JP2002316084A - マスクを用いたスピンコーティング装置およびスピンコーティング用マスク - Google Patents
マスクを用いたスピンコーティング装置およびスピンコーティング用マスクInfo
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Landscapes
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Abstract
クの取り外し時に、マスクとディスクの境界部分におい
て液状コーティング材料の飛び散りが発生しないスピン
コーティング装置を提供する。 【解決手段】装置はディスク体を保持して回転するスピ
ンナー機構と、ディスク体の中心付近の一部領域にコー
ティングが施されないようマスキングするためのマスク
であって、マスクを貫通する貫通穴を有するマスクと、
マスクをディスク体上に供給し、またディスク体上から
取り去るためのマスク供給排除機構と、を有する。スピ
ンナー機構は前記マスクを真空吸着する機構を有し、前
記ディスク体およびマスクがスピンナー機構に設置され
ている状態において前記マスクを真空吸着する機構のマ
スクを吸着する空間は前記マスクの貫通穴を通じて外部
の大気に連通している。
Description
ピンコーティング法を用いてCD、CD−R、CD−R
WなどのCD系ディスクやDVD−ROM、DVD−
R、DVD−RW、DVD−RAMなどのDVD系ディ
スク、あるいは近年開発が進んでいるブルーレーザー対
応ディスクなどの光ディスクあるいはMO、MDなどの
光磁気ディスクの製造時にスピンコーティング法を用い
て成膜を行う際に用いるマスク、およびマスクを用いた
スピンコーティング方法および装置に関わる。
付近に液状材料を供給し、ディスク体を回転させて回転
による遠心力で該液状材料を展延し、ディスク体表面に
該液状材料の被膜を形成するという技術である。スピン
コーティングは例えばコンパクトディスクおよびDVD
系ディスクなどの保護層の形成等に広く利用されてい
る。
装置への装着の際の芯だしのための穴(15φ)が形成
されており、また射出成形時のスタンパの保持のための
溝などがあるため、ディスク基板の中心部には膜(層)
を形成しない。そのためこれらのディスクにスピンコー
ティングの手法を用いて膜形成(塗膜)を行う際には、
その中心部に基板をカバーするマスクを取り付けてコー
ティングされないようにするか、あるいは上記溝などよ
りも外周部分からコーティングを行う。より均一な塗膜
が要求される場合は、ディスク基板をカバーするマスク
を設けてその中心部にコーティングが施されないように
する。
るマスクの使用例を図9に示す。図9はスピンコーティ
ング装置のスピンナー上に設置されたディスクとその上
に置かれたマスクとを示す断面図である。図示しないモ
ータに接続されて回転駆動されるスピンナーシャフト2
00上にスピンナーテーブル202が固定されている。
スピンナーテーブル202の上にはスペーサ203が固
定されており、その上にディスク204が置かれてい
る。ディスク204は図示しない手段によりスペーサ2
03に真空吸着される。ディスク204の上にディスク
の中心部をカバーするマスク206が置かれている。こ
のとき、スピンナーテーブル202の上面中央部付近に
設けられた輪状突起205とマスク206の輪状溝20
6aが嵌合している。スピンコーティング時には、経路
210を介してスピンナーテーブル202の中央部の空
間212を真空とすることにより、マスク206を吸着
保持する。
付近に上から液状のコーティング材料を供給する。その
後ターンテーブルを高速で回転し、マスク上に供給され
たコーティング材料を回転の遠心力によってディスク上
のマスクでカバーされていない部分全面に展延する。こ
れによりディスクの上記部分全体にほぼ均一な厚さでコ
ーティング材料の膜(層)が形成される。
ると、マスクの真空吸着を解除してマスクを取り外さな
ければならないが、このとき次のような問題がある。
ル202に気密状態で真空吸着されているので、マスク
を取り外す際に単に空間212を真空破壊するだけでは
マスクを外すことが困難である。そのためマスクの取り
外し時には、経路210を介して空間212に正圧を与
える必要がある。ところが他方でスピンコーティングに
より液状のコーティング材料がマスク206およびディ
スク204上に塗布されているため、マスク206とデ
ィスク204との境界部分(図9に符号Aで示す部分)
もコーティング材料で覆われている。この状態で上記の
ように空間212に正圧を与えるとこの境界部分Aから
空気が逃げるため、この部分においてコーティングされ
た液状材料の飛び散りが発生する。これはディスク品質
の低下を招き、ディスクが不良品となる場合もある。
し、マスクの取り外し時にマスクとディスクの境界部分
での液状コーティング材料の飛び散りが発生しないよう
なスピンコーティング装置およびスピンコーティング装
置に用いるマスクを提供するものである。
