JP6320479B2 - 容器保持搬送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば液体充填設備などにおいて、搬入コンベヤや充填装置、キャッパー装置、搬出コンベヤやこれらを互いに接続する中間搬送装置に設置される容器保持搬送方法に関し、特に、上下複数段に配置されたグリップアームにより、高さ位置で胴部外径の異なる複数種の容器を安定して保持して高速搬送に適したものである。
直状の略円形断面の容器、又は略円形断面で、高さ位置で外径の異なる容器など、たとえば酒類や調味料などの容器を把持するために、上下2段のグリップアームを具備した容器把持装置は、たとえば特許文献1に開示されている。
特許第3211500号公報
上記特許文献1では、回転体の外周部で周方向に等間隔ごとに配置される容器保持部に、上下2段のグリップアームを配置するとともに、上段グリップアームおよび下段グリップアームをそれぞれ開閉駆動する2組の開閉カム機構を設けたものであった。このため、グリップアームの開閉駆動機構である開閉カム機構が複雑化するとともに重量が増加し、高速搬送の課題が増加するという問題があった。また、2組の開閉カム機構の調整をそれぞれ個別にする必要があり、調整が難しいという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決して、上下複数段に配置したグリップアームにより、直状の容器、又は高さ位置で胴部外径の異なる容器を安定して把持し、高速搬送が可能な容器保持搬送方法を提供することを目的とする。
本発明は、旋回体(23)の外周部に周方向に一定間隔ごとに配置された容器保持部(20)に、搬入経路(Li)から供給された容器(B)を受け取って保持し、容器(B)を円周経路(R)に沿って搬送可能な容器保持搬送方法であって、
前記容器保持部(20)に、上下方向に所定間隔をあけて容器(B)の外径が異なる位置に対応して配置される複数組のグリップアーム(31A〜31D)を使用し、
前記グリップアーム(31A〜31D)は、基端部が一対の開閉軸(30)にそれぞれ支持されたアーム部(32A,32B)と、前記アーム部(32A,32B)の遊端部に、前記開閉軸(30)と平行な揺動軸(34A,34B)を介して開閉自在に支持されるとともに開動方向に付勢された爪部(33A,33B)とを有し、かつ前記揺動軸(34A,34B)は、当該揺動軸(34A,34B)の軸心同士を結ぶピン連結直線(Ls)が、前記円周経路(R)の外側に位置するように配置され、さらに前記爪部(33A,33B)は、容器(B)の側面を把持可能な内周把持面(33i)および外周把持面(33o)が所定の角度を有して形成されており、
容器(B)の受け取り開始時に、複数組のグリップアーム(31A〜31D)を同時に閉動させ、搬入経路(Li)と円周経路(R)が接続される容器グリップ位置(Pc)より上流側の容器搬入位置(Pi)において、容器(B)の大径部(Bm…)に対応して配置された前記グリップアームが閉動方向に付勢されるとともに閉動を規制される遊動グリップアーム(31B)であり、当該遊動グリップアーム(31B)は、前記旋回体(23)の旋回軸心(Oc)を中心とする半径方向の保持軸心(Sc)の対称位置に配置されるとともに相対方向に同期して閉動されて、前記爪部(33A,33B)の内周把持面(33i)と外周把持面(33o)により容器(B)の大径部(Bm…)を保持軸心(Sc)上で把持することを特徴とする。
上記構成によれば、各アーム部に、円周経路の外側に位置する揺動軸を介して爪部が開閉自在に支持されたグリップアームを使用し、揺動軸が円周経路の外側に位置することで、容器グリップ位置より上流側の容器搬入位置で、グリップアームの閉動により、爪部の内周把持面および外周把持面で容器を抱え込むように把持するので、容器の大径部を強固に把持することができ、重量が大きい容器を確実に受け渡しすることができる。
また上記容器保持搬送方法において、容器(B)の受け取り時に、まず一組のグリップアーム(31B…)により容器(B)の大径部が把持され、次に残りのグリップアーム(31A…)により容器(B)の小径部が把持されることが望ましい。
上記方法によれば、まず最初に一組のグリップアームで容器の大径部を把持させ、次いで残りのグリップアームにより容器の小径部を把持させることにより、上下位置で外径の変化する容器を確実に保持することができ、大重量の容器であっても、遠心力に抗して容器を確実に保持させることができ、容器のスムーズに高速搬送が可能となる。
さらに上記容器保持搬送方法において、容器グリップ位置(Pc)から上流側の容器搬入位置(Pi)まで、一対の爪部(33A,33B)の内周把持面(33i)と外周把持面(33o)で容器(B)が把持された状態で、前記爪部(33A,33B)の先端の開放距離(Aw,Am,As,Bw,Bs)が縮小されて抱き込むように容器(B)が把持され旋回軸心(Oc)側に移動されることが望ましい。
上記構成によれば、4つの把持面で容器を抱き込むように把持することにより、搬入経路から円周経路に受け渡される大重量の容器を、大きい遠心力に抗して確実に把持し、安定した受け渡しと高速搬送が可能となる。また、容器の抱き込み動作が可能なことで、容器の変更に伴い部材変更をすることなく、外径の異なる容器を把持することができる。
さらにまた、容器保持搬送方法において、
