JP2007207006A - 電子バリューチャージ方法、電子バリューチャージシステム及び電子バリューチャージプログラム - Google Patents

電子バリューチャージ方法、電子バリューチャージシステム及び電子バリューチャージプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に電子バリューのチャージを行なうことができる電子バリューチャージ方法、電子バリューチャージシステム及び電子バリューチャージプログラムを提供する。
【解決手段】改札装置10は、プリペイドカード50に記録されたカード情報を取得し、この仮残額と下限額とを比較する。そして、改札装置10からの改札確認通知に下限情報が付加されている場合、カード管理会社ホストコンピュータ30に口座振替指示を送信する。カード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替依頼処理を実行し、口座振替完了カード情報通知を駅サーバ20に配信する。再度、改札確認通知を受信した駅サーバ20の制御部21は、カード情報確認処理を実行し、駅サーバ20の制御部21は、改札装置10に対して、振替金額に相当するチャージ指示を含めた改札指示を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子バリュー記録媒体に対してチャージを行なうための電子バリューチャージ方法、電子バリューチャージシステム及び電子バリューチャージプログラムに関する。
今日、プリペイド残高や電子マネー等の電子バリューを使用して決済を行なうシステムが構築されている。ここで、プリペイド方式は前払いにより蓄積された残高を減算する方式であり、電子バリューとは貨幣価値をデジタルデータに置き換えたものである。このような電子バリューを、ICチップを埋め込んだプラスチック製のカード(ICカード)のような記録媒体に格納し利用するシステムが検討されている。
例えば、ICカードを電子バリューの記録媒体として用いる場合、ICカードリード/ライト装置を用いてICカード中の電子バリューを読み書きして、商品購入やサービス提供等の決済を行なう。すなわち、支払を行なう場合には、ICカードリード/ライト装置によりICカードから料金に相当する電子バリューを取り出し、サービス提供者に移転させる。このようなICカードに格納された電子バリュー残高が少なくなった場合には、特定の装置を利用して電子バリューの補充を行なう必要がある。
また、電子バリューの格納に用いる記録媒体には、上述したICカードのような接触型記録媒体の他に、無線通信機能を備えたモバイル端末に記憶手段を設ける非接触型記録媒体もある。そして、それぞれの記録媒体の特性を活かした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここでは、例えば、接触型ICカードの残高が十分に存在するにもかかわらず、非接触型ICカードの残高がなくなる状況を想定する。この特許文献1では、接触型ICカードに格納された電子バリューと、非接触型ICカードに格納された電子バリューとを相互に転送する技術が開示されている。これにより、両カードの利便性を損なうことなく、電子バリューを利用することができる。
しかし、利用者が電子バリューを用いて代金を支払う場合、支払う直前になって初めて残高が不足していることに気が付くことがある。このような状況下では、迅速に支払を行なうことができなかった。特に、電子バリューは、現金や紙幣等と異なり、無体物(データ)であるため、記録媒体に格納されている電子バリューの残高を把握し難いことが多い。そのため、残高不足に気が付くのが遅れることもある。
そこで、モバイル端末に格納された電子バリューの補充を効率的に行なうことができる電子バリュー管理方法及び電子バリュー管理プログラムも提供されている(例えば、特許文献2参照。)。ここでは、携帯電話端末にチェック時刻、最高残高、最低残高、引落口座識別子に関するデータを記録する。そして、携帯電話端末の制御部はチェック時刻にバリュー残高を算出し、最低残高以下になっている場合には、電子バリューの補充依頼を金融機関システムに送信する。金融機関システムは、利用者口座から補充金額を引き落とし、電子バリュー発行システムに補充指示を送信する。このような処理を口座振替により実行することが可能である。携帯電話端末への電子バリューの補充が完了した場合、電子バリュー発行システムは、補充完了通知を金融機関システムに送信する。そして、金融機関システムは補充金額を電子バリュー発行機関の口座に振り込むための処理を行なう。
特開2002−24722号公報(第1〜3頁) 特開2005−25618号公報(図1)
上述のような電子バリューの補充方法では、携帯電話端末のように遠隔地においても通信を維持できる機能が必要である。しかし、電子バリューの格納媒体にはICカードのように、常時、通信ができる状態にない記録媒体も含まれる。例えば、買い物をする場合や、乗車券のプリペイドカードとして利用する場合には、ICカードに蓄積された電子バリューを用いることがある。このようなICカードとリード/ライト装置との間においても無線通信は行なわれるが、通信可能範囲は狭く、また1回の無線通信の所要時間は数秒程度である。一方、口座振替を利用する場合には、口座振替依頼の送信、口座引落、入金、口座振替結果の返信と複数のプロセスから構成されているために、それなりの処理時間が必要である。従って、通常利用の中で、口座振替を利用したチャージを行なうことは困難であり、チャージのための装置を設け、利用者はチャージのための手続を別途、行なう必要があった。