液状材料を供給し、その後ディスク体を回転させて遠心
力により該液状材料を展延させ、ディスク体上に前記液
状材料の塗膜を形成するスピンコーティングを行うため
の装置であって、ディスク体を保持して回転するスピン
ナー機構と、ディスク体の中心付近の一部領域に塗膜が
形成されないようにマスキングするためのマスクであっ
て、該マスクを貫通する貫通穴を有するマスクと、前記
マスクをディスク体上に供給し、またディスク体上から
取り去るためのマスク供給排除機構と、を有し、前記ス
ピンナー機構は前記マスクを真空吸着する機構を有し、
前記ディスク体およびマスクがスピンナー機構に設置さ
れている状態において前記マスクを真空吸着する機構の
マスクを吸着する空間は前記マスクの貫通穴を通じて外
部の大気に連通していることを特徴とする。
ンナー機構においてマスクを真空吸着する機構の吸着空
間がマスクの貫通穴を通じて外部大気に連通しているの
で、該吸着空間を真空に引くことを停止すれば、一定時
間後には吸着空間が大気圧に等しくなる。または該吸着
空間を真空で引くことを停止した後、正圧を一瞬加える
ことによって吸着空間を大気圧と等しくすることもでき
る。一瞬正圧を加えた場合でも吸着空間がマスクの穴を
通じて外部大気に連通しているので、気流は該穴を通っ
て外に出るため、マスクとディスクの境界部における液
状材料の飛び散りは発生しない。以上のように吸着空間
を大気圧に等しくすれば、マスクを容易にスピンナー上
から(ディスク上から)取り外すことができる。
ンコーティング装置において、マスクをディスク体をカ
バーする円盤部と、該円盤部の中心部から上方に延びる
マスク把持用の円筒部とを有するように構成し、前記貫
通穴は円盤部および円筒部を貫通するようにしている。
スピンナー機構上に設置されたディスク体に液状材料を
スピンコーティングする装置において用いられる、ディ
スク体の中心付近の一部領域にコーティングが施されな
いようマスキングするためのマスクであって、該マスク
はマスクを真空吸着する機構を備えるスピンナー機構と
共に用いられ、該マスクは前記ディスク体およびマスク
がスピンナー機構に設置されている状態において前記マ
スクを吸着する機構の吸着空間と外部の大気とを連通さ
せる貫通穴が設けられていることを特徴とする。
部と、該円盤部の中心部から上方に延びるマスク把持用
の円筒部とを有するように構成し、前記貫通穴は前記円
盤部および前記円筒部を貫通するように設けることがで
きる。
ィング装置は、ディスク体を保持して回転するスピンナ
ー機構と、ディスク体の中心付近の一部領域にコーティ
ングが施されないようにマスキングするためのマスクを
スピンナー機構に設置されたディスク体上に供給し、ま
たディスク体上から該マスクを取り除くマスク供給排除
機構と、ディスク体上にコーティングすべき液状材料を
供給するディスペンサと、を有し、前記ディスペンサは
前記マスク供給排除機構に組み込まれており、マスク供
給排除機構と共にスピンナー機構上の所定位置に進出
し、また退避することを特徴とする。
ペンサがマスク供給排除機構に組み込まれているので、
ディスペンサを移動させるための駆動機構を別途設ける
必要がなく、装置を簡略化できる。さらにディスペンサ
の設置スペースも小さなものとできるので、装置内のス
ペースに余裕ができる。
では、前記マスク供給排除機構をマスクを保持するマス
ク保持手段と前記ディスペンサとが取り付けられたマス
ク移動アームと、前記マスク保持手段と前記ディスペン
サとが前記スピンナー機構上に進出し、またスピンナー
機構上から退避するように該マスク移動アームを往復運
動させる駆動機構とを有するように構成することができ
る。好適には前記駆動機構はボールねじにより構成す
る。
ィング方法およびスピンコーティング装置を用いてコー
ティングが施されたディスク体をも提供するものであ
る。
明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の実施形
態としての光ディスクのスピンコーティング装置の平面
図である。このスピンコーティング装置は次世代ディス
クであるブルーレーザー対応ディスクの光透過層の形成
に好適に用いられる装置である。
情報ピットを形成した直径120mm、厚さ1.1mmのポ
リカーボネート基板に、アルミニウムの反射膜をスパッ
タ法によって形成し、その表面に光(紫外線)硬化性樹
脂をスピンコートして厚さ100μmの光透過層を形成
することによって作成される。本実施例の装置はこの光
透過層のスピンコーティングを行う装置である。
を備えている、即ち、外部からコーティングを行うべき
ディスクを供給し、またコーティング処理の終わったデ
ィスクを装置から外部に取り出すためのロード・アンロ
ード部10と、ロード・アンロード部から供給されたデ
ィスクの表面の塵埃などの異物を除去するためのクリー
ナー部20と、装置内の各部間でディスクの同期移動を
行う移載ハンド部30と、樹脂層のスピンコートを行う
ためにディスクを回転させるスピンナー部40と、スピ
ンコーティング時にスピンナー部に載置されたディスク
