JP2003276838A - ボトル搬送装置 - Google Patents
ボトル搬送装置Info
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Abstract
ものにすること。 【解決手段】 ボトル10のネック部をグリップするグ
リップ機構Grを備えた回転式のボトル搬送装置100
A。グリップ機構Grは、受取位置X2においてグリッ
パ101及び102の各々間に把持力を作用させてボト
ル10のネック部をグリップし、次にグリッパ101及
び102の各々間に作用させる把持力をいったん緩める
か又は解除した後、再びグリッパ101及び102の各
々間に把持力を作用させてボトル10のネック部をグリ
ップすることにより該グリップを完了する。
Description
置、詳しくはボトルのネック部をグリップして搬送する
ボトル搬送装置に関する。
ETボトルに飲料などの液体を充填し、液体が充填され
たボトルの開口部にキャップを締結して開口端部を閉塞
する、ボトルの液体充填及びキャッピングの処理ライン
は、広く知られ、実用化されている。この処理ラインに
は、ボトルに液体を充填する充填機、液体が充填された
ボトルを受け取って搬送する回転式の中間ボトル搬送装
置、中間ボトル搬送装置によって搬送されてきたボトル
を受け取ってボトルの開口部にキャップを締結するキャ
ッピング機などが配列されている。充填機には、ボトル
を搬送する回転式のボトル搬送装置と、該ボトル搬送装
置により搬送されるボトルに液体を充填する液体充填手
段が備えられている。また、キャッピング機には、ボト
ルを搬送する回転式のボトル搬送装置と、該ボトル搬送
装置により搬送されるボトルの開口端部にキャップを締
結するキャッピング手段が備えられている。充填機及び
キャッピング機に備えられた上記ボトル搬送装置、及び
中間ボトル搬送装置には、それぞれ開閉式グリッパを含
む複数のグリップ機構が配設されている。ボトルは、各
搬送装置において、そのネック部がグリップ機構のグリ
ッパにグリップされて吊り下げられた状態で搬送円軌道
に沿って搬送される。
は、ボトルが上記したようにして搬送される間に、それ
ぞれ、液体の充填処理及びキャップの締結処理が遂行さ
れる。また、充填機と中間ボトル搬送装置との間、中間
ボトル搬送装置とキャッピング機との間においては、各
装置におけるグリップ機構のグリッパの開閉動作によ
り、ボトルの受け渡しがそれぞれ行なわれる。
ャッピング機のボトル搬送装置との間における、グリッ
プ機構によるボトルの受け渡し状態の一例が部分的に示
されている。図12において、例えばPETによりブロ
ー成形されたボトル10の開口端部の外周面には雄ねじ
11が形成されている。雄ねじ11の下端の直下方に
は、環状の係止あご部12が形成されている。係止あご
部12の下方には円筒部13が形成され、円筒部13の
下方には、環状のフランジ14が形成されている。フラ
ンジ14の直下方には円筒部15が形成され、円筒部1
5の下方には胴部16が形成されている。円筒部15の
下端から胴部16の上端までは、下方に向かうに従って
徐々に直径が拡大されている。ボトル10の開口端から
円筒部15の下端までの領域は、ボトル10のネック部
をなす。
含まれるグリッパ17の各々の先端部の、相互に対向す
るグリップ領域は、円筒部13の外周面に整合する円弧
形状をなす。キャッピング機のグリップ機構に含まれる
グリッパ18の各々の先端部の、相互に対向するグリッ
プ領域は、円筒部15の外周面に整合する円弧形状をな
す。ボトル10は、渡し側のグリッパ17の各々によ
り、係止あご部12の直下方の円筒部13がグリップさ
れ、吊り下げられて渡し位置まで移動させられる。渡し
側のグリッパ17の各々は、ボトル10を渡すため渡し
位置で把持力が解除される。受取側のグリッパ18の各
々は、受取位置まで移動させられて、渡し位置まで移動
させられたボトル10のフランジ14の下方の円筒部1
5を、フランジ14に対し下方に間隔をおいた位置でグ
リップして受け取る。
ャッピング機のボトル搬送装置との間における、グリッ
プ機構によるボトルの受け渡し状態の他の例が部分的に
示されている。図13において、上記中間ボトル搬送装
置のグリップ機構に含まれるグリッパ19の各々の先端
部は、所定の厚さを有する基部19aと、基部19aの
上端及び下端からそれぞれ上下方向に間隔をおいて同じ
方向に水平に延び出す上張出部19b及び下張出部19
cを備え、横断面がチャンネル形状をなす。グリッパ1