複数組のグリップアーム(31A〜31D)のうち、1組が開閉軸(30)にそれぞれ設けられた連動ギヤ(42a)により連動されて開閉駆動される駆動グリップアーム(31A)であり、残りのグリップアーム(31B…)が閉動方向に付勢されるとともに前記駆動グリップアーム(31A)に閉動を規制される遊動グリップアーム(31B…)であり、
受け取り開始時に少なくとも容器(B)の大径部(Bm…)を把持する前記グリップアーム(31B…)が、容器(B)の把持位置をセンタリングすることが望ましい。
また上記容器保持搬送方法において、一対の開閉軸(30)にアーム操作部材(61)を設け、複数組のグリップアームは、閉動方向に付勢されるとともに前記アーム操作部材(61)に閉動規制用部材(63A)を介して閉動を規制される遊動グリップアーム(31C,31D)であり、受け取り開始時に少なくとも容器(B)の大径部(Bm…)を把持する前記グリップアーム(31D)が、容器(B)の把持位置をセンタリングすることが望ましい。
請求項1に係る発明によれば、上下複数段に配置したグリップアームを閉動し、容器グリップ位置より上流側の容器搬入位置で、爪部の内周把持面および外周把持面で容器を抱え込むように把持するので、容器の安定した受け渡しと、容器の高速搬送を行うことができる。
本発明に係る容器保持搬送方法を実施する容器保持搬送装置の実施例1を示し、容器保持部を示す側面部分断面図である。 容器保持部の背面部分断面図である。 (a)〜(e)はグリップアームの動作を示す平面図で、(a)は駆動グリップアームの容器受取り状態を示し、(b)は遊動グリップアームの容器受取り状態を示し、(c)は駆動グリップアームの容器受取りから把持までの中間状態を示し、(d)は駆動グリップアームの容器把持状態を示し、(e)は遊動グリップアームの容器把持状態を示す。 (a)〜(c)は駆動グリップアームの一方を示し、(a)は平面図、(b)は側面部分断面図、(c)は分解斜視図である。 (a)および(b)は遊動グリップアームの一方を示し、(a)は平面図、(b)は側面部分断面図である。 容器保持搬送装置を示す全体縦断面図である。 (a)および(b)は充填設備を示し、(a)は全体平面図、(b)は供給搬送装置の概略部分拡大図を示す。 本発明に係る容器保持搬送方法を実施する容器保持搬送装置の実施例2を示し、容器保持部を示す側面部分断面図である。 (a)および(b)は、本発明に係る容器保持搬送方法を実施する容器保持搬送装置の実施例3を示し、(a)は容器保持部を示す側面視の部分断面図、(b)は容器保持部を示す背面視の部分断面図である。 (a)〜(d)は容器保持部を示し、(a)は容器の把持位置を示す正面図、(b)は(a)に示すA−A断面図、(c)は(a)に示すB−B断面図、(d)は(a)に示すC−C断面図である。 (a)および(b)は、本発明に係る容器保持搬送方法を実施する容器保持搬送装置の実施例4を示し、(a)は容器保持部を示す側面視の部分断面図、(b)は容器保持部を示す背面視の部分断面図である。 (a)〜(f)は容器保持部を示し、(a)は容器の把持位置を示す正面図、(b)は(a)に示すD−D断面図、(c)は(a)に示すE−E断面図、(d)は(a)に示すF−F断面図、(e)は(a)に示すG−G断面図、(f)は(a)に示すD−D断面図の変形例を示す。 (a)および(b)は、本発明に係る容器保持搬送方法を実施する容器保持搬送装置の実施例5を示し、(a)は容器保持部を示す側面視の部分断面図、(b)は容器保持部を示す背面視の部分断面図である。 (a)〜(e)は容器保持部を示し、(a)は容器の把持位置を示す正面図、(b)は(a)に示すI−I断面図、(c)は(a)に示すJ−J断面図、(d)は(a)に示すK−K断面図、(e)は(a)に示すL−L断面図である。
本発明に係る容器保持搬送方法を実施する容器保持搬送装置は、直状の略円形断面や、略円形断面で、特に高さ方向に胴部の外径が変化する樹脂製、ガラス製、陶製などの容器、たとえば酒類などの飲料や調味料を入れる容器を円周経路に沿って保持搬送可能で、かつ種類(形状)の異なる容器に、対応可能なものである。
[実施例1]
以下、本発明の実施例1を図1〜図7に基づいて説明する。
この実施例1の容器保持搬送装置は、充填設備に設けられた供給搬送装置12である。
[充填設備]
図7に示すように、この充填設備は、搬送用のスクリュー軸11aを有する入口コンベヤ(容器搬入装置)11から供給される容器Bを、供給搬送装置12を介して充填装置(容器搬出装置)13に供給して容器B内に液を充填する。ついで容器Bを充填装置13から第1中間搬送装置14を介して王冠キャッパー15に供給し、容器Bの口部にキャップを装着する。さらに容器Bを、王冠キャッパー15から第2中間搬送装置16を介して増締キャッパー17に供給し、容器Bのキャップを増締する。さらに容器Bを増締キャッパー17から排出搬送装置18を介して出口コンベヤ19に排出するものである。
上記供給搬送装置12、第1中間搬送装置14、第2中間搬送装置16および排出搬送装置18が、本発明に係る容器保持搬送装置であって、同一構造であるため、供給搬送装置12のみを説明する。
[供給搬送装置]
