置13″に搬送され、ここで、第一の位置11″におけ
るディスク10と剛体ディスク8との積み重ね作業に利
用される。
【0098】ディスク積層・分離装置D″からディスク
検査装置31に移載されたディスク10は、ここで、良
・不良の検査が行われる。検査後のディスク10は、上
述のように、把持部203により、ディスク選別・積層
装置32に移載される。ここでは、ディスク検査装置3
1において不良品と判定されたものが選別され、不良品
でないと判定されたもののみが、搬送路33を通じてデ
ィスク基板取り出し領域R1側から移動してきたディス
ク保持器7上に積層配置される。このように積層配置さ
れたディスク10は、ディスク保持器7に搭載されて、
さらに次工程に搬送される。
【0099】以上述べたDVD製造装置によれば、ディ
スク積層・分離装置D″において、同一円周上に配置さ
れた第一の位置11″、第五の位置15″、第六の位置
16″、第二の位置17″、第三の位置18″、第四の
位置13″においてディスク保持器7を順次、移動循環
させるようになっているために、簡易な構成で、ディス
ク保持器7の循環・再利用を実現できる。
【0100】また、搬送装置19の把持部183,18
4が直線L1上を連動することにより、第一の位置1
1″において剛体ディスク8およびディスク10を交互
に積み重ねることができるために、ディスク10の搬送
効率がよく、生産性が高い。
【0101】加えて、移載装置20においても把持部2
01,202が直線L2上を連動することにより、第二
の位置17″において、剛体ディスク8およびディスク
10を分離することとなるために、効率よくこれら剛体
ディスク8およびディスク10を分離することができ、
生産性が高い。
【0102】しかも、ディスク基板取り出し領域R1と
ディスク積層領域R4とが搬送路33によって連絡さ
れ、空のディスク保持器7を循環利用することができる
ために、より、効率的なディスク保持器7の運用が可能
である。さらに、ディスク基板取り出し領域R1、ディ
スク作成領域R2、ディスク検査領域R3、および、デ
ィスク積層領域R4を略U字状に配置したために、搬送
路33を短くすることができ、なおかつ、空間効率にお
いても優れている。
【0103】ここで、例えば、製造工程が何等かの原因
により長時間の停止を余儀なくされてしまった場合ある
いはカチオン型紫外線硬化性組成物45の補給、紫外線
照射手段42の交換等のメンテナンスを行うために装置
を停止させる場合、落下照射装置4では次のような置換
機能を作動するようになっている。
【0104】(1)装置の停止時間が所定時間(例えば
15分)経過したことが図示しないタイマーによって計
測されると、紫外線照射手段42が切られて紫外線の照
射が止められる。なお、タイマーが計測する所定時間と
しては、紫外線が照射されたカチオン型紫外線硬化性組
成物45の硬化時間よりも短い時間である。 (2)この状態にて、回転テーブル3が回転され、この
回転テーブル3上に設けられた容器46が塗布位置B2
へ移動されて、石英管44の下端の開口部分を臨む位置
であるカチオン型紫外線硬化性組成物45の落下点に配
設されることにより、この石英管44を介してディスペ
ンサ41の直下に配設される。
【0105】(3)次いで、シャッタ43aが図3中右
方向へ移動されて、石英管44の開口部44aが開口さ
れる。 (4)その後、ディスペンサ41からカチオン型紫外線
硬化性組成物45が所定量(数mg〜10mg程度)だけ吐
出される。このディスペンサ41から吐出されたカチオ
ン型紫外線硬化性組成物45は、石英管44内を通過
し、その下方に配設された容器46に受け止められる。
なお、ディスペンサ41から吐出される所定量として
は、ディスペンサ41の先端部に残留しているカチオン
型紫外線硬化性組成物45が新たなものに完全に入れ替
わる程度の量である。 (5)カチオン型紫外線硬化性組成物45の所定量の吐
出後、シャッタ43aが閉ざされ、装置の復帰待ちの状
態となる。
【0106】その後、装置が復帰すると、回転テーブル
3が回転し、塗布位置B2へ供給位置B1の第1のディ
スク基板1aが移動され、前述のように、第1のディス
ク基板1aに、落下照射装置4によって紫外線が照射さ
れたカチオン型紫外線硬化性組成物45がリング状に落
下、塗布される通常動作が行われる。
【0107】なお、ディスペンサ41の先端部における
カチオン型紫外線硬化性組成物45の液溜まりを防止す
るため、回転容積式ポンプ(吸込手段)(代表例は「モ
ーノロボディスペンサー」商品名;兵神装備株式会社
製)によりカチオン型紫外線硬化性組成物45の吐出を
行い、吐出完了後、ポンプを吐出方向とは逆方向に回転
させることによって、液溜まりをディスペンサ41内に