9の各々のチャンネル形状の開放端は相互に対向させら
れている。グリッパ19の各々の上張出部19bの、相
互に対向するグリップ領域は、円筒部13に整合する円
弧形状をなし、下張出部19cの相互に対向する先端面
は、円筒部15の外周面とほぼ同じ円弧形状をなす。下
張出部19cの、基部19aからの張出長さは、上張出
部19bの、基部19aからの張出長さより若干小さ
い。キャッピング機のグリップ機構に含まれるグリッパ
18の各々は、図12に示されているものと同じであ
る。ボトル10は、渡し側のグリッパ19の各々の上張
出部19bにより、係止あご部12の直下方の円筒部1
3がグリップされ、吊り下げられて渡し位置まで移動さ
せられる。この状態で、下張出部19cはフランジ14
の直下方に位置されかつ円筒部15の外周面に隙間をお
いて位置し、また、相互に対向する基部19aの内側面
はフランジ14の外周面に隙間をおいて位置付けられ
る。渡し側のグリッパ19の各々は、ボトル10を渡す
ために渡し位置で把持力が解除される。受取側のグリッ
パ18の各々は、受取位置まで移動させられて、渡し位
置まで移動させられたボトル10のフランジ14の下方
の円筒部15を、フランジ14に対し下方に間隔をおい
た位置でグリップして受け取る。
されるように、上記中間ボトル搬送装置とキャッピング
機のボトル搬送装置との間におけるボトル10の受け渡
しにおいて、円筒部15を受取側のグリッパ18の各々
でグリップし、渡し側のグリッパ17の各々又はグリッ
パ19の各々による、円筒部13に対する把持力を解除
することにより、ボトル10の受け渡しが行なわれる。
しかしながら、渡し側のグリッパ17の各々又はグリッ
パ19の各々による、円筒部13に対する把持力が解除
された状態において、渡し側のグリッパ17の各々にお
けるグリップ領域の周縁部の上面又はグリッパ19の各
々の上張出部19bにおけるグリップ領域の周縁部の上
面が、係止あご部12の下側に位置してボトル10の下
方への移動を阻止する。また、グリッパ19の各々の下
張出部19cにおける先端周縁部の上面が、フランジ1
4の下側に位置してボトル10の下方への移動を阻止す
る。このため、ボトル10を下げることができず、した
がってボトル10のフランジ14の高さを下げることが
できないので、ボトル10のフランジ14を受取側のグ
リッパ18の各々の上面に着座させることができない場
合がある。その結果、受け取ったボトル10をグリッパ
18の各々によりグリップする高さ位置が不正確なもの
となり、キャッピング機によるキャップの巻き締めを精
度良く行なうことができなくなるおそれがある。また、
他のボトル搬送装置と充填機のボトル搬送装置との間に
おいて、上記したのと同じ形態でボトル10の受け渡し
が行なわれる場合には、充填機による液体の充填を精度
良く行なうことができなくなるおそれがある。
ップする高さ位置を正確なものとすることができる、新
規なボトル搬送装置を提供することである。
及び雄ねじよりも下方に位置するフランジ手段を含むネ
ック部を備えたボトルのネック部をグリップする一対の
グリッパを含むグリップ機構を備えた回転式のボトル搬
送装置であって、搬送方向上流側のボトル搬送装置によ
り搬送されたボトルを受取位置においてグリップ機構に
より受け取って搬送方向下流に搬送する回転式のボトル
搬送装置において、グリップ機構は、受取位置において
グリッパの各々間に把持力を作用させてボトルのネック
部をグリップし、次にグリッパの各々間に作用させる把
持力をいったん緩めるか又は解除した後、再びグリッパ
の各々間に把持力を作用させてボトルのネック部をグリ
ップすることにより該グリップを完了する、ことを特徴
とするボトル搬送装置、が提供される。
着座位置が配設され、また、着座位置の直下流位置には
グリップ完了位置が配設され、グリップ機構のグリッパ
の各々はフランジ手段の下面が着座しうる着座上面を備
え、グリップ機構は、受取位置においてグリッパの各々
間に把持力を作用させてボトルのネック部をグリップし
た後、着座位置においてグリッパの各々間に作用させる
把持力をいったん緩めるか又は解除してボトルを自重に
より下降させることによりフランジ手段の下面をグリッ
パの各々の着座上面に着座させ、グリップ完了位置にお
いて再びグリッパの各々間に把持力を作用させてボトル
のネック部をグリップすることにより該グリップを完了
する、ことが好ましい。ボトルのフランジ手段は、雄ね
じの下端に対し下方に間隔をおいて形成された環状のフ
ランジからなり、グリップ機構は、受取位置においてグ