の中央部をカバーするマスクを供給しまた取り外すマス
ク供給排出部50と、コーティング時にディスク外周部
エッジからはみ出した余分の樹脂材料を除去するエッジ
クリーニング部60と、スピンコート時にスピンナー上
のディスクに塗布された樹脂層の表面を紫外線により仮
硬化させる仮硬化UV放射部70と、ディスクに塗布さ
れた樹脂層を本硬化させる本硬化UV放射部80と、デ
ィスクに形成された樹脂層の膜厚を検査する膜厚検査部
90と、樹脂層の形成が不良であるディスクを排出する
不良品排出部110と、である。
記各部の動作の詳細を説明する。ロード・アンロード部
10のローダー部11はコーティングを施すべきディス
クをスタックされた(積み重ねられた)状態で複数保持
するピンホルダー111を有している。ディスクはその
中心穴にピンホルダー111のピン111aが挿入され
て保持される。ピンホルダーに保持されたディスクどう
しの間にはスペーサを挿入してディスクを互いに離間さ
せる。スタックされたディスクの下にはディスクスタッ
クを昇降させるリフター112が設けられている。この
リフター112によりスタックの一番上のディスクが所
定の供給高さ位置となるようにレベル調整する。
3を備えている。この供給13ハンドは等間隔で(即ち
120度間隔で)放射状に延びる3つのアームを有して
いる。アームの先端部下側にはディスクを吸着する真空
吸着などにより吸着・解放するディスクピックアップ機
構が設けられている。供給ハンド13は装置制御部(不
図示)による所定の制御の下にその軸13d周りに揺動
するよう構成されている。供給ハンド3の一つのアーム
13aによりローダー11のピンホルダー111内の一
番上のディスクをピックアップしてクリーナー部のター
ンテーブル22上の供給・排出位置22Aに移載する。
このとき同時に別のアーム13bによりターンテーブル
22上の位置22Aからアンローダー部のピンホルダー
115上へ処理済みのディスクを移載することができ
る。もう一つのアーム13cはローダー部のピンホルダ
ー111にスタックされたディスク間に挿入されている
スペーサをアンローダー部のピンホルダー115上に移
載するためのものである。
一出願人による特願平11−289267に詳細に説明
されている。
載されたディスクはターンテーブルの時計回りの回転に
よりターンテーブルに載ったままクリーナー24内に入
る。クリーナー24はディスク表面にクリーンエアを吹
きかけるブロアとブロアの風により吹き飛ばされた塵埃
等のパーティクルを吸い込む真空吸引器とを備えてい
る。好適にはターンテーブル22の回転速度を変速制御
し、ディスクがクリーナー24内を移動している間は回
転速度を遅くして、十分な時間をかけてディスククリー
ニングを行うようにするとよい。またクリーニング時間
を更に延長するために、ディスクがクリーナー24内に
入った時点でターンテーブル22の回転を一旦止め、デ
ィスクを所定時間の間クリーナー24内に停留させた後
に回転を再開するようにする事もできる。
ニングを十分行うために、ディスクを運搬するターンテ
ーブル22を変速制御してディスクがクリーナー24内
に滞在する時間を延長しているが、必要がなければター
ンテーブルを定速で回転させるようにしてもよい。
スクがターンテーブル22上で受け渡し位置22B(即
ち供給・排出位置22Aから180度回転した位置)に
達するとディスクは移載ハンド部30の移載ハンド31
によりスピンナー部に移載される。
30と類似の構造であるが、供給ハンド30が3つのア
ームを持つのに対し、移載ハンド31は等間隔で(即ち
90度間隔で)放射状に延びる4つのアーム31a,3
1b,31c,31dを有している。アームの先端部下
側にはディスクを吸着する真空吸着などにより吸着・解
放するディスクピックアップ機構が設けられている。供
給ハンド13は装置制御部による所定の制御の下にその
軸13a周りに揺動するよう構成されている。
31a〜31dにより装置の各部間でのディスクの移動
を同時に行う。図1に示された状態は移載ハンド31の
待機位置を示している。この状態から時計回りに45度
回転することにより、アーム31a,13b,31c,
31dはそれぞれクリーナ部、スピンナー部、本硬化U
V放射部、膜厚検査部に位置するディスクをピックアッ
プできる位置となる。その位置で書くアームはそれぞれ
ディスクを真空吸着によりピックアップする。その後、
移載ハンド31は反時計回りに90度回転する。これに
よりクリーナ部にあったディスクはスピンナー部に、ス
ピンナー部にあったディスクは本硬化UV放射部に、本
硬化UV放射部にあったディスクは膜厚検査部に、膜厚
検査部にあったディスクはクリーナ部に、それぞれ同時
に移動し、それぞれの位置で各アームはディスクを解放
する。このようにして移載ハンド31による各部間のデ
ィスクの同時移動が行われる。
載されたディスクはここでスピンコーティングを施され
る。周知のようにブルーレーザー対応ディスクに限らず
一般的に光ディスクでは、ディスクドライブ装置への装
