JP2008052790A - スピンコート装置とディスク製造装置および光ディスク記録媒体 - Google Patents

スピンコート装置とディスク製造装置および光ディスク記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の大型化や複雑化が回避され、均一な樹脂膜を生産性良く形成できるスピンコート装置と、形成された樹脂膜を硬化して樹脂膜とするディスク製造装置を提供する。
【解決手段】ディスク基板の着脱手段と位置決め手段を上面に備え、かつ凹部内面に沿って昇降可能な弾性部材の弾性復元力で基板の開口部を閉塞、解放する開口部閉解手段を下面に備えたスピンテーブルと、該テーブルの固定回転軸を回転可能に保持する回転継手を有し、弾性部材上面中央部に供給される樹脂を回転手段で展延して樹脂膜を基板上に形成するように構成し、スピンコート装置とする。該スピンコート装置と、基板搬送、樹脂供給、樹脂硬化の各手段を配備してディスク製造装置とし、光ディスク記録媒体を得る。
【選択図】図2

Description

本発明は、スピンコート装置およびこれを用いたディスク製造装置に関し、さらに詳しくは、ディスク基板を装着、回転させ、樹脂をスピンコートしてディスク基板上に樹脂膜を形成するスピンコート装置、並びに形成された樹脂膜を硬化して保護膜を形成するディスク製造装置に関する。前記ディスクとしては、記録媒体、例えば、再生専用光ディスク、光記録ディスクなどの光情報媒体が含まれる。
近年、デジタル放送が開始されるなど情報のデジタル化に伴い、記録媒体としての光ディスクの大容量化が要求されている。例えば、CD(compact-disc)、DVD(digital versatile disc)などの光ディスクでは、レーザ光は、厚さ1.1mm〜0.6mmのディスク基板を介して記録層上に集光されているが、次世代型光ディスク装置に用いられる光ディスク記録媒体(以下、ブルーレイディスクと表現することがある。)では、ディスク基板に形成された記録層の表面を覆う厚さ約0.1mmの透明保護層を介して波長400nm程度のレーザ光(以下、ブルーレーザ光と表現することがある。)が記録層上に集光されている。
上記透明保護層を形成する手段としては、記録層の表面に光硬化樹脂をスピンコートして保護層を形成するスピンコート法がよく用いられる。例えば、ディスク基板に予め円形のシールを貼り付けて基板の中心部にある開口を閉塞した後、シールの上面へ紫外線硬化樹脂(UV樹脂)を滴下し、ディスク基板を高速回転させて基板上全体にUV樹脂を拡がらせ、このUV樹脂を硬化させてカバー層を形成する製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記スピンコート法では、ディスク基板に予めシールを貼り付けるとともに、スピンコート完了時にシールを剥離する作業が必要となる。したがって、光ディスクの製造工程が煩雑になり製品の生産性が低下するという不都合がある。また、シールの貼り付けや、剥離したシールを回収するための装置などを別途設ける必要もあり、装置の大型化や複雑化の要因にもなる。
あるいは、スピンコ−ト時に、ターンテーブルに脱着可能な回転円盤によりディスク基板の中心穴を塞ぎ、円盤状記録媒体上に樹脂(紫外線硬化樹脂)を供給して、円盤状記録媒体を回転させ、その全面に保護膜を形成する装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、基板の一主面の中心近傍に凸状の段差部を設けるか、あるいは基板の孔部を塞ぐようにして板材を配置して凸部を配置し、凸部近傍に紫外線硬化樹脂等の塗液を供給し、回転延伸して塗膜を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
また、ディスク基板の中心孔部にキャップを装着して光硬化樹脂を供給し、ターンテーブルを回転させて回転力によりディスク基板上の樹脂を遠心力で飛散させ、光硬化樹脂を塗布する光記録媒体の製造装置が提案されている(例えば、特許文献4、5参照。)。
また、中心孔の周辺部に凹部が形成されている基板を用い、その凹部に閉塞板を嵌め込んで光硬化樹脂を滴下し、基板を回転させて光透過層を形成する方法において、閉塞板を電磁石により基板から脱着することが提案されている(例えば、特許文献6参照。)。
しかし、上記いずれの提案も、装置の複雑化や大型化の回避、製造プロセスの簡便化、容易化、製品の生産性向上などの観点から満足できる手法とはいえない。また、一般的には、スピンテーブル上でディスク基板を塗布する場合、低速回転させながら樹脂を滴下し、高速回転で樹脂を振り切り、前記樹脂膜に光を照射し硬化させている。この際、外周膜厚が厚くなり、膜の均一性が悪くなる傾向があるため、安定した均一厚さの樹脂膜形成が難しい。
特開2006−48753号公報 特開平10−249264号公報 特開平10−320850号公報 特許第3695109号明細書 特開平11−195251号公報 特開平10−289489号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、装置の大型化や複雑化を招くことなく、製品の生産性が良好で、しかも均一な厚さの樹脂膜が形成できるスピンコート装置、およびスピンコート装置と主要構成装置(基板搬送手段、樹脂供給手段、樹脂硬化手段)を備え、形成した樹脂膜を硬化して樹脂膜とするディスク製造装置、ならびに該ディスク製造装置により製造される光ディスク記録媒体を提供することを目的とする。