図6に示すように、この供給搬送装置12は、テーブル旋回装置22により回転駆動される旋回テーブル(旋回部材)23が設置され、旋回テーブル23の外周部に、容器保持部20が周方向に一定間隔ごとに設置されている。そして、これら容器保持部20に容器保持装置21がそれぞれ設けられている。さらに、図7(b)に示すように、入口コンベヤ11の搬入経路Liからスクリュー軸11aを介して順次搬入される容器Bを、図3(a)(b)に示す位置で容器保持装置21に受け取る。そして、図3(d)(e)に示すように、容器搬入位置Piで容器保持装置21に容器Bが搬入され、容器グリップ位置Pcで容器Bを把持する。さらに、円周経路Rに沿って容器Bを搬送し、容器アングリップ位置Puからで容器保持装置21を開放しつつ、容器搬出位置Poで充填装置13の保持装置(図示せず)に容器Bを受け渡すように構成されている。充填装置13では、容器Bを充填経路Loに沿って搬送しつつ容器Bに充填液を充填する。なお、容器Bのグリップ位置やアングリップ位置は、容器Bの形状や大きさ、搬送速度などにより適宜調整される。
この容器保持装置21は、図6に示すように、基台24の旋回軸心Oc上に貫通して立設された軸受スリーブ25に、軸受を介して旋回軸26が回転自在に支持されている。そして、この旋回軸26の上端部に、旋回体である旋回テーブル23が取り付けられている。旋回テーブル23のテーブル旋回装置22は、旋回軸26の下端部に取り付けられた入力ギヤ22aと、この入力ギヤ22aに噛み合う出力ギヤ22bと、減速機を介して出力ギヤ22bを回転駆動するテーブル駆動モータ22cとを具備し、このテーブル駆動モータ22cにより旋回テーブル23が所定速度で矢印方向に回転駆動される。
ここで、この容器保持装置21に保持搬送される容器Bは、図1に示すように、胴部が略円形断面にされた、たとえばワイン用ボトルである。詳細には、この容器Bは、底部が小径で、この底部から中間部が漸次大径となる底側テーパ部Bb、中間部が大径部Bm、大径部Bmから口部Bpに至る肩部が漸次小径となる肩側テーパ部がそれぞれ形成されている。そして、後述する供給搬送装置12の駆動グリップアーム31Aにより底側テーパ部Bbが把持され、また遊動グリップアーム31Bにより大径部Bmが把持される。もちろん、容器Bは、上記のようなワインボトルに限るものではなく、樹脂製や陶器製などの容器Bにも使用可能である。
[容器保持部]
これら容器保持部20に設けられた容器保持装置21は、スターホイールやアウターガイドなどを使用しないで、一対で上下2組のグリップアーム31A,31Bにより、上下位置で胴部外径の異なる容器Bの底側テーパ部Bbおよび大径部Bmをそれぞれ把持する。
すなわち、容器保持部20は、図7に示すように、旋回テーブル23に旋回軸心Ocを中心とする円周経路R上に沿って一定間隔ごとに配置されている。また図1,図2,図3(d)(e)に示すように、旋回テーブル23に、旋回軸心Ocを中心とする半径方向で容器把持位置を通る保持軸心Scに等しい離間距離Rsをあけて一対の開閉軸スリーブ27,27が旋回軸心Ocと平行に貫通され、これら開閉軸スリーブ27,27にそれぞれ開閉軸30,30が回転自在に支持されている。そして、開閉軸30,30の上側には、下部に駆動グリップアーム31Aの基端部がキー(固定具)を介して固定され、上端部に遊動グリップアーム31Bの基端部が軸受部材を介して回動自在に支持されている。
(駆動グリップアーム)
図4(a)〜(c)に示すように、駆動グリップアーム31Aは、金属製のアーム部32Aと樹脂製の爪部33Aを具備している。前記アーム部32Aの基端部に、開閉軸30の基端部に、キーを介して固定される軸孔32aが形成されている。また、アーム部32Aの遊端部に、爪部33Aが開閉軸30に平行な揺動ピン(揺動軸)34Aを介して開閉自在に支持されている。さらに、アーム部32Aと爪部33Aに、爪部33Aを、揺動ピン34Aを中心として開動方向に付勢する爪部開放付勢部材35Aが設けられている。さらにまた、爪部33Aに形成されて、爪部33Aの閉止限となる閉止ストッパ部36Aと、アーム部32Aに形成されて爪部33Aの開放限となる開放ストッパ部37Aが設けられている。
そして、図3(d)に示すように、駆動グリップアーム31Aにおいて、揺動ピン34Aは、一対の当該揺動ピン34Aの軸心同士を結ぶピン連結直線Lsが、前記円周経路Rから所定の抱え込み距離Roだけ外側に位置するように配置される。また爪部33Aで互い対向する内面に、容器Bの底側テーパ部Bbの側面を把持可能な2つの略平面状の内外周把持面33i,33oが、容器Bの胴部外径に対応して所定の角度α(たとえば110°〜150°)を隔てて形成されている。
前記爪部開放付勢部材35Aは磁石式に構成されている。すなわち、爪部33Aの開放姿勢において、爪部33Aとアーム部32Aが互いに対面する摺接面に、磁石収容穴がそれぞれ形成される。そして、これら磁石収容穴に、対向面が互いに吸着する逆極性となるように、永久磁石片35n,35sがそれぞれ装入固着される。ここで、永久磁石片35n,35sが互いに吸着する対面位置で、爪部33Aの開放限で、磁石収容穴を対面または接近する位置に位置決めしたが、永久磁石片35n,35sの対向面を同一極性として、爪部33Aが開放限となるように、爪部33Aの開放限で、磁石収容穴の位置を離間させてもよい。
上記構成において、爪部33の開放限で磁石収容穴が、全面か、または略全面が一致するように形成されることで、永久磁石片35n,35sが、それぞれの対向面が互いに全面を接する方向に吸引駆動され、爪部33が揺動ピン34Aを中心に開放される方向に回動付勢される。
