JP2003091887A - 多層光記録媒体の製造方法および多層光記録媒体製造装置 - Google Patents

多層光記録媒体の製造方法および多層光記録媒体製造装置

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JP2003091887A
JP2003091887A JP2001286869A JP2001286869A JP2003091887A JP 2003091887 A JP2003091887 A JP 2003091887A JP 2001286869 A JP2001286869 A JP 2001286869A JP 2001286869 A JP2001286869 A JP 2001286869A JP 2003091887 A JP2003091887 A JP 2003091887A
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Takeshi Komaki
壮 小巻
Mamoru Usami
守 宇佐美
Kenji Yoneyama
健司 米山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの高騰を招くことなく気泡の混入
を防止しつつ均一膜厚のスペーサ層を形成する。 【解決手段】 基材Dの上にスペーサ層を挟んで積層し
た2層の記録層を形成する多層光記録媒体の製造方法で
あって、レーザービームの入射方向から数えて2番目の
記録層L1と、1番目の記録層との間のスペーサ層を形
成する際に、少なくとも径方向に弾性変形して基材Dの
装着用中心孔1aを閉塞可能なゴムチャッキング14を
弾性変形させてチャッキングさせることによって記録層
L1が形成された基材Dをターンテーブル12に固定
し、ゴムチャッキング14の周面と基材Dとの境界部近
傍にスペーサ層形成用の塗液Rを滴下した後に、1番目
の記録層を形成するためのスタンパ21を基材Dに覆い
被せつつゴムチャッキング14によってチャッキングさ
せ、ターンテーブル12を回転させることによって塗液
Rをスピンコートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペーサ層を挟ん
で複数の記録層が積層された多層光記録媒体の製造方
法、および多層光記録媒体製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の多層光記録媒体として、出願人
は、図12に示す多層光記録媒体31を開発している。
この多層光記録媒体31は、中心部に装着用中心孔1a
が形成された円板状の基材Dの上に、記録層L1、スペ
ーサ層S、記録層L0およびカバー層Cが順に積層され
ている。この場合、記録層L1は、基材Dの表面に形成
されたグルーブ上やランド上に、記録用レーザービーム
および再生用レーザービーム(以下、区別しないときに
は「レーザービーム」ともいう)を反射する反射膜や、
記録用レーザービームを照射することによって光学的定
数の変化に伴って光反射率が変化する相変化膜、および
相変化膜を保護する保護膜などを積層して構成されてい
る。また、スペーサ層Sは、その厚みが20μm程度と
なるように光透過性樹脂で薄膜状に形成されている。一
方、記録層L0は、スペーサ層Sの表面に形成されたグ
ルーブ上やランド上に、相変化膜や保護膜などを積層し
て構成されている。カバー層Cは、記録層L0の傷付き
を防止すると共に光路の一部(レンズ)としての役割を
有する層であって、光透過性樹脂で薄膜状に形成されて
いる。この多層光記録媒体31では、同図の矢印Aの向
きでレーザービームが照射されることにより、記録層L
0,L1に対する記録データの記録、または記録層L
0,L1からの記録データの読み出しが行われる。
【0003】この多層光記録媒体31の製造に際して
は、まず、基材Dの上に例えばスパッタ法によって記録
層L1を成膜する。次に、記録層L1の上にスピンコー
ト法によって塗液Rを塗布することによりスペーサ層S
を形成する。この際には、図13に示すように、まず、
記録層L1が成膜された面を上向きにして基材Dをター
ンテーブル42の上に載置した後に、基材Dの上にカバ
ー部材44を載置する。この場合、ターンテーブル42
は、上面が平坦な円板状に形成され、塗液Rの塗布時に
は、負圧によってその内周部(チャッキングエリア)が
吸引された基材Dおよびカバー部材44を載置した状態
で図外のモータによって回転させられる。また、カバー
部材44は、基材Dにおける樹脂層の形成が不要な中央
部を覆う大きさで円盤状に形成されている。このカバー