吸い込ませて戻し、ディスペンサ41の先端部における
液溜まりを除去しておくことにより、ディスペンサ41
の先端部における閉塞をさらに確実に防止させることが
できる。
【0108】このように、上記のDVD製造装置に設け
られた落下照射装置4によれば、ディスペンサ41の先
端部に残留したカチオン型紫外線硬化性組成物45が紫
外線に照射されていたとしても、ディスペンサ41から
ディスク基板1aへのカチオン型紫外線硬化性組成物4
5の吐出完了後に所定時間経過すると、ディスペンサ4
1からカチオン型紫外線硬化性組成物45が所定量だけ
吐出されてディスペンサ41の先端部におけるカチオン
型紫外線硬化性組成物45が新たなものに置換されるの
で、ディスペンサ41の先端部におけるカチオン型紫外
線硬化性組成物45の硬化による閉塞を確実に防止する
ことができる。
【0109】つまり、例えば、製造工程が何等かの原因
により長時間の停止を余儀なくされてしまったような場
合やカチオン型紫外線硬化性組成物45の補給や紫外線
照射手段42の交換などのメンテナンスのために、継続
的に運転していた状態から比較的長時間にわたって装置
を停止させた後に、ディスペンサ41の閉塞により運転
が不能となるような事態を避けて確実に再開させること
ができる。
【0110】また、ディスペンサ41の先端部にて硬化
したカチオン型紫外線硬化性組成物45により、その後
に吐出させて落下させるカチオン型紫外線硬化性組成物
45の落下方向が反れる吐出不良による不具合も解消す
ることができ、製造作業の滞りをなくすことができ、こ
れにより、高い生産性を維持させることができる。
【0111】また、ディスペンサ41からの吐出の停止
時間を計測するタイマーを設け、このタイマーが所定時
間に達すると、置換機能が作動するようにすることによ
り、装置が比較的長時間停止されて所定時間経過した際
に、自動的にディスペンサ41の先端部のカチオン型紫
外線硬化性組成物45の置換が行われてディスペンサ4
1の先端部におけるカチオン型紫外線硬化性組成物45
の硬化による不具合を自動的に回避させることができ
る。
【0112】また、置換機能の作動時にディスペンサ4
1から吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物45
を、回転テーブル3が回転されて落下点に配設された回
転テーブル3上の容器46へ確実に受け止めさせて回収
することができる。また、容器46が着脱可能に取り付
けられているので、カチオン型紫外線硬化性組成物45
が溜まった容器46を容易に取り外して、空の容器46
と交換することができる。また、取り外した容器46の
清掃も容易に行うことができる。
【0113】しかも、置換機能を作動させる前に、紫外
線照射手段42による紫外線の照射を停止させるので、
置換機能の作動時において紫外線によるディスペンサ4
1に残留したカチオン型紫外線硬化性組成物45への影
響をなくすことができる。また、吐出完了後に、ポンプ
(吸込手段)によってディスペンサ41の先端部のカチ
オン型紫外線硬化性組成物45を吸い込ませるようにす
れば、ディスペンサ41の先端部に残留して液溜まりと
なったカチオン型紫外線硬化性組成物45が硬化するこ
とによる不具合を置換機能とともに大幅に低減させるこ
とができる。
【0114】そして、この落下照射装置4を備えた光デ
ィスク製造装置であるDVD製造装置によれば、製造工
程が何等かの原因により長時間の停止を余儀なくされて
しまったような場合やカチオン型紫外線硬化性組成物4
5の補給や紫外線照射手段42の交換などのメンテナン
スのために、継続的に運転していた状態から比較的長時
間にわたって装置を停止させた後に、ディスペンサ41
の閉塞により運転が不能となるような事態を避けて確実
に再開させることができる組成物照射装置4によって、
一対のディスク基板1a、1b同士を貼り合せてなる光
ディスクを高い生産性にて製造することができる。つま
り、生産効率が極めて高いDVD製造装置とすることが
できる。
【0115】次に、落下照射装置4の他の例を説明す
る。図10に示すように、この落下照射装置4には、そ
の回転テーブル3に、孔部3aが形成されている。この
孔部3aは、ディスペンサ41から吐出されるカチオン
型紫外線硬化性組成物45の落下点を通る軌跡上に形成
されている。また、回転テーブル3の下面側には、孔部
3aの下部に容器47が設けられており、この容器47
の上部の開口部が孔部3aと連通されている。
【0116】そして、この構造の落下照射装置4の場合
も、製造工程が何等かの原因により長時間の停止を余儀
なくされてしまった場合あるいはカチオン型紫外線硬化
性組成物45の補給、紫外線照射手段42の交換等のメ