着の際の芯だしのための穴(15φ)が形成されてお
り、また射出成形時のスタンパの保持のための溝などが
あるため、ディスク基板の中心部には膜(層)を形成せ
ずに基板のままとなっている。従って本装置によるスピ
ンコーティングに際しても、ディスク中心領域における
光透過性樹脂膜の形成を防止するために、該領域を覆う
マスク部材としてのセンターマスクを取り付ける。
に設置されたディスクおよびマスクと共に示す一部断面
図の側面図である。図2を参照すると、スピンナー部4
0のスピンナー41およびスピンナー41上に置かれた
ディスク100、更にその上に置かれたマスク56が示
されている。より詳しく説明すると、スピンナーは不図
示の回転駆動源(モータ)に接続されて垂直軸周りに高
速回転可能なスピンナーシャフト151を有し、その上
部にスピンナーテーブル152が固定されている。スピ
ンナーテーブル152の上部はディスク100とほぼ同
じ直径の円板状になされている。
8に断面図として示している。マスク56はディスクの
中心部をカバーする下部円盤部56cと、下部円盤部5
6cの中心から上方に延びる上部円筒部56bとを有す
る。下部円盤部56cの下面には輪状溝56aが形成さ
れている。上部円筒部56bと下部円盤部56cとの中
心を貫通して貫通穴56dが設けられている。
には輪状の突起152aが設けられている。輪状突起1
52aの外側の直径はディスクの中心穴の内径とはめあ
い関係になる寸法であり、スピンナーに設置されるディ
スク100はこの輪状突起152aにより位置決めおよ
び芯だしされる。また、この輪状の突起152aはマス
ク56の下面に形成された輪状溝56aに嵌合してマス
クを位置決めする。スピンナーテーブルの上面で該輪状
突起152aのすぐ外側には輪状のスペーサ153がス
ピンナーテーブル152に固定されて、スピンナーシャ
フト151に固定されている。ディスク100をスピン
ナーテーブル152に設置する際には、ディスク100
はその内周部においてスペーサ153により支持され
る。即ち、ディスク100の大部分とスピンナーテーブ
ル152の間はスペーサによって隙間Sにより離間した
状態となる。
ク100とマスク56はスピンナーテーブルに設けられ
た真空吸着機構により吸着保持される。スピンナーテー
ブルにおけるディスク100の吸着とマスク56の吸着
とは互いに別々に実施される。ディスクとマスクとを吸
着する機構の詳細について図2を参照して説明する。ス
ピンナーシャフト151内にはディスク吸着用真空経路
160とマスク吸着用真空経路165の2つの別々の真
空経路が設けられている。
ディスク吸着用真空経路160はスピンナーシャフト1
51に設けられた第1のドリル穴161を介して輪状空
間162に連通している。輪状空間162はスピンナー
テーブル152、スピンナーシャフト151、およびス
ピンナーテーブル下部に取り付けられた閉止部材158
の三者の間に画成された、スピンナーシャフトを取り巻
く輪状の空間である。輪状空間162はそこからスピン
ナーテーブル内上方に向けて形成された第2のドリル穴
163を介して、スペーサ153を貫いてスピンナーテ
ーブル152の上部に形成された第3のドリル穴164
に連通している。以上のような経路でディスク吸着用真
空経路160はスペーサ153に形成された第3のドリ
ル穴に連通しているので、ディスク吸着用真空経路16
0を真空に引くことでディスク100をスペーサ153
に吸着することができる。なお図2では第2のドリル穴
163と、第3のドリル穴164は2つしか示されてい
ないが、実際には90度間隔で4カ所に設けられてい
る。しかし吸着口の数はこれに限られず、有効な吸着が
行える限り適宜増減することが可能である。
スク吸着用真空経路165はスピンナーシャフト151
内に横向きに形成された第4のドリル穴166を介して
ボルト167内の縦孔167aに連通している。ボルト
167はスピンナーテーブル152をスピンナーシャフ
ト151に固定するためのものである。ボルト内の縦孔
167aはボルト上部に開口しているので、マスク吸着
用真空経路165はマスク直下の空間168に連通す
る。従ってマスク吸着用真空経路165を真空に引け
ば、マスク直下の吸着空間168を低圧とすることがで
き、マスクを吸着することができる。
吸着とは、別々の真空経路160,165によりそれぞ
れ独立して制御できる。
ンターマスク56の供給および取り外しはマスク供給排
出部50により行われる。マスク供給排出部50は円盤
状でその中心周りに回転可能なマスクストレージ55、
マスクストレージ上に2重の円周配列をなして置かれて
いる複数のマスク56(図1の例では合計24個のマス
クが示されている)、マスクを把持するチャックを有す
るマスク移動アーム51、マスク移動アーム51をマス
クストレージ55とスピンナー40との間で往復移動さ
せる駆動機構としてのボールねじ52などを含む。マス
ク移動アームにはディスク上にコーティング材料(光透
過膜を形成する光硬化性樹脂)を供給するディスペンサ
ーが一体的に取り付けられている。