部材44は、その側面視形状が傘状に形成され、基材D
と共にターンテーブル42によって吸引されることでそ
の下面が基材Dに密着する。
【0004】次に、この状態のターンテーブル42を低
速回転させた状態で、図14に示すように、ノズル16
aの先端からカバー部材44の上面に塗液Rを滴下す
る。次いで、ターンテーブル42を高速回転させ、カバ
ー部材44上の塗液Rを基材D上に拡げる。この際に、
ターンテーブル42の回転数や高速回転保持時間などを
適宜制御することにより、塗液Rが、ターンテーブル4
2の回転によって生じる遠心力で基材Dの半径方向の向
きでカバー部材44上から基材D上に移動する。また、
基材D上に移動した塗液Rは、基材Dの表面を外縁部に
向けて移動する。一方、基材Dの外縁部に達した余分な
塗液Rは、遠心力によって基材Dから飛散する。これに
より、図15に示すように、基材Dの表面全域に亘って
塗液Rがほぼ平坦に薄膜状に塗布される。続いて、図1
6に示すように、カバー部材44を基材Dから取り外
す。
【0005】次に、図17に示すように、塗液Rが塗布
された基材Dの上にスタンパ51を覆い被せる。この場
合、スタンパ51は、後述するように塗液Rを硬化させ
るための紫外線を透過可能な材料で形成されている。ま
た、このスタンパ51の下面には、記録層L0用のグル
ーブおよびランドを形成するための凹凸加工が施されて
いる。この場合、基材D上に塗布が完了した時点では、
塗液Rが流動性を有している。このため、スタンパ51
の凹凸形状、すなわちグルーブおよびランドの形状に塗
液Rが馴染みつつ、スタンパ51は、塗液Rの上に覆い
被される。次いで、この状態の基材Dに紫外線を照射し
て塗液Rを硬化させることにより、スペーサ層Sが完成
する。続いて、図18に示すように、基材Dからスタン
パ51を取り外す。この後、スペーサ層Sの上に記録層
L0を成膜し、その記録層L0の上に樹脂をスピンコー
トして硬化させることによりカバー層Cを形成する。こ
れにより、多層光記録媒体31の製造が完了する。
【0006】一方、図19〜21に示す工程を経て塗液
Rを塗布する製造方法も従来から知られている。以下、
この製造方法について説明する。なお、上記した製造方
法と同等の工程については、重複した説明を省略する。
この製造方法では、まず、図19に示すように、例えば
スパッタ法によって記録層L1が成膜された基材Dをタ
ーンテーブル62の上に載置する。この際に、ターンテ
ーブル62の中央部分に立設された金属製のセンターピ
ン64を装着用中心孔1aに挿通させた状態で基材Dを
載置する。次いで、センターピン64に付着しないよう
にして、塗液Rを基材Dの内周部分に環状に塗布する。
続いて、図20に示すように、基材Dの上にスタンパ2
1を載置した後に、図外のモータによってターンテーブ
ル62を高速回転させて、塗液Rを基材D上に拡げる。
この際にも、ターンテーブル62の回転数や回転保持時
間などを適宜制御することにより、塗液Rが、ターンテ
ーブル62の回転によって生じる遠心力で基材Dの半径
方向の向きで基材D上を移動する。これにより、図21
に示すように、基材Dの表面全域に亘って塗液Rがほぼ
平坦に薄膜状に塗布される。続いて、基材Dからスタン
パ21を取り外す。この後、スペーサ層Sの上に記録層
L0を成膜し、その記録層L0の上に樹脂をスピンコー
トして硬化させることによってカバー層Cを形成する。
これにより、多層光記録媒体31の製造が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した多
層光記録媒体31の製造方法には、以下の改善すべき課
題がある。すなわち、前者の製造方法では、塗液Rのス
ピンコートが完了した後に、その状態の基材Dにスタン
パ51を覆い被せている。この場合、ほぼ平坦に塗布さ
れた塗液Rに対して平板状のスタンパ51を覆い被せる
際に、塗液Rとスタンパ51との間に気泡が混入するこ
とがある。かかる状態で紫外線を照射した場合には、気
泡の混入に起因してスペーサ層Sの表面に大きな凹部が
形成されて記録データの正常な読み書きが困難となる。
したがって、スタンパ51を覆い被せる際には、例えば
塗液Rの塗布が完了した基材Dとスタンパ51とを真空
チャンバ内に搬入し、真空中において基材Dにスタンパ
51を覆い被せることにより、気泡の混入を防止する必
要がある。このため、高価な設備の導入に起因して多層
光記録媒体31の製造コストが高騰しており、この点を
改善するのが好ましい。
【0008】一方、後者の製造方法では、塗液Rをセン
ターピン64に付着しないようにして基材Dの内周部分
に塗布している。したがって、この状態では、図20に