ンテナンスを行うために装置を停止させる場合、装置の
停止時間が所定時間経過したことがタイマーによって計
測されると、紫外線照射手段42が切られて紫外線の照
射が止められ、回転テーブル3が回転されてこの回転テ
ーブル3の孔部3aが塗布位置B2へ移動され、石英管
44の下端の開口部分を臨む位置である落下点に配設さ
れることにより、この石英管44を介してディスペンサ
41の直下に配設されるようになっている。
【0117】そして、このように、ディスペンサ41の
直下に孔部3aが配設された状態にて、シャッタ43a
が移動されて、石英管44の開口部44aが開口され、
その後、ディスペンサ41からカチオン型紫外線硬化性
組成物45が所定量だけ吐出され、このディスペンサ4
1から吐出されたカチオン型紫外線硬化性組成物45
が、石英管44内を通過し、孔部3aから容器47内に
受け止められるようになっている。
【0118】つまり、この落下照射装置4の場合も、デ
ィスペンサ41の先端部に残留したカチオン型紫外線硬
化性組成物45が紫外線に照射されていたとしても、デ
ィスペンサ41からディスク基板1aへのカチオン型紫
外線硬化性組成物45の吐出完了後に所定時間経過する
と、ディスペンサ41からカチオン型紫外線硬化性組成
物45が所定量だけ吐出されてディスペンサ41の先端
部におけるカチオン型紫外線硬化性組成物45が新たな
ものに置換されるので、ディスペンサ41の先端部にお
けるカチオン型紫外線硬化性組成物45の硬化による閉
塞を確実に防止することができ、また、置換機能の作動
時にディスペンサ41から吐出されるカチオン型紫外線
硬化性組成物45を、回転テーブル3が回転されて落下
点に配設された回転テーブル3の下部の容器47へ回転
テーブル3の孔部3aを通して確実に受け止めさせて回
収することができる。
【0119】図11に示すように、この落下照射装置4
には、その回転テーブル3に、孔部3aが形成されてい
る。この孔部3aは、ディスペンサ41から吐出される
カチオン型紫外線硬化性組成物45の落下点を通る軌跡
上に形成されている。また、回転テーブル3の下方側に
は、ディスペンサ41から吐出されるカチオン型紫外線
硬化性組成物45の落下点に上部が開口された容器47
が設けられている。
【0120】そして、この構造の落下照射装置4の場合
も、製造工程が何等かの原因により長時間の停止を余儀
なくされてしまった場合あるいはカチオン型紫外線硬化
性組成物45の補給、紫外線照射手段42の交換等のメ
ンテナンスを行うために装置を停止させる場合、装置の
停止時間が所定時間経過したことがタイマーによって計
測されると、紫外線照射手段42が切られて紫外線の照
射が止められ、回転テーブル3が回転されてこの回転テ
ーブル3の孔部3aが塗布位置B2へ移動され、石英管
44の下端の開口部分を臨む位置である落下点に配設さ
れることにより、この石英管44を介してディスペンサ
41の直下に配設されるようになっている。
【0121】そして、このように、ディスペンサ41の
直下に孔部3aが配設された状態にて、シャッタ43a
が移動されて、石英管44の開口部44aが開口され、
その後、ディスペンサ41からカチオン型紫外線硬化性
組成物45が所定量だけ吐出され、このディスペンサ4
1から吐出されたカチオン型紫外線硬化性組成物45
が、石英管44内を通過し、孔部3aを通過して、回転
テーブル3の下方側に配設された容器47内に受け止め
られるようになっている。
【0122】つまり、この落下照射装置4の場合も、デ
ィスペンサ41の先端部に残留したカチオン型紫外線硬
化性組成物45が紫外線に照射されていたとしても、デ
ィスペンサ41からディスク基板1aへのカチオン型紫
外線硬化性組成物45の吐出完了後に所定時間経過する
と、ディスペンサ41からカチオン型紫外線硬化性組成
物45が所定量だけ吐出されてディスペンサ41の先端
部におけるカチオン型紫外線硬化性組成物45が新たな
ものに置換されるので、ディスペンサ41の先端部にお
けるカチオン型紫外線硬化性組成物45の硬化による閉
塞を確実に防止することができ、また、置換機能の作動
時にディスペンサ41から吐出されるカチオン型紫外線
硬化性組成物45を、回転テーブル3が回転されて落下
点に配設された孔部3aを通過させて、回転テーブル3
の下方に配設した容器47へ確実に受け止めさせて回収
することができる。
【0123】図12に示すものは、落下照射装置4のさ
らなる他の例である。この落下照射装置4は、筐体43
の上部に設けられて石英管44の上部開口部44aを開
閉させるシャッタ43aの上面に、容器48が設けられ
ている。つまり、シャッタ43aによって石英管44の
開口部44aが閉ざされた状態にて、シャッタ43aの