リッパの各々間に把持力を作用させて該フランジの外周
面又は該フランジの直下方位置における外周面又は該フ
ランジの直上方位置における外周面をグリップした後、
着座位置においてグリッパの各々間に作用させる把持力
をいったん緩めるか又は解除してボトルを自重により下
降させることにより該フランジの下面をグリッパの各々
の着座上面に着座させ、グリップ完了位置において再び
グリッパの各々間に把持力を作用させて該フランジの外
周面又は該フランジの直下方位置における外周面又は該
フランジの直上方位置における外周面をグリップするこ
とにより該グリップを完了する、ことが好ましい。ボト
ルのフランジ手段は、雄ねじの下端の直下方に形成され
て、雄ねじに締結されるキャップと協働してキャップに
タンパーエビデント特性を付与する環状の係止あご部か
らなり、グリップ機構は、受取位置においてグリッパの
各々間に把持力を作用させて該係止あご部の外周面又は
該係止あご部の直下方位置における外周面をグリップし
た後、着座位置においてグリッパの各々間に作用させる
把持力をいったん緩めるか又は解除してボトルを自重に
より下降させることにより該係止あご部の下面をグリッ
パの各々の着座上面に着座させ、グリップ完了位置にお
いて再びグリッパの各々間に把持力を作用させて該係止
あご部の外周面又は該係止あご部の直下方位置における
外周面をグリップすることにより該グリップを完了す
る、ことが好ましい。
本発明に従って構成されたボトル搬送装置の一実施形態
について詳細に説明する。なお、後述する本発明による
ボトル搬送装置の実施形態によって搬送されるボトルで
あって、図2〜図11に示されているボトルは、図12
及び図13に示されているボトル10と実質的に同じで
あるので、同一部分は同一符号で示し、説明は省略す
る。
ングの処理ラインが簡略的に示されている。この処理ラ
インは、ボトル供給コンベア20、入口ボトル搬送装置
(入口タレット)30、ノズルなどの液体充填手段(図
示せず)によりボトル10に液体を充填する充填機4
0、中間ボトル搬送装置50、充填機40により液体が
充填されたボトル10の開口端部にキャップを締結して
開口端を閉塞するキャッピング機100、出口ボトル搬
送装置(出口タレット)60及び出口コンベア70を備
えている。充填機40には、上記液体充填手段の外に、
ボトル10を搬送円軌道に沿って搬送する図示しない回
転式のボトル搬送装置が備えられている。また、キャッ
ピング機100には、キャップを締結するキャッピング
手段(いずれも図示せず)の外に、後述する、本発明に
よる回転式のボトル搬送装置が備えられている。入口ボ
トル搬送装置30、充填機40に備えられたボトル搬送
装置、中間ボトル搬送装置50及び出口ボトル搬送装置
60には、それぞれ回転体が備えられ、回転体の周縁部
には周方向に間隔をおいて複数の開閉式グリップ機構が
配設されている(いぞれも図示せず)。グリップ機構の
各々には一対の開閉式グリッパが備えられている。
搬送装置30に供給されたボトル10は、グリップ機構
のグリッパにより、係止あご部12の直下の円筒部13
がグリップされ、吊り下げられて入口ボトル搬送装置3
0の搬送円軌道に沿って、図1において反時計方向に搬
送され、充填機40に受け渡される。ボトル充填機40
において、ボトル10は、グリップ機構のグリッパによ
り、フランジ14の直下の円筒部15がグリップされ、
吊り下げられてボトル充填機40におけるボトル搬送装
置の搬送円軌道に沿って、図1において時計方向に搬送
される。その間にボトル10には、図示しない液体充填
手段により液体が充填される。液体が充填されたボトル
10は、中間ボトル搬送装置50に受け渡される。中間
ボトル搬送装置50において、ボトル10は、グリップ
機構のグリッパ52及び54(図5参照)により、係止
あご部12の直下の円筒部13がグリップされ、吊り下
げられて中間ボトル搬送装置50の搬送円軌道に沿っ
て、図1において反時計方向に搬送され、キャッピング
機100に受け渡される。
0は、後述するグリップ機構Grの第1グリッパ101
及び第2グリッパ102によりフランジ14の直下の円
筒部15がグリップされ、後述するボトル搬送装置10
0Aの搬送円軌道に沿って、図1において時計方向に搬
送され、出口ボトル搬送装置60に受け渡される。その
間にボトル10の開口端部には、キャッピング手段によ
りキャップが締結される(いずれも図示せず)。出口ボ
トル搬送装置60において、ボトル10は、グリップ機