これでは、利用者の利便性を図ることができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、効率的に電子バリューのチャージを行なうことができる電子バリューチャージ方法、電子バリューチャージシステム及び電子バリューチャージプログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、拠点毎に設置され、媒体識別子及び電子バリューの残高が記録された記録媒体のリード/ライト手段に接続された拠点装置と、複数の拠点装置に接続され、媒体識別子毎に引落口座に関する情報を記録した利用者情報部を備えた電子バリュー管理サーバを有するシステムを用いて、記録媒体の電子バリューをチャージする方法であって、前記リード/ライト手段が利用者の記録媒体を検知した場合、前記拠点装置が、前記記録媒体から残高に関する情報を取得する段階と、前記残高が基準値以下である場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含む下限通知を送信する段階と、前記電子バリュー管理サーバが、下限通知に基づいて引落口座を特定して金融機関システムに対して口座振替依頼を送信する段階と、この口座振替依頼に対する口座振替結果を受信した場合、各拠点装置に口座振替結果を配信する段階と、前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、媒体識別子毎にチャージ情報を保持し、前記リード/ライト手段において、再度、利用者の記録媒体を検知した場合、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なう段階とを実行することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子バリューチャージ方法において、前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なった場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含むチャージ通知を送信する段階と、前記電子バリュー管理サーバが、チャージ通知に含まれる媒体識別子に基づいて各拠点装置に保持されたチャージ情報の削除指示を配信する段階とをさらに実行することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子バリューチャージ方法において、前記記録媒体には、下限に関する基準値の情報を保持させ、前記リード/ライト手段が記録媒体を検知した場合、前記記録媒体から前記拠点装置が下限に関する基準値の情報を取得する段階を更に実行することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、拠点毎に設置され、媒体識別子及び電子バリューの残高が記録された記録媒体のリード/ライト手段に接続された拠点装置と、複数の拠点装置に接続され、媒体識別子毎に引落口座に関する情報を記録した利用者情報部を備えた電子バリュー管理サーバを有し、記録媒体の電子バリューをチャージするシステムであって、前記リ
ード/ライト手段が利用者の記録媒体を検知した場合、前記拠点装置が、前記記録媒体から残高に関する情報を取得し、前記残高が基準値以下である場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含む下限通知を送信し、前記電子バリュー管理サーバが、下限通知に基づいて引落口座を特定して金融機関システムに対して口座振替依頼を送信し、この口座振替依頼に対する口座振替結果を受信した場合、各拠点装置に口座振替結果を配信し、前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、媒体識別子毎にチャージ情報を保持し、前記リード/ライト手段において、再度、利用者の記録媒体を検知した場合、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なうことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子バリューチャージシステムにおいて、前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なった場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含むチャージ通知を送信し、前記電子バリュー管理サーバが、チャージ通知に含まれる媒体識別子に基づいて各拠点装置に保持されたチャージ情報の削除指示を配信することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の電子バリューチャージシステムにおいて、前記記録媒体には、下限に関する基準値の情報を保持させ、前記リード/ライト手段が記録媒体を検知した場合、前記記録媒体から前記拠点装置が下限に関する基準値の情報を取得することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、拠点毎に設置され、媒体識別子及び電子バリューの残高が記録された記録媒体のリード/ライト手段に接続された拠点装置と、複数の拠点装置に接続され、媒体識別子毎に引落口座に関する情報を記録した利用者情報部を備えた電子バリュー管理サーバを有するシステムを用いて、記録媒体の電子バリューをチャージするプログラムであって、前記電子バリュー管理サーバを、前記拠点装置のリード/ライト手段が利用者の記録媒体を検知し、前記記録媒体に格納された残高が基準値以下である場合、前記拠点装置から、媒体識別子に関する情報を含む下限通知を受信する手段と、下限通知に基づいて引落口座を特定して金融機関システムに対して口座振替依頼を送信する手段と、この口座振替依頼に対する口座振替結果を受信した場合、各拠点装置に口座振替結果を配信する手段として機能させ、前記拠点装置において、前記口座振替結果に基づいて、媒体識別子毎にチャージ情報を記録させ、前記リード/ライト手段において、再度、利用者の記録媒体を検知した場合、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高を更新させることを要旨とする。
(作用)
請求項1、4又は7に記載の発明によれば、拠点装置が取得した記録媒体の残高が基準値以下である場合、電子バリュー管理サーバに媒体識別子に関する情報を含む下限通知を送信する。これを、金融機関システムに対して口座振替依頼を送信するためのトリガとする。そして、この口座振替依頼に対する口座振替結果を受信した場合、各拠点装置に口座振替結果を配信し、再度、利用者の記録媒体を検知した場合、口座振替結果に基づいて、記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なう。口座振替依頼のトリガのタイミングと、電子バリューの残高の更新のタイミングとを分けることにより、利用者を待たせることなく、電子バリューを効率的にチャージすることができる。これにより、利用者の利便性を向上することができる。
請求項2又は5に記載の発明によれば、口座振替結果に基づいて、記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なった場合、拠点装置が電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含むチャージ通知を送信する。そして、電子バリュー管理サーバ
