JP2007197021A - ボトル缶搬送用グリッパ対、ボトル缶とpetボトル兼用の搬送用グリッパ対、ボトル搬送用グリッパ対、及びガス入り飲料用フィラ - Google Patents

ボトル缶搬送用グリッパ対、ボトル缶とpetボトル兼用の搬送用グリッパ対、ボトル搬送用グリッパ対、及びガス入り飲料用フィラ Download PDF

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Abstract

【課題】 ボトル缶を把持できるグリッパ対と、ボトル缶と同じ口径を有するPETボトルも把持でき、掴み替えて搬送することができる兼用のグリッパ対と、ボトルを把持したとき、容器の口部に加えられる押し力に抗する把持力を保たせることができるガス入り飲料用フィラを提供する。
【解決手段】 ボトル缶の雄ねじ部下部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリッパと、同くびれ部の上部を掴んで把持するグリッパとのグリッパ対であって、ボトル缶の洗浄、ボトル缶内への液充填等の液充填ラインにおいて、各搬送回転体毎にこのグリッパ対を交互に取付け、回転体の一定円周上を等ピッチで搬送されるボトル缶雄ねじ部下部のくびれ部の上部と下部を交互に掴み替えることによりネック搬送を可能とするとともに、充填バルブがボトル缶又はPETボトルに近づいたとき充填バルブ側の圧力でグリップアームが開いてボトルの把持が損なわれることを抑える制止手段を備えているガス入り飲料用フィラ。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボトル缶とPETボトル兼用の首部を受け渡して搬送するために用いられるグリッパ対、及び同グリッパを備えたフィラに関し、特に首部のネックリングを有しないボトル缶を交互に掴み替えて把持することができるグリッパ対と、同ボトル缶と首部にネックリングを有するPETボトルを交互に掴み替えて把持することができる兼用グリッパ対と、これらのグリッパでボトル缶又はPETボトルを把持したとき、ボトル缶又はPETボトルの口部に加えられる押し力に抗するために、グリッパの開きを制止して把持力を保たせるようにしたガス入り飲料用フィラ関する。
従来のボトル容器搬送装置は、回転自在な搬送用回転体の外周に複数の容器ポケットでボトル容器の胴部を把持し、同容器の胴部の外側に固定円周ガイドを設けて搬送するものが知られている。しかし、このようなボトル容器搬送装置では、ボトル容器のサイズや形状が異なると、容器ポケットの形状が変わるので、容器ポケットや固定円周ガイドの交換や調整をしなければならないという問題があり、胴部と比べてボトル容器間の形状の差が小さい容器首部をグリップすることにより、ボトル容器替えの複雑さを解消するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、この容器搬送方式はボトル容器を把持したグリッパが取付けてある回転体が回動すると、遠心力によってボトル容器の下部が外側に振られ、ボトル容器の搬送姿勢が不安定になるという問題があった。特に、回動しながらロータリー充填機にボトル容器を受け渡しするようなときに、この搬送方式は、安定した姿勢での容器の受け渡しが困難になる。
このような問題に対し、ボトル容器は首部にネックリングを設けたものとし、ボトル容器のグリッパ手段により下側又は上側からこの容器のネックリングに当接して把持することによりボトル容器の姿勢を正し、グリッパにより、ネックリングの上側で把持した容器を次の工程へ受け渡すときは容器のネックリングを下から把持できるグリッパにより受け渡し、このネックリングの把持を上下交互に行うようにしたものが特許文献2に提案されている。
しかし、最近は飲料用容器として、高い気密性、遮光性とリサイクル性を狙いとして、アルミニウム製のボトル缶が使用されるようになってきている。このアルミニウム製のボトル缶はアルミニウム板から深絞り成型されるため首部にネックリングを加工することが困難であり、首部にねじが成型され、ねじと胴の間の円筒部に溝が成型された形状となっている。このボトル缶にはネックリングが無いので、特許文献2の提案の搬送用グリッパを適用することはできない。
特開平4−129921号公報(第2図) 特開平11−236123号公報(図2)
従来の搬送回転体の外周に複数の容器ポケットでボトル容器の胴部を把持して搬送する方式は、ボトル容器のサイズや形状が異なると、容器ポケットや固定円周ガイドの交換や調整をしなければならないので、交換部品が多く、部品交換工数と調整にも多大のコストがかかり、また、特許文献1に提案された従来例の容器搬送方式は、ボトル容器を把持したグリッパが回動するとき、遠心力によってボトル容器の下部が外側に振られ、ボトル容器の搬送姿勢が不安定になり、ボトル容器を受け渡しのときに、安定した姿勢での容器の受け渡しが困難になる問題がある。
また、特許文献2において提案された従来例の容器搬送方式は、ボトル容器の首部にネックリングを設けたものに適用され、ボトル容器のグリッパ手段により下側又は上側からこの容器のネックリングを当接して把持するようになっており、ボトル缶のようなネックリング無し容器には適用できない。
本発明は、首部にネックリングを有しないボトル缶を把持できるグリッパ対と、ボトル缶とボトル缶と同じ口径を有する首部にネックリングを有するPETボトルも把持でき、掴み替えて搬送することができる兼用のグリッパ対と、ボトル缶又はPETボトルを把持したとき、容器の口部に加えられる押し力に抗する把持力を保たせることができるガス入り飲料用充填機に用いるボトル缶とPETボトルを兼用して搬送可能なグリッパ対、及びガス入り飲料用フィラを提供することを目的とする。
上記の問題点に対し本発明は、以下の各項の手段により課題解決を図る。
(1)第1の手段のボトル缶搬送用グリッパ対は、ボトル缶の雄ねじ部下部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリッパと、同くびれ部の上部を掴んで把持するグリッパとのグリッパ対であって、ボトル缶の洗浄、ボトル缶内への液充填等の液充填ラインにおいて、各機能装置の搬送回転体毎にこのグリッパ対を交互に取付け、回転体の一定円周上を等ピッチで搬送されるボトル缶雄ねじ部下部のくびれ部の上部と下部を交互に掴み替えることによりネック搬送を可能とすることを特徴とする。
(2)第2の手段のボトル缶搬送用グリッパ対は、上記第1の手段のボトル缶搬送用グ
リッパ対において、ボトル缶の首部の上部を掴むグリッパもボトル缶の首部の下部を掴むグリッパも、搬送回転体の一定円周上で一定ピッチに固定したグリッパ本体と、該グリッパ本体に対称位置に固定された一対の回転軸と、該回転軸に回転可能に軸支され互いに逆方向に回転する一対の対称形のグリップアームと、同一対のグリップアームの1つに固定されたカムフォロワアームと、同カムフォロワアームの端部に取付けられたカムフォロワと、一対のグリップアームの掴み側と反対側の端部の間にボトル缶首部を把持する方向に付勢して設置されたコイルばねと、グリッパの中心線上を移動可能に設置されているセンタリングアームと、により構成されていることを特徴とする。