なお以下、本発明において、「樹脂膜」は未硬化状態の膜を指し、「保護膜」は「樹脂膜」を硬化させた硬化状態の膜を指すものとする。
本発明者は鋭意検討した結果、以下の(1)〜(12)に記載する発明によって上記課題が解決されることを見出し本発明に至った。以下、本発明について具体的に説明する。
(1):円形開口部を中央に有するディスク基板の着脱手段および位置決め手段を上面に備えるとともに、凹部内面に沿って昇降可能に収容された弾性部材によりディスク基板の開口部を閉塞あるいは解放する開口部閉解手段を下面に備えたスピンテーブルと、該スピンテーブルに固定される回転軸を回転可能に保持する回転継手を有し、外部の樹脂供給手段により弾性部材の上面中央部に供給される樹脂を回転手段により展延して樹脂膜をディスク基板上に形成するスピンコート装置であって、
前記開口部閉解手段は、スピンテーブルの上面側に開口された凹部に収容された弾性部材を上方に移動させてディスク基板の円形開口部から突出させ、弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞し、スピンコートによる樹脂膜形成後に弾性部材を下方に移動させてディスク基板の円形開口部から引き込み縮小して凹部に退避する昇降駆動手段を有する構成からなり、
前記回転手段は、回転継手を介して所定の回転数でスピンテーブルの固定軸を鉛直軸回りに回転するように構成されたことを特徴とするスピンコート装置である。
上記開口部閉解手段を備えたスピンコート装置とすることにより、装置の複雑化や大型化が回避され、しかも弾性部材の弾性復元力を利用するために、簡便かつ容易にディスク基板が着脱され、短時間で樹脂膜を形成することが可能である。したがって、製品の生産性向上が図れる。また、弾性部材の上面中央部に樹脂を供給することができるため、スピンテーブルを回転させて樹脂をディスク基板の表面に展延させた場合、全面にわたって厚さの均一な樹脂膜を安定して形成することが可能である。
(2):上記(1)に記載のスピンコート装置において、前記ディスク基板の着脱手段が逃げ溝構造であり、位置決め手段がセンタリングボス構造であることを特徴とする。
上記逃げ溝構造を有することにより、搬送アーム(例えば、ディスク基板を係止する可動爪を備えたピックアップ機構を有する自動ロボット装置)により、容易かつ正確にディスク基板をチャックして短時間で搬送することが可能となる。また、センタリングボス構造を有することにより、スピンテーブルの中央にディスク基板を正確に装着し、位置決めすることが可能となる。
(3):上記(1)または(2)に記載のスピンコート装置において、前記スピンテーブルは、一端が該スピンテーブルの表面に開口し、他端が回転継手を介して排気手段に接続する連通の吸気孔を有し、該排気手段の吸排気によりディスク基板を吸引固定または解除するようにしたことを特徴とする。
吸気孔によりディスク基板がスピンテーブルに密着固定し、これによってスピンテーブル回転時にディスク基板が遠心力等により上下方向、あるいは回転方向に位置ずれすることが無く、安定して樹脂膜を形成することが可能である。そして、ディスク基板の吸引固定または解除動作が、排気手段の吸排気により容易かつ短時間で可能であるため、生産性も高い。
(4):上記(1)〜(3)のいずれかに記載のスピンコート装置において、前記弾性部材の上面中央部に、外部の樹脂供給手段により供給される樹脂を一旦貯める窪み状の液溜まり部が形成されていることを特徴とする。
上記液溜まり部に外部から樹脂を供給することで、ディスク基板の中心部に樹脂を均等に滞留させることができる。この中心に滞留した樹脂をスピンテーブルの回転により、ディスク基板の表面に展延させた場合、厚さが均一な樹脂膜を全面に形成することが可能となる。液溜まり部は窪み状であるため、外部から樹脂を供給する際に、スピンテーブルの回転動作は停止していても、回転状態でもよく、いずれの場合にも中心の液溜まり部に樹脂を一時滞留することができ、その後の高速回転により均一厚さの樹脂膜を形成可能である。
(5):上記(1)〜(4)のいずれかに記載のスピンコート装置において、前記弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞する際の、該フランジ状の弾性部材の外径が閉塞されるディスク基板の記録領域の内径よりも小さいことを特徴とする。
上記フランジ状の外径を規定することにより、少なくとも記録領域をカバーする樹脂膜を所定箇所に確実に形成することが可能となる。
(6):上記(1)〜(5)のいずれかに記載のスピンコート装置において、前記弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞する際の、該フランジ状の弾性部材の最外周部厚さが、形成する樹脂膜の膜厚と同等以上であることを特徴とする。
フランジ状の弾性部材の最外周部厚さを規定することにより、樹脂膜を所定の膜厚で均一に形成することが可能となる。