が、チャージ通知に含まれる媒体識別子に基づいて各拠点装置にチャージ情報の削除指示を配信する。これにより、他の拠点装置における2重のチャージを防止することができる。
請求項3又は6に記載の発明によれば、記録媒体には、下限に関する基準値の情報を保持させる。そして、拠点装置が記録媒体から下限に関する基準値の情報を取得する。このため、記録媒体毎に下限値を設定することができ、これに基づいて下限通知を行なうことができる。
本発明によれば、効率的に電子バリューのチャージを行なうことができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図1〜5に従って説明する。本実施形態では、運賃を支払うための記録媒体としてのプリペイドカードの残高をチャージする場合に用いる電子バリューチャージ方法、電子バリューチャージシステム及び電子バリューチャージプログラムとして説明する。本実施形態では、図1に示すように改札口毎に、リード/ライト手段としてのカードリーダーライターを有する改札装置10が備えられている。そして、各駅に設置された改札装置10は、その駅の駅サーバ20に接続される。この改札装置10と駅サーバ20とが拠点装置として機能する。更に、駅サーバ20は、ネットワークを介して、電子バリュー管理サーバとしてのカード管理会社ホストコンピュータ30に接続される。本実施形態では、改札装置10、駅サーバ20、カード管理会社ホストコンピュータ30が、電子バリューチャージシステムとして機能する。そして、カード管理会社ホストコンピュータ30は、ネットワークを介して金融機関ホストコンピュータ40に接続される。
このようなシステムにおいて、改札装置10は、図1に示す利用者のプリペイドカード50に記録されたデータを読み取る。このようなプリペイドカード50では、料金を前払いすることにより、電子バリューとしての利用可能残高がチャージされる。そして、乗車時に、プリペイドカード50の利用可能残高から基本料金を差し引く。そして、降車時には、運賃から基本料金を差し引いた差額を、プリペイドカードの利用可能残高から更に差し引く。本実施形態では、A駅において乗車し、B駅において降車する場合を想定する。
本実施形態では、プリペイドカード50を非接触型のICカードを用いて構成する。このプリペイドカード50はICチップが貼付されており、このICチップは図2に示すようにメモリ52を備えている。そして、プリペイドカード50を改札装置10のカードリーダーライターにかざすと、プリペイドカード50と改札装置10との間で所定の周波数により無線通信が行なわれる。すなわち、改札装置10のカードリーダーライターは、所定の範囲内に、プリペイドカード50を検知した場合、メモリ52に記録されたデータを取得する。
このメモリ52には、媒体識別子としてのカード識別子、残高、下限額に関するデータが記録される。カード識別子に関するデータはカード製造時に記録され、残高、下限額に関するデータはプリペイドカード50の発行時に記録される。そして、残高は、プリペイドカード50を利用した場合やチャージされた場合に更新記録される。
このカード識別子データ領域には、プリペイドカード50をユニークに特定するための識別子に関するデータが記録される。
残高データ領域には、前払いにより、プリペイドカード50を用いて利用することができる金額、すなわち電子バリューに関するデータが記録される。本実施形態では、後述す
るように、口座振替により前払いが行なわれる。
下限額データ記憶領域には、利用者が、このプリペイドカード50に保持させておきたい最低金額に関するデータを記録される。この下限額は下限通知を行なうための判断の基準値として機能し、本実施形態では利用者によって設定される。
なお、このメモリ52には、乗車時には、運賃を算出するために乗車駅を特定するためのデータも記録される。
そして、改札装置10の通信手段は、取得したデータを各駅に設置された駅サーバ20に送信する。この駅サーバ20は、それぞれ制御部21及びカード情報記憶部22を備える。そして、制御部21は、プリペイドカード50に関するデータ処理を実行する。制御部21は、図示しないCPU等の制御手段、RAM及びROM等のメモリを有し、後述する処理(残高情報を取得する段階、下限通知を送信する段階、チャージ情報を保持する段階、電子バリューの残高更新を行なう段階等を含む処理)を行なう。このための電子バリューチャージプログラムを実行することにより、制御部21は、残高情報を取得する手段、下限通知を送信する手段、チャージ情報を保持する手段、電子バリューの残高更新を行なう手段等として機能する。
具体的には、改札装置10は、利用できないプリペイドカード50のカード識別子を検知した場合には、改札装置10に対して改札拒否指示を送信し、ゲートを閉じて利用を拒否する。一方、利用可能なプリペイドカード50の場合には、改札装置10に対して通行許可指示を送信し、ゲートを開けて所定の料金を差し引く。また、プリペイドカード50に関する口座振替を完了している場合には、改札装置10に対してプリペイドカード50のチャージ指示を送信する。以上の処理は、後述するようにカード情報記憶部22に記録されたデータを用いて実行される。
駅サーバ20は、利用者情報部としてのカード情報記憶部22を備える。このカード情報記憶部22には、図3に示すように、利用者に提供されたプリペイドカード50に関するカード管理データ220が記録される。このカード管理データ220は、カード管理会社ホストコンピュータや改札装置からのデータの受信に基づいて、特殊な取扱を行なうプリペイドカード50に対するカード処理を決定するために記録される。カード管理データ220は、カード識別子及び取扱フラグに関するデータを含んで構成される。
このカード識別子データ領域には、プリペイドカード50を特定するための識別子に関するデータが記録される。
取扱フラグデータ領域には、プリペイドカード50に関して通常とは異なる取扱を特定するための識別子に関するデータが記録される。例えば、紛失したカードや、盗難に遭ったカード等、利用できないカードを特定するために利用不可フラグが記録される。このような場合には、カード管理会社は、利用者の申請に基づいて、利用を許可すべきでないプリペイドカード50のカード識別子を特定する。そして、カード管理会社ホストシステムを利用して、各駅の駅サーバ20に利用不可カード通知を配信する。この利用不可カード情報通知は、利用を許可すべきでないプリペイドカード50のカード識別子と利用不可フラグに関するデータを含む。この不可カード情報を受信した駅サーバ20は、このカード識別子に関連付けて利用不可フラグを含めたカード管理データ220をカード情報記憶部22に登録する。