(3)第3の手段のボトル缶搬送用グリッパは、上記第1及び第2の手段のボトル缶搬送用グリッパ対において、請求項1及び請求項2に記載するボトル缶搬送用グリッパ対において、ボトル缶の首部のくびれ部の上部を掴むグリップアームの掴み片にはボトル缶の首部のくびれ部の溝に入る横突起が設けてあり、ボトル缶の首部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリップアームの掴み片の掴み面は首部に当接する面が設けられ、ボトル缶の中心合わせをするセンタリングアームの先端にボトル缶の首部のくびれ部の溝に入る突起を設けてボトル缶の上下方向の位置決めをすることを特徴とする。
(4)第4の手段のグリッパ対は、上記第3の手段のボトル缶搬送用グリッパ対において、ボトル缶の首部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリップアームの掴み片は、PETボトルのネックリングと干渉しないようにネックリングより下の位置に設け、また、センタリングアームの先端にはボトルの首部のくびれ部の溝に入る突起とPETボトルのネックリングとの干渉を避ける溝を設けて、ボトル缶の首部もPETボトルの首部も把持できるようにしたことを特徴とする。
(5)第5の手段のグリッパ対は、上記第1〜第4の手段の搬送用グリッパ対において、前記センタリングアームはグリッパ本体にガイドされて搬送回転体の半径方向に移動可能で、センタリングアームに設けた複数の円錐状穴とグリッパ本体に備えられた押さえボールと圧縮ばねからなるストッパとによりボトルの首部のサイズに応じてセンタリング位置決めが可能であることを特徴とする。
(6)第6の手段のボトル缶搬送用グリッパ対は、上記第2及び第3の手段のボトル缶の首部の下部を掴むグリッパを設置した搬送回転体のグリッパ中心線と同じ角度位置に、前記ボトル缶の側面に当ててボトル缶の姿勢を正すための支え板を設けたことを特徴とする。
(7)第7の手段のボトル搬送用グリッパは、口径28mmと口径38mmのボトルを兼用できることを特徴とする。
(8)第8の手段のボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対は、グリッパ本体に、ボトル缶又はPETボトルの雄ねじ部下部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリッパと、同くびれ部の上部を掴んで把持するグリッパと、先端にボトル缶及びPETボトルの首部のくびれ部の溝に入る突起を設けたセンタリングアームとで構成されたグリッパ対であって、ボトル缶又はPETボトルの洗浄、液充填等の液充填ラインにおいて、各機能装置の搬送回転体毎にこのグリッパ対を交互に水平に取付け、回転体の一定円周上を等ピッチで搬送されてくるボトル缶又はPETボトルの雄ねじ部下部のくびれ部の上部と下部を交互に掴み替えることによりネック搬送を可能とすることを特徴とする。
(9)第9の手段のボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対は、上記第8の手段のグリッパ対において、ボトル缶及びPETボトルの首部の上部を掴むグリッパもボトル缶及びPETボトルの首部の下部を掴むグリッパも、搬送回転体の一定半径上で一定ピッチに取付けられる複数のグリッパ本体と、各グリッパの中心線に対称に固着された一対のグリップアーム軸と、該グリップアーム軸に回転可能に軸支され内向きに互いに食い違いに伸びて上下に重なったサブアームに対称の斜めの切り欠き長孔が設けてある一対の対称形のグリップアームと、グリッパ本体の下側に置かれグリッパの中心線方向に摺動可能に軸支された移動軸と、同移動軸の内周側端に固設されたばね受け兼用のカムフォロワ軸取付け部材と、前記移動軸の外周側の先端に垂直に取付けられ前記一対のサブアームの斜めの切り欠き長孔に係合する2段円筒軸と、前記カムフォロワ軸取付け部材に取付けられたカムフォロワ軸及びカムフォロワと、グリッパ本体と前記カムフォロワ軸取付け部材のばね受けとの間に設置されボトル缶又はPETボトル首部を把持する方向に付勢された圧縮ばねと、外部固定部材に取付けられたグリッパ作動カムと、により構成され、前記移動軸のカムフォロワが前記グリッパ作動カムに係合して移動軸がグリッパ本体に近づく方向に水平移動したとき、移動軸の2段円筒軸が前記一対のサブアームの斜めの切り欠き長孔内を摺動し、一対のグリップアームが互いに逆方向に回転することによりグリップアームがボトル缶又はPETボトル首部を解放する方向に開き、前記移動軸のカムフォロワが前記グリッパ作動カムとの係合を解かれたとき、前記圧縮ばねの付勢力によりボトル缶又はPETボトル首部を把持することを特徴とする。
(10)第10の手段のボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対は、上記第8及び第9の手段のグリッパ対において、ボトル缶又はPETボトルの首部のくびれ部の上部を掴むグリップアームの掴み片にはボトル缶又はPETボトルの首部のくびれ部の溝に入る横突起が設けてあり、ボトル首部のくびれ部の下部を掴むグリップアームの掴み片はPETボトルのネックリングの下側に当接するように設けられ、センタリングアームの先端にボトル缶の首部のくびれ部の溝に入る突起及びPETボトルのネックリングとの干渉を避ける溝とを設けてボトル缶又はPETボトルの上下方向の位置決めをすることを特徴とする。
(11)第11の手段のボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパは、上記第8〜第10の手段のグリッパ対において、前記センタリングアームは、グリッパ本体にガイドされて回転体の半径方向に移動可能で、センタリングアームに設けた複数の円錐状穴とグリッパ本体に備えられた押さえボールと圧縮ばねからなるストッパとによりボトル缶及びPETボトルの首部のサイズに応じてセンタリング位置決めが可能であることを特徴とする。
(12)第12の手段のボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対は、上記第8〜第10の手段のグリッパ対において、グリッパ本体にガイドされて回転体の半径方向に移動可能なセンタリングアームと、該センタリングアームの後端に固設されたセンタリングアームと縦直角方向の切り欠き長孔を有するブロックと、グリッパ本体に設置されたピンに回転自在に軸支され両端に作動ピンを備えた作動レバーとよりなるセンタリングアームの移動機構であって、前記作動レバーの片方の作動ピンが前記センタリングアーム後端のブロックの切り欠き長孔と係合し、また、前記レバーの他方の作動ピンは前記移動軸とばね受け兼用のカムフォロワ軸取付け部材の切り欠き孔に係合し、グリッパ開閉用カムで駆動されるカムフォロワの移動にリンクしてセンタリングアームがボトルの口径サイズに合うように所要距離移動することを特徴とする。
(13)第13の手段のボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対は、上記第8〜第12の手段のボトル缶とPETボトルの兼用グリッパであって、口径が28mmと38mmのボトル缶とPETボトルにおいても兼用できることを特徴とする。
(14)第14の手段のガス入り飲料用フィラは、等ピッチで搬送されてきた空のボトル缶又はPETボトルを受け取り、回動しながら容器口をシールして飲料等を充填するフィラにおける容器首部グリッパ対が、請求項1〜請求項13に記載するボトル缶又はPETボトルの首部のくびれ部の上部又は下部をを掴む構成のグリッパ対であり、充填のため充填バルブがボトル缶又はPETボトルに近づいたとき充填バルブ側の圧力でグリップアームが開いてボトルの把持が損なわれることを抑える制止手段を備えていることを特徴とする。