上部に設けられた容器48が、ディスペンサ41の直下
に配設されるようになっている。なお、この場合、ディ
スペンサ41は、その先端部の高さ位置が、容器48の
上端位置よりも高い位置となるように配置されている。
【0124】そして、上記の落下照射装置4でも、例え
ば、製造工程が何等かの原因により長時間の停止を余儀
なくされてしまった場合あるいはカチオン型紫外線硬化
性組成物45の補給、紫外線照射手段42の交換等のメ
ンテナンスを行うために装置を停止させる場合、装置の
停止時間が所定時間(経過したことがタイマーによって
検出されると、ディスペンサ41からカチオン型紫外線
硬化性組成物45が所定量だけ吐出され、このディスペ
ンサ41から吐出されたカチオン型紫外線硬化性組成物
45が、シャッタ43aの上部に設けられた容器48に
受け止められるようになっている。
【0125】つまり、この落下照射装置4の場合も、デ
ィスペンサ41の先端部に残留したカチオン型紫外線硬
化性組成物45が紫外線に照射されていたとしても、デ
ィスペンサ41からディスク基板1aへのカチオン型紫
外線硬化性組成物45の吐出完了後に所定時間経過する
と、ディスペンサ41からカチオン型紫外線硬化性組成
物45が所定量だけ吐出されてディスペンサ41の先端
部におけるカチオン型紫外線硬化性組成物45が新たな
ものに置換されるので、ディスペンサ41の先端部にお
けるカチオン型紫外線硬化性組成物45の硬化による閉
塞を確実に防止することができ、また、置換機能の作動
時にディスペンサ41から吐出されるカチオン型紫外線
硬化性組成物45を、ディスペンサ41からディスク基
板1aへカチオン型紫外線硬化性組成物45が吐出され
ていないときにカチオン型紫外線硬化性組成物45への
紫外線の照射箇所である石英管44の開口部44aから
漏洩する紫外線を遮断するシャッタ43aに設けられた
容器48へ確実に受け止めさせて回収することができ
る。
【0126】また、シャッタ43aによって石英管44
の開口部44aが常に閉ざされた状態であるので、ディ
スペンサ41によるカチオン型紫外線硬化性組成物45
の所定量の吐出動作時に紫外線照射手段42を切らなく
ても、この紫外線照射手段42からの紫外線がディスペ
ンサ41に照射されることがない。これにより、再灯火
に時間のかかる紫外線照射手段42をつけた状態に維持
させることができ、装置復帰時において作業を極めて迅
速に開始させることができる。
【0127】なお、上記各実施例における容器46、4
7及び容器48は、それぞれ回転テーブル3及びシャッ
タ43aに対して着脱可能とされており、容器46、4
7、48は、それぞれその内部に貯留されたカチオン型
紫外線硬化性組成物45の貯留量に応じて空のものと適
宜取り換えられるようになっている。つまり、容器4
6、47、48がそれぞれ着脱可能に取り付けられてい
るので、置換機能の作動によってカチオン型紫外線硬化
性組成物45が溜まった容器46、47、48を容易に
取り外して、空のものと交換することができ、また、取
り外した容器46、47、48の清掃も容易に行うこと
ができる。
【0128】また、上記実施の形態において、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲内で、他の構成を採用するように
してもよい。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紫外線硬
化性組成物落下照射装置及び光ディスク製造装置によれ
ば、下記の効果を得ることができる。請求項1記載の紫
外線硬化性組成物落下照射装置によれば、ノズル先端部
に残留したカチオン型紫外線硬化性組成物が紫外線に照
射されていたとしても、ノズルから被塗布物へのカチオ
ン型紫外線硬化性組成物の吐出完了後に所定時間経過す
ると、ノズルからカチオン型紫外線硬化性組成物が所定
量だけ吐出されてノズルの先端部におけるカチオン型紫
外線硬化性組成物が新たなものに置換されるので、ノズ
ル先端部におけるカチオン型紫外線硬化性組成物の硬化
による閉塞を確実に防止することができる。つまり、例
えば、製造工程が何等かの原因により長時間の停止を余
儀なくされてしまったような場合やカチオン型紫外線硬
化性組成物の補給や紫外線照射手段の交換などのメンテ
ナンスのために、継続的に運転していた状態から比較的
長時間にわたって装置を停止させた後に、ノズルの閉塞
により運転が不能となるような事態を避けて確実に再開
させることができる。また、ノズルの先端部にて硬化し
たカチオン型紫外線硬化性組成物により、その後に吐出
させて落下させるカチオン型紫外線硬化性組成物の落下
方向が反れる吐出不良による不具合も解消することがで
き、製造作業の滞りをなくすことができ、これにより、