示すように、スタンパ21と基材Dとの間に空間が生じ
ている。このため、この空間の存在に起因して、スピン
コートの際に、基材Dの外周部における塗液Rの塗布厚
が内周部における塗布厚よりも厚く形成される結果、塗
液Rを均一に塗布するのが困難となるという問題点があ
る。この場合、塗液Rをセンターピン64に付着するよ
うにして基材Dに塗布することにより、スタンパ21と
基材Dとの間に空間をなくして基材Dに塗液Rを均一に
塗布するのは可能である。しかし、この塗布方法を採用
した場合には、センターピン64の洗浄が煩雑となり、
また、スタンパ21とセンターピン64との隙間から溢
れた塗液Rが基材Dの裏面(同図において上面)を汚し
てしまうため、スピンコート工程において歩留まりの低
下および製造コストの高騰を招くという問題が生じる。
【0009】本発明は、かかる改善すべき点に鑑みてな
されたものであり、製造コストの高騰を招くことなく気
泡の混入を防止しつつ均一膜厚のスペーサ層を形成し得
る多層光記録媒体の製造方法および多層光記録媒体製造
装置を提供することを主目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る多層光記録媒体の製造方法は、中心部に装着
用中心孔が形成された基材の上にスペーサ層を挟んで積
層したN層(Nは2以上の自然数)の記録層を形成する
多層光記録媒体の製造方法であって、再生用レーザービ
ームまたは記録用レーザービームの入射方向から数えて
(M+1)番目(Mは(N−1)以下の自然数)の前記
記録層と、M番目の前記記録層との間の前記スペーサ層
を形成する際に、少なくとも径方向に弾性変形して前記
基材の前記装着用中心孔を閉塞可能なセンターチャッキ
ングを弾性変形させてチャッキングさせることによって
前記(M+1)番目の記録層が形成された前記基材をタ
ーンテーブルに固定し、前記センターチャッキングの周
面と前記基材との境界部近傍にスペーサ層形成用の塗液
を滴下した後に、前記M番目の記録層を形成するための
スタンパを当該基材に覆い被せつつ前記センターチャッ
キングによってチャッキングさせ、前記ターンテーブル
を回転させることによって前記塗液をスピンコートす
る。
【0011】この場合、前記スペーサ層形成用の塗液と
してエネルギー線硬化型の樹脂塗液を用い、かつ前記ス
タンパとしてエネルギー線透過素材で形成されたスタン
パを用いるのが好ましい。この場合、エネルギー線とし
て、紫外線や電子線(エレクトロビーム)が含まれる。
【0012】また、本発明に係る多層光記録媒体製造装
置は、本発明に係る多層光記録媒体の製造方法に従って
前記スペーサ層を形成する多層光記録媒体製造装置であ
って、前記基材が載置されるターンテーブルと、非チャ
ッキング時において前記基材の前記装着用中心孔よりも
小径でチャッキング時にエアが供給されることで膨張し
て前記装着用中心孔を閉塞するセンターチャッキング
と、当該センターチャッキングにエアを供給するエア供
給部と、前記スペーサ層形成用の前記塗液を滴下する塗
液滴下部と、前記エア供給部および前記塗液滴下部を駆
動制御する制御部とを備えている。
【0013】この場合、その表面が撥水特性または撥油
特性を有する材料で前記センターチャッキングを形成す
るのが好ましい。この場合、センターチャッキング用材
料の表面にフッ素処理やシリコーン処理を施すことによ
って撥水特性または撥油特性を備えさせることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る多層光記録媒体の製造方法および多層光記録媒
体製造装置の好適な実施の形態について説明する。
【0015】最初に、多層光記録媒体1の構成につい
て、図12を参照して説明する。
【0016】多層光記録媒体1は、本発明における(M
+1)番目(Mは値1)の記録層に相当する記録層L
1、スペーサ層S、本発明におけるM番目(Mは値1)
の記録層に相当する記録層L0、およびカバー層Cが基
材D上に順に積層され、カバー層C側から再生用レーザ
ービームまたは記録用レーザービームが照射されること
によって記録データの読出しまたは記録が可能に構成さ
れている。基材Dは、射出成形によって全体の直径が1
20mm程度の円板状(平板形状)に形成されている。
また、基材Dの中心には、基材Dを記録再生装置に装着
するための直径15mm程度の装着用中心孔1aが形成
され、その外周部には、記録層L1用のグルーブ、ラン
ドおよびピット等が形成されている。記録層L1は、基
材Dの上に、反射膜、相変化膜および保護膜などをスパ
ッタ法によって成膜することによって形成されている。