(15)第15の手段のガス入り飲料用フィラは、上記第14のフィラにおいて、グリップアームの開動作を抑える制止手段は、一対のグリップアームの各々に設けた垂直上向きの一対のピンと、グリッパがボトル缶又はPETボトルの首部を掴んだときの前記グリッパアームのピンの位置に合わせて充填バルブ又は充填バルブに取付けた制止板に設けられた垂直下向きの一対の孔とで構成され、ボトル缶又はPETボトルが上昇して上記グリッパアームのピンが上記制止板の一対の孔に入ったときグリップアームの開く動作が抑えられることを特徴とする。
(16) 第16の手段のガス入り飲料用フィラは、上記第14の手段のフィラにおいて、グリップアームの動きを抑える制止手段は、一対のグリップアームの各に設けた上下方向の通し孔と、グリッパがボトル缶又はPETボトル首部をグリップしたときに前記通し孔の位置に合わせて充填バルブ又は充填バルブに取付けた制止板に設けられた下向きの一対のピンとで構成され、ボトル缶又はPETボトルが上昇して前記一対のピンが上記グリップアームの一対の孔に入ったときグリップアームが開く動作を抑えられることを特徴とする。
請求項1〜請求項3及び請求項5に係わる発明は、上記第1〜第3及び第5の手段のボトル缶搬送用グリッパ対であり、グリップアームの掴み片は互いにボトル缶の首部の掴む位置を干渉しないようにしてあり、センタリングアーム先端の突起と共に、ボトル缶の首部のくびれを掴んでボトル缶の落下止めに利用しているので、首部にネックリングを有しないボトル缶を確実に把持し、掴み替えて搬送することができる。
請求項6に係わる発明は、上記第6の手段のボトル缶搬送用グリッパであり、ボトル缶の首部の雄ねじ下部のくびれ部の下側を掴んで把持するグリッパにおいては、ボトル缶の上下位置を支えるのは首部のくびれ部の溝に入るセンターリングアームの先端だけであるので、ボトル缶の胴部の支えは、ボトル缶の前後位置が不安定になることを防止する効果がある。
請求項7に係わる発明は、上記第7の手段のボトル缶搬送用グリッパであり、市販のボトル缶の口径が28mmと38mmに設定されているので、兼用グリッパはこの2つの口径サイズに対応して調整可能にしておけば殆どのボトル缶に適応することができる。
請求項4、請求項8〜請求項11に係わる発明は、上記第4、第8〜第11の手段のボトル缶及びPETボトルを搬送兼用グリッパ対であり、グリップアームの掴み片は互いにボトル缶及びPETボトルの首部の掴む位置を干渉しないように、また、首部の下側を掴む掴み片はPETボトルのネックリングより下方に下げ、センタリングアーム先端には溝等を形成して、PETボトルのネックリングと干渉しないようにしてあり、センタリングアーム先端の突起はボトル缶の首部のくびれに入り込んでボトル缶の落下止めの役割をしているので、首部にネックリングが有り無しに拘らず確実に把持し、掴み替えて搬送することができる。
請求項12に係わる発明は、上記第12の手段のボトル缶及びPETボトルを搬送兼用グリッパ対であり、センタリングアームがグリッパの掴み動作に連動して移動し、容器の口径に合うように自動的にセンタリングができるので、調整の手数を省くことができる。
請求項13に係わる発明は、上記第13の手段のボトル缶及びPETボトルを搬送兼用グリッパ対であり、市販のボトル缶の口径が28mmと38mmに設定されているので、この兼用グリッパはこの2つの口径サイズに対応して調整可能にしておけば殆どのボトルに適応することができる。
請求項14〜請求項16に係わる発明は、上記第14の手段〜第16の手段のガス入り飲料用フィラーのボトル缶搬送用グリッパの開き制止機構であり、ボトル缶又はPETボトルの口がフィラーバルブの液ノズルに近づき、当接したとき、グリッパの一対のグリップアーム(ボトルの首部のくびれの上側を掴むグリップアームである)をボトル缶又はPETボトルの首部のくびれに入った状態で位置固定制止するようにして、炭酸ガス入り飲料によるガス圧でグリッパが開くことを抑え、グリッパからボトル缶が抜け落ちないようにする効果がある。
本発明のボトル缶搬送用グリッパ対、ボトル缶とPETボトルの搬送兼用グリッパ対は、
飲料の充填ラインに使用して最適な搬送用グリッパ対である。また、容器の口径サイズは市販されている28mmと38mm口径のものを対象にしている。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について、図に基づいて説明する。図1はボトル缶、又は、PETボトル搬送用グリッパを使用する飲料充填ラインを示す平面レイアウト図、図2はボトル缶用グリッパ対を示す平面図(図1に対し、リンサ6と転送ホイール7の関係が180度逆になっている構成を示す。)、図3は図2のグリッパ対の(1部をA−A断面で示した)側面図、図4は図2のグリッパ対によって大口径(38mm)のボトル缶を掴んだときの片側のグリッパの動作を示す平面図、図5は図4のグリッパの側面断面図、図6は図2、図3、図4のグリッパ対によりボトル缶を掴む位置を示す側面部分断面図であり、(a)は図3のK1部分拡大図のセンタリングアーム、(b)は図2のB1−B1断面のグリッパ(上)、(c)は図4のB2−B2断面のグリッパ(下)を示している。
図1の飲料充填ラインはボトル缶、又は、PETボトルの洗浄、ボトル缶内への液充填、
キャッピング等を行って飲料の製品を量産するラインの典型的な例である。以降の構成の説明では、口径28mmのボトル缶15について述べるが、口径38mmのボトル缶16についても全く同じである。ボトル缶15は空のときで、飲料が充填されたボトル缶は15Aとする。
ボトル缶供給コンベア2で供給されたボトル缶15は、割出しスクリュ3により一定間隔に割り出され、ロータリーホイール5を経て、容器グリッパを備えたリンサ6のグリッパ対20へ受け渡され、リンサ6においてボトル缶15内が洗浄される。リンサ6においては、ボトル缶15を水平円周上を周回するグリッパ転回装置(図示せず)により図1に示すR2の範囲を倒立して下方から洗浄ノズルで容器内部を洗浄する構成で、13は首部下側グリッパ24を開くカムであり、R1とR2で示した角度はグリッパ倒立転回過程正立転回過程の角度範囲である。
次に、リンサ6からフィラ8へ容器が搬送されるときは、フィラ8における充填の
タイミングを十分に取るために、両者の間に転送ホイール7を介在させている。フィラ8でボトル缶15への液充填が行なわれた後、転送ホイール9を経てキャッパ10へ送られ、ここで成形キャッピングにより、キャップ液封され、ボトル缶の飲料商品15Aとなる。液封されたボトル缶15Aはロータリーホイール11により、容器排出コンベア12に受け渡され、次の工程に送られる。
この飲料充填ラインにおいては、搬送回転体の一定円周上を等ピッチで搬送されるボトル缶15の首部の雄ねじ部15aの下側のくびれ部15cの下円筒部15dを掴む首部下側グリッパ24と、ボトル缶15の首部の雄ねじ部15aの下側のくびれ部15cの上円筒部15bを掴む首部上側グリッパ25とを、各機能装置毎に交互に取り換えて設置し、ボトル缶15を搬送するときには、ボトル缶15の首部の上部と下部を交互に掴み替えることによりネック搬送を可能とする。