(7):上記(1)〜(6)のいずれかに記載のスピンコート装置において、前記弾性部材の材質は、弾性限界の大きなゴム系材料であることを特徴とする。
弾性限界の大きなゴム系材料(例えば、シリコーンゴム)を用いることにより、弾性部材の閉塞動作を早くし、しかもディスク基板を上面側からしっかりと閉塞するとともに、繰り返し閉塞・解放動作に対しても耐久性を有し、長期間の樹脂膜製造においても効率良く使用することが可能である。
(8):上記(1)〜(7)のいずれかに記載のスピンコート装置において、前記樹脂が光硬化樹脂であることを特徴とする。
光硬化樹脂(例えば、紫外線硬化樹脂)は、硬化速度が速いため、スピンコート装置で形成された樹脂膜を、次工程の光硬化手段(紫外線硬化装置)で硬化した場合、短時間で均一膜厚の保護膜が安定して得られ、生産性も高い。また、硬化温度も低く、温度上昇も少ないため、記録媒体とした場合の信頼性や安定性においても優れている。さらに、樹脂調達が容易である点でも好ましい。
(9):上記(1)〜(8)のいずれかに記載のスピンコート装置と、該スピンコート装置にディスク基板を供給する基板搬送手段と、該スピンコート装置に樹脂を供給する樹脂供給手段と、スピンコート装置によりディスク基板上にスピンコートされた樹脂膜を硬化して保護膜とする樹脂硬化手段とを備えたことを特徴とするディスク製造装置である。
ディスク製造装置は本発明のスピンコート装置を備えているため、装置の大型化および複雑化を招くことなく、短時間にディスク基板上に膜厚の均一な樹脂膜を形成することができ、さらに基板搬送手段、樹脂供給手段、樹脂硬化手段を備えているので、生産性良く保護膜を形成することが可能である。
(10):上記(9)に記載のディスク製造装置において、前記樹脂硬化手段が光硬化手段であることを特徴とする。
樹脂硬化手段として光硬化手段を用いることにより、短時間で均一な膜厚の保護膜が安定して得られる。これにより生産性向上を図ることができる。
(11):上記(9)または(10)において、スピンコート装置、基板搬送手段、樹脂供給手段、および樹脂硬化手段から構成される一連の手段を、同構成でシリーズに複数備えたことを特徴とするディスク製造装置である。
スピンコート装置、基板搬送手段、樹脂供給手段、および樹脂硬化手段を同構成で複数備えた構成とされているため、樹脂膜とその硬化膜(保護膜)の形成がシリーズで迅速かつ生産性良く行なうことが可能である。
(12):上記(9)〜(11)のいずれかに記載のディスク製造装置により製造されたことを特徴とする光ディスク記録媒体である。
上記ディスク製造装置により製造される光ディスク記録媒体(以降、光ディスクと表現することがある。)としては、例えば、ブルーレーザ光に対応する記録層が形成されたディスク基板をはじめ、CD、CD−R、CD−RW、およびDVDなどに対する記録層が形成されたディスク基板、あるいは円形板状のディスク体に、「樹脂膜」をスピンコートし、この「樹脂膜」を硬化して「保護膜」とすることにより製造される各種の記録媒体が含まれる。
本発明のスピンコート装置によれば、スピンテーブルに設けられた開口部閉解手段(凹部の内面に沿って昇降可能に収容された弾性部材の弾性復元力)によりディスク基板が着脱され、短時間で樹脂膜を形成することが可能である。このため、装置の大型化や複雑化を招くことがなく、製品の生産性も優れている。弾性部材として弾性限界の大きなゴム系材料を用いれば、繰り返し閉塞・解放動作等に対して耐久性が向上して長期間の製造においても安定して使用できる。
また、弾性部材の上面中央部(窪み状の液溜まり部)に樹脂が供給されるため、スピンテーブルの回転によりディスク基板の表面全体に均一厚さの樹脂膜が安定して形成される。
樹脂として、光硬化樹脂(例えば、紫外線硬化樹脂)を用いれば、短時間で均一な膜厚の樹脂膜が安定して得られ、生産性も向上する。
さらに、ディスク基板の着脱手段(逃げ溝構造)および位置決め手段(センタリングボス構造)を有するので、正確かつ短時間にディスク基板の搬送および装着が可能であるほか、排気手段の吸排気で動作する吸気孔を有するので、容易かつ短時間にスピンテーブルにディスク基板を吸引固定または解除することが可能である。このため、開口部閉解手段と相俟って生産性向上を図ることができる。
本発明のディスク製造装置によれば、上記コンパクトなスピンコート装置と、これに同調した主要構成装置(基板搬送手段、樹脂供給手段、樹脂硬化手段)を備えているので、均一膜厚の保護膜を短時間で生産性良く形成することが可能である。樹脂硬化手段に光硬化手段を用いれば、さらに生産性の向上を図ることができる。特に、スピンコート装置と主要構成装置を同構成でシリーズに複数備えた構成とすれば、保護膜の形成を迅速かつ生産性良く行なうことができる。
本発明のディスク製造装置を用いれば、信頼性の高い各種光ディスク記録媒体(例えば、ブルーレイディスク、各種CD、各種DVDなど)を安定して製造することができる。
前述のように本発明におけるスピンコート装置は、円形開口部を中央に有するディスク基板の着脱手段および位置決め手段を上面に備えるとともに、凹部内面に沿って昇降可能に収容された弾性部材によりディスク基板の開口部を閉塞あるいは解放する開口部閉解手段を下面に備えたスピンテーブルと、該スピンテーブルに固定される回転軸を回転可能に保持する回転継手を有し、外部の樹脂供給手段により弾性部材の上面中央部に供給される樹脂を回転手段により展延して樹脂膜をディスク基板上に形成するスピンコート装置であって、