さらにこれらアーム部32Aの中間位置に、遊動グリップアーム31B側に伸びる閉動規制用ロッド(閉動規制用部材)38Aがそれぞれ開閉軸30と平行に立設固定されている。
(遊動グリップアーム)
図5(a)(b)に示すように、遊動グリップアーム31Bは、基端部が開閉軸30に支持されたアーム部32Bと、アーム部32Bの遊端部に、開閉軸30と平行な揺動ピン(揺動軸)34Bを介して開閉自在に支持された爪部33Bとを具備している点、さらに爪部33Bを揺動ピン34B周りに開動方向に付勢する爪部開放付勢部材35Bと、爪部33Bに形成されて爪部33Bの閉止限を規制する閉止ストッパ部36Bと、アーム部32Bに形成されて爪部33Bの開放限を規制する開放ストッパ部37Bを有している。そして揺動ピン34Bは、一対の揺動ピン34Bの軸心同士を結ぶピン連結直線Lsが、円周経路Rの外側に位置するように配置された点、爪部33Bに、2つの略平面状の内外周把持面33i,33oが、所定の角度αを隔てて形成されている点で駆動グリップアーム31Aと共通している。
反対に、a)金属製のアーム部32Bの基端部に、開閉軸30が回動自在に嵌合される軸孔32bが形成される点、b)閉動規制用ロッド(閉動規制用部材)38Aが係合されるロッド受け部(受動部)38Bが形成される点、c)一対のアーム部32Bを閉動方向に付勢するグリップ用ばね(グリップ付勢部材)39を有する点が駆動グリップアーム31Aと相違している。
すなわち、遊動グリップアーム31Bは、金属製のアーム部32Bと樹脂製の爪部33Bとを具備している。前記アーム部32Bの軸孔32bは、開閉軸30の上端部にブッシュや軸受を介して回転自在に支持されている。また、爪部33Bとアーム部32Bの遊端部に設けられた爪部開放付勢部材(開放付勢部材)35Bと、閉止ストッパ部36Bおよび開放ストッパ部37Bは、駆動グリップアーム31Aと同一に構成される。
またアーム部32Bの中間位置で内面には、閉動規制用ロッド38Aの上端部が挿脱自在に係合される、一端が開放された長穴状のロッド受け部(受動部)38Bが形成されている。そして、グリップ用ばね39は、アーム部32Bの中間部で基端寄りに立設された連結ピン39a間に連結されている。
(開閉駆動機構)
この駆動、遊動グリップアーム31A,31Bを開閉させる開閉駆動機構は、図1,図2および図6に示すように、一方の開閉軸30を回動させるカム式のアーム開閉装置41と、一方開閉軸30に他方の開閉軸を相対方向に回動するように連動させるギヤ式の開閉軸連動機構42により構成されている。アーム開閉装置41は、一方の開閉軸30の下端部に、開閉用アーム43を介して取り付けられたカムフォロワ44と、基台24で旋回テーブル23の下部の円周経路Rの所定位置に配置されてカムフォロワ44が当接される開閉用カム45と、カムフォロワ44を開閉用カム45に当接させるためのカム当接用ばね46とを具備している。またギヤ式連動機構は、一対の開閉軸30,30にそれぞれ固定されて互いに噛み合う連動ギヤ42a,42aにより構成されている。ここで、カム当接用ばね46は、一方の開閉軸30に外嵌された捩じりコイルばねであってもよい。
[アーム部と爪部]
図3(a)(b)において、容器Bが、搬入経路Liに沿って爪部33A,33B間に搬入されると、容器Bが内周把持面33i,33iを押し込んで爪部33A,33Bを閉動させる。そして容器搬入位置Piになると、容器Bが、爪部33A,33Bにより内周把持面33i,33iおよび外周把持面33o,33oの4つの把持面を介して把持される。さらに、アーム開閉装置41および開閉軸連動機構42と、グリップ用ばね39の作用により、駆動、遊動グリップアーム31A,31Bのアーム部32A,32Bが閉動される。図3(a)〜(c)に示す容器搬入位置Piでは、ピン連結直線Lsが抱え込み距離Roだけ円周経路Rの外周側に位置していることから、容器Bの軸心が、保持軸心Scとピン連結直線Lsの交点である作用点Prから、図3(d)(e)に示す容器グリップ位置Pcに移動される際に、アーム部32A,32Bが閉動され、容器Bが4つの内外周把持面33i,33oで把持された状態で、爪部33A,33Bの先端が開放距離Aw→Am→As、Bw→Bsにそれぞれ縮小されて、一対の外周把持面33o,33oが互いに接近される。これにより、容器グリップ位置Pcでは、4つの内外周把持面33i,33oで底側テーパ部Bbおよび大径部Bmを抱き込むように容器Bが把持される。したがって、円周経路Rに沿って液体が充填された大重量の容器Bが高速搬送されて大きい遠心力が負荷されても、容器Bを安定して保持することができる。また図7(b)に示すように、容器アングリップ位置Puから容器搬出位置Poにわたって、4つの内外周把持面33i,33oで容器Bの側面を把持した状態で容器Bを受渡しすることができ、容器Bの安定した受け渡しが可能となる。
[容器の受け取り動作]
駆動グリップアーム31Aと遊動グリップアーム31Bは、多品種の容器Bの胴外径に対応可能な形状のものがそれぞれ選択される。そして、容器搬出位置Poから容器搬入位置Pi側に円周経路Rに沿って開放状態で旋回移動される。