構のグリッパにより、係止あご部12の直下の円筒部1
3がグリップされ、吊り下げられて出口ボトル搬送装置
60の搬送円軌道に沿って、図1において反時計方向に
搬送され、出口コンベア70に搬出される。出口コンベ
ア70に搬出されたボトル10は、出口コンベア70に
よって所定の場所に搬送される。
れている、本発明によるボトル搬送装置100Aについ
て説明する。図2〜図4を参照して、ボトル搬送装置1
00Aはグリップ機構Grを備え、グリップ機構Gr
は、第1グリッパ101と、第1グリッパ101を開閉
作動させる第1グリッパ開閉作動手段101Mと、第2
グリッパ102と、第2グリッパ102を開閉作動させ
る第2グリッパ開閉作動手段102Mとを備えている。
ボトル搬送装置100Aは静止基台104を備えてい
る。静止基台104には主駆動軸106が鉛直方向に直
立して回転自在に支持されている。主駆動軸106はギ
ヤ等の駆動機構を介して駆動源である電動モータに駆動
連結されている(いずれも図示せず)。静止基台104
には、環状の上静止板部材108及び環状の下静止板部
材110が、それぞれ主駆動軸106と共通の軸心を有
するよう固着されている。下静止板部材110は、上静
止板部材108よりも若干低い位置に存在し、下静止板
部材110の内径は上静止板部材108の外径よりも大
きい。下静止板部材110の上面には環状のカム溝11
1が形成されている。カム溝111は、上面に開放され
た矩形横断面を有し、かつ、所定の周方向角度位置にお
いて主駆動軸106の軸心に対し半径方向に変位するよ
う形成されている。上静止板部材108の外周面はカム
面109をなす。カム面109は、所定の周方向角度位
置において主駆動軸106の軸心に対し半径方向に変位
するよう形成されている。
び下ディスク114が、それぞれ主駆動軸106と共通
の軸心を有しかつ軸方向に間隔をおいて平行に延在する
よう一体に固着されている。下ディスク114の外径は
上ディスク112の外径よりも大きい。下ディスク11
4は、上静止板部材108に対し上方に間隔をおいて配
置されている。上ディスク112及び下ディスク114
には、第1駆動軸116が、上ディスク112及び下デ
ィスク114を貫通して主駆動軸106と平行に延びる
よう配設されている。第1駆動軸116は、上ディスク
112に対しては軸受118を介して回転自在であり、
また下ディスク114に対しては軸受120を介して回
転自在に、かつ上下方向への相対移動が阻止されるよう
支持されている。第1駆動軸116の上端部は上ディス
ク112の上面から上方に延び出し、第1駆動軸116
の上端部には、第1グリッパ101の一端部である基部
が相対回転できないよう一体に固着されている。第1駆
動軸116は下ディスク114から下方に延び出し、第
1駆動軸116の下端部には第1カムレバー122の一
端部が相対回転できないよう一体に固着されている。第
1カムレバー122の他端部には、軸123が該他端部
の下面から下方に延び出すよう固着され、軸123の下
端部には第1カムローラ124が回転自在に支持されて
いる。第1カムローラ124はカム溝111に上方から
嵌合され、カム溝111に沿って回転しながら移動する
ことができる。
の上端部を覆うよう嵌合されかつ該上端部に固着された
基部から、所定の厚さ及び適宜の幅をもって、実質的
に、主駆動軸106を軸心とする半径方向外方に水平に
延び出すよう配設されている。第1グリッパ101の先
端部には、ボトル10のネック部の外周面、実施形態に
おいては環状フランジ14の直下方における円筒部15
の周方向の一部領域に係合しうる第1グリップ領域10
1Aが備えられている。第1グリップ領域101Aは、
他の領域よりも厚さが薄く形成されている。第1グリッ
プ領域101Aは、主駆動軸106の回転方向(図2に
おいて時計方向であって、ボトル10の搬送方向)の、
実質的に上流方向(図2において実質的に右方)に向い
た側面に形成され、平面から見て円弧形状をなす。第1
グリップ領域101Aの円弧の半径は、ボトル10の円
筒部15の外周面の半径と実質的に同じである。なお、
上記カム溝111、第1カムローラ124、第1カムレ
バー122、第1駆動軸116などは、第1グリッパ開
閉作動手段101Mを構成する。
はまた、第2駆動軸126が、上ディスク112及び下
ディスク114を貫通して主駆動軸106と平行に延び
るよう配設されている。第2駆動軸126は、第1駆動
軸116に対し、主駆動軸106の回転方向上流側の近
傍に間隔をおいて配置されている。第2駆動軸126