前記開口部閉解手段は、スピンテーブルの上面側に開口された凹部に収容された弾性部材を上方に移動させてディスク基板の円形開口部から突出させ、弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞し、スピンコートによる樹脂膜形成後に弾性部材を下方に移動させてディスク基板の円形開口部から引き込み縮小して凹部に退避する昇降駆動手段を有する構成からなり、
前記回転手段は、回転継手を介して所定の回転数でスピンテーブルの固定軸を鉛直軸回りに回転するように構成されたことを特徴とするものである。
本発明のスピンコート装置によれば、開口部閉解手段により弾性部材の復元力を利用して、ディスク基板の開口部を閉塞し、外部の樹脂供給手段により窪み状の液溜まり部(例えば、すり鉢状の液溜まり部)に樹脂を供給し、この液溜まり部の樹脂をスピンテーブル上で回転(スピンコート)させて、遠心力で樹脂を振り切り展延することにより、ディスク基板の所定箇所に均一な樹脂膜(未硬化状態の膜)がコーテイングされる。
開口部閉解手段は、後述のようにスピンコート装置内に設けられ、ディスク基板開口部の閉塞、解放が簡便な機構により構成されるため、装置の大型化や複雑化をもたらすことがなく、コスト上昇を抑制することができる。そして、動作も簡易で生産性も優れており、ディスク基板上にスピンコートされた樹脂膜は、後述のように光硬化手段等の樹脂硬化手段により硬化して均一で安定した膜厚の保護膜(硬化状態の膜)が形成できる。
以下、本発明のスピンコート装置について、ブルーレーザ光に対応したディスク基板の記録層上に樹脂膜を形成する場合を例とし、図を参照して説明する。
図1はブルーレーザ光に対応したディスク基板の構成を示す平面図である。
ディスク基板10は、例えば、直径120mm、厚さ1mmのポリカーボネート製の円形板状からなる部材であり、図1の平面図に示されるように中心に円形開口部10aが形成され、上面には、例えばブルーレーザ光に対応した記録領域をなす記録層10bが形成されている。
図2は、本発明のスピンコート装置の平面図(A)、および(A)におけるAA断面をスピンコート装置に保持されるディスク基板とともに示す断面図(B)である。
スピンコート装置50は、図2(A)および図2(B)を総合するとわかるように、スピンテーブル52、上端がスピンテーブル52の上面から上方へ突出した弾性部材54、スピンテーブル52の下面に設けられた回転継手57、および排気手段である真空ポンプ59を備えている。
スピンテーブル52は、平面視円形状で外周部に比べて中央部の厚みが大きい部材からなる。このスピンテーブル52の上面には、ディスク基板10の位置決め手段である3つのセンタリングボス52b、ディスク基板10の着脱手段である3つの逃げ溝52eを備えている。
上記3つのセンタリングボス52bそれぞれは、外周側のRがディスク基板10の円形開口部10aのRと略等しいディスク基板10の着脱が可能な円弧形状で、それぞれの外周が、凹部52cを囲む共通の円周に沿って120度間隔で配置されている。また、上記逃げ溝52eは、センタリングボス52bよりも半径方向の大きさが大きい円弧形状を有し、それぞれ両端がセンタリングボス52bに挟まれた状態で配置されている。なお、凹部52cは、例えば、スピンテーブルの上面側に開口された円筒形状からなる。
また、スピンテーブル52は、凹部52cの内面に沿って昇降可能に収容された弾性部材54によりディスク基板10の円形開口部10aを閉塞あるいは解放する開口部閉解手段を下面に備えている。凹部52cは、スピンテーブル52の中心に設けられ、その内径が真中から上端部にかけて大きくなるようなテーパー形状を有している。
開口部閉解手段は、スピンテーブル52の上面側に開口された凹部52cに収容された弾性部材54を上方に移動させてディスク基板10の円形開口部10aから突出させ、弾性復元力により弾性部材54をフランジ状に広げてディスク基板10を上面側から閉塞し、スピンコートによる樹脂膜形成後に弾性部材54を下方に移動させてディスク基板10の円形開口部10aから引き込み縮小して凹部52cに退避するエアシリンダ55を有する構成からなる。不図示の昇降駆動手段によりエアシリンダ55を昇降して開口部閉解手段を動作させるように構成されている。
回転継手57は、一例として、回転体としてのスピンテーブル52に固定される回転軸を回転可能に保持するケーシングを備え、この回転継手57を介して不図示の回転手段により所定の回転数でスピンテーブル52の固定軸を鉛直軸回りに回転するように構成されている。
また、スピンテーブル52は、一端が該スピンテーブルの表面に開口し、他端が回転継手57を介して排気手段である真空ポンプ59に接続する連通の8つの吸気孔52dを有する。真空ポンプ59は、図2(B)に示されるように吸気管路58および回転継手57を介して8つの吸気孔52dそれぞれに接続され、気体の供給および排気をすることができるようになっている。これにより、ディスク基板10を吸引固定、あるいは解除することができる。