図3(a)(b)に示すように、入口コンベヤ11により搬入経路Liに沿ってスクリュー軸11aに案内された容器Bが、駆動、遊動グリップアーム31A,31Bの一対の爪部33A,33Bの間に搬入される。同時に、アーム開閉装置41の開閉用カム45によりカムフォロワ44および連動ギヤ42aを介して一対の開閉軸30,30が相対方向に回動され、駆動グリップアーム31Aが閉動される。さらにグリップ用ばね39の作用により、閉動規制用ロッド38Aの移動に規制されつつ、ロッド受け部38Bを介して遊動グリップアーム31Bが駆動グリップアーム31Aに同期して閉動される。次いで、容器Bが搬入経路Liに沿って押し込まれることにより、内周把持面33i,33iが押されて爪部33A,33Bがそれぞれ閉動される。
容器グリップ位置Pcから上流側に旋回角(−θ2)の容器搬入位置Piに至ると、図3(a)(b)に示すように、遊動グリップアーム31Bにおいて、容器Bの軸心が遊動グリップアーム31Bの揺動ピン34B,34Bの軸心を結ぶピン連結直線Ls上の作用点Prに達することで、外周把持面33oが大径部Bmに当接し、4つの内外周把持面33i,33oで容器Bの大径部Bmを把持する。この時、駆動グリップアーム31A側では、容器Bの底側テーパ部Bbが爪部33Aで把持されていない。
さらに、駆動グリップアーム31Aでは、アーム部32Aが閉動されて、容器Bが奥側に押し込まれ、旋回角−θ1になると、図3(c)に示すように、容器Bの底側テーパ部Bbが内外周把持面33i,33oの4点で把持される。
さらにまた、アーム開閉装置41により駆動グリップアーム31Aのアーム部32Aが閉動されると共に、4つの内外周把持面33i,33oで容器Bが抱え込まれた状態で、容器Bが保持軸心Scに沿って奥側に押し込まれる。また遊動グリップアーム31Bは、容器Bが奥側に押し込まれると、アーム部32Bが閉動されつつ爪部33Bが閉動される。
そして、図3(d)(e)に示すように、容器Bの軸心が円周経路R上の容器グリップ位置Pcに達すると、駆動、遊動グリップアーム31A,31Bの爪部33A,33Bが閉動限となり、この容器グリップ位置Pcで、上下二段の駆動、遊動グリップアーム31A,31Bにより、容器Bの大径部Bmと底側テーパ部Bbが爪部33A,33Bに抱え込まれた状態で把持される。
すなわち、揺動ピン34A,34Bの軸心同士を結ぶピン連結直線Lsが、円周経路R上の容器グリップ位置Pcより、円周経路Rから抱え込み距離Roだけ外周側に配置されることから、アーム部32A,32Bと揺動ピン34A,34Bと爪部33A,33Bにより構成される所謂トグルリンク機構において、内外周把持面33i,33oの角度および位置と、揺動ピンの位置で決まる転位点が、作用点Prの近傍位置となり、容器Bの軸心が作用点Prを超えて内周側の容器グリップ位置Pcに移動することで、強固な把持状態が実現される。これは、容器搬入位置Piで容器Bの軸心が外周側の作用点Prにある時の爪部33Bの先端部間の開放距離Aw,Bwに比較して、容器Bの軸心が容器グリップ位置Pcにあるときの爪部33Bの先端部間の開放距離As,Bsが短くなっていることから、円周経路R上で容器Bが受ける遠心力を良好に保持できることが明らかである。
容器Bが容器グリップ位置Pcから円周経路Rに沿って搬送されて、容器アングリップ位置Puに接近すると、開閉用カム45によりカムフォロワ44および連動ギヤ42aを介して一対の開閉軸30,30が相対方向に回動される。そして、一対の駆動グリップアーム31Aのアーム部32Aが開動され、閉動規制用ロッド38Aがロッド受け部38Bに係合されると、遊動グリップアーム31Bが駆動グリップアーム31Aに同期して開動される。これにより、容器搬出位置Poで容器Bが供給搬送装置12から充填装置13に受け渡される。
上記第1実施例によれば、アーム開閉装置41により、開閉軸連動機構42を介して開閉軸30を相対方向に回動させて、一対の駆動グリップアーム31Aを閉動する。そして、駆動グリップアーム31Aに設けた閉動規制用ロッド38Aにより、一対の遊動グリップアーム31Bの閉動動作を規制する。これより、まず遊動グリップアーム31Bにより大径側の容器Bの大径部Bmを把持し、さらに駆動グリップアーム31Aにより小径側の底側テーパ部Bbを把持することができる。これにより、上下位置で外径の変化する容器Bを複数位置で確実に保持することができ、大重量となる容器Bであっても、遠心力に抗して、容器Bを確実に保持することができ、容器Bのスムーズで確実な高速搬送が可能となる。
また、アーム開閉装置41による開閉を駆動グリップアーム31Aのみでよく、複数のグリップアームを開閉する開閉機構に比べて、構造を簡易化することができ、軽量化により高速化に寄与することができる。
さらに、揺動ピン34A,34Bの軸心同士を結ぶピン連結直線Lsを、円周経路R上の容器グリップ位置Pcより抱え込み距離Roだけ外周側に配置したので、所謂トグルリンク機構の転位点を超えて容器Bを容器グリップ位置Pcまで送り込むことになり、一対の爪部33A,33Bの4つの内外周把持面33i,33oで容器Bの胴部を抱え込むように把持することができる。これにより、容器Bを強固な把持状態で、重量が大きい容器Bの高速搬送を実現することができる。
[実施例2]