更に、後述するように、カード管理会社ホストコンピュータ30が、チャージのための口座振替処理を完了した場合には、口座振替完了カード情報通知を配信する。この口座振替完了カード情報通知は、口座振替を完了したプリペイドカード50のカード識別子と振替完了フラグに関するデータを含む。この口座振替完了カード情報通知を受信した駅サー
バ20は、このカード識別子に関連付けて、チャージ情報としての振替完了フラグを含めたカード管理データ220をカード情報記憶部22に登録する。この振替完了フラグに関するデータには、口座振替を行なった金額に関するデータを含む。
駅サーバ20にネットワークを介して接続されるカード管理会社ホストコンピュータ30は、図示しないCPU等の制御手段、RAM及びROM等のメモリを有し、後述する処理(金融機関システムに対して口座振替依頼を送信する段階、各拠点装置に口座振替結果を配信する段階等を含む処理)を行なう。このため、カード管理会社ホストコンピュータ30は、金融機関システムに対して口座振替依頼を送信する段階、各拠点装置に口座振替結果を配信する手段等として機能する。
更に、このカード管理会社ホストコンピュータ30は、利用者情報記憶部32を備える。この利用者情報記憶部32には、図4に示すように、プリペイドカード50の利用者に関する利用者管理データ320が記録されている。この利用者管理データ320は、利用者に対して提供するプリペイドカード50の利用登録を行なった場合に設定される。本実施形態では、利用者管理データ320は、カード識別子、利用者識別子、利用者口座、振替金額、振替ステータスに関するデータを含んで構成される。
このカード識別子データ領域には、利用者に提供したプリペイドカード50を特定するための識別子に関するデータが記録される。
利用者識別子データ領域には、プリペイドカード50を提供した利用者を特定するための識別子に関するデータが記録される。この利用者識別子を利用することにより、他のデータ記憶部(例えば利用者個人情報記憶部)に登録された利用者の名前、住所や連絡先等の各種属性に関するデータを取得することができる。
利用者口座データ記憶領域には、この利用者のプリペイドカード50をチャージするために口座振替を行なう場合に用いる引落口座に関するデータが記録される。本実施形態では、預金口座識別子は、銀行コード、本支店コード、預金種目コード及び口座番号に関するデータを含んで構成される。
振替金額データ領域には、プリペイドカード50をチャージするための口座振替において、1回毎に引き落とす金額に関するデータが記録される。
振替ステータスデータ領域には、預金口座の振替処理の状況を示すステータスデータが記録される。
カード管理会社ホストコンピュータ30にネットワークを介して接続された金融機関ホストコンピュータ40は、開設された預金口座に関するデータを管理する。このために、金融機関ホストコンピュータ40は口座情報記憶部を備える。口座情報記憶部には、口座管理データが記録されている。この口座管理データには、各預金口座の口座識別子毎に、口座名義人の顧客識別子や残高等に関する情報が記録される。
上記のように構成されたシステムを用いて、プリペイドカード50の利用に関する処理手順を、図5に従って説明する。ここでは、A駅で乗車し、B駅で降車する場合を想定する。この場合、それぞれ駅(A、B)に設置された改札装置10を利用する。
(チャージのトリガ処理)
まず、利用者はA駅から乗車する場合、この駅の改札装置10のカードリーダーライターにプリペイドカード50をかざす。この場合、改札装置10の制御部は、無線によりプリペイドカード50を検知する。そして、改札装置10のカードリーダーライターはプリペイドカード50と無線通信を行ない、改札装置10の制御部は、プリペイドカード50
のメモリ52に記録されたカード情報を取得する(ステップS1−1)。このカード情報には、プリペイドカード50のメモリ52に記録されたカード識別子、下限額と、残高に関するデータを含む。
乗車時には、カード情報を取得した改札装置10の制御部は、先ず、カード情報に含まれる残高から基本料金を差し引いた仮残額を算出する。そして、改札装置10の制御部は、この仮残額と下限額とを比較する(ステップS1−2)。ここで、仮残額が下限金額以下の場合(ステップS1−2において「YES」の場合)、改札装置10の制御部は、駅サーバ20に送信する改札確認通知に下限情報を付加する(ステップS1−3)。なお、仮残額が下限金額より高い場合(ステップS1−2において「NO」の場合)には、この下限情報の付加を省略する。
そして、改札装置10制御部は、改札確認通知を、この駅の駅サーバ20に送信する(ステップS1−4)。この改札確認通知には、カードリーダーライターにおいて取得したカード識別子に関するデータを含める。更に、上述のように差引金額が下限金額以下の場合には、改札確認通知に下限情報が含まれて、下限通知として機能する。
改札確認通知を受信した駅サーバ20の制御部21は、カード情報確認処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、制御部21は、改札確認通知に含まれるカード識別子が記録されたカード管理データ220がカード情報記憶部22に登録されていないかどうかを確認する。ここで、改札確認通知に含まれるカード識別子に対して利用不可フラグが記録されたカード管理データ220が登録されている場合、制御部21は、改札装置10に対して改札拒否指示を送信する。この改札拒否指示を受信した改札装置10は、ゲートを閉じてプリペイドカード50の利用を拒否する。
なお、改札確認通知に含まれるカード識別子に対して振替完了フラグが記録されたカード管理データ220が登録されている場合の処理については後述する。
ここでは、このカード識別子に関するカード管理データ220が登録されていない場合を想定する。
次に、駅サーバ20の制御部21は、改札確認通知に下限情報が付加されているかどうかを確認する(ステップS2−2)。ここで、改札確認通知に下限情報が付加されていない場合(ステップS2−2において「NO」の場合)、駅サーバ20はプリペイドカード50の残高が下限金額以下にならないことを把握することができる。そこで、駅サーバ20の制御部21は、改札指示を改札装置10に送信する(ステップS2−7)。