上記の首部下側グリッパ24と首部上側グリッパ25の対をボトル缶搬送用のグリッパ対20とし、その構成について以下に説明する。
ボトル缶搬送用のグリッパ対20において、ボトル缶15のくびれ部15cの下部の下円筒部15dを掴む首部下側グリッパ24も、ボトル缶15のくびれ部15cの上部の上円筒部15bを掴む首部上側グリッパ25も、図示せぬ搬送回転体の一定円周上で一定ピッチに固設した複数のグリッパ本体21、22と、各グリッパ本体21、22それぞれに水平中心線に対称位置に一対の回転軸23、23が固着し、その回転軸23、23に
グリップアーム26、27、28、29が回転可能に軸支されている。対称形のグリップアーム26とグリップアーム27は互いに逆方向に回転するように、両者が対向する部分に半円形歯車が部分的に形成され、同半円形歯車には浮動歯車31が同時に噛合い、互いに逆方向に同角度回転するようになっている。グリップアーム28、29も同じ構成を有している。浮動歯車31は軸方向を下部グリッパ本体21a(22a)と押え板39(39a)で制止されている。グリッパ本体21(22)と下部グリッパ本体21a(22a)は、センタリングアーム37の水平移動を可能にする四角形形状の案内孔21b(22b)を形成する。押え板39(39)と案内孔21b(22b)は、グリップアーム26と27、同28と29を回動可能に支持している。
グリップアーム27、29にはカムフォロワアーム32、32が固定され、同カムフォロワアーム32、32の端部に軸36に回転可能に取付けられたカムフォロワ33、33は外部固定部材に固設したカム34、13と係合してグリップアーム26,27,28,29の開閉駆動をするようになっている。一対のグリップアーム26、27とグリップアーム28、29の端部にばね受けを介してコイルばね35、35が、ボトル缶15の首部を把持する方向に付勢されて設けられている。首部下側グリッパ24、首部上側グリッパ25の中心線上にセンタリングアーム37、37が案内孔21b、22bに案内されて移動可能に設置されている。
図6に示すように、ボトル缶15の首部のくびれ部15cの下円筒部15dを掴む首部下側グリッパ24の一対のグリップアーム26、27のボトル缶15の掴み片26a、27aにはボトル缶15の首部のくびれ部15cの下側に当接する面を有する横突起26b、27bが設けてあり、ボトル缶15の首部のくびれ部15cの上円筒部15bを掴んで把持する一対のグリップアーム28、29の掴み片28a、29aにはボトル缶15の首部のくびれ部15cの溝に入る横突起28b、29bが設けられており、ボトル缶15の中心合わせをするセンタリングアーム37の先端37aにボトル缶15の首部のくびれ部15cの溝に入る突起37dを設けてボトル缶15の上下方向の位置決めをする。
センタリングアーム37には複数の円錐状穴37b、37cが設けられ、グリッパ本体21に明けられたねじ孔に雄ねじが形成された筒形のストッパ38が螺合し、同ストッパ38はその内筒穴に圧縮ばね38aと同ばね38aによって加圧された押さえボール38bが入り、押さえボール38bが径の約1/3だけ内筒穴から突き出て止められている構造であり、同ストッパ38の押えボール38bがセンタリングアーム37の複数の円錐状穴37b、37cに入ることにより、ボトル缶15の首部のサイズに応じてセンタリング位置決めが可能となる。図3のセンタリングアーム37の円錐状穴37bは口径28mmのボトル缶15用、円錐状穴37cは口径38mmのボトル缶16用の位置決めに使われる。
ボトル缶15からボトル缶16へ、又は、その逆にボトル缶の口径を替えるときは、図5の2点鎖線で示すような、(図示しない回転体の円周方向に沿った)部分溝カム43を、回転体の回転半径方向に移動させて、センタリングアーム37に設けられたカムフォロワ42を移動させて、ストッパ38とセンタリングアーム37の円錐状穴37b、又は、37cによって位置決めをする。
また、ボトル缶15の首部の下円筒部15dを掴むグリッパアーム26、27の掴み片26a,27aの横突起26b、27bはボトル缶15の重さを支えることができず、ボトル缶15の重さはセンタリングアーム37の先端の突起37dだけで支えているので、回転体に設けた支え板19をボトル缶15(又は16)の側面に当ててボトル缶15の姿勢を正すようにする。
図1におけるリンサ6に取付けられた首部下側グリッパ24から転送ホイール7の首部上側グリッパ25へ受け渡す動作について、即ち、グリッパ対20の首部下側グリッパ24から首部上側グリッパ25へボトル缶15を受け渡す動作を説明する(図2参照)。首部上側グリッパ25が矢印Dの方向に回動し、ボトル缶15を把持した首部下側グリッパ24が矢印Cの方向に回動したとき、相手の首部上側グリッパ25と接する位置(図2の位置)で首部下側グリッパ24のグリップアーム27のカムフォロワ33が外部固定のカム13と係合し、以降の回動で掴み片26a、27aを開き、ボトル缶15を離す。
一方、首部上側グリッパ25は相手の首部下側グリッパ24と接する位置の前に、首部上側グリッパ25のグリップアーム29のカムフォロワ33が外部固定のカム34と係合して、掴み片28a、29aを開いた状態で相手の首部下側グリッパ24と接する位置に近づき、この位置に到達すると同時に、カム34との係合を解き、ボトル缶15を掴んでD矢印方向に回動する。ボトル缶15の移動軌跡はE−Eとなる。
(第2の実施の形態)
第2の実施形態のグリッパ対40は、ボトル缶とPETボトル兼用のグリッパで、図7はグリッパのセンタリングアームを、ボトル缶とPETボトル兼用のものに交換したグリッパ対を示す側面図である。ここでも、ボトル缶は口径28mmのボトル缶15、PETボトルも口径28mmのPETボトル17を選択して説明する。図7に示すように、上記第1の実施形態のボトル缶搬送用グリッパ対20に比べて、ボトル缶15の首部のくびれ部15cの下側を掴んで把持するグリップアーム48、49の掴み片48a、49aの容器掴み面を、PETボトル17のネックリング17eと干渉しないようにネックリング17eより下の位置に設けている。また、大部分が第1の実施形態のセンタリングアーム37と同じ寸法のセンタリングアーム47の先端だけに、ボトル缶15の首部のくびれ部15cの溝に入る突起をそのまま残し(突起47aとする)、それに加えてPETボトル17のネックリング17eとの干渉を避ける溝47bを設けて、ボトル缶15の首部もPETボトル17の首部も把持できる兼用のグリッパ対40及び首部下側グリッパ44、首部上側45としたものである。従って、上記の変更部分以外の構成と作用は全て第1の実施形態のボトル缶搬送用のグリッパ対20と同じであるので説明を省く。
(第3の実施の形態)
本実施形態のグリッパ対50は、ボトル缶15、16とPETボトル17、18の両方の首部の雄ねじ部下部のくびれ部の下側を掴んで把持できる兼用グリッパである。また、センタリングアームの容器把持位置が、グリッパアームの把握保持動作に連動して自動的に位置決めされるようになっており、第1の実施の形態のグリッパ対とは構成も異なり、容器把持動作もかなり異なっている。グリッパ対50の使用環境は上記の第1の実施の形態のグリッパ対と同じ飲料充填ラインであるので、機能装置を含めた飲料充填ラインに関する説明は省略し、グリッパ対50の構成と作用を主体に、以下の図に基づいて説明する。ここでも、ボトル缶は口径28mmのボトル缶15、PETボトルも口径28mmのPETボトル17を選択して説明する。