は、上ディスク112に対しては軸受128を介して回
転自在であり、また下ディスク114に対しては軸受1
30を介して回転自在に、かつ上下方向への相対移動が
阻止されるよう支持されている。第2駆動軸126の上
端部は上ディスク112の上面から上方に延び出し、第
2駆動軸126の上端部には、第2グリッパ102の一
端部である基部が相対回転できないよう一体に固着され
ている。第2駆動軸126は下ディスク114から下方
に延び出し、第2駆動軸126の下端部には、第2カム
レバー132の長手方向中間部が相対回転できないよう
一体に固着されている。第2カムレバー132の一端部
には、軸133が該一端部の下面から下方に延び出すよ
う固着され、軸133の下端部には第2カムローラ13
4が回転自在に支持されている。第2カムレバー132
の他端部には、ばね係止ピン137が該他端部の上面か
ら上方に延び出すよう配設されている。下ディスク11
4の周縁部には、ばね係止ピン138が下ディスク11
4の下面から下方に延び出すよう配設されている。ばね
係止ピン137とばね係止ピン138との間には引張コ
イルばね139が配設されている。第2カムレバー13
2は、引張コイルばね139のばね力によって、第2駆
動軸126と一体に図2において反時計方向に回転する
よう常時付勢されるので、第2カムローラ134はカム
面109に常時圧接される。
の上端部を覆うよう嵌合されかつ該上端部に固着された
基部から、所定の厚さ及び適宜の幅をもって、実質的
に、主駆動軸106を軸心とする半径方向外方に水平に
延び出すよう配設されている。第2グリッパ102の先
端部には、ボトル10のネック部の外周面、実施形態に
おいては環状フランジ14の直下方における円筒部15
の周方向の他の一部領域に係合しうる第2グリップ領域
102Aが備えられている。第2グリップ領域102A
は、他の領域よりも厚さが薄く形成されている。第2グ
リップ領域102Aは、主駆動軸106の上記回転方向
の、実質的に下流方向に向いた側面に形成され、平面か
ら見て円弧形状をなす。第2グリップ領域102Aの円
弧の半径は、ボトル10の円筒部15の外周面の半径と
実質的に同じである。なお、上記カム面109、第2カ
ムローラ134、第2カムレバー132、引張コイルば
ね139、第2駆動軸126などは、第2グリッパ開閉
作動手段102Mを構成する。
領域101Aに沿った上縁領域における円弧状の上面1
01a(図6〜図11参照)及び第2グリッパ102
の、第2グリップ領域102Aに沿った上縁領域におけ
る円弧状の上面102a(図6〜図11参照)は、平坦
に形成されかつ、グリップするボトル10の鉛直軸線に
対し直交する共通の水平面上に位置付けられている。こ
れらの上面101a及び102aは、ボトル10のフラ
ンジ手段、実施形態においてはフランジ14の下面が着
座しうる着座上面を規定する。
図示しない電動モータにより回転駆動されると、上及び
下ディスク112及び114は図2において時計方向に
回転させられる。第1及び第2駆動軸116及び126
は、上及び下ディスク112及び114の回転に従っ
て、上及び下ディスク112及び114と共にそれらの
回転方向に移動させられる。第1駆動軸116と一体に
連結された第1カムレバー122の第1カムローラ12
4はカム溝111に沿って移動させられる。カム溝11
1が半径方向外方に変位すると、第1駆動軸116が第
1カムレバー122を介して図2において時計方向に旋
回させられるので、第1グリッパ101は図2において
時計方向の開方向に旋回させられる。逆にカム溝111
が半径方向内方に変位すると、第1駆動軸116が第1
カムレバー122を介して図2において反時計方向に旋
回させられるので、第1グリッパ101は図2において
反時計方向の閉方向に旋回させられる。
支持された第2カムレバー132の第2カムローラ13
4は、引張コイルばね139のばね力によって常時圧接
されているカム面109に追従して移動させられる。カ
ム面109が半径方向内方に変位すると、第2駆動軸1
26は、引張コイルばね139のばね力の作用によっ
て、第2カムレバー132を介して図2において反時計
方向に旋回させられるので、第2グリッパ102は図2
において反時計方向の開方向に旋回させられる。逆にカ
ム面109が半径方向外方に変位すると、第2駆動軸1
26は、第2カムレバー132を介して、かつ引張コイ
ルばね139のばね力に抗して図2において時計方向に
旋回させられるので、第2グリッパ102は図2におい