スペーサ層Sは、記録層L1の上に光透過性の塗液Rで
20μm程度の厚みに形成されている。また、スペーサ
層Sの表面には、後述するように、記録層L0を形成す
るためのグルーブ、ランドおよびピット等がスタンパ2
1によって形成される。
【0017】この場合、スタンパ21は、多層光記録媒
体1の製造用専用治具として、その表面にフッ素処理ま
たはシリコン処理などの撥水処理が施された樹脂スタン
パまたはガラススタンパであって、図5に示すように、
塗液Rを硬化させる紫外線(エネルギー線)を透過可能
な材料で円板状に形成されている。また、スタンパ21
の下面には、記録層L0用のグルーブ、ランドおよびピ
ット等を形成するための凹凸加工が施されている。ま
た、スペーサ層Sとの剥離性の点から、スタンパ21の
表面のうち少なくともグルーブ、ランドおよびピット等
が形成されている面が、フッ素処理等の表面処理が行わ
れているのが好ましく、エネルギー線硬化型樹脂との剥
離性が良好な非晶質環状ポリオレフィン樹脂から形成さ
れるのがより好ましい。さらに、スタンパ21の中央部
には、基材Dの装着用中心孔1aとほぼ同径の中心孔2
1aが形成されている。一方、記録層L0は、スペーサ
層Sの上に相変化膜や保護膜などをスパッタ法によって
成膜することによって形成されている。カバー層Cは、
光透過性の樹脂で例えば90μm程度の厚みに形成され
ている。この場合、記録領域(記録層L0,L1のグル
ーブ、ランドおよびピット等の形成領域)と、装着用中
心孔1aの縁部との間には、幅10mm程度のドーナッ
ツ状のチャッキングエリアが形成されている。
【0018】次に、本発明に係る多層光記録媒体の製造
方法に従って多層光記録媒体を製造する多層光記録媒体
製造装置の構成について、図1〜図3を参照して説明す
る。
【0019】塗布装置11は、本発明に係る多層光記録
媒体製造装置であって、多層光記録媒体1の製造に際し
て、基材Dに塗液Rを塗布して硬化させることによりス
ペーサ層Sを形成する。この塗布装置11は、ターンテ
ーブル12、モータ13、ゴムチャッキング14、エア
供給部15、塗液供給部16、上下動機構17、紫外線
照射部18および制御部19を備えて構成されている。
ターンテーブル12は、図2に示すように、基材Dを載
置可能に上面が平坦に形成された円板状の基台12a
と、基台12aの下面中央に連結されてモータ13の回
転軸に連結されたシャフト12bとを備えている。な
お、ターンテーブル12としては、その上面が平坦な構
成に限らず、最内周部分および最外周部分にその円周方
向に沿って凸部を形成して、この凸部上に基材Dを載置
することにより、接触などに起因する基材Dの傷付きを
防止する構成を採用してもよい。また、ターンテーブル
12には、基材Dのチャッキングエリアと対向する位置
に複数の吸入口H,H・・が形成されている。したがっ
て、塗液Rの塗布時には、基材Dの下方の空気が吸入口
H,H・・を介してエアポンプ(図示せず)によって吸
引されることで、基材Dがターンテーブル12に向けて
吸い寄せられる。なお、基材Dを吸引するためのエアポ
ンプなどについては公知のため、その図示および詳細な
説明を省略する。
【0020】モータ13は、制御部19によって駆動制
御されてターンテーブル12を回転させる。ゴムチャッ
キング14は、本発明におけるセンターチャッキングに
相当し、ターンテーブル12における基台12aの中央
部に取り付けられている。この場合、図3に示すよう
に、ゴムチャッキング14は、その直径が基材Dの装着
用中心孔1aよりも僅かに小径の円筒形に形成され、弾
性変形して基材Dの装着用中心孔1aを閉塞可能に構成
されている。したがって、ゴムチャッキング14は、後
述するスピンコートの際に、基材Dの装着用中心孔1a
内およびスタンパ21の中心孔21a内で膨張(弾性変
形)させられることにより、基材Dとスタンパ21との
偏心を防止する機能も有している。また、ゴムチャッキ
ング14は、塗液Rなどが表面から剥離し易いシリコー
ンゴムで形成されている。ただし、この構成に限らず、
ゴムチャッキング14に代えて、その表面が撥水特性ま
たは撥油特性を有する樹脂材料などでチャッキングを形
成することができる。また、ゴムチャッキング14は、
エア供給部15によってエアが供給されることによって
膨張し(図4参照)、その周面が装着用中心孔1aの口
縁に接触して装着用中心孔1aを閉塞することにより、
基材Dの中央部がターンテーブル12の中央部に位置す
るように基材Dを固定する。さらに、ゴムチャッキング
14は交換可能に基台12aに取り付けられている。し
たがって、何らかの原因でゴムチャッキング14に生じ