図8は第3の実施の形態に係るグリッパ対を示す平面図、図9は図8のグリッパ対の一部を断面で示した側面図、図10は図9のJ−J断面図によりグリッパの開閉作動部を示した図、図11は大口径のPETボトルを掴んだ図8のグリッパ対の片側を示す平面図、図12は図11の側面断面図、図13は図8のグリッパ対によりボトル缶を掴むときの位置を示す側面部分断面図であり、(a)は図9のK2部分拡大図のセンタリングアーム、(b)は図8のB3−B3断面のグリッパ(上)、(c)は図11のB4−B4断面のグリッパ(下)を示している。また、図14は図8のグリッパ対によりPETボトルを掴むときの位置を示す側面部分断面図であり、(a)は図9のK2部分拡大図のセンタリングアーム、(b)は図8のB3−B3断面のグリッパ(上)、(c)は図11のB4−B4断面のグリッパ(下)を示している。
図において、グリッパ対50は、ボトル缶15、又は、PETボトル17の雄ねじ部15a、17a下部のくびれ部15cの下部の肩部15e、17gを掴んで把持する首部下側グリッパ54と、ボトル缶15、又は、PETボトル17の雄ねじ部15a、17aの下側のくびれ部15c、17cの上円筒部15b、17bを掴んで把持する首部上側グリッパ55との対である。
搬送回転体56の一定半径上に一定ピッチに複数の首部下側グリッパ54がグリッパ本体58において取付けられる。同様に搬送回転体56と隣接する搬送回転体57の一定半径上に一定ピッチに複数の首部上側グリッパ55がグリッパ本体58において取付けられる。この首部下側グリッパ54と首部上側グリッパ55は水平回転体56、57毎に交互に取付けられ、ボトル缶15、又は、PETボトル17の首部の雄ねじ部15a,17aの下側のくびれ部15c、17cの上部と下部を交互に掴み替えることによりネック搬送をするようにレイアウトされている。上記の搬送回転体56,57とは、飲料充填ラインの各機能装置(転送ホイール、リンサ、フィラ、キャッパ等)に備えられたロータリー搬送回転体を指している。
首部下側グリッパ54の構成を以下に説明する。グリップアーム71,72は、グリッパ本体58に中心線に対称に固着された一対のグリップアーム軸59に回転可能に軸支され、内向きに互いに食い違いに伸びて上下に重なったサブアーム71b、72bと、同サブアーム71b、72bに対称の斜めの切り欠き長孔71c、72cが設けられた一対の対称形状となっている。77は移動軸で、グリッパ本体58の下側に配置され、グリッパ本体58の中心線方向に明けられた貫通孔58cに摺動可能となっている。同移動軸77の反ボトル側には、ばね受け兼用のカムフォロワ軸取付け部材77aが一体に形成され、同移動軸77のカムフォロワ軸取付け部材77aと反対側の先端には、垂直に取付けられ斜めの切り欠き長孔71c、72cに係合する作動ピン78aを備えた2段円筒軸78が固定されている。
カムフォロワ軸取付け部材77aにカムフォロワ軸86を介してカムフォロワ81が固定され圧縮ばね79は、グリッパ本体58とカムフォロワ軸取付け部材77aのばね受けとの間に付勢して設置され、ボトル缶15、又は、PETボトル17の首部を把持する方向に働く。カムフォロワ81は、搬送回転体56における首部下側グリッパ54を開く角度範囲において、図示略の外部固定部材に取付けられた(第1の実施の形態の作動カム13、または、34と同じ機能を有する)グリッパ作動カムと係合する。
首部上側グリッパ55の構成を以下に説明する。グリッパ本体58に中心線に対称に固着された一対のグリップアーム軸59に回転可能に軸支され内向きに互いに食い違いに伸びて上下に重なったサブアーム73b、74bと、同サブアーム73b、74bに対称の斜めの切り欠き長孔73c、74cが設けられた一対の対称形状となっている。77は移動軸で、グリッパ本体58の下側に配置され、グリッパ本体58の中心線方向に明けられた貫通孔58cに摺動可能となっている。同移動軸77の反ボトル側には、ばね受け兼用のカムフォロワ軸取付け部材77aが一体に形成され、同移動軸77のカムフォロワ軸取付け部材77aと反対側の先端には、垂直に取付けられ斜めの切り欠き長孔73c、74cに係合する作動ピン78aを備えた2段円筒軸78が固定されている。
カムフォロワ軸取付け部材77aにカムフォロワ軸86を介してカムフォロワ81が固定され、圧縮ばね79は、グリッパ本体58とカムフォロワ軸取付け部材77aのばね受けとの間に付勢して設置され、ボトル缶15、又は、PETボトル17の首部を把持する方向に働く。カムフォロワ81は、搬送回転体57における首部上側グリッパ55を開く角度範囲において、図示略の外部固定部材に取付けられた(第1の実施の形態のカム13、または、34と同じ機能を有する)グリッパ作動カムと係合する。
首部下側グリッパ54を取付けた搬送回転体56が回動し、図示略のグリッパ作動カムにカムフォロワ81が係合して移動軸77がグリッパ本体58に近づく方向に水平移動したとき、図10に示すように、移動軸77の2段円筒軸78の作動ピン78aが一対のサブアーム71b、72bの斜めの切り欠き長孔71c、72c内を摺動し、、図10に2点鎖線で示したように、一対のグリップアーム71、72が互いに逆方向に回転することによりグリップアーム71、72がボトル缶15、又は、PETボトル17の首部を解放する方向に開く。カムフォロワ81が図示略のグリッパ作動カムとの係合を解かれたとき、圧縮ばね79の付勢力によりボトル缶15、又は、PETボトル17の首部を把持するようになっている。
首部上側グリッパ55も上記の首部下側グリッパ54と同様に、首部上側グリッパ55を取付けた搬送回転体56が回動し、図示略のグリッパ作動カムにカムフォロワ81が係合して移動軸77が水平移動したとき、2段円筒軸78の作動ピン78aが一対のサブアーム73b、74bの斜めの切り欠き長孔73c、74c内を摺動し、上記の首部下側グリッパ54と同様に、一対のグリップアーム73、74が互いに逆方向に回転することにより、ボトル缶15、又は、PETボトル17の首部を解放する方向に開く。カムフォロワ81が図示略のグリッパ作動カムとの係合を解かれたとき圧縮ばね79の付勢力によりボトル缶15、又は、PETボトル17の首部を把持する。
ボトル缶15とPETボトル17の首部のくびれ部15c、17cの上部を掴むグリップアーム73、74の掴み片73a、74aにはボトル缶15、又は、PETボトル17の首部のくびれ部15c、17cの溝に入る横突起73b、74bが設けてあり、ボトル首部のくびれ部15c、17cの下側を掴むグリップアーム71、72の掴み片71a、72aの掴み面はPETボトル17のネックリング17eとの干渉を避けるように下側に設けられ、センタリングアーム75に取付けられた先端部76には、ボトル缶15の首部のくびれ部15cの溝に入る突起76a及びPETボトルのネックリング17eとの干渉を避ける溝76bとを設けてボトル缶15、又は、PETボトル17の上下方向の位置決めをすることができる。