一方、改札確認通知に下限情報が付加されている場合(ステップS2−2において「YES」の場合)、駅サーバ20はプリペイドカード50の残高が下限金額以下になることを把握することができる。ここでは、口座振替完了フラグを含めたカード管理データ220がカード情報記憶部22に登録されている場合と、登録されていない場合とで処理が異なる(ステップS2−3)。
ここでは、初めてプリペイドカード50の残高が下限金額以下になり、改札確認通知に下限情報が付加された場合を想定する。この場合には、口座振替完了フラグを含めたカード管理データ220はカード情報記憶部22に登録されていないことになる。この場合(ステップS2−3において「NO」の場合)、駅サーバ20の制御部21は、カード管理会社ホストコンピュータ30に対して口座振替指示を送信する(ステップS2−4)。この口座振替指示には、プリペイドカード50のメモリ52から取得したカード識別子に関するデータを含める。
そして、駅サーバ20の制御部21は、改札指示を改札装置10に送信する(ステップS2−7)。この改札指示を受信した改札装置10の制御部は、改札制御を行なう(ステップS1−5)。具体的には、改札装置10の制御部は、プリペイドカード50に対応する残高から基本料金を差し引いた仮残額を算出する。この仮残額が負値になる場合には、ゲートを閉じて通行を拒否する。一方、この仮残額が正値になる場合には、改札装置10はカードリーダーライターを介して仮残額を残高としてプリペイドカード50のメモリ52に書き込む。更に、カードリーダーライターを介して乗車時には乗車駅を特定するためのデータをプリペイドカード50のメモリ52に書き込む。そして、ゲートを開けて通行を許可する。これにより、利用者はA駅の改札を通過することができる。
一方、ステップS2−4において駅サーバ20から口座振替指示を受信したカード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替依頼処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、カード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替指示に含まれるカード識別子を含む利用者管理データ320を利用者情報記憶部32から抽出する。そして、抽出した利用者管理データ320により、利用者口座及び振替金額を特定する。
次に、カード管理会社ホストコンピュータ30は、この振替金額を、利用者口座からカード管理会社の口座に振り込むための口座振替依頼データを生成する。そして、カード管理会社ホストコンピュータ30は、この口座振替依頼データを金融機関ホストコンピュータ40に送信する。この口座振替依頼データには、引落口座(利用者口座)、引落金額(振替金額)、振替先口座(カード管理会社の口座)を特定するためのデータを含む。
この口座振替依頼データを受信した金融機関ホストコンピュータ40は、引落口座から振替先口座への口座振替処理を実行する(ステップS4−1)。そして、金融機関ホストコンピュータ40は、この口座振替処理の結果(口座振替結果データ)をカード管理会社ホストコンピュータ30に返信する(ステップS4−2)。この口座振替結果データは、引落口座(利用者口座)、引落金額(振替金額)、振替先口座(カード管理会社の口座)を特定するためのデータを含んで構成される。なお、利用者口座の口座残高が不足し、口座振替ができない場合には、金融機関ホストコンピュータ40は、振替不能通知をカード管理会社ホストコンピュータ30に返信する。更に、カード管理会社ホストコンピュータ30から利用者に対しても、電子メールあるいは郵送等で通知するための処理を実行する。
口座振替結果を受信したカード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替結果を利用者情報記憶部32に記録する。そして、カード管理会社ホストコンピュータは、口座振替完了カード情報通知を駅サーバ20に配信する(ステップS3−2)。この場合、カード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替結果を受信した口座振込依頼の引落口座の口座識別子に基づいて、利用者管理データ320を特定する。そして、カード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替完了カード情報通知に、この利用者管理データ320に記録されたカード識別子及び振替金額に関するデータを含める。この口座振替完了カード情報通知は、カード管理会社ホストコンピュータ30に接続されているすべての駅サーバ20に配信する。
この口座振替完了カード情報通知を受信した各駅の駅サーバ20は、このカード識別子と振込完了フラグとを含めたカード管理データ220を生成し、カード情報記憶部22に記録する。この振込完了フラグには、振替金額に関するデータを含む。
(プリペイドカード50へのチャージ処理)
次に、利用者がB駅で降車する場合の処理を説明する。この場合も、利用者は、この駅の改札装置10のカードリーダーライターにプリペイドカード50をかざす。プリペイドカード50を検知したカードリーダーライターはプリペイドカード50と無線通信を行な
い、改札装置10の制御部は、プリペイドカード50のメモリ52に記録されたカード情報を取得する(ステップS1−1)。このカード情報には、プリペイドカード50のメモリ52に記録された下限額、残高、乗車駅に関するデータを含む。
降車時には、カード情報を取得した改札装置10の制御部は、乗車駅に基づいて運賃を算出し、カード情報に含まれる残高から運賃を差し引いた仮残額を算出する。そして、改札装置10の制御部は、この仮残額と下限額とを比較する(ステップS1−2)。本実施形態では、ここでも、仮残額が下限金額以下になるため(ステップS1−2において「YES」)、改札装置10の制御部は、駅サーバ20に送信する改札確認通知に下限情報を付加する(ステップS1−3)。そして、改札装置10制御部は、下限情報が含まれる改札確認通知を駅サーバ20に送信する(ステップS1−4)。
改札確認通知を受信した駅サーバ20の制御部21は、カード情報確認処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、改札確認通知に含まれるカード識別子が記録されたカード管理データ220がカード情報記憶部22に登録されていないかどうかを確認する。ここでは、上述したステップS3−2における口座振替完了カード情報通知の配信に対応して、口座振替完了フラグを含めたカード管理データ220がカード情報記憶部22に登録されている。