図3は、図2(B)の要部、すなわち、凹部52cの内面に沿って昇降可能に収容された弾性部材54の近傍を拡大し、断面模式図として示したものである。
(A)は、弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞した状態であり、(B)は、ディスク基板10の円形開口部10aから弾性部材54を引き込み凹部52cに退避した状態である。
ここで、弾性部材54は、弾性限界の大きなゴム系材料が好ましく用いられ、一例としてシリコンゴム等の弾性素材を用いて射出成形等により一体的に形成される。
図3(A)に示されるように、弾性部材54は、弾性部材本体54aと、該弾性部材本体54aの外周面の上端部に形成されたフランジ部54bの2つの部分から構成されている。
弾性部材本体54aとフランジ部54bからなる弾性部材54は、前述のようにスピンテーブル52の凹部52cに昇降可能に挿入され、弾性復元力によりフランジ部54bを広げてディスク基板10を上面側から閉塞したり、弾性部材54をディスク基板10の円形開口部10aから引き込みフランジ部54bを縮小して凹部52cに退避するようにされている。
また、弾性部材54の弾性部材本体54a上面中央部に、窪み状(例えば、すり鉢状)の液溜まり部54cが形成されており、外部の樹脂供給手段(不図示)により供給される樹脂を一旦貯めておける構造となっている。
さらに弾性部材本体54a下端には、図3(A)に示されるように、例えばスプリングと外部から供給される圧縮空気等の不図示の昇降駆動手段により上下方向に駆動されるエアシリンダ55に固定されている。
フランジ状の弾性部材であるフランジ部54bは、中心から外周に向かって厚さが小さくなっており、その外径は図1に示されるディスク基板10の記録領域である記録層10bの内径よりも小さくなっている。
フランジ部54bの外径を記録層10bの内径よりも小さくすることにより、記録領域(記録層10b)を均一膜厚の樹脂膜で確実にカバーすることができる。
また、前記弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞する際の、該フランジ状の弾性部材(フランジ部54b)の最外周部厚さは、形成する樹脂膜の膜厚と同等以上であることが好ましい。
フランジ部54bは、外周に向かってその厚さが薄くなるように形成されているが、最外周はディスク基盤に形成される膜厚と同程度とすることが好ましく、このようにすれば、樹脂膜の膜厚を所定通りに形成することができる。
上記のように構成された弾性部材54は、主制御装置(不図示)によりエアシリンダ55を介して下方に移動されることで、図3(B)に示されるようにフランジ部54bが弾性変形することで、スピンテーブル52の凹部52c収容される。そして、この状態から弾性部材54がエアシリンダ55を介して上方に移動されることで、図3(A)に示されるように、フランジ部54bはディスク基板10の円形開口部10aから突出するとともに弾性力により復元し、ディスク基板10の円形開口部10aを閉塞するようになっている。
また、弾性部材54は、一例として図4に示されるように、フランジ部54bを弾性変形する範囲内で蛇腹状に折りたたむことにより、スピンテーブル52の凹部52cに収容してもよい。また、フランジ部54bには、例えば切り込み等を設けて凹部52cに収容が容易となるような形状としてもよい。
要は、弾性部材54は弾性変形する範囲内で凹部52cに収容可能であり、凹部52cからディスク基板10の円形開口10aを介して突出させることで復元し、ディスク基板10の上面側から円形開口10aを閉塞することができればよい。
前記樹脂としては、樹脂膜を硬化して保護膜(保護層)とした場合に、大容量記録媒体に要求される特性(例えば、ブルーレーザ光に対して要求される記録再生特性等)を満たすものであれば制約はなく、各種硬化樹脂、例えば、熱硬化樹脂、光硬化樹脂、電磁波硬化性樹脂、X線硬化性樹脂などを用いるこができるが、生産性、記録媒体の信頼性や安定性、あるいは樹脂調達の容易性などの観点から光硬化樹脂である紫外線硬化樹脂が好ましく用いられる。
次に、本発明のディスク製造装置について説明する。
すなわち、本発明のディスク製造装置は、前記本発明のスピンコート装置と、該スピンコート装置にディスク基板を供給する基板搬送手段と、該スピンコート装置に樹脂を供給する樹脂供給手段と、スピンコート装置によりディスク基板上にスピンコートされた樹脂膜を硬化して保護膜とする樹脂硬化手段とを備えたことを特徴とするものである。
以下、前記樹脂として光硬化樹脂(紫外線硬化樹脂)を用いる場合を例として図を参照して本発明のディスク製造装置について説明する。
図5は本発明のディスク製造装置の構成例を示す概略平面図である。
ディスク製造装置100は、ディスクホルダ30A、30B、スピンコート装置50、樹脂供給手段である樹脂供給装置96、樹脂硬化手段(光硬化手段)である紫外線照射装置60、2つの基板搬送手段である搬送アーム80A,80B、前記各手段が載置された長手方向をX軸方向とする平面視長方形のベース20、および上記各部を統括的に制御する不図示の制御装置を備えている。