スク移動アーム51の先端部の構成を示している。マス
ク移動アーム51の先端部は、マスク56をその上部円
筒部56bにおいて把持するためのチャック(マスク保
持手段)154と、ディスクに光硬化性樹脂を供給する
ディスペンサ156とを備えている。ディスペンサ15
6がチャックと共にマスク移動アーム上に設けられてい
るので、ディスペンサはチャック156によるディスク
体上へのマスクの供給動作に伴って、同時にディスク上
に進出する。このため、ディスペンサの進退用に別に駆
動源を設ける必要がない。チャック154とディスペン
サ156とは不図示のエアシリンダによって駆動されて
一体的にほぼ垂直方向に移動可能であり、これによりス
ピンナーテーブル上のディスク100にアプローチす
る。
開閉する2つのチャック爪を有し、その間でマスク56
の上部円筒部を挟持/解放することができる。
説明する。まずマスク移動アーム51の先端部のチャッ
ク154により、マスクストレージ55から一つのマス
ク56の上部円筒部56bをつかんでピックアップす
る。なお、ボールねじ52に沿ったマスク移動アームの
直線移動およびマスクストレージの回転の組み合わせに
より、チャック154はマスクストレージ55上の任意
のマスク56をピックアップすることができる。マスク
をピックアップした後、ボールねじ52を駆動してマス
ク移動アームをスピンナー部40上に移動させ、チャッ
ク154によって保持されたマスクの中心をスピンナー
テーブルの中心と整列する位置にもたらす。続いて一体
のチャック154とディスペンサ156とを下降させ
て、マスク56をディスク100の上に置き、チャック
154を解放する。
後、マスク吸着用真空経路165から真空を作用させて
マスクを吸着する。この時、マスク吸着用の空間168
(図2)はマスク56の貫通穴56dを通じて装置外部
の大気に連通している、即ち大気に対して解放されてい
る。しかしマスク吸着用真空経路165を真空に引いて
いる限り、空間168は大気圧よりは低圧に保たれるの
で、マスクはディスク上に吸着される。
ノズル157から、ディスク上に設置されたマスクの上
に液状の光硬化性樹脂を供給する。図4に光硬化性樹脂
の吐出の様子を示している。所定量の光硬化性樹脂の供
給が完了すると、ディスペンサ156とチャック154
を有するマスク移動アーム51の先端部を上昇させ、ボ
ールねじ52を駆動してマスク移動アーム51をスピン
ナー40から退避させる。
あるいはその途中でもよい)スピンナーテーブル152
を高速で回転させ、スピンコーティング動作を行う、即
ち中心部に供給された光硬化性樹脂を回転の遠心力によ
りディスクの上面全面にほぼ均等に分布するようにさせ
る。
ーティング開始後所定の時間が経過してディスク上に均
等な膜厚の樹脂層が形成されると、エッジクリーニング
部60のエッジクリーナ61により、ディスクの外周部
にはみ出した樹脂をはぎ取るエッジクリーニングを行
う。エッジクリーナ61は軸63周りに装置水平面内で
揺動可能であり、揺動によりエッジクリーナ61の一端
に取り付けられたナイフエッジ65がディスクの外周端
面に接近し、ディスク外周からはみ出した光硬化性樹脂
をそぎ取る。
に、仮硬化UV放射部による光硬化性樹脂の仮硬化を行
う。スピンコーティングによりディスク面に均等に膜形
成された樹脂膜は、スピンを止めると液状樹脂の表面張
力によりその膜厚の均一性を失い、特に外周部が盛り上
がった不均一性を生ずる。また樹脂の粘度が高いほど膜
厚の不均一性が大きくなる。本発明においてはこれを防
止するため、スピンコーティング後にスピンナーの回転
を止めずに、仮硬化UV放射部によりUV光を照射し、
樹脂層の仮硬化を行う。
放射部70の詳細を説明する。図5Aおよび図5Bは仮
硬化UV放射部の側面図であり、それぞれ後に説明する
照射ヘッドカバーが上昇した状態と下降したとを示して
いる。仮硬化UV放射部は本体部71、照射ヘッド部7
2,および本体部71と照射ヘッド部とを連結する連結
筒部73を含んでいる。本体部内にはUV光源としての
超高圧水銀ランプ(不図示)が設置されている。超高圧
水銀ランプはUV硬化性樹脂を硬化しうる紫外線(U
V)領域を含む波長の光(以下UV光と称する)を発す
る。本体部71内には更に、集光・送出光学系(不図
示)が設置されており、超高圧水銀ランプからのUV光
を集光し、連結筒部73に向かうUV光ビームとして送
出する。連結筒部73は中空の筒体であり、UV光ビー
ムは該連結筒部内を通過して照射ヘッド部72に入射す
る。
蔵しており、連結筒部より入射したUV光ビームを90
度折り曲げて下方に反射する。照射ヘッド部171は方
形のカバー172で覆われている。カバー172は、本
体部71に固定されたレール74上を上下動可能なスラ
イダー75に固定されており、該スライダー75と共に
上下に移動可能である。スライダー75はエアシリンダ
によって駆動されて上下動する。スライダー75の可動
範囲の上端および下端には、スライダー75をそれぞれ
直接位置決め可能なショックアブソーバー177および