高い生産性を維持させることができる。
【0130】請求項2記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、ノズルからの吐出の停止時間が所定時
間に達すると、タイマーによって置換機能が作動され
て、ノズル先端部におけるカチオン型紫外線硬化性組成
物の置換が行われるので、装置が比較的長時間停止され
た際に、自動的にノズルの先端部のカチオン型紫外線硬
化性組成物の置換が行われてノズルの先端部におけるカ
チオン型紫外線硬化性組成物の硬化による不具合を自動
的に回避させることができる。
【0131】請求項3記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、置換機能の作動時にノズルから吐出さ
れるカチオン型紫外線硬化性組成物を、容器へ確実に受
け止めさせて回収することができる。
【0132】請求項4記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、置換機能の作動時にノズルから吐出さ
れるカチオン型紫外線硬化性組成物を、搬送手段の下方
側に設けられた容器へ確実に受け止めさせて回収するこ
とができる。
【0133】請求項5記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、置換機能の作動時にノズルから吐出さ
れるカチオン型紫外線硬化性組成物を、回転テーブルが
回転されて落下点に配設された回転テーブルの孔部を通
して、回転テーブルの下方側に設けられた容器へ確実に
受け止めさせて回収することができる。
【0134】請求項6記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、置換機能の作動時にノズルから吐出さ
れるカチオン型紫外線硬化性組成物を、搬送装置によっ
て落下点に配設された容器へ確実に受け止めさせて回収
することができる。
【0135】請求項7記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、置換機能の作動時にノズルから吐出さ
れる紫外線硬化性組成物を、回転テーブルが回転されて
落下点に配設された回転テーブル上の容器へ確実に受け
止めさせて回収することができる。
【0136】請求項8記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、置換機能の作動時にノズルから吐出さ
れるカチオン型紫外線硬化性組成物を、回転テーブルが
回転されて落下点に配設された回転テーブルの下部の容
器へ回転テーブルの孔部を通して確実に受け止めさせて
回収することができる。
【0137】請求項9記載の紫外線硬化性組成物落下照
射装置によれば、置換機能の作動時にノズルから吐出さ
れるカチオン型紫外線硬化性組成物を、ノズルから被塗
布物へカチオン型紫外線硬化性組成物が吐出されていな
いときにカチオン型紫外線硬化性組成物への紫外線の照
射箇所から漏洩する紫外線を遮断するシャッタに設けら
れた容器へ確実に受け止めさせて回収することができ
る。
【0138】請求項10記載の紫外線硬化性組成物落下
照射装置によれば、容器が着脱可能に取り付けられてい
るので、カチオン型紫外線硬化性組成物が溜まった容器
を容易に取り外して、空の容器と交換することができ
る。また、取り外した容器の清掃も容易に行うことがで
きる。
【0139】請求項11記載の紫外線硬化性組成物落下
照射装置によれば、置換機能を作動させる前に、紫外線
照射手段による紫外線の照射を停止させるので、置換機
能の作動時において紫外線によるノズルに残留したカチ
オン型紫外線硬化性組成物への影響をなくすことができ
る。
【0140】請求項12記載の紫外線硬化性組成物落下
照射装置によれば、吐出完了後に、吸込手段によってノ
ズルの先端部のカチオン型紫外線硬化性組成物を吸い込
ませるので、ノズルの先端部に残留して液溜まりとなっ
たカチオン型紫外線硬化性組成物が硬化することによる
不具合を置換機能とともに大幅に低減させることができ
る。
【0141】請求項13記載の紫外線硬化性組成物落下
照射装置によれば、製造工程が何等かの原因により長時
間の停止を余儀なくされてしまったような場合やカチオ
ン型紫外線硬化性組成物の補給や紫外線照射手段の交換
などのメンテナンスのために、継続的に運転していた状
態から比較的長時間にわたって装置を停止させた後に、
ノズルの閉塞により運転が不能となるような事態を避け
て確実に再開させることができる組成物照射装置によっ
て、一対のディスク基板同士を貼り合せてなる光ディス
クを高い生産性にて製造することができる。つまり、生