前記ディスクホルダ30Aは、ベース20の上面−X側端部近傍に配置されZ軸方向を長手方向とする円柱状のピンホルダ30aを有している。不図示の搬送装置によって搬送された複数枚のディスク基板10は円形開口部10aにピンホルダ30aが挿入された状態で上下方向に積み重ねられて収容される。そして、収容されたディスク基板10の下方には不図示のリフターが配置され、該リフターによって一番上のディスク基板10は常時所定の高さになるように調整されている。
前記樹脂供給装置96は、スピンコート装置50の近傍に配置されている。この樹脂供給装置96は、図6に示されるように一端が不図示の駆動機構に接続されたアーム96aと、該アーム96aに保持されたディスペンサ97とを備えている。
図5において、前記紫外線照射装置60はスピンコート装置50の+X側に配置されている。この紫外線照射装置60は図5に実線で示される位置から仮想線で示される位置までX軸方向に直線移動するステージ62aを備えた搬送装置62、および該搬送装置62の上方に配置されたUV照射装置64を備えている。
前記ディスクホルダ30Bは、上述したディスクホルダ30Aと同等の構成を有し、ベース20上面の+X側端部近傍に配置されている。
前記搬送アーム80Aは、ディスクホルダ30Aと紫外線照射装置60の間に配置されている。この搬送アーム80Aはディスクホルダ30Aに収容されたディスク基板10をスピンコート装置50へ搬送し、またスピンコート装置50からディスク基板10を取り上げて紫外線照射装置60に搬送するロボットアームである。
図7(A)は搬送アーム80Aの側面を、該搬送アーム80Aに保持されたディスク基板10とともに示す図であり、図7(B)は搬送アーム80Aを下方から見た底面図である。搬送アーム80Aは、図7(A)および図7(B)を総合するとわかるように、一端が不図示の駆動機構に接続された旋回アーム80aと、旋回アーム80aの他端に設けられた円形板状のピックアップ80bとを備えている。
前記ピックアップ80bは、その下面から突出する3つの可動爪81を有している。これらの可動爪81は長手方向をZ軸方向とし、−Z側端部にはディスク基板10に係止する鉤部が形成されている。そして、これらの3つの可動爪81は、それぞれの鉤部が互いに外側を向いた状態で配置され、ピックアップ80bの内部に設けられた不図示の駆動機構により、ピックアップ80bの下面の半径方向に駆動されるようになっている。
これにより、例えば、図7(A)に点線で示されるように、3つの可動爪81が内周方向(それぞれの可動爪81が近接する方向)に駆動されることで、それぞれの可動爪81がディスク基板10の円形開口部10aに出入り可能となり、図7(A)に実線で示されるように、ディスク基板10の円形開口部10aに挿入された状態で外周方向(それぞれの可動爪81が離間する方向)に駆動されることで、可動爪81の鉤部でディスク基板10の下面を係止して、ディスク基板10をチャックすることができるようになっている。そして、旋回アーム80aが駆動機構(不図示)により旋回及び昇降(以下、単に駆動と表現することがある。)されることにより、チャックしたディスク基板10をディスク回転装置50へ搬送する。
前記搬送アーム80Bは、紫外線照射装置60とディスクホルダ30Bの間に配置されている。この搬送アーム80Bは、紫外線照射装置60のステージ62aに載置されたディスク基板10を取り上げて、ディスクホルダ30Bへ搬送するロボットアームであり、前述した搬送アーム80Aと同等の構成を有している。
次に上述のディスク製造装置100によるディスク製造のプロセスについて説明する。
前提として、ディスクホルダ30Aには、不図示の搬送系により外部から搬送された複数枚のディスク基板10が収容されているものとし、スピンコート装置50のスピンテーブル52及び紫外線照射装置60のステージ62aにはディスク基板10が載置されていないものとする。また、スピンコート装置50では、図3(B)に示されるように、弾性部材54がスピンテーブル52の凹部52cに収容されているものとし、搬送装置62では、図5に示されるようにステージ62aを−X側端(図5において実線で示される位置)へ移動させた状態で待機させているものとする。
ディスクホルダ30Aに収容されたディスク基板10は、例えば図7(A)に示されるように、搬送アーム80Aにチャックされると、搬送アーム80Aが駆動されることにより、スピンコート装置50のスピンテーブル52の上方へ搬送される。そして、この状態から搬送アーム80Aが下降されることで、図8(搬送アーム80Aの動作を説明するための断面模式図)に示されるように、搬送アーム80Aの可動爪81の下端が、スピンテーブル52の逃げ溝52eにそれぞれ挿入され、ディスク基板10の円形開口部10aにセンタリングボス52bがそれぞれ挿入される。これにより、ディスク基板10の位置決め、および芯出しがなされ、ディスク基板10はスピンテーブル52上面の中央部に下方から支持される。
スピンコート装置50では、ディスク基板10がスピンテーブル52に載置されると、真空ポンプ59(図2)が駆動されることにより、ディスク基板10がスピンテーブル52に吸着保持される。そして、搬送アーム80Aがスピンテーブル52の上方から退避すると、凹部52cに収容された弾性部材54が上方に移動され、弾性部材54のフランジ部54bは、ディスク基板10の円形開口部10aから上方に突出する。これにより、弾性変形した状態で凹部52cに収容されていたフランジ部54bが復元し、ディスク基板10の円形開口部10aはディスク基板10の上面側から閉塞される。