て時計方向の閉方向に旋回させられる。なお、図2及び
図5において、線L1は、中間ボトル搬送装置50にお
ける、ボトル10の搬送円軌道の周方向の一部領域を示
し、線L2は、キャッピング機100における、ボトル
10の搬送円軌道の周方向の一部領域を示している。線
L2は、キャッピング手段の円軌道の周方向の一部領域
と一致する。また、線L1及び線L2は、平面から見
て、搬送されるボトル10の中心が通るラインの周方向
の一部領域でもある。
機100におけるボトル搬送装置100Aの作動につい
て説明する。図5を参照して、上記主駆動軸106の回
転駆動により、図5において矢印A方向に回転移動す
る、ボトル搬送装置100Aのグリップ機構Grが、ボ
トル搬送装置100Aの回転角度位置である閉作動開始
位置X1に達すると、第1及び第2グリッパ開閉作動手
段101M及び102Mの作動により閉作動を開始す
る。すなわち、第1及び第2グリッパ101及び102
は、所定の全開位置から閉じ完了位置(全閉位置)に向
かって閉方向の旋回(図5において、第1グリッパ10
1は反時計方向の旋回、第2グリッパ102は時計方向
の旋回)を開始する。中間ボトル搬送装置50における
グリップ機構におけるグリッパ52及び54は閉位置に
位置付けられ、ボトル10は、グリッパ52及び54に
より所定の把持力でグリップされ、吊り下げられた状態
で中間ボトル搬送装置50の搬送円軌道L1に沿って、
図5において矢印B方向に回転搬送させられている。
ップ機構Grが、ボトル10の受取位置X2(ボトル搬
送装置100Aにおいてはボトル10の受取位置である
が、中間ボトル搬送装置50においてはボトル10の渡
し位置である)に達すると、中間ボトル搬送装置50に
おけるグリッパ52及び54間に作用する把持力が解除
され、それぞれ、ボトル10の係止あご部12の直下方
の円筒部13の外周面に対し若干の隙間をおくように開
かれる。ボトル搬送装置100Aのグリップ機構Grに
おける第1グリッパ101は、第1グリッパ開閉作動手
段101Mにより、第1グリップ領域101Aが、ボト
ル10のフランジ14の下方に間隔をおいた位置で円筒
部15の外周面の一部領域に係合する位置で閉じを完了
する。同時に、第2グリッパ102は、第2グリッパ開
閉作動手段102Mにより、第2グリップ領域102A
が、ボトル10のフランジ14の下方に間隔をおいた位
置で円筒部15の外周面の他の一部領域に係合する位置
で閉じを完了する。すなわち、グリップ機構Grは、受
取位置X2において、第1及び第2グリッパ101及び
102の各々間に把持力を作用させてボトル10の円筒
部15をグリップする。ボトル10は、中間ボトル搬送
装置50からボトル搬送装置100Aへ受け渡される。
の受取位置X2から、受取位置X2の直下流位置に配設
された、ボトル10の着座位置X3まで、わずかの角度
だけ搬送下流方向に回転移動させられる(図5と共に図
8及び図9参照)。この間、グリップ機構Grにおける
第2グリッパ102が、第2グリッパ開閉作動手段10
2Mにより開作動させられる。グリップ機構Grが着座
位置X3に達すると、第2グリッパ開閉作動手段102
Mによる該開作動が停止させられる。第2グリッパ10
2は、第2グリップ領域102Aが、円筒部15の外周
面の他の一部領域に対し、閉じを完了した状態に維持さ
れた第1グリッパ101との間で把持力が緩められるか
又は把持力が働かないように係合された状態とされる。
その結果、第1及び第2グリッパ101及び102の各
々間に作用させる把持力は、着座位置X3においていっ
たん緩められるか又は解除される(実施形態において
は、図8及び図9に示されているように解除される)。
他方、中間ボトル搬送装置50におけるグリップ機構に
おけるグリッパ52及び54は、図9に示されているよ
うに、ボトル10の係止あご部12の直下方の円筒部1
3の外周面から、係止あご部12の外径よりも半径方向
外方に離隔した位置まで開かれる。その結果、ボトル1
0はその自重により下降させられ、フランジ14の下面
が第1及び第2グリッパ101及び102の各々の着座
上面101a及び102aに着座させられる(図9参
照)。ボトル10は、フランジ14の下面を基準とした
所定の高さ位置に正確に、しかも正しい姿勢で位置付け
られる。
の着座位置X3から、着座位置X3の直下流位置に配設
された、ボトル10のグリップ完了位置X4まで、わず
かの角度だけ搬送下流方向に回転移動させられる(図5
と共に図10及び図11参照)。この間に、グリップ機