た傷などによる塗布ムラや気泡発生などの不具合が生じ
ないように適宜交換することで、塗液Rの塗布工程の品
質、ひいては多層光記録媒体1の品質を安定させること
ができる。また、カバー部材44と比較して、交換頻度
が低いため、塗布工程のコストを低減することが可能と
なっている。
【0021】一方、エア供給部15は、制御部19の制
御下でゴムチャッキング14にエアを供給する。塗液供
給部16は、ノズル16aと共に本発明における塗液滴
下部を構成し、制御部19の制御下で、スペーサ層Sを
形成するための塗液Rをノズル16aを介して基材D上
に滴下する。この場合、ノズル16aは、図示しない上
下動機構によって、基材Dに対して上下動させられる。
上下動機構17は、制御部19の制御下で、スタンパ2
1を基材D上に載置する。紫外線照射部18は、制御部
19の制御下で基材Dに向けて紫外線を照射することに
より、基材Dの表面に塗布されている塗液Rを硬化させ
る。制御部19は、モータ13、エア供給部15、塗液
供給部16、上下動機構17および紫外線照射部18を
駆動制御する。
【0022】次に、多層光記録媒体1の製造方法につい
て、図面を参照して説明する。
【0023】まず、基材Dの上に例えばスパッタ法によ
って記録層L1を成膜する。次に、記録層L1の上に塗
液Rを塗布することによってスペーサ層Sを形成する。
具体的には、まず、図3に示すように、記録層L1が成
膜された面を上向きにして基材Dをターンテーブル12
の上に載置する。この場合、基材Dの装着用中心孔1a
にゴムチャッキング14を挿通させる。この際に、前述
したように、ゴムチャッキング14が、基材Dの装着用
中心孔1aよりも小径の円筒形に形成されているため、
装着用中心孔1aにゴムチャッキング14が容易に挿通
される。次いで、エア供給部15が制御部19の制御下
でゴムチャッキング14にエアを供給することにより、
ゴムチャッキング14が膨張する(図4参照)。この際
には、膨張したゴムチャッキング14の周面と基材Dの
装着用中心孔1aにおける口縁とが接触することによ
り、基材Dは、その中央部がターンテーブル12の中央
部に位置決めされた状態で固定される。次いで、制御部
19が図外のエアポンプを駆動することにより、基材D
がターンテーブル12側に吸引される。これにより、基
材Dがゴムチャッキング14とエアポンプとによってタ
ーンテーブル12上に固定される。
【0024】次に、制御部19は、モータ13を駆動制
御することにより、例えば毎分50回転程度の回転速で
ターンテーブル12を回転させる。次いで、制御部19
は、ノズル16aを下動させると共に、塗液供給部16
を駆動制御してノズル16aに塗液Rを供給させる。こ
の際に、ノズル16aの先端が、ゴムチャッキング14
の周面と基材Dとの境界部近傍、すなわち、基材Dの装
着用中心孔1aの近傍に配置される。続いて、塗液供給
部16が塗液Rを供給することにより、図4に示すよう
に、ノズル16aの先端部から基材Dの上に塗液Rが滴
下される。この際に、塗液Rがある程度の粘度を有して
いるため、塗液Rは、ノズル16aから滴下された直後
には、基材Dの中央部近傍に位置している。また、塗液
Rは、ゴムチャッキング14と基材Dとの境界部位に滴
下されるため、ゴムチャッキング14の周面および基材
Dの表面の両者に接した状態を維持する。この場合、塗
液Rの自重と塗液Rに及ぶ表面張力とによって、ゴムチ
ャッキング14の周囲の塗液Rはゴムチャッキング14
の周面にまとわり付いた状態を維持する。
【0025】続いて、制御部19は、ノズル16aを上
動させた後に、図5に示すように、上下動機構17を駆
動制御して基材Dの上にスタンパ21を載置させる。こ
の際に、上下動機構17は、スタンパ21の中心孔21
aにゴムチャッキング14が挿通するようにスタンパ2
1を位置決めしつつ、スタンパ21を下動させる。この
場合、図6に示すように、ゴムチャッキング14が膨張
しているため、スタンパ21の中心孔21aにおける口
縁と、ゴムチャッキング14の周面とが接触した状態で
スタンパ21が押し下げられる。このため、スタンパ2
1を押し下げることでスタンパ21と塗液Rとが接する
際に、ゴムチャッキング14の周囲にまとわり付いてい
る塗液Rと、スタンパ21の中心孔21aにおける口縁
の全周とがゴムチャッキング14の周囲に沿って線的に
接し、その後、徐々に面的に接する。したがって、スタ
ンパ21と塗液Rとが接する際におけるスタンパ21お
よび塗液Rの両者間への気泡の混入が防止される。ま
た、スタンパ21がさらに押し下げられた際には、図7
に示すように、塗液Rは、スタンパ21の下面に馴染み