産効率が極めて高い光ディスク製造装置とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紫外線硬化性組成物落下照射装置及
びそれを備えた光ディスク製造装置の一実施の形態を模
式的に示す平面図である。
【図2】 図1の光ディスク製造装置に適用されたディ
スク基板搬送装置において、ディスク基板を把持する際
の手順を示す図である。
【図3】 図1の光ディスク製造装置に適用された紫外
線硬化性組成物落下照射装置の構成を示す図である。
【図4】 ディスク基板同士の重ね合わせを説明するた
めの図である。
【図5】 図1の光ディスク製造装置に用いられるディ
スクの搬送装置を模式的に示す立面図である。
【図6】 図5のディスクの搬送装置における把持部の
構成を示す図である。
【図7】 図1の光ディスク製造装置に用いられる押圧
装置を模式的に示す立断面図である。
【図8】 図1の光ディスク製造装置に用いられるディ
スク保持器上にディスクと剛体ディスクを積み重ねた状
態を示す図である。
【図9】 同、ディスクの移載装置を模式的に示す立面
図である。
【図10】 図3に示した紫外線硬化性組成物落下照射
装置の他の例を示す図である。
【図11】 図3に示した紫外線硬化性組成物落下照射
装置のさらに他の例を示す図である。
【図12】 図3に示した紫外線硬化性組成物落下照射
装置のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1a ディスク基板(被塗布物) 1b ディスク基板 3 回転テーブル(搬送手段) 3a 孔部 4 紫外線硬化性組成物落下照射装置 5 重ね合わせ装置(重ね合わせ手段) 41 ディスペンサ(ノズル) 42 紫外線照射手段 43a シャッタ 45 カチオン型紫外線硬化性組成物 46、47、48 容器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 5/02 C09J 5/02 5D121 G11B 7/26 531 G11B 7/26 531 Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 CA02 DA01 DA03 4D075 AC06 AC73 AC84 BB42Y BB46Y CA12 CA47 DA08 DB31 DC27 EA05 EA21 EA35 4F041 AA05 AB02 CA02 CA11 CA18 CA28 4F042 AA08 AB01 BA22 CC03 DB42 EB09 EB17 4J040 JA01 JB08 NA21 PA25 PA32 PB03 PB06 PB24 5D121 AA07 FF03 FF18

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン型紫外線硬化性組成物を吐出し
    て下方に配置された被塗布物へ塗布するノズルと、 該ノズルから吐出されて前記被塗布物へ落下される前記
    カチオン型紫外線硬化性組成物が前記被塗布物へ到達す
    る前に前記カチオン型紫外線硬化性組成物へ紫外線を照
    射する紫外線照射手段とを具備する紫外線硬化性組成物
    落下照射装置であって、 前記ノズルから前記被塗布物への前記カチオン型紫外線
    硬化性組成物の落下・塗布を完了させた吐出完了後にお
    ける所定時間の経過後に、前記ノズルから前記カチオン
    型紫外線硬化性組成物を所定量だけ吐出させ、前記ノズ
    ルの先端部におけるカチオン型紫外線硬化性組成物を新
    たなものに置換させる置換機能を有することを特徴とす
    る紫外線硬化性組成物落下照射装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間を計測し、所定時間の経過
    後に、前記置換機能を作動させるタイマーが設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の紫外線硬化性組成物落
    下照射装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルから吐出される前記カチオン
    型紫外線硬化性組成物の落下点に配設され、前記置換機
    能の作動時に前記ノズルから吐出された前記カチオン型
    紫外線硬化性組成物を受け止める容器が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の紫外線
    硬化性組成物落下照射装置。
  4. 【請求項4】 前記落下点へ前記被塗布物を搬送する搬
    送手段を有し、該搬送手段の下方側に前記容器が設けら
    れていることを特徴とする請求項3記載の紫外線硬化性