構Grにおける第2グリッパ102が、第2グリッパ開
閉作動手段102Mにより閉作動させられ、グリップ機
構Grがグリップ完了位置X4に達すると、第2グリッ
パ開閉作動手段102Mによる該閉作動が停止させられ
る。第2グリッパ102は、第2グリッパ開閉作動手段
102Mにより、第2グリップ領域102Aがボトル1
0の円筒部15の上記他の一部領域に対し、閉じを完了
した状態に維持された第1グリッパ101との間で所定
の把持力が働くように係合させられて、閉じを完了する
(図10及び図11参照)。すなわち、グリップ機構G
rは、グリップ完了位置X4において再び第1及び第2
グリッパ101及び102の各々間に把持力を作用させ
て、ボトル10の円筒部15をしっかりとグリップする
ことにより該グリップを完了する。ボトル10は、フラ
ンジ14の下面を基準とした所定の高さ位置に正確に、
しかも正しい姿勢でグリップされる。すなわち、本発明
によれば、受け取ったボトル10をグリップする高さ位
置を正確なものとすることができるのである。
101及び102により挟持され、吊り下げられたボト
ル10は、キャッピング機100におけるボトル搬送装
置100Aの搬送円軌道L2に沿って搬送され、キャッ
プの締結開始位置に達すると、図示しないキャッピング
手段によるキャップの締結(巻締)が開始され、キャッ
プの締結完了位置に達すると、図示しないキャッピング
手段によるキャップの締結が終了する。先に述べたよう
に、受け取ったボトル10は、正確な高さ位置でしかも
正しい姿勢で、グリップ機構Grの第1及び第2グリッ
パ101及び102によりしっかりとグリップされてい
るので、キャッピングは精度良く遂行される。キャッピ
ングされたボトル10は、ボトル搬送装置100Aから
上記出口ボトル搬送装置60へ受け渡され、出口ボトル
搬送装置60から出口コンベア70に向けて搬送され
る。
形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく
種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、上記実
施形態において、グリップ機構Grの第1及び第2グリ
ッパ101及び102の各々間に作用させる把持力を、
着座位置X3においていったん緩めるか又は解除する動
作は、第1グリッパ101を第1グリッパ開閉作動手段
101Mにより閉じ完了を維持した状態で、第2グリッ
パ102を第2グリッパ開閉作動手段102Mにより開
作動させることにより行なわれるが、これに代えて、第
1及び第2グリッパ101及び102を、第1及び第2
グリッパ開閉作動手段101M及び102Mによりそれ
ぞれ開作動させることにより行なうようにしてもよい。
そして特に、第1及び第2グリッパ101及び102の
第1及び第2グリップ領域101A及び102Aが、円
筒部15の外周面の一部領域及び他の一部領域に対し、
それぞれ適宜の隙間が形成される程度に、第1及び第2
グリッパ101及び102を開いた場合には、ボトル1
0の成形時の誤差に起因して、フランジ14直下の円筒
部15の外周面に形状誤差が存在したとしても、フラン
ジ14の下面は第1及び第2グリッパ101及び102
の着座上面101a及び102aに確実に着座させられ
るので、その後、グリップ完了位置X4において、正確
な高さ位置で円筒部15をしっかりとグリップすること
が可能になり、上記形状誤差の影響を受けにくい。
00Aは、キャッピング機100に備えられているが、
充填機40、あるいは図示しないリンス機(洗浄機)、
反転機に備えられたものであってもよいし、また、中間
ボトル搬送装置50あるいは他のボトル搬送装置であっ
てもよい。
Grの第1及び第2グリッパ101及び102は、ボト
ル10のネック部のフランジ14の直下方における円筒
部15の外周面を相互に把持するよう構成されている
が、必要に応じて、フランジ14の外周面、又はフラン
ジ14の直上方における円筒部13の外周面を相互に把
持するよう構成してよい。この場合、グリッパとして、
図13に示されているグリッパ19、あるいは他の形状
のグリッパを使用してもよい。また、ボトル10のネッ
ク部の係止あご部12の外周面、又は係止あご部12の
直下方における円筒部13の外周面を相互に把持するよ
う構成する他の実施形態もある。更にはまた、上記実施
形態においては、本発明を合成樹脂製ボトルを例に説明
したが、金属製ボトルあるいはガラス製ボトルなどにも
適用可能であることはいうまでもない。またグリッパ機