本発明に係る容器保持搬送装置の実施例2を、図8を参照して説明する。なお、実施例1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例1では、容器Bを底部側に小径の底側テーパ部Bbを形成し、中間上部に大径部Bmを形成した容器Bを保持搬送するために、下段に駆動グリップアーム31Aを配置し、上段に遊動グリップアーム31Bを配置している。これに対して、実施例2では、図8に示すように、底側に底部大径部Bnが形成され、中間上部に小径のネック側小径部Btを有する徳利型の容器Bを保持搬送するために、上段に駆動グリップアーム31Aを配置し、下段に遊動グリップアーム31Bを配置している。
したがって、実施例2の駆動、遊動グリップアーム31A,31Bの配置以外は、実施例1と同一に構成されており、同一の作用効果を奏することができる。このため、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
なお、実施例1,2では、大径部Bmを把持する遊動グリップアーム31Bは、一対1組であるが、液体充填によりさらに大重量となる容器Bを保持するために、大径の側面を把持する2組以上の遊動グリップアームを設けることもできる。
[実施例3]
本発明に係る容器保持搬送装置の実施例3を、図9,図10を参照して説明する。なお、先の実施例1,2と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例3は、底側に底部大径部Bnが形成され、中間上部に小径のネック側小径部Btを有する徳利型(実施例2より底部大径部Bnが小径)の容器Bを取り扱うものである。そして、実施例1では、遊動グリップアーム31Bのグリップ付勢部材を、アーム部32B間に連結されたグリップ用ばね39としたが、実施例3では、グリップ付勢部材として、アーム拘束用部材であるアーム拘束用レバー51と、これらアーム拘束用レバー51に設けられて遊動グリップアーム31Bの開動を規制する拘束用ロッド(開動規制用部材)52と、アーム拘束用レバー51を閉動方向に付勢する拘束用ばね(閉動付勢部材)53とを設けている。
また、アーム拘束用レバー51または遊動グリップアーム31Bに、容器Bを保持軸心Sc上で把持するために、遊動用センタリング機構47を設けている。
この容器保持搬送装置は、開閉軸30,30の上段に、ネック側小径部Btを把持する駆動グリップアーム31Aが設けられ、下段に底部大径部Bn把持する遊動グリップアーム31Bが設けられている。さらに、遊動グリップアーム31Bの下部の開閉軸30,30に、一対のアーム拘束用レバー51が、ブッシュまたは軸受を介して回動自在に設けられている。
図10(d)に示すように、これらアーム拘束用レバー51の中間部に、連結ピン53aを介して拘束用ばね53が連結されて、アーム拘束用レバー51を互いに閉動方向に付勢している。また両アーム拘束用レバー51の遊端部にそれぞれ拘束用ロッド52が立設固定され、これら拘束用ロッド52の上端部が遊動グリップアーム31Bのアーム部32Bの外側までそれぞれ伸び、アーム部32Bを拘束している。さらに、遊動用センタリング機構47は、一対の遊動グリップアーム31Bの基端部に、互いに噛み合うセンタリング用ギヤ47a,47bを設けている。これにより、一対の遊動グリップアーム31Bが保持軸心Scの対称位置に保持されるとともに、相対方向に同期して開閉され、容器Bが保持軸心Sc上で把持される。なお、遊動用センタリング機構47のセンタリング用ギヤ47a,47bに替えて、公知のセンタリング用のピン・カム機構を設けることもできる。
上記実施例3によれば、実施例1の作用効果に加えて、遊動グリップアーム31Bからグリップ用ばね39を削除できるので、爪部33Bの形状や動作の自由度が向上され、グリップ用ばね39と容器Bとの干渉を考慮する必要がない。
また遊動用センタリング機構47により、遊動グリップアーム31Bを保持軸心Sc上の適正位置に規制することができ、容器Bの把持精度を向上させることもできる。
なお、グリップ用ばね39を遊動グリップアーム31Bに残存させておくことで、遊動グリップアーム31Bの把持力を増大させることができる。また遊動グリップアーム31Bに遊動用センタリング機構47が設けられているので、一方のアーム拘束用レバー51にのみ、拘束用ロッド52を設けてもよい。
[実施例4]
本発明に係る容器保持搬送装置の実施例4を、図11,図12を参照して説明する。なお、実施例1〜3と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
実施例4の容器保持搬送装置は、底側に底部大径部Bnが形成され、中間上部に小径のネック側小径部Btを有する徳利型の容器Bを取り扱うものである。そして、実施例4の容器保持搬送装置は、すべてのグリップアームを、グリップ付勢部材により閉動付勢される遊動グリップアーム31C〜31Eで構成し、アーム操作部材61によりすべての遊動グリップアーム31C〜31Eを開閉操作する。第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eは、遊動グリップアーム31Bと同一構造である。そして、一対の開閉軸30,30に、容器Bのネック側小径部Btを把持する第1遊動グリップアーム31Cと、中間中径部Buを把持する第2遊動グリップアーム31Dと、底部大径部Bnを把持する第3遊動グリップアーム31Eが上下3段に配置されている。