ディスク基板10の円形開口部10aが弾性部材54により閉塞されると、樹脂供給装置96では、アーム96aを駆動してディスペンサ97(図6)に設けられたノズル97aの先端が、図6に示されるようにスピンテーブル52に保持されたディスク基板10の中心に移動され、弾性部材54の液溜まり部54cに、紫外線硬化樹脂98が所定量滴下される。なお、紫外線硬化樹脂98の滴下は、紫外線硬化樹脂98をディスク基板10の中心に均等に滴下するために、ディスク基板10をスピンコート装置50により、例えば、20rpm〜120rpm程度の低速で回転させた状態で行う。
紫外線硬化樹脂98の滴下が完了すると、スピンコート装置50によりディスク基板10は高速回転され、ディスク基板10の上面に紫外線硬化樹脂98が展延される。これにより、ディスク基板10へのスピンコート処理が完了する。なお、スピンテーブル52の高速回転時の回転数および回転時間は、紫外線硬化樹脂の粘度及び目的とする膜厚などによって調整される。
次に、スピンコート処理が施されたディスク基板10は、搬送アーム80Aにより、スピンコート装置50のスピンテーブル52からピックアップされ、紫外線照射装置60のステージ62a上に搬送される。紫外線照射装置60では、搬送アーム80Aによりディスク基板10がステージ62a上に載置されると、ステージ62aを+X側に移動させUV照射装置64の下方を経由して、搬送装置62の+X側端(図5において仮想線で示される位置)までディスク基板10を搬送する。一方、UV照射装置64はステージ62aが直下にきたときに、ステージ62aに載置されたディスク基板10に紫外線を照射して該ディスク基板10の表面にスピンコートされた紫外線硬化樹脂を硬化させる。
次に、ディスク基板10は、紫外線照射装置60のステージ62aから搬送アーム80Bによりピックアップされると、ディスクホルダ30Bに搬送され、上下方向に重ねられた状態で順次ディスクホルダ30Bに収容される。
前記本発明のディスク製造装置においては、スピンコート装置、基板搬送手段、樹脂供給手段、および樹脂硬化手段から構成される一連の手段を、同様の構成でシリーズに複数配置することができる。図9、図10にそのような構成例を示す。図9、図10における各符号は図5において説明したのと同様である。また各一連の手段における各プロセスも前述と同様である。
すなわち、図9は、前記図5において示した構成を2組配置した例を示す概略平面図である。この場合、スピンコート装置50および紫外線照射装置60を2組ずつ備えているため、ディスク基板10の円形開口部10aを閉塞する処理、樹脂膜の形成がシリーズで迅速かつ簡易に生産性良く行なうことが可能である。
一方、図10は、図5においてスピンコート装置50を2セット配置し、基板搬送手段、樹脂供給手段、および樹脂硬化手段から構成される一連の手段を3組配置した例を示す概略図平面図である。この場合、スピンコート装置50が2セット配置され、紫外線照射装置60を3組ずつ備えているため、ディスク基板10の円形開口部10aを閉塞する処理、樹脂膜の形成がシリーズでさらにタクト性が向上し、一段と迅速に樹脂膜の形成を行うことができる。
なお、前記図5、図9、図10に示すディスク製造装置は一例であって、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。
また、本発明は、前記ディスク製造装置により製造されたことを特徴とする光ディスク記録媒体に係るものである。
すなわち、上記実施形態では、ディスク基板10にブルーレーザ光に対応する記録層10bが形成されている場合について説明したが、これに限らず、ディスク製造装置100を用いることにより、例えば<CD、CD−R、CD−RW、およびDVDなどの光ディスクに対する記録層が形成されたディスク基板や、円形板状のディスク体への保護層の形成にも好適である。
本発明のスピンコート装置で樹脂膜を形成する状況を説明するために一例として用いるブルーレーザ光に対応したディスク基板の構成を示す平面図である。 本発明のスピンコート装置の平面図(A)、および(A)におけるAA断面をスピンコート装置に保持されるディスク基板とともに示す断面図(B)である。 図2(B)の要部を拡大した断面模式図である[(A):弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞した状態、(B):凹部52cに退避した状態]。 本発明における弾性部材54を弾性変形する範囲内で蛇腹状に折りたたんでスピンテーブル52の凹部52cに収容する例を示す概略平面図である。 本発明のディスク製造装置の構成例を示す概略平面図である。 本発明における樹脂供給装置96を示す側面図である。 本発明における搬送アーム80Aを80Aに保持されたディスク基板10とともに示す側面図(A)と搬送アーム80Aを下方から見た底面図(B)である。 本発明における搬送アーム80Aの動作を説明するための断面模式図である。 図5において示した構成を2組配置した例を示す概略平面図である。 図5でスピンコート装置50を2セット配置し、基板搬送手段、樹脂供給手段、樹脂硬化手段からなる一連の手段を3組配置した例を示す概略図平面図である。