首部下側グリッパ54、首部上側55において、グリッパ本体58を突き通してガイドされ中心線方向に移動可能なセンタリングアーム75の後端には、センタリングアーム75と縦直角方向の切り欠き長孔75bを有するブロック75aが固定されている。グリッパ本体58に固定されたピン83に軸支されている作動レバー82の上端に備えられた作動ピン85が、前記ブロック75aの切り欠き長孔75bと係合し、また、レバー82の下端に固着された作動ピン84は移動軸77のカムフォロワ軸取付け部材77aの縦方向の切り欠き孔77cにも係合し、図示略のグリッパ開閉用カムで駆動されるカムフォロワ81の移動にリンクしてセンタリングアーム75をボトルの口径サイズに合うように所要距離移動させることができる。
上記のセンタリングアーム75のグリップアーム71,72、又は73,74との連動方式の代わりに、第1の実施の形態のセンタリングアームに設けた複数の円錐状穴とグリッパ本体に備えられた押さえボールと圧縮ばねからなるストッパとによりボトル缶及びPETボトルの首部のサイズに応じてセンタリング位置決めの機構を用いることができる。
以上に説明したように、グリッパ対50は、口径が28mmのボトル缶15と、口径38mmのボトル缶16と、口径が28mmのPETボトル17と、口径が38mmのPETボトル18との搬送用に兼用可能である。また、グリップアーム71、72、73、74とセンタリングアーム75の先端部76は、摺動部が多いことと容器の首部保護のため、耐摩耗性、耐水性、耐熱性のプラスチック材料を使用する。例えば、耐水性ナイロン(PA−6、PAー66)、EVA(エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂)、ポリアセタール等。
(第4の実施の形態)
上記のようなグリップアームは容器の掴み力をコイルばねに依存しているので、ボトル缶、又は、PETボトルを把持しただけで炭酸ガス入り飲料を充填すると、ボトル缶、又は、PETボトルにガス圧がかかるため、掴む力をより確実にすることが必要な場合が考えられる。第4の実施の形態のグリッパは、ボトル缶、又は、PETボトルを把持したとき、容器の口部に加えられる押し力に抗する把持力をより確実に保つことができるガス入り飲料用充填機に用いるボトル缶とPETボトルを兼用して搬送可能なグリッパである。従来は充填バルブの下で、容器台を昇降させ、容器にかかる押し力を容器台で受けていたので問題にならなかったが、グリッパ搬送の場合は、装置の簡素化のためにグリッパだけで押し力に耐える方式が望まれることになる。
以下、第4の実施の形態を図に基づいて説明する。図15は本実施の形態に係るボトル缶15、または、PETボトル17を保持後にグリッパの開きを抑制する抑制手段を設置した充填機用グリッパを備えたフィラを示す正面図、図16は図15の充填機用容器グリッパのG矢視図、(a)は容器グリッパが上昇して充填ノズルに当接した位置、(b)は容器グリッパが下降して充填ノズルから離れた位置にある状態を示し、図17は図15の充填機用容器グリッパを上から見た平面図、図18は図15のストッパ板のH−H断面図である。
図において、フィラ8の充填バルブにおいて、フィラボウル51と充填バルブ53は
フィラ8の図示しない充填バルブ本体に固定される。充填バルブ本体は高さ位置が調整可能である。この充填バルブには首部下側グリッパ24を充填バルブ53の中心軸に沿って上下動可能なグリッパ昇降手段60が設けてある。グリッパ昇降手段60は、充填バルブ53の上部に取付けられた複数のガイド軸61と、複数のガイド軸61の上部に設置されたエアシリンダ65と、エアシリンダ65の駆動シャフト65aに結合し複数のガイド軸61にガイドされて上下にスライドするスライド部材62と、スライド部材62に取付けられたカムフォロワ67と、外部の固定部材に取付けられたグリッパ昇降カム64と、スライド部材62の両側に取付けられたグリッパ支え板66、66aと、グリッパ支え板66、66aと固着し、首部下側グリッパ24(または54)に結合される継ぎ板87、87aと、首部下側グリッパ24(または54)とで構成されている。エアシリンダ65は弱いエア圧によりグリッパ昇降手段60を上方に引き上げる作用を有している。
ボトル缶15、又は、PETボトル17が容器受け渡し位置に来たとき、首部下側グリッパ24(または54)はグリッパ昇降手段60のカム64により容器グリップ位置に押し下げられ、カム8a(図1参照)によって開かれたグリップアーム26,27又は、71,72が、カム8aから外れて閉じたときボトル缶15、又は、PETボトル17をグリップする。
ボトル缶15、又は、PETボトル17が搬送されているときは、転送ホイール7からフィラ8へは、転送ホイール7に取付けられた首部上側グリッパ25(45、55)から、フィラ8に取付けられた首部下側グリッパ24(44、54)へ受け渡され、ボトル缶15、又は、PETボトル17は、首部上側グリッパ25(45、55)で保持されて上昇し、充填バルブ53の下側の、図示せぬ容器口封じパッキンに押し付けられた状態で液バルブが開いて液が充填される。充填を完了したボトル缶15、又は、PETボトル17は、下降する。
首部下側グリッパ24(44、54)が、ボトル缶15、又は、PETボトル17を把持し、グリッパ昇降手段60で充填位置に上昇したとき、ボトル缶15、又は、PETボトル17の口部に加えられる押し力に抗する把持力を保つことができるグリップアーム26,27又は、71,72の制止手段を首部下側グリッパ24を用いた例により説明する。
一対のグリップアーム26の掴み片26a、グリップアーム27の掴み片27aの各々に垂直上向きに一対の制止ピン89が設けられている。首部下側グリッパ24がボトル缶15、又は、PETボトル17の首部を掴んだときのグリップアーム26の掴み片26a、グリップアーム27の掴み片27aの制止ピン89の位置に合わせて、充填バルブ53に取付られた制止孔板88に設けられた一対の孔88a、88a(口径が38mmのボトル缶16、又は、PETボトル18のときは88b、88b)が明けられている。ボトル缶15、又は、PETボトル17を掴んだ首部下側グリッパ24が上昇してグリップアーム26,27の掴み片26a、27aの制止ピン89、89が上記一対の孔88a、88aに入っていると、ボトル缶15、又は、PETボトル17の口部に圧力が加えられても、グリップアーム26、27が開こうとする動作が抑えられる。
上記の制止手段の構成は、首部下側グリッパ44、首部下側グリッパ54についても同様である。
図1に示すフィラ8の角度範囲F1は容器の上昇区域、F2は充填区域、F3は容器の
下降区域を示す。フィラ8以降の転送ホイール9、キャッパ10、ロータリーホイール11、排出コンベア12は、従来使用されている汎用の容器ポケットを備えた装置を使用し、ボトルの底面基準で搬送される。従って、転送ホイール9以降の機能装置はグリッパを有しない。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態のボトル缶、又は、PETボトル首部グリッパのグリップアームの動きを抑える制止手段は、第4の実施の形態の制止手段の制止ピン89、89と、制止孔板88に設けられた一対の孔とを取り替えて設けたものである。即ち、図19(グリッパ開き抑制手段を設置した充填機用グリッパを示す側面図)に示すように、一対のグリップアーム26、27の掴み片26a、27aの各々に上下方向の通し孔26c、27cが設けられている。グリップアーム26,27がボトル缶15、又は、PETボトル17の首部をグリップしたときに、前記通し孔26c、27cの位置に合わせて充填バルブ53に取付られた制止ピン板88に設けられた下向きの一対の制止ピン89、89とが設けられている。ボトル缶15、又は、PETボトルが17が上昇して一対のピン89、89がグリップアーム26、27の掴み片26a、27aの一対の通し孔26c、27cに入ったとき、グリップアーム26、27が開こうとする動作が抑えられる。上記の制止手段の構成は、グリッパ44、グリッパ54についても同様である。