つつ、基材Dの外縁部に向けて徐々に押し拡げられる。
したがって、この際にも、スタンパ21および塗液Rの
両者間への気泡の混入が防止されつつ、塗液Rが押し拡
げられる。
【0026】次いで、制御部19は、モータ13の回転
数を上昇させることにより、例えば毎分1000回転程
度の回転速までターンテーブル12の回転を上昇させ
る。この際には、塗液Rに加わる遠心力が大きくなるた
め、図8に示すように、塗液Rが基材Dとスタンパ21
との間を基材Dの外縁部に向けて急速に押し拡げられ
る。この際に、塗液Rは、基材Dの上面およびスタンパ
21の下面に馴染みつつ、その輪郭の平面視形状をほぼ
真円形に維持しながら急速に押し拡げられる(延伸され
る)。この場合、この塗布装置11では、ゴムチャッキ
ング14が膨張させられることにより、基材Dの装着用
中心孔1aにおける口縁とゴムチャッキング14の周面
とが密着し、かつスタンパ21の中心孔21aにおける
口縁とゴムチャッキング14の周面とが密着している。
したがって、この部位からの空気の侵入が阻止されつ
つ、塗液Rが延伸させられる。また、塗液Rの延伸に伴
い、塗液Rの塗布厚がその分薄くなるため、スタンパ2
1も基材D側(下向き)にその分平行移動(下動)す
る。したがって、モータ13の回転数や高速回転保持時
間、つまり塗液Rの振り切り量を制御することにより、
塗液Rの塗布厚(スペーサ層Sの膜厚)が目標値となる
ように精度良く制御することができる。なお、この際
に、基材Dおよびスタンパ21は、両者に及ぶ遠心力に
よって互いに平行な状態に維持される。この結果、図9
に示すように、基材Dの円周方向に沿った塗液Rの塗布
厚が均一となる。
【0027】一方、基材Dの最外縁部に達した余分な塗
液Rは、基材Dに加わる遠心力によって基材Dから飛散
する。これにより、基材Dとスタンパ21との間におい
て、その内周から外周に亘って目標塗布厚でほぼ均一に
塗布された塗液Rの層が形成される。次に、紫外線照射
部18が、制御部19の制御下で基材Dに対して紫外線
を照射する。この際には、スタンパ21を透過して照射
される紫外線によって塗液Rが硬化し、これにより、ス
ペーサ層Sの成膜が完了する。次いで、制御部19は、
モータ13を停止制御してターンテーブル12の回転を
停止させる。続いて、制御部19は、エア供給部15に
よるゴムチャッキング14へのエアの供給を停止する。
これにより、図10に示すように、ゴムチャッキング1
4が収縮して、ゴムチャッキング14の周囲と基材Dの
装着用中心孔1aの口縁との間に隙間が形成される。こ
の場合、塗布装置11ではシリコーンゴム製のゴムチャ
ッキング14を採用しているため、ゴムチャッキング1
4の周面に接している塗液Rがゴムチャッキング14か
ら容易に剥離する。
【0028】次に、エアポンプを停止させた後、基材D
をターンテーブル12から取り外す。この際に、ゴムチ
ャッキング14と装着用中心孔1aの口縁との間に隙間
が形成されているため、基材Dは容易に取り外される。
次いで、図11に示すように、基材Dからスタンパ21
を取り外す。この際に、スタンパ21の外径を基材Dよ
りも大きくしておくのが好ましく、スペーサ層Sからの
スタンパ21の剥離(取り外し)が容易となる。この
後、スペーサ層Sの上に記録層L0を成膜した後、その
記録層L0の上に塗液をスピンコートして硬化させるこ
とによりカバー層Cを形成する。これにより、図12に
示すように、多層光記録媒体1の製造が完了する。
【0029】このように、この塗布装置11によれば、
ゴムチャッキング14と基材Dとの境界部分に塗液Rを
滴下することにより、滴下した塗液Rがゴムチャッキン
グ14の周面に沿って馴染み、かつ、スタンパ21を覆
い被せた際には、塗液Rがスタンパ21の中心孔21a
の口縁全周に接するため、スタンパ21を覆い被せる際
の気泡の混入を防止することができる。また、エアの供
給によって膨張するゴムチャッキング14を採用したこ
とにより、基材Dの装着用中心孔1aとゴムチャッキン
グ14との間からの空気の侵入を阻止することができる
ため、塗液Rの延伸に際しても気泡の混入を防止するこ
とができる。この結果、例えば真空チャンバなどの高価
な設備が不要となるため、多層光記録媒体1の製造コス
トを十分に低減することができる。また、塗液Rの延伸
時に、基材Dおよびスタンパ21が遠心力によって平行
状態に維持される結果、基材Dの円周方向および半径方
向に対する塗液Rの塗布厚を均一化することができる。
【0030】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限らず、適宜変更が可能である。例えば、基材Dは