符号の説明
10 ディスク基板
10a 円形開口部
10b 記録層
20 ベース
30a ピンホルダ
30A、30B ディスクホルダ
50 スピンコート装置
52 スピンテーブル
52b センタリングボス
52c 凹部
52d 吸気孔
52e 逃げ溝
54 弾性部材
54a 弾性部材本体
54b フランジ部
54c 液溜まり部
55 エアシリンダ
57 回転継手
58 吸気管路
59 真空ポンプ
60 紫外線照射装置
62 搬送装置、
62a ステージ
64 UV照射装置
80A,80B 搬送アーム
80a 旋回アーム
80b ピックアップ
81 可動爪
96 樹脂供給装置
96a アーム
97 ディスペンサ
97a ノズル
100 ディスク製造装置

Claims (12)

  1. 円形開口部を中央に有するディスク基板の着脱手段および位置決め手段を上面に備えるとともに、凹部内面に沿って昇降可能に収容された弾性部材によりディスク基板の開口部を閉塞あるいは解放する開口部閉解手段を下面に備えたスピンテーブルと、該スピンテーブルに固定される回転軸を回転可能に保持する回転継手を有し、外部の樹脂供給手段により弾性部材の上面中央部に供給される樹脂を回転手段により展延して樹脂膜をディスク基板上に形成するスピンコート装置であって、
    前記開口部閉解手段は、スピンテーブルの上面側に開口された凹部に収容された弾性部材を上方に移動させてディスク基板の円形開口部から突出させ、弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞し、スピンコートによる樹脂膜形成後に弾性部材を下方に移動させてディスク基板の円形開口部から引き込み縮小して凹部に退避する昇降駆動手段を有する構成からなり、
    前記回転手段は、回転継手を介して所定の回転数でスピンテーブルの固定軸を鉛直軸回りに回転するように構成されたことを特徴とするスピンコート装置。
  2. 前記ディスク基板の着脱手段が逃げ溝構造であり、位置決め手段がセンタリングボス構造であることを特徴とする請求項1に記載のスピンコート装置。
  3. 前記スピンテーブルは、一端が該スピンテーブルの表面に開口し、他端が回転継手を介して排気手段に接続する連通の吸気孔を有し、該排気手段の吸排気によりディスク基板を吸引固定または解除するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のスピンコート装置。
  4. 前記弾性部材の上面中央部に、外部の樹脂供給手段により供給される樹脂を一旦貯める窪み状の液溜まり部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスピンコート装置。
  5. 前記弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞する際の、該フランジ状の弾性部材の外径が閉塞されるディスク基板の記録領域の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスピンコート装置。
  6. 前記弾性復元力により弾性部材をフランジ状に広げてディスク基板を上面側から閉塞する際の、該フランジ状の弾性部材の最外周部厚さが、形成する樹脂膜の膜厚と同等以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスピンコート装置。
  7. 前記弾性部材の材質は、弾性限界の大きなゴム系材料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスピンコート装置。
  8. 前記樹脂が光硬化樹脂であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のスピンコート装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のスピンコート装置と、該スピンコート装置にディスク基板を供給する基板搬送手段と、該スピンコート装置に樹脂を供給する樹脂供給手段と、スピンコート装置によりディスク基板上にスピンコートされた樹脂膜を硬化して保護膜とする樹脂硬化手段とを備えたことを特徴とするディスク製造装置。
  10. 前記樹脂硬化手段が光硬化手段であることを特徴とする請求項9に記載のディスク製造装置。
  11. 請求項9または10において、スピンコート装置、基板搬送手段、樹脂供給手段、および樹脂硬化手段から構成される一連の手段を、同構成でシリーズに複数備えたことを特徴とするディスク製造装置。
  12. 請求項9〜11のいずれかに記載のディスク製造装置により製造されたことを特徴とする光ディスク記録媒体。
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CN110344468A (zh) * 2019-06-28 2019-10-18 三一重机有限公司 中央回转接头和检测方法

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