本発明の実施の形態に係るボトル缶、又は、PETボトル搬送用グリッパを使用する飲料充填ラインを示す平面レイアウト図である。 本発明の第1の実施の形態に係るボトル缶用グリッパ対を示す平面図(図1とは、リンサ6と転送ホイール7の関係が180度逆になっている構成を示す。)である。 図2のグリッパ対の(一部をA−A断面で示した)側面図である。 図2のグリッパ対で大口径のボトル缶を掴んだときの動作を示すグリッパの片側の平面図である。 図4のグリッパの側面断面図である。
図2、図3、図4のグリッパによりボトル缶を掴む位置を示す側面部分断面図であり、(a)は図3のK1部分拡大図のセンタリングアーム、(b)は図2のB1−B1断面のグリッパ(上)、(c)は図4のB2−B2断面のグリッパ(下)を示している。 図2のグリッパのセンタリングアームをボトル缶とPETボトル兼用のものに換えた本発明の第2の実施の形態に係るグリッパ対を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るグリッパ対を示す平面図である。 図8のグリッパ対の一部を断面で示した側面図である。 図9のJ−J断面図によりグリッパの開閉作動部を示した図である。 大口径のPETボトルを掴んだ図8のグリッパ対の片側を示す平面図である。 図11の側面断面図である。
図8のグリッパ対によりボトル缶を掴むときの位置を示す側面部分断面図であり、(a)は図9のK2部分拡大図のセンタリングアーム、(b)は図8のB3−B3断面のグリッパ(上)、(c)は図11のB4−B4断面のグリッパ(下)を示している。 図8のグリッパ対によりPETボトルを掴むときの位置を示す側面部分断面図であり、(a)は図9のK2部分拡大図のセンタリングアーム、(b)は図8のB3−B3断面のグリッパ(上)、(c)は図11のB4−B4断面のグリッパ(下)を示している。 本発明の第4の実施の形態に係るボトル缶、または、PETボトル保持後にグリッパの開きを抑制する抑制手段を設置した充填機用グリッパを示す正面図である。 図15の充填機用容器グリッパのG矢視図であり、(a)は容器グリッパが上昇して充填ノズルに当接した位置、(b)は容器グリッパが下降して充填ノズルから離れた位置にある状態を示しでいる。 図15の充填機用容器グリッパを上から見た平面図である。 図15のストッパ板のH−H断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るグリッパ開き抑制手段を設置した充填機用グリッパを示す側面図である。
符号の説明
8 フィラ
15 口径28mmボトル缶
16 口径38mmボトル缶
17 口径28mmPETボトル
18 口径38mmPETボトル
19 支え板
20、40、50 グリッパ対
21、22、58 グリッパ本体
23 回転軸
24、44、54 首部下側グリッパ
25、45、55 首部上側グリッパ
26、49、71 グリップアーム
26a、71a 掴み片
27、72 グリップアーム
27a、72a 掴み片
28、73 グリップアーム
28a、73a 掴み片
29、74 グリップアーム
29a、74a 掴み片
32 カムフォロワアーム
33 カムフォロワ
35 コイルばね
37、47、75 センタリングアーム
37a センタリングアーム先端
56、57 搬送回転体
59 グリップアーム軸
71b、72b サブアーム
71c、72c 切欠き長孔
73b、74b 横突起
76 センタリングアーム先端
77 移動軸
78 2段円筒軸
88 制止孔板
88a 孔(口径28mm用)
88b 孔(口径38mm用)
89 制止ピン

Claims (16)

  1. ボトル缶の雄ねじ部下部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリッパと、同くびれ部の上部を掴んで把持するグリッパとのグリッパ対であって、ボトル缶の洗浄、ボトル缶内への液充填等の液充填ラインにおいて、各機能装置の搬送回転体毎にこのグリッパ対を交互に取付け、回転体の一定円周上を等ピッチで搬送されるボトル缶雄ねじ部下部のくびれ部の上部と下部を交互に掴み替えることによりネック搬送を可能とすることを特徴とするボトル缶搬送用グリッパ対。
  2. 請求項1に記載するボトル缶搬送用グリッパ対において、ボトル缶の首部の上部を掴むグリッパもボトル缶の首部の下部を掴むグリッパも、搬送回転体の一定円周上で一定ピッチに固定したグリッパ本体と、該グリッパ本体に対称位置に固定された一対の回転軸と、該回転軸に回転可能に軸支され互いに逆方向に回転する一対の対称形のグリップアームと、同一対のグリップアームの1つに固定されたカムフォロワアームと、同カムフォロワアームの端部に取付けられたカムフォロワと、一対のグリップアームの掴み側と反対側の端部の間にボトル缶首部を把持する方向に付勢して設置されたコイルばねと、グリッパの中心線上を移動可能に設置されているセンタリングアームと、により構成されていることを特徴とするボトル缶搬送用グリッパ対。
  3. 請求項1及び請求項2に記載するボトル缶搬送用グリッパ対において、ボトル缶の首部のくびれ部の上部を掴むグリップアームの掴み片にはボトル缶の首部のくびれ部の溝に入る横突起が設けてあり、ボトル缶の首部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリップアームの掴み片の掴み面は首部に当接する面が設けられ、ボトル缶の中心合わせをするセンタリングアームの先端にボトル缶の首部のくびれ部の溝に入る突起を設けてボトル缶の上下方向の位置決めをすることを特徴とするボトル缶搬送用グリッパ対。
  4. 請求項3に記載するボトル缶搬送用グリッパ対において、ボトル缶の首部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリップアームの掴み片は、PETボトルのネックリングと干渉しないようにネックリングより下の位置に設け、また、センタリングアームの先端にはボトルの首部のくびれ部の溝に入る突起とPETボトルのネックリングとの干渉を避ける溝を設けて、ボトル缶の首部もPETボトルの首部も把持できるようにしたことを特徴とするボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対。
  5. 請求項1〜請求項4に記載する搬送用グリッパ対において、前記センタリングアームはグリッパ本体にガイドされて搬送回転体の半径方向に移動可能で、センタリングアームに設けた複数の円錐状穴とグリッパ本体に備えられた押さえボールと圧縮ばねからなるストッパとによりボトルの首部のサイズに応じてセンタリング位置決めが可能であることを特徴とするボトル搬送用グリッパ対。
  6. 請求項2及び請求項3に記載するボトル缶の首部の下部を掴むグリッパを設置した搬送回転体のグリッパ中心線と同じ角度位置に、前記ボトル缶の側面に当ててボトル缶の姿勢を正すための支え板を設けたことを特徴とするボトル缶搬送用グリッパ対。