アーム操作部材61は、第1遊動グリップアーム31Cと第2遊動グリップアーム31Dの間の開閉軸30,30に回動自在に支持されたアーム操作レバー62と、これらアーム操作レバー62の遊端部に開閉軸30と平行にそれぞれ垂設され、第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eのアーム部32Bの内側(保持軸心Sc側)に伸びて閉動のみを規制するアーム規制用ロッド(アーム規制用部材)63Aと、各アーム部32Aにそれぞれ形成されたロッド受け部(受動部)63Bを具備している。
第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eは、それぞれ第1〜第3アーム部32Bの爪部33Bが、容器Bのネック側小径部Bt、中間中径部Buおよび底部大径部Bnにそれぞれ対応して、内外周把持面33i,33oが形成されている点以外は、実施例1の遊動グリップアーム31Bと同一構造であり、それぞれ連結ピン39aを介してグリップ用ばね(グリップ付勢部材)39が連結されて閉動付勢されている。
[容器の受渡し動作]
第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eは開放状態で、容器アングリップ位置Puから容器グリップ位置Pc側に円周経路Rに沿って旋回移動される。そして、入口コンベヤ11により、容器Bが搬入経路Liに沿って第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31E間に搬入される。同時に、開閉用カム45によりカムフォロワ44および連動ギヤ42aを介して一対の開閉軸30,30が相対方向に回動される。これにより、アーム操作レバー62が閉動されて、アーム規制用ロッド63Aが閉動方向に移動されることにより、グリップ用ばね39の作用で、第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eがそれぞれ閉動される。
そして、容器搬入位置Piとなると、第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eにより、容器Bの大径側から順に把持される。すなわち、最初に第3遊動グリップアーム31Eにより底部大径部Bnが把持される。ついで第2遊動グリップアーム31Dにより中間中径部Buが把持される。さらに第1遊動グリップアーム31Cによりネック側小径部Btが把持される。そして、容器グリップ位置Pcになると、第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eによる把持動作は、実施例1の遊動グリップアーム31Bと同様に、爪部33Bの4つの内外周把持面33i,33oで抱え込まれるように把持される。
容器アングリップ位置Puにおける容器Bの解放動作と受け渡し動作も同様である。
上記実施例4によれば、アーム開閉装置41により、開閉軸連動機構42を介して一対の開閉軸30,30を相対方向に回動させ、開閉駆動機構により開閉軸30を介してアーム操作レバー62を閉動させ、グリップ用ばね39の作用で閉動付勢される第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eの閉動を、アーム操作レバー62のアーム規制用ロッド63Aにより規制しつつ、第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eにより、容器Bの側部のネック側小径部Bt、中間中径部Bu、底部大径部Bnをそれぞれ把持する。したがって、上下位置で外径の変化する容器Bを確実に保持することができ、容器Bが大重量であっても、高速搬送による遠心力に抗して、容器Bを確実に保持することができる。これにより、容器Bのスムーズで確実な搬送が可能となる。
なお、第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eの基端部間および/またはアーム操作レバー62の基端部間に、一対のセンタリング用ギヤからなるセンタリング機構を設けてもよい。
また図12(f)に示すように、爪部33Cに、内周側の平坦面から外周側の円弧面に連続する把持面を形成し、2つの把持面でネック側小径部Btを把持してもよい。これは、第2,第3遊動グリップアーム31D,31Eにより、中間中径部Buと底部大径部Bnを把持して容器Bを十分強固に保持できるので、ネック側小径部Btでは振れ止めとセンタリングを行えばよいためである。
[実施例5]
本発明に係る容器保持搬送装置の実施例5を、図13および図14を参照して説明する。なお、実施例1〜4と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
この実施例5の容器保持搬送装置は、底側に底部大径部Bnが形成され、中間上部に小径のネック側小径部Btを有する徳利型の容器Bを取り扱うものである。アーム操作部材61により開閉操作される実施例4の第1〜第3遊動グリップアーム31C〜31Eのうち、第1,第2遊動グリップアーム31C,31Dのみを設けている。また底部大径部Bnを把持する第2遊動グリップアーム31Dの閉動付勢部材に加えて、実施例3と同様に、アーム拘束用レバー51と拘束用ロッド52と拘束用ばね53とを設けている。さらに一対のアーム拘束用レバー51を同期して開閉させるために、拘束用センタリング機構48が設けられている。この拘束用センタリング機構48は、一対のアーム拘束用レバー51の基端部に、互いに噛み合うセンタリング用ギヤ48a,48bが設けられて構成される。なお、拘束用センタリング機構48のセンタリング用ギヤ48a,48bに替えて、公知のセンタリング用のピン・カム機構を設けることもできる。