口座振替完了フラグを含めたカード管理データ220がカード情報記憶部22に登録されている場合(ステップS2−3において「YES」の場合)、駅サーバ20の制御部21は、口座振替金額を取得する(ステップS2−5)。本実施形態では、取扱フラグデータ領域に記録された口座振替金額に関するデータを取得する。
そして、まず、駅サーバ20の制御部21は、口座振替結果削除指示をカード管理会社ホストコンピュータ30に送信する(ステップS2−6)。この口座振替結果削除指示には、改札装置10のカードリーダーライターが検知したプリペイドカード50のメモリ52に記録されたカード識別子に関するデータを含める。
この口座振替結果削除指示を受信したカード管理会社ホストコンピュータ30は、接続されているすべての駅サーバ20に口座振替結果削除指示を配信する(ステップS3−3)。この口座振替結果削除指示には、駅サーバ20から受信した口座振替結果削除指示のカード識別子に関するデータを含める。この口座振替結果削除指示を受信した各駅の駅サーバ20の制御部21は、このカード識別子について、カード情報記憶部22に記録されたカード管理データ220を削除する。
更に、駅サーバ20の制御部21は、改札装置10に対して改札指示を送信する(ステップS2−7)。この改札指示には、振替金額に相当するチャージ指示を含める。
この改札指示を受信した改札装置10の制御部は、改札制御を行なう(ステップS1−5)。具体的には、降車駅である駅Bの改札装置10の制御部は、プリペイドカード50のメモリ52に記録された残高に、振替金額に対応する金額を加えたチャージ残高を算出する。次に、メモリ52に記録された乗車駅(A駅)からの運賃から基本料金を差し引いた差額を算出し、この差額をチャージ残高から差し引いた残高を算出する。そして、算出した残高を改札装置10のカードリーダーライターを介してプリペイドカード50のメモリ52に書き込む。これにより、利用者はB駅の改札を通過する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態においては、プリペイドカード50のメモリ52に、カード識別子、残高、下限額に関するデータを記録する。そして、乗車時には、カード情報を取得した改札装置10の制御部は、カード情報に含まれる残高から基本料金を差し引いた仮残額を算出
し、この仮残額と下限額とを比較する(ステップS1−2)。そして、仮残額が下限金額以下の場合、改札装置10の制御部は、駅サーバ20に送信する改札確認通知に下限情報を付加する(ステップS1−3)。更に、駅サーバ20の制御部21は、カード管理会社ホストコンピュータ30に対して口座振替指示を送信する(ステップS2−4)。これにより、プリペイドカード50とカードリーダーライターとの最初の接触をチャージのためのトリガとすることができる。
・ 本実施形態においては、駅サーバ20にネットワークを介して接続されるカード管理会社ホストコンピュータ30は、利用者情報記憶部32を備える。この利用者管理データ320は、カード識別子、利用者識別子、利用者口座、振替金額、振替ステータスに関するデータを含んで構成される。駅サーバ20から口座振替指示を受信したカード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替依頼処理を実行する(ステップS3−1)。そして、口座振替結果を受信したカード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替完了カード情報通知を駅サーバ20に配信する(ステップS3−2)。これにより、利用者はどこで降車するか予想できない場合でも、チャージを行なうことができる。
更に、プリペイドカード50とカードリーダーライターとの接触があった場合、改札装置10の制御部は、下限情報が含まれる改札確認通知を駅サーバ20に送信する(ステップS1−4)。改札確認通知を受信した駅サーバ20の制御部21は、カード情報確認処理を実行する(ステップS2−1)。そして、駅サーバ20の制御部21は、改札装置10に対して改札指示を送信する(ステップS2−7)。この改札指示には、振替金額に相当するチャージ指示を含める。そして、この改札指示を受信した改札装置10の制御部は、改札制御を行なう(ステップS1−5)。具体的には、降車駅である駅Bの改札装置10の制御部は、プリペイドカード50のメモリ52に記録された残高に、振替金額に対応する金額を加えたチャージ残高を算出する。これにより、プリペイドカード50とカードリーダーライターとの次の接触によりチャージを行なうことができる。口座振替を行なう場合には、金融機関システムにおいて口座振替処理を行なう必要があるが、この処理には、短時間といえどもある程度の時間を要する場合がある。特に電車の乗降の場合には、改札口を通過する短時間の中で、この処理を行なうことは困難である。本発明では、口座振替依頼のトリガのタイミングと、チャージを行なうタイミングとを分けるため、このタイミングの時間差を利用して効率良く、口座振替を実行することができる。
・ 本実施形態においては、改札装置10に対して、駅サーバ20の制御部21が、振替金額に相当するチャージ指示を含める改札指示を送信する場合(ステップS2−7)、同時期に口座振替結果削除指示をカード管理会社ホストコンピュータ30に送信する(ステップS2−6)。この口座振替結果削除指示には、改札装置10のカードリーダーライターが検知したプリペイドカード50のメモリ52に記録されたカード識別子に関するデータを含める。この口座振替結果削除指示を受信したカード管理会社ホストコンピュータ30は、接続されているすべての駅サーバ20に口座振替結果削除指示を配信する。この口座振替結果削除指示には、駅サーバ20から受信した口座振替結果削除指示のカード識別子に関するデータを含める。この口座振替結果削除指示を受信した各駅の駅サーバ20の制御部21は、このカード識別子について、カード情報記憶部22に記録されたカード管理データ220を削除する。これにより、他の駅における2重のチャージを防止することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態では、プリペイドカード50のメモリ52には、カード識別子、残高、下限額に関するデータが記録される。この残高データ領域には、前払いにより、プリペイドカード50を用いて利用することができる金額に関するデータが記録される。この残高を電子バリューとして用いるが、電子バリューがこれに限定されるものではなく、予め