178が設けられている。
/搬出時、スピンナー部に設置されたディスク100に
対するマスクの供給/排出、およびディスペンサ156
によるマスク上への光硬化性樹脂の供給時にはこれら動
作を妨げないようにカバー172はその移動範囲上端の
退避位置すなわち上昇位置(図5Aに示す状態)にあ
る。そしてスピンナー部40に設置されたディスク10
0にスピンコーティングされた光硬化性樹脂層の仮硬化
を行うときのみ、その下降位置(図5Bに示す状態)に
移動される。仮硬化を行うタイミングは上述のように液
状の光硬化性樹脂のスピンコーティングを行ってエッジ
クリーナ部によるエッジクリーニングを行った直後であ
る。
ー173と内周カバー174とが同心に設けられてい
る。カバー172を下降させたとき、内周カバー174
の中心とスピンナーテーブル152上のディスク100
の中心とが整列するようになされている。カバー172
が下降位置にあり、UV仮硬化用のUV光がディスクに
照射される際に、照射ヘッドの反射板171aで下方に
反射されたUV光ビームは外周カバー173との間の輪
状の空間を通過し、輪状の照明領域を有する照明光とし
て下方に出射される。この輪状の照明領域の外径はディ
スク外径とほぼ一致するようになされており、また内径
はマスク外径とほぼ一致するようになされている。これ
によりUV光ビームの照射領域はマスク部より外側のデ
ィスク全体とほぼ一致する。
光はディスク上に置かれたマスクには照射されない。ス
ピンコーティング時にはマスク上に液状の光硬化性樹脂
が滴下されるので、マスクにUV光を照射してしまうと
マスクおよびマスクとディスクの境界部の樹脂が硬化さ
れ、マスクの除去が困難となる。これを防止するために
マスク部にUV光が当たらないようになされているわけ
である。なお上述のように外周カバーおよび内周カバー
により輪状の照明領域とする手法に限らず、何らかの方
法でマスクにUV光が照射されることを妨げるその他の
手段をとってもよい。
ディスク上にコーティングされた光硬化性樹脂層がその
表面張力により膜厚の不均一を発生することを防止する
ためのものであるので、単に樹脂層を半硬化させ表面張
力による膜圧の不均一が発生しない程度に材料の流動性
を低下させるものであればよい。そのための照射強度お
よび照射時間はディスク上にコーティングされた樹脂の
種類や膜厚に応じて適宜決められる。
の回転を止める。続いてマスク56の真空吸着を解除す
る。本発明のマスク56は貫通穴56dを有しているた
め、マスク吸着用真空経路165を真空に引くのを停止
してある時間たてばマスク直下の吸着空間168は大気
圧と等しくなるので、正圧を加える必要なしに、マスク
56dを取り外すことが可能となる。あるいはマスク吸
着用真空経路165を真空に引くのを停止した後、該真
空経路165を通じて一瞬だけ正圧を加えるようにして
もよい。この場合もマスク56に貫通穴56dが形成さ
れているため、吸着空間168に正圧を加えた場合に
も、該貫通穴56dを通して気流が外部に出ていくた
め、マスクとディスクの境界領域での液状材料の飛び散
りという問題は発生しない。
1によりマスク56をディスク100上からピックアッ
プしてマスクストレージ55に移載する。更にスピンナ
ーテーブル152上のディスク100の真空吸着を解除
し、移載ハンド部30のアーム31bによりディスクを
ピックアップして本硬化UV放射部80の位置80Aに
移動する。
UV照射ユニット81とディスク100を回転させなが
ら直線移動させるディスク移動機構85とを有する。U
V照射ユニットはUVランプ82を有し、下方にUV光
を照射する装置である。図6は本硬化UV放射部の概要
を示す側面図である。
動機構85の要部を示す図であり、図6とは90度異な
る方向からの側面図である。図6、図7を参照して本硬
化UV放射部の構成を説明する。ディスク移動ユニット
はディスクを保持するスピンドルユニット182と該ス
ピンドルユニットを直線移動させるためのサーボモータ
駆動ボールねじユニット180とを含んでいる。図7か
らわかるように、スピンドルユニット182のハウジン
グ186はプレート187を介してボールねじユニット
180の被駆動ナットに固定されている。ハウジング1
86内には不図示のベアリングにより回転可能支持され
たスピンドル183が設置されている。スピンドル18
3はカプリング185を介してサーボモータ184に連
結されており、該サーボモータ184により回転駆動さ
れる。スピンドル183の頂部はディスク100の中央
の穴にはまり込むようになされており、さらにディスク
100を真空吸着するための機構も設けられている。
射部80のスピンドル183上に設置されたディスク1
00はサーボモータ184により回転されながらボール
ねじユニットにより直線移動することができる。
ィングされた光硬化性樹脂層の本硬化に際して、ディス
ク100を回転させながらUV照射ユニットの照射領域
を通過するように制御する。照射時にディスクが回転し
ていることにより、UV照射ユニットの照射光分布に不