  7. 請求項1〜請求項6に記載するボトル搬送用グリッパ対は、口径28mmと口径38mmのボトルの搬送を兼用できることを特徴とするボトル搬送用グリッパ。
  8. グリッパ本体に、ボトル缶又はPETボトルの雄ねじ部下部のくびれ部の下部を掴んで把持するグリッパと、同くびれ部の上部を掴んで把持するグリッパと、先端にボトル缶及びPETボトルの首部のくびれ部の溝に入る突起を設けたセンタリングアームとで構成されたグリッパ対であって、ボトル缶又はPETボトルの洗浄、液充填等の液充填ラインにおいて、各機能装置の搬送回転体毎にこのグリッパ対を交互に水平に取付け、回転体の一定円周上を等ピッチで搬送されてくるボトル缶又はPETボトルの雄ねじ部下部のくびれ部の上部と下部を交互に掴み替えることによりネック搬送を可能とすることを特徴とするボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対。
  9. 請求項8に記載するボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対において、ボトル缶及びPETボトルの首部の上部を掴むグリッパもボトル缶及びPETボトルの首部の下部を掴むグリッパも、搬送回転体の一定半径上で一定ピッチに取付けられる複数のグリッパ本体と、各グリッパの中心線に対称に固着された一対のグリップアーム軸と、該グリップアーム軸に回転可能に軸支され内向きに互いに食い違いに伸びて上下に重なったサブアームに対称の斜めの切り欠き長孔が設けてある一対の対称形のグリップアームと、グリッパ本体の下側に置かれグリッパの中心線方向に摺動可能に軸支された移動軸と、同移動軸の内周側端に固設されたばね受け兼用のカムフォロワ軸取付け部材と、前記移動軸の外周側の先端に垂直に取付けられ前記一対のサブアームの斜めの切り欠き長孔に係合する2段円筒軸と、前記カムフォロワ軸取付け部材に取付けられたカムフォロワ軸及びカムフォロワと、グリッパ本体と前記カムフォロワ軸取付け部材のばね受けとの間に設置されボトル缶又はPETボトル首部を把持する方向に付勢された圧縮ばねと、外部固定部材に取付けられたグリッパ作動カムと、により構成され、前記移動軸のカムフォロワが前記グリッパ作動カムに係合して移動軸がグリッパ本体に近づく方向に水平移動したとき、移動軸の2段円筒軸が前記一対のサブアームの斜めの切り欠き長孔内を摺動し、一対のグリップアームが互いに逆方向に回転することによりグリップアームがボトル缶又はPETボトル首部を解放する方向に開き、前記移動軸のカムフォロワが前記グリッパ作動カムとの係合を解かれたとき、前記圧縮ばねの付勢力によりボトル缶又はPETボトル首部を把持することを特徴とするボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対。
  10. 請求項8及び請求項9に記載するボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対において、ボトル缶又はPETボトルの首部のくびれ部の上部を掴むグリップアームの掴み片にはボトル缶又はPETボトルの首部のくびれ部の溝に入る横突起が設けてあり、ボトル首部のくびれ部の下部を掴むグリップアームの掴み片はPETボトルのネックリングの下側に当接するように設けられ、センタリングアームの先端にボトル缶の首部のくびれ部の溝に入る突起及びPETボトルのネックリングとの干渉を避ける溝とを設けてボトル缶又はPETボトルの上下方向の位置決めをすることを特徴とするボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対。
  11. 請求項8〜請求項10に記載するボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対において、前記センタリングアームはグリッパ本体にガイドされて搬送回転体の半径方向に移動可能で、センタリングアームに設けた複数の円錐状穴とグリッパ本体に備えられた押さえボールと圧縮ばねからなるストッパとによりボトル缶及びPETボトルの首部のサイズに応じてセンタリング位置決めが可能であることを特徴とするボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ。
  12. 請求項8〜請求項10に記載するボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対において、グリッパ本体にガイドされて回転体の半径方向に移動可能なセンタリングアームと、該センタリングアームの後端に固設されたセンタリングアームと縦直角方向の切り欠き長孔を有するブロックと、グリッパ本体に設置されたピンに回転自在に軸支され両端に作動ピンを備えた作動レバーとよりなるセンタリングアームの移動機構であって、前記作動レバーの片方の作動ピンが前記センタリングアーム後端のブロックの切り欠き長孔と係合し、また、前記レバーの他方の作動ピンは前記移動軸とばね受け兼用のカムフォロワ軸取付け部材の切り欠き孔に係合し、グリッパ開閉用カムで駆動されるカムフォロワの移動にリンクしてセンタリングアームがボトルの口径サイズに合うように所要距離移動することを特徴とするボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対。
  13. 請求項8〜12に記載するボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ対は口径28mmと口径38mmのボトル缶とPETボトルの兼用であることを特徴とするボトル缶とPETボトル兼用の搬送用グリッパ。
  14. 等ピッチで搬送されてきた空のボトル缶又はPETボトルを受け取り、回動しながら容器口をシールして飲料等を充填するフィラにおける容器首部グリッパ対が、請求項1〜請求項13に記載するボトル缶又はPETボトルの首部のくびれ部の上部又は下部を掴む構成のグリッパ対であり、充填のため充填バルブがボトル缶又はPETボトルに近づいたとき充填バルブ側の圧力でグリップアームが開いてボトルの把持が損なわれることを抑える制止手段を備えていることを特徴とするガス入り飲料用フィラ。
  15. 請求項14に記載するガス入り飲料用フィラにおいて、グリップアームの開動作を抑える制止手段は、一対のグリップアームの各々に設けた垂直上向きの一対のピンと、グリッパがボトル缶又はPETボトルの首部を掴んだときの前記グリッパアームのピンの位置に合わせて充填バルブ又は充填バルブに取付けた制止板に設けられた垂直下向きの一対の孔とで構成され、ボトル缶又はPETボトルが上昇して上記グリッパアームのピンが上記制止板の一対の孔に入ったときグリップアームの開く動作が抑えられることを特徴とするガス入り飲料用フィラ。
  16. 請求項14に記載するガス入り飲料用フィラにおいて、グリップアームの動きを抑える制止手段は、一対のグリップアームの各に設けた上下方向の通し孔と、グリッパがボトル缶又はPETボトル首部をグリップしたときに前記通し孔の位置に合わせて充填バルブ又は充填バルブに取付けた制止板に設けられた下向きの一対のピンとで構成され、ボトル缶又はPETボトルが上昇して前記一対のピンが上記グリップアームの一対の孔に入ったときグリップアームが開く動作を抑えられることを特徴とするガス入り飲料用フィラ。
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