口座振替等の金融処理により発行される電子バリューに対して適用可能である。
○ 上記実施形態では、乗車時に口座振替指示のトリガを行ない、降車時にチャージを行なうが、このタイミングに限定されるものではない。例えば、降車時に口座振替指示のトリガを行ない、次の乗車時にチャージを行なうことも可能である。すなわち、拠点装置と記録媒体との接触において、時間間隔をおいて第1のタイミングと第2のタイミングとがあれば、第1のタイミングにおいて口座振替のトリガを行ない、第2のタイミングにおいてチャージを行なうことができる。
○ 本実施形態においては、プリペイドカード50のメモリ52に、カード識別子、残高、下限額に関するデータを記録する。そして、仮残額が下限金額以下の場合、改札装置10の制御部は、駅サーバ20に送信する改札確認通知に下限情報を付加し(ステップS1−3)、駅サーバ20の制御部21は、カード管理会社ホストコンピュータ30に対して口座振替指示を送信する(ステップS2−4)。これに代えて、所定の基準値を用いて口座振替処理を行なってもよい。この場合、改札装置10の制御部や、駅サーバ20の制御部21に、口座振替依頼のトリガのための基準値に関するデータを記録させておく。この基準額を下回った場合には、駅サーバ20からカード管理会社ホストコンピュータ30に口座振替依頼を送信する。そして、カード管理会社ホストコンピュータ30では、利用者情報記憶部に利用者毎に口座振替希望の有無を特定するためのデータを記録しておき、このデータを用いて自動口座振替を実行する。これにより、プリペイドカード50のメモリ52に記録容量の負荷の軽減を図ることができる。
○ 上記実施形態では、カード情報記憶部22には、利用者に提供されたプリペイドカード50に関するカード管理データ220が記録される。カード管理データ220は、カード識別子及び取扱フラグに関するデータを含んで構成される。口座振替完了カード情報通知を受信した駅サーバ20は、このカード識別子に関連付けて、チャージ情報としての振替完了フラグを含めたカード管理データ220をカード情報記憶部22に登録する。この振替完了フラグを含めたカード管理データ220に基づいてプリペイドカード50へのチャージ処理を行なう。これに代えて、或いは併用して、プリペイドカード50へのチャージ処理において、プリペイドカード50のメモリ52に、「口座振替依頼中」や「チャージ済」等のステータスデータを記録してもよい。具体的には、改札指示チャージのトリガ処理において口座振替指示を行なった場合(ステップS2−4)、ステップS2−7において、駅サーバ20の制御部21から改札装置10に送信する改札指示に「口座振替依頼中」フラグを含めておく。そして、「口座振替依頼中」フラグを含む改札指示を受信した場合、ステップS1−5における改札制御において、改札装置10は、プリペイドカード50のメモリ52に、「口座振替依頼中」のステータスデータを記録する。
次に、プリペイドカード50へのチャージ処理おいて、改札装置10はプリペイドカード50のメモリ52に記録されたステータスデータを確認する。そして、ステータスデータが「口座振替依頼中」の場合のみに、残高のチャージを実行する。そして、チャージ指示を含む改札指示を受信した場合、ステップS1−5における改札制御において、改札装置10は、プリペイドカード50のメモリ52のステータスデータを「口座振替依頼中」から「チャージ済」に更新する。
上記実施形態では、駅サーバ20の制御部21は、口座振替結果削除指示をカード管理会社ホストコンピュータ30に送信し(ステップS2−6)、カード管理会社ホストコンピュータ30は、接続されているすべての駅サーバ20に口座振替結果削除指示を配信する(ステップS3−3)。例えば、駅サーバ20とカード管理会社ホストコンピュータ30との間の通信においてタイムラグを生じた場合等、タイミングによっては他の駅サーバ20のカード情報記憶部22に記録されたカード管理データ220が削除される前に改札
を通過することにより、2重にチャージされる可能性がある。上述のようにプリペイドカード50のメモリ52にステータスデータを記録し、このステータスデータの確認により、「チャージ済」のステータスデータの場合にはチャージを実行しないことにより、2重チャージを防止することができる。
○ 上記実施形態では、カード管理会社ホストコンピュータ30は、利用者情報記憶部32を備える。この利用者情報記憶部32には、プリペイドカード50の利用者に関する利用者管理データ320が記録されている。本実施形態では、利用者管理データ320は、カード識別子、利用者識別子、利用者口座、振替金額、振替ステータスに関するデータを含んで構成される。そして、駅サーバ20から口座振替指示を受信したカード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替依頼処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、カード管理会社ホストコンピュータ30は、口座振替指示に含まれるカード識別子を含む利用者管理データ320を利用者情報記憶部32から抽出する。そして、抽出した利用者管理データ320により、利用者口座及び振替金額を特定する。これに代えて、振替金額を一定にすることも可能である。この場合には、利用者毎の利用者管理データ320に振替金額を記憶させる必要がない。
また、利用者管理データ320の振替金額の代わりに、利用者側で予め設定した入金限度を含めた利用者管理データ320を利用者情報記憶部32に記憶させてもよい。この場合には、予めカード管理会社ホストコンピュータ30は、プリペイドカード50のメモリ52に記録された残高を、改札装置10、駅サーバ20を介して取得し、その差額を算出する。そして、この差額を振替金額として振替処理を実行する。
○ 上記実施形態では、改札装置10が残高と下限額とを比較する。これに代えて、駅サーバ20に判断させることも可能である。この場合には、残高と下限情報とに関する情報を駅サーバ20の制御部21が取得し、口座振替の要否を判断する。
○ 上記実施形態では、乗車券に関するプリペイドカードに関する電子バリューのチャージ方法として説明したが、ICカード等において電子バリューを蓄積する場合に応用することができる。