均一性があっても、ディスクの各部が受けるUV照射量
を均一化することができる。
移動制御は、樹脂の硬化に必要なUV照射時間などの諸
条件に応じて適宜決められる。たとえば一定速度でUV
照射ユニットの照射領域を往復させてもよいし、または
照射領域内で一旦停止、あるいは速度を低下させて、照
射時間を延長するようにしてもよい。
本硬化UV放射部8のディスク移載位置80Aに戻さ
れ、次の処理工程に送られる。なお本硬化処理の終了後
にディスク100を本硬化UV放射部の位置80B(図
1)に移動し、そこからハードコート処理工程(透明樹
脂層の上に更に保護層をコーティングする工程)を行う
別の装置にディスクを移送するように構成することもで
きる。
ディスク100は移載ハンド部30のアーム31Cによ
り次の膜厚検査部90に移載される。膜厚検査部はディ
スクにコーティングされた光透過樹脂層の膜厚が所定の
範囲内にあるかどうかを検査するために、ディスクの光
透過樹脂層の膜厚を測定するものである。移載ハンドの
アーム31Cによりディスク100は膜厚検査部の位置
90Aにおいて移動テーブル91に載置される。移動テ
ーブル91は一軸ボールねじユニット93により該ユニ
ット93に沿って移動され、膜厚測定器としてのレーザ
ー変位計95の直下に移動される。移動テーブル91は
その上に載置されたディスクを回転させる機能を有して
おり、ディスクの回転とボールねじユニット93による
直線移動とを組み合わせて、レーザー変位計による測定
点を変え、1つのディスクに対して複数の測定点におい
て膜厚測定を行う。典型的な例では、一つの円周上につ
いて各8点の測定を7つの系方向一について行う。従っ
て測定点は8×7=56点となる。
に載ったまま再び位置90Aに戻され、その位置におい
て移載ハンド部30のアーム31Dによりクリーナー部
20に送られる。但し膜厚検査部90における膜厚検査
の結果、コーティングが適正な膜厚で行われていないこ
とが判明した不良ディスクは、膜厚検査部90からクリ
ーナ部への移載の途中でアーム31dによる真空吸着を
解除して、ディスクを不良ディスク排出部110に受け
渡す。
置22Bに移載された良品ディスクはターンテーブル2
2の回転により位置22Aへと移動され、そこから供給
ハンド13bによりアンローダー15のピンホルダー1
15上にピン115aがディスクの中心穴にはまりこむ
ように載置される。なおアンローダー15側のピンホル
ダー115もローダー11側のピンホルダーと同様にリ
フター116を備えており、ピンホルダー115にディ
スクがスタックされて行くにつれて該リフター116が
下降し、スタックの一番上のディスクの高さが常に一定
となるようにする。
15のピンホルダー115にスタックされると、ピンホ
ルダー115を図1の左方向に移動し、装置左端からス
タックされたディスクを装置取り出せるようにする。
置の動作の一つのサイクルが終了する。
置の動作は全てCPUを有する装置の制御部(不図示)
の制御の下で自動的に行われる。
明はこの実施形態に限定されるものではない。
スクの光透過膜のスピンコーティングに関するものであ
ったが、これに限らず本発明はディスク体への液状材料
のスピンコーティングに広く適用することができる。例
としてはCD、CD−RW、CD−Rの保護層のコーテ
ィングや、各種DVDディスクの保護層コーティング、
あるいは各種のハードコートなどのスピンコーティング
処理やそれを行うスピンコーティング装置に適用するこ
とができる。
た材料は光(UV)硬化性樹脂であったが、本発明はこ
れに限定されず、様々な材料のディスク体へのスピンコ
ーティングに適用することができる。
状部分とその中央部から上方に延びる上部の円筒状部分
とを有する形状である。この形状はマスクを取り扱う際
に構造の簡単なチャックにより円筒状部分をつかんでマ
スクをハンドリングできる点で好適ではあるが、本発明
のマスクはこの形状に限られるものではなく、円筒状部
分を持たない形状とし、マスクのハンドリングは例えば
真空吸着により行う、ということも可能である。
とマスクを保持移動するための機構とが一体に設けられ
たマスク移動アームを駆動する駆動手段をボールねじに
よって構成しているが、これをエアシリンダなどその他
の手段により移動するように構成してもよい。
ピンナー機構においてマスクを真空吸着する機構の吸着
空間がマスクの貫通穴を通じて外部大気に連通している
ので、該吸着空間を真空に引くことを停止して一定時間
が経過すれば、吸着空間が大気圧に等しくなる。このた
めマスクを容易にスピンナー上から(ディスク上から)
取り外すことができる。または該吸着空間を真空で引く
ことを停止した後、正圧を一瞬加えることによって吸着
空間を大気圧と等しくすることもできる。一瞬正圧を加
えた場合でも吸着空間がマスクの穴を通じて外部大気に
連通しているので、気流は該穴を通って外に出るため、
マスクとディスクの境界部における液状材料の飛び散り
は発生しない。吸着空間を大気圧に等しくすれば、マス
クを容易にスピンナー上から(ディスク上から)取り外