円板状に限らず、各種形状の基材を用いることができ
る。また、本発明の実施の形態では、2層の記録層L
1,L0を有する多層光記録媒体1を例に挙げて説明し
たが、3層以上の記録層を有する多層光記録媒体を製造
する際にも、本発明に係る多層光記録媒体の製造方法を
有効に適用することができる。また、本発明の実施の形
態では、相変化膜を有する記録層L0,L1の製造を例
に挙げて説明したが、本発明における記録層はこれに限
定されず、例えば色素系樹脂の薄膜を有する記録層で構
成することもできる。また、情報を記録層L0,L1に
予め記録したピット形成によるROMの製造にも適用す
ることができる。
【0031】さらに、本発明の実施の形態では、シリコ
ーンゴム製のゴムチャッキング14を採用した例を説明
したが、本発明におけるセンターチャッキングは、これ
に限定されず、塗液Rの剥離性に優れ、かつ弾性変形可
能な素材である限り、各種ゴムを初めとしてフッ素系材
料やポリオレフィンなどの各種素材で構成することがで
きる。また、本発明の実施の形態では、エア供給部15
によって供給されるエアによってゴムチャッキング14
を膨張させ、これによって基材Dをチャッキングする例
について説明したが、例えば装着用中心孔1aよりも僅
かに大径で先細りの柱状ゴムでセンターチャッキングを
構成することもできる。このセンターチャッキングによ
れば、それ自体の弾性力によって基材Dをチャッキング
することが可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る多層光記録
媒体の製造方法によれば、再生用レーザービームまたは
記録用レーザービームの入射方向から数えて(M+1)
番目の記録層と、M番目の記録層との間のスペーサ層を
形成する際に、センターチャッキングでチャッキングす
ることによって基材をターンテーブルに固定し、センタ
ーチャッキングの周面と基材との境界部近傍にスペーサ
層形成用の塗液を滴下した後に、スタンパを基材に覆い
被せつつセンターチャッキングによってチャッキングさ
せ、ターンテーブルを回転させて塗液をスピンコートす
ることにより、例えば真空チャンバなどの高価な設備を
用いずに、スタンパを覆い被せる際の気泡の混入および
塗液の延伸時の気泡の混入を防止することができる結
果、製造コストを低減しつつ、良品の多層光記録媒体を
大量生産することができる。また、スタンパを覆い被せ
た状態で塗液を延伸させることにより、基材とスタンパ
とを遠心力によって平行状態に維持できる結果、塗液の
塗布厚を均一化することができる。
【0033】また、本発明に係る多層光記録媒体の製造
方法によれば、エネルギー線硬化型の樹脂塗液を用い、
かつエネルギー線透過素材で形成されたスタンパを用い
ることにより、例えば熱を加えて硬化させる熱硬化型塗
液を用いる方法と比較して、スペーサ層を短時間で形成
することができる結果、多層光記録媒体の製造コストを
十分に低減することができる。
【0034】さらに、本発明に係る多層光記録媒体製造
装置によれば、チャッキング時にエアが供給されること
で膨張して装着用中心孔を閉塞するセンターチャッキン
グを備えたことにより、基材の着脱が容易で、しかも、
スタンパを覆い被せる際の気泡の混入および塗液の延伸
時の気泡の混入を防止できる結果、安価かつ良品の多層
光記録媒体を大量生産することができる。
【0035】また、本発明に係る多層光記録媒体製造装
置によれば、センターチャッキングをその表面が撥水特
性または撥油特性を有する材料で形成したことにより、
塗液の塗布が完了した後に、基材をターンテーブルから
容易に取り外すことができるため、多層光記録媒体の製
造コストをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る塗布装置11の構成
を示すブロック図である。
【図2】塗布装置11におけるターンテーブル12の外
観斜視図である。
【図3】ターンテーブル12の上に基材Dを載置した状
態の側面断面図である。
【図4】ゴムチャッキング14を膨張させて固定した基
材Dの上に塗液Rを滴下した状態の側面断面図である。
【図5】図4の状態における基材Dの上にスタンパ21
を載置した際の側面断面図である。
【図6】基材D上に載置したスタンパ21の中心孔21
aにおける口縁部周辺と塗液Rとが接している状態の側
面断面図である。
【図7】図6の状態のスタンパ21がさらに押し下げら
れた状態の側面断面図である。
【図8】ターンテーブル12の回転に伴って生じた遠心
力で塗液Rが基材Dの外縁部に向けて拡がった状態の側
面断面図である。
【図9】基材Dおよびスタンパ21間の塗液Rが基材D