本発明の実施形態のシステム概略図。 プリペイドカードに記録されたデータの説明図。 カード情報記憶部に記録されたデータの説明図。 利用者情報記憶部に記録されたデータの説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。
符号の説明
10…改札装置、20…駅サーバ、21…制御部、22…カード情報記憶部、30…カード管理会社ホストコンピュータ、32…利用者情報記憶部、40…金融機関ホストコンピュータ、50…プリペイドカード、52…メモリ。

Claims (7)

  1. 拠点毎に設置され、媒体識別子及び電子バリューの残高が記録された記録媒体のリード/ライト手段に接続された拠点装置と、
    複数の拠点装置に接続され、媒体識別子毎に引落口座に関する情報を記録した利用者情報部を備えた電子バリュー管理サーバを有するシステムを用いて、記録媒体の電子バリューをチャージする方法であって、
    前記リード/ライト手段が利用者の記録媒体を検知した場合、前記拠点装置が、前記記録媒体から残高に関する情報を取得する段階と、
    前記残高が基準値以下である場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含む下限通知を送信する段階と、
    前記電子バリュー管理サーバが、下限通知に基づいて引落口座を特定して金融機関システムに対して口座振替依頼を送信する段階と、
    この口座振替依頼に対する口座振替結果を受信した場合、各拠点装置に口座振替結果を配信する段階と、
    前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、媒体識別子毎にチャージ情報を保持し、
    前記リード/ライト手段において、再度、利用者の記録媒体を検知した場合、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なう段階と
    を実行することを特徴とする電子バリューチャージ方法。
  2. 前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なった場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含むチャージ通知を送信する段階と、
    前記電子バリュー管理サーバが、チャージ通知に含まれる媒体識別子に基づいて各拠点装置に保持されたチャージ情報の削除指示を配信する段階とをさらに実行することを特徴とする請求項1に記載の電子バリューチャージ方法。
  3. 前記記録媒体には、下限に関する基準値の情報を保持させ、
    前記リード/ライト手段が記録媒体を検知した場合、前記記録媒体から前記拠点装置が下限に関する基準値の情報を取得する段階を更に実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子バリューチャージ方法。
  4. 拠点毎に設置され、媒体識別子及び電子バリューの残高が記録された記録媒体のリード/ライト手段に接続された拠点装置と、
    複数の拠点装置に接続され、媒体識別子毎に引落口座に関する情報を記録した利用者情報部を備えた電子バリュー管理サーバを有し、記録媒体の電子バリューをチャージするシステムであって、
    前記リード/ライト手段が利用者の記録媒体を検知した場合、前記拠点装置が、前記記録媒体から残高に関する情報を取得し、
    前記残高が基準値以下である場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含む下限通知を送信し、
    前記電子バリュー管理サーバが、下限通知に基づいて引落口座を特定して金融機関システムに対して口座振替依頼を送信し、
    この口座振替依頼に対する口座振替結果を受信した場合、各拠点装置に口座振替結果を配信し、
    前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、媒体識別子毎にチャージ情報を保持し、
    前記リード/ライト手段において、再度、利用者の記録媒体を検知した場合、前記口座
    振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なうことを特徴とする電子バリューチャージシステム。
  5. 前記拠点装置が、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高の更新を行なった場合、前記拠点装置が前記電子バリュー管理サーバに、媒体識別子に関する情報を含むチャージ通知を送信し、
    前記電子バリュー管理サーバが、チャージ通知に含まれる媒体識別子に基づいて各拠点装置に保持されたチャージ情報の削除指示を配信することを特徴とする請求項4に記載の電子バリューチャージシステム。
  6. 前記記録媒体には、下限に関する基準値の情報を保持させ、
    前記リード/ライト手段が記録媒体を検知した場合、前記記録媒体から前記拠点装置が下限に関する基準値の情報を取得することを特徴とする請求項4又は5に記載の電子バリューチャージシステム。
  7. 拠点毎に設置され、媒体識別子及び電子バリューの残高が記録された記録媒体のリード/ライト手段に接続された拠点装置と、
    複数の拠点装置に接続され、媒体識別子毎に引落口座に関する情報を記録した利用者情報部を備えた電子バリュー管理サーバを有するシステムを用いて、記録媒体の電子バリューをチャージするプログラムであって、
    前記電子バリュー管理サーバを、
    前記拠点装置のリード/ライト手段が利用者の記録媒体を検知し、前記記録媒体に格納された残高が基準値以下である場合、前記拠点装置から、媒体識別子に関する情報を含む下限通知を受信する手段と、
    下限通知に基づいて引落口座を特定して金融機関システムに対して口座振替依頼を送信する手段と、
    この口座振替依頼に対する口座振替結果を受信した場合、各拠点装置に口座振替結果を配信する手段として機能させ、
    前記拠点装置において、前記口座振替結果に基づいて、媒体識別子毎にチャージ情報を記録させ、前記リード/ライト手段において、再度、利用者の記録媒体を検知した場合、前記口座振替結果に基づいて、前記記録媒体に格納された電子バリューの残高を更新させることを特徴とする電子バリューチャージプログラム。
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