すことができる。
グ装置では、ディスペンサがマスク供給排除機構に組み
込まれているので、ディスペンサを移動させるための駆
動機構を別途設ける必要がなく、装置を簡略化できる。
さらにディスペンサの設置スペースも小さなものとでき
るので、装置内のスペースに余裕ができる。
装置の全体構成を示す平面図である。
要部をそこに設置されたディスクおよびマスクと共に示
す一部断面図の側面図である。
に位置するディスペンサを有するマスク移動アームの先
端部を示す側面図である。
ディスク(マスク)上へのUV硬化樹脂の供給の様子を
示す側面図である。
の構成を示す側面図であり、カバーがその上昇位置にあ
る状態を示す。
の構成を示す側面図であり、カバーがその下降位置にあ
る状態を示す。
を示す側面図である。
の構造を示す図であって、図6に対して90度をなす別
の方向から見た側面図である。
る。
スクの使用例を説明する図であって、スピンナー上に置
かれたディスクとマスクの断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 ディスク体の中央付近に液状材料を供給
し、その後ディスク体を回転させて遠心力により該液状
材料を展延させ、ディスク体上に前記液状材料の塗膜を
形成するスピンコーティングを行うための装置であっ
て、 ディスク体を保持して回転するスピンナー機構と、 ディスク体の中心付近の一部領域に塗膜が形成されない
ようにマスキングするためのマスクであって、該マスク
を貫通する貫通穴を有するマスクと、 前記マスクをディスク体上に供給し、またディスク体上
から取り去るためのマスク供給排除機構と、を有し、 前記スピンナー機構は前記マスクを真空吸着する機構を
有し、前記ディスク体およびマスクがスピンナー機構に
設置されている状態において前記マスクを真空吸着する
機構のマスクを吸着する空間は前記マスクの貫通穴を通
じて外部の大気に連通していることを特徴とするスピン
コーティング装置。 - 【請求項2】 前記マスクはディスク体をカバーする円
盤部と、該円盤部の中心部から上方に延びるマスク把持
用の円筒部とを有し、前記貫通穴は前記円盤部および前
記円筒部を貫通していることを特徴とする請求項1記載
のスピンコーティング装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のスピンコーテ
ィング装置を用いてコーティングが施されたディスク
体。 - 【請求項4】 ディスクを回転させるスピンナー機構上
に設置されたディスク体に液状材料をスピンコーティン
グする装置において用いられる、ディスク体の中心付近
の一部領域にコーティングが施されないようマスキング
するためのマスクであって、該マスクはマスクを真空吸
着する機構を備えるスピンナー機構と共に用いられ、該
マスクは前記ディスク体およびマスクがスピンナー機構
に設置されている状態において前記マスクを吸着する機
構の吸着空間と外部の大気とを連通させる貫通穴が設け
られていることを特徴とするディスク体のスピンコーテ
ィングに用いるマスク。 - 【請求項5】 前記マスクはディスク体をカバーする円
盤部と、該円盤部の中心部から上方に延びるマスク把持
用の円筒部とを有し、前記貫通穴は前記円盤部および前
記円筒部を貫通していることを特徴とする請求項4記載
のマスク。 - 【請求項6】 ディスク体を保持して回転するスピンナ
ー機構と、 ディスク体の中心付近の一部領域にコーティングが施さ
れないようにマスキングするためのマスクをスピンナー
機構に設置されたディスク体上に供給し、またディスク
体上から該マスクを取り除くマスク供給排除機構と、 ディスク体上にコーティングすべき液状材料を供給する
ディスペンサと、を有し、 前記ディスペンサは前記マスク供給排除機構に組み込ま
れており、マスク供給排除機構と共にスピンナー機構上
の所定位置に進出し、また退避することを特徴とするス
ピンコーティング装置。 - 【請求項7】 前記マスク供給排除機構はマスクを保持
するマスク保持手段と前記ディスペンサとが取り付けら
れたマスク移動アームと、前記マスク保持手段と前記デ
ィスペンサとが前記スピンナー機構上に進出し、またス
ピンナー機構上から退避するように該マスク移動アーム
を往復運動させる駆動機構とを含むことを特徴とする請
求項6記載のスピンコーティング装置。 - 【請求項8】 前記駆動機構はボールねじ機構であるこ
とを特徴とする請求項7記載のスピンコーティング装
置。 - 【請求項9】 前記駆動機構は前記マスク保持手段がマ
スクを保管するマスクストレージと前記スピンナー上と
の間で往復運動するように前記マスク移動アームを駆動
することを特徴とする請求項7または8記載のスピンコ
ーティング装置。 - 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれかに記載のス
ピンコーティング装置を用いてコーティングが施された
ディスク体。
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