の外縁部に達した状態の側面断面図である。
【図10】エアの供給を停止してゴムチャッキング14
が元の状態に復帰した(収縮した)状態の側面断面図で
ある。
【図11】スペーサ層Sが形成された基材Dからスタン
パ21を取り外した状態の側面断面図である。
【図12】製造完了後の多層光記録媒体1,31の側面
断面図である。
【図13】ターンテーブル42の上に基材Dおよびカバ
ー部材44を載置した状態の側面断面図である。
【図14】カバー部材44の上に塗液Rを滴下した状態
の側面断面図である。
【図15】塗液Rが基材Dの外縁部に達した状態の側面
断面図である。
【図16】図15の状態からカバー部材44を取り外し
た状態の側面断面図である。
【図17】図16の状態の基材Dにスタンパ51を覆い
被せた状態の側面断面図である。
【図18】スペーサ層Sが形成された基材Dからスタン
パ51を取り外した状態の側面断面図である。
【図19】従来の他の製造方法に従って多層光記録媒体
31を製造する際に基材Dの上に塗液Rを滴下した状態
の側面断面図である。
【図20】図19の状態の基材Dにスタンパ51を覆い
被せた状態の側面断面図である。
【図21】塗液Rが塗布された状態の側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 多層光記録媒体 1a 装着用中心孔 11 塗布装置 12 ターンテーブル 14 ゴムチャッキング 15 エア供給部 16 塗液供給部 16a ノズル 18 紫外線照射部 19 制御部 21 スタンパ 21a 中心孔 C カバー層 D 基材 L0,L1 記録層 R 塗液 S スペーサ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米山 健司 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5D121 AA03 AA07 EE22 EE27 EE29 FF03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に装着用中心孔が形成された基材
    の上にスペーサ層を挟んで積層したN層(Nは2以上の
    自然数)の記録層を形成する多層光記録媒体の製造方法
    であって、 再生用レーザービームまたは記録用レーザービームの入
    射方向から数えて(M+1)番目(Mは(N−1)以下
    の自然数)の前記記録層と、M番目の前記記録層との間
    の前記スペーサ層を形成する際に、少なくとも径方向に
    弾性変形して前記基材の前記装着用中心孔を閉塞可能な
    センターチャッキングを弾性変形させてチャッキングさ
    せることによって前記(M+1)番目の記録層が形成さ
    れた前記基材をターンテーブルに固定し、前記センター
    チャッキングの周面と前記基材との境界部近傍にスペー
    サ層形成用の塗液を滴下した後に、前記M番目の記録層
    を形成するためのスタンパを当該基材に覆い被せつつ前
    記センターチャッキングによってチャッキングさせ、前
    記ターンテーブルを回転させることによって前記塗液を
    スピンコートする多層光記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ層形成用の塗液としてエネ
    ルギー線硬化型の樹脂塗液を用い、かつ前記スタンパと
    してエネルギー線透過素材で形成されたスタンパを用い
    る請求項1記載の多層光記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多層光記録媒体の製造方
    法に従って前記スペーサ層を形成する多層光記録媒体製
    造装置であって、 前記基材が載置されるターンテーブルと、非チャッキン
    グ時において前記基材の前記装着用中心孔よりも小径で
    チャッキング時にエアが供給されることで膨張して前記
    装着用中心孔を閉塞するセンターチャッキングと、当該
    センターチャッキングにエアを供給するエア供給部と、
    前記スペーサ層形成用の前記塗液を滴下する塗液滴下部
    と、前記エア供給部および前記塗液滴下部を駆動制御す
    る制御部とを備えている多層光記録媒体製造装置。
  4. 【請求項4】 前記センターチャッキングは、その表面
    が撥水特性または撥油特性を有する材料で形成されてい
    る請求項3記載の多層光記録媒体製造装置。
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