    組成物落下照射装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は、回転されることにより
    載置された前記被塗布物を前記落下点へ移動させて配置
    させる回転テーブルからなり、 該回転テーブルには、前記落下点を通る軌跡上に、前記
    置換機能の作動時に前記落下点に配置されて前記ノズル
    から吐出されるカチオン型紫外線硬化性組成物を通過さ
    せて前記容器へ受け止めさせる孔部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の紫外線硬化性組成物落下
    照射装置。
  6. 【請求項6】 前記落下点へ前記被塗布物を搬送する搬
    送手段を有し、該搬送手段に、前記容器が設けられてい
    ることを特徴とする請求項3記載の紫外線硬化性組成物
    落下照射装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段は、回転されることにより
    載置された前記被塗布物を前記落下点へ移動させて配置
    させる回転テーブルからなり、 該回転テーブルの前記落下点を通る軌跡上に前記容器が
    設けられ、前記置換機能の作動時に、前記容器が前記落
    下点に配置されることを特徴とする請求項6記載の紫外
    線硬化性組成物落下照射装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段は、回転されることにより
    載置された前記被塗布物を前記落下点へ移動させて配置
    させる回転テーブルからなり、 該回転テーブルの前記落下点を通る軌跡上における前記
    回転テーブルの下部に前記容器が設けられ、前記回転テ
    ーブルには、前記容器の開口部と連通する孔部が形成さ
    れ、前記置換機能の作動時に前記孔部を介して前記容器
    が前記落下点に配置されることを特徴とする請求項6記
    載の紫外線硬化性組成物照射装置。
  9. 【請求項9】 前記ノズルから前記被塗布物へ前記カチ
    オン型紫外線硬化性組成物が吐出されていないときに、
    前記紫外線照射手段による前記カチオン型紫外線硬化性
    組成物への紫外線の照射箇所と前記ノズルとの間に配置
    されて前記照射箇所から漏洩する紫外線を遮断するシャ
    ッタが設けられ、 該シャッタに、前記容器が設けられていることを特徴と
    する請求項3記載の紫外線硬化性組成物落下照射装置。
  10. 【請求項10】 前記容器は着脱可能に取り付けられて
    いることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項記載
    の紫外線硬化性組成物落下照射装置。
  11. 【請求項11】 前記置換機能を作動させる前に、前記
    紫外線照射手段による紫外線の照射を停止させることを
    特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の紫外線
    硬化性組成物落下照射装置。
  12. 【請求項12】 前記カチオン型紫外線硬化性組成物の
    吐出完了後に、前記ノズルの先端部の前記カチオン型紫
    外線硬化性組成物を吸い込ませる吸入手段を有すること
    を特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の紫外
    線硬化性組成物落下照射装置。
  13. 【請求項13】 前記被塗布物は一対のディスク基板の
    内の少なくとも一方のディスク基板からなり、請求項1
    〜12のいずれか1項記載の紫外線硬化性組成物落下照
    射装置により前記ディスク基板に前記カチオン型紫外線
    硬化性組成物を塗布して、それぞれのディスク基板を重
    ね合わせて一枚のディスクとする重ね合わせ手段を具備
    することを特徴とする光ディスク製造装置。
JP33346099A 1999-11-24 1999-11-24 紫外線硬化性組成物落下照射装置及びそれを備えた光ディスク製造装置 Withdrawn JP2001149839A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101382633B (zh) * 2007-09-04 2012-01-25 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 点胶针头

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