構Grも上記実施形態に限定されるものではなく、他の
アクチュエータ、例えば流体圧シリンダ機構により開閉
させられるグリッパを備えた他のグリッパ機構であって
もよい。
受け取ったボトルをグリップする高さ位置を正確なもの
とすることができる。
えたキャッピング機を含むボトルの液体充填及びキャッ
ピングの処理ラインを簡略的に示す平面図。
いて、グリップ機構が受取位置に移動させられた状態を
示す平面図。
受取位置、着座位置及びグリップ完了位置に移動させら
れときの作動状態を、それぞれ上記した順序で概略的に
示す平面図。
図であって、受取位置に移動させられたグリップ機構の
作動状態を示す拡大図。
リップ機構の作動状態をも合わせて示す同断面図。
図であって、着座位置に移動させられたグリップ機構の
作動状態を示す拡大図。
リップ機構の作動状態をも合わせて示す同断面図。
す図であって、グリップ完了位置に移動させられたグリ
ップ機構の作動状態を示す拡大図。
プ機構によるボトルの受け渡し状態の一例を部分的に示
す縦断面概略図。
プ機構によるボトルの受け渡し状態の他の例を部分的に
示す縦断面概略図。
Claims (4)
- 【請求項1】 雄ねじ及び雄ねじよりも下方に位置する
フランジ手段を含むネック部を備えたボトルのネック部
をグリップする一対のグリッパを含むグリップ機構を備
えた回転式のボトル搬送装置であって、搬送方向上流側
のボトル搬送装置により搬送されたボトルを受取位置に
おいてグリップ機構により受け取って搬送方向下流に搬
送する回転式のボトル搬送装置において、 グリップ機構は、受取位置においてグリッパの各々間に
把持力を作用させてボトルのネック部をグリップし、次
にグリッパの各々間に作用させる把持力をいったん緩め
るか又は解除した後、再びグリッパの各々間に把持力を
作用させてボトルのネック部をグリップすることにより
該グリップを完了する、ことを特徴とするボトル搬送装
置。 - 【請求項2】 該搬送方向の、受取位置の直下流位置に
は着座位置が配設され、また、着座位置の直下流位置に
はグリップ完了位置が配設され、グリップ機構のグリッ
パの各々はフランジ手段の下面が着座しうる着座上面を
備え、グリップ機構は、受取位置においてグリッパの各
々間に把持力を作用させてボトルのネック部をグリップ
した後、着座位置においてグリッパの各々間に作用させ
る把持力をいったん緩めるか又は解除してボトルを自重
により下降させることによりフランジ手段の下面をグリ
ッパの各々の着座上面に着座させ、グリップ完了位置に
おいて再びグリッパの各々間に把持力を作用させてボト
ルのネック部をグリップすることにより該グリップを完
了する、請求項1記載のボトル搬送装置。 - 【請求項3】 ボトルのフランジ手段は、雄ねじの下端
に対し下方に間隔をおいて形成された環状のフランジか
らなり、グリップ機構は、受取位置においてグリッパの
各々間に把持力を作用させて該フランジの外周面又は該
フランジの直下方位置における外周面又は該フランジの
直上方位置における外周面をグリップした後、着座位置
においてグリッパの各々間に作用させる把持力をいった
ん緩めるか又は解除してボトルを自重により下降させる
ことにより該フランジの下面をグリッパの各々の着座上
面に着座させ、グリップ完了位置において再びグリッパ
の各々間に把持力を作用させて該フランジの外周面又は
該フランジの直下方位置における外周面又は該フランジ
の直上方位置における外周面をグリップすることにより
該グリップを完了する、請求項2記載のボトル搬送装
置。 - 【請求項4】 ボトルのフランジ手段は、雄ねじの下端
の直下方に形成されて、雄ねじに締結されるキャップと
協働してキャップにタンパーエビデント特性を付与する
環状の係止あご部からなり、グリップ機構は、受取位置
においてグリッパの各々間に把持力を作用させて該係止
あご部の外周面又は該係止あご部の直下方位置における
外周面をグリップした後、着座位置においてグリッパの
各々間に作用させる把持力をいったん緩めるか又は解除
してボトルを自重により下降させることにより該係止あ
ご部の下面をグリッパの各々の着座上面に着座させ、グ
リップ完了位置において再びグリッパの各々間に把持力
を作用させて該係止あご部の外周面又は該係止あご部の
直下方位置における外周面をグリップすることにより該
グリップを完了する、請求項2記載のボトル搬送装置。
Priority Applications (1)
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