上記実施例5によれば、第2遊動グリップアーム31Dが、グリップ用ばね39に加えて拘束用ばね53により閉動付勢され、かつ拘束用センタリング機構48により保持軸心Sc上の適正位置に保持されることから、さらに容器Bを精度良くかつ強固に把持することができる。
Aw,Bw 開放距離
As,Bs 開放距離
B 容器
Li 搬入経路
Ls ピン連結直線
Oc 旋回軸心
Pc 容器グリップ位置
Pu 容器アングリップ位置
R 円周経路
Sc 保持軸心
11 入口コンベヤ(容器搬入装置)
12 供給搬送装置(容器保持搬送装置)
13 充填装置
14 第1中間搬送装置(容器保持搬送装置)
20 容器保持部
21 容器保持装置
22 テーブル旋回装置
23 旋回テーブル(旋回体)
26 旋回軸
27 開閉軸スリーブ
30 開閉軸
31A 駆動グリップアーム
31B 遊動グリップアーム
31C〜31E 第1〜第3遊動グリップアーム
32A,32B アーム部
33A,33B 爪部
33o 外周把持面
33i 内周把持面
34A,34B 揺動ピン(揺動軸)
35A,35B 爪部開放付勢部材
36A,36B 閉止ストッパ部
37A,37B 開放ストッパ部
38A 閉動規制用ロッド(閉動規制用部材)
38B ロッド受け部(受動部)
39 グリップ用ばね(グリップ付勢部材)
41 アーム開閉装置
42 開閉軸連動機構
47 遊動用センタリング機構
48 拘束用センタリング機構
51 アーム拘束用レバー(アーム拘束用部材)
52 拘束用ロッド(開動規制用部材)
53 拘束用ばね(閉動付勢部材)
61 アーム操作部材
62 アーム操作レバー
63A アーム規制用ロッド(閉動規制用部材)
63B ロッド受け部(受動部)

Claims (5)

  1. 旋回体の外周部に周方向に一定間隔ごとに配置された容器保持部に、搬入経路から供給された容器を受け取って保持し、容器を円周経路に沿って搬送可能な容器保持搬送方法であって、
    前記容器保持部に、上下方向に所定間隔をあけて容器の外径が異なる位置に対応して配置される複数組のグリップアームを使用し、
    前記グリップアームは、基端部が一対の開閉軸にそれぞれ支持されたアーム部と、前記アーム部の遊端部に、前記開閉軸と平行な揺動軸を介して開閉自在に支持されるとともに開動方向に付勢された爪部とを有し、かつ前記揺動軸は、当該揺動軸の軸心同士を結ぶピン連結直線が、前記円周経路の外側に位置するように配置され、さらに前記爪部は、容器の側面を把持可能な内周把持面および外周把持面が所定の角度を有して形成されており、
    容器の受け取り開始時に、複数組のグリップアームを同時に閉動させ、搬入経路と円周経路が接続される容器グリップ位置より上流側の容器搬入位置において、容器の大径部に対応して配置された前記グリップアームが、閉動方向に付勢されるとともに閉動を規制される遊動グリップアームであり、当該遊動グリップアームは、前記旋回体の旋回軸心を中心とする半径方向の保持軸心の対称位置に配置されるとともに相対方向に同期して閉動され、前記爪部の内周把持面と外周把持面により容器の前記大径部を前記保持軸心上で把持する
    ことを特徴とする容器保持搬送方法。
  2. 請求項1記載の容器保持搬送方法であって、
    容器の受け取り時に、まず一組のグリップアームにより容器の大径部が把持され、次に残りのグリップアームにより容器の小径部が把持される
    ことを特徴とする容器保持搬送方法。
  3. 請求項1または2記載の容器保持搬送方法であって、
    容器搬入位置から容器グリップ位置まで、一対の爪部の内周把持面と外周把持面で容器が把持された状態で、前記爪部の先端の開放距離が縮小されて抱き込むように容器が把持され旋回軸心側に移動される
    ことを特徴とする容器保持搬送方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の容器保持搬送方法であって、
    複数組のグリップアームのうち、1組が開閉軸にそれぞれ設けられた連動ギヤにより連動されて開閉駆動される駆動グリップアームであり、残りのグリップアームが閉動方向に付勢されるとともに前記駆動グリップアームに閉動を規制される遊動グリップアームであり、
    受け取り開始時に少なくとも最初に容器を把持する前記グリップアームが、容器の把持位置をセンタリングする
    ことを特徴とする容器保持搬送方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の容器保持搬送方法であって、
    一対の開閉軸にアーム操作部材を設け、
    複数組のグリップアームは、閉動方向に付勢されるとともに前記アーム操作部材にアーム規制用部材を介して閉動を規制される遊動グリップアームであり、
    受け取り開始時に少なくとも最初に容器を把持する前記グリップアームが、容器の把持位置をセンタリングする
    ことを特徴とする容器保持